JPH11271097A - 相対変位測定装置 - Google Patents

相対変位測定装置

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JPH11271097A
JPH11271097A JP7717098A JP7717098A JPH11271097A JP H11271097 A JPH11271097 A JP H11271097A JP 7717098 A JP7717098 A JP 7717098A JP 7717098 A JP7717098 A JP 7717098A JP H11271097 A JPH11271097 A JP H11271097A
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JP
Japan
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scale
receiving element
light receiving
main scale
slit
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JP7717098A
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Inventor
Akinobu Iwako
彰展 岩子
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気分割法による補間や、アライメント調整
を必要とすることなく、高分解能を得ることを可能とし
た相対変位測定装置を提供すること。 【解決手段】 第1の部材は所定ピッチで配列された透
過型あるいは反射型格子を有するメインスケールより成
り、第2の部材は、メインスケールを照射して所定の透
過像あるいは反射像パターンを生じさせる光照射手段と
計測ユニットより成り、前記計測ユニットは、ベース
と、メインスケールと同一のピッチの透過型格子を有す
るインデックススケールと受光素子とを保持してなる受
光素子ユニットと、受光素子ユニットをベースに対して
相対微少移動可能にベースに支持した弾性部材と、受光
素子ユニットを前記相対移動方向と平行に微少移動させ
るアクチュエータと、受光素子ユニットの微少変位量を
測定する近接変位センサにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のギャップを
おいて相対移動可能に配置された第1および第2の部材
の相対変位を光学的に測定する光学式エンコーダに関わ
り、より詳細には近接変位センサを併用する相対変位測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置は光学式エンコーダ
のみより構成され、相対変位を測定すべき第1および第
2の部材のそれぞれに対して固定位置に設けられた所定
のピッチの格子が形成された一対の格子を有する。この
一対の格子の内、一方の格子はメインスケールと呼ばれ
透過性または反射性であり、他方の格子はインデックス
スケールと呼ばれ透過性である。一対の格子の組合体は
適当な光源で照射され、更に二つの格子の相対運動に応
じて変化する格子の組合体による透過光または反射光の
変化に応答する手段が設けられている。
【0003】この従来の装置においては、精度をあげる
ためにスケールピッチの微細化進めて行くと、変位信号
が光量分布やスケールのムラの影響を受け易くなり、従
ってスケール部材のアライメント調整が難しく、ヨウイ
ング、ピッチング、ローリング等の僅かな機械的回転が
その光学特性を大きく劣化させる要因となり、正確な明
暗像が得られにくくなる。そこで一般には測定に必要な
分解能を直接与える格子より粗い格子が使用され、必要
な精度あるいは分解能の結果を得るべく電気分割法によ
る補完が用いられる。
【0004】このような従来技術として、例えば特開昭
59−7210号公報に示されているような電気分割法
を利用した光学式エンコーダがある。
【0005】すなわち図9に示すように、信号Aおよび
信号Bは検出部で検出された2正弦波信号であり、信号
Aを基準にすると信号Bは120度位相の進んだ信号で
ある。反転和算回路90において、C=−(A+B)な
る信号Cが生成され、この信号Cは信号Aを基準にする
と120度位相の遅れた信号となる。
【0006】波形整形回路91,92および93は、コ
ンパレータ等で構成され、入力した信号と基準電圧(図
10のZ)とを比較し、信号が基準電圧より高い場合は
ディジタル信号の’ハイ’を出力し、信号が基準電圧よ
り低い場合はディジタル信号の’ロー’を出力するもの
であり、それぞれ信号A,BおよびCに対応してディジ
タル信号D,EおよびFを出力する。
【0007】パルス整形回路94,95および96は、
入力信号の立ち上がりおよび立ち下がりの時点において
幅の狭いパルスを出力するものであり、それぞれディジ
タル信号D,EおよびFに対応してパルス信号G,Hお
よびIを出力する。論理和回路97は入力される3つの
パル信号の論理和信号Kを出力する。
【0008】図10において、図9における各信号の波
形図を示す。最終的に得られる信号Kの波形からスケー
ルスリットの1周期を6分割した信号が得られることが
分かる。
【0009】しかしながら、ここに示されている従来技
術においては、電気分割のために行われる演算の性格に
より、演算の元となる前記の信号Aと信号Bは正確な正
弦波でありかつその位相関係が厳密に設定されている必
要がある。従ってスケールピッチがさほど細かくなくと
もスケール部材のアライメント調整が難しいという問題
点があった。さらに電気分割の数を増して行くと、アナ
ログ処理回路の規模が増大し、その動作量の初期誤差お
よび環境条件の変動による誤差が累積し、従って測定誤
差が増大するという難点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を鑑みなされたものであり、電気分割法による補間を用
いることなくまた難しいギャップ調整やアライメント調
整を必要とすることなく、高分解能を得ることを可能と
した、光学式エンコーダと近接変位センサを併用した相
対変位測定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、所定ギャップをおいて相対移動可能
に配置された第1、第2の部材の相対変位を測定する装
置において、第1の部材は所定ピッチで配列された透過
型あるいは反射型格子を有するメインスケールより成
り、第2の部材は、メインスケールを照射して所定の透
過像あるいは反射像パターンを生じさせる光照射手段と
計測ユニットより成り、前記計測ユニットは、ベース
と、メインスケールと同一のピッチの透過型格子を有す
るインデックススケールと受光素子とを保持してなる受
光素子ユニットと、受光素子ユニットを前記相対移動方
向と平行にベースに対して相対的に前記メインスケール
のピッチ長以下の微少量移動可能にベースに支持した弾
性部材と、受光素子ユニットを前記微少量移動させるア
クチュエータと、受光素子ユニットの前記微少移動の変
位量を測定する近接変位センサにより構成されることを
特徴とする。
【0012】本発明に係わる相対変位測定装置における
計測は、まず第1段階として正負対称に変化する受光素
子の出力信号を負帰還してアクチュエータを駆動し、前
記受光素子の出力信号がゼロボルトとなるよう受光素子
ユニットの第2の部材に対する相対位置を微少移動させ
ることにより、メインスケールとインデックススケール
の位相関係をスケールピッチ内で一意的に決まる所定の
位相関係とする。以後の説明のため、この動作を「位相
合わせ」と呼び、この所定の位相関係の状態を「位相合
状態」と呼ぶこととする。
【0013】次に第2段階として、受光素子ユニットの
第2の部材に対する相対位置を保持したまま第1と第2
の部材の相対移動を行う。すなわち位相合状態よりメイ
ンスケールとインデックススケールの相対移動を開始す
る。最後に、前記相対移動が完了した時点では一般に位
相合状態は崩れているので、第3段階として第2の位相
合わせを行い再び位相合状態にする。
【0014】以上の動作が完了した後、第1と第2の部
材の相対移動量を従来の光学式エンコーダの測定原理に
より格子のピッチの分解能で計測した結果と、第2の位
相合わせにおけるインデックススケールの微少移動量を
近接変位センサにより計測した結果を微少移動の方向を
考慮して加算あるいは減算することにより最終測定結果
を得る。
【0015】なおこの位相合わせにおける微少移動量
は、最も近い所定の位相関係位置への移動となるため最
大1/2ピッチ長となり、この一連の計測においてイン
デックススケールの微少移動の総和は、2回の位相合わ
せによるものであるので、最大1ピッチ長となる。すな
わちインデックススケールの微動機構のストロークは、
少なくとも1ピッチ長にしておけばよい。
【0016】静電容量型変位センサのような近接変位セ
ンサはその測定ストロークは短いが、測定精度は非常に
高精度であるという特性を持っている。前記の位相合わ
せにおける微少変位量は前記のようにスケールピッチ以
下であるので通常数十ミクロンあるいはそれ以下あり、
近接変位センサによる測定に適している。よって近接変
位センサを用いることにより前記微少変位量を非常に高
精度に測定することができる。
【0017】従って本発明によれば、電気分割法による
補間を用いることなく、また困難なギャップ調整やアラ
イメント調整を必要としない粗いスケールピッチの光学
系のエンコーダを用いても、最終的には近接変位センサ
の測定精度で変位測定が可能なため、高精度変位測定が
可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図を用いて本発明の実施例を
詳細に説明する。図1は本発明の実施例の装置構成を示
す斜視図である。第1の部材としてのメインスケール1
と第2の部材としての固定部材2とは、所定のギャップ
をもって矢印Xで示すような方向に相対移動可能なよう
に配置する。
【0019】メインスケール1は、光の透過部と非透過
部が所定ピッチPで配列形成されたスリットを有する透
過型スケールである。
【0020】固定部材2には光源ランプ3、コリメート
レンズ4およびを計測ユニット10を固定位置に配置
し、光源ランプ3を発した光がコリメートレンズ4によ
り集光、平行光化されて、メインスケール1を透過した
後、計測ユニット10に達するようにする。
【0021】図2は本実施例における計測ユニット10
の構成をあらわす平面図および断面図である。
【0022】図2(a)は計測ユニット10の平面図で
ある。ベース13の1組の対向する内側面に弾性部材1
4a、14bを介して受光素子ユニット20を、前記矢
印Xと平行な矢印15の方向に微少移動可能に支持す
る。圧電素子アクチュエータ11は、その先端が受光素
子ユニット20の端面16に接してベース13に固定さ
れ、受光素子ユニット20を矢印15の方向に微少変位
させる。静電容量型変位センサ12は、受光素子ユニッ
ト20の端面17に対向してベース13の内側面に固定
され、ギャップ18の測長を行う。
【0023】図2(b)は前記計測ユニット10の図2
(a)におけるS1−S2での断面図である。受光素子
ユニット20は図示のように、その微動の妨げとならな
いようにベース13の凹部の底面に接しないように浮か
せて支持する。
【0024】図3は本実施例における受光素子ユニット
20の側断面図である。光の透過部と非透過部が所定ピ
ッチPで配列形成されたスリット部22およびスリット
部23を有するインデックススケール21をベース26
に取り付け、前記スリット部22の直下に受光素子24
を設置し、スリット部23の直下に受光素子25を設置
する。さらに導体部27を、静電容量型変位センサ12
を正常に動作させるために、受光素子ユニット20の静
電容量型変位センサ12に対向する側面に固定し、静電
容量型変位センサ12の図示していない制御回路の接地
部に接続する。
【0025】図4は本実施例における、従来の光学式エ
ンコーダの測定原理によりピッチPの分解能で行う測定
の動作の説明図である。この測定を以後の説明のため
「粗測定」と呼ぶこととする。
【0026】図4においてはインデックススケール21
は固定部材2に対して静止しており、メインスケール1
のみが固定部材2に対して相対的に移動し、この相対的
な移動はインデックススケール21に固定した座標系で
表現する。
【0027】スリット図30はメインスケール1のスリ
ットパターンの位置を表しており、光透過部30aと光
非透過部30bが交互に、その周期をピッチPで配列さ
れている。なお以下の説明におけるメインスケール1、
インデックススケール21のスケール図もすべてスリッ
ト図30と同様に光透過部と光非透過部が交互にその周
期をピッチPで配列されている。点31はスリット図3
0のスリットパターンの位置を表すためにそれに仮想的
に付したメインスケールマーカの位置を示しており、メ
インスケール1と固定部材2の相対移動に伴い、スリッ
ト図30と共に移動する。
【0028】スリット図32はインデックススケール2
1の総合的なスリットの位置を示している。スリット図
33、スリット図34はそれぞれスリット部22、スリ
ット部23のスリットパターンの位置を表しておりそれ
らのスリットパターンの位相関係は固定であり、図示の
ようにピッチPの1/4周期ずれている。
【0029】波形図35、波形図36はそれぞれ横軸に
メインスケールマーカの位置を取った時の受光素子2
4、受光素子25の出力電圧波形であり、正負対称に変
化する。点37、点38はそれぞれメインスケールマー
カが点31の位置にある時の、受光素子24の出力電圧
の波形図35上の、受光素子25の出力電圧の波形図3
6上の位置を表している。
【0030】波形図39、波形図40はそれぞれ波形図
35、波形図36の波形を0ボルトをスレッショールド
レベルとしてパルス化した時の論理信号波形図である。
波形図39における立ち上がり遷移41はメインスケー
ルマーカが点31の位置から右方向に移動した時の同図
の波形の変化する状態を表しており、波形図39におけ
る立ち下がり遷移42および43は、メインスケールマ
ーカが点31の位置から左方向に移動した時の同図の波
形の変化する状態を表している。
【0031】目盛り図44はこの粗計測におけるメイン
スケールの位置を表すカウント値を表しており、メイン
スケールマーカが点31の位置の時、その値がNであ
る。このカウント値は、波形図43の波形がローレベル
の時、波形図39の波形の立ち上がり遷移でカウントア
ップされ、立ち下がり遷移でカウントダウンされる。す
なわちメインスケールマーカが点31の位置から右方向
へ移動した時、波形図39の立ち上がり遷移41でカウ
ントアップされ、左方向へ移動した時立ち下がり遷移4
2および43でカウントダウンされる。
【0032】図5は本実施例における、「位相合わせ」
の説明図である。すなわち受光素子ユニット20を圧電
素子アクチュエータ11により微動させることによっ
て、メインスケール1のスリットパターンの位相と、イ
ンデックススケール21のスリットパターンの位相を所
定の関係とする動作を説明している。
【0033】なお図5においてはメインスケール1が固
定部材2に対して静止しており、インデックススケール
21のみが固定部材2に対して相対的に微少移動し、こ
の相対的な微少移動はイメインスケール1に固定した座
標系で表現する。
【0034】スリット図45はメインスケール1のスリ
ットパターンの位置を表している。
【0035】スリット図46は、位相合わせを行う直前
のインデックススケール21の総合的なスリットパター
ンの位置を示している。スリット図47、スリット図4
8はそれぞれその時のスリット部22、スリット部23
のスリットパターンの位置を表している。点49はイン
デックススケール21のスリットパターンの位置を表す
ためにそれに仮想的に付したインデックススケールマー
カのスリット図46における位置を示しており、インデ
ックススケール21が固定部材2に対して相対的に微少
移動をするのに伴って、スリット図46と共に移動す
る。
【0036】スリット図50は、スリット図46の位置
から位相合わせを行いそれが完了した時点における、イ
ンデックススケール21の総合的なスリットパターンの
位置を示している。スリット図51、スリット図52は
それぞれその時のスリット部22、スリット部23のス
リットパターンの位置を表しており、点53はスリット
図50におけるインデックススケールマーカの位置を示
している。
【0037】すなわち位相合わせが完了した時点では、
スケール図45とスケール図51のスリットパターンの
位相は一致した状態となり、これが本実施例における
「位相合状態」である。この位相合わせにおけるインデ
ックススケール21の微少移動量は、最も近い位相合状
態の位置への移動となるため、最大1/2ピッチ長とな
る。
【0038】波形図56、波形図57はそれぞれ横軸に
インデックススケールマーカの位置を取った時の受光素
子24、受光素子25の出力電圧波形である。点58、
点59はそれぞれインデックススケールマーカが点4
9、点53の位置にある時の受光素子25の出力電圧の
波形図57上の位置を表している。
【0039】位相合わせは、波形図57の波形信号を用
いて圧電素子アクチュエータ11を駆動し受光素子ユニ
ット20すなわちインデックススケール21を微少移動
させることによって行う。すなわち図5において、波形
図57の波形信号が正の時はインデックススケールマー
カが右方向へ移動するように、また負の時はインデック
ススケールマーカが左方向へ移動するように圧電素子ア
クチュエータ11を駆動する。
【0040】このようにして、波形図57上の点58は
点59へ移動して静止し、それに対応してインデックス
スケールマーカ位置を表す点49は点53へ移動して静
止する。矢印54はこの時のインデックススケールマー
カの微少移動の量および方向を表しており、矢印55は
インデックススケールマーカ位置の各領域における微少
移動の方向を示している。
【0041】図6は本実施例における計測全体の説明図
である。計測全体の流れとしては、まず第1段階とし
て、第1の位相合わせにより位相合状態とする。
【0042】次に第2段階として、圧電素子アクチュエ
ータ11の印加電圧を保持することによってイン デッ
クススケール21の固定部材2に対する相対位置を第1
の位相合わせが終わった時点の状態を保持したまま、メ
インスケール1と固定部材2の相対移動を計測に必要な
長さだけ行う。
【0043】そして最後に第3段階として、第2の位相
合わせにより再び位相合状態とする。第2段階の完了時
にたまたま位相合状態となっていれば、第2の位相合わ
せの微動量はゼロとなる。
【0044】第3段階が完了した時点で、粗計測の結果
と第2の位相合わせによる微動量を加算をして最終測定
結果を得る。なおこの微動量は粗計測における正方向に
移動した場合には正の量とし、負方向に移動した場合は
負の量として加算する。
【0045】図6(a)は、前記第1段階における第1
の位相合わせの直前の状態を示しており、スリット図6
0a、スリット図61aおよびスリット図62aはそれ
ぞれメインスケール1、インデックススケール21のス
リット部22およびスリット部23のスリットパターン
を表している。また点63aおよび目盛り図64aは、
それぞれこの時のメインスケールマーカの位置およびメ
インスケールの位置を表すカウント値を示している。
【0046】図6(b)は、前記第1段階における第1
の位相合わせの直後の状態を示しており、スリット図6
0b、スリット図61bおよびスリット図62bはそれ
ぞれメインスケール1、インデックススケール21のス
リット部22およびスリット部23のスリットパターン
を表している。また点63bおよび目盛り図64bは、
それぞれこの時のメインスケールマーカの位置およびメ
インスケールの位置を表すカウント値を示している。
【0047】すなわち、図6(b)の状態は、図6
(a)の状態よりインデックススケール21の位置が矢
印65で示される大きさおよび方向で微少移動を行い、
メインスケール1とインデックススケール21のスリッ
トパーンの位相関係が「位相合状態」となったことを示
す。またこの時メインスケールマーカの位置を示す点6
3bが目盛り図64bの「0」の領域にあるのでメイン
スケールの位置を表すカウント値は「0」である。
【0048】図6(c)は、前記第2段階が完了し前記
第3段階における第2の位相合わせの直前の状態を示し
ており、スリット図60c、スリット図61cおよびス
リット図62cはそれぞれメインスケール1、インデッ
クススケール21のスリット部22およびスリット部2
3のスリットパターンを表している。また点63cおよ
び目盛り図64cは、それぞれこの時のメインスケール
マーカの位置およびメインスケールの位置を表すカウン
ト値を示している。
【0049】図6(d)は、前記第3段階における第2
の位相合わせの直後の状態を示しており、スリット図6
0d、スリット図61dおよびスリット図62dはそれ
ぞれメインスケール1、インデックススケール21のス
リット部22およびスリット部23のスリットパターン
を表している。また点63dおよび目盛り図64dは、
それぞれこの時のメインスケールマーカの位置およびメ
インスケールの位置を表すカウント値を示している。
【0050】すなわち、図6(d)の状態は、図6
(c)の状態よりインデックススケール21の位置が矢
印66で示される大きさおよび方向で微少移動を行い、
メインスケール1とインデックススケール21のスリッ
トパーンの位相関係が「位相合状態」となったことを示
す。またこの時メインスケールマーカの位置を示す点6
3dが目盛り図64dの「N」の領域にあるのでメイン
スケールの位置を表すカウント値は「N」である。
【0051】第2の位相合わせにおける微少移動の方向
は図示のように粗計測の正方向であるから、この微少移
動の移動量の符号は正となる。従って本実施例における
測定の最終測定結果は、スリットパターンのピッチはP
であるから、矢印64の変位の大きさをΔL(ΔL>
0)とすると、’NP+ΔL’となる。
【0052】この一連の計測においてインデックススケ
ール21の微少移動の総和は、2回の位相合わせによる
ものであるので、最大1ピッチ長となる。すなわちイン
デックススケール21の微少移動範囲および静電容量型
変位センサ12の測定ストロークは、少なくとも1ピッ
チ長にしておけばよい。なお圧電素子アクチュエータ1
1への印加電圧は、この一連の計測終了時に計測開始前
の状態に戻しておき、以降の計測時にインデックススケ
ール21の微少移動が同一方向に累積していくことを防
止する。
【0053】以上の説明から分かるように、受光素子2
4および受光素子25の出力信号の波形はその周期は正
確でなければならないが、それらの位相関係は正確にピ
ッチPの1/4周期ずれている必要はない。従って従来
技術における電気分割法を使用する場合のような正確な
位相調整は不要となる。また受光素子24および受光素
子25の出力信号の波形は従来技術における電気分割法
を使用する場合のような演算を施すこともないので、正
確な正弦波である必要はない。
【0054】図7および図8は、本発明に係わるその他
の実施例の装置構成を表すブロック図であり、第1の実
施例における透過型格子の代わりに反射型格子を使用し
たものである。
【0055】図7において、第1の部材としてのメイン
スケール70と第2の部材としての固定部材71とは、
所定のギャップをもって矢印Xで示すような方向に相対
移動可能なように配置する。メインスケール70は、光
の反射部と非反射部が所定ピッチPで配列形成された格
子を有する反射型スケールである。
【0056】固定部材71に計測ユニット72、光源ラ
ンプ73およびコリメートレンズ74を配置する。光源
ランプ73を発した光はコリメートレンズ74により集
光、平行光化されて、メインスケール70を照射し、そ
の反射光が計測ユニット72に達する。計測ユニット7
2は、第1の実施例における計測ユニット10と同様の
構成を有し、同様の作用を行う。
【0057】図8において、第1の部材としてのメイン
スケール80と第2の部材としての固定部材81とは、
所定のギャップをもって矢印Xで示すような方向に相対
移動可能なように配置する。メインスケール80は、光
の反射部と非反射部が所定ピッチPで配列形成された格
子を有する反射型スケールである。
【0058】固定部材81に計測ユニット82、光源ラ
ンプ83、コリメートレンズ84およびハーフミラー8
5を配置する。光源ランプ83を発した光はコリメート
レンズ84により集光、平行光化されハーフミラー85
にてその一部が反射しメインスケール80を照射する。
メインスケール80より反射した光はその一部がハーフ
ミラー85を通過し、計測ユニット82に達する。計測
ユニット82も第1の実施例における計測ユニット10
と同様の構成を有し、また同様の作用を行う。
【0059】図7および図8に示すような構成をとるこ
とにより、計測ユニットをメインスケールの一方の側に
のみ配置すればよいため、装置をよりコンパクトにする
ことができる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、光学
式エンコーダと近接変位センサを併用することによっ
て、困難なギャップ調整やアライメント調整を必要とし
ない粗いスケールピッチの光学系のエンコーダを用いて
も、近接変位センサの有する非常に高い測定精度で測定
結果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における装置構成を示す斜視
図である。
【図2】本発明の同実施例における計測ユニットの構成
をあらわす平面図および断面図である。
【図3】本発明の同実施例における受光素子ユニットの
構成をあらわす側断面図である。
【図4】本発明の同実施例におけるピッチPの分解能で
行う粗測定の動作の説明図である。
【図5】本発明の同実施例における「位相合わせ」の説
明図である。
【図6】本発明の同実施例における計測全体の説明図で
ある。
【図7】本発明の他の実施例における装置構成を表すブ
ロック図である。
【図8】本発明の他の実施例における装置構成を表すブ
ロック図である。
【図9】従来技術をあらわす光学式エンコーダの制御回
路のブロック図である。
【図10】従来技術をあらわす光学式エンコーダの制御
回路における各信号の波形図である。
【符号の説明】
1 メインスケール 3 光源ランプ 4 コリメートレンズ 11 圧電素子アクチュエータ 12 静電容量型変位センサ 21 インデックススケール 22、23 スリット部 24、25 受光素子 27 導体部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定ギャップをおいて相対移動可能に配
    置された第1、第2の部材の相対変位を測定する装置に
    おいて、第1の部材は所定ピッチで配列された透過型あ
    るいは反射型格子を有するメインスケールより成り、第
    2の部材は、メインスケールを照射して所定の透過像あ
    るいは反射像パターンを生じさせる光照射手段と計測ユ
    ニットより成り、前記計測ユニットは、ベースと、メイ
    ンスケールと同一のピッチの透過型格子を有するインデ
    ックススケールと受光素子とを保持してなる受光素子ユ
    ニットと、受光素子ユニットを前記相対移動方向と平行
    にベースに対して相対的に前記メインスケールのピッチ
    長以下の微少量移動可能にベースに支持した弾性部材
    と、受光素子ユニットを前記微少量移動させるアクチュ
    エータと、受光素子ユニットの前記微少移動の変位量を
    測定する近接変位センサにより構成されることを特徴と
    する相対変位測定装置。
JP7717098A 1998-03-25 1998-03-25 相対変位測定装置 Pending JPH11271097A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1329402B1 (en) * 2002-01-16 2012-05-09 Xerox Corporation Two dimensional object position sensor
US8258460B2 (en) 2008-11-19 2012-09-04 Everlight Electronics Co., Ltd. Transmissive optical encoder
EP2674730A3 (en) * 2012-06-11 2015-01-28 Mitutoyo Corporation Optical encoder and lens fixing mechanism thereof

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