JPH11269855A - 水門ゲートの昇降機構 - Google Patents

水門ゲートの昇降機構

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JPH11269855A
JPH11269855A JP10000898A JP10000898A JPH11269855A JP H11269855 A JPH11269855 A JP H11269855A JP 10000898 A JP10000898 A JP 10000898A JP 10000898 A JP10000898 A JP 10000898A JP H11269855 A JPH11269855 A JP H11269855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pinion
gate
rack
hydraulic cylinder
water gate
Prior art date
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Pending
Application number
JP10000898A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Moriya
庸雄 森谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIKAWA KOGYO KK
Original Assignee
ISHIKAWA KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲートの昇降が容易であり、かつ構造的に簡
単な水門ゲートの昇降機構。 【解決手段】 複動式油圧シリンダ7により垂直に昇降
する第1ラック8とそれにかみ合う第1ピニオン9、下
端にゲートが取り付けられ垂直に昇降自在に設置された
第2ラック12とそれにかみ合う第2ピニオン11を備
え、上記第1ピニオン9と第2ピニオン11が同じ軸1
0に取り付けられ、かつ第2ピニオン11が第1ピニオ
ン9より大径とされ、上記複動式油圧シリンダ7が低位
置に設置された手動ポンプにより駆動されるようになっ
ている。複動式油圧シリンダ7のロッドの伸縮が第2ラ
ック12に増幅されて伝達され、ゲートを昇降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用水路などの
各種水路に設置される水門ゲートの昇降機構に関する。
【0002】
【従来の技術】農業用水路などの比較的小型の水路に設
置された水門においては、ゲートの昇降は水路上に設け
られた操作ハンドルを回転操作することによって行われ
ている。例えば、特開平8−3970号公報では、水門
のガイド支柱に手動ウインチを設置し、この手動ウイン
チを回転してロープを巻き上げ、ゲートを上昇させるこ
とが記載されている。また、特開平8−74234号公
報では、水門の構造物の上に設置されたハンドルに携帯
式回転装置を押し付けて回転させ、これでギヤボックス
内のギヤユニットを回転させてねじ式のシャフトを昇降
させ、ゲートを開閉することが記載されている。
【0003】一方、比較的大型の水路に設置される水門
の昇降機構を開示するものとして、例えば特開平8−1
20654号公報がある。この公報の昇降機構は、3対
のラック及び2対のピニオンを組み合わせたもので、水
門の支持柱上部に設置したピニオンをモータで回転さ
せ、ラックの下端に固定されたゲートを昇降させる。ま
た、特開平8−218350号公報には、固定されたラ
ックにかみ合うピニオンを油圧シリンダにより昇降させ
ると同時に回転させ、そのピニオンと同軸に設置された
滑車を回転させ、その滑車に巻き回されたロープを介し
ゲートを昇降させることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平8
−3970号公報の昇降機構のように手動ウインチで操
作する場合、年月を経てゲートとガイド支柱の間の摩擦
力が大きくなってくると、操作に大きい力が必要とな
り、特に高齢者の多い農業従事者にとって大きい負担と
なる。また、この昇降機構ではゲートの下降はゲートの
自重によるのであるが、ゲートとガイド支柱の間の摩擦
力が大きいと自重のみでは下降せず、使用不能になる可
能性がある。特開平8−74234号公報の昇降機構で
は、シャフトに錆などが発生するとハンドルの回転が重
くなり、さらにゲートとガイド支柱の間の摩擦力が大き
くなってくると、回転車とハンドルの摩擦力に頼る携帯
式回転装置では、ハンドルを回転させるだけのトルクが
得られないという問題がある。しかも、操作のためには
構造物の最上部にのぼる必要があり、これが高齢者の多
い農業従事者にとって大きい負担となる。また、特開平
8−120654号公報や特開平8−218350号公
報の昇降機構は、装置が複雑かつ大型でメンテナンスも
必要であり、例えば農業用水路等に設置する小型の水門
用としては適さない。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、老人や女性でもゲートの昇降が容易であ
り、かつ構造的に簡単でメンテナンスもほとんど不要な
水門ゲートの昇降機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水門の昇降
機構は、液圧シリンダにより垂直に昇降する第1ラック
とそれにかみ合う第1ピニオン、下端にゲートが取り付
けられ垂直に昇降自在に設置された第2ラックとそれに
かみ合う第2ピニオンを備え、上記第1ピニオンと第2
ピニオンが同軸に取り付けられ、かつ第2ピニオンが第
1ピニオンより大径とされたことを特徴とする。具体的
形態として、上記液圧シリンダは例えば手動ポンプによ
り駆動される複動式油圧シリンダである。その場合、手
動ポンプが油圧シリンダより低位置に設置されているこ
とが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、図1〜図4を参照して本発
明に係る水門ゲートの昇降機構を具体的に説明する。図
1及び図2に記載された水門は、水路1の両側に垂直に
立設する支持柱2と、支持柱2に形成された内向きの凹
所2a内に昇降自在に配置されたゲート3と、支持柱2
の上部に掛け渡して水平に設置された梁部材4と、梁部
材4上に設置された機械室5と、主として機械室内に設
置された昇降機構6からなる。
【0008】昇降機構6は、図3及び図4に示すよう
に、梁部材4上に垂直に立設する複動式油圧シリンダ7
と、油圧シリンダ7の伸縮するロッドの上端に取り付け
られ、該ロッドの伸縮に伴って垂直に昇降する第1ラッ
ク8と、第1ラック8にかみ合う第1ピニオン9と、機
械室5内において回転自在に支持され第1ピニオン9が
固定された水平軸10と、同じ水平軸10に固定された
第2ピニオン11(第1ピニオン9より大径)と、第2
ピニオンとかみ合い、第2ピニオンの回転に伴って垂直
に昇降する第2ラック(棒ラック)12、機械室5の外
(支持柱3に設けたブラケット上)に設置された手動油
圧ポンプ13等からなる。なお、第2ラック12は梁部
材4を抜けて下方に伸び、その下端はゲート3の上端に
取り付けられ、複動油圧シリンダ7と手動ポンプ13は
図示しない油圧管路で連結されている。また、第1及び
第2ラック8、12の垂直昇降を摺動ガイドし、左右
(図4において)のぶれを防止して第1及び第2ピニオ
ン9、11との適正なかみ合いを維持するためのガイド
部材14、15が設けられている。16は保護柵であ
る。
【0009】この昇降機構6の作動について説明する
と、図に示すようにゲート3が下降位置にあるとき、手
動ポンプ13のレバーを繰り返し動かして油圧シリンダ
7の上昇側ポートに作動油を送ると、油圧シリンダ7の
ロッドが伸びて第1ラック8を垂直に上昇させる。これ
により第1ピニオン9が回転し、第2ピニオン11も同
時に回転し、第2ラック12を垂直に上昇させる。この
とき、第1ピニオン9より第2ピニオン11の径の方が
数倍大きく、その分だけ第1ラック8の上昇が増幅され
て第2ラック12に伝達されるので、油圧シリンダ7の
ストロークが小さくてもゲート3を大きく上昇させるこ
とができる。ゲート3は両縁が支持柱2の凹所2aに沿
ってガイドされながら上昇する。上昇した第1、第2ラ
ック8、12は機械室5の上部に設けた保護管5a、5
b内に収納される。
【0010】次に上昇したゲート3を下降させるとき
は、手動ポンプ13において作動油の送給を油圧シリン
ダ7の下降側ポートに切り換え、レバーを繰り返し動か
して油圧シリンダ7のロッドを縮め、第1ラック8を垂
直に下降させる。上昇させるときと全く同様に、第1ラ
ック8の下降が増幅されて第2ラック12に伝達され、
油圧シリンダ7のストロークが小さくてもゲート3を大
きく下降させることができる。
【0011】この昇降機構6は、複動式油圧シリンダと
2組のラック&ピニオンを組み合わせることにより、昇
降機構又はゲートに経時的に錆や異物の付着等が増え作
動荷重が大きくなっても、軽い力で簡単にゲートを昇降
させることができる。また、油圧ポンプの操作を地表に
近い箇所で行えるので、老人や女性などでも容易に操作
することができる。さらに、機構自体が簡単であり、油
圧シリンダのロッドの伸縮が増幅されてゲートに伝達さ
れるので、短いストロークの油圧シリンダを用いること
ができ、そのため油圧シリンダの全長が短くなって荷重
を受けても座屈しにくいという利点がある。なお、この
昇降機構6は手動式油圧ポンプを用いるため、電源のな
い場所に設置することができるが、電源があれば電動の
油圧ポンプを用いてもよい。その場合、操作盤を地表に
近い箇所に設置するのが望ましい。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る昇降機構は、老人や女性で
も水門のゲートの昇降が容易に行えるので、例えば農業
用水路等に設置する小型の水門用として特に適する。ま
た、この昇降機構は簡単な構造を持ち、メンテナンスも
ほとんど不要であり、ストロークの短いシリンダを用い
ることができるという利点がある。また複動式シリンダ
を用いると、錆や異物の付着等が増えてゲートが自重で
下降しない場合でも、問題なく操作できる。さらに、シ
リンダの駆動を手動ポンプで行うようにすれば、電源の
ない箇所にでも設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る昇降装置を用いた水門の正面図
である。
【図2】 同じく側面図(一部断面図)である。
【図3】 昇降装置の部分を示す一部切欠き正面図であ
る。
【図4】 同じく一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
1 水路 2 支持柱 3 ゲート 4 梁部材 7 複動油圧シリンダ 8 第1ラック 9 第1ピニオン 11 第2ピニオン 12 第2ラック 13 油圧ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧シリンダにより垂直に昇降する第1
    ラックとそれにかみ合う第1ピニオン、下端にゲートが
    取り付けられ垂直に昇降自在に設置された第2ラックと
    それにかみ合う第2ピニオンを備え、上記第1ピニオン
    と第2ピニオンが同軸に取り付けられ、かつ第2ピニオ
    ンが第1ピニオンより大径とされたことを特徴とする水
    門ゲートの昇降機構。
  2. 【請求項2】 上記液圧シリンダが手動ポンプにより駆
    動される複動式油圧シリンダであり、手動ポンプが油圧
    シリンダより低位置に設置されていることを特徴とする
    請求項1に記載された水門ゲートの昇降機構。
JP10000898A 1998-03-26 1998-03-26 水門ゲートの昇降機構 Pending JPH11269855A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10000898A JPH11269855A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 水門ゲートの昇降機構

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JP10000898A JPH11269855A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 水門ゲートの昇降機構

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Publication Number Publication Date
JPH11269855A true JPH11269855A (ja) 1999-10-05

Family

ID=14262543

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JP10000898A Pending JPH11269855A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 水門ゲートの昇降機構

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JP (1) JPH11269855A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100656873B1 (ko) * 2005-12-23 2006-12-13 (주)월드비텍 물의 낙차를 이용한 펌핑시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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