JPH11268871A - 紡績機の表示システム - Google Patents

紡績機の表示システム

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JPH11268871A
JPH11268871A JP7163398A JP7163398A JPH11268871A JP H11268871 A JPH11268871 A JP H11268871A JP 7163398 A JP7163398 A JP 7163398A JP 7163398 A JP7163398 A JP 7163398A JP H11268871 A JPH11268871 A JP H11268871A
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Kazuhiko Nakade
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Tetsuya Hori
哲也 堀
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Murata Machinery Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2551/00Means for control to be used by operator; User interfaces
    • B65H2551/20Display means; Information output means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、実際に切断された糸欠点部の太さ
・長さがクリヤリングリミットに正確に対応しているか
否かを確認できる紡績機の表示システムを提供する。 【解決手段】 本発明は、ローカル制御装置4と、中央
制御装置20とを有する紡績機の表示システムであっ
て、前記ローカル制御装置4に設けられ、クリアラーヘ
ッド8aから取り込まれた波形データと所定の第1判断
基準とに基づき切断する糸欠点を判断すると共に、切断
された糸欠点の太さと長さに関する第1データを作成す
る糸欠点判定手段19と、前記中央制御装置20に設け
られ、太さ軸と長さ軸とを有し、前記第1判断基準とは
別にクリアリングリミットを表示する表示手段5とを備
え、前記糸欠点判定手段19により切断された多数の第
1データを前記中央制御装置20に送り、前記クリアリ
ングリミットに前記第1データを重ねて表示するように
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給される繊維束
に撚りを施して糸とする多数の紡績ユニットからなる紡
績機に関し、特に、糸欠点等の糸データを表示する紡績
機の表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紡績機の表示システムは、中央制
御装置とローカル制御装置とを有しており、ローカル制
御装置で検出した波形データを中央制御装置側で処理し
て表示するようになっている。中央制御装置は、品質管
理部と、分析部とを有しており、生産中の糸品質の管理
及び保守作業の分析・管理を行えるようになっている。
この品質管理部は、紡績中の糸品質を管理するものであ
り、波形データから得た糸欠点分布データが所定の基準
値を越えると、糸欠点の発生錘Noとその原因をモニター
に表示させるようになっている。また、分析部は、紡績
機の運転、操作状況を管理するものであり、操業性、品
質、保全等の長期管理チャートをモニターに表示させる
ようになっている。また、ローカル制御装置は、各紡績
ユニット毎に設けられており、1錘毎(紡績ユニット
毎)に波形データを検出するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
紡績機の表示システムは、ローカル制御装置毎(1錘
毎)に得られる波形データを中央制御装置側で順次処理
しているため、同時に複数の波形データを処理できなか
った。これに伴い、中央制御装置で処理された糸欠点分
布データをクリアリングリミットに対応させて複数個同
時に表示できなかったため、実際に切断された糸欠点部
の太さ・長さ(糸欠点分布データ)がクリアリングリミ
ットに正確に対応しているか否かを確認できないという
問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、実際に切
断された糸欠点部の太さ・長さ(糸欠点分布データ)が
クリアリングリミットに正確に対応しているか否かを確
認できる紡績機の表示システムを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
1以上の紡績ユニットを制御するローカル制御装置と、
前記ローカル制御装置に接続された中央制御装置とを有
する紡績機の表示システムであって、前記ローカル制御
装置に設けられ、各紡績ユニットにおける紡績糸の太さ
を検出するクリアラーヘッドから取り込まれた波形デー
タと所定の第1判断基準とに基づき切断する糸欠点を判
断すると共に、切断された糸欠点の太さと長さに関する
第1データを作成する糸欠点判定手段と、前記中央制御
装置に設けられ、太さ軸と長さ軸とを有し、前記第1判
断基準とは別に切断すべき糸欠点の限界を線で示すクリ
アリングリミットを表示する表示手段とを備え、前記糸
欠点判定手段により切断された多数の糸欠点の長さと太
さに関する第1データを前記中央制御装置に送り、前記
表示手段の前記クリアリングリミットに前記第1データ
を重ねて表示するようにしたことを特徴とする。
【0006】これにより、ローカル制御装置毎に波形デ
ータを処理でき、同時に複数の糸欠点分布データをクリ
アリングリミットに対応させて表示できるため、実際に
切断された糸欠点部の太さ・長さ(第1データ)がクリ
アリングリミットに正確に対応しているか否かを知るこ
とができる。また、実際に切断された糸欠点部の太さ・
長さ(第1データ)の分布に応じて、糸欠点判定手段の
基準値を調整できるため、切断回数を減らし、稼働効率
を向上させることができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、前記糸欠点判定手段が、前記波形デ
ータと所定の第2判断基準とに基づき切断に至らない残
存糸欠点を判断すると共に、前記残存糸欠点の太さと長
さに関する第2データを作成し、前記表示手段は、前記
クリアリングリミットに対して、前記第2データを前記
第1データと区別可能に表示することを特徴とする。こ
れにより、実際には、切断されていないが切断レベル付
近(非欠点部)の糸の太さ・長さ(第2データ)も表示
できるため、実際に切断された糸欠点部の太さ・長さ
(第1データ)が、クリアリングリミットに正確に対応
しているか否かをより明確に知ることができる。また、
糸欠点部や非欠点部の太さ・長さの分布に応じて、糸欠
点判定手段の基準値を調整できるため、切断回数を減ら
し、稼働効率を向上させることができる。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2の発明の構成に加えて、前記表示手段における前記
クリアリングリミットが、前記長さ軸に対してプラス方
向の糸欠点の太さ限界を示す第1リミットと、前記長さ
軸に対してマイナス方向の糸欠点の太さ限界を示す第2
リミットの二つであることを特徴とする。これにより、
実際に切断された糸欠点部の太さ・長さが、クリアリン
グリミットに正確に対応しているか否かをより一層明確
に知ることができる。また、糸欠点部や非欠点部の太さ
・長さの分布に応じて、糸欠点判定手段の基準値を調整
できるため、切断回数を減らし、稼働効率をさらに向上
させることができる。
【0009】紡績機の表示システムは、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記糸
欠点判定手段が、各糸欠点の種類毎に第1データを作成
し、前記表示手段が、各糸欠点の種類毎の第1データを
前記クリアリングリミットに重ねて表示することを特徴
とする。これにより、同時に複数の種類の第1データを
表示できるため、実際に切断された種々の糸欠点部の太
さ・長さがクリアリングリミットに正確に対応している
か否かをより一層明確に知ることができる。また、糸欠
点部や非欠点部の太さ・長さの分布に応じて、糸欠点判
定手段の基準値を調整できるため、切断回数を減らし、
稼働効率をさらに向上させることができる。
【0010】紡績機の表示システムは、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記糸
欠点判定手段が、各糸欠点の種類毎に第1データ及び第
2データを作成し、前記表示手段が、各糸欠点の種類毎
の第1データ及び第2データを前記クリアリングリミッ
トに重ねて表示することを特徴とする。これにより、同
時に複数の種類の第1データ及び第2データを表示でき
るため、実際に切断された種々の糸欠点部の太さ・長さ
がクリアリングリミットに正確に対応しているか否かを
より一層明確に知ることができる。また、糸欠点部や非
欠点部の太さ・長さの分布に応じて、糸欠点判定手段の
基準値を調整できるため、切断回数を減らし、稼働効率
をさらに向上させることができる。
【0011】紡績機の表示システムは、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記表
示手段が、各糸欠点の種類毎の第1データ及び第2デー
タを前記クリアリングリミットに重ねて各錘毎に表示す
ることを特徴とする。これにより、複数の種類の第1デ
ータ及び第2データを各錘毎に表示できるため、実際に
切断された種々の糸欠点部の太さ・長さがクリアリング
リミットに正確に対応しているか否かを各錘毎に知るこ
とができる。また、糸欠点部や非欠点部の太さ・長さの
分布に応じて、糸欠点判定手段の基準値をローカル制御
装置毎に調整できるため、切断回数を減らし、稼働効率
をさらに向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、紡績装置1は、
中央制御装置20と多数の紡績ユニットuを並設してな
っている。紡績ユニットuには、図2に示すように、ド
ラフト部2、空気紡績ノズル3、デリベリローラ6、ク
リアリング装置8、巻取部9が上流側から下流側に一連
に配設されている。
【0013】上記のドラフト部2は、バックローラ対1
0、エプロンベルト12を装架したミドルローラ対1
1、フロントローラ対13よりなっている。各ドラフト
ローラ対の内、ミドルローラ対11及びフロントローラ
対13はそのボトムローラを各ユニット共通のラインシ
ャフト上に設けて全ユニット一斉に駆動されるが、バッ
クローラ対10はそのボトムローラが、各ユニット毎に
駆動停止可能になっている。
【0014】上記の空気紡績ノズル3は、フロントロー
ラ対13の下流側に配置され、圧空噴射孔から圧縮空気
を噴射し、旋回気流を発生するようになっている。これ
により、ドラフト部2で引き伸ばされた繊維束Sから結
束糸Y(紡績糸)を形成するようになっている。この結
束糸Yは、略直線的に並べられた繊維群を芯繊維とし
て、その芯繊維の周囲に巻取繊維が、らせん状に巻き付
いた構造である。
【0015】また、空気紡績ノズル3は、図示されない
エア供給管、メカニカルバルブ等を介して圧縮空気を供
給する圧力供給源に接続され、メカニカルバルブの操作
により圧縮空気の供給を調整できるようになっている。
尚、圧縮空気孔は、下流側である糸走行方向に向けて傾
斜しており、空気紡績ノズル3の導入側付近で吸引気流
を生じ易くなっている。
【0016】上記のデリベリローラ6には、ニップロー
ラ7が配置されており、デリベリローラ6に当接自在に
なっている。このニップローラ7は、図示されないスプ
リングにより図中の時計方向に付勢されており、デリベ
リローラ6と圧接しながら結束糸Y(紡績糸)を送出す
るようになっている。
【0017】上記のクリアリング装置8は、結束糸Yの
太さ(断面変化)を測定するようになっており、クリア
ラーヘッド8aから後述するクリアラー評価基盤19
(図3参照)にアナログ式の波形データを送信するよう
になっている。
【0018】上記の巻取部11は、図示されないトラバ
ース装置で結束糸Yを綾振りしながら巻取パッケージP
に巻き取るようになっている。尚、巻取パッケージP
は、クレードルアームに回転自在に支持されており、フ
リクションローラ17に圧接されて回転するようになっ
ている。
【0019】次に、本発明の実施形態に係る紡績機1の
主要部を説明する。図3に示すように、紡績機の表示シ
ステム23は、中央制御装置(マスター側)20と複数
のローカル制御装置(スレーブ側)4とから構成されて
おり、ローカル制御装置4でクリアラーヘッド8aの波
形データをデジタル処理して表示手段を構成するモニタ
ー5に糸欠点の分布(第1データ)を表示するようにな
っている。
【0020】各ローカル制御装置4は、4つのクリアラ
ーヘッド8a及び4つのユニット制御基盤18が接続さ
れたクリアラー評価基盤19(糸欠点判定手段)を有し
ており、4つの紡績ユニットUの糸欠点の評価を行うよ
うになっている。
【0021】クリアラー評価基盤19は、ROMと、C
PUと、A/D変換器と、RAMとを有し、アナログ式
の波形データをデジタル処理して、糸欠点判定サブルー
チンの実行、弱糸・太糸・スラブ等の糸欠点の種類を判
別、表示用分布データの作成を行うようになっている。
【0022】上記のROMには、各糸欠点の判断基準が
格納されており、それぞれ第2判断基準である検出レベ
ルと、第1判断基準である切断レベルとの2つの基準値
が格納されている。尚、糸欠点には、弱糸(LL欠点)及
び太糸(NEP 欠点)の他に、スラブ(S欠点)、L欠
点、T欠点があり、例えば、L欠点(+30%,100
cm)の判断基準は、検出レベルが+20%で、切断レベ
ルが+30%である。
【0023】上記のCPUは、クリアラーヘッド8aか
ら検出されたアナログ式の波形データを取り込んでA/
D変換器でデジタル信号に変換し、そのデジタル信号か
ら各糸欠点用の移動平均値を算出するようになってい
る。次に、その各移動平均値と検出レベルとを比較し
て、各移動平均値が検出レベルを越える場合には、さら
に切断レベルと比較して、切断レベルを越えない場合、
残存欠点分布データ(第2データ)を算出し、RAMに
格納するようになっている。この残存欠点分布データに
は、検出レベルを越えている部分の糸長と、その区間
(糸長)での太さの最大値(%)が含まれる。尚、糸長
及び太さの最大値の測定は、糸が検出レベルを越えた時
点からカウントを開始して行われる。
【0024】一方、各欠点用移動平均値が検出レベルを
越えてさらに、切断レベルも越える場合には、欠点分布
データ(第1データ)を算出して格納すると共に、ユニ
ット制御基盤18に糸欠点信号を送信するようになって
いる。この欠点分布データには、切断された糸欠点部の
長さと、糸欠点部分の太さの最大値(%)が含まれる。
尚、長さと、太さの最大値の測定は、糸が切断レベルを
越えた時点からカウントを開始して行われる。その後、
切断した欠点の種類を判別し、その結果に基づいて表示
用分布データを作成するようになっている。この表示用
分布データには、上記の残存欠点分布データ(第2デー
タ)と欠点分布データ(第1データ)とが含まれる。
【0025】以上のように、各ローカル制御装置4は、
各糸欠点毎の第1・第2判断基準と、波形データから算
出した各欠点移動平均値とを比較して、各欠点移動平均
値がいずれかの第2判断基準に該当する場合、その糸欠
点に応じた糸欠点信号(例えば、LL欠点信号等)をユニ
ット制御基盤18に出力すると共に、表示用分布データ
(第1データ・第2データ)を作成し、中央制御装置に
表示用分布データを送信するようになっている。ユニッ
ト制御基盤18は、その糸欠点信号を受信すると、その
糸欠点信号に応じた所定の処理(糸切断等)を紡績ユニ
ットUに行わせるようになっている。尚、各欠点移動平
均値がいずれの第2判断基準にも該当しない場合には、
次の区間の波形データを取り込んで、順次評価を行うよ
うになっている。
【0026】また、各ローカル制御装置4は、中央制御
装置20に通信ライン21・22で接続されており、中
央制御装置20から通信ライン21を介して表示用分布
データ送信指令を受信すると、指定された錘、欠点の種
類に対する表示用分布データを通信ライン22を介して
中央制御装置20にそれぞれ64点ずつ送信するように
なっている。
【0027】上記の中央制御装置20は、各欠点の種類
毎に最新の64点の表示用分布データを格納するように
なっている。また、中央制御装置20には、モニター5
が設けられており、図6に示すように、表示用分布デー
タ及びクリアリングカーブ(クリアリングリミット)を
表示するようになっている。モニター5の縦軸は、糸の
太さを示しており、横軸は、糸の長さを示している。ま
た、クリアリングカーブは、切断すべき糸欠点の限界を
示す曲線であり、横軸(長さ軸)に対してプラス方向の
糸欠点の太さ限界を示す第1カーブと、横軸に対してマ
イナス方向の糸欠点の太さ限界を示す第2カーブとによ
り構成されている。
【0028】上記の構成において、紡績機の表示システ
ム23の動作を図面に基づいて説明する。図2に示すよ
うに、スライバS(繊維束)は、コイル状に巻かれてお
り、ケースKからドラフト部2の各ローラ10・11・
13でそれぞれ圧接されながら順次ドラフトされて圧空
噴射孔からの旋回気流により噴出される。
【0029】スライバS(繊維束)は、ドラフト部2及
び空気紡績ノズル3により結束糸Yにされ、デリベリロ
ーラ6及びニップローラ7により下流側に引き出され
る。その後、結束糸Yは、ガイド棒体16で屈曲され、
クリアリング装置8を通過して、トラバースされながら
巻取パッケージPに巻き取られる。
【0030】以上の巻取処理中、各紡績ユニットUのク
リアリング装置8は、常時、結束糸Yの状態を測定し、
クリアラー評価基盤19にアナログ式の波形データを送
信する。図3に示すように、クリアラー評価基盤19
は、各クリアリング装置8のクリアラーヘッド8aから
波形データを受信すると、デジタル処理して、結束糸Y
の弱糸、太糸、スラブ等の糸欠点を評価する。次に、ク
リアラー評価基盤19による糸欠点の評価について説明
する。
【0031】図4に示すように、クリアラー評価基盤1
9は、波形データを取り込むと(S1)、A/D変換器
によりデジタル信号に変換し(S2)、糸欠点判定サブ
ルーチンを実行する(S3)。図5に示すように、その
デジタル信号からNEP 欠点用移動平均値を算出し(S
4)、NEP 欠点用検出レベルと比較する(S5)。NEP
欠点用移動平均値がNEP 欠点用検出レベルを越える場合
には(S5、YES)、糸長測定を開始して、NEP 欠点
用検出レベルを越えている部分の糸長を測定する。
【0032】次に、NEP 欠点用移動平均値をNEP 欠点用
切断レベルと比較する(S6)。NEP 欠点用移動平均値
がNEP 欠点用切断レベルを越えない場合(S6、N
O)、NEP 欠点用検出レベルを越えている部分の糸長
と、その区間(糸長)での太さの最大値(%)とをNEP
欠点用残存欠点分布データとして、RAMに格納する
(S8)。
【0033】NEP 欠点用残存欠点分布データが格納され
ると、デジタル信号からS欠点用移動平均値を算出し
(S9)、S欠点用検出レベルと比較する(S10)。
S欠点用移動平均値がS欠点用検出レベルを越える場合
には(S10、YES)、糸長測定を開始して、S欠点
用検出レベルを越えている部分の糸長を測定する。
【0034】次に、S欠点用移動平均値をS欠点用切断
レベルと比較し(S11)、S欠点用移動平均値がS欠
点用切断レベルを越える場合には(S11、YES)、
S欠点分布データをRAMに格納する(S12)。尚、
S欠点分布データには、切断された糸欠点部の長さ及び
太さが含まれる。
【0035】S欠点分布データがRAMに格納される
と、図4に示すように、波形データを出力したクリアラ
ーヘッド8aに対応するユニット制御基盤18にS欠点
信号を送信する。ユニット制御基盤18は、S欠点信号
を受信すると、カッターソレノイドにカッター作動信号
を出力し、結束糸Yを切断させる(S29)。
【0036】その後、クリアラー評価基盤19は、切断
した欠点の種類を判別し(S30)、RAMからNEP 欠
点用残存欠点分布データとS欠点用残存欠点分布データ
とS欠点分布データとを読み出して表示用分布データを
作成する(S31)。
【0037】尚、表示用分布データには、NEP 欠点用残
存欠点分布データ(NEP 欠点用検出レベルを越えている
部分の糸長と、その区間(糸長)での太さの最大値
(%))と、S欠点用残存欠点分布データ(S欠点用検
出レベルを越えている部分の糸長と、その区間(糸長)
での太さの最大値(%))と、S欠点分布データ(切断
された糸欠点部の長さ及び太さ)とが含まれる。
【0038】そして、図3に示すように、中央制御装置
20から通信ライン21を介して表示用分布データ送信
指令を受信すると、通信ライン22を介して指定された
表示用分布データを中央制御装置20に送信する(S3
2)。中央制御装置20は、表示用分布データを受信す
ると(S33)、表示用分布データを格納し(S3
4)、図6に示すように、NEP 欠点用残存欠点分布デー
タを表す非カットポイント○及びS欠点分布データを表
すカットポイント●をモニターに表示する(S35)。
【0039】これにより、オペレータは、各欠点分布デ
ータを表すカットポイント●及び各欠点用残存欠点分布
データを表す非カットポイント○の分布を知ることが出
来るため、非カット領域(第1カーブ及び第2カーブの
内側)にカットポイント●が存在したり、カット領域
(第1カーブ及び第2カーブの外側)に非カットポイン
ト○が存在することを知ることができ、各糸欠点の切断
レベルを変更する場合の指針に役立てることができる。
【0040】一方、糸欠点判定サブルーチンのS5にお
いて、NEP 欠点用移動平均値がNEP欠点用検出レベルを
越えない場合には(S5、NO)、S欠点用移動平均値
が算出される(S9)。また、S10において、S欠点
用移動平均値がS欠点用検出レベルを越えない場合には
(S10、NO)、L欠点用移動平均値が算出される
(S14)。このように、NEP ・S・L・Tの各欠点用
移動平均値が各欠点用検出レベルを越えない場合には
(S5・S10・S15・S20)、次の欠点用移動平
均値が算出され、順次、各(S・L・T・LL)欠点用
検出レベルの評価が行われる。尚、S25において、L
L欠点用移動平均値がLL欠点用検出レベルを越えない
場合には(S25、NO)、S1へ移行する。
【0041】また、S6において、NEP 欠点用移動平均
値がNEP 欠点用切断レベルを越える場合には(S6、Y
ES)、NEP 欠点分布データがRAMに格納され(S
7)、S29へ移行する。同様に、S・L・T・LLの
各欠点用移動平均値が各欠点用切断レベルを越える場合
には(S11・S16・S21・S26、YES)、各
欠点分布データがRAMに格納され(S12・S17・
S22・S27)、S29へ移行する。
【0042】尚、実際の欠点波形は、種々のパターンが
あるが、図6に示すクリアリングカーブは、欠点波形が
矩形波状のスラブの場合を想定して設定されているた
め、必ずしもカットポイント●はカット領域に、非カッ
トポイント○は非カット領域に位置するとは限らない。
従って、クリアリングカーブと共に、カットポイント●
だけでなく非カットポイント○も合わせて表示すること
が有効となる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、1以上の紡績ユ
ニットを制御するローカル制御装置と、前記ローカル制
御装置に接続された中央制御装置とを有する紡績機の表
示システムであって、前記ローカル制御装置に設けら
れ、各紡績ユニットにおける紡績糸の太さを検出するク
リアラーヘッドから取り込まれた波形データと所定の第
1判断基準とに基づき切断する糸欠点を判断すると共
に、切断された糸欠点の太さと長さに関する第1データ
を作成する糸欠点判定手段と、前記中央制御装置に設け
られ、太さ軸と長さ軸とを有し、前記第1判断基準とは
別に切断すべき糸欠点の限界を線で示すクリアリングリ
ミットを表示する表示手段とを備え、前記糸欠点判定手
段により切断された多数の糸欠点の長さと太さに関する
第1データを前記中央制御装置に送り、前記表示手段の
前記クリアリングリミットに前記第1データを重ねて表
示するようにした構成である。
【0044】これにより、ローカル制御装置毎に波形デ
ータを処理でき、同時に複数の糸欠点分布データをクリ
アリングリミットに対応させて表示できるため、実際に
切断された糸欠点部の太さ・長さ(第1データ)がクリ
アリングリミットに正確に対応しているか否かを知るこ
とができるという効果を奏する。また、実際に切断され
た糸欠点部の太さ・長さ(第1データ)の分布に応じ
て、糸欠点判定手段の基準値を調整できるため、切断回
数を減らし、稼働効率を向上できるという効果を奏す
る。
【0045】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、前記糸欠点判定手段が、前記波形デ
ータと所定の第2判断基準とに基づき切断に至らない残
存糸欠点を判断すると共に、前記残存糸欠点の太さと長
さに関する第2データを作成し、前記表示手段は、前記
クリアリングリミットに対して、前記第2データを前記
第1データと区別可能に表示する構成である。これによ
り、実際には、切断されていないが切断レベル付近(非
欠点部)の糸の太さ・長さ(第2データ)も表示できる
ため、実際に切断された糸欠点部の太さ・長さ(第1デ
ータ)が、クリアリングリミットに正確に対応している
か否かをより明確に知ることができるという効果を奏す
る。また、糸欠点部や非欠点部の太さ・長さの分布に応
じて、糸欠点判定手段の基準値を調整できるため、切断
回数を減らし、稼働効率を向上できるという効果を奏す
る。
【0046】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2の発明の構成に加えて、前記表示手段における前記
クリアリングリミットが、前記長さ軸に対してプラス方
向の糸欠点の太さ限界を示す第1リミットと、前記長さ
軸に対してマイナス方向の糸欠点の太さ限界を示す第2
リミットの二つから構成される。これにより、実際に切
断された糸欠点部の太さ・長さが、クリアリングリミッ
トに正確に対応しているか否かをより一層明確に知るこ
とができるという効果を奏する。また、糸欠点部や非欠
点部の太さ・長さの分布に応じて、糸欠点判定手段の基
準値を調整できるため、切断回数を減らし、稼働効率を
さらに向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】紡績機の全体構成を説明する図である。
【図2】紡績ユニットを説明する図である。
【図3】本実施形態に係る紡績機の表示システムを説明
する図である。
【図4】表示システムの動作を説明するフローチャート
である。
【図5】表示システムの動作を説明するフローチャート
である。
【図6】モニターに表示される欠点分布データ及び残存
欠点分布データの分布図である。
【符号の説明】
1 紡績機 2 ドラフト部 3 空気紡績ノズル 4 ローカル制御装置 5 モニター 6 デリベリローラ 7 ニップローラ 8 クリアリング装置 9 巻取部 10 バックローラ対 11 ミドルベルト対 12 エプロンベルト 13 フロントローラ対 14 ローラ 15 ローラ 16 糸ガイド 17 フリクションローラ 18 紡績ユニット制御基盤 19 クリアラー評価基盤 20 中央制御装置 21 通信ライン 22 通信ライン 23 紡績機の表示システム P 巻取パッケージ U 紡績ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上の紡績ユニットを制御するローカ
    ル制御装置と、前記ローカル制御装置に接続された中央
    制御装置とを有する紡績機の表示システムであって、 前記ローカル制御装置に設けられ、各紡績ユニットにお
    ける紡績糸の太さを検出するクリアラーヘッドから取り
    込まれた波形データと所定の第1判断基準とに基づき切
    断する糸欠点を判断すると共に、切断された糸欠点の太
    さと長さに関する第1データを作成する糸欠点判定手段
    と、 前記中央制御装置に設けられ、太さ軸と長さ軸とを有
    し、前記第1判断基準とは別に切断すべき糸欠点の限界
    を線で示すクリアリングリミットを表示する表示手段と
    を備え、 前記糸欠点判定手段により切断された多数の糸欠点の長
    さと太さに関する第1データを前記中央制御装置に送
    り、前記表示手段の前記クリアリングリミットに前記第
    1データを重ねて表示するようにしたことを特徴とする
    紡績機の表示システム。
  2. 【請求項2】 前記糸欠点判定手段は、前記波形データ
    と所定の第2判断基準とに基づき切断に至らない残存糸
    欠点を判断すると共に、前記残存糸欠点の太さと長さに
    関する第2データを作成し、 前記表示手段は、前記クリアリングリミットに対して、
    前記第2データを前記第1データと区別可能に表示する
    請求項1記載の紡績機の表示システム。
  3. 【請求項3】 前記表示手段における前記クリアリング
    リミットは、前記長さ軸に対してプラス方向の糸欠点の
    太さ限界を示す第1リミットと、前記長さ軸に対してマ
    イナス方向の糸欠点の太さ限界を示す第2リミットの二
    つである請求項1又は請求項2記載の紡績機の表示シス
    テム。
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