JPH11267974A - スラリ管理システム - Google Patents

スラリ管理システム

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JPH11267974A
JPH11267974A JP10357544A JP35754498A JPH11267974A JP H11267974 A JPH11267974 A JP H11267974A JP 10357544 A JP10357544 A JP 10357544A JP 35754498 A JP35754498 A JP 35754498A JP H11267974 A JPH11267974 A JP H11267974A
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decanter
separation
primary
specific gravity
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Noboru Katsumata
昇 勝俣
Takaharu Nishida
高治 西田
Kazuki Omori
一樹 大森
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Nippei Toyama Corp
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Toyobo Co Ltd
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    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B13/00Control arrangements specially designed for centrifuges; Programme control of centrifuges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/20Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl
    • B04B1/2016Driving control or mechanisms; Arrangement of transmission gearing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/007Use, recovery or regeneration of abrasive mediums
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みスラリの比重や粘度が変動しても、
デカンタの分離効率を一定に保つことができて、砥粒や
分散液を効率よく回収することができるスラリ管理シス
テムを提供する。 【解決手段】 原液を一次デカンタ31により、使用可
能な砥粒と一次分離液とに遠心分離する。その一次分離
液を二次デカンタ32により、微粒成分の不純物と使用
可能な分散液とに遠心分離する。分離された砥粒および
分散液を調合槽11に回収して再使用する。原液の比重
および粘度のうちで、少なくともいずれか一方を比重計
37または粘度計38により検出し、その検出結果に応
じて、一次デカンタ31および二次デカンタ32の回転
速度を調整制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤソー等に
おいて使用されるスラリを調製管理するスラリ管理シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤソーにおいては、複数の
加工用ローラ間に1本のワイヤが所定ピッチで巻回され
ている。そして、このワイヤが走行されながら、ワイヤ
上に遊離砥粒を含むスラリが供給され、この状態でワイ
ヤに対しワークが押し付け接触されて、そのワークがウ
ェハ状に切断加工されるようになっている。
【0003】この種のワイヤソーには、スラリを調製管
理するためのスラリ管理システムが付設される。そし
て、このスラリ管理システムにおいては、調合槽内で砥
粒および分散液が混合されてスラリが調製され、そのス
ラリがワイヤソーに供給されるようになっている。
【0004】また、ワイヤソーで使用されたスラリは、
スラリ管理システムのスラリ分離用デカンタにより使用
可能な砥粒と濁分散液とに遠心分離され、砥粒が回収さ
れる。さらに、分離された濁分散液は、濁分散液分離用
デカンタにより細かい微粒成分の不純物と使用可能な分
散液とに遠心分離され、その分散液が回収される。そし
て、回収された砥粒と分散液とが調合槽に戻されてスラ
リが再調製され、そのスラリがワイヤソーに供給されて
再使用されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スラリ管理
システムにおいては、ワイヤソーの加工運転に伴い、使
用済みのスラリ中の砥粒が次第に破砕されたり、スラリ
中にワークの切り粉が混入したりして、スラリの比重や
粘度が変動すると、スラリ分離用デカンタおよび濁分散
液分離用デカンタの分離効率が変化して、砥粒が十分に
回収できなかったり、回収した分散液中に微粒成分の不
純物が残留していたりするという問題があった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、使用済みのスラリの比重や粘度が変動し
ても、スラリ分離用デカンタおよび濁分散液分離用デカ
ンタの分離効率を一定に保つことができて、使用可能な
砥粒および分散液を効率よく回収することができるスラ
リ管理システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、スラリ管理システム
が、使用済みスラリをデカンタにより遠心分離して使用
可能な砥粒または使用可能な砥粒および分散液を回収す
る。そして、このスラリ管理システムは、使用済みスラ
リの性状を検出するスラリ性状検出手段と、その検出結
果に基づいてデカンタの回転速度を制御する制御手段と
を備えている。
【0008】従って、使用済みスラリの性状に基づいて
デカンタの回転数の補正制御が行われるため、使用済み
スラリの性状が変動しても、すなわち使用済みスラリ中
の砥粒や、切り粉等の微粒成分よりなる不純物の混入率
が変動して、その使用済みスラリの比重や粘度が変動し
ても、デカンタにおいて精度の高い分離を行うことがで
きる。このため、使用済みスラリから砥粒を十分に砥粒
や分散液を充分に回収できるとともに、回収した分散液
中に不純物が残留するのを最小限に抑制することができ
る。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記スラリ性状検出手段は、使用済みスラリの分
離前の性状を検出し、その検出結果に応じて、前記制御
手段はデカンタの回転数を制御するものである。
【0010】従って、砥粒や切り粉等により性状変化が
直接的に表れる分離前の使用済みスラリの性状を検出す
るため、スラリ性状に従った検出を行うことができ、デ
カンタの回転数制御をスラリ性状に対応して的確に行う
ことができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1にお
いて、スラリ性状検出手段は、使用済みスラリのデカン
タによる分離後の性状を検出し、前記制御手段は、その
スラリ性状検出手段の検出結果が所定の値になるように
デカンタの回転数を制御する。
【0012】従って、実際に分離が行われた結果に基づ
いて、デカンタの回転数制御が行われるため、その制御
を的確に行うことができる。請求項4に記載の発明で
は、請求項1〜3のいずれかにおいて、スラリ性状検出
手段は、比重および粘度のうち少なくとも一方を検出す
る。
【0013】スラリの比重,粘度は、スラリ性状を表
す。従って、それらを検出することによりスラリ性状を
的確に把握して、デカンタの回転数制御を正確に行うこ
とができる。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項1にお
いて、スラリ性状検出手段は、使用済みスラリの分離前
の比重および流量を検出するとともに、使用済みスラリ
のデカンタによる分離後の比重および流量を検出し、前
記制御手段は両検出結果からデカンタによる砥粒回収率
を演算し、この演算結果が所定の値になるようにデカン
タの回転数を制御する。
【0015】従って、デカンタの回転により実際に回収
された砥粒の率が演算され、それに基づいてデカンタの
回転数制御が行われる。このため、実際の砥粒回収状況
に応じて、前記の制御が行われるため、高精度制御が可
能になる。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項5にお
いて、砥粒回収率に適正範囲を設定し、前記制御手段は
演算された砥粒回収率が適正範囲外のときデカンタの回
転数を調節する。
【0017】従って、砥粒回収率が適正範囲から外れた
場合には、それが修正されるようにデカンタの回転数が
調節されるため、常に砥粒回収率が適正範囲に維持され
る。請求項7に記載の発明では、スラリ管理システム
が、使用済みスラリを使用可能な砥粒と濁分散液とに遠
心分離する一次デカンタと、その濁分散液を微粒成分の
不純物と使用可能な分散液とに遠心分離する二次デカン
タとを備え、両デカンタによって使用済みスラリから使
用可能な砥粒および分散液を分離回収する。そして、ス
ラリ管理システムは、使用済みスラリの性状を検出する
スラリ性状検出手段と、その検出結果に基づいて、両デ
カンタのうち少なくとも一次デカンタの回転速度を制御
する制御手段とを備えている。
【0018】従って、使用済みスラリの性状が変動して
も、少なくとも一次デカンタにおいて精度の高い分離を
行うことができる。このため、使用済みスラリから砥粒
を十分に砥粒や分散液を充分に回収できるとともに、回
収した分散液中に不純物が残留するのを最小限に抑制す
ることができる。
【0019】請求項8に記載の発明では、請求項7にお
いて、前記スラリ性状検出手段は、使用済みスラリの分
離前の性状を検出し、その検出結果に応じて前記制御手
段はデカンタの回転数を制御する。
【0020】従って、砥粒や切り粉等により性状変化が
直接的に表れる分離前の使用済みスラリの性状を検出す
るため、スラリ性状に従った検出を行うことができ、少
なくとも第1デカンタの回転数制御をスラリ性状に対応
して的確に行うことができる。
【0021】請求項9に記載の発明では、請求項7にお
いて、スラリ性状検出手段は、使用済みスラリの一次デ
カンタによる分離後の濁分散液の性状を検出し、前記制
御手段は、そのスラリ性状検出手段の検出結果が所定の
値になるようにデカンタの回転数を制御する。
【0022】従って、実際に分離が行われた結果に基づ
いて、デカンタの回転数制御が行われるため、その制御
を的確に行うことができる。請求項10に記載の発明で
は、請求項7において、スラリ性状検出手段は、使用済
みスラリの二次デカンタによる分離後の分散液の性状を
検出し、前記制御手段は、そのスラリ性状検出手段の検
出結果が所定の値になるように少なくとも一次デカンタ
の回転数を制御する。
【0023】従って、実際に分離が行われた最終結果に
基づいて、一次デカンタの回転数制御が行われるため、
その制御をより的確に行うことができる。請求項11に
記載の発明では、請求項7〜10のいずれかにおいて、
スラリ性状検出手段は、比重および粘度のうち少なくと
も一方を検出する。
【0024】従って、前述したように、スラリの比重,
粘度は、スラリ性状を表す。従って、それらを検出する
ことによりスラリ性状を的確に把握して、デカンタの回
転数制御を正確に行うことができる。
【0025】請求項12に記載の発明では、請求項7に
おいて、スラリ性状検出手段は、使用済みスラリの分離
前の比重および流量を検出するとともに、使用済みスラ
リの一次デカンタまたは一次および二次デカンタによる
分離後の比重および流量を検出する。また、前記制御手
段はそれらの検出結果から一次デカンタまたは一次およ
び二次デカンタによる砥粒回収率を演算し、この演算結
果が所定の値になるようにデカンタの回転数を制御す
る。
【0026】従って、一次デカンタまたは一次および二
次デカンタの回転により実際に回収された砥粒の率が演
算され、それに基づいて一次デカンタまたは一次および
二次デカンタの回転数制御が行われる。このため、実際
の砥粒回収状況に応じて、前記の制御が行われるため、
高精度制御が可能になる。
【0027】請求項13に記載の発明では、請求項12
において、砥粒回収率に適正範囲を設定し、前記制御手
段は演算された砥粒回収率が適正範囲外のときデカンタ
の回転数を調節する。
【0028】従って、前述と同様に、砥粒回収率が適正
範囲から外れた場合には、それが修正されるようにデカ
ンタの回転数が調節されるため、常に砥粒回収率が適正
範囲に維持される。
【0029】請求項14に記載の発明では、請求項12
において、スラリ性状検出手段には使用済みスラリの流
路と一次デカンタ分離後の濁分散液の流路と二次デカン
タ分離後の使用可能な分散液の流路とが切り換え可能に
接続されている。
【0030】従って、単一のスラリ性状検出手段によ
り、使用済みスラリ、濁分散液及び分離液の性状を検出
することができるため、個別にスラリ性状検出手段を設
ける必要がなく、構成を簡単にできる。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、この
発明の第1の実施形態を、図1〜図5に基づいて説明す
る。
【0032】図1に示すように、調合槽11の内部には
撹拌機12が回転可能に配設されている。調合槽11の
上方には、砥粒を収容したホッパ13と、油性の分散液
を貯溜した分散液槽14とが配設されている。そして、
ホッパ13から振動フィーダ15を介して供給される砥
粒と、分散液槽14からポンプ17およびバルブ18を
介して供給される分散液とが、調合槽11内で撹拌混合
されて、所定調合比率のスラリが調製される。
【0033】この場合、砥粒と分散液との調合比率は、
重量比で1対0.70〜1対0.98程度である。ま
た、砥粒としては、窒化珪素,炭化珪素等の600番,
800番または1000番が使用され、分散液として
は、シリコンオイル(例えば、パレス化学株式会社製:
製品番号PS‐LW‐1)等が使用される。
【0034】前記調合槽11の下流側には複数のワイヤ
ソー19が装設されている。各ワイヤソー19にはスラ
リタンク20が備え付けられ、それらの内部には撹拌機
21が回転可能に配設されている。そして、調合槽11
からバルブ22、ポンプ23およびバルブ24を介し
て、各スラリタンク20内に新規のスラリが供給され
て、常に所定量のスラリが貯溜されている。
【0035】さらに、図示しないが、前記各ワイヤソー
19においては、加工用ローラ間に1本のワイヤが所定
ピッチで巻回され、そのワイヤが走行されながら、ワイ
ヤ上にスラリタンク20からスラリが供給される。この
状態で、ワイヤにワークが押し付け接触されて、ワーク
がラッピング作用によりウェハ状に切断加工される。ま
た、この切断加工中には、ワイヤ上から使用済みのスラ
リがスラリタンク20内に回収されるとともに、そのス
ラリが再び走行中のワイヤ上に供給されて、スラリの繰
り返し使用が図られる。
【0036】前記各スラリタンク20の下流側には廃ス
ラリ貯槽25が装設され、その内部には撹拌機26が回
転可能に配設されている。そして、各スラリタンク20
内のスラリの全部または一部が、バルブ27を介して定
期的に廃スラリ貯槽25へ排出されるとともに、その排
出量に応じて調合槽11からスラリタンク20内に、新
規なスラリが補給される。
【0037】前記廃スラリ貯槽25の下流側には分離回
収機構28が配設され、廃スラリ貯槽25内の使用済み
スラリ(以下、原液という)が、バルブ29およびポン
プ30を介して分離回収機構28に移送される。この分
離回収機構28には、第1分離回収段階としての一次デ
カンタ31と、第2分離回収段階としての二次デカンタ
32とが装備され、原液中から不要な成分が除去され
て、再利用可能な砥粒および分散液が分離回収される。
【0038】すなわち、前記一次デカンタ31および二
次デカンタ32としては、例えば、図2に示すスクリュ
ーコンベア型の遠心分離機が使用され、二次デカンタ3
2の回転速度が一次デカンタ31の回転速度よりも大き
くなるように設定される。
【0039】そして、以上のように、一次デカンタ31
により、原液が、例えば粒径5ミクロンメートル以上の
使用可能な砥粒と、その砥粒よりも細かい微粒成分を不
純物として含む濁分散液(以下、一次分離液という。)
とに遠心分離され、使用可能な砥粒が回収される。ま
た、二次デカンタ32により、使用可能な砥粒よりも細
かい微粒成分の不純物と、清澄で使用可能な分散液とに
遠心分離されて、この清澄で使用可能な分散液(以下、
二次分離液という)が回収される。
【0040】さらに、前記一次デカンタ31によって回
収された使用可能な砥粒と、二次デカンタ32によって
回収された使用可能な二次分離液とは、バルブ33,3
4を介して調合槽11に戻される。調合槽11には重量
測定器(図示しない)が設けられ、この測定結果より、
調合槽11に戻される砥粒と二次分離液との混合液の回
収量が検出される。そして、この検出結果に応じて、調
合槽11内にホッパ13および分散液槽14から新しい
砥粒および分散液が補給され、戻された砥粒および二次
分離液と混合してスラリが調製される。
【0041】前記分離回収機構28の上流側には、スラ
リ性状検出手段を構成する第1比重計37および第1粘
度計38が配設されている。そして、廃スラリ貯槽25
から分離回収機構28に原液が移送される際に、その原
液の比重および流量が第1比重計37により検出される
とともに、原液の粘度が第1粘度計38により検出され
る。
【0042】一次デカンタ31における出口側には、第
1の分離性状検出手段を構成する第2比重計39および
第2粘度計40が配設されている。そして、一次デカン
タ31にて分離された一次分離液が二次デカンタ32に
移送される際に、その一次分離液の比重および流量が第
2比重計39により検出されるとともに、一次分離液の
粘度が第2粘度計40により検出される。
【0043】前記二次デカンタ32の出口側には、第2
の分離液性状検出手段を構成する第3比重計41および
第3粘度計42が配設されている。そして、二次デカン
タ32にて分離された二次分離液が調合槽11に戻され
る際に、その二次分離液の比重および流量が第3比重計
41により検出されるとともに、二次分離液の粘度が第
3粘度計42により検出される。
【0044】ここで、前記両デカンタ31,32は、図
2に示すように、外部排出孔81を備えたケース82
と、そのケース82内において図2に示すモータ51,
52により高速回転され、図示しない多数の排液孔およ
び内部排出孔83を有する分離筒84と、その分離筒8
4内に設けられ、モータ85により回転されるスクリュ
フィーダ86とを備えている。また、一次デカンタ31
の分離筒84には配管87を介して第1粘度計38,第
1比重計37を通過した原液が供給される。二次デカン
タ32の分離筒84には配管88を介して第2粘度計4
0,第2比重計39を通過した一次分離液が供給され
る。
【0045】そして、分離筒84が高速回転されると、
原液または一次分離液が遠心分離される。一次デカンタ
31においては、遠心力により分離された一次分離液が
前記排液孔を介してケース82に受けられて、配管89
から前記第2粘度計40,第2比重計39に送られる。
この一次分離液に対し分離された使用可能な砥粒はスク
リューコンベア86により分離筒84の端部に送られ
て、その内部排出孔83および外部排出孔81から配管
90を介して前記調合槽11に送られる。二次デカンタ
32においては、遠心力により分離された二次分離液が
前記排液孔を介してケース82に受けられて、配管89
から第3粘度計42,第3比重計41に送られ、最終的
に前記調合槽11に送られる。この二次分離液に対し分
離された微粒成分を含む不純物はスクリューコンベア8
6により分離筒84の端部に送られて、その内部排出孔
83および外部排出孔81から配管90を介してこのシ
ステムの外部に廃棄のために送られる。
【0046】原液および一次分離液の遠心分離に際し
て、一次デカンタ31の回転速度は、その遠心効果が1
50〜700Gの範囲、理想的には300〜500Gの
範囲,二次デカンタ32の回転速度は、その遠心効果が
2000〜5000Gの範囲、理想的には3000〜4
000Gの範囲である。
【0047】前記各比重計37,39,41および各粘
度計38,40,42は周知のものが使用され、各比重
計37,39,41としては、例えば比重と流量とを同
時に検出できるマイクロモーション流量計(株式会社オ
ーバル製)が使用される。また、各粘度計38,40,
42としては、例えば圧力・差圧伝送器3051C(フ
ィッシャー・ローズマウント・ジャパン株式会社製)が
使用され、この粘度計38,40,42により原液,一
次分離液および二次分離液の粘度を正確に測定できる。
【0048】次に、前記のように構成されたスラリ管理
システムの電気的な回路構成について説明する。図3に
示すように、中央処理装置(CPU)45は、スラリ管
理システムの各部の動作を制御する。リードオンリメモ
リ(ROM)46は、スラリ管理システムの動作に必要
な各種の制御プログラムを記憶している。ランダムアク
セスメモリ(RAM)47は、制御プログラムの実行に
伴って得られたデータ等を一時的に記憶する。そして、
このCPU45、ROM46およびRAM47により、
制御手段が構成されている。
【0049】前記CPU45には、第1〜第3比重計3
7,39,41および第1〜第3粘度計38,40,4
2からの検出信号、並びに操作パネル48からの操作信
号が入力される。また、CPU45からは、駆動回路4
9,50を介して、一次デカンタ用モータ51および二
次デカンタ用モータ52に作動信号が出力される。
【0050】そして、原液の比重または粘度に対して高
い分離効率を得るために、RAM47は、原液の比重、
粘度と、それに対応した各デカンタ31,32の適正回
転速度との相関関係(ここでは粘度について図4のグラ
フに示す。)のデータを予め設定記憶している。これに
基づいて、CPU45は、両デカンタ31,32の各モ
ータ51、52を制御する。例えば、図4に示すよう
に、例えば原液の粘度が100cp(センチポイズ)の
場合は、一次,二次デカンタ31,32のそれぞれ遠心
効果が200G、3000Gとなるように両デカンタモ
ータ51,52の回転数が制御される。そして、原液の
粘度が高くなるにつれて両モータ51,52の回転数が
高くなり、原液の粘度が300cpの場合は、一次,二
次デカンタ31,32のそれぞれ遠心効果が500G、
4000Gとなるように両モータ51,52の回転数が
制御される。
【0051】次に、この実施形態のスラリ管理システム
について動作を説明する。さて、各ワイヤソー19にお
いて、ワークの切断加工が開始されると、調合槽11で
調合されたスラリが、スラリタンク20を介して各ワイ
ヤソー19のワイヤ上に供給される。また、各ワイヤソ
ー19で使用されたスラリ、すなわちここでいう原液
は、廃スラリ貯槽25を介して分離回収機構28に導か
れ、一次デカンタ31および二次デカンタ32により、
そのスラリ中から使用可能な砥粒および分散液、すなわ
ちここでいう二次分離液が分離回収されて、調合槽11
内に戻される。
【0052】このスラリの分離時には、図5のフローチ
ャートに示すように、スラリの分離開始が確認されると
(S1)、廃スラリ貯槽25から分離回収機構28に移
送される原液の比重および流量と粘度とが、第1比重計
37および第1粘度計38により検出されて、それらの
検出信号がCPU45に入力される(S2)。
【0053】次いで、図4に示すように、原液の粘度の
データに基づいて第1,第2デカンタ31,32の回転
数が制御される(S3)。よって、原液の比重および粘
度が変動しても、一次デカンタ31において使用可能な
砥粒を十分に回収でき、砥粒の高い分離効率を維持でき
る。また、二次デカンタ32においても、二次分離液、
すなわち清澄な分散液の純度を維持できる。制御が終了
すると、スラリの分離が終了したか否かが判別され(S
4)、スラリ分離が終了するまで、この動作が継続され
る。
【0054】以上のように第1の実施形態においては、
一次,二次分離液の比重および流量と、原液の比重およ
び流量とに基づいて、各デカンタ31,32の実際の分
離効率を表す砥粒回収率の演算が行われる。そして、実
際の分離効率と適切な分離効率との比較から、砥粒回収
率を適正範囲内に保持すべく、フィードバック制御によ
り、一次デカンタ31および二次デカンタ32の回転速
度が補正される。このため、両デカンタ31,32の分
離効率が常に適正範囲に維持され、砥粒および分散液の
回収精度を維持できる。従って、両デカンタ31,32
において効率のよい分離が行われ、砥粒および分散液を
有効に回収して、再利用に寄与できる。
【0055】また、両デカンタ31,32の回転速度を
制御するために、原液の性状を正確に示す比重または粘
度のデータを利用している。従って、両デカンタ31,
32の分離のための回転速度制御を適正に行うことがで
きる。
【0056】(第2の実施形態)次に、この発明の第2
の実施形態を図6〜8に基づいて説明する。この第2実
施形態は、第1,第2デカンタ31,32によりそれぞ
れ分離された一次,二次分離液の性状を検出する。そし
て、その検出結果が所定の値になるように、CPU45
を含む制御装置により両デカンタ31,32の回転数を
制御するものである。
【0057】すなわち、図8に示すように、両デカンタ
31,32により、原液の分離が開始されると(S1
1)、第2比重計39及び第2粘度計40からそれぞれ
一次分離液の性状が検出されるとともに、第3比重計4
1および第3粘度計42から二次分離液の性状が検出さ
れる(S12)。そして、それらの検出値のいずれかに
おいてそれぞれ所定範囲内にあるか否かの判別が行われ
(S13)、所定範囲内にある場合には、S14を経て
S12に戻る。また、所定範囲から外れている場合に
は、前記検出値が所定範囲内になるように一次デカンタ
用モータ51および二次デカンタ用モータ52の回転数
が補正制御され、デカンタ31,32の回転数が制御さ
れる(S15)。
【0058】図6及び図7は、一次,二次分離液の粘度
と、各デカンタ31,32の回転数の補正量との関係を
示したものであり、両デカンタ31,32の回転数は、
この図6及び図7に示すデータに従って補正される。な
お、一次あるいは二次分離液の比重が変動すると、さら
に別の補正量がデカンタ用モータ51,52に与えられ
る。
【0059】なお、スラリの分離作動開始時は、一次,
二次デカンタ31,32の回転数をそれぞれの遠心効果
が例えば200G,3000Gとなるように予め所定値
に設定しておく。
【0060】従って、この第2実施形態においては、両
デカンタ31,32により、実際に分離が行われた後の
一次あるいは二次分離液の性状に従って両デカンタ3
1,32の回転数が補正される。このため、一次,二次
分離液の粘度や比重等の性状を所定の値に正確かつ簡単
に調整できる。このため、砥粒や分散液を精度よく回収
できる。
【0061】(第3の実施形態)次に、この発明の第3
の実施形態を図9及び図10に基づいて説明する。この
第3の実施形態は、スラリの分離前の比重および流量を
検出するとともに、両デカンタ31,32による分離後
の比重および流量を検出し、両検出結果からデカンタ3
1,32による砥粒回収率を演算し、この演算結果が所
定の値になるようにデカンタ31,32の回転数を制御
するものである。そして、前記砥粒回収率として適正範
囲が設定され、演算された砥粒回収率が適正範囲外のと
きデカンタの31,32回転数が調節されるものであ
る。すなわち 第1比重計37から分離前の原液の比重
および流量の検出信号と、第2比重計39から一次分離
液の比重および流量の検出信号と、第3比重計41から
二次分離液の比重および流量の検出信号とがCPU45
に入力されたき、CPU45は、一次,二次デカンタ3
1,32の実際の分離効率、つまり砥粒回収率を演算す
る。
【0062】さて、図10に示すように、スラリの分離
が開始されると(S21)、廃スラリ貯槽25から分離
回収機構28に移送される原液の比重および流量と粘度
とが、第1比重計37および第1粘度計38により検出
されて、それらの検出信号がCPU45に入力される
(S22)。さらに、一次デカンタ31にて分離された
一次分離液の比重および流量と粘度とが、第2比重計3
9および第2粘度計40により検出されて、それらの検
出信号がCPU45に入力される。また、二次デカンタ
32にて分離された二次分離液すなわち使用可能な分散
液の比重および流量と粘度とが、第3比重計41および
第3粘度計42により検出されて、それらの検出信号が
CPU45に入力される(S23)。
【0063】そして、これらの例えば比重および流量の
検出信号と第1比重計37からの原液の比重および流量
の検出信号とに基づいて、CPU45にて前述したよう
に各デカンタ31,32の砥粒回収率を表す演算が行わ
れる(S24)。次いで、演算された砥粒回収率の値と
適正値とが比較され(S25)、砥粒回収率が適正値か
ら外れた場合には、砥粒回収率を適正範囲内に保持すべ
く、フィードバック制御により、一次デカンタ用モータ
51および二次デカンタ用モータ52の一方または双方
の回転速度が補正される(S26)。
【0064】これにより、ワイヤソーの加工運転に伴
い、原液中の砥粒や切り粉が混入度合いが変動した場合
でも、一次デカンタ31および二次デカンタ32の分離
効率がほぼ一定に保たれる。砥粒回収率の値が適正範囲
内にあるときには、S27を経てS21に戻る。
【0065】ところで、前記分離効率は、第2比重計3
9および第3比重計41による比重および流量の検出結
果から第1比重計37による比重および流量の検出結果
との比較において砥粒回収率を演算して算出するもので
ある。この砥粒回収率を分離効率とする。演算式は以下
の通りである。ここで、 砥粒比重:da オイル比重:do 切り粉比重:ds 原液の流量:F0(L/hr) 原液の比重:D0 一次分離液流量:F1(L/hr) 一次分離液比重:D1 二次分離液流量:F2(L/hr) 二次分離液比重:D2 とする。 (A)まず、原液の固形分(砥粒および切り粉等微粒成
分)と分散液との比率が計算される。
【0066】分散中のオイル分をO0(kg)、固形分
をS0(kg)とすると、 O0+S0=F0×D0 (1) O0/do+S0/da=F0 (2) (1)、(2)式よりO0、S0が算出される。
【0067】 S0={daF0・(D0−do)}/{da−do} O0=F0・D0−S0 (B)一次分離液の固形分とオイル分の比率が計算され
る。
【0068】オイル分をO1(kg)、固形分をS1(k
g)とすると、(A)と同様の方法で S1={daF1・(D1−do)}/{da−do} O1=F1・D1−S1 (C)二次分離液の固形分とオイル分の比率が計算され
る。
【0069】オイル分をO2(kg)、固形分をS2(k
g)とすると、(A)と同様の方法で S2={daF2・(D2−do)}/{ds−do} O2=F2・D2−S1 ここで、(A)(B)では固形分の比重として砥粒比重
daを使用した。(C)では固形分の比重として切り粉
比重dsを使用した。これは原液、一次分離液では、ス
ラリ中の固形分として砥粒の割合が大きく、二次分離液
では切り粉の割合が大きくなるためである。 (D)固形分およびオイル分の量が計算される。
【0070】 一次分離液固形分 SH1=S0−S1(kg) 一次分離液オイル分 OH1=O0−O1(kg) 二次分離液固形分 SH2=S1−S2(kg) 二次分離液オイル分 OH1=O1−O2(kg) (E)固形分回収率(砥粒回収率)が計算される。
【0071】 一次分離固形分回収率 SH1/S0×100(%) システム全体(一次分離+二次分離)固形分回収率 SH1+S2/S0×100(%) そして、この実施形態においては、砥粒回収率として、
システム全体(一次分離+二次分離)で固形分回収率が
用いられ、砥粒回収率が適正範囲(例えば、85〜90
%)内でほぼ一定になるように各デカンタ用モータ5
1、52の回転速度がそれぞれ図9に示す補正量ΔGを
実現するように調整制御される。すなわち、前記図9
は、各デカンタ用モータ51、52の回転速度の速度の
補正量を示すものであり、例えば、砥粒回収率が60パ
ーセントの場合は、第1,第2デカンタ31,32がそ
れぞれ200G,400Gずつ遠心効果が増大するよう
に制御が行われる。これにより、一次デカンタ31にお
ける砥粒の分離効率、および二次デカンタ32における
二次分離液の分離効率を適正に維持することができる。
なお、砥粒回収率が前記適正範囲を下回った場合には、
砥粒の回収量が少なくなって、分離後排液中に多量の砥
粒が混入し、砥粒回収率が適正範囲を上回った場合に
は、回収された砥粒に多量の切り粉が混入する。
【0072】従って、この第3実施形態においては、一
次,二次分離液の比重および流量と、原液の比重および
流量とに基づいて、各デカンタ31,32の実際の分離
効率を表す砥粒回収率の演算が行われる。そして、実際
の分離効率と適切な分離効率との比較から、砥粒回収率
を適正範囲内に保持すべく、フィードバック制御によ
り、一次デカンタ31および二次デカンタ32の回転速
度が補正される。このため、両デカンタ31,32の分
離効率が常に適正範囲に維持され、砥粒および分散液の
回収精度を維持できる。
【0073】また、両デカンタ31,32に対するフィ
ードバック補正制御が、実際に分離された一次,二次分
離液のデータを直接採取して行われる。このため、フィ
ードバック補正制御が現状に適合して正確に行われ、砥
粒および分散液の分離を期待通りに行うことができる。
【0074】なお、この第3実施形態においても、スラ
リの分離作動開始時は、一次,二次デカンタ31,32
の回転数をそれぞれの遠心効果が例えば200G,30
00Gとなるように予め所定値に設定しておく。
【0075】(第4の実施形態)次に、この発明の第4
の実施形態を図11および図12に基づいて説明する。
この実施形態においては、第3比重計41および第3粘
度計42よりなる第2の分離液性状検出手段を省いたも
のである。
【0076】このため、回収率の演算においては、一次
デカンタ31における砥粒回収率のみが演算される。そ
して、図12に示すように、砥粒の適正回収率(例えば
80〜85%)を得るための遠心効果の補正は、一次デ
カンタ31のみで行われる。
【0077】従って、この実施形態においては、演算お
よび補正制御のプログラムが簡単になり、ROM46お
よびRAM47も記憶容量の小さなものでよく、構成を
簡素化できる。
【0078】(第5の実施形態)次に、この発明の第5
の実施形態を図13および図14に基づいて説明する。
さて、この第5の実施形態においては、図13に示すよ
うに、廃スラリ貯槽25から分離回収機構28に至る原
液の移送流路中に、スラリ形状検出手段を構成する比重
計55および粘度計56が配設されている。比重計55
および粘度計56の上流側には第1バルブ57が配設さ
れ、下流側には第2バルブ58が配設されている。分離
回収機構28の一次デカンタ31の出口側には第3バル
ブ59が配設され、二次デカンタ32におけるの出口側
には第4バルブ60が配設されている。
【0079】前記第1バルブ57、比重計55、粘度計
56および第2バルブ58をバイパスするように、廃ス
ラリ貯槽25の下流側と分離回収機構28との間にはバ
イパス流路61が接続されている。そして、このバイパ
ス流路61中には第5バルブ62が配設されている。
【0080】前記一次デカンタ31の出口側と比重計5
5および粘度計56の上流側との間には第1導入流路6
3が接続され、この第1導入流路63中には第6バルブ
64が配設されている。比重計55および粘度計56の
下流側と二次デカンタ32の入口側との間には第1導出
流路65が接続され、この第1導出流路65中には第7
バルブ66が配設されている。
【0081】前記二次デカンタ32における使用可能な
分散液の出口側と比重計55および粘度計56の上流側
との間には第2導入流路67が接続され、この第2導入
流路67中には第8バルブ68が配設されている。比重
計55および粘度計56の下流側と二次デカンタ32に
おける使用可能な分散液の戻し通路との間には第2導出
流路69が接続され、この第2導出流路69中には第9
バルブ70が配設されている。
【0082】そして、前記第1〜第9のバルブ57〜6
0,62,64,66,68,70が選択的に開閉され
て、比重計55および粘度計56に対する原液等の流路
が切り換えられる。この流路の切り換え状態で、比重計
55および粘度計56により、原液と、一次デカンタ3
1にて遠心分離された一次分離液と、二次デカンタ32
にて遠心分離された二次分離液とについて、比重および
流量と粘度とが順に検出される。
【0083】次に、前記のように構成されたスラリ管理
システムの電気的回路構成について説明する。図14に
示すように、CPU45には、比重計55および粘度計
56からの検出信号、並びに操作パネル48からの操作
信号が入力される。また、CPU45からは、駆動回路
49,50を介して、一次デカンタ用モータ51および
二次デカンタ用モータ52に作動信号が出力されるとと
もに、駆動回路71を介して、第1〜第9のバルブ57
〜60,62,64,66,68,70を切り換えるた
めの複数の電磁石72に作動信号が出力される。
【0084】次に、この実施形態のスラリ管理システム
について動作を説明する。さて、このスラリ管理システ
ムでは、通常は第3〜第5バルブ59,60,62のみ
が開放され、他のバルブ57,58,64,66,6
8,70が閉止された状態で、スラリの調製処理が行わ
れる。そして、この状態で各ワイヤソー19において、
ワークの切断加工が開始されると、調合槽11で調合さ
れたスラリが、スラリタンク20を介して各ワイヤソー
19のワイヤ上に供給される。
【0085】また、各ワイヤソー19で使用されたスラ
リは、図8に実線の矢印で示すように、廃スラリ貯槽2
5から比重計55と粘度計56との検出部を通過するこ
となく、バイパス流路61を介して分離回収機構28に
導かれる。そして、一次デカンタ31および二次デカン
タ32により、その原液中から使用可能な砥粒および二
次分離液、すなわち清澄な分散液が分離回収されて、調
合槽11内に戻される。
【0086】このスラリの調製処理中には、CPU45
の制御により、第1〜第9のバルブ57〜60,62,
64,66,68,70が所定時間おきに切り換えられ
て、原液,一次分離液および二次分離液とについて、比
重および流量と粘度とが順に検出される。
【0087】すなわち、原液の性状検出時には、第1〜
第4のバルブ57〜60のみが開放され、他のバルブ6
2,64,66,68,70が閉止される。これによ
り、原液は、図8に破線の矢印で示すように、比重計5
5と粘度計56との検出部、分離回収機構28の一次デ
カンタ31および二次デカンタ32を通過して移送され
る。そして、原液の比重および流量と粘度との検出信号
が、比重計55および粘度計56からCPU45に出力
される。
【0088】また、一次分離液の性状検出時には、第4
〜第7のバルブ60,62,64,66のみが開放さ
れ、他のバルブ57〜59,68,70が閉止される。
これにより、原液は、図13に一点鎖線の矢印で示すよ
うに、バイパス流路61、分離回収機構28の一次デカ
ンタ31、第1導入流路63、比重計55と粘度計56
との検出部、第1導出流路65および二次デカンタ32
を通過して移送される。そして、一次デカンタ31で分
離された一次分離液の比重および流量と粘度との検出信
号が、比重計55および粘度計56からCPU45に出
力される。
【0089】さらに、二次分離液すなわち使用可能な分
散液の性状検出時には、第3、第5、第8、第9のバル
ブ59,62,68,70のみが開放され、他のバルブ
57,58,60,64,66が閉止される。これによ
り、原液は、図13に二点鎖線の矢印で示すように、バ
イパス流路61、分離回収機構28の一次デカンタ3
1、二次デカンタ32、第2導入流路67、比重計55
と粘度計56との検出部および第2導出流路69を通過
して移送される。そして、二次デカンタ32で分離され
た使用可能な分散液の比重および流量と粘度との検出信
号が、比重計55および粘度計56からCPU45に出
力される。
【0090】このように、原液,一次分離液および二次
分離液とについて、比重および流量と粘度との検出信号
が順に出力されると、CPU45の制御により、原液の
例えば粘度の検出信号に基づいて、一次デカンタ用モー
タ51および二次デカンタ用モータ52の回転速度が調
整される。
【0091】または、他の制御方法として、CPU45
のフィードバック制御により、一次分離液および二次分
離液に関する比重または粘度から、一次デカンタ用モー
タ51および二次デカンタ用モータ52の回転速度が制
御される。または、さらに他の制御方法として、CPU
45のフィードバック制御により、一次分離液および二
次分離液に関する比重および流量の検出信号から原液の
比重および流量の検出信号との比較において砥粒回収率
が演算され、これに基づいて、砥粒回収率を適正にすべ
く一次デカンタ用モータ51および二次デカンタ用モー
タ52の回転速度が補正制御される。
【0092】これにより、ワイヤソーの加工運転に伴
い、原液中の砥粒が次第に破砕されたり、スラリ中にワ
ークの切り粉が混入したりして、スラリの比重や粘度が
変動した場合でも、一次デカンタ31および二次デカン
タ32の分離効率が一定に保たれる。
【0093】よって、原液の比重および粘度が変動して
も、すなわち、砥粒や微粒成分の混合量が変動しても、
一次デカンタ31において使用可能な砥粒を十分に回収
でき、砥粒の分離効率を良好に維持できる。また、二次
デカンタ32においても、回収した清澄な分散液中に微
粒成分の不純物が多量に残留することなく、使用可能な
分散液の純度を高くすることができる。
【0094】従って、この第5の実施形態においても、
前述した第1,2,3,4の実施形態とほぼ同様の効果
を発揮させることができる。また、この実施形態におい
ては、スラリ性状検出手段としての比重計55および粘
度計56に対し、原液と、一次デカンタ31にて遠心分
離された一次分離液と、二次デカンタ32にて遠心分離
された二次分離液としての清澄な分散液とを通過させる
複数の流路61,63,65,67,69が接続されて
いる。そして、これらの流路中には、切り換え用のバル
ブ57〜60,62,64,66,68,70が設けら
れている。このため、バルブ57〜60,62,64,
66,68,70にて流路を切り換えることにより、1
つの検出手段55,56にて原液と一次分離液と清澄な
分散液との比重や粘度を順に検出することができ、第
1,2,3の実施形態における第1および第2の分離液
性状検出手段を別に設ける必要がなく、分離液性状検出
手段を共用して検出構成の簡略化を図ることができるば
かりでなく、その部分の配管を共用して、配管構成も簡
単にすることができる。。
【0095】(別の実施形態)なお、この実施形態は、
次のように変更して具体化することも可能である。 ・ 第1〜3の実施形態において、第1粘度計38、第
2粘度計40および第3粘度計42を省略し、一次分離
液と二次分離液とについて、比重および流量のみを検出
するように構成すること。
【0096】・ 前記各実施形態において、各比重計お
よび粘度計による検出データを表示するように構成する
こと。 ・ 第1,2の実施形態において、比重計37,39,
41を省略し、原液,一次分離液,あるいは二次分離液
について、粘度のみを検出し、それによってデカンタの
回転を制御するように構成すること。
【0097】・ 第5実施形態において、粘度計56を
省略し、原液,一次分離液,二次分離液について、比重
および流量のみを検出し、それによってデカンタの回転
を制御するように構成すること。
【0098】・ 第5実施形態において、比重計55を
省略し、原液,一次分離液,二次分離液について、粘度
および流量のみを検出し、それによってデカンタの回転
を制御するように構成すること。
【0099】・ 各実施形態において、二次デカンタ3
2を省略し、砥粒のみを回収するシステムにすること。 ・ 各実施形態において、二次デカンタ32の回転数は
ほぼ一定に保持したまま一次デカンタ31の回転のみ制
御するように構成すること。
【0100】・ 各実施形態において、砥粒回収率の代
わりに、切り粉除去率すなわち原液中の切粉含有量から
分離によって取り除かれた切り粉量の割合を算出し、そ
の適正範囲を例えば40%〜80%と定め、この切り粉
除去率が適正範囲になるようにデカンタの回転速度を制
御するようにしても同様な効果が得られる。
【0101】・ 前記第2、第3の実施形態において、
粘度、比重が適正範囲外の時のデカンタ回転数の補正量
制御の代わりに、粘度、比重とそれに対応するデカンタ
回転数の適正値との相関関係を表すデータを予め設定し
ておき、これに基づいて直線的あるいは連続した曲線的
な制御を行うこと。
【0102】(他の技術的思想)次に、前記実施形態か
ら把握できる請求項以外の技術的思想について、それら
の効果とともに記載する。
【0103】(1)スラリ性状検出手段は原液の比重お
よび流量を検出する比重計と、原液の粘度を検出する粘
度計とによりなる請求項1〜14のいずれかに記載のス
ラリ管理システム。
【0104】(2)第1の分離液性状検出手段は、一次
デカンタにて分離された一次分離液の比重および流量を
検出する比重計と、一次分離液の粘度とを検出する粘度
計とによりなる請求項8に記載のスラリ管理システム。
【0105】この構成によれば、一次デカンタおよび二
次デカンタの回転速度をきめ細かく補正制御することが
できる。 (3)第2の分離液性状検出手段は、二次デカンタにて
分離された二次分離液の比重および流量を検出する比重
計と、二次分離液の粘度を検出する粘度計とによりなる
請求項10項に記載のスラリ管理システム。
【0106】この構成によれば、一次デカンタおよび二
次デカンタの回転速度をよりいっそうきめ細かく補正制
御することができる。(4)前記切り換え用のバルブを
駆動する駆動手段(電磁石72)と、その駆 動手段を駆動制御する制御手段(CPU45)とが備え
られている請求項14に記載のスラリ管理システム。
【0107】この構成によれば、流路の切り換えがスム
ーズかつ迅速に行われる。
【0108】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明において
は以下の効果を発揮する。請求項1に記載の発明では、
スラリ性状検出手段による使用済みスラリの性状検出結
果に基づいてデカンタの回転速度を制御するため、使用
済みスラリの性状に基づいてデカンタの回転数を適正な
値に自由設定することができる。従って、使用済みスラ
リの性状が変動しても、デカンタにおいて精度の高い分
離を行うことができる。このため、使用済みスラリから
砥粒を十分に砥粒や分散液を充分に回収できるととも
に、回収した分散液中に不純物が残留するのを最小限に
抑制することができる。
【0109】請求項2に記載の発明では、前記スラリ性
状検出手段が、使用済みスラリの分離前の性状を検出す
るものであるため、砥粒や切り粉等により性状変化が直
接的に表れる分離前の使用済みスラリの性状を検出する
ことになる。従って、スラリ性状に従った検出を行うこ
とができ、デカンタの回転数制御をスラリ性状に対応し
て的確に行うことができる。
【0110】請求項3に記載の発明では、スラリ性状検
出手段は、使用済みスラリのデカンタによる分離後の性
状を検出し、前記制御手段は、そのスラリ性状検出手段
の検出結果が所定の値になるようにデカンタの回転数を
制御する。従って、実際に分離が行われた結果に基づい
て、デカンタの回転数制御が行われるため、その制御を
的確に行うことができる。
【0111】請求項4に記載の発明では、スラリ性状検
出手段は、比重および粘度のうち少なくとも一方を検出
する。従って、スラリ性状を的確に把握して、デカンタ
の回転数制御を正確に行うことができる。
【0112】請求項5に記載の発明では、スラリ性状検
出手段は、使用済みスラリの分離前の比重および流量を
検出するとともに、使用済みスラリのデカンタによる分
離後の比重および流量を検出し、前記制御手段は両検出
結果からデカンタによる砥粒回収率を演算し、この演算
結果が所定の値になるようにデカンタの回転数を制御す
る。従って、実際に回収された砥粒の率が演算され、そ
れに基づいてデカンタの回転数制御が行われる。このた
め、高精度制御が可能になる。
【0113】請求項6に記載の発明では、砥粒回収率に
適正範囲を設定し、前記制御手段は演算された砥粒回収
率が適正範囲外のときデカンタの回転数を調節する。従
って、砥粒回収率が適正範囲から外れた場合には、それ
が修正されるようにデカンタの回転数が調節されるた
め、常に砥粒回収率が適正範囲に維持される。
【0114】請求項7に記載の発明では、一次,二次両
デカンタによって使用済みスラリから使用可能な砥粒お
よび分散液を分離回収する。そして、使用済みスラリの
性状を検出するスラリ性状検出手段の検出結果に基づい
て、制御手段が少なくとも一次デカンタの回転速度を制
御する 従って、使用済みスラリの性状が変動しても、
少なくとも一次デカンタにおいて精度の高い分離を行う
ことができる。このため、使用済みスラリから砥粒を十
分に砥粒や分散液を充分に回収できるとともに、回収し
た分散液中に不純物が残留するのを最小限に抑制するこ
とができる。
【0115】請求項8に記載の発明では、前記スラリ性
状検出手段は、使用済みスラリの分離前の性状を検出
し、その検出結果に応じて前記制御手段はデカンタの回
転数を制御する。従って、砥粒や切り粉等により性状変
化が直接的に表れる分離前の使用済みスラリの性状を検
出するため、スラリ性状に従った検出を行うことがで
き、少なくとも第1デカンタの回転数制御をスラリ性状
に対応して的確に行うことができる。
【0116】請求項9に記載の発明では、スラリ性状検
出手段は、使用済みスラリの一次デカンタによる分離後
の濁分散液の性状を検出し、前記制御手段は、そのスラ
リ性状検出手段の検出結果が所定の値になるようにデカ
ンタの回転数を制御する。従って、実際に分離が行われ
た結果に基づいて、デカンタの回転数制御が行われるた
め、その制御を的確に行うことができる。
【0117】請求項10に記載の発明では、スラリ性状
検出手段は、使用済みスラリの二次デカンタによる分離
後の分散液の性状を検出し、前記制御手段は、そのスラ
リ性状検出手段の検出結果が所定の値になるように少な
くとも一次デカンタの回転数を制御する。従って、実際
に分離が行われた最終結果に基づいて、一次デカンタの
回転数制御が行われるため、その制御をより的確に行う
ことができる。
【0118】請求項11に記載の発明では、スラリ性状
検出手段は、比重および粘度のうち少なくとも一方を検
出する。スラリ性状を的確に把握して、デカンタの回転
数制御を正確に行うことができる。
【0119】請求項12に記載の発明では、スラリ性状
検出手段は、使用済みスラリの分離前の比重および流量
を検出するとともに、使用済みスラリの一次デカンタま
たは一次および二次デカンタによる分離後の比重および
流量を検出する。また、前記制御手段はそれらの検出結
果から一次デカンタまたは一次および二次デカンタによ
る砥粒回収率を演算し、この演算結果が所定の値になる
ようにデカンタの回転数を制御する。従って、一次デカ
ンタまたは一次および二次デカンタの回転により実際に
回収された砥粒の率が演算され、それに基づいて一次デ
カンタまたは一次および二次デカンタの回転数制御が行
われる。このため、実際の砥粒回収状況に応じて、前記
の制御が行われるため、高精度制御が可能になる。
【0120】請求項13に記載の発明では、砥粒回収率
に適正範囲を設定し、前記制御手段は演算された砥粒回
収率が適正範囲外のときデカンタの回転数を調節する。
従って、前述と同様に、砥粒回収率が適正範囲から外れ
た場合には、それが修正されるようにデカンタの回転数
が調節されるため、常に砥粒回収率が適正範囲に維持さ
れる。
【0121】請求項14に記載の発明では、スラリ性状
検出手段には使用済みスラリの流路と一次デカンタ分離
後の濁分散液の流路と二次デカンタ分離後の使用可能な
分散液の流路とが切り換え可能に接続されている。従っ
て、単一のスラリ性状検出手段により、使用済みスラ
リ、濁分散液及び分離液の性状を検出することができる
ため、個別にスラリ性状検出手段を設ける必要がなく、
構成を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スラリ管理システムの第1の実施形態を示す
配管図。
【図2】 同じく第1の実施形態の一次、二次デカンタ
の説明図。
【図3】 同じく第1の実施形態の電気的構成を示すブ
ロック図。
【図4】 同じく第1の実施形態の一次,二次デカンタ
の回転制御を示す一例としてのグラフ。
【図5】 第1の実施形態の動作を示すフローチャー
ト。
【図6】 第2の実施形態の一次デカンタの補正制御を
示す一例としてのグラフ。
【図7】 第2の実施形態の一次,二次デカンタの補正
制御を示す一例としてのグラフ。
【図8】 第2の実施形態の動作を示すフローチャー
ト。
【図9】 第3の実施形態の一次,二次デカンタの補正
制御を示す一例としてのグラフ。
【図10】 第3の実施形態の動作を示すフローチャー
ト。
【図11】 第4の実施形態を示す配管図。
【図12】 第4の実施形態を示す一次デカンタの補正
制御を示す一例としてのグラフ。
【図13】 第5の実施形態を示す配管図。
【図14】 電気的構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…調合槽、13…ホッパ、14…分散液槽、19…
ワイヤソー、20…スラリタンク、25…廃スラリ貯
槽、28…分離回収機構、31…一次デカンタ、32…
二次デカンタ、37…スラリ性状検出手段を構成する第
1比重計、38…スラリ性状検出手段を構成する第1粘
度計、39…第1の分離液性状検出手段を構成する第2
比重計、40…第1の分離液性状検出手段を構成する第
2粘度計、41…第2の分離液性状検出手段を構成する
第3比重計、42…第2の分離液性状検出手段を構成す
る第3粘度計、45…制御手段を構成するCPU、46
…制御手段を構成するROM、47…制御手段を構成す
るRAM、51…一次デカンタ用モータ、52…二次デ
カンタ用モータ、55…スラリ性状検出手段を構成する
比重計、56…スラリ性状検出手段を構成する粘度計、
57〜60,62,64,66,68,70…バルブ、
61…バイパス流路、63…第1導入流路、65…第1
導出流路、67…第2導入流路、69…第2導出流路、
72…各バルブ用電磁石。
フロントページの続き (72)発明者 西田 高治 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目2番8号 東洋紡績 株式会社内 (72)発明者 大森 一樹 神奈川県川崎市川崎区大川町2番1号 三 菱化工機 株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済みスラリをデカンタにより遠心分
    離して使用可能な砥粒または使用可能な砥粒および分散
    液を回収するようにしたスラリ管理システムにおいて、 使用済みスラリの性状を検出するスラリ性状検出手段
    と、その検出結果に基づいてデカンタの回転速度を制御
    する制御手段とを備えたスラリ管理システム。
  2. 【請求項2】 前記スラリ性状検出手段は、使用済みス
    ラリの分離前の性状を検出し、その検出結果に応じて前
    記制御手段はデカンタの回転数を制御する請求項1記載
    のスラリ管理システム。
  3. 【請求項3】 スラリ性状検出手段は、使用済みスラリ
    のデカンタによる分離後の性状を検出し、前記制御手段
    は、そのスラリ性状検出手段の検出結果が所定の値にな
    るようにデカンタの回転数を制御する請求項1に記載の
    スラリ管理システム。
  4. 【請求項4】 スラリ性状検出手段は、比重および粘度
    のうち少なくとも一方を検出する請求項1〜3のいずれ
    かに記載のスラリ管理システム。
  5. 【請求項5】 スラリ性状検出手段は、使用済みスラリ
    の分離前の比重および流量を検出するとともに、使用済
    みスラリのデカンタによる分離後の比重および流量を検
    出し、前記制御手段は両検出結果からデカンタによる砥
    粒回収率を演算し、この演算結果が所定の値になるよう
    にデカンタの回転数を制御する請求項1に記載のスラリ
    管理システム。
  6. 【請求項6】 砥粒回収率に適正範囲を設定し、前記制
    御手段は演算された砥粒回収率が適正範囲外のときデカ
    ンタの回転数を調節する請求項5に記載のスラリ管理シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 使用済みスラリを使用可能な砥粒と濁分
    散液とに遠心分離する一次デカンタと、その濁分散液を
    微粒成分の不純物と使用可能な分散液とに遠心分離する
    二次デカンタとを備え、両デカンタによって使用済みス
    ラリから使用可能な砥粒および分散液を分離回収するよ
    うにしたスラリ管理システムにおいて、 使用済みスラ
    リの性状を検出するスラリ性状検出手段と、その検出結
    果に基づいて、両デカンタのうち少なくとも一次デカン
    タの回転速度を制御する制御手段とを備えたスラリ管理
    システム。
  8. 【請求項8】 前記スラリ性状検出手段は、使用済みス
    ラリの分離前の性状を検出し、その検出結果に応じて前
    記制御手段はデカンタの回転数を制御する請求項7に記
    載のスラリ管理システム。
  9. 【請求項9】 スラリ性状検出手段は、使用済みスラリ
    の一次デカンタによる分離後の濁分散液の性状を検出
    し、前記制御手段は、そのスラリ性状検出手段の検出結
    果が所定の値になるようにデカンタの回転数を制御する
    請求項7に記載のスラリ管理システム。
  10. 【請求項10】 スラリ性状検出手段は、使用済みスラ
    リの二次デカンタによる分離後の分散液の性状を検出
    し、前記制御手段は、そのスラリ性状検出手段の検出結
    果が所定の値になるようにデカンタの回転数を制御する
    請求項7に記載のスラリ管理システム。
  11. 【請求項11】 スラリ性状検出手段は、比重および粘
    度のうち少なくとも一方を検出する請求項7〜10のい
    ずれかに記載のスラリ管理システム。
  12. 【請求項12】 スラリ性状検出手段は、使用済みスラ
    リの分離前の比重および流量を検出するとともに、使用
    済みスラリの一次デカンタまたは一次および二次デカン
    タによる分離後の比重および流量を検出し、前記制御手
    段はそれらの検出結果から一次デカンタまたは一次およ
    び二次デカンタによる砥粒回収率を演算し、この演算結
    果が所定の値になるようにデカンタの回転数を制御する
    請求項7に記載のスラリ管理システム。
  13. 【請求項13】 砥粒回収率に適正範囲を設定し、前記
    制御手段は演算された砥粒回収率が適正範囲外のときデ
    カンタの回転数を調節する請求項12に記載のスラリ管
    理システム。
  14. 【請求項14】 スラリ性状検出手段には使用済みスラ
    リの流路と一次デカンタ分離後の濁分散液の流路と二次
    デカンタ分離後の使用可能な分散液の流路とが切り換え
    可能に接続されている請求項12に記載のスラリ管理シ
    ステム。
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