JPH1126730A - 半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法

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JPH1126730A
JPH1126730A JP18392297A JP18392297A JPH1126730A JP H1126730 A JPH1126730 A JP H1126730A JP 18392297 A JP18392297 A JP 18392297A JP 18392297 A JP18392297 A JP 18392297A JP H1126730 A JPH1126730 A JP H1126730A
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JP
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insulating film
gate
floating gate
element isolation
forming
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JP18392297A
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English (en)
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Tadahachi Naiki
唯八 内貴
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】素子分離絶縁膜の形成の際に制御が容易で、カ
ップリング比を大きくとることができる半導体不揮発性
記憶装置を提供する。 【解決手段】半導体基板10のチャネル形成領域上に形
成されたゲート絶縁膜24と、ゲート絶縁膜の一部の上
層に形成されたフローティングゲート30aと、フロー
ティングゲート上およびフローティングゲートが形成さ
れた領域を除く前記ゲート絶縁膜上に形成された中間絶
縁膜25と、フローティングゲートが形成された領域お
よびフローティングゲートが形成された領域を除く領域
において中間絶縁膜上に形成されたコントロールゲート
31とを有し、フローティングゲートが形成されたチャ
ネル形成領域でメモリトランジスタが形成され、フロー
ティングゲートが形成された領域を除くチャネル形成領
域でパストランジスタが形成されている構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体不揮発性記
憶装置およびその製造方法に関し、特にトランジスタの
ゲート電極とチャネル形成領域の間に電荷を蓄積するフ
ローティングゲートを有する半導体不揮発性記憶装置お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フロッピーディスクなどの磁気記憶装置
に代わり、電気的に書き換え可能な半導体不揮発性記憶
装置(EEPROM:Electrically Erasable and Prog
rammable ROM)が使われ始めている。近年においては、
1つのメモリセルに複数ビットの情報を記録する多値記
録型の不揮発性メモリ(特にフラッシュメモリ)の研究
開発が活発に行われている。
【0003】上記の多値記録型の不揮発性記憶装置を実
現するためには、多値の各値に対応するメモリトランジ
スタの閾値電圧をすべて、所定のある電圧範囲内に収め
る必要があり、メモリトランジスタの閾値電圧分布を狭
くするか、あるいは上記の電圧範囲を広げることが必要
である。この電圧範囲を広げることを可能にしたフロー
ティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置のデバイス
構造が、特開平8−125148号公報、あるいは文献
(IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES, VOL.44, N
O.1, P.145)などに開示されている。このデバイス構造
と原理を以下に説明する。
【0004】図8(a)は上記の電圧範囲を広げること
を可能にしたデバイス構造である半導体不揮発性記憶装
置の断面図である。トレンチ状の素子分離用溝Tを埋め
込んで形成した酸化シリコンによる素子分離絶縁膜29
により分離されたシリコン半導体基板10の活性領域上
に、例えば薄膜の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜2
7aが形成されており、その上層に例えばポリシリコン
からなるフローティングゲート30aが形成されてお
り、さらにその上層に例えばONO膜(酸化膜−窒化膜
−酸化膜の積層絶縁膜)からなる中間絶縁膜25が形成
されている。中間絶縁膜25の上層には、例えばポリシ
リコンのコントロールゲート(ワード線)31が形成さ
れており、その上層には層間絶縁膜26が形成されてお
り、その上層にビット線32が形成されている。また、
半導体基板10中には図示しないソース・ドレイン拡散
層が形成されており、これによりコントロールゲート3
1と半導体基板10中のチャネル形成領域の間に、絶縁
膜に被覆されたフローティングゲートを有する電界効果
トランジスタとなる。
【0005】上記の構造の半導体不揮発性記憶装置にお
いて、フローティングゲート30aは膜中に電荷を保持
する機能を持ち、ゲート絶縁膜27aおよび中間絶縁膜
25は電荷をフローティングゲート30a中に閉じ込め
る役割を持ち、フローティングゲート30a中に電荷を
蓄積、あるいは放出してフローティングゲート30aの
電位を変化させ、トランジスタの閾値を変化させること
により、例えば、「00」、「01」、「10」、「1
1」の4値を記憶することができる。
【0006】上記の構造の半導体不揮発性記憶装置にお
いては、素子分離用溝Tの一部を素子分離絶縁膜29が
埋め込んでおり、埋め込んでいない残りの領域では半導
体基板10の活性領域、中間絶縁膜25、およびワード
線31が積層しており、この素子分離用溝Tの側面をチ
ャネル形成領域とするパストランジスタを形成してい
る。
【0007】図8(b)は、上記の構造のメモリトラン
ジスタとパストランジスタを有するメモリセルをNAN
D型に接続した装置の等価回路図である。フローティン
グゲート30aを有するメモリトランジスタMTと、メ
モリトランジスタMTの両側部に形成された2つのパス
トランジスタPTa、PTbが並列に接続されており、
1つのメモリセルを構成している。各ワード線W1〜W
4に接続するメモリセルが4段直列に接続されており、
さらに両端に本NAND列を選択するための選択ゲート
SG1、SG2に接続する選択トランジスタST1、S
T2を配置したものである。第1選択トランジスタST
1のドレイン拡散層はビットコンタクトBCによりビッ
ト線に接続し、また、第2選択トランジスタST2のソ
ース拡散層はソースSに接続する。直列接続の段数は4
段には限らない。
【0008】上記のようなNAND型半導体不揮発性記
憶装置においては、NAND列を通してメモリセルデー
タを読みだす必要があることから、データを読みだした
いメモリセルに直列に接続されたメモリセルは、読み出
し時にはONしていなければならない。このため、従来
のNAND型半導体不揮発性記憶装置においては、メモ
リセルの最も高い閾値(例えば「00」セルの閾値)
は、読み出し時の非選択ワード線電圧よりも低く設定さ
れなければならなかった。しかし、上記のメモリトラン
ジスタとパストランジスタを有するメモリセルをNAN
D型に接続した半導体不揮発性記憶装置においては、メ
モリトランジスタとパストランジスタが並列に接続して
いることから、パストランジスタの閾値が最も高い閾値
のセル(例えば「00」セル)と次に高いセル(例えば
「01」セル)の間に設定されていれば、メモリトラン
ジスタの閾値が非選択ワード線の読み出し電圧よりも高
くなっても、この並列接続されたパストランジスタがO
Nし、データを読み出すことができる。
【0009】4値(2ビット/1セル)を記憶する場合
には、非選択ワード線電圧とグラウンド電位間には、従
来3つの閾値を収めなければならなかったが、上記のメ
モリトランジスタとパストランジスタを有するメモリセ
ルをNAND型に接続した半導体不揮発性記憶装置にお
いては、2つの閾値を収めればよいことになる。例え
ば、図9に示すように、高電圧側から「00」、「0
1」、「10」および「11」の4値に相当する閾値
(Vth)を設定する場合、非選択ワード線電圧を約5
V程度とし、非選択ワード線電圧とグラウンド電位の間
に「01」と「10」の2つの閾値を設定すればよい。
【0010】上記のメモリトランジスタとパストランジ
スタを有する半導体不揮発性記憶装置の製造方法につい
て、図面を参照して以下に説明する。図10(a)に示
すように、ウェルなどを形成したチャネル形成領域とな
るシリコン半導体基板10の活性領域に、例えば熱酸化
法により全面に薄膜のゲート絶縁膜27を形成し、その
上層に例えばCVD法によりポリシリコンを堆積させて
フローティングゲート用層30を形成し、その上層に例
えばCVD法により酸化シリコンを堆積させてマスク層
28を形成する。
【0011】次に、図10(b)に示すように、マスク
層28の上層にフローティングゲートパターンにパター
ニングしたレジスト膜R2を形成する。次に、レジスト
膜R2をマスクとしてマスク層28、フローティングゲ
ート用層30およびゲート絶縁膜27に対して各条件で
のRIE(反応性イオンエッチング)などのエッチング
を施し、パターン加工したマスク層28a、フローティ
ングゲート30aおよびゲート絶縁膜27aを形成し、
さらにエッチングを進めることにより半導体基板10に
素子分離用溝Tを形成する。ここで、レジスト膜R2を
マスクとして半導体基板10までエッチングして素子分
離用溝Tを形成する代わりに、マスク層28にフローテ
ィングゲートパターンを転写した後、レジスト膜R2を
除去して、パターン加工したマスク層28aをマスクと
してフローティングゲート用層30、ゲート絶縁膜2
7、および半導体基板10を順にエッチングして素子分
離用溝Tを形成してもよい。
【0012】次に、図10(c)に示すように、レジス
ト膜を除去した後、例えばCVD法により酸化シリコン
を全面に堆積させ、さらに酸化シリコンをエッチングす
る条件で全面にエッチバックを施して、素子分離用溝T
に埋め込まれた素子分離絶縁膜29を形成する。このと
きのエッチバックにより、マスク層28aは同時に除去
される。このとき、素子分離用溝Tを素子分離絶縁膜2
9で完全に埋め込んでしまうのではなく、素子分離用溝
Tの一部を露出させるようにエッチバックを行う。ここ
で露出させた素子分離用溝Tの一部が、パストランジス
タのチャネル形成領域となる。
【0013】次に、フローティングゲート30aの上層
に全面に例えばCVD法によりONO膜(酸化膜−窒化
膜−酸化膜の積層絶縁膜)を順に積層させ、中間絶縁膜
25を形成する。その上層に例えばCVD法によりポリ
シリコンを堆積させ、コントロールゲートパターンに加
工して、ポリシリコンのコントロールゲート(ワード
線)31を形成する。次に、その上層に層間絶縁膜26
を形成し、その上層にビット線32をパターン加工し
て、図8に至る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の半導体不揮発性記憶装置は、その製造方法におい
て、素子分離絶縁膜29を形成する際に、素子分離用溝
Tの一部にのみ酸化シリコンを埋め込み、残りの素子分
離用溝Tの側壁をパストランジスタのチャネル形成領域
とすることから、埋め込む素子分離絶縁膜29の膜厚の
制御が重要でありその制御は埋め込んだ酸化シリコンの
エッチバックの時に必要となるが、エッチングストッパ
などの膜がないために、その制御は容易ではなかった。
【0015】また、トンネリング領域の面積とフローテ
ィングゲートの面積がほぼ等しいため、メモリトランジ
スタのカップリング比を大きくとるためにフローティン
グゲートの側壁部をコントロールゲート(ワード線)と
のカップリング領域として利用している。そのために、
フローティングゲートの膜厚を厚くしなければならず、
フローティングゲートとコントロールゲート(ワード
線)の加工が容易ではなかった。
【0016】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、従って、本発明は、素子分離絶縁膜の形成の
際に制御が容易ではない工程を必要とせず、カップリン
グ比を大きくとることができてフローティングゲートと
コントロールゲート(ワード線)の加工を容易にするこ
とができる半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体不揮発性記憶装置は、フローティン
グゲートに電荷を蓄積するメモリトランジスタと前記メ
モリトランジスタに並列に接続されたパストランジスタ
を有するメモリセルがNAND型に接続された半導体不
揮発性記憶装置であって、半導体基板のチャネル形成領
域上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の
一部の上層に形成されたフローティングゲートと、前記
フローティングゲート上および前記フローティングゲー
トが形成された領域を除く前記ゲート絶縁膜上に形成さ
れた中間絶縁膜と、前記フローティングゲートが形成さ
れた領域および前記フローティングゲートが形成された
領域を除く領域において前記中間絶縁膜上に形成された
コントロールゲートとを有し、前記フローティングゲー
トが形成された前記チャネル形成領域で前記メモリトラ
ンジスタが形成され、前記フローティングゲートが形成
された領域を除く前記チャネル形成領域で前記パストラ
ンジスタが形成されている。
【0018】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、半導体基板のチャネル形成領域上に形成されたゲー
ト絶縁膜と、ゲート絶縁膜の一部の上層に形成されたフ
ローティングゲートと、フローティングゲート上に形成
された中間絶縁膜と、中間絶縁膜上に形成されたコント
ロールゲートとを有し、フローティンゲートに電荷を蓄
積するメモリトランジスタが形成されている。また、フ
ローティングゲートが形成された領域を除くチャネル形
成領域においては、ゲート絶縁膜上に形成された中間絶
縁膜と、中間絶縁膜上に形成されたコントロールゲート
とを有するパストランジスタが形成されている。メモリ
トランジスタとパストランジスタは並列に接続されてメ
モリセルを構成し、このメモリセルがNAND型に接続
されて半導体不揮発性記憶装置を形成している。
【0019】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、従来のような素子分離絶縁膜の形成工程などの制御
の困難な工程なしに製造可能であり、また、チャネル形
成領域の上層のゲート絶縁膜の一部の上層にフローティ
ングゲートを有しており、その側面をコントロールゲー
トとのカップリング領域としてカップリング比を大きく
とることができ、このため、容易にフローティングゲー
トとコントロールゲート(ワード線)の加工を行うこと
ができる。
【0020】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、好適には、前記フローティングゲートが、サイドウ
ォール状の形状である。ここで、サイドウォール状の形
状とは、側壁表面の断面が放物線状の形状を有している
ことを示す。このような形状のフローティングゲート
は、例えば素子分離絶縁膜を半導体基板に対して凸に突
き出して形成した側壁部に沿って形成することが可能で
あり、製造を容易に行うことができる。
【0021】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、好適には、前記チャネル形成領域が、前記半導体基
板に形成されたトレンチ状の素子分離用溝を絶縁体で埋
め込んで形成された素子分離絶縁膜により分離された領
域である。これにより、素子分離絶縁膜をチャネル形成
領域に対して自己整合的に形成することができ、チャネ
ル形成領域と素子分離絶縁膜の幅をフォトリソグラフィ
ー工程における最小線幅で形成することが可能であり、
半導体不揮発性記憶装置の高集積化、微細化をさらに進
めることができる。
【0022】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、さらに好適には、前記素子分離絶縁膜が前記半導体
基板の表面に対して凸に形成されており、さらに好適に
は、前記素子分離絶縁膜の前記半導体基板の表面よりも
凸に突き出た部分の側壁に接して前記フローティングゲ
ートが形成されている。これにより、半導体基板に対し
て凸に突き出た素子分離絶縁膜の側壁部に沿って、サイ
ドウォール状のフローティングゲートを形成することが
容易となる。
【0023】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、好適には、前記パストランジスタの閾値が、選択さ
れた前記メモリセルのコントロールゲートに印加する読
み出し電圧よりも高く設定されている。これにより、選
択したメモリセルにおいてはメモリトランジスタと並列
に接続されているパストランジスタがONせず、メモリ
トランジスタの閾値の読み出しをじゃましないパストラ
ンジスタとすることができる。
【0024】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、好適には、前記パストランジスタの閾値が、選択さ
れた前記メモリセルを除くメモリセルのコントロールゲ
ートに印加する電圧よりも低く設定されている。これに
より、選択しないメモリセルにおいてはメモリトランジ
スタと並列に接続されているパストランジスタがONす
るので、メモリトランジスタの閾値が高いためにメモリ
トランジスタがONしなくてもNAND列方向の導通が
とれ、選択したメモリセルの読み出しを行うことができ
る。
【0025】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明の半導体不揮発性記憶装置の製造方法は、フローティ
ングゲートに電荷を蓄積するメモリトランジスタと前記
メモリトランジスタに並列に接続されたパストランジス
タを有するメモリセルがNAND型に接続された半導体
不揮発性記憶装置の製造方法であって、チャネル形成領
域を有する半導体基板に凸に素子分離絶縁膜を形成する
工程と、前記素子分離絶縁膜に挟まれた凹部である前記
半導体基板のチャネル形成領域上にゲート絶縁膜を形成
する工程と、前記半導体基板の表面に対して凸に突き出
た前記素子分離絶縁膜の側壁に沿って前記ゲート絶縁膜
の一部の上層にフローティングゲートを形成する工程
と、前記フローティングゲート上および前記フローティ
ングゲートが形成された領域を除く前記ゲート絶縁膜上
にに中間絶縁膜を形成する工程と、前記フローティング
ゲートが形成された領域および前記フローティングゲー
トが形成された領域を除く領域において前記中間絶縁膜
上にコントロールゲートを形成する工程とを有する。
【0026】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、チャネル形成領域を有する半導体基板に凸
に素子分離絶縁膜を形成する。次に、素子分離絶縁膜に
挟まれた凹部である半導体基板のチャネル形成領域上に
ゲート絶縁膜を形成し、半導体基板の表面に対して凸に
突き出た素子分離絶縁膜の側壁に沿ってゲート絶縁膜の
一部の上層にフローティングゲートを形成する。次に、
フローティングゲート上およびフローティングゲートが
形成された領域を除くゲート絶縁膜上にに中間絶縁膜を
形成し、フローティングゲートが形成された領域および
フローティングゲートが形成された領域を除く領域にお
いて中間絶縁膜上にコントロールゲートを形成する。
【0027】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法によれば、チャネル形成領域を有する半導体基
板に凸に素子分離絶縁膜を形成することから、従来のよ
うなエッチバックして素子分離絶縁膜を形成するために
制御が困難であった工程を必要としない。また、半導体
基板に凸に素子分離絶縁膜を形成して、この側壁部に沿
ってチャネル形成領域の上層のゲート絶縁膜の一部の上
層にフローティングゲートを形成するので、その側面を
コントロールゲートとのカップリング領域としてカップ
リング比を大きくとることができ、フローティングゲー
トとコントロールゲート(ワード線)の加工を容易にす
ることができる。
【0028】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、好適には、前記素子分離絶縁膜を形成する
工程の前に、前記半導体基板上にマスク層を形成する工
程と、前記マスク層を素子分離パターンにパターン加工
する工程と、前記マスク層をマスクとして前記半導体基
板に素子分離用溝を形成する工程とをさらに有し、前記
素子分離絶縁膜を形成する工程が、前記マスク層と前記
半導体基板に形成された溝を絶縁体で埋め込む工程を含
み、前記素子分離絶縁膜を形成する工程の後、前記ゲー
ト絶縁膜を形成する工程の前に、前記マスク層と前記半
導体基板に形成された溝の外部に形成された絶縁体を除
去する工程と、前記マスク層を除去する工程とをさらに
有する。これにより、マスク層の膜厚の分、半導体基板
に対して凸に突き出た素子分離絶縁膜を形成することが
できる。マスク層の膜厚を制御することで半導体基板に
対して素子分離絶縁膜が凸に突き出た部分の高さを制御
することができる。
【0029】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、さらに好適には、前記素子分離用溝を形成
する工程の後、前記マスク層と前記半導体基板に形成さ
れた溝を絶縁体で埋め込む工程の前に、前記素子分離用
溝の内壁に熱酸化絶縁膜を形成する工程をさらに有す
る。これにより、半導体基板に素子分離用に溝を形成す
るときに発生したダメージを除去することができる。
【0030】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、好適には、前記ゲート絶縁膜を形成する工
程の後、前記フローティングゲートを形成する工程の前
に、前記半導体基板と前記素子分離絶縁膜の形成する凹
凸に沿った凹凸表面を有するフローティングゲート用層
を形成する工程をさらに有し、前記サイドウォール状の
フローティングゲートを形成する工程が、前記フローテ
ィングゲート用層のエッチングにより前記素子分離絶縁
膜の側壁に接したサイドウォール状のフローティングゲ
ートを残して形成する工程を含む。これにより、半導体
基板に対して凸に突き出た素子分離絶縁膜を利用して、
その側壁に沿ってゲート絶縁膜の一部の上層にサイドウ
ォール状の形状のフローティングゲートを形成すること
ができる。
【0031】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、好適には、前記パストランジスタの閾値
を、選択された前記メモリセルのコントロールゲートに
印加する読み出し電圧よりも高く設定する。これによ
り、選択したメモリセルにおいてはメモリトランジスタ
と並列に接続されているパストランジスタがONせず、
メモリトランジスタの閾値を読み出しをじゃましないパ
ストランジスタを形成することができる。
【0032】上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、好適には、前記パストランジスタの閾値
を、選択された前記メモリセルを除くメモリセルのコン
トロールゲートに印加する電圧よりも低く設定する。こ
れにより、これにより、選択しないメモリセルにおいて
はメモリトランジスタと並列に接続されているパストラ
ンジスタがONするので、メモリトランジスタの閾値が
高いためにメモリトランジスタがONしなくてもNAN
D列方向の導通がとれ、選択したメモリセルの読み出し
を行うことができるパストランジスタを形成できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体不揮発性
記憶装置およびその製造方法の実施の形態について、図
面を参照して下記に説明する。
【0034】第1実施形態 図1は本実施形態の半導体不揮発性記憶装置の平面図で
ある。ワード線W1〜W4とチャネル形成領域の交差す
る領域に、2つのフローティングゲートFG(図中斜線
部分)が形成され、フローティングゲートに電荷を蓄積
するメモリトランジスタMTa、MTbが形成されてお
り、また、2つのメモリトランジスタMTa、MTbの
間にパストランジスタPTが形成され、1つのメモリセ
ルを構成している。各ワード線W1〜W4に接続するメ
モリセルが4段直列に接続されており、さらにその両端
に本NAND列を選択するための選択ゲートSG1、S
G2に接続する選択トランジスタST1、ST2が配置
されている。第1選択トランジスタST1のドレイン拡
散層はビットコンタクトBCによりビット線に接続し、
また、第2選択トランジスタST2のソース拡散層はソ
ースSに接続する。直列接続の段数は4段には限らな
い。
【0035】図2(a)は、上記の本実施形態の半導体
不揮発性記憶装置の断面図であり、図1中のX−X’に
おける断面図に相当する。半導体基板10に形成された
素子分離用溝Tに埋め込まれて、半導体基板10に対し
て凸に形成された素子分離絶縁膜23により分離された
チャネル形成領域上に、例えばシリコン酸化膜からなる
ゲート絶縁膜24が形成されており、その上層の一部
に、素子分離絶縁膜23の側壁部に沿った形で例えばポ
リシリコンからなるサイドウォール状のフローティング
ゲート30aが1つのメモリセルにおいて一対形成され
ており、さらにその上層に例えばONO膜(酸化膜−窒
化膜−酸化膜の積層絶縁膜)からなる中間絶縁膜25が
形成されている。
【0036】また、中間絶縁膜25の上層には、例えば
ポリシリコンからなる下側コントロールゲートとタング
ステンシリサイドからなる上側コントロールゲートのポ
リサイド構造を有するコントロールゲート(ワード線)
31が形成されている。また、半導体基板10中には図
示しないソース・ドレイン拡散層が形成されている。こ
れによりコントロールゲート31と半導体基板10中の
チャネル形成領域の間に、絶縁膜に被覆されたフローテ
ィングゲート30aを有する電界効果トランジスタとな
る。また、コントロールゲートの上層には例えば酸化シ
リコンからなる層間絶縁膜26が形成されており、その
上層に例えばアルミニウムからなるビット線32が形成
されている。
【0037】上記の半導体不揮発性記憶装置は、フロー
ティングゲート30aは膜中に電荷を保持する機能を持
ち、ゲート絶縁膜24および中間絶縁膜25は電荷をフ
ローティングゲート30a中に閉じ込める役割を持つ。
コントロールゲート31および半導体基板中の図示しな
いソース・ドレイン拡散層に適当な電圧を印加すること
により、Fowler-Nordheim トンネル電流が生じ、ゲート
絶縁膜24を通して半導体基板10からフローティング
ゲート30aへ電子が注入され、あるいはフローティン
グゲート30aから半導体基板10へ電子が放出され
る。フローティングゲート30a中に電荷が蓄積される
と、この蓄積電荷による電界が発生するため、トランジ
スタの閾値電圧が変化する。この変化によりデータの記
憶が可能となる。例えば、フローティングゲート30a
中に電荷を蓄積、あるいは放出してフローティングゲー
ト30aの電位を変化させ、トランジスタの閾値を変化
させることにより、例えば、「00」、「01」、「1
0」、「11」の4値を記憶することができる。ここ
で、一対のメモリトランジスタは等価な動作を行うの
で、実質的に1つのメモリトランジスタを扱うことがで
きる。
【0038】上記の構造の半導体不揮発性記憶装置にお
いては、1つのメモリセルにおいて、一対のフローティ
ングゲートの間のチャネル形成領域においてはゲート絶
縁膜24と中間絶縁膜25を介してコントロールゲート
31が形成されており、この2つのメモリトランジスタ
を構成するチャネル形成領域の間の領域をチャネル形成
領域とする1つのパストランジスタが形成されている。
【0039】図2(b)は、上記の構造のメモリトラン
ジスタとパストランジスタを有するメモリセルをNAN
D型に接続した装置の1NAND列の等価回路図であ
る。フローティングゲート30aを有する2つのメモリ
トランジスタMTa、MTbと、メモリトランジスタの
間に形成されたパストランジスタPTが並列に接続され
ており、1つのメモリセルを構成している。各ワード線
W1〜W4に接続するメモリセルが4段直列に接続され
ており、さらに両端に本NAND列を選択するための選
択ゲートSG1、SG2に接続する選択トランジスタS
T1、ST2を配置したものである。第1選択トランジ
スタST1のドレイン拡散層はビットコンタクトBCに
よりビット線に接続し、また、第2選択トランジスタS
T2のソース拡散層はソースSに接続する。直列接続の
段数は4段には限らない。
【0040】上記のようなNAND型半導体不揮発性記
憶装置においては、メモリトランジスタとパストランジ
スタが並列に接続していることから、パストランジスタ
の閾値を選択メモリセルのコントロールゲートに印加す
る読み出し電圧よりも高く設定することにより、選択メ
モリセルにおいてはパストランジスタがONせず、メモ
リトランジスタの閾値を読み出しをじゃましないパスト
ランジスタとすることができ、また、パストランジスタ
の閾値を非選択メモリセルのコントロールゲートに印加
する電圧よりも低く設定することにより、非選択メモリ
セルにおいてはパストランジスタがONするので、メモ
リトランジスタの閾値が高いためにメモリトランジスタ
がONしなくてもNAND列方向の導通がとれ、選択し
たメモリセルの読み出しを行うことができる。このた
め、例えば、パストランジスタの閾値が最も高い閾値の
メモリトランジスタ(例えば「00」セル)と次に高い
メモリトランジスタ(例えば「01」セル)の間に設定
することができる。
【0041】従って、4値(2ビット/1セル)を記憶
する場合には、非選択ワード線電圧とグラウンド電位間
には、2つの閾値を収めればよく、例えば、図3に示す
ように、高電圧側から「00」、「01」、「10」お
よび「11」の4値に相当する閾値(Vth)を設定す
る場合、非選択ワード線電圧を約5V程度とし、非選択
ワード線電圧とグラウンド電位の間に「01」と「1
0」の2つの閾値を設定すればよい。
【0042】上記の半導体不揮発性記憶装置は、従来の
ような素子分離絶縁膜の形成工程などの制御の困難な工
程なしに製造可能な装置である。また、トンネル領域は
サイドウォール状の形状のフローティングゲートの底面
となってその面積は小さく、さらにフローティングゲー
トの側面をコントロールゲートとのカップリング領域と
することでカップリング比を大きくとることができる。
これにより、フローティングゲートとコントロールゲー
ト(ワード線)の加工を容易にすることができる半導体
不揮発性記憶装置である。また、半導体基板に形成され
たトレンチ状の素子分離用溝を絶縁体で埋め込んで形成
トレンチ状の素子分離絶縁膜は、チャネル形成領域に対
して自己整合的に形成することができ、チャネル形成領
域と素子分離絶縁膜の幅をフォトリソグラフィー工程に
おける最小線幅で形成することが可能であり、半導体不
揮発性記憶装置の高集積化、微細化をさらに進めること
ができる。
【0043】次に、上記の本実施形態の半導体不揮発性
記憶装置の製造方法について説明する。まず、図4
(a)に示すように、ウェルなどを形成したチャネル形
成領域を有するシリコン半導体基板10上に、例えば熱
酸化法により酸化シリコン層を形成して第1絶縁膜20
とし、その上層に、例えばCVD法により窒化シリコン
を堆積させてマスク層21を形成する。
【0044】次に、図4(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィー工程により、素子分離パターンにパターニ
ングしたレジスト膜を形成し、RIE(反応性イオンエ
ッチング)などのエッチングにより、素子分離パターン
に加工したマスク層21aを形成する。このとき、素子
分離パターンとしては、素子分離絶縁膜を形成する幅
と、形成しない幅をそれぞれフォトリソグラフィーにお
ける最小線幅にすることができる。
【0045】次に、図4(c)に示すように、マスク層
21aを加工した後、レジスト膜を除去した後、マスク
層21aをマスクとして第1絶縁膜20および半導体基
板10に対してRIEなどのエッチングを施し、十分な
深さを有する素子分離用溝Tを形成する。次に、必要な
場合には、素子分離用溝Tの底部に素子分離用の不純物
イオンを注入する。
【0046】次に、図5(d)に示すように、熱酸化法
により、上記で形成した素子分離用溝の内壁に薄い酸化
膜22を形成して、素子分離用に溝を形成するときに発
生したダメージを除去する。
【0047】次に、図5(e)に示すように、例えばC
VD法により酸化シリコンを堆積させ、素子分離用溝T
を埋め込み、次に、例えばCMP(chemical mechanica
l polishing )法により上面からマスク層21aをスト
ッパとして素子分離用溝Tの外部に堆積した酸化シリコ
ンを研磨除去し、個々の素子分離用溝Tに分離したトレ
ンチ状の素子分離絶縁膜23を形成する。
【0048】次に、図5(f)に示すように、例えばホ
ットリン酸などのウェットエッチングによりマスク層2
1aを除去する。これにより、素子分離絶縁膜23が半
導体基板10に対して凸の形状とすることができる。次
に、例えばRIEなどにより第1絶縁膜20aを除去し
て半導体基板10のチャネル形成領域を露出させる。こ
のとき、素子分離絶縁膜23の半導体基板10に対する
高さが低い場合には、素子分離絶縁膜23をマスクとし
て必要な深さまで半導体基板10をエッチングしてもよ
い。次に、紫外線消去時の閾値を決めるための不純物を
導入した後、例えば熱酸化法により露出させた半導体基
板10のチャネル形成領域上に酸化シリコン膜を膜厚約
10nm程度に形成し、ゲート絶縁膜24とする。
【0049】次に、図6(g)に示すように、ゲート絶
縁膜24の上層に全面に例えばCVD法により導電性不
純物を含有するポリシリコンを堆積させ、フローティン
グゲート用層30を形成する。あるいは、ポリシリコン
を堆積させた後に導電性不純物をイオン注入してもよ
い。このとき、半導体基板10に対して凸に形成された
素子分離絶縁膜23とゲート絶縁膜24の表面の形成す
る凹凸の表面上にフローティングゲート用層30を形成
することにより、フローティングゲート用層30も凹凸
を有する表面となる。
【0050】次に、図6(h)に示すように、例えばR
IEなどのエッチングにより全面にエッチバックし、チ
ャネル形成領域の両端部に、素子分離絶縁膜23の側壁
部に沿って一対のサイドウォール状のフローティングゲ
ート30aを形成する。フローティングゲート30aの
間のチャネル形成領域中央部では、フローティングゲー
ト用層30はすべて除去され、ゲート絶縁膜24が露出
する。次に、フローティングゲート30aの間のチャネ
ル形成領域中央部にパストランジスタの閾値を所定の値
となるように制御するため、導電性不純物を注入する。
例えば、図3に示すように「00」と「01」のメモリ
トランジスタの閾値(Vth)の間にする。
【0051】次に、図6(i)に示すように、フローテ
ィングゲート30aを被覆して全面に例えばCVD法に
よりONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)
を堆積させ、中間絶縁膜25を形成する。このとき、中
間絶縁膜25は、フローティングゲート30aの間のチ
ャネル形成領域中央部においてゲート絶縁膜24の上層
に形成される。次に、中間絶縁膜25の上層に例えばC
VD法によりポリシリコンおよびタングステンシリサイ
ドを順に堆積させ、フォトリソグラフィー工程によりコ
ントロールゲートパターンに形成したレジスト膜をマス
クとしてエッチング加工を施し、ポリシリコンとタング
ステンシリサイドからなるポリサイド構造のコントロー
ルゲート31を形成する。
【0052】次に、コントロールゲート31の上層に例
えばCVD法により酸化シリコンを堆積させ、層間絶縁
膜26を形成し、コンタクトを開口した後、さらにその
上層に例えばスパッタリング法によりアルミニウムを堆
積させ、パターン加工してビット線32を形成し、図2
(a)に示す装置に至る。
【0053】上記の本実施形態の半導体不揮発性記憶装
置の製造方法によれば、チャネル形成領域を有する半導
体基板に凸に素子分離絶縁膜を形成することから、従来
のようなエッチバックして素子分離絶縁膜を形成するた
めに制御が困難であった工程を必要とせず、また、半導
体基板に凸に素子分離絶縁膜を形成して、この側壁部に
沿ってチャネル形成領域の上層のゲート絶縁膜の一部の
上層にサイドウォール状の形状のフローティングゲート
を形成するときに、素子分離絶縁膜から凸に突き出た部
分の高さを制御することで、フローティングゲートの形
状(底部の幅や、高さなど)は再現性良く形成すること
ができ、従来の構造よりも加工の制御性がよい。また、
トンネル領域はサイドウォール状の形状のフローティン
グゲートの底面となってその面積は小さく、さらにフロ
ーティングゲートの側面をコントロールゲートとのカッ
プリング領域とすることでカップリング比を大きくとる
ことができる。これにより、フローティングゲートとコ
ントロールゲート(ワード線)の加工を容易にすること
ができる。
【0054】第2実施形態 次に、第2実施形態における半導体不揮発性記憶装置に
ついて説明する。図7は、本実施形態の半導体不揮発性
記憶装置の断面図である。第1実施形態では、1つのメ
モリセルについて一対のサイドウォール状のフローティ
ングゲートを有していたが、本実施形態においては1つ
のメモリセルにつき1つのフローティングゲートを有し
ている。それ以外は実質的に第1実施形態に示す半導体
不揮発性記憶装置と同じである。
【0055】上記の本実施形態の半導体不揮発性記憶装
置は、第1実施形態の製造方法において、半導体基板1
0に対して凸に突き出た形状に素子分離絶縁膜を形成し
た後、素子分離絶縁膜23についてひとつおきに、その
基板から突き出た分を除去することで形成することがで
きる。
【0056】本発明の半導体不揮発性記憶装置およびそ
の製造方法は、上記の実施の形態に限定されない。例え
ば、コントロールゲートはポリサイドの2層構成として
いるが、1層としてもよく、また3層以上の多層構成と
してもよい。フローティングゲートも多層構成とするこ
とができる。また、ソース・ドレイン拡散層は、LDD
構造などの種々の構造を採用してよい。その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明の半導体不揮発性記憶装置によれ
ば、素子分離絶縁膜の形成の際に制御が容易ではない工
程を必要とせず、また、チャネル形成領域の上層のゲー
ト絶縁膜の一部の上層にフローティングゲートを有して
おり、その側面をコントロールゲートとのカップリング
領域としてカップリング比を大きくとることができ、こ
のため、容易にフローティングゲートとコントロールゲ
ート(ワード線)の加工を行うことができる。
【0058】本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方
法によれば、上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置を
容易に製造可能であり、素子分離絶縁膜を形成するため
に制御が困難であった工程を必要としせず、また、半導
体基板に凸に素子分離絶縁膜を形成して、この側壁部に
沿ってチャネル形成領域の上層のゲート絶縁膜の一部の
上層にフローティングゲートを形成するので、その側面
をコントロールゲートとのカップリング領域としてカッ
プリング比を大きくとることができ、フローティングゲ
ートとコントロールゲート(ワード線)の加工を容易に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態にかかる半導体不
揮発性記憶装置の平面図である。
【図2】図2(a)は本発明の第1実施形態にかかる半
導体不揮発性記憶装置の断面図であり、図2(b)は1
NAND列の等価回路図である。
【図3】図3は本発明の第1実施形態にかかる半導体不
揮発性記憶装置の4値メモリセルの閾値(Vth)分布
である。
【図4】図4は本発明の第1実施形態にかかる半導体不
揮発性記憶装置の製造方法の製造工程を示す断面図であ
り、(a)はマスク層の形成工程まで、(b)はマスク
層の素子分離パターン加工工程まで、(c)は素子分離
用溝の形成工程までを示す。
【図5】図5は図4の続きの工程を示す断面図であり、
(d)は素子分離用溝の側壁の酸化膜形成工程まで、
(e)は素子分離絶縁膜の形成工程まで、(f)はゲー
ト絶縁膜の除去工程までを示す。
【図6】図6は図5の続きの工程を示す断面図であり、
(g)はフローティングゲート用層の形成工程まで、
(h)はフローティングゲートの形成工程まで、(i)
はコントロールゲート形成工程までを示す。
【図7】図7は本発明の第2実施形態にかかる半導体不
揮発性記憶装置の断面図である。
【図8】図8(a)は従来例にかかる半導体不揮発性記
憶装置の断面図であり、図8(b)は1NAND列の等
価回路図である。
【図9】図9は従来例にかかる半導体不揮発性記憶装置
の4値メモリセルの閾値(Vth)分布である。
【図10】図10は従来例にかかる半導体不揮発性記憶
装置の製造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)
はマスク層の形成工程まで、(b)は素子分離用溝の形
成工程まで、(c)は素子分離絶縁膜の形成工程までを
示す。
【符号の説明】
10…半導体基板、20、20a…第1絶縁膜、21、
21a、28、28a…マスク層、22…素子分離絶用
溝側壁保護膜、23、23a、29…素子分離絶縁膜、
24、27、27a…ゲート絶縁膜、25…中間絶縁
膜、26…層間絶縁膜、30…フローティングゲート用
層、30a、FG…フローティングゲート、31…コン
トロールゲート(ワード線)、32…ビット線、R1、
R2…レジスト膜、T…素子分離用溝、MTa、MTb
…メモリトランジスタ、PT…パストランジスタ、ST
1、ST2…選択トランジスタ、W1〜W4…ワード
線、SG1、SG2…選択ゲート、BC…ビットコンタ
クト、S…ソース。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フローティングゲートに電荷を蓄積するメ
    モリトランジスタと前記メモリトランジスタに並列に接
    続されたパストランジスタを有するメモリセルがNAN
    D型に接続された半導体不揮発性記憶装置であって、 半導体基板のチャネル形成領域上に形成されたゲート絶
    縁膜と、 前記ゲート絶縁膜の一部の上層に形成されたフローティ
    ングゲートと、 前記フローティングゲート上および前記フローティング
    ゲートが形成された領域を除く前記ゲート絶縁膜上に形
    成された中間絶縁膜と、 前記フローティングゲートが形成された領域および前記
    フローティングゲートが形成された領域を除く領域にお
    いて前記中間絶縁膜上に形成されたコントロールゲート
    とを有し、 前記フローティングゲートが形成された前記チャネル形
    成領域で前記メモリトランジスタが形成され、 前記フローティングゲートが形成された領域を除く前記
    チャネル形成領域で前記パストランジスタが形成されて
    いる半導体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】前記フローティングゲートが、サイドウォ
    ール状の形状である請求項1記載の半導体不揮発性記憶
    装置。
  3. 【請求項3】前記チャネル形成領域が、前記半導体基板
    に形成されたトレンチ状の素子分離用溝を絶縁体で埋め
    込んで形成された素子分離絶縁膜により分離された領域
    である請求項1記載の半導体不揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】前記素子分離絶縁膜が前記半導体基板の表
    面に対して凸に形成されている請求項3記載の半導体不
    揮発性記憶装置。
  5. 【請求項5】前記素子分離絶縁膜の前記半導体基板の表
    面よりも凸に突き出た部分の側壁に接して前記フローテ
    ィングゲートが形成されている請求項4記載の半導体不
    揮発性記憶装置。
  6. 【請求項6】前記パストランジスタの閾値が、選択され
    た前記メモリセルのコントロールゲートに印加する読み
    出し電圧よりも高く設定されている請求項1記載の半導
    体不揮発性記憶装置。
  7. 【請求項7】前記パストランジスタの閾値が、選択され
    た前記メモリセルを除くメモリセルのコントロールゲー
    トに印加する電圧よりも低く設定されている請求項1記
    載の半導体不揮発性記憶装置。
  8. 【請求項8】フローティングゲートに電荷を蓄積するメ
    モリトランジスタと前記メモリトランジスタに並列に接
    続されたパストランジスタを有するメモリセルがNAN
    D型に接続された半導体不揮発性記憶装置の製造方法で
    あって、 チャネル形成領域を有する半導体基板に凸に素子分離絶
    縁膜を形成する工程と、 前記素子分離絶縁膜に挟まれた凹部である前記半導体基
    板のチャネル形成領域上にゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 前記半導体基板の表面に対して凸に突き出た前記素子分
    離絶縁膜の側壁に沿って前記ゲート絶縁膜の一部の上層
    にフローティングゲートを形成する工程と、 前記フローティングゲート上および前記フローティング
    ゲートが形成された領域を除く前記ゲート絶縁膜上にに
    中間絶縁膜を形成する工程と、 前記フローティングゲートが形成された領域および前記
    フローティングゲートが形成された領域を除く領域にお
    いて前記中間絶縁膜上にコントロールゲートを形成する
    工程とを有する半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記素子分離絶縁膜を形成する工程の前
    に、前記半導体基板上にマスク層を形成する工程と、前
    記マスク層を素子分離パターンにパターン加工する工程
    と、前記マスク層をマスクとして前記半導体基板に素子
    分離用溝を形成する工程とをさらに有し、 前記素子分離絶縁膜を形成する工程が、前記マスク層と
    前記半導体基板に形成された溝を絶縁体で埋め込む工程
    を含み、 前記素子分離絶縁膜を形成する工程の後、前記ゲート絶
    縁膜を形成する工程の前に、前記マスク層と前記半導体
    基板に形成された溝の外部に形成された絶縁体を除去す
    る工程と、前記マスク層を除去する工程とをさらに有す
    る請求項8記載の半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記素子分離用溝を形成する工程の後、
    前記マスク層と前記半導体基板に形成された溝を絶縁体
    で埋め込む工程の前に、前記素子分離用溝の内壁に熱酸
    化絶縁膜を形成する工程をさらに有する請求項9記載の
    半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記ゲート絶縁膜を形成する工程の後、
    前記フローティングゲートを形成する工程の前に、前記
    半導体基板と前記素子分離絶縁膜の形成する凹凸に沿っ
    た凹凸表面を有するフローティングゲート用層を形成す
    る工程をさらに有し、 前記サイドウォール状のフローティングゲートを形成す
    る工程が、前記フローティングゲート用層のエッチング
    により前記素子分離絶縁膜の側壁に接したサイドウォー
    ル状のフローティングゲートを残して形成する工程を含
    む請求項8記載の半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記パストランジスタの閾値を、選択さ
    れた前記メモリセルのコントロールゲートに印加する読
    み出し電圧よりも高く設定する請求項8記載の半導体不
    揮発性記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記パストランジスタの閾値を、選択さ
    れた前記メモリセルを除くメモリセルのコントロールゲ
    ートに印加する電圧よりも低く設定する請求項8記載の
    半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6465302B1 (en) 1999-12-29 2002-10-15 Hyundai Electronic Industries Co., Ltd. Method of manufacturing a flash memory device
KR100356468B1 (ko) * 1999-12-29 2002-10-18 주식회사 하이닉스반도체 플래쉬 메모리 소자의 제조방법

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