JPH11267190A - 携帯用コンティナーに封入して滅菌した医療用具、医療材料の長期保存法及びその災害時用保存コンティナー。 - Google Patents

携帯用コンティナーに封入して滅菌した医療用具、医療材料の長期保存法及びその災害時用保存コンティナー。

Info

Publication number
JPH11267190A
JPH11267190A JP10090601A JP9060198A JPH11267190A JP H11267190 A JPH11267190 A JP H11267190A JP 10090601 A JP10090601 A JP 10090601A JP 9060198 A JP9060198 A JP 9060198A JP H11267190 A JPH11267190 A JP H11267190A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
sterilized
air
lid
enclosed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10090601A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Nishimura
耕一 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10090601A priority Critical patent/JPH11267190A/ja
Publication of JPH11267190A publication Critical patent/JPH11267190A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 災害時の医療用具、医療材料の長期保存法
と、その携帯用保存コンティナー。 【解決手段】 蓋と本体に感熱弁を設け、一定温度以上
で開き、一定温度以下で閉じる保存箱とし、医療用具、
医療材料を滅菌消毒し、かつ無酸素状態に保持して封入
する保存コンティナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は滅菌した医療用具、
医療材料の長期保存法及びその保存コンティナーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】医療用具や医療材料(メス、鋏、ピンセ
ット、包帯、ガーゼ等)について、消毒した状態で保存
する携帯用の密閉型消毒用貯槽缶やコンティナーについ
ては出願人はさきに特許第1533333号を取得し、
病院内で使用する医療用具、材料を滅菌した状態で貯蔵
保管手段としてその有効性が認識され、従来のカストに
代る保管コンティナーとして使用されてきた。しかしこ
の消毒貯槽缶もその滅菌有効期間が3ヶ月〜半年という
データが医療研究機関より発表されたため、災害時用の
消毒コンティナーとしては滅菌有効期間が短期にすぎ不
経済であり、利用性に問題が生じ、その結果災害時用と
しても充分有効な3年〜5年の保存期間を維持する保存
コンティナーの必要性が生じてきた。
【0003】すなわち消毒用として3年乃至5年間有効
に保存、保管する場合、従来の消毒缶が再び菌に犯され
る最大の原因は、消毒缶内に大量の酸素が入っている為
缶体はパッキング等で密封し外気を遮断する設計で製造
されているが、パッキングと缶体の金属の間が缶体の移
動や外界からのショックで動揺したり、ずれたりするこ
とにより雑菌が外界より侵入し缶内の酸素で活性化して
増殖されると考えられ、消毒用保管コンティナー、特に
災害時のコンティナーとしての有効性に欠ける難点があ
る。
【0004】
【本発明の解決すべき課題】従って上記の難点を解決す
る課題としては、第1に雑菌の増殖を助長する缶内の酸
素を除去すること、第2に缶内の圧力を外界の圧力より
強化すること、及びその手段、第3に酸素に代るガスを
注入する手段が考えられ構造的には上記課題に適合した
保管コンティナー構造とすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する手
段としては、被滅菌物を封入した蓋と本体とよりなる保
管コンティナーに50°C以上になると作動する感熱弁
を配置して、コンティナー内の被滅菌物を加熱消毒後、
保管コンティナー内のエアを排気し、ついで該コンティ
ナー内に不活性ガスを注入してコンティナー内を外気よ
り高圧の一定圧に保持し、無酸素状態としてコンティナ
ーに封入して滅菌した医療用具、医療材料の長期保存法
に係り、その保管コンティナーの構造としては、コンテ
ィナーの蓋と本体の接合部をパッキングを介してコンテ
ィナーを気密状に構成すると共に、コンティナーの蓋と
本体に感熱弁を設け、かつコンティナーの蓋部に穿口孔
とキャップを取付けると共に、穿口孔に刺通針のパッキ
ングを密嵌してなることを特徴とする滅菌した医療用
具、医療材料の災害時用保存法及びその保存コンティナ
ーを要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
【実施例】本発明の実施例についてその方法及び構造に
ついて図示説明する。図1は本発明の携帯用コンティナ
ーを災害時用保存コンティナー(以下単に保存コンティ
ナーという。)とした断面図、図2は保存コンティナー
の斜視図を示す。まづ本発明の保存コンティナーの構造
を説明し、次に保存コンティナーの長期保存法について
説明する。図面において10は保存コンティナーで耐蝕
性の金属又は合成樹脂、セラミックなどで成形した缶体
コンティナーで携帯用のサイズに成形する。1はコンテ
ィナー本体で、2は蓋である。3は緊締用ヒンジ、4は
密閉用パッキングである。5は蓋2に取付けた上部感熱
弁装置、6は本体1の下部感熱弁装置である。上部感熱
弁装置5と下部感熱弁装置6はそれぞれ取付部7、7に
感熱ベローズ8、8、弁座9、9を設ける。13、23
はパッキングで、11、11、12、12は通気孔であ
る。20は穿口部で第3図に示すキャップ14、パッキ
ング15、パッキング受16とよりなる。なお17は薬
剤ケース、18は鍵、19は脚部、21は手掛である。
蓋上面に設けた穿口部20は、コンティナーの臍(へ
そ)となる部分である。へそとなるパッキング15は金
属又はプラスチック、セラミック等と合成ゴム、シリコ
ンゴムの弾性材の組み合わせよりなり、針の密着刺通性
を良くする。
【0007】本発明は上述の構造による携帯用コンティ
ナーを災害時用長期保存コンティナーとする手段は、気
密状に構成した蓋と本体よりなるコンティナーに50°
C以上において開き、50°C以下で閉じる感熱弁を設
け、コンティナーに被滅菌医療器具材を密閉しE、O、
Gガス消毒器内で約60°Cもしくは蒸気消毒器内で約
130°Cでコンティナーの感熱弁を開いた状態で加熱
消毒し、消毒終了後排気乾燥させる。消毒後蓋上部の穿
口部20のキャップ14を外し、パッキング15を介し
て酸素の抜き取り作業を図4に示すように穿刺針24を
3方弁コック25の先端に設け、コック上部にガスボン
ベと真空ポンプの接続パイプ26、27を取付け、穿刺
針24をパッキン15に刺通してコンティナー内の空気
(酸素)を真空ポンプで抜き取る。ついで不活性ガス
(例えば窒素ガス)を1.15〜1.3ヘクトパスカル
の圧となるようコンティナー10内に注入し、外気圧よ
りもコンティナー内のガス圧を強くして外部より雑菌の
侵入を防ぐ。逆にコンティナー内の圧が低すぎると菌類
が外気に押されてコンティナー内に侵入し易くなる。又
コンティナー内の内圧が高すぎるとコンティナーの蓋と
本体に間隙が生じ菌の侵入が容易となるので、上記のガ
ス圧が適当である。しかしコンティナー内の空気(酸
素)を吸引しても尚空気が残存する場合があるので、そ
の対策としてはコンティナー内にゼオライトあるいは酸
素と化合し易い鉄片を酸素吸着剤として籠などに入れて
コンティナー内を無酸素状態に保持して滅菌医療材料を
保管、保存する。
【0008】
【効果】以上本発明は上述のように災害時用の長期滅菌
物保存用器体として有効なコンティナーを提供し3年乃
至5年の携帯用の長期保存コンティナーとするものでそ
の利用性は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明災害時用コンティナーの断面図である。
【図2】本発明災害時用コンティナーの斜視図である。
【図3】穿口部の拡大図である。
【図4】図3による酸素の抜き取り作用を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コンティナー本体 2 蓋 3 緊締用ヒンジ 4 パッキング 5 上部感熱弁装置 6 下部感熱弁装置 7 取付部 8 ベローズ 9 弁座 10 災害時用コンティナー 11 通気孔 12 通気孔 13 パッキング 14 キャップ 15 パッキング 16 パッキング受 17 薬剤ケース 18 鍵 19 脚部 20 穿口部 21 手掛 23 パッキング 24 穿刺針 25 3方弁コック 26 接続パイプ 27 接続パイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋と本体とに感熱弁を設けた携帯用コン
    ティナー内に密閉した被滅菌物をガス、もしくは蒸気消
    毒機で加熱消毒後、保存コンティナー内のエアを排気
    し、ついで該コンティナー内に不活性ガスを注入してコ
    ンティナー内を外気より高圧の一定圧に保持し、無酸素
    状態として保存することを特徴とする携帯用コンティナ
    ーに封入して滅菌した医療用具、医療材料の長期保存
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蓋と本体とよりなる保存
    コンティナーにおいて、コンティナーの蓋の上部と、本
    体の下部に50°C以上で作動して開き、50°C以下
    で閉じる感熱弁を設け、かつ該コンティナーの蓋と本体
    の接合部をパッキングを介してコンティナーを気密状に
    構成すると共に、前記蓋部に穿口孔とそのキャップを取
    付け、かつ前記穿口孔に穿刺針を刺通するパッキングを
    密嵌してなることを特徴とする携帯用コンティナーに封
    入して滅菌した医療用具、医療材料の災害時用保存コン
    ティナー。
JP10090601A 1998-03-20 1998-03-20 携帯用コンティナーに封入して滅菌した医療用具、医療材料の長期保存法及びその災害時用保存コンティナー。 Pending JPH11267190A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10090601A JPH11267190A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 携帯用コンティナーに封入して滅菌した医療用具、医療材料の長期保存法及びその災害時用保存コンティナー。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10090601A JPH11267190A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 携帯用コンティナーに封入して滅菌した医療用具、医療材料の長期保存法及びその災害時用保存コンティナー。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11267190A true JPH11267190A (ja) 1999-10-05

Family

ID=14003002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10090601A Pending JPH11267190A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 携帯用コンティナーに封入して滅菌した医療用具、医療材料の長期保存法及びその災害時用保存コンティナー。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11267190A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009513213A (ja) * 2005-10-29 2009-04-02 メディカート インターナショナル リミテッド 医療器具の殺菌状態を維持する方法
JP2022514027A (ja) * 2018-12-18 2022-02-09 エイエスピー・グローバル・マニュファクチャリング・ゲーエムベーハー 再処理ケース

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5632035U (ja) * 1979-08-17 1981-03-28
JPS5634745U (ja) * 1979-08-23 1981-04-04
JPS5748930U (ja) * 1980-09-05 1982-03-19
JPS5786355A (en) * 1980-11-19 1982-05-29 Kouichi Nishimura Sealing type sterilizing storage can
JPS58134841A (ja) * 1982-01-26 1983-08-11 ユニチカ株式会社 ガス滅菌包装方法
JPH04110488U (ja) * 1991-03-05 1992-09-25 有限会社植村技研 食品加工器
JPH08164190A (ja) * 1994-06-01 1996-06-25 Ethicon Inc 殺菌プロセス

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5632035U (ja) * 1979-08-17 1981-03-28
JPS5634745U (ja) * 1979-08-23 1981-04-04
JPS5748930U (ja) * 1980-09-05 1982-03-19
JPS5786355A (en) * 1980-11-19 1982-05-29 Kouichi Nishimura Sealing type sterilizing storage can
JPS58134841A (ja) * 1982-01-26 1983-08-11 ユニチカ株式会社 ガス滅菌包装方法
JPH04110488U (ja) * 1991-03-05 1992-09-25 有限会社植村技研 食品加工器
JPH08164190A (ja) * 1994-06-01 1996-06-25 Ethicon Inc 殺菌プロセス

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009513213A (ja) * 2005-10-29 2009-04-02 メディカート インターナショナル リミテッド 医療器具の殺菌状態を維持する方法
JP4933557B2 (ja) * 2005-10-29 2012-05-16 メディカート インターナショナル リミテッド 医療器具の殺菌状態を維持する方法
JP2022514027A (ja) * 2018-12-18 2022-02-09 エイエスピー・グローバル・マニュファクチャリング・ゲーエムベーハー 再処理ケース

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970001496B1 (ko) 내강을 갖는 제품의 증기 살균 방법 및 장치
US4362241A (en) Apparatus for cold disinfection of dental and medical instruments
US5584386A (en) Container for safely storing and disinfecting used medical instruments
US3716961A (en) In-package sterilization
US4169124A (en) Cold gas sterilization process
US4230663A (en) Cold gas sterilization process using hydrogen peroxide at low concentrations
US5552320A (en) Self-contained biological indicator
US6234310B1 (en) Sterile packaging system
JP6389182B2 (ja) 真空保管システム
PT1945277E (pt) Manutenção da desinfecção de equipamento médico
JP4459432B2 (ja) ドライ・ブースターによる滅菌処理方法および滅菌処理システム
US10471165B2 (en) Sterilization or disinfection of workpieces, including medical and dental instruments
US5082636A (en) Maintaining relative humidity in gas sterilizers and humidifying device for use with gas sterilizers
AU2016201920A1 (en) A flat package for a surgical mesh and a method of packaging a surgical mesh in said package
JPH11267190A (ja) 携帯用コンティナーに封入して滅菌した医療用具、医療材料の長期保存法及びその災害時用保存コンティナー。
EP0452780A2 (en) Method for sterilizing an enclosure with noncondensing hydrogen peroxide-containing gas
JP2557914Y2 (ja) 滅菌消毒パック
JPH0217069A (ja) 殺菌方法及び殺菌包装体
JP2001029442A (ja) 消臭・腐敗防止・除菌等の薬物体
JPH04102453A (ja) 使用済み注射針加熱処理器
CA1112420A (en) "cold" gas sterilization process and apparatus therefor
JPS5846957A (ja) ガス滅菌用容器
JP2001240099A (ja) 殺菌物品入り容器
JPS645903B2 (ja)
JPH0526497B2 (ja)