JPH11266845A - 不定形の固形食品殺菌装置 - Google Patents

不定形の固形食品殺菌装置

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JPH11266845A
JPH11266845A JP9278698A JP9278698A JPH11266845A JP H11266845 A JPH11266845 A JP H11266845A JP 9278698 A JP9278698 A JP 9278698A JP 9278698 A JP9278698 A JP 9278698A JP H11266845 A JPH11266845 A JP H11266845A
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JP
Japan
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solid food
food
sterilizing
ultraviolet
solid
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JP9278698A
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English (en)
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Takeshi Chigusa
健 千草
Takeshi Yoshinaga
武司 吉永
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PATOSU KK
Original Assignee
PATOSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線を一定方向で長時間の照射を受ける
と、固形食品(ちりめん等)が温度上昇し、変質(乾燥
して硬化する)・変色(黄色くなる)して製品の品質が
低下する問題がある。製品の品質を低下させずに殺菌性
を向上した連続装置を提供することである。 【解決手段】 振動装置3と、不定形の固形食品を移送
する振動板10を設けた搬送機1からなり、この振動板
上を移動する固形食品に液状化した殺菌剤6を噴霧器5
で噴霧し、乾燥殺菌手段7により固形食品に付着した殺
菌液を揮発させる不定形の固形食品殺菌装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不定形の固形食品
物に対応する、連続式の殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の製造工程の中では薬浴等に
より減菌・殺菌の工程を設けている。しかし、殺菌工程
から以後の作業工程(選別・計量等)に長時間掛かるた
めに、袋詰・包装までの間に新たな雑菌が付着し、腐食
が進行する欠点がある。
【0003】また、豆腐の箱型成型と切断工程におい
て、箱型やコンベアの周辺を、紫外線やオゾン水の噴霧
等の殺菌処理を行う豆腐の製造方法及び装置(特開平9
−47249号)公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】紫外線を一定方向で長
時間の照射を受けると、固形食品(ちりめん等)が温度
上昇し、変質(乾燥して硬化する)・変色(黄色くな
る)して製品の品質が低下する問題がある。
【0005】(特開平9−47249号公報)の豆腐の
製造方法及び装置に於いては、定形食品の殺菌に効果的
であるが、ちりめん等の不定形(大形や小形、変形、湾
曲したもの)で固形食品の場合に、殺菌効果が大きく低
下する問題があった。何故なら、紫外線や殺菌水の噴霧
は、直線的に作用する為に不定形の食品に使用すると、
影になる部分(ちりめん等の裏面や口の内部)がある為
である。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、上記欠
点を解決することであり、要するに不定形の固形食品に
対し、製品の品質を低下させずに殺菌性を向上した連続
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】上記、課題を解決する
ために、本発明者は試作・実験を繰り返すことで、上記
課題を解決した不定形の固形食品殺菌装置が完成した。
【0008】振動装置3と、不定形の固形食品を移送す
る振動板10を設けた搬送機1からなり、この振動板上
を移動する固形食品に液状化した殺菌剤6を噴霧器5で
噴霧し、乾燥殺菌手段7により固形食品に付着した殺菌
液を揮発させる不定形の固形食品殺菌装置である。
【0009】乾燥殺菌手段7として、紫外線発生器7a
で紫外線を照射する工程からなり、この紫外線による照
射で固形食品の殺菌と、固形食品に付着した殺菌液を揮
発させる不定形の固形食品殺菌装置である。
【0010】固形食品搬送面の振動板10に無数の突起
2を設けた、不定形の固形食品殺菌装置である。
【0011】固形食品搬送面の振動板10に抗菌材11
を使用した、不定形の固形食品殺菌装置である。
【0012】
【作用】紫外線による殺菌は、殺菌力の一番強い25
3.7nmの紫外線で、ほとんどの菌が99.9%死滅す
ると言われる43,000μW・sec/平方センチメ
ートルの30倍近い1,200,000μW・sec/平
方センチメートル迄の実験を行なったが、不定形の固形
食品に対して、良好な結果が得られなかった。この原因
として、対象物の重なった部分・裏面・凹部に紫外線が
直接作用しない為である。
【0013】よって、対象物である不定形の固形食品を
振動させながら、上記と同様な試験を行なった場合は、
殺菌率が約30%程度の効果が得られた。更に、対象物
を振動させながら、振動板の表面に凹凸を設けて実験を
行なった場合は、殺菌率が約45%程度に向上した。こ
の原因として、振動により対象物の位置や方向が変わる
ので全体にわたり紫外線の照射を受けるためと、振動板
の凹凸で紫外線が乱反射して対象物への進入角度が多方
向から入射する為である。
【0014】次に、殺菌力のある液体(アルコリジン)
を噴霧したのち、その液体を気化させ除去するために、
紫外線を10〜600秒を照射したところ殺菌率が約8
0%程度の結果が得られた。
【0015】また、前記状態に加えて、不定形の固形食
品を振動する凹凸の表面で同様の実験を行なった場合
は、殺菌率が約90%程度に向上した。
【0016】更に、紫外線の照射を受ける振動板11に
酸化チタンを使用すると、紫外線と光触媒反応で、強い
酸化力を示し、表面吸着水蒸気の酸化分解により、水酸
ラジカルが形成されるので、有機物を強力に酸化して無
害化するので、殺菌率が約90〜94%程度の良好な結
果が得られた。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施例を
例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載さ
れている構成方法、構成装置、構成内容、構成部品の寸
法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記
載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定
する趣旨のものでなく、単なる説明例にすぎない。
【0018】図1により説明すると、搬送機1の下部に
振動装置3と、緩衝装置8を設けてあり、振動装置3を
駆動することで、振動板10にある固形食品を斜め上方
に振動させることで固形食品を移送するものである。ま
た、通常の搬送用ベルト・コンベアに上下に振動する振
動装置3を設けることも好適な態様であり、その他の搬
送機1として、エアーを噴出して固形食品を移動させる
エアー搬送用のコンベアでも対応できることは言うまで
もないことである。
【0019】ここで定義する振動とは、垂直方向へ上下
運動の意味だけでなく、斜め上下の運動や、水平方向へ
の運動も含むもの、又はこれらのいくつかの運動を組合
わせた動きを言うものである。
【0020】また、固形食品を移送する振動板10の形
態として、搬送機1の上部表面に配置した食品と接する
部分を意味するものであり、更に搬送機1と一体化した
物を振動板10とするのも良好な態様の一例てある。
【0021】ホッパー4に不定形の固形食品(豆類・ち
りめん等の海産物)を入れると、斜め上下方向に振動す
る搬送機1の上面に、均等に分散された固形食品を移送
するものである。
【0022】ここで定義する不定形とは、平均的な形状
に対して、大形・小形・変形・湾曲した物であり、具体
的な不定形の食品として、ちりめん・海藻等の海産物・
塩干物・小豆・大豆等の穀類・キャベツ等の野菜・いち
ご等の果実・スナック等のお菓子類・その他乾燥食品を
意味するものである。また、ペットである犬や猫に与え
るドックフードやキャットフードや、その他の動物に与
える食物も食品の定義に属する物とする。
【0023】図2(a)に示すように、搬送機1の振動
板10に無数の半円球状の突起2を設け、この振動板に
不定形の固形食品(ちりめん)を分散させると、固形食
品の一端が突起2により持ち上げられるので、時間的に
変化する形態(不安定な位置・方向・傾き)となり、上
方から照射する紫外線が、固形食品の全体に照射される
ので殺菌効果が向上する。また、突起2で乱反射した紫
外線が、不定形の固形食品に対して多方向から進入する
ので、殺菌効果がより向上する。
【0024】突起2の配列として、図2(b)で示すよ
うに、半円球状を一列目と二列目をずらして等間隔で配
列したり、一列目と二列目の間隔を垂直方向と水平方向
に等間隔で配列したり、アトラムダムに配列させるのも
良好な態様の一例である。また、突起2の形状として三
角形、四角形、五角形、多角形、円形、又はこれらの錐
体でも良好な態様の一例である。
【0025】殺菌剤6は、奥野製薬工業株式会社の商品
名(アルコリジン)を入れ、噴霧器5で振動板10の固
形食品に噴霧するものである。また、その他殺菌力持つ
液体として、強酸性水・重炭酸アンモニウム・塩素系殺
菌剤・電解塩素イオン水・アルコール・オゾン水・天然
物(わさび・ほうせんか・ひのき)等の抽出し液体に添
加するのも好適な態様である。
【0026】次に、乾燥殺菌手段7として、電熱ヒータ
ー・熱風・オゾンガス・赤外線を使用するが、特に紫外
線発生器7aは、253.7nmの波長で43,000μ
W・sec/平方センチメートル程度の強さを発生する
紫外線を、振動板上の固形食品に照射すると効果的であ
る。
【0027】本発明の連続式殺菌装置は、不定形の固形
食品(ちりめん)をホッパー4に入れると、搬送機1の
振動板10に固形食品を均等に分散させ振動装置3を駆
動させることで、固形食品は位置・方向・傾き・表裏を
変化させながら進行方向に移動させる物である。
【0028】次に、殺菌力のある液体(アルコリジン)
を噴霧器5で、不定形の固形食品に噴霧した後に、紫外
線発生器7で発生した紫外線を約10〜600秒の間
で、不定形の固形食品に照射して、殺菌力のある液体を
気化させて除去する。
【0029】抗菌材11として、酸化チタン等の抗菌材
質を使用すると、紫外線と光触媒反応で強い酸化力を示
し、表面吸着水蒸気の酸化分解により、水酸ラジカルが
形成されるので、有機物を強力に酸化して無害化する。
また、抗菌材11として、抗菌ステンレスを使用すると
銅イオンが分離して、この銅イオンが雑菌の酵素と反応
して殺菌作用があるので好適な材質の一例である。
【0030】この最終工程(図示していない)で、不定
形の固形食品(ちりめん)の箱詰め作業を行い、製品出
荷を行なうことができる。
【0031】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこのような実施例に何等限定されるものでな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態
様で実施し得ることはもちろんである。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下の記載されるような効果を奏する。
【0033】紫外線による方法は、不定形の固形食品に
対して殺菌効果が大きく低下する問題と、製品を変質・
変色させる問題があったが、固形食品を振動させる事
で、固形食品の位置・方向・表裏・角度が変化する為
に、殺菌効果が約40%程度向上した。
【0034】請求項2に於いて、固形食品に紫外線の照
射前に、殺菌液を噴霧すると紫外線の熱により殺菌液が
蒸発して、蒸発潜熱による冷却効果で製品の劣化(色・
味・食感)が無くなった。また、紫外線の殺菌効果によ
り殺菌率が約80%程度向上する良好な効果が得られ
た。
【0035】請求項3に於いて、振動板の表面に突起を
設けることで、上部から照射された紫外線が突起で乱反
射される為に、固形食品への進入角度を変化させる働き
と、この突起により固形食品の位置・方向・傾きができ
るので、固形食品全体にわたり作用して、殺菌率が約9
0%程度向上する優れた効果が得られた。
【0036】請求項4に於いて、食品と接する部分に、
酸化チタンや抗菌ステンレスを使用することで、水酸ラ
ジカルや銅イオンが作用して、殺菌率が約90〜94%
程度に向上する優秀な結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の説明図である。
【図2】本発明の要部の詳細な説明図である。
【符号の説明】
1・・・搬送機 2・・・突起 3・・・振動装置 4・・・ホッパー 5・・・噴霧器 6・・・殺菌剤 7・・・乾燥殺菌手段 7a・・紫外線発生器 10・・・振動板 11・・・抗菌材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動装置(3)と、不定形の固形食品を
    移送する振動板(10)を設けた搬送機(1)からな
    り、この振動板上を移動する固形食品に液状化した殺菌
    剤(6)を噴霧器(5)で噴霧し、乾燥殺菌手段(7)
    により固形食品に付着した殺菌液を揮発させる事を特徴
    とする不定形の固形食品殺菌装置。
  2. 【請求項2】 乾燥殺菌手段(7)として、紫外線発生
    器(7a)で紫外線を照射する工程からなり、この紫外
    線による照射で固形食品の殺菌と、固形食品に付着した
    殺菌液を揮発させる事を特徴とする請求項1記載の不定
    形の固形食品殺菌装置。
  3. 【請求項3】 固形食品搬送面の振動板(10)に無数
    の突起(2)を設けた事を特徴とする請求項1又は2記
    載の不定形の固形食品殺菌装置。
  4. 【請求項4】 固形食品搬送面の振動板(10)に抗菌
    材(11)を使用した事を特徴とする請求項3記載の不
    定形の固形食品殺菌装置。
JP9278698A 1998-03-20 1998-03-20 不定形の固形食品殺菌装置 Pending JPH11266845A (ja)

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JP (1) JPH11266845A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000304900A (ja) * 1999-04-22 2000-11-02 Natl Food Res Inst 電子線照射装置と粒状体殺菌方法
JP2015502204A (ja) * 2011-11-18 2015-01-22 ゴジョ・インダストリーズ・インコーポレイテッド Uv照射による活性種の溶媒生成システムと方法

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JP2000304900A (ja) * 1999-04-22 2000-11-02 Natl Food Res Inst 電子線照射装置と粒状体殺菌方法
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