JPH1126545A - 真空処理装置 - Google Patents

真空処理装置

Info

Publication number
JPH1126545A
JPH1126545A JP9182590A JP18259097A JPH1126545A JP H1126545 A JPH1126545 A JP H1126545A JP 9182590 A JP9182590 A JP 9182590A JP 18259097 A JP18259097 A JP 18259097A JP H1126545 A JPH1126545 A JP H1126545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load lock
carrier
lock chamber
chamber
cassette
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9182590A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Nishi
正博 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP9182590A priority Critical patent/JPH1126545A/ja
Publication of JPH1126545A publication Critical patent/JPH1126545A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空中においてウェーハに半導体素子などを
形成する真空処理装置に関し、特に真空処理装置の小型
化と信頼性向上を目的とする。 【解決手段】 ウェーハ30が収容されたカセット20を密
封状態で保持するキャリア1と、前記キャリア1が密封
状態で装着される副ロードロック室3と、前記キャリア
1内のガス置換を行う前記副ロードロック室3との間が
仕切弁4によって仕切られ、前記ウェーハ30の真空処理
を行う真空処理室との間が仕切窓11によって仕切られた
ロードロック室2と、前記副ロードロック室3と前記ロ
ードロック室2の間を移動して、前記キャリア1から取
り出した前記ウェーハ30を移送する移送装置と、を装備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空中において被
加工物(以下ウェーハと呼ぶ)に半導体素子などを形成
する真空処理装置に係り、特にキャリア内に収容された
ウェーハが外気に曝されることなくキャリアから真空処
理室に取り込まれるようにしてウェーハの汚染を防止し
た真空処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体プロセスは、汚染に対して敏感で
あることから、汚染対策の巧拙が歩留りを左右する。こ
のため、ウェーハを真空処理室(以下真空チャンバーと
呼ぶ)に移送するときは当該ウェーハが外気に曝される
ことのないよう清浄雰囲気中に置かれることが要求され
る。
【0003】ウェーハの運搬機材の一つにSMIF(S
tandard Mechanical Interf
ace)型と呼ばれる封止容器型のキャリアがある。こ
のSMIF型キャリアは、カセットに収容されたウェー
ハを清浄な雰囲気下で運搬するための環境を提供するも
ので、着脱可能に構成された蓋によって封止される。
【0004】なお、前記SMIF型キャリアは、内部を
真空状態にすると壊れるため、このSMIF型のキャリ
アを用いるときは、キャリアとウェーハを分離してウェ
ーハだけをロードロック室(真空チャンバーとのインタ
フェースを行う部屋)に送り込むようにしなければなら
ない。
【0005】しかしながら、キャリアとウェーハを分離
してウェーハだけを前記ロードロック室に送り込む操作
を清浄な雰囲気の中で行うためには、ウェーハをキャリ
アから取り出す操作,キャリアから取り出した前記ウェ
ーハをロードロック室に送り込む操作,等を清浄な雰囲
気の中で実行するための前処理装置(仮称)が必要であ
る。従来の真空処理装置は、この前処理装置が真空処理
装置に外付けされた形になっている。
【0006】また、ウェーハ表面の酸化を防止するため
に前記キャリアを専用装置に収容して不活性ガスによる
ガス置換を行うことも一般的に行われているが、この専
用装置も外付けである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、従来の真空処理装置は、前記前処理装置或い
は専用装置が外付けになっていることから、これらを外
付けするために大きなスペースが必要となる。今後ウェ
ーハの大口径化が進むにつれて真空処理装置の大型化が
予想されることから、前記前処理装置等の外付けは装置
小型化の見地から好ましくない。
【0008】本発明は、小型で効率的且つ安定的にウェ
ーハの真空処理を行うことができる真空処理装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による真空処理装
置は、図1に開示しているように、被加工物30(以下ウ
ェーハ30と呼ぶ)を収容したカセット20を密封状態で保
持するキャリア1と、前記キャリア1が密封状態で装着
される副ロードロック室3と、前記キャリア1内のガス
置換を行う副ロードロック室3との間が仕切弁4によっ
て仕切られ、前記ウェーハ30の真空処理を行う真空処理
室50(以下真空チャンバー50と呼ぶ)との間が仕切窓11
によって仕切られたロードロック室2と、前記副ロード
ロック室3と前記ロードロック室2の間を移動して、前
記キャリア1から取り出した前記ウェーハ30を移送する
移送装置8(以下昇降装置8と呼ぶ)と、を装備してな
るものである。
【0010】前記カセット20は、複数のウェーハ30をそ
れぞれ挿抜可能(出し入れ可能)に保持するものであ
る。前記キャリア1は、前記カセット20を覆う本体部1a
に対して着脱可能に構成された底蓋15を閉じることによ
って内部が密封状態となるように構成されるとともに、
前記本体部1aを前記副ロードロック室3に圧接させるこ
とによって副ロードロック室3に密封状態で装着され
る。
【0011】前記副ロードロック室3は、前記キャリア
1内のガス置換を行うための部屋であって、この副ロー
ドロック室3は、前記ロードロック室2との間を仕切弁
4で閉鎖することによって内部の環境を独立的に変化さ
せることができる。
【0012】前記ロードロック室2は、真空チャンバー
50とのインタフェースを行う部屋である。このロードロ
ック室2は、前記副ロードロック室3との間に設けられ
た開口部23を仕切弁4によって閉鎖し、前記ウェーハ30
を真空処理する真空チャンバー50との間に設けられてい
る仕切窓11を閉鎖することによって内部の環境を独立的
に変化させることができる。
【0013】前記底蓋15は、内蔵するロック機構を操作
することによって前記キャリア1に対する着脱を制御さ
れる。なお、この底蓋15を装着することによってキャリ
ア1内は密封状態となる。
【0014】前記昇降装置8は、前記副ロードロック室
3と前記ロードロック室2内を鉛直方向(矢印U−D方
向)に移動して前記キャリア1から取り出した前記カセ
ット20を前記仕切窓11に移送する。この昇降装置8は前
記底蓋15の着脱制御を行う着脱制御機構(以下ロータリ
アクチュエータと呼ぶ)を備えている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示す図
である。本発明によるこの真空処理装置は、図1に示す
ように、ウェーハ30を収容したカセット20を密封状態で
保持するキャリア1と、前記キャリア1が密封状態で装
着される副ロードロック室3と、前記キャリア1内のガ
ス置換を行う前記副ロードロック室3との間が仕切弁4
によって仕切られ、前記ウェーハ30の真空処理を実行す
る真空チャンバー50との間が仕切窓11によって仕切られ
たロードロック室2と、前記副ロードロック室3と前記
ロードロック室2内を鉛直方向(矢印U−D方向)に移
動して前記キャリア1から鉛直方向に取り出した前記カ
セット20を前記ロードロック室2に移送する昇降装置8
と、を装備している。
【0016】図1において、1aはキャリア1の本体部、
15はキャリア1の底蓋、1cはキャリア1を運搬するとき
に使用する把手、6 は副ロードロック室3に設けられて
いる排気口、7は副ロードロック室3とロードロック室
2を接続するバイパス配管、17はバイパス配管7を開閉
する封止弁、9はロードロック室2内を真空引きすると
きに使用する真空排気弁、9Aは真空チャンバー50内を
真空引きするときに使用する真空排気弁、10はロードロ
ック室2内に不活性ガスを導入するときに使用するガス
導入弁、10Aは真空チャンバー50内に不活性ガスを導入
するときに使用するガス導入弁、10Bは副ロードロック
室3内に不活性ガスを導入するときに使用するガス導入
弁、12はカセット20に収容されているウェーハ30を真空
チャンバー50側へ移送するロボット、13は真空チャンバ
ー50とロボット12が配置されている部屋を仕切る密閉
弁、51は真空チャンバー50内に設けられている加工台、
をそれぞれ示す。
【0017】この真空処理装置は、キャリア1が装着さ
れている位置の鉛直下に当該キャリア1内のガス置換を
行う副ロードロック室3が設けられ、副ロードロック室
3の鉛直下に真空チャンバー50とのインタフェースを行
うロードロック室2が設けられていることから、昇降装
置8を鉛直方向に移動させるだけでキャリア1から取り
出したカセット20をロードロック室2に移送することが
できる。
【0018】また、この真空処理装置は、前記副ロード
ロック室3とロードロック室2間に設けられている開口
部23を仕切弁4で閉じることによって副ロードロック室
3内の雰囲気を独立的に変化させることができることか
ら、キャリア1内のガス置換をロードロック室2と無関
係に実施することができる。なお、キャリア1内のガス
置換は、ガス導入弁10Bを開いて副ロードロック室3内
に不活性ガスを導入することによって行われる。このと
き、副ロードロック室3とキャリア1内の汚染空気は排
気口6から放出される。
【0019】真空チャンバー50内で真空処理されたウェ
ーハ30は、前記手順と逆の手順を経てロードロック室2
で待機しているカセット20に戻される。そして矢印U方
向に上昇する昇降装置8によって前記キャリア1内に収
容される。
【0020】以上の説明から明らかなように、この真空
処理装置は、キャリア1からカセット20を取り出す方向
と、取り出したカセット20をロードロック室2に移送す
る方向を一致させることによってウェーハ30の移送機構
を単純化し、その副次効果によって真空処理装置の小型
化を実現している。
【0021】なお、この真空処理装置は、前記ガス導入
弁10Bを開放して副ロードロック室3内に不活性ガスを
導入することによってキャリア1内のガス置換が行われ
ることから、キャリア1内のガス置換を行うための専用
装置を設置する必要がない。
【0022】図2(a) と(b) と(c) はカセットの一構造
例を示す図であって、図2(a) は正面図、図2(b) は下
面図、図2(c) は(a) 図の“A”部の拡大図である。図
中、20a は本体部、20b は前記本体部20a に設けられた
棚部、20c はカセット20の底部に設けられた凹部、をそ
れぞれ示す。
【0023】図2(a) と(b) と(c) に示すように、この
カセット20は、複数の棚部20b が段階的に形成された本
体部20a と、該本体部20a の底部分に設けられた凹部20
c を備えている。このカセット20は、前記各棚部20b の
上にウェーハ30が一枚宛載置される。底部分に設けられ
た凹部20c には前記キャリア1の底蓋15(図1参照)の
上面側に設けられている凸部15a (後述)が係入する。
このカセット20は、複数枚のウェーハ30を前記棚部20b
に載置した状態で前記キャリア1内に収容される。
【0024】図3(a) と(b) はキャリアの密封構造を説
明するための図であって、(a) は側断面図、(b) は(a)
図の“A”部の拡大図である。図中、1はキャリア、1a
はキャリアの本体部、1aa は本体部の内周壁、1ab は本
体部の外周壁、1xは内周壁の端面に形成された内周シー
ル面、1yは外周壁の端面に形成された外周シール面、1g
は前記内周シール面1xと対向する位置に配置された内周
シール部材、3gは前記外周シール面1yと対向する位置に
配置された外周シール部材、3は副ロードロック室、15
は底蓋、15a は前記底蓋15の上面に形成された凸部、20
はカセット、をそれぞれ示す。
【0025】図3(a) と(b) に示すように、このキャリ
ア1は、本体部1aと、該本体部1aに対して開閉可能(着
脱可能)に構成された底蓋15とを有し、該底蓋15を閉じ
ることによって内部が密封状態となる。
【0026】即ちこのキャリア1は、本体部1aの内周壁
1aa 側に形成された内周シール面1xが内周シール部材1g
を介して底蓋15に圧接することによって内部が密封状態
となり、本体部1aの外周壁1ab 側に形成された外周シー
ル面1yが外周シール部材3gを介して副ロードロック室3
に圧接することによって密封状態で副ロードロック室3
に装着される。
【0027】前記底蓋15の上面に形成されている凸部15
a は、前記カセット20の下面に設けられた凹部20c 内に
係入してカセット20の位置を安定化させる。図4(a) と
(b) はキャリアを副ロードロック室に密封状態で装着す
る手段を説明するための図であって、(a) は要部斜視
図、(b) は(a) 図のA−A線断面図である。図中、40は
キャリア押え、41はポスト部、43は爪部をそれぞれ示
す。
【0028】図4(a) と(b) に示すように、キャリア1
は、複数のキャリア押え40を用いて副ロードロック室3
に密封状態で装着される。キャリア押え40は、副ロード
ロック室3に固定されたポスト部41と、このポスト部41
によって回転可能に保持された爪部43とによって構成さ
れている。
【0029】キャリア1を副ロードロック室3に固定す
るときは、爪部43を矢印P方向に回転させてキャリア1
の外周壁1ab をこの爪部43で押圧する。これによってキ
ャリア1側に形成されている外周シール面1yが副ロード
ロック室3側に配置されている外周シール部材3gを介し
て副ロードロック室3に圧接する。キャリア1の外周壁
1ab の端部に形成された外周シール面1yが外周シール部
材3gを介して副ロードロック室3に圧接することによっ
てキャリア1は密封状態で副ロードロック室3に装着さ
れる。キャリア1を副ロードロック室3から取り外すと
きは前記爪部43を矢印P’方向に回転させる。
【0030】図5(a) と(b) と(c) は底蓋の構造を説明
するための図であって、図中、1はキャリア、1aはキャ
リア1の本体部、1aa は本体部1aの内周壁、1ab は本体
部1aの外周壁、1gは内周シール部材、3は副ロードロッ
ク室、3gは外周シール部材、15は底蓋、25は底蓋15の着
脱に用いるロック機構、をそれぞれ示す。
【0031】図5(a) と(b) と(c) に示すように、底蓋
15はその上面側に前記カセット20の凹部20c (図2参
照)に係入する凸部15a を備え、その下面側にロック機
構25を備えている。前記凸部15a は底蓋15上に載置され
る前記カセット20の位置決めを行うためのものであり、
前記ロック機構25は前記底蓋15の着脱制御を行うための
ものである。
【0032】前記ロック機構25は、中心軸25y を回転中
心として矢印R−R’方向に回転する回転板25a と、該
回転板25a の回転運動によって矢印P−P’方向に駆動
されるロックピン25d と、回転板25a の回転運動をロッ
クピン25d に伝導する連結部材25f と、前記ロックピン
25d と前記連結部材25f 及び前記連結部材25f と回転板
25a を連結する連結ピン25e と、前記回転板25a を矢印
R−R’方向に回転させる駆動ピン(後述)が係入する
駆動ピン係入孔25c と、を備えている。
【0033】このロック機構25は、回転板25a を矢印R
方向,或いは矢印R’方向に回転させてロックピン25d
と連結部材25f が図5(a) に示すように一直線上に位置
するようになると前記ロックピン25d が矢印P方向に突
出してキャリア1の外周壁1ab 側に設けられているピン
係入孔111 に係入する。そして底蓋15をキャリア1に圧
接させる。図5(c) は前記ロックピン25d が矢印P方向
に突出して底蓋15をキャリア1の内周壁1aa に圧接させ
た状態を示している。
【0034】底蓋15をキャリア1から取り外すときは、
前記回転板25a を逆方向に回転させてロックピン25d と
連結部材25f の関係が図5(b) に示すように“くの字
型”となるようにする。これによってロックピン25d は
中心軸25y 側へ引き戻され、キャリア1に圧接していた
底蓋15はキャリア1から開放される。
【0035】図6(a) と(b) は昇降装置の一構造例を示
す図であって、(a) は平面図、(b)は側面図である。図
6(a) と(b) に示すように、ロードロック室2内に配置
されるこの昇降装置8は、前記キャリア1の底蓋15を保
持するためのテーブル18と、鉛直方向に伸縮して前記テ
ーブル18を矢印U−D方向に移動させる伸縮台85と、前
記テーブル18側に設けられたピン移動スリット63内をO
を回転中心として矢印R−R’方向に移動する一対の駆
動ピン61を装備した底蓋着脱制御機構60(以下ロータリ
アクチュエータ60と呼ぶ)と、前記伸縮台85の伸縮制御
と前記ロータリアクチュエータ60のオン・オフ制御を行
う制御部80と、を装備している。
【0036】この昇降装置8は、前記テーブル18が前記
キャリア1の底蓋15に接触して前記駆動ピン61が底蓋15
側に設けられている前記ロック機構25の駆動ピン係入孔
25cの中に係入すると制御部80からロータリアクチュエ
ータ60を作動させる指令が出される。制御部80からロー
タリアクチュエータ60を作動させる指令が出されると前
記駆動ピン係入孔25c に係入している一対の駆動ピン61
が例えば矢印R方向に駆動されて前記ロック機構25を解
除する。
【0037】昇降装置8の伸縮台85は、ロック機構25が
解除されて移動可能となった底蓋15をテーブル18上に載
置して矢印D方向に下降し、底蓋15の上に載置されてい
る前記カセット20(図示せず)を前記ロードロック室2
に移送する。
【0038】以下、この真空処理装置を用いて前記ウェ
ーハ30の真空処理を行うときの手順を説明する。 (1) ウェーハ30を収容したカセット20を保持するキャリ
ア1を副ロードロック室3の天井部分に設けられている
カセット経通孔3aの上に底蓋15を下方に向けた形で載置
する(図1参照)。
【0039】(2) キャリア押え40を用いてキャリア1を
副ロードロック室3に装着する(図4参照)。これによ
ってキャリア1は副ロードロック室3に密封状態で装着
される。
【0040】(3) 前記カセット経通孔3aの真下に設けら
れている開口部23を閉鎖している仕切弁4を矢印X方向
に移動させ、副ロードロック室3とロードロック室2間
に設けられている開口部23を開放する(図1参照)。
【0041】(4) 昇降装置8が矢印U方向に上昇して底
蓋15に接触し、底蓋15のロック機構25(図5参照)を解
除する。 (5) ロック機構25が解除されたことによって底蓋15はキ
ャリア1の本体部1aから離脱して昇降装置8に移載され
る。これによって前記底蓋15上に載置されているカセッ
ト20も底蓋15と一緒に昇降装置8に移載される。図1
中、2点鎖線は移送される前のカセット20と底蓋15の位
置を示している。
【0042】(6) 底蓋15とカセット20が移載されると昇
降装置8は矢印D方向に下降し、カセット20に収容され
ているウェーハ30をロードロック室2と真空チャンバー
50とを仕切っている仕切窓11の前方(図1中、実線で示
す位置)に移送する。
【0043】(7) 底蓋15上に載置されたキャリア1が開
口部23を通過すると仕切弁4は矢印X’方向に閉じられ
る。これによって副ロードロック室3とロードロック室
2はそれぞれ独立状態となり、雰囲気をそれぞれ独自に
変化させることができるようになる(図1参照)。
【0044】(8) 副ロードロック室3側のガス導入弁10
Bが開放されて不活性ガスが副ロードロック室3内に導
入され、副ロードロック室3内とキャリア1内のガス置
換が行われる。このとき、室内の汚染空気は排気口6か
ら外部へ排出される。
【0045】(9) ロードロック室2側に設けられている
真空排気弁9(図1参照)が作動してロードロック室2
の真空引きを行う。この真空引きは真空チャンバー50と
のインタフェースを整えるために行われる。
【0046】(10)真空チャンバー50内の真空度とロード
ロック室2内の真空度が等しくなった時点で仕切窓11と
密閉弁13(図1参照)が開放される。 (11)ロボット12が作動してロードロック室2内のカセッ
ト20からウェーハ30を取り出して真空チャンバー50の加
工台51上に載置する。
【0047】(12)密閉弁13と仕切窓11が閉じられ、真空
チャンバー50内に移送されたウェーハ30に対して真空処
理が施される。 (13)真空チャンバー50内における真空処理が終了すると
前記密閉弁13が開放される。そして前記ロボット12が前
記加工台51上に載置されているウェーハ30をロードロッ
ク室2で待機している前記カセット20に移載する。
【0048】(14)真空チャンバー50とロードロック室2
を仕切っている仕切窓11が閉鎖される。そしてロードロ
ック室2側に設けられているガス導入弁10が開放され、
ロードロック室2内に不活性ガスが導入されてガス置換
が行われる。導入された不活性ガスのガス圧が所定値に
達したことを大気圧センサ(図示せず)が検知した時点
で前記ガス導入弁10は閉鎖される。
【0049】(15)副ロードロック室3とロードロック室
2を接続しているバイパス配管7の封止弁17を開放して
副ロードロック室3とロードロック室2内のガス圧をバ
ランスさせる。
【0050】(16)仕切弁4を開放し、昇降装置8を作動
させて底蓋15を矢印U方向に上昇させる。そして底蓋15
上に載置されているカセット20をキャリア1内に収容す
る。カセット20がキャリア1内に収容されると昇降装置
8のロータリアクチュエータ60が作動して底蓋15が閉じ
られる。これによってカセット20はキャリア1内に密封
状態で収納される。なお、底蓋15の閉鎖は前記底蓋15の
開放と逆の手順で行われる。
【0051】(17)キャリア1を副ロードロック室3に密
封状態で固定しているキャリア押え40を開放してキャリ
ア1を副ロードロック室3から取り外す。なお、キャリ
ア1を副ロードロック室3から取り外しても当該キャリ
ア1は底蓋15によって密封されていることから、キャリ
ア1内の雰囲気はガス置換後の雰囲気になっている。こ
のため、キャリア1の中に収容されているウェーハ30が
汚染される危険性はない。
【0052】本発明による真空処理装置は、真空引きを
行う必要のない副ロードロック室3と真空引きを行う必
要のあるロードロック室2を仕切弁4で仕切り、真空引
きを行う必要のない副ロードロック室3内においてキャ
リア1内のガス置換を行うことでキャリア1の破損を防
止し、キャリア1からカセット20を取り出す方向と取り
出したカセット20をロードロック室2に移送する方向を
一致させることでカセット20の移送工程を簡素化し、さ
らにウェーハ30の移送を副ロードロック室3とロードロ
ック室2内でのみ行うことでウェーハ30の汚染防止効果
を向上させている。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による真空処理装置は、真空引きを行う必要のない副ロ
ードロック室内においてキャリア内のガス置換を行うこ
とでキャリアの破損を防止し、キャリアからカセットを
取り出す方向と取り出したカセットをロードロック室に
移送する方向を一致させることでカセットの移送工程を
簡素化し、さらにウェーハの移送を副ロードロック室と
ロードロック室内で行うことでウェーハ30の汚染防止効
果を向上させている。このため、この真空処理装置は小
型化が可能であるとともに真空処理を行う過程でウェー
ハが汚染される危険性がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す図
【図2】 カセットの一構造例を示す図
【図3】 キャリアの密封構造を説明するための図
【図4】 キャリアを副ロードロック室に密封状態で装
着する手段を説明するための図
【図5】 底蓋の構造を説明するための図
【図6】 昇降装置の一構造例を示す図
【符号の説明】 1 キャリア 2 ロードロック室 3 副ロードロック室 3a カセット経通孔 4 仕切弁 6 排気口 7 バイパス配管 8 昇降装置 9,9A 真空排気弁 10,10A,10B ガス導入弁 11 仕切窓 12 ロボット 13 密閉弁 15 底蓋 15a 凸部 18 テーブル 20 カセット 20c 凹部 30 ウェーハ 23 開口部 25 ロック機構 40 キャリア押え 50 真空チャンバー 60 ロータリアクチュエータ 61 駆動ピン 63 ピン移動スリット 80 制御部 85 伸縮台 111 ピン係入孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物が収容されたカセットを密封状
    態で保持するキャリアと、 前記キャリアが密封状態で装着される副ロードロック室
    と、 前記キャリア内のガス置換を行う前記副ロードロック室
    との間が仕切弁によって仕切られ、前記被加工物の真空
    処理を行う真空処理室との間が仕切窓によって仕切られ
    たロードロック室と、 前記副ロードロック室と前記ロードロック室の間を移動
    して、前記キャリアから取り出した前記被加工物を移送
    する移送装置と、 を装備してなることを特徴とする真空処理装置。
  2. 【請求項2】 前記副ロードロック室と前記ロードロッ
    ク室は、それぞれの内部の環境が独立的に変化できるよ
    うになっていることを特徴とする請求項1記載の真空処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリアは、前記カセットを覆う本
    体部と、該本体部に対して開閉可能な底蓋とを有し、該
    底蓋を閉じることによって内部が密封状態になることを
    特徴とする請求項1記載の真空処理装置。
  4. 【請求項4】 前記キャリアは、前記本体部を前記副ロ
    ードロック室に圧接させることによって当該副ロードロ
    ック室に密封状態で装着されることを特徴とする請求項
    1記載の真空処理装置。
  5. 【請求項5】 前記底蓋は、内蔵するロック機構を介し
    て前記キャリアに装着されることを特徴とする請求項1
    記載の真空処理装置。
  6. 【請求項6】 前記移送装置は、前記底蓋の着脱制御を
    行う着脱制御機構を装備していることを特徴とする請求
    項1記載の真空処理装置。
JP9182590A 1997-07-08 1997-07-08 真空処理装置 Withdrawn JPH1126545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9182590A JPH1126545A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 真空処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9182590A JPH1126545A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 真空処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1126545A true JPH1126545A (ja) 1999-01-29

Family

ID=16120956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9182590A Withdrawn JPH1126545A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 真空処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1126545A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018528393A (ja) * 2015-06-15 2018-09-27 インテグリス・インコーポレーテッド 無菌ポッドおよびロードポート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018528393A (ja) * 2015-06-15 2018-09-27 インテグリス・インコーポレーテッド 無菌ポッドおよびロードポート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3417821B2 (ja) クリーンボックス、クリーン搬送方法及び装置
EP0358443B1 (en) Mask cassette loading device
US6302927B1 (en) Method and apparatus for wafer processing
KR101302812B1 (ko) 처리 장치 및 처리 방법
WO2000028587A1 (fr) Dispositif de traitement
JPH11121602A (ja) クリーンボックス、クリーン搬送方法及び装置
JP2001203252A (ja) 半導体加工装置のためのローディング及びアンローディング用ステーション
WO2004102655A1 (ja) クリーンボックス開閉装置を備えるクリーン装置
KR102592920B1 (ko) 로드락 모듈 및 이를 포함하는 반도체 제조 장치
JP2008283215A (ja) 基板処理装置
JP2000208589A (ja) 処理装置
JP4306798B2 (ja) 基板キャリアおよびロードロック用ドア駆動装置
KR100850815B1 (ko) 처리 장치
JP2000150613A (ja) 被処理体の搬送装置
JP4574926B2 (ja) 真空処理装置
JP4048074B2 (ja) 処理装置
KR100922051B1 (ko) 반도체 처리 장치에 있어서의 포트 구조
JPH1126545A (ja) 真空処理装置
JP2004087781A (ja) 真空処理装置及び真空処理方法
JP2789198B2 (ja) マスクローディング機構
US11527426B2 (en) Substrate processing device
JP3160691B2 (ja) 処理装置
JP3276382B2 (ja) 真空処理装置および真空処理方法
JP3787755B2 (ja) 処理システム
JPH10144766A (ja) 半導体製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041005