JPH11265174A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11265174A
JPH11265174A JP8496198A JP8496198A JPH11265174A JP H11265174 A JPH11265174 A JP H11265174A JP 8496198 A JP8496198 A JP 8496198A JP 8496198 A JP8496198 A JP 8496198A JP H11265174 A JPH11265174 A JP H11265174A
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Japan
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row
electrode
scanning
signal
period
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JP8496198A
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English (en)
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Masato Furuya
正人 古屋
Tsutae Asakura
伝 浅倉
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Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛び越し走査方式の画像信号を扱う液晶表示
装置において、行走査電極の配線抵抗等に起因した表示
品質の劣化を防止する。 【解決手段】 垂直走査制御回路22で水平走査期間のN
倍のパルス幅を有した垂直スタート信号VSToを作成する
と共に、それを各行走査電極駆動回路10-1,2に対してフ
ィールド毎に交互に同位相状態と1水平走査期間だけ位
相差を有した状態で入力する。2N行分の行走査電極Gj
の組を単位として水平走査期間毎に2行分ずらせる態様
で選択するために、各行走査電極Gjに対する選択パルス
の印加期間を水平走査期間のN倍にできると共に、選択
パルスを書き込み開始時に先行して十分に立ち上がった
状態で印加でき、行走査電極Gjに配線抵抗等が存在して
も各画素電極に対する画素信号の確実な書き込みが実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投写型ディスプレ
イやプロジェクタ等に適用されるアクティブマトリクス
型の液晶表示装置に係り、行走査電極の配線抵抗等に起
因した表示品質の劣化を防止するための改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、投写型ディスプレイやプロジ
ェクタには透過型液晶表示装置が用いられており、また
最近では画素を高密度化しても開口率が低下せずに高解
像度と高輝度を両立できる反射型液晶表示装置も注目さ
れているが、何れにしてもその表示品質の向上と低価格
化の要求は益々強くなりつつある。
【0003】ところで、前記の透過型及び反射型の液晶
表示装置においてはアクティブマトリクス駆動方式が採
用されており、その基本的な構成例は図4に示される。
同図において、Di(i=1,2,3,・・・)は列信号電極、Gj(j=1,
2,3,・・・)は行走査電極であり、それらは相互に直交した
関係で基板上に配設されていると共に、その基板上の列
信号電極Diと行走査電極Gjの各交差部にはMOS-FE
TやTFTで構成されるスイッチングトランジスタ1と
補助容量2からなる能動素子回路が形成されている。ま
た、各列信号電極Diと各行走査電極Gjで区画された領域
の表面には平面的な画素電極3が構成されており、各画
素電極3は各能動素子回路のスイッチングトランジスタ1
と補助容量2の接続部に接続されている。尚、各画素電
極3は、透過型の場合にはITO(Indium Tin Oxide)等
による透明電極として、反射型の場合にはAl等の反射
層として構成され、更に画素電極3のなす層の上側には
液晶配向膜(図示せず)が施されている。そして、前記の
能動側の基板に対して液晶配向膜(図示せず)と共通電極
膜4が施されたガラス基板(図示せず)が対向せしめら
れ、その対向した隙間に液晶5を封止することによって
光変調部が構成される。
【0004】前記の各列信号電極Diの駆動はそれらに接
続されたアナログスイッチ6-iと水平シフトレジスタ7と
からなる列信号電極駆動回路8により、また各行走査電
極Gjの駆動は行走査電極駆動回路9によって行われる
が、各駆動回路8,9は前記基板における光変調部の側部
に構成されている。具体的には、列信号電極駆動回路8
では、駆動タイミングパルス発生回路(図示せず)から入
力される水平リセット信号(HRST)と水平シフトクロック
(HCLK)によって水平シフトレジスタ7を駆動することに
よりアナログスイッチ6-iを順次オン/オフ設定し、各
水平走査期間の画像信号Sigを対応する列信号電極Diへ
供給する。また、行走査電極駆動回路9は垂直シフトレ
ジスタで構成されており、その垂直シフトレジスタを駆
動タイミングパルス発生回路から入力される垂直リセッ
ト信号(VRST)と垂直シフトクロック(VCLK)で駆動するこ
とで選択パルスを各行走査電極Gjへ順次印加し、各行の
スイッチングトランジスタ1を1水平走査期間ずつ順次
オン状態とする。
【0005】従って、選択状態となった各行走査電極Gj
に接続されているスイッチングトランジスタ1を介して
各列信号電極Diに供給されている画素信号が補助容量2
を充電し、その充電に基づいて画素電極3に印加される
電圧によって画素単位で液晶5が駆動され、前記光変調
部に照射されている読出し光が画素単位で変調されるこ
とになる。
【0006】次に、図5は、順次走査方式で供給される
画像信号Sigの各水平走査信号(1,2,3,・・・)と行走査電
極駆動回路9による各行走査電極Gjに対する選択パルス
の印加状態を示す。同図から明らかなように、液晶を交
流駆動する必要があるために画像信号Sigの極性が前後
する垂直走査期間(フレーム期間)で所定の基準電位に対
して反転せしめられており、各水平走査期間に対応して
各行走査電極Gjが選択パルスによって順次オン設定さ
れ、その期間内にアナログスイッチ6-iが順次オン/オ
フ設定されることによって各列信号電極Diに各画素信号
が供給される。その結果、光変調部には各垂直走査期間
毎にフレーム画像が構成され、前記のように画素単位で
変調されたフレーム画像の投射光が得られることにな
る。
【0007】ところで、液晶表示装置では、前記のよう
に順次走査方式の画像信号Sigによってフレーム画像を
構成するようになっており、飛び越し走査方式の画像信
号では水平走査して画像表示を行なうことができない。
これは、図5で画像信号Sigの極性を垂直期間毎に反転
させているように、液晶を30Hz程度で交流駆動させ
ねばならないからである。しかし、行走査電極の駆動方
法を工夫することによって飛び越し走査方式の画像信号
で高品質な画像表示を行なう液晶表示装置の提案もなさ
れている(特公平7-32473号)。図6はその装置の基本構
成を示し、表示部と列信号電極駆動回路8の構成は図6
に示したものと同様であるが、行走査電極駆動回路10が
全表示行数の約1/2の段数を有する垂直シフトレジス
タで構成されている点、その行走査電極駆動回路10の出
力端子は奇数番目の行走査電極Gj(j=1,3,5,・・・)に接続
されており、且つ偶数番目の各行走査電極Gj(j=2,4,6,・
・・)とそれに隣り合う奇数番目の2つの行走査電極Gj(j=
1,3,5,・・・)とをフィールド毎に切換えて接続する各アナ
ログスイッチ11-p(p=1,2,3,・・・)が設けられている点に
特徴がある。
【0008】この装置では、入力される飛び越し走査方
式の画像信号Sigに対して、アナログスイッチ11-p(p=
1,2,3,・・・)を切換え制御信号O/Eによってフィールド毎
に切換え(アナログスイッチ11-pを奇数フィールドでは
a側に、偶数フィールドではb側に接続し)、図7に示
すように、奇数フィールドでは奇数番目の各水平ライン
の画像信号(1,3,5,・・・)を対応する奇数番目の行とその
次の偶数番目の行の各画素電極3に順次書込み、偶数フ
ィールドでは偶数番目の各水平ラインの画像信号(2,4,
6,・・・)を対応する偶数番目の行とその次の奇数番目の行
の各画素電極3に順次書込むという動作を繰り返して実
行させる。従って、奇数フィールドでは隣り合う2行の
行走査電極(G1,G2),(G3,G4),(G5,G6),・・・を1組として
それらに接続されている各画素電極3に対してそれぞれ
奇数番目に係る同一水平ラインの画像信号(1,3,5,・・・)
が書込まれ、偶数フィールドでは隣り合う2行の行走査
電極(G2,G3),(G4,G5),(G6,G7),・・・を1組としてそれら
に接続されている各画素電極3に対してそれぞれ偶数番
目に係る同一水平ラインの画像信号(2,4,6,・・・)が書込
まれるが、奇数フィールドと偶数フィールドでは垂直方
向に1行分ずれた状態で書き込まれることになる。ま
た、この場合はフィールド周期になるが、液晶の交流駆
動のために奇数フィールドでの各水平ラインの画像信号
(1,3,5,・・・)と偶数フィールドでの各水平ラインの画像
信号(2,4,6,・・・)が相互に基準電位に対して反転せしめ
られることは上記の装置と同様である。
【0009】その結果、この装置によれば、飛び越し走
査方式で入力される画像信号Sigに対して各画素電極3
が各フィールドで必ず選択状態になると共に、前後する
フィールドで印加電圧が反転せしめられ、更に前記のよ
うに2行の行走査電極を1組としながら奇数フィールド
と偶数フィールドで1行分シフトするため、液晶5の良
好な駆動と垂直方向に係る解像度の劣化のない高品位な
画像表示が実現できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶表示装
置において、行走査電極Gj(j=1,2,3,・・・)と列信号電極D
i(i=1,2,3,・・・)は基板上にパターン形成されるが、当然
に一定の配線抵抗や配線浮遊容量を有している。即ち、
行走査電極Gjと各画素部分の能動素子との接続回路につ
いて、前記の配線抵抗Rg及びスイッチングトランジスタ
1のゲート容量と配線浮遊容量の合成容量Cgを考慮した
等価回路を示すと図8のようになり、行走査電極Gjに係
る接続回路全体の電気的特性はRC分布定数回路とみな
すことができる。そして、単結晶シリコン基板やガラス
基板上に薄膜プロセスによってアクティブマトリクス回
路を形成する場合、行走査電極Gjの配線は多結晶シリコ
ン(Poly-Si)プロセスで形成するのが一般的であるが、
そのシート抵抗は数〜数十(Ω・cm)であり、液晶表示装
置の画素数の増大に伴って配線幅に対する配線長の比が
大きくなると全長にわたる配線抵抗の影響が無視できな
くなる。
【0011】具体的には、図9は前記の等価回路(図8)
における行走査電極Gjに印加される選択パルスの波形を
示し、同図のPは行走査電極駆動回路10に近い部分での
波形に相当し、Qは最も離隔した部分での波形に相当す
る。このように、前記の配線抵抗Rgと合成容量Cgからな
るRC分布定数回路の影響が大きくなると、行走査電極
駆動回路10の出力端子からの距離に応じて選択パルスが
波形なまりを生じた状態で遅延するようになり、最悪の
場合には、図9のΔVGで示すように、選択パルスの波
形のピークレベルが低下するという問題が発生する。一
方、スイッチングトランジスタ1のゲートに印加するゲ
ートパルスの波高値は、列走査電極Di(i=1,2,3,・・・)に
印加される画素信号に対して少なくともスイッチングト
ランジスタ1の動作閾値分だけは高く設定しておく必要
がある。
【0012】そして、その問題点との関係で図6及び図
7に示した液晶表示装置の動作を検証すると、同装置は
奇数フィールドと偶数フィールドにおいてそれぞれ隣り
合う行走査電極を1組として選択パルスを順次印加して
ゆくが、個々の行走査電極Gjに着目するとその選択期間
(選択パルスのパルス幅)は1水平走査期間であり、図9
のパルス波形Qのように前記の1水平走査期間で完全に
立ち上がりきらずに遅延する場合には、結果的に画素電
極3への画素信号の書き込みが不十分となる。即ち、行
走査電極駆動回路10から離隔した領域にある画素では、
前記のRC分布定数回路の影響が大きくなるため、その
領域での画像の表示品質が劣化してしまうことになる。
【0013】また、図10は第j行目に相当する各画素
電極3への画像信号の書き込み動作のタイミングを示
す。同図(A)は、第j行目の行走査電極Gjに接続されて
いる画素電極に供給される画像信号Sigであり、液晶5
を交流駆動するためにフィールド周期で極性が反転され
ている。同図(B)は、第j行目の行走査電極Gjに印加さ
れる選択パルスであり、そのパルスがHレベルとなる1
水平走査期間中に前記の行走査電極Gjに接続されている
スイッチングトランジスタ3がオン状態になる。同図
(C)は、スイッチングトランジスタ1を介して画素電極3
に書き込まれる電圧Vpixであり、対応する行走査電極Gj
が1水平走査期間選択される度に書き換えられる。そし
て、同図(C)における電圧Vpixの書き換えはスイッチン
グトランジスタ1で補助容量2及び液晶5を充放電するこ
とでなされるが、上記のように選択パルスのレベル低下
によってスイッチングトランジスタ1からの電流供給量
が小さくなると、1水平走査期間のオン時間内に画素信
号を十分に書き込めなくなるという問題が生じ、特に画
素が高集積化されて各スイッチングトランジスタのサイ
ズが小さくなるとその影響が大きくなる。
【0014】そこで、本発明は、液晶表示装置における
行走査電極の配線抵抗や浮遊容量等に起因した前記の不
具合を解消し、より高品質な画像表示を可能にすること
を目的として創作された。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、1水平走査に
係る画素数分の列信号電極と、1垂直走査に係る水平走
査線数分の行走査電極と、前記の列信号電極と行走査電
極の各交差部に形成され、前記行走査電極に印加される
垂直走査信号によってオン/オフ制御されるスイッチン
グ素子とそのスイッチング素子を介して前記列信号電極
から画素信号が書き込まれる画素電極とからなる各能動
素子部と、前記の各列走査電極に画素信号を順次印加す
る列信号電極駆動手段と、前記の各行走査電極に走査信
号を順次印加する行走査電極駆動手段と、前記の各画素
電極の配設領域に対向配置せしめた共通電極基板と、前
記の各画素電極の配設領域と前記共通電極基板との間に
封止された液晶層とを備え、飛び越し走査方式の画像信
号の極性を垂直走査期間毎に交互に反転させて液晶を交
流駆動しながら画像表示を行なうアクティブマトリクス
型液晶表示装置において、前記行走査電極駆動手段の動
作を、前記行走査電極における隣り合う2N行分(Nは
2以上の整数)の組を前後する水平走査期間で2行分ず
らせて選択すると共に、選択された前記行走査電極の各
組毎に1水平走査期間のN倍の期間を有した垂直走査信
号をその終了時と各水平走査期間の終了時とが一致する
タイミングで順次印加し、且つ前後するフィールド期間
で前記行走査電極の組み合わせが1行分ずれるように制
御する垂直走査制御手段を具備したことを特徴とする液
晶表示装置に係る。
【0016】この発明は、行走査電極の各組毎に垂直走
査信号を順次印加し、また前後するフィールド期間で前
記の組み合わせが1行分ずれるようにして、飛び越し走
査方式の画像信号を高品位に表示させる点では、図6及
び図7に示した液晶表示装置と共通している。しかし、
この発明では、垂直走査制御手段による行走査電極駆動
手段の制御に基づいて、前記の組を2N行分の行走査電
極とし、前後する水平走査期間で2行分ずらせながら組
を構成するようにしている。従って、行走査電極の組に
対して、1水平走査期間のN倍の期間に設定した垂直走
査信号をその終了時と各水平走査期間の終了時が一致す
る状態で印加させることができる。そして、その印加状
態によれば、図8に示したように行走査電極にRC分布
定数回路が存在しても、垂直走査信号は対応する水平走
査期間の開始時点に先行して(N−1)*水平走査期間だ
け既に印加されているため、各水平走査期間の開始時点
では行走査電極の組に印加された垂直走査信号は完全に
立ち上がった状態になっている。その結果、行走査電極
の走査電圧には波形なまりが発生せず、またスイッチン
グトランジスタを介した画素電極側への充放電特性が良
好に確保され、劣化のない高品位な画像表示が実現でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液晶表示装置の実
施形態を図1から図3を用いて詳細に説明する。 《実施形態1》先ず、図1はこの実施形態に係る液晶表
示装置のシステム構成図を示し、光変調部20と列信号電
極駆動回路8と2つの行走査電極駆動回路10-1,2とから
なる表示パネル部21、及び行走査電極駆動回路10-1,2を
制御する垂直走査制御回路22で構成されている。そし
て、この実施形態の装置は、飛び越し走査方式の画像信
号Sigの極性を垂直走査期間毎に交互に反転させて液晶
を交流駆動しながら画像表示を行なうものであって、光
変調部20と列信号電極駆動回路8の基本構成は従来技術
で説明したものと同様であり(光変調部20における各画
素部分の能動素子回路は簡略的に表現してある)、ここ
ではそれらについての説明を省略する。一方、行走査電
極駆動回路10-1,10-2は光変調部20の両側部に配置され
ているが、行走査電極駆動回路10-1は奇数行の行走査電
極Gj(j=1,3,5,・・・)を、行走査電極駆動回路10-2は偶数
行の行走査電極Gj(j=2,4,6,・・・)を駆動するものであ
り、それぞれが各垂直スタート信号VST1,VST2と水平同
期信号に等しい周波数の各垂直シフトクロックVCLKで駆
動される。
【0018】この液晶表示装置の特徴は、垂直走査制御
回路22による各行走査電極駆動回路10-1,2の制御方式に
ある。ここに、垂直走査制御回路22は、垂直同期信号VD
をリセット信号として水平同期信号HDをカウントするカ
ウンタ31と、垂直同期信号VDと水平同期信号HDの位相差
に基づいて列信号電極駆動回路8に対する奇数フィール
ドと偶数フィールドの入力タイミングを判別するフィー
ルド判別回路32と、(N−1)段のDフリップフロップ
(D-FF)からなり、カウンタ31のリップルキャリア信
号RCを初段入力とし、水平同期信号HDをクロック入力と
したシフトレジスタ33と、カウンタ31のリップルキャリ
ア信号RCとシフトレジスタ33における各D-FFの出力
のORをとるOR回路34と、単一のD-FFで構成され
てOR回路の出力を1水平走査期間だけ遅延させて行走
査電極駆動回路10-2へ出力させる遅延回路35と、フィー
ルド判別回路32の判別信号O/Eに基づいて奇数フィール
ドでは遅延回路35の出力を、偶数フィールドではOR回
路34の出力を行走査電極駆動回路10-1へ出力させるスイ
ッチ回路36とで構成されている。
【0019】この垂直走査制御回路22によれば、カウン
タ31のリップルキャリア信号RCはパルス幅(Hレベル期
間)が1水平走査期間であって繰り返し周期が垂直走査
期間に等しいパルスとなり、シフトレジスタ33の各D-
FFの出力がリップルキャリア信号RCのパルスをクロッ
ク入力の水平同期信号HDに同期して初段から(N−1)段
まで順次転送するため、リップルキャリア信号RCと各D
-FFの出力のORをとっているOR回路34の出力はパ
ルス幅(Hレベル期間)が水平走査期間のN倍になったパ
ルス(VSTo)となる。そして、スイッチ回路36は、フィー
ルド判別回路32の判別信号O/Eに基づいて奇数フィール
ドではa側へ、偶数フィールドではb側へ接続させ、そ
れぞれ遅延回路35の出力とOR回路34の出力を選択して
行走査電極駆動回路10-1へ出力するため、奇数フィール
ドでは各行走査電極駆動回路10-1,2へ入力される垂直ス
タート信号VST1,VST2が同位相となり、偶数フィールド
では垂直スタート信号VST1が垂直スタート信号VST2に対
して1水平走査期間に相当する位相分だけ進んでいるこ
とになる。
【0020】一方、図示するように、行走査電極駆動回
路10-1は奇数行の行走査電極Gj(j=1,3,5,・・・)に、行走
査電極駆動回路10-2は偶数行の行走査電極Gj(j=2,4,6,・
・・)に接続されており、垂直シフトクロックVCLKによっ
てそれぞれに入力される垂直スタート信号VST1と垂直ス
タート信号VST2を転送してゆく。従って、例えば、前記
のNを2として設定した場合についてみると、画像信号
Sigの奇数フィールドと偶数フィールドの各期間に対応
した垂直スタート信号VST1,VST2と各行走査電極Gj(j=1,
2,3,4,・・・)に印加される選択パルスの時系列的関係は図
2のタイミングチャートのようになる。
【0021】ここに、画像信号Sigは飛び越し走査方式
に基づいて奇数フィールドと偶数フィールドでそれぞれ
奇数行(1,3,5,・・・)と偶数行(2,4,6,・・・)に対応した水平
走査信号になっているが、液晶の交流駆動のために奇数
フィールドと偶数フィールドでその極性が反転せしめら
れており、前記の垂直走査制御回路22の機能動作に基づ
いて、垂直スタート信号VST1,VST2は水平走査期間の2
倍のパルス幅になっていると共に、奇数フィールドでは
双方の垂直スタート信号VST1,VST2が同位相で、偶数フ
ィールドでは垂直スタート信号VST1が垂直スタート信号
VST2に対して1水平走査期間分だけ進んでいる。そし
て、各フィールド期間で各行走査電極駆動回路10-1,2が
個別に各垂直スタート信号VST1,VST2を水平走査期間に
同期して転送してゆくため、奇数フィールドでは各水平
走査期間において隣り合う4行分の行走査電極(G1,G2,G
3,G4),(G3,G4,G5,G6)・・・が同時に選択状態となってゆ
き、偶数フィールドでは行走査電極(G2,G3,G4,G5),(G4,
G5,G6,G7)・・・が同時に選択状態となってゆく。
【0022】従って、図2から明らかなように、各フィ
ールドにおいて、各行走査電極Gjに対する選択パルスの
パルス幅が水平走査期間の2倍の期間になっており、且
つ選択パルスは各水平走査信号の書き込み開始時点より
1水平走査期間分だけ前に既に印加されていることにな
る。また、奇数フィールドと偶数フィールドでは、選択
状態になる4行分の行走査電極Gjの組が交互に1行分ず
れている。そして、そのような行走査電極Gjの制御によ
って各画素電極3に書き込まれた画素信号は、補助容量2
によって1垂直走査期間保持されることは従来技術に示
した液晶表示装置(図4,図6)と同様である。
【0023】その結果、この実施形態の装置によれば、
2N行分の行走査電極Gjの組を単位として水平走査期間
毎に2行分ずらせながら選択状態を構成してゆく方式を
採用したことによって、各行走査電極Gjに対する選択パ
ルスの印加期間をN倍にでき、且つ各水平走査信号の書
き込み開始時点より先行して(N−1)倍の期間分だけ印
加させているため、各行走査電極Gjに図8に示した配線
抵抗Rgや合成容量Cgに起因するRC分布定数回路が存在
して選択パルスに波形なまりが生じ、またスイッチング
トランジスタ1の充放電特性が影響を受けても、各画素
電極に対する画素信号の確実な書き込みが保証され、表
示品質の劣化を防止できる。更に、図6に示した装置と
同様に、フィールド毎に2N行分の行走査電極Gjの組を
1行分ずらせるため、垂直方向の解像度の劣化も極めて
小さくできる。
【0024】《実施形態2》この実施形態に係る液晶表
示装置のシステム構成図は図3に示される。この装置の
表示パネル部41は図6に示した液晶表示装置と同様であ
り、行走査電極駆動回路10が全表示行数の約1/2の段
数を有する垂直シフトレジスタで構成されており、その
行走査電極駆動回路10の出力端子は奇数番目の行走査電
極Gj(j=1,3,5,・・・)に接続されていると共に、偶数番目
の各行走査電極Gj(j=2,4,6,・・・)とそれに隣り合う奇数
番目の2つの行走査電極Gj(j=1,3,5,・・・)と切換えて接
続する各アナログスイッチ11-p(p=1,2,3,・・・)が設けら
れている。
【0025】そして、この実施形態は、表示パネル部41
の行走査電極駆動回路10に対して垂直スタート信号VST
を出力すると共に、各アナログスイッチ11-pの切換え制
御信号を出力する垂直走査制御回路42の構成とその機能
動作に特徴がある。具体的には、垂直走査制御回路42
は、実施形態1における垂直走査制御回路22の回路要素
である遅延回路35とスイッチ回路36を省いた構成からな
り、OR回路34の出力を行走査電極駆動回路10の垂直ス
タート信号VSTとし、フィールド判別回路32の判別信号O
/Eをアナログスイッチ11-pの切換え信号としている。
【0026】従って、実施形態1の場合と同様に、OR
回路34の出力は、各垂直走査期間の開始時に同期して出
力され、そのパルス幅(Hレベル期間)が水平走査期間の
N倍になったパルスVSTとなり、各アナログスイッチ11-
pは奇数フィールドではa側に、偶数フィールドではb
側に接続されることになる。その場合、OR回路34の出
力パルスVSTは行走査電極駆動回路10のシフトレジスタ
によって転送されるが、各フィールドにおける各アナロ
グスイッチ11-pの前記の接続状態に基づいて2N行分の
行走査電極Gjの組を単位として水平走査期間毎に2行分
ずらせる選択状態が構成され、フィールド毎に2N行分
の行走査電極Gjの組が1行分ずれることになり、結果的
に実施形態1の場合と同様の垂直走査制御が実行され
る。即ち、N=2に設定した場合には、図2の信号タイ
ミングチャートと同一の各行走査電極Gjの選択状態とな
り、同様の効果が得られることになる。
【0027】尚、この実施形態によれば、図3と図1を
比較すれば明らかなように、表示パネル部41にアナログ
スイッチ11-pが必要になるものの行走査電極駆動回路10
が単一構成となり、また垂直走査制御回路42の回路構成
も簡素化できる。
【0028】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置は、以上の構成を
有していることにより、次のような効果を奏する。2N
行分の行走査電極の組を選択単位として水平走査期間毎
に2行分ずらせるようにしたことで、各行走査電極に対
する垂直走査信号の印加期間を水平走査期間のN倍とし
て各水平走査信号の書き込み開始時点より先行して印加
させることができ、各行走査電極の配線抵抗や浮遊容量
等に起因して垂直走査信号に波形なまりが生じたり、ス
イッチングトランジスタの充放電特性に悪影響があって
も、各画素電極に対して画素信号を確実に書き込むこと
ができる。その結果、液晶表示装置の光変調部の全画素
領域にわたって正確な変調がなされ、高品質な画像表示
が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の実施形態1に係るシス
テム構成図である。
【図2】実施形態1の装置でN=2とした場合におい
て、画像信号の奇数フィールドと偶数フィールドに対応
した垂直スタート信号と、各行走査電極に印加される選
択パルスの時系列的関係を示す信号タイミングチャート
である。
【図3】実施形態2に係る液晶表示装置のシステム構成
図である。
【図4】順次走査方式の画像信号を表示する従来の液晶
表示装置の構成図である。
【図5】図4の液晶表示装置の動作を説明するための信
号タイミングチャートである。
【図6】飛び越し走査方式の画像信号を表示する液晶表
示装置(特公平7-32473号)の構成図である。
【図7】図6の液晶表示装置の動作を説明するための信
号タイミングチャートである。
【図8】行走査電極と各画素部分の能動素子の接続回路
について、配線抵抗や合成容量を考慮した場合の等価回
路図である。
【図9】図8の等価回路における行走査電極に印加され
る選択パルスの波形を示すグラフである。(Pは行走査
電極駆動回路に近い部分での波形、Qは行走査電極駆動
回路から最も離隔した部分での波形に相当する。)
【図10】第j行目の行走査電極に対応した各画素電極
への画像信号の書き込み動作を示す信号タイミングチャ
ートである。(A)は第j行目の行走査電極に接続されて
いる画素電極に供給される画像信号を、(B)は第j行目
の行走査電極に印加される選択パルスを、(C)はスイッ
チングトランジスタを介して画素電極に書き込まれる電
圧を示す。
【符号の説明】
1…スイッチングトランジスタ、2…補助容量、3…画素
電極、4…共通電極膜、5…液晶、6-i(i=1,2,3,・・・),11-
p(p=1,2,3,・・・)…アナログスイッチ、7…水平シフトレ
ジスタ、8…列信号電極駆動回路、9,10,10-1,2…行走査
電極駆動回路、20…光変調部、21,41…表示パネル部、2
2,42…垂直走査制御回路、31…カウンタ、32…フィール
ド判別回路、33…シフトレジスタ、34…OR回路、35…
遅延回路、36…スイッチ回路、Di(i=1,2,3,・・・)…列信
号電極、Gj(j=1,2,3,・・・)…行走査電極、HCLK…水平シ
フトクロック、HD…水平同期信号、HRST…水平リセット
信号、O/E…判別信号、P,Q…選択パルスの波形、Sig
…画像信号、VCLK…垂直シフトクロック、VD…垂直同期
信号、VSTo…OR回路の出力パルス、VST,VST1,VST2…
垂直スタート信号、VRST…垂直リセット信号。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 液晶表示装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1水平走査に係る画素数分の列信号電極
    と、1垂直走査に係る水平走査線数分の行走査電極と、
    前記の列信号電極と行走査電極の各交差部に形成され、
    前記行走査電極に印加される垂直走査信号によってオン
    /オフ制御されるスイッチング素子とそのスイッチング
    素子を介して前記列信号電極から画素信号が書き込まれ
    る画素電極とからなる各能動素子部と、前記の各列走査
    電極に画素信号を順次印加する列信号電極駆動手段と、
    前記の各行走査電極に走査信号を順次印加する行走査電
    極駆動手段と、前記の各画素電極の配設領域に対向配置
    せしめた共通電極基板と、前記の各画素電極の配設領域
    と前記共通電極基板との間に封止された液晶層とを備
    え、飛び越し走査方式の画像信号の極性を垂直走査期間
    毎に交互に反転させて液晶を交流駆動しながら画像表示
    を行なうアクティブマトリクス型液晶表示装置におい
    て、前記行走査電極駆動手段の動作を、前記行走査電極
    における隣り合う2N行分(Nは2以上の整数)の組を前
    後する水平走査期間で2行分ずらせて選択すると共に、
    選択された前記行走査電極の各組毎に1水平走査期間の
    N倍の期間を有した垂直走査信号をその終了時と各水平
    走査期間の終了時とが一致するタイミングで順次印加
    し、且つ前後するフィールド期間で前記行走査電極の組
    み合わせが1行分ずれるように制御する垂直走査制御手
    段を具備したことを特徴とする液晶表示装置。
JP8496198A 1998-03-06 1998-03-16 液晶表示装置 Pending JPH11265174A (ja)

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