JP3297335B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3297335B2
JP3297335B2 JP42597A JP42597A JP3297335B2 JP 3297335 B2 JP3297335 B2 JP 3297335B2 JP 42597 A JP42597 A JP 42597A JP 42597 A JP42597 A JP 42597A JP 3297335 B2 JP3297335 B2 JP 3297335B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各画素を駆動する
信号線の数の減少を図った液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は従来の液晶表示装置の構成を示
す図である。この図において、符号1は液晶パネルであ
り、r本の走査線G1〜Grとs本の信号線D1〜Dsがマ
トリックス状に配置され、各走査線G1〜Grと信号線D
1〜Dsの交点に薄膜トランジスタT,T,…が形成され
ている。そして、各トランジスタT、T…のオン/オフ
によって各液晶層L,L,…が駆動される。また、符号
2は走査線G1〜Grを駆動するゲートドライバ、3は信
号線D1〜Dsを駆動するデータドライバである。また、
図20は各走査線G1〜Grと信号線D1〜Dsの駆動タイ
ミングを示す図である。
【0003】上述した構成において、走査線G1〜Gr
順次オンとなることによって水平方向の画素行が第1行
目から順次駆動され、これにより、表示が行われる。ま
た、NTSC規格によるインタレース(飛び越し走査)
方式によって駆動される場合もある。
【0004】このように、r本の走査線G1〜Grとs本
の信号線D1〜Dsを有するアクティブマトリックス液晶
表示装置においては、r本の出力を有するゲートドライ
バ2と、s本の出力を有するデータドライバ3が液晶パ
ネル1の外部に必要である。これは、薄膜トランジスタ
T,T,…の形成に必要なアモルファスシリコン内のキ
ャリアの移動度が小さく、液晶パネル1の内部に走査線
1〜Grあるいは信号線D1〜Dsを駆動するための高速
回路を形成できないためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、表示画面の
高精細化(解像度の向上)を行おうとする場合、特に、
信号線D1〜Dsの本数の増大は端子部の狭ピッチ化、デ
ータドライバ数の増大、ひいては消費電力の増大を招
く。データドライバの一部の機能をアモルファスシリコ
ンで形成した例も報告されているが、数十本の多重化信
号の発生等、外部回路が複雑になり、全体としてコスト
の増大につながる。
【0006】また、低消費電力化の方法として、ドライ
バの低電圧化が行われている。そのために、対向電極を
反転する方法(コモン反転駆動)が用いられる。しか
し、この方法では、走査時に同一極性の信号を書き込む
必要があり、信号線、対向電極の容量結合によるクロス
トークの問題が指摘されている。また、液晶表示装置で
は薄膜トランジスタを多数形成しなければならないが、
その数が増加するに伴って製造時の歩留まりが低下する
という問題がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、信号線の本数を少なくしてデータドライバの端子
部の狭ピッチ化を回避することができ、消費電力の低減
及び低コスト化等を図ることができる液晶表示装置を提
供することを目的とする。また、コモン反転駆動を用い
た場合においても、コントラストの低下、クロストーク
の増大が生じない液晶表示装置を提供することを他の目
的とする。更に、形成する薄膜トランジスタを極力減ら
すことによって製造時の歩留まりの向上を図った液晶表
示装置を提供することを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、マトリックス状に設けられた複数の走査
線及び複数の信号線と、前記信号線各々に対して交互に
平行に設けられた制御線と、隣接する前記信号線及び
制御線と隣接する前記走査線同士とによって囲まれた
第1領域内に形成される画素に対応して設けられ、前記
制御線及び前記画素の画素電極に接続し、前記制御線に
よってオン/オフ制御される第1のスイッチ素子と、隣
接する前記制御線同士と隣接する走査線同士とによって
囲まれ、前記画素を2つ含む第2領域にある少なくとも
二つの前記第1のスイッチ素子前記隣接する走査線
一方及び前記第2領域に含まれる前記2つの隣接する
画素間に配置される前記信号線に接続し、前記走査線
に加えられた駆動信号によってオンとなり、前記信号線
からの信号を前記少なくとも二つの第1のスイッチ素子
に供給する一つの第2のスイッチ素子とを具備すること
を特徴とする。また本発明は、マトリックス状に設けら
れた複数の走査線及び複数の信号線と、前記各信号線と
交互にかつ平行に設けられた複数の制御線と、前記信号
線と該信号線に隣接する前記制御線と前記走査線の隣接
する走査線同士とによって囲まれた全ての領域毎に形成
される画素電極のそれぞれに対応して設けられ、前記信
号線を挟んで隣接する前記画素電極にそれぞれの一端が
接続されるとともに他端同士が互いに接続された二つの
スイッチ素子からなるスイッチ素子対であって、前記画
素電極のそれぞれの領域を規定する前記制御線に加えら
れた信号によってオン/オフ制御される第1のスイッチ
素子対と、前記第1のスイッチ素子対の前記他端側と前
記画素電極の領域を規定し、前記第1のスイッチ素子対
の前記一端がそれぞれ接続される画素電極間に配置され
前記信号線との間に接続され、前記画素電極の領域を
規定する前記走査線同士のどちらか一方の走査線に加え
られた駆動信号によってオンとなり、前記信号線に加え
られた信号を前記第1のスイッチ素子対に供給する第2
のスイッチ素子とが設けられ、前記第1のスイッチ素子
対が、前記信号線に隣合う両側の制御線同士に互いに時
間をずらして加えられる制御信号によって、それぞれオ
ン/オフ制御されることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、液晶パネルに信号線と平
行な制御線を設けるとともに、第2のスイッチ素子と、
2つのスイッチ素子とを対応させて設けたので、制御線
に加える信号によって画像データを書き込む画素を選択
することができるとともに、製造時の歩留まりの向上が
図れるという効果がある。また、画素数に対する信号線
の数を少なくすることができ、データドライバの端子部
の狭ピッチ化を回避することができるという効果が得ら
れる。そして、信号線の数を少なくすることができるこ
とから、消費電力の低減を図ることができると共に、液
晶表示装置全体の巨大化を防ぐこともでき、ひいては液
晶表示装置の大幅な低コスト化を図ることができるとい
う効果が得られる。
【0010】また、上記制御線は、上記信号線と交互に
設けられ、第n番目の制御線(但し、nは奇数とする)
が共通接続され、また第m番目の制御線(但し、mは0
を含まない偶数で、且つm=n±1とする)が共通接続
され、上記m番目の制御線及び第n番目の制御線が画像
の表示単位毎に交互に駆動されるようにしてもよい。ま
た、上記制御線は上記信号線と交互に設けられ、第n番
目の制御線(但し、nは奇数とする)が共通接続され、
また、第m番目の制御線(但し、mは0を含まない偶数
で、且つm=n±1とする)が共通接続され、上記第n
番目の制御線および上記第m番目の制御線が、上記走査
線の駆動が移る毎に交互に駆動されるようにしてもよ
い。また、上記制御線は上記信号線と交互に設けられ、
第n番目の制御線(但し、nは奇数とする)が共通接続
され、また、第m番目の制御線(但し、mは0を含まな
い偶数で、且つm=n±1とする)が共通接続され、上
記第n番目の制御線および上記第m番目の制御線が画像
の表示単位毎に交互に駆動されると共に、上記信号線は
隣接するもの同士で極性が異なる信号により駆動される
ようにしてもよい。 更に、本発明は、上記制御線に、
上記信号線に基づく電位を打ち消す電圧を重畳すること
を特徴とする。また、上記信号線の各々に印加すべき電
圧の平均値を算出し、該平均値に基づく電圧を上記制御
線に重畳するようにしてもよい。また、上記n番目の制
御線と上記信号線との間に設けられた上記第2のスイッ
チ素子と、上記m番目の制御線との間に設けられた保持
容量と、上記m番目の制御線と上記信号線との間に設け
られた上記第2のスイッチ素子と、上記n番目の制御線
との間に設けられた保持容量とを具備することを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図面を参照して本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に
よる液晶表示装置の液晶パネルの構成を示す図である。
この図は、液晶パネルの一部分における画素の構成を示
した図であり、図示の構成からなる画素が、水平方向に
n、垂直方向にmマトリックス状に配列されて液晶パネ
ルが構成されている。又、この液晶パネルには、走査線
を駆動するゲートドライバ及び信号線を駆動するデータ
ドライバが周設されている(図3参照)。
【0012】図1において、Gi(i=1,2,…,
m)は水平方向に配置された走査線であり、ゲートドラ
イバから所定のタイミングで出力されるゲート信号を伝
達して各行の画素を順次駆動する。Dj(j=1,3,
…,n−1)は垂直方向に配置された信号線であり、デ
ータドライバから所定のタイミングで出力される画像信
号を伝達し、各列の画素に画像信号を供給する。
【0013】CA,CBは信号線Djと平行に各信号線
jを挟むようにして配置された制御線である。これら
制御線CA,CBは、図示のように交互に配置され、各
信号線間にいずれか一方の制御線が配置された形となっ
ている。そして、制御線CA同士が共通接続され、制御
線CB同士も共通接続されており(図3参照)、各々、
後述する所定のタイミングの制御信号を伝達するように
なっている。
【0014】図1中のP(i,j)は第i行第j列の画
素を示す。各画素は、各走査線と、各信号線及び各制御
線との交差点に対応して設けられている。すなわち、各
行において、1の信号線に対して2つの画素が配列さ
れ、この2つの画素の一方が制御線CA側に、他方が制
御線CB側に位置している。例えば、図中の走査線Gi
と信号線Djとの交差点では、信号線Dj左側の制御線C
A側に画素P(i,j)が、右側の制御線CB側に画素
P(i,j+1)がそれぞれ位置している。尚、図1に
示す制御線CA、信号線D j 、及び走査線G i ,G i+1
囲まれ、画素P(i,j)を含む領域、及び、制御線C
B、信号線D j 、及び走査線G i ,G i+1 で囲まれ、画素
P(i,j+1)を含む領域は、本発明にいう第1領域
に相当する領域である。また、制御線CA、制御線C
B、及び走査線G i ,G i+1 で囲まれ、画素P(i,j)
及び画素P(i,j+1)を含む領域は本発明にいう第
2領域に相当する領域である。
【0015】各画素は、液晶層Lを有しており、図中信
号線Djと制御線CAとの間に設けられた液晶層Lは、
TFT等のスイッチ素子TCAのドレイン電極と接続さ
れ、信号線Djと制御線CBとの間に設けられた液晶層
Lは、スイッチ素子TCBのドレイン電極と接続されてい
る。また、スイッチ素子TCAのソース電極とスイッチ素
子TCAのソース電極とが電気的に接続されている。スイ
ッチ素子TCAのゲート電極は制御線CAに接続され、ス
イッチ素子TCBのゲート電極は制御線CBに接続されて
いる。
【0016】また、信号線Djには、信号線Djの左右に
設けられた画素P(i,j)及び画素P(i,j+1)
を単位として1つのスイッチ素子TDが設けられてい
る。このスイッチ素子TDのゲート電極は走査線Giに接
続され、ソース電極は信号線D jに接続され、ドレイン
電極はスイッチ素子TCA,TCBのソース電極にそれぞれ
接続されている。上記スイッチ素子TDはゲート信号に
よってオン/オフされ、スイッチ素子TC A,TCBは制御
線CA,CBを伝達する制御信号によってそれぞれオン
/オフされる。上記のような構成により、各液晶層Lに
はスイッチ素子TDのオン/オフとスイッチ素子TCA
はTCBのオン/オフとの論理積に応じて信号線を伝達す
る画像信号が印加されて、画像データの書き込みが行わ
れる。
【0017】次に、上記構成による画像表示の動作につ
いて説明する。図2に本実施形態における各信号の発生
態様を示す。この図において、G1,G2は走査線G1
びG2を伝達するゲート信号、D1,D3は信号線D1,D
3を伝達する画像信号、CA,CBは制御線CA,CB
を伝達する制御信号をそれぞれ表す。尚、これらの走査
線G1及びG2、信号線D1及びD3は、図1をi=j=1
として見た場合に対応する(信号線D3については、図
1で省略している)。
【0018】まず、図2の時刻t1において、ある表示
フィールド(画像の表示単位)の表示を開始することと
すると、制御線CAの制御信号をHレベル、制御線CB
の制御信号をLレベルとし、上記スイッチ素子TCAをオ
ン状態、スイッチ素子TCBをオフ状態とする。又、この
とき同時に走査線G1のゲート信号をHレベルとし、こ
れを1水平走査期間保持する。これにより、1水平走査
期間中、第1行目の制御線CA側に位置する画素(P
(1,1),P(1,4),…,P(1,j),P
(1,j+3),…)においてのみ、スイッチ素子TD
及びスイッチ素子TCAが双方共にオン状態となり、それ
らの画素に信号線から供給されている画像データが書き
込まれる。
【0019】ここで、画像データは、それに応じた画像
信号によって供給されるが、本実施形態においては、図
中D1,D3に示すように、1水平走査期間中同一極性
で、かつ、1水平走査期間毎に反転する極性により、画
像信号を供給する。又、これは、図示以外の他の信号線
5,D7,…を介して供給する画像信号についても同様
とする。これにより、まず、上記第1行目の表示動作時
の画像データは、図示のように+極性の画像信号によっ
て供給され、第1行第j列及び第1行第j+3列の画素
には+極性で画像データが書き込まれることとなる。
【0020】次に、1水平走査期間が経過し、走査線G
1のゲート信号がLレベルとなると、走査線G2のゲート
信号をHレベルとする。又、制御線CA及びCBの制御
信号は上述の状態を保持し、依然としてスイッチ素子T
CAをオン状態、スイッチ素子TCBをオフ状態のままとす
る。これにより、第2行目の制御線CA側に位置する画
素(P(2,1),P(2,4),…,P(2,j),
P(2,j+3),…)においてのみ、スイッチ素子T
D及びスイッチ素子TCAが双方共にオン状態となり、そ
れらの画素に画像データが書き込まれる。ここで、画像
信号の極性を上述のように極性反転することとしたこと
から、第2行目の画像データは、上記第1行目とは逆極
性の−極性で書き込まれることとなる。
【0021】以降、同様にして、制御線CAの制御信号
をHレベル、制御線CBの制御信号をLレベルとした状
態で、順次走査線G3,G4,…のゲート信号をHレベル
とし(図示略)、各行の画素に画像データを書き込む。
これにより、時刻t1〜t2までの1フィールド分の期間
に、画素P(i,j)及びP(i,j+3)(i=1,
2,…,m:j=1,5,…,n−3)に画像データが
書き込まれる。図3(a)は、このようにして画像デー
タが書き込まれる画素を、丸印を併記した画像信号の極
性によって模式的に表している。尚、図中の丸印を併記
していない極性の部分は、時刻t1以前のフィールドで
既に画像データが書き込まれている画素を示している。
【0022】次に、図2において時刻t2となると、次
の表示フィールドの表示を開始し、制御線CAの制御信
号をLレベル、制御線CBの制御信号をHレベルとし、
上記スイッチ素子TCAをオフ状態、スイッチ素子TCB
オン状態とする。すなわち、上記時刻t1〜t2の期間で
画像データが書き込まれた画素P(i,j)及びP
(i,j+3)に代わって、画素P(i,j+1)及び
P(i,j+2)を、画像データの書き込み可能な状態
とするのである。そして、上記同様、まず、走査線G1
のゲート信号をHレベルとし、第1行目の制御線CB側
に位置する画素(P(1,2),P(1,3),…,P
(1,j+1),P(1,j+2),…)においての
み、スイッチ素子TD及びスイッチ素子TCBをオン状態
として、それらの画素に+極性で画像データを書き込
む。
【0023】次いで、走査線G1のゲート信号がLレベ
ルとなると、走査線G2のゲート信号をHレベルとす
る。又、このときも上記同様、制御信号の状態を保持
し、第2行目の制御線CB側に位置する画素(P(2,
2),P(2,3),…,P(2,j+1),P(2,
j+2),…)に−極性で画像データを書き込む。以降
においても上記同様にして順次走査線G3,G4,…のゲ
ート信号をHレベルとし(図示略)、画素P(i,j+
1)及びP(i,j+2)(i=1,2,…,m:j=
1,5,…,n−3)に画像データを書き込む。
【0024】このようにして画像データが書き込まれる
画素を、図3(b)に模式的に示す。この図3(b)に
おいても、画像データが書き込まれる画素を、丸印を併
記した画像信号の極性によって表している。又、図中の
丸印を併記していない極性の部分は、時刻t2以前のフ
ィールド、すなわち、時刻t1〜t2の上述したフィール
ドで画像データが書き込まれた画素を示しており、これ
らの画素は、図3(a)において画像信号の極性に丸印
を併記して表した画素に相当する。これらの図に示すよ
うに、本実施形態における極性反転は、1水平走査期間
毎に極性反転する1H反転に類似したものとなる。
【0025】以後、上述の表示動作を同様に繰り返し、
フィールド毎に画素P(i,j)及びP(i,j+3)
又は画素P(i,j+1)及びP(i,j+2)を選択
して画像データの書き込みを行う。尚、このような表示
動作によると、各画素は2フィールドに1度画像データ
が書き込まれ、2フィールドに1度の極性反転により駆
動されることとなるので、図3(a)の丸印を併記して
いない極性分布が発生することになるのである。
【0026】〔第2実施形態〕ところで、上記第1実施
形態においては、制御信号の切り換えを表示フィールド
毎に行っていることから、画素電位が図4に示すように
変動することになる(Vcomは対向電極電位)。これ
は、画像データの書き込み直後(t20,t22)の走査線
からのフィードスルー電圧(ΔV1,ΔV1′)と、制御
線CA(CB)からのフィードスルー電圧とによる。こ
こで、制御線からのフィードスルー電圧による画素電位
の変動(ΔV2,ΔV2′)は、制御信号をLレベルとす
るタイミング(t21,t23)で発生する。また、画素P
(m,j)においては、制御線からのフィードスルー電
圧による画素電位の変動(ΔV3)が、制御信号をHレ
ベルとするタイミング(t22)で発生する。これらは、
図示のように、走査線の位置によって、画像データの書
き込みとの相対的なタイミングが異なるため、画素P
(1,j)と画素P(m,j)とにおける実効電圧が異
なることになり、結果として同一色のラスタ表示で輝度
ムラが生じる可能性がある。
【0027】そこで、以下に述べる本発明の第の実施形
態においては、制御線CA,CBの制御信号の発生態様
を図5に示すように変更する。まず、時刻t3におい
て、ある表示フィールドの表示を開始することとする
と、制御線CAの制御信号をHレベル、制御線CBの制
御信号をLレベルとし、スイッチ素子TCAをオン状態、
スイッチ素子TCBをオフ状態として、上記第1実施形態
同様に第1行目の制御線CA側に位置する画素P(1,
j)及びP(1,j+3)に+極性で画像データを書き
込む。
【0028】次いで、時刻t4で走査線G1のゲート信号
がLレベルとなり、走査線G2のゲート信号をHレベル
としたときに、制御線CAの制御信号をLレベル、制御
線CBの制御信号をHレベルに切り換える。これによ
り、第2行目においては、制御線CB側に位置する画素
P(2,j+1)及びP(2,j+2)に−極性で画像
データを書き込むこととする。
【0029】以後、同様にして、1水平走査期間毎に制
御線CA,CBの制御信号を切り換え、制御線CA側に
位置する画素P(i,j)及びP(i,j+3)と、制
御線CB側に位置する画素P(i,j+1)及びP
(i,j+2)とを交互に選択して画像データを書き込
む。
【0030】又、時刻t5以降の次の表示フィールドに
おいては、まず、時刻t5において、制御線CAの制御
信号をLレベル、制御線CBの制御信号をHレベルと
し、第1行目の制御線CB側に位置する画素P(1,j
+1)及びP(1,j+2)に+極性で画像データを書
き込む。そして、以後は上記同様に制御信号を切り換え
つつ、画像データを書き込み、時刻t3〜t5において選
択されなかった画素に画像データを書き込むようにす
る。
【0031】このようにして各フィールドで画像データ
が書き込まれる画素を、図6(a)及び(b)に模式的
に示す。この図も上記図3(a)及び(b)と同様に丸
印を併記した極性によって画像データが書き込まれる画
素を表している。図6(a)及び(b)に示した極性分
布は、図3(a)及び(b)とは若干異なるが、いずれ
にしても1H反転に類似したものとなる。
【0032】以上述べた表示動作における画素電位の変
動の様子を図7に示す。本実施形態においては、1走査
線期間毎に制御信号を切り換えることとしたので、図に
示すように、走査線の位置如何によっても、制御信号を
Lレベルとするタイミングと、画像データの書き込みと
の相対的なタイミングに差異がない。このため、画素P
(1,j)と画素P(m,j)における実効電圧も異な
ることなく、同一色のラスタ表示で輝度ムラが生じるこ
ともなくなる。
【0033】しかしながら、上述の表示動作による場合
には、各画素における画像信号の保持率が低下するとい
う問題がある。そこで、図8に示すように、スイッチ素
子T CAとTCBとの間に保持容量Cを設ける。このように
することで、かかる保持率低下の問題も解決できる。
【0034】〔第3実施形態〕前述した第2実施形態に
おいては、1走査線期間毎に制御信号を切り換えること
によって、走査線の位置如何によっても、制御信号をL
レベルとするタイミングと、画像データの書き込みとの
相対的なタイミングの差異を無くした。しかしながら、
図2に示された第1実施形態における制御信号の発生形
態を用いて駆動させたい場合もある。この場合にはそも
そもの問題点を解決することができない。第1実施形態
に示した画素P(1,j)と画素P(m,j)とにおけ
る実効電圧の差異をなくすためには、適当な方法で電圧
値の差異を補償することも考えられる。しかしながら、
電圧値の差異を補償する場合には、液晶層Lのばらつき
によって電圧値の差異を補償しきれない場合が多々有
る。本発明の第3実施形態は、上述したような問題点を
解決するためになされたものである。
【0035】図9は本発明の第3実施形態による液晶表
示装置の液晶パネルの構成を示す図である。図9に示さ
れた本発明の第3実施形態による液晶表示装置が、図1
に示された本発明の第1実施形態による液晶表示装置と
異なる点は、スイッチ素子T CAの他方の電極と制御線C
Bとの間に保持容量C1が設けられ、スイッチ素子TC B
の他方の電極と制御線CAとの間に保持容量C2が設け
られた点である。この構成において、各画素は第1実施
形態に示された制御信号の発生形態で駆動される。
【0036】図10(a),(b)は、図4に示された
第1実施形態における画素電位の変動を示す図と同様の
図であり、図10(c)は本発明の第3実施形態による
画素電位の変動を示す図である。図10(a)に示され
たように、制御信号CAの立ち上がり時点においては、
図10(b)に示されたように画素P(i,j)の電位
がΔV1だけ降下し、制御信号CAの立ち下がり時点に
おいては、電圧が値ΔV2だけ降下する。この現象は、
スイッチ素子TDを構成しているTFTの寄生容量に起
因するフィードスルー電圧によるものである。
【0037】TFTのゲート−ドレイン間の寄生容量を
gd、画素Lの容量をClc、制御線CA,CBの電圧振
幅をVc、上記保持容量C1,C2の値をCXとした場合、
上記値ΔV2は下式のようになる。
【0038】 ΔV2=(Cgd−CX)/(Cgd+Clc+CX)×Vc ・・・(1)
【0039】従って、保持容量C1,C2の値CXをCX
gdと設定することによって、上式の分子が零となるた
め値ΔV2を零とすることができる。図10(c)は、
保持容量C1,C2の値CXをCX=Cgdと設定した場合の
画素電位を示す図であり、この図から、制御線CA(C
B)の電圧の立ち下がりにおいても画素電位が変化しな
い。従って、第1実施形態に示された制御信号の発生形
態を用いた場合でも、消費電力を上昇、液晶層Lの焼き
付き、及びフリッカの発生が生じない。
【0040】〔第4実施形態〕次に、信号線Djの画像
信号の発生態様を変更して表示動作を行う第4実施形態
について説明する。本実施形態においては、各信号を図
11に示す発生態様により発生させる。これは、ゲート
信号及び制御信号の発生態様を上記第1実施形態同様と
し、隣接する信号線同士で互いに異なる極性によって画
像信号を供給することとしたものに相当する。この実施
形態は、図1に示された本発明の第1実施形態による液
晶表示装置及び図9に示された本発明の第3実施形態に
よる液晶表示装置何れにも用いることができる。
【0041】まず、時刻t6〜t7の1水平走査期間に制
御線CAの制御信号をHレベルとして、第1行目の制御
線CA側に位置する画素P(1,j)及びP(1,j+
3)に画像データを書き込む。そして、このとき供給す
る画像信号の極性を、図示のように信号線D1において
は−、D3においては+の極性とする。又、図示はしな
いが、信号線D5,D7,D9,D11,…においては、そ
れぞれ、−,+,−,+,…というように、隣接する信
号線同士で互いに異なる極性によって画像信号を供給す
る。
【0042】続いて、時刻t7から第2行目の制御線C
A側に位置する画素P(2,j)及びP(2,j+3)
に画像データを書き込む。そして、このときには、各信
号線において、画像信号の極性を上記第1行目のときと
は逆極性にする。このようにして、各行の画像データ書
き込み時における画像信号の極性を信号線毎に異なるも
のとし、次のフィールドの表示動作でも、信号線D1
3,D5,D7,…において、それぞれ、−,+,−,
+,…の極性によって画像信号を供給する。
【0043】そして、更に次のフィールドの表示動作に
おいては、各行における各信号線の画像信号極性を、上
記極性を反転したものとする。すなわち、信号線D1
3,D5,D7,…において、それぞれ、+,−,+,
−,…の極性によって画像信号を供給することとする。
以降、これらの極性切り換えを同様に繰り返して反転駆
動を行う。
【0044】以上述べた表示動作により、各フィールド
で画像データが書き込まれる画素を、図12(a)及び
(b)に模式的に示す。この図も上記図3,図6と同様
の表現形式によって画像データが書き込まれる画素を表
している。図12に示した極性分布は、図3及び図6に
示した極性分布に比べて、よりドット反転に近い。従っ
て、本実施形態における表示動作によれば、上記第1,
第2実施形態における表示動作よりフリッカが目立ち難
くなり、かつ、クロストークも小さくなる。
【0045】〔第5実施形態〕ところで、コモン反転駆
動では同一タイミングでの画像信号の極性は同じでなけ
ればならない。従って、信号線と対向電極との間の容量
結合によって、対向電極電位が変動してしまう。これ
は、コントラストの低下やクロストークの増大の原因と
なる。そこで、本実施形態では、かかる対向電極電位の
変動をキャンセルするキャンセル信号を制御信号に重畳
する。
【0046】図13に本実施形態における各信号の発生
態様を示す。尚、これは、上記第1実施形態における制
御信号にキャンセル信号を重畳させたものとなってい
る。尚、この実施形態は、図1に示された本発明の第1
実施形態による液晶表示装置及び図9に示された本発明
の第3実施形態による液晶表示装置何れにも用いること
ができる。まず、時刻t8において、ある表示フィール
ドの表示を開始することとすると、制御線CAの制御信
号をHレベルとして第1行目の制御線CA側に位置する
画素P(1,j)及びP(1,j+3)に+極性
(D1,D3,…)で画像データを書き込む。
【0047】このとき、Lレベルとする制御線CBの制
御信号に対し、+極性の画像信号による対向電極電位の
変動をキャンセルするキャンセル信号を重畳する。すな
わち、図中の時刻t8〜t9における制御信号(CB)に
示すように、制御線CBの制御信号を、通常のLレベル
信号に一定の−極性電圧を重畳させたものとするのであ
る。そしてこれにより、制御線CA及びCBの制御信号
の和が画像信号に対して逆極性となるようにする。尚、
ここにいう−極性電圧とは、対向電極電位を基準として
−極性である電圧を意味する。又、画像信号に対して逆
極性とする振幅は適宜設定する(例えば、4V〜10V
程度)。
【0048】そして、時刻t9から第2行目の画素P
(2,j)及びP(2,j+3)に−極性で画像データ
を書き込むときには、制御線CBの制御信号を、通常の
Lレベル信号に一定の+極性電圧を重畳させたものとす
る。尚、ここにいう+極性電圧も対向電極電位を基準と
した電圧である。以後同様にして制御線CBの制御信号
に画像信号と逆極性の電圧を重畳する。
【0049】次に、時刻t10からの次の表示フィールド
の表示においては、制御線CBの制御信号をHレベルと
し、画素P(i,j+1)及びP(i,j+2)に画像
データを書き込む。そして、このときには、Lレベルと
する制御線CAの制御信号に対して上記同様のキャンセ
ル信号を重畳する。
【0050】以上述べたように、制御信号に対向電極電
位の変動を防ぐキャンセル信号を重畳することにより、
コントラストの低下やクロストークの増大を抑制するこ
とができる。ここで、かかるキャンセル信号は、制御線
CA及びCBの制御信号の和が画像信号に対して逆極性
となるようにするものであればよい。従って、キャンセ
ル信号の重畳は、上述の形態に限られるものではなく、
Hレベルとする制御信号の方に重畳したり、いずれか一
方の制御信号に重畳したりするものとしてもよい。
【0051】〔第6実施形態〕上記第5実施形態によれ
ば、キャンセル信号により、対向電極電位の変動が防止
される。しかしながら、上記第5実施形態では、キャン
セル信号を一定の+極性電圧又は一定の−極性電圧とし
ているので、画像信号レベルの影響により、対向電極電
位の変動を完全には除去することができない。そこで、
本実施形態では、適切なキャンセル信号を具体的に決定
して制御信号に重畳する手段について説明する。
【0052】図14は、かかるキャンセル信号の算出重
畳手段の構成を示すブロック図である。図において、1
0は積分回路であり、1水平走査期間に含まれる画像信
号を積分し、その積分値を順次サンプルホールド回路1
1へ出力する。サンプルホールド回路11は、順次出力
される上記積分値を1水平走査期間中分サンプルホール
ドしてレベル変換回路12へ出力し続ける。レベル変換
回路12は、サンプルホールド回路11から受けている
積分値に基づき、制御線CB(又はCA)の制御信号の
レベルを変換する。
【0053】ここで、レベル変換回路12におけるレベ
ル変換は、信号線Dj、制御線CA,CBの本数、大き
さ(幅)等に応じ、対向電極電位の変動を適切に除去で
きるように選定する。例えば、図1に示したように、信
号線Djの数と、制御線CAとCBとを合わせた数とが
等しく、かつ、それら信号線及び制御線の幅がすべて同
一である場合には、上記積分値から画像信号の平均値を
算出し、該平均値の2倍の大きさであって、かつ、画像
信号の極性と逆極性である電圧を制御信号に重畳する、
というレベル変換を行うこととする。尚、この場合にキ
ャンセル信号の大きさを平均値の2倍とするのは、キャ
ンセル信号を重畳する制御線の数が信号線の数の1/2
となるからである。
【0054】このような構成において、図15に示すよ
うに、あるi番目の行の表示を行っている間に、積分回
路10により次の第i+1行目の画像信号を積分する
(図中“積分”の期間)。ここで、画像信号は1水平走
査期間の有効表示期間内に供給されるので、図示のよう
に1水平走査期間終了前に積分演算は終了する。そし
て、積分演算が終了すると、このとき得られた積分値が
サンプルホールド回路11へ出力され、レベル変換回路
12へ出力され始める。
【0055】これにより、レベル変換回路12は、該積
分値に基づいて制御信号をレベル変換し、該レベル変換
した制御信号を第i行目の有効表示期間終了後から出力
し始める(図中“CB′出力”)。そしてこれに続い
て、第i+1行目の表示が開始される(図中“データ出
力”)。
【0056】このように、本実施形態によれば、画像信
号のレベルを考慮して随時キャンセル信号を算出するこ
ととしたので、画像信号レベルの影響を解消でき、対向
電極電位の変動を完全に除去することが可能となる。
【0057】
【実施例】
〔第1実施例〕図16に本発明の第1実施形態における
液晶表示装置の具体例を示す。この図は、図1に示した
液晶パネルの一部分における画素の構成をより具体的に
示したレイアウト図であり、480(水平方向)×64
0(垂直方向)×3(R,G,B)画素の4インチVG
A(Video Graphic Array)を想定したものである。
【0058】図16において、20は画素電極であり、
各画素においてこの画素電極20と上記対向電極との間
に液晶が封入されている。21はゲート配線であり、上
記実施形態における走査線Giに相当する。22はアモ
ルファスシリコン、23はコンタクトホールであり、上
述のスイッチ素子TD、スイッチ素子TCA、及びTCB
からなる配線を構成する。24はデータ配線であり、上
記信号線Djに相当する。25,26は制御線であり、
25が上記制御線CA、26が上記制御線CBに相当す
る。27は画素における開口部である。尚、図16にお
ける画素ピッチは43μm×129μmである。
【0059】〔第2実施例〕図17は、本発明の第3実
施形態による液晶表示装置の具体例を示すレイアウト図
である。図17に示された本発明の第2実施例のレイア
ウト図が、図16に示された本発明の第1実施例のレイ
アウト図と異なる点は、保持容量50,52が設けられ
た点である。コンタクトホール23と電気的に接続され
た電極54と、制御線26と電気的に接続された電極5
6とが保持容量50の2つの電極を形成し、コンタクト
ホール23と電気的に接続された電極58と、制御線2
5と電気的に接続された電極60とは保持容量52の2
つの電極を形成する。上記電極54と電極56との間、
及び電極58と電極60との間には絶縁膜が形成されて
いる。
【0060】〔第3実施例〕図18は、本発明の第3実
施形態による液晶表示装置の具体例を示すレイアウト図
である。図18に示された本発明の第3実施例のレイア
ウト図が、図17に示された本発明の第2実施例のレイ
アウト図と異なる点は、電極54と電極56との間、及
び電極58と電極60との間にアモルファスシリコン6
2,64が形成されている点である。このアモルファス
シリコン62,64は、図9中のスイッチ素子TD、ス
イッチ素子TCA、及びスイッチ素子TCBがTFTによっ
て形成され、このTFTもアモルファスシリコン22が
形成されているため、保持容量50,52を形成する際
に、TFTと同一の製造プロセスで作成することができ
る。
【0061】また、アモルファスシリコン62,64の
寸法によって、保持容量50,52の大きさを適宜設定
することができるので、上記した(1)式を満足させる
容量を容易に作成することができる。また、この場合、
スイッチ素子TD、スイッチ素子TCA、及びスイッチ素
子TCBと同一の構造(電極と電極との間にアモルファス
シリコンが形成されるという意味)であるので、保持容
量50,52とスイッチ素子TD、スイッチ素子TCA
及びスイッチ素子TCBとの電圧依存性等の特性が同一で
あるため好都合である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、液
晶パネルに信号線と平行な制御線を設けるとともに、第
2のスイッチ素子と、2つのスイッチ素子とを対応させ
て設けたので、制御線に加える信号によって画像データ
を書き込む画素を選択することができるとともに、製造
時の歩留まりの向上が図れるという効果がある。また、
画素数に対する信号線の数を少なくすることができ、デ
ータドライバの端子部の狭ピッチ化を回避することがで
きるという効果が得られる。そして、信号線の数を少な
くすることができることから、消費電力の低減を図るこ
とができると共に、液晶表示装置全体の巨大化を防ぐこ
ともでき、ひいては液晶表示装置の大幅な低コスト化を
図ることができるという効果が得られる。特に、所定の
制御線の組を走査線の駆動が移る毎に交互に駆動するこ
ととしたので、すべての走査線について、その駆動と制
御線駆動との相対的タイミングが同一となる。これによ
り、印加される信号の実効電圧が画素毎に異なることと
なる事態を回避することができ、ラスタ表示をする場合
の輝度ムラの発生を防止することができるという効果が
得られる。又、隣接する信号線同士を異なる極性の信号
により駆動することとしたので、ドット反転に近い反転
駆動をすることができ、フリッカやクロストークの発生
を抑制することができるという効果が得られる。更に、
制御線に信号線に基づく電位を打ち消す電圧を重畳する
こととしたので、コモン反転駆動を用いた場合において
も対向電極電位の変動を抑制することができ、コントラ
ストの低下やクロストークの増大を防止することができ
るという効果が得られる。そして、更に進んで、信号線
に印加される電圧の平均値に基づく電圧を重畳すること
としたので、信号線の信号レベルの影響を解消でき、対
向電極電位の変動を完全に除去することが可能となる。
また、制御線の電圧が変動するときに画素に印加される
電圧が変動するのを防止する保持容量を付加したので、
輝度ムラを改善することができるとともに、変動した電
圧を補償するための電圧を印加する必要がないので、消
費電力を抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による液晶表示装置の液
晶パネルの構成を示す図である。
【図2】 第1実施形態における各信号の発生態様を示
す図である。
【図3】 第1実施形態により画像データが書き込まれ
る画素を模式的に表した図である。
【図4】 第1実施形態における画素電位の変動を示す
図である。
【図5】 第2実施形態における各信号の発生態様を示
す図である。
【図6】 第2実施形態により画像データが書き込まれ
る画素を模式的に表した図である。
【図7】 第2実施形態における画素電位の変動を示す
図である。
【図8】 第2実施形態における保持率低下防止のため
の構成を示す図である。
【図9】 第3実施形態による液晶表示装置の液晶パネ
ルの構成を示す図である。
【図10】 画素電位の変動を示す図であり、(a),
(b)は第1実施形態における図と同様の図であり、
(c)は本発明の第3実施形態による画素電位の変動を
示す図である。
【図11】 第4実施形態における各信号の発生態様を
示す図である。
【図12】 第4実施形態により画像データが書き込ま
れる画素を模式的に表した図である。
【図13】 第5実施形態における各信号の発生態様を
示す図である。
【図14】 第6実施形態におけるキャンセル信号の算
出重畳手段の構成を示すブロック図である。
【図15】 キャンセル信号の算出重畳手段の動作説明
のための図である。
【図16】 図1に示した液晶パネルの一部分における
画素の構成をより具体的に示したレイアウト図である。
【図17】 図9に示した液晶パネルの一部分における
画素の構成をより具体的に示したレイアウト図である。
【図18】 図9に示した液晶パネルの一部分における
画素の構成をより具体的に示した他のレイアウト図であ
る。
【図19】 従来の液晶表示装置の構成を示す図であ
る。
【図20】 従来の液晶表示装置における走査線及び信
号線の駆動タイミングを示す図である。
【符号の説明】
CA,CB 制御線 Gi 走査線 Dj 信号線 L 液晶層 P(i,j) 画素 TCA,TCB スイッチ素子 TD スイッチ素子 10 積分回路 11 サンプルホールド回路 12 レベル変換回路 C1,C2 保持容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−202077(JP,A) 特開 平3−71185(JP,A) 特開 昭61−290490(JP,A) 特開 平5−289635(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/136 G02F 1/133

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に設けられた複数の走査
    線及び複数の信号線と 前記 信号線各々に対して交互に平行に設けられた制御線
    隣接 する前記信号線及び前記制御線と隣接する前記走査
    線同士とによって囲まれた第1領域内に形成される画素
    に対応して設けられ、前記制御線及び前記画素の画素電
    極に接続し、前記制御線によってオン/オフ制御される
    第1のスイッチ素子と 隣接する前記制御線同士と隣接する走査線同士 とによっ
    て囲まれ、前記画素を2つ含む第2領域にある少なくと
    も二つの前記第1のスイッチ素子、前記隣接する走査
    線の一方及び前記第2領域に含まれる前記2つの隣接す
    る画素間に配置される前記信号線に接続し、前記走査
    に加えられた駆動信号によってオンとなり、前記信号
    からの信号を前記少なくとも二つの第1のスイッチ素
    子に供給する一つの第2のスイッチ素子とを具備するこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 マトリックス状に設けられた複数の走査
    線及び複数の信号線と 前記 各信号線と交互にかつ平行に設けられた複数の制御
    線と 前記 信号線と該信号線に隣接する前記制御線と前記走査
    線の隣接する走査線同士とによって囲まれた全ての領域
    毎に形成される画素電極のそれぞれに対応して設けら
    れ、前記信号線を挟んで隣接する前記画素電極にそれぞ
    れの一端が接続されるとともに他端同士が互いに接続さ
    れた二つのスイッチ素子からなるスイッチ素子対であっ
    て、前記画素電極のそれぞれの領域を規定する前記制御
    線に加えられた信号によってオン/オフ制御される第1
    のスイッチ素子対と 前記 第1のスイッチ素子対の前記他端側と前記画素電極
    の領域を規定し、前記第1のスイッチ素子対の前記一端
    がそれぞれ接続される画素電極間に配置される前記信号
    線との間に接続され、前記画素電極の領域を規定する前
    記走査線同士のどちらか一方の走査線に加えられた駆動
    信号によってオンとなり、前記信号線に加えられた信号
    を前記第1のスイッチ素子対に供給する第2のスイッチ
    素子とが設けられ 前記 第1のスイッチ素子対が、前記信号線に隣合う両側
    の制御線同士に互いに時間をずらして加えられる制御信
    号によって、それぞれオン/オフ制御されることを特徴
    とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御線は、前記信号線と交互に設け
    られ、第n番目の制御線(但し、nは奇数とする)が共
    通接続され、また第m番目の制御線(但し、mは0を含
    まない偶数で、且つm=n±1とする)が共通接続さ
    れ、前記m番目の制御線及び第n番目の制御線が画像の
    表示単位毎に交互に駆動されることを特徴とする請求項
    1または2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御線は前記信号線と交互に設けら
    れ、第n番目の制御線(但し、nは奇数とする)が共通
    接続され、また、第m番目の制御線(但し、mは0を含
    まない偶数で、且つm=n±1とする)が共通接続さ
    れ、前記第n番目の制御線および前記第m番目の制御線
    が、前記走査線の駆動が移る毎に交互に駆動されること
    を特徴とする請求項1または2記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御線は前記信号線と交互に設けら
    れ、第n番目の制御線(但し、nは奇数とする)が共通
    接続され、また、第m番目の制御線(但し、mは0を含
    まない偶数で、且つm=n±1とする)が共通接続さ
    れ、前記第n番目の制御線および前記第m番目の制御線
    が画像の表示単位毎に交互に駆動されると共に、前記信
    号線は隣接するもの同士で極性が異なる信号により駆動
    されることを特徴とする請求項1または2記載の液晶表
    示装置。
  6. 【請求項6】 前記制御線に、前記信号線に基づく電位
    を打ち消す電圧を重畳することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記信号線の各々に印加すべき電圧の平
    均値を算出し、該平均値に基づく電圧を前記制御線に重
    畳することを特徴とする請求項6記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記n番目の制御線と前記信号線との間
    に設けられた前記第2のスイッチ素子と、前記m番目の
    制御線との間に設けられた保持容量と、 前記m番目の制御線と前記信号線との間に設けられた前
    記第2のスイッチ素子と、前記n番目の制御線との間に
    設けられた保持容量とを具備することを特徴とする請求
    項3記載の液晶表示装置。
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