JPH11264521A - 水中溶接ノズル - Google Patents

水中溶接ノズル

Info

Publication number
JPH11264521A
JPH11264521A JP6674598A JP6674598A JPH11264521A JP H11264521 A JPH11264521 A JP H11264521A JP 6674598 A JP6674598 A JP 6674598A JP 6674598 A JP6674598 A JP 6674598A JP H11264521 A JPH11264521 A JP H11264521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
water curtain
water
curtain
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6674598A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Ogawa
洋司 小川
Nobuo Kitamura
信男 北村
Katsumi Tono
克巳 等農
Katsumi Nishida
克己 西田
Takahiro Irie
隆博 入江
Yutaka Ono
豊 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MEGA FLOAT GIJUTSU KENKYU KUMI
MEGA FLOAT GIJUTSU KENKYU KUMIAI
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
MEGA FLOAT GIJUTSU KENKYU KUMI
MEGA FLOAT GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MEGA FLOAT GIJUTSU KENKYU KUMI, MEGA FLOAT GIJUTSU KENKYU KUMIAI, Agency of Industrial Science and Technology filed Critical MEGA FLOAT GIJUTSU KENKYU KUMI
Priority to JP6674598A priority Critical patent/JPH11264521A/ja
Publication of JPH11264521A publication Critical patent/JPH11264521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高性能のポンプを用いることなく、母材のすみ
部における水カーテンの流速を、母材の側面部における
水カーテンの流速並みに維持し得る水中溶接ノズルを提
供すること。 【解決手段】ノズル11の環状の水カーテン出口18か
ら噴出したカーテン水Wによって筒状の水カーテンW’
を形成する一方、水カーテンの内側に流したシールドガ
スGによって水カーテンの内側に空洞部を形成するよう
にした水中溶接ノズルであり、ノズルの先端部を、先端
に近づくにしたがって次第に幅が狭くなるクサビ状に形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリアー(障壁)
を構成している筒状の水カーテンの内側にシールドガス
に流し、該水カーテンの内側に空洞部を形成するように
した水中溶接ノズル、特に、すみ肉溶接用の水中溶接ノ
ズルに関する。
【0002】
【従来の技術】ノズルの環状の水カーテン出口から噴出
したカーテン水によってラッパ管状の水カーテンを形成
する一方、水カーテンの内側に流したシールドガスによ
って水カーテンの内側に局部的な空洞部を形成し、アー
クや溶融池の周辺から水を排除するようにした水中溶接
ノズルが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4(a)
に示すように、L字形に組まれている二枚の母材56,
57のすみ部70をすみ肉溶接する場合、水カーテン
W’は、上記のように、ラッパ管状を呈しているため、
水カーテンW’は、ノズル11から母材56,57の側
面部に至る長さA2,A3より、ノズル11からすみ部
70に至る長さA1(図4(b)参照)の方が長くな
る。
【0004】一般に、ノズルから噴出した水の流速は、
飛距離に反比例して遅くなるため、母材56,57の側
面部における水カーテンの流速より、母材56,57の
すみ部70における水カーテンの流速の方が遅くなる。
換言すれば、母材56,57の側面部における水カーテ
ンW’の勢いより、母材56,57のすみ部70におけ
る水カーテンW’の勢いの方が弱くなる。
【0005】このため、周辺の水は、水カーテンW’の
勢いの弱っている母材のすみ部70から溶接線に沿って
水カーテンW’の内部に侵入し、水カーテンW’の内側
に安定した空洞部を形成することが困難になる。この場
合、ノズルから噴出するカーテン水の流速を増加させる
ことも考えられるが、従来より高性能のポンプが必要に
なるため、設備費の高騰を招く恐れがある。また、カー
テン水が高速になることにより、母材56,57に衝突
したカーテン水が空洞部に逆流するなどの新たな問題が
発生する恐れもある。
【0006】本発明は、このような問題を解消するため
になされたものであり、高性能のポンプを用いることな
く、母材のすみ部における水カーテンの流速を、母材の
側面部における水カーテンの流速並みに維持し得る水中
溶接ノズルを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の水中溶接ノズルは、ノズルの環状の水カー
テン出口から噴出したカーテン水によって筒状の水カー
テンを形成すると共に、該水カーテンの内側に流したシ
ールドガスによって水カーテンの内側に空洞部を形成す
るようにした水中溶接ノズルにおいて、前記ノズルの先
端部を、先端に近づくにしたがって次第に幅が狭くなる
クサビ状に形成する。
【0008】このように、ノズルの先端部をクサビ状に
形成することにより、ノズルから母材のすみ部に至る距
離を、ノズルから母材の側面部に至る距離とほぼ同じに
できる。更に詳しくは、ノズルの先端面から母材のすみ
部に至る距離を、ノズルのクサビ面から母材の側面部に
至る距離とほぼ同じにできる。また、本発明は、ノズル
の端面に開口している水カーテン出口の噴射角θ3を、
その部位より90度離れている部位の水カーテン出口の
噴射角θ1より小さくする。
【0009】このように、ノズルの端面に開口している
水カーテン出口の噴射角θ3を、その部位より90度離
れている部位の水カーテン出口の噴射角θ1より小さく
することにより、ノズルの先端面に開口している水カー
テン出口から母材のすみ部に至る距離を、ノズルのクサ
ビ面に開口している水カーテン出口から母材の側面部に
至る距離とほぼ同じにできる。
【0010】更に、本発明は、ノズル内に設けたシール
ドガスの通路に、逆止弁を備えた排水パイプを接続させ
る。このように、ノズル内に設けたシールドガスの通路
に、逆止弁を備えた排水パイプを接続させることによ
り、溶接トーチ内及びノズル内に残留している水分や、
溶接トーチ内及びノズル内に侵入した水を排出できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を説明する。図2の水中溶接ノズル10は、すみ肉
溶接用の水中溶接ノズルであり、溶接トーチ41と、該
トーチ41の先端に装着したノズル11から構成されて
いる。ノズル11は、先端がクサビ状に形成され、クサ
ビ面35が、L字形に組まれた母材の側面(図示せず)
に対峙するようになっている。
【0012】ノズル11の先端部11Aは、内筒12と
外筒13との二重構造になっており、その間に形成され
ている環状の間隙14は、仕切壁15を持つ環状の整流
室16に連通している。外筒13に取り付けた給水パイ
プ17(図1参照)から整流室16に供給されたカーテ
ン水Wは、仕切壁15を乗り越えて間隙14に流入する
間に整流され、流速が均一になるようになっている。
【0013】間隙14が接続している噴出部19は、扁
平したラッパ管状を呈し、外筒13の端面に設けた窪み
20と、内筒12のフランジ部の背面に設けたテーパー
面22から構成されている。噴出部19の隙間は、その
出口、即ち、水カーテン出口18に近づくにしたがって
次第に狭くなっている。水カーテン出口18のスリット
間隔は、0.5〜1.0mmが望ましい。
【0014】図1に示すように、ノズル11の先端面3
6(当該先端面36は、母材のすみ部70に対峙する)
に開口している水カーテン出口18aの噴射角θ3は、
水カーテンの拡がりを抑えるため、20°〜50°に設
定され、その部位より時計方向又は反時計方向に90度
離れている部位、即ち、図2に示すように、クサビ面3
5に開口している水カーテン出口18bの噴射角θ1
は、55°〜65°に設定されている。そして、水カー
テン出口18aから水カーテン出口18bに近づくにし
たがって噴射角θが次第に大きくなるようになってい
る。
【0015】更に、ノズル11と溶接トーチ41の間に
シールドガス通路29が設けられており、溶接トーチ4
1の先端部42に放射状に設けた複数の孔43からシー
ルドガス通路29に供給されたシールドガスGは、シー
ルドガス通路29を通って図示しない水カーテンの内側
に供給され、水カーテンの内側に局部的な空洞部を形成
するようになっている。
【0016】一方、図1に示すように、シールドガス通
路29の根本部(奥の部分)に接続させた銅製の排水パ
イプ61の先端に逆止弁62を装着し、溶接トーチ41
内及びノズル11内に残留している水分、あるいは、溶
接トーチ41内及びノズル11内に侵入した水を排出す
るようになっている。溶接トーチ41内及びノズル11
内の水分や水は、排水パイプを流れるシールドガスに随
伴して排出される。
【0017】従って、この水中溶接ノズル10は、水中
において、下向き姿勢でも上向き姿勢でも使用すること
ができる。なお、図1及び図2において、符号44はチ
ップ、符号45は溶接ワイヤを示している。しかして、
図3(a)に示すように、ノズル先端のクサビ面35が
L字形に組まれている母材56,57の側面に対峙し、
ノズルの先端面36が母材のすみ部70に対峙するよう
に、水中溶接ノズル10を保持すると、ラッパ管状を呈
している水カーテンW’の長さは、ノズル11から母材
のすみ部70に至る長さA1(図3(b)参照)が、ノ
ズル11から母材56,57の側面部に至る長さA2及
びA3(図3(a)参照)とほぼ等しくなる。
【0018】従って、母材のすみ部70における水カー
テンW’の流速が、母材56,57の側面部における水
カーテンW’の流速とほぼ等しくなり、水カーテンW′
の内側に安定した空洞部を形成することができる。
【0019】
【発明の効果】上記のように、本発明は、ノズルの先端
部をクサビ状に形成したため、ノズルから母材のすみ部
に至る距離を、ノズルから母材の側面部に至る距離とほ
ぼ同じにできる。更に詳しくは、ノズルの先端面から母
材のすみ部に至る距離を、ノズルのクサビ面から母材の
側面部に至る距離とほぼ同じにできる。このために、母
材のすみ部における水カーテンの流速を、母材の側面部
における水カーテンの流速とほぼ同じにできる。
【0020】また、本発明は、ノズルの先端面に開口し
ている水カーテン出口の噴射角θ3を、その部位より9
0度離れている部位の水カーテン出口の噴射角θ1より
小さくしたため、ノズルの先端面に開口している水カー
テン出口から母材のすみ部に至る距離を、ノズルのクサ
ビ面に開口している水カーテン出口から母材の側面部に
至る距離とほぼ同じにできる。このために、母材のすみ
部における水カーテンの流速を、母材の側面部における
水カーテンの流速とほぼ同じにできる。
【0021】更に、本発明は、ノズル内に設けたシール
ドガスの通路に、逆止弁を備えた排水パイプを接続させ
たため、溶接トーチ内及びノズル内に残留している水分
や、溶接トーチ内及びノズル内に侵入した水を排出でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中溶接ノズルの一部断面を含む
側面図である。
【図2】図1のII−II断面面である。
【図3】本発明に係る水中溶接ノズルの使用状態を示す
説明図であり、(a)正面図、(b)は側面図である。
【図4】従来の水中溶接ノズルの使用状態を示す説明図
であり、(a)正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 水中溶接ノズル 11 ノズル 18 水カーテン出口 G シールドガ
ス W カーテン水 W’ 水カーテ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 信男 三重県津市雲出鋼管町1番地 日本鋼管株 式会社津研究センター内 (72)発明者 等農 克巳 三重県津市雲出鋼管町1番地 日本鋼管株 式会社津研究センター内 (72)発明者 西田 克己 三重県津市雲出鋼管町1番地 日本鋼管株 式会社津研究センター内 (72)発明者 入江 隆博 千葉県市原市八幡海岸通1番地 三井造船 株式会社千葉事業所内 (72)発明者 大野 豊 千葉県市原市八幡海岸通1番地 三井造船 株式会社千葉事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルの環状の水カーテン出口から噴出
    したカーテン水によって筒状の水カーテンを形成すると
    共に、該水カーテンの内側に流したシールドガスによっ
    て水カーテンの内側に空洞部を形成するようにした水中
    溶接ノズルにおいて、前記ノズルの先端部を、先端に近
    づくにしたがって次第に幅が狭くなるクサビ状に形成す
    ることを特徴とする水中溶接ノズル。
  2. 【請求項2】 ノズルの端面に開口している水カーテン
    出口の噴射角θ3を、その部位より90度離れている部
    位の水カーテン出口の噴射角θ1より小さくする請求項
    1記載の水中溶接ノズル。
  3. 【請求項3】 ノズル内のシールドガスの通路に、逆止
    弁を備えた排水パイプを接続させた請求項1記載の水中
    溶接ノズル。
JP6674598A 1998-03-17 1998-03-17 水中溶接ノズル Pending JPH11264521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6674598A JPH11264521A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 水中溶接ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6674598A JPH11264521A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 水中溶接ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11264521A true JPH11264521A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13324733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6674598A Pending JPH11264521A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 水中溶接ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11264521A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7058279B2 (en) 2000-03-30 2006-06-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Special reproduction data generating device, medium and information aggregate

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7058279B2 (en) 2000-03-30 2006-06-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Special reproduction data generating device, medium and information aggregate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4298677B2 (ja) エンジン排気ガスそらせシステム
EP0677644B1 (en) Cooled gas turbine blade
JPS60168554A (ja) 液中ジエツト噴射用ノズル
US5214263A (en) Transferred plasma arc torch
JPH08173861A (ja) スプレーガン用の改良されたエアキャップ付きノズル
JPS602489B2 (ja) 低騒音用圧力流体放出装置
JP4820087B2 (ja) 二流体ノズル
CN113547112B (zh) 一种连铸多孔塞棒及连铸系统
US1860347A (en) Torch device
JP2005106006A (ja) 噴孔部材およびそれを用いた燃料噴射弁
JPH11264521A (ja) 水中溶接ノズル
JP2002011383A (ja) 噴出ノズル
JP4972326B2 (ja) ノズル
JP2009101266A (ja) 広角ベーンレスフルコーンスプレーノズル
JP2007007495A (ja) スプレーノズル
TWI290066B (en) Ejection device of ejecting gas-liquid mixed flow
JP2020082269A (ja) ノズル、及びドライアイス噴射装置
JP2651308B2 (ja) 液体噴射ノズル
CN217252797U (zh) 一种高效连铸多孔塞棒及连铸系统
JP2003311424A (ja) 無風空間形成機能を具備した流体噴射式スパッタ除去方法及びその装置
CN217712728U (zh) 一种排气冷却水套装置
JPH11264522A (ja) 水中溶接ノズル
JPS6032733B2 (ja) 空気噴射式織機の補助ノズル
JPH11264520A (ja) 水中溶接ノズル
JP3181653B2 (ja) ウォータージェットノズル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040426

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050908

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060328