JPH11264124A - 清掃装置及び清掃方法及びサッチ掻き出し具 - Google Patents

清掃装置及び清掃方法及びサッチ掻き出し具

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JPH11264124A
JPH11264124A JP10090946A JP9094698A JPH11264124A JP H11264124 A JPH11264124 A JP H11264124A JP 10090946 A JP10090946 A JP 10090946A JP 9094698 A JP9094698 A JP 9094698A JP H11264124 A JPH11264124 A JP H11264124A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】清掃装置において、回転直径が小さなブラシフ
ァンで低風量で清掃できるようにして必要な動力も小さ
くできるようにし、収容部の構造も簡略化できるように
して、清掃装置を小型化する。 【解決手段】清掃装置は走行装置と被清掃物を撥ね上げ
る撥ね上げ装置(2) と撥ね上げられた被清掃物を収容す
るための収容装置を備えている。撥ね上げ装置(2) は導
風ケーシング(20)とブラシファン(21)を備えている。導
風ケーシング(20)の前壁(201) 内面にはブラシファン(2
1)による被清掃物の取込位置(A) と放出位置(B) との間
に、回転するブラシファン(21)の先端部が近接した曲面
を有している。導風ケーシング(20)の後壁(202) 側には
ブラシファン(21)の回転による空気流をブラシファン(2
1)側へ誘導するための誘導板(208) が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刈草や落葉等を清掃
する清掃装置及び清掃方法及びサッチ掻き出し具に関す
るものである。更に詳しくは、刈草や落葉等を低風量で
効率良く清掃することができ、小型化を可能とした清掃
装置及び清掃方法及びサッチを掻き出す機能を長期にわ
たり維持することができるサッチ掻き出し具に関する。
【0002】
【従来技術】草刈機で刈り取った芝草や雑草、あるいは
路面の落葉を清掃するために清掃装置が使用されてい
る。清掃装置は、走行装置に羽根の先端部にブラシを有
するブラシファンを設け、このブラシファンにより刈草
や落葉等の被清掃物を撥ね上げて収容部に収容する構造
が一般的である。
【0003】図10、図11に清掃装置の導風ケーシン
グとブラシファンの構造を示す。図10に示した第1の
例のものは、導風ケーシングの前壁の形状がブラシファ
ンの羽根先端部の軌跡とは異なる形状であり、ブラシフ
ァンが収容されている部分の前壁は、湾曲の曲率が上方
側へ次第に大きくなるように、かつブラシファンと離れ
るようにしてある。また、ブラシファンを作業面に追従
させるガイドローラーがブラシファンの進行方向におけ
る前方側に設けてある。図11に示した第2の例のもの
は、ガイドローラーがブラシファンの進行方向における
後方側に設けられたものである。
【0004】図12は従来の清掃装置の収容部の構造を
示す概略説明図である。従来の清掃装置は風量が多いた
めに、収容部からの排気を効率よく行う必要があり、収
容部の後部だけでなく天井部にも被清掃物と風流を分離
するための排気構造を有していた。
【0005】更に、図13は従来のサッチ掻き出し具の
構造を示す説明図である。サッチ掻き出し具は、芝地の
芝に入り込んだサッチ(生きている芝草と土の間に蓄積
した枯れた葉、茎、根等の総称)を掻き出し、清掃を容
易にするために使用されるものである。従来のサッチ掻
き出し具は、羽根の先端部に多数の掻き出し部材(スプ
リングタイン)を取り付けた構造である。この掻き出し
部材は、コイルバネの一端側を直線状に延ばした形状
で、コイルバネをその長手方向と交差する方向に弾性変
形させるようにして羽根の先端部に固定されている。そ
して、サッチ掻き出し作業を行う場合には、サッチ掻き
出し具を備えた専用機が清掃装置のブラシファンの前方
に取り付けられていた。なお、バーチカルモーイング作
業(芝の地上部の更新作業で、垂直刃の回転により、芝
を縦にカットする作業)に使用する専用機もサッチ掻き
出し作業用の専用機と同様にブラシファンの前方に取り
付けられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
清掃装置には、次のような課題があった。 (a)導風ケーシングのうちブラシファンが収容されて
いる部分の前壁が湾曲の曲率が上方側へ次第に大きくな
るように形成してあるのは、導風ケーシング内における
ブラシファンのいわゆる風放れをよくするためであり、
この構造にしない場合、導風ケーシングの排出口部分に
乱流が起こり、これによって被清掃物の一部がブラシフ
ァンから放れないで導風ケーシングの後部に送られて落
ち、清掃もれを生じる。しかし、この構造にすることに
より、導風ケーシングが大型化してしまう課題があっ
た。
【0007】(b)被清掃物を確実に清掃するためには
大風量が必要とされる。その理由は導風ケーシングの前
壁の形状にある。上記したように、前壁は、湾曲の曲率
が上方側へ次第に大きくなるように、かつブラシファン
と離れるようになっている(図10、図11参照)。こ
のため、撥ね上げ時、被清掃物はブラシで弾かれてすぐ
に離れるので、被清掃物がブラシファンのブラシで保持
されている時間はごく短く、被清掃物に対してブラシフ
ァンの回転力を効果的に伝えることができない。また、
ブラシから離れた被清掃物は前壁に沿って上昇するが、
前壁に当たって速度が落ちてしまう。従って、被清掃物
を収容部まで確実に送るには、ブラシファンの回転によ
る大風量が必要であった。
【0008】なお、風量は回転数が同一である場合、理
論上、ブラシファンの直径の3乗に比例し、例えば、直
径が二倍になると風量は八倍になる。すなわち、ブラシ
ファンの直径を大きくすることにより容易に風量を大き
くすることができるので、その手段を採用することによ
り大風量としたものが一般的であった。この結果、 風量が大きいために巻き上げる埃の量も多くなり、収
容部や導風ケーシングの前部開口部から多量の埃が排出
されることになるので、作業環境が悪かった。 導風ケーシング内に導入する風量を確保するため、導
風ケーシング後部の空気導入口を大きく形成する必要が
あり、このため導風ケーシングの補強が必要でコストア
ップとなっていた。 ブラシファンとそれを収容する導風ケーシングが大き
いため清掃装置も大型化し、重量も重くなっていた。 ブラシファンの周速が速いため、ブラシの摩耗が激し
く、頻繁に交換する必要があった。 大きいブラシファンを高速で駆動するには大きな動力
が必要であり(回転数が同一である場合、所要動力はブ
ラシファンの直径の5乗に比例する)、このため、動力
伝達部等の駆動系統に無理が生じやすく、装置の耐久性
に難点があった。 ブラシファンを小さくすると風量が著しく少なくなり
(例えば、ブラシファンの直径を1/2にすると風量は
1/8になる)、その減少率は単純に回転数で補完でき
るレベルではないため、清掃装置の小型化が困難であっ
た。風量が大きいために、収容部の後部だけでなく天
井部にも被清掃物と風流を分離する排気構造が必要であ
り(図12参照)、構造が複雑化してコストアップにつ
ながっていた、 等の課題を生じていた。
【0009】(c)ガイドローラーがブラシファンの前
方側にあるものは、刈草や落葉等の被清掃物がブラシフ
ァンで導風ケーシング内に取り込まれる前に、堆積した
被清掃物にガイドローラーが乗り上げてしまう。このた
め、作業面とブラシファンのブラシ先端部の軌跡との間
隔すなわち作業高が変動し、被清掃物の撥ね上げが安定
して行われず、被清掃物の清掃もれが起こりやすかっ
た。
【0010】(d)ガイドローラーがブラシファンの後
方側にあるものは、ブラシファンの回転による漏風が導
風ケーシングの下側前部からそのまま前方へ排出され
る。この漏風によって、軽い刈草や落葉等の被清掃物が
前方へ吹き飛ばされ、前方側で次第に堆積して盛り上が
り、導風ケーシングの開口部の前部を塞いでしまう。そ
して、清掃装置が走行しても盛り上がった被清掃物を押
すだけになり、ついには清掃ができなくなる。このた
め、清掃作業中、盛り上がった刈草や落葉をほぐして導
風ケーシングに導入されやすくする作業を頻繁に行わな
ければならず、作業効率が甚だしく低下していた。
【0011】(e)従来のサッチ掻き出し具は、構造的
に羽根先端部に多数設けてある掻き出し部材がコイルバ
ネの本来の変形方向とは違う方向かつ一方向へのみ弾性
変形するようになっているので、耐久性に乏しく折れや
すい。また、掻き出し部材は突き出し量の調整ができる
構造とはなっていないので、先端部が摩耗した場合、掻
き出し性能を維持するためには掻き出し部材を交換する
しか方法がなく、不経済であった。
【0012】(f)サッチ掻き出し作業やバーチカルモ
ーイング作業を行うには、清掃装置のブラシファンの前
方にサッチ掻き出し作業専用機やバーチカルモーイング
作業専用機を取り付ける必要があった。このため、構造
が複雑になり、重量が増すので、運転や取り扱いもしに
くかった。
【0013】本発明は上記課題を解消するもので、第1
の目的は清掃装置のブラシファンによる被清掃物の撥ね
上げ効率を向上させて、ブラシファンの風放れを良くす
るための導風ケーシングの上記構造を不要にして導風ケ
ーシングを小型化することである。第2の目的は、被清
掃物を低風量で清掃できるようにしてブラシファンの回
転直径を小さくし、必要な動力も小さくできるように
し、更に収容部の構造も簡略化できるようにして、清掃
装置の小型化とコストダウンを図ることである。第3の
目的は、清掃作業中に導風ケーシングの前部に被清掃物
が堆積して清掃不能になることを防止し、かつブラシフ
ァンの作業高の変動を小さくして被清掃物の清掃もれを
防止し、作業効率を向上させることである。第4の目的
は、清掃装置に使用されるサッチ掻き出し具の耐久性を
向上させ、掻き出し部材が摩耗した場合も調整により継
続使用ができるようにすることである。第5の目的は、
ブラシファンの前方にサッチ掻き出し作業またはバーチ
カルモーイング作業を行うための専用機を取り付けるこ
となく、それらの作業と清掃作業を同時に行うことがで
きるようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、走行装置と、被清掃物を撥ね上げる撥ね上
げ装置と、撥ね上げられた被清掃物を収容するための収
容装置と、を備えた清掃装置において、上記撥ね上げ装
置は、下部側が開口し、上部側には吹き出し口が設けて
ある導風ケーシングと、当該導風ケーシングの内部に収
容されているブラシファンと、を備えており、上記導風
ケーシングの前壁内面であって被清掃物の取込位置と放
出位置との間には、ブラシファンの先端部と近接して当
該ブラシファンで送られた被清掃物をブラシファンと前
壁内面とで形成される空間で保持できるように形成され
た曲面を有し、上記導風ケーシングの後壁側には上記ブ
ラシファンの回転による空気流をブラシファン側へ誘導
するための誘導手段が設けてあることを特徴とする、清
掃装置である。
【0015】第2の発明にあっては、誘導手段は、実質
的に水平な誘導板を含むことを特徴とする、第1の発明
に係る清掃装置である。
【0016】第3の発明にあっては、導風ケーシングの
後壁側には空気導入口を有し、当該空気導入口の大きさ
を調整するための開口調整手段を備えていることを特徴
とする、第1または第2の発明に係る清掃装置である。
【0017】第4の発明にあっては、導風ケーシングは
ブラシファンと共に走行装置とは独立して上下動可能で
あり、上記導風ケーシングの後部側下部には作業高を実
質的に一定にするための転動手段を備えており、導風ケ
ーシングの前部側には被清掃物を押さえる押さえローラ
を備えていることを特徴とする、第1、第2または第3
の発明に係る清掃装置である。
【0018】第5の発明にあっては、下部側が開口し、
上部側には吹き出し口が設けてある導風ケーシングと、
当該導風ケーシングの内部に収容されているブラシファ
ンを備えた清掃装置において、上記導風ケーシングの前
壁内面であって被清掃物の取込位置と放出位置との間に
設けられブラシファンの先端部と近接した曲面と、ブラ
シファンとで形成される空間で被清掃物を保持して送
り、上記収容装置に向けて放出するようにし、上記導風
ケーシングの後壁側に設けてある誘導手段により、上記
ブラシファンの回転による空気流をブラシファン側へ誘
導するようにしたことを特徴とする、清掃方法である。
【0019】第6の発明にあっては、清掃装置に使用さ
れるサッチ掻き出し具であって、回転軸に取り付けるた
めの取付手段を有する取付基体と、当該取付基体の先端
部に所要数設けてある掻き出し部材と、を備えており、
上記掻き出し部材は捻りコイルバネで構成されており、
掻き出し部材は線材基端側を固着し、線材先端側を上記
取付基体の先端方向へ突出させ、上記回転軸の回転によ
り線材先端側に負荷が掛かったときの変形方向が捻りコ
イルバネの巻成方向と同じになるようにして取付基体に
取り付けてあることを特徴とする、サッチ掻き出し具で
ある。
【0020】第7の発明にあっては、取付基体から突出
する掻き出し部材の線材先端側の突出長を調整するため
の突出調整手段を備えていることを特徴とする、第6の
発明に係るサッチ掻き出し具である。
【0021】第8の発明にあっては、走行装置と、被清
掃物を撥ね上げる撥ね上げ装置と、撥ね上げられた被清
掃物を収容するための収容装置と、を備えた清掃装置に
おいて、上記撥ね上げ装置は、下部側が開口し、上部側
には吹き出し口が設けてある導風ケーシングと、当該導
風ケーシングの内部に収容されているブラシファンと、
を備えており、ブラシファンの回転軸にサッチ掻き出し
具またはバーチカルモーイング用の芝刈り具の一方又は
双方を取り付けたことを特徴とする、清掃装置である。
【0022】開口調整手段は、例えば、誘導板を上下さ
せて所要位置で固定し開口調整を行う構造の他、誘導板
等とは別に上下動する開閉板等を採用した構造でもよ
い。捻りコイルバネの巻成方向とは、コイル部が伸縮し
たり、長手方向と交差する方向へ変形する方向ではな
く、捻りコイルバネの機能を十分に発揮させるための本
来の変形方向、すなわちコイル部を捻るように(コイル
部を絞る方向に捻るだけでなく逆方向も含む)変形する
方向のことである。
【0023】(作用)本発明に係る清掃装置及び清掃方
法によれば、低風量で刈草や落葉等の被清掃物を効率よ
く撥ね上げ収容装置に収容することができる。すなわ
ち、導風ケーシングの前壁内面であって被清掃物の取込
位置と放出位置との間には、ブラシファンの先端部と近
接して当該ブラシファンで送られた被清掃物をブラシフ
ァンと前壁内面とで形成される空間で保持できるように
形成された曲面を有しているので、被清掃物が取込位置
から放出位置まで送られる間、ブラシファンで保持さ
れ、その回転力が被清掃物に確実に伝えられる。これに
より、被清掃物はブラシファンの回転力により十分な加
速度が与えられて放出位置で撥ね上げられ、収容装置へ
送られる。従って、従来の清掃装置の導風ケーシングの
ように前壁の曲率が次第に大きくなるようにかつブラシ
ファンから離れるように湾曲させてあるものと相違し
て、大風量は必要でなくなり、被清掃物に十分な加速度
を与えることができるようにブラシファンの周速を設定
すれば、ブラシファンの直径が小さく低風量であって
も、被清掃物を効率よく撥ね上げることができる。
【0024】なお、本来、上記構造だけでは、従来の導
風ケーシングに比べて内部の左右端で乱流が発生しやす
いため放出位置での風放れがやや悪くなり、微少、軽量
な被清掃物(乾燥した芝、草屑など)の一部は導風ケー
シング後部に送られて落下する傾向にあるが、本発明
は、更に下部の後壁側に設けてある誘導板等を備えた誘
導手段により、ブラシファンの回転による空気流をブラ
シファン側へ誘導するようにしており、導風ケーシング
後部に送られた被清掃物は誘導空気流及び空気導入口よ
りの吸入空気流と共にブラシファンの中央方向へと導か
れ、再度ブラシファンで撥ね上げられるので、清掃が確
実にできる。
【0025】上記理由により、被清掃物を清掃する性能
を基準にすれば、ブラシファンの回転直径を小さくする
ことができ、原動機等の動力も小さいものを採用するこ
とができる。従って、 低風量にすることにより巻き上げる埃の量も少なくな
り、収容部や導風ケーシングの前部開口部からの埃の排
出量も少なくなるので、作業環境が良好になる。 導風ケーシングの空気導入口を小さくできるので、強
度が向上し、補強が不要になり、コストダウンが図れ
る。 ブラシファンとそれを収容する導風ケーシングを小さ
くできるので、清掃装置も小型化できる。 ブラシファンの周速を遅くすることができるので、ブ
ラシが摩耗しにくくなり、交換する手間も低減される。 動力を小さくすることができるので、動力伝達部等の
駆動系統に無理がかからず、装置の耐久性が向上する。 低風量にすることにより、収容部からの排気も少なく
なり、排気手段の構造を簡略化することができコストダ
ウンが図れる、 等の作用効果がある。
【0026】空気導入口の大きさを調整するための調整
手段を備えているものにあっては、導風ケーシング下部
の開口部と共に空気導入口から導入される空気量すなわ
ち風量を調整することが可能になるので、被清掃物の種
類、あるいは作業面の条件に合わせた設定ができる。例
えば、乾いた芝草の刈草を清掃する場合や乾燥した路面
上の落葉を清掃する場合は、空気導入口を小さくして風
量を減らし、清掃効率を確保しながら埃の飛散を抑えて
作業環境を向上させることができる。また、湿って重く
なった刈草や落葉を清掃する場合は、空気導入口を大き
くして風量を多めにすれば、清掃がより確実にできるよ
うになる。
【0027】導風ケーシングはブラシファンと共に走行
装置とは独立して上下動可能であり、導風ケーシングの
後部側下部には作業高を実質的に一定にするための転動
手段を備えており、導風ケーシングの前部側には作業面
上の被清掃物を押さえる押さえローラを備えているもの
にあっては、転動手段によって、ブラシファンによる所
要の作業高さを維持することができるので、刈草や落葉
等の被清掃物の清掃もれを防止することができる。ま
た、ブラシファンの回転による導風ケーシングの下側前
部からの漏風が押さえローラにより遮られるので、被清
掃物が前方へ吹き飛ばされて堆積することによる導風ケ
ーシングの開口部の閉塞は生じない。従って、清掃作業
中、作業を中断して刈草や落葉をほぐして導風ケーシン
グに導入されやすくするというような面倒な作業が不要
になり、作業効率が向上する。
【0028】清掃装置に使用されるサッチ掻き出し具に
あっては、掻き出し部材は捻りコイルバネで構成されて
おり、掻き出し部材は線材基端側を固着し、線材先端側
を実質的に取付基体の先端方向へ突出させ、回転軸の回
転により線材先端側に負荷が掛かったときの変形方向が
捻りコイルバネの巻成方向と同じになるようにして取付
基体に取り付けてあるので、作動中、掻き出し部材は構
造的に無理がある方向へ変形させるような負荷が掛かり
にくく、従来のものと比べて耐久性が向上し、折れにく
い。
【0029】取付基体から突出する掻き出し部材の線材
先端側の突出長を調整するための突出調整手段を備えて
いるものにあっては、掻き出し部材が摩耗した場合で
も、線材先端側を突出調整することにより所要の期間は
継続使用ができるようになる。これにより、摩耗の都度
交換する場合に比べて手間が軽減される。
【0030】清掃装置のブラシファンの回転軸にサッチ
掻き出し具またはバーチカルモーイング用の芝刈り具の
一方又は双方を取り付けたものにあっては、サッチ掻き
出し作業またはバーチカルモーイング作業あるいはその
双方の作業と清掃装置作業を同時に行うことができる。
従って、従来の清掃装置のように、ブラシファンの前方
にサッチ掻き出し作業専用機またはバーチカルモーイン
グ作業専用機を取り付ける必要がなく、構造が簡易にな
り、重量もそれ程増加することはないので、運転や取り
扱いもしやすい。また、これにより上記機能を有する清
掃装置のコストダウンが図れる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る清掃装置の
一実施の形態を示す側面図、図2は清掃装置の導風ケー
シングとブラシファンの構造を示す説明図、図3は清掃
装置の回転軸に取り付けられるサッチ掻き出し具の説明
図で、(a)、(b)、(c)は取り付けられる三枚の
それぞれに設けられるスプリングタインの取付位置の相
違を説明する正面視説明図、図4は撥ね上げ装置を昇降
させる昇降装置の構造を示す要部説明図、図5は収容部
の開閉蓋の構造を示す分解斜視図、図6は操作ハンドル
と操作レバーの構造を示す正面図である。
【0032】符号Sは、ゴルフ場の芝地上の刈草を清掃
するための清掃装置で、走行装置1、撥ね上げ装置2、
撥ね上げ装置2を昇降させる昇降装置3及び刈草等の清
掃物を収容する収容装置4を備えている。走行装置1
は、フレーム10を備えている。フレーム10の前部下
側には操舵輪11が設けられており、後部下側には駆動
輪12が設けてある。また、フレーム1の前部上側には
操舵輪11を操舵するハンドル13が設けてある。ハン
ドル13の後部側には座席14が設けてある。座席の下
部には原動機Eが設けてある。原動機Eは上記駆動輪1
2と後述するブラシファンの回転軸を駆動する。原動機
Eの下方に設けてあり原動機Eにより駆動される駆動プ
ーリー15は、フレーム10後部に設けてある従動プー
リー16をベルト17を介し駆動する。従動プーリー1
6はベルトやトランスミッション(いずれも図示省略)
を介し駆動輪12を回転させる構造である。
【0033】フレーム10のうち座席14の後部側には
撥ね上げ装置2が一定の範囲で昇降調整可能に設けてあ
る。図2に示すように、撥ね上げ装置2は、導風ケーシ
ング20と、導風ケーシング20の内部に収容されるブ
ラシファン21を備えている。導風ケーシング20の幅
は、上記フレーム10の幅より若干狭く設定されてい
る。導風ケーシング20は、前壁201、後壁202、
側壁203、204を備えている。側壁203、204
のうち後述する回転軸210の軸支部の近傍には、それ
ぞれ四箇所に通気孔217が設けてある。また、導風ケ
ーシング20の上部は筒状に設けられ、吹き出し口20
0が設けてある。なお、吹き出し口200下方が放出位
置Bとなる(図2参照)。
【0034】前壁201は、回転するブラシファン21
(後述)のブラシ先端部の回転軌跡rに実質的に沿う
(やや曲率半径が大きく、隙間がある:図2参照)曲板
部aと、その上部側に曲面の接線方向に設けてある直板
部bを備えている。直板部bは上部側が若干後方へ傾斜
している。なお、直板部bは湾曲させて形成することも
できる。また、曲板部aの下側には、同じく曲面の接線
方向に設けてある直板部cが設けてある。直板部cの前
面側には、その下端部より下部側をやや突出させてゴム
製で柔軟性を有する幕板205が取り付けてある。この
幕板205の内部側が被清掃物の取込位置Aとなる。
【0035】後壁202は、ブラシファン21のブラシ
先端部の回転軌跡rに実質的に沿う(やや曲率半径が大
きく、隙間がある:図2参照)曲板部dと、その上部側
に上記直板部bと平行に設けてある直板部eを備えてい
る。曲板部dの下側の後面側には、開口調整板206が
固定ボルト207により昇降調整可能に設けてある。開
口調整板206の下端部には、前方側へ水平に突出した
誘導板208が設けてある。誘導板208はブラシファ
ン21の回転による空気流をブラシファン21側へ向け
る機能を有している。また、開口調整板206の昇降調
整により、導風ケーシング20の後部側の空気導入口2
09の大きさを調整することができる。
【0036】導風ケーシング20の下部には、上記ブラ
シファン21が設けてある。ブラシファン21は回転軸
210を備えている。回転軸210は導風ケーシング2
0の側壁203、204間に軸受22(後述する従動プ
ーリー26より内側)により水平に軸支してある。回転
軸210には周方向へ六カ所に取着ブラケット211、
212、213、214、215、216が設けてあ
る。取着ブラケット211、212、213、214、
215、216は、それぞれ回転軸210の長さ方向に
沿って等間隔で三箇所に設けてあるブラケットで構成さ
れている(図3(a)参照)。
【0037】一つ置きに位置する取着ブラケット21
1、213、215には、ブラシ羽根22が取り付けて
ある。ブラシ羽根22は、取着ブラケット211、21
3、215にボルトで固定するための取着ブラケット2
20と結束部材221及び結束部材221に取り付けて
あるブラシ222を備えている。なお、ブラシファン2
1の回転により、ブラシ222の先端部は回転軌跡rを
描く。
【0038】同じく一つ置きに位置する取着ブラケット
212、214、216には、サッチ掻き出し具23が
取り付けてある。図3を参照してサッチ掻き出し具23
の構造を説明する。サッチ掻き出し具23は、取付基体
である長方形状の羽根板230を備えている。羽根板2
30の基部寄りには、上記回転軸210の取着ブラケッ
ト212、214、216にボルト236により取り付
けるための長孔237が三箇所に設けてある。羽根板2
30の先端部には、等間隔で七箇所に軸挿通具231が
設けてある。中央部の軸挿通具231は肉厚に形成され
ており、他の軸挿通具231は板状である。各軸挿通具
231には挿通孔(図では見えない)が設けてあり、全
挿通孔を貫通して基準部材であるバネ軸232が取り付
けてある。
【0039】上記中央部の軸挿通具231には側部を貫
通して螺子233が螺合してある。上記バネ軸232は
螺子233で締め付けて中央部の軸挿通具231に固定
してある。各軸挿通具231の間(合計六ヶ所)には、
捻りコイルバネで形成された掻き出し部材であるスプリ
ングタイン234を備えている。スプリングタイン23
4は二つの捻りコイルバネを繋いだ構造で、繋いだ部分
の線材はU字状に形成されている。そして、スプリング
タイン234は、コイル部をバネ軸232にはめ込み、
線材のU字部分を固着して羽根板230にボルト235
で固定してある。
【0040】スプリングタイン234の線材先端側は羽
根板230の先端方向へ突出させてあり、回転軸210
の回転により線材先端側に負荷が掛かったときの変形方
向が捻りコイルバネの巻成方向と同じになるようにして
ある(図2参照)。なお、スプリングタイン234の線
材先端部は、ブラシファン21の回転により、ブラシ2
22と同じ回転軌跡rを描く。
【0041】なお、サッチ掻き出し具23は、上記した
ように三枚設けられるが、それぞれスプリングタイン2
34の取付位置がバネ軸232に沿ってずらしてある。
すなわち、図3(a)に示したものでは、それぞれ軸挿
通具231の間において中央部の軸挿通具231と遠い
側に設けてあり、図3(b)に示したものでは、それぞ
れ軸挿通具231の間の中間部に設けてあり、図3
(c)に示したものでは、それぞれ軸挿通具231の間
において中央部の軸挿通具231に近い側に設けてあ
る。
【0042】これによって、清掃装置Sにおける作業部
の全幅にわたり、芝内に入り込んでいるサッチ(芝屑)
をほぼ万遍なく掻き出すことができる。また、ボルト2
36を緩めて固定位置を長孔237に沿って調整するこ
とにより、スプリングタイン234の線材先端側の上記
羽根板からの突出長を調整することができる。
【0043】図1を参照する。回転軸210の一端側に
は、上記駆動プーリー15に対応する従動プーリー26
が取り付けてある。従動プーリー26と駆動プーリー1
5間にはベルト260が巻き掛けられている。回転軸2
10を有するブラシファン21は、上記駆動輪12と共
に原動機Eにより駆動される。なお、ブラシファン21
と駆動輪12は各々のテンションプーリーをベルト側ま
たはその反対側へ移動させるクラッチ操作によって、駆
動力の連結・切断が行われる。
【0044】図1、図4を参照する。上記導風ケーシン
グ20の後部には、案内ローラ装置24が設けてある。
案内ローラ装置24は導風ケーシング20の両側に設け
てある回動アーム240を備えている。両回動アーム2
40は、導風ケーシング20の側壁203、204の下
部前部寄りに設けてある軸241に基部側を回動可能に
軸支して取り付けてある。両回動アーム240の先部の
間には転動手段である案内ローラ242が取り付けてあ
る。また、一方の側壁203には、回動アーム240を
回動させて案内ローラ242を昇降させ、上記ブラシフ
ァン21の作業高を調整するための高さ調整装置243
が設けてある。
【0045】また、導風ケーシング20の前部には、押
さえローラ装置25が設けてある。押さえローラ装置2
5には回動アーム250を備えている。回動アーム25
0は、上記軸241に基部側を回動可能に軸支して取り
付けてある。両回動アーム250の基部には、下方へ突
出し、端部が内側へ折り曲げられたストッパー253が
設けてある。両回動アーム250の先部の間には押さえ
ローラ251が取り付けてある。押さえローラ装置25
は自重で下方へ回動し、押さえローラ251が作業面に
接面するようにしてある。なお、回動アーム250は、
ストッパー253がローラ装置24の回動アーム240
と当たることにより所要位置で停止し、必要以上下方へ
回動することはない。
【0046】図4を参照する。上記撥ね上げ装置2は、
昇降装置3により所要の範囲で昇降させることができ
る。撥ね上げ装置2の下部位置は、清掃作業を行う作業
高さであり、上部位置は、清掃装置Sが単に移動する場
合等、作業をしない場合に設定される。つまり、撥ね上
げ装置2は、上部位置では固定され、下部位置では固定
されずフリー状態である。昇降装置3は、座席14下方
のフレーム1に取り付けてあるL字状の上部リンク部材
30を備えている。上部リンク部材30は、導風ケーシ
ング20の側壁203、204に対応させて二箇所に設
けてある。両上部リンク部材30の角部は軸31により
フレーム1に回動可能に軸支してある。上部リンク部材
30の上部側には、上部リンク部材30を右回転方向に
付勢する引っ張りバネ301が設けてある。
【0047】上部リンク部材30の下部側先部は、側壁
203、204に軸32により回動可能に取り付けてあ
る。また、上部リンク部材30の上部側先部にはリンク
部材33が一端部を回動可能に接続してある。座席14
の下部にはアングル34が下方へ突出して設けてある。
アングル34にはほぼL字状の回動部材35が角部を回
動可能に軸支して取り付けてある。なお、アングル34
は二片からなり、回動部材35を両側から挟む構造であ
る。
【0048】回動部材35の下部側先部には進退ロッド
33の他端部が回動可能に接続してあり、上部側先部に
はレバー36が取り付けてある。また、上記上部リンク
部材30の下方には、上部リンク部材30の下部側と平
行に下部リンク部材37が設けてある。下部リンク部材
37の先部は、上部リンク部材30と同様に側壁20
3、204に軸32aにより回動可能に取り付けてあ
る。また、下部リンク部材37の基部は、駆動プーリー
15の回転軸150に回動可能に取り付けてある。
【0049】この構造によれば、レバー36を上方へ引
き上げることにより上部リンク部材30と下部リンク部
材37が図1において右回り方向へ回転し、撥ね上げ装
置2は、ほぼ作業時の方向を保ったまま上昇する(実際
は、上部リンク部材30と下部リンク部材37は後部側
の間隔がやや狭くなっており、撥ね上げ装置2が上昇す
るときは、収容ボックス40の挿入口41側の後方へや
や傾いた形状に沿うよう後方斜め上方に移動する)。な
お、上部リンク部材30は引っ張りバネ301によって
右回転方向に付勢されているので、レバー36を引き上
げるときに補助的に作用し、軽い力で操作することがで
きる。
【0050】図1を参照する。収容装置4は、フレーム
1の後部に設けられている。収容装置4は収容ボックス
40を備えている。収容ボックス40の前部下側には、
上記導風ケーシング20の吹き出し口200が若干の遊
びを持った状態で挿入される挿入口41が設けてある。
挿入口41の内部側の口縁部には、ゴム板製のシーリン
グ410が設けてある。また、収容ボックス40の後部
には大きく開口した排出口42が設けてある。
【0051】収容ボックス40は清掃作業時にはフレー
ム1に水平に固定される構造となっている。収容ボック
ス40の取付構造は次のとおりである。収容ボックス4
0の底部のうち後部寄りには、台部材43が固定してあ
る。また、フレーム1後部側には、回動台部材44が軸
440により前部側を回動可能に取り付けてある。回動
台部材44の後部には、上記台部材43の前部側を、軸
430により回動可能に取り付けてある。なお、上記フ
レーム1の後部には、回動台部材44が後方へ傾斜した
ときに、回動台部材44を所定の傾斜角で停止させるス
トッパー190が設けてある。
【0052】収容ボックス40の底部のうち前部寄りに
は、収容ボックス40を水平位置で固定するロック装置
45が設けてある。ロック装置45は、収容ボックス前
部側に設けてある操作レバー46によって、操作ワイヤ
460を介し、ロック・解除を行うことができるように
してある。操作レバー46は、後述する操作ハンドル4
8に取り付けてある。
【0053】収容ボックス40の後部には、上記排出口
42を開閉するための開閉蓋47が取り付けてある。開
閉蓋47の上部側は軸470により回動可能に取り付け
てある。また、その近傍にはアングル471が突出して
設けてある。アングル471の先端部には、操作ワイヤ
480の一端側が接続してある。操作ワイヤ480の他
端側は収容ボックス40の前部に設けてある操作ハンド
ル48に接続されている。操作ハンドル48は、横方向
に設けられた握り部を有し、下方へ回動可能に取り付け
てある。この操作ハンドル48を引いて下方へ回動させ
ることにより、開閉蓋47を開く方向へ回動させること
ができる。また、操作ハンドル48は収容装置4を手動
で押し上げ、後方へ傾斜させる際の取っ手となる。
【0054】また、収容ボックス40底部の後端部左右
にはアングル401が設けてあり、アングル401には
フック具49が取り付けてある。フック具49は、中間
部よりやや後方側で上方へ曲がった形状で、後部側に係
合凹部491が設けてある。フック具49は、曲がった
部分を軸490でアングル401に回動可能に取り付け
てある。フック具49は、前部側が重くなっており、常
態では図1において右回動するようにしてある。
【0055】開閉蓋47の下端部には、上記係合凹部4
91と係合する係合ピン472が設けてあり、収容ボッ
クス40が水平状態にあるとき、フック具49と係合ピ
ン472は係合する。なお、フレーム1の後端部には、
収容ボックス40を後方へ傾けたときに、上記フック具
49の先部側と当接する当接具19が設けてある。当接
具19は突出長さの調整ができ、これにより当接するタ
イミングの調整が可能である。収容ボックス40を後方
へ傾けると、フック具49は係合ピン472と係合した
状態、つまり開閉蓋47が閉まった状態で当接具19に
当たり、これによって係合が解除され、開閉蓋47が開
くようになっている。
【0056】開閉蓋47の構造を図5を参照して説明す
る。開閉蓋47は、蓋フレーム473、フィルターシー
ト474及び外部シート475を備えている。蓋フレー
ム473は金属製の角パイプで四角形に枠組みされた枠
本体473aと、その後部側に「へ」状に湾曲させて並
設してある三本の張り枠473bにより形成されてい
る。
【0057】蓋フレーム473にはフィルターシート4
74が張設してある。フィルターシート474は、下部
側を空気をほとんど通さない遮風シート474aで形成
し、上部側を通気性のよいネット474bで形成してあ
る。フィルターシート474の外部側には空気をほとん
ど通さない外部シート475が所要の隙間を設けて被せ
て取り付けてある。外部シート475の下部側は取付状
態において排気口476を形成している。
【0058】(作 用)図7は清掃装置の収容部を傾斜
させて被清掃物を排出する状態の説明図である。図1な
いし図7を参照して本発明に係る清掃装置の作用を説明
する。清掃装置Sの原動機Eを作動させ、レバー36を
下方へ操作して撥ね上げ装置2を作業位置まで下降させ
る。そして、クラッチ操作によりブラシファン21、駆
動輪12を駆動して、芝地の刈草の清掃作業を開始す
る。なお、地面や舗装面上の落葉、紙屑等の清掃作業を
行う場合は、サッチ掻き出し具23を外しておくように
する。
【0059】(清掃作業)導風ケーシング20は、前壁
201内面をブラシファン21のブラシ222先端部の
回転軌跡rと実質的に同じ曲率を有する曲板aと、曲板
aと接線方向に交わり収容ボックス40に向かう直板b
を含み構成してあるので、ブラシ222先端部が前壁2
01内面に沿うように回転する。すなわち、導風ケーシ
ング20の前壁201内面が、ブラシファン21による
被清掃物の取込位置Aと放出位置Bとの間に、回転する
ブラシファン21の先端部が近接し、ブラシファン21
で送られる被清掃物がブラシファン21と前壁201内
面との間の空間で保持され、離れないようになっている
ので、被清掃物が取込位置Aから放出位置Bまで送られ
る間、その回転力が被清掃物に確実に伝えられる。
【0060】これにより、被清掃物はブラシファン21
の回転力により十分な加速度が与えられて放出位置Bで
撥ね上げられ、収容装置4へ送られる。従って、従来の
清掃装置の導風ケーシングのように前壁の曲率が次第に
大きくなるようにかつブラシファンから離れるように湾
曲させてあるものと相違して、大風量は必要でなくな
り、被清掃物に十分な加速度を与えることができるよう
にブラシファン21の周速を設定すれば、ブラシファン
21の直径が小さく低風量であっても、被清掃物を効率
よく撥ね上げることができる。
【0061】また、後壁202の下端部には誘導板20
8が設けてあるので、ブラシファン21の回転による空
気流が誘導板208で誘導され、空気導入口209から
の吸入空気流及び側壁203、204に設けてある通気
孔217からの吸入空気と共にブラシファン21の中央
方向側へ向かうので、導風ケーシング20後部に送られ
た刈草等は空気流と共に再度ブラシファンで撥ね上げら
れ、清掃が確実にできる。
【0062】従って、刈草等を撥ね上げて収容ボックス
40内へ撥ね上げるための大風量は必要でなくなり、低
風量での清掃が可能になる。また、これにより、刈草等
を清掃する性能を基準にすれば、ブラシファン21の回
転直径を小さくすることができ、原動機Eの動力も小さ
いものを採用することができる。
【0063】また、誘導板208を上下方向へ調整する
ことにより、空気導入口209の大きさを調整すること
ができるので、ブラシファン21の回転に伴い空気導入
口209から導入される風量を調整することが可能にな
る。これにより、被清掃物の種類、あるいは作業面の条
件に合わせた導風量の設定ができる。
【0064】ブラシファン21の作業高は導風ケーシン
グ20後部に設けられた案内ローラ装置24により調整
可能で、これを適正に調整することにより、刈草や落葉
等の被清掃物の清掃もれを防止することができる。ま
た、導風ケーシング20の前部側には押さえローラ装置
25が設けられており、押さえローラ251によって作
業面上の刈草(地面や舗装面上では落葉や紙屑)を押さ
えることができ、更に、ブラシファン21の回転による
導風ケーシング20の下側前部からの漏風が押さえロー
ラ251により遮られるので、刈草等が前方へ吹き飛ば
されて堆積することによる導風ケーシング20の開口部
の閉塞(特に、舗装面のような被清掃物に対して引っ掛
かりの少ない作業面で起こりやすい)は生じない。従っ
て、清掃作業中、作業を中断して刈草等をほぐして導風
ケーシング20に導入されやすくする面倒な作業が不要
になり、作業効率が向上する。
【0065】清掃装置Sでは、ブラシファン20にサッ
チ掻き出し具23が取り付けてあるので、刈草の撥ね上
げと共に、芝草内に入り込んでいるサッチ(芝屑)を掻
き出すことができ、この掻き出されたサッチも同時に撥
ね上げて清掃することができる。なお、サッチ掻き出し
具23に設けてあるスプリングタイン234が捻りコイ
ルバネで構成されており、回転軸210の回転により線
材先端側に負荷が掛かったときの変形方向が捻りコイル
バネの巻成方向と同じになるようにして羽根板230に
取り付けてあるので、作動中、スプリングタイン234
は構造的に無理がある方向へ変形させる負荷が掛かりに
くく、折れにくい。
【0066】また、スプリングタイン234の線材先端
側の上記羽根板からの突出長は羽根板230の取付位置
を調整することにより調整が可能である。従って、スプ
リングタイン234が摩耗した場合でも、線材先端側を
突出調整することにより所要の期間は継続使用ができる
ようになる。これにより、摩耗の都度交換する場合に比
べて手間が軽減される。なお、サッチ掻き出し具23は
必要に応じて使用されるもので、例えば、道路上の落葉
の清掃作業等においては取り外しておくことができる。
【0067】清掃装置Sは、風量を小さくすることによ
り巻き上げる埃の量も少なくなり、収容装置4や導風ケ
ーシング20の前部開口部からの埃の排出量も少なくな
るので、作業環境が良好になる。また、ブラシファン2
1とそれを収容する導風ケーシング20を小さくできる
ので、清掃装置Sも小型化できる。更に、ブラシファン
21の周速を遅くすることができるので、ブラシ222
が摩耗しにくくなり、交換する手間も低減される。ま
た、動力を小さくすることができるので、動力伝達部等
の駆動系統に無理がかからず、装置の耐久性が向上す
る。また、導風ケーシング20の小型化、必要動力の低
減(省力化)の両面でコストダウンを図ることができ
る。
【0068】撥ね上げ装置2によって収容ボックス40
内に撥ね上げられた刈草等は内部に堆積する。また、刈
草等と共に導入された風は刈草等を収容ボックス40内
に運んだ後、フィルターシート474のネット474b
を通り抜けて排気口476から排出される。なお、上記
したように、風量を小さくしているので、排気も少なく
なる。これにより、従来のように大風量で被清掃物と空
気を確実に分離するために、従来のように収容ボックス
40の天井部まで設けられるような大きな通風口及び複
雑な構造を必要とせず、通風口(ネット474b)も狭
くて済み、収容装置4の排気部の構造を簡略化すること
ができ、コストダウンを図ることができる。
【0069】(排出作業)収容ボックス40内部に刈草
等がいっぱいになったら、ブラシファン21を停止させ
て撥ね上げ装置2を上昇させ、刈草等を捨てる場所へ移
動する。排出作業は次のように行う。まず、操作レバー
46を操作してロック装置45のロック状態を解除す
る。次に、操作ハンドル48を持って収容ボックス40
を後部に傾けるように押し上げる。これにより、収容ボ
ックス40は、まず軸440を中心として図1において
左回り方向へ回動する。この回動は、軸440が収容ボ
ックス40底部のほぼ中間部に設けてあり前後のバラン
スがとれているために、収容ボックス40内に被清掃物
が溜まっていても、比較的軽い力で簡単に動かすことが
できる。
【0070】そして、回動台部材44がフレーム1に設
けられたストッパー190に当たると、今度は台部材4
3に取り付けられた収容ボックス40が軸430を中心
として回動を始める(図7参照)。このときは、被清掃
物を収容した収容ボックス40は重心が後方へ移動して
いるので、回動中心が後方へ移っても(軸440から軸
430)比較的容易に押し上げ操作ができる。このよう
に、収容ボックス40を後方へ大きく傾ける操作を段階
的に行うようにしたので、手動でも操作が可能である。
【0071】また、収容ボックス40が後方へ所定の角
度で傾くと、収容ボックス40の後部に設けてあるフッ
ク具49の前部側がフレーム1の後部に設けてある当接
具19に当たる。これにより、フック具49が左回り方
向へ回動して係合がはずれ、開閉蓋47が自重で開く。
そして、作業者が操作ハンドル48を引くことにより開
閉蓋47が更に大きく開き、収容ボックス40内の刈草
等の排出がスムーズに行われる。
【0072】排出が終了したら、手動操作で収容ボック
ス40を水平に戻す。これにより、前部のロック装置4
5が自動でロックされ、また、後部のフック具49も自
重で閉まった開閉蓋47の係合ピン472に自動的に係
合する。なお、上記したようにフック具49は前部が重
いので、この係合は常態では維持される。
【0073】なお、本実施の形態では、説明の便宜上、
回転軸210にサッチ掻き出し具23を装着し、導風ケ
ーシング20の前方に押さえローラ装置25を設けてい
る構造を説明したが、これらは作業面の種類、状況によ
り適宜使用されるものである。ケース:芝地において
清掃作業を行う場合 サッチ掻き出し具23は使用せず、押さえローラ装置2
5も使用しない。 ケース:芝地において清掃作業とサッチ掻き出し作業
を行う場合 サッチ掻き出し具23は使用し、押さえローラ装置25
は使用しない。 ケース:草地において清掃作業を行う場合 サッチ掻き出し具23は使用せず、押さえローラ装置2
5も使用しない。 ケース:舗装路や地面において清掃作業を行う場合 サッチ掻き出し具23は使用せず、押さえローラ装置2
5は使用する。 上記ケース、、では、押さえローラ装置25を使
用しないとしたが、これは刈草等が芝や草に引っ掛かっ
て風の影響を受けにくいため必要がないからであり、使
用してもそれぞれの作業に支障を来すものではない。
【0074】図8は清掃装置の回転軸に取り付けられる
バーチカルモーイング用の芝刈り具を示し、(a)は正
面図、(b)は側面図、図9はブラシファンに芝刈り具
を取り付けた状態を示す説明図である。芝刈り具27
は、細長の長方形状の取着板270を備えている。取着
板270には、回転軸210の取着ブラケット212、
214、216に対応する取着孔271が三箇所に設け
てある。取着板270には、六枚の軸挿通具272が長
手方向に対して直角に固着してある。軸挿通具272の
間隔は、中央部が広く、端部側へ次第に狭くなるように
してある。
【0075】軸挿通具272には二箇所に挿通孔273
が設けてある。各軸挿通具272には各挿通孔273に
通して二本の軸274が挿通され固定されている。各軸
274には、長方形の板状の垂直刃275とスペーサ2
76が交互に嵌め入れられ取り付けてある。なお、軸挿
通具272の間隔が最も広い中央部には、四枚の垂直刃
275と五個のスペーサ276が取り付けてあり、その
両側の軸挿通具272間には、四枚の垂直刃275と四
個のスペーサ276が取り付けてあり、更にそれらの外
側の軸挿通具272間には、四枚の垂直刃275と三個
のスペーサ276が取り付けてある。
【0076】芝刈り具27を回転軸210の取着ブラケ
ット212、214、216に取り付けることにより、
バーチカルモーイング作業を行うと同時にブラシファン
21による清掃作業を行うことができる。なお、芝刈り
具27の垂直刃275は、使用に伴い、四つ(側面視
で)の角部のうち、回転方向側の先端角部のみが摩耗す
るので、垂直刃275の取付方向を変えることにより、
各角部を無駄なく使用することができる。
【0077】本明細書で使用している用語と表現はあく
まで説明上のものであって、限定的なものではなく、上
記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではな
い。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるもの
ではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能
である。
【0078】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る清掃装置及び清掃方法によれば、低
風量で刈草や落葉等の被清掃物を効率よく撥ね上げ収容
装置に収容することができる。すなわち、導風ケーシン
グの前壁内面であって被清掃物の取込位置と放出位置と
の間には、ブラシファンの先端部と近接して当該ブラシ
ファンで送られた被清掃物をブラシファンと前壁内面と
で形成される空間で保持できるように形成された曲面を
有しているので、被清掃物が取込位置から放出位置まで
送られる間、ブラシファンで保持され、その回転力が被
清掃物に確実に伝えられる。これにより、被清掃物はブ
ラシファンの回転力により十分な加速度が与えられて放
出位置で撥ね上げられ、収容装置へ送られる。従って、
従来の清掃装置の導風ケーシングのように前壁の曲率が
次第に大きくなるようにかつブラシファンから離れるよ
うに湾曲させてあるものと相違して、大風量は必要でな
くなり、被清掃物に十分な加速度を与えることができる
ようにブラシファンの周速を設定すれば、ブラシファン
の直径が小さく低風量であっても、被清掃物を効率よく
撥ね上げることができる。なお、本来、上記構造だけで
は、従来の導風ケーシングに比べて内部の左右端で乱流
が発生しやすいため放出位置での風放れがやや悪くな
り、微少、軽量な被清掃物(乾燥した芝、草屑など)の
一部は導風ケーシング後部に送られて落下する傾向にあ
るが、本発明は、更に下部の後壁側に設けてある誘導板
等を備えた誘導手段により、ブラシファンの回転による
空気流をブラシファン側へ誘導するようにしており、導
風ケーシング後部に送られた被清掃物は誘導空気流及び
空気導入口よりの吸入空気流と共にブラシファンの中央
方向へと導かれ、再度ブラシファンで撥ね上げられるの
で、清掃が確実にできる。
【0079】(b)被清掃物を清掃する性能を基準にす
れば、ブラシファンの回転直径を小さくすることがで
き、原動機等の動力も小さいものを採用することができ
る。従って、 低風量にすることにより巻き上げる埃の量も少なくな
り、収容部や導風ケーシングの前部開口部からの埃の排
出量も少なくなるので、作業環境が良好になる。 導風ケーシングの空気導入口を小さくできるので、強
度が向上し、補強が不要になり、コストダウンが図れ
る。 ブラシファンとそれを収容する導風ケーシングを小さ
くできるので、清掃装置も小型化できる。 ブラシファンの周速を遅くすることができるので、ブ
ラシが摩耗しにくくなり、交換する手間も低減される。 動力を小さくすることができるので、動力伝達部等の
駆動系統に無理がかからず、装置の耐久性が向上する。 低風量にすることにより、収容部からの排気も少なく
なり、排気手段の構造を簡略化することができコストダ
ウンが図れる、 等の作用効果がある。
【0080】(c)空気導入口の大きさを調整するため
の調整手段を備えているものにあっては、導風ケーシン
グ下部の開口部と共に空気導入口から導入される空気量
すなわち風量を調整することが可能になるので、被清掃
物の種類、あるいは作業面の条件に合わせた設定ができ
る。例えば、乾いた芝草の刈草を清掃する場合や乾燥し
た路面上の落葉を清掃する場合は、空気導入口を小さく
して風量を減らし、清掃効率を確保しながら埃の飛散を
抑えて作業環境を向上させることができる。また、湿っ
て重くなった刈草や落葉を清掃する場合は、空気導入口
を大きくして風量を多めにすれば、清掃がより確実にで
きるようになる。
【0081】(d)導風ケーシングはブラシファンと共
に走行装置とは独立して上下動可能であり、導風ケーシ
ングの後部側下部には作業高を実質的に一定にするため
の転動手段を備えており、導風ケーシングの前部側には
作業面上の被清掃物を押さえる押さえローラを備えてい
るものにあっては、転動手段によって、ブラシファンに
よる所要の作業高さを維持することができるので、刈草
や落葉等の被清掃物の清掃もれを防止することができ
る。また、ブラシファンの回転による導風ケーシングの
下側前部からの漏風が押さえローラにより遮られるの
で、被清掃物が前方へ吹き飛ばされて堆積することによ
る導風ケーシングの開口部の閉塞は生じない。従って、
清掃作業中、作業を中断して刈草や落葉をほぐして導風
ケーシングに導入されやすくするというような面倒な作
業が不要になり、作業効率が向上する。
【0082】(e)清掃装置に使用されるサッチ掻き出
し具にあっては、掻き出し部材は捻りコイルバネで構成
されており、掻き出し部材は線材基端側を固着し、線材
先端側を実質的に取付基体の先端方向へ突出させ、回転
軸の回転により線材先端側に負荷が掛かったときの変形
方向が捻りコイルバネの巻成方向と同じになるようにし
て取付基体に取り付けてあるので、作動中、掻き出し部
材は構造的に無理がある方向へ変形させるような負荷が
掛かりにくく、従来のものと比べて耐久性が向上し、折
れにくい。
【0083】(f)取付基体から突出する掻き出し部材
の線材先端側の突出長を調整するための突出調整手段を
備えているものにあっては、掻き出し部材が摩耗した場
合でも、線材先端側を突出調整することにより所要の期
間は継続使用ができるようになる。これにより、摩耗の
都度交換する場合に比べて手間が軽減される。
【0084】(g)清掃装置のブラシファンの回転軸に
サッチ掻き出し具またはバーチカルモーイング用の芝刈
り具の一方又は双方を取り付けたものにあっては、サッ
チ掻き出し作業またはバーチカルモーイング作業あるい
はその双方の作業と清掃装置作業を同時に行うことがで
きる。従って、従来の清掃装置のように、ブラシファン
の前方にサッチ掻き出し作業専用機またはバーチカルモ
ーイング作業専用機を取り付ける必要がなく、構造が簡
易になり、重量もそれ程増加することはないので、運転
や取り扱いもしやすい。また、これにより上記機能を有
する清掃装置のコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る清掃装置の一実施の形態を示す側
面図。
【図2】清掃装置の導風ケーシングとブラシファンの構
造を示す説明図。
【図3】清掃装置の回転軸に取り付けられるサッチ掻き
出し具を示し、(a)、(b)、(c)は取り付けられ
る三枚のそれぞれに設けられるスプリングタインの取付
位置の相違を説明する正面図。
【図4】撥ね上げ装置を昇降させる昇降装置の構造を示
す要部説明図。
【図5】収容部の開閉蓋の構造を示す分解斜視図。
【図6】操作ハンドルと操作レバーの構造を示す正面視
説明図。
【図7】清掃装置の収容装置を傾斜させて被清掃物を排
出する状態の説明図。
【図8】清掃装置の回転軸に取り付けられるバーチカル
モーイング用の芝刈り具を示し、(a)は正面図、
(b)は側面図。
【図9】ブラシファンに芝刈り具を取り付けた状態を示
す説明図。
【図10】従来の清掃装置の導風ケーシングとブラシフ
ァンの構造の第1の例を示す説明図。
【図11】従来の清掃装置の導風ケーシングとブラシフ
ァンの構造の第2の例を示す説明図。
【図12】従来の清掃装置の収容部の構造を示す概略説
明図。
【図13】従来のサッチ掻き出し具の構造を示す説明
図。
【符号の説明】
S 清掃装置 1 走行装置 10 フレーム 11 操舵輪 12 駆動輪 13 ハンドル 14 座席 E 原動機 15 駆動プーリー 16 従動プーリー 17 ベルト 19 当接具 190 ストッパー 2 撥ね上げ装置 20 導風ケーシング A 取込位置 B 放出位置 200 吹き出し口 201 前壁 202 後壁 203、204 側壁 217 通気孔 205 幕板 206 開口調整板 207 固定ボルト 208 誘導板 209 空気導入口 21 ブラシファン 210 回転軸 211、212、213、214、215、216 取
着ブラケット 219 軸受 22 ブラシ羽根 220 取着ブラケット 221 結束部材 222 ブラシ 23 サッチ掻き出し具 230 羽根板 231 軸挿通具 232 バネ軸 233 螺子 234 スプリングタイン 235 ボルト 236 ボルト 237 長孔 24 案内ローラ装置 240 回動アーム 241 軸 242 案内ローラ 243 高さ調整装置 25 押さえローラ装置 250 回動アーム 251 押さえローラ 26 従動プーリー 260 ベルト 27 芝刈り具 270 取着板 271 取着孔 272 軸挿通具 273 挿通孔 274 軸 275 垂直刃 276 スペーサ 3 昇降装置 30 上部リンク部材 31 軸 32 軸 33 進退ロッド 34 アングル 35 回動部材 36 レバー 37 下部リンク部材 4 収容装置 40 収容ボックス 41 挿入口 410 シーリング 42 排出口 43 台部材 430 軸 44 回動台部材 440 軸 45 ロック装置 46 操作レバー 47 開閉蓋 470 軸 471 アングル 472 係合ピン 473 蓋フレーム 473a 枠本体 473b 張り枠 474 フィルターシート 474a 遮風シート 474b ネット 475 外部シート 476 排気口 48 操作ハンドル 480 操作ワイヤ 401 アングル 49 フック具 490 軸 491 係合凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置(1) と、 被清掃物を撥ね上げる撥ね上げ装置(2) と、 撥ね上げられた被清掃物を収容するための収容装置(4)
    と、を備えた清掃装置において、 上記撥ね上げ装置(2) は、 下部側が開口し、上部側には吹き出し口(200) が設けて
    ある導風ケーシング(20)と、 当該導風ケーシング(20)の内部に収容されているブラシ
    ファン(21)と、を備えており、 上記導風ケーシング(20)の前壁(201) 内面であって被清
    掃物の取込位置(A) と放出位置(B) との間には、ブラシ
    ファン(21)の先端部と近接して当該ブラシファン(21)で
    送られた被清掃物をブラシファン(21)と前壁(201) 内面
    とで形成される空間で保持できるように形成された曲面
    を有し、 上記導風ケーシング(20)の後壁(202) 側には上記ブラシ
    ファン(21)の回転による空気流をブラシファン(21)側へ
    誘導するための誘導手段が設けてあることを特徴とす
    る、 清掃装置。
  2. 【請求項2】 誘導手段は、実質的に水平な誘導板(20
    8) を含むことを特徴とする、 請求項1記載の清掃装置。
  3. 【請求項3】 導風ケーシング(20)の後壁(202) 側には
    空気導入口(209) を有し、当該空気導入口(209) の大き
    さを調整するための開口調整手段を備えていることを特
    徴とする、 請求項1または2記載の清掃装置。
  4. 【請求項4】 導風ケーシング(20)はブラシファン(21)
    と共に走行装置(1)とは独立して上下動可能であり、上
    記導風ケーシング(20)の後部側下部には作業高を実質的
    に一定にするための転動手段を備えており、導風ケーシ
    ング(20)の前部側には被清掃物を押さえる押さえローラ
    (251) を備えていることを特徴とする、請求項1、2ま
    たは3記載の清掃装置。
  5. 【請求項5】 下部側が開口し、上部側には吹き出し口
    (200) が設けてある導風ケーシング(20)と、当該導風ケ
    ーシング(20)の内部に収容されているブラシファン(21)
    を備えた清掃装置において、 上記導風ケーシング(20)の前壁(201) 内面であって被清
    掃物の取込位置(A) と放出位置(B) との間に設けられブ
    ラシファン(21)の先端部と近接した曲面と、ブラシファ
    ン(21)とで形成される空間で被清掃物を保持して送り、
    上記収容装置(4) に向けて放出するようにし、 上記導風ケーシング(20)の後壁(202) 側に設けてある誘
    導手段により、上記ブラシファン(21)の回転による空気
    流をブラシファン(21)側へ誘導するようにしたことを特
    徴とする、 清掃方法。
  6. 【請求項6】 清掃装置に使用されるサッチ掻き出し具
    (23)であって、 回転軸(210) に取り付けるための取付手段を有する取付
    基体と、 当該取付基体の先端部に所要数設けてある掻き出し部材
    と、を備えており、 上記掻き出し部材は捻りコイルバネで構成されており、
    掻き出し部材は線材基端側を固着し、線材先端側を上記
    取付基体の先端方向へ突出させ、上記回転軸(210) の回
    転により線材先端側に負荷が掛かったときの変形方向が
    捻りコイルバネの巻成方向と同じになるようにして取付
    基体に取り付けてあることを特徴とする、サッチ掻き出
    し具。
  7. 【請求項7】 取付基体から突出する掻き出し部材の線
    材先端側の突出長を調整するための突出調整手段を備え
    ていることを特徴とする、 請求項6記載のサッチ掻き出し具。
  8. 【請求項8】 走行装置(1) と、 被清掃物を撥ね上げる撥ね上げ装置(2) と、 撥ね上げられた被清掃物を収容するための収容装置(4)
    と、を備えた清掃装置において、 上記撥ね上げ装置(2) は、 下部側が開口し、上部側には吹き出し口(200) が設けて
    ある導風ケーシング(20)と、 当該導風ケーシング(20)の内部に収容されているブラシ
    ファン(21)と、を備えており、 ブラシファン(21)の回転軸(210) にサッチ掻き出し具(2
    3)またはバーチカルモーイング用の芝刈り具(27)の一方
    又は双方を取り付けたことを特徴とする、 清掃装置。
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