JPH11264007A - 溶銑の転炉精錬前処理装置およびその冷却方法 - Google Patents

溶銑の転炉精錬前処理装置およびその冷却方法

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JPH11264007A
JPH11264007A JP6848598A JP6848598A JPH11264007A JP H11264007 A JPH11264007 A JP H11264007A JP 6848598 A JP6848598 A JP 6848598A JP 6848598 A JP6848598 A JP 6848598A JP H11264007 A JPH11264007 A JP H11264007A
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泰三 瀬良
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寛治 日出
Kazunori Tachikake
一典 太刀掛
Isamu Seo
勇 瀬尾
Yukio Niwa
幸雄 丹羽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、長期に渡りメンテナンスの必要が
なく、且つ、軽量な冷却設備を有する溶銑の転炉精錬前
処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 固定フード10の上方に上部に排ガス口25
を有する天蓋20と、その上方に垂直に伸びる排気ダクト
装置30を備え、固定フード10は、縦向きの筒状の内板11
とその外側に筒状の外板12を設け、この間の内板11の外
面に水滴を吹き付けるためのスプレーノズル41を設けて
ある。また、天蓋20は、下板21の上方に上板22を設け、
この間の下板21の上面の高い位置に水滴を吹き付けるた
めのスプレーノズル41を設けてある。さらに、排気ダク
ト装置30は、複数個を段積み状に形成し、縦向きの内筒
34,36,38とその外側に外筒35,37,39を設け、この間
の内筒34,36,38の外面に水滴を吹き付けるためのスプ
レーノズル41を夫々に設けてある。なお、これらの外筒
12等の低い部分に排水口55を夫々に設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶銑の転炉精錬前
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高炉から出銑される溶銑は取
り鍋に一旦受けられて転炉に移されて転炉で脱炭精錬等
が行われている。ところが、転炉で脱炭精錬を行ないな
がら脱P,脱S精錬を同時に行おうとすると、溶銑中に
含まれているSiに邪魔されてP,Sとの酸化反応をほ
とんど促進させることができない。そのために、転炉精
錬に時間が掛かり過ぎてしまう。そこで、転炉精錬を行
なう前に転炉精錬前処理が行われている。この転炉精錬
前処理としては、高炉から出銑された溶銑を脱Si装置
により一旦脱Si精錬を行ない、その後で脱P装置によ
り脱P,脱S精錬を行い、転炉精錬時間の短縮を図って
いる。
【0003】そこで、溶銑の脱Si精錬又は脱P精錬に
使用される転炉精錬前処理装置として、上下方向に開口
する筒状の固定フードと、固定フードの上方に、上部に
排ガス口を有する天蓋と、天蓋の前記排ガス口の上方に
垂直に伸びる排気ダクトを備えてあるものが一般的に使
用されている。ところが、固定フード、天蓋、排気ダク
トは脱Si精錬のために吹き込まれる酸素により天蓋内
の排ガス温度が1500℃の高温まで上昇してしまう。
そのためにこれらの設備に従来から、メンブレンまたは
水冷ジャケットのいずれかが必ず備えられている。な
お、一般的に溶銑の脱P装置にも脱Si装置と同じ構造
のものが使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
メンブレンまたは水冷ジャケットのいずれかを溶銑の転
炉精錬前処理装置である脱Si装置又は脱P装置に用い
ると、メンブレンまたは水冷ジャケット内にスケールや
水あか等が付着したりごみが詰まつたりして冷却水が滞
留してしまい、そのために冷却不能となり、早い頻度で
掃除をしたり、交換したりするためのメンテナンスを行
なう必要がある。また、メンブレンまたは水冷ジャケッ
ト内に冷却水を常に充満させ、加圧し、冷却水を循環さ
せているので、その重量に耐えられるだけの設備が要求
される。そのため全体的に重くなり大がかりな設備とな
ってしまう。
【0005】そこで、本発明は、長期に渡りメンテナン
スの必要がなく、且つ、軽量な冷却設備を有する溶銑の
転炉精錬前処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】請求項
1記載の溶銑の転炉精錬前処理装置は、上下方向に開口
する筒状の固定フードと、該固定フードの上方に、上部
に排ガス口を有する天蓋と、該天蓋の前記排ガス口の上
方に垂直に伸びる排気ダクトを備えた、溶銑の転炉精錬
前処理装置であって、前記固定フードは、排ガスを被う
ための縦向きの筒状の内板と、該内板の周囲を冷却用空
間を隔てて取り囲む筒状の外板と、前記内板の外面に冷
却水の水滴を吹き付け得るよう、複数のスプレーノズル
が取り付けられた給水管を付設してあると共に、前記外
板の低い部分にスプレー水の排水口を設けたことを特徴
とする。
【0007】請求項1記載の発明によると、冷却水の水
滴が固定フードの内板の周囲を冷却しながら下方に下が
り、外板の下部に集められたスプレー水が排水口から排
出されるので内板の周りにスプレー水が滞留することが
ない。従って、冷却効率がよいし、内板の周りに水垢が
付着したり、スケールが付着したり、ごみが詰まったり
することがないから、長期間メンテナンスを延ばすこと
ができる。また、スプレー水を滞留させないから固定フ
ードを軽量化することができる。よつて大がかりな設備
にしなくて済む。
【0008】請求項2記載の溶銑の転炉精錬前処理装置
は、上下方向に開口する筒状の固定フードと、該固定フ
ードの上方に、上部に排ガス口を有する天蓋と、該天蓋
の前記排ガス口の上方に垂直に伸びる排気ダクトを備え
た、溶銑の転炉精錬前処理装置であって、前記天蓋は、
下板の冷却用空間を隔てて上方に設けた上板とにより構
成してあると共に、下板は中心部の側が高く外周部の側
が低くなるよう傾斜しており、前記天蓋には、前記下板
における高所部分に冷却水の水滴を吹き付け得るよう、
前記中心部近傍位置に複数のスプレーノズルが取り付け
られた給水管を付設してあると共に、天蓋の低い部分の
外周部にスプレー水の排水口を設けたことを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載の発明によると、冷却水の水
滴が天蓋の下板の中央近傍から冷却しながら下板の低い
部分に下がり、天蓋の低い部分に集められたスプレー水
が排水口から外に排出されるので下板の上にスプレー水
が滞留することがない。従って、冷却効率がよいし、下
板の上に水垢が付着したり、スケールが付着したり、ご
みが詰まったりすることがないから、長期間メンテナン
スを延ばすことができる。また、スプレー水を滞留させ
ないから天蓋を軽量化することができる。よつて大がか
りな設備にしなくて済ませることができる。
【0010】請求項3記載の溶銑の転炉精錬前処理装置
は、上下方向に開口する筒状の固定フードと、該固定フ
ードの上方に、上部に排ガス口を有する天蓋と、該天蓋
の前記排ガス口の上方に垂直に伸びる排気ダクトを備え
た、溶銑の転炉前処理装置であって、前記排気ダクト
は、排ガスを通すための縦向きの内筒と、該内筒の周囲
を冷却用空間を隔てて取り囲む外筒と、前記内筒の外面
に冷却水の水滴を吹き付け得るよう、複数のスプレーノ
ズルが取り付けられた給水管を付設してあると共に、前
記外筒の低い部分にスプレー水の排水口を設けたことを
特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明によると、冷却水の水
滴が排気ダクトの内筒の周囲を冷却しながら下方に下が
り、外筒の下部に集められたスプレー水が排水口から外
に排出されるので内筒の周りにスプレー水が滞留するこ
とがない。従って、冷却効率がよいし、内筒の周りに水
垢が付着したり、スケールが付着したり、ごみが詰まっ
たりすることがないから、長期間メンテナンスを延ばす
ことができる。また、スプレー水を滞留させないから排
気ダクトを軽量化することができる。よつて大がかりな
設備にしなくて済ませることができる。
【0012】また、仮にダクトから水漏れが発生しても
冷却用空間内の冷却水は大気圧下であり、メンブレンや
水冷ジャケットの様に加圧した冷却水でないため、冷却
水が勢いよく外側に吹き出すことがなく安全である。請
求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか記載の溶
銑の転炉精錬前処理装置において、前記固定フードの前
記内板、前記天蓋の前記下板、前記固定フードの前記内
筒の板厚が2〜16mmであることを特徴とする。
【0013】板厚を2〜16mmにするのは、板厚が2
mm未満では強度が不足し、16mmを超えると装置全
体の重量が大きくなり、設備が大型化し経済的でないか
らである。請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか
記載の溶銑の転炉精錬前処理装置において、前記給水管
から給水される冷却水の流量を排ガス温度および排ガス
流量により調節可能にしたことを特徴とする。
【0014】冷却水の流量を調節し不必要な冷却水をな
くすことにより、効率的な冷却を可能とする。請求項6
の発明は、請求項1〜5のいずれか記載の溶銑の転炉精
錬前処理装置の冷却方法であって、冷却水の冷却水量密
度が5〜300[1/m2min ]であることを特徴とす
る。
【0015】冷却水の冷却水量密度を5〜300[1/
m2min ]にするのは冷却水量密度が5[1/m2min ]未
満では冷却水がスプレーノズルから噴射しないから冷却
効果を充分発揮することがでず好ましくなく、冷却水量
密度が300[1/m2min ]を超えると冷却水の原単位
が悪くなり好ましくないからである。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図に基づいて
説明する。図1は発明の実施の形態の側面略視図であ
る。溶銑の転炉精錬前処理装置は、溶銑を転炉精錬する
前に転炉精錬の前処理として行なわれる、脱Si精錬,
脱P精錬(脱P精錬と同時に行われる脱S精錬)をする
ための装置である。
【0017】ここでは、脱Si精錬をするための装置と
脱P精錬をするための装置が同じ構造のものであるか
ら、脱Si精錬装置について説明をし、脱P精錬装置に
ついては説明を省略する。。図1に示すように、溶銑の
転炉精錬前処理装置(脱Si装置)1は、固定フード1
0と、天蓋20と、排気ダクト装置30と、制御装置6
0からなつている。
【0018】固定フード10は、上下方向に開口する筒
状を形成しており、排ガスを通すための縦向きの筒状の
内板11と、内板11の周囲を冷却用空間を隔てて取り
囲む筒状の外板12と、内板11の外面に冷却水の水滴
を吹き付けるための複数のスプレーノズル41が取り付
けられた給水管40を付設してある。また、外板12の
低い部分にスプレー水の排水口55を設けてある。な
お、固定フード10は基礎フレーム(図示しない)によ
って位置固定させてある。
【0019】天蓋20は、固定フード10の上方に、上
部に排ガス口25を有し、中央部に酸素吹き込みランス
7の吹き込み口8、副原料投入口(図示しない)および
サンプリング孔(図示しない)を有し、下板21の冷却
用空間を隔てて上方にも設けた上板22とにより構成し
てある。また、下板21は中心部の側が高く外周部の側
が低くなるよう傾斜しており、天蓋20には、下板21
の高所部分に冷却水の水滴を吹き付け得るよう、中心部
近傍位置に円弧状(図示しない)の給水管40を付設し
てある。さらに、天蓋20の低い部分の外周部の上板2
2にスプレー水の排水口55を設けてある。
【0020】排気ダクト装置30は、天蓋20の排ガス
口25の上方に略垂直に伸びるように設け、複数の排気
ダクト31,32,33を段積み状に形成してある。排
気ダクト31は、排ガスを通すための縦向きの内筒34
と、内筒34の周囲を冷却用空間を隔てて取り囲む外筒
35と、内筒34の外面に冷却水の水滴を吹き付けるた
めの複数のスプレーノズル41が取り付けられた給水管
40が設けてある。なお、外筒35の低い部分にスプレ
ー水の排水口55が設けてある。また、排気ダクト32
は、排気ダクト31の上方に設けてあり、排ガスを通す
ための縦向きの内筒36と、内筒36の周囲を冷却用空
間を隔てて取り囲む外筒37と、内筒36の外面に冷却
水の水滴を吹き付けるための複数のスプレーノズル41
が取り付けられた給水管40が設けてある。なお、外筒
37の低い部分にスプレー水の排水口55が設けてあ
る。さらに、また、排気ダクト33は、排気ダクト32
の上方に設けてあり、排ガスを通すためのエルボの内筒
38と、内筒38の周囲を冷却用空間を隔てて取り囲む
外筒39と、内筒38の外面に冷却水の水滴を吹き付け
るための複数のスプレーノズル41が取り付けられた給
水管40を設けてある。
【0021】なお、外筒39の低い部分にスプレー水の
排水口55が設けてある。また、前記給水管40には給
水口45が夫々に設けてある。なお、2は、溶銑であ
り、3は、溶銑を受ける取り鍋であり、4は、取り鍋を
移動させるための台車である。また、5は、取り鍋と固
定フード10の間をシールするためのスカートである。
【0022】制御装置60は、冷却水の供給経路61
と、排ガス温度センサ67と、排ガス流量センサ68
と、演算器70とからなり、冷却水の供給経路61は給
水ポンプ62と流量調節弁63と流量計64がこの順に
配置してある。また、給水ポンプ62と流量調節弁63
と流量計64は配管65によりこの順に接続させてあ
る。
【0023】なお、配管65は流量計64の後方から分
岐して夫々の給水管40の給水口45に接続させてあ
る。また、排ガス温度センサ67は天蓋20に備えてあ
ると共に、排ガス流量センサ68が排ガスダクト32に
備えてある。
【0024】さらに、また、排ガス温度センサ67から
演算器70に信号を送るための信号回路81と、排ガス
流量センサ68から演算器70に信号を送るための信号
回路82が備えてある。また、流量計64から演算器7
0に信号を送るための信号回路83が備えてある。ま
た、演算器70から流量調節弁63に信号を送るための
信号回路84が備えてある。
【0025】次に、発明の実施の形態の動作を説明す
る。高炉から出銑された溶銑2を取り鍋3に受けて台車
4にて脱Si装置の真下に取り鍋3を移動する。次にス
カート5をセットして固定フード10と取り鍋3との間
をシールする。次に、酸素ランス7を溶銑2の上面近傍
又は溶銑2内まで下げてやり酸素を吹き込む。吹き込ま
れた酸素により溶銑2中のSiが酸化されて脱Siが促
進し、脱Si精錬が完了する。なお、脱Si精錬中の天
蓋20内の排ガス温度が約1500℃まで上昇する。こ
のために、固定フード10、天蓋20,排気ダクト装置
30が高熱に曝されることになる。
【0026】しかし、発明の実施の形態の装置を使用す
ることにより固定フード10の内板11の外側に給水管
45から給水された冷却水をスプレーノズル41を介し
て噴射し、内板11を少ない水量で効率よく冷却する。
また、噴射されたスプレー水が排水口55から排出され
るので冷却用空間内にスプレー水が溜ることがない。
【0027】また、天蓋20の下板21の上面の中央部
近傍の高い位置に給水管45から給水された冷却水がス
プレーノズル41を介して噴射し、下板21を少ない水
量で効率よく冷却することができる。また、噴射された
スプレー水が排水口55から排出されるので冷却用空間
内にスプレー水が溜ることがない。
【0028】なお、天蓋20内の排ガス温度を連続的ま
たは間欠的に温度センサ67により検出し検出信号を演
算器70に送る。また、排ガスダクト32に備えられて
いる排ガス流量センサ68により排ガス流量を検出し、
検出信号を演算器70に送る。演算器70は検出温度と
検出流量とから最適冷却水量を算出し、流量調節弁63
を絞ったり、開けたりするよう信号回路84を介して信
号を送り供給管40への冷却水の供給量を調節する。従
って、排ガス温度および排ガス流量に適した冷却が可能
になる。
【0029】さらに、また、排気ダクト31,32,3
3の内筒34,36,38の外側に給水管45から給水
された冷却水がスプレーノズル41を介して噴射し、内
筒34,36,38を少ない水量で効率よく冷却するこ
とができる。また、噴射されたスプレー水が排水口55
から排出されるので冷却用空間内にスプレー水が溜るこ
とがない。
【0030】また、排気ダクト装置30は、個々の排気
ダクト内の個々のスプレーノズル41から吹き付けられ
たスプレー水が、個々の排気ダクトの低い部分の排水口
55から排水されるので、下方に位置する排気ダクト3
1であつても、上方に位置する排気ダクト32,33の
スプレー水が流れ込んだりしないのでスプレー水が滞留
するようなことがない。
【0031】なお、排気ダクトの数は上記発明の実施の
形態のように3段に限られず、1段であつてもよいし、
2段以上あってもよい。上述のように、スプレーノズル
41を備えた冷却装置を夫々の位置に設けたから、固定
フード10の内板11,天蓋20の下板21、排気ダク
ト装置30の内筒34,36,38を少ない水量で効率
よく冷却できるし、これらの内板11の周りや下板21
の上や内筒34,36,38の周りにスケールが付着し
たり、ごみが詰まったりすることがないから、従来は3
ケ月に1回の頻度のメンテナンスであつたものが発明の
実施の形態では1年に1回の頻度のメンテナンスに延ば
すことができる。また、冷却用空間に冷却水やスプレー
水を滞留させないから固定フード10、天蓋20、排気
ダクト装置30を軽量化することができる。よつて大が
かりな設備にしなくて済ませることができる。
【0032】また、発明の実施の形態では、因みに冷却
水量密度は固定フード、天蓋、排気ダクト3段ともに9
0〜100[1/m2min ]であり、従来のメンブレン、
ジャケット式に比較して10〜20%少なくなってい
る。また、板厚は内筒9mm、外筒6mmで構成してい
るが、冷却用空間内は大気圧下のため、構造上の強度さ
え考慮すればよく、さらに板厚を薄くすることが可能で
ある。さらに、スプレーノズル圧は1.0kgf/cm
2 Gより低いと望ましい冷却効果が得られず、2.0k
gf/cm2 Gを越えると冷却水原単位が悪くなり好ま
しくない。
【0033】以上、発明の実施の形態について説明した
が、本発明の趣旨の範囲を越えない限り種々の実施がで
きる。例えば、上記発明の実施の形態では、溶銑2の脱
Si装置について説明したが、脱P精錬装置として使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態の溶銑の転炉精錬前処理装
置の要部を表す側面略視図。
【符号の説明】
1…溶銑の転炉精錬前処理装置(脱Si装置、脱P装
置)、2…溶銑、10…固定フード、11…内板、12
…外板、34,36,38…内筒、35,37,39…
外筒、20…天蓋、21…下板、22…上板、25…排
ガス口、30…排気ダクト装置、40…給水管、41…
スプレーノズル、55…排水口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太刀掛 一典 広島県福山市鋼管町1番地 日本鋼管株式 会社福山製鉄所内 (72)発明者 瀬尾 勇 愛知県西春日井郡清洲町清洲2206−2 (72)発明者 丹羽 幸雄 愛知県江南市布袋町西布154番地

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に開口する筒状の固定フード
    と、該固定フードの上方に、上部に排ガス口を有する天
    蓋と、該天蓋の前記排ガス口の上方に垂直に伸びる排気
    ダクトを備えた、溶銑の転炉精錬前処理装置であって、 前記固定フードは、排ガスを被うための縦向きの筒状の
    内板と、該内板の周囲を冷却用空間を隔てて取り囲む筒
    状の外板と、前記内板の外面に冷却水の水滴を吹き付け
    得るよう、複数のスプレーノズルが取り付けられた給水
    管を付設してあると共に、前記外板の低い部分にスプレ
    ー水の排水口を設けたことを特徴とする溶銑の転炉精錬
    前処理装置。
  2. 【請求項2】 上下方向に開口する筒状の固定フード
    と、該固定フードの上方に、上部に排ガス口を有する天
    蓋と、該天蓋の前記排ガス口の上方に垂直に伸びる排気
    ダクトを備えた、溶銑の転炉精錬前処理装置であって、 前記天蓋は、下板の冷却用空間を隔てて上方に設けた上
    板とにより構成してあると共に、下板は中心部の側が高
    く外周部の側が低くなるよう傾斜しており、前記天蓋に
    は、前記下板における高所部分に冷却水の水滴を吹き付
    け得るよう、前記中心部近傍位置に複数のスプレーノズ
    ルが取り付けられた給水管を付設してあると共に、天蓋
    の低い部分の外周部にスプレー水の排水口を設けたこと
    を特徴とする溶銑の転炉精錬前処理装置。
  3. 【請求項3】 上下方向に開口する筒状の固定フード
    と、該固定フードの上方に、上部に排ガス口を有する天
    蓋と、該天蓋の前記排ガス口の上方に垂直に伸びる排気
    ダクトを備えた、溶銑の転炉精錬前処理装置であって、 前記排気ダクトは、排ガスを通すための縦向きの内筒
    と、該内筒の周囲を冷却用空間を隔てて取り囲む外筒
    と、前記内筒の外面に冷却水の水滴を吹き付け得るよ
    う、複数のスプレーノズルが取り付けられた給水管を付
    設してあると共に、前記外筒の低い部分にスプレー水の
    排水口を設けたことを特徴とする溶銑の転炉精錬前処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記固定フードの前記内板、前記天蓋の
    前記下板、前記固定フードの前記内筒の板厚が2〜16
    mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記
    載の溶銑の転炉精錬前処理装置。
  5. 【請求項5】 前記給水管から給水される冷却水の流量
    を排ガス温度および排ガス流量により調節可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の溶銑の転
    炉精錬前処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載の溶銑の転
    炉精錬前処理装置の冷却方法であって、冷却水の冷却水
    量密度が5〜300[1/m2min ]であることを特徴と
    する冷却方法。
JP6848598A 1998-03-18 1998-03-18 溶銑の転炉精錬前処理装置およびその冷却方法 Expired - Fee Related JP3958430B2 (ja)

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JP2009162408A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Daiwa Steel Corp 電気炉の排ガス処理方法及び排ガス処理装置
JP2015152206A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 Jfeスチール株式会社 高温ガスダクト
CN108676959A (zh) * 2018-07-10 2018-10-19 中国冶集团有限公司 一种转炉活动烟罩定位及防坠落装置
KR20220008190A (ko) * 2020-07-13 2022-01-20 아이엠(주) 반응로 후드의 파열 예방과 수관의 누수 감지를 위한 후드 외관 구조 및 감지장치

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