JPH11263604A - オゾン発生装置 - Google Patents

オゾン発生装置

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Publication number
JPH11263604A
JPH11263604A JP6963898A JP6963898A JPH11263604A JP H11263604 A JPH11263604 A JP H11263604A JP 6963898 A JP6963898 A JP 6963898A JP 6963898 A JP6963898 A JP 6963898A JP H11263604 A JPH11263604 A JP H11263604A
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JP
Japan
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ozone generator
ammonia
gas
adsorbent
ozone
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Application number
JP6963898A
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English (en)
Inventor
Mitsutaka Takahashi
光孝 高橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6963898A priority Critical patent/JPH11263604A/ja
Publication of JPH11263604A publication Critical patent/JPH11263604A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低濃度のアンモニア性窒素が存在した状態で
長期にオゾン発生器が使用されても、メンテナンスが不
要で、かつ出力が安定して得られるオゾン発生装置を得
る。 【解決手段】 気体が供給されるオゾン発生器の吸気側
にアンモニアを吸着する能力を有する酸添着活性炭また
はゼオライト等の吸着剤を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低濃度のアンモ
ニアを含む気体を吸気するオゾン発生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のオゾン発生装置は、図4に示すよ
うな構成で、低濃度のアンモニアを含む気体1を、荒ご
みを取るフィルタ2を介して、オゾン発生器4に供給し
ていた。気体1の供給手段は、エアーポンプ(図示せ
ず)にて供給しても良いし、また、水中に溶かす場合は
エジェクター(図示せず)にて吸い込んでも良い。吸い
込まれた気体1はオゾン発生器4の内部に入り、無声放
電によってオゾンが生成される。
【0003】図5は、従来のオゾン発生器の電極部を示
すもので、図5(a)は平面図、図5(b)は図5
(a)のA−A線における断面図である。図5におい
て、10はセラミック等でできている絶縁基板、11,
12は基板10を挟んだ構成になっている電極を示す。
13,14は電極11,12に接続されたリード線を示
す。また、16は電極11周辺に斑点状に付着した生成
物(異物)を示し、成分は硝酸アンモンからなるもので
ある。
【0004】リード線13,14に高電圧を印加する
と、基板10を挟んだ電極11,12間でオゾンが生成
されて、エアーポンプまたはエジェクターで空気中また
は水中に送り込まれ、空気中の場合は汚染物質を酸化分
解し、水中の場合は汚染物質を分解すると共に有害菌を
殺菌する。
【0005】オゾン発生装置のオゾン出力は、オゾン発
生器4内の電極面積等の電極構造によって異なるが、民
生用としては安価で安全なものが求められる。安価で安
全なオゾン発生装置としては、5〜10mg/h程度の
低濃度域のオゾン発生装置が一般的に使用される。一
方、オゾン発生器4の電極11,12に硝酸アンモン1
6として付着し、オゾンの出力を低下させる要因の一つ
である大気中のアンモニア性窒素濃度は1ppm前後が
一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のオゾン発生装置
は、以上のように構成されていたので、大気中のアンモ
ニア性窒素が1ppm前後の濃度とはいえ、オゾン発生
器4の電極11,12付近で生成されたNOxと反応し
て微量の硝酸アンモン16をつくり、放電電極11周囲
に付着する。これが長期的(例えば半年)に電極11周
辺に蓄積していくと、電極が硝酸アンモン16で覆われ
るために、徐々にオゾンの発生量が低下する。図5の斑
点16は、約6ヶ月経過した時の電極11,12付近に
付着した硝酸アンモンを示す。電極部付近に多い理由
は、その付近が一番帯電しているからである。また、図
3に大気中のアンモニア性窒素濃度が0.5ppmの時
のオゾン発生量の経時変化を示す。図3に示すように、
従来例の場合は、1年経過で初期の半分以下に出力が低
下している。
【0007】出力が低下すると、空気中,水中共に汚染
物質の酸化分解が進まず、機能を発揮できなったり、水
中の場合は有害菌の殺菌能力が低下する。また、実開昭
62―88727号公報に示されるような、吸気側に設
けた繊維状金属による対策では、アンモニア性窒素との
反応の他に酸化反応もあり、繊維状金属の寿命が短くな
るため、メンテナンスが必要になり、メンテナンスコス
トがかかる等の問題があった。特に、銅または銅合金等
の繊維状の金属は効果が優れているため、一般的に使用
されるが、酸化しやすく、効果が1年でなくなる場合が
あった。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、低濃度のアンモニア性窒素が
存在した状態で長期にオゾン発生器が使用されても、メ
ンテナンスが不要で、かつ出力が安定して得られるオゾ
ン発生器を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るオゾン発
生装置は、気体が供給されるオゾン発生器の吸気側にア
ンモニアを吸着する能力を有する吸着剤であって、吸着
剤自身の酸化を生じないアンモニア吸着剤を設けたもの
である。
【0010】第2の発明に係るオゾン発生装置において
は、アンモニア吸着剤として酸添着活性炭を設けたもの
である。
【0011】第3の発明に係るオゾン発生装置において
は、アンモニア吸着剤としてゼオライトを設けたもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
に係るオゾン発生装置の構成を示すもので、1は吸気す
る気体、2は荒ごみを取るフィルタ、3は粒状の活性炭
に硫酸やリン酸を添着した酸添着活性炭からなるアンモ
ニア吸着剤であり、吸着剤自身の酸化を生じないもので
ある。酸添着活性炭からなるアンモニア吸着剤3は、略
200ccの容量で円筒状の容器(カセット)に充填さ
れ、着脱可能な状態でオゾン発生装置に取り付けられて
いる(図示せず)。4はオゾン発生器を示す。
【0013】図2は、この発明における実施の形態1の
オゾン発生器の電極部を示すもので、図2(a)は平面
図、図2(b)は図2(a)のB−B線における断面図
である。図2において、10はセラミック等でできてい
る絶縁基板、11,12は基板10を挟んだ構成になっ
ている電極を示す。13,14は電極11,12に接続
されたリード線を示す。
【0014】アンモニア性窒素が0.5ppm程度含ま
れた大気中の気体1を荒ごみフィルタ2を介して、吸気
する。気体1はエアーポンプ又はエジェクターにて約2
L/分の流量で吸気される。荒ごみフィルタ2を通過し
た気体1は、略200ccの容量のアンモニア吸着剤3
を通過して、オゾン発生器4まで到達する。このとき、
酸添着活性炭からなる前記吸着剤3にアンモニアは吸着
される。リード線13,14に高電圧を印加すると、基
板10を挟んだ電極11,12間で無声放電によるオゾ
ンが生成されて、エアーポンプまたはエジェクターで空
気中または水中に送り込まれ、空気中の場合は汚染物質
を酸化分解し、水中の場合は汚染物質を分解すると共に
有害菌を殺菌する。
【0015】このように、酸添着活性炭からなる吸着剤
3にアンモニアが吸着されるため、オゾン発生器4の電
極11上で硝酸アンモン16の生成が阻止される。
【0016】酸添着活性炭からなる吸着剤3の必要量に
ついては、次のようになる。オゾン発生器4で発生した
オゾンは、安全性を考慮して間欠的に4時間/日程度で
発生するのが一般的である。0.5ppmのアンモニア
を含んだ気体1を、4時間/日で、8年間吸気すると、
8年間の総アンモニア吸気量は700.8(CC)にな
る。また、酸添着活性炭からなる吸着剤3のアンモニア
平衡吸着能力は、測定した結果、約80cc/gの能力
がある。よって、総アンモニア吸気量を吸着するための
酸添着活性炭量は8.76gになる。
【0017】よって、酸添着活性炭からなる吸着剤3
は、約10gあれば、上記条件における総アンモニア量
を吸着できる。図3に、酸添着活性炭の有無によるオゾ
ン発生量の経時変化を示す。従来例のものよりも、酸添
着活性炭を有するこの発明の実施の形態によるものの方
が、12ヶ月経過しても明らかにオゾン発生量の劣化量
が少なく、安定して発生していることがわかる。また、
図2,図5に示すように、電極11,12部分の硝酸ア
ンモンの発生状態にも差がでていることが確認できる。
【0018】実施の形態1によれば、酸添着活性炭から
なるアンモニア吸着剤3を用いることにより吸着剤自身
の酸化等がないので、寿命が長く、かつメンテナンスの
必要がなく、安定したオゾン出力を得ることができる。
【0019】実施の形態2.上記実施の形態1では、ア
ンモニア吸着剤を酸添着活性炭で構成したが、アンモニ
ア吸着剤3をゼオライトとしてもよい。ゼオライトから
なる吸着剤3も、オゾン発生器4に供給される気体のア
ンモニアを吸着する吸着能力を有し、かつ吸着剤自身の
酸化を生じないものである。
【0020】ゼオライトの場合のアンモニア平衡吸着能
力は、測定した結果、約30cc/gの能力になる。よ
って、総アンモニア吸気量を吸着するためのゼオライト
量は23.36gになる。
【0021】実施の形態2によれば、ゼオライトからな
るアンモニア吸着剤3を用いることにより、吸着剤自身
の酸化等がないので、寿命が長く、かつメンテナンスの
必要がなく、安定したオゾン出力を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】第1の発明のオゾン発生装置によれば、
吸着剤自身の酸化等がないので、寿命が長く、かつメン
テナンスの必要がなく、安定したオゾン出力を得ること
ができる。
【0023】第2の発明のオゾン発生装置によれば、ア
ンモニア吸着剤として酸添着活性炭を用いることによ
り、吸着剤自身の酸化等がないので、寿命が長く、かつ
メンテナンスの必要がなく、安定したオゾン出力を得る
ことができる。
【0024】第3の発明のオゾン発生装置によれば、ア
ンモニア吸着剤としてゼオライトを用いることにより、
吸着剤自身の酸化等がないので、寿命が長く、かつメン
テナンスの必要がなく、安定したオゾン出力を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるオゾン発生装置の構成図であ
る。
【図2】 この発明によるオゾン発生器電極部構成を示
す図である。
【図3】 酸添着活性炭有無によるオゾン発生量経時変
化図である。
【図4】 従来のオゾン発生装置の構成図である。
【図5】 従来例によるオゾン発生器電極部構成,硝酸
アンモン付着状態を示す図である。
【符号の説明】
1 気体、2 荒ごみ取りフィルタ、3 酸添着活性炭
(アンモニア吸着剤)、4 オゾン発生器、10 電極
基板、電極部、12 硝酸アンモン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体が供給されるオゾン発生器の吸気側
    にアンモニアを吸着する能力を有する吸着剤であって、
    吸着剤自身の酸化を生じないアンモニア吸着剤を設けた
    ことを特徴とするオゾン発生装置。
  2. 【請求項2】 アンモニア吸着剤は、酸添着活性炭であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。
  3. 【請求項3】 アンモニア吸着剤は、ゼオライトである
    ことを特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。
JP6963898A 1998-03-19 1998-03-19 オゾン発生装置 Pending JPH11263604A (ja)

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JP6963898A JPH11263604A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 オゾン発生装置

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JP6963898A JPH11263604A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 オゾン発生装置

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ID=13408618

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110280765A1 (en) * 2009-03-04 2011-11-17 Saian Corporation Steriliser with exhaust gas cleaning system for decomposing nox with ozone

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110280765A1 (en) * 2009-03-04 2011-11-17 Saian Corporation Steriliser with exhaust gas cleaning system for decomposing nox with ozone

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