JPH1126359A - 面位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

面位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法

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JPH1126359A
JPH1126359A JP9183311A JP18331197A JPH1126359A JP H1126359 A JPH1126359 A JP H1126359A JP 9183311 A JP9183311 A JP 9183311A JP 18331197 A JP18331197 A JP 18331197A JP H1126359 A JPH1126359 A JP H1126359A
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projection optical
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Hideo Mizutani
英夫 水谷
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度に、且つ高速に被検面の面位置を検出
する。 【解決手段】 照明光源22A,22Bからの検出光よ
りヘテロダインビーム生成光学系24を介して所定の周
波数差を有する2光束LB1,LB2を生成する。2光
束LB1,LB2から基準ビーム発生用プリズム27を
介して分離した干渉光を基準信号生成部33で受光して
基準ビート信号を生成する。2光束LB1,LB2を送
光対物系29を介して所定の交差角でウエハWの表面W
aに照射し、表面Waから反射された2光束LB1,L
B2を検出対物系34を介して受光ビーム合成用プリズ
ム37に導き、受光ビーム合成用プリズム37で分離さ
れたヘテロダインビームを受光信号生成部42で受光し
て検出ビート信号を生成する。検出ビート信号と基準ビ
ート信号とを比較することによって、表面Waの投影光
学系PLの像面からのデフォーカス量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検面の高さ方向
(法線方向)の位置を検出するための面位置検出装置、
例えば半導体素子や液晶表示素子等を製造するためのリ
ソグラフィ工程において、その面位置検出装置を例えば
焦点位置検出系(AFセンサ)として使用する露光装
置、及びこの露光装置を用いたデバイスの製造方法に関
する。なお、本発明では、半導体素子、液晶表示素子、
薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)等を総称して、デ
バイスと呼ぶ。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等を製造する際に、マスクと
してのレチクルのパターンを投影光学系を介してフォト
レジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)
上の各ショット領域に転写するために、従来よりステッ
プ・アンド・リピート方式の縮小投影型露光装置(ステ
ッパー)が多用されている。最近は、投影光学系を更に
大型化することなく大面積のパターンを高精度に転写す
るために、ステップ・アンド・スキャン方式の縮小投影
型露光装置も使用されつつある。
【0003】この種の投影露光装置では、解像度を高め
るために開口数が大きく、その結果として焦点深度の浅
い投影光学系が使用されているため、従来よりウエハの
表面を投影光学系の像面に対して焦点深度の範囲内に合
わせ込む(合焦させる)ためのオートフォーカス機構が
備えられている。このオートフォーカス機構は、例えば
フォトレジストに対して非感光性の照明光を投影光学系
の光軸に対して斜めにウエハ表面に照射し、その反射光
を受光することによって、ウエハ表面の像面からのデフ
ォーカス量を検出する斜入射方式の焦点位置検出系(以
下、「AFセンサ」と呼ぶ)と、このAFセンサの検出
結果に基づいてウエハのフォーカス位置(投影光学系の
光軸方向の位置)を制御するステージ系と、を有してい
る。従来のAFセンサとしては、以下の(a)〜(c)
が知られている。
【0004】(a)特開平5−129182号公報に開
示されたセンサ このセンサは、被検面の2次元的な計測領域に斜め方向
からスリット状のパターンを投影し、更にその像をCC
D等の2次元撮像素子上に再結像させて、その像の各部
の横ずれ量に基づいてその被検面の2次元的な面位置
(ここでは、法線方向の位置)の分布を計測している。
また、被検面に斜めにスリット状のパターンを投影して
いることから、そのまではその被検面との共役面は、光
軸に垂直な面から大きく傾斜したアオリ面となるため、
撮像面をそのアオリ面に平行に設置すると、撮像面での
検出光の照度が低下する。そこで、そのセンサは、その
アオリ面を回折格子等を用いて、できるだけ光軸に垂直
な面に変換している。
【0005】(b)特開平6−97045号公報に開示
されたセンサ このセンサも、(a)のセンサと同様にスリット状のパ
ターンを被検面に投影しているが、その像を受光スリッ
ト上に再結像させて、受光スリットを通過した検出光を
受光している。そして、その再結像した像の横ずれ量を
検出するために、その像を振動ミラーによって振動させ
ている。また、オアリ面を光軸に垂直な面に近付けるた
めにプリズムを使用している。
【0006】(c)特開平6−188172号公報に開
示されたセンサ 投影光学系の露光フィールドの中心の一点での被検面の
面位置を検出するために、第1の回折格子のパターンを
被検面に投影し、その第1の回折格子のパターンを第2
の回折格子上に再結像し、その第2の回折格子を通過し
た照明光を受光している。従って、このセンサは実質的
に(b)のセンサとほぼ等価であり、スリットパターン
を回折格子で置き換えたものである。但し、この(c)
のセンサでは、回折格子の投影パターンの被検面の変位
による横ずれ量を検出するために、被検面からの反射光
を偏光子、複屈折素子(サバール板)、偏光変調素子、
及び検光子を介して受光している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、何れもスリット状のパターン、又は回折格
子のパターンを被検面に投影し、そのパターンの再結像
された像の横ずれ量からその被検面の面位置を検出して
いる。しかしながら、(a)のセンサでは、撮像素子上
に再結像されたパターンの像の横ずれ量を直接検出して
いるため、必要な分解能を得るためには再結像系を高倍
率にする必要があり、その結果、センサの大型化を招く
不都合がある。また、撮像素子の大きさによって検出領
域の大きさが制限されると共に、撮像素子の画素数が多
くなると信号処理時間が長くなるために、検出時間を短
くすることが難しいという不都合もある。
【0008】また、(b)のセンサでは、比較的低倍率
でも必要な検出精度が確保できるが、投影パターンを受
光スリット上にかなり精度よく結像させる必要がある。
そこで、検出領域が広くなって複数の計測点での面位置
を計測する場合には、複数の投影パターンと受光スリッ
トとを合わせる必要があって、光学系の調整が難しくな
る不都合がある。また、振動ミラーを用いているため
に、(a)と同様に高速な検出を行うことは難しい。
【0009】これに対して、(c)のセンサは偏光変調
素子を使っているため比較的高速に検出できるが、被検
面の反射によって偏光状態が変わると検出精度が低下す
る恐れがある。また、第1の回折格子の投影像のピッチ
を第2の回折格子のピッチに対してほぼ正確に合わせる
必要があるため、光学系の調整が難しい不都合がある。
更に、(c)では被検面のアオリを考慮していないため
に、1つの計測点の面位置を検出することは可能である
が、計測点を複数点化するのが困難であると共に、複数
点化すると検出誤差が生じる恐れがある。
【0010】また、AFセンサの検出速度に関して、最
近使用されつつあるステップ・アンド・スキャン方式の
投影露光装置では、ウエハ上のスリット状の露光領域に
対して走査方向に手前側の先読み領域内の複数の計測点
でフォーカス位置(面位置)を検出し(先読みし)、こ
の検出結果に基づいて露光領域内のウエハの表面を投影
光学系の像面に合焦させる制御も行われている。このよ
うにフォーカス位置を先読みして合焦を行う場合、走査
速度を高めて露光工程のスループットを高めるために
は、特にフォーカス位置の検出速度を高速化する必要が
ある。
【0011】本発明は斯かる点に鑑み、高精度に、且つ
高速に被検面の面位置を検出できる面位置検出装置を提
供することを第1の目的とする。また、本発明は、検出
用の光学系を大型化することなく面位置の検出分解能を
高めることができると共に、複数の計測領域(広い計測
領域)での面位置の分布も容易に検出できる面位置検出
装置を提供することを第2の目的とする。
【0012】また、本発明は、そのような面位置検出装
置を備えて高精度、且つ高速にウエハ等の基板の表面を
投影光学系の像面に合焦できる露光装置を提供すること
を第3の目的とする。更に本発明は、そのような露光装
置を用いて高い解像度で回路パターンを形成できるデバ
イスの製造方法を提供することを第4の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による面位置検出
装置は、被検面の高さ方向の面位置を検出する面位置検
出装置において、単色又は多色で所定の周波数差を有す
る可干渉な2光束(LB1,LB2)を被検面(Wa)
に対して斜めに投射して、この被検面近傍でそれらの2
光束を集光する投射光学系(22A,22B,23,2
4,26,28,29)と、その被検面で反射された2
光束をその被検面との共役面近傍で再び集光する集光光
学系(34,36)と、その共役面近傍でそれらの2光
束を合成して干渉光(LB1(+1),LB2(-1))を生成
する受光ビーム合成系(37)と、この受光ビーム合成
系からの干渉光を受光して光電変換する信号検出系(4
0A〜40C,41A〜41C,42)と、を備え、こ
の信号検出系からの検出信号に基づいてその被検面の面
位置を検出するものである。
【0014】斯かる本発明によれば、その被検面の上下
により、ヘテロダインビームよりなる2光束(LB1,
LB2)によって形成される干渉縞は、その被検面との
共役面の近傍に配置された受光ビーム合成系(37)上
で横ずれする。そこで、受光ビーム合成系(37)から
の干渉光をその信号検出系を介して光電変換して得られ
るビート信号の位相を所定の基準ビート信号の位相と比
較して、その干渉縞の横ずれ量を検出することによっ
て、その被検面の面位置(法線方向の位置)が検出でき
る。その基準ビート信号は、例えばその投射光学系内で
ヘテロダインビームを生成する音響光学素子等の駆動信
号からも生成できる。本発明では、2光束のヘテロダイ
ン干渉を用いているため、高精度に、且つ高速に面位置
が検出できる。
【0015】この場合、その信号検出系は、そのビーム
合成系からの干渉光をその被検面上の複数の被検領域
(14A〜14C)に対応して複数に分割して得られる
光束(LBA〜LBC)に対応して複数個の光電検出器
(42a〜42c)を有し、これら複数個の光電検出器
からの検出信号に基づいてその被検面の複数の被検領域
(14A〜14C)の面位置を独立に検出することが望
ましい。このように干渉光を複数の光束に分割するだけ
で、光学系を大型化することなく複数の計測領域(広い
計測領域)での面位置の分布が検出できる。
【0016】また、その受光ビーム合成系は、その被検
面との共役面近傍に配置されそれら2光束(LB1,L
B2)の回折光(LB1(+1),LB2(-1))を同一方向
に回折させる格子状パターン(37b)を含むことが望
ましい。その格子状パターン(37b)を用いることに
よって、コンパクトな構成で2光束を実質的に同軸に合
成して干渉光を生成できる。
【0017】また、その投射光学系よりそれら2光束
(LB1,LB2)の一部を分岐して得られる2光束
(LA1(+1),LA2(-1))の干渉光を光電変換して基
準信号を生成する基準信号発生系(27,30,31A
〜31C,32A〜32C,33)を備え、その信号検
出系からの検出信号とその基準信号とを比較してその被
検面の面位置を検出するようにしてもよい。この場合、
一例としてその投射光学系内で被検面との共役面の近傍
に回折格子パターン(27c)が配置され、この回折格
子パターンから同一方向に発生する1対の回折光よりな
る干渉光(ヘテロダインビーム)が光電変換されて、基
準ビート信号(基準信号)が生成される。その基準信号
を用いることによって、その投射光学系に対する被検面
の相対変位が高精度に検出される。
【0018】また、被検面に形成されている回路パター
ン等の線状パターン(CP)の影響を避けるためには、
検出用の2光束(LB1,LB2)が被検面で作る干渉
縞(4Aa)の長手方向がその線状パターンと非平行に
なるようにそれらの2光束を入射させることが望まし
い。また、本発明による露光装置は、本発明の面位置検
出装置と、マスク(R)に形成されたパターンの像を基
板(W)上に投影する投影光学系(PL)と、その基板
の位置決めを行うと共に、その基板の投影光学系(P
L)の光軸方向の位置を制御する基板ステージ(7,8
A〜8C,9)と、を備え、その面位置検出装置で被検
面としてのその基板の表面の面位置を検出し、この検出
結果に基づいてその基板ステージを介してその基板の表
面を投影光学系(PL)の像面に合焦させるものであ
る。斯かる本発明の露光装置によれば、高精度、且つ光
束に合焦が行われる。
【0019】この場合、その基板ステージと同期してそ
のマスクを移動するマスクステージ(5A,5B)を更
に備え、露光時にそのマスクステージ及び基板ステージ
を介してそのマスク及びその基板を投影光学系(PL)
に対して同期して走査すると共に、その基板上で走査方
向に対して投影光学系(PL)による露光領域(3)よ
り手前側の先読み領域(4A,4B)でその面位置検出
装置を介してその基板の表面の面位置を先読みし、この
ように先読みされた結果に基づいてその基板の表面の投
影光学系(PL)の像面に対する合焦を行うようにして
もよい。これは、本発明の面位置検出装置をステップ・
アンド・スキャン方式のような走査露光型の投影露光装
置の先読みセンサに適用したことを意味する。
【0020】また、本発明によるデバイスの製造方法
は、本発明の露光装置を用いて所定の回路デバイスを製
造するためのデバイスの製造方法であって、その基板上
に感光材料を塗布する第1工程(ステップ103)と、
その面位置検出装置で検出される被検面としてのその基
板の表面の面位置に基づいて、その基板の表面を投影光
学系(PL)の像面に合焦させた状態で、そのマスクの
パターン像をその基板上に露光する第2工程(ステップ
104)と、その基板の現像を行う第3工程(ステップ
105)と、この現像後の基板上に回路パターンを形成
する第4工程(ステップ106)と、を有するものであ
る。本発明の製造方法によれば、基板上にマスクパター
ン像が合焦状態で高い解像度で投影されるため、最終的
に得られる回路パターンの線幅制御精度が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本発明の面位置検出装
置は、ステップ・アンド・リピート方式、又はステップ
・アンド・スキャン方式の何れの投影露光装置にも適用
できるが、以下では本発明をステップ・アンド・スキャ
ン方式の投影露光装置のAFセンサ(焦点位置検出系)
として適用した例につき説明する。
【0022】図1は、本例の投影露光装置の概略構成を
示し、この図1において、露光光を発生する露光光源、
その露光光の照度分布を均一化するためのフライアイレ
ンズ、照明系開口絞り、リレーレンズ系、視野絞り(レ
チクルブラインド)、及びコンデンサレンズ系等を含む
照明光学系1から射出された露光光ILは、レチクルR
のパターン面の矩形の照明領域2を照明する。露光光I
Lとしては、KrFエキシマレーザ光(波長248n
m)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)等の
エキシマレーザ光、YAGレーザの高調波、又は水銀ラ
ンプのi線(波長365nm)等が使用できる。
【0023】露光光ILのもとで、レチクルRの照明領
域2内のパターンの像は、投影光学系PLを介して所定
の投影倍率β(βは例えば1/4,1/5等)で、フォ
トレジストが塗布されたウエハW上の矩形の露光領域3
に反転投影される。以下、投影光学系PLの光軸AXに
平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で走査露光時の
走査方向に直交する非走査方向(図1の紙面に平行な方
向)にX軸を取り、その走査方向(図1の紙面に垂直な
方向)にY軸を取って説明する。このとき、レチクルR
はレチクルステージ5A上に保持され、レチクルステー
ジ5Aはレチクルベース5B上にリニアモータ方式でY
方向に連続移動できると共に、X方向、Y方向、回転方
向に微動できるように載置されている。レチクルステー
ジ5Aの2次元的な位置はレチクルステージ駆動系6内
のレーザ干渉計によって計測され、この計測結果、及び
装置全体の動作を統轄制御する主制御系12からの制御
情報に基づいて、レチクルステージ駆動系6内の制御部
がレチクルステージ5Aの動作を制御する。
【0024】一方、ウエハWは不図示のウエハホルダを
介してZチルトステージ7上に保持され、Zチルトステ
ージ7は、それぞれZ方向に伸縮自在の3個のZアクチ
ュエータ8A〜8Cを介してXYステージ9上に載置さ
れ、XYステージ9は不図示の定盤上に載置されてい
る。Zアクチュエータ8A〜8Cとしては、駆動モータ
の回転を上下動に変換するカム機構、又は電歪素子等が
使用できる。Zチルトステージ7、Zアクチュエータ8
A〜8C、及びXYステージ9よりウエハステージが構
成されている。マイクロプロセッサを含む合焦制御系1
3によって、Zアクチュエータ8A〜8Cを並列に伸縮
させることによって、Zチルトステージ7(ウエハW)
のフォーカス位置(投影光学系PLの光軸方向の位置、
即ちZ方向の位置)を制御でき、Zアクチュエータ8A
〜8Cを個別に伸縮させることによって、Zチルトステ
ージ7(ウエハW)の傾斜角を制御できる。また、XY
ステージ9は、例えばリニアモータ方式でY方向に連続
移動すると共に、X方向、Y方向にステップ移動する。
Zチルトステージ7の上端に固定された移動鏡10mに
外部のレーザ干渉計10からレーザビームが照射されて
いる。
【0025】図4に示すように、移動鏡10mは互いに
直交するX軸の移動鏡10mX、及びY軸の移動鏡10
mYより構成され、X軸の移動鏡10mXにはX軸に平
行に1軸のレーザビームLBXが照射され、Y軸の移動
鏡10mYにはY軸に平行に2軸のレーザビームLBY
1,LBY2が照射されている。そして、例えばレーザ
ビームLBX、及びLBY1によってZチルトステージ
7(ウエハW)のX座標、及びY座標が計測され、レー
ザビームLBY1,LBY2による計測値の差分よりZ
チルトステージ7(ウエハW)の回転角が計測される。
【0026】図1に戻り、レーザ干渉計10による計測
値、及び主制御系12からの制御情報に基づいてウエハ
ステージ駆動系11がXYステージ9の動作を制御す
る。走査露光時には、レチクルステージ5Aを介してレ
チクルRが照明領域2に対して+Y方向(又は−Y方
向)に速度VRで走査されるのに同期して、XYステー
ジ9を介してウエハWが露光領域3に対して−Y方向
(又は+Y方向)に速度β・VR(βは投影倍率)で走
査される。そして、ウエハW上の或るショット領域への
走査露光が終了した後、XYステージ9をステッピング
させて、次のショット領域を走査開始位置に移動して走
査露光を開始するという動作がステップ・アンド・スキ
ャン方式で繰り返されて、ウエハW上の各ショット領域
への露光が行われる。
【0027】このようにウエハW上の各ショット領域へ
の走査露光を行う際には、合焦制御系13がZアクチュ
エータ8A〜8Cの伸縮量を制御することによって、オ
ートフォーカス方式、及びオートレベリング方式で矩形
の露光領域3内でウエハWの表面を投影光学系PLの像
面に合わせ込む(合焦させる)必要がある。そして、ウ
エハWの表面のフォーカス位置の分布情報を合焦制御系
13に供給するために、投影光学系PLに対して走査方
向の両側に斜入射方式のAFセンサ(焦点位置検出系)
が設置されている。
【0028】図4に示すように、投影光学系PLに対し
て−Y方向の側面に投射光学系21A及び集光光学系2
1Bよりなる第1のAFセンサ(以下、「AFセンサ2
1A,21B」と呼ぶ)が設置され、投影光学系PLに
対して+Y方向の側面に投射光学系20A及び集光光学
系20Bよりなる第2のAFセンサ(以下、「AFセン
サ20A,20B」と呼ぶ)が設置されている。そし
て、第1のAFセンサ21A,21Bは、投影光学系P
Lによる露光領域3より−Y方向側の先読み領域4Aに
検出光を照射して、先読み領域4A内の複数の計測領域
のフォーカス位置を検出する。一方、第2のAFセンサ
20A,20Bは、投影光学系PLによる露光領域4よ
り+Y方向側の先読み領域4B(図2(a)参照)に検
出光を照射して、先読み領域4B内の複数の計測領域の
フォーカス位置を検出する。
【0029】従って、露光領域3に対してウエハWが+
Y方向に走査される場合には、第1のAFセンサ21
A,21Bによって先読み領域4A内で検出されたフォ
ーカス位置の情報に基づいて合焦制御系13が合焦制御
を行い、露光領域3に対してウエハWが−Y方向に走査
される場合には、第2のAFセンサ20A,20Bによ
って先読み領域4B内で検出されたフォーカス位置の情
報に基づいて合焦制御系13が合焦制御を行う。それら
2つのAFセンサの構成は同一であるため、以下では第
1のAFセンサ21A,21Bの構成、及びフォーカス
位置の検出動作につき説明する。
【0030】図1の第1のAFセンサ21A,21Bの
投射光学系21Aにおいて、照明光源22A及び22B
からは互いに異なる波長λ1の検出光L1、及び波長λ
2の検出光L2が射出されている。波長λ1,λ2はウ
エハW上のフォトレジストに対する感光性の弱い波長で
あり、照明光源22A,22Bとしては、半導体レー
ザ、He−Neレーザ、He−Cdレーザ等が使用でき
る。このように2波長以上の多波長の検出光を用いるこ
とにより、被検面がフォトレジストのような薄膜で覆わ
れている場合にも薄膜干渉による悪影響を低減できる。
検出光L1及びL2はダイクロイックミラー23により
同軸に合成され、ヘテロダインビーム生成光学系24に
入射する。
【0031】ヘテロダインビーム生成光学系24は複数
の音響光学素子を備え、これらの音響光学素子を外部の
駆動系25から供給される駆動信号で駆動することによ
って、入射する検出光から互いに所定の周波数差Δf
(Δfは例えば数10kHz程度)を有する可干渉な2
光束LA1,LA2を生成する。更に、駆動系25は、
2つの音響光学素子に対する駆動信号を例えばミクシン
グすることによって周波数Δfの基準ビート信号を生成
し、この基準ビート信号を合焦制御系13に供給してい
る。そのように生成された2光束LA1,LA2は、所
定の交差角でヘテロダインビーム生成光学系24から射
出された後、リレー光学系26によって基準ビーム発生
用プリズム27内の接合面よりなる格子形成面27aで
交差する。なお、図1では2光束LA1,LA2、及び
これらから分岐して得られる光束の主光線が実線で示さ
れている。
【0032】その格子形成面27aの一部には回折格子
(図7参照)が形成され、この回折格子による光束LA
1の+1次回折光LA1(+1)、及び光束LA2の−1次
回折光LA2(-1)が平行に基準ビーム発生用プリズム2
7から射出される。回折光LA1(+1)、及びLA2(-1)
よりなる周波数差Δfを有するヘテロダイン干渉光は、
アオリ角補正用のビーム成形プリズム30を経て3個の
集光レンズ31A〜31Cに入射する。
【0033】図3の点線の光路は、図1の2光束LA
1,LA2、及びこれらから分岐して得られる光束の幅
を示し、この図3において、集光レンズ31A〜31C
はウエハW上の先読み領域4A内の3個の計測領域に対
応して配置されている。そして、回折光LA1(+1)、及
びLA2(-1)よりなる干渉光の内で、集光レンズ31A
〜31Cで集光された干渉光LAA〜LACは、それぞ
れ光ファイバ32A〜32Cを介して基準信号生成部3
3内の光電検出器33a〜33cに入射する。光電検出
器33a〜33cから周波数Δfの基準ビート信号RA
〜RCが出力され、これらは図1の合焦制御系13に供
給される。
【0034】図1に戻り、基準ビーム発生用プリズム2
7に入射した2光束LA1,LA2の内で、格子形成面
27aを透過した2光束(これをLB1,LB2とす
る)は、光路折り曲げ用のミラー28で反射されて、送
光対物系29を経て、被検面であるウエハWの表面Wa
の先読み領域4Aで交差し、先読み領域4Aに干渉縞が
形成される。なお、2光束LB1,LB2の光軸の入射
角をθとする。この際、表面Waが投影光学系PLの像
面に合焦している状態で、基準ビーム発生用プリズム2
7内の格子形成面27aと表面Waとは共役関係にあ
る。即ち、送光対物系29は、格子形成面27aと表面
Wa(投影光学系PLの像面)とに関してシャインプル
ーフの条件(アオリの結像関係)を満足している。
【0035】図2(a)は、露光領域3と先読み領域4
Aとの関係を示し、この図2(a)において、ウエハW
上の或るショット領域SA内でX方向に細長い露光領域
3に対して−Y方向側に所定間隔で、斜線を施して示す
ようにX方向に細長い先読み領域4Aが設定されてい
る。既に説明したように、先読み領域4A内でのフォー
カス位置の情報は、露光領域3に対してショット領域S
Aを+Y方向に走査する場合に使用される。更に、本例
では、先読み領域4A内でX方向に一列に配列された3
個の計測領域14A〜14Cでそれぞれ独立にフォーカ
ス位置を検出する。光ファイバ32A〜32Cに入射す
る光束は、それぞれ格子形成面27a上でほぼ計測領域
14A〜14Cと共役な領域から回折された光束であ
る。同様に、露光領域に対してショット領域SAを−Y
方向に走査する際に使用される+Y方向側の先読み領域
4B内でも、X方向に一列に配列された3個の計測領域
15A〜15Cでそれぞれ独立にフォーカス位置が検出
される。
【0036】この場合、図1の投射光学系21Aからの
2光束LB1,LB2は、先読み領域4Aの長手方向に
沿って、即ちX方向に沿って先読み領域4Aに入射して
いる。同様に、図4の投射光学系20Aからの2光束
も、図2(a)の先読み領域4Bの長手方向に沿って、
即ちX方向に沿って先読み領域4Bに入射している。こ
の構成によって、露光領域3に対して走査方向の近傍に
フォーカス位置計測領域としての先読み領域4A,4B
を配置することができ、高精度なフォーカス制御が可能
になる。更に、本例では露光領域3から離れた領域でフ
ォーカス位置を検出しているため、投影光学系PLの作
動距離が例えば1mm程度以下と短い場合でも、フォー
カス位置検出用の光束の投影光学系PLによるケラレを
防止できる。
【0037】また、図2(b)は先読み領域4A内で2
光束によって形成される干渉縞4Aaを示し、この図2
(b)に示すように、ショット領域SA内にはそれまで
の工程によって凹凸の回路パターンCPが形成されてい
るものとする。回路パターンCPは、通常はショット領
域を囲む辺に平行な凹凸の線状パターンより構成されて
いる。そこで、その回路パターンCPによる回折の影響
を軽減するために、先読み領域4A内の干渉縞4Aaの
ピッチ方向(明部及び暗部の配列方向)は、回路パター
ンCPを構成する線状パターンの方向とは非平行に設定
されている。一例として、干渉縞4Aaのピッチ方向は
X軸及びY軸に45°で交差する方向に設定されてい
る。
【0038】図1に戻り、被検面としてのウエハWの表
面Waで反射された2光束LB1,LB2は、検出対物
系34を通り光路折り曲げ用のミラー36で反射された
後、受光ビーム合成用プリズム37内の接合面としての
格子形成面37aに入射する。表面Waが投影光学系P
Lの像面に合焦している状態で、検出対物系34に関し
て表面Waと格子形成面37aとは共役関係にある。即
ち、検出対物系34は、表面Wa(投影光学系PLの像
面)と格子形成面37aとに関してシャインプルーフの
条件(アオリの結像関係)を満足している。また、検出
対物系34の被検面に対する瞳面(光学的フーリエ変換
面)には、図5(a)に示すように、2つの開口35
a,35bが形成された空間フィルタ35が配置されて
いる。開口35a及び35bは、それぞれウエハWの表
面Waで正反射された光束LB1及びLB2が通過する
領域に形成されており、空間フィルタ35によって表面
Waの回路パターン等から発生するノイズの要因となる
回折光が遮光される。
【0039】図1に戻り、受光ビーム合成用プリズム3
7内の格子形成面37a上で先読み領域4Aと共役な領
域に回折格子(図8参照)が形成されている。この回折
格子による光束LB1の+1次回折光LB1(+1)、及び
光束LB2の−1次回折光LB2(-1)は平行に合成され
て受光ビーム合成用プリズム37から射出された後、集
光用レンズ38Aを通り、空間フィルタ39を通ってレ
ンズ38Bによって平行光束になる。空間フィルタ39
には、図5(b)に示すように光軸上に1つの開口39
aが形成されており、開口39aを±1次回折光LB1
(+1),LB2(-1)が通過し、それ以外の回折光(0次光
を含む)は遮断されている。
【0040】図3に示すように、レンズ38Bから射出
される回折光LB1(+1),LB2(-1)よりなるヘテロダ
イン干渉光は、集光レンズ40A〜40Cに入射する。
集光レンズ40A〜40CはウエハW上の先読み領域4
A内の3個の計測領域14A〜14C(図2(a)参
照)に対応して配置されている。そして、回折光LB1
(+1),LB2(-1)よりなる干渉光の内で、集光レンズ4
0A〜40Cで集光された干渉光LBA〜LBCは、そ
れぞれ光ファイバ41A〜41Cを介して受光信号生成
部42内の光電検出器42a〜42cに入射する。光電
検出器42a〜42cから周波数Δfの検出ビート信号
DA〜DCが出力され、これらも図1の合焦制御系13
に供給される。
【0041】図1の合焦制御系13では、光ファイバ3
2A〜32Cを介して得られる干渉光に対応する基準ビ
ート信号RA〜RCを基準として、それぞれ光ファイバ
40A〜40Cを介して得られる干渉光に対応する検出
ビート信号DA〜DCの位相差φA〜φCを検出し、こ
れらの位相差より図2(a)の計測領域14A〜14C
の平均的なフォーカス位置(Z方向の位置)を求める。
本例では、演算量を少なくするため、投影光学系PLの
像面(ベストフォーカス位置)に対する計測領域14A
〜14Cのそれぞれの平均的なデフォーカス量ΔZA〜
ΔZCを算出する。このため、予め例えばテストプリン
ト等によって求められた投影光学系PLの像面にウエハ
Wの表面Waが合致している状態で、基準ビート信号R
A〜RCに対する検出ビート信号DA〜DCの位相差φ
0 〜φC0 が求めて記憶されている。そして、実際の
露光時には、その記憶されている位相差φA0 〜φC0
に対して計測された位相差φA〜φCの差分ΔφA〜Δ
φCが求められ、これらの差分ΔφA〜ΔφCがそれぞ
れデフォーカス量ΔZA〜ΔZCに変換される。その
後、走査によって先読み領域4A内のウエハWの表面W
aが露光領域3に達したときに、それらのデフォーカス
量ΔZA〜ΔZCが0になるようにZアクチュエータ8
A〜8Cの伸縮量が制御される。その先読み動作と合焦
動作とは走査露光中連続的に実行され、露光対象のショ
ット領域の全面にレチクルRのパターン像が合焦状態で
高い解像度で転写される。
【0042】なお、それらのデフォーカス量ΔZA〜Δ
ZCが0になるようにZアクチュエータ8A〜8Cの伸
縮量を制御する代わりに、予め投影光学系PL側に所定
のレンズ間の気体圧力を制御する機構、又は所定のレン
ズを駆動する機構等からなる像面の移動機構を設けてお
き、それらのデフォーカス量ΔZA〜ΔZCを相殺する
ように像面側を移動させるようにしてもよい。
【0043】これらの場合、それらの位相差の差分Δφ
A〜ΔφCは、ウエハWの表面WaのZ方向への変位に
よって生じる、2光束LB1,LB2の受光ビーム合成
用プリズム37の格子形成面37aに対する横ずれ量に
対応している。具体的に、図1のウエハWの表面Waの
Z方向への変位量をz、2光束LB1,LB2の受光ビ
ーム合成用プリズム37に対する横ずれ量をy、検出対
物系34による表面Waから格子形成面37aに対する
倍率をα、表面Waに対する2光束LB1,LB2の光
軸の入射角をθとすると、以下の関係が成立している。
【0044】z=y/(2・α・sin θ) (1) この式より、同じ変位量(デフォーカス量)zであれ
ば、倍率αが大きくなるか、又は入射角θが大きくなる
程に2光束LB1,LB2の横ずれ量yが大きくなっ
て、検出感度が向上することが分かる。また、2光束L
B1,LB2の横ずれ量をy、格子形成面37aでの干
渉縞のピッチをpとすると、対応する位相差Δφ(ra
d)は次のようになる。
【0045】Δφ=2・π・y/p (2) 従って、位相差Δφの検出分解能を高めることによっ
て、横ずれ量y、ひいては(1)式よりZ方向への変位
量zを極めて高い分解能で、高精度に検出できる。この
ように本例では、被検面としてのウエハWの表面Waに
所定の周波数差Δfを有する2光束LB1,LB2の干
渉縞が形成され、この干渉縞を検出対物系34等を介し
て光電変換して得られた検出ビート信号DA〜DCの位
相に基づいて、被検面の面位置、即ちフォーカス位置
(投影光学系PLの光軸方向の位置)が検出されてい
る。その検出ビート信号DA〜DCの周波数Δfは、例
えば数10kHz程度であるため、そのフォーカス位置
の検出は例えば数msec以内に極めて高速に実行でき
る。しかも、検出ビート信号DA〜DCの位相は、例え
ば10-3radのオーダで正確に検出できるため、表面
Waのフォーカス位置(デフォーカス量)を極めて高い
分解能で検出できる。
【0046】また、本例では、検出ビート信号DA〜D
Cの基準ビート信号として、表面Waと共役な投射光学
系21A内の格子形成面27aから分岐されたヘテロダ
イン干渉光の光電変換信号が使用されている。従って、
投影光学系PLに対する格子形成面27aの相対位置が
ずれないようにしておくことによって、表面Waの投影
光学系PLの像面に対するデフォーカス量を高精度に、
且つ安定に検出できる。なお、照明光源22A,22B
の発光動作が安定している場合には、その基準ビート信
号として、駆動系25で音響光学素子用の駆動信号から
電気的に生成される基準ビート信号を使用してもよい。
この場合には、基準ビート信号発生のための基準ビーム
発生用プリズム27、ビーム成形プリズム30、集光レ
ンズ31A〜21C、光ファイバ32A〜32C、及び
基準信号生成部33が省略できるため、光学系の構成が
簡素化できる利点がある。
【0047】次に、図1のヘテロダインビーム生成光学
系24、基準ビーム発生用プリズム27、及び受光ビー
ム合成用プリズム37の構成例につき詳細に説明する。
図6は、ヘテロダインビーム生成光学系24の構成例を
示し、この図6において、図1のダイクロイックミラー
23によって波長の異なる2つの検出光L1,L2が同
軸に合成されて光束Lとして供給されている。そして、
この光束Lの光路に沿って順次、第1の異方ブラッグ回
折を起こす音響光学素子(以下、「異方AOM」と呼
ぶ)16A、リレーレンズ17、及び第2の異方AOM
18Aが配置されている。異方AOM16A及び18A
の超音波作用領域は、リレーレンズ17に関して共役と
なっている。それらの異方AOM16A,18Aは、そ
れぞれ例えば2酸化テルル(TeO2)、石英、又はモリ
ブデン酸鉛(PbMoO4)等の音響光学媒体に、圧電素
子等のトランスデューサを被着したものであり、異方A
OM16A及び18Aのトランスデューサに対してそれ
ぞれ発振器16B及び18Bから周波数f1 及びf2(f
2 =f1 +Δf)の高周波信号が印加されている。周波
数f1 及びf2 は各AOMを安定に駆動できるように例
えば数MHz〜数10MHz程度に設定されている。但
し、発振器16B,18Bは実際には、図1の駆動系2
5内に組み込まれている。なお、異方AOM16A,1
8Aの詳細な構成例、及び異方ブラッグ回折の原理等に
ついては、特願平8−207100号で開示されてい
る。
【0048】この場合、入射する光束Lの進行方向を+
z方向として、図6の紙面内でz方向に直交する方向を
x方向とすると、本例の異方AOM16A,18Aで
は、内部の超音波の進行方向、及び入射光束の入射方向
を含む平面(xz平面)に平行な方向に偏光した光束の
みが1次のブラッグ回折を受けると共に、0次光の偏光
状態は変化せず、1次回折光の偏光方向は入射時に対し
て直交する方向に回転する。また、その0次光は周波数
変調を受けないが、1次回折光はf1(又はf2)の周波数
変調を受ける。従って、図6において、入射する光束L
はx方向に直線偏光させておく。
【0049】これによって、入射する光束Lの第1の異
方AOM16Aによる0次光L0 はそのままリレーレン
ズ17を介して第2の異方AOM18Aに向かい、光束
Lの異方AOM16Aによる1次回折光L1 は、周波数
1 の変調を受けて、且つ偏光方向が図6の紙面に垂直
な方向となってリレーレンズ17を介して異方AOM1
8Aに向かう。この場合、第1の異方AOM16Aで
は、0次光L0 と1次回折光L1 とがほぼ等しい強度と
なるように超音波の強度が調整されている。これによっ
て、0次光及び1次回折光以外は極めて弱くなる。
【0050】一方、第2の異方AOM18Aでは、+z
方向に入射すると共にxz平面に平行な方向に偏光する
光束をほぼ100%1次回折光として回折するように超
音波の強度等が調整されている。また、第1の異方AO
M16Aからの1次回折光L 1 は、第2の異方AOM1
8Aにおいては入射角の点でもブラッグ回折を受けにく
い角度となっている。従って、0次光L0 は異方AOM
18Aでほぼ100%が回折されて、周波数f2 の変調
を受けた1次回折光L01となり、1次回折光L 1 は異方
AOM18Aをほぼそのまま透過して0次光L10とな
る。また、1次回折光L01は異方AOM18Aでの回折
によって偏光方向が図6の紙面に垂直な方向に回転して
おり、0次光L10の偏光方向も同じである。従って、1
次回折光L 01と0次光L10とを干渉させると、周波数|
1 −f2 |(=Δf)のヘテロダインビームが得られ
る。そこで、0次光L10及び1次回折光L01がそれぞれ
図1の光束LA1及びLA2として使用される。
【0051】この際に、図6において、0次光L10及び
1次回折光L01は2つの異方AOM16A,18A内の
超音波(進行波)のピッチに応じてほぼ対称に回折され
ている。従って、入射する光束Lが2波長、更には3波
長以上の多波長光であっても、最終的に得られるヘテロ
ダイン干渉光の位相は全部の波長について揃ったものに
なる。従って、本例のように検出光として複数波長の光
束を使用しても、得られる干渉光を光電変換して得られ
るビート信号のSN比(=振幅/直流レベル)は十分に
高く、高精度に変位検出が行われる。また、本例では2
つの異方AOM16A,18Aを用いているため、入射
する光束Lをほぼ100%ヘテロダインビームに変換で
きる利点がある。
【0052】なお、図6の第2の異方AOM18Aから
は入射する0次光L0 の0次光も僅かに発生することが
あるが、この0次光を除去したい場合には、その異方A
OM18Aの後に0次光除去用の空間フィルタを設置す
ればよい。また、入射する光束Lの変換効率が多少低下
してもよい場合には、2つの異方AOM16A,18A
を使用する代わりに、ラマン−ナス回折領域で使用され
る音響光学素子とブラッグ回折領域で使用される音響光
学素子との組み合わせ、又は回折格子と2つのブラッグ
回折領域で使用される音響光学素子との組み合わせ等を
使用してもよい。
【0053】次に、図7(a)は、図1の基準ビーム発
生用プリズム27を示し、この図7(a)において、基
準ビーム発生用プリズム27は、格子形成面27aで断
面が3角形のプリズムと断面が4角形のプリズムとを貼
り合わせて形成されている。そして、図7(b)に示す
ように、格子形成面27aの中央部は細長い開口部(透
過部)27bとなり、開口部27bの周囲に所定ピッチ
で反射型の基準回折格子27cが形成されている。開口
部27bは、前に述べた通り図1の送光対物系29によ
り、被検面であるウエハWの表面Waと共役関係にあ
り、基準回折格子27cのピッチ方向は、その共役像の
ピッチ方向が図2(b)の回路パターンCPと平行にな
らないように傾けて設定されている。
【0054】そして、図1のリレー光学系26から射出
された2光束LA1,LA2は、図7(a)の基準ビー
ム発生用プリズム27の入射面を通って斜めに交差する
ように開口部27b及び基準回折格子27cに入射す
る。従って、基準回折格子27c上に形成される2光束
LA1,LA2の干渉縞のピッチ方向は、基準回折格子
27cのピッチ方向に平行になっている。そして、基準
回折格子27cによる光束LA1の+1次回折光LA1
(+1)、及び光束LA2の−1次回折光LA2(-1)は平行
に射出面27dを経て図1のビーム成形プリズム30に
向かう。従って、基準回折格子27cのピッチは、回折
光LA1(+1)、及びLA2(-1)が平行になるように設定
されている。また、射出面27dは、回折光LA1(+
1)、及びLA2(-1)の進行方向にほぼ垂直に設定されて
いる。また、2光束LA1,LA2の内で開口部27b
を通過した光束LB1,LB2が図1のミラー28を経
て被検面に向かう。
【0055】次に、図8(a)は、図1の受光ビーム合
成用プリズム37を示し、この図8(a)において、受
光ビーム合成用プリズム37は、接合面としての格子形
成面37aで2つの断面形状が3角形のプリズムを貼り
合わせて構成され、格子形成面37aは図1の検出対物
系34によって被検面1としてのウエハWの表面Waと
共役になっている。図8(b)に示すように、格子形成
面37aの中央部には所定ピッチで回折格子37bが形
成されている。この回折格子37bのピッチ方向は、図
2(b)に示す先読み領域4A内の干渉縞4Aaのピッ
チ方向に対応させて斜め方向に設定されている。これに
よって、図1のミラー36で反射された光束LB1,L
B2が受光ビーム合成用プリズム37に斜めに交差する
ように入射すると、回折格子37bによる光束LB1の
+1次回折光LB1(+1)、及び光束LB2の−1次回折
光LB2(-1)が平行に周波数差Δfのヘテロダイン干渉
光として発生し、このヘテロダイン干渉光が図1の集光
レンズ38Aに向かう。従って、回折格子37bのピッ
チは、回折光LB1(+1),LB2(-1)が平行に発生する
ように設定されている。
【0056】次に、本例の投影露光装置を実際にウエハ
W上に回路パターンを形成する工程で用いる場合の動作
の一例につき、図10のフローチャートを参照して説明
する。先ず、図10のステップ101において、図1の
レチクルステージ5A上にレチクルRがロードされる。
次のステップ102において、露光対象のウエハ(ウエ
ハWとする)上に金属膜を蒸着し、ステップ103にお
いて、そのウエハW上の金属膜上にレジストを塗布した
後、ウエハWを図1の投影露光装置のウエハステージの
Zチルトステージ7上にロードする。次に、ステップ1
04において、走査方向に応じて図4のAFセンサ21
A,21B、又はAFセンサ20A,20Bを使い分け
て、オートフォーカス方式、及びオートレベリング方式
で合焦を行いながら、レチクルRのパターン像を走査露
光方式でウエハWの各ショット領域に露光する。
【0057】その後、ステップ105において、ウエハ
W上のレジストの現像を行い、ステップ106でそのレ
ジストパターンをマスクとしてウエハW上の金属膜のエ
ッチングを行った後、レジストパターンを除去すること
によって、所望の回路パターンがウエハW上の各ショッ
ト領域に形成される。その後、ウエハWは次のレイヤの
回路パターンの形成工程に移行する。この際に本例のA
Fセンサ21A,21B等は検出速度が高く、フォーカ
ス位置の先読みからウエハWの姿勢制御までの追従速度
が速くできるため、ウエハW上の各ショット領域をそれ
ぞれ投影光学系PLの像面に正確に合焦させた状態で走
査露光を行うことができる。従って、ウエハW上の各シ
ョット領域に所望の回路パターンが高い解像度で形成さ
れる。
【0058】なお、上記の実施の形態では、複数波長の
ヘテロダインビームを生成するために、照明光源22
A,22B及びヘテロダインビーム生成光学系24等を
使用しているが、ヘテロダインビームを発生するために
は、所定の周波数差を有する2つのレーザビームを発生
するゼーマンレーザ等も利用できる。また、上記の実施
の形態では、先読み領域4A,4B内の3箇所でフォー
カス位置が検出されているが、その計測領域(計測点)
の個数は任意である。例えば、図9(a)に示すよう
に、先読み領域4A内の5箇所の計測領域14A〜14
Eでフォーカス位置を検出してもよく、更には複数列の
計測領域でフォーカス位置を検出してもよい。また、例
えば他にレベリングセンサを使用する場合には、1点で
のみフォーカス位置の計測を行ってもよい。
【0059】また、図9(c)のように2つの先読み領
域4A,4Bの他に露光領域3の領域の中心の1点4C
の部分のフォーカス位置もモニタすれば、フォーカス制
御がさらに確実なものになる。この1点4Cでの検出も
基本的には先読み領域4A,4B内の各計測点15A等
と同じである。また、上記の実施の形態は、本発明をス
テップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置に適用し
たものであるが、本発明はステップ・アンド・リピート
方式の投影露光装置(ステッパー)で露光する場合にも
適用することができる。ステッパーのAFセンサに本発
明を適用する場合には、一例として図9(b)に示すよ
うに、ショット領域SA内のスリット状の検出領域51
にヘテロダインビームを所定の交差角で照射して干渉縞
を投影し、検出領域51内の例えば5箇所の計測領域5
2A〜52Eでフォーカス位置を計測することができ
る。
【0060】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
【0061】
【発明の効果】本発明の面位置検出装置によれば、2光
束によるヘテロダイン干渉方式で面位置を検出している
ため、高精度に、且つ高速に被検面の面位置を検出でき
る利点がある。また、2光束干渉であり、光学系の収差
の影響をあまり受けないため、光学系の構成を簡素化、
及び小型化できる。また、ヘテロダイン干渉光の位相の
検出分解能は容易に高めることができるため、検出用の
光学系を大型化することなく面位置の検出分解能を高め
ることができる。
【0062】また、信号検出系は、ビーム合成系からの
干渉光を被検面上の複数の被検領域に対応して複数に分
割して得られる光束に対応して複数個の光電検出器を有
し、これら複数個の光電検出器からの検出信号に基づい
てその被検面の複数の被検領域の面位置を独立に検出す
る場合には、検出用の光学系を大型化することなく、複
数の計測領域(広い計測領域)での面位置の分布も容易
に検出できる利点がある。
【0063】また、受光ビーム合成系は、被検面との共
役面近傍に配置され2光束の回折光を同一方向に回折さ
せる格子状パターンを含む場合には、被検面からの異な
る方向に進むヘテロダインビームより簡単な構成で同一
方向に進むヘテロダインビームを生成できる。また、投
射光学系より2光束の一部を分岐して得られる2光束の
干渉光を光電変換して基準信号を生成する基準信号発生
系を備え、信号検出系からの検出信号とその基準信号と
を比較して被検面の面位置を検出する場合には、投射光
学系を基準として安定に面位置検出を行うことができ
る。
【0064】また、本発明の露光装置によれば、本発明
の面位置検出装置を備えて高精度、且つ高速にウエハ等
の基板の表面を投影光学系の像面に合焦できる。特に本
発明の面位置検出装置をステップ・アンド・スキャン方
式のような走査露光方式の投影露光装置で面位置(フォ
ーカス位置)の先読みを行う場合に適用した場合には、
本発明の面位置検出装置は検出速度が速く高い追従速度
が得られるため、合焦精度が向上する。
【0065】また、本発明の回路デバイスの製造方法に
よれば、本発明の露光装置を用いているため、基板の表
面を良好に合焦させた状態で露光が行われる。従って、
高い解像度で回路パターンを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用されるステッ
プ・アンド・スキャン方式の投影露光装置を示す概略構
成図である。
【図2】(a)は図1の露光領域3と先読み領域4Aと
の関係を示す拡大平面図、(b)は先読み領域4A内の
干渉縞を示す拡大平面図である。
【図3】図1のAFセンサ21A,21Bの検出用の光
束の光路を示す図である。
【図4】その実施の形態で使用される投影露光装置に備
えられた2つのAFセンサの配置を示す斜視図である。
【図5】(a)は図1の空間フィルタ35を示す図、
(b)は図1の空間フィルタ39を示す図である。
【図6】図1のヘテロダインビーム生成光学系24の構
成例を示す図である。
【図7】(a)は図1の基準ビーム発生用プリズム27
を示す拡大斜視図、(b)はその格子形成面27aを示
す図である。
【図8】(a)は図1の受光ビーム合成用プリズム37
を示す拡大斜視図、(b)はその格子形成面37aを示
す図である。
【図9】(a)は先読み領域4A内の計測領域の別の配
置を示す図、(b)は本発明をステップ・アンド・リピ
ート方式の投影露光装置に適用した場合の検出領域の一
例を示す図である。
【図10】その実施の形態の投影露光装置を用いてウエ
ハ上に所定の回路パターンを形成する工程の一例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
R レチクル PL 投影光学系 W ウエハ 3 露光領域 4A,4B 先読み領域 7 Zチルトステージ 8A〜8C Zアクチュエータ 12 主制御系 13 合焦制御系 14A〜14C,15A〜15C 計測領域 16A,18A 異方ブラッグ回折を起こす音響光学素
子(異方AOM) 21A 投射光学系 21B 集光光学系 22A,22B 照明光源 23 ダイクロイックミラー 24 ヘテロダインビーム生成光学系 27 基準ビーム発生用プリズム 27a 格子形成面 29 送光対物系 30 ビーム成形プリズム 32A〜32C,41A〜41C 光ファイバ 33 基準信号生成部 34 検出対物系 35 空間フィルタ 37 受光ビーム合成用プリズム 37a 格子形成面 42 受光信号生成部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検面の高さ方向の面位置を検出する面
    位置検出装置において、 単色又は多色で所定の周波数差を有する可干渉な2光束
    を被検面に対して斜めに投射して、該被検面近傍で前記
    2光束を集光する投射光学系と、 前記被検面で反射された前記2光束を前記被検面との共
    役面近傍で再び集光する集光光学系と、 前記共役面近傍で前記2光束を合成して干渉光を生成す
    る受光ビーム合成系と、 該受光ビーム合成系からの干渉光を受光して光電変換す
    る信号検出系と、を備え、 該信号検出系からの検出信号に基づいて前記被検面の面
    位置を検出することを特徴とする面位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の面位置検出装置であっ
    て、 前記信号検出系は、前記ビーム合成系からの干渉光を前
    記被検面上の複数の被検領域に対応して複数に分割して
    得られる光束に対応して複数個の光電検出器を有し、 該複数個の光電検出器からの検出信号に基づいて前記被
    検面の前記複数の被検領域の面位置を独立に検出するこ
    とを特徴とする面位置検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は2記載の面位置検出装置
    であって、 前記受光ビーム合成系は、前記被検面との共役面近傍に
    配置され前記2光束の回折光を同一方向に回折させる格
    子状パターンを含むことを特徴とする面位置検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、又は3記載の面位置検出
    装置であって、 前記投射光学系より前記2光束の一部を分岐して得られ
    る2光束の干渉光を光電変換して基準信号を生成する基
    準信号発生系を備え、 前記信号検出系からの検出信号と前記基準信号とを比較
    して前記被検面の面位置を検出することを特徴とする面
    位置検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項記載の面位置
    検出装置と、 マスクに形成されたパターンの像を基板上に投影する投
    影光学系と、 前記基板の位置決めを行うと共に、前記基板の前記投影
    光学系の光軸方向の位置を制御する基板ステージと、を
    備え、 前記面位置検出装置で被検面としての前記基板の表面の
    面位置を検出し、該検出結果に基づいて前記基板ステー
    ジを介して前記基板の表面を前記投影光学系の像面に合
    焦させることを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の露光装置であって、 前記基板ステージと同期して前記マスクを移動するマス
    クステージを更に備え、 露光時に前記マスクステージ及び基板ステージを介して
    前記マスク及び前記基板を前記投影光学系に対して同期
    して走査すると共に、前記基板上で走査方向に対して前
    記投影光学系による露光領域より手前側で前記面位置検
    出装置を介して前記基板の表面の面位置を先読みし、 該先読みされた結果に基づいて前記基板の表面の前記投
    影光学系の像面に対する合焦を行うことを特徴とする露
    光装置。
  7. 【請求項7】 請求項5、又は6記載の露光装置を用い
    て所定の回路デバイスを製造するためのデバイスの製造
    方法であって、 前記基板上に感光材料を塗布する第1工程と、 前記面位置検出装置で検出される被検面としての前記基
    板の表面の面位置に基づいて、前記基板の表面を前記投
    影光学系の像面に合焦させた状態で、前記マスクのパタ
    ーン像を前記基板上に露光する第2工程と、 前記基板の現像を行う第3工程と、 該現像後の前記基板上に回路パターンを形成する第4工
    程と、を有することを特徴とするデバイスの製造方法。
JP9183311A 1997-06-09 1997-07-09 面位置検出装置、該装置を備えた露光装置、及び該装置を用いたデバイスの製造方法 Withdrawn JPH1126359A (ja)

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AU75522/98A AU7552298A (en) 1997-06-09 1998-06-09 Sensor and method for sensing the position of the surface of object, aligner provided with the sensor and method of manufacturing the aligner, and method of manufacturing devices by using the aligner
EP98923175A EP1001457A4 (en) 1997-06-09 1998-06-09 SENSOR AND METHOD FOR DETECTING THE POSITION OF THE SURFACE OF AN OBJECT ALIGNMENT DEVICE EQUIPPED WITH THIS SENSOR AND PRODUCTION METHOD FOR THIS ALIGNMENT DEVICE AND MANUFACTURING METHOD OF DEVICES BY USE OF THIS DEVICE
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024042A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 レーザーテック株式会社 検査装置及びオートフォーカス方法
JPWO2020170382A1 (ja) * 2019-02-21 2020-08-27

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