JPH11263317A - 物品の供給システム - Google Patents

物品の供給システム

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JPH11263317A
JPH11263317A JP8274298A JP8274298A JPH11263317A JP H11263317 A JPH11263317 A JP H11263317A JP 8274298 A JP8274298 A JP 8274298A JP 8274298 A JP8274298 A JP 8274298A JP H11263317 A JPH11263317 A JP H11263317A
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JP8274298A
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Yoshihiro Arimoto
嘉宏 有本
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台の組合せ計量装置から複数台の製袋包
装機へ物品を供給するシステムにおいて、該物品の包装
機への供給の時間間隔が疎になったり密になったりする
ことによる上記包装機での空袋の生成を回避することを
課題とする。 【解決手段】 3台の組合せ計量装置1〜3から2台の
製袋包装機61,62へ物品を搬送するコンベア8,3
2及びガイド12…12,35a〜35dを備え、第一
計量装置1の物品を遅延ゲート51で搬送のタイミング
を変更させながら第一包装機61へ供給し、第二計量装
置2の物品を振分機41で第一包装機61又は第二包装
機62へ分配しながら供給し、第三計量装置3の物品を
遅延ゲート52で搬送のタイミングを変更させながら第
二包装機62へ供給して、上記遅延ゲート51,52及
び振分機41の動作のタイミングを制御することによ
り、各包装機61,62へ物品を均等に、且つ、一定の
時間間隔で供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品供給の技術分
野に属し、特に、物品を複数の供給先に振り分けて供給
するために、該物品の供給経路を切り換えて供給するよ
うに構成された物品の供給システムの技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、組合せ計量装置は、複数の計量
器にそれぞれ物品を分散供給し、これらの物品の重量に
ついて組合せ演算を行なって、その組合せ加算値が目標
重量に最も近くなる最適組合せを選定すると共に、その
最適組合せに該当した計量器のみから物品を排出させて
集合させることにより、目標重量に近い物品を得るよう
に構成されたもので、従来より縦型のものと横型のもの
とが知られている。
【0003】そのうち、縦型のものは、一般に、水平面
内で円形配置され、供給された物品の重量が計量器で計
量される複数の計量ホッパと、該計量ホッパの下方に配
置されて、各計量ホッパから落下排出された物品をさら
に滑落させて最下部の開口から一つに集合させた状態で
装置外に落下排出させる逆円錐形の集合シュートとを有
する構成とされ、主として、物品を自由落下させて整列
させる必要のない場合に用いられる。一方、横型のもの
は、水平面内で一列配置され、供給された物品の重量が
計量器で計量される複数の計量コンベアと、該計量コン
ベアの終端部側に配置されて、各計量コンベアから搬出
された物品をさらに水平方向に搬送する平ベルト式の主
コンベアと、該主コンベア上に配設されて、各計量コン
ベアから搬出された物品の搬送経路を規定し、最終的に
物品を一つに集合させる複数のガイド部材とを有する構
成とされ、主として、物品を整列状態で集合排出させる
必要のある場合に用いられる。
【0004】一方、このようにして組合せ計量装置で最
適組合せに集合させて排出した物品をそれぞれ包装袋で
包装して袋詰め商品とすることがあり、その場合、製袋
包装装置が用いられる。この製袋包装装置は、供給され
た物品の周囲において帯状の包材を筒状に曲成し、該包
材の重なり合った部分と、供給された物品に対して該包
材の前後の部分とを熱シールして裁断することにより、
包装袋を形成しながら、該包装袋に上記物品を封入する
ように構成されたもので、これにもやはり縦型のものと
横型のものとが知られており、一般に、縦型は、供給さ
れた物品の周囲において包材を筒状に曲成するために、
内部に物品が供給され、周面に包材が巻き掛けられる筒
状シュートが上下方向に延びて備えられ、横型は、該シ
ュートが水平方向に延びて備えられている。
【0005】そして、例えば、縦型の場合では、組合せ
計量装置の直下方に製袋包装装置を配置し、組合せ計量
装置の集合シュートから落下排出される物品が製袋包装
装置の筒状シュートに上方から直接供給されるようにし
て、また、横型の場合では、組合せ計量装置の主コンベ
アの終端部に製袋包装装置を配置し、該主コンベアの終
端部から搬出される物品が製袋包装装置の筒状シュート
に整列状態のまま水平方向に供給されるようにして、そ
れぞれ袋詰め商品を一貫生産することがある。
【0006】その場合に、物品排出側の組合せ計量装置
と物品処理側の製袋包装装置とをそれぞれ1台づつ連動
させるときは、上流側の組合せ計量装置が行なう物品排
出動作の時間間隔と、下流側の製袋包装装置が行なう物
品包装動作の時間間隔とを同じに調整したうえで、組合
せ計量装置から製袋包装装置へ物品が供給されるのに要
する時間だけ位相をずらせることによって、両装置間で
相互に動作が同期したコンスタントな作業が行なえるこ
とになる。しかしながら、通常は、組合せ計量装置と製
袋包装装置とを共に複数台づつ備えて作業の高速化等を
図ることが多く、その場合に、両装置の台数が相違する
と、両装置同士が一対一に対応しないため、端数となる
装置についての物品を振り分けて供給することが行なわ
れている。
【0007】この物品の振分けは、例えば、縦型の場合
では、集合シュートの下端開口部に、複数の開動可能な
ゲートを有するゲート開閉式のホッパを備えて、集合シ
ュートから排出された物品をこのゲート式ホッパのゲー
トのいずれかを開動させることにより、直下方に配置し
た複数の製袋包装装置の筒状シュートのいずれかに選択
的に排出させることで行なうことができ、また、横型の
場合では、主コンベアに隣接させてさらに第二のコンベ
アを配置し、且つ、この第二コンベア上に、各製袋包装
装置の筒状シュートまで延びる複数の第二のガイド部材
と、該第二ガイド部材で規定される複数の搬送経路を選
択的に切り換える可動ガイド部材とを配設して、主コン
ベアから搬出された物品をこの可動ガイド部材の作動に
より、複数の製袋包装装置の筒状部材のいずれかに選択
的に搬出させることで行なうことができる。
【0008】そして、このような振分機を用いた物品の
上流側から下流側への供給は、具体的にはおよそ次のよ
うにして行なわれている。すなわち、上流で物品排出側
の組合せ計量装置が3台、下流で物品処理側の製袋包装
装置が2台備えられている場合で説明すると、図11に
示すように、3台のうちの2台の組合せ計量装置A及び
Bから排出される物品a及びbがそれぞれ各製袋包装装
置X及びYに供給され、残りの1台の組合せ計量装置C
から排出される物品cが上記製袋包装装置X又はYに交
互に分配供給されるようにする。そして、2台の組合せ
計量装置A及びBは同じタイミングで物品a及びbを排
出し、組合せ計量装置Cは、その中間のタイミングで、
つまりこれらの計量装置A〜Cがそれぞれ物品a〜cを
排出する一定の時間間隔の2分の1だけずれたタイミン
グで、物品cを排出するようにする。
【0009】これにより、2台の製袋包装装置X及びY
のそれぞれに3台の組合せ計量装置A〜Cから排出され
た物品a〜cが均等に供給されることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、その場合
に、次のような不具合が生じるのである。すなわち、製
袋包装装置Xには、組合せ計量装置A及びCからの物品
a及びcが、また製袋包装装置Yには、組合せ計量装置
B及びCからの物品b及びcがそれぞれ2対1の個数比
で供給されることになるが、これらの物品のうち組合せ
計量装置Cからの物品cは製袋包装装置X及びYに交互
に振分供給されるので、製袋包装装置Xにおいては、上
記計量装置Cからの物品cが他方の包装装置Yへ振り分
けられるときに、また製袋包装装置Yにおいては、上記
計量装置Cからの物品cが他方の包装装置Xへ振り分け
られるときにそれぞれいずれの組合せ計量装置A〜Cか
らも物品a〜cの供給がなく、その結果、ここで前後の
物品間の供給の時間間隔が長く空くことになる。
【0011】したがって、製袋包装装置において、物品
の充填されていない空の包装袋が無駄に成形されること
になり、また、そのような不具合を回避しようとして、
この間は製袋包装装置を停止して待機させると、該包装
装置における熱シール用のヒータが包材を挟み込んだま
まの状態となり、オーバーヒートして包材が溶融したり
することになるのである。
【0012】さらに、2台の包装装置は、結果として
は、3台の計量装置から排出される物品を全て処理する
ことになるが、上記のようにところどころで物品の供給
間隔が空く結果、物品が供給されている期間中における
該物品の供給間隔が短くなり、したがって、包装装置に
は相対的に高い処理能力が要求されることになる。例え
ば上記設例でいえば、1台の包装装置に2台の計量装置
を割り当てた場合と同じ処理能力が各包装装置に要求さ
れることになるのである。
【0013】そして、このような問題は、上流の物品排
出側の装置が組合せ計量装置、下流の物品処理側の装置
が製袋包装装置である場合に限らず、一般に、一定の時
間間隔で順に物品を排出するように構成された物品排出
装置から、一定の時間間隔で順に物品を処理するように
構成された物品処理装置へ上記物品を供給しようとする
場合に、上記排出装置と処理装置とが、相互に整数倍の
関係にない2以上の所定の数づつ備えられて、両装置同
士が一対一に対応せず、そのため、端数となる装置につ
いての物品を振り分けて供給する結果、その振分け供給
された端数となる装置からの物品が、他の装置からの物
品の供給の列に割り込むこととなる際に起こり得る問題
である。
【0014】また、物品排出装置及び物品処理装置がそ
れぞれ3台、2台の場合に拘らないことはもちろん、縦
型、横型のいずれであるかにも拘らず、さらに、上記設
例とは逆に下流側の物品処理装置の台数が上流側の物品
排出装置の台数より多い場合にも起こり得る問題であ
る。
【0015】本発明は、上記のような現状に鑑み、上流
側装置から排出された物品を下流側装置へ振分供給する
場合に、該下流側装置に上記物品を一定の相等しい時間
間隔で均等に供給することのできる物品の供給システム
を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明では次のような手段を用いる。
【0017】まず、本願の特許請求の範囲における請求
項1に記載の発明(以下「第1発明」という。)は、物
品をある時間間隔で順に排出するように構成された物品
排出装置から、物品を順に処理するように構成された物
品処理装置へ該物品を供給する物品の供給システムであ
って、上記排出装置と処理装置とがともに複数台づつ備
えられ、且つ、その台数が相互に整数倍の関係にないと
共に、少なくとも一の排出装置から排出される物品の処
理装置側への供給の時間間隔を変更する時間間隔変更手
段と、少なくとも一の排出装置から排出される物品を上
記の複数の処理装置のうちの所定の処理装置へ振り分け
る供給先変更手段と、排出装置から供給される物品の量
が各処理装置において均等となり、且つ、各処理装置へ
供給される物品の時間間隔が一定となるように上記時間
間隔変更手段及び供給先変更手段を制御する制御手段と
が備えられていることを特徴とする。
【0018】また、請求項2に記載の発明(以下「第2
発明」という。)は、上記第1発明において、処理装置
の台数は、排出装置の台数よりも少なく、処理装置の物
品処理間隔は、排出装置の物品排出間隔よりも短いこと
を特徴とする。
【0019】さらに、請求項3に記載の発明(以下「第
3発明」という。)は、上記第1発明において、排出装
置は3台、処理装置は2台備えられて、これらの排出装
置のうちの第一、第二の排出装置は、同じタイミングで
物品を排出し、第三の排出装置は、物品排出間隔の3分
の2に相当する時間だけ第一、第二の排出装置が物品を
排出してから遅れて物品を排出し、且つ、第一、第二の
排出装置から排出される物品は、それぞれ第一、第二の
処理装置へ供給されるように構成されていると共に、供
給先変更手段は、第三の排出装置から排出される物品を
第一、第二の処理装置へ振り分けるものであり、時間間
隔変更手段は、第一、第二の排出装置からそれぞれ排出
される物品の処理装置側への供給の時間間隔を変更する
ものであって、制御手段は、排出装置から供給される物
品の量が各処理装置において均等となり、且つ、各処理
装置の物品処理間隔が物品排出間隔の3分の2に相当す
る時間となるように上記時間間隔変更手段及び供給先変
更手段を制御することを特徴とする。
【0020】一方、請求項4に記載の発明(以下「第4
発明」という。)は、上記第1発明において、排出装置
は4台、処理装置は3台備えられて、これらの排出装置
は、物品排出間隔の4分の1に相当する時間づつ相互に
ずれて物品を排出し、且つ、第一、第二の排出装置から
排出される物品は、それぞれ第一、第二の処理装置へ供
給されるように構成されていると共に、供給先変更手段
は、第三の排出装置から排出される物品を第一、第三の
処理装置へ振り分け、且つ、第四の排出装置から排出さ
れる物品を第二、第三の処理装置へ振り分けるものであ
り、時間間隔変更手段は、各排出装置から排出される物
品の処理装置側への供給の時間間隔を変更するものであ
って、制御手段は、排出装置から供給される物品の量が
各処理装置において均等となり、且つ、各処理装置の物
品処理間隔が物品排出間隔の4分の3に相当する時間と
なるように上記時間間隔変更手段及び供給先変更手段を
制御することを特徴とする。
【0021】次に、請求項5に記載の発明(以下「第5
発明」という。)は、上記第1発明において、排出装置
は5台、処理装置は3台備えられて、これらの排出装置
は、物品排出間隔の5分の1に相当する時間づつ相互に
ずれて物品を排出し、且つ、第一、第二、第三の排出装
置から排出される物品は、それぞれ第一、第二、第三の
処理装置へ供給されるように構成されていると共に、供
給先変更手段は、第四の排出装置から排出される物品を
第一、第二の処理装置へ振り分け、且つ、第五の排出装
置から排出される物品を第二、第三の処理装置へ振り分
けるものであり、時間間隔変更手段は、各排出装置から
排出される物品の処理装置側への供給の時間間隔を変更
するものであって、制御手段は、排出装置から供給され
る物品の量が各処理装置において均等となり、且つ、各
処理装置の物品処理間隔が物品排出間隔の5分の3に相
当する時間となるように上記時間間隔変更手段及び供給
先変更手段を制御することを特徴とする。
【0022】そして、請求項6に記載の発明(以下「第
6発明」という。)は、上記第1発明ないし第5発明の
いずかにおいて、物品排出装置は、複数の組に分散供給
された各組の物品の重量について組合せ演算を行なって
目標重量に最も近い最適組合せに該当した組の物品を集
合させて排出する組合せ計量装置であり、物品処理装置
は、供給された物品の周囲で包材を筒状に曲成して熱シ
ールすることにより包装袋を成形しながら該包装袋に上
記物品を封入する製袋包装装置であることを特徴とす
る。
【0023】上記手段を用いることにより本願各発明に
よれば次のような作用が得られる。
【0024】まず、第1発明によれば、ある時間間隔で
物品を順に排出する排出装置から物品を順に処理する処
理装置へ該物品を供給する際に、これらの排出装置と処
理装置とが相互に整数倍の関係にない複数台づつ備えら
れて、所定の排出装置から排出される物品が供給先変更
手段により所定の処理装置へ振り分けられるようになっ
ている場合に、所定の排出装置から排出される物品の処
理装置側への供給の時間間隔を変更する時間間隔変更手
段が設けられているから、前後の物品同士の間隔は、排
出装置から排出される当初の時間間隔のままではなく、
上記変更手段によって変更される時間間隔で処理装置側
へ供給されることになる。
【0025】そして、上記の供給先変更手段及び時間間
隔変更手段が制御手段により制御され、その結果、排出
装置から供給される物品の量が各処理装置において均等
となるから、各処理装置の処理能力を平均化することが
でき、且つ、各処理装置へは、物品が一定の時間間隔で
供給されるから、物品の供給間隔がところどころで長く
空くというようなことがなくなって高い処理能力の処理
装置を用いなくて済むと共に、各処理装置の物品処理間
隔を一定とすることができることになる。
【0026】その場合に、第2発明によれば、特に、処
理装置の台数が排出装置の台数よりも少なく、したがっ
て処理装置の物品処理間隔が排出装置の物品排出間隔よ
りも短くされているから、もともと処理装置に比較的高
い処理能力が要求されている場合に、相対的に低い処理
能力の処理装置を用いることができて有利となる。
【0027】次に、第3発明によれば、特に、排出装置
が3台、処理装置が2台備えられている場合において構
成がより具体化され、3台の排出装置のうちの第一排出
装置から排出される物品は、時間間隔変更手段によって
前後の物品間の処理装置側への供給の時間間隔が変更さ
れるが、供給先変更手段によって振り分けが行なわれる
ことなく第一処理装置へ供給され、この第一排出装置と
同じタイミングで第二排出装置から排出される物品も、
時間間隔変更手段によって前後の物品間の処理装置側へ
の供給の時間間隔が変更されるが、供給先変更手段によ
って振り分けが行なわれることなく第二処理装置へ供給
される。一方、これらの第一、第二排出装置よりも物品
排出間隔の3分の2に相当する時間だけ遅れて第三排出
装置から排出される物品は、時間間隔変更手段によって
前後の物品間の供給の時間間隔が変更されることがない
が、供給先変更手段によって振り分けが行なわれて第一
処理装置と第二処理装置とへ供給される。
【0028】そして、上記の供給先変更手段及び時間間
隔変更手段が制御手段により制御され、その結果、排出
装置から供給される物品の量が各処理装置において均等
となるから、各処理装置の処理能力を平均化することが
でき、且つ、各処理装置の物品処理間隔が物品排出間隔
の3分の2に相当する時間となるから、各処理装置へ
は、物品が一定の時間間隔で供給され、これにより、各
処理装置の物品処理間隔を一定とすることができると共
に、物品の供給間隔がところどころで長く空くというよ
うなことがなくなって高い処理能力の処理装置を用いな
くて済むことになる。
【0029】次に、第4発明によれば、特に、排出装置
が4台、処理装置が3台備えられている場合において構
成がより具体化され、供給先変更手段及び時間間隔変更
手段が制御手段により制御される結果、排出装置から供
給される物品の量が各処理装置において均等となるか
ら、各処理装置の処理能力を平均化することができ、且
つ、各処理装置の物品処理間隔が物品排出間隔の4分の
3に相当する時間となるから、各処理装置へは、物品が
一定の時間間隔で供給され、これにより、各処理装置の
物品処理間隔を一定とすることができると共に、物品の
供給間隔がところどころで長く空くというようなことが
なくなって高い処理能力の処理装置を用いなくて済むこ
とになる。
【0030】次に、第5発明によれば、特に、排出装置
が5台、処理装置が3台備えられている場合において構
成がより具体化され、供給先変更手段及び時間間隔変更
手段が制御手段により制御される結果、排出装置から供
給される物品の量が各処理装置において均等となるか
ら、各処理装置の処理能力を平均化することができ、且
つ、各処理装置の物品処理間隔が物品排出間隔の5分の
3に相当する時間となるから、各処理装置へは、物品が
一定の時間間隔で供給され、これにより、各処理装置の
物品の供給間隔がところどころで長く空くというような
ことがなくなって高い処理能力の処理装置を用いなくて
済むことになる。
【0031】そして、第6発明によれば、特に、物品排
出装置が組合せ計量装置、物品処理装置が製袋包装装置
とされているから、物品が相等しい一定の時間間隔で順
に製袋包装装置へ供給され、これにより、物品の供給間
隔がところどころで長く空いたりしないことで得られる
作用として、高い処理能力の製袋包装装置を用いなくて
済むことの他に、さらに、物品の封入されていない包装
袋だけが生成されたり、包材が過剰に加熱されて溶融し
たりすることがないという有利な作用が追加されること
になる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0033】図1は、第一の実施の形態に係る物品供給
システムの全体構成を示す概略平面図であって、この物
品供給システムは、例えば一定形状に成形加工されたス
ナック菓子等の物品を3台の横型組合せ計量機1,2,
3から2台の横型製袋包装機61,62へ整列状態のま
ま水平方向に搬送して供給するものであり、該物品の供
給経路の最上流側(図1において左側)には、計18機
の物品供給用シュート4…4と、各シュート4…4に対
応して横一列に配置された計18機のプールコンベア5
…5と、各プールコンベア5…5に対応して同じく横一
列に配置された計18機の計量コンベア6…6とが物品
供給経路の下流方向(図1において右方向)へ向けてこ
の順に設けられて、図示しない分散供給装置によってま
ず上記シュート4…4のそれぞれに分散供給された物品
がプールコンベア5…5を介して計量コンベア6…6に
供給され、ここでその重量が図示しない計量器で計量さ
れたのち、該計量コンベア6…6の走行駆動によってさ
らに下流側へ搬送されるようになっている。
【0034】計量コンベア6…6の下流側には、左右一
対のフレーム7,7間に介設された幅の広い平ベルト式
の搬送コンベア8が備えられ、該コンベア8は、常時、
下流方向へ一定速度で走行駆動されていると共に、上記
フレーム7,7に立設された複数の柱9…9の間にそれ
ぞれ梁10…10が架設され、これらの梁10…10の
うちの最上流側の梁10には、各計量コンベア6…6に
対応して計18機の可動ガイド11…11と、閉動又は
開動することにより物品の通過を阻止又は許可する図示
しないゲート機構とが物品供給経路の下流方向へ向けて
この順に設けられて、計量コンベア6…6から下流側へ
搬送された物品が上記搬送コンベア8上に移送されると
共に、その際に可動ガイド11…11の作動によって該
コンベア8上で左右二方向に振り分けられ、且つ、搬送
コンベア8の走行駆動によってさらに下流側へ搬送され
たのち、上記ゲート機構の閉動によっていったん可動ガ
イド11…11の直下流の待機位置で待機されるように
なっている。
【0035】ここで、それぞれ18機づつ備えられた物
品供給用シュート4…4、プールコンベア5…5、計量
コンベア6…6及び可動ガイド11…11は、その6機
づつが1台の組合せ計量機に属し、3台の組合せ計量機
1,2,3のうち、物品供給経路の下流方向に向って左
側に位置する第一計量機1(特許請求の範囲における請
求項3に記載の「第一の排出装置」又は「第二の排出装
置」に相当する。)には、同じく左側に位置する6機の
シュート4…4ないし可動ガイド11…11が、中央に
位置する第二計量機2(同じく「第三の排出装置」に相
当する。)には、同じく中央に位置する6機のシュート
4…4ないし可動ガイド11…11が、右側に位置する
第三計量機3(同じく「第二の排出装置」又は「第一の
排出装置」に相当する。)には、同じく右側に位置する
6機のシュート4…4ないし可動ガイド11…11がそ
れぞれ属している。したがって、各組合せ計量機1,
2,3毎に6機の計量コンベア6…6からの物品の可動
ガイド11…11による左右二方向への振分けによって
12組の物品が上記待機位置で待機して組合せ計量に参
加すると共に、その組合せ計量の結果最適組合せに該当
した組のゲート機構が開動し、これにより、その組の物
品の通過が許可されて、該物品が搬送コンベア8の走行
駆動によってさらに下流側へ搬送され、また、その空に
なった待機位置には計量コンベア6から次の物品が可動
ガイド11…11による振分を介して搬入されるように
なっている。
【0036】一方、上記柱9…9間に架設された梁10
…10には、物品供給経路の下流方向に向けて内方向又
は外方向にそれぞれ傾斜する複数のガイド部材12…1
2が搬送コンベア8の搬送面である上面に近接するよう
に支持されており、これらのガイド部材12…12によ
って各待機位置から排出された物品の供給経路が個々に
構成されて、第一組合せ計量機1の待機位置から排出さ
れた物品にあっては、物品供給経路の下流方向に向って
左側に位置し、相互に次第に近接するように傾斜した二
つのガイド部材12a,12bによって最終的に該物品
が誘導されたのち、さらに一方のガイド部材12aに沿
って搬送コンベア8の終端部に至り、第二組合せ計量機
2の待機位置から排出された物品にあっては、物品供給
経路の下流方向に向って中央に位置し、同じく相互に次
第に近接するように傾斜した二つのガイド部材12c,
12dによって最終的に該物品が誘導されたのち、さら
に一方のガイド部材12dに沿って搬送コンベア8の終
端部に至り、第三組合せ計量機3の待機位置から排出さ
れた物品にあっては、物品供給経路の下流方向に向って
右側に位置し、同じく相互に次第に近接するように傾斜
した二つのガイド部材12e,12fによって最終的に
該物品が誘導されたのち、さらに一方のガイド部材12
fに沿って搬送コンベア8の終端部に至るようになって
いる。
【0037】そして、上記梁10…10のうちの最下流
側の梁10には、閉動又は開動することにより物品の通
過を阻止又は許可する3機の排出ゲート21,22,2
3が設けられて、各計量機1,2,3の待機位置から排
出され、上記ガイド部材12a,12d,12fに沿っ
て搬送コンベア8の終端部まで導かれた物品が、それぞ
れこれらの排出ゲート21,22,23の閉動によって
いったん搬送コンベア8の終端部の排出位置で先着順に
待機され、この排出位置で最適組合せに該当した全ての
物品が整列状態のまま蓄積されて一つに集合されると共
に、この一つに集合された組合せ計量済みの目標重量の
物品が、上記排出ゲート21,22,23の開動によっ
てさらに下流側へ搬送されるようになっている。
【0038】なお、上記の複数のガイド部材12…12
によって仕切られた個々の物品供給経路においては、そ
の最上流側でまず三つの待機位置から排出された物品が
合流し、次にこのようにして合流した物品の隣接する二
つが合流し、さらにこのようにして合流した物品の隣接
する二つが合流して、最終的に上記の一対のガイド部材
12a,12b;12c,12d;12e,12fによ
って各組合せ計量機1,2,3の排出位置まで誘導され
ることになるが、その場合に、各合流時に整列状態の物
品同士が干渉し衝突し合ってその整列状態が崩れないよ
うに、個々の物品は、最初の待機位置から相互にずれた
タイミングで排出されるようになっている。
【0039】上記搬送コンベア8と製袋包装機61,6
2との間には、該コンベア8の場合と同様に、左右一対
のフレーム31,31間に介設された幅の広い平ベルト
式の第二の搬送コンベア32が備えられ、この第二コン
ベア32も、常時、下流方向へ一定速度で走行駆動され
ていると共に、上記フレーム31,31に立設された複
数の柱33…33の間には、それぞれ梁34…34が架
設され、これらの梁34…34に、上記ガイド部材12
…12の場合と同様に、物品供給経路の下流方向に向け
て内方向又は外方向にそれぞれ傾斜する計四つの第二の
ガイド部材35a,35b,35c,35dが第二搬送
コンベア32の搬送面である上面に近接するように支持
されており、これらのガイド部材35a,35b,35
c,35dによって、各計量機1,2,3の排出位置か
ら排出された物品のさらに下流側の供給経路が個々に構
成されて、第一組合せ計量機1の排出位置から第一排出
ゲート21の開動を介して排出された物品にあっては、
物品供給経路の下流方向に向って左側に位置し、上記第
一搬送コンベア8上で該第一計量機1の待機位置から排
出された物品を該第一計量機1の排出位置まで案内する
ガイド部材12aと連続するように次第に内方向に傾斜
したガイド部材35aに沿ってまず該物品が誘導された
のち、さらに、物品供給経路の下流方向に向って中央に
位置し、次第に左外方向に傾斜した隣接するガイド部材
35bに沿って第二搬送コンベア32の終端部に至り、
ここから該物品が左側の第一包装機61(特許請求の範
囲における請求項3に記載の「第一の処理装置」又は
「第二の処理装置」に相当する。)、より詳しくは、該
第一包装機61の水平方向に延びる筒状シュート内に図
示しない搬入装置で搬入供給され、第二組合せ計量機2
の排出位置から第二排出ゲート22の開動を介して排出
された物品にあっては、後述する振分ガイド41の作動
によって第二搬送コンベア32上で左右二方向に振り分
けられ、左方向に振り分けられたときには、物品供給経
路の下流方向に向って中央に位置し、次第に左外方向に
傾斜した上記ガイド部材35bに沿って該物品が誘導さ
れて第二搬送コンベア32の終端部に至り、ここから該
物品が上記第一包装機61に搬入装置で搬入供給される
一方、右方向に振り分けられたときには、物品供給経路
の下流方向に向って中央に位置し、次第に右外方向に傾
斜したガイド部材35cに沿って該物品が誘導されて第
二搬送コンベア32の終端部に至り、ここから該物品が
右側の第二包装機62(同じく「第二の処理装置」又は
「第一の処理装置」に相当する。)、より詳しくは、該
第二包装機62の水平方向に延びる筒状シュート内に図
示しない搬入装置で搬入供給され、第三組合せ計量機3
の排出位置から第三排出ゲート23の開動を介して排出
された物品にあっては、物品供給経路の下流方向に向っ
て右側に位置し、上記第一搬送コンベア8上で該第三計
量機3の待機位置から排出された物品を該第三計量機3
の排出位置まで案内するガイド部材12fと連続するよ
うに次第に内方向に傾斜したガイド部材35dに沿って
まず該物品が誘導されたのち、さらに、物品供給経路の
下流方向に向って中央に位置し、次第に右外方向に傾斜
した上記ガイド部材35cに沿って第二搬送コンベア3
2の終端部に至り、ここから該物品が上記第二包装機6
2に搬入装置で搬入供給されるようになっている。
【0040】そして、上記梁34…34のうちの最上流
側の梁34には、その幅方向において中央部に、比較的
短寸法の一対のガイド部材が水平面内で揺動自在に備え
られて振分ガイド41が構成され、図1に実線で示すよ
うに、その揺動端部が物品供給経路の下流方向に向って
左側に揺動したときには、第二組合せ計量機2から排出
された物品が第二搬送コンベア32上で左方向に振り分
けられて、ガイド部材35bに沿って第一製袋包装機6
1へ供給される一方、図1に鎖線で示すように、振分ガ
イド41の揺動端部が物品供給経路の下流方向に向って
右側に揺動したときには、第二組合せ計量機2から排出
された物品が第二搬送コンベア32上で右方向に振り分
けられて、ガイド部材35cに沿って第二製袋包装機6
2へ供給されるようになっている。
【0041】これに対し、第一組合せ計量機1から排出
された物品、又は第三組合せ計量機3から排出された物
品については、それらの供給経路上に上記振分ガイド4
1のような振分機が設けられておらず、したがって、第
一組合せ計量機1から排出された物品は常にガイド部材
35a,35bに沿って第一製袋包装機61へ供給さ
れ、第三組合せ計量機3から排出された物品は常にガイ
ド部材35d,35cに沿って第二製袋包装機62へ供
給される。
【0042】一方、上記梁34…34のうち、第一、第
三計量機1,3から排出された物品をそれぞれ案内する
上記ガイド部材35a,35dと平面視で交差する位置
に架設された梁34には、上記第一、第二、第三排出ゲ
ート21,22,23と同様に、閉動又は開動すること
により物品の通過を阻止又は許可する2機の遅延ゲート
51,52が設けられて、第一、第三計量機1,3から
排出され、上記ガイド部材35a,35dに沿って下流
方向へ搬送されている途中の物品にあっては、それぞれ
これらの第一、第二遅延ゲート51,52が閉動したと
きには、その第一、第二包装機61,62への搬送移動
が一時停止され、また、該遅延ゲート51,52が開動
したときには、その搬送移動が再開されて、これによ
り、上記第一、第二遅延ゲート51,52より下流側の
各供給経路上における前後の物品間の第一、第二包装機
61,62への供給の時間間隔が、それらの物品が第
一、第三計量機1,3からそれぞれ順に排出された当初
の物品間の時間間隔から変更されるようになっている。
【0043】これに対し、第二計量機2から排出された
物品については、その供給経路上に上記遅延ゲート5
1,52のような機器が設けられておらず、したがっ
て、第二計量機2から排出された物品は常にその搬送移
動が途中で停止することなくガイド部材35b又は35
cに沿って第一包装機61又は第二包装機62へ供給さ
れて、これにより、第二計量機2から順に排出され、上
記振分ガイド41で左右に振り分けられた当初の前後の
物品間の時間間隔が保たれたまま、それらの物品が第一
包装機61又は第二包装機62へ供給される。
【0044】なお、上記第一、第二、第三の排出ゲート
21,22,23及び第一、第二の遅延ゲート51,5
2はそれぞれ同様の構成とされ、図2に第一遅延ゲート
51を例にして示すように、柱33,33間に架設され
た梁34に取り付けられたソレノイド又はシリンダ51
aのオン作動又はオフ作動によって、プランジャ又はピ
ストン51bが下方に進出又は上方に後退し、これによ
り、上記梁34に揺動自在に支持され且つ上記プランジ
ャ又はピストン51bの先端部が連結されたゲート部材
51cが図中鎖線で示すように閉動又は実線で示すよう
に開動して、搬送コンベア32上をガイド部材35aに
沿って整列状態で搬送されてくる物品Gの通過を阻止又
は許可するようになっている。
【0045】以上のような機械的構成に加えて、この物
品供給システムには、図3に示すように、各組合せ計量
機1,2,3からそれぞれ排出された物品の各製袋包装
機61,62への供給を統括制御するコントロールユニ
ット71が備えられている。このコントロールユニット
71には、各計量機1,2,3から、例えば組合せ計量
が完了したことを示す信号、もしくは第一搬送コンベア
8上の最上流側の梁10に設けられた図示しないゲート
機構が開動されたことを示す信号等、各待機位置から物
品の下流側への搬送が始まったことを表わす信号が入力
され、コントロールユニット71は、これらの信号に基
づいて、各排出ゲート21,22,23の閉動開動のタ
イミング、振分ガイド41の左右の振分動作、及び各遅
延ゲート51,52の閉動開動のタイミング等を制御す
るようになっている。
【0046】次に、このコントロールユニット71によ
って行なわれる具体的な制御動作の一例を図4に示すタ
イムチャートを参照しながら説明する。なお、図4に示
す各経時変化のラインは、ゲート21,22,23,5
1,52については、上が開動、下が閉動を表わし、振
分ガイド41については、上が左方向、つまり第一包装
機61への振分け、下が右方向、つまり第二包装機62
への振分けを表わし、包装機61,62については、上
が物品の供給、下が物品の非供給を表わす。また、図4
に示す時刻t1、t2…は、各排出ゲート21,22,
23が位置する排出位置における時刻を表わし、時刻t
1′、t2′…は、上記時刻t1、t2…に、上記排出
位置から各遅延ゲート51,52が位置する一時停止位
置又は該一時停止位置に対応する位置まで第二搬送コン
ベア32で物品を搬送するのに要する時間が加えられた
時刻を表わし、時刻t1″、t2″…は、上記時刻t
1、t2…に、上記排出位置から各包装機61,62ま
で第二搬送コンベア32で物品を搬送するのに要する時
間が加えられた時刻を表わす。
【0047】まず、各排出ゲート21,22,23は、
それぞれ一定の時間間隔で開動される。つまり、図4に
おいて、例えば第一排出ゲート21は、時刻t1、t
4、t7…で開動され、これに伴い、第一計量機1か
ら、物品イ、ロ、イ…が順に排出されるが、その場合
に、これらの第一計量機1から順に排出される物品イ、
ロ、イ…同士の前後の物品間の排出の時間間隔は一定と
され、このことは、第二排出ゲート22又は第三排出ゲ
ート23の開動に伴い第二計量機2又は第三計量機3か
らそれぞれ順に排出される物品ハ、ニ、ハ…又は物品
ホ、ヘ、ホ…についても同様とされる。
【0048】次に、各排出ゲート21,22,23が開
動される上記の一定の時間間隔は、各排出ゲート21,
22,23相互で同じとされる。つまり、第一排出ゲー
ト21の開動に伴い第一計量機1から順に排出される物
品イ、ロ、イ…間の排出の時間間隔と、第二排出ゲート
22の開動に伴い第二計量機2から順に排出される物品
ハ、ニ、ハ…間の排出の時間間隔と、第三排出ゲート2
3の開動に伴い第三計量機3から順に排出される物品
ホ、ヘ、ホ…間の排出の時間間隔とが全て同じとされ
る。
【0049】また、第一排出ゲート21と第三排出ゲー
ト23とは、相互に同じタイミングで開動される一方、
第二排出ゲート22はこれらに比べて上記の排出の時間
間隔の3分の2だけ遅れたタイミング(あるいは3分の
1だけ早いタイミングともいえる。)で開動される。つ
まり、図4において、第一排出ゲート21と第三排出ゲ
ート23とは、共に時刻t1、t4、t7…で開動さ
れ、これに伴い、第一計量機1から順に排出される物品
イ、ロ、イ…と、第三計量機3から順に排出される物品
ホ、ヘ、ホ…とが相互に同じタイミングで排出される一
方、第二排出ゲート22は、上記時刻t1、t4、t7
…よりも排出時間間隔の3分の2だけ遅れた時刻t3、
t6、t9…で開動され、これに伴い、第二計量機2か
ら順に排出される物品ハ、ニ、ハ…が上記第一計量機1
からの物品イ、ロ、イ…及び第三計量機3からの物品
ホ、ヘ、ホ…よりも排出時間間隔の3分の2だけ遅れた
タイミングで排出される。
【0050】次に、振分ガイド41は、第二排出ゲート
22の開動に伴い第二計量機2から順に排出される物品
ハ、ニ、ハ…を一つづつ交互に第一包装機61と第二包
装機62とに供給するように振分作動される。つまり、
図4において、第二計量機2から物品ハが排出される時
刻t3の直前から、次の物品ニが排出される時刻t6の
直前までは振分ガイド41は右側に揺動され、これによ
り、上記時刻t3に排出された物品ハが第二包装機62
へ供給されると共に、上記物品ニが排出される時刻t6
の直前から、次の物品ハが排出される時刻t9の直前ま
では振分ガイド41は左側に揺動され、これにより、上
記時刻t6に排出された物品ニが第一包装機61へ供給
される。
【0051】そして、第一遅延ゲート51と第二遅延ゲ
ート52とは、それぞれ次のように閉動開動のタイミン
グが制御される。すなわち、第二計量機2から排出され
た物品は、上記のような振分ガイド41の作動によっ
て、第一包装機61又は第二包装機62に一つづつ交互
に振分供給される一方で、第一計量機1から排出された
物品及び第二計量機2から排出された物品は、それぞれ
上記のような振分けが行なわれることなく、第一包装機
61又は第二包装機62に供給される。そして、そのよ
うに第一包装機61又は第二包装機62に一つづつ交互
に振分供給されることになる第二計量機2からの物品
が、該第二計量機2から排出された直後に、同じ第一包
装機61又は第二包装機62に供給されることになる第
一計量機1又は第三計量機3からの物品が、該第一計量
機1又は第三計量機3から排出されたときには、第一遅
延ゲート51又は第二遅延ゲート52は、その第一計量
機1又は第三計量機3からの物品の第一包装機61又は
第二包装機62への搬送移動を一時停止するように閉動
され、上記排出時間間隔の3分の1の時間が経過したと
きにその搬送移動を再開するように開動されるのであ
る。
【0052】つまり、図4において、第二計量機2から
時刻t3に排出された物品ハは、前述したように、振分
ガイド41の右側への揺動により、第二包装機62へ供
給されるが、この物品ハの次に該第二包装機62へ供給
される第三計量機3からの物品ヘについては、時刻t4
に第三計量機3から排出されたのち、時刻t4′に第二
遅延ゲート52が位置する一時停止位置に到達するも、
該ゲート52の閉動によって、該時刻t4′から排出時
間間隔の3分の1に相当する時間が経過した時刻t5′
まで、上記一時停止位置において一時停止され、これに
より、この物品ヘは、排出時間間隔の3分の1の時間だ
けその第二包装機62への供給が遅延される。
【0053】また、図4において、第二計量機2から時
刻t6に排出された物品ニは、前述したように、振分ガ
イド41の左側への揺動により、第一包装機61へ供給
されるが、この物品ニの次に該第一包装機61へ供給さ
れる第一計量機1からの物品イについては、時刻t7に
第一計量機1から排出されたのち、時刻t7′に第一遅
延ゲート51が位置する一時停止位置に到達するも、該
ゲート51の閉動によって、該時刻t7′から排出時間
間隔の3分の1に相当する時間が経過した時刻t8′ま
で、上記一時停止位置において一時停止され、これによ
り、この物品イは、排出時間間隔の3分の1の時間だけ
その第一包装機61への供給が遅延される。
【0054】これに対し、上記物品イの次で第二計量機
2からの物品ニの直前に第一包装機61へ供給される第
一計量機1からの物品ロ及び上記物品ヘの次で第二計量
機2からの物品ハの直前に第一包装機61へ供給される
第三計量機3からの物品ホ、並びに、上記第二計量機2
からの物品ハ及び物品ニについては、上記のような供給
の遅延が行なわれず、それぞれ、時刻t4、t1(t
7)、t3(t9)、t6に各計量機1,2,3から排
出されたのち、時刻t4′、t1′(t7′)、t3′
(t9′)、t6′に各遅延ゲート51,52が位置す
る一時停止位置又は該一時停止位置に対応する位置を素
通りして、時刻t4″、t1″(t7″)、t3″(t
9″)、t6″に各包装機61,62へ供給される。
【0055】以上のような制御により、第一製袋包装機
61にあっては、例えば図4において時刻t2″から順
に物品イ、ロ、ニ、イ、ロ、ニ…と供給される一方、第
二製袋包装機62にあっては、例えば図4において時刻
t1″から順に物品ホ、ハ、ヘ、ホ、ハ、ヘ…と供給さ
れる。その場合に、各計量機1,2,3による一定の物
品の排出間隔あたりに2分の3個の物品が各包装機6
1,62へ供給され、しかも、前後の物品間の供給時間
間隔は、全て排出時間間隔の3分の2となって相等しい
ものとなる。
【0056】したがって、第一、第二、第三組合せ計量
機1,2,3から排出された物品が、第一製袋包装機6
1と第二製袋包装機62とに対して、それぞれ均等な数
づつ、且つ、相等しい一定の時間間隔で供給されるか
ら、各包装機61,62への物品の供給間隔が疎になっ
たり密になったりすることがなくなる。その結果、供給
間隔が密になったときのために、各包装機61,62に
高い処理能力を具備させておかなくて済む。特に、この
場合は、包装機61,62の台数が計量機1,2,3の
台数よりも少なく、したがって、包装機61,62によ
る物品の包装動作の時間間隔が、計量機1,2,3によ
る物品の排出動作の時間間隔よりも短くされて、もとも
と上記包装機61,62に比較的高い処理能力が要求さ
れている場合であるから、該包装機61,62に高い処
理能力を具備させておかなくて済むことが一層有利とな
る。さらに、各包装機61,62への物品の供給間隔が
長く空くようなことがないから、該包装機61,62に
おいて、物品の封入されていない包装袋だけが生成され
たり、包材が熱シール用のヒータで過剰に加熱されて溶
融したりすることが回避されることになる。
【0057】この第一の実施の形態に係る物品供給シス
テムで行なわれる物品の供給をさらに概念的に示すと図
5のようになる。すなわち、第一、第三組合せ計量機
1,3からは、物品a(上記の物品イ、ロに相当)及び
物品b(上記の物品ホ、ヘに相当)が同じタイミングで
排出され、第二組合せ計量機2からは、物品c(上記の
物品ハ、ニに相当)が排出間隔Tの3分の2に相当する
時間だけ遅れて排出される。そして、物品cの次に各製
袋包装機61,62へ供給される物品a又は物品bのそ
の供給のタイミングが排出間隔Tの3分の1に相当する
時間だけ遅延され、これにより、各製袋包装機61,6
2へ供給される物品a,a,c又はb,b,cのその供
給の時間間隔が全て排出間隔Tの3分の2に相当する時
間となって、各製袋包装機61,62の物品処理間隔が
一定となるのである。
【0058】次に、本発明の第二の実施の形態について
説明する。
【0059】図6は、この第二の実施の形態に係る物品
供給システムの要部の構成を示す概略平面図であって、
この物品供給システムも、例えば一定形状に成形加工さ
れたスナック菓子等の物品を整列状態のまま水平方向に
搬送供給する横型のものであり、4台の組合せ計量機1
01〜104と、3台の製袋包装機161〜163とが
備えられている。
【0060】そして、各計量機101〜104にそれぞ
れ対応させて計4機の排出ゲート121〜124が設け
られていると共に、第二計量機102からの物品を第一
包装機161と第二包装機162との間で振り分ける第
一振分ゲート141と、第三計量機103からの物品を
第二包装機162と第三包装機163との間で振り分け
る第二振分ゲート142とが備えられ、第一計量機10
1からの物品は第一包装機161へ、第四計量機104
からの物品は第三包装機163へ供給されるようになっ
ている。
【0061】また、第一計量機(特許請求の範囲におけ
る請求項4に記載の「第一の排出装置」又は「第二の排
出装置」に相当する。)101からの物品の第一包装機
161(同じく「第一の処理装置」又は「第二の処理装
置」に相当する。)への供給の時間間隔、第二計量機1
02(同じく「第三の排出装置」又は「第四の排出装
置」に相当する。)からの物品の第一包装機161への
供給の時間間隔、同じく第二計量機102からの物品の
第二包装機162(同じく「第三の処理装置」に相当す
る。)への供給の時間間隔、第三計量機103(同じく
「第四の排出装置」又は「第三の排出装置」に相当す
る。)からの物品の第二包装機162への供給の時間間
隔、同じく第三計量機103からの物品の第三包装機1
63(同じく「第二の処理装置」又は「第一の処理装
置」に相当する。)への供給の時間間隔、及び、第四計
量機104(同じく「第二の排出装置」又は「第一の排
出装置」に相当する。)からの物品の第三包装機163
への供給の時間間隔をそれぞれ変更する計6機の遅延ゲ
ート151〜156が、第二搬送コンベア132上の各
物品供給経路上に配設されていると共に、図7に示すよ
うに、各組合せ計量機101〜104からそれぞれ排出
された物品の各製袋包装機161〜163への供給を、
各排出ゲート121〜124の閉動開動のタイミング、
各振分ガイド141,142の左右の振分動作、及び各
遅延ゲート151〜156の閉動開動のタイミング等を
制御することにより統括制御するコントロールユニット
171が備えられている。
【0062】次に、このコントロールユニット171に
よって行なわれる具体的な制御動作の一例を説明する
と、図8のタイムチャートに示すように、第一計量機1
01から排出される物品ト、チ、リ…にあっては、物品
トが排出間隔の4分の2に相当する時間だけ第一包装機
161への供給が遅延され、次の物品チが排出間隔の4
分の1に相当する時間だけ第一包装機161への供給が
遅延され、次の物品リがそのような遅延を受けずに第一
包装機161へ供給される。
【0063】また、第二計量機102から排出される物
品ヌ、ル、ヲ…にあっては、上記第一計量機101から
排出される物品ト、チ、リ…よりもそれぞれ排出間隔の
4分の1に相当する時間だけ遅れて排出されたうえで、
3個のうち1個が第一包装機161へ、2個が第二包装
機162へ供給されると共に、第一包装機161へ振分
供給される物品ヲが排出間隔の4分の2に相当する時間
だけ該第一包装機161への供給が遅延され、第二包装
機162へ振分供給される物品ヌが排出間隔の4分の1
に相当する時間だけ該第ニ包装機162への供給が遅延
され、次に第二包装機162へ振分供給される物品ルが
そのような遅延を受けずに該第ニ包装機162へ供給さ
れる。
【0064】また、第三計量機103から排出される物
品ワ、カ、ヨ…にあっては、上記第二計量機102から
排出される物品ヌ、ル、ヲ…よりもさらにそれぞれ排出
間隔の4分の1に相当する時間だけ遅れて排出されたう
えで、3個のうち1個が第三包装機163へ、2個が第
二包装機162へ供給されると共に、第三包装機163
へ振分供給される物品ワが遅延を受けずに該第三包装機
163へ供給され、第二包装機162へ振分供給される
物品カが排出間隔の4分の2に相当する時間だけ該第ニ
包装機162への供給が遅延され、次に第二包装機16
2へ振分供給される物品ヨが排出間隔の4分の1に相当
する時間だけ該第ニ包装機162への供給が遅延され
る。
【0065】また、第四計量機104から排出される物
品タ、レ、ソ…にあっては、上記第三計量機103から
排出される物品ワ、カ、ヨ…よりもさらにそれぞれ排出
間隔の4分の1に相当する時間だけ遅れて排出されたう
えで、物品タが排出間隔の4分の2に相当する時間だけ
第三包装機163への供給が遅延され、次の物品レが排
出間隔の4分の1に相当する時間だけ第三包装機163
への供給が遅延され、次の物品ソがそのような遅延を受
けずに第三包装機163へ供給される。
【0066】以上のような制御により、第一製袋包装機
161にあっては、例えば図8において時刻t3″から
順に物品ト、チ、リ、ヲ…と供給される一方、第二製袋
包装機162にあっては、例えば図8において同じく時
刻t3″から順に物品ヌ、ル、カ、ヨ…と供給され、ま
た第三製袋包装機163にあっては、例えば図8におい
て同じく時刻t3″から順に物品ワ、タ、レ、ソ…と供
給される。その場合に、各計量機101〜104による
一定の物品の排出間隔あたりに3分の4個の物品が各包
装機161〜163へ供給され、しかも、前後の物品間
の供給時間間隔は、全て排出時間間隔の4分の3となっ
て相等しいものとなる。
【0067】したがって、第一、第二、第三、第四組合
せ計量機101〜104から排出された物品が、第一製
袋包装機161と第二製袋包装機162と第三製袋包装
機163とに対して、それぞれ均等な数づつ、且つ、相
等しい一定の時間間隔で供給されるから、各包装機16
1〜163への物品の供給間隔が疎になったり密になっ
たりすることがなくなる。その結果、供給間隔が密にな
ったときのために、各包装機161〜163に高い処理
能力を具備させておかなくて済む。特に、この場合は、
包装機161〜163の台数が計量機101〜104の
台数よりも少なく、したがって、包装機161〜163
による物品の包装動作の時間間隔が、計量機101〜1
04による物品の排出動作の時間間隔よりも短くされ
て、もともと上記包装機161〜163に比較的高い処
理能力が要求されている場合であるから、該包装機16
1〜163に高い処理能力を具備させておかなくて済む
ことが一層有利となる。さらに、各包装機161〜16
3への物品の供給間隔が長く空くようなことがないか
ら、該包装機161〜163において、物品の封入され
ていない包装袋だけが生成されたり、包材が熱シール用
のヒータで過剰に加熱されて溶融したりすることが回避
されることになる。
【0068】次に、本発明の第三の実施の形態について
説明する。
【0069】図9は、この第三の実施の形態に係る物品
供給システムにおける制御のシステム構成図であって、
この物品供給システムは、物品を自由落下させて整列さ
せる必要のない縦型のものであり、5台の縦型組合せ計
量機201〜205と、3台の縦型製袋包装機261〜
263とが備えられている。
【0070】各計量機201〜205には、それぞれ逆
円錐形の集合シュート211〜215が備えられて、最
適組合せに組合せ計量された物品が、これらの集合シュ
ート211〜215の下端開口部から落下排出され、該
集合シュート211〜215の直下方にそれぞれ配置さ
れた排出ホッパ221〜225に投入される。
【0071】排出ホッパ221〜225の下方には、さ
らに各計量機201〜205毎に遅延ホッパ251〜2
55が備えられて、上記排出ホッパ221〜225の開
動閉動によって落下排出された物品がそれぞれこれらの
遅延ホッパ251〜255に供給される。その場合に、
第二計量機202の遅延ホッパ252と第四計量機20
4の遅延ホッパ254とは、開動閉動する一対のゲート
241a,241b;242a,242bの下部がそれ
ぞれ櫛状に延設されて噛み合った状態となっており、一
方のゲートが開動したときには物品が他方のゲートの下
部櫛状延設部に沿って該延設部の延設方向に排出される
ようになっている。これに対し、その他のホッパ221
〜225,251,253,255は、両方のゲートの
開動によって物品が真下に落下排出される。
【0072】そして、各包装機261〜263、より詳
しくは、該包装機261〜263の上下方向に延びる筒
状シュートの直上方に、上記集合シュート211〜21
5と同様に逆円錐形のガイドシュート235〜237が
配置されて、これらのうち、第一包装機261用のガイ
ドシュート235は、第一遅延ホッパ251から排出さ
れる物品と、第二遅延ホッパ252の図面上左側のゲー
ト241aが開動したときに排出される物品とが投入さ
れるように、第二包装機262用のガイドシュート23
6は、第二遅延ホッパ252の図面上右側のゲート24
1bが開動したときに排出される物品と、第三遅延ホッ
パ253から排出される物品と、第四遅延ホッパ254
の図面上左側のゲート242aが開動したときに排出さ
れる物品とが投入されるように、第三包装機263用の
ガイドシュート237は、第四遅延ホッパ254の図面
上右側のゲート242bが開動したときに排出される物
品と、第五遅延ホッパ255から排出される物品とが投
入されるように、それぞれ配置されている。
【0073】したがって、第一計量機201(特許請求
の範囲における請求項5に記載の「第一の排出装置」又
は「第三の排出装置」に相当する。)からの物品は第一
包装機261(同じく「第一の処理装置」又は「第三の
処理装置」に相当する。)へ、第二計量機202(同じ
く「第四の排出装置」又は「第五の排出装置」に相当す
る。)からの物品は第二遅延ホッパ252の振分動作に
より第一包装機261又は第二包装機262(同じく
「第二の処理装置」に相当する。)へ、第三計量機20
3(同じく「第二の排出装置」に相当する。)からの物
品は第二包装機262へ、第四計量機204(同じく
「第五の排出装置」又は「第四の排出装置」に相当す
る。)からの物品は第四遅延ホッパ254の振分動作に
より第二包装機262又は第三包装機263(同じく
「第三の処理装置」又は「第一の処理装置」に相当す
る。)へ、第五計量機205(同じく「第三の排出装
置」又は「第一の排出装置」に相当する。)からの物品
は第三包装機263へ、それぞれ供給されることにな
る。
【0074】そして、この縦型の物品供給システムに
は、各組合せ計量機201〜205からそれぞれ排出さ
れた物品の各製袋包装機261〜263への供給を統括
制御するコントロールユニット271が備えられてお
り、このコントロールユニット271には、各組合せ計
量機201〜205から、例えば組合せ計量が完了した
ことを示す信号、もしくは各組合せ計量機201〜20
5に備えられた図示しない計量ホッパのうち最適組合せ
に該当した物品の計量ホッパが開動されたことを示す信
号等、物品が集合シュート211〜215から落下排出
されることを表わす信号が入力されて、該コントロール
ユニット271は、これらの信号に基づいて、各排出ホ
ッパ221〜225の閉動開動のタイミング、各遅延ホ
ッパ251〜255の閉動開動のタイミング、及び第
二、第四遅延ホッパ252,254の左右の振分動作等
を制御するようになっている。
【0075】次に、このコントロールユニット271に
よって行なわれる具体的な制御動作の一例を説明する
と、図10のタイムチャートに示すように、第一計量機
201から排出される物品ツ、ネ、ナ…にあっては、物
品ツが第一遅延ホッパ251による遅延を受けずに第一
包装機261へ供給され、次の物品ネが排出間隔の5分
の4に相当する時間だけ第一包装機261への供給が遅
延され、次の物品ナが排出間隔の5分の2に相当する時
間だけ第一包装機261への供給が遅延される。
【0076】また、第二計量機202から排出される物
品ラ、ム、ウ…にあっては、上記第一計量機201から
排出される物品ツ、ネ、ナ…よりもそれぞれ排出間隔の
5分の1に相当する時間だけ遅れて排出されたうえで、
第二遅延ホッパ252によって3個のうち2個が第一包
装機261へ、1個が第二包装機262へ供給されると
共に、第一包装機261へ振分供給される物品ラが上記
第二遅延ホッパ252によって排出間隔の5分の2に相
当する時間だけ該第一包装機261への供給が遅延さ
れ、次に第一包装機261へ振分供給される物品ムがそ
のような遅延を受けずに該第一包装機261へ供給さ
れ、第二包装機262へ振分供給される物品ウが排出間
隔の5分の4に相当する時間だけ該第ニ包装機262へ
の供給が遅延される。
【0077】また、第三計量機203から排出される物
品ノ、オ、ク…にあっては、上記第二計量機202から
排出される物品ラ、ム、ウ…よりもさらにそれぞれ排出
間隔の5分の1に相当する時間だけ遅れて排出されたう
えで、物品ノが第三遅延ホッパ253によって排出間隔
の5分の4に相当する時間だけ第二包装機262への供
給が遅延され、次の物品オが排出間隔の5分の2に相当
する時間だけ第二包装機262への供給が遅延され、次
の物品クがそのような遅延を受けずに第二包装機262
へ供給される。
【0078】また、第四計量機204から排出される物
品ヤ、マ、ケ…にあっては、上記第三計量機203から
排出される物品ノ、オ、ク…よりもさらにそれぞれ排出
間隔の5分の2に相当する時間だけ遅れて排出されたう
えで、第四遅延ホッパ254によって3個のうち1個が
第二包装機262へ、2個が第三包装機263へ供給さ
れると共に、第二包装機262へ振分供給される物品ケ
が上記第四遅延ホッパ254によって排出間隔の5分の
4に相当する時間だけ該第ニ包装機262への供給が遅
延され、第三包装機263へ振分供給される物品ヤが排
出間隔の5分の2に相当する時間だけ該第三包装機26
3への供給が遅延され、次に第三包装機263へ振分供
給される物品マがそのような遅延を受けずに該第三包装
機263へ供給される。
【0079】また、第五計量機205から排出される物
品フ、コ、エ…にあっては、上記第三計量機203から
排出される物品ノ、オ、ク…よりもそれぞれ排出間隔の
5分の1に相当する時間だけ遅れて排出されたうえで、
物品フが第五遅延ホッパ255による遅延を受けずに第
三包装機263へ供給され、次の物品コが排出間隔の5
分の4に相当する時間だけ第三包装機263への供給が
遅延され、次の物品エが排出間隔の5分の2に相当する
時間だけ第三包装機263への供給が遅延される。
【0080】以上のような制御により、第一製袋包装機
261にあっては、例えば図10において時刻t1から
順に物品ツ、ラ、ム、ネ、ナ…と供給される一方、第二
製袋包装機262にあっては、例えば図10において同
じく時刻t1から順に物品ウ、ケ、ノ、オ、ク…と供給
され、また第三製袋包装機263にあっては、例えば図
10において同じく時刻t1から順に物品エ、フ、ヤ、
マ、コ…と供給される。その場合に、各計量機201〜
205による一定の物品の排出間隔あたりに3分の5個
の物品が各包装機261〜263へ供給され、しかも、
前後の物品間の供給時間間隔は、全て排出時間間隔の5
分の3となって相等しいものとなる。
【0081】したがって、第一、第二、第三、第四、第
五組合せ計量機201〜205から排出された物品が、
第一製袋包装機261と第二製袋包装機262と第三製
袋包装機263とに対して、それぞれ均等な数づつ、且
つ、相等しい一定の時間間隔で供給されるから、各包装
機261〜263への物品の供給間隔が疎になったり密
になったりすることがなくなる。その結果、供給間隔が
密になったときのために、各包装機261〜263に高
い処理能力を具備させておかなくて済む。特に、この場
合は、包装機261〜263の台数が計量機201〜2
05の台数よりも少なく、したがって、包装機261〜
263による物品の包装動作の時間間隔が、計量機20
1〜205による物品の排出動作の時間間隔よりも短く
されて、もともと上記包装機261〜263に比較的高
い処理能力が要求されている場合であるから、該包装機
261〜263に高い処理能力を具備させておかなくて
済むことが一層有利となる。さらに、各包装機261〜
263への物品の供給間隔が長く空くようなことがない
から、該包装機261〜263において、物品の封入さ
れていない包装袋だけが生成されたり、包材が熱シール
用のヒータで過剰に加熱されて溶融したりすることが回
避されることになる。
【0082】なお、第一の実施の形態においては、振分
ガイド41で振り分けた第二計量機2からの物品につい
ては供給の時間間隔を変更しないようにしたが、第二の
実施の形態又は第三の実施の形態のように、振り分けた
物品についても供給の時間間隔を変更するようにしても
よい。逆に、第二の実施の形態及び第三の実施の形態に
おいては、振り分けた物品を含め全ての供給経路の物品
について供給の時間間隔を変更するようにしたが、第一
の実施の形態のように、一部の供給経路の物品について
は供給の時間間隔を変更しないようにすることも可能で
ある。
【0083】さらに、以上の実施の形態は、物品を排出
する上流側の装置の台数が、物品を処理する下流側の装
置の台数よりも多い場合であったが、逆に、物品を処理
する下流側の装置の台数が、物品を排出する上流側の装
置の台数よりも多い場合にも本発明を適用できることは
いうまでもなく、また、上記の各実施の形態のように、
上流下流の両装置が3台対2台、4台対3台、5台対3
台の場合に限られず、一般に、両装置の台数の関係が整
数倍の関係にない場合全般に本発明は適用可能である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上流側の複数の物品排出装置の台数と、該排出装置から
排出供給された物品を処理する下流側の複数の物品処理
装置の台数とが相互に整数倍の関係になく、したがって
両装置同士が一対一に対応せずに端数となる装置が生じ
るため、上記排出装置から排出された物品を所定の処理
装置間で振り分けて分配供給する場合において、物品排
出装置から排出された物品を、物品処理装置のそれぞれ
に対して、均等に、且つ、相等しい一定の時間間隔で供
給することができるから、上記物品処理装置への物品の
供給間隔が疎になったり密になったりすることがなく、
密になったときのために高い処理能力の物品処理装置を
用いるようなことをしなくて済み、さらに、該物品処理
装置が製袋包装機である場合には、物品の封入されてい
ない包装袋だけが生成されたり、包材が過剰に加熱され
て溶融したりすることが回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態に係る物品供給シ
ステムの全体構成を示す概略平面図である。
【図2】 同システムに用いられている遅延ゲートの構
成を示す拡大側面図である。
【図3】 同システムにおける制御のシステム構成図で
ある。
【図4】 同システムにおける各要素の動作のタイムチ
ャート図である。
【図5】 同システムにおける物品供給の概念図であ
る。
【図6】 本発明の第二の実施の形態に係る物品供給シ
ステムの要部の構成を示す概略平面図である。
【図7】 同システムにおける制御のシステム構成図で
ある。
【図8】 同システムにおける各要素の動作のタイムチ
ャート図である。
【図9】 本発明の第三の実施の形態に係る物品供給シ
ステムにおける制御のシステム構成図である。
【図10】 同システムにおける各要素の動作のタイム
チャート図である。
【図11】 従来の物品供給システムにおける問題点を
示す概念図である。
【符号の説明】
1,2,3 組合せ計量装置(物品排出装置) 21,22,23 排出ゲート 41 振分ガイド(供給先変更手段) 51,52 遅延ゲート(時間間隔変更手段) 61,62 製袋包装装置(物品処理装置) 71 コントロールユニット(制御手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品をある時間間隔で順に排出するよう
    に構成された物品排出装置から、物品を順に処理するよ
    うに構成された物品処理装置へ該物品を供給する物品の
    供給システムであって、上記排出装置と処理装置とがと
    もに複数台づつ備えられ、且つ、その台数が相互に整数
    倍の関係にないと共に、少なくとも一の排出装置から排
    出される物品の処理装置側への供給の時間間隔を変更す
    る時間間隔変更手段と、少なくとも一の排出装置から排
    出される物品を上記の複数の処理装置のうちの所定の処
    理装置へ振り分ける供給先変更手段と、排出装置から供
    給される物品の量が各処理装置において均等となり、且
    つ、各処理装置へ供給される物品の時間間隔が一定とな
    るように上記時間間隔変更手段及び供給先変更手段を制
    御する制御手段とが備えられていることを特徴とする物
    品の供給システム。
  2. 【請求項2】 処理装置の台数は、排出装置の台数より
    も少なく、処理装置の物品処理間隔は、排出装置の物品
    排出間隔よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の
    物品の供給システム。
  3. 【請求項3】 排出装置は3台、処理装置は2台備えら
    れて、これらの排出装置のうちの第一、第二の排出装置
    は、同じタイミングで物品を排出し、第三の排出装置
    は、物品排出間隔の3分の2に相当する時間だけ第一、
    第二の排出装置が物品を排出してから遅れて物品を排出
    し、且つ、第一、第二の排出装置から排出される物品
    は、それぞれ第一、第二の処理装置へ供給されるように
    構成されていると共に、供給先変更手段は、第三の排出
    装置から排出される物品を第一、第二の処理装置へ振り
    分けるものであり、時間間隔変更手段は、第一、第二の
    排出装置からそれぞれ排出される物品の処理装置側への
    供給の時間間隔を変更するものであって、制御手段は、
    排出装置から供給される物品の量が各処理装置において
    均等となり、且つ、各処理装置の物品処理間隔が物品排
    出間隔の3分の2に相当する時間となるように上記時間
    間隔変更手段及び供給先変更手段を制御することを特徴
    とする請求項1に記載の物品の供給システム。
  4. 【請求項4】 排出装置は4台、処理装置は3台備えら
    れて、これらの排出装置は、物品排出間隔の4分の1に
    相当する時間づつ相互にずれて物品を排出し、且つ、第
    一、第二の排出装置から排出される物品は、それぞれ第
    一、第二の処理装置へ供給されるように構成されている
    と共に、供給先変更手段は、第三の排出装置から排出さ
    れる物品を第一、第三の処理装置へ振り分け、且つ、第
    四の排出装置から排出される物品を第二、第三の処理装
    置へ振り分けるものであり、時間間隔変更手段は、各排
    出装置から排出される物品の処理装置側への供給の時間
    間隔を変更するものであって、制御手段は、排出装置か
    ら供給される物品の量が各処理装置において均等とな
    り、且つ、各処理装置の物品処理間隔が物品排出間隔の
    4分の3に相当する時間となるように上記時間間隔変更
    手段及び供給先変更手段を制御することを特徴とする請
    求項1に記載の物品の供給システム。
  5. 【請求項5】 排出装置は5台、処理装置は3台備えら
    れて、これらの排出装置は、物品排出間隔の5分の1に
    相当する時間づつ相互にずれて物品を排出し、且つ、第
    一、第二、第三の排出装置から排出される物品は、それ
    ぞれ第一、第二、第三の処理装置へ供給されるように構
    成されていると共に、供給先変更手段は、第四の排出装
    置から排出される物品を第一、第二の処理装置へ振り分
    け、且つ、第五の排出装置から排出される物品を第二、
    第三の処理装置へ振り分けるものであり、時間間隔変更
    手段は、各排出装置から排出される物品の処理装置側へ
    の供給の時間間隔を変更するものであって、制御手段
    は、排出装置から供給される物品の量が各処理装置にお
    いて均等となり、且つ、各処理装置の物品処理間隔が物
    品排出間隔の5分の3に相当する時間となるように上記
    時間間隔変更手段及び供給先変更手段を制御することを
    特徴とする請求項1に記載の物品の供給システム。
  6. 【請求項6】 物品排出装置は、複数の組に分散供給さ
    れた各組の物品の重量について組合せ演算を行なって目
    標重量に最も近い最適組合せに該当した組の物品を集合
    させて排出する組合せ計量装置であり、物品処理装置
    は、供給された物品の周囲で包材を筒状に曲成して熱シ
    ールすることにより包装袋を成形しながら該包装袋に上
    記物品を封入する製袋包装装置であることを特徴とする
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の物品の供給
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230630A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Katsuzo Kawanishi 連係装置とそれを用いた計量装置、包装装置及び計量包装システム

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