JPH11263240A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の制御装置

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JPH11263240A
JPH11263240A JP6863298A JP6863298A JPH11263240A JP H11263240 A JPH11263240 A JP H11263240A JP 6863298 A JP6863298 A JP 6863298A JP 6863298 A JP6863298 A JP 6863298A JP H11263240 A JPH11263240 A JP H11263240A
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JP
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steering
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current
duty ratio
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JP6863298A
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Masanao Fukunaga
誠直 福永
Shuji Endo
修司 遠藤
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動パワーステアリング装置の制御装置にお
いて、モータ駆動系の天絡及び地絡の検出が可能である
と共に、ある程度のインピーダンスでの天絡又は地絡の
場合の故障検出が可能な制御装置を提供する。 【解決手段】 ステアリングシャフトに発生する操舵ト
ルクに基いて演算された操舵補助指令値と、モータのモ
ータ電流値とから演算した電流制御値に基いてステアリ
ング機構に操舵補助力を与える前記モータを制御するよ
うになっている電動パワーステアリング装置の制御装置
であり、前記モータの端子電圧の検出値と、前記モータ
をPWMで駆動する場合のデューティ比から推定される
モータ端子電圧との差が所定時間以上継続して所定値を
越えたとき、モータ駆動系の故障と判断してモータ出力
を停止させる駆動手段を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や車両の操
舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電
動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特にモー
タ駆動系の天絡及び地絡の検出や故障検出を行なって、
パワー素子を全てオフさせてモータへの電流供給を禁止
して、事故を防止するようにした電動パワーステアリン
グ装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や車両のステアリング装置をモー
タの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング
装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベル
ト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラ
ック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従
来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク
(操舵補助トルク)を正確に発生させるため、モータ電
流のフィードバック制御を行なっている。フィードバッ
ク制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さ
くなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モ
ータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変
調)制御のデュ−ティ比の調整で行なっている。
【0003】ここで、電動パワーステアリング装置の一
般的な構成を図4に示して説明すると、操向ハンドル1
の軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び
4b,ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッ
ド6に結合されている。軸2には、操向ハンドル1の操
舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられてお
り、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20がク
ラッチ21、減速ギア3を介して軸2に結合されてい
る。パワーステアリング装置を制御するコントロールユ
ニット30には、バッテリ14からイグニションキー1
1を経て電力が供給され、コントロールユニット30
は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速
センサ12で検出された車速Vとに基いてアシスト指令
の操舵補助指令値Iの演算を行ない、演算された操舵補
助指令値Iに基いてモータ20に供給する電流を制御す
る。クラッチ21はコントロールユニット30でON/
OFF制御され、通常の動作状態ではON(結合)され
ている。そして、コントロールユニット30によりパワ
ーステアリング装置が故障と判断された時、及びイグニ
ションキー11によりバッテリ14の電源がOFFとな
っている時に、クラッチ21はOFF(切離)される。
【0004】コントロールユニット30は主としてCP
Uで構成されるが、そのCPU内部においてプログラム
で実行される一般的な機能を示すと図5のようになる。
例えば位相補償器31は独立したハードウェアとしての
位相補償器を示すものではなく、CPUで実行される位
相補償機能を示している。コントロールユニット30の
機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出さ
れて入力される操舵トルクTは、操舵系の安定性を高め
るために位相補償器31で位相補償され、位相補償され
た操舵トルクTAが操舵補助指令値演算器32に入力さ
れる。又、車速センサ12で検出された車速Vも操舵補
助指令値演算器32に入力される。操舵補助指令値演算
器32は、入力された操舵トルクTA及び車速Vに基い
てモータ20に供給する電流の制御目標値である操舵補
助指令値Iを決定し、操舵補助指令値演算器32にはメ
モリ33が付設されている。メモリ33は車速Vをパラ
メータとして操舵トルクに対応する操舵補助指令値Iを
格納しており、操舵補助指令値演算器32による操舵補
助指令値Iの演算に使用される。操舵補助指令値Iは減
算器30Aに入力されると共に、応答速度を高めるため
のフィードフォワード系の微分補償器34に入力され、
減算器30Aの偏差(I−i)は比例演算器35に入力
され、その比例出力は加算器30Bに入力されると共に
フィードバック系の特性を改善するための積分演算器3
6に入力される。微分補償器34及び積分補償器36の
出力も加算器30Bに加算入力され、加算器30Bでの
加算結果である電流制御値Eが、モータ駆動信号として
モータ駆動回路37に入力される。モータ20のモータ
電流値iはモータ電流検出回路38で検出され、モータ
電流値iは減算器30Aに入力されてフィードバックさ
れる。
【0005】モータ駆動回路37の構成例を図6に示し
て説明すると、モータ駆動回路37は加算器30Bから
の電流制御値Eに基いて、パワー素子としての電界効果
トランジスタ(FET)FET1〜FET4の各ゲート
を駆動するFETゲート駆動回路371、FET1〜F
ET4で成るHブリッジ回路、FET1及びFET2の
ハイサイド側を駆動する昇圧電源372等で構成されて
いる。FET1及びFET2は、電流制御値Eに基いて
決定されるデューティ比D1のPWM(パルス幅変調)
信号によってON/OFFされ、実際にモータに流れる
電流Irの大きさが制御される。FET3及びFET4
は、デューティ比D1の小さい領域では所定1次関数式
(a,bを定数としてD2=a・D1+b)で定義され
るデューティ比D2のPWM信号で駆動され、デューテ
ィ比D1の大きい領域ではPWM信号の符号により決定
されるモータの回転方向に応じてON/OFFされる。
例えばFET3が導通状態にあるときは、電流はFET
1、モータ20、FET3、抵抗R1を経て流れ、モー
タ20に正方向の電流が流れる。又、FET4が導通状
態にあるときは、電流はFET2、モータ20、FET
4、抵抗R2を経て流れ、モータ20に負方向の電流が
流れる。従って、加算器30Bからの電流制御値EもP
WM出力となっている。又、モータ電流検出回路38は
抵抗R1の両端における電圧降下に基いて正方向電流の
大きさを検出すると共に、抵抗R2の両端における電圧
降下に基いて負方向の電流の大きさを検出する。モータ
電流検出回路38で検出されたモータ電流値iは、減算
器30Aに入力されてフィードバックされる。
【0006】上述のような電動パワーステアリング装置
の制御装置において、モータ線の地絡が発生するとFE
Tに大電流が流れ、FETが破壊したり、火災が発生し
たりする恐れがある。このため、パワー素子(FET)
の通電/非通電(ON/OFF)に関係なく、モータ駆
動回路の異常を短時間に検出できる制御装置の出現が望
まれている。
【0007】このような要請を考慮した制御装置とし
て、例えば特開平2−28062号公報に示されるもの
があり、図7に示す構成となっている。即ち、正転用パ
ワートランジスタ100aのコレクタと逆転用パワート
ランジスタ100cのコレクタとは、フェイルリレー回
路101及びキースイッチ102を介して主電源103
に接続されている。正転用パワートランジスタ100b
のエミッタと逆転用パワートランジスタ100dのエミ
ッタとは、電流検出用抵抗110を介して接地されてい
る。電流検出回路111は、電流検出用抵抗110の端
子電圧に基づいて、モータ120に流れる電流を検出す
る。この検出電流は、制御装置112に送られる。第2
接続点P2には、第2サンプルホールド回路140が接
続されており、このサンプルホールド回路140の出力
fは制御装置112に送られる。各サンプルホールド回
路130、140は例えば制御装置112によって制御
されるスイッチ113と、ホールド用コンデンサ114
と、電圧ホロア115とから構成されている。又、第1
接続点P1には第1プルアップ回路121が、第2接続
点P2には第2プルアップ回路122がそれぞれ接続さ
れている。プルアップ回路121、122は、モータ1
20の電機子抵抗より十分に大きい抵抗値を有する抵抗
123とダイオード124を介して、接続点P1及びP
2に常時電圧を印加するものである。
【0008】そして、非通電状態では、正常時には、2
つのサンプルホールド回路130及び140の出力e及
びfがいずれもHレベルであるが、異常発生時には、出
力e及びfのいずれもLレベルになる。正転駆動状態で
は、正常時には、第1サンプルホールド回路130の出
力eはHレベル、第2サンプルホールド回路140の出
力fはLレベルであるが、異常発生時には、出力e及び
fのいずれもLレベルになる。逆転駆動状態では、正常
時には、第1サンプルホールド回路130の出力eはL
レベル、第2サンプルホールド回路140の出力fはH
レベルであるが、異常発生時には、出力e及びfのいず
れもLレベルになる。これらにより、非通電、正転駆動
及び逆転駆動のいずれの状態においても、正常時には、
2つのサンプルホールド回路130及び140の出力e
及びfの論理和ORが“1”であり、異常が発生すると
これらの論理和が“0”になる。従って、制御装置11
2において、2つのサンプルホールド回路130及び1
40の出力e及びfの論理和が“0”になった状態が所
定時間持続することを検出するだけで、非通電/通電に
関係なく、異常検出を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御装置では、モータ天絡の場合は、サンプルホー
ルド回路の出力はいずれもHレベルとなってOR出力が
“1”になるため、異常を検出できない欠点がある。ま
た、モータホット側のサンプルホールド回路の出力によ
って判別しているので、セルフステアを生じるモータコ
ールド側の地絡を検出できないと共に、サンプルホール
ド回路の論理出力のため、ある程度のインピーダンスを
介しての地絡は検出できないといった不都合がある。
【0010】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は上記従来の問題点を解決する
ことにあり、モータ駆動系の天絡及び地絡の検出が可能
であると共に、ある程度のインピーダンスでの天絡又は
地絡の場合の故障検出が可能な電動パワーステアリング
装置の制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステアリング
シャフトに発生する操舵トルクに基いて演算された操舵
補助指令値と、モータのモータ電流値とから演算した電
流制御値に基いてステアリング機構に操舵補助力を与え
る前記モータを制御するようになっている電動パワース
テアリング装置の制御装置に関するもので、本発明の上
記目的は、前記モータの端子電圧の検出値と、前記モー
タをPWMで駆動する場合のデューティ比から推定され
るモータ端子電圧との差が所定時間以上継続して所定値
を越えたとき、モータ駆動系の故障と判断してモータ出
力を停止させる駆動手段を具備することによって達成さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】上述したような従来装置の問題を
解決するために、本発明では、モータ端子電圧の検出値
と、PWMのデューティ指令値から推定されるモータ端
子電圧との差が、所定時間以上継続して所定値を越えた
ときにパワー素子を全てオフし、モータへの電流供給を
禁止するようにしている。以下、本発明の実施例を図面
を参照して説明する。
【0013】本発明では、図6に対応した図1に示すよ
うに、モータ20はパワー素子としてのFET1〜FE
T4のHブリッジ回路に接続され、FETゲート駆動回
路371のPWM駆動により制御される。PWM駆動方
法は対向する上下段のFET1〜FET4を異なるデュ
ーティ比で駆動し、バッテリ電圧をVb、上流側のFE
T1、FET2のON期間をD1、下流側のFET3、
FET4のON期間をD2とする。そして、正転駆動を
考えると、FET1をデューティ比D1で、FET3を
デューティ比D2でON/OFFする。このとき、各デ
ューティ比D1、D2によって推定される端子M1及び
M2の電位VM1及びVM2は、それぞれ下記数1及び
数2によって表わされる。
【数1】VM1=D1・Vb
【数2】VM2=(1−D2)・Vb デューディ比D2はデューティ比D1の関係で、下記数
3のように表わされる。
【数3】 D1>γのとき D2=1 D1≦γのとき D2=a・D1+b 従って、デューティ比D1及びD2によって推定される
モータ端子電圧VMは、下記数4により算出できる。
【数4】 VM=VM1−VM2=(D1+D2−1)・Vb ={(1+a)・D1+(b−1)}・Vb
【0014】一方、ローパスフィルタ(LPF)373
及び374を介してA/D変換(図示せず)により実測
される端子M1及びM2の電位をそれぞれVm1及びV
m2とすると、実測されるモータ端子電圧Vmは下記数
5によって求められる。
【数5】Vm=Vm1−Vm2 正常に駆動されている場合、上記推定により算出された
算出端子電圧VMと実測端子電圧Vmとは図2(A)に
示すようにほぼ同じ値となる。また、操舵入力がなくモ
ータ20が停止している場合も、端子M1及びM2の電
位は同じプルアップ/プルダウン回路により所定電圧に
保持されるので、算出端子電圧VMと実測端子電圧Vm
との差は現れない。図2(A)は、PWM駆動によって
与えられるモータ端子電圧の算出端子電圧VMの特性を
示しており、実測端子電圧Vmは、正常駆動では算出端
子電圧VMとの差が所定値α以下の値になることを示し
ている。しかし、デューティ比D1が小さい領域では、
図2(B)に示すようにモータ電流Imがほとんど流れ
ない断続モードとなる。このとき、実測端子電圧Vmに
は逆起電力のみが計測される。これに対し、算出端子電
圧VMはデューティ比のみで算出されるため、誤検出す
る恐れがある。従って、本発明では、モータ電流Imが
ΔI以下となる場合は不感帯とし、モータ電流ΔI以上
の電流のときに上記判定を行なうようにする。
【0015】図3は本発明の動作例を示しており、先ず
モータ電流検出手段でモータ電流Imの検出を行ない
(ステップS1)、電流制御値(デューティ比D1)の
算出を行なうと共に(ステップS2)、前述した関数式
に基づいてデューティ比D2を算出する(ステップS
3)。次に、A/D変換されたモータ端子電圧Vm1及
びVm2を読込み(ステップS4)、実測端子電圧Vm
を前記数5に従って求め(ステップS5)、算出された
デューティ比D1及びD2に基づいて前記数1及び数2
に従ってモータ端子電圧VM1及びVM2を推定する
(ステップS6)。そして、数4に従ってモータ端子電
圧VMを算出し(ステップS7)、モータ電流ImがΔ
Iより大きく、算出端子出圧VMと実測端子電圧Vmと
の差が所定値αより大きいか否かを判定し(ステップS
10)、少なくとも一方の条件が“NO”の場合は、更
にモータ電流Imが所定値C1より大きく、デューティ
比D1が所定値N1よりも小さいか否かを判定し(ステ
ップS20)、少なくとも一方の条件が“NO”の場合
は、モータ電流Imが所定値C2よりも小さく、デュー
ティ比D1が所定値N2より大きいか否かを判定し(ス
テップS30)、少なくとも一方の条件が“NO”の場
合はリターンとなる。ただし、N1≦N2である。ま
た、上記ステップS10,S20及びS30においてい
ずれの条件も“YES”の場合には所定時間が経過した
か否かを判定する(ステップS40)。そして、所定時
間が経過した場合に、モータ駆動系に故障が発生したと
判定する。
【0016】以下に、各故障モードでの検出動作を説明
する。 (1)モータ線が断線した場合 操舵入力がなくモータ20が停止している場合は、端子
M1及びM2の電位は正常時と同じ値を示すため、断線
故障を検出することができない。しかしながら、操舵に
より操舵補助指令が入力されたときに、デューティ比が
増加してもモータ電流Imが流れないため、直ちにデュ
ーティ比は最大値となる。よって、デューティ比と検出
電流の格差に基づく判定(上記ステップS30)によ
り、モータ20の断線を検出することができる。
【0017】(2)モータ線が上流側の端子M1で天絡
した場合 端子M1の電位は、デューティ比D1に関係なくほぼバ
ッテリ電圧Vbとなる。また、端子M2の電位はデュー
ティ比D2に従った電位を保つ。その結果、算出端子電
圧VMと実測端子電圧Vmとの間に差を生じるので、上
記ステップS10の判定によって異常を検出することが
できる。
【0018】(3)モータ線が上流側の端子M1で地絡
した場合 端子M1の電位は、デューティ比D1に関係なくほぼ零
となり、端子M2の電位はデューティ比D2に従った電
位を保つ。その結果、天絡の場合と同様に、算出端子電
圧VMと実測端子電圧Vmとの間に差を生じるので、上
記ステップS10の判定によって異常を検出することが
できる。
【0019】(4)モータ線が下流側の端子M2で天絡
した場合 端子M1及びM2の電位は正常駆動時とほぼ等しい値を
示すため、このモードは端子電圧のみの比較では異常を
検出できない。しかしながら、モータ駆動系は電流制御
で構成されているので、天絡による電流がモータ電流検
出抵抗を流れるため、電流検出値が急増する。その結
果、電流フィードバックによりデューティ指令値は小さ
くなるが、電流検出値は大きな値を維持する。よって、
上記ステップS20のように、電流検出値Imが所定値
C1以上で、かつデューティ比D1が所定値N1以下と
なるときに、故障が発生したと判断することができる。
仮に、電流検出部が短絡故障しても操舵方向が切り替わ
ると、上流側天絡モードとなるので異常検出が可能とな
る。
【0020】(5)モータ線が下流側の端子M2で地絡
した場合 デューティ比D1がγ以上(D2が100%)のときは
Vm≒VMとなるため、端子電圧のみの比較では故障検
出できないが、デューティ比D2が100%以下の場
合、端子M2の電位はデューティ比D2がOFFとなる
期間もほぼ零となるので、算出端子電圧VMと実測端子
電圧Vmとの間に差を生じ、上記推定により異常を検出
することができる。更に電流フィードバック制御が構成
されているので、地絡が生じると電流検出値はほとんど
零となるため、デューティ指令値は急激に最大値とな
る。よって、上記ステップS30のように、デューティ
比D1が所定値N2以上で、かつ電流検出値Imが所定
値C2以下となるとき、モータ20に故障が発生したと
判断することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の電動パワーステア
リング装置の制御装置によれば、モータ駆動系の天絡及
び地絡の検出や故障検出を行なって、異常が検出された
ときにパワー素子を全てオフさせてモータへの電流供給
を禁止するようにしているので、火災等の事故を未然に
防止できる制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電動パワーステアリング装置にお
けるコントロールユニット内の駆動回路の一例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の動作を説明するための図である。
【図3】本発明の動作例を示すフローチャートである。
【図4】電動パワーステアリング装置の一例を示すブロ
ック構成図である
【図5】コントロールユニットの一般的な内部構成を示
すブロック図である。
【図6】モータ駆動回路の一例を示す結線図である。
【図7】従来の故障検出回路の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 操向ハンドル 5 ピニオンラック機構 10 トルクセンサ 12 車速センサ 20 モータ 30 コントロールユニット 31 位相補償器 37 モータ駆動回路 38 モータ電流検出回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトに発生する操舵ト
    ルクに基いて演算された操舵補助指令値と、モータのモ
    ータ電流値とから演算した電流制御値に基いてステアリ
    ング機構に操舵補助力を与える前記モータを制御するよ
    うになっている電動パワーステアリング装置の制御装置
    において、前記モータの端子電圧の検出値と、前記モー
    タをPWMで駆動する場合のデューティ比から推定され
    るモータ端子電圧との差が所定時間以上継続して所定値
    を越えたとき、モータ駆動系の故障と判断してモータ出
    力を停止させる駆動手段を具備したことを特徴とする電
    動パワーステアリング装置の制御装置。
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