JPH11263098A - 画像の転写方法 - Google Patents

画像の転写方法

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JPH11263098A
JPH11263098A JP6697898A JP6697898A JPH11263098A JP H11263098 A JPH11263098 A JP H11263098A JP 6697898 A JP6697898 A JP 6697898A JP 6697898 A JP6697898 A JP 6697898A JP H11263098 A JPH11263098 A JP H11263098A
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JP
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toner image
transfer
paper
coated paper
transferred
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JP6697898A
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Hiromu Matsushita
煕 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー画像の転写に要する費用を低減すると共
に、その転写に要する作業時間を短くして転写効率を高
める。 【解決手段】コート面にトナー画像11が形成されたコ
ート紙10を用意する。コート紙は、静電複写機やレー
ザプリンタに通常用いられる紙質のものである。コート
紙10を、そのトナー画像11が被転写物としてのTシ
ャツ20の転写面21に当接するように、Tシャツ20
に裏返して載置する。そして、コート紙10の全体に、
その裏面より転写液としてのジエチルカルビトールの水
溶液(ジエチルカルビトールの混合割合が40重量%)
をしみ込ませる。そして、ほぼ1分間放置し、トナー画
像11を構成する粉末トナーを充分に活性化させ、また
トナー画像11がコート紙10より充分に剥離し得る状
態とする。そして、トナー画像11に対応する部分をコ
ート紙10の裏面よりこすった後に、コート紙10を剥
がして転写作業を終わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば複写機や
レーザプリンタ等を使用して形成されるトナー画像を衣
服、陶器、ガラス製品、金属製品、紙製品、革製品等の
種々の被転写物に転写する画像の転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、トナー画像を被転写物に転
写する転写方法として、紙の片面に水溶性糊を塗布し、
その面に静電複写機でトナー画像を形成し、その面を活
性液で処理し、その後に当該紙をトナー画像が当接する
ように被転写物に貼り付け、温湯等で処理してトナー画
像を被転写物に転写する第1の転写方法を提案した(特
公平5−41437号公報参照)。
【0003】この第1の転写方法によれば、トナー画像
を転写するに当たって加熱押圧する作業を必要としない
ため、曲面のある被転写物にもトナー画像を容易に転写
できる等の効果がある。しかし、この第1の転写方法に
よれば、紙の片面に水溶性糊を塗布することから、水溶
性糊の塗布後の紙は温湿度の影響を受けて湾曲し易く、
連続して静電複写機に供給する場合に紙詰まりが起こり
やすく、作業に支障を来すおそれがあった。
【0004】そこで、本出願人は、トナー画像を被転写
物に転写する方法として、紙の片面にアクリル系樹脂を
塗布し、その面に静電複写機でトナー画像を形成し、そ
の面を活性液で処理し、その後に当該紙をトナー画像が
当接するように被転写物に貼リ付け、剥離液でその裏面
より処理してトナー画像を被転写物に転写する第2の転
写方法を提案した(特開平8−25786号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この第2の転写方法に
よれば、紙の片面にアクリル系樹脂を塗布し、その面に
静電複写機でトナー画像を形成するものであり、上述し
た第1の転写方法のように紙の片面に水溶性糊を塗布
し、その塗布面にトナー画像を形成するというものでな
く、紙が温湿度の影響を受けて湾曲するということがな
くなり、連続して静電複写機に供給する場合にも紙詰ま
りが起こりにくくなる。
【0006】しかし、この第2の転写方法によれば、紙
の片面にアクリル系樹脂を塗布し、その面にトナー画像
を形成するものであり、市販の紙(コート紙を含む)に
そのままトナー画像を形成するものでなく、トナー画像
の転写に要する費用のコストアップを招くという不都合
がある。さらに、トナー画像が形成された面を活性液で
処理し、その後に剥離液で裏面より処理するものであ
り、2段階の液体処理を必要とするため、トナー画像の
転写に要する作業時間が長くなるという不都合がある。
【0007】この発明は、かかる点に鑑み、トナー画像
の転写に要する費用を低減すると共に、その転写に要す
る作業時間を短くして転写効率を高めることができる画
像の転写方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像の転
写方法は、表面にトナー画像が形成されてなるコート紙
の裏面より、上記トナー画像を構成する粉末トナーを活
性化すると共に、上記トナー画像を上記コート紙より剥
離するための転写液を浸透させる工程と、上記転写液の
浸透された上記コート紙の表面に形成されている上記ト
ナー画像が被転写物に当接した状態で、上記トナー画像
に対応する部分を上記コート紙の裏面より押圧し、上記
トナー画像を上記被転写物に転写する工程とを備えるも
のである。また、コート紙の表面に、例えば静電複写機
やレーザプリンタ等で上記トナー画像を形成する工程を
さらに備えていてもよい。
【0009】この発明の方法においては、表面にトナー
画像が形成されてなるコート紙が用意され、まずその裏
面より転写液をしみ込ませることで、トナー画像を構成
する粉末トナーが活性化すると共に、トナー画像がコー
ト紙より剥離する状態とされる。そして次に、コート紙
の表面に形成されているトナー画像が被転写物に当接し
た状態で、トナー画像に対応する部分をコート紙の裏面
より押圧することで、そのトナー画像が被転写物に転写
される。転写液としては、エーテル類の水溶液、例えば
ジエチルカルビトールの水溶液であって、ジエチルカル
ビトールが20〜60重量%、かつ水が80〜40重量
%で混合されてなるものを使用できる。
【0010】この発明では、静電複写機やレーザプリン
タ等で通常使用されている例えば市販のコート紙の表面
にトナー画像が形成されたものを用意し、そしてこのコ
ート紙の裏面より転写液をしみ込ませる1段階の液体処
理を行ってトナー画像を被転写物に転写するものであ
る。よって、例えば市販のコート紙の表面にアクリル系
樹脂を塗布した後、その塗布面にトナー画像を形成し、
その後に2段階の液体処理を行ってトナー画像を被転写
物に転写する従来提案の方法と比べて、転写を行うため
の必要部材や手間を少なくでき、トナー画像の転写に要
する費用を低減すると共に、その転写に要する作業時間
を短くして転写効率を高めることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る画像の転写
方法について説明する。
【0012】この発明は、被転写物にトナー画像を転写
するものである。まず、転写すべきトナー画像を用意す
る必要がある。この発明では、コート紙の表面、つまり
コート面に転写すべきトナー像が形成され、転写すべき
トナー画像が用意される。このトナー画像は、例えば原
図が静電複写機によりコート紙の表面に複写されること
で形成され、あるいはディジタルビデオカメラで撮像し
た画像やコンピュータ上で作成された画像がレーザプリ
ンタでコート紙の表面に記録されることで形成される。
【0013】コート紙としては、静電複写機やレーザプ
リンタに通常用いられる紙質のものが使用される。後述
するように、コート紙の裏面よりトナー画像を構成する
粉末トナーを活性化すると共に、トナー画像をコート紙
より剥離するための転写液を浸透させる工程があるが、
コート紙の裏面は祖面であるので、その転写液の浸透は
良好になされる。
【0014】なお、コート紙は、一般に、紙の片面に、
顔料、接着剤および補助剤が配合されたコート剤が塗布
されてコート面が形成されている。顔料は、一般的に配
合率が70〜80%であって、カオリン、炭酸カルシウ
ム、サチンホワイト、二酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、プラスチックピグメント等を主成分とし、白色度、
光沢度、平滑度、不透明度の向上等の役割を担ってい
る。接着剤は、一般的に、配合率が10〜25%であっ
て、でんぷん、カゼイン、大豆蛋白、ポリビニルアルコ
ール、ラテックス等を主成分とし、顔料の接着、塗料の
流動性や安定性の保持等の役割を担っている。補助剤
は、一般的に、配合率が5〜10%であり、分散剤、保
水剤、防腐剤、消泡剤、潤滑剤、粘性改良剤等の薬品類
を主成分とし、塗工作業の向上、防腐や消泡等の役割を
担っている。
【0015】次に、このように表面にトナー画像が形成
されてなるコート紙の裏面より、トナー画像を構成する
粉末トナーを活性化すると共に、トナー画像をコート紙
より剥離するための転写液を浸透させる。この転写液の
浸透は、コート紙の表面に形成されているトナー画像が
被転写物に当接する貼付状態で行ってもよく、あるいは
その貼付状態とする前に行ってもよい。転写液として
は、例えばエーテル類の水溶液が用いられる。好ましく
は、ジエチルカルビトールの水溶液であって、ジエチル
カルビトールの混合割合が20〜45重量%である水溶
液を用いるのがよい。この混合割合の範囲外になると、
被転写物への転写密着力が弱くなったり、また粉末トナ
ーがコート紙に残留する等の不都合を生じる。
【0016】次に、表面に形成されているトナー画像が
被転写物に当接するようにコート紙を被転写物に貼付し
た状態で、コート紙の裏面よりトナー画像に対応する部
分を被転写物に押圧し、トナー画像を被転写物に転写す
る。ここで、被転写物としては、衣服、陶器、ガラス製
品、金属製品、紙製品、革製品等の種々のものが対象と
なり、その転写箇所は平坦である必要はなく、曲面や凹
凸部を有していてもよい。
【0017】また、押圧手段は特に限定されるものでな
く、作業者が手で直接こすったり、あるいは用具を使用
して押圧したり、さらには機械的に押圧を行ってもよ
い。なお、この押圧によるトナー画像を転写するための
作業は、トナー画像を構成する粉末トナーが充分に活性
化すると共に、トナー画像がコート紙より充分に剥離し
得る状態となった後に行う必要があり、上述したように
コート紙に転写液をしみ込ませてから一定時間が経過し
た後に行われることとなる。
【0018】
【実施例】次に、図1A〜Cを参照しながら、トナー画
像をTシャツに転写する具体例を説明する。
【0019】まず、図1Aに示すように、コート面にト
ナー画像11が形成されたコート紙10と、被転写物と
しての白地のTシャツ20を用意した。ここで、コート
紙10としては、目付4g/m2の日本製紙(株)製の
エスプリコート(商品名)を使用した。そして、このコ
ート紙10をコピー用紙として静電複写機(キャノン
(株)製のCLC500型のカラーコピー機)に給紙
し、原図をコピーすることで、コート面に転写すべきト
ナー画像11を形成した。
【0020】次に、図1Bに示すように、コート面にト
ナー画像11が形成されたコート紙10を、そのトナー
画像11がTシャツ20の転写面21(図1Aの破線参
照)に当接するように、Tシャツ20に裏返しで載置し
た。そして、コート紙10の全体に、その裏面より転写
液としてのジエチルカルビトールの水溶液(ジエチルカ
ルビトールの混合割合が40重量%)をしみ込ませた。
そして、ほぼ1分間放置し、トナー画像11を構成する
粉末トナーを充分に活性化し、またトナー画像11がコ
ート紙10より充分に剥離し得る状態とした。
【0021】次に、トナー画像11に対応する部分をコ
ート紙10の裏面よりまんべんなくこすった後、図1C
に示すように、Tシャツ20よりコート紙10を剥がし
た。これにより、トナー画像11はTシャツ20に型く
ずれもなく鮮明に転写された。なお、Tシャツ20の転
写部以外の白色部分の変色はなかった。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、静電複写機やプリン
タ等で通常使用されている例えば市販のコート紙の表面
にトナー画像が形成されたものを用意し、そしてこのコ
ート紙の裏面より転写液をしみ込ませる1段階の液体処
理を行ってトナー画像を被転写物に転写するものであ
り、例えば市販のコート紙の表面にアクリル系樹脂を塗
布した後、その塗布面にトナー画像を形成し、その後に
2段階の液体処理を行ってトナー画像を被転写物に転写
する従来提案の方法と比べて、転写を行うための必要部
材や手間を少なくでき、トナー画像の転写に要する費用
を低減できると共に、その転写に要する作業時間を短く
して転写効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナー画像をTシャツに転写する工程を示す図
である。
【符号の説明】
10 コート紙 11 トナー画像 20 Tシャツ 21 転写面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー画像が形成されてなるコー
    ト紙の裏面より、上記トナー画像を構成する粉末トナー
    を活性化すると共に上記トナー画像を上記コート紙より
    剥離するための転写液を浸透させる工程と、 上記転写液の浸透された上記コート紙の表面に形成され
    ている上記トナー画像が被転写物に当接した状態で、上
    記トナー画像に対応する部分を上記コート紙の裏面より
    押圧し、上記トナー画像を上記被転写物に転写する工程
    とを備えることを特徴とする画像の転写方法。
  2. 【請求項2】 上記コート紙の表面に上記トナー画像を
    形成する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1
    に記載の画像の転写方法。
  3. 【請求項3】 上記転写液はエーテル類の水溶液である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像の転写
    方法。
  4. 【請求項4】 上記転写液は、ジエチルカルビトールが
    20〜60重量%、かつ水が80〜40重量%で混合さ
    れてなるジエチルカルビトールの水溶液であることを特
    徴とする請求項3に記載の画像の転写方法。
JP6697898A 1998-03-17 1998-03-17 画像の転写方法 Pending JPH11263098A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103535962A (zh) * 2012-07-10 2014-01-29 丁镇 通过网络传输及打印输出纸模服装的方法

Cited By (1)

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