JPH11263090A - 表装手段付きicカード - Google Patents

表装手段付きicカード

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JPH11263090A
JPH11263090A JP6628898A JP6628898A JPH11263090A JP H11263090 A JPH11263090 A JP H11263090A JP 6628898 A JP6628898 A JP 6628898A JP 6628898 A JP6628898 A JP 6628898A JP H11263090 A JPH11263090 A JP H11263090A
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card
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antenna
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Tetsuya Sugiki
徹也 杉木
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TAC KOGEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードの表装を個人的に自由に行えるよ
うにする。 【解決手段】 ICカード10の表裏両面又は片面に接
着剤又は粘着剤11を塗着し、接着剤又は粘着剤からな
る表装手段11を剥離紙12で覆った状態で販売又は頒
布する。剥離紙12を剥がし、好みに応じた絵や写真そ
の他の宣伝文等の表装具をICカード10に貼付して使
用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は表装手段付きIC
カードに関し、とりわけ、アンテナとそれに接続したI
Cチップを埋め込んだ、所謂非接触型ICカードの表裏
両面又は片面に接着剤を塗着し、カード所持者が好みに
応じて該カードの表裏両面又は片面に絵や写真等を貼付
して表装可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】公衆電話機を利用する際に使用されるテ
レホンカードは、永らく磁気カードが用いられて来た
が、その欠点を補う新しいタイプとしてICカードが提
供されるようになった。このICカードは磁気カードと
同じようなカードにICチップを張り付けたもので、磁
気カードと同じ所謂接触型である。この接触型の欠点を
補う新しいタイプとして非接触型ICカードが提供され
るようになった。
【0003】非接触型ICカードは、図4に示すよう
に、カード1の肉厚内にアンテナ2とそれに接続したI
Cチップ3を埋め込んだものである。アンテナ2とIC
チップ3は、図5に示すように、プラスチック等からな
る中間層4に埋め込まれ、その両面側にサンドイッチ状
にプラスチックシート5,5が一体的に接着又は溶着さ
れている。プラスチックシート5は無地又はホワイトで
ある。通例はこのプラスチックシート5に絵や写真等の
印刷による表装がなされる。
【0004】このカード1はアンテナ2を介して電波を
やり取りする非接触型であるから、接触型のカードのよ
うに、電子読み取り及び書き込み機の機械的又は電気的
部品と接触させる必要性はなく、したがって、機器のカ
ード差し込み口は、接触型ではカードの断面形状と大差
のない形状であるが、非接触型ではカードの断面形状よ
り数倍大きくとも何等差し支えがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如き
カードは両面に何等の表装もなされていないホワイトカ
ードのままでは趣向を欠くので、種々のデザインを施す
表装が常である。磁気カードは磁気テープをカードに貼
付しただけのものであり、磁気テープは印刷時のロール
圧で損傷することはないので、カードの表裏両面又は片
面に、絵、写真、図柄、宣伝文等を印刷により施して表
装している。
【0006】しかし、ICカードは、接触型ではICチ
ップが表面に盛り上がるように張り付けられているので
そのままでは印刷に不向きであり、したがって、カード
製造前に絵や写真等を印刷したプラスチックフィルム
を、ICチップを張り付けたホワイトカードに熱溶着さ
せるなどの表装方法が採られる。
【0007】また、非接触型ではICチップを中間層に
埋め込んであるとはいえ、印刷機のロール圧でそのIC
チップが壊れないように、慎重に印刷を施す必要があ
る。したがって、印刷の種類と方法が限定される。ま
た、印刷による表装を採用する場合には、接触型のIC
カードと同じように、予め印刷されたフィルムを中間層
に熱溶着させる等の方法を採用する以外にはない。しか
し、そのような製造方法では時間がかかると共にコスト
高となる。
【0008】したがって、独自のデザインを有する個人
的な使用のため、若しくは、多種少量のICカードを作
成しようとしても、それ専門の業者等に依頼するしかな
く、しかも、多種少量の製造では単価が極めて高価とな
る。かくして、ICカードの新規な表装方法が模索され
ている。
【0009】そこで、この発明は、ICカードの自在な
表装を可能にすることを目的としてなされたものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するため、アンテナとそれに接続したICチップを埋
め込んだカードの表裏両面又は片面に接着剤又は粘着剤
からなる表装手段を塗着し、カード所持者が好みに応じ
て該カードの表裏両面又は片面に絵や写真又は宣伝文等
の表装具を貼付して表装可能なことを特徴とする表装手
段付きICカードを提供する。
【0011】また、アンテナとそれに接続したICチッ
プを埋め込んだカードの表裏両面又は片面に接着剤又は
粘着剤からなる表装手段を塗着してその表面を剥離紙で
覆い、カード所持者が好みに応じて該カードの前記剥離
紙を剥離し、表裏両面又は片面に絵や写真又は宣伝文等
の表装具を貼付して表装可能なことを特徴とする表装手
段付きICカードを提供する。
【0012】さらに、アンテナとそれに接続したICチ
ップを埋め込んだカードの表裏両面又は片面に接着剤又
は粘着剤からなる表装手段を塗着し、カード所持者が該
カードの表裏両面又は片面にプラスチクケースを貼付
し、該ケース内に絵や写真その他メモ用紙等を挿入可能
にしたことを特徴とする表装手段付きICカードを提供
する。さらに、前記表装手段が再接着可能な剥離自在型
の性質を有する表装手段付きICカードを提供する。
【0013】したがって、印刷に不向きな非接触型のI
Cカードの両面又は片面に、所持者が好みに応じて絵や
写真等の表装具を貼付して独自の表装ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下この発明を図に基づき説明す
る。図1に示すように、ICカード10の表裏両面又は
片面に、接着剤又は粘着剤からなる表装手段11が塗着
され、該表装手段11の表面には剥離紙12が貼付され
ている。剥離紙12は容易に剥離することができて、表
装手段11を露出させることができる。ICカード10
は図4,5で説明したものと実質的に同じであり、しか
も、その表裏両面がホワイト等の無地で、印刷等はなさ
れていない。
【0015】表装手段11は強粘着性を有して永久接着
型のもの、剥離自在なもの、及び、再接着可能で剥離自
在なものの各種があるが、テレホンカードとして使用さ
れる非接触型ICカードは有効期限が設定されることが
あるために、その有効期限を過ぎた場合、又は、有効期
限を跨がる場合、接着したものを引き剥がすことができ
るように、再接着可能で剥離自在なものが望ましい。
【0016】この表装手段11の塗着は、1枚毎に行う
場合には、両面テープを貼付して行ってもよいが、大量
生産の場合には、ホワイトカード製造者から納入される
大判のものをローラー圧の軽い、換言すればICチップ
を壊さない程度の圧力のローラー又は刷毛で接着剤を塗
布する。
【0017】剥離紙12は表装手段11の上面を覆うよ
うに貼付され、大量生産方式では大判のホワイトカード
に大判の剥離紙12を載せてプレス等にて切断し、図1
(A)に示すように、1枚毎のICカード10にしてい
るから、その周縁を容易に引き剥がすことができない場
合がある。そこで、図1(B)に示すように、このよう
な剥離紙12の一部にミニシール13を貼付して剥離を
容易にする。
【0018】勿論、図1(C)に示すように、剥離紙1
2の一部に周縁から外側に突出する耳部14を設けてお
けばよいが、この場合は前記プレスで大判のホワイトボ
ードを切断する方法を採用することができなくなる。す
なわち、1枚毎のCカード1に耳部14と同じ部分が形
成されることとなるからである。
【0019】かくして構成された表装手段付きICカー
ドは、カード販売者が大量の枚数を独自に表装して販売
に供し、又は、カード購入者が1枚毎に自ら表装を施す
ことができる。すなわち、ICカード1の剥離紙12を
ミニシール13又は耳部14を指先でつまんで引き剥が
すと、塗着された表装手段11が露出する。
【0020】そこで、図2に示すように、この表装手段
11に好みの絵や写真等の表装具15を張り付ける。I
Cカード10よりも大きな表装具15はICカードから
はみ出た部分を切り取る。表装具15は絵や写真に限定
されるものではなく、色紙、模様紙、和紙その他の美術
工芸品、布、プラスチックシートやフィルムその他偏平
な木片でもよい。但し、このような表装具15は、必ず
電波を通す性質のものでなければならない。したがっ
て、金属シート等を用いることはできない。
【0021】例えば、図3に示すように、ICカード1
0の片面に軟質又は硬質のプラスチックケース16を張
り付け、そのケース16内に絵や写真等の表装具15を
挿入するようにして、表装具15を適宜取り替えること
ができるようにしてもよい。また、プラスチックケース
16内にメモ用紙、押し花、又は定期券等を挿入するこ
ととしてもよい。
【0022】なお、ICカード10は前記のようにIC
チップ3とアンテナ2が埋め込まれたホワイトカードで
あるが、読み取り機のICカード差し込み口は従来とは
異なってボックス形状であり、ICカード10は単に投
入すればよいので、その形状に拘束性がなく自由である
ため、ハート形、富士山形、花弁形その他の種々の形状
にデザインすることができる。
【0023】かくして、ICカード10の表裏両面又は
片面を、販売者又は購入者が好みに応じて自在に表装し
て独自のデザインを楽しみ、若しくは、カード販売業者
が顧客の需要に応じて少量多種のICカードを作成し販
売することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、接着剤
又は粘着剤からなる表装手段を介して表装具をカードに
貼付するだけのICカードの表装を、所持者が自らの好
むデザインにして楽しみながら公衆電話機等を利用する
ことができるほか、カード販売者が独自のデザインの多
種少量又は同種大量のカードを自由に作成して販売する
ことができる。しかも、このようなICカードの作成
は、表装具の貼付又は貼付と切断作業のみで簡単で短時
間にできる利便性を有するから、コスト安価をもたら
す。
【0025】さらに、この表装手段付きICカードが世
に提供されれば、そのさまざまな利用方法を触発して経
済的活動その他を触発することができる。例えば、1〜
2枚という少数のデザインカードに作成して個人的に楽
しむ機会を与え、プレゼント用のオリジナルテレホンカ
ードとして他人に提供し、又は、小売店や小規模店の宣
伝用、贈答用としてポスターをカラーコピーし、若しく
は、ワープロで作ったデザイン紙を貼付して広く頒布で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B),(C)はそれぞれこの発明の
実施の形態を示す斜視図
【図2】この発明の作用説明図
【図3】この発明の他の実施の形態を示す斜視図
【図4】ICカードの斜視図
【図5】図4のX−X断面図
【符号の説明】
10…ICカード 11…表装手段 12…剥離紙 13…ミニシール 14…耳部 15…表装具 16…プラスチックケース
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するため、アンテナとそれに接続したICチップを埋
め込んだカードの表裏両面又は片面に接着剤又は粘着剤
からなる表装手段を塗着して製品化し、該製品を入手し
た者が該カードの表裏両面又は片面に絵や写真又は宣伝
文等の自己の好みに応じた表装具を貼付可能なことを特
徴とする表装手段付きICカードを提供する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナとそれに接続したICチップを
    埋め込んだカードの表裏両面又は片面に接着剤又は粘着
    剤からなる表装手段を塗着し、カード所持者が好みに応
    じて該カードの表裏両面又は片面に絵や写真又は宣伝文
    等の表装具を貼付して表装可能なことを特徴とする表装
    手段付きICカード。
  2. 【請求項2】 アンテナとそれに接続したICチップを
    埋め込んだカードの表裏両面又は片面に接着剤又は粘着
    剤からなる表装手段を塗着してその表面を剥離紙で覆
    い、カード所持者が好みに応じて該カードの前記剥離紙
    を剥離し、表裏両面又は片面に絵や写真又は宣伝文等の
    表装具を貼付して表装可能なことを特徴とする表装手段
    付きICカード。
  3. 【請求項3】 アンテナとそれに接続したICチップを
    埋め込んだカードの表裏両面又は片面に接着剤又は粘着
    剤からなる表装手段を塗着し、カード所持者が該カード
    の表裏両面又は片面にプラスチックケースを貼付し、該
    ケース内に絵や写真又はその他メモ用紙等を挿入可能に
    したことを特徴とする表装手段付きICカード。
  4. 【請求項4】 表装手段が再接着可能な剥離自在型の性
    質を有する請求項1,2又は3記載の表装手段付きIC
    カード。
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