JPH11261623A - 通信ネットワークのための多重アクセス・システムにおけるアップリンクのデータ送信のためのパワー・レベルを確立する方法 - Google Patents

通信ネットワークのための多重アクセス・システムにおけるアップリンクのデータ送信のためのパワー・レベルを確立する方法

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JPH11261623A
JPH11261623A JP29125098A JP29125098A JPH11261623A JP H11261623 A JPH11261623 A JP H11261623A JP 29125098 A JP29125098 A JP 29125098A JP 29125098 A JP29125098 A JP 29125098A JP H11261623 A JPH11261623 A JP H11261623A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 時分割および周波数分割の多重無線で、送信
パワー・レベルを確立する。 【解決手段】 1つの基地局といくつかのリモート・ホ
ストとを含んでいる無線ネットワークにおけるパワー・
レベルが、先ず最初にリモート・ホストのうちの1つか
ら基地局に対して短い接続要求メッセージを定格のオー
プン・ループのパワー・レベルに相対的に設定される初
期パワー・レベルにおいて送信することによって確立さ
れる。最初の送信が不成功であった場合、パワー・レベ
ルはあらかじめ設定しておくことができる量だけインク
リメントされ、リモート・ホストから基地局への送信が
成功するまで、送信およびインクリメントのステップが
繰り返される。最後に、成功したパワー・レベルが記憶
され、その特定のリモート・ホストと無線基地局との間
のそれ以降でのデータ送信のために使われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信ネットワ
ークにおける応用のための、「オン・デマンド多重アク
セス公平キューイング」として知られている媒体アクセ
ス制御(MAC)プロトコルに関する。特に、本発明
は、時分割および周波数分割の半二重および全二重方式
の多重アクセス無線ネットワークにおいて、オン・デマ
ンド公平キューイングのプロトコルを使っているとき
の、初期およびそれ以降のアップリンク・データ送信の
ためのパワー・レベルを確立する方法に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】セ
ルラー方式の音声およびデータおよび無線LANなどの
無線サービスは、将来において急速に成長することが期
待されている。マルチメディアのトラヒックを搬送する
ように設計されている第3世代の無線ネットワークは現
在精力的に研究されており、その主な目標は、場所また
は移動性の制約なしに、シームレスな通信、バンド幅の
高い利用可能性、および保証された「サービスの品質」
(QoS)を提供することである。
【0003】図1はデータ交換のための従来の技術の有
線ネットワークを示している。この図には3つの既存の
ビジネス・エンティティが示されており、その協力して
動作している機器は、通常、現在ではユーザのコンピュ
ータに対してモデムを通じてのリモートのインターネッ
ト・アクセスを提供するために利用されている。ユーザ
のコンピュータ2およびユーザのモデム4がエンド・シ
ステムを構成する。図1に示されている第1のビジネス
・エンティティはダイアル呼出し単純旧式電話システム
(POTS)、または統合サービス・データ通信網(I
SDN)を所有していて稼働させている電話会社(te
lco)である。telcoはユーザと他の2つのビジ
ネス・エンティティとの間にビットまたはパケットを流
すことができる、公衆電話網(PSTN)6の形式での
伝送媒体を提供する。
【0004】図1に示されている第2のビジネス・エン
ティティは、インターネット・サービス・プロバイダ
(ISP)である。ISPはそのサービス・エリアの中
に1つまたはそれ以上のポイント・オブ・プレゼンス
(POP)8を採用していて、それを管理し、それに対
してエンド・ユーザがネットワーク・サービスを求めて
接続する。ISPは、通常、そのISPへの加入者があ
ることを期待して、主要な各呼出しエリアの中にPOP
を確立する。POP8はPSTN6からのメッセージ・
トラヒックをイントラネット・バックボーン10上で搬
送されるディジタル形式に変換する。イントラネット・
バックボーン10はISPによって所有されているか、
MCI Inc.などのイントラネット・バックボーン
・プロバイダからリースされるかのいずれかである。I
SPは、通常、PSTNに対する接続のためにtelc
oからの部分的またはフルのT1またはT3回線をリー
スする。POP8およびISPのメディア・データ・セ
ンター14は、ルータ12Aを通じてイントラネットの
バックボーン10上で一緒に接続されている。データ・
センター14はISPのウェブ・サーバ、メール・サー
バ、アカウンティング、およびレジストレーション・サ
ーバを収容し、ISPがウェブ・コンテンツ、電子メー
ルおよびウェブ・ホスティング・サービスをエンド・ユ
ーザに対して提供できるようにする。将来の付加価値サ
ービスはデータ・センター14の中に追加のタイプのサ
ーバを採用することによって追加することができる。I
SPはパブリック・インターネット・バックボーン20
を接続するためにルータ12Aを維持している。リモー
ト・アクセスのための既存のモデルにおいては、エンド
・ユーザは、通常、それぞれのtelcoおよびそれぞ
れのISPの両方とのサービス関係を有し、普通はそれ
ぞれから別々に料金が請求される。エンド・ユーザは最
寄りのPOPをダイアルすることによって、そしてイン
ターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(I
ETF)ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(PP
P)として知られている通信プロトコルを実行すること
によって、ISPにアクセスし、そのISPを通してパ
ブリック・インターネット20にアクセスする。
【0005】図1に示されている第3のビジネス・エン
ティティは、ルータ12Bを通してアクセスされる自分
自身のプライベート・イントラネット18を所有してい
て、それを稼働させている私企業である。企業の従業員
は企業のリモート・アクセス・サーバ16に対してPO
TS/ISDNの呼出しを行い、そしてIETF PP
Pプロトコルを実行することによって企業のネットワー
ク18にリモートに(たとえば、自分の家から、あるい
は路上にいる間に)アクセスすることができる。企業に
アクセスする場合、エンド・ユーザは企業のリモート・
アクセス・サーバ16に接続するコストだけを支払う。
ISPは関与されない。その私企業はエンド・ユーザを
企業のイントラネット18またはパブリック・インター
ネット20のいずれかに対して接続するためにルータ1
2Bを維持している。
【0006】エンド・ユーザは現在は電話を掛けるため
の費用と自分の家への電話回線の費用の両方をtelc
oに支払っている。また、エンド・ユーザはISPのネ
ットワークおよびサービスにアクセスするための費用も
ISPに対して支払わなければならない。現在、インタ
ーネット・サービス・プロバイダはインターネット・ア
クセス・サービス、ウェブ接続サービス、電子メール・
サービス、コンテンツ・ホスティング・サービス、およ
びローミングをエンド・ユーザに対して提供する。機能
および価格に基づいたマーケット・セグメンテーション
が欠けていて、マージンが低いために、ISPはマージ
ンを改善するための付加価値サービスを探している。短
期的には、機器のベンダはISPがより高速のアクセ
ス、バーチャル・プライベート・ネットワーキング(パ
ブリック・ネットワークをプライベート・ネットワーク
として安全に使うための機能およびイントラネットに接
続する機能)、ローミング・コンソーシアム、プッシュ
・テクノロジーおよび特定のサービスの品質を提供でき
るようにする、ISPに対するソリューションを提供で
きることを望んでいる。長期的には、インターネットお
よびモビリティ上で音声を提供することが望ましい。そ
のとき、ISPはこれらの付加価値サービスを使って低
マージンの厳しい束縛から脱出できるようになる。これ
らの付加価値の多くはネットワーク・サービスのカテゴ
リーに入り、そしてネットワークのインフラストラクチ
ャ機器を通じてのみ提供することができる。他の付加価
値サービスはネットワークのインフラストラクチャから
のサポートを必要とするアプリケーション・サービスの
カテゴリーに落ち、一方、依然として他のものはネット
ワーク・インフラストラクチャからのサポートを必要と
しない。特に、より高速のアクセス、バーチャル・プラ
イベート・ネットワーク、ローミング、モビリティ、音
声、サービスの品質、およびQoSベースのアカウンテ
ィングなどのサービスはすべて、高度化されたネットワ
ーク・インフラストラクチャを必要とする。
【0007】無線通信ネットワークは有線ネットワーク
の届く範囲を拡張することができる利点を有する。しか
し、無線ネットワークの周波数において得られるバンド
幅は、有線ネットワークで利用できるものより進展が遅
れることが多い。非同期転送モード(ATM)などの有
線の広帯域システムは、マルチメディア・アプリケーシ
ョンの高度なサポートのための異なるQoS(たとえ
ば、一定ビット・レート(CBR)、可変ビット・レー
ト(VBR)、および利用可能ビット・レート(AB
R))のサービスを提供することができる。そのサービ
スを無線ネットワークに対して拡張することが望まれて
いる。したがって、ATMと無線ネットワークと併合す
ることに関する研究が現在多くの研究機関および研究所
において行われている。アクセス層からトランスポート
層までのすべてに影響する多くの基本的な問題が研究さ
れつつある。無線ネットワークのエア・インタフェース
における伝送形式としてATMを使うことの他に、AT
Mはセルラー・システムの有線インフラストラクチャに
対しても考慮されつつある。そのような有線インフラス
トラクチャは多重アクセスのエア・インタフェース技術
(たとえば、CDMA、TDMAなど)をサポートする
ことができるようになる。
【0008】マルチメディアのトラヒックをサポートす
る無線ネットワークにおいて、効率的なチャネル・アク
セスのプロトコルはすべてのトラヒックのサービスの品
質要求を依然としてサポートしながら、制限された無線
スペクトルの利用を最大化する必要がある。スロット型
アロハ(Slotted Aloha)、PRMAなど
の、いくつかのよく知られているチャネル・アクセス・
プロトコルが、現在、無線データ・システムによって使
われている。スロット型アロハは単純なプロトコルであ
るが、それはデータ・ユーザ間の衝突を回避するか、あ
るいは解決しようとしないので、その理論的容量は0.
37に過ぎない。さらに、スロット型アロハは可変長パ
ケットの効率的な伝送のためには適していない。
【0009】予約ベースのプロトコルは、パケットの送
信を必要としているユーザに対して動的にチャネルのバ
ンド幅を確保することによって、衝突を回避および解決
しようと試みる。通常、そのようなプロトコルにおいて
は、チャネルはN個のスロットのフレームにグループ化
されているスロットに分割されている。1つのスロット
をさらにk個のミニスロットに細分割することができ
る。普通、N1個のスロットが予約の目的で使われ、残
りのN−N1個のスロットはデータスロットである。パ
ケットを送る必要があるユーザは、M=N1*k個のミ
ニスロットのうちの1つにおいて予約送信要求パケット
を送信する。その予約要求パケットが成功した場合、そ
のユーザまたは基地局がその予約を解放するまで、或る
数のデータスロットがそのユーザに割り当てられる。予
約要求パケットが成功しなかった場合、そのユーザは衝
突解決法を使ってその予約要求の送信に成功するまで、
それを再送信する。
【0010】ハイブリッドのファイバ同軸ネットワーク
に対する多重アクセス・プロトコルがドーシ(Dosh
i)他によって、「STM、ATMに対する広帯域多重
アクセス・プロトコル、およびハイブリッド・ファイバ
‐同軸ネットワークにおける可変長データ・サービス」
(A Broadband Multiple Acc
ess Protocol for STM,ATM,
and Variable Length Data
Services on Hybrid Fiber‐
Coax networks)、Bell Labs
Technical Journal,Summer
1996、36〜65ページの中で提案されている。無
線環境に伴う多くの問題点を共有しているが、このプロ
トコルは誤りの多い無線リンク上での再送信および正し
いパケットの配送を保証するために必要な送信パワー・
レベルの確立の扱いなど、無線アクセス方式の設計にお
いて遭遇するユニークな問題に対して完全には対処しな
い。この方式は競合予約スロットのアイデアを提案する
が、それは競合スロットの数をキュー・サイズの情報に
基づいて動的に変更することができる柔軟性の高い方式
を提供しない。
【0011】カロル(Karol)他は「分散型キュー
イング要求更新多重アクセス(Distributed
‐Queuing Request Update M
ultiple Access)」方式(DQRUM
A)を提案している[カロル他の「無線パケット(AT
M)ネットワークのための効率的なデマンド割り当て多
重アクセス・プロトコル(An efficient
demand‐assignment multipl
e access protocol forwire
less packet(ATM) network
s)」Wireless Networks 1、26
7〜279ページ、1995]。この無線アクセス方式
では、新しいユーザが衝突の解決期間の間にバンド幅を
求めて競合すること、あるいはバックオフ・タイムを調
整するために、前のラウンドでの予約スロット競合の成
功率を利用することができない。また、この方式は公平
なキューイング技法を利用せず、したがって、競合して
いるソース間で公平にバンド幅を割り当てるためのサー
ビス・タグを使用しない。
【0012】チャネル・アクセス・プロトコルの設計に
おける1つの重要な主題は、アップリンクおよびアップ
リンクのパケットの送信順序を設定するために使われる
スケジューリング技法の選択である。すべて公平なキュ
ーイングにおける変形版である多くのスケジューラが、
有線ネットワークのために提案されている[たとえば、
S.J.ゴールスタニ(Golestani)の「広帯
域アプリケーションのためのセルフ・クロック型の公平
キューイング方式」(A Self‐Clocked
Fair Queuing Scheme For B
roadband Applications)、Pr
oceedings of IEEEInfocom,
1994;パレク(Parekh)およびガラガ(Ga
llagher)の「統合型サービス・ネットワークに
おけるフロー制御に対する一般化されたプロセッサ共有
の方法:単独ノードの場合」(A Generaliz
ed Processor Sharing Appr
oach To Flow Control In I
ntegrated Services Networ
ks:The Single Node Case)、
IEEE/ACMTransactions On N
etworking,1(3):344〜357ペー
ジ、1993年6月;L.チャン(Chang)の「バ
ーチャル・クロックのアルゴリズム」(Virtual
Clock Algorithm)、Proceed
ings of ACM Symposium、122
4〜1231ページ、1992参照]。これらはすべ
て、各サブ・クラスがそれ自身のサーバをその与えられ
たレートで所有しているかのように、バンド幅の共有に
対するアクセスを提供する効果を有する。
【0013】パレックおびガラガの重み付けられた公平
キューイング方式は実装するのが困難であり、したがっ
て、セルフ・クロック型公平キューイング(SCFQ)
方式がゴールスタニによって提案された。SCFQの場
合、サービス・タグは次のように計算される。
【数1】 ここで、^u(t)は時刻tにおいてサービスされてい
るパケットのサービス・タグであり、Fi kはすべてのk
に対してFo k=0であるクラスkからのi番目のパケッ
トに対するサービス・タグであり、Li kはクラスkのi
番目のパケットの長さであり、rkはクラスkに対して
割り当てられている相対的な重みであり、そしてai k
クラスkのi番目のパケットの到着時刻である。次に、
パケットはこれらのタグの値の順番にサービスされる。
ゴールスタニのアルゴリズムは有線ネットワークのため
に設計されているが、それは無線環境において機能する
ために修正されなければならない。特に、ゴールスタニ
のアルゴリズムはサーバ(基地局)が遠隔の場所にある
ので、キュー・サイズに関する完全な情報を持たないと
きに伝送のスケジューリングを扱う方法、あるいは消失
したパケットの再送信を扱う方法のいずれにも対処しな
い。
【0014】ルー(Lu)他(イリノイ大学)は「理想
化された重み付き公平キューイング」アルゴリズムを提
案している[ルー他の「無線パケット・ネットワークに
おける公平なスケジューリング」Sigcom‘9
7]。それは無線ネットワークの特殊なニーズに対処す
るために設計されている。この方式は実際のネットワー
クにおいては一般的には入手できないような、チャネル
の状態についての完全な知識(すなわち、それが良いか
悪いか)を必要とする。また、それは正常に送信しない
パケットのサービス・タグを変更せず、再送信のプロセ
スが複雑であり、そしてバッファのオーバフローがある
ときだけでなく、遅延しているフローからパケットをド
ロップする。
【0015】R.カウツ(Kautz)によって「無線
ATMネットワークのための分散セルフクロック型公平
キューイング・アーキテクチャ」(A Distrib
uted Self‐Clocked Fair Qu
euing Architecture For Wi
reless ATM Networks)、1997
International Symposium
on Personal Indoor and Mo
bile Radio Communications
の中で提案されている別の無線アクセス方式は予約およ
びピギーバック型(piggybacked)(便乗
型)の予約方法の代わりにポーリング・システムを利用
する。ポーリング方式の性能は一般に予約アクセス方式
に比べて遅延およびバンド幅の利用の面で劣っている。
さらに、カウツの方式は、送信されてエラーになったパ
ケットに対してだけサービス・タグの値を変更するの
で、すべてのリモートにおけるQoSが影響を受ける。
というのは、その失われたパケットの再送信によってす
べてのリモートのパッケージが遅延されるからである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線ネットワ
ークにおいて利用できる制限されたバンド幅を効果的に
利用するための、公平なキューイング(FQ)サービス
の規律(ODMAFQと呼ばれる)によるオン・デマン
ド多重アクセス(ODMA)の方法の一態様である。こ
の方法においては、バースト性のソースは、1つのパケ
ットが空のキューに到着したときには常に、将来の送信
のためにバンド幅を予約するためのチャネル・アクセス
・パケットを送信し、一方、一定ビット・レートのソー
スはコネクションのセットアップ時に一度だけ競合する
ようにされる。分散型のセルフクロック型公平キューイ
ング・サービス規律は各種のアップリンク・ソースの送
信順序を決定するために使われ、多様なQoSを提供す
ることができる。
【0017】「オン・デマンド多重アクセス公平キュー
イング」プロトコルを採用していて、1つの基地局およ
びいくつかのリモート・ホストを含んでいる無線通信ネ
ットワークにおいて、データ送信のためのアップリンク
のパワー・レベルが初期アクセス要求メッセージの間に
確立される。それは先ず最初に定格のオープン・ループ
のパワー・レベルに相対的に設定される要求パワー・レ
ベルにおいて、リモート・ホストの1つから短い接続要
求メッセージ送信することによって行われる。そのリモ
ート・ホストの最初の送信が成功しなかった場合、その
パワー・レベルはあらかじめ設定しておくことができる
パワー・インクリメントの量だけインクリメントされ、
そしてその送信が成功するまで、送信およびインクリメ
ントのステップが繰り返される。最後に、送信が成功し
たパワー・レベルが記憶され、そのリモート・ホストと
無線ネットワークの基地局との間のそれ以降でのアップ
リンク・データの送信のために使われる。
【0018】本発明の1つの一般的な目的は、リモート
・ホストに無線ネットワークにおいてオン・デマンドで
バンド幅を提供することである。特に、本発明の目的
は、本発明の多重アクセス・システムの任意の特定の実
施形態における、各リモート・ホストと無線ネットワー
クの基地局との間のアップリンク・データ送信のために
必要なパワー・レベルを効率的に決定する方法を提供す
ることである。
【0019】
【発明の実施の形態】前に説明されたように、本発明の
1つの目的は、公衆電話網を回避するエンド・ユーザに
対して無線のパケット交換型データ・ネットワークを提
供し、そして無線ネットワークのエンド・ユーザにリモ
ート・ローミング機能を提供することである。これらの
目的および他の目的は、ホーム移動交換センター、フォ
ーリン(foreign)移動交換センター、基地局
(アクセス・ポイント)およびエンド・ユーザを含む無
線データ・ネットワークにおいて達成される。ホーム移
動交換センターはホーム・レジストレーション・サーバ
およびホーム・インターワーキング機能を含む。フォー
リン移動交換センターはサービス中のレジストレーショ
ン・サーバおよびサービス中のインターワーキング機能
を含む。基地局はプロキシ・レジストレーション・エー
ジェントを含む。エンド・ユーザのモデムはユーザ・レ
ジストレーション・エージェントを含む。ユーザ・レジ
ストレーション・エージェントはプロキシ・レジストレ
ーション・エージェントに対して結合され、プロキシ・
レジストレーション・エージェントはサービス中のレジ
ストレーション・サーバに接続され、そしてサービス中
のレジストレーション・サーバはホーム・レジストレー
ション・サーバに対して接続されている。
【0020】プロキシ・レジストレーション・エージェ
ントはユーザ・レジストレーション・エージェントから
の要請を受け取ったときに、ケア・オブ・アドレスを含
んでいる公告を送信するためのモジュールを含む。ユー
ザ・レジストレーション・エージェントはプロキシ・レ
ジストレーション・エージェントに対してこのレジスト
レーション要求を送信するためのモジュール以外に、公
告の受信時にユーザの識別情報およびケア・オブ・アド
レスをレジストレーション要求の中に組み込むためのモ
ジュールを含む。プロキシ・レジストレーション・エー
ジェントは任意のユーザから受信した任意のレジストレ
ーション要求を、サービス中のレジストレーション・サ
ーバに対して転送するためのモジュールをさらに含む。
【0021】サービス中のレジストレーション・サーバ
はホーム・レジストレーション・サーバのアドレスを決
定するためのフォーリン・ディレクトリ・モジュール、
レジストレーション要求を封入し、サービス中のレジス
トレーション・サーバの識別情報およびその封入された
レジストレーション要求を、そのホーム・レジストレー
ション・サーバのアドレスが決定されたときに半径内の
アクセス要求に組み込むためのモジュール、およびその
半径内のアクセス要求をホーム・レジストレーション・
サーバに対して送るためのモジュールを含む。ホーム・
レジストレーション・サーバはサービス中のレジストレ
ーション・サーバの識別情報を認証するためのホーム・
ディレクトリ・モジュール、サービス中のレジストレー
ション・サーバの識別情報が認証されたときに半径内の
アクセス要求からのインターワーキング機能(IWF)
の要求を作るためのモジュール、およびそのインターワ
ーキング要求をホーム・インターワーキング機能に対し
て送るためのモジュールを含む。
【0022】図2に示されている本発明を利用している
ネットワークの実施形態の中に見られるように、エンド
・システム(リモート・ホスト)232(たとえば、ポ
ータブルのWindows95パソコン)は外部または
内部のモデムを経由して無線ネットワーク230に接続
する。これらのモデムによってエンド・システム232
はエアリンク234上で媒体アクセス制御(MAC)フ
レームを送信および受信することができる。使われる場
合、有線または無線のリンクを経由して外付けのモデム
をPCまたは他のエンド・システム232に付加するこ
とができる。外付けのモデムは一般に固定であり、ルー
フ・トップ・マウントの方向性アンテナと同じ場所に置
くことができる。外付けのモデムは、汎用シリアル・バ
ス、並列ポート、赤外線、802.3またはISM無線
リンクなどの、任意の適切なリンク方法を使って、ユー
ザのPCに接続することができる。内蔵モデムはエアリ
ンク上でMACフレームの送信および受信を行い、そし
て小型の全方向性アンテナを使ってラップトップのバッ
クプレーンにプラグ・インされるPCMCIAカードで
あることが好ましい。
【0023】広域無線のカバレージが基地局(アクセス
・ポイント)236によって提供される。基地局236
によって提供されるカバレージの範囲は、リンクの予算
および容量などのファクタによって変わる。基地局は、
通常、個人通信サービス(PSC)無線サービスのプロ
バイダによってセル・サイトの中に設置される。基地局
236はそのシステムの移動交換センター(MCS)2
40に対してそれぞれのカバレージ領域からのエンド・
システムのトラヒックをマルチプレックスし、有線回線
または無線のマイクロ波バックホール・ネットワーク2
38上で提供する。
【0024】移動交換センター240において、パケッ
ト・データのインターワーキング機能(IWF)252
は、このネットワークに対する無線プロトコルをターミ
ネートする。IPルータ242はMSC240をパブリ
ック・インターネット244、プライベート・インター
ネット246に対して、あるいはインターネット・サー
ビス・プロバイダ247に対して接続する。MSC24
0の中のアカウンティングおよびディレクトリのサーバ
248はアカウンティング・データおよびディレクトリ
情報を格納する。要素管理サーバ250は、機器を管理
する。その機器としては基地局、IWF、およびアカウ
ンティング/ディレクトリ・サーバ248などがある。
アカウンティング・サーバ248はユーザの代わりにア
カウンティング・データを収集し、そのデータをサービ
ス・プロバイダの料金請求システムへ送る。1つの好適
な実施形態においては、アカウンティング・サーバ24
8によってサポートされるインタフェースは料金請求シ
ステム(図2には示されていない)に対してTCP/I
P(転送制御プロトコル/インターネット・プロトコ
ル)のトランスポート上で米国マネジメント協会(Am
erican Management Associa
tion)(AMA)の料金請求レコードのフォーマッ
トで、そのアカウンティング情報を送信する。
【0025】本発明が利用される代表的な無線ネットワ
ークにおいて、各セルには1つの基地局およびいくつか
のリモート・ホスト(ノード)があり、追加の有線ホス
トがある場合もない場合もある。リモート・ホスト/ノ
ードは無線リンク上で基地局と通信することができる任
意の装置を含むことができる。固定長のパケットが一定
のレート(CBRトラヒック)または各種のバースト性
のランダム・プロセスに従ってリモート・ホスト(「リ
モート」)に到着する。そのパケットは、チャネルのア
クセス方式に従って、その基地局に対してアップリンク
送信されるまで、そのリモートにおいてバッファされて
いる。基地局はそのセルの内部の1つまたはそれ以上の
リモートに対して向けられているダウンリンク・パケッ
トをブロードキャストする。アップリンクおよびダウン
リンクの通信はアップリンクおよびダウンリンクのバン
ド幅を動的に共用できるようにするために、単独の周波
数チャネル上で時分割されている。本発明の方式は周波
数分割半二重方式(FDHD)および周波数分割全二重
方式(FDFD)のシステムに対しても使うことができ
る。基地局はリモート・ホスト(リモート・キュー)お
よび有線ホスト(ローカル・キュー)の両方からのパケ
ット送信の順序をスケジュールするために、ゴールスタ
ニのセルフクロック型公平キューイング・アルゴリズム
の変形版を使う。
【0026】本発明のオン・デマンド多重アクセス公平
キューイング(ODMAFQ)方式はアクセス要求チャ
ネルおよびパケット送信チャネルがスロットごとのベー
スで形成されるタイム・スロット型のシステムである。
タイム・スロットの長さは実装されている特定のシステ
ムに基づいて選定される。1つの例として、これは1つ
のATMセルのペイロードに無線およびMAC固有のヘ
ッダを加えたものを送信するのに必要な時間に等しい値
にすることができる。アップリンクおよびダウンリンク
のトラヒックのマルチプレックスはTDDおよびFDH
Dのシステムに対する時分割デュープレックス(TD
D)に基づいている。送信するパケットを持っているリ
モート・ホストは、要求チャネルを経由して基地局に対
してアクセス要求を送信する。各リモートがそのような
要求を行う正確な方法は、そのリモートのトラヒックが
バースト性であるか、あるいは一定のビット・レートで
あるかどうかによって変わる。
【0027】要求チャネル上での送信は多重アクセスの
ベースで行われる。正常なアクセス要求を受信すると、
基地局は要求テーブルの中の該当のエントリを更新す
る。要求テーブルはそのセルの中のすべてのリモートお
よび有線ホストのそれぞれに対して1つのエントリを含
んでいる。各エントリはリモート/有線ホストの識別タ
グおよび、サービス・タグを含んでいる関連のフィール
ドを含み、タグの値が−1である場合、その特定のホス
トが他に送信するパケットを持っていないことを示すた
めに、好みで使われている。有線ホストは基地局に対し
てローカルであるので、それらは要求アクセスのプロセ
スを実行する必要はない。
【0028】基地局はそのアップリンクおよびダウンリ
ンクのトラヒックの送信をスケジュールし、そしてサポ
ートされているすべてのホストの現在のバンド幅のニー
ズ以外に、トラヒックの特性およびQoSの要求条件に
基づいて、バンド幅を動的に割り当てる。基地局に常に
知られているすべての有線ホストの現在のキュー情報お
よび予約要求を通じて、その基地局に対して送られてい
るリモートのキュー情報によって、ホストからのパケッ
トの送信順序をスケジュールするためにサービス・タグ
が使われる。予約要求は既にスケジュールされているア
ップリンク送信の上にピギーバックされるか、あるいは
競合モードにおいて要求アクセス・チャネルを経由して
基地局に送られるかのいずれかである。
【0029】ODMAFQ方式の1つの実施形態が図2
2に示されている。リモート・ホスト2210は要求ア
クセス・チャネル2220を経由して基地局2212に
対してアクセスを要求する。正常な要求がスケジューラ
2230に送られ、それはリモート2210および有線
ホスト2240の両方に対して、それぞれの送信すべき
時期について2232に通知する。その時刻になると、
特定のリモート2210が送信チャネル2250を経由
して2234のパケットを送信する。そのリモートに送
信されるべき追加のパケットがある場合、それは送信チ
ャネル2250を経由して、送信中の現在のパケット2
234上に次のパケットに対する予約要求を2252と
してピギーバックする。このようにして、競合モードに
おいて次のパケットに対する要求2212を、要求アク
セス・チャネル2220を経由して送信する必要性を回
避する。
【0030】図23のフローチャートに示されているよ
うに、2310においてバッファ・キューが空であるリ
モートにパケットが到着すると、2314においてその
ソースがバースト性であると判定された場合、すなわ
ち、連続性の比較的高いパケットまたは他のデータのフ
ローを提供する場合、そのリモートは2320において
アクセス要求を行い、そして自分のパケットの到着レー
トおよび競合の持続時間について基地局(アクセス・ポ
イント)に知らせる。2324においてアクノレッジメ
ント(ACK)が、そして2328において送信許可が
基地局から受信されたと判定されると、そのリモートは
2330において、その送信許可の中で指定されている
タイムスロットの中で第1のパケットを送信する。23
32において接続の持続時間が過ぎるまで、2328に
おいて基地局はリモートに送信許可を提供し続ける。そ
のコネクションの持続時間全体に対してアクセス要求は
一度だけで済む。
【0031】対照的に、パケットが2310においてバ
ッファ・キューが空であるリモートに到着し、そのパケ
ットがバースト性のソースからのものであることが23
14において判定されたとき、すなわち、そのソースの
パケットまたは他のデータ・フローのレートが非常に不
連続なレートであった場合、そのリモートは2350に
おいて競合モードにおいてアクセス要求をアップリンク
要求アクセス(RA)チャネル経由で行う。そのチャネ
ルは複数の予約ミニスロットから構成されている。リモ
ートからのアクセス要求は、そのリモートの呼出しのセ
ットアップまたは呼出しのハンドオフにおいて割り当て
られたアイデンティティを含む。基地局がリモートから
の送信要求を正常に受信したとき、それは要求テーブル
の中の対応しているエントリを更新し、そのアイデンテ
ィティを持つリモートが送信するためのパケットを持っ
ていることを示し、そして次に、ダウンリンク・チャネ
ル上でアクノレッジメントをブロードキャストする。そ
のリモートは2354においてACKの受信を待ち、2
358において送信許可を待つ。パケットの送信時に、
リモートはそのキューの中に追加のパケットが残ってい
るかどうかを2362において判定する。残っていなか
った場合、そのパケットは2366において普通に送信
される。しかし、2362において送信を待っている他
のパケットがあった場合、リモートは次のパケットのた
めのバンド幅予約要求を現在のパケットに乗せて(ピギ
ーバックして)2370において送られるようにする。
このピギーバックは競合のない予約要求として働き、し
たがって、バッファが空であるリモートの到着している
パケットだけが、アクセス要求を送るためにリモートを
トリガする。
【0032】図3〜図9Dに関してここで説明されてい
るのは、周波数分割半二重伝送(FDHD)モードおよ
び周波数分割全二重伝送(FDFD)モードに対する拡
張を含めて、本発明の原理に従ってインターネット・ア
クセス・システムに対する媒体アクセス制御(MAC)
方式のためのフレームのフォーマットの説明的な例であ
る。したがって、図23に関して説明されているオン・
デマンド多重アクセス公平キューイング(ODMAF
Q)方式を使って周波数分割の半二重伝送および全二重
伝送モードの両方においてネットワーク制御を提供する
ことができる。ここで示されているフレームのフォーマ
ットは例が示されているだけであり、本発明の分野の技
術に普通の技量を有する人に知られているフォーマッ
ト、そして無線送信に適しているフォーマットは発明の
範囲に入っている。
【0033】FDHDおよびFDFDのモードの両方に
おいて、アクセス・ポイント(AP)はリモート・ホス
トに対してダウンリンクの周波数f1で送信し、一方、
リモート・モードはAPに対してアップリンクの周波数
f2で送信する。図3および図4はダウンリンクおよび
アップリンクのフレーム構造を、それぞれFDHDの場
合に対して示している。ダウンリンクおよびアップリン
クの送信時間の長さは同じである必要でないことに留意
されたい。たとえば、ダウンリンクとアップリンクの送
信時間の比が4:1である(ダウンリンクの送信がアッ
プリンクの送信より長い)のが最適であることをトラヒ
ックのキャラクタリゼーションが示している場合、ダウ
ンリンクのフレーム・サイズに4x msを割り当て、
アップリンクのフレーム・サイズにx msを割り当て
る場合に、最適の性能が得られる。
【0034】図3に示されているように、本発明のFD
HD方式に対するダウンリンク・フレームは物理層のオ
ーバヘッドを含む可能性がある。それらは、たとえば、
ガードおよび/またはプリアンブルのビット310(同
期用のビットとして使うことができる)、媒体アクセス
制御(MAC)のヘッダ312、或る種のビーコン・メ
ッセージなどの各種の制御メッセージ314、送信許可
320、次のアップリンク・フレームに対するミニスロ
ット情報350、および送信スケジュール322、前の
アップリンク・フレームにおけるミニスロットの予約の
ためのアクノレッジメント(ACK)、前のアップリン
ク・フレーム330の中で送信されたデータに対するア
クノレッジメント、ブロードキャスト/マルチキャスト
・データ・メッセージ360、ユニキャスト・データ・
メッセージ380、および先行している各データ・メッ
セージに対するフレーム・チェック・シーケンス(FC
S)355などがある。たとえば、ダウンリンク・フレ
ームは送信許可、ミニスロットの予約のためのアクノレ
ッジメント、およびユニキャスト・メッセージだけから
構成することができる。
【0035】いくつかの制御メッセージはブロードキャ
スト・メッセージ360の一部分であることが好まし
く、それは負荷測度、予約ミニスロットに関する情報、
フロー制御情報、アクノレッジメント、およびパワー・
マネジメント・パラメタなどを含むことができる。負荷
測度の情報はそのAPについて登録されたリモート・ノ
ードの数などの、単純なものであってよい。あるいは、
アクティブなリモート・ノードの等価な数などのもっと
高度なものであってもよい。負荷測度は許可制御および
AP間での負荷バランスのために使うことができる。ミ
ニスロットの情報は次のアップリンク・フレームがあれ
ば、その中で、存在する予約ミニスロットの数、および
それらのロケーションを記述する。フロー制御情報はコ
ネクション・クッキー(Cookie)(アイデンティ
ティ)およびXon/Xoffの指示を含む。
【0036】アップリンクのユニキャスト・トラヒック
に対するアクノレッジメント340はブロードキャスト
・メッセージの一部であるアクノレッジメント・ビット
のような単純なものであってよい。あるいは、もっと高
度なもの、たとえば、そのコネクションのアイデンティ
ティおよびアクノレッジされるべきメッセージのシーケ
ンス番号を指定する別のユニキャスト・メッセージであ
ってもよい。前者の場合、アップリンク送信がN個の固
定の基本スロットを備えたフレーム構造を使う場合、必
要なアクノレッジメント・ビットは最大でもN個で済
む。後者の場合、各メッセージが別々のフレーム・チェ
ック・シーケンス(FCS)を持つ必要がある。「隠れ
端末(hidden terminal)の問題」のた
めに、送信されるすべてのフレームがアクノレッジされ
る必要があることに留意されたい。
【0037】データスロット380は複数のリモート・
ノードからの送信を含む。各リモート・ノードからの送
信はガード・ビット、プリアンブル・ビット、フレーム
制御ビット、アクノレッジメント、および/またはデー
タ・メッセージを含む。フレーム制御ビットのうちの1
つは「more」ビットであり、それはそのリモート・
ノードには送信すべきデータがまだほかにあることを示
す。代わりに、単に「more」を使うだけでなく、送
信されるために残っているバイトの数、あるいは固定サ
イズのパケットの数を特に指定することができる。
【0038】図4に示されているように、FDHDのア
ップリンク・フレームは一般に競合期間410および競
合のない期間415から構成される。競合期間410は
1つまたはそれ以上の競合スロットを含み、各競合スロ
ットは競合データスロット420または競合予約スロッ
ト422のいずれかである可能性がある。競合のない期
間415は前のダウンリンク・スロットに対するアクノ
レッジメント440および複数データスロット480お
よび486から構成される。必要な場合、これらの競合
スロット420および422は一緒にまとめられるので
はなく、フレーム全体にわたって一様に分布されるよう
にすることができる。各競合予約スロット422はさら
にk個のサブスロット430に分割することができ、そ
れが予約ミニスロットと呼ばれる。各ミニスロット43
0は1つのリモート・ノードのアイデンティティを含め
るのに十分な長さ、一般には約30バイトである。競合
スロット420は小さなデータ・パケットを送信するた
めのデータスロットとして利用することもできる。競合
のない期間415は純粋のACKフレーム440、純粋
のデータ・フレーム480、および/またはデータ48
8およびACK490の部分の両方を含んでいる組合せ
のフレーム486を含むことができる。
【0039】ミニスロット430の数は動的に変更され
る可能性がある。たとえば、競合予約スロット422の
中にk個のミニスロットがあり、競合スロットが合計N
個ある場合、そのうちのN1が予約スロット422であ
り、それは合計N1*k個のミニスロットを含んでいる
場合、残りの(N−N1)個のスロットが現在競合のデ
ータスロットである。そのシステムに必要な予約ミニス
ロットの最小個数および最大個数がある場合、利用でき
る予約ミニスロットの数は遊んでいるミニスロットと全
体のアップリンク・キューの長さのパーセンテージに基
づいて動的に変更することができる。ミニスロットの数
を動的に変更するためのいくつかの方法が図12A〜図
12Dに関連して後で説明される。
【0040】システムに対してアクセスを得ようとして
いるリモート・ノードに対して異なる優先度を割り当て
るために、M1=N1*kのミニスロット(ここでN1
は競合予約スロットの数である)各種のグループに分割
することができる。たとえば、MACのアドレスが或る
範囲内にあるリモート・ノードのグループはM2個まで
のミニスロット(ここでM2<M1)にだけランダムにア
クセスすることが許され、一方MACアドレスが別の範
囲内にあるリモート・ノードの高い優先度のグループは
1個までのミニスロットにランダムにアクセスできる
ようにすることができる。代わりに、優先度のクラスは
MACアドレスではなく、コネクションのアイデンティ
ティに基づいてノードに対して割り当てることができ
る。優先度割り当て機能は特に有用である。たとえば、
病院または警察の職員などの緊急の応答を必要する機関
に対して特に有用であり、通常の無線モデムよりアクセ
スの優先度が高い無線モデムを提供することによって実
現することができる。また、この機能は高いアクセス優
先度に対して料金が高くなってもよい顧客に対するサー
ビス・クラスとして販売されるようにすることができ
る。
【0041】図5に示されているように、周波数分割全
二重伝送(FDFD)モードにおけるアップリンク・フ
レーム502および512はダウンリンク・フレーム5
62および572と同期化されている。図5の中で見ら
れるように、アップリンク・フレーム502は無線モデ
ムから見たように示されており、アップリンク・フレー
ム512はAPから見たように示されており、ダウンリ
ンク562はAPから見たように示されており、そして
ダウンリンク・フレーム572は無線モデムから見たよ
うに示されている。図5において、APは無線モデムに
対してダウンリンク・フレームnを以前に送っていて、
それは伝播遅延時間Tpの後に受信されている。それに
応答して、エンド・システムの処理時間Tcpeの後、無
線モデムはアップリンク・フレームn 504を送信
し、それが514としてAPによって伝播遅延時間Tp
520の後に受信されている。その間に、APは既にダ
ウンリンク・フレームn+1 564の送信を開始して
いる。
【0042】それぞれのリモート・ノードにおけるモデ
ムが送信許可の中の情報に働き掛けるための十分な時間
があるようにするために(たとえば、ダウンリンク・フ
レームnの受信後に、直後のアップリンク・フレームに
ついて)、アップリンク送信時間のオフセットOuが規
定されている。ここで無線モデムにおけるエンド・シス
テムの処理時間、Tcpe 550は、Ouより小さいと仮
定されている。したがって、無線ノードからのアップリ
ンク・フレームn+1 506は、APからのダウンリ
ンク・フレーム574の(n+1)番目の最後のビット
が、そのノードにおいて受信されてから、Ouの送信時
間後に開始される。オフセットOuおよびフレームの持
続時間fdは、たとえば、次のアップリンク・フレーム
の開始の前に、前のダウンリンク・フレームから送信許
可が受信されるように、モデムが競合スロットのフィー
ドバックを受信して処理するように選定される必要があ
る。フレーム・サイズfdはfd≧2Tp+TAP+Tcpe
+TRであるように選定される。ここでTp 520は遅
延時間、TAP 540はAPの処理時間、Tcpe 55
0はエンド・システムの処理時間、TR 530は送信
許可の送信時間、そしてOu≧Tcpeである。
【0043】したがって、図5において、無線モデムが
アップリンク・フレームn 504の送信を開始すると
き、APは既にダウンリンク・フレームn+1 564
を送信中である。無線モデムはそれがアップリンク・フ
レームn 504の送信を開始したときには、既に51
4のダウンリンク・フレームn+1を受信中である。A
Pは544のアップリンク・フレームnを、それがダウ
ンリンク・フレームn+2 566の送信を開始する前
に、TR 530+TAP 540の時間だけ前に544
のアップリンク・フレームを受信する。ダウンリンク・
フレームn+1566は無線モデムによって伝播遅延時
間Tp 520の後に576として受信されている。無
線モデムはアップリンク・フレームn+1 506をエ
ンド・システムにおいて処理時間Tcpe 550の後に
送信し、そしてそれはAPにおいて516として伝播遅
延時間Tp 520だけ後に受信される。アップリンク
・フレームn+2の送信508および受信518と、ダ
ウンリンク・フレームn+3の送信568および受信5
78に対して同様な同期化が発生する。
【0044】基本のダウンリンクMACフレームの構造
はいくつかのサブフレームから構成されているフレーム
である。整数の数のフレームから作られているスーパフ
レームを定義することもできる。フレームの持続時間は
実際の物理的な送信レートによって変わる。たとえば、
それは2msに固定されていて、1つのフレームの中に
含まれているサブフレームの数は変化する可能性があ
る。厳しい条件がない場合、そのサブフレームの長さを
可変にすることができる。そうでない場合、その或るソ
ースの厳しい遅延時間の条件を満たすために、各フレー
ムを同期転送領域(STR)と非同期転送領域(AT
R)とに分割し、そのような遅延時間の条件があるソー
スが各フレームの時間内に固定のバンド幅を受け取れる
ようにするのがよい。各領域をさらに基本スロットに細
分割することができる。
【0045】図6Aは本発明による一般的なMAC層の
ダウンリンク・ブロードキャスト・サブフレームのフレ
ーム・フォーマットの具体例を示している。この例のM
ACフレームには、17バイトのMACヘッダ620、
フレーム・ボディ622、および2または4バイトのフ
レーム・チェック・シーケンス(FCS)624があ
り、これ以外に物理層のオーバヘッド601(ガードお
よびプリアンブル・ビット)がある。MACヘッダ62
0は、通常は少なくともフレーム制御ビット、発信元お
よび受信先のMACアドレス、およびフレームの持続時
間を含んでいる。図6AのMACヘッダの具体例は、1
バイトのフレーム制御(FC)フィールド602、2バ
イトのフレーム持続時間フィールド630、6バイトの
発信元のMACアドレス632、6バイトの宛先MAC
アドレス634、および2バイトのシーケンス制御フィ
ールド636を含み、シーケンス制御フィールド636
は12ビットのシーケンス番号と4ビットのフラグメン
ト番号に細分割されている。明らかに、必要なハンドオ
フのタイプによって変わるが、任意の他のMACフォー
マットを使うこともできる。フレームのフォーマットは
そのシステムを最も効率的にするような方法で実装され
るのが好ましい。
【0046】図6Aの具体例の1バイトのフレーム制御
フィールド602は、2ビットのプロトコル・バージョ
ン識別子604、1ビットの「more fragme
nt(フラグメントがまだ他にもある)」の指標60
6、1ビットの「再送信」指標608、1ビットのXo
n/Xoff信号616、1ビットの暗号化オン/オフ
・フラグ(WEP)614、1ビットの「more d
ata(データがまだ他にもある)」指標612、およ
びパワー・マネジメント、オン/オフ610のための1
ビットのフラグを含む。これらのフィールドがすべて不
要である場合、任意の残りのビットを将来使うために予
約しておくことができる。他の実装ももちろん実現可能
であり、発明者によって考慮されている。
【0047】本発明によるブロードキャストまたはマル
チキャストのダウンリンク・フレームのフォーマットが
図6Bに示されている。図6Bのこの特定の具体例にお
いて、フレーム・ボディ622は、ビーコン・メッセー
ジ640、前のアップリンク予約ミニスロット626に
対するアクノレッジメント、送信許可650、送信スケ
ジュール660、ブロードキャスト/マルチキャスト・
メッセージ670、および前のアップリンク・データ6
28に対するアクノレッジメントを含む。フレーム・ボ
ディ622の後にフレーム・シーケンス624が続き、
フレーム・ボディ622の前にはMACヘッダ620が
あり、それは1バイトのフレーム制御(FC)フィール
ド602、2バイトのフレーム持続時間フィールド63
0、6バイトの発信元のMACアドレス632、6バイ
トの宛先MACアドレス634、および2バイトのシー
ケンス制御フィールド636から構成されている。
【0048】図6Cは図6Bのビーコン・メッセージ6
40(図3の314)のフォーマットを示している。ビ
ーコン・メッセージのボディ614は一般に、メッセー
ジ長フィールド、APのアイデンティティ(米国電気・
電子通信学会(IEEE)の標準規格802.11にお
いてESS‐IDおよびBSS‐IDと呼ばれてい
る)、送信のパワー・レベル、ビーコンのインターバ
ル、タイムスタンプ、負荷測度、オプションのFCSお
よび機能情報を含む。ビーコン・メッセージの機能情報
は、FDFD/FDHDオプション、許可されるユーザ
の最大数、最大のペイロード・サイズ、セキュリティ・
オプション(暗号化が使われているか、あるいはどのよ
うな暗号化のフォーマットがサポートされているかな
ど)、再送信の最大回数、ダウンリンク/アップリンク
の送信時間比、アップリンク・フレームのサイズ、ミニ
スロットのサイズ、サービスの品質(QoS)の機能な
どの情報を含むことができる。負荷測度情報がある場合
は、それは一般に関連付けられているリモート・ノード
の数を含む。ビーコン・メッセージのボディ641はそ
の前にタイプ642の「制御」およびサブタイプ644
の「ビーコン」のフィールドが付いている。
【0049】図6Dは図6Bの具体例の送信許可のフォ
ーマット650(図3の320)を示している。送信許
可のボディ651はその前にタイプ652の「制御」お
よびサブタイプ654の「送信許可」フィールドが先行
している。この具体例においては、送信許可のボディ6
51はメッセージの長さの指標655と送信許可の数6
56を含んでいる。3バイトの各送信許可656はリモ
ート・ノードまたはコネクション657のアイデンティ
ティ、開始時刻またはスロット658、およびそのリモ
ート・ノードまたはコネクションが許されている送信の
持続時間659(エンド・スロット)を含んでいる。示
されている例の中で、メッセージ長655は6バイトで
あり、2つの送信許可656が続いていることを意味し
ている。第1の送信許可656はリモート・ノード65
7 #3に対するものであり、それは開始スロット65
8 #1において送信を開始することができ、そしてエ
ンド・スロット659 #2まで送信することができ
る。第2の送信許可656はリモート・ノード657
#5に対するものであり、それは開始スロット658#
3において送信を開始し、そしてエンド・スロット65
9 #5まで送信することができる。APがダウンリン
クのユニキャスト・データおよび送信許可の両方を送信
する相手の無線モデムの送信許可に対して、異なる「タ
イプ」および「サブタイプ」のラベルを使うことができ
る。送信許可およびスケジュールを組み合わせているサ
ブフレームは純粋の送信許可の後、そしてどれかの純粋
の送信スケジュールの前に送られることが好ましい。
【0050】図6Eは図6Bの具体例の送信スケジュー
ルのフォーマットを示している。オプションの送信スケ
ジュール661(図3の322)によって、そのAPに
関連付けられているリモートのノードまたはコネクショ
ンが、それらに対して送られるべきデータがスケジュー
ルされていなかった場合、パワー・ダウンすることがで
きる。送信スケジュールのボディ661はその前にタイ
プ662のタイプ「制御」およびサブタイプ664の
「送信スケジュール」のフィールドが先行している。送
信スケジュール661は2つの形式のうちの1つを取る
ことができる。その第1の形式は単純であり、たとえ
ば、そのリモート・ノードまたはコネクションに対する
ユニキャスト・データの存在を示すための「1」を含ん
でいるビットマップの形式、たとえば、「011000
000010」は、12個のリモート・ノードのうちの
第2、第3、および第11のノードに対するユニキャス
ト・データをそのフレームが含んでいることを示すよう
にする。第2の可能な形式は、より高度化されており、
たとえば、リモートのノードまたはコネクションのID
または開始時刻、およびそのノードが送信することを許
されている持続時間(送信許可の中に含まれているデー
タと同じもの)を含んでいる。
【0051】図6Fは図6Bの具体例のブロードキャス
トまたはマルチキャストのペイロード・フォーマット6
70(図3の360)を示している。ペイロードのボデ
ィ671は各種のデータ・メッセージまたは制御情報を
含むことができ、そしてその前にタイプ・フィールド6
72およびサブタイプ・フィールド674が先行してい
る。これらのフィールドはペイロードのボディ671の
内容に従って変化する。たとえば、ペイロードのボディ
671が競合ミニスロットの個数およびそれぞれの位置
を含んでいる場合、そのタイプ674は「制御」であ
り、そしてサブタイプ672は「競合ミニスロット情
報」であり、一方、ペイロードのボディ671が無線ハ
ブからのブロードキャスト・メッセージを含んでいる場
合、タイプ672は「データ」であり、サブタイプ67
2も「データ」である。
【0052】図7Aは本発明によるダウンリンクのユニ
キャスト・サブフレーム700のフレーム・フォーマッ
トの具体例を示している。ユニキャストのサブフレーム
の例は制御メッセージであり、たとえば、アクノレッジ
メントおよび/または「more data」情報を伴
う関連の応答フレームおよびフロー制御要求フレーム、
およびデータ・メッセージなどである。「more d
ata」の情報は、MACヘッダのフレーム制御702
のサブフィールドの中の1ビットなどの単純なものとす
ることができ、あるいは送信されるべく残っているバイ
トの数などの、より特定された表現とすることができ
る。図7Aに示されているダウンリンク・ユニキャスト
・サブフレーム700の例は、1バイトのフレーム制御
サブフィールド702、2バイトのフレーム持続時間フ
ィールド704、6バイトの発信元のMACアドレス7
06、6バイトの宛先MACアドレス708、および2
バイトのシーケンス制御フィールド710を含んでいる
MACヘッダ701を含む。ダウンリンクのユニキャス
ト・サブフレーム700の残りの部分は、ユニキャスト
のデータ・ボディ720およびフレーム・チェック・シ
ーケンス(FCS)712から構成されている。
【0053】図7Bは本発明によるダウンリンクのユニ
キャスト・データ・サブフレームに対するフロー制御の
フレームのフォーマットの具体例を示している。図7B
のこの特定の具体例において、ユニキャスト・データの
ボディ720はタイプ・フィールド722「制御」およ
びサブタイプ・フィールド724「フロー制御」を含
み、その後に競合アイデンティティ(CC)フィールド
726が続く。データ・フィールド730がその後に続
き、それはXon/Xoffのビットを含んでいる。
【0054】図7Cは本発明によるダウンリンクのユニ
キャスト・データ・サブフレームに対するデータ・フレ
ーム・フォーマットの1つの具体例を示している。図7
Cの具体例において、ユニキャストのデータのボディ7
20は次のフィールド、すなわち、データ744、AC
K746、および「more data」748のうち
の1つまたはそれ以上を含んでいる。存在する場合、m
ore dataのフィールド748は単純に1ビット
のフラグであるか、あるいは残りのバイト数を示すこと
ができる。ACKフィールド746がある場合、それは
シーケンス番号またはビットマップの形を取ることがで
きる。データのボディ720はタイプ・フィールド74
0「データ」から始まり、その次に、フィールドの構成
によって変わるが、値「データ」、「データ+AC
K」、「データ+ACK+More」、または「AC
K」を含むことができるサブタイプ・フィールド742
が続く。
【0055】1つの無線モデムについてコネクションが
1つだけしかない場合、ユニキャストのサブフレーム
は、図7Dに示されているように、発信元のMACアド
レス・フィールドのオーバヘッドなしに、ブロードキャ
スト・サブフレームの後に付加されるように連結するこ
とができる。図7Dのフレームはブロードキャストのサ
ブフレーム750と連結されているユニキャストのサブ
フレーム700から構成されている。ブロードキャスト
のサブフレーム750は6バイトの発信元のMACアド
レス752、6バイトの宛先アドレス754、1バイト
のフレーム制御サブフィールド756、2バイトのフレ
ーム持続時間フィールド758、2バイトのシーケンス
制御フィールド760、ブロードキャスト・データのフ
ィールド762、およびフレーム・チェック・シーケン
ス(FCS)764から構成されている。ユニキャスト
のサブフレーム700は6バイトの宛先MACアドレス
708、1バイトのフレーム制御サブフィールド70
2、2バイトのフレーム持続時間フィールド704、2
バイトのシーケンス制御フィールド710、タイプ・フ
ィールド722、サブタイプ・フィールド724、コネ
クションのアイデンティティ726、データ・フィール
ド730、およびフレーム・チェック・シーケンス(F
CS)712から構成されている。ユニキャストのサブ
フレーム700の中のフレーム制御フィールド702は
オプションであり、一般にそのフレーム制御フィールド
の中のビットが頻繁に変わることが予想される場合に含
められる。ユニキャストのサブフレームのフレーム制御
フィールドが比較的静的であると期待できる場合、それ
は必要な特殊な機会において以外は省略されることが多
い。
【0056】同期の目的のために、APはダウンリンク
のブロードキャストおよびユニキャストのサブフレーム
を、ブロードキャストおよびユニキャストのサブフレー
ムの送信時間の合計がx msのフレーム構造の内部に
入るようにスケジュールすることができる。ここでxは
一般に2msである。しかし、アップリンク送信の場
合、無線モデムからのアップリンク通信はバースト・モ
ードであり、与えられたタイム・ウインドウの中で2つ
以上のモデムが送信する場合には衝突の可能性がある。
そのような衝突はAPにおいてのみ検出することができ
る。また、各送信のバーストは或る程度の物理層のオー
バヘッドを含む必要がある。
【0057】これらのファクタを考慮するために、図8
Aに示されているように、同期トラヒックに対する厳し
い遅延の条件を達成する機能を提供しながら、より良い
同期化を可能にする、アップリンク送信のためのフレー
ム構造が定義されている。示されている例の中では、各
アップリンク・フレームはその持続時間がx msであ
り、その中で2msのフレームが使われている。各x
msのフレームはMACヘッダ808、同期転送領域
(STR)810、および非同期転送領域(ATR)8
12に細分割されている。同期転送領域810はCBR
ライクな一定ビット・レートのトラヒックを搬送するた
めのデータスロットを含む。図8Aの具体例のSTR8
10の中の各同期データスロットの長さは27バイトで
あり、そのうちの16バイトがペイロード・フィールド
である。
【0058】図8Bに示されているように、非同期転送
領域812はN個の基本スロットに分割され、各基本ス
ロットは固定サイズのパケットを送信するためのデータ
スロット、たとえば、非同期転送モード(ATM)のセ
ルと等価である。各基本スロットは競合予約スロット8
20であり得る。その場合、それはさらにk個のミニス
ロット822に細分割される。たとえば、競合予約スロ
ット820は各ミニスロット822が15バイトで、6
3バイトから構成することができる。また、基本スロッ
トはデータスロット824または予約済みデータスロッ
ト826であってもよい。
【0059】この例における各アップリンク・フレーム
は純粋な競合に対して利用できる、少なくともC個の競
合スロットを含む。これらのC個の競合スロットの中か
ら、N1個がバンド幅の予約のための予約ミニスロット
に変換される。残りのC−N1個の競合スロットは予約
を必要としない短いバースト性のメッセージを送信する
ために使われるデータ競合スロット824である。Cお
よびN1は変化する可能性がある。APは不使用の競合
データスロット824を追加の予約ミニスロット822
に変換することができる。前に説明されたように、予約
ミニスロット822の数は固定とするか、あるいは動的
に変化させることができる。また、予約ミニスロットは
そのフレームの一部分の中にまとめて入れられるか、あ
るいはそのフレーム全体にわたって散在させることがで
きる。APは利用できる競合スロットの数、予約ミニス
ロットの数、および次のアップリンク・フレームの中の
それらの位置を、その先行するダウンリンク・フレーム
の中にブロードキャストする。
【0060】図8Bの中の予約済みデータスロット82
6はATMのPDUなどの固定のプロトコルのデータ・
ユニット(PDU)、あるいは可変長のPDUに対する
もののいずれかを意味する。ATMのPDUに対する送
信バーストは53バイトのATMセル、MACヘッダ、
および物理層のヘッダを含む。1つの予約済みデータス
ロット826が各ATMのPDUの送信のために割り当
てられる。可変長(VL)のPDUに対する送信バース
トは可変ペイロードにATMのPDUに対して必要な同
じオーバヘッドを加えたものを含む。可変長のPDUの
場合、各APがVLのPDUに対して可能な限り連続し
ている予約済みデータスロット826を割り当てるよう
に、セグメンテーションを最小化することが望ましい。
【0061】競合は無駄であるので、競合を通らずに、
追加の予約済みデータスロットを要求するための予約済
み送信バーストの中の1つのフィールドがあることが理
想的となる。キューの長さの情報を使用するスケジュー
リングの規律(たとえば、セルフクロック型公平キュー
イング規律)が使われるとき、次のパケットのサイズ、
あるいは固定サイズの残っているパケットの数が、その
ソースからの将来のデータ転送のためのバンド幅を予約
するために指定される。ファースト・カム‐ファースト
・サーブ、またはラウンド・ロビンのキューイング規律
が使われているとき、MACヘッダのフレーム制御フィ
ールドの中の「more」ビットを同じ目的に利用する
ことができる。
【0062】アップリンク・フレームにおいて、一定ビ
ット・レートの送信がある場合、それは競合のセットア
ップ時に決定された固定の同期転送領域(STR)のス
ロット位置の中にある。新しい非同期転送のために、無
線ノードのモデムはその利用できる競合ミニスロット8
22のうちの1つをランダムに選択し、それ以降のフレ
ームにおいてATM/VLのバーストが送られるための
バンド幅を要求する。「新しい」非同期転送キューが空
であるコネクションへの新しいパケットの到着として定
義される。次に、APは衝突を識別し、そして次のダウ
ンリンク・フレームの中の予約ミニスロットのアクノレ
ッジメント・フィールドを経由して無線モデムにその衝
突/成功のステータスを通知する。代表的なアップリン
ク・フレームが図8Cに示されている。それは予約ミニ
スロット822、前のダウンリンク・フレームにおいて
受信されたデータに対するACK832、およびアップ
リンク予約済みデータ・フィールド826を含んでい
る。APは実装されているサービス(キューイング)規
律の記述に従って、次のアップリンク・フレームに対し
てATM/VLのスロットをスケジュールする。この情
報は送信許可およびスケジュールの中のダウンリンク・
フレーム(図示せず、図3参照)を経由してそのリモー
ト・ノードにあるモデムに対して送られる。
【0063】図8Dは図8Cのアップリンク・フレーム
予約ミニスロット822に対するフレーム・フォーマッ
トの例を示している。そのフレームは発信元のMACア
ドレスおよび2バイトのシーケンス制御フィールドだけ
を含んでいる小さいMACヘッダ840、その次のコネ
クション・アイデンティティ(CC)フィールド842
およびフレーム・チェック・シーケンス(FCS)84
4を含んでいる。
【0064】図8Eは純粋のアクノレッジメント・アッ
プリンク・フレームに対するフレーム・フォーマットの
一例を示している。このフォーマットにおいて、フルM
ACヘッダ848の次に、タイプ・フィールド850
「データ」およびサブタイプ・フィールド852「AC
K」、コネクション・アイデンティティ(CC)フィー
ルド854、シーケンス番号ACKフィールド856、
およびFCS858が続いている。
【0065】図8Fは純粋のデータ・アップリンク・ユ
ニキャスト・フレームに対するフレーム・フォーマット
の一例を示している。このフォーマットにおいては、フ
ルMACヘッダ860の次に、タイプ・フィールド86
2「データ」およびサブタイプ・フィールド864「デ
ータ」、コネクション・アイデンティティ(CC)フィ
ールド854、データ・フィールド866、およびFC
S858が続いている。図8Gはアクノレッジメントお
よびデータのアップリンク・フレームの組合せに対する
フレーム・フォーマットの一例を示している。このフォ
ーマットにおいては、フルMACヘッダ870の次に、
タイプ・フィールド872「データ」およびサブタイプ
・フィールド874「データ+ACK」、コネクション
・アイデンティティ(CC)フィールド854、データ
・フィールド876、シーケンス番号ACKフィールド
878、およびFCS858が続いている。図8Hはア
クノレッジメント、データ、および「more」アップ
リンク・フレームの組合せに対するフレーム・フォーマ
ットの一例を示している。このフォーマットにおいて
は、フルMACヘッダ880の次にタイプ・フィールド
822「データ」およびサブ・タイプ・フィールド88
4「データ+ACK+more」、コネクション・アイ
デンティティ(CC)フィールド854、データ・フィ
ールド886、シーケンス番号ACKフィールド88
8、moreデータ・フィールド890、およびFCS
858が続いている。
【0066】上記の具体例はアクセス制御の実装および
ネットワークへのリモート・ノードの許可のための特殊
メッセージを提供するために、IEEE802.14標
準を採用している。特定の例として、アップリンクのバ
ンド幅が2.56Mbpsであるシステムにおいて、ラ
ンプ・アップ・タイム4μs、32シンボルのプリアン
ブル(QPSKを仮定して25.0μs)、そしてター
ンオフ時間が4μsである。これらのパラメータのため
に、物理層のPDUの各エンドにおいて20ビットのガ
ード・タイムおよび64ビットのプリアンブルが必要と
なる。このシステムにおいては、2msのアップリンク
・フレームは640バイトに対応する。フレームがST
RおよびATRの両方から構成され、そしてSTRの中
の各基本スロットの長さが27バイトであると仮定し
て、1つのSTRスロットを備えたフレームも、たとえ
ば、10個の予約ミニスロット(各基本スロットが5つ
の予約ミニスロットに変換されている)、2個のデータ
競合スロット、および5個の予約済みデータスロット
を、ATMのPDUまたはVLのPDUに対して持つこ
とができる。
【0067】図11に示されているように、ダウンリン
クのブロードキャスト/マルチキャスト・メッセージを
ページング要求メッセージとして使うことができる。ペ
ージング要求およびそれに関連付けられている応答メッ
セージは、有線ネットワーク上のPCが無線ネットワー
ク上の別のPCを呼び出すことができるようにするため
に設けられている。ページング要求メッセージは有線の
ホストまたは別の無線のモデムが、交信したいというこ
とを無線のモデムに知らせるために有用である。受信さ
れたページング要求メッセージの中にIDが含まれてい
る無線モデムは、その無線モデムとアクセス・ポイント
との間に現在コネクションが存在しない場合の接続要求
以外に、ページング応答メッセージで応答する。ページ
ングの機能はローカル・サーバを必要とする。ローカル
・サーバは、必要であればPPPサーバと同じ場所に置
くことができる。その方法は無線ネットワークを経由し
てアクセスされるPCが、より効率的にアクセスされる
IPアドレスを持っていないときに普通使われる。
【0068】図11に示されているように、PC2 1
102が無線モデム1106に付加されているPC1
1104に対する呼出しを起動できるようにするため
に、ページング予約メッセージが定義されている。起動
しようとしているPC(PC2)1102は、Call
_Initiateメッセージ1110を、そのホーム
・レジストレーション・サーバ1116を定義するロケ
ーション/PPPサーバ1112に対して送信する。ホ
ーム・レジストレーション・サーバ1116は次に正し
いWH/IWFを識別し、Call_Initiate
メッセージ1118をAP1120に対して中継する。
次に、AP 1120はページング要求1130を、P
C1 1104が関連付けられている無線モデム110
6に対して送信する。最後に、無線モデム1106はC
all_Initiateメッセージ1132をPC1
1104に対して中継する。
【0069】その呼出しを受け付けるために、PC1
1104はCall_Acceptメッセージ1140
を無線モデム1106に対して送信すると同時に、それ
にConnect_Requestメッセージを付けて
おく。次に、無線モデム1106はページング応答11
42をAP 1120へ送信し、AP 1120はその
メッセージ1144をWH/IWF 1116へ中継す
る。また、無線モデム1106はそのConnect_
RequestメッセージをAP 1120に対して中
継し、AP 1120は同様にそれをWH/IWF 1
116に対して中継する。WH/IWF 1116はC
onnect_Replyメッセージ1145をPC1
1104に対して送信し、そして次にCall_Ac
ceptメッセージ1146をロケーション・サーバ1
112に対して中継して戻す。最後に、ロケーション・
サーバ1112はCall_Acceptメッセージ1
148をPC2 1102に対して中継する。
【0070】ODMAFQ方式は各ユーザからの同じメ
ッセージ・ストリームの内部で優先アクセスを提供する
ことができる。優先アクセスは一般にデータ・メッセー
ジより優先度が高い重要な制御メッセージを提供する。
予約スロットの中で無線モデムによって送信される可能
性のあるいくつかの重要な制御メッセージとしては、
(a)無線モデムとアクセス・ポイントとの関連付けを
要求するための関連付け要求、(b)コネクションのセ
ットアップを要求するためのコネクト要求(c)、ペー
ジング要求に対して応答するためのページング応答、お
よび(d)しばらくの間沈黙していた後、バンド幅割り
当てを要求するためのバンド幅要求などがある。また、
各種の可能なメッセージもサービスの品質を違えるため
に異なる優先度を対応して割り当てることができる。一
般に、関連付け要求、コネクト要求、およびページング
応答メッセージはデータ・メッセージより優先度が高い
ことが期待される。1つの例として、サービス・プロバ
イダがユーザをそれ以上は許可しない場合、バンド幅要
求のメッセージには、コネクト要求およびページング応
答メッセージより低い優先度が与えられ、コネクション
をより速くセットアップすることができるようにすべき
である。データ・メッセージのうち、たとえば、RTP
/UDPパケット上で搬送される音声信号にはtcp/
ipのデータ・パケットより高い優先度が一般に与えら
れる。
【0071】フラグメントの再送信を可能にするため
に、フラグメンテーション/再アセンブリのメカニズム
が定義されている。APおよび無線モデムは一般に、M
AC層のサービス・データ・ユニット(SDU)が最大
のペイロード・サイズを超えた場合、あるいはダウンリ
ンクまたはアップリンクのフレームにおいて利用できる
残りの空間を超えた場合、MAC層のサービス・データ
・ユニット(SDU)をフラグメント化する。代わり
に、フラグメンテーションのしきい値を、MAC/SD
Uがフラグメント化されるフラグメンテーションのしき
い値を定義することができる。各フラグメントにはシー
ケンス制御フィールドがある。同じSDUに所属してい
るすべてのフラグメントは同じ12ビットのシーケンス
番号を搬送するが、異なるフラグメント番号が与えられ
ている。次に、フレーム制御フィールドの中の「Mor
e Fragment」ビットが最後を除いてすべての
フラグメントに対してセットされ、次にまだフラグメン
トが続いていることを示す。次に、そのフラグメントは
最も小さいフラグメント番号から最も高いフラグメント
番号への順序で送信される。
【0072】イン・シーケンス配送要求を満たすため
に、APおよび無線モデムは、同じSDUのすべてのフ
ラグメントが、新しいSDUが送信される前に送信され
ることを確保する。消失しているフラグメントだけが再
送信される。エンドレスの送信遅延(同時に生じる送信
の滞貨を伴う)を避けるために、特定のソース(無線モ
デムまたはAP)がMACのSDU送信タイマを維持
し、そのタイマはMACのSDUがMAC層へ渡される
瞬間にスタートされる。そのタイマがあらかじめ設定さ
れているMACのSDUのライフタイムを超えると、残
っているすべてのフラグメントはそのソースによって捨
てられ、そのMACのSDUの送信を完了させるための
試みはなされない。
【0073】永久的に消失したフラグメントに対してエ
ンドレスに待つことを防ぐために、受信先ステーション
はシーケンス制御フィールドのフラグメント番号の順番
にそのフラグメントを組み合わせることによって、MA
CのSDUを再構築する。受信先ステーションが、「m
ore fragment」ビットがセットされている
フラグメントを受信した場合、それは完全なMACのS
DUをまだ受け取っていないことを知る。「more
fragment」ビットがクリアされているフラグメ
ントを受信先ステーションが受信すると直ぐに、それは
そのMACのSDUを再アセンブルし、それをより高い
層に対して渡す。
【0074】受信先ステーション(無線モデムまたはA
Pなど)は、MACのSDUのタイマを維持し、そのタ
イマはMACのSDUの第1セグメントの受信時に起動
される。受信先ステーションは3つのMACのSDUを
同時に受信するために少なくとも3つのタイマを備えて
いることが好ましい。次に、受信先ステーションは受信
タイマが維持されていないMACのSDUの受信された
フラグメントをすべて捨てる。MACのSDUの受信タ
イマがあらかじめ設定された受信のMACのSDUのラ
イフ・タイムを超過したとき、すべてのフラグメントが
捨てられる。受信のMACのSDUタイマが時間切れに
なった後、追加のフラグメントが受信された場合、その
フラグメントはアクノレッジされてから捨てられる。ま
た、受信先ステーションは、重複して受信されているフ
ラグメントがあればそれを捨てるが、応答としてアクノ
レッジメントは送信する。
【0075】多重アクセス方式におけるMACプロトコ
ルの操作は次のステップを含む。それらは、アップリン
クの送信パワー・レベルの確立、アップリンクの初期競
合、アップリンクの競合の解決、アップリンクのバンド
幅の割り当て、APのダウンリンクのバンド幅の割り当
て、ダウンリンク制御フィールド経由での衝突のステー
タスの通知、および送信許可経由でのアップリンク送信
のスケジューリングである。特に、一定レートのトラヒ
ックの場合、各モデムはコネクションのセットアップ時
に、そのコネクションの持続時間全体に対してアクセス
要求が1つだけ必要であるようにするために、パケット
の到着レートをAPに知らせる。
【0076】ODMAFQ MACプロトコルの操作の
全体が図13AおよびBのフローチャートに示されてい
る。リモート・ホストから見た図13Aの場合、131
0においてアップリンク送信のためのパワー・レベルを
設定した後、リモート・ホストは1315においてアッ
プリンクの初期競合に参加し、その間に送信するパケッ
トを持っている各リモートはアクセス要求をAPに送
る。これらのアクセス要求のいくつかが衝突していると
1320において判定された場合、それらは同じミニス
ロットの中にサブミットされ、衝突しているリモート・
ホストは1325においてアップリンクの競合解決に参
加する。そうでなかった場合、APは1330におい
て、アクセスを要求しているリモートの中でアップリン
クのバンド幅を割り当てるよに進行し、その後、それ自
身のダウンリンク送信のためのバンド幅を1335にお
いて割り当てる。各リモート・ホストはそれ以降でのダ
ウンリンク送信の間に1337において送信許可を受信
するまで待ち、その1つを受信すると、自分のキューか
ら待機中のパケットを送信する。その時、リモートにお
けるキューが空でないと1338において判定された場
合、そのリモートは1337においてさらに送信許可を
待つために戻り、そうでなかった場合、それは1339
において新しいパケットが到着するのを待つ。
【0077】図13Bに示されているように、APは受
信された競合予約スロットの中のアクティビティを13
60において監視する。正常なアクセス要求を受信した
と1365において判定したとき、APは1370にお
いて予約のアクノレッジメント(ACK)を送信し、そ
の新しく加わったリモートをスケジュールされるリスト
1375に追加する。1365において新しい正常なア
クセス要求があったかどうかにかかわらず、APはスケ
ジュールされているリストが空でない限り、1380に
おいてアップリンク・データスロットを監視し、正常に
送信されたパケットを受信したと1385において判定
したとき、APは1390においてデータ・ACKで応
答する。次に、APは1340において自分のダウンリ
ンク・パケットをスケジュールし、1345において正
常に競合しているリモート・ホストのアップリンク送信
をスケジュールし、1350において関連付けられた送
信許可を発行し、そして次に、1355においてダウン
リンクのデータ・パケットを送信し、その後、1360
に戻って競合予約スロットの中のアクティビティを監視
する。
【0078】オプションのチャネル保持機能を許可し、
それによってアクセス・ポイントがバンド幅の予約を解
放せずに短い時間の間、各キューが空のままになってい
ることができるようにすることが好ましい場合がある。
これによって、優先度の高いユーザが、割り当てられた
或る量の時間の間、その基地局の予約済みのバンド幅の
リストの中にとどまっているようにし、その後、それは
解放され、チャネル予約のために必要なセットアップの
シグナリング・メッセージングをすべて回避することに
よって、潜在時間の短いリアルタイム・パケット(すな
わち、音声通信などの、時間に敏感なデータのパケット
に対する遅延時間がほとんどないか、あるいは全くな
い)を助成する。この機能を利用して、キューが空であ
るとき、無線モデムにおいてタイマがトリガされる。こ
のタイマが時間切れになる前に、新しいパケットがその
無線モデムに到着する限り、その無線モデムは新しいア
クセス要求を行う必要なない。APにおいては、この機
能がオンになっていた場合、APはその無線モデムから
の最後のアップリンク・データ送信が、キューが空であ
ることを示していた場合であっても、代わりのアップリ
ンク・フレームごとに、この特定の無線モデムに対して
1つのデータスロットに対して送信許可をやはり割り当
てる。また、また、APはタイマもスタートさせる。そ
のタイマが時間切れになって、APがその無線モデムか
ら新しいパケットを受信していなかったとき、APはそ
の予約済みのバンド幅リストからその無線モデムを取り
除く。このチャネル保持機能は、バンド幅の予約プロセ
スが完了するまでに少し時間が掛かる場合に特に有用で
ある。それによって、次々にすぐ続けて到着するのでは
なく、各データ・パケットに対する競合による別のバン
ド幅予約要求を保証するほど遠くは離れていないリアル
タイム・パケットの低い潜在性を許す。しかし、このチ
ャネル保持機能を必要としないバースト性のソースの場
合、パケットが到着してバッファが空であることを知っ
たとき、そのモデムは競合ミニスロットの1つを経由し
てAPに対してアクセス要求をやはり送信することにな
る。
【0079】図17に示されているように、ODMAF
Qを採用している無線ネットワークにおける基地局とい
くつかのリモート・ホストとの間のデータ送信のための
アップリンクのパワー・レベルを、そのリモート・ホス
トの初期アクセス要求メッセージの間に確立することが
できる。使われる方法は符号分割多重アクセス(CDM
A)の国際標準IS95「チャネル・パワー制御」のた
めに使われている方法とよく似ている。特定のリモート
・ホストとAPとの間のアップリンクの送信パワー・レ
ベルが前回に記憶されていたと1710において判定さ
れた場合、その記憶されていたレベルがアップリンクの
データ送信のために1715において使われる。そうで
なかった場合、リモート・ホストは先ず最初に1720
において定格のオープン・レートのパワー・レベルに関
連して設定されている初期パワー・レベルにおいてショ
ート・コネクションの要求メッセージを送信する。その
リモート・ホストの最初の送信が不成功であった場合、
そして、したがって、アクノレッジメントが1370に
おいてAPから受け取られなかった場合、そのパワー・
レベルは1740において、あらかじめ決めておくこと
ができるパワーのインクリメントの量だけインクリメン
トされる。そして、その送信が成功するまで、送信およ
びインクリメントのステップが繰り返される。送信が最
終的に成功したときのパワー・レベルが1735におい
て記憶され、そしてそのリモート・ホストと基地局との
間のさらにそれ以降でのデータ送信のために1715に
おいて使われる。
【0080】この好適な実施形態においては、アップリ
ンクの初期競合は次の方式を利用する。M個のミニスロ
ットが次のアップリンク・フレームにおける競合に対し
て利用できる場合、初期の(最初のときの)競合メッセ
ージが次のことに従って送信される。1.1〜Mの範囲
にある乱数xが一様分布からリモート・ノードのモデム
において発生され、2.初期競合メッセージが次のアッ
プリンク・フレームの中のx番目のミニスロットにおい
て送信される。
【0081】必要な場合、キャリア・センシングも初期
競合の間に使うことができる。送信の前に、そのチャネ
ルがセンスされる。アクセスの優先度が実装されている
場合、1〜Mの範囲の乱数を選定する代わりに、その無
線モデムは1〜Iiの範囲を選定する。ここでIiはクラ
スiのユーザのしきい値であり、値が低いほど優先順位
が高い。すなわち、Ii+1<Iiを示す。しかし、競合メ
ッセージが競合の予約ミニスロット要求メッセージでな
く、競合データスロットのメッセージであった場合、そ
のメッセージは次の競合データスロットの中で送信され
る。
【0082】3つ以上のアクセス優先度クラスを提供す
ることができる。前に説明されたように、アップリンク
のフレームはN1個のミニスロットを含む。たとえば、
アクセス優先度がPのクラスがあった場合、アクセス優
先度がiである各クラス(ここで番号が小さいほど優先
度が高いことを意味する)は1〜Iiの範囲のミニスロ
ットの中に競合を送信することができる。ここでI1
1、Ii+1≦Iiである。このアクセス優先度の方式の
トップに厳格な使用の優先度を実装し、APが使用優先
度の高い競合要求を受け取ったとき、その競合をサポー
トする無線モデムに対して切り離し要求フレームを送信
することによって、使用優先度の低い既存のコネクショ
ンを切り離すことができる。
【0083】衝突は2つまたはそれ以上の無線モデムが
同じミニスロットの中で送信するときに競合スロットの
中で発生する。また、干渉によって競合スロットの中の
データの変造が発生した場合、そのスロットのステータ
スは「衝突(COLLISION)」であると宣言され
る。前に説明されたように、アップリンク・フレームの
中には2種類の競合スロットがある。それらは(1)バ
ンド幅要求メッセージのためのミニスロットを含んでい
る予約スロット、および(2)競合のスーパスロットの
中にアップリンクの短いバースト性のメッセージを含ん
でいるデータスロットである。そのAPにおいて、1つ
のアップリンク競合タイム・スロットの中のRFエネル
ギーが評価される。エネルギーが存在していなかった場
合、その競合スロットは「アイドル(IDLE)」と宣
言される。競合スロットのステータスは、次の条件がす
べて成立した場合に「成功(SUCCESS)」である
と宣言される。1)RFエネルギーがそのスロットの中
で検出された。2)そのスロットの中でプリアンブルが
乱されていない。3)そのスロットの中のフレーム・チ
ェック・シーケンス(FCS)はエラーを示していな
い。競合スロットのステータスは、そのスロットの中に
RFエネルギーが検出され、そして次の条件のうちの少
なくとも1つが成立している場合に衝突(COLLIS
ION)」であると宣言される。1)そのスロットの中
のプリアンブルが乱されている、あるいは2)そのスロ
ットの中のフレーム・チェック・シーケンス(FCS)
がエラーを示している。
【0084】図18Aは本発明の1つの態様による、ア
クセス制御のための方法の実施形態を示している。N個
の競合予約ミニスロットが各アップリンク・フレーム1
810の中で構成されている。そのN個のミニスロット
は複数のアクセス優先度クラスに編成されていて、各ク
ラスはその優先度が異なっている。1815において、
そのAPはN個のアクセス優先度クラスを許可するよう
に構成される。1820においてアクセス優先度クラス
iの各リモート・ホストは1つの競合ミニスロットをラ
ンダムに拾ってアクセス要求を送信する。拾われた競合
ミニスロットは1〜N1の範囲内にある。ここでN(i+1)
<NiそしてN1=Nである。1825において基地局は
そのアクセス要求を受信し、受信された競合ミニスロッ
トを順次調べる。1830において、現在調べられてい
るミニスロットが衝突していない要求を含んでいると判
定された場合、APは1835においてその衝突してい
ないアクセス要求に対応しているリモート・ホストに対
してアクセスを許可する。現在調べられているミニスロ
ットが衝突している要求を含んでいると1830におい
て判定された場合、APはACKを送信せず、それによ
ってその影響されているリモート・ノードが衝突解決を
1840において実行するようにさせる。衝突解決期間
の後、APは1845において「勝った(winnin
g)」リモート・ホストに対してアクセスを許可する。
話変わって、1850において調べられるべきミニスロ
ットがまだ他に残っていると判定された場合、APは1
830においてミニスロットの衝突をチェックし続け、
1835において正常に要求しているホストに対してア
クセスを許可するか、あるいは1840において衝突解
決の結果を待つかのいずれかを行う。
【0085】図18Bは本発明の1つの態様によるアク
セス制御のための方法の代わりの実施形態を示している
フローチャートである。これはそれぞれ優先度が異なる
複数のアクセス優先度クラスに編成されている。181
0において各アップリンク・フレームの中でN個の競合
予約ミニスロットが構成される。そのN個のミニスロッ
トはそれぞれ優先度が異なる複数のアクセス優先度クラ
スに編成される。1815においてAPはN個のアクセ
ス優先度クラスを許すように構成される。次に、186
0において、アクセス優先度クラスがiであって、スタ
ック・レベルが0に等しい各リモート・ホストは、確率
iでアクセス要求を送信する。ここでP(i+1)<Pi
そしてP1=1である。1825において基地局はその
アクセス要求を受信し、受信された競合ミニスロットを
順次調べる。1830において現在調べられているミニ
スロットが衝突していない要求を含んでいると判定され
た場合、APは1835においてその衝突していないア
クセス要求に対応しているリモート・ホストに対してア
クセスを許可する。1830において現在調べられてい
るミニスロットが衝突している要求を含んでいると判定
された場合、APはACKを送信せず、それによって、
影響されているリモート・ノードが衝突解決を1840
において行うようにさせる。衝突解決の期間の後、AP
は1845において「勝った」リモート・ホストに対し
てアクセスを許可する。1850において、調べられる
べきミニスロットがまだ他に残っていた場合、APは1
830へ戻ってミニスロットの衝突をチェックし続け、
1835において正常に要求しているホストに対してア
クセスを許可するか、あるいは1840において衝突解
決の結果を待つかのいずれかを行う。
【0086】IDLE、SUCCESSおよびCOLL
ISIONのステータス情報は無線モデムへ逆に伝えら
れる。APはそのスロットのステータス情報をダウンリ
ンク予約アクノレッジメントのフィールドの中に置く。
使用できる好適な衝突解決の方法は3種類ある。第1の
方法はIEEE標準802.14の中で提案されてお
り、2つの新しい方法と一緒に以下に説明される。シミ
ュレーション結果は、説明されている第2の方法がより
良いアクセス遅延を提供することを示している。
【0087】IEEE標準規格802.14の中で提案
されている第1の衝突解決方法において、送信したい無
線ノードは予約ミニスロットのうちの1つをランダムに
拾う。衝突が示されていた場合、その衝突によって影響
されたモデムは、ランダム・バイナリ指数関数的バック
オフの方法に基づいて再送信する。このバックオフの方
法は次のように操作する。1.モデムは0〜2j−1の
範囲に一様に分布している乱数Iを発生する。ここでj
はそのモデムが送信を試みているパケットに対して経験
した衝突の回数である。jが10より大きい場合、Iは
0〜210−1の範囲の一様分布から選択される。2.そ
のモデムは同じ種類のI−1個の競合スロットの機会を
(ミニスロットまたはデータ競合スロットのいずれか)
をスキップし、そしてその以前に衝突したパケットを次
の直後の競合スロットの機会において再送信する。
【0088】この方法の動作が図14Aに示されてい
る。APにアクセスするために待機している無線ノード
は、1402において、アクセス要求を送信する1つの
予約ミニスロットをランダムに拾う。1404におい
て、そのノードが衝突によって影響されていると判定さ
れた場合、そのノードは1408において乱数Iを発生
し、1410において同じ種類の次のI−1個の競合ス
ロットの機会をスキップする。次に、そのノードは14
12においてその衝突したパケットに対するアクセス要
求を直ぐ次の競合スロットの機会において再送信する。
1404においてそのノードが衝突によって影響されて
いないと判定された場合、1405においてそのノード
におけるキューが空であった場合、そのノードは140
6においてそのパケットを送信し、待機状態1402へ
戻る。1405においてそのノードのキューが空でない
と判定された場合、APからの送信許可を受信した後、
そのノードは1407において現在のパケットをそのキ
ューの中の次のパケットの送信のためのピギーバックさ
れた予約要求と一緒に送信し、そのキューが1405に
おいて空であると判定されるまで、送信許可を受信した
後に1407においてピギーバックされた予約要求を付
けたパケットを送信し続け、キューが空になると最後の
パケットが1406において送信され、その後、そのノ
ードは待機状態1402へ戻る。
【0089】第2および第3の方法においては、APは
ダウンリンクのブロードキャスト・メッセージを経由し
てすべての無線ノードに対して、予約ミニスロットの中
の各競合の結果をブロードキャストする。第2の方法に
おいては、各無線ノードの中のモデムはスタック・レベ
ルによって特徴付けられ、そしてスタック・レベルが0
に等しい無線ノードだけがアクセス要求パケットを送信
することが許可される。スタック・レベルの値が0より
大きいモデムは滞貨があるとみなされる。たとえば、M
個の予約ミニスロットがあるとき、スタック・レベルが
0である各リモート・ノードはM個のミニスロットのう
ちの1つをランダムに拾うことができる。1つのタイム
スロットの終りにおいて、無線ノードiはそのタイム・
スロットの中の送信の結果に基づいてスタックのレベル
を変更する。この方法によって、新しくアクティブな無
線ノードが特定の衝突解決期間の間に、スタック・レベ
ルが0である既存の無線ノードに加わることができる。
要求状態にある各無線ノードはそれがアクセス要求パケ
ットを送信せず、そして指定のアクノレッジメントを
(たとえば、衝突があった)基地局(AP)から受け取
った場合、自分のスタック・レベルを1だけインクリメ
ントする。他方、無線ノードはアクセス要求の送信に成
功したことを示している肯定のアクノレッジメントを基
地局から受け取った場合、無線ノードは自分のスタック
・レベルをデクリメントする。アクセス要求送信に参加
する各無線ノードは、そのスタック・レベルがレベル0
にとどまるか、あるいは基地局からの指定のアクノレッ
ジメントの受信時にインクリメントされるかどうかを決
定するためにランダムに「抽選のようなことを行う(f
lips a coin)」。
【0090】第2の方法の規則は次の通りである。 1.無線ノードが最初にネットワークに対するアクセス
を得たいとき、あるいはアクセスを得ていて、新しいデ
ータを送りたいとき、そのノードは要求状態に置かれ、
0のスタック・レベルが割り当てられる。 2.M個の予約ミニスロットがあるとき、要求状態にあ
る各無線ノードはM個の予約ミニスロットのうちの1つ
を、アクセス要求パケットを送信する自分に割り当てら
れたミニスロットであるとしてランダムに拾う。 3.その無線ノードが0に等しいスタック・レベルによ
って特徴付けられると、それはアクセス要求パケットを
送信する。しかし、そのリモート・ノードが0以外のス
タック・レベルによって特徴付けられているとき、それ
はアクセス要求パケットを送信しない。 4.そのタイム・スロットの終りにおいて、各無線ノー
ドはアクセス・ポイントからのダウンリンク・メッセー
ジの予約アクノレッジメント・フィールドの中で自分に
割り当てられているミニスロットに対して報告されてい
るアクセス要求の結果(衝突、アイドルまたは成功のい
ずれか)に基づいて、自分のスタック・レベルを変更す
る。
【0091】A.アクセス要求を送信して「成功」の結
果を受け取った無線ノードは要求状態から取り除かれ
る。 B.アクセス要求を送信して「衝突」の結果を受け取っ
た無線ノードは自分のスタック・レベルを1だけインク
リメントするか、あるいは自分のスタック・レベルを0
のままにしておくかを、ランダムな抽選の結果に基づい
て実行する。 C.要求状態にあって、アクセス要求を送らなかった無
線ノード(すなわち、スタック・レベル>0で滞貨を持
っているノード)は、その割り当てられたミニスロット
に対する予約アクノレッジメント・フィールドの中で報
告される結果が「衝突」であった場合、自分のスタック
・レベルを1だけインクリメントする。 D.要求状態にあって、アクセス要求を送信しなかった
無線ノード(すなわち、スタック・レベル>0で滞貨状
態にあるノード)は、その割り当てられたミニスロット
に対する予約アクノレッジメント・フィールドの中でレ
ポートされている結果が「成功」であった場合、自分の
スタック・レベルを1だけデクリメントする。
【0092】この方法の動作が図14Bに示されてい
る。APにアクセスするため、あるいは新しいデータを
送信するために待機している無線ノードは、1432に
おいてそのスタック・レベルを0に設定し、要求状態に
入る。1434においてそのノードのスタック・レベル
が0であると判定された場合、そのノードは1436に
おいてアクセス要求の送信のために1つの予約ミニスロ
ットをランダムに拾う。その要求の結果が1438にお
いて「成功」であると判定され、そしてそのノードにお
けるキューが1439において空であると判定された場
合、そのノードは1440において現在のパケットを送
信し、要求状態から脱出して待機状態から1432へ戻
る。1439において、そのノードが空でないと判定さ
れた場合、APから送信許可を受信した後、そのノード
は1441において現在のパケットを、そのキューの中
の次のパケットの送信のためのピギーバックされた予約
要求と一緒に送信し、1439においてそのキューが空
であると判定されるまで、送信許可を受け取った後、ピ
ギーバックされた予約要求を1441において送信し続
け、キューが空になったとき、それは1440において
残りのパケットを送信し、要求状態から脱出して待機状
態1402へ戻る。
【0093】予約要求の結果が1436において「成
功」でなかったと判定された場合、そのノードは144
4においてランダムな抽選に参加し、1448において
そのスタック・レベルをインクリメントするか、あるい
は1446においてそのスタック・レベルを0のままに
しておくかどうかを決定する。スタック・レベルが14
46において0にとどまる場合、そのノードはふたたび
1436においてアクセス要求の送信のために1つの予
約ミニスロットをランダムに拾い、そのアクセス要求を
送信する。スタック・レベルが1448においてインク
リメントされた場合、そのスタック・レベルは1434
において0ではない値になる。1434において任意の
リモート・ノードのスタック・レベルが0でないと判定
された場合、1450において前の予約要求の結果が
「衝突」であった場合、そのノードは1452において
自分のスタック・レベルを1だけインクリメントする。
1450において前の予約要求の結果が「衝突」でなか
ったと判定された場合、そのノードは1454において
自分のスタック・レベルを1だけデクリメントする。
【0094】第3の衝突解決方法は第2の方法の修正版
である。第3の衝突解決方法においては、各無線ノード
にあるモデムはスタック・レベルによってふたたび特徴
付けられ、そしてスタック・レベルが0である無線ノー
ドだけがアクセス要求パケットを送信することが許可さ
れる。スタック・レベルが0より大きいモデムは滞貨を
持っているとみなされる。第3の方法の規則は次の通り
である。 1.無線ノードが最初にネットワークに対するアクセス
を得たいとき、あるいはアクセスを得ていて、新しいデ
ータを送りたいとき、そのノードは要求状態に置かれ、
0のスタック・レベルが割り当てられる。 2.M個の予約ミニスロットがあるとき、要求状態にあ
る各無線ノードはM個の予約ミニスロットのうちの1つ
を、アクセス要求パケットを送信する自分に割り当てら
れたミニスロットであるとしてランダムに拾う。 3.その無線ノードが0に等しいスタック・レベルによ
って特徴付けられると、それはアクセス要求パケットを
送信する。しかし、そのリモート・ノードが0以外のス
タック・レベルによって特徴付けられているとき、それ
はアクセス要求パケットを送信しない。 4.そのタイム・スロットの終りにおいて、各無線ノー
ドはアクセス・ポイントからのダウンリンク・メッセー
ジの予約アクノレッジメント・フィールドの中で自分に
割り当てられているミニスロットに対して報告されてい
るアクセス要求の結果(「衝突」、「アイドル」または
「成功」のいずれか)に基づいて自分のスタック・レベ
ルを変更する。
【0095】A.アクセス要求を送信して「成功」の結
果を受け取った無線ノードは要求状態から取り除かれ
る。 B.アクセス要求を送信して「衝突」の結果を受け取っ
た無線ノードは自分のスタック・レベルを1だけインク
リメントするか、あるいは自分のスタック・レベルを0
のままにしておくかを、ランダムな抽選の結果に基づい
て実行する。 C.要求状態にあって、アクセス要求を送信しなかった
無線ノード(すなわち、スタック・レベル>0で滞貨を
持っているノード)は予約アクノレッジメント・フィー
ルドの少なくとも80%(あるいは何らかの他のあらか
じめ定められたしきい値)が「成功」または「アイド
ル」のいずれかであるとレポートされた場合、自分のス
タック・レベルを1だけデクリメントする。そうでなか
った場合、そのリモート・レベルは自分のスタック・レ
ベルを1だけインクリメントする。 D.滞貨を持っているモデムのスタック・レベルが0ま
でデクリメントされたとき、そのモデムはM個のミニス
ロット(あるいは無線優先度が実践されている場合はI
i個のミニスロット)のうちの1つをランダムに拾って
その要求を再送信する。
【0096】この方法の動作が図14Cに示されてお
り、そしてそれは図14Bの方法の図と似ている。14
32においてAPにアクセスするため、あるいは新しい
データを送信するために待機している無線ノードが自分
のスタック・レベルを0に設定し、そして要求状態に入
る。1434においてそのノードのスタック・レベルが
0であると判定された場合、1436において、そのノ
ードはアクセス要求の送信のために1つの予約ミニスロ
ットをランダムに拾い、そしてそのアクセス要求を送信
する。1438において、その要求の結果が「成功」で
あると判定され、そして1439においてそのノードに
おけるキューが空であると判定された場合、そのノード
は1440において現在のパケットを送信し、そして要
求状態から脱出して待機状態1432へ戻る。1439
においてそのノードにおけるキューが空でないと判定さ
れた場合、APから送信許可を受け取った後、そのノー
ドは1441において現在のパケットを、そのキューの
中の次のパケットの送信のためのピギーバックされた予
約要求と一緒に送信し、送信許可を受け取った後、14
41においてピギーバックされた予約要求と一緒にパケ
ットを送信し続ける。それは1439においてキューが
空であると判定されるまで続けられ、そしてキューが空
になったときに1440において残りのパケットを送信
し、その後、要求状態から脱出して、待機状態1402
へ戻る。
【0097】1436における予約要求の結果が、14
38において「成功」でないと判定された場合、そのノ
ードは1444においてランダムな抽選に参加し、14
84において自分のスタック・レベルを1だけインクリ
メントするか、あるいは1446において自分のスタッ
ク・レベルを0のままにするかどうかを知る。1446
においてスタック・レベルが0のままになった場合、そ
のノードは1436においてアクセス要求の送信のため
に1つの予約ミニスロットをふたたびランダムに拾い、
そしてそのアクセス要求を送信する。1848において
スタック・レベルがインクリメントされた場合、そのス
タック・レベルは1434において0でないと判定され
ることになる。任意のリモート・ノードのスタック・レ
ベルが1434において0でないと判定された場合、1
460において前のサイクルの間でのすべての予約要求
の結果が、或る「しきい値」のパーセンテージより大き
いか、あるいはそれに等しいために「衝突している」と
1460において判定された場合、そのノードは146
2において自分のスタック・レベルを1だけインクリメ
ントする。前の予約要求に対する結果が、1460にお
いて「衝突していない」と判定された場合、そのノード
は1464において自分のスタック・レベルを1だけデ
クリメントする。
【0098】隠れ端末の問題のために、送信されたすべ
てのフレームがアクノレッジされる必要があることに留
意されたい。アクノレッジメントのメッセージは競合モ
ードにおいては送られてはならない。したがって、送信
スケジュールおよび送信許可はダウンリンクのMACユ
ニキャスト・フレームをアクノレッジするためのメカニ
ズムとして使われる。無線モデムがダウンリンクのブロ
ードキャスト・フレームを受信したとき、それは先ず最
初に送信スケジュールおよび送信許可を解釈する。その
無線モデムがデータを送信する番でなかった場合、そし
てその無線モデムがユニキャスト・フレームの受信者で
あった場合(すなわち、その無線モデムのIDがその送
信スケジュールの中にあった場合)、その無線モデムは
その直後のアップリンク・フレームの中にユニキャスト
・フレームに対するアクノレッジメント・メッセージを
スケジュールする。すべてのアクノレッジメント・メッ
セージが先ず最初に送信され、その後、任意のデータ・
メッセージが送信許可によって許可される。ダウンリン
ク・フレームの中で送信許可およびユニキャスト・メッ
セージの両方を受け取った無線モデムの場合、これらの
モデムがそれぞれのアップリンク・データ送信の最後に
それぞれのアクノレッジメントをピギーバックすること
ができるように、異なる送信許可が発行される。アップ
リンクのユニキャスト・フレームをアクノレッジするた
めに、APはユニキャストのアクノレッジメント・メッ
セージをスケジュールするか、あるいはそのアクノレッ
ジメント・メッセージをダウンリンクのデータ送信の上
にピギーバックするかのいずれかを行う。
【0099】前に述べられたように、利用できる予約ミ
ニスロットの数を動的に変更することができる。たとえ
ば、競合予約スロットの中にk個のミニスロットがあ
り、合計N個のスロットがあって、そのうちのN1個が
合計N1*k個のミニスロットを含んでいる予約スロッ
トである場合、残りのの(N−N1)個のスロットはデ
ータスロットである。NUM_RA_MINおよびNU
M_RA_MAXがそれぞれそのシステムに必要な予約
ミニスロットの最小および最大の数である場合、利用で
きる予約ミニスロットの数はアイドルのミニスロットと
アップリンクの合計のキューの長さのパーセンテージに
基づいて動的に変化する可能性がある。
【0100】アクセス要求を行うためにリモート・ノー
ドに対して利用できる予約ミニスロットの合計数を動的
に調整するための4つの方法が開発されている。これら
の各方法において、任意の時刻における合計のアップリ
ンク・キューの長さは「q」であり、任意の時刻におい
てアイドルであるミニスロットのパーセンテージが「i
dle」であり、任意の時刻において1つのフレームの
中のミニスロットの数が「no_mini」であり、そ
して任意の時刻において1つのフレームの中の競合して
いないデータスロットの数は「no_slots」であ
る。基地局(AP)は利用できるミニスロットの数がど
の程度迅速に変えられるかを調整する。判定プロセスの
繰返しごとに、基地局は利用できる予約ミニスロットの
数をリモート・ノードに対してブロードキャストする。
その基地局の判定はこれらの方法の1つの結果に基づい
ている。各方法に対して、リモート・ノードはそれぞれ
のアップリンクのデータ送信の間に基地局に対してアッ
プリンク・キューの長さの情報をピギーバックしてい
る。
【0101】予約ミニスロットの数を動的に調整するた
めの方法1のソフトウェアによる実装が以下に与えら
れ、そして図12Aのフローチャートの中でも図式的に
示されている。 If((q>HIGH_THRESH)&&(idle>IDLE_THRES H1)){ If(State!=1){ no_mini=no_mini−k; no_slots=no_slots+1; State=1 } } If((q<LOW_THRESHOLD)&&(idle<IDLE_THR ESH2)){ If(State==1){ no_mini=no_mini+k; no_slots=no_slots−1; State=0 } }
【0102】図12Aに示されているように、1201
においてアップリンク・キューの合計の長さが高い方の
しきい値(HIGH)より大きかった場合、1202に
おいてアイドルのミニスロットのパーセンテージ(ID
LE)が第1のアイドルしきい値(IDLE1)より大
きくないと判定された場合、ミニスロットの数(N)は
不変のままになる。しかし、1202においてアイドル
のミニスロットのパーセンテージが第1のアイドルしき
い値より大きいと判定された場合、そして1203にお
いてその状態が「1」であると判定された場合(ミニス
ロットの数は減らされたばかりではなかったことを意味
する)、そのフレームの中のミニスロットの数は120
4において或る値kだけ減らされ、そのフレームの中の
データスロットの数(SLOTS)は1だけ増やされ、
その状態が「1」に設定される。1201においてアッ
プリンクのキューの長さの合計が高い方のしきい値より
大きくないと判定された場合、そして1205において
アップリンクのキューの長さの合計が低い方のしきい値
(LOW)より小さいと判定された場合、そして120
6においてアイドルのミニスロットのパーセンテージが
第2のアイドルしきい値(IDLE2)より小さくない
と判定された場合、ミニスロットの数は不変のままとな
る。しかし、1206においてアイドルのミニスロット
のパーセンテージが第2のアイドルしきい値より小さい
と判定され、そして1207においてその状態が「1」
(ミニスロットの数が減らされたばかりであることを意
味する)と判定された場合、そのフレームの中のミニス
ロットの数は1204においてkだけ増やされ、そのデ
ータスロットの数が1だけ減らされ、そしてその状態は
「0」に設定される。4つのすべての方法において、し
きい値およびkの値は必要に応じてあらかじめ指定する
ことができる。
【0103】予約ミニスロットの数を動的に調整するた
めの方法2のソフトウェアによる実装が以下に与えら
れ、そして図12Bのフローチャートの中でも図式的に
示されている。図12Bおよび図12Dの方法におい
て、HIGH2>HIGH1、そしてLOW2>LOW
1である。 If((q>HIGH2)&&(idle>IDLE_THRSH1)){ If(State==0){ no_mini=no_mini−2k; no_slots=no_slots+2; State=2 } else if(State==1)} no_mini=no_mini−k; no_slots=no_slots+1; State=2 } } else if((q>HIGH1)&&(idle>IDLE_THRS H1))} If(State==0){ no_mini=no_mini−k; no_slots=no_slots+1; State=1 } } If((q<LOW1)&&(idle<IDLE_THRESH2)){ If(State>0){ If(State=1){ no_mini=no_mini+k; no_slots=no_slots+1; State=0; } else{ no_mini=no_mini+2k; no_slots=no_slots−2; State=0; } } } else if((q<LOW2)&&(idle<IDLE_THRES H2)){ If(State==2){ no_mini=no_mini+k; no_slots=no_slots−1; State=1 } }
【0104】図12Bに示されているように、アップリ
ンクのキューの長さの合計が1210において第1の高
い方のしきい値(HIGH2)より大きいと判定された
場合、そしてアイドルのミニスロットのパーセンテージ
が1211において第1のアイドルしきい値より大きく
ないと判定された場合、ミニスロットの数は不変のまま
となる。しかし、1211においてアイドルのミニスロ
ットのパーセンテージが第1のアイドルしきい値より大
きいと判定され、そして状態が1212において「0」
(ミニスロットの数が増加されたばかりであることを意
味する)と判定された場合、1213においてそのフレ
ームの中のミニスロットの数は2kだけ減らされ、その
スロットの中のデータスロットの数は2だけ増やされ、
そしてその状態は「2」に設定される。1214におい
て状態が「1」と判定された場合、そのフレームの中の
ミニスロットの数は1215においてkだけ減らされ、
そのフレームの中のデータスロットの数は1だけ増やさ
れ、そして状態は「2」に設定される。
【0105】図12Bの方法において、アップリンクの
キューの長さの合計が、1210において第1の高い方
のしきい値より大きいと判定された場合、アップリンク
のキューの長さの合計が1210において第2の高い方
のしきい値(HIGH1)より大きいと判定された場
合、そしてアイドルのミニスロットのパーセンテージが
1217において第1のアイドルのしきい値より大きく
ないと判定された場合、ミニスロットの数は不変のまま
となる。しかし、1217においてアイドルのミニスロ
ットのパーセンテージが第1のアイドルしきい値より大
きいと判定され、そして1218において状態が「0」
と判定された場合、そのフレームの中のミニスロットの
数は1219においてkだけ減らされ、そのフレームの
中のデータスロットの数は1だけ増やされ、そして状態
は「1」に設定される。
【0106】アップリンクのキューの長さの合計が12
10において第1の高い方のしきい値より大きくないと
判定され、そして1220において第2の高い方のしき
い値より大きくないと判定されたが、1221において
第1の低い方のしきい値「LOW1」より小さくなく、
1220において第2の低い方のしきい値「LOW2」
より小さくないと判定された場合、ミニスロットの数は
不変のままとなる。しかし、アップリンクのキューの長
さの合計が1220において第2の高い方のしきい値よ
り大きくないと判定され、1221において第1の低い
方のしきい値より低くないと判定されたが、1221に
おいてその低い方のしきい値より小さいと判定された場
合、アイドルのミニスロットのパーセンテージが122
3において第2のアイドルしきい値より小さいと判定さ
れ、そして状態が1224において「2」である(ミニ
スロットの数が減らされたばかりであることを意味す
る)と判定された場合、そのフレームの中のミニスロッ
トの数は1225においてkだけ増やされ、そのフレー
ムの中のデータスロットの数は1だけ減らされ、そして
状態は「1」に設定される。
【0107】アップリンクのキューの長さの合計が12
20において第2の高い方のしきい値より大きくないと
判定され、そして1221において第1の低い方のしき
い値より小さくないと判定された場合、アイドルのミニ
スロットのパーセンテージが1226において第2のア
イドルしきい値より小さいと判定され、そして状態が1
224において「0」でないと判定された場合、122
8において状態が「1」と判定された場合、そのフレー
ムの中のミニスロットの数は1230においてkだけ増
やされ、そのフレームの中のデータスロットの数は1だ
け減らされ、そして状態は「0」に設定されるが、状態
が「2」であった場合、そのフレームの中のミニスロッ
トの数は1229において2kだけ増やされ、そのフレ
ームの中のデータスロットの数は2だけ減らされ、そし
て状態は「0」に設定される。
【0108】予約ミニスロットの数を動的に調整するた
めの方法3のソフトウェアによる実装が以下に与えら
れ、そして図12Cのフローチャートの中で図式的にも
示されている。 If((q>HIGH_THRESH)&&(idle>IDLE_THRES H1)){ If(no_mini>NUM_MINI_MIN){ no_mini=no_mini−k; no_slots=no_slots+1; } } If((q<LOW_THRESHOLD)&&(idle<IDLE_THR ESH2)){ If(no_mini<NUM_MINI_MAX){ no_mini=no_mini+k; no_slots=no_slots−1; } }
【0109】図12Cに示されているように、アップリ
ンクのキューの長さの合計が1240において高い方の
しきい値より大きいと判定された場合、アイドルのミニ
スロットのパーセンテージが1241において第1のア
イドルしきい値より大きくないと判定された場合、ミニ
スロットの数は不変のままとなる。しかし、1241に
おいてアイドルのミニスロットのパーセンテージが第1
のアイドルしきい値より大きいと判定された場合、そし
て1242においてミニスロットの数が許されているミ
ニスロットの最小の個数(MIN)より大きい場合、そ
のフレームの中のミニスロットの数は1243において
kだけ減らされ、そしてそのフレームの中のデータスロ
ットの数は1だけ増やされる。アップリンクのキューの
長さの合計が1240において高い方のしきい値より大
きくないと判定され、アップリンクのキューの長さの合
計が1244において低い方のしきい値より小さいと判
定され、そしてアイドルのミニスロットのパーセンテー
ジが1245において第2のアイドルしきい値より小さ
くないと判定された場合、ミニスロットの数は不変のま
まとなる。しかし、アイドルのミニスロットのパーセン
テージが1245において第2のアイドルしきい値より
小さいと判定され、ミニスロットの数が1246におい
て許されているミニスロットの最大の数(MAX)より
小さいと判定された場合、そのフレームのミニスロット
の数は1247においてkだけ増やされ、そしてそのフ
レームの中のデータスロットの数は1だけ減らされる。
【0110】予約ミニスロットの数を動的に調整するた
めの方法4のソフトウェアによる実装が以下に与えら
れ、そして図12Dのフローチャートの中で図式的にも
示されている。 If((q>HIGH2)&&(idle>IDLE_THRESH1)){ If(no_mini>NUM_MINI_MIN){ no_mini=no_mini−2k; no_slots=no_slots+2; } } else if((q>HIGH1)&&(idle>IDLE_THRE SH1)){ If(no_mini>NUM_MINI_MIN){ no_mini=no_mini−k; no_slots=no_slots+1; } } If((q<LOW1)&&(idle<IDLE_THRESH2)){ If(no_mini<NUM_MINI_MIN){ no_mini=no_mini+2k; no_slots=no_slots−2; } } else if((q<LOW2)&&(idle<IDLE_THRES H2)){ If(no_mini>NUM_MINI_MAX){ no_mini=no_mini+k; no_slots=no_slots−1; } }
【0111】図12Dに示されているように、アップリ
ンクのキューの長さの合計が1250において第1の高
い方のしきい値より大きいと判定され、アイドルのミニ
スロットのパーセンテージが1251において第1のア
イドルしきい値より大きくないと判定された場合、ミニ
スロットの数は不変のままとなる。しかし、アイドルの
ミニスロットのパーセンテージが1251において第1
のアイドルしきい値より大きいと判定され、そしてミニ
スロットの数が1252において許されているミニスロ
ットの最小個数より大きいと判定された場合、そのフレ
ームの中のミニスロットの数は1253において2kだ
け減らされ、そのフレームの中のデータスロットの数は
2だけ増やされる。アップリンクのキューの長さの合計
が1250において第1の高い方のしきい値より大きく
ないと判定され、アップリンクのキューの長さの合計が
1254において第2の高い方のしきい値より大きいと
判定され、そしてアイドルのミニスロットのパーセンテ
ージが1255において第1のアイドルしきい値より大
きくないと判定された場合、ミニスロットの数は不変の
ままとなる。しかし、アイドルのミニスロットのパーセ
ンテージが1255において第1のアイドルしきい値よ
り大きいと判定され、そしてミニスロットの数が125
6において許されているミニスロットの最小個数より大
きいと判定された場合、そのフレームの中のミニスロッ
トの数は1257においてkだけ減らされ、そのフレー
ムの中のデータスロットの数は1だけ増やされる。
【0112】図12Dの方法において、アップリンクの
キューの長さの合計が1250において第1の高い方の
しきい値より大きくないと判定され、そして1254に
おいて第2の高い方のしきい値より大きくないと判定さ
れたが、1258において第1の低い方のしきい値およ
び1262において第2の低い方のしきい値の両方より
小さくないと判定された場合、ミニスロットの数は不変
のままとなる。しかし、アップリンクのキューの長さの
合計が1254において第2の高い方のしきい値より大
きくないと判定され、1258において第1のしきい値
より小さくないと判定されたが、1262において第2
の低い方のしきい値より小さくないと判定され、アイド
ルのミニスロットのパーセンテージが1263において
第2のアイドルしきい値より小さいと判定され、そして
ミニスロットの数が1264において許されている最大
の個数より小さいと判定された場合、そのフレームの中
のミニスロットの数は1265においてkだけ増やさ
れ、そのフレームの中のデータスロットの数は1だけ減
らされる。
【0113】アップリンクのキューの長さの合計が12
54において第2の高い方のしきい値より大きくないと
判定され、そして1258において第1の低い方のしき
い値より小さくないと判定された場合、アイドルのミニ
スロットのパーセンテージが1259において第2のア
イドルのしきい値より小さいと判定され、そしてミニス
ロットの数が1260において許される最大の個数より
小さいと判定された場合、そのフレームの中のミニスロ
ットの数は1261において2kだけ増やされ、そして
そのフレームの中のデータスロットの数は2だけ減らさ
れる。
【0114】モデムからのアップリンクのバンド幅要求
に対する応答におけるAPの役割は、それらが純粋の予
約ミニスロットの中、あるいはピギーバックの形式で到
着したかどうかにかかわらず、高いバンド幅効率を卓越
したサービスの品質(QoS)の管理との間のバランス
を実現するためにアップリンクの送信を制御することで
ある。一定ビット・レートのCBRトラヒックに対する
QoSの条件は極端に重要であって厳しいが、それらは
比較的従来のデータ・トラヒックに対して自由である。
したがって、APにおけるバンド幅割り当ての方式の1
つの目標は、高度な統計的マルチプレキシングを実現す
るためにこれらの多様なQoS要求条件を利用すること
である。APがダウンリンクのトラヒックを各種のコネ
クションからどのように送信すべきかを決定するため
に、APはダウンリンクのスケジューリング・システム
を必要とする。同様に、関連付けられた無線モデムから
のアップリンク送信を調整するために、APは各無線モ
デムのアップリンク送信の機会をスケジュールするため
のシステムを必要とする。そのスケジューリング・シス
テムはラウンドロビン、厳格な優先順位またはファース
ト・カム・ファースト・サーブのアルゴリズムなどの単
純なものであってもよいが、あるいは公平キューイング
のアルゴリズムなどの、より複雑なものとすることもで
きる。前に説明されたように、すべてば公平キューイン
グにおける変形版である多くのスケジューラが提案され
てきている。
【0115】アップリンクのスケジュール・システムは
ダウンリンクのスケジュール・システムと必ずしも同じ
でなくてもよいが、単純な実施形態の場合、同じものを
選定することができる。明らかに、スケジューリング・
システムはエンド・ユーザに対してサービスの品質を提
供することが望まれる。ATMネットワークの場合のよ
うに、異なるアプリケーションの多様なQoSニーズに
対応するために、異なるサービス・クラスを定義するこ
とができる。可能なサービス・クラスとしては一定ビッ
ト・レート(CBR)、リアルタイムおよび非リアルタ
イムの可変ビット・レート(RT VBR、NRT V
BR)、無指定ビット・レート(UBR)、および利用
可能ビット・レート(ABR)などがある。異なるサー
ビス・クラスのQoSの条件を満たすためには、バンド
幅およびバッファ・リソースを割り当てるための、静的
な優先順位付けを必要としない方法であることが必要で
ある。
【0116】無線モデムが地理的に分散されている場合
において、ダウンリンクおよびアップリンクのスケジュ
ーリングをAPが実行するために、すべての送信キュー
(すなわち、有線および無線のホストの両方に対する送
信キュー)を完全に見ることができる唯一のロケーショ
ンである基地局に対して、無線モデムが関連の情報を渡
すためのメカニズムが必要である。アクセス・ポイント
に関連付けられているすべてのホストに対してサービス
・タグを計算するための方法が少なくとも2つある。こ
れらの方法においては、関連付けられている無線モデム
が通信している有線ホストはそのアクセス・ポイントに
永久的に関連付けられていると仮定される。1つの方法
においては、基地局はそのシステムのバーチャル・タイ
ムおよびサービス・クラスの割り当てられているシェア
を各無線モデムに対してブロードキャストすることがで
きる。次に、各無線モデムは自分自身のサービス・タグ
を計算し、それについてデータ送信におけるアクセス要
求パケットまたはピギーバッキングによって基地局に知
らせる。代わりに、無線モデムは自分のキューのサイズ
を基地局に単純に知らせる(ふたたびアクセス要求パケ
ット経由で、あるいはデータ送信におけるピギーバッキ
ングによって)ことができ、そして基地局は有線のホス
トに対するもの以外に、各基地局に対するサービス・タ
グを計算することができる。第2の方法はダウンリンク
のバンド幅の利用の面で、より効率的である。というの
は、基地局は割り当てられているサービス・シェア(動
的に変化し得る)を各無線モデムに対して送信する必要
がないからである。
【0117】第1の方法の一実施形態が図15Aに示さ
れている。基地局はシステムのバーチャル・タイムを1
510においてリモート・ホストに対してブロードキャ
ストする。各リモート・ホストはサービス・タグの値を
1515において新しく到着したパケットのそれぞれに
対して計算し、次に1520においてそのうちの最初の
タグの値を基地局へ送信する。送信許可が、1530に
おいてそのリモート・ホストから受け取られたサービス
・タグの値および利用できるデータスロットに基づい
て、基地局において割り当てられる。送信許可が154
0においてリモート・ホストに対してブロードキャスト
され、そして次にそのパケットが、1540においてそ
の送信許可によって指定された順序でリモートから受信
される。1545においてパケットが消失しているか、
あるいはエラーで受信された場合、それを送信している
リモートはAPによる通知を通して、あるいはAPの応
答からのACKを受信するのに失敗したことを通しての
いずれかによって、この問題について気付かされる。次
に、その送信しているリモートは1550において自分
のキューに入っているすべてのサービス・タグの値を、
送信が失敗したパケットを含めて再計算する。この手順
は1555においてすべてのスケジュールされたパケッ
トが検査されたと判定されるまで継続し、その後、シス
テムがふたたび1510において現在のバーチャル・タ
イムをブロードキャストする。
【0118】第2の方法の一実施形態が図15Bに示さ
れている。パケットのカウントが1560において各リ
モート・ホストから基地局へ送信され、各パケット・カ
ウントは固定サイズのパケットの数、あるいはリモート
・ホストから基地局へ送信されるべき可変長パケットの
長さのいずれかを表している。基地局は1565におい
て各リモート・ホストに対してサービス・タグの値を計
算し、1530において、リモート・ホストもサービス
・タグおよび利用できるデータスロットに基づいて送信
許可を割り当て、その送信許可を1535においてリモ
ートに対してブロードキャストする。パケットが154
0において、その送信許可によって送信された順序で、
リモートから受信される。パケットが消失したか、ある
いはエラーで受信されたことが1545によって判定さ
れた場合、APは1570においてそのリモート・ホス
トに対するサービス・タグの値を再計算する。この手順
は1555においてすべてのスケジュールされたパケッ
トが調べられたことが判定されるまで継続し、その後、
リモート・ホストは1560においてそれぞれのパケッ
ト・カウントを基地局に対して送信する。
【0119】図15AおよびBの方法において、送信さ
れたパケットが消失していた場合、基地局(アクセス・
ポイント)または無線モデムは、現在のシステムのバー
チャル・タイムに基づいてキューに入っているすべての
パケットに対して新しいサービス・タグの値を再計算す
る。代わりの実施形態においては、APまたは無線ノー
ドはパケットのキューおよびラインのヘッドのタグを維
持する。この方式においては、パケットが消失していた
場合、ラインのヘッドのタグだけが変更される必要があ
る。ラインのヘッドのパケットが正常に送信されると、
キューに入っている残りのパケットが正しいタグ(再計
算されたラインのヘッド・タグ+適切なインクリメン
ト)を自動的に受信する。この代替実施形態は使用する
CPUの数が少ないという利点がある。ポーリングのシ
ステムにおける再送信は一般的にR.カウツの「無線の
ATMネットワークに対する分散型のセルフクロック型
公平キューイング・アーキテクチャ」1997年のIn
ternational Symposium on
Personal Indoor and Mobil
e Radio Communications(パー
ソナル室内および移動無線通信に関するシンポジウム)
の中で説明されている。しかし、カウツはパケットが消
失したときのタグの値を再計算するための本発明の技法
については説明していない。
【0120】パケットが失われた後のサービス・タグを
再計算するための方法は、そのような消失がよく発生す
る無線システムにおいて非常に重要であることは明らか
である。半二重方式の場合、アクセス・ポイントにおけ
るアップリンクおよびダウンリンクのキューの両方が、
それらが同じバンド幅を共有しているかのように、すな
わち、システムのバーチャル・タイムが1つだけしかな
いかのように管理される。全二重方式の場合、アップリ
ンクおよびダウンリンクのトラヒックに対して別々のシ
ステム・バーチャル・タイムを使うことができる。ま
た、ダウンリンクの送信のためにリモート・ホストが1
つまたはそれ以上の別々のグループに分割され、各グル
ープは異なる優先度および異なるシステム・バーチャル
・タイムを受信することが望ましい。モデムがその初期
アクセス要求に対するアクノレッジメントを受信する
と、そのモデムはAPから送信許可を受信するまで待
つ。モデムがパケットを送信するたびに、それは自分の
バッファの中にパケットが残っているかどうかを示す。
このピギーバッキングはモデムに対する競合のないバン
ド幅予約として役立つ。
【0121】サービス・タグの計算が図16に示されて
いる。先ず最初にAPは1610において各ノードが割
り当てたサービス・シェアに基づいてサービス・タグの
インクリメントを計算する。次に、各ノード・パケット
には1612において適用可能な公平キューイングのア
ルゴリズムに従ってサービス・タグが割り当てられる。
次にパケットが1614においてその割り当てられたサ
ービス・タグの順番に従ってサービスされる。1516
において、パケットが以前にキューが空であったノード
から到着した場合、その新しく送信しているノードのパ
ケットには1618において現在サービス中のパケット
のタグ+そのノードのサービス・タグ・インクリメント
から開始してサービス・タグが割り当てられる。162
0においてパケットの送信においてエラーが発生したと
判定された場合、そのパケットのサービス・タグは16
22において現在のタグ+そのノードに対するサービス
・タグのインクリメントの値に再割り当てされる。次
に、そのノードに対する残りのパケットが1622にお
いて新しいサービス・タグを受け取り、それは前のサー
ビス・タグにそのノードのサービス・タグのインクリメ
ントを加えた値となる。これはそのノードに対するすべ
てのサービス・タグの直接再計算によるか、あるいは存
在している場合はラインのヘッドのタグの再計算による
かのいずれかによって行うことができる。ラインのヘッ
ドのタグの場合、そのラインのヘッドのパケットが正常
に送信されると、キューに入っているそのノードに対す
る残りのパケットは、次に正しいタグを自動的に受信す
る。他のすべてのノードのサービス・タグはこのノード
に対するパケットの再送信によって影響されないままに
なることに留意されたい。これは他のノードによって経
験されるQoSが影響されないことを意味している。
【0122】本発明の1つの態様のこの好適な実施形態
において、アクセス・ポイントが関連付けられているす
べての無線モデムに対して送信許可を送る順序は、上記
のセルフクロック型公平キューイングのアルゴリズムに
基づいている。アクセス・ポイントが各種のダウンリン
ク・コネクションにサービスする順序も、セルフクロッ
ク型の公平キューイングのアルゴリズムに基づいてい
る。たとえば、システムは16ユニットおよび3セッシ
ョンの容量を持ち、そのセッションIDは1、2、3で
あり、そしてそのセッション共有はr1=1、r2=2、
そしてr3=3とそれぞれすることができる。計算を簡
単にするためにどのセッションの長さも常にL=8であ
るとした場合、各パケットは送信されるのに0.5タイ
ム・ユニット掛かる。その時、サービス・タグのインク
リメント、すなわち、 L/ri はセッション1、2、および3に対してそれぞれ8、
4、および2である。時刻tにおいてセッション1が4
つのパケットを含み、セッション2が8個のパケットを
含み、そしてセッション3はt=3までに滞貨がなくな
る場合、式(1)に従って、セッション1のパケットは
サービス・タグ8、16、24、および32を受け取
る。同様に、セッション2のパケットはサービス・タグ
4、8、12、16、20、24、28、および32を
受け取る。
【0123】図9Aは時刻t=0におけるこの例のパケ
ットのサービス・タグを示している。サービス・タグ8
902、サービス・タグ16 904、サービス・タ
グ24 906、およびサービス・タグ32 908を
伴ったセッション1のパケットは、セッション2からの
パケット912、914、916、918、920、9
22、および924とインターリーブされる。サービス
・タグ4を有しているセッション2からのパケット91
0が現在サービス中である。
【0124】図9Bはセッション3からパケットが到着
する直前の、時刻t=3における残りのキューに入って
いるパケットのサービス・タグを示している。サービス
・タグ20を備えているセッション2からのパケット9
18が現在サービス中である。図9Cはセッション3か
ら9個のパケット930、932、934、936、9
38、940、942、944および946が到着した
直後の、時刻t=3におけるパケットのサービス・タグ
を示している。セッション3の最初のパケット930に
対するサービス・タグは22から始まることに留意され
たい。というのは、そのパケットが到着したとき、その
時点でサービスされていたパケットのサービス・タグが
20であったからである。したがって、サービス・タグ
のインクリメントが2である場合、セッション3の最初
のパケット930はサービス・タグ22を受け取ること
になる。したがって、セッション3からのそれ以降のサ
ービス・タグは24、26、28である。
【0125】図9Dは時刻t=4.5におけるキューに
入っている残りのパケットのサービス・タグを示してい
る。セッション1からのサービス・タグ24を伴ったパ
ケット906の送信がエラーになっている。したがっ
て、アクセス・ポイントは、送信される必要があるこの
パケット950に対して32の新しいサービス・タグを
再計算する。また、アクセス・ポイントはセッション1
からの残りのパケットのサービス・タグも再計算する。
それはこのケースにおいて他のパケット952(図9C
の中の908)1つだけに影響し、パケット952は4
0の新しいサービス・タグを受け取る。このように、特
定のセッションからの1つのパケットの再送信は他のセ
ッションのサービスの品質に影響しない。
【0126】リモート・ホストのPCがデータ・サービ
スを受けたいとき、それは接続メッセージを無線モデム
に対して送信する。このメッセージを受信すると、無線
モデムはAPから絶えず送信されているブロードキャス
ト・フレームを監視する。ビーコン・メッセージはこの
ブロードキャスト・フレームの一部であり、タイミング
情報、このネットワークのESS‐ID、そのAPのB
SS‐ID、競合スロットに関する情報、APの負荷測
度などを提供する。次に、その無線モデムは自分が関連
付けたいAPを選定し、MAC層関連付け要求フレーム
を送信する。関連付け要求フレームは競合モードで送信
されるので、衝突が発生する可能性がある。無線モデム
はそのAPからの関連付け応答フレームを受信しなかっ
た場合、関連付け要求フレームを再送信する必要があ
る。最大回数だけ試行した後、その無線モデムは接続失
敗メッセージをリモート・ホストのPCに対して送信
し、その無線モデムがこの時点においてAPに関連付け
ることができないことを示す。
【0127】無線モデムからの関連付け要求フレームを
受け取ると、APはその無線モデムを正しく認証した
後、ステータス・コードが「成功(successfu
l)」である関連付け応答フレームをそのモデムに対し
て送信する。認証はネットワーク層において行われる。
ユーザがその無線モデムを経由してコネクションを要求
すると、接続要求がアクセス・ポイントによって無線ハ
ブに対して転送される。次に、その無線ハブはそのユー
ザを認証する。そのユーザが正しく認証された場合、ユ
ニークなコネクション・クッキーが無線ハブからそのア
クセス・ポイントに対して提供される。同じユーザから
の異なるコネクションに対して異なるQoSを提供する
ことが望ましい場合、異なるコネクション・クッキーが
同じユーザに対して割り当てられる。同様に、異なるユ
ーザに対して異なるQoSを提供することが望ましい場
合(同じ無線モデムからのものであり得る場合において
も)、各ユーザには異なるコネクション・アイデンティ
ティが与えられる。
【0128】その無線モデムが正常に認証されなかった
場合、該当の理由コードが付いた関連付け応答フレーム
が送信される。関連付けに失敗したことに対する可能な
異なる各理由をカバーするために、異なる理由コードを
定義することができる。MAC層のレジストレーション
をネットワーク層のレジストレーションと組み合わせた
い場合、その関連付けの要求フレームはAPがネットワ
ーク層のレジストレーション・パケットをその要求して
いる無線ハブに対して送信することができるために十分
なログイン情報を含んでいる必要がある。この場合、A
Pは無線ハブからそれ以上の応答を受信するまで、その
関連付け応答フレームを送信しない。
【0129】MAC層のレジストレーションがネットワ
ーク層のレジストレーションと組み合わせられない場
合、APはその関連付けの応答フレームを送信する前
に、無線ハブに対してMAC層のレジストレーションを
中継することができる。MAC層のレジストレーション
とネットワーク層のレジストレーションの分離は、その
ネットワーク・ソフトウェアが他の物理的実装に対して
再使用可能であることが望ましい場合に有用である。ま
た、異なるユーザが異なる接続要求を行うために同じ無
線モデムを使っている場合、その無線モデムは1つのM
AC層のレジストレーションだけを行うために必要とな
る可能性があるが、複数のネットワーク層のレジストレ
ーションを行う必要も依然としてあり得る。各無線モデ
ムごとにユーザが一人だけしかいない場合、MAC層の
レジストレーションとネットワーク層のレジストレーシ
ョンとを組み合わせることは、レジストレーション・プ
ロセスの間のエアリンク・フレームの数を減らすのに役
立つ。
【0130】リモート・ホストのPCから再接続メッセ
ージを受信すると、無線モデムは次の手順を経由してア
クセス・ポイントに再度関連付けを行う。 1.その無線モデムは再関連付け要求のフレームをアク
セス・ポイントに対して送信う。 2.その再関連付け応答フレームが「成功」のステータ
ス・コードで受信された場合、その無線モデムは再接続
成功のメッセージをPCに対して送信する。 3.再関連付け応答フレームが「成功」以外のステータ
ス・コードで受信された場合、その無線モデムは再接続
失敗のメッセージをPCに対して送信する。アクセス・
ポイントは局の再関連付けをサポートするために、次の
ように動作する。
【0131】1.再関連付け要求フレームが1つの局か
ら受信され、そしてその局が認証されているときは常
に、アクセス・ポイントは「成功」を意味しているステ
ータス値で再関連付け応答を送信する。 2.ステータスの値が「成功」であった場合、その局に
対して割り当てられるコネクション・クッキーがその応
答の中に含まれている。 3.その再関連付けが成功であったとき、アクセス・ポ
イントはそのMACフィルタ・テーブルを適宜更新す
る。また、アクセス・ポイントは無線ハブにこの再関連
付けについて知らせる。 4.再関連付け要求が成功しなかった場合、アクセス・
ポイントはその無線モデムに対して該当の理由コードを
付けて再関連付け応答を送信する。
【0132】何らかの理由で、PCまたはアクセス・ポ
イントのいずれかが相手側との関連付けを解除したい場
合、接続解除要求フレームが送信される。PCは切り離
しメッセージを無線モデムに対して送信し、アクセス・
ポイントに対して切り離し要求フレームを送信するよう
無線モデムをトリガする。そのアクセス・ポイントはP
Cによって起動された切り離し動作の成功または失敗を
示す切り離し応答フレームによって応答する。無線モデ
ムは切り離し応答メッセージ経由でこの応答をPCに対
して中継して戻す。
【0133】過負荷状態、あるいは他のユーザに対して
より高い優先度が与えられたときなどのいくつかの状況
下において、アクセス・ポイントは以前にそのアクセス
・ポイントに関連付けられた特定の無線モデムの関連付
けを解除する必要があり得る。その場合、そのアクセス
・ポイントは関連付け解除の要求メッセージをその無線
モデムに対して送信する。その無線モデムは関連付け解
除の応答フレームによってアクセス・ポイントに対して
応答し、そしてその関連付け解除のメッセージを、その
無線モデムに対して付加されているすべてのPCに対し
て中継する。また、アクセス・ポイントは無線モデムを
経由してPCに対して中継される切り離し要求メッセー
ジを経由して、特定のコネクションを切り離すこともで
きる。2台以上のPCをサポートする無線モデムの場
合、無線モデム全体をディスエーブルしたい場合でない
限り、関連付け解除要求メッセージは使用されない。
【0134】無線モデムが通信できるアクセス・ポイン
トのリストに基づいて、無線モデムは次の基準(番号の
小さいほど優先順位が高い)を最もよく満たすAPを選
定することによって、どのAPと関連付けるかを決定す
る。 1.信号対妨害比、RSSIおよびSNRが最良であ
る。 2.負荷が最も少ない(すなわち、等価な関連付けられ
ているユーザの数が最小である)。 3.通信するのに必要な電力が最小である。
【0135】アップリンク/ダウンリンクの送信時間比
は動的に調整することができる。これを実装するための
1つの方法はアップリンクのデータ送信の上にピギーバ
ックされている「more」ビットまたはアップリンク
・キューのサイズの情報を利用する。そのセル/セクタ
の内部で現在アクティブであるすべてのリモート・ノー
ドからこの情報を受け取ると、アクセス・ポイントはア
ップリンク/ダウンリンクのキュー・サイズの合計に関
する完全な情報を有することになり、そしてこの情報を
使って、合計のアップリンク/ダウンリンクのキュー・
サイズ情報に基づいてアップリンク/ダウンリンクの比
を動的に調整することができる。これを行うための1つ
の単純な方法は、しきい値ベースの技法を使う方法であ
る。アップリンク/ダウンリンクの合計のキュー・サイ
ズ比がk1以下に下がると、アクセス・ポイントはアッ
プリンク/ダウンリンク比をs1に設定し、アップリン
ク/ダウンリンクのキュー・サイズの比がk2(k2>
k1)を超えて増加すると、アクセス・ポイントはアッ
プリンク/ダウンリンク比をs2(s2>s1)に設定
する。現時点では、トラヒックのキャラクタリゼーショ
ンは4:1の比率が適切であることを示しているように
思われる。
【0136】図10に示されているように、フレーム1
010は4つの予約ミニスロット1012、2つのアッ
プリンク・スロット1020、3つのダウンリンク・ス
ロット1030、およびビーコン・メッセージ1040
を含んでいる。ビーコン・メッセージ1040は合計の
スロット数および次のフレーム1050の中に存在する
ことになるダウンリンク・スロットの数を指定している
情報を含んでいる。フレーム1050はこの情報を反映
して、同じ数の予約ミニスロット1012(4)を含ん
でいるが、アップリンクのスロット1020の数は3で
あり、そしてダウンリンクのスロットは1030の数は
2であり、その他に、次のフレームに対するアップリン
ク/ダウンリンクの送信時間比などを規定している新し
いビーコン・メッセージ1060を含んでいる。
【0137】PCのフロー制御のために、無線モデムは
各方向(アップリンク/ダウンリンク)に対するバッフ
ァの占有度の高い方のしきい値および低い方のしきい値
を設定し、そしてバッファの占有度を監視する。アップ
リンク・トラヒックに対するバッファの占有度が高い方
のしきい値に達すると、フロー制御信号(Xoff)が
無線モデムからPCに対して送られる。アップリンク・
トラヒックに対するバッファの占有度が低い方のしきい
値以下に落ちると(以前に高い方のしきい値を超えた
後)、無線モデムは「Xon」信号をPCに対して送
る。ダウンリンク・トラヒックに対するバッファの占有
度が高い方のしきい値に達すると、無線モデムはメッセ
ージをアクセス・ポイントに対して送る時点で、フレー
ム制御フィールドの中にあるXon/Xoffのビット
を「オン」にセットする。送られるべきアップリンク・
フレームがない場合は長さ0のメッセージが送られる。
そのようなフレームは高い優先度の制御フレームと考え
られる。
【0138】周波数分割半二重伝送バージョンの場合、
無線モデムおよびアクセス・ポイントはアップリンクお
よびダウンリンクのメッセージの両方をバッファするた
めのメモリを維持する。周波数分割全二重伝送バージョ
ンの場合、APはアップリンクおよびダウンリンクのメ
ッセージの両方に対する1つのバッファを維持する。代
表的なバッファ・サイズはFDHDの場合はモデムおよ
びAPにおいて100kバイトとなり、FDFDの場合
はAPにおいて200kバイトとなる。無線モデムのバ
ッファは、通常、ダウンリンクとアップリンクのトラヒ
ックの間でk1:1の比率に区画化される。
【0139】アクセス・ポイントのバッファもダウンリ
ンク・トラヒックとアップリンク・トラヒックの比のk
2:1に区画化される。ふたたび、トラヒックのキャラ
クタリゼーションは4:1(ダウンリンクの容量がアッ
プリンクの容量の4倍大きい)のが適切であることを示
唆しているようにみえる。ダウンリンクのバッファ占有
度が高い方のしきい値に達すると、アクセス・ポイント
は「Xoff」メッセージを無線ハブに対して送る。ダ
ウンリンクのバッファの占有度が低い方のしきい値に達
すると(高い方のしきい値を以前に超えた後)、それは
「Xon」メッセージを無線ハブに対して送る。アップ
リンクのバッファの占有度が高い方のしきい値に達する
と、アクセス・ポイントは次のブロードキャスト・フレ
ームを関連付けられているすべての無線モデムに送る時
点で、そのフレーム制御フィールドの中の「Xon」ビ
ットをセットする。アップリンクのバッファの占有度が
低い方のしきい値に達すると(高い方のしきい値を以前
に超えた後)、アクセス・ポイントは次のブロードキャ
スト・フレームを送信する時点で、そのフレーム制御フ
ィールドの中の「Xoff」ビットをクリアする。さら
に、もっと高度なフロー制御方式がアクセス・ポイント
によって使われ、各無線モデムのバッファの占有度(両
方の方向における)についての追跡管理が行われ、そし
てアップリンク・バッファの高い方のしきい値違反の場
合は特定の無線モデムに対してXon/XoffのMA
Cフレームが送信され、あるいはダウンリンク・バッフ
ァの高い方のしきい値違反の場合は、該当のコネクショ
ンIDが無線ハブに対して知らされる。
【0140】本発明の1つの態様は許可制御をサポート
できることである。PCのユーザが無線モデム経由で接
続要求をサブミットすると、その接続要求がネットワー
ク層のレジストレーション・メッセージに変換され、そ
のメッセージがエアリンクを経由してAPに対して送信
される。APはこの新しい接続要求を許可するかどうか
を決定する必要がある。許可制御の技法は、許可される
コネクションの合計数が最大数より小さい場合にどの新
しい接続要求も許可するような、単純なものとすること
ができる。しかし、単純な許可制御技法はすべての許可
されたユーザに対してサービスの品質を保証することが
できず、結果としてバンド幅の利用率を高めることはで
きない。
【0141】したがって、単純な方式よりは他の許可制
御技法の方が良い場合がある。特定の許可制御プログラ
ムはいくつかの技法の組合せを利用することさえでき
る。たとえば、各接続要求が遅延の条件、バンド幅の条
件、およびトラヒック・ディスクリプタを指定している
場合、APは先ず最初にその新しいコネクションを許可
することによって既に許可されているコネクションのサ
ービスの品質が満足されなくなるかどうかを判定するた
めに、各種の性能測度(たとえば、消費される合計のバ
ンド幅、平均の遅延時間)を計算することができる。そ
の新しいコネクションを許可しても、既に許可されてい
るすべてのコネクションのサービスの品質が維持される
場合、その新しいコネクションは許可される。そうでな
い場合、その新しい接続要求は拒否される。K.M.レ
ーゲ(Rege)の「ATMに対する等価バンド幅およ
び関連の許可基準‐性能の調査」(Equivalen
tBandwidth and Related Ad
mission Criteria for ATM
Systems)International Jou
rnal of Communication Sys
tems、第2巻、181〜197ページ(1994)
に記述されている等価のバンド幅関連の許可技法は、無
線環境におけるこの問題を処理するための小修正を行う
ことによって使うことができる。たとえば、レーゲはバ
ンド幅の条件が1つだけしかなく、そしてQoSの条件
の組が1つだけしかないと仮定している。ここで、アッ
プリンク/ダウンリンクのための複数のバンド幅要求お
よび異なるQoS条件をサポートするためにレーゲの方
法が拡張される。無線モデムとAPとの間の無線距離お
よび、したがって、経験される可能性のあるFERに基
づいてバンド幅要求に対する調整もサポートされる。
【0142】別の例においては、各接続要求は必要な平
均ビット・レートおよびトラヒックのバースト性ファク
タを指定する。APは或る期間の間、両方向において各
コネクションによって送信されるバイトの数に関する情
報を収集する。また、APは両方向におけるコネクショ
ン・トラヒックに対するバースト性ファクタも測定す
る。この測定された情報に基づいて、APは両方向(ア
ップリンク/ダウンリンク)における潜在的な平均コネ
クションのビット・レートおよび各コネクションのバー
スト性ファクタを求めることができる。次に、APは許
可されているコネクションの等価な数を計算する。新し
い接続要求が到着すると、APは、許可されているコネ
クションの新しい等価個数が指定のしきい値を超えるか
どうかを計算する。しきい値を超過した場合、その接続
要求は拒否される。そうでない場合、それは受け入れら
れる。
【0143】測定される量は妨害に関連している各種の
測度であってよい。これがバンド幅リミットのシステム
ではなく、妨害リミットのシステムであった場合、その
新しいコネクションが許可されるべきかどうかを知るた
めに、APはその測定された妨害に基づいて各リモート
・ホストに対するフレーム・エラー・レート(FER)
の測度を測定する。無線ネットワークにおける測定され
た量に基づいて、新しいコネクションを許可するための
この方法の一実施形態が図20に示されている。アップ
リンクのフレーム・エラー・レート、アップリンクの平
均ビット・レート、アップリンク・トラヒックのバース
ト性ファクタ、およびパケット消失レートが、2010
において各リモート・ホストに対する基地局において測
定される。ダウンリンクのフレーム・エラー・レート、
ダウンリンクの平均ビット・レート、ダウンリンク・ト
ラヒックのバースト性ファクタ、およびパケット消失レ
ートが、2015において各許可されているリモート・
ホストにおいて測定され、次にダウンリンクのFERが
2020において基地局へ送られる。この手順は202
5において継続され、現在許可されているすべてのリモ
ート・ホストがそれぞれのFERの測定値を基地局に対
して送ることができる。そのリポーティングのプロセス
は定期的、あるいはトリガ型のいずれかとすることがで
きる。1つの代替実施形態においては、各リモートはダ
ウンリンクの平均ビット・レート、トラヒックのバース
ト性ファクタ、およびパケット消失レートも基地局に対
して送る。
【0144】そのコネクションの平均の、およびピーク
のビット・レート、トラヒックのバースト性ファクタ、
および各コネクションのパケット消失レートに基づい
て、等価バンド幅が2030において各リモート・ホス
トに対して基地局において計算される。これらの計算は
リモート・ホストから受信される新しい情報から絶えず
交信され、2040において既に許可されているコネク
ションの等価な数を計算するために基地局によって使わ
れる。新しいコネクションが2045において要求され
ている場合、基地局はその要求されているコネクション
によって要求されている平均レートおよびパケット消失
レートの効果を等価バンド幅に基づいて考慮し、205
0において許可されているすべてのコネクションのサー
ビスの品質が、その新しいコネクションが許可された場
合でも維持できるかどうかを2050において計算す
る。2055においてQoSが維持できると判定された
場合、その新しいコネクションは2060において許可
され、そうでなかった場合、その新しいコネクションは
2065において許可を拒否される。
【0145】厳格な使用の優先度許可基準も実装するこ
とができる。たとえば、2つのユーザ優先度クラス、す
なわち、クラス1およびクラス2がある場合、システム
は低い方の優先度クラス2のユーザを最大K1だけ許可
し、ユーザの合計数をM(M≧K1)とすることができ
る。APがクラス1の新しいユーザの1つから接続要求
を受け取ると、現在の関連付けられているユーザの数、
mに基づいて決定を行う。km≦Mの場合、クラス1の
新しいユーザを許可する。そうでない場合、クラス2の
ユーザのどれかを切り離すことができるかどうかをチェ
ックする。切り離すことができる場合、APはクラス2
のユーザの1つを切り離し、そして新しいクラス1のユ
ーザを許可する。
【0146】この使用優先度許可方式においては、低い
方の優先度のユーザを許可するための2つの方法があ
る。システム性能の条件が、低い方の優先度のユーザが
許可された後、切り離すのが適切であるようになってい
る場合、低い方の優先度のユーザは関連付けられている
ユーザの合計数がMより小さい場合に限って許可され
る。しかし、クラス1の新しいユーザが現われた場合、
APはそのクラスの新しいユーザを許可するために既に
許可されているクラス2のユーザのうちの1つに対して
切り離しメッセージを送ることになる。1つの具体例に
おいては「最近使われことが最も少なかったものを選
ぶ」(least recently used)技法
が、APが切り離すことになる既に許可されているクラ
ス2のユーザを識別するために使われる。
【0147】システムの性能条件が、低い方の優先度の
ユーザが許可された後で切り離すのが不適切であるよう
な場合、APは次の方法でクラス2のユーザを許可す
る。km<Mであって、その新しいユーザがクラス2の
ユーザである場合、APはクラス2の関連付けられてい
るユーザの数、すなわち、Imが、Im<K2であるかど
うかを判定する。Im<k2であった場合、クラス2のそ
の新しいユーザが許可される。そうでない場合、クラス
2のその新しいユーザは許可されない。この方法は多重
優先度クラスに拡張することができる。
【0148】図19は本発明の1つの態様によるリモー
ト・ホストの許可を制御するための、この具体例を示し
ているフローチャートである。図19の実施形態のネッ
トワークはリモート・ホストの少なくとも2つの優先度
クラスをサポートし、そして許可されるリモート・ホス
トの合計数の最大値、および低い方の優先度のリモート
の許可される数の最大値の両方を有している。基地局が
1910においてまだ許可されていないリモート・ホス
トから接続要求を受け取ると、基地局は1915におい
てそのホストが高い方の優先度クラスに属しているかど
うかを判定する。そうであった場合、許可されているリ
モート・ホストの数がリモート・ホストの合計数の最大
値より少ないと1920において判定された場合、その
まだ許可されていなかった高い方の優先度のホストが1
925において許可される。許可されているリモート・
ホストの合計数がリモート・ホストの合計数の最大値よ
り小さくないと1920において判定された場合、低い
方の優先度クラスの既に許可されているリモート・ホス
トがないと1930において判定された場合、その要求
しているホストは1935において許可を拒否される。
1930において既に許可されているホストの1つが低
い方の優先度クラスのホストであった場合、そしてそれ
が許可された時点において切り離し可能であることを示
していたと1940において判定された場合、その低い
方の優先度のクラスのリモート・ホストは1945にお
いて切り離され、その高い方の優先度クラスからの要求
しているリモート・ホストを1925において許可する
ことができるようにする。1つの実施形態においては、
低い方の優先度クラスのうちの最近使われることが最も
少なかったリモート・ホストが切り離されることが好ま
しい。1910において基地局において受信された接続
要求が、低い方の優先度クラスに属しているまだ許可さ
れていないリモート・ホストからの要求であると191
5において判定された場合、許可されているリモート・
ホストの合計個数が許可可能な最大の数より少ないと1
950において判定された場合、そして要求している低
い方の優先度のリモート・ホストが処理不十分な状態で
切り離されても差し支えないことを示していると195
5において判定された場合、その低い方の優先度のホス
トは1925において許可される。許可されているリモ
ート・ホストの合計数が最大値より小さいと1950に
おいて判定された場合、そしてまだ許可されていない低
い方の優先度のリモート・ホストが処理途中での切り離
しが不適切であることを示していると1955において
判定された場合、その低い方の優先度のリモート・ホス
トは、既に許可されている低い方の優先度のホストの数
が或るしきい値より小さいと1960において判定され
た場合にのみ、1925において許可される。それ以外
の場合、その要求している低い方の優先度のホストは1
935において許可を拒否される。これはあたかも、許
可されているユーザの合計数が許される最大値より少な
くなかったと1950において判定されたかのように行
われる。
【0149】この許可制御技法の代わりの実施形態にお
いては、低い方の優先度のクラスのユーザ(たとえば、
クラス2のユーザ)は、現在関連付けられているすべて
のクラスのユーザの合計数が第2のしきい値より小かっ
た場合に許可される。その第2のしきい値は普通はその
低い方の優先度のクラスの現在関連付けられているユー
ザの数に部分的に基づいて(第2のしきい値として)い
るのではなく、高い方の優先度のユーザに対するしきい
値より小さい。この実施形態においては、現在関連付け
られているユーザの合計数がQiより小さかった場合
(Qi+1<QiおよびQi=M)、優先度クラスiからの
新しいユーザは許可される。
【0150】1つの実施形態においてはAPは各コネク
ションに対して次の情報を収集する。(i)平均の使用
レート、(ii)ネットワークをそのコネクションが最
後に使った時刻、(iii)フレーム・エラー・レー
ト、(iv)パケット消失レート。次に過負荷制御の方
法によって、このAPは込み合っているときには低い方
の優先度のユーザを切り離すことができる。代わりに低
い方の優先度のユーザを切り離す代わりに、それらのユ
ーザを負荷の低い近くの他のAPに対してリダイレクト
することができる。
【0151】ダウンリンク/アップリンクのバッファの
占有度が高い方のしきい値を超えた場合、そのアクセス
・ポイントは、好適な実施形態においては、これが特定
のコネクションまたはコネクションのグループによって
発生したかどうかを判定する。それが特定のコネクショ
ンによって生じた場合、アクセス・ポイントはそのコネ
クションに対してフロー制御信号を送り、それがさらに
データを送るのを防止する。さらに、そのアクセス・ポ
イントは割り当てられているバンド幅が可変であること
が許せるということをコネクションのセットアップ時に
示した任意のユーザに対して割り当てられているバンド
幅の共有を減らすことができる。
【0152】多くのコネクションに対するダウンリンク
・フレームのエラー・レートの測定値が増加しつつある
ことが分かった場合、そのAPは他のアクセス・ポイン
トからの妨害のレベルが増えている可能性がある。許可
されているすべてのユーザは一般的に2つのカテゴリー
に分類することができる。それらはサービスの中断を許
すものと許さないものである。妨害レベルが増加してい
るために込み合っているとき、アクセス・ポイントはサ
ービスの中断を許容する許可されているユーザのクラス
を、残りのユーザに対してより多くのバンド幅を割り当
てることができるようにするために切り離すことを選択
することができる(利用できるバンド幅が増えることに
より再送信のための機会を多くすることができる)。
【0153】特定の1つのコネクションだけがそのダウ
ンリンク・フレーム・エラー・レートが高くなってきて
いる場合、そのアクセス・ポイントはその性能が悪化し
てきているコネクションが高い方の優先度のコネクショ
ンである場合に、他のコネクションを切り離すことを選
択することができる。たとえば、特定の高い方の優先度
のコネクションがそのアップリンクのフレーム・エラー
・レートが高くなっているとき、アクセス・ポイントは
その高い方の優先度のコネクションに対してより多くの
バンド幅を与えるために、他のユーザを切り離すことが
できる。関連付けられているすべてのコネクションの大
半が、そのアップリンク・フレームのエラー・レートが
高くなっている場合、そのAPは代わりに込み入ってい
る信号を無線ハブへ送り、無線ハブは他のアクセス・ポ
イントのアクションを調整することができる。それはそ
れらのアクセス・ポイントが新しいユーザを受け入れ、
そして低い方の優先度のユーザを落とすことを禁止する
ためにこれらのアクセス・ポイントに対して信号を送信
することなどによって行うことができる。
【0154】また、短いバースト性のメッセージにおい
て突然の増加が発生する機会もあり得る。そのアクセス
・ポイントにおけるアップリンクまたはダウンリンクの
キューのいずれかにおいて短いパケットが長い間キュー
の中に積み上げられ、それに対して割り当てられている
生存時間の値を超過する場合、それらは捨てられ、結果
としてそのアクセス・ポイントにおけるボトルネックを
処理するためにパケットの消失レートが増加する。その
ような過負荷の状態においては、アクセス・ポイントは
優先度の低いいくつかのユーザを一時的に切り離すこと
を選択することができる。説明された可能なアクション
の他の組合せも適切な場合がある。その基地局によって
決定される正確な組合せは、そのネットワークの中で観
察される特定の込み入った状態によって変わる。
【0155】過負荷制御のための方法の特定の実施形態
が図21のフローチャートに示されている。図21にお
いて分かるように、アップリンクのフレーム・エラー・
レートは2110において、アップリンクの平均ビット
・レート、アップリンク・トラヒックのバースト性ファ
クタ、およびパケット消失レートに基づいて各リモート
・ノードに対して絶えず測定される。同様に、ダウンリ
ンクのフレーム・エラー・レートは各リモート・ホスト
においてダウンリンクの平均ビット・レート、ダウンリ
ンク・トラヒックのバースト性ファクタ、およびパケッ
ト消失レートに基づいて2115において測定され、そ
して次に各FERが2110において基地局に対して送
られる。この手順は2125において継続され、現在許
可されているすべてのリモート・ホストが、それぞれの
FERを基地局に対して送ることができる。過負荷状態
が存在している場合、フロー制御のメッセージが少なく
とも1つのリモート・ホストと基地局との間でデータ・
フローを制御するために、2130においてフロー制御
のメッセージが送られる。生存時間のしきい値を基地局
におけるパケットが超過していると2135において判
定された場合、そのパケットは2140において捨てら
れ、指定された時間の間フレーム・エラー・レートのし
きい値を、フレーム・エラー・レートが超過していると
2145において判定されたコネクション、およびそれ
らのコネクションが中断されてもよいことを示したと2
150において判定されたコネクションは2155にお
いて切り離される。
【0156】特定のサービスの品質を得るために、各接
続要求は次の情報を含む。それらはバンド幅要求、遅延
時間の条件、「消失許容/禁止」のタグ、「サービスの
中断許可」フラグ、許容できるパケット消失レート、お
よびピークのデータ・レートから構成されるトラヒック
・ディスクリプタ、平均データ・レート、および各方
向、すなわち、アップリンクおよびダウンリンクの方向
に対する潜在的なバースト性ファクタである。たとえ
ば、遅延の条件が20msであって、そして「消失許
容」が指定されているコネクションはそれが送信するメ
ッセージ、あるいはそれが受け取ると想定されるメッセ
ージがその無線モデムまたはアクセス・ポイントにおけ
るキューの中に20ms以上の間入っていた場合、その
パケットは捨てられる。そのユーザが遅延条件を指定し
たが、それを「消失禁止」としてそれ自身を分類する場
合、そのユーザに向けられているパケットはバッファの
オーバフローが起こるまでは捨てられない。バンド幅の
要求、遅延の条件、パケットの消失レート、およびトラ
ヒック・ディスクリプタはすべて許可制御技法の中で使
われる。
【0157】この分野の技術において知られている任意
の方法を使ってデータのセキュリティ機能を実装するこ
とができる。1つの例は米国電気・電子通信学会(IE
EE)の標準規格802.11の有線のローカル・エリ
ア・ネットワーク(LAN)と等価な方法を採用するこ
とである。その有線の等価なプライバシー(WEP)の
機能は802.11の標準規格の中で無線のLANが不
用意に盗聴されることについてオーソライズされたユー
ザを保護するために定義されている。ペイロードの暗号
化はそのWEPのオプションがオンになっていない限り
オンにはされない。各サービス・プロバイダはユーザ固
有のキー以外に、すべてのユーザに対して共有されるキ
ーを割り当てる。そのキーは定期的に変更され、選定さ
れるキーの長さおよびそのキーが変更される頻度によっ
てセキュリティの機能が効果的になる。
【0158】新しいアクセス制御および許可制御および
衝突解決の方式の好適な実施形態が上で説明されている
が、これらの実施形態は例を示すことを意図しているだ
けであり、したがって、限定するものではない。上記の
内容に照らして、この分野の技術に熟達した人によって
小変更および変形版が作られることはあり得る。したが
って、開示されている本発明の特定の実施形態について
行われたそのような変更は、特許請求の範囲によって定
義されている本発明の適用範囲および精神の範囲内にあ
ることを理解されたい。特許法によって必要とされる詳
細および特定性を伴って本発明が記述されてきたが、開
封特許状(Letters Patent)によって保
護されるべき請求および出願の範囲は付属の特許請求の
範囲に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術のネットワークの概略図である。
【図2】本発明の1つの態様によるネットワークの概略
図である。
【図3】本発明の周波数分割半二重方式の実施形態に対
するダウンリンクおよびアップリンクのフレーム構造の
例を示しているフレーム・ダイアグラムである。
【図4】本発明の周波数分割半二重方式の実施形態に対
するダウンリンクおよびアップリンクのフレーム構造の
例を示しているフレーム・ダイアグラムである。
【図5】本発明の周波数分割全二重方式の実施形態に対
する、同期化されたダウンリンクおよびアップリンクの
フレーム構造のフレーム・ダイアグラムである。
【図6A】本発明の1つの実施形態による、一般的なM
AC層ダウンリンクのブロードキャスト・サブフレーム
を含んでいるフレームを示す。
【図6B】ブロードキャストまたはマルチキャストのダ
ウンリンク・フレームのフォーマットを示す。
【図6C】図6Bの実施形態に対するビーコン・メッセ
ージのフォーマットを示す。
【図6D】図6Bの実施形態に対する送信許可フォーマ
ットを示す。
【図6E】図6Bの実施形態に対する送信スケジュール
のフォーマットを示す。
【図6F】図6Bの実施形態に対するブロードキャスト
またはマルチキャストのペイロードのフォーマットを示
す。
【図7A】本発明の1つの実施形態による、ダウンリン
クのユニキャスト・サブフレームを有している1つのフ
レームを示す。
【図7B】本発明の1つの実施形態による、ダウンリン
クのユニキャスト・データのサブフレームに対するフロ
ー制御フレームのフォーマットを示す。
【図7C】本発明の1つの実施形態による、ダウンリン
クのユニキャスト・データのサブフレームに対するデー
タ・フレームのフォーマットを示す。
【図7D】ブロードキャストのサブフレームの後に連結
されるユニキャストのサブフレームを示す。
【図8A】本発明の1つの実施形態による、アップリン
ク送信フレームに対するフレーム・フォーマットを示
す。
【図8B】図8Aのフレームの非同期転送領域を示す。
【図8C】本発明の1つの実施形態による、予約ミニス
ロットを有しているアップリンク・フレームを示す。
【図8D】本発明の1つの実施形態による、予約ミニス
ロットのためのフレーム・フォーマットを示す。
【図8E】本発明の1つの実施形態による、純粋なアク
ノレッジメント・アップリンク・フレームのためのフレ
ーム・フォーマットを示す。
【図8F】本発明の1つの実施形態による、純粋なデー
タ・アップリンク・ユニキャスト・フレームのためのフ
レーム・フォーマットを示す。
【図8G】本発明の1つの実施形態による、アクノレッ
ジメントとデータ・アップリンク・フレームとの組合せ
に対するフレーム・フォーマットを示す。
【図8H】本発明の1つの実施形態による、アクノレッ
ジメント、データ、および「残りの(more)」アッ
プリンク・フレームの組合せに対するフレーム・フォー
マットを示す。
【図9A】本発明の1つの実施形態の中で、時刻t=0
におけるパケットのタグを示している時間ラインを示
す。
【図9B】図9Aの例におけるセッション3の到着から
パケットの直ぐ前の時刻t=3におけるパケットのタグ
を示している時間ラインを示す。
【図9C】図9Aの例において、セッション3の到着か
らの9個のパケットの直ぐ後の時刻t=3における、パ
ケットのタグを示している時間ラインを示す。
【図9D】図9Aの例において、時刻t=4.5におけ
るパケットのタグを示している時間ラインを示す。
【図10】本発明の1つの実施形態によるアップリンク
/ダウンリンク比の動的な調整を示す図である。
【図11】本発明の1つの実施形態のページング機能の
動作を示す概略図である。
【図12A】本発明の1つの実施形態による、予約ミニ
スロットの数を動的に変更するために利用できる、異な
る方法を示すフローチャートである。
【図12B】本発明の1つの実施形態による、予約ミニ
スロットの数を動的に変更するために利用できる、異な
る方法を示すフローチャートである。
【図12C】本発明の1つの実施形態による、予約ミニ
スロットの数を動的に変更するために利用できる、異な
る方法を示すフローチャートである。
【図12D】本発明の1つの実施形態による、予約ミニ
スロットの数を動的に変更するために利用できる、異な
る方法を示すフローチャートである。
【図13A】本発明の1つの実施形態による、リモート
・ホストから見た場合の、総合的なMACプロトコルの
動作を示すフローチャートである。
【図13B】本発明の1つの実施形態による、基地局か
ら見た場合の、総合的なMACプロトコルの動作を示す
フローチャートである。
【図14A】本発明の実施形態による、3つの競合解決
方法を示すフローチャートである。
【図14B】本発明の実施形態による、3つの競合解決
方法を示すフローチャートである。
【図14C】本発明の実施形態による、3つの競合解決
方法を示すフローチャートである。
【図15A】本発明のバンド幅を共有するための方法の
1つの実施形態を示すフローチャートである。
【図15B】本発明のバンド幅を共有するための方法の
代わりの実施形態を示すフローチャートである。
【図16】本発明の1つの実施形態による、パケット・
サービス・タグの割り当てを示すフローチャートであ
る。
【図17】本発明の方法の1つの態様に従って、アップ
リンク・データの送信のためのパワー・レベルの確立を
示すフローチャートである。
【図18A】本発明によるアクセス制御のための方法の
1つの実施形態を示すフローチャートである。
【図18B】本発明によるアクセス制御のための方法の
代わりの実施形態を示すフローチャートである。
【図19】本発明によるリモート・ホストの許可の制御
のための方法の1つの実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図20】本発明の1つの態様に従って、測定された量
に基づいて新しいコネクションを許可する方法の1つの
実施形態を示すフローチャートである。
【図21】本発明の1つの態様に従って、ネットワーク
内の過負荷制御のための方法の1つの実施形態を示すフ
ローチャートである。
【図22】本発明の公平なキューイングによるオン・デ
マンド多重アクセス方式のブロック図である。
【図23】本発明の多重アクセス方式の動作を示すフロ
ーチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信ネットワークにおいて初期アク
    セス要求メッセージによってアップリンク・データ送信
    のためのパワー・レベルを確立するための方法であっ
    て、前記ネットワークは1つの基地局と複数のリモート
    ・ホストとを含み、前記ネットワークはオン・デマンド
    多重アクセス公平キューイングのプロトコルを採用し、
    前記方法は、 前記リモート・ホストのうちの最初のものから、定格の
    オープン・ループのパワー・レベルに相対的に設定され
    た初期送信パワー・レベルにおいて、短い接続要求メッ
    セージを送信するステップと、 その送信が不成功であった場合、前記送信パワー・レベ
    ルをパワー・インクリメントの量だけ増やすステップ
    と、 送信が成功するまで送信およびインクリメントの前記ス
    テップを繰り返すステップと、 送信が成功したパワー・レベルを記憶し、前記記憶され
    たパワー・レベルを前記オン・デマンド多重アクセス公
    平キューイングのプロトコルを利用しているデータ送信
    に対して使うステップとを組み合わせて含む方法。
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