JPH11261169A - 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法および半導体装置 - Google Patents

窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法および半導体装置

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JPH11261169A
JPH11261169A JP10080410A JP8041098A JPH11261169A JP H11261169 A JPH11261169 A JP H11261169A JP 10080410 A JP10080410 A JP 10080410A JP 8041098 A JP8041098 A JP 8041098A JP H11261169 A JPH11261169 A JP H11261169A
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iii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低結晶欠陥密度の高品質の単結晶の窒化物系
III−V族化合物半導体を成長させることができる窒
化物系III−V族化合物半導体の成長方法およびこの
成長方法を用いて製造される半導体装置を提供する。 【解決手段】 サファイア基板などの窒化物系III−
V族化合物半導体と異なる材料からなる基板1上にGa
Nなどの窒化物系III−V族化合物半導体を成長させ
る場合に、基板1上にSiO2 膜やSiN膜などからな
る成長マスク2を直接形成し、その上にMOCVD法な
どにより窒化物系III−V族化合物半導体を成長させ
る。成長マスク2は、その表面の任意の点からその端ま
での最短距離が、窒化物系III−V族化合物半導体の
成長に関与する原子または分子の拡散長よりも小さくな
るように形成する。この方法を用いて半導体レーザ、発
光ダイオード、FETなどを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、窒化物系III
−V族化合物半導体の成長方法および半導体装置に関
し、特に、窒化物系III−V族化合物半導体を用いた
半導体レーザや発光ダイオードあるいは電子走行素子に
適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】GaN系半導体は直接遷移半導体であ
り、その禁制帯幅は1.9eVから6.2eVに亘って
おり、可視領域から紫外線領域におよぶ発光が可能な発
光素子の実現が可能であることから、近年注目を集めて
おり、その開発が活発に進められている。また、このG
aN系半導体は、電子走行素子の材料としても大きな可
能性を持っている。すなわち、GaNの飽和電子速度は
約2.5×107 cm/sとSi、GaAsおよびSi
Cに比べて大きく、また、破壊電界は約5×106V/
cmとダイヤモンドに次ぐ大きさを持っている。このよ
うな理由により、GaN系半導体は、高周波、高温、大
電力用電子走行素子の材料として大きな可能性を持つこ
とが予想されてきた。
【0003】ところで、一般に、高性能の半導体装置を
得るためには、この半導体装置を構成する半導体層の結
晶の品質が非常に重要である。例えば、従来のGaAs
系半導体を用いた光素子では、半導体層の積層欠陥密度
は103 cm-2以下である。これに対し、GaN系半導
体は、通常サファイアやSiCなどの格子定数の異なる
基板上に成長されるが、その積層欠陥密度は108 〜1
10cm-2程度と極めて高い。GaN系半導体の性質
上、このような高密度の結晶欠陥が存在するにもかかわ
らず、すでに発光ダイオードが実用化され、半導体レー
ザも室温連続発振が達成されており、電子走行素子も試
作例が近年報告されている。
【0004】しかしながら、結晶欠陥の少ないGaN系
半導体では発光効率が高くなる傾向があることが実験的
に確認されており、また、理論計算により、電子移動度
はキャリアが少ないときには結晶欠陥によって規定され
ることが指摘されている。このため、近年、GaN系半
導体の結晶欠陥の低減化方法が模索されてきている。特
に、GaN系半導体レーザの長寿命化には、GaN系半
導体の結晶欠陥の低減が必須とされている。
【0005】GaN系半導体の結晶欠陥低減のための従
来の方策について、GaNを例にとって説明する。Ga
Nの結晶欠陥低減のための第1の方策は、GaNと格子
定数および結晶構造がなるべく近い成長用基板を選択す
ることである。例えば、成長用基板として最もよく用い
られているc面サファイア基板はGaNとの格子定数差
が13%もあり、これがこのc面サファイア基板上にG
aNを成長させたときにこのGaN層中に高密度の結晶
欠陥が発生する原因となっている。また、SiC基板は
GaNとの間で3.5%程度の格子定数差があり、この
SiC基板上に成長させたGaN層はc面サファイア基
板上に成長させたGaN層より結晶欠陥密度が小さいと
言われている。GaNの結晶欠陥低減のための第2の方
策は、選択成長技術を用いることである(J.Crystal Gr
owth,144(1994)133)。この方法では、c面サファイア基
板またはSiC基板上にあらかじめ単結晶のGaN層を
形成しておき、その上にSiO2 膜やSiN膜からなる
成長マスクを形成した状態で2回目のGaNの成長を行
う。この場合、この成長マスクで覆われていない開口部
のGaN層上に成長したGaN結晶が横方向に(成長マ
スク上に)延びてゆくとき、下地から引き継がれる貫通
欠陥は成長マスクによって阻止されるので、成長マスク
上に成長したGaN層はより低結晶欠陥密度の高品質な
結晶となる。この技術は、Si基板上に単結晶のGaA
sを成長させる技術(GaAsオンSi基板技術)で用
いられてきたものであるが、近年GaNの結晶成長にお
いても試みられ、結晶欠陥の低減に成功を収めつつある
(Jpn.J.Appl.Phys.,36(1997)L899)。
【0006】上述のGaNの選択成長技術についてより
詳細に説明する。すなわち、この技術では、図16に示
すように、まず、例えば、c面サファイア基板101上
に例えば500〜600℃程度の低温で厚さが例えば2
0〜30nmのアモルファス状のGaNバッファ層を成
長させた後、基板温度を1000℃程度まで上昇させて
このGaNバッファ層を固相エピタキシャル成長により
結晶化させ、結晶粒の方位がそろった多結晶のGaN層
を形成する。そして、この多結晶GaN層上にGaNを
ある程度厚く(典型的には3μm程度)成長させると、
積層欠陥密度が1010cm-2程度の単結晶のGaN層1
02が得られる。次に、このGaN層102上にSiO
2 膜などからなるストライプ形状の成長マスク103を
形成し、1000℃程度の温度で有機金属化学気相成長
(MOCVD)法やハイドライド気相エピタキシャル成
長(HVPE)法によりGaNを成長させる。すると、
成長マスクで覆われていない開口部のGaN層102上
に成長したGaNは横方向成長によって成長マスク10
3上に広がってゆき、GaNをある程度の厚さ、例え
ば、マスク幅の2〜5倍の厚さ(例えば、8〜20μ
m)成長させると、成長マスク103の各開口部から横
方向成長したGaN結晶同士が合体して連続的な単結晶
のGaN層104が成長する。このとき、成長マスク1
03上のGaN層104のみならず、成長マスク103
の開口部上のGaN層104の貫通転位も横方向に曲が
って、GaN層104全体としての結晶欠陥が低減す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の選択成長技術は、GaNの結晶欠陥低減には有効
であるものの、次のような欠点を有している。すなわ
ち、第1に、低結晶欠陥密度の単結晶のGaN層104
を成長させるためには、あらかじめc面サファイア基板
101上に単結晶のGaN層102を形成しておく必要
がある。これは、結晶成長を2回行わなければならない
ことを意味し、結晶成長のコストがほぼ2倍になる。第
2に、GaN層104の選択成長は、成長マスク103
の各開口部から成長したGaN層104の側面同士が合
体して欠陥が減少するまで続ける必要があるので、現在
のところMOCVD法などで少なくとも8μm程度と厚
くGaN層102を成長させなければならない。これ
は、成長時間と原料とを多く消費することを意味し、結
晶成長のコストが高くなる。
【0008】したがって、この発明の目的は、低結晶欠
陥密度の高品質の単結晶の窒化物系III−V族化合物
半導体を低コストで成長させることができる窒化物系I
II−V族化合物半導体の成長方法およびこの成長方法
を用いて製造される半導体装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った。以
下にその概要について説明する。
【0010】いま、低温成長によるGaNバッファ層を
成長させることなく、サファイア基板上にMOCVD法
により1000℃程度の成長温度でGaNの結晶成長を
行う場合について考察する。この場合、成長したGaN
層は、表面が平坦でなく、大きなGaNの固まりが重な
ったような形となっている。これは結晶成長初期のサフ
ァイア基板表面と結晶成長に関与するGaやNとの相互
作用に原因がある。すなわち、サファイア基板表面での
GaやNの滞在時間は短く、その結果GaやNの表面濃
度が小さいため、結晶核の生成が少ない。言い換える
と、結晶核の生成のための過飽和度が小さい。このよう
に、サファイア基板表面に最初に生成される結晶核は、
数が少なく、まばらに点在しているため、成長時に供給
される原料はこの数少ない結晶核に集中し、したがって
一つ一つの結晶核で見るとGaNの結晶成長のための過
飽和度は大きくなる結果、各結晶核の成長速度は圧倒的
に大きく、それぞれが独立の成長速度を持って成長し、
GaNが3次元的に折り重なった表面モフォロジとなっ
てしまう。
【0011】したがって、表面が平坦なGaN層を得る
には、サファイア基板表面の結晶核の密度を圧倒的に多
くして、一つ一つの結晶核の成長はゆっくりと行い、2
次元成長によって、隣の結晶核との合体を滑らかに行う
必要がある。これを実現したのが低温成長によるGaN
バッファ層である。低温成長では、サファイア基板表面
でのGaおよびNの滞在時間が非常に大きいため、表面
に達したものは全て析出する。しかしながら、Gaおよ
びNの表面移動速度も非常に小さいので、成長するGa
Nは結晶とはならず、アモルファスである。その後、成
長温度を1000℃程度に上昇させて成長を行うと、下
地表面は結晶核の集合とも見なせることから、原料ガス
が供給されると、各結晶核から成長が始まる。そして、
各結晶核がほぼ等速度の2次元成長を行い、結晶界面同
士が合体し、そこに欠陥を発生させながら一体となって
成長してゆく。このとき、発生した結晶欠陥は近くの結
晶欠陥と合体してその数を減少させてゆき、最終的には
109 cm-2程度の結晶欠陥密度となる。
【0012】以上が低温成長によるGaNバッファ層を
用いた単結晶GaN層の成長方法であるが、ここで、成
長させるGaNと異なる任意の基板、例えばサファイア
基板上にストライプ形状の成長マスクを直接形成し、こ
のサファイア基板上にGaNの成長を行う場合を考え、
このときの成長について考察する。まず、成長マスク
は、その表面の任意の点からその端までの最短距離がそ
の表面におけるGaおよびNの拡散長よりも小さくなる
ように、言い換えると、成長マスクの表面のいずれの場
所に付着したGaおよびNも表面拡散により成長マスク
の開口部における基板表面に到達するように、マスク幅
を決める。このような成長マスクを基板上に直接形成
し、GaNの成長を行うが、この際、成長マスクの開口
部における基板表面への原料の供給量を多くして過飽和
度を高め、それによって核生成速度を高めることで結晶
核を高密度に生成させる。このとき、これらの結晶核
は、成長マスクの開口部における基板表面に、この基板
の結晶方位にしたがってエピタキシャル成長し、これら
の結晶核が次第に成長する。ここで、成長マスクの開口
部の中心付近における基板表面では、成長は比較的自由
であるため、成長するGaN層の表面は必ずしも平坦と
はならない。これに対し、マスク端に整列して生成され
た一連の結晶核はマスクと同程度の厚さに成長すると互
いに合体するが、マスクの厚さを超えると、マスク端で
は自由な成長ができず、ストライプ方向に平行な線状の
結晶成長フロントが形成される。すなわち、マスク端で
は、成長マスクのストライプ方向に沿って結晶成長フロ
ントが形成され、それが成長マスク上を進行して横方向
成長し、また、その厚さを増してゆく。そして、成長マ
スク上に成長するGaN結晶は厚さが増すにしたがって
成長マスクの開口部の中央に広がり、最終的には全面が
平坦に成長してゆき、表面が平坦で低結晶欠陥密度の単
結晶のGaN層が得られる。
【0013】以上のように、GaNと異なる任意の基板
上に成長マスクを直接形成し、この際、成長マスクを、
その表面の任意の点からその端までの最短距離がその表
面におけるGaおよびNの拡散長よりも小さくなるよう
に形成し、その状態でGaNの成長を行うことにより、
成長マスクの開口部における基板表面に方位のそろった
結晶核を高密度で生成し、これらの結晶核の集団を横方
向に制御して成長させる(グラフォエピタキシー)こと
により、低温成長によるGaNバッファ層のようなアモ
ルファス層を基板上にあらかじめ成長させることなく、
1回の成長で表面が平坦で低結晶欠陥密度の単結晶のG
aN層を成長させることができる。
【0014】この発明は、本発明者による以上のような
検討に基づいて案出されたものである。
【0015】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明の第1の発明は、窒化物系III−V族化合物半
導体を窒化物系III−V族化合物半導体と異なる材料
からなる基板上に成長させるようにした窒化物系III
−V族化合物半導体の成長方法において、基板上に成長
マスクを直接形成した状態で基板上に窒化物系III−
V族化合物半導体を成長させるようにしたことを特徴と
するものである。
【0016】この発明の第2の発明は、窒化物系III
−V族化合物半導体を用いた半導体装置において、窒化
物系III−V族化合物半導体と異なる材料からなる基
板上に成長マスクを直接形成した状態で基板上に窒化物
系III−V族化合物半導体が成長されていることを特
徴とするものである。
【0017】この発明においては、成長マスクの開口部
における基板上に窒化物系III−V族化合物半導体を
選択成長させることができるように成長マスクを形成
し、また、成長温度を選ぶ。成長マスクは、典型的に
は、使用する成長温度との兼ね合いで、成長マスクの表
面の任意の点から成長マスクの端までの最短距離が、成
長マスクの表面における、窒化物系III−V族化合物
半導体の成長に関与する原子または分子の拡散長よりも
小さくなるように形成する。この成長マスクの形状は、
種々の形状とすることができ、必要に応じて決定するこ
とができるが、典型的には、基板に対して一方向に延び
るストライプ形状に選ばれる。また、成長温度は、使用
する成長マスクとの兼ね合いで、成長マスクの表面の任
意の点から成長マスクの端までの最短距離が、成長マス
クの表面における、窒化物系III−V族化合物半導体
の成長に関与する原子または分子の拡散長よりも小さく
なるような温度に選ばれる。一般的には、成長温度が高
いほど成長の選択性が高くなる傾向がある。この選択性
を十分に確保する観点から、成長温度は、一般的には少
なくとも610℃以上、好適には650℃以上、より好
適には700℃以上、さらに好適には750℃以上に選
ばれる。
【0018】この発明において、成長マスクの材料とし
ては、窒化物系III−V族化合物半導体を成長させる
ときにその上にこの窒化物系III−V族化合物半導体
が成長しないか、あるいは、少なくとも成長しにくい材
料が用いられ、典型的には、誘電体または絶縁体、具体
的には例えば酸化シリコン(SiO2 )または窒化シリ
コン(SiN)が用いられる。また、基板としては、サ
ファイア基板、SiC基板、Si基板、スピネル基板な
どが用いられる。
【0019】この発明において、典型的には、成長マス
クの開口部における基板上に窒化物系III−V族化合
物半導体を選択成長させて開口部をほぼ埋めた後、成長
温度を上昇させて窒化物系III−V族化合物半導体を
連続膜が形成されるまで成長させる。具体的には、例え
ば、成長マスクの開口部における基板上に窒化物系II
I−V族化合物半導体を選択成長させて開口部を埋める
ときの成長温度は610〜800℃とし、その後の成長
温度は950〜1050℃とする。
【0020】この発明において、窒化物系III−V族
化合物半導体は、Ga、Al、InおよびBからなる群
より選ばれた少なくとも一種類のIII族元素と、少な
くともNを含み、場合によってさらにAsまたはPを含
むV族元素とからなる。この窒化物系III−V族化合
物半導体の具体例を挙げると、GaN、AlGaN、A
lN、GaInN、AlGaInN、InNなどであ
る。
【0021】上述のように構成されたこの発明において
は、基板上に成長マスクを直接形成した状態で基板上に
窒化物系III−V族化合物半導体を成長させるように
しているため、成長マスクの開口部における基板上に窒
化物系III−V族化合物半導体を選択成長させること
ができるように成長マスクを形成し、また、成長温度を
選ぶことにより、成長時には、まず、成長マスクの開口
部における基板上にエピタキシャル成長により一定の結
晶方位を持って高密度で生成された結晶核の成長により
成長マスクの開口部が埋められ、次いで横方向成長によ
り成長マスク上に成長が進み、各開口部から横方向成長
した結晶同士が合体し、連続膜が形成される。このよう
にして成長された窒化物系III−V族化合物半導体
は、その横方向成長の途中で下地から引き継がれる貫通
転位などの結晶欠陥が減少することにより、低結晶欠陥
密度の高品質の単結晶となる。また、この場合、基板上
に成長マスクを直接形成し、その上に窒化物系III−
V族化合物半導体を成長させるだけでよいので、成長は
1回で済む。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0023】図1〜図8はこの発明の第1の実施形態に
よるGaN層の成長方法を示す。
【0024】この第1の実施形態においては、まず、図
1および図2に示すように、c面サファイア基板1上に
例えばCVD法によりSiO2 膜2を形成した後、この
SiO2 膜2をリソグラフィー法およびエッチング法に
よりc面サファイア基板1の〈11−20〉方向に延び
るストライプ形状にパターニングし、成長マスクを形成
する。ここで、この成長マスクとしてのSiO2 膜2の
幅W1 は、使用する成長温度に対し、このSiO2 膜2
の表面の任意の点からその端までの最短距離がその表面
におけるGaおよびNの拡散長よりも小さくなるように
選ばれる。具体的には、このSiO2 膜2の幅W1 は例
えば3μmとし、このSiO2 膜2の開口部の幅W2
例えば1.5μmとする。また、このSiO2 膜2の厚
さは例えば0.1μmとする。図9に、成長マスクとし
てのSiO2 膜2を形成したc面サファイア基板1の表
面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を示す。
【0025】次に、成長マスクとしてのSiO2 膜2が
形成されたc面サファイア基板1をMOCVD装置の反
応管内に導入する。そして、この反応管内でまず、水素
(H2 )および窒素(N2 )をそれぞれ流量8l/mi
nおよび7l/minで供給しながら1050℃、10
分間の熱処理を行ってc面サファイア基板1の表面のサ
ーマルクリーニングを行った後、成長温度まで基板温度
を下げ、温度が安定した状態で反応管内にアンモニア
(NH3 )およびトリメチルガリウム(TMG)をそれ
ぞれ流量10l/minおよび100μmol/min
で同時に供給し、GaNの成長を行う。ここでは、成長
温度を750℃とする。
【0026】成長初期においては、図3に示すように、
SiO2 膜2の開口部におけるc面サファイア基板1の
表面にGaNの結晶核3がc面サファイア基板1の結晶
方位に対して一定の結晶方位を持って高密度にエピタキ
シャル成長する。このとき、SiO2 膜2の表面におけ
るGaおよびNの拡散長がこのSiO2 膜2の表面の任
意の点からその端までの最短距離よりも長いため、この
SiO2 膜2の表面に結晶核3はほとんど生成されな
い。すなわち、結晶核3は、SiO2 膜2の開口部にお
けるc面サファイア基板1の表面に選択的に生成する。
【0027】時間の経過とともに各結晶核3が成長し、
一定時間経過後には互いに合体し、図4に示すように、
SiO2 膜2の開口部におけるc面サファイア基板1上
にほぼ単結晶のGaN層4が成長する。このときのGa
N層4の表面は通常、凹凸が存在する面になっている。
【0028】さらに時間が経過すると、図5に示すよう
に、GaN層4の表面がSiO2 膜2の表面とほぼ同一
の高さになる。
【0029】この時点で成長温度を例えば1000℃程
度に上昇させ、また、TMGの流量を例えば30μmo
l/minとして、GaNの成長を続ける。これによっ
て、図6に示すように、GaN層4は、厚さを増しなが
ら、SiO2 膜2の幅方向への横方向成長によりSiO
2 膜2上にも成長してゆく。通常、この時点でも、Ga
N層4の表面には凹凸が存在している。GaN層4が2
μm程度の厚さまで成長すると、図7に示すように、G
aN層4の表面の凹凸はほとんどなくなる。このように
して成長したGaN層4の側面の面方位は{1−10
1}となる。
【0030】GaN層4の成長がさらに進むと、SiO
2 膜2の各開口部から横方向成長したGaN層4同士が
それらの側面で合体し、GaN層4の厚さが6μm程度
になった時点で、図8に示すように、表面が平坦な単結
晶のGaN層4が連続膜として得られる。
【0031】図10に、最初にGaNバッファ層を成長
させる従来のGaN層の成長方法における成長速度を用
いる場合にGaN層を厚さ0.1μm成長させるのに必
要な時間(約30秒)だけ成長を行ったGaN層4の表
面のSEM写真を示す。図10より、SiO2 膜2の開
口部の端からこのSiO2 膜2上へのGaN層4の横方
向成長が見られる。この場合、GaN層4の幅は2.1
μmであり、一方、SiO2 膜2の開口部の幅W2
1.5μmであることから、GaN層4はSiO2 膜2
の開口部の両側のSiO2 膜2上にそれぞれ0.3μm
横方向成長している。また、X線回折の結果、このGa
N層4はアモルファスではなく、c軸配向した結晶であ
ることが確認された。
【0032】また、GaN層4のSiO2 膜2上への横
方向成長が始まるまでSiO2 膜2上にはGaN層4の
成長が見られず、完全な選択性が得られていることか
ら、SiO2 膜2の表面におけるGaおよびNの拡散長
は成長温度750℃では少なくとも3μm以上であると
考えられる。実際、別に行った実験によると、300μ
m角のSiO2 膜の表面にも全く析出が見られなかった
ことから、成長温度750℃におけるGaおよびNの拡
散長は300μm以上である。
【0033】比較のために、成長温度を500℃として
GaN層4を0.1μmの厚さ成長させたところ、Si
2 膜2の表面を含む全面にGaN層4が成長し、選択
性は得られなかった。図11にそのときのGaN層4の
SEM写真を示す。また、成長温度を600℃としてG
aN層4を0.1μmの厚さ成長させたところ、成長温
度が500℃の場合と比較して成長粒子の粒径は大きく
なるものの、やはりSiO2 膜2の表面を含む全面にG
aN層4が成長し、選択性は得られなかった。これよ
り、成長温度600℃でのGaおよびNの拡散長は3μ
m以下であると考えられる。図12にそのときのGaN
層4のSEM写真を示す。
【0034】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、c面サファイア基板1上に成長マスクとしてのスト
ライプ形状のSiO2 膜2を直接形成し、このときこの
SiO2 膜2の幅を成長温度におけるGaおよびNの拡
散長よりも狭くし、このSiO2 膜2が形成されたc面
サファイア基板1上にGaNの成長を行っていることに
より、1回の成長により、表面が平坦で低結晶欠陥密度
の高品質の単結晶のGaN層4を低コストで成長させる
ことができる。
【0035】次に、この発明の第2の実施形態によるG
aN層の成長方法について説明する。
【0036】この第2の実施形態においては、図5に示
す状態までGaN層4を成長させるとき、成長温度を8
50℃とし、また、H2 の流量を0、N2 の流量を15
l/min、TMG供給量を150μmol/minと
する。その後、成長温度を1000℃程度に上昇させる
とともに、TMGの流量を15μmol/minに減ら
し、GaN層4の成長を行う。ここで、図5に示す状態
までGaN層4を成長させるときにH2 の流量を0とす
るのは、成長温度が850℃と比較的高いことから、成
長に寄与する実効的な原料ガスの供給量を高め、結晶核
3の生成のための過飽和度を高めるためである。一方、
図5に示す状態までGaN層4を成長させた後にTMG
の流量を15μmol/minに減らすのは、低い結晶
成長速度に戻すためである。その他のことは、第1の実
施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0037】この第2の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な利点を得ることができる。
【0038】次に、この発明の第3の実施形態によるG
aN系半導体レーザの製造方法について説明する。図1
3〜図15にこの製造方法を示す。このGaN系半導体
レーザは、SCH(Separate Confinement Heterostruc
ture)構造を有するものである。
【0039】この第3の実施形態においては、図13に
示すように、まず、第1または第2の実施形態と同様な
方法により、c面サファイア基板1上に成長マスクとし
てのストライプ形状のSiO2 膜2を直接形成し、その
上にMOCVD法により表面が平坦で低結晶欠陥密度の
単結晶のGaN層4を連続膜として成長させた後、引き
続いてMOCVD法によりこのGaN層4上にn型Ga
Nコンタクト層5、n型AlGaNクラッド層6、n型
GaN光導波層7、例えばGa1-x Inx N/Ga1-y
Iny N多重量子井戸構造の活性層8、p型GaN光導
波層9、p型AlGaNクラッド層10およびp型Ga
Nコンタクト層11を順次成長させる。このとき、これ
らの層の下地となるGaN層4が低結晶欠陥密度の高品
質の単結晶であることから、これらの層もまた低結晶欠
陥密度の高品質の単結晶となる。ここで、Inを含まな
い層であるn型GaNコンタクト層5、n型AlGaN
クラッド層6、n型GaN光導波層7、p型GaN光導
波層9、p型AlGaNクラッド層10およびp型Ga
Nコンタクト層11の成長温度は例えば1000℃程度
とし、Inを含む層であるGa1-x Inx N/Ga1-y
Iny N多重量子井戸構造の活性層8の成長温度は例え
ば700〜800℃とする。また、これらの層の厚さの
一例を挙げると、n型GaNコンタクト層5は3μm、
n型AlGaNクラッド層6は0.5μm、n型GaN
光導波層7は0.1μm、p型GaN光導波層9は0.
1μm、p型AlGaNクラッド層10は0.5μm、
p型GaNコンタクト層11は0.5μmとする。ま
た、n型GaNコンタクト層5、n型AlGaNクラッ
ド層6およびn型GaN光導波層7にはドナーとして例
えばSiをドープし、p型GaN光導波層9、p型Al
GaNクラッド層10およびp型GaNコンタクト層1
1にはアクセプタとして例えばMgをドープする。この
後、これらの層にドープされたドナーおよびアクセプタ
の電気的活性化、特にp型GaN光導波層9、p型Al
GaNクラッド層10およびp型GaNコンタクト層1
1にドープされたアクセプタの電気的活性化のための熱
処理を行う。この熱処理の温度は例えば700℃程度と
する。
【0040】次に、p型GaNコンタクト層11上に、
所定幅のストライプ形状のレジストパターン(図示せ
ず)を形成した後、このレジストパターンをマスクとし
て、例えば反応性イオンエッチング(RIE)法により
p型AlGaNクラッド層10の厚さ方向の途中の深さ
までエッチングし、リッジ部を形成する。次に、このレ
ジストパターンを除去した後、p型GaNコンタクト層
11およびp型AlGaNクラッド層10上に所定幅の
ストライプ形状のレジストパターン(図示せず)を形成
し、このレジストパターンをマスクとして例えばRIE
法によりn型GaNコンタクト層5の厚さ方向の途中の
深さまでエッチングすることにより、p型GaNコンタ
クト層11、p型AlGaNクラッド層10、p型Ga
N光導波層9、活性層8、n型GaN光導波層7、n型
AlGaNクラッド層6およびn型GaNコンタクト層
5の上層部をストライプ状にパターニングする。このパ
ターニング終了後の状態を図14に示す。
【0041】次に、図15に示すように、エッチングマ
スクに用いたレジストパターンを除去した後、p型Ga
Nコンタクト層11上に例えばNi/Au膜やNi/P
t/Au膜などからなるp側電極12を形成するととも
に、エッチングされた部分のn型GaNコンタクト層5
上に例えばTi/Al膜からなるn側電極13を形成す
る。
【0042】この後、上述のようにしてレーザ構造が形
成されたc面サファイア基板1を劈開などによりバー状
に加工して両共振器端面を形成し、さらにこれらの共振
器端面に端面コーティングを施した後、このバーを劈開
などによりチップ化する。以上により、目的とするSC
H構造のGaN系半導体レーザが製造される。
【0043】この第3の実施形態によれば、レーザ構造
を形成する半導体層の下地となるGaN層4を1回の成
長により低コストで成長させることができることによ
り、従来に比べてGaN系半導体レーザを低コストで製
造することができる。
【0044】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0045】例えば、上述の第1、第2および第3の実
施形態において挙げた数値、構造、基板、原料、プロセ
スなどはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これら
と異なる数値、構造、基板、原料、プロセスなどを用い
てもよい。
【0046】また、上述の第1、第2および第3の実施
形態においては、成長マスクとしてのストライプ形状の
SiO2 膜2の延びる方向をc面サファイア基板1の
〈11−20〉方向に設定しているが、このストライプ
形状のSiO2 膜2の延びる方向は〈1−100〉方向
に設定してもよい。
【0047】また、上述の第1、第2および第3の実施
形態においては、基板としてc面サファイア基板を用い
ているが、必要に応じて、SiC基板、Si基板、スピ
ネル基板などを用いてもよい。同様に、成長法として
は、MOCVD法のほかに、HVPE法などを用いても
よい。
【0048】さらに、上述の第3の実施形態において
は、この発明をGaN系半導体レーザの製造に適用した
場合について説明したが、この発明は、GaN系発光ダ
イオードはもちろん、GaN系FETなどのGaN系電
子走行素子の製造に適用してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の第1の
発明によれば、基板上に成長マスクを直接形成した状態
で基板上に窒化物系III−V族化合物半導体を成長さ
せるようにしていることにより、低結晶欠陥密度で高品
質の単結晶の窒化物系III−V族化合物半導体を低コ
ストで成長させることができる。
【0050】また、この発明の第2の発明によれば、窒
化物系III−V族化合物半導体を用いた半導体装置を
低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるGaN層の成
長方法を説明するための断面図である。
【図2】図1に対応する平面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態によるGaN層の成
長方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態によるGaN層の成
長方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態によるGaN層の成
長方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第1の実施形態によるGaN層の成
長方法を説明するための断面図である。
【図7】この発明の第1の実施形態によるGaN層の成
長方法を説明するための断面図である。
【図8】この発明の第1の実施形態によるGaN層の成
長方法を説明するための断面図である。
【図9】この発明の第1の実施形態によるGaN層の成
長方法において成長マスクとしてのストライプ形状のS
iO2 膜を形成したc面サファイア基板の表面のSEM
写真である。
【図10】この発明の第1の実施形態によるGaN層の
成長方法において成長マスクとしてのストライプ形状の
SiO2 膜を形成したc面サファイア基板上にGaN層
を成長させたときの表面のSEM写真である。
【図11】この発明の第1の実施形態との比較のために
成長温度を500℃としてGaN層を成長させたときの
表面のSEM写真である。
【図12】この発明の第1の実施形態との比較のために
成長温度を600℃としてGaN層を成長させたときの
表面のSEM写真である。
【図13】この発明の第3の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図14】この発明の第3の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図15】この発明の第2の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図16】c面サファイア基板上への従来のGaN層の
成長方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1・・・c面サファイア基板、2・・・SiO2 膜、3
・・・結晶核、4・・・GaN層、5・・・n型GaN
コンタクト層、6・・・n型AlGaNクラッド層、7
・・・活性層、9・・・p型AlGaNクラッド層、1
0・・・p型GaNコンタクト層、12・・・p側電
極、13・・・n側電極

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物系III−V族化合物半導体を窒
    化物系III−V族化合物半導体と異なる材料からなる
    基板上に成長させるようにした窒化物系III−V族化
    合物半導体の成長方法において、 上記基板上に成長マスクを直接形成した状態で上記基板
    上に窒化物系III−V族化合物半導体を成長させるよ
    うにしたことを特徴とする窒化物系III−V族化合物
    半導体の成長方法。
  2. 【請求項2】 上記成長マスクの表面の任意の点から上
    記成長マスクの端までの最短距離が、上記成長マスクの
    表面における、上記窒化物系III−V族化合物半導体
    の成長に関与する原子または分子の拡散長よりも小さく
    なるように上記成長マスクを形成するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の窒化物系III−V族化合物
    半導体の成長方法。
  3. 【請求項3】 上記成長マスクはストライプ形状を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の窒化物系III−V
    族化合物半導体の成長方法。
  4. 【請求項4】 上記成長マスクは誘電体または絶縁体か
    らなることを特徴とする請求項1記載の窒化物系III
    −V族化合物半導体の成長方法。
  5. 【請求項5】 上記成長マスクはSiO2 またはSiN
    からなることを特徴とする請求項1記載の窒化物系II
    I−V族化合物半導体の成長方法。
  6. 【請求項6】 上記基板はサファイア基板、SiC基
    板、Si基板またはスピネル基板であることを特徴とす
    る請求項1記載の窒化物系III−V族化合物半導体の
    成長方法。
  7. 【請求項7】 610℃以上の成長温度で上記窒化物系
    III−V族化合物半導体を成長させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の窒化物系III−V族化合
    物半導体の成長方法。
  8. 【請求項8】 650℃以上の成長温度で上記窒化物系
    III−V族化合物半導体を成長させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の窒化物系III−V族化合
    物半導体の成長方法。
  9. 【請求項9】 700℃以上の成長温度で上記窒化物系
    III−V族化合物半導体を成長させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の窒化物系III−V族化合
    物半導体の成長方法。
  10. 【請求項10】 750℃以上の成長温度で上記窒化物
    系III−V族化合物半導体を成長させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の窒化物系III−V族化
    合物半導体の成長方法。
  11. 【請求項11】 上記成長マスクの開口部における上記
    基板上に上記窒化物系III−V族化合物半導体を選択
    成長させて上記開口部をほぼ埋めた後、成長温度を上昇
    させて上記窒化物系III−V族化合物半導体を連続膜
    が形成されるまで成長させるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の窒化物系III−V族化合物半導体の
    成長方法。
  12. 【請求項12】 窒化物系III−V族化合物半導体を
    用いた半導体装置において、 窒化物系III−V族化合物半導体と異なる材料からな
    る基板上に成長マスクを直接形成した状態で上記基板上
    に窒化物系III−V族化合物半導体が成長されている
    ことを特徴とする半導体装置。
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