JPH11258696A - 指向性反射スクリーン - Google Patents

指向性反射スクリーン

Info

Publication number
JPH11258696A
JPH11258696A JP10056738A JP5673898A JPH11258696A JP H11258696 A JPH11258696 A JP H11258696A JP 10056738 A JP10056738 A JP 10056738A JP 5673898 A JP5673898 A JP 5673898A JP H11258696 A JPH11258696 A JP H11258696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
mirrors
directional reflection
reflection screen
directional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10056738A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Oshima
徹也 大島
Yoshiyuki Kaneko
好之 金子
Akira Arimoto
昭 有本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10056738A priority Critical patent/JPH11258696A/ja
Publication of JPH11258696A publication Critical patent/JPH11258696A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 指向性反射スクリーンの輝度を向上させ、か
つ、面内の輝度ムラを抑さえる。 【解決手段】 基板上に複数の鏡が配設された合わせ鏡
群と、該合わせ鏡群の稜線方向に光線を拡散反射する光
拡散反射手段とを備えた指向性反射スクリーンであっ
て、前記合わせ鏡の群と光拡散反射手段とが圧接されて
いるものである。また、合わせ鏡群を形成した基板と蒲
鉾状レンズ群を形成した基板を合わせて、両者の間隙を
大気より低い圧力にすることで圧接するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊な眼鏡を着用
することなく立体視を可能にする画像表示装置にに関
し、特に、指向性反射スクリーンに適用して有効な技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、両眼視差を用いた立体視を特殊な
眼鏡を着用することなく可能にする立体画像表示装置
(ディスプレイ装置)として画像投影手段と指向性の反
射または透過スクリーンを組み合わせた装置が知られて
いる。その中でも、鑑賞者に対して水平方向の集光手段
として合わせ鏡群を用いた指向性反射スクリーンについ
ては、例えば、「三次元画像工学」大越孝敬著,朝倉書
店28頁及び91〜97頁に開示されている。
【0003】それらを図14及び図15に示す。図14
に示すスクリーンは、2面直交合わせ鏡群101Aによ
って水平方向には光学的に集光して、さらに、鏡面に適
度の凹凸101Bを与え、垂直方向に若干の拡散性を与
えてある。図15に示すスクリーンは、2面直交合わせ
鏡群101Aにレンチキュラ板102を組み合せること
で垂直方向に拡散性を与えている。2面直交合わせ鏡群
101Aでは、図16に示すように、光線は入射してき
た方向に反射する。
【0004】従って、液晶プロジェクター等の画像投影
手段により発せられた図14及び図15に照射された映
像信号は、反射して水平方向には画像投影手段の位置に
集光する。ゆえに、図11に示すように、2個のプロジ
ェクタからなる画像投影手段を鑑賞者11の右眼及び左
眼の直上または直下に配置し、併せて両眼視差の原理に
基づく立体画像信号となる一対の映像信号を照射するこ
とによって、立体映像を鑑賞することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の立体ディス
プレイ装置用の指向性反射スクリーンは一枚の板によっ
て構成されていた。しかしながら、前記複数の機能を一
枚の板で形成することは製造上困難であった。また、前
記の機能を複数の板によって形成し接着材等で貼り合わ
せることは、接着箇所を画像信号が透過するため、スク
リーン反射率の低下や透過率の面内ムラを生じる等の画
質劣化の原因となっていた。
【0006】本発明は、指向性反射スクリーンにおける
前記課題を克服し、光学特性の優れた指向性反射スクリ
ーンを提供し、高画質の立体画像表示装置を可能にする
ものである。
【0007】本発明の他の目的は、指向性反射スクリー
ンの輝度を向上させることが可能な技術を提供すること
にある。本発明の他の目的は、指向性反射スクリーンの
面内の輝度ムラを抑さえることが可能な技術を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、高輝度で面内の輝度
ムラのない指向性反射スクリーンを用いた画像表示装置
を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の
目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によ
って明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。 (1)基板上に複数の鏡が配設された合わせ鏡群と、該
合わせ鏡群の稜線方向に光線を拡散反射する光拡散反射
手段とを備えた指向性反射スクリーンであって、前記合
わせ鏡の群の稜線と光拡散反射手段とが圧接されている
ものである。
【0009】(2)基板上に複数の鏡が配設された合わ
せ鏡群と、該合わせ鏡群の稜線方向に光線を拡散反射す
る光拡散反射手段とを備えた指向性反射スクリーンであ
って、前記圧接手段が前記合わせ鏡の群の稜線と光拡散
反射手段との間隙は大気圧より低い圧力になっている。
【0010】(3)前記合わせ鏡の群の稜線と光拡散反
射手段とを圧接させる圧接手段が真空ポンプで排気され
て大気圧より低い圧力とする。
【0011】(4)前記光拡散反射手段が独立の基板に
形成される。
【0012】(5)前記光拡散反射手段が蒲鉾状レンズ
群からなる。
【0013】(6)前記蒲鉾状レンズ群が基板上に配設
され、前記蒲鉾状レンズ群を構成する面と合せ鏡群とを
圧接されてなる。
【0014】(7)前記指向性反射スクリーンを構成す
る基板が高分子樹脂材料で構成される。
【0015】(8)前記指向性反射スクリーンが、前記
合わせ鏡群の稜線方向に凹面構造である。
【0016】(9)前記指向性反射スクリーンが、前記
合わせ鏡群の稜線に対して垂直方向に凹面構造である。
【0017】(10)前記指向性反射スクリーンと画像
投影手段からなる画像表示装置である。
【0018】(11)前記画像投影手段より投影される
投影画像が偏光性を有し、かつ、前記指向性反射スクリ
ーンが前記投影画像が選択的に反射し易くする偏光手段
を有する。
【0019】(12)前記指向性反射スクリーンの偏光
手段が、偏光性を有する板である。
【0020】(13)前記指向性反射スクリーンの偏光
板が合わせ鏡群を有する基板と合わせ鏡群の稜線方向に
光線を拡散する光線拡散手段を有する基板の間にある。
【0021】(14)前記指向性反射スクリーンが垂直
凹面形状又は水平凹面形状に構成されている。
【0022】(15)前記画像投影手段からは鑑賞者の
左眼及び右眼に入射される画像が独立に投影され、それ
らの画像に両眼視差を付けて鑑賞者に立体画像を認知さ
せる手段を備えたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
例)について図面を参照して詳補に説明する。なお、実
施の形態(実施例)を説明するための全図において、同
一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの
説明は省略する。
【0024】(実施例1)図1は本発明の実施形態1の
指向性反射スクリーンの概略構成を示す全体斜視図であ
り、図2は図1のA−A’で切った断面図である。図1
及び図2において、1は合わせ鏡群、1Aは合わせ鏡構
造面を支持する第1の基板、1Bは合わせ鏡構造面、1
Cは合わせ鏡群の稜線、2は合わせ鏡群1の稜線方向に
光線を拡散する蒲鉾状レンズ群(光線拡散手段)、2A
は蒲鉾状レンズ群を支持する第2の基板、2Bは蒲鉾状
レンズ、3は接着剤、4は排気口となるカラス管(排気
管と接続する部材)、5は排気管、6は真空ポンプ、7
は真空室、7Aは真空封止材である。
【0025】図1及び図2に示すように、本実施例1の
指向性反射スクリーン10Aは、第1の基板1A上に複
数の合わせ鏡構造面1Bが配設された合わせ鏡群1と、
この合わせ鏡群1の稜線1Cの方向に光線を拡散反射す
る蒲鉾状レンズ2Bを第2の基板2Aに配設した蒲鉾状
レンズ群2とを備えた指向性反射スクリーン10Aであ
って、前記合わせ鏡群1と蒲鉾状レンズ群2とを真空室
7により圧接させ、この圧接された状態で接着剤3で固
定されてなる。
【0026】本実施例1の指向性反射スクリーン10A
の作製方法は、まず、第1の基板1Aの上に合わせ鏡構
造面1Bを配設した合わせ鏡群1を構成する。この合わ
せ鏡群1は、例えば、第1の基板として、アクリル樹脂
基板を用い、その表面に圧縮成形法で蛇腹状の凹凸構造
を形成し、その上にアルミニウム(Al)を蒸着して合
わせ鏡構造1Bを作製する。ここで、凹凸構造の合わせ
鏡構造面1Bの頂角は90゜とした。これにより、合わ
せ鏡群1に入射した光は、水平方向には入射方向に反射
し、プロジェクタの光出射位置に集光する。
【0027】次に、第2の基板2A上に前記合わせ鏡群
1の稜線1Cの方向に光線を拡散する蒲鉾状レンズ群
(光線拡散手段)2を構成する。この蒲鉾状レンズ群2
は、例えば、第2の基板として、透光性のアクリル樹脂
基板を用い、その表面にやはり圧縮成形法により蒲鉾状
の凹凸構造(蒲鉾状レンズ2B)を形成する。
【0028】次に、前記合わせ鏡群1の稜線と蒲鉾状レ
ンズ群2の谷線を直交させて、凹凸構造が形成されてい
る面を内向きにして合わせ、周囲を接着剤3で封止す
る。この封止した周辺部の一端に排気口(穴)4Aをあ
け、この排気口4Aにガラス管4を差し込み、このガラ
ス管4、排気管5を介して真空ポンプ6により真空排気
する。このようにして前記合わせ鏡群1の稜線と蒲鉾状
レンズ群2との間隙が大気圧より低い圧力にして真空室
7を形成する。これにより前記合わせ鏡群1の稜線と蒲
鉾状レンズ群2とが圧接され、図3に示すように、この
圧接された状態で前記ガラス管4をガスバーナーGBで
溶融して真空封止材7Aを形成し、前記排気口4Aを封
止する。ガラス管4の無用の部分を切断し、本実施例1
の指向性反射スクリーンを作製する。
【0029】本実施例1では、合わせ鏡群1の稜線方向
に光線を拡散する光線拡散手段として、合わせ鏡群1の
稜線と垂直の方向に谷線を設けた蒲鉾状のレンズ群2を
用いたが、回折格子を用いてもよい。
【0030】本実施例1では、前記圧接部13に縦横の
溝が形成されているため、2枚の基板間隙は均等に減圧
され、画面内に輝度のムラがない良好な指向性反射スク
リーンが得られた。
【0031】次に、本実施例1の指向性反射スクリーン
10Aの動作について説明する。図4に示す右眼用プロ
ジェクタ12A及び左眼用プロジェクタ12Bからなる
画像投影手段12からの投影画像は、図5に示すよう
に、前記合わせ鏡群1と前記蒲鉾状のレンズ群基板2か
らなる指向性反射スクリーン10Aに入射し、1と2の
基板の圧接部13を2度通過して反射する。すなわち、
この圧接部13は、光線経路となるためスクリーンの反
射特性に深く関与し、立体画像投影装置の画質を大きく
左右する。本実施例1の指向性反射スクリーン10A
は、複数の基板を一体化する際に接着剤等の反射特性の
劣化要因がないため、高い反射率が得られる。また、第
1,第2の基板間隔は、合わせ鏡群1の稜線方向の拡散
の状況に影響する。本実施例1の指向性反射スクリーン
10Aでは、前記合わせ鏡群1の稜線と蒲鉾状レンズ群
2との間隙が大気圧より低い圧力にして真空室7を設け
たので、第1及び第2の2枚の基板は均等な圧力で圧接
され、間隔は面内均一であり、一様な拡散特性を得るこ
とができる。
【0032】前記圧接部13を一つの空間として良好に
真空排気するためには、両基板の圧接面側の少なくとも
いずれかに一方に溝が形成されていることが好ましい。
この溝は、真空排気を好適に行うため、特に形成しても
良いが、合わせ鏡群1や合わせ鏡群1の稜線方向に光線
を拡散させる手段である蒲鉾状レンズ群2、回折格子等
を基板表面に形成することによって生じる凹凸面を用い
ると、製造工程が簡略化され好ましい。さらにまた、図
6のように周辺部に長い排気溝10Eを設けると真空排
気がさらに円滑となるため好適である。
【0033】本実施例1の指向性反射スクリーン10A
を用いた立体画像表示装置は、図4に示すように、本実
施例1の指向性反射スクリーン10Aと、両眼視差を鑑
賞者11に生ぜしめる右眼用プロジェクタ12A及び左
眼用プロジェクタ12Bと組み合わせて立体画像表示装
置が得られる。
【0034】以上説明したように、本実施例1によれ
ば、前記合わせ鏡群1の稜線と蒲鉾状レンズ群2の表面
との空間が真空室7になっているので、反射特性の劣化
要因がなくなり、反射効率を向上することができる。
【0035】また、第1及び第2の基板を一体化する際
に接着剤等の反射特性の劣化要因がないため、高い反射
率が得られる。これにより、高輝度で面内の輝度ムラの
ない指向性反射スクリーンが得られる。
【0036】前記実施形態(実施例)1では、前記合わ
せ鏡群1と蒲鉾状レンズ群2の表面とを真空室7により
圧接させる手段として、真空室7を用いたが、外部から
圧力を加えて圧着させてもよい。
【0037】(実施例2)図7は本発明の実施例2の偏
光板付指向性反射スクリーンの概略構成を示す断面図で
あり、10Bは偏光板付指向性反射スクリーン、20は
偏光板である。
【0038】図7に示すように、本実施例2の偏光板付
指向性反射スクリーン10Bは、前記実施例1の蒲鉾状
レンズ群2の表面にさらに偏光板20をを設けたもので
ある。画像投影装置として液晶プロジェクター等の投影
画像が偏光性を有する場合に好適である。
【0039】前記実施例1の指向性反射スクリーン10
Aと同様な手法で合わせ鏡群1と蒲鉾状レンズ群2を形
成した基板の間に偏光板20を挿入し、周囲を接着剤3
にて封止する。封止した周囲の一端に排気口(穴)4A
を開け、ガラス管4、排気管管5を介して真空ポンプ6
に接続し真空排気することにより圧接して真空封止材7
で封止する。
【0040】本実施例2の偏光板付指向性反射スクリー
ン10Bを液晶プロジェクタ等の投影画像が偏光性を有
する画像投影装置と組み合わせて投射型画像表示装置を
得ることができる。
【0041】ここで、偏光板付指向性反射スクリーン1
0Bに用いた偏光板は、偏光した投影画像が選択的に反
射し易い方向に配置する。このように配置することで、
スクリーンにおける投影画像の減衰率は、室内照明等か
ら発する迷光の減衰率と比して小さいため、灯光下の室
内においても高い信号対雑音比特性を有する画像表示装
置が得られた。
【0042】(実施例3)図8は本発明の実施例3の垂
直凹面型指向性反射スクリーンの概略構成を示す断面図
であり、30は台座である。
【0043】図8に示すように、本実施例3の垂直凹面
型指向性反射スクリーン10Cは、合わせ鏡群1の稜線
を地面に対して垂直方向に、蒲鉾状レンズ群2のレンズ
線を地面に対して水平方向となるように台座30に設置
された構造になっている。このような構成により、水平
方向に指向性、垂直方向に拡散性の反射特性を示し、図
4に示すように、画像投影手段12と組合せることで立
体画像投影装置が得られる。
【0044】ここで、本実施例3の垂直凹面型指向性反
射スクリーン10Cは、蒲鉾状レンズ群2の垂直方向に
拡散性の反射特性を有しており、全体スクリン面からの
拡散反射光が重なる部分において、全画面が鑑賞可能と
なる。この場合の拡散反射範囲は、拡散性が無い場合の
反射光線の上下に概略均等に現れる。スクリーンが垂直
方向に平坦(図9参照)場合には、拡散性がない場合の
反射光線は、図9の実線で示したように、スクリーン反
射後に発散する。図9において、S10は合わせ鏡群、
S14は反射スクリーンである。
【0045】従って、図9に示す平板型の指向性スクリ
ーンでは、画像投影手段12から投射された光線が反射
される範囲が、光線入射位置によって拡散範囲が大きく
異なり、拡散反射光が重なる部分は小さく、鑑賞範囲が
限定される。これに対して図10に示すように、垂直方
向にスクリーンを凹面化すると、より多くの範囲におい
て、拡散反射光が重なるため、スクリーンが平坦な場合
と比べて、広い鑑賞範囲を得ることができる。
【0046】(実施例4)図11は本発明の実施例4の
水平凹面型指向性反射スクリーンの概略構成を示す断面
図、図12はその作用を説明するための図であり、
(a)は正面入射の場合、(b)は斜め入射の場合であ
る。
【0047】図11に示すように、合わせ鏡群1の稜線
を地面に対して水平方向に、蒲鉾状レンズ群2のレンズ
を地面に対して垂直方向となるように台座30に設置さ
れた構成になっている。
【0048】本実施例4の水平凹面型指向性反射スクリ
ーン10Dは、図12(a)に示すように、合わせ鏡群
1に対して正面から光を入射した場合、全ての光線は鏡
面に2回反射して入射光方向の方向に指向性反射する。
しかしながら、図12(b)に示すように、光線が合わ
せ鏡群1に対して斜めに入射した場合には、1回しか反
射しない光線が発生し、指向性反射の確率を低下させ
る。この指向性反射の確率は入射角θが大きくなる程低
くなけ、θが45度の時には0になる。スクリーンが水
平方向に平坦である場合、スクリーンの端部では光線は
斜めから入射することなり、中心部に比べて反射率が低
下することとなる。
【0049】従って、図11に示すように、水平方向に
凹面化すると、スクリーンの端部の入射角θが小さくな
り、スクリーンの中心部と端部の輝度変化を小さく抑え
ることができる。
【0050】前記各実施例1乃至4において、基板の材
質としては、圧接のための排気や水平方向、垂直方向に
凹面構造をもたせるため適度な弾力性を有する高分子樹
脂材料が好ましい。具体的には、ポリカーボネート、ア
クリル樹脂、塩化ビニール樹脂、フッソ樹脂等の材料が
好ましい。
【0051】なお、本発明は前記実施例のような立体画
像表示装置に限るものではない。すなわち、画像投影手
段12として複数のプロジェクタ12A、12Bを用い
ず、図13に示すがごとく、一つの画像投影装置を用い
た場合には、限られた鑑賞位置において、投影画像が鑑
賞可能な画像表示装置を得ることができる。
【0052】以上、本発明について実施例を用いて具体
的に説明しだが、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の要旨を変更しない範囲において種々変
更し得ることはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。 (1)指向性反射スクリーンの輝度を向上させことがで
きる。 (2)指向性反射スクリーンの面内の輝度ムラを抑さえ
ることができる。 (3)高輝度で面内の輝度ムラのない指向性反射スクリ
ーンを得ることができる。 (4)高輝度で面内の輝度ムラのない指向性反射スクリ
ーンを用いた画像表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の指向性反射スクリーンの
概略構成を示す全体斜視図である。
【図2】図1のA−A’で切った断面図である。
【図3】本実施例1の指向性反射スクリーンの作製方法
を説明するための図である。
【図4】本実施例1の指向性反射スクリーンを用いた立
体画像表示装置の概略構成を示す図である。
【図5】本実施例1の指向性反射スクリーンの作用を説
明するための図である。
【図6】本実施例1の指向性反射スクリーンの変形例を
示す図である。
【図7】本発明の実施例2の偏光板付指向性反射スクリ
ーンの概略構成を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例3の垂直凹面型指向性反射スク
リーンの概略構成を示す断面図である。
【図9】本実施例3の垂直凹面型指向性反射スクリーン
の作用を説明するための図である。
【図10】本実施例3の垂直凹面型指向性反射スクリー
ンの作用を説明するための図である。
【図11】本発明の実施例4の水平凹面型指向性反射ス
クリーンの概略構成を示す断面図である。
【図12】本実施例4の水平凹面型指向性反射スクリー
ンの作用を説明するための図である。
【図13】本発明に係る画像表示装置の構成概略図であ
る。
【図14】従来の指向性反射スクリーンの構造概略図で
ある。
【図15】従来の別の指向性反射スクリーンの構造概略
図である。
【図16】従来の指向性反射スクリーンの作用を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…合わせ鏡群、1A…基板、1B…合わせ鏡群構造
面、2…蒲鉾状レンズ群(光線拡散手段)、2A…基
板、2B…蒲鉾状レンズ群、2C…蒲鉾状レンズ群構造
面、3…接着剤、4…カラス管、4A…排気口、5…排
気管、6…真空ポンプ、7…真空室、10A…指向性反
射スクリーン、10B…偏光板付指向性反射スクリー
ン、10C…垂直凹面型指向性反射スクリーン、10D
…水平凹面型指向性反射スクリーン、10E…真空排気
のための溝、12…画像投影手段、12A…右眼用プロ
ジェクタ、12B…左眼用プロジェクタ、13…圧接
部、20…偏光板、30…台座。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数の鏡が配設された合わせ鏡
    群と、該合わせ鏡群の稜線方向に光線を拡散反射する光
    拡散反射手段とを備えた指向性反射スクリーンであっ
    て、前記合わせ鏡の群の稜線と光拡散反射手段とが圧接
    されていることを特徴とする指向性反射スクリーン。
  2. 【請求項2】 基板上に複数の鏡が配設された合わせ鏡
    群と、該合わせ鏡群の稜線方向に光線を拡散反射する光
    拡散反射手段とを備えた指向性反射スクリーンであっ
    て、前記圧接手段が前記合わせ鏡の群の稜線と光拡散反
    射手段との間隙は大気圧より低い圧力になっていること
    を特徴とする指向性反射スクリーン。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の指向性反射スクリーン
    にいて、前記合わせ鏡の群の稜線と光拡散反射手段とを
    圧接させる圧接手段が真空ポンプで排気された大気圧よ
    り低い圧力とすることをことを特徴とする指向性反射ス
    クリーン。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記
    載の指向性反射スクリーンにおいて、前記光拡散反射手
    段が独立の基板に形成されることを特徴とする指向性反
    射スクリーン。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記
    載の指向性反射スクリーンにおいて、前記画像投影手段
    より投影される投影画像が偏光性を有し、かつ、前記指
    向性反射スクリーンが前記投影画像が選択的に反射し易
    くする偏光手段を有することを特徴とする指向性反射ス
    クリーン。
  6. 【請求項6】 請求項5項に記載の指向性反射スクリー
    ンにおいて、前記指向性反射スクリーンの偏光板が合わ
    せ鏡群を有する基板と合わせ鏡群の稜線方向に光線を拡
    散する光線拡散手段を有する基板の間にあることを特徴
    とする指向性反射スクリーン。
JP10056738A 1998-03-09 1998-03-09 指向性反射スクリーン Pending JPH11258696A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10056738A JPH11258696A (ja) 1998-03-09 1998-03-09 指向性反射スクリーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10056738A JPH11258696A (ja) 1998-03-09 1998-03-09 指向性反射スクリーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11258696A true JPH11258696A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13035877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10056738A Pending JPH11258696A (ja) 1998-03-09 1998-03-09 指向性反射スクリーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11258696A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421002B1 (ko) * 2001-03-07 2004-03-03 삼성전자주식회사 전면 투사형 스크린
JP2006301419A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Olympus Medical Systems Corp 立体観察装置
WO2007049584A1 (ja) * 2005-10-24 2007-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 反射型スクリーンおよび前方投影システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421002B1 (ko) * 2001-03-07 2004-03-03 삼성전자주식회사 전면 투사형 스크린
JP2006301419A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Olympus Medical Systems Corp 立体観察装置
WO2007049584A1 (ja) * 2005-10-24 2007-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 反射型スクリーンおよび前方投影システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3526157B2 (ja) 指向性反射スクリーンおよび画像表示装置
EP1063555B1 (en) Polarization luminaire and projector using it
JPH01140187A (ja) 背面投影型ディスプレイ
JPH10512377A (ja) 画像表示装置
JP2006504985A (ja) 二方向性拡散を有するディスプレイパネル
JPS6315219A (ja) 投写式液晶表示装置
JPH03241983A (ja) 背面投写型受像機
US20080297897A1 (en) Stereoscopic display and phase different plate
JPH06222212A (ja) 偏波面回転光学装置及び偏光変換光学装置及び投写型表示装置
US20080297592A1 (en) Stereoscopic display and phase different plate
US20030039030A1 (en) Reflective sheets and applications therefor
US4995701A (en) Anti-glare filter with improved viewing area
JP4747408B2 (ja) スクリーンとそれを用いた立体表示システム
JPH11258696A (ja) 指向性反射スクリーン
JP2000206613A (ja) 投射型表示装置
JP2005018070A (ja) 垂直及び水平に光視野角を有する映像表示用のスクリーン及びこれを備えるプロジェクションテレビ
JP3658246B2 (ja) 画像表示装置および画像投影装置
JPH10221642A (ja) 画像表示装置
JPH10186507A (ja) 背面投写型表示装置
JPH11344769A (ja) 背面投写型スクリーン及び光拡散部材の製造方法
JPH11295507A (ja) 光拡散素子及びそれを用いた画像表示システム
JPS62264088A (ja) 投写式液晶表示装置
JP2601083B2 (ja) 投影型ディスプレイ
TWI769448B (zh) 投射立體影像之投影裝置
KR100364670B1 (ko) 반사형 액정 투사장치