JPH11258194A - 窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下検出方法及び装置 - Google Patents

窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下検出方法及び装置

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JPH11258194A
JPH11258194A JP9280551A JP28055197A JPH11258194A JP H11258194 A JPH11258194 A JP H11258194A JP 9280551 A JP9280551 A JP 9280551A JP 28055197 A JP28055197 A JP 28055197A JP H11258194 A JPH11258194 A JP H11258194A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NOxセンサによるNOx吸蔵触媒の機能低
下の検出を精度よくできるようにする。 【解決手段】 希薄空燃比での運転制御が開始されると
(S120)、タイマをスタートさせ待機時間Twの経過後
に、NOx吸蔵触媒下流の被測定ガスのNOx濃度を表
す第2ポンプ電流IP2,及びセンサ温度TH,吸気管負
圧Pb,エンジン回転数Neを繰り返し検出する(S130
〜S160)。検出値Pb,Neが許容変動幅内にあれば、
センサ温度THに基づいて補正された第2ポンプ電流I
P2とタイマスタート後に最初に検出された第2ポンプ電
流IP2oとの相対値△IP2(=IP2−IP2o)を算出
し、この相対値△IP2が固定値Icより大きくなるとタ
イマを停止させ(S170〜S240)、タイマ値TOが時間しき
い値Tthより小さければリフレッシュ要求、大きければ
触媒焼き切り要求を出力する(S250〜S270,S200)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関等の各種
燃焼機器から排出される窒素酸化物の濃度を検出するた
めに構成されたNOxセンサを用いて窒素酸化物吸蔵触
媒の機能低下を検出する窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下
検出方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、ヨーロッパ特許出願
公開明細書0678740A1,SAE paper
No.960334 P137〜142 1996等に
開示されているように、第1拡散律速層を介して被測定
ガス側に連通された第1測定室と、この第1測定室に第
2拡散律速層を介して連通された第2測定室とを、酸素
イオン伝導性の固体電解質層にて形成し、第1測定室に
は、固体電解質層を多孔質の電極で挟むことにより第1
酸素ポンピングセルと酸素濃度測定セルとを形成し、更
に、第2測定室には、同じく固体電解質層を多孔質の電
極で挟むことにより第2酸素ポンピングセルを形成した
NOxセンサを用いて、内燃機関等の排気中の窒素酸化
物(NOx)の濃度を検出するようにしたNOx濃度測
定装置が知られている。
【0003】この種のNOx濃度測定装置においては、
酸素濃度測定セルからの出力電圧が予め設定された一定
値となるように第1酸素ポンピングセルに電流を流すこ
とにより、第1測定室内の酸素濃度を一定濃度に制御し
つつ、第2酸素ポンピングセルに一定電圧を印加して、
第2測定室から酸素を汲み出し、この時、この第2酸素
ポンピングセルに流れる電流値から、被測定ガス中のN
Ox濃度を検出する。
【0004】つまり、被測定ガスである内燃機関等から
の排気中には、NOx以外に、酸素、一酸化炭素、二酸
化炭素等の他のガス成分が存在するが、上記窒素酸化物
濃度測定装置では、第1酸素ポンピングセルにより第1
測定室内を酸素が極めて少ない低酸素濃度に制御し、更
に、その低酸素濃度に制御された被測定ガスが流入する
第2測定室側で、第2酸素ポンピングセルに第2測定室
内の酸素を汲み出す方向に一定電圧を印加することによ
り、第2酸素ポンピングセルを構成する多孔質電極の触
媒機能によって、被測定ガス中のNOxを窒素と酸素と
に分解させて第2測定室から酸素を抜き取り、そのとき
第2酸素ポンピングセルに流れるポンプ電流を検出する
ことにより、被測定ガス中の他のガス成分に影響される
ことなく、被測定ガス中のNOx濃度を検出できるよう
にしている。
【0005】また、この種のNOx濃度測定装置では、
上記検出方法によってNOx濃度を正確に検出するに
は、センサを所定の活性温度(例えば800℃以上)ま
で加熱して、各セルを活性化させる必要があることか
ら、センサを加熱するためのヒータが別途設けられてい
る。
【0006】ところで、近年、ガソリンを燃料とする内
燃機関の省燃費化,高効率化のため、燃料に対する空気
の量が多い希薄空燃比で運転制御される内燃機関(リー
ンバーンエンジンや直噴エンジンなど)が開発されてい
る。そして、通常、内燃機関では、排気ガスに含まれる
NOxと未燃成分(HC,CO)とを三元触媒を用いて
反応させ、NOxをN2 に還元して排気ガスの浄化を行
っているが、希薄空燃比で運転した場合は、排気ガスに
多量の酸素が含まれるため、この酸素と未燃成分とが反
応してしまいNOxを浄化することができなかった。
【0007】これに対して、三元触媒中に、排気ガス中
のNOxを硝酸塩として蓄積するNOx吸蔵材を設け
た、いわゆるNOx吸蔵触媒が知られている。ただし、
そのNOx蓄積量には限界があるため、NOx吸蔵触媒
を用いる場合は、NOxの蓄積量が限界に達する前に、
一時的に、内燃機関に供給する燃料混合気の空燃比を燃
料の多いリッチ空燃比に制御して、内燃機関から未燃成
分を多量に含む排気ガスを排出させ、この未燃成分とN
Ox吸蔵触媒に蓄積されたNOxとを反応させることに
より、再びNOxを蓄積可能な状態にNOx吸蔵触媒を
リフレッシュする制御が行われている。
【0008】そして、このようなリフレッシュ動作は、
一定時間毎に定期的に行うか、又は上記NOx濃度測定
装置を用い、内燃機関の排気通路のNOx吸蔵触媒の下
流側にNOxセンサを装着してNOx吸蔵触媒からのN
Oxの漏出量を検出し、NOxの漏出量が規定量以上と
なった時に必要に応じて行うようにされている。
【0009】また、このような用途に用いられるNOx
センサでは、精度のよい制御を行うには、NOx濃度を
最低でも100ppm単位で識別できる程度の性能が要
求される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、NOxセンサ
は、ポンプ電流制御により第1測定室内を酸素濃度ゼロ
の状態に制御すると、第1測定室内に流入した被測定ガ
ス中のNOx成分を分解してしまい、第2酸素ポンピン
グセルを用いてNOx濃度を測定できない虞があるの
で、通常、第1測定室内の酸素濃度を、酸素が少し残っ
た状態(例えば1000ppm程度の低酸素濃度)に制
御しており、従って、第2酸素ポンピングセルを流れる
第2ポンプ電流は、この残留する酸素の影響を受けてオ
フセットを有する。図8は、被測定ガス中の酸素濃度と
第1ポンプ電流との関係、及びNOx濃度と第2ポンプ
電流との関係を模式的に表したグラフである。
【0011】そしてこのオフセットは、図9に示す如
く、被測定ガスの空燃比に対する依存性を有しており、
運転状態の変化等により空燃比が変化すると、これに応
じて数〜数十ppm程度変動するため、十分な検出精度
を得ることができなかった。なお、図9は、NOxを含
まない試験用ガスを被測定ガスとして装置を動作させた
際の第2ポンプ電流のオフセットの測定結果の例(3個
体について測定)を表わしたものである。
【0012】このため、NOx吸蔵触媒からのNOx漏
出量が規定値以上に増大することを確実に防止するため
には、オフセットの変動を見込んでNOx吸蔵能力にか
なり余裕をみてリフレッシュ動作を起動しなければなら
ず、NOx吸蔵触媒の能力を十分に引き出すことができ
ないという問題があり、これは、定期的にリフレッシュ
動作を行う場合も同様であった。
【0013】また、NOx吸蔵触媒は、排気ガス中に硫
黄(S)が存在すると、この硫黄を硫酸塩としてNOx
吸蔵材に蓄積してしまい、しかも硫酸塩は硝酸塩に比べ
て未燃成分と反応しにくいため、上述のリフレッシュ動
作を行っても除去することができず、その結果、硫酸塩
が蓄積された分だけNOx吸蔵能力が低下する。
【0014】そして、このようにNOxの蓄積能力が低
下すると、定期的にリフレッシュを行っている場合に
は、NOxの浄化能力が低下し、また、NOx濃度を検
出してリフレッシュを行っている場合は、頻繁にリフレ
ッシュが行われ、内燃機関の燃費や効率を低下させてし
まうという問題もあった。
【0015】なお、例えばNOx吸蔵触媒をより高温に
して上記リフレッシュ(以下、触媒焼き切りという)を
行えば、硫酸塩を未燃成分と反応させて除去可能なこと
が知られており、定期的に硫酸塩を除去することが考え
られるが、通常の硝酸塩のリフレッシュを行う場合より
NOx吸蔵触媒への負担が大きく、NOx吸蔵触媒を劣
化させるおそれがあるため、この硫酸塩の除去は必要な
時にのみ行うことが望まれていた。
【0016】そこで本発明は、NOxセンサによるNO
x吸蔵触媒の機能低下の検出を精度よくできるようにす
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の発明は、酸素イオン伝導性
の固体電解質層を多孔質の電極で挟んでなる第1酸素ポ
ンピングセル及び酸素濃度測定セルを有し、第1拡散律
速層を介して被測定ガス側に連通された第1測定室と、
酸素イオン伝導性の固体電解質層を多孔質の電極で挟ん
でなる第2酸素ポンピングセルを有し、第2拡散律速層
を介して前記第1測定室と連通された第2測定室とを備
えると共に、前記各セルを所定の活性温度まで加熱する
ヒータを備えたNOxセンサを、内燃機関の排気管に取
り付けられた窒素酸化物吸蔵触媒の下流に配置して、該
窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下を検出する検出方法であ
って、前記酸素濃度測定セルの出力電圧が一定値となる
ように前記第1酸素ポンピングセルに第1ポンプ電流を
流して、前記第1測定室内の酸素濃度を一定に制御する
と共に、前記第2酸素ポンピングセルに前記第2測定室
から酸素を汲み出す方向に一定電圧を印加することによ
り、被測定ガス中の窒素酸化物濃度に応じて前記第2酸
素ポンピングセルに流れる第2ポンプ電流を検出し、燃
料に対する酸素の割合の大きい希薄空燃比での内燃機関
の運転制御が開始された後に、予め設定された固定値分
だけ前記第2ポンプ電流の増加を検出すると、前記窒素
酸化物吸蔵触媒の吸蔵能力が低下していると判定するこ
とを特徴とする。
【0018】つまりこの請求項1に記載の検出方法で
は、NOxセンサを用いてNOx濃度を測定する場合と
同様の駆動方向でNOxセンサを駆動し、このとき、被
測定ガス中のNOx濃度に応じて第2酸素ポンピングセ
ルに流れる第2ポンプ電流を検出している。
【0019】そして、内燃機関からNOxを多く含んだ
排気ガスが排出される希薄空燃比での運転制御時には、
この排気ガス中のNOxは、NOx吸蔵触媒に硝酸塩の
形で蓄積され、蓄積された硝酸塩が増加するとNOx吸
蔵触媒の吸蔵能力が徐々に低下し、この吸蔵能力の低下
に伴ってNOx吸蔵触媒から漏出するNOx(即ち、被
測定ガス中のNOx濃度)が増大するため第2ポンプ電
流も増大する。
【0020】ところで、この第2ポンプ電流のオフセッ
トは、上述のように、第1測定室内の酸素濃度の影響を
受け、この第1測定室内の酸素濃度は、被測定ガス中の
酸素濃度、即ち空燃比の影響を受けるため、オフセット
電流は空燃比に対する依存性を有するが、本発明の検出
方法では、第2ポンプ電流の絶対値を用いるのではな
く、希薄空燃比での運転制御を開始後に、第2ポンプ電
流が固定値分だけ増加したか否か、即ち、第2ポンプ電
流の相対値を用いてNOx吸蔵触媒の機能低下を判定し
ている。
【0021】従って、本発明によれば、検出中に内燃機
関の運転状態が急変する等して被測定ガスの空燃比が大
きく変動しさえしなければ、このオフセットの影響を確
実に除去でき、NOx吸蔵触媒の機能低下を精度よく判
定することができる。そして、この判定結果に基づい
て、例えば、硝酸塩を除去するためのリフレッシュ動作
を、必要な時にだけ行わせることができるため、内燃機
関の燃費や効率を向上させることができる。
【0022】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の検出方法において、前記第2ポンプ電流の前記
固定値分の増加に要する時間が、予め設定された時間し
きい値より小さい場合に、前記窒素酸化物吸蔵触媒の吸
蔵能力に異常があると判定することを特徴とする。
【0023】つまり、上述したように、NOx吸蔵触媒
にNOxが蓄積されるに従って、NOx吸蔵触媒から漏
出するNOxが増大し、これに応じて第2酸素ポンピン
グセルに流れる第2ポンプ電流も増大する。そして、N
Ox吸蔵触媒に硫酸塩が蓄積されたり、NOx吸蔵材が
剥離する等の異常が生じると、その分だけ硝酸塩を蓄積
する能力が低下して、NOx吸蔵触媒からのNOx漏出
量の増大速度が早くなり、即ち第2ポンプ電流の増大速
度が早くなることから、この第2ポンプ電流の増大速度
を、第2ポンプ電流が固定値分だけ増大するのに要する
時間等により調べれば、NOx吸蔵触媒の異常を判定す
ることができるのである。
【0024】従って、この判定結果に基づいて、例え
ば、硫酸塩を除去するためのリフレッシュ動作を行え
ば、本当に必要な時にだけリフレッシュ動作を行うこと
ができ、NOx吸蔵触媒に不必要な負担が加えられるこ
とがないので、装置の耐久性を向上させることができ
る。また、例えば、硫酸塩を除去するためのリフレッシ
ュ動作を行っても異常が解消されなければ、NOx吸蔵
材の剥離等、リフレッシュによっては解消不能な異常が
生じていることを知ることができる。
【0025】一方、請求項3に記載の発明は、酸素イオ
ン伝導性の固体電解質層を多孔質の電極で挟んでなる第
1酸素ポンピングセル及び酸素濃度測定セルを有し、第
1拡散律速層を介して被測定ガス側に連通された第1測
定室と、酸素イオン伝導性の固体電解質層を多孔質の電
極で挟んでなる第2酸素ポンピングセルを有し、第2拡
散律速層を介して前記第1測定室と連通された第2測定
室とを備えると共に、前記各セルを所定の活性温度まで
加熱するヒータを備えたNOxセンサを、内燃機関の排
気管に取り付けられた窒素酸化物吸蔵触媒の下流に配置
して、該窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下を検出する検出
装置であって、前記酸素濃度測定セルの出力電圧が一定
値となるように前記第1酸素ポンピングセルに第1ポン
プ電流を流して、前記第1測定室内の酸素濃度を一定に
制御する第1ポンプ電流制御手段と、前記第2酸素ポン
ピングセルに前記第2測定室から酸素を汲み出す方向に
一定電圧を印加する定電圧印加手段と、被測定ガス中の
窒素酸化物濃度に応じて前記第2酸素ポンピングセルに
流れる第2ポンプ電流を検出する第2ポンプ電流検出手
段と、燃料に対する酸素の割合の大きい希薄空燃比によ
る内燃機関の運転制御が開始された後に、予め設定され
た固定値分だけ前記第2ポンプ電流の増加を検出する
と、前記窒素酸化物吸蔵触媒の吸蔵能力が低下している
と判定する第1判定手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0026】即ち、本発明の検出装置は、上記請求項1
に記載の検出方法を実現する装置であり、まず、第1ポ
ンプ電流制御手段が、酸素濃度測定セルの出力電圧が一
定値となるように第1酸素ポンピングセルに第1ポンプ
電流を流して、第1測定室内の酸素濃度を一定に制御す
ると共に、定電圧印加手段が、第2酸素ポンピングセル
に第2測定室から酸素を汲み出す方向に一定電圧を印加
する。そして、第2ポンプ電流検出手段が、第2酸素ポ
ンピングセルに流れる第2ポンプ電流を検出し、第1判
定手段が、燃料に対する酸素の割合の大きい希薄空燃比
による内燃機関の運転制御が開始された後に、予め設定
された固定値分だけ前記第2ポンプ電流の増加を検出す
ると、窒素酸化物吸蔵触媒の吸蔵能力が低下していると
判定する。
【0027】従って、請求項3に記載の検出装置によれ
ば、上記請求項1に記載の検出方法を実現して、第2ポ
ンプ電流の相対値から、NOx吸蔵触媒の機能低下を簡
単かつ精度よく検出することができ、ひいては内燃機関
の燃費や効率を向上させることができる。
【0028】ところで、通常、希薄空燃比での運転制御
は、一定速度での運転中等、安定した運転状態の時に行
われるのであるが、ドライバのアクセル操作や走行路の
状態変化等による運転状態の変化により、被測定ガス中
の酸素濃度(空燃比)が一時的に変動すると、第2ポン
プ電流のオフセットは空燃比に対する依存性を有してい
るため変化してしまい、第2ポンプ電流の相対値を求め
ても、オフセット電流の影響を完全に除去することがで
きず、第1判定手段での判定精度が劣化する。
【0029】そこで、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の検出装置において、前記第1酸素ポンピング
セルに流れる第1ポンプ電流から被測定ガス中の酸素濃
度を検出する酸素濃度検出手段と、該酸素濃度検出手段
にて検出される酸素濃度に応じて、前記第2ポンプ電流
検出手段での検出結果を補正することにより該検出結果
に含まれる前記第2ポンプ電流のオフセットの変動分を
補償する第1補正手段と、を設けたことを特徴とする。
【0030】このように構成された本発明の検出装置で
は、酸素濃度検出手段が、第1酸素ポンピングセルに流
れる第1ポンプ電流から被測定ガス中の酸素濃度を検出
し、第1補正手段が、この検出された酸素濃度に応じ
て、第2ポンプ電流検出手段での検出結果を補正するこ
とにより、検出結果に含まれるオフセットの変動分を補
償する。
【0031】なお、第1ポンピングセルに流れる電流を
制御して第1測定室の酸素濃度を一定に制御するポンプ
電流制御は、被測定ガスの拡散が制限された測定室にポ
ンピングセルと酸素濃度測定セルとを設けた周知の全領
域空燃比センサを用いて被測定ガス中の酸素濃度を測定
するときの動作と同じであり、第1ポンピングセルに流
れるポンプ電流は、被測定ガス中の酸素濃度に比例する
ため、その電流値から酸素濃度を測定できるのである。
【0032】従って、本発明によれば、運転状態の変化
などにより、被測定ガスの酸素濃度が変化し、これに応
じて第2ポンプ電流のオフセットが変動したとしても、
その変動分が補償されるので、窒素酸化物吸蔵触媒の機
能低下の判定を高精度に行うことができる。
【0033】また、本発明では、酸素濃度の検出に、他
のセンサを用いることなくNOxセンサ自身を用いてい
るので、第2ポンプ電流に影響を与える環境の変化を正
確に検出することができ、第2ポンプ電流を精度よく補
償することができる。ここで、上述したように、第2ポ
ンプ電流のオフセットは、被測定ガスの酸素濃度(空燃
比)に対する依存性を有しているが、更に、温度に対す
る依存性(温度特性)も有しており、図11に示すよう
に、NOxセンサの素子温度が、制御すべき目標温度か
らずれると、オフセットの酸素濃度依存性が大きくな
る。なお、図11は、第2ポンプ電流のオフセットの温
度特性を、酸素濃度を変えて測定した結果を示すグラフ
である。
【0034】そこで、請求項5に記載の発明は、請求項
3に記載の検出装置において、前記NOxセンサの温度
を検出する温度検出手段と、該温度検出手段にて検出さ
れた前記NOxセンサの温度に応じて、前記第2ポンプ
電流検出手段での検出結果を補正することにより該検出
結果を温度補償する第2補正手段と、を設けたことを特
徴とする。
【0035】つまり、本発明では、温度検出手段がNO
xセンサの温度を検出し、第2補正手段が、温度検出手
段にて検出されたNOxセンサの温度に応じて、第2ポ
ンプ電流検出手段での検出結果を補正することにより、
この検出結果を温度補償する。
【0036】このため、本発明によれば、運転状態の変
動などにより、NOxセンサの温度が一時的に変化し
て、第2ポンプ電流のオフセットが変動したとしても、
その変動分を補償できるので、窒素酸化物吸蔵触媒の機
能低下の判定をより高精度に行うことができる。
【0037】なお、酸素濃度やNOxセンサの温度が大
きく変動し、精度よく補正を行うことが可能な範囲を越
えてしまった場合には、第1判定手段による判定を中止
するように構成してもよく、この場合、誤判定を確実に
防止できる。次に請求項6に記載の発明は、請求項3な
いし請求項5のいずれかに記載の検出装置において、前
記第2ポンプ電流の前記固定値分の増加が検出されるの
に要する時間を測定する電流増加時間測定手段と、該電
流増加時間測定手段での検出結果が、予め設定された時
間しきい値より小さい場合に、前記窒素酸化物吸蔵触媒
の吸蔵能力に異常があると判定する第2判定手段と、を
備えることを特徴とする。
【0038】即ち、本発明の検出装置は、上記請求項2
に記載の検出方法を実現する装置であり、電流増加時間
測定手段が、第2ポンプ電流の固定値分の増加が検出さ
れるのに要する時間を測定し、第2判定手段が、電流増
加時間測定手段での測定結果が予め設定された時間しき
い値より小さい場合に、窒素酸化物吸蔵触媒の吸蔵能力
に異常があると判定する。
【0039】従って、本発明によれば、請求項2に記載
の検出方法を実現して、第2ポンプ電流の相対値の時間
的変化から、硫酸塩の蓄積やNOx吸蔵材の剥離等、N
Ox吸蔵触媒の異常を簡単かつ精度よく検出することが
でき、ひいては、内燃機関の燃費や効率、及び装置の耐
久性を向上させることができる。
【0040】なお、時間しきい値は、NOx吸蔵触媒の
NOx蓄積能力と、内燃機関から排出される排気ガス中
のNOx濃度とに基づいて、NOx吸蔵触媒からのNO
x漏出量を推定して設定すればよい。ところで、NOx
吸蔵触媒に流入する排気ガス中のNOxの濃度が高いほ
ど、またNOxの濃度が同じであっても、この流入排気
ガスの流量が大きいほど、NOx吸蔵媒体で吸蔵すべき
NOxの量も多くなり、第2ポンプ電流検出手段にて検
出される電流値の時間的変化も、この流入排気ガスの状
態に応じて変化する。
【0041】そこで、請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載の検出装置において、前記窒素酸化物吸蔵触媒
に流入する排気ガスの流量及び該排気ガス中の窒素酸化
物濃度を検出する流入ガス状態検出手段と、該流入ガス
状態検出手段での検出結果に基づいて、流量が多いほ
ど、また窒素酸化物濃度が高いほど、前記時間しきい値
を小さな値に設定する時間しきい値設定手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0042】このように、NOx吸蔵触媒に流入する排
気ガスの流量、及び排気ガスのNOx濃度に応じて、最
適な時間しきい値を設定すれば、NOx吸蔵触媒の異常
を、より一層精度よく検出することができる。そして、
これら流入排気ガス中のNOx濃度や流入排気ガスの流
量は、エンジン回転数や吸気管の負圧等、内燃機関の運
転状態との関連性が高いので、請求項8に記載のよう
に、請求項7に記載の検出装置において、前記流入ガス
状態検出手段は、内燃機関の運転状態から前記排気ガス
の流量及び該排気ガス中の窒素酸化物濃度を推定するよ
うに構成してもよい。
【0043】この場合、NOx吸蔵触媒に流入する排気
ガスの状態を測定するために新たな手段を設ける必要が
なく、内燃機関の制御に使用される各種パラメータを用
いることができるため、簡単に当該検出装置の精度を向
上させることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。 [第1実施例]図1は本発明が適用された第1実施例の
窒素酸化物(NOx)吸蔵触媒の機能低下検出装置全体
の構成を表す概略構成図、図2はこの検出装置において
用いられるNOxセンサ2の取付位置を表す説明図、図
3はNOxセンサ2の分解斜視図である。
【0045】図1及び図2に示す如く、本実施例の検出
装置は、車両の内燃機関S1に取り付けられた排気管S
2においてNOx吸蔵触媒S3の下流に取り付けられる
NOxセンサ2と、NOxセンサ2を構成する第1酸素
ポンピングセル(以下、第1ポンプセルという)4及び
酸素濃度測定セル(以下、Vsセルという)6への通電
を行うと共に、第1ポンプセル4に流れる電流(以下、
第1ポンプ電流という)IP1を検出する駆動回路40
と、NOxセンサ2を構成する第2酸素ポンピングセル
(以下、第2ポンプセルという)8に定電圧を印加して
そのとき流れる電流(以下、第2ポンプ電流という)I
P2を検出する検出回路42と、NOxセンサ2に設けら
れた一対のヒータ12,14へ通電して各セル4,6,
8を加熱させるヒータ通電回路44と、NOxセンサ2
近傍の温度THを検出する温度センサ46と、内燃機関
S1に取り付けられた吸気管S4の負圧Pbを測定する
圧力センサ47と、内燃機関S1の出力軸の回転数(以
下、エンジン回転数という)Neを検出する回転センサ
48と、駆動回路40及びヒータ通電回路44を制御す
ると共に、駆動回路40及び検出回路42からの検出信
号VIP1 ,VIP2 、各センサ46,47,48からの検
出信号TH,Pb,Neに基づき、NOx吸蔵触媒S3
の機能低下を検出するマイクロコンピュータからなる電
子制御回路(以下、ECUという)50とを備えてい
る。
【0046】また、本実施例の検出装置は、定速走行時
など運転状態が安定している時は希薄空燃比、それ以外
の時には理論空燃比となるように内燃機関S1の運転状
態を制御するエンジン制御装置52から、希薄空燃比で
の運転制御を行っている旨を表す運転制御情報を入力す
るようにされている。
【0047】なお、ここでは、排気管S2を流れる排気
ガスのうち、内燃機関S1から排出されNOx吸蔵触媒
S3に流入するものを、そのまま排気ガスとよび、NO
x吸蔵触媒S3から流出するものを被測定ガスとよぶ。
次に、図3に示す如く、NOxセンサ2において、第1
ポンプセル4は、板状に形成された固体電解質層4aの
両側に、夫々、矩形状の多孔質電極4b,4c及びその
リード部4bl,4clを形成し、更に、多孔質電極4b,
4cの中心部分を貫通するように固体電解質層4aに丸
孔を穿設して、その丸孔に多孔質の充填材を詰めること
により、拡散律速層4dを形成したものである。
【0048】またVsセル6は、第1ポンプセル4の固
体電解質層4aと同形状の固体電解質層6aの両側に、
夫々、円形状の多孔質電極6b,6c及びそのリード部
6bl,6clを形成し、更に、多孔質電極6b,6cの中
心部分を貫通するように固体電解質層6aに丸孔を穿設
して、その丸孔に多孔質の充填材を詰めることにより、
拡散律速層6dを形成したものである。
【0049】そして、このVsセル6の多孔質電極6
b,6cと第1ポンプセル4の多孔質電極4b,4cと
は、固体電解質層4a,6a上での中心位置が略一致
し、Vsセル6と第1ポンプセル4とを積層した際、各
拡散律速層6d,4dが互いに対向するようにされてい
る。また、Vsセル6に形成される円形状の多孔質電極
6b,6cは、第1ポンプセル4に形成される矩形状の
多孔質電極4b,4cよりも小さくなっている。また、
Vsセル6の表裏面には、リード部6bl,6clからの電
流リークを防止するために、リード部6bl,6clを外側
から覆うようにアルミナ等からなる絶縁膜が形成されて
おり、しかも各リード部6bl,6cl間には、後述の通電
制御によって多孔質電極6c側に汲み込まれた酸素の一
部を多孔質電極6b側に漏出させる漏出抵抗部6fが形
成されている。
【0050】このように形成された第1ポンプセル4及
びVsセル6は、上記各固体電解質層4a,6aと同形
状の固体電解質層18を介して積層される。そして、こ
の固体電解質層18の各多孔質電極4c,6bとの対向
位置には、多孔質電極4cよりも大きな矩形状の孔が穿
設されており、この孔が第1測定室20として機能す
る。
【0051】またVsセル6の多孔質電極6c側にも、
上記各固体電解質層4a,6aと同形状の固体電解質層
22が積層される。そして、この固体電解質層22に
は、Vsセル6の拡散律速層6dと同位置に同寸法の丸
孔を穿設して、その丸孔に多孔質の充填材を詰めること
により、拡散律速層22dが形成されている。
【0052】一方、第2ポンプセル8は、第1ポンプセ
ル4と同様、板状に形成された固体電解質層8aの両側
に、夫々、矩形状の多孔質電極8b,8c及びそのリー
ド部8bl,8clを形成したものである。そして、この第
2ポンプセル8は、固体電解質層18と全く同様に形成
された固体電解質層24を介して、固体電解質層22に
積層される。この結果、固体電解質層24に穿設された
矩形状の孔が第2測定室26として機能することにな
る。
【0053】そして、ヒータ12,14を除くNOxセ
ンサ2は、上記各部を積層して一体化した後、所定温度
で焼結することにより、作製される。またこのように積
層される第1ポンプセル4,Vsセル6,第2ポンプセ
ル8の積層体の両側、つまり、第1ポンプセル4と第2
ポンプセル8の外側には、夫々、スペーサ28,29に
より所定間隔を開けて、ヒータ12,14が積層され
る。
【0054】このヒータ12,14は、上記各固体電解
質層4a,6a,8aと同形状のヒータ基板12a,1
4aと、各ヒータ基板12a,14aの上記各セル4,
8との対向面側に形成されたヒータ配線12b,14b
及びそのリード部12bl,14blとからなり、スペーサ
28,29は、このヒータ配線12b,14bが、第1
ポンプセル4及び第2ポンプセル8の多孔質電極4b及
び8cと、夫々、間隙を介して互いに対向するように、
ヒータ配線12b,14bのリード部12bl,14bl側
に配置される。
【0055】ヒータ基板12a,14aは、アルミナで
できており、ヒータ配線は、白金粉末にアルミナを混合
してペースト状としたものを、アルミナのシートにスク
リーン印刷し、焼成して形成する。なお、アルミナシー
トは、焼成によりヒータ基板12a,14a及びスペー
サ28,29となる。そして、ヒータ12,14は、既
に焼成された第1ポンプセル4及び第2ポンプセル8の
両面からセラミック系接着剤を用いて接合され、完全な
NOxセンサ2となる。
【0056】ここで、上記各固体電解質層4a,6a,
8aを構成する固体電解質材料としては、ジルコニアと
イットリアの固溶体やジルコニアとカルシアの固溶体が
代表的なものであるが、他にハフニアの固溶体、ペロブ
スカイト型酸化物固溶体、3価金属酸化物固溶体等も使
用できる。また各固体電解質層4a,6a,8aの表面
に設ける多孔質電極には、触媒機能を有する白金やロジ
ウム或はその合金を使用するのが好ましい。そして、そ
の形成方法としては、たとえば、白金粉末に固体電解質
層と同じ材料の粉末を混合したものをペースト状とし、
固体電解質層上にスクリーン印刷し、次いで焼結する厚
膜形成方法や、蒸着による被膜形成方法が知られてい
る。また、拡散律速層4d,6d,22dは、細い貫通
孔を有するセラミックスや多孔質セラミックスを使用す
るのが好ましい。
【0057】一方、ヒータ12,14のヒータ配線12
b,14bは、セラミックスと白金又は白金合金の複合
材料とし、そのリード部12bl,14blは、抵抗値を低
下してリード部での電気ロスを低減するために、白金又
は白金合金とすることが好ましい。また、ヒータ基板1
2a,14a及びスペーサ28,29には、アルミナ、
スピネル、フォルステライト、ステアタイト、ジルコニ
ア等を用いることができる。
【0058】次に、図1に示す如く、NOxセンサ2の
第1ポンプセル4及びVsセル6の第1測定室20側の
多孔質電極4c,6bは、抵抗器R1を介して接地され
ており、他方の多孔質電極4b及び6cは、駆動回路4
0に接続されている。駆動回路40は、一端に定電圧V
CPが印加され、他端がVsセル6の多孔質電極6cに接
続された抵抗器R2と、−側入力端子に開閉スイッチS
W1を介してVsセル6の多孔質電極6cが接続され、
+側入力端子に基準電圧VCOが印加され、出力端子が抵
抗器R0を介して第1ポンプセル4の多孔質電極4bに
接続された差動増幅器AMPとを備えている。
【0059】この駆動回路40は、次のように動作す
る。即ち、まず抵抗器R2を介してVsセル6に一定の
微小電流iCPを流すことにより、第1測定室20内の酸
素をVsセル6の多孔質電極6c側に汲み込む。この多
孔質電極6cは、固体電解質層22により閉塞されると
共に、漏出抵抗部6fを介して多孔質電極6b側と連通
していることから、微小電流iCPの通電により多孔質電
極6c内の閉塞空間は一定の酸素濃度となり、内部酸素
基準源として機能する。
【0060】またこのようにVsセル6の多孔質電極6
c側が内部酸素基準源として機能すると、Vsセル6に
は、第1測定室20内の酸素濃度と内部酸素基準源側の
酸素濃度との比に応じた起電力が発生し、多孔質電極6
c側電圧Vsは、第1測定室20内の酸素濃度に応じた
電圧となる。そしてこの電圧は、差動増幅器AMPに入
力されることから、差動増幅器AMPからは、基準電圧
VCOとその入力電圧との偏差(VCO−入力電圧)に応じ
た電圧が出力され、この出力電圧が、抵抗器R0を介し
て第1ポンプセル4の多孔質電極4bに印加される。
【0061】この結果、第1ポンプセル4には、第1ポ
ンプ電流IP1が流れ、この第1ポンプ電流IP1により、
Vsセル6に発生した起電力が一定電圧となるように
(換言すれば第1測定室20内の酸素濃度が一定濃度と
なるように)制御される。つまり、この駆動回路40
は、ポンプ電流制御手段として機能し、拡散律速層4d
を介して第1測定室20内に被測定ガスが流入してきた
場合に、第1測定室20内の酸素濃度が一定濃度となる
ように、第1測定室20内の酸素濃度を制御する。
【0062】なお、このように制御される第1測定室2
0内の酸素濃度は、第1ポンプ電流IP1の通電により第
1測定室20内の被測定ガス中のNOx成分を分解して
しまうことのないよう、酸素が少し存在する低酸素濃度
(例えば1000ppm程度)となるように設定されて
おり、この酸素濃度を決定する基準電圧VCOには、10
0mV〜200mV程度の値が設定される。また、差動
増幅器AMPの出力と多孔質電極4bとの間に設けられ
た抵抗器R0は、第1ポンプ電流IP1を検出するための
ものであり、その両端電圧VIP1 は、第1ポンプ電流I
P1の検出信号としてECU50に入力される。
【0063】一方、NOxセンサ2の第2ポンプセル8
の多孔質電極8b,8c間には、上記検出回路42を構
成する定電圧印加手段としての抵抗器R3を介して、定
電圧VP2が印加される。この定電圧VP2の印加方向は、
第2ポンプセル8において多孔質電極8cから8b側に
電流が流れて、第2測定室26内の酸素が外部に汲み出
されるように、多孔質電極8c側が正極,多孔質電極8
b側が負極となるように設定されている。また、この定
電圧VP2は、第1測定室20から拡散律速層6d,22
dを介して流入してくる第2測定室内の被測定ガス中の
NOx成分を分解して、その酸素成分を汲み出すことが
できる電圧、例えば450mVに設定されている。
【0064】なお、抵抗器R3は、この定電圧VP2の印
加によって第2ポンプセル8に流れる第2ポンプ電流I
P2を電圧VIP2 に変換し、第2ポンプ電流IP2の検出信
号としてECU50に入力するためのものである。この
ように構成された本実施例のNOx吸蔵触媒S3の機能
低下検出装置においては、駆動回路40の動作によっ
て、被測定ガスが拡散律速層(第1拡散律速層)4dを
介して流入する第1測定室20内の酸素濃度が一定酸素
濃度に制御され、その一定酸素濃度に制御された第1測
定室20内の被測定ガスが拡散律速層(第2拡散律速
層)6d,22dを介して第2測定室26に流入するた
め、第1ポンプセル4に流れる第1ポンプ電流IP1は被
測定ガス中の酸素濃度に応じて変化し、第2ポンプセル
8に流れる第2ポンプ電流IP2は被測定ガス中のNOx
濃度に応じて変化するようになり、ECU50側でこれ
ら各電流IP1,IP2を表す検出信号VIP1及びVIP2 を
読み込み、所定の演算処理を実行することにより、被測
定ガス中の酸素濃度及びNOx濃度を測定することがで
きる。
【0065】なお、これら各濃度の測定精度を確保する
には、NOxセンサ2の温度を一定に制御する必要があ
り、このために温度センサ46にて検出される温度TH
が目標温度となるように、ヒータ通電回路44から各ヒ
ータ12,14への通電電流量を制御する。
【0066】ここで、図4は、エンジン制御装置52に
より内燃機関S1が、理論空燃比での運転制御(以下、
通常制御という)から希薄空燃比での運転制御(以下、
リーン制御という)に切り換えられた時に、NOx吸蔵
触媒S3の下流に取り付けられたNOxセンサ2にて検
出される第2ポンプ電流IP2の測定結果を表すグラフで
ある。
【0067】図4(a)(b)に示す如く、内燃機関S
1の制御が通常制御(A/F(空燃比)≒14)からリー
ン制御(A/F≒?)に切り替わると、最初は、NOx
吸蔵触媒S3のNOx吸蔵能力に余裕があるため、NO
x吸蔵触媒S3からNOxが殆ど漏れ出ることがない。
その後、硝酸塩としてNOx吸蔵触媒S3上に蓄積され
るNOxの量が増大し、NOx吸蔵触媒S3のNOx吸
蔵能力が低下するに従って、NOx吸蔵触媒S3の下流
に漏れ出すNOx量、即ち被測定ガス中のNOx濃度が
増大し、これに伴って第2ポンプ電流IP2も増大する。
そして、最終的にNOx吸蔵触媒S3がNOxを殆ど吸
蔵できなくなると、被測定ガスのNOx濃度は、NOx
吸蔵触媒S3に流入する排気ガスのNOx濃度とほぼ同
じ値になる。
【0068】なお、図4(c)は、燃料に硫黄が含まれ
ている場合に、この硫黄がNOx吸蔵触媒S3に硫酸塩
として蓄積され、NOxの吸蔵能力が低下した時の測定
結果であり、第2ポンプ電流IP2が増大する時の傾きが
大きくなっている。以下、このようなNOx吸蔵触媒S
3の機能低下を検出するためにECU50において実行
される機能低下検出処理について、図5に示すフローチ
ャートに沿って説明する。
【0069】なお、本処理は、ヒータ12,14への通
電によりNOxセンサ2が活性化された後に繰り返し実
行される。図5に示す如く、本処理では、まずS110
(Sはステップを表わす)にて、本処理にて使用するタ
イマをリセットし、続くS120では、エンジン制御装
置52から入力される運転制御情報に基づいて、エンジ
ン制御装置52によるリーン制御が開始されたか否かを
判断し、リーン制御が開始されたと判断されると、S1
30に移行する。
【0070】S130では、先のS110にてリセット
したタイマをスタートし、続くS140では、待機時間
Twが経過したか否かを判断する。これは、通常制御か
らリーン制御に切り替わった直後は、この制御の切替に
応じて排気ガス中の酸素濃度が不安定となり、第2ポン
プ電流IP2のオフセットも変動して、正確な検出を行う
ことができないためである。従って、待機時間Twは制
御切替に基づく第2ポンプ電流IP2の変動が十分に収束
するような長さに設定される。
【0071】そして、S140にて待機時間Twが経過
したと判断されると、S150に移行して、検出信号V
IP2 を読み込むことにより第2ポンプ電流IP2を検出
し、第2ポンプ電流検出手段としての処理を実行する。
次にS160では、温度センサ46,圧力センサ47,
及び回転センサ48により、それぞれNOxセンサ2の
温度TH,吸気管負圧Pb,及びエンジン回転数Neを
検出する温度検出手段及び流入ガス状態検出手段として
の処理を実行し、続くS170では、吸気管負圧Pb及
びエンジン回転数Neの許容変動幅を算出する。
【0072】この許容変動幅は、S130にてタイマを
スタートさせた後、S160にて繰り返し検出される吸
気管負圧Pb及びエンジン回転数Neから、その平均値
を各々算出し、この算出された平均値を中心とした所定
範囲(例えば±10%)を設定値としている。
【0073】なお、許容変動幅は、NOx吸蔵触媒S3
に流入する排気ガスの流量や排気ガス中のNOx濃度,
空燃比等の急激な変動を検出するための基準値であり、
排気ガスの状態を直接検出するのではなく、排気ガスの
状態を決定する要因であるエンジン回転数Neや吸気管
負圧Pbといった内燃機関S1の運転状態から間接的に
検出しているのである。
【0074】つまり、本実施例では、後述するようにS
150にて検出した第2ポンプ電流IP2をセンサ温度T
Hに基づいて温度補償しているが、大きく運転状態が変
化した場合には、温度補償をしても十分な精度を確保で
きない場合があるので、温度補償により十分な精度を確
保できる範囲を限定しているのである。
【0075】そして、S180では、先のS160にて
検出された吸気管負圧Pb及びエンジン回転数Neが、
S170にて設定された許容変動幅の範囲内にあるか否
かを判断し、いずれか一方でも範囲内になければ、S1
90に移行してタイマを停止し、続くS200にて、N
Ox吸蔵触媒S3のリフレッシュ要求をエンジン制御装
置52に出力後、本処理を終了する。
【0076】一方、S180にて、吸気管負圧Pb及び
エンジン回転数Neが、いずれも許容変動幅の範囲内に
あると判断された場合は、S210に移行し、S160
にて検出したセンサ温度THに基づいて、S150にて
検出した第2ポンプ電流IP2を補正する第2補正手段と
しての処理を実行する。
【0077】つまり、本実施例では、ヒータ通電回路4
4への通電を制御して、温度センサ46での検出温度が
一定となるようにしているが、内燃機関S1の加速時に
吸入空気量の増大に伴い排気温度が一時的に低下した
り、内燃機関S1の減速時に吸入空気量の減少に伴い排
気温度が一時的に上昇したりすると、NOxセンサ2が
その温度変化の影響を受けて、第1ポンプ電流IP1,第
2ポンプ電流IP2が共に変化してしまい、特に第2ポン
プ電流IP2は、安定状態に戻るまでに比較的長い時間
(1分程度)を要する。なお、これは、第1ポンプ電流
IP1が排気温度の影響を受けることにより第1測定室2
0内の酸素濃度が目標濃度から一旦ずれると、その後、
その酸素濃度を目標濃度に戻すのに時間がかかるためで
あり、この酸素濃度の変化に基づいて、第2ポンプ電流
IP2のオフセットが変化する。
【0078】そこで、本実施例では、排気温度が急変し
ても、第2ポンプ電流IP2のオフセットの変動を正確に
相殺できるようにするために、温度センサ46からNO
xセンサ2の温度を求め、例えば図7に如き温度補正量
算出用のマップを用いて温度補正量を求め、第2ポンプ
電流IP2を補正するようにしているのである。
【0079】そして、S220では、補正された第2ポ
ンプ電流IP2を用いて、タイマスタート後に最初に検出
された第2ポンプ電流IP2o(図4中の時点t1)との
相対値△IP2(=IP2−IP2o)を算出し、続くS23
0では、この相対値△IP2が、予め設定された固定値I
c以上であるか否かを判断する第1判定手段としての処
理を実行し、否定判断された場合は、NOx吸蔵触媒S
3の吸蔵能力は未だ余裕がある(劣化していない)もの
として、S150に戻る。
【0080】なお、このS350〜S380,S410
〜S430の処理を繰り返す間、NOx吸蔵触媒S3に
は、排気ガス中のNOxが硝酸塩として蓄積されるが、
時間が経過し硝酸塩の蓄積量が増大するに従って、NO
xの吸蔵能力が低下し、NOx吸蔵触媒S3下流の被測
定ガス中のNOx濃度が増大するため、第2ポンプ電流
IP2、延いてはその相対値△IP2が、除々に増大する。
【0081】その結果、相対値△IP2が固定値Ic以上
となり、S230にて肯定判断されると、S240に移
行してタイマを停止すると共に、この時のタイマ値を測
定値TOとして記憶する電流増加時間測定手段としての
処理を実行し、続くS250では、NOx吸蔵触媒S3
の吸蔵能力の異常を検出するための時間しきい値Tthを
算出する時間しきい値設定手段としての処理を実行す
る。
【0082】この時間しきい値Tthは、タイマの起動中
にS160にて繰り返し検出される吸気管負圧Pb及び
エンジン回転数Neの各平均値から推定される排気ガス
の流量、及びNOx濃度に基づいて、被測定ガス中のN
Ox濃度を検出する第2ポンプ電流IP2が固定値Icを
越えるのに要する推定時間が設定値とされる。なお、時
間しきい値Tthは、吸気管負圧Pb及びエンジン回転数
Neの各平均値をパラメータとするマップを予め用意し
ておき、このマップを用いて設定してもよい。
【0083】続くS260では、S240にて記憶され
た測定値TOが時間しきい値Tthより小さいか否かを判
断する第2判定手段としての処理を実行し、否定判断さ
れた場合には、NOx吸蔵触媒S3が硝酸塩の蓄積によ
る機能低下を起こしているものとしてS200に移行
し、NOx吸蔵触媒S3のリフレッシュ要求をエンジン
制御装置52へ出力する。
【0084】一方、S260にて肯定判断された場合
は、NOx吸蔵触媒S3が硫酸塩の蓄積やNOx吸蔵材
の剥離等の異常を起こしているものとして、触媒焼き切
り要求をエンジン制御装置52に出力後、本処理を終了
する。なお、エンジン制御装置52は、ECU50から
リフレッシュ要求を入力すると、一時的に空燃比がリッ
チとなるように制御して、内燃機関S1から未燃ガスを
排出させ、この未燃ガスとNOx吸蔵触媒S3に蓄積さ
れた硝酸塩を反応させることで、NOx吸蔵触媒S3の
リフレッシュを実行する。また、ECU50から触媒焼
き切り要求を入力すると、NOx吸蔵触媒S3に蓄積さ
れた硫酸塩が反応して還元されるような状態を一時的に
作り出すことにより、NOx吸蔵触媒S3のリフレッシ
ュ(焼き切り処理)を実行する。
【0085】以上説明したように、本実施例のNOx吸
蔵触媒の機能低下検出装置においては、内燃機関S1を
希薄空燃比にて運転制御するリーン制御が開始された後
の特定時点t1を基準として検出される第2ポンプ電流
IP2の相対値△IP2が、固定値Icだけ増加した場合、
即ちNOx吸蔵触媒S3から漏出するNOxが所定量だ
け増加した場合に、NOx吸蔵触媒S3の吸蔵能力が低
下していると判断し、また、相対値△IP2が固定値Ic
だけ増加するのに要する時間TOが、時間しきい値Tth
より小さい場合に、NOx吸蔵触媒S3の吸蔵能力に異
常があると判断するようにされている。
【0086】このように、本実施例では、第2ポンプ電
流IP2のオフセットが相殺される相対値△IP2や、第2
ポンプ電流IP2の時間的変化(傾き)を用い、第2ポン
プ電流IP2の絶対値を用いることなく、NOx吸蔵触媒
S3の機能低下を検出しているので、第2ポンプ電流I
P2のオフセットの影響を受けることなく、精度のよい検
出を行うことができる。
【0087】しかも、本実施例では、温度センサ46に
より検出されるセンサ温度THに基づいて、第2ポンプ
電流IP2のオフセットの温度変動分が補償されるので、
検出中にセンサ温度の変動があったとしても、これに影
響されることもない。また、本実施例では、内燃機関S
1の運転状態を表すパラメータ(吸気管負圧Pb,エン
ジン回転数Ne)を逐次検出し、その検出値が許容変動
範囲から外れている場合には、運転状態が急激に変化し
たものとして、機能低下の判定を中止して、ただちにリ
フレッシュ要求を出力するようにされている。
【0088】従って、装置に負担のかかる触媒焼き切り
要求を無駄に出力してしまうような誤判定を確実に防止
でき、装置の信頼性,耐久性を向上させることができ
る。 [第2実施例]次に、第2実施例について説明する。
【0089】本実施例は、第1実施例とは、ECU50
が行う機能低下検出処理の一部が異なるだけであるた
め、この処理の異なる部分についてのみ説明する。ここ
で、図6、本実施例における機能低下検出処理を表すフ
ローチャートであり、S310〜S350は、第1実施
例と全く同様に、タイマをリセットし、内燃機関S1の
運転制御がリーン制御に切り替わると、タイマをスター
トさせ、待機時間Twが経過すると、第2ポンプ電流I
P2を検出を開始する。
【0090】そして、S360では、温度センサ46,
圧力センサ47,回転センサ48により、センサ温度T
H,吸気管負圧Pb,エンジン回転数Neを検出すると
共に、検出信号VIP1 を読み込むことにより第1ポンプ
電流IP1を検出する酸素濃度検出手段としての処理を実
行する。
【0091】続くS370では、第1ポンプ電流IP1の
許容変動幅を算出する。この許容変動幅は、S360に
て繰り返し検出される第1ポンプ電流IP1の平均値を算
出し、この平均値を中心とした所定範囲(例えば±10
%)を設定値としている。そして、S380では、先の
S360で検出した第1ポンプ電流IP1が、S370に
て設定された許容変動幅の範囲内にあるか否かを判断
し、否定判断された場合には、第1実施例のS190,
S200と全く同様にS390,S400の処理を実行
し、即ち、タイマを停止して、NOx吸蔵触媒S3のリ
フレッシュ要求をエンジン制御装置52に出力して本処
理を終了する。
【0092】一方、S380にて肯定判断された場合に
は、S410に移行し、S160にて検出したセンサ温
度TH,及び第1ポンプ電流IP1に基づいて、S350
にて検出した第2ポンプ電流IP2を補正する第1及び第
2補正手段としての処理を実行する。
【0093】つまり、本実施例では、第1実施例で行わ
れる温度補償に加えて、被測定ガスの酸素濃度(空燃
比)の変化を直接検出して第2ポンプ電流IP2をより精
密に補正している。具体的には、第2ポンプ電流IP2を
被測定ガス中のNOx濃度のみに対応させるために、上
記のようにNOxを含まない被測定ガスを測定(図10
参照)した際に得られる酸素濃度に対応した第2ポンプ
電流IP2のオフセット値を、予めマップに記憶してお
き、第1ポンプ電流IP1から検出される被測定ガス中の
酸素濃度をパラメータとして、マップから読み出される
オフセット値により、検出した第2ポンプ電流IP2を補
正するのである。
【0094】そして続くS420〜S470では、第1
実施例のS220〜S270と全く同様に、補正された
第2ポンプ電流IP2に基づいて、タイマスタート後に最
初に検出された第2ポンプ電流IP2oとの相対値△IP2
を算出し(S420)、その相対値△IP2が固定値Ic
以上であるか否かを判断する(S430)。そして、相
対値△IP2が固定値より小さければS350に戻り、一
方、固定値以上であれば、タイマを停止してその時の値
を測定値TOとして記憶(S440)した後、S360
にて繰り返し検出される吸気管負圧Pb及びエンジン回
転数Neの平均値に基づいて、時間しきい値Tthを算出
し(S450)、S440で記憶した測定値TOが、こ
の時間しきい値Tthより小さいか否かを判断する(S4
60)。その結果、測定値TOが時間しきい値Tth以上
であれば、エンジン制御装置52にリフレッシュ要求を
出力し(S400)、一方、測定値TOが時間しきい値
Tthより小さければ、エンジン制御装置52に触媒焼き
切り要求を出力して(S470)、本処理を終了する。
【0095】以上説明したように、本実施例のNOx吸
蔵触媒の機能低下検出装置によれば、第1実施例と同様
に、第2ポンプ電流IP2の相対値△IP2や第2ポンプ電
流IP2の時間的変化(傾き)を用い、第2ポンプ電流I
P2の絶対値を用いることなく、NOx吸蔵触媒S3の機
能低下を検出しているので、第2ポンプ電流IP2のオフ
セットの影響を受けることなく、精度のよい検出を行う
ことができる。
【0096】しかも、本実施例では、センサ温度THだ
けでなく、第1ポンプ電流IP1に基づいて検出される被
測定ガスの酸素濃度に基づいて、第2ポンプ電流IP2を
補正するようにされているので、検出中に、センサ温度
THや被測定ガスの酸素濃度(空燃比)の変動があった
としても、これに影響されることなく精度のよい検出を
行うことができる。
【0097】また、被測定ガスの酸素濃度の検出を、新
たなセンサを設けることなく、NOxセンサ2にて行っ
ているので、第2ポンプ電流IP2に影響を与える環境変
化をより的確に検出することができ、第2ポンプ電流I
P2の補正を精度よく行うことができる。
【0098】ところで、上記実施例では、第2ポンプ電
流の相対値△IP2を算出する際の基準値となる最初の検
出値IP2oが、NOx吸蔵触媒S3のNOx吸蔵能力に
十分余裕がある時に検出される場合を仮定しているが、
NOx吸蔵材が大量に剥離する等して、NOx吸蔵触媒
S3の吸蔵能力の低下が著しい場合、図8に示すよう
に、リーン制御に切り替わった直後に、第2ポンプ電流
IP2が急激に増大する。この場合、待機時間Twが経過
して最初の検出を行った時点t1では、既に電流値が大
きく上昇しているため、この時点t1での検出値を基準
値として第2ポンプ電流の相対値△IP2を算出すると、
相対値△IP2は固定値Icを越えることがなく、制御不
能に陥るような事態が考えられる。
【0099】そこで、このような事態を防止するため
に、例えば、タイマ値の上限を決めておき、タイムアウ
トした場合には、NOx吸蔵触媒S3の吸蔵能力に異常
があるものとして触媒焼き切り要求を出力するように構
成してもよい。また、第2ポンプ電流IP2と比較する固
定値を段階的に複数設定し、ある固定値から次の固定値
に達する間の第2ポンプ電流IP2の傾きをそれぞれ求
め、これらの傾きから上述のような異常事態を推定する
ようにしてもよい。
【0100】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様
々な態様にて実施することが可能である。例えば、上記
実施例では、温度センサ46からNOxセンサ2の温度
THを求めているが、本願出願人が出願した特願平8−
296676号に記載されているように、Vsセル6の
抵抗値検出し、この検出した抵抗値からNOxセンサ2
の温度を求めるようにしてもよい。
【0101】また、上記実施例では、吸気管負圧Pb及
びエンジン回転数Neに基づいて時間しきい値を設定し
たが、排気ガスの流量やNOx濃度に影響を与えるもの
であれば、どのようなパラメータを用いてもよい。更
に、上記第2実施例では、酸素濃度をNOxセンサ2に
て検出しているが、他の酸素センサを用いて酸素濃度を
検出するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下検出
装置全体の構成を表わす概略構成図である。
【図2】 実施例のNOxセンサの取付位置を表す説明
図である。
【図3】 実施例のNOxセンサの構成を表わす分解斜
視図である。
【図4】 実施例のNOxセンサから出力される第2ポ
ンプ電流の波形図である。
【図5】 実施例のECUにおいて繰返し実行される機
能低下検出処理を表わすフローチャートである。
【図6】 第2実施例における機能低下検出処理を表す
フローチャートである。
【図7】 第2ポンプ電流を温度補正する際に使用され
るマップの一例を表すグラフである。
【図8】 NOx吸蔵触媒のNOx吸蔵能力が極端に低
下した場合に検出される第2ポンプ電流の波形図であ
る。
【図9】 酸素濃度と第1ポンプ電流との関係、及び窒
素酸化物濃度と第2ポンプ電流との関係を模式的に表す
グラフである。
【図10】 NOxを含まない被測定ガスの酸素濃度
(空燃比)と第2ポンプ電流との関係を表わすグラフで
ある。
【図11】 第2ポンプ電流のオフセットの温度特性を
測定した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
2…NOxセンサ 4…第1ポンプセル 6…酸素
濃度測定セル 8…第2ポンプセル 12…ヒータ 18,22,
24…固体電解質層 20…第1測定室 26…第2測定室 28…スペ
ーサ 40…駆動回路 42…検出回路 44…ヒー
タ通電回路 46…温度センサ 47…圧力センサ 48…回転
センサ 50…ECU 52…エンジン制御装置 S1
…内燃機関 S2…排気管 S3…NOx吸蔵触媒 S4
…吸気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 27/419 G01N 27/46 327N 27/416 331

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素イオン伝導性の固体電解質層を多孔
    質の電極で挟んでなる第1酸素ポンピングセル及び酸素
    濃度測定セルを有し、第1拡散律速層を介して被測定ガ
    ス側に連通された第1測定室と、酸素イオン伝導性の固
    体電解質層を多孔質の電極で挟んでなる第2酸素ポンピ
    ングセルを有し、第2拡散律速層を介して前記第1測定
    室と連通された第2測定室とを備えると共に、前記各セ
    ルを所定の活性温度まで加熱するヒータを備えたNOx
    センサを、内燃機関の排気管に取り付けられた窒素酸化
    物吸蔵触媒の下流に配置して、該窒素酸化物吸蔵触媒の
    機能低下を検出する検出方法であって、 前記酸素濃度測定セルの出力電圧が一定値となるように
    前記第1酸素ポンピングセルに第1ポンプ電流を流し
    て、前記第1測定室内の酸素濃度を一定に制御すると共
    に、前記第2酸素ポンピングセルに前記第2測定室から
    酸素を汲み出す方向に一定電圧を印加することにより、
    被測定ガス中の窒素酸化物濃度に応じて前記第2酸素ポ
    ンピングセルに流れる第2ポンプ電流を検出し、燃料に
    対する酸素の割合の大きい希薄空燃比での内燃機関の運
    転制御が開始された後に、予め設定された固定値分だけ
    前記第2ポンプ電流の増加を検出すると、前記窒素酸化
    物吸蔵触媒の吸蔵能力が低下していると判定することを
    特徴とする窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の検出方法において、前
    記第2ポンプ電流の前記固定値分の増加に要する時間
    が、予め設定された時間しきい値より小さい場合に、前
    記窒素酸化物吸蔵触媒の吸蔵能力に異常があると判定す
    ることを特徴とする窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下検出
    方法。
  3. 【請求項3】 酸素イオン伝導性の固体電解質層を多孔
    質の電極で挟んでなる第1酸素ポンピングセル及び酸素
    濃度測定セルを有し、第1拡散律速層を介して被測定ガ
    ス側に連通された第1測定室と、酸素イオン伝導性の固
    体電解質層を多孔質の電極で挟んでなる第2酸素ポンピ
    ングセルを有し、第2拡散律速層を介して前記第1測定
    室と連通された第2測定室とを備えると共に、前記各セ
    ルを所定の活性温度まで加熱するヒータを備えたNOx
    センサを、内燃機関の排気管に取り付けられた窒素酸化
    物吸蔵触媒の下流に配置して、該窒素酸化物吸蔵触媒の
    機能低下を検出する検出装置であって、 前記酸素濃度測定セルの出力電圧が一定値となるように
    前記第1酸素ポンピングセルに第1ポンプ電流を流し
    て、前記第1測定室内の酸素濃度を一定に制御する第1
    ポンプ電流制御手段と、 前記第2酸素ポンピングセルに前記第2測定室から酸素
    を汲み出す方向に一定電圧を印加する定電圧印加手段
    と、 被測定ガス中の窒素酸化物濃度に応じて前記第2酸素ポ
    ンピングセルに流れる第2ポンプ電流を検出する第2ポ
    ンプ電流検出手段と、 燃料に対する酸素の割合の大きい希薄空燃比による内燃
    機関の運転制御が開始された後に、予め設定された固定
    値分だけ前記第2ポンプ電流の増加を検出すると、前記
    窒素酸化物吸蔵触媒の吸蔵能力が低下していると判定す
    る第1判定手段と、 を備えることを特徴とする素酸化物吸蔵触媒の機能低下
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1酸素ポンピングセルに流れる第
    1ポンプ電流から被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸
    素濃度検出手段と、 該酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度に応じて、
    前記第2ポンプ電流検出手段での検出結果を補正するこ
    とにより該検出結果に含まれる前記第2ポンプ電流のオ
    フセットの変動分を補償する第1補正手段と、 を設けたことを特徴とする請求項3に記載の窒素酸化物
    吸蔵触媒の機能低下検出装置。
  5. 【請求項5】 前記NOxセンサの温度を検出する温度
    検出手段と、 該温度検出手段にて検出された前記NOxセンサの温度
    に応じて、前記第2ポンプ電流検出手段での検出結果を
    補正することにより該検出結果を温度補償する第2補正
    手段と、 を設けたことを特徴とする請求項3または請求項4に記
    載の窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1判定手段にて前記第2ポンプ電
    流の前記固定値分の増加が検出されるのに要する時間を
    測定する電流増加時間測定手段と、 該電流増加時間測定手段での検出結果が、予め設定され
    た時間しきい値より小さい場合に、前記窒素酸化物吸蔵
    触媒の吸蔵能力に異常があると判定する第2判定手段
    と、 を備えることを特徴とする請求項3ないし請求項5のい
    ずれかに記載の窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下検出装
    置。
  7. 【請求項7】 前記窒素酸化物吸蔵触媒に流入する排気
    ガスの流量及び該排気ガス中の窒素酸化物濃度を検出す
    る流入ガス状態検出手段と、 該流入ガス状態検出手段の検出結果に応じて、流量が多
    いほど、また窒素酸化物濃度が高いほど前記時間しきい
    値を小さな値に設定する時間しきい値設定手段を設けた
    ことを特徴とする請求項6に記載の窒素酸化物吸蔵触媒
    の機能低下検出装置。
  8. 【請求項8】 前記流入ガス状態検出手段は、内燃機関
    の運転状態から前記排気ガスの流量及び該排気ガス中の
    窒素酸化物濃度を推定することを特徴とする請求項7に
    記載の窒素酸化物吸蔵触媒の機能低下検出装置。
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