JPH11257867A - 真空炉における給電方式 - Google Patents

真空炉における給電方式

Info

Publication number
JPH11257867A
JPH11257867A JP7503198A JP7503198A JPH11257867A JP H11257867 A JPH11257867 A JP H11257867A JP 7503198 A JP7503198 A JP 7503198A JP 7503198 A JP7503198 A JP 7503198A JP H11257867 A JPH11257867 A JP H11257867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
power supply
water
vacuum
induction heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7503198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3850547B2 (ja
Inventor
Kenji Abiko
兼次 安彦
Yoshihiro Ashino
圭宏 芦野
Hitoshi Kono
等 河野
Masanori Tsuda
正徳 津田
Masahiro Tadokoro
昌宏 田所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac PHI Inc
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Ulvac PHI Inc
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac PHI Inc, Shinko Electric Co Ltd filed Critical Ulvac PHI Inc
Priority to JP07503198A priority Critical patent/JP3850547B2/ja
Publication of JPH11257867A publication Critical patent/JPH11257867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3850547B2 publication Critical patent/JP3850547B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)
  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部電源から誘導加熱コイルに対し給電する
交流電流の誘導電流などによる電力損失をなくし、真空
槽内を高真空度に保つことができる給電方式を提供す
る。 【解決手段】 内周から順に、銅管製の内管22および
中管23と、ステンレス鋼管製の外管24を所定の空隙
25、26を介して同軸に配置し、内管22と中管23
とは両端側で絶縁キャップにより電気的に絶縁し、且つ
空隙25を封止し、内管22と中管23とをそれぞれ電
極組立体20の第1電極29、第2電極を介して誘導加
熱コイル21の両端に接続し、内管22の中空部36お
よび空隙26には軸方向に対向して流れる冷却水を通水
し、空隙25には空気が封入され、真空槽のフランジ3
4、ケーブルフランジ35などを介して真空槽に固定さ
れ、外管24の外周面は電解研磨処理などが適用できる
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空誘導溶解炉や
コールドクルシブル溶解炉(コールドウォール溶解炉と
も呼ぶ)など誘導加熱装置の交流電力給電方式に関し、
さらに詳しくは真空槽または雰囲気槽中で電磁誘導加熱
するための誘導加熱コイルに高周波、中周波などの交流
電力を給電するための改良された給電方式の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】交流電流による電磁誘導加熱により金属
または合金などを溶解する装置の代表例として、真空誘
導溶解炉について従来の技術を説明する。真空誘導溶解
炉では、外気に対して気密にされた真空槽内に、銅管な
どの金属導体を螺旋状に巻回した誘導加熱コイルと、こ
の誘導加熱コイルの内側に被溶解金属を収容する底付円
筒形などのルツボを配置し、誘導加熱コイル内の中空部
には冷却水を通水している。誘導加熱コイルに高周波電
流などの交流電流を通電すると交番磁界が生じ、特に磁
束密度が大きいルツボの内側に装入された被溶解金属は
誘導電流(渦電流)により発熱して溶解される。真空槽
の外部に配置された電源から真空槽内の誘導加熱コイル
に交流電力を供給する給電手段としては種々の方法が採
用されているが、特に真空槽内では導体や絶縁(被覆)
材自体も温度が上昇しやすいため、一般には冷却水通路
を備えた水冷ケーブルが使用されている。以下に給電手
段としての各種方式を説明する。
【0003】(1)水冷ケーブル方式 図3は、ゴム管1を使用した水冷ケーブル3の真空槽
(図示を省略)への引き込み構造を示すもので、同図
(A)は水冷ケーブル3の軸線に沿って切断した正面断
面図であり、同図(B)は同図(A)のA−A矢視側断
面図である。これらの図で、1はゴム管、2は銅製など
の導体棒、3は水冷ケーブル、4、5は外形が円板状
で、それぞれ貫通穴4a、5aを有する絶縁フランジ、
6は開口部が円形である真空槽のフランジ、6aはOリ
ング、6b、6cはそれぞれ絶縁フランジ4、5を真空
槽のフランジ6に固定するボルトとナットであり、7は
略中空円錐台形で前記水冷ケーブル3を貫入したゴムフ
ランジである。水冷ケーブル3の導体棒2とゴム管1と
の間の空間には冷却水が通水され、図示しない真空槽内
の誘導加熱コイルの両端に継手を介して電気的に且つ通
水路を兼ねて接続されている。この方式では、水冷ケー
ブル3の外周側にゴム管1を配して絶縁性を確保し、且
つボルト6bとナット6cとにより締め付けてゴムフラ
ンジ7とOリング6aの弾性力により真空槽内の気密を
保持している。
【0004】(2)銅管平行配置方式 図4は、銅製の導体管8とした水冷ケーブル9の真空槽
(図示を省略)内への引き込み構造を示す断面図であ
る。同図において、8は電力を供給する銅製の導体管、
9は水冷ケーブル、10、11は絶縁フランジ、12は
銅フランジ、12aはOリングで、6、6a、6bおよ
び6cは、図3と同様にそれぞれフランジ、Oリング、
ボルトおよびナットである。2本の導体管8の内側には
冷却水が通水される水冷ケーブル9とされ、図示しない
真空槽内の誘導加熱コイルの両端に継手を介して電気的
に且つ通水路を兼ねて接続されている。この方式では、
絶縁フランジ10、11により2本の水冷ケーブル9間
および真空槽と電気的に絶縁され、且つボルト6bとナ
ット6cとを締め付けてOリング6a、12aの弾性力
により真空槽内の気密を保持している。
【0005】(3)同心2重管方式 図5は、2本の導体管13、14が同心に2重に配置さ
れた水冷ケーブル15の要部を軸線に沿って切断した断
面図である。導体管13、14は、銅管製でそれぞれ直
径が異なる管として形成され、同心に配置されている。
外側の導体管14の一方(図で右側)の端部は絶縁キャ
ップ16により封止され内側の導体管13と絶縁されて
いる。導体管14の一方(右側)の端部近くには、銅製
の枝管14aがロウ付けなどの手段により分岐して接続
されて導体管14の一部として構成され、導体管13、
14のそれぞれ内径側には軸方向に向流し誘導加熱コイ
ルを経由して往復する冷却水が通水されている。真空槽
内に配置される水冷ケーブル15の図示しない他方(左
側)の端部も、上記と同様に構成され、導体管13、1
4は、それぞれ誘導加熱コイルの両端に電気的に且つ通
水路を兼ねて接続されている。この方式の水冷ケーブル
15の真空槽内への引き込み構造は、図示を省略する
が、図3(A)または図4と同じ方法を利用でき、同軸
に構成されているため水冷ケーブルが1本である点だけ
が異なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の各方
式による給電方式にはそれぞれ次に示すような欠点が生
じている。 (1)水冷ケーブル方式 水冷ケーブルは外周側にゴム管を配置しているため、可
とう性と絶縁性とを有しているが、真空槽内で高温およ
び真空雰囲気に曝されるとゴムの内部からガスを放出す
る傾向が大きい。このため、放出ガス量を10-3Pa・
3/s・m2より低く保つことが困難である(「真空ハ
ンドブック」による)。また有機化合物である絶縁フラ
ンジを使用した場合、同様に放出ガス量は10-4Pa・
3/s・m2(ほぼ10-7Torr)程度までにしか低
くできない(同書による)。上記のそれぞれの部材が、
ともにガスを放出するため、真空槽内の真空度はさらに
低下し、被溶解材料または溶湯をガスが汚染して高純度
の金属や合金の溶解ができなくなっている。
【0007】(2)銅管平行配置方式 一対の水冷ケーブル9(図4参照)が、それぞれの周囲
に発生する漏れ磁束は水冷ケーブル中を流れる電流の方
向が逆であるため、水冷ケーブルを近接すれば漏れ磁束
の量を小さくできるが、近接寸法に限度がある上、原理
的に漏れ磁束による電流損失を全くなくすことはできな
い。例えば、銅管平行配置方式(図4)の場合、銅管外
径φ31.8、銅管中心軸間隔70mmおよび銅管平行
部の長さを0.8m(真空側0.567m、大気側0.
233m)とし、また導通電流を3000A、10kH
zとして抵抗損失を計算すると約4kWとなる(抵抗
0.45mΩ)。一方、平行配置の銅管のインダクタン
スはL=0.47μHで同じく導通電流を3000Aと
すると、銅管周囲に生ずる磁束は1.41mWbとな
る。後述する本発明のケーブルで使用すると考えられる
大きさのステンレス製ノズルより真空槽内と大気側間を
出入するものとして電力損失を算出する(ノズル内径φ
203.3、長さ175mm)。ケーブルより発生して
いる磁束がノズル内表面におよぼす磁束密度は、最大8
00ガウス(0.08テスラ)、10kHzの交番磁束
となるため誘導加熱される電力損失はノズル全体で37
kWにもなる。そこで銅管平行配置方式をこのまま適用
すると合計40kW以上もの損失となってしまう。実用
的には、前記ノズルを大口径のものとして使用せざるを
得ないので大口径ノズルの製作コストの増大、および絶
縁板の面積の増大に伴う放出ガス量の増大という欠点が
ある。また、2本の銅管の外表面が真空槽内で露出して
いるため、後述するようにこれらの表面からのガス放出
量が大きく真空槽内の真空度を低下(悪く)させる要因
になり、高品質の製品が得られない。
【0008】(3)同心2重管方式 図5の構成で導体管13、14間に電圧を負荷すると、
電流の方向が相互に逆であるため漏れ磁束は互いに相殺
されて誘導電流損失はなくなるが、冷却水を介して電気
的に接続されているため、冷却水の電気抵抗による電力
損失が発生する。この電力損失量Pは、図6に示す単純
化した同心2重管の模式図の構成により、理論的に次の
式(1)〜(3)により得られる。なお、図6の17と
18はそれぞれ管状の導体で、それらの間には冷却水が
充填されている。 (S1+S2)/2=S (1) R=ρ(M/S) (2) P=V2/R (3) S1:導体管18に対向する導体17の内表面積(m
2) S2:導体管17に対向する導体18の外表面積(m
2) R :導体管17、18間の電気抵抗値(Ω) ρ :冷却水の比(電気)抵抗(Ωmm2/m) M :導体管17、18の間隔(m) P :電力損失量(kW) V :導体管17、18間の電圧(V) このように、導体管17、18の形状と水の比抵抗値に
依存する量の電力損失が生じ、溶解のために使用する電
力量が低減されて溶解効率が低下する。上記のような従
来技術における真空度の低下要因および電力損失をなく
し、高真空度雰囲気において高い電力効率で高純度の製
品を溶解できる給電方式を提供することを本発明の課題
とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の真空炉における
給電方式は、水冷ケーブルと電極組立体と絶縁キャップ
と固定部などから構成される。水冷ケーブルは、共に銅
管製で導体としての内管と中管と、ステンレス鋼管製の
外管とを、半径方向内方から内管、中管、外管の順に同
軸に且つ相互に半径方向に所定の間隔の空隙を有して同
軸に配置したものである。上記の内管と中管とは、両端
側で絶縁キャップを介して電気的に絶縁され、内管の中
空部および中管と外管との間の空隙には、軸方向に向流
し往復する冷却水を通水し、絶縁キャップで両端を封止
された内管と中管との間の空隙には空気が封入されてい
る。電極組立体には誘導加熱コイルの両端に電気的に且
つ通水路として接続される第1電極と第2電極とを相互
に絶縁して備え、第1電極と第2電極にはそれぞれ外周
側が導電性材料にされた通水路が接続されている。前記
の内管と中管とは、それぞれ誘導加熱コイルの両端に、
通水路と第1電極または通水路と第2電極を介し、電気
的に且つ通水路を兼ねて接続されている。水冷ケーブル
は、固定部としての真空槽のフランジとケーブルフラン
ジを介して真空槽内を気密に保持し、且つ真空槽とは電
気的に絶縁されて固定される。さらに、真空槽内の雰囲
気に曝される水冷ケーブルの外管として、少なくとも外
周面が電解研磨処理など超高真空に対応する処理が施さ
れたステンレス鋼管を使用することができる。本発明の
真空炉の給電方式は、上記の構成により従来の技術によ
る給電方式で生じていた課題を解決することができる。
【0010】上記のように、2つの導体である内管と中
管とを同軸に配置し、且つ相互間に空気を配置し、ま
た、これらの外周側にステンレス鋼製の外管を配置した
ことにより次に示すような各種の改善が達成された。 1)2つの導体管からの漏れ磁束が相殺され誘導電流損
失が生じない。 2)2つの導体管の間が空気により絶縁され冷却水の電
気抵抗による電力損失が生じ ない。 3)外周側のステンレス鋼は真空および高温雰囲気中で
の発生ガス量が少ないため、真空槽内の真空度を高くす
ることができる。 4)ステンレス鋼は銅より強度が大きいため水冷ケーブ
ルの使用中の変形などが生じにくい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1と図
2を参照して要部のみについて説明する。図1は、本発
明の真空炉における給電方式を示す部分断面正面図であ
り、図2は図1のA部の誘導加熱コイル21内にルツボ
31を配置した側断面図である。本発明の真空炉におけ
る給電方式は、3本の同軸管による水冷ケーブル19の
一方(図で右側)の端部が、電極組立体20を介して誘
導加熱コイル21に、他方の端部が図示しない電源およ
び給排水系に接続されたものである。水冷ケーブル19
は、銅管製で導体としての内管22と中管23と、ステ
ンレス鋼管製の外管24とが、半径方向内方から内管2
2、中管23、外管24の順にそれぞれ所定の間隔の空
隙25、26を有して同軸に配置されているもので、内
管22と中管23とは両端側で絶縁キャップ27、28
を介して電気的に絶縁され、且つ内管22と中管23と
の間の空隙25が封止されているものである。電極組立
体20には、相互に絶縁された第1電極29と第2電極
30と、これらの電極に接続された導電性材料内に形成
された通水路31、32が備えられている。水冷ケーブ
ル19を、真空槽の外部から内部に向かって気密に、且
つ絶縁性を保って引き込むための固定構造は従来の技術
による種々の手段を利用できるが、この例では、真空槽
のノズル33のフランジ34に、水冷ケーブル19の外
周側の外套部材38に必要により絶縁して取り付けたケ
ーブルフランジ35を、図示しないOリング等を介して
固定している。なお、図2の37はルツボである。
【0012】上記の構成により、図示しない外部電源か
ら内管22、通水路31の周壁31a、第1電極29、
誘導加熱コイル21、第2電極30、通水路32の周壁
32a、中管23を経由して外部電源に戻る電路が接続
され、交流電力が誘導加熱コイルに給電される。また、
内管22の中空部36と前記の空隙26には軸方向に対
向して流れる冷却水が通水され、冷却水が中空部36、
通水路31、誘導加熱コイル21の中空部、通水路3
2、空隙26の順に流れ排水される。内管22と中管2
3との間の空隙25には空気が封入されて加熱用交流電
力の導体である内管22と中管23とを絶縁している。
上記の構成による本発明の真空炉の給電方式は、次のよ
うな特徴を有する。 1)水冷ケーブルの2つの導体が同心に配置されている
ため漏れ磁束が相殺され誘導電流損失がほとんど生じな
い。例えば、同軸内管φ40、中管φ100、同軸ケー
ブルの長さ0.75m(真空側0.4m、大気側0.3
5m)として導通電流3000A、10kHzとして抵
抗損失を計算すると約2kWとなる。よって銅管平行配
置方式に比べて、ほぼ半減する。一方、同軸ケーブルの
インダクタンスは0.14μHで同じく導通電流300
0Aとすると、発生磁束は0.42mWbとなる。しか
し、この磁束はほとんど同軸ケーブルの内管と中管の間
に存在し、同軸ケーブル外周囲にはない。よって外部金
属、例えば前述の真空槽内外を出入りするためのステン
レス製ノズルを誘導加熱するようなことがない。そこ
で、本発明による水冷ケーブルの損失は約2kWとな
る。 2)水冷ケーブルの2つの導体管の間が空気により絶縁
されるため従来のような冷却水の電気抵抗による電力損
失が生じない。 3)水冷ケーブルの外周側にステンレス鋼が採用されて
いるため真空および高温雰囲気中に曝しても発生ガス量
が少なく、真空槽内の真空度を高くすることができる。
例えば、機械研磨した銅の場合は4.7×10-6Pa・
3/s・m2までの放出ガス量を達成できるが、機械研
磨したステンレス鋼の場合は2.8×10-6Pa・m3
/s・m2にまで放出ガス量を低くできる。(いずれ
も、「真空ハンドブック」による)。さらに、外管とし
て電解研磨したステンレス鋼を使用すると、放出ガス量
を、10-8Pa・m3/s・m2まで大幅に低くすること
が可能である。 4)水冷ケーブルの外周側に、銅より強度が大きいステ
ンレス鋼が支持部材として使用されているため、使用中
の変形などが生じにくい。
【0013】
【発明の効果】上記の構成による本発明の真空炉の給電
装置は、誘導加熱コイルに供給する電力の誘導電流損失
や冷却水の電気抵抗による損失をなくし、また、真空槽
内の真空度を低下させないため、高真空中での溶解を可
能にすると共に、水冷ケーブルの剛性を大きくして構造
的に安定させるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空炉における給電方式の一実施の形
態を示す部分断面正面図である。
【図2】図1中のA部の誘導加熱コイル内にルツボを配
置した側断面図である。
【図3】従来技術によるゴム管を使用した水冷ケーブル
とその真空槽内への引き込み構造を示すもので、同図
(A)は水冷ケーブルの軸線に沿って切断した断面正面
図であり、同図(B)は同図(A)のA−A矢視断面図
である。
【図4】別の従来技術による銅管を導体とした水冷ケー
ブルと、その真空槽内への引き込み構造を示す断面図で
ある。
【図5】従来の技術による更に別の2本の導体管が同心
に配置された水冷ケーブルの要部を軸に沿って切断した
断面図である。
【図6】図5を単純化した2重同軸管の模式図である。
【符号の説明】
19:水冷ケーブル 20:電極組立体 21:誘導加熱コイル 22:内管 23:中管 24:外管 25、26:空隙 27、28:絶縁キャップ 29:第1電極 30:第2電極 31、32:通水路 33:ノズル 34:フランジ 35:ケーブルフランジ 36:中空部 37:ルツボ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芦野 圭宏 神奈川県茅ヶ崎市円蔵370番地 アルバッ ク・ファイ株式会社内 (72)発明者 河野 等 愛知県伊勢市竹ケ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 津田 正徳 愛知県伊勢市竹ケ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 田所 昌宏 愛知県豊橋市三弥町字元屋敷150番地 神 鋼電機株式会社豊橋事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空槽内のルツボ(37)中に装入され
    た被溶解金属または合金を加熱して溶解するため、前記
    ルツボ(37)の外周に配置された誘導加熱コイル(2
    1)に外部電源からの高周波など交流電流を給電するた
    めの給電方式として、 半径方向内方から内管、中管、外管の順にそれぞれ所定
    の間隔の空隙(25)と(26)を有して同軸に配置さ
    れ、銅または鋼管製で導体としての内管(22)および
    中管(23)と、外管(24)とを有し、前記内管(2
    2)と中管(23)とは両端側で絶縁キャップ(27、
    28)を介して電気的に絶縁され、前記内管(22)と
    中管(23)との間の空隙(25)が封止されている水
    冷ケーブル(19)と、 相互に絶縁された第1電極(29)と第2電極(30)
    と、これらの電極にそれぞれ接続された導電性部材内に
    形成された通水路(31、32)とを備えた電極組立体
    (20)と、 を含んで成り、 前記水冷ケーブル(19)は、外套の外周側に絶縁して
    取り付けたケーブルフランジ(35)が真空槽のノズル
    (33)のフランジ(34)に気密手段を介して真空槽
    に固定され、 前記内管(22)と中管(23)とは、それぞれ通水路
    (31、32)に、前記第1電極(29)と第2電極
    (30)とは、それぞれ前記誘導加熱コイル(21)の
    両端に接続され、外部電源からの交流電力が前記誘導加
    熱コイル(21)に給電されることを特徴とする真空炉
    における給電方式。
  2. 【請求項2】 前記内管(22)の中空部(36)と前
    記空隙(26)とには軸方向に向流され前記誘導加熱コ
    イル(21)内を経由する冷却水が通水されて、前記空
    隙(25)には空気が封入され、前記内管(22)と中
    管(23)とが絶縁されていることを特徴とする請求項
    1記載の真空炉における給電方式。
  3. 【請求項3】 前記外管(24)がステンレス鋼製で、
    少なくともその外周面が電解研磨処理などの放出ガスを
    少なくする表面処理が施工されていることを特徴とする
    請求項1記載の真空炉における給電方式。
  4. 【請求項4】 前記真空槽内の圧力を10-7Torr未
    満に保持可能であることを特徴とする請求項1記載の真
    空炉における給電方式。
JP07503198A 1998-03-10 1998-03-10 真空炉における給電方式 Expired - Fee Related JP3850547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07503198A JP3850547B2 (ja) 1998-03-10 1998-03-10 真空炉における給電方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07503198A JP3850547B2 (ja) 1998-03-10 1998-03-10 真空炉における給電方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11257867A true JPH11257867A (ja) 1999-09-24
JP3850547B2 JP3850547B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=13564420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07503198A Expired - Fee Related JP3850547B2 (ja) 1998-03-10 1998-03-10 真空炉における給電方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3850547B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073450A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Meidensha Corp 高周波給電用導体
JP2008546570A (ja) * 2005-06-22 2008-12-25 ロックツール 誘導加熱デバイスおよびそれを使用して部品を製作する方法
JP2011076843A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Sinfonia Technology Co Ltd 水冷ケーブル及び真空加熱装置
CN102328145A (zh) * 2011-07-28 2012-01-25 无锡四方集团真空炉业有限公司 钎焊炉炉体电极装置
KR101142843B1 (ko) 2010-06-21 2012-05-11 주식회사 동양유도로 전극 장치
CN102519266A (zh) * 2011-12-14 2012-06-27 张家港圣汇气体化工装备有限公司 高温真空炉的水冷电极
KR101201397B1 (ko) 2010-06-21 2012-11-14 한국원자력연구원 유도로 복합장치
CN103052192A (zh) * 2012-12-04 2013-04-17 江苏华盛天龙光电设备股份有限公司 通电通水两用的同轴电极
CN106493338A (zh) * 2016-12-28 2017-03-15 张斌 金属压铸机及其水冷同轴电极
CN109196948A (zh) * 2016-05-31 2019-01-11 德国航空航天中心 感应加热设备、维修方法和真空罩设备

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546570A (ja) * 2005-06-22 2008-12-25 ロックツール 誘導加熱デバイスおよびそれを使用して部品を製作する方法
JP2007073450A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Meidensha Corp 高周波給電用導体
JP4710498B2 (ja) * 2005-09-09 2011-06-29 株式会社明電舎 高周波給電用導体
JP2011076843A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Sinfonia Technology Co Ltd 水冷ケーブル及び真空加熱装置
KR101142843B1 (ko) 2010-06-21 2012-05-11 주식회사 동양유도로 전극 장치
KR101201397B1 (ko) 2010-06-21 2012-11-14 한국원자력연구원 유도로 복합장치
CN102328145A (zh) * 2011-07-28 2012-01-25 无锡四方集团真空炉业有限公司 钎焊炉炉体电极装置
CN102519266A (zh) * 2011-12-14 2012-06-27 张家港圣汇气体化工装备有限公司 高温真空炉的水冷电极
CN103052192A (zh) * 2012-12-04 2013-04-17 江苏华盛天龙光电设备股份有限公司 通电通水两用的同轴电极
CN109196948A (zh) * 2016-05-31 2019-01-11 德国航空航天中心 感应加热设备、维修方法和真空罩设备
CN106493338A (zh) * 2016-12-28 2017-03-15 张斌 金属压铸机及其水冷同轴电极
CN106493338B (zh) * 2016-12-28 2019-03-08 张斌 金属压铸机及其水冷同轴电极

Also Published As

Publication number Publication date
JP3850547B2 (ja) 2006-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110067712B (zh) 一种感生轴向磁场的磁等离子体推力器
JPH11257867A (ja) 真空炉における給電方式
JPS58148659A (ja) 電磁ポンプ
US3895432A (en) Method of electrically joining together two bimetal tubular superconductors
JPH03197670A (ja) 陰極スパツタリング装置
JPH0449760B2 (ja)
US4034250A (en) Plasmatron
US4024370A (en) Toroidal resistance welding transformer
JPS5921596A (ja) 無るつぼ帯域溶融用の偏平誘導コイル
US3686421A (en) Unitized electride holder and arm for electric arc furnace electrodes or the like
US3398229A (en) Nonconsumable arc electrode
US4506132A (en) Induction coil in the form of a flat coil for crucible-free floating zone melting
CN115846525A (zh) 一种钛合金-不锈钢管材的磁脉冲胀形连接装置及方法
US3369067A (en) Nonconsumable annular fluid-cooled electrode for arc furnaces
KR20110035070A (ko) 피드스루
CN210518975U (zh) 一种用于电弧等离子体发生器的水电联接装置
CN210068399U (zh) 一种感生轴向磁场的磁等离子体推力器
CN110213873B (zh) 一种用于电弧等离子体发生器的水电联接装置
US3452249A (en) Method and apparatus for containing a plasma produced by opposed electrodes
US4841098A (en) High power radio frequency energy feedthrough for high vacuum vessel
US3316444A (en) Arc heater for use with three-phase alternating current source and chamber and electrode structure for use therein
US3505460A (en) Electric arc vacuum furnace employing nonconsumable electrode
HU187997B (en) Electrode set for arc furnace
US3377418A (en) Small diameter fluid cooled arc-rotating electrode
US3035142A (en) Induction heating device for rod and tube-shaped material

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees