JPH11257606A - 噴霧燃焼式バーナ - Google Patents

噴霧燃焼式バーナ

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Publication number
JPH11257606A
JPH11257606A JP7356298A JP7356298A JPH11257606A JP H11257606 A JPH11257606 A JP H11257606A JP 7356298 A JP7356298 A JP 7356298A JP 7356298 A JP7356298 A JP 7356298A JP H11257606 A JPH11257606 A JP H11257606A
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JP
Japan
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primary air
air chamber
electrode rod
chamber
combustion
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Application number
JP7356298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Tanaka
祥雄 田中
Makoto Saotome
誠 早乙女
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】噴霧燃焼式バーナにおいて、通常燃焼時におけ
る燃焼安定性を良好に確保しつつ、着火性能を向上させ
ることを目的とする。 【解決手段】一次空気室62内に噴霧ノズル50と点火
電極棒52とを設けるとともに、一次空気室62の外周
壁72に複数の一次空気孔74を周方向に均等なピッチ
で設け、一次空気室62から燃焼筒64内に向けて一次
空気流を生ぜしめつつ、噴霧ノズル50より燃焼筒64
内に燃料を噴霧し且つ電極棒52からのアークPにより
燃料を着火させる形式の噴霧燃焼式バーナにおいて、一
次空気室62の外周壁72に且つ一対の電極棒52の真
上の位置に着火空気孔94を1つだけ設ける。そしてそ
の着火空気孔94からの一次空気室62への空気導入に
より、一次空気室62内の一次空気流を、電極棒52部
分において周方向に局部的に増大させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は噴霧燃焼式バーナ
に関し、詳しくは一次空気室内に噴霧ノズルと電極棒と
を設け、一次空気室内の一次空気流の下で噴霧ノズルか
ら燃焼筒内に燃料噴霧を行うとともに、電極棒からのア
ークにより着火を行う形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
一次空気室内に噴霧ノズルと電極棒とを設けるととも
に、その一次空気室の外周壁に一次空気導入用の複数の
一次空気孔を周方向に均等なピッチで設け、その一次空
気室から隣接する燃焼筒内に向けて一次空気流を生ぜし
めつつ、噴霧ノズルより燃焼筒内に燃料を噴霧し且つ電
極棒よりアークを放って燃料を着火させる形式の噴霧燃
焼式バーナが公知である。
【0003】図7はその一例を示したものである。同図
において、200は燃焼筒202に隣接して筒体206
の内側に形成された一次空気室で、内部に噴霧ノズル2
08と電極棒210とが収容されている。ここで噴霧ノ
ズル208と電極棒210とは共通のホルダ212に取
り付けられ、保持されている。
【0004】一次空気室200の外周壁、つまり筒体2
06には一次空気孔214が周方向に均等なピッチで複
数形成されており、送風機から送り出されて筒体206
外部に至った空気が、それら一次空気孔214から一次
空気室200内に導入され、その一次空気室200内に
おいて軸方向の一次空気流が生ぜしめられて、その一次
空気流の下で、噴霧ノズル208から燃料が中心孔21
5を通じて燃焼筒202内に噴霧されるとともに、電極
棒210からアークが放たれ、以って燃料が着火される
ようになっている。
【0005】216は燃焼筒202の底部を構成するス
タビライザであって、中心孔215の周りに、二次空気
を通過させるための複数の通過孔218と、その通過孔
218の縁部より斜めに起立する形態の複数の旋回羽根
220とを有しており、隔壁222にて筒体206の内
側且つ一次空気室200と燃焼筒202との間に区画形
成された二次空気室224からの二次空気を、それら複
数の通過孔218を通じて燃焼筒202内に流入させる
とともに、旋回羽根220の作用で燃焼筒202内に旋
回流を起こさせるように構成されている。
【0006】二次空気室224の外周壁、つまり筒体2
06には、更に二次空気の導入口としての二次空気孔2
25が周方向に均等なピッチで複数形成されており、送
風機から送られてきた空気が、この二次空気孔225を
通じて二次空気室224内部へ、更にはスタビライザ2
16を通過して燃焼筒202内に流入するようになって
いる。
【0007】即ちこの例の噴霧燃焼式バーナの場合、送
風機から送られてきた空気が一次空気孔214と二次空
気孔225とを通じて、一次空気室200と二次空気室
224とに分配して供給され、燃焼筒202内へと流入
させられるようになっている。尚燃焼筒202には、送
風機から送られてきた空気の一部を燃焼筒202内に流
入させる三次空気孔226が形成されている。
【0008】燃焼量可変式のバーナの場合、燃焼範囲の
全領域において安定した燃焼を確保するために、噴霧ノ
ズル208及び電極棒210近傍の空気流を抑制するこ
とが必要である。一方において、着火時に安定した着火
性能を確保するためには噴霧ノズル208及び電極棒2
10近傍に所定量の空気流を生ぜしめることが求められ
る。
【0009】噴霧ノズル208,電極棒210近傍に所
定量の空気流を生ぜしめることによって、電極棒210
からのアークを燃焼筒202内に長く伸ばすことがで
き、燃焼筒202内に噴霧した燃料を良好に着火させる
ことができるのである。
【0010】そこでこの例のバーナでは、一次空気室2
00と二次空気室224とを形成してそれらを隔壁22
2にて区画し、送風機から送られてきた空気を、一次空
気孔214と二次空気孔225とから分配して一次空気
室200と二次空気室224とのそれぞれに導入するよ
うにし、且つその分配比率を二次空気室224側に多く
し、通常の燃焼時において一次空気室200内に導かれ
た一次空気の流れによって燃焼の安定性が損なわれるの
を極力回避するようにしている。
【0011】以上の説明から明らかなようにこの種形式
のバーナの場合、一次空気量を多くすると着火性能が向
上する一方で、その他の通常の燃焼時の燃焼安定性が損
なわれ、また逆に一次空気流を少なくして二次空気流の
比率を大きくすると、通常の燃焼時の燃焼安定性は良好
となる一方で、着火時の着火性能が低下するといった問
題を内包していた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して請求
項1のバーナは、一次空気室内に噴霧ノズルと電極棒と
を設けるとともに、該一次空気室の外周壁に、該一次空
気室に一次空気を導入するための複数の一次空気孔を周
方向に均等なピッチで設け、該一次空気室から隣接する
燃焼筒内に向けて一次空気流を生ぜしめつつ、前記噴霧
ノズルより該燃焼筒内に燃料を噴霧し且つ前記電極棒よ
りアークを放って該燃料を着火させる形式の噴霧燃焼式
バーナにおいて、前記一次空気室の外周壁に且つ前記電
極棒に対して軸直角方向直近位置に着火空気孔を周方向
に局所的に偏在形成し、該着火空気孔からの一次空気室
への空気導入により、該一次空気室内の一次空気流を前
記電極棒部分において周方向に局部的に増大させるよう
になしたことを特徴とする。
【0013】請求項2のバーナは、請求項1において、
前記着火空気孔が一対の前記電極棒の中間位置において
前記一次空気室の外周壁に1つだけ形成されていること
を特徴とする。
【0014】請求項3のバーナは、一次空気室内に噴霧
ノズルと電極棒とを設けるとともに、該一次空気室の外
周壁に、該一次空気室に一次空気を導入するための複数
の一次空気孔を設け、該一次空気室から隣接する燃焼筒
内に向けて一次空気流を生ぜしめつつ、前記噴霧ノズル
より該燃焼筒内に燃料を噴霧し且つ前記電極棒よりアー
クを放って該燃料を着火させる形式の噴霧燃焼式バーナ
において、前記噴霧ノズル及び電極棒を共通のホルダに
取り付けて保持させるとともに、該ホルダには、一次空
気を該電極棒の先端に向けて軸方向に流通案内する空気
ガイドを一体的に形成したことを特徴とする。
【0015】請求項4のバーナは、請求項3において、
前記空気ガイドが、前記ホルダの外面に形成されたガイ
ド溝であることを特徴とする。
【0016】請求項5のバーナは、請求項3,4の何れ
かにおいて、前記空気ガイドは、前記電極棒に対向する
側の面に且つガイド中心が一対の電極棒の中心に位置す
るように形成されていることを特徴とする。
【0017】請求項6のバーナは、請求項1〜5の何れ
かにおいて、前記一次空気室が、隣接する燃焼筒に対し
て中心孔において連通する状態で設けられているととも
に、該燃焼筒の底部が、二次空気の通過孔と旋回羽根と
を有し、該通過孔を通じて二次空気を該燃焼筒内に流入
させるとともに該旋回羽根の作用で旋回流を起させるス
タビライザとして構成される一方、前記中心孔の外周側
において該スタビライザと前記一次空気室との間に、隔
壁にて該一次空気室と区画された二次空気室が形成され
て、該二次空気室の外周部に二次空気の導入口が形成さ
れており、送風機から送られた空気が前記一次空気孔及
び該導入口を通じ、分配して前記一次空気室と二次空気
室とに流入するようにされていることを特徴とする。
【0018】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1のもの
は、一次空気室における外周壁の、電極棒に対して軸直
角方向直近位置に着火空気孔を局所的に偏在形成し、そ
の着火空気孔からの一次空気室への空気導入により、一
次空気室内の一次空気流を電極棒部分において周方向に
局部的に増大させるようになしたもので、この請求項1
のバーナにおいては、一次空気流の全体流量を特に多く
することなく、噴霧ノズル及び電極棒近傍部分のみ空気
流を局部的に増大させることができ、従って通常の燃焼
状態において燃焼安定性を損なうことなく、着火時の着
火性能を向上させることができる。即ちこの請求項1の
バーナにおいては、通常時の良好な燃焼安定性と、着火
時の良好な着火性能との両性能を共に確保することがで
きる。
【0019】請求項2のものは、一対の電極棒の中間位
置において着火空気孔を1つだけ形成するようになした
もので、このようにすれば、一次空気流全体の流量を可
及的に少なく抑えつつ、噴霧ノズル及び電極棒近傍の一
次空気流を効率高く局部的に多くし得、着火性能を高め
ることができる。
【0020】次に請求項3のものは、噴霧ノズル及び電
極棒を共通のホルダに取り付けて保持させ、そしてその
ホルダに、一次空気を電極棒の先端に向けて軸方向に流
通案内する空気ガイドを一体的に形成したもので、この
請求項3のバーナにおいても、一次空気流の全体流量を
特に多くすることなく電極棒及び噴霧ノズル近傍部分に
おいて一次空気流を効果的に惹起し得、以って電極棒か
らのアークを燃焼筒内に長く伸ばし得て、着火性能を高
めることができる。また一次空気流を特に多くしないこ
とから、通常の燃焼時の良好な燃焼安定性を確保するこ
とができる。
【0021】尚、一次空気室内にホルダとは別部材から
成る空気ガイド部材を取り付けて、その空気ガイド部材
により電極棒及び噴霧ノズル近傍に一次空気流をより強
く惹起するようになすことも考えられるが、この場合、
狭い一次空気室内が煩雑化するとともに、一次空気室内
の狭い場所に別部材を組み込むのが困難であるのに加え
て、その別部材を一次空気室内に設けることによって、
一次空気室内全体の一次空気流の流れに乱れが生じ、却
って着火性能を不安定化する要因になるといった問題が
発生する。
【0022】しかるにこの請求項3のバーナにおいて
は、ホルダ自体に空気ガイドを一体的に形成しているた
めそのような問題を生じない。加えて別部材をホルダと
は独立に一次空気室内に設ける場合、その空気ガイド部
材の取付位置を適性に位置決めしなけらなばならい問題
が生ずるが、請求項3に従って噴霧ノズル及び電極棒を
保持するホルダに空気ガイドを一体的に形成するように
なした場合、その空気ガイドを電極棒に対して適正な相
対関係位置に簡単に予め形成しておくことができる利点
が得られる。
【0023】この場合において、上記空気ガイドは、ホ
ルダの外面に形成したガイド溝となすことができる(請
求項4)。このようなガイド溝を形成することによっ
て、一次空気をそのガイド溝に沿って円滑に流通案内で
き、電極棒からのアークを燃焼筒内側に長く伸ばすため
の一次空気流を周方向局部に効果的に惹起することがで
きる。
【0024】上記空気ガイドは、上記ホルダの電極棒に
対向する側の面に且つガイド中心が一対の電極棒の中心
に位置するように形成することができる(請求項5)。
このようにすることによって、電極棒近傍において効果
的に一次空気流を増大せしめることができる。
【0025】上記説明から明らかなように、本発明は送
風機から送られてきた空気を一次空気孔及び二次空気の
導入口を通じて分配し、一次空気室と二次空気室とに流
入させる形式のバーナに適用して特に効果が大きい(請
求項6)。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は石油給湯機であって、ハ
ウジング12の内部にバーナ(ガンタイプバーナ)14
を有している。16は石油給湯機10における給水口で
あり、18は出湯口である。
【0027】給水口16に続く管路20上にはフローセ
ンサ22,給水サーミスタ24,水量制御弁26が設け
られており、また熱交換器28から出湯口18までの管
路30上にはミキシングタンク32,過圧逃し弁34が
設けられている。また、熱交換器28には熱交換器サー
ミスタ36が設けられている。尚38は排水栓である。
【0028】40は燃焼室で、この燃焼室40における
燃焼熱及び熱交換器28による熱交換作用によって、管
路20を通じて供給された水が加熱されてお湯とされ、
出湯口18から出湯される。尚42は排気口である。
【0029】バーナ14は、図2にも示しているように
空気を供給するための送風機44,燃料(石油燃料)を
送り出すための燃料ポンプ46,電磁弁48,噴霧ノズ
ル50,電極棒52,イグナイタ54を備えており、燃
料ポンプ46にて送り出した燃料を噴霧ノズル50から
噴霧してこれを燃焼させるようになっている。
【0030】ここで燃料ポンプ46は吐出圧可変式、即
ち燃料の供給量を連続的に変化させることのできるもの
とされている。即ちこの例のバーナ14は燃焼量が可変
式のバーナとされている。尚、56(図1参照)はオイ
ルストレーナで、58は炎検出器(CdS)であり、ま
た60は各種動作を制御する制御器である。
【0031】図3はバーナ14の要部を拡大して示した
ものである。同図において62は燃焼筒64に隣接して
筒体68の内側に形成された一次空気室で、内部に噴霧
ノズル50と一対の電極棒52(図4参照)とが収容さ
れている。ここで噴霧ノズル50と電極棒52とは、共
通のホルダ70に取り付けられ保持されている。
【0032】一次空気室62の外周壁72、つまり筒体
68には、一次空気孔74が周方向に均等なピッチで複
数形成されており、送風機44から送り出されて筒体6
8外部に至った空気が、それら一次空気孔74から一次
空気室62に導入され、その一次空気室62内において
軸方向の一次空気流が生ぜしめられ、そしてその一次空
気流の下で、噴霧ノズル50から燃料が中心孔78を通
じて燃焼筒64内に噴霧されるとともに電極棒52から
アークP(図4参照)が放電され、以って燃料が着火さ
れるようになっている。
【0033】76は燃焼筒64の底部を構成するスタビ
ライザであって、中心孔78の周りに、二次空気を通過
させるための複数の通過孔80と、その通過孔80の縁
部より斜めに起立する形態の複数の旋回羽根82とを有
しており、隔壁84にて筒体68の内側且つ一次空気室
62と燃焼筒64との間に区画形成された二次空気室8
6からの二次空気を、それら複数の通過孔80を通じて
燃焼筒64内に流入させるとともに、旋回羽根82の作
用で燃焼筒64内で旋回流を起こさせるように構成され
ている。
【0034】二次空気室86の外周壁88、つまり筒体
68には、更に二次空気の導入口としての二次空気孔9
0が周方向に均等なピッチで且つ一次空気孔74よりも
多数形成されており、送風機44から送られてきた空気
が、この二次空気孔90を通じて二次空気室86へ、更
にはスタビライザ76を通過して燃焼筒64内に流入す
るようになっている。
【0035】即ちこの例の噴霧燃焼式バーナ14の場
合、送風機44から送られてきた空気が、一次空気孔7
4と二次空気孔90とを通じて一次空気室62と二次空
気室86とに分配して供給され、燃焼筒64内へと流入
させられるようになっている。尚、燃焼筒64の外周壁
92には、送られてきた空気の一部を燃焼筒64内に流
入させる三次空気孔93が形成されている。
【0036】前記一次空気室62の外周壁72には、着
火空気孔94が形成されている。この着火空気孔94
は、一次空気孔74の前方且つ一対の電極棒52の真上
の位置、厳密には一対の電極棒52に対して軸直角方向
直近位置且つそれら一対の電極棒52の中間位置におい
て周方向に1つだけ形成されている。
【0037】本例のバーナの場合、送風機44から送ら
れて筒体68の外部に至った空気は、一次空気孔74,
二次空気孔90を通じてそれぞれ一次空気室62,二次
空気室86に分配して導入される。そして一次空気室6
2に導かれた空気によって燃焼筒64内に向かう軸方向
の一次空気流が生ぜしめられ、その一次空気流の下で噴
霧ノズル50から燃料が燃焼筒64内に噴霧されるとと
もに、電極棒52からアークPが放電され、燃料の着火
が行われる。
【0038】また、二次空気室86に流入した空気はス
タビライザ76を通過して燃焼筒64内に流入し、その
際に旋回羽根82の作用で燃焼筒64内で旋回流が生ぜ
しめられ、その旋回流に基づいて噴霧された燃料と空気
とが均一且つ良好に混合され、燃焼が行われる。尚、送
風機44から送られてきた空気の残りの部分が燃焼筒6
4の三次空気孔93を通じて燃焼筒64内に流入する。
【0039】本例のバーナ14においては、図4に示し
ているように一次空気室62の外周壁72に且つ一対の
電極棒52の真上の位置に着火空気孔94が1つだけ設
けられており、従ってこの着火空気孔94からも一次空
気室62に微量の空気が導入される。
【0040】而して着火空気孔94から導入された微量
の空気は、一対の電極棒52及び噴霧ノズル50の近傍
を中心孔78から燃焼筒64内に向かって流れる。従っ
て本例のバーナ14においては、一次空気室62内の空
気流が電極棒52の部分において周方向に局部的に増大
せしめられる。
【0041】この結果本例のバーナ14にあっては、一
次空気流の全体流量を特に多くすることなく、噴霧ノズ
ル50及び電極棒52近傍部分のみ空気流を局部的に増
大させることができ、従って通常の燃焼状態において燃
焼安定性を損なうことなく、着火時の着火性能を向上さ
せることができる。即ち本例のバーナ14においては、
通常時の良好な燃焼安定性と着火時の良好な着火性能と
の両性能を共に確保することができる。
【0042】図5及び図6は本発明の他の実施例を示し
ている。同図に示しているように、この例ではホルダ7
0の略前半部の上面、つまり一対の電極棒52側の面
が、前方に向かって斜め下方に傾斜する傾斜面96とさ
れており、その傾斜面96に沿って前後方向に断面形状
が湾曲面形状の空気ガイド溝(空気ガイド)98が形成
されている。
【0043】ここで空気ガイド溝98は、その溝中心が
一対の電極棒52の丁度中間に位置させられている。本
例においては、図5に示しているように着火空気孔94
が空気ガイド溝98の基端位置(図中右端位置)のほぼ
真上に形成されている。
【0044】この着火空気孔94は一対の電極棒52の
真上且つ中間位置に設けられている点は前記実施例と同
様である。尚、図6において100は噴霧ノズル取付口
であり、102は一次空気室62の底部を構成する円板
である。
【0045】本例の場合、着火空気孔94を通じて一次
空気室62に流入した空気が、空気ガイド溝98の案内
作用で電極棒52の先端部に向かって流れ、更に中心孔
78を通過して燃焼筒64内に流れ込む。
【0046】このような空気ガイド溝98を形成した場
合においても上記のような着火空気孔94を設けておく
のが望ましいが、この着火空気孔94は必ずしも必要な
ものではなく、場合によってこれを省略しても良いし、
一次空気孔74を図5に示す位置より若干前側(図中左
側)にずらした位置に設けておくことも可能である。ま
た更に、このような空気ガイド溝98以外の形態で空気
ガイドを形成するといったことも可能である。
【0047】以上のように構成された本例のバーナ14
においても、一次空気流の全体流量を特に多くすること
なく、電極棒52及び噴霧ノズル50近傍部分において
一次空気流を効果的に惹起し得、以って電極棒52から
のアークPを燃焼筒64内に長く伸ばし得て、着火性能
を高めることができる。また一次空気流を特に多くしな
いことから、通常の燃焼時の良好な燃焼安定性を確保す
ることができる。
【0048】本例に従って噴霧ノズル50及び電極棒5
2を保持するホルダ70に空気ガイド溝98を一体的に
形成した場合、その空気ガイド溝98を予め電極棒52
に対して適正な相対関係位置に簡単に形成しておくこと
ができる利点が得られる。
【0049】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるバーナを含む石油給湯
機の概略構成を示す図である。
【図2】図1におけるバーナの構成を示す図である。
【図3】図1,図2におけるバーナの要部を拡大して示
す図である。
【図4】図3のバーナの作用説明図である。
【図5】本発明の他の実施例のバーナの要部を拡大して
示す図である。
【図6】図5におけるホルダとその周辺部を拡大して示
す斜視図である。
【図7】従来の噴霧燃焼式バーナの要部を拡大して示す
図である。
【符号の説明】
14 バーナ 44 送風機 50 噴霧ノズル 52 電極棒 62 一次空気室 64 燃焼筒 70 ホルダ 72,88 外周壁 74 一次空気孔 76 スタビライザ 78 中心孔 80 通過孔 82 旋回羽根 84 隔壁 86 二次空気室 90 二次空気孔 94 着火空気孔 98 空気ガイド溝(空気ガイド) P アーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次空気室内に噴霧ノズルと電極棒とを
    設けるとともに、該一次空気室の外周壁に、該一次空気
    室に一次空気を導入するための複数の一次空気孔を周方
    向に均等なピッチで設け、該一次空気室から隣接する燃
    焼筒内に向けて一次空気流を生ぜしめつつ、前記噴霧ノ
    ズルより該燃焼筒内に燃料を噴霧し且つ前記電極棒より
    アークを放って該燃料を着火させる形式の噴霧燃焼式バ
    ーナにおいて前記一次空気室の外周壁に且つ前記電極棒
    に対して軸直角方向直近位置に着火空気孔を周方向に局
    所的に偏在形成し、該着火空気孔からの一次空気室への
    空気導入により、該一次空気室内の一次空気流を前記電
    極棒部分において周方向に局部的に増大させるようにな
    したことを特徴とする噴霧燃焼式バーナ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記着火空気孔が一
    対の前記電極棒の中間位置において前記一次空気室の外
    周壁に1つだけ形成されていることを特徴とする噴霧燃
    焼式バーナ。
  3. 【請求項3】 一次空気室内に噴霧ノズルと電極棒とを
    設けるとともに、該一次空気室の外周壁に、該一次空気
    室に一次空気を導入するための複数の一次空気孔を設
    け、該一次空気室から隣接する燃焼筒内に向けて一次空
    気流を生ぜしめつつ、前記噴霧ノズルより該燃焼筒内に
    燃料を噴霧し且つ前記電極棒よりアークを放って該燃料
    を着火させる形式の噴霧燃焼式バーナにおいて前記噴霧
    ノズル及び電極棒を共通のホルダに取り付けて保持させ
    るとともに、該ホルダには、一次空気を該電極棒の先端
    に向けて軸方向に流通案内する空気ガイドを一体的に形
    成したことを特徴とする噴霧燃焼式バーナ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記空気ガイドが、
    前記ホルダの外面に形成されたガイド溝であることを特
    徴とする噴霧燃焼式バーナ。
  5. 【請求項5】 請求項3,4の何れかにおいて、前記空
    気ガイドは、前記電極棒に対向する側の面に且つガイド
    中心が一対の電極棒の中心に位置するように形成されて
    いることを特徴とする噴霧燃焼式バーナ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記一
    次空気室が、隣接する燃焼筒に対して中心孔において連
    通する状態で設けられているとともに、該燃焼筒の底部
    が、二次空気の通過孔と旋回羽根とを有し、該通過孔を
    通じて二次空気を該燃焼筒内に流入させるとともに該旋
    回羽根の作用で旋回流を起させるスタビライザとして構
    成される一方、前記中心孔の外周側において該スタビラ
    イザと前記一次空気室との間に、隔壁にて該一次空気室
    と区画された二次空気室が形成されて、該二次空気室の
    外周部に二次空気の導入口が形成されており、送風機か
    ら送られた空気が前記一次空気孔及び該導入口を通じ、
    分配して前記一次空気室と二次空気室とに流入するよう
    にされていることを特徴とする噴霧燃焼式バーナ。
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