JPH11257307A - 物品検出装置及びシリンダ装置 - Google Patents

物品検出装置及びシリンダ装置

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JPH11257307A
JPH11257307A JP5980298A JP5980298A JPH11257307A JP H11257307 A JPH11257307 A JP H11257307A JP 5980298 A JP5980298 A JP 5980298A JP 5980298 A JP5980298 A JP 5980298A JP H11257307 A JPH11257307 A JP H11257307A
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JP
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piston
piston rod
article
cylinder
cylinder body
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JP5980298A
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English (en)
Inventor
Terumasa Takeuchi
輝正 竹内
Toru Kitabayashi
亨 北林
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物品検出時において物品の損傷を防止し得る物
品検出装置を得る。 【解決手段】昇降される昇降体1にシリンダ本体4を設
け、そのシリンダ本体4内にはピストン5を上下方向へ
移動可能に収容した。ピストン5には下方へ突出するピ
ストンロッド10を設け、ピストンロッド10の先端が
物品と当接するように構成した。ピストンロッド10の
突出位置ではピストン5とOリング14とが当接されて
いて第2ポート15からの空気の有効受圧面積がOリン
グ14に囲まれている領域に限定されるのに対し、ピス
トンロッド10の退避位置ではピストン5全体が有効受
圧面積となる。従って、ピストンロッド10を突出位置
に保持しておき、ピストンロッド10と物品とが当接さ
れて、その力が設定力Fを越えると、ピストンロッド1
0が僅かに退避されてその後は有効受圧面積が一気に増
大されることから、ピストンロッド10は即座にかつ積
極的に退避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品検出装置及び
その物品検出装置に好適なシリンダ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、物品のサイズを知る方法の一
種として、物品の高さや厚さ等の長さを検出することが
頻繁に行われている。
【0003】例えば、野菜や果物等の出荷時には、野菜
等のサイズに応じて箱詰めされることから、野菜等を
大、中、小といったように所定の大まかなサイズに仕分
けする必要がある。このような仕分け作業は人手により
行われることが多いが、近年では自動的にサイズを判別
できるようにして仕分け作業の省力化を図ったものもあ
る。
【0004】この自動検出作業は例えば図7に概略的に
示されている物品検出装置51により行い得る。即ち、
コンベアCv上を流れてくる野菜等の物品Kが物品検出
装置51直下の所定位置に配置されると、その上方から
物品検出装置51の本体部52が下降される。そして、
その下降途中において本体部52の下面に固定された当
接部53の当接面53aが物品Kに当接することとな
る。
【0005】その当接状態は、例えば本体部52の駆動
系の負荷、或いは当接部53と物品Kとの接触などをセ
ンサで検出することで判断することができる。従って、
その検出後に本体部52の下降動作は停止され、当接部
53の当接面53aとコンベアCvとの距離から本体部
52の下降量を減算した分が物品Kの高さとして検出さ
れる。
【0006】この検出された物品Kの高さを基に、物品
Kが大、中、小のいずれに該当するかが図示しない制御
装置によって自動的に判定され、コンベアCv下流側に
おいてサイズに応じて自動的に仕分けされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の物品検出装置51では、物品Kの高さを検出す
るために、本体部52の下降動作に基づいて、当接面5
3aが物品Kを押圧することになる。そして、物品Kが
野菜や果物の場合には、当接面53aが物品Kを押圧す
ることにより、野菜や果物の表面に傷がつくおそれがあ
り、商品価値が低下するという問題がある。具体的に
は、数百グラム程度の負荷が野菜等にかかるだけで傷が
つく場合がある。
【0008】そのため、野菜や果物のように柔らかく傷
がつきやすい物品Kの高さ検出を、商品価値をおとすこ
となく自動的に行い得るものが要望されていた。又、物
品検出装置51をその当接部53が物品Kに当接するか
否かにより物品Kの有無や物品Kの位置を検出するもの
として適用した場合でも、上記と同様、当接部53と物
品Kとの当接により物品Kに傷がつくおそれがある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、物品を損傷することなく物品の有
無、位置、長さ等を検出することができる物品検出装置
を提供することにある。
【0010】又、本発明の別の目的は、上記の目的を達
成する物品検出装置を実現するに好適なシリンダ装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、本体部に設けられた
当接部と物品との当接に基づき、物品の有無、位置又は
長さを検出する物品検出装置において、本体部に対し当
接部を移動可能に支持するとともに、当接部を常には本
体部に対し突出位置に保持し、当接部と物品とが当接し
て物品に作用する力が所定の設定値を越えたとき、当接
部を本体部側へ積極的に退避させる機構を備えた。
【0012】上記手段によれば、本体部に設けられた当
接部が物品と当接するか否かに応じて物品の有無を検出
したり、当接位置に応じて物品の位置や長さを検出する
等の検出動作の少なくとも一つが行われる。ここで、当
接部と物品とが当接されて物品に作用する力が所定の設
定値を越えると、当接部が本体部側へ積極的に退避され
ることから、物品の検出後には当接部が必要以上に物品
を強く押圧することがなくなり、物品の損傷が未然に防
止される。
【0013】請求項2に記載の発明では、本体部を所定
方向へ移動可能に支持するとともに、本体部に当接部を
設け、本体部の移動に伴う当接部と物品との当接に基づ
き、物品の有無、位置又は長さを検出する物品検出装置
において、本体部に対し当接部を前記本体部の移動方向
と同方向へ移動可能に支持するとともに、当接部を常に
は本体部に対し突出位置に保持し、当接部と物品とが当
接して物品に作用する力が所定の設定値を越えたとき、
当接部を本体部側へ積極的に退避させる機構を備えた。
【0014】上記手段によれば、本体部に設けられた当
接部が本体部の移動に伴って物品と当接するか否かに応
じて物品の有無を検出したり、当接位置に応じて物品の
位置や長さを検出する等の検出動作の少なくとも一つが
行われる。ここで、当接部と物品とが当接されて物品に
作用する力が所定の設定値を越えると、当接部が本体部
側へ積極的に退避されることから、物品の検出後には当
接部が必要以上に物品を強く押圧することがなくなり、
物品の損傷が未然に防止される。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2記載の物品検出装置において、本体部はシリン
ダ本体を有するとともに、当接部はシリンダ本体に対し
長手方向に移動するピストンロッドを有し、ピストンロ
ッドの突出端を物品と当接される当接部位とした。
【0016】上記手段によれば、シリンダ本体とピスト
ンロッドとを有するシリンダ装置を物品検出装置の主構
成とすることができるため、既存のシリンダ装置の構成
を適宜利用して物品検出装置を構成し得る。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項3記載
の物品検出装置において、シリンダ本体には、ピストン
ロッドをシリンダ本体側へ退避させる推力を発生すべく
シリンダ本体内に所定圧の流体を供給するためのポート
を備え、ピストンロッドの突出位置でのシリンダ本体内
におけるピストンロッドを退避させる方向への推力を発
生させる有効受圧面積が、ピストンロッドの突出位置か
ら退避した位置でのシリンダ本体内におけるピストンロ
ッドを退避させる方向への推力を発生させる有効受圧面
積よりも小さくなるように設定した。
【0018】上記手段によれば、ポートを介してピスト
ンロッドを退避させる方向への推力をもたらす流体圧が
作用する有効受圧面積が、ピストンロッドの退避位置よ
りも突出位置の方が小さい。そのため、ピストンロッド
が突出位置に保持されていても、物品から設定値を越え
る力が作用すると、有効受圧面積が一気に増大して即座
にピストンロッドが積極的に退避される。
【0019】請求項5に記載の発明では、請求項4記載
の物品検出装置において、前記ポートから供給される流
体の圧力を調整可能とし、その調整により前記設定値を
変更可能とした。
【0020】上記手段によれば、ポートから供給される
流体の圧力を調整することで設定値を変更し得るため、
物品の種類等に応じて物品が特に損傷され易い場合には
設定値を小さくすることが可能となる。
【0021】請求項6に記載の発明では、請求項3記載
の物品検出装置において、ピストンロッド又はそのピス
トンロッドと一体に移動する部位に第1磁気吸引手段を
設けるとともに、シリンダ本体にはピストンロッドの突
出位置において第1磁気吸引手段との磁気吸引力が最大
となる第2磁気吸引手段を設け、更に、両磁気吸引手段
による磁気吸引力に対抗してピストンロッドを退避させ
る方向への推力を発生させる推力発生手段を設け、両磁
気吸引手段による磁気吸引力と推力発生手段とのバラン
スにより前記設定値を決定した。
【0022】上記手段によれば、磁気吸引力と推力発生
手段とのバランスにより設定値が決定される。そして、
両磁気吸引手段の磁気吸引力は距離の2乗に比例して小
さくなることから、ピストンロッドが突出位置から僅か
に退避されると、磁気吸引力が大幅に小さくなって推力
発生手段の推力が上回って、一気にピストンロッドが退
避位置へ移動される。
【0023】請求項7に記載の発明では、請求項1乃至
請求項6のいずれかに記載の物品検出装置において、当
接部が本体部に対し突出位置に配置されているか否かを
検出する突出位置検出手段を設けた。
【0024】上記手段によれば、突出位置検出手段によ
り当接部が突出位置に配置された状態から退避されたこ
とを検出することができ、この検出時に当接部と物品と
が当接されたことを判別し得ることとなり、物品の有
無、位置又は長さを検出する場合に上記突出位置検出手
段の検出結果を有効に利用し得る。
【0025】請求項8に記載の発明では、請求項2記載
の物品検出装置において、当接部が本体部に対し突出位
置に配置されているか否かを検出する突出位置検出手段
と、物品の配設位置に対する本体部の基準位置が予め設
定されていて、その基準位置からの本体部の移動量を検
出する移動量検出手段と、前記突出位置検出手段により
当接部が突出位置から退避されたことが検出されたと
き、その時点での移動量検出手段により検出された前記
基準位置からの移動量に基づいて、物品の位置又は長さ
を判別する判別手段とを備えた。
【0026】上記手段によれば、突出位置検出手段によ
り当接部が突出位置に配置された状態から退避されたこ
とが検出され、判別手段はこの検出時に当接部と物品と
が当接されていたことを判別し得ることとなる。そし
て、判別手段はこの時の本体部基準位置からの移動量を
移動量検出手段から導き出し、その移動量に基づいて物
品の位置又は長さを判別する。
【0027】請求項9に記載の発明では、シリンダ本体
にはピストンロッドをシリンダ本体から突出した位置と
シリンダ本体側へ退避した位置との間で移動可能に設
け、ピストンロッドを常には突出位置に保持し、ピスト
ンロッド先端側に物品が当接して物品に作用する力が所
定の設定値を越えたとき、ピストンロッドをシリンダ本
体側へ積極的に退避させる機構を備えた。
【0028】上記手段によれば、シリンダ本体から突出
した位置に保持されたピストンロッドの先端側に物品が
当接し、その力が所定の設定値を越えるとピストンロッ
ドがシリンダ本体側へ積極的に退避される。従って、物
品検出時における物品の損傷を防止する物品検出装置に
利用するに好適なシリンダ装置となる。
【0029】請求項10に記載の発明では、シリンダ本
体にはピストンロッドをシリンダ本体から突出した位置
とシリンダ本体側へ退避した位置との間で移動可能に設
け、シリンダ本体にはピストンロッドをシリンダ本体側
へ退避させる推力を発生すべくシリンダ本体内に所定圧
の流体を供給するためのポートを備え、ピストンロッド
の突出位置でのシリンダ本体内におけるピストンロッド
を退避させる方向への推力を発生させる有効受圧面積
が、ピストンロッドの突出位置から退避した位置でのシ
リンダ本体内におけるピストンロッドを退避させる方向
への推力を発生させる有効受圧面積よりも小さくなるよ
うに設定した。
【0030】上記手段によれば、シリンダ本体から突出
した位置に保持されたピストンロッドの先端側に物品が
当接し、その力が所定の設定値を越えると、ポートから
のピストンロッド退避方向への流体圧が作用する有効受
圧面積が一気に増大されるため、ピストンロッドがシリ
ンダ本体側へ積極的に退避される。従って、物品検出時
における物品の損傷を防止する物品検出装置に利用する
に好適なシリンダ装置となる。
【0031】請求項11に記載の発明では、請求項9記
載のシリンダ装置において、ピストンロッドをシリンダ
本体から突出させる一定の推力を発生する突出推力発生
手段を設け、その突出推力発生手段によるピストンロッ
ドの突出方向への推力が、ピストンロッドの突出位置で
はピストンロッドの退避方向への推力を上回り、ピスト
ンロッドの退避位置では下回るように、前記ポートから
供給される流体圧を設定した。
【0032】上記手段によれば、シリンダ本体から突出
した位置に保持されたピストンロッドの先端に物品が当
接し、その力が所定の設定値を越えると、ポートからの
ピストンロッド退避方向への流体圧が作用する有効受圧
面積が一気に増大されることにより、突出推力発生手段
からのピストンロッド突出方向への推力よりも退避方向
への推力が大きくなって、ピストンロッドがシリンダ本
体側へ積極的に退避される。従って、物品検出時におけ
る物品の損傷を防止する物品検出装置に利用するに好適
なシリンダ装置となる。
【0033】請求項12に記載の発明では、シリンダ本
体の内部にその長手方向へ移動可能にピストンを収容す
るとともに、ピストンにピストンロッドを一体に設け、
ピストンロッドをシリンダ本体の長手方向に形成された
ロッド孔を介して外部に突出させ、ピストンによりシリ
ンダ本体の内部をロッド側シリンダ室とヘッド側シリン
ダ室とに区画し、ロッド側シリンダ室においてピストン
及び同ピストンと対向するシリンダ本体内壁のうち一方
に環状のシールリングを設け、ピストンロッドが突出位
置に配置された状態においてシールリングによりピスト
ン及び同ピストンと対向するシリンダ本体内壁との間を
シールするように構成し、シリンダ本体には前記シール
リングに囲まれた領域の内外一方に流体を供給するポー
トを設けた。
【0034】上記手段によれば、シリンダ本体から突出
した位置に保持されたピストンロッドの先端側に物品が
当接し、その力が所定の設定値を越えると、ポートから
のピストンロッド退避方向への流体圧が作用する有効受
圧面積がシールリング内外一方からロッド側シリンダ室
全体、即ちピストン全体に一気に拡大されることによ
り、ピストンロッドがシリンダ本体側へ積極的に退避さ
れる。従って、物品検出時における物品の損傷を防止す
る物品検出装置に利用するに好適なシリンダ装置とな
る。
【0035】請求項13に記載の発明では、シリンダ本
体の内部にその長手方向へ移動可能にピストンを収容す
るとともに、ピストンによりピストンロッドを長手方向
へ移動可能に支持し、ピストンロッドをシリンダ本体の
長手方向に形成されたロッド孔を介して外部に突出さ
せ、ピストンによりシリンダ本体の内部をロッド側シリ
ンダ室とヘッド側シリンダ室とに区画し、ロッド側シリ
ンダ室においてピストンと同ピストンに対向するシリン
ダ本体内壁との間に弁体を配設し、弁体をピストンに対
向するシリンダ本体内壁へ付勢する付勢部材を設け、ピ
ストンに対向するシリンダ本体内壁と弁体との対向面の
一方には環状のシールリングを設け、ピストンロッドが
突出位置に配置された状態においてシールリングにより
弁体及び同弁体と対向するシリンダ本体内壁の間をシー
ルするように構成し、シリンダ本体には前記ロッド側シ
リンダ室に流体を供給するポートを設け、ピストンロッ
ドが突出位置に配置された状態において弁体及びシール
リングによりポートとロッド側シリンダ室とを閉塞し、
更にピストンのヘッド側シリンダ室側への移動にピスト
ンロッドが追従するように構成した。
【0036】上記手段によれば、シリンダ本体から突出
した位置に保持されたピストンロッドの先端側に物品が
当接し、その力が所定の設定値を越えると、弁体とシリ
ンダ本体内壁との間のシールが解除され、ポートからの
ピストンロッド退避方向への流体圧が作用する有効受圧
面積がロッド側シリンダ室全体に拡大されることによ
り、ピストンロッドがシリンダ本体側へ積極的に退避さ
れる。従って、物品検出時における物品の損傷を防止す
る物品検出装置に利用するに好適なシリンダ装置とな
る。
【0037】請求項14に記載の発明では、請求項12
又は請求項13記載のシリンダ装置において、ピストン
ロッドをシリンダ本体から突出させる一定の推力を発生
する突出推力発生手段を設け、その突出推力発生手段に
よるピストンロッドの突出方向への推力が、ピストンロ
ッドの突出位置ではピストンロッドの退避方向への推力
を上回り、ピストンロッドの退避位置では下回るよう
に、前記ポートから供給される流体圧を設定した。
【0038】上記手段によれば、シリンダ本体から突出
した位置に保持されたピストンロッドの先端側に物品が
当接し、その力が所定の設定値を越えると、ポートから
のピストンロッド退避方向への流体圧が作用する有効受
圧面積が一気に増大されることにより、突出推力発生手
段からのピストンロッド突出方向への推力よりも退避方
向への推力が大きくなって、ピストンロッドがシリンダ
本体側へ積極的に退避される。従って、物品検出時にお
ける物品の損傷を防止する物品検出装置に利用するに好
適なシリンダ装置となる。
【0039】請求項15に記載の発明では、シリンダ本
体の内部にその長手方向へ移動可能にピストンを収容す
るとともに、ピストンにピストンロッドを一体に設け、
ピストンロッドをシリンダ本体の長手方向に形成された
ロッド孔を介して外部に突出させ、ピストンによりシリ
ンダ本体の内部をロッド側シリンダ室とヘッド側シリン
ダ室とに区画し、ピストン又はピストンロッドに第1磁
気吸引手段を設けるとともに、シリンダ本体にはピスト
ンロッドの突出位置において第1磁気吸引手段との磁気
吸引力が最大となる第2磁気吸引手段を設け、更に、両
磁気吸引手段による磁気吸引力に対抗してピストンロッ
ドを退避させる方向への推力を発生させる推力発生手段
を設けた。
【0040】上記手段により、シリンダ本体から突出し
た位置に保持されたピストンロッドの先端側に物品が当
接し、その力が所定の設定値を越えると、両磁気吸引手
段による磁気吸引力が大幅に小さくなって推力発生手段
の推力が上回り、一気にピストンロッドが退避位置へ積
極的に移動される。これは磁気吸引力が距離の2乗に比
例して小さくなるという特性を利用したものである。従
って、物品検出時における物品の損傷を防止する物品検
出装置に利用するに好適なシリンダ装置となる。
【0041】請求項16に記載の発明では、請求項15
記載のシリンダ装置において、第1磁気吸引手段はピス
トンのロッド側シリンダ室側に設けた永久磁石であり、
第2磁気吸引手段はシリンダ本体のロッド側シリンダ室
側における前記永久磁石と対向するように配設された磁
石であり、更に推力発生手段はロッド側シリンダ室内に
設けられてピストンを退避させる方向へ付勢する付勢手
段である。
【0042】上記手段により、請求項15に記載された
シリンダ装置を永久磁石や付勢手段による簡単な構成で
達成し得るとともに、ピストンロッドを突出位置に保持
したり、設定値を越えた場合にピストンロッドが退避さ
れるように構成するのに、何ら流体等の配管を必要とし
ないため、構造を簡素化し得る。
【0043】請求項17に記載の発明では、請求項16
記載のシリンダ装置において、シリンダ本体内の中間部
位には段差部を設け、ピストンロッドが突出位置に配置
されたときにピストンが段差部に当接されてピストンの
それ以上の突出側への移動を規制し、ピストンが段差部
に当接された状態では前記永久磁石及び磁石が所定間隔
をおいて離間されるように構成し、更に前記付勢手段は
前記ピストンが段差部に当接された状態で形成されるロ
ッド側シリンダ室の内部空間においてピストンとそれに
対向するシリンダ本体内壁面との間に介在させた。
【0044】上記手段により、段差部によってピストン
がシリンダ本体内の途中位置でそれ以上の突出を規制さ
れることから、ピストンロッドの突出位置においてシリ
ンダ本体内のロッド側シリンダ室に所定の空間が形成さ
れることとなり、その空間を利用して永久磁石、磁石及
び付勢手段を簡単に配設することが可能となる。
【0045】請求項18に記載の発明では、請求項12
乃至17のいずれかに記載のシリンダ装置において、ピ
ストンに磁気発生手段を設け、シリンダ本体にはピスト
ンロッドが突出位置に配置された状態でのピストンから
の磁気を検出するピストン位置検出装置を設けた。
【0046】上記手段により、ピストン位置検出手段に
よりピストンロッドが突出位置に配置された状態から退
避されたことを検出することができ、この検出時にピス
トンロッド先端と物品とが当接されたことを判別し得る
こととなり、物品の有無、位置又は長さを検出する場合
に有効に利用し得る。
【0047】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、第1実施
形態の物品検出装置を図1〜図3に基づいて説明する。
【0048】図1に示すように、所定方向へ移動する移
動体としての昇降体1は、同昇降体1に作動連結された
駆動装置2により上下方向へ移動可能に設けられてい
る。昇降体1の下面には、検出体としてのシリンダ装置
3が昇降体1と一体的に上下方向へ移動可能に設けられ
ている。
【0049】シリンダ装置3を構成するシリンダ本体4
の内部空間には、ピストン5が同シリンダ本体4の長手
方向、即ち上下方向へ移動可能に収容されている。ピス
トン5の外周面とシリンダ本体4の内周面は高精度に製
作されていてそれらの間にメタルシールが形成されてい
る。前記ピストン5によりシリンダ本体4の内部空間が
ヘッド側シリンダ室6とロッド側シリンダ室7とに区画
されている。
【0050】ピストン5の外周面には磁気発生手段とし
てのマグネットMが設けられ、シリンダ本体4の外部か
らその磁界を検出することによりピストン5の位置を検
出し得るようになっている。シリンダ本体4の周壁部4
aの上部には、ヘッド側シリンダ室6に連通する第1ポ
ート8が形成され、同第1ポート8には常時所定圧P1
の流体、本実施形態では空気が流体供給源としての空気
供給源より供給されている。なお、前記昇降体1及びシ
リンダ本体4により本体部が構成されている。又、空気
供給源及び第1ポート8により突出推力発生手段が構成
されている。
【0051】シリンダ本体4のロッド側壁部としての底
壁部4bには、上下方向に延びるロッド孔9が形成され
ている。ピストン5の下面には当接部としてのピストン
ロッド10が一体に設けられ、ロッド孔9を介してシリ
ンダ本体4から下方へ突出されている。底壁部4bのロ
ッド孔9と対応する内周面には周溝11が形成され、周
溝11内にはリップが上方に指向されたシール部材とし
てのリップパッキン12が収容されている。リップパッ
キン12はその内周側リップがピストンロッド10の外
周面に接触されるとともに外周側リップが周溝11の底
面に接触されていて、ピストンロッド10の外周面とロ
ッド孔9との間からの外部への流体漏れが阻止されてい
る。
【0052】底壁部4bの上面、即ち内面には、ロッド
側シリンダ室7に開口する凹所としての凹部13が形成
されている。凹部13はロッド側シリンダ室7の径より
も小径に形成され、同凹部13内にはシールリングとし
てのOリング14が収容されている。底壁部4bの側面
にはロッド孔9を介してロッド側シリンダ室7に連通す
るポートとしての第2ポート15が形成されている。同
第2ポート15には2位置3ポートタイプの電磁切換弁
16を介して常には所定圧P2の流体、本実施形態では
空気が供給されている。
【0053】そして、ピストンロッド10の突出位置に
おいてはピストン5とOリング14とが当接され、Oリ
ング14に囲まれた内周領域が、ピストン5及びピスト
ンロッド10に上方への推力を発生させるための有効受
圧面積とされる。従って、この有効受圧面積はピストン
ロッド10が突出位置より退避されてピストン5とOリ
ング14とが離間されたときの有効受圧面積よりも小さ
く設定されている。
【0054】ここで、ヘッド側及びロッド側シリンダ室
6,7の断面積、即ちピストン5のヘッド側の面積をS
1とし、ロッド孔9の断面積とピストンロッド10の断
面積とは略等しいため近似的に両断面積がいずれもS2
であるとし、Oリング14で囲まれる面積をS3とす
る。又、ピストン5外周面とシリンダ本体4内周面との
摩擦力(静止摩擦力)をf1とし、ピストンロッド10
外周面とリップパッキン12との摩擦力(静止摩擦力)
をf2とし、更に、ピストン5,ピストンロッド10及
びマグネットMの総重量をWとする。
【0055】この場合、ピストン5が下端位置に配置さ
れてピストン5の下面にOリング14が当接された状態
で、ピストンロッド10の下面10aを上方へ押圧する
設定値としての設定力Fに対抗する力は、P1・S1+
f1+f2+W−P2・(S3−S2)で表わすことが
できる。ここで、流体圧P1として一定圧を供給するよ
うにした場合、設定力Fは第2ポート15から供給され
る流体圧P2を適宜変更することで調整することができ
る。
【0056】又、ピストン5が下端位置よりも上方位置
に配置されてピストン5の下面からOリング14が離間
された状態では、ピストン5が下端位置に配置されてい
る場合に比べ、ピストン5にはP2・(S1−S3)だ
け余分に上方への力が作用する。
【0057】そこで、本実施形態では、ピストン5が下
端位置に配置された状態において設定力Fが0.1Kg
fとなるように、又、ピストン5が下端位置よりも上方
位置に配置された状態ではピストン5に余分に作用する
P2・(S1−S3)の存在によって逆に上方向へピス
トン5が押圧されて上方へ移動するように、流体圧P2
が予め設定されている。
【0058】従って、ピストン5が下端位置に配置され
た状態においてピストンロッド10の下面10aに上方
へ0.1Kgfを越える力が作用すると、ピストン5と
Oリング14とが離間され、それにより増加する上方へ
の推力に基づいてピストンロッド10が自動的に上端位
置へ退避される。
【0059】次に、物品検出装置に係る電気的構成を説
明すると、昇降体1には移動量検出手段としての移動量
検出センサ17が設けられ、同昇降体1が所定の高さ位
置を基準として下方へどれだけ移動したかを検出し得る
ようになっている。シリンダ本体4の周壁部4aには突
出位置検出手段又はピストン位置検出装置としてのピス
トン位置検出センサ18が設けられ、ピストン5のマグ
ネットMの磁界によってピストン5が下端位置に位置す
る場合にはオン信号を、ピストン5が下端位置よりも上
方に位置する場合にはオフ信号を出力するようになって
いる。
【0060】移動量検出センサ17及びピストン位置検
出センサ18は判別手段としての制御装置19に接続さ
れ、検出した移動量信号やオン・オフ信号を制御装置1
9に出力する。制御装置19は前記駆動装置2及び電磁
切換弁16に接続され、駆動装置2を駆動制御するとと
もに電磁切換弁16を切換制御する。又、制御装置19
は他の装置20にも接続されている。
【0061】次に、以上のように構成された物品検出装
置の動作について説明する。図1及び図2(a)に示す
ように、物品検出装置はコンベアCvの上面から上方へ
所定の高さ位置を基準位置として待機されている。又、
第1ポート8から流体圧P1のエアが供給されることに
よりピストン5が下端位置に配置され、ピストンロッド
10が突出した状態にある。
【0062】本実施形態ではコンベアCv上面を基準と
してピストンロッド10の下面10aの高さがHとなる
位置を基準位置としている。この待機状態においてコン
ベアCv上の検出位置である物品検出装置の下方位置に
物品Kが配置されると、他の装置20の一つであるセン
サからの信号に基づいて制御装置19は物品Kが物品検
出装置の下方位置に配置されたことを認識する。そし
て、制御装置19は、電磁切換弁16を切り換えて第2
ポート15から流体圧P2のエアを供給するとともに、
駆動装置2を駆動して昇降体1を下動させる。なお、第
2ポート15から流体圧P2のエアを供給しても、ピス
トンロッド10は依然として突出した位置に保持され
る。
【0063】昇降体1の下動に伴い、ピストンロッド1
0の先端は物品Kに徐々に近づき、やがて、図2(b)
に示すように、ピストンロッド10の下面10aが物品
Kに当接される。
【0064】そして、昇降体1は依然として下動され
て、ピストンロッド10の下面10aに設定力F(=
0.1Kgf)を越える力が物品Kから上方へ作用した
とき、ピストンロッド10の設定力Fよりも物品Kから
の反力が上回り、ピストン5及びピストンロッド10が
上方へ移動する。この時、ピストン5の下面とOリング
14との当接状態が解除されることにより、ロッド側シ
リンダ室7全域へ流体圧P2のエアが流れ込む。これに
より、ピストン5に余分に作用することとなるP2・
(S1−S3)の存在によって逆に上方向へピストン5
が押圧されて上方へ積極的に移動される。そのため、図
2(c)に示すように即座にピストンロッド10が積極
的に後退することとなる。
【0065】上述のように、設定力Fは0.1Kgfと
非常に小さな値に設定されていることから、物品Kには
設定力Fを越える力が作用することはなく、実際にはピ
ストンロッド10の下面10aが物品Kに当接した途端
に同ピストンロッド10が上方へ退避されるようにみえ
る。
【0066】ここで、図2(b)に示されたピストンロ
ッド10の下面10aが物品Kと当接した状態から、図
2(c)に示されたピストンロッド10が上方へ退避さ
れるとき、ピストン位置検出装置18からの信号がオン
からオフに切り換えられる。制御装置19はこのピスト
ン位置検出装置18からの信号がオンからオフに切り換
えられた時の昇降体17の移動量hを移動量検出装置1
7から入力し、コンベアCvから図2(a)に示す基準
位置までの高さHから検出された移動量hを減算し、そ
の減算値H−hを物品Kの高さとして認識する。この物
品Kの高さに応じて制御装置19は物品Kが例えば大中
小の3種類のいずれかであることを判別する。そして、
制御装置19は、他の装置20の一つである仕分け装置
にサイズに応じた自動仕分け作業を指示する。
【0067】又、物品Kの高さ検出後、制御装置19は
駆動装置2を駆動させて昇降体1を図2(d)に示すよ
うに基準位置まで戻し、更に、制御装置19は電磁切換
弁16を切り換えてロッド側シリンダ室7のエアを排気
させる。すると、図2(a)に示すように、昇降体1が
基準位置に配置されかつピストンロッド10が下方への
突出位置に配置されて最初の待機状態となる。この待機
状態においては再び制御装置19により電磁切換弁16
を切り換えてロッド側シリンダ室7に所定圧P2の空気
を供給することになるが、この場合にピストンロッド1
0が上方へ移動することなく下端位置を維持することと
なる。
【0068】次に、本第1実施形態において得られる効
果を説明する。 (1)ピストンロッド10の下面10aと物品Kとが当
接して、ピストンロッド10に設定力Fを越える力が作
用すると、即座にかつ積極的にピストンロッド10が物
品Kから退避される。その結果、物品Kの高さ検出時に
おいてピストンロッド10により物品Kが損傷するのを
防止することができる。
【0069】(2)本体部をシリンダ本体4とし、当接
部をピストンロッド10としたシリンダ装置3を用いて
物品検出装置の主要部を構成しているため、既存のシリ
ンダ装置の構成を適宜利用して物品検出装置を簡単に製
造し得る。
【0070】(3)第2ポート15を介してピストンロ
ッド10を退避させる方向への推力をもたらす流体圧が
作用する有効受圧面積が、ピストンロッド10の退避位
置よりも突出位置の方が小さい。その結果、ピストンロ
ッド10が突出位置に保持されていても、物品Kから設
定力Fを越える力が作用すると、有効受圧面積が一気に
増大して即座にピストンロッド10が積極的に退避され
る。
【0071】(4)ピストン5外周面にマグネットMを
装着し、シリンダ本体4の周壁部4aにピストンロッド
10の突出位置におけるマグネットMを検出し得るピス
トン位置検出センサ18を設けているため、ピストンロ
ッド10が物品Kに当接して退避された時期を簡単に知
ることができる。
【0072】(5)物品Kが配置されるコンベアCv上
面からの所定の高さHの位置を基準位置とし、その高さ
Hから物品Kとピストンロッド10との当接位置までの
移動量hを減算することで物品Kの高さを判別している
ため、物品Kの高さを簡単に求めることができる。
【0073】(6)設定力Fを、第2ポート15へ供給
するエアの圧力P2を変更することにより調整可能とし
ているので、物品Kの種類に応じて適宜設定力Fを調整
することで確実に物品Kの損傷を防止し得る。
【0074】(7)ピストンロッド10と物品Kとの当
接によるピストンロッド10の退避後に、ピストンロッ
ド10を再度突出位置に配置して次の物品Kの検出にそ
なえるには、単に第2ポート15側の電磁切換弁16を
オン・オフ切換えするだけでよいため、流路構成が簡単
であるとともに、ピストンロッド10の動作制御も容易
になる。
【0075】(8)第2ポート15を介してピストンロ
ッド10を退避させる方向への推力をもたらす流体圧が
作用する有効受圧面積を、ピストンロッド10の突出位
置と退避位置とで変更するために、最低限Oリング14
を設ければ済むため、有効受圧面積の変更のための構成
を簡略化し得る。
【0076】[第2実施形態]次に、第2実施形態を図
2及び図3に基づいて説明する。なお、第1実施形態と
同一の構成については同一番号を付しその説明を省略
し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0077】第2実施形態では、第1実施形態のように
ピストン5とピストンロッド10とが一体に固定される
ものに代え、ピストン31の中心部に上下方向に貫通す
る貫通孔32が形成され、そこにピストンロッド33の
基端側に形成された小径部34が摺動可能に挿入されて
いる。
【0078】又、シリンダ本体4の内周面に段差部35
が形成され、ピストン31が段差部35に当接した位置
で同ピストン31のそれ以上の下動が規制されている。
更に、ピストンロッド33の小径部34にはピストン3
1よりも下方において弁体36が固定され、ピストン3
1の下面と弁体36との間には付勢手段としてのコイル
スプリング37が配設されている。
【0079】従って、ピストン31が段差部35に当接
した状態では、コイルスプリング37の付勢力により弁
体36が凹部13の上面を閉塞しつつOリング14に当
接されている。なお、ピストン31の外周面にはマグネ
ットMと並んでリップが下方に指向されたリップパッキ
ン38が設けられている。又、ピストンロッド33の下
面33aが物品Kに当接する検出面とされている。
【0080】ここで、ロッド孔9の断面積とピストンロ
ッド33(小径部34を除く)の断面積とは略等しいた
め近似的に両断面積がいずれもS11であるとし、Oリ
ング14で囲まれる面積をS12し、ピストンロッド3
3の小径部34の断面積をS13とする。又、コイルス
プリング37の付勢力をf11とし、ピストンロッド3
3外周面とリップパッキン12との摩擦力(静止摩擦
力)をf12とし、更に、ピストンロッド33及び弁体
36の総重量をW1とする。
【0081】この場合、ピストンロッド33が下端位置
に配置されて弁体36の下面にOリング14が当接され
た状態で、ピストンロッド33の下面33aを上方へ押
圧する設定値としての設定力F1に対抗する力は、P1
・S13+f11+f12+W1−P2・(S12−S
11)で表わすことができる。ここで、流体圧P1とし
て一定圧を供給するようにした場合、設定力F1は第2
ポート15から供給される流体圧P2を適宜変更するこ
とで調整することができる。
【0082】又、ピストンロッド33が突出位置よりも
上方へ僅かでも後退して弁体36の下面からOリング1
4が離間された状態では、ピストン31が下端位置に配
置されている場合に比べ、ピストン31にはP2・(S
1−S13)だけ余分に上方への力が作用する。
【0083】そこで、本実施形態では、弁体36がOリ
ング14と当接された状態において設定力F1が0.1
Kgfとなるように、又、弁体36がOリング14から
離間された状態ではピストン31に余分に作用するP2
・(S1−S13)の存在によって逆に上方向へピスト
ン31が押圧されて上方へ移動するように、流体圧P2
が予め設定されている。
【0084】従って、ピストン31が段差部35に当接
されるとともにピストンロッド33が突出位置に配置さ
れ、これにより弁体36の下面にOリング14が当接さ
れた状態において、ピストンロッド33の下面33aに
上方へ0.1Kgfを越える力が作用すると、弁体36
とOリング14とが離間され、それにより増加する上方
への推力に基づいてピストン31が自動的に上端位置へ
退避され、これに追従してピストンロッド33が自動的
に上端位置へ退避される。
【0085】次に、以上のように構成された物品検出装
置の動作について説明する。図3及び図2(a)に示す
ように、物品検出装置はコンベアCvの上面から上方へ
所定の高さ位置を基準位置として待機されている。又、
第1ポート8から流体圧P1のエアが供給されることに
よりピストン31が下端位置に配置され、ピストンロッ
ド33が突出した状態にある。本実施形態ではコンベア
Cv上面を基準としてピストンロッド33の下面33a
の高さがHとなる位置を基準位置としている。
【0086】この待機状態においてコンベアCv上の検
出位置である物品検出装置の下方位置に物品Kが配置さ
れると、他の装置20の一つであるセンサからの信号に
基づいて制御装置19は物品Kが物品検出装置の下方位
置に配置されたことを認識する。そして、制御装置19
は、電磁切換弁16を切り換えて第2ポート15から流
体圧P2のエアを供給するとともに、駆動装置2を駆動
して昇降体1を下動させる。なお、第2ポート15から
流体圧P2のエアを供給しても、ピストンロッド33は
依然として突出した位置に保持される。
【0087】昇降体1の下動に伴い、ピストンロッド3
3の先端は物品Kに徐々に近づき、やがて、図2(b)
に示すように、ピストンロッド33の下面33aが物品
Kに当接される。
【0088】そして、昇降体1は依然として下動され
て、ピストンロッド33の下面33aに設定力F1(=
0.1Kgf)を越える力が物品Kから上方へ作用した
とき、ピストンロッド33の設定力F1よりも物品Kか
らの反力が上回り、ピストンロッド33が上方へ移動す
る。この時、弁体36がピストンロッド33とともに上
方へ移動されることにより、弁体36の下面とOリング
14との当接状態が解除される。そして、ロッド側シリ
ンダ室7全域へ流体圧P2のエアが流れ込む。これによ
り、ピストン31に余分に作用することとなるP2・
(S1−S13)の存在によって逆に上方向へピストン
31が押圧されて上方へ積極的に移動される。そのた
め、図2(c)に示すように即座にピストンロッド33
が積極的に後退することとなる。
【0089】上述のように、設定力F1は0.1Kgf
と非常に小さな値に設定されていることから、物品Kに
は設定力F1を越える力が作用することはなく、実際に
はピストンロッド33の下面33aが物品Kに当接した
途端に同ピストンロッド33が上方へ退避されるように
みえる。
【0090】ここで、図2(b)に示されたピストンロ
ッド33の下面33aが物品Kと当接した状態から、図
2(c)に示されたピストンロッド33が上方へ退避さ
れるとき、ピストン位置検出装置18からの信号がオン
からオフに切り換えられる。制御装置19はこのピスト
ン位置検出装置18からの信号がオンからオフに切り換
えられた時の昇降体17の移動量hを移動量検出装置1
7から入力し、コンベアCvから図2(a)に示す基準
位置までの高さHから検出された移動量hを減算し、そ
の減算値H−hを物品Kの高さとして認識する。この物
品Kの高さに応じて制御装置19は物品Kが例えば大中
小の3種類のいずれかであることを判別する。そして、
制御装置19は、他の装置20の一つである仕分け装置
にサイズに応じた自動仕分け作業を指示する。
【0091】又、物品Kの高さ検出後、制御装置19は
駆動装置2を駆動させて昇降体1を図2(d)に示すよ
うに基準位置まで戻し、更に、制御装置19は電磁切換
弁16を切り換えてロッド側シリンダ室7のエアを排気
させる。すると、図2(a)に示すように、昇降体1が
基準位置に配置され、かつピストン31が段差部35に
当接されるとともにピストンロッド33が下方への突出
位置に配置されて最初の待機状態となる。
【0092】この待機状態においては、再び制御装置1
9により電磁切換弁16を切り換えてロッド側シリンダ
室7に所定圧P2の空気を供給することになるが、この
場合にピストンロッド33が上方へ移動することなく下
端位置を維持することとなる。
【0093】従って、本第2実施形態においても、第1
実施形態の(1)〜(7)の各効果と同等の効果得られ
るとともに、次の効果が得られる。 (9)第2ポート15を介してピストンロッド33を退
避させる方向への推力をもたらす流体圧が作用する有効
受圧面積を、ピストンロッド33の突出位置と退避位置
とで変更するために、最低限Oリング14、弁体36及
びコイルスプリング37を設ければ済むため、有効受圧
面積の変更のための構成を簡略化することができる。
【0094】(10)弁体36とOリング14との当接
によりピストンロッド33の突出位置での有効受圧面積
を決定しており、弁体36がピストン31とは別に移動
するようになっているため、ピストン31にリップパッ
キン38を装着しても設定力F1の精度を高めることが
できる。その結果、第1実施形態のようにピストンとシ
リンダ本体内周面との間にメタルシールを行う必要がな
くなって製作が簡単になってコスト低減を行い得る。
【0095】[第3実施形態]次に、第3実施形態を図
2及び図4に基づいて説明する。なお、第1実施形態と
同一の構成については同一番号を付しその説明を省略
し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0096】第3実施形態では、シリンダ本体4の内周
面に段差部41が形成され、ピストン5が段差部41に
当接した位置で同ピストン5のそれ以上の下動が規制さ
れている。ピストン5の外周面にはリップが上方に指向
されたリップパッキン42が装着されている。
【0097】又、第1実施形態ではロッド孔9付近に周
溝11、リップパッキン12、凹部13及びOリング1
4を設けていたが、この第3実施形態ではそれらはすべ
て省略されている。又、底壁部4bには第1実施形態で
は第2ポート15が形成されていたが、これに代え、ロ
ッド側シリンダ室7に連通する呼吸孔43が形成されて
いる。従って、ロッド側シリンダ室7は呼吸孔43を介
して大気に開放されている。
【0098】又、第1実施形態では第1ポート8を介し
て常時所定圧P1の圧力をヘッド側シリンダ室6に供給
していたが、この第3実施形態では、第1ポート8に2
位置3ポートタイプの電磁切換弁44が接続され、同電
磁切換弁44の切換によって第1ポート8に圧力流体
(本実施形態では空気)が供給されたり、第1ポート8
から空気が排出されたりする。この電磁切換弁44は制
御装置19に接続され、その切換が制御装置19からの
制御信号により行われる。
【0099】ピストン5の下面には永久磁石からなる第
1磁気吸引手段としての第1吸引用磁石M1が装着され
るとともに、その第1吸引用磁石M1に対向するように
底壁部4bのロッド側シリンダ室7側には永久磁石から
なる第2磁気吸引手段としての第2吸引用磁石M2が装
着されている。両吸引用磁石M1,M2は、ピストン5
が段差部41に当接した位置においても互いに離間した
位置に保持されるように設定されている。
【0100】この第3実施形態では第1吸引磁石M1は
その一部がピストン5に形成された凹所内に埋め込まれ
るように固定され、第2吸引磁石M2はその一部がシリ
ンダ本体4の底壁部4bに形成された凹所内に埋め込ま
れるように固定されている。このように構成すること
で、小型のシリンダ装置3であっても両吸引磁石M1,
M2間の距離を保持し得る。なお、例えば両吸引磁石M
1,M2がそれぞれ全て凹所内に埋め込まれるようにし
たり、凹所を省略してピストン5とシリンダ本体4との
対向面に固定するだけでもよい。
【0101】ピストン5と底壁部4bのロッド側シリン
ダ室7側との間には推力発生手段を構成する付勢手段と
してのコイルスプリング45が配設されている。ここ
で、ピストン5が段差部41に当接された状態では、コ
イルスプリング45がピストン5を上方へ付勢する付勢
力よりも、吸引用磁石M1,M2の磁気吸引力とピスト
ン5,ピストンロッド10,第1吸引用磁石M1との重
力の総計が僅かに大きくなるように設定されている。こ
の第3実施形態では、0.1Kgf程度磁気吸引力を含
む下方へ作用する力が付勢力を上回るなるように設定さ
れている。従って、ここでは設定力が0.1Kgfとさ
れている。なお、この設定力の調節は、コイルスプリン
グ45の巻数等の設定、又は吸引用磁石M1,M2の大
きさや互いの距離等の設定の少なくとも一方を行うこと
により、シリンダ装置3の組付け時においてなし得る。
【0102】従って、ピストン5が段差部41に当接さ
れてピストンロッド10が突出位置に配置された状態に
おいて、ピストンロッド10の下面10aに上方へ設定
力である0.1Kgfを越える力が作用すると、ピスト
ン5と段差部41とが離間される。ここで、永久磁石の
場合、その磁気吸引力は距離の2乗に比例して小さくな
るため、上記ピストン5の後退によって、両吸引用磁石
M1,M2の磁気吸引力が大幅に低下し、その結果、コ
イルスプリング45の上方への付勢力が前記磁気吸引力
よりも相対的に大きくなり、ピストン5が自動的に上端
位置へ退避される。
【0103】次に、以上のように構成された物品検出装
置の動作について説明する。図4及び図2(a)に示す
ように、物品検出装置はコンベアCvの上面から上方へ
所定の高さ位置を基準位置として待機されている。又、
第1ポート8から空気が供給されることによりピストン
5が段差部41に当接された下端位置に配置され、ピス
トンロッド10が突出した状態にある。
【0104】この状態では、制御装置19からの制御信
号により電磁切換弁44によるヘッド側シリンダ室6へ
のエア供給は停止され、ヘッド側シリンダ室6が大気に
開放されている。このようにヘッド側シリンダ室6への
エア供給を停止しても、吸引用磁石M1,M2による磁
気吸引力がコイルスプリング45の付勢力を僅かに上回
っているため、ピストン5は段差部41に当接した状態
で保持されることとなる。更に、ヘッド側シリンダ室6
へのエア供給が停止されて同ヘッド側シリンダ室6が大
気に開放されていることから、リップパッキン42の摩
擦力は殆ど無視することができる。本実施形態ではコン
ベアCv上面を基準としてピストンロッド10の下面1
0aの高さがHとなる位置を基準位置としている。
【0105】この待機状態においてコンベアCv上の検
出位置である物品検出装置の下方位置に物品Kが配置さ
れると、他の装置20の一つであるセンサからの信号に
基づいて制御装置19は物品Kが物品検出装置の下方位
置に配置されたことを認識する。そして、制御装置19
は、駆動装置2を駆動して昇降体1を下動させる。
【0106】昇降体1の下動に伴い、ピストンロッド1
0の先端は物品Kに徐々に近づき、やがて、図2(b)
に示すように、ピストンロッド10の下面10aが物品
Kに当接される。
【0107】そして、昇降体1は依然として下動され
て、ピストンロッド10の下面10aに設定力(0.1
Kgf)を越える力が物品Kから上方へ作用したとき、
ピストンロッド10の設定力よりも物品Kからの反力が
上回り、ピストンロッド10が上方へ移動する。この
時、ピストン5が上方へ移動されることにより、一気に
両吸引用磁石M1,M2間の磁気吸引力が低下し、その
磁気吸引力よりもコイルスプリング45の付勢力が上回
る。そのため、図2(c)に示すように即座にピストン
ロッド10が積極的に後退することとなる。
【0108】上述のように、設定力は0.1Kgfと非
常に小さな値に設定されていることから、物品Kには設
定力を越える力が作用することはなく、実際にはピスト
ンロッド10の下面10aが物品Kに当接した途端に同
ピストンロッド10が上方へ退避されるようにみえる。
【0109】ここで、図2(b)に示されたピストンロ
ッド10の下面10aが物品Kと当接した状態から、図
2(c)に示されたピストンロッド10が上方へ退避さ
れるとき、ピストン位置検出装置18からの信号がオン
からオフに切り換えられる。制御装置19はこのピスト
ン位置検出装置18からの信号がオンからオフに切り換
えられた時の昇降体17の移動量hを移動量検出装置1
7から入力し、コンベアCvから図2(a)に示す基準
位置までの高さHから検出された移動量hを減算し、そ
の減算値H−hを物品Kの高さとして認識する。この物
品Kの高さに応じて制御装置19は物品Kが例えば大中
小の3種類のいずれかであることを判別する。そして、
制御装置19は、他の装置20の一つである仕分け装置
にサイズに応じた自動仕分け作業を指示する。
【0110】又、物品Kの高さ検出後、制御装置19は
駆動装置2を駆動させて昇降体1を図2(d)に示すよ
うに基準位置まで戻し、更に、制御装置19は電磁切換
弁44を切り換えてヘッド側シリンダ室6にエアを供給
する。すると、図2(a)に示すように、昇降体1が基
準位置に配置され、かつピストン5が段差部41に当接
されるとともにピストンロッド10が下方への突出位置
に配置されて最初の待機状態となる。
【0111】この待機状態においては再び制御装置19
により電磁切換弁44を切り換えてヘッド側シリンダ室
6へのエア供給を停止し同ヘッド側シリンダ室6内を大
気に開放することになるが、この場合にピストンロッド
10が上方へ移動することなく突出位置を維持すること
となる。
【0112】従って、本第3実施形態においても、第1
実施形態の(1)、(2)、(4)及び(5)の各効果
と同等の効果得られるとともに、次の効果が得られる。 (11)両吸引用磁石M1,M2の磁気吸引力とコイル
スプリング45の付勢力とのバランスにより設定力が決
定されるため、設定力を決定する際にエア等の流体を用
いる必要がなくなって、シリンダ装置3自体の構造及び
周囲の配管構造を簡素化し得る。
【0113】(12)ピストン5が段差部41に当接し
たピストンロッド10突出位置においては、両吸引用磁
石M1,M2間の磁気吸引力がコイルスプリング45の
付勢力よりも僅かに大きいが、ピストン5が段差部41
から離れるとピストン5の移動距離の2乗に比例して吸
引用磁石M1,M2の磁気吸引力が小さくなる。その結
果、ピストンロッド10が突出位置に保持されていて
も、物品Kから設定力を越える力が作用すると、相対的
にコイルスプリング45の付勢力が一気に増大して即座
にピストンロッド10が積極的に退避される。
【0114】(13)電磁切換弁44は退避位置に配置
されたピストン5を段差部41に当接する位置へ復帰さ
せる場合に一時的に切り換えるだけでよい。そのため、
制御装置19による電磁切換弁44の制御が一時的なも
ので済むため制御が簡素化されるとともに、空気等の流
体の消費を極端に低く抑えることができてエネルギーロ
スが小さくなる。
【0115】(14)段差部41によってピストン5が
シリンダ本体4内の途中位置でそれ以上の突出を規制さ
れることから、ピストンロッド10の突出位置において
シリンダ本体4内のロッド側シリンダ室7に所定の空間
が形成されることとなり、その空間を利用して両吸引用
磁石M1,M2及びコイルスプリング45を簡単に配設
することが可能となる。
【0116】(15)両吸引用磁石M1,M2をその一
部がピストン5及びシリンダ本体4の底壁部4bに形成
された凹所に埋め込まれるように固定したことから、シ
リンダ装置3が小型のものであっても両吸引用磁石M
1,M2間の距離を確保することができる。
【0117】[他の実施形態]以上の各実施形態の他、
次のような他の実施形態もある。・図5には第1実施形
態のシリンダ装置3の他の実施形態を示した。即ち、同
図に示すように、第1実施形態のピストン5の外周面
に、リップが上方へ指向されたリップパッキン46を装
着してもよい。この場合、シリンダ本体4内周面とピス
トン5外周面との間にメタルシールを形成する必要がな
くなり、シリンダ本体4及びピストン5の製作コストを
低減し得る。但し、リップパッキン46の追加分により
ピストン5の摺動抵抗が増す分だけ第1実施形態に比べ
設定力Fの精度が低下する。
【0118】・図6には第1実施形態のシリンダ装置3
の更に他の実施形態を示した。即ち、同図に示すよう
に、第1実施形態において第1ポート8から流体圧P1
を供給することを省略し、ヘッド側シリンダ室6に付勢
手段としてのコイルスプリング47を収容してもよい。
この場合、コイルスプリング47は、同スプリング47
からピストン5に下方に加わる力が、第1実施形態にお
けるP1・S1となるように設定すればよい。又、この
場合、第1ポート8は呼吸孔として作用し、ヘッド側シ
リンダ室6は常時大気に開放された状態に維持される。
このように構成すれば、ヘッド側シリンダ室6への流体
圧P1の供給を省略できる分、流体圧回路の簡素化を促
進することができる。同様に、第2実施形態においても
コイルスプリング47を使用することができる。
【0119】・ピストンロッド10,33を下方に突出
させた場合について説明したが、例えばピストンロッド
10,33を水平や上方に突出させて実施するなど、そ
の方向は任意である。ピストンロッド10,33の向き
の変更による力のバランスは、例えば、第1実施形態や
第2実施形態では適宜流体圧P2を変更することにより
調整し得るためである。
【0120】・ピストンロッド10,33の下面10
a,33aを直接物品Kに当接するように構成したが、
ピストンロッド10,33の先端に他の部材を介在させ
てそれを物品Kに当接するように構成してもよい。例え
ば、ピストンロッド10,33の先端にピストンロッド
10,33の長手方向と交差する方向へ延びる板体を設
けて同板体の物品Kとの当接面積を大きくとれば、物品
Kの位置が多少ずれていても確実に検出できる等の利点
がある。
【0121】・第1実施形態において、Oリング14を
ピストン5に一体に設けて実施してもよい。又、第2実
施形態において、Oリング14を弁体36に一体に設け
て実施してもよい。
【0122】・第1実施形態及び第2実施形態におい
て、凹部13を中心部分に設けるのに代えて、凹部13
を周囲に環状に設けてもよい。この場合も環状に設けた
凹部13と第2ポート15とが連通するように構成す
る。更に、凹部13を省略して実施することも可能であ
る。
【0123】・第3実施形態において、リップパッキン
42を省略してもよい。この場合、構造を一層簡略化し
得る。なお、リップパッキン42を省略した場合、ピス
トン5を段差部41に当接した位置へ復帰させる際に、
第1ポート8から供給される空気がピストン5外周から
ロッド側シリンダ室7へ多少漏れるが、ロッド側シリン
ダ室7は呼吸孔43により大気に開放されているため、
両吸引用磁石M1,M2の磁気吸引力とコイルスプリン
グ45の付勢力とのバランスにより設定された設定力が
ずれることはない。
【0124】・第3実施形態において、吸引用磁石M1
をピストンロッド10に設けてもよい。又、ピストン5
を永久磁石により構成して吸引用磁石M1を省略するこ
ともできる。
【0125】・第3実施形態において、退避位置に配置
されたピストン5を段差部41に当接した突出位置に復
帰させる手段として、電磁切換弁44に代えて、機械的
にピストンロッド10を突出位置へ戻す手段を設けても
よい。この場合、エア等の流体供給源を全てなくすこと
ができる。
【0126】・第3実施形態において、第2吸引用磁石
M2を電磁石により構成してもよい。この場合、例えば
この電磁石の磁気吸引力を調整可能とするとともに電磁
石を制御装置19によって制御されるように構成すれ
ば、制御装置19により設定力を適宜調節することがで
きる。更には、退避位置に配置されたピストン5に対し
て、電磁石の磁気吸引力を大きくして第1吸引用磁石M
1を吸引することにより、段差部41に当接した突出位
置に復帰させるようにしてもよい。
【0127】・第3実施形態において、コイルスプリン
グ45を省略し、呼吸孔43をポートとしてこのポート
からロッド側シリンダ室7に空気等の流体を供給するよ
うに構成してもよい。この場合、ロッド側シリンダ室7
内の空気によるピストン5を上方へ持ち上げる推力と、
両吸引用磁石M1,M2の磁気吸引力とのバランスによ
り設定力が決定付けられる。そのため、ロッド側シリン
ダ室7に供給される流体圧力を適宜調節することにより
設定力を調節することが可能となる。なお、この場合、
リップパッキン42のリップが下方へ指向されるように
入れ替えることが望ましい。
【0128】・シリンダ装置3のシリンダ本体4を一体
物として説明したが、実際には筒状のシリンダケースと
その両端を閉塞するカバーにより形成したり、有底筒状
のシリンダケースのその開口端を閉塞するカバーにより
形成する等、シリンダ本体4の部品点数や区切り方は特
に限定されるものではない。
【0129】・シリンダ装置3に関する部分は、必ずし
も物品Kの高さを検出する物品検出装置としての利用に
限られず、他の使用も当然可能である。例えば、物品検
出装置として物品Kの有無を検出すべく物品Kと当接さ
せるものに適用する等も可能である。この場合、ピスト
ン位置検出装置18からの信号がオンのときには物品K
が存在しないと判断し、オフになったときには物品Kが
存在すると判断することができる。又、物品Kの位置を
検出するものに適用してもよい。更には、物品Kの有
無、位置又は高さのうち、複数を検出し得るものに適用
することも可能である。
【0130】[各実施形態から把握される技術的思想]
以上の各実施形態により把握される技術的思想を以下に
列挙する。 (1)請求項12又は請求項13において、ロッド側シ
リンダ室におけるピストンと対向するシリンダ本体内壁
にはロッド側シリンダ室側に開口する凹所を設け、その
凹所内には同凹所の内周面に沿ってシールリングを固定
し、ピストンロッドが突出位置に配置されたときシール
リングにピストン又は弁体が当接されるように構成し、
シールリングに囲まれる内周領域がピストンロッド突出
位置での有効受圧面積を構成するように、シールリング
内周側とポートとを連通させた。この手段によれば、凹
所全体に流体を確実に行き渡らせることができるととも
に、シールリングを凹所内の周面に沿って固定すること
でシールリングの位置を安定させることができ、その結
果、ピストンロッドの突出位置における有効受圧面積を
確固たるものとでき、設定値の精度を向上し得る。
【0131】(2)請求項14において、突出推力発生
手段を、シリンダ本体のヘッド側シリンダ室に連通され
るポートと、そのポートを介してヘッド側シリンダ室に
一定圧の流体を供給する流体供給源とから構成した。こ
の手段によれば、一般のシリンダ装置の構成を一層利用
し易くなってコスト低減に結び付き、しかも、コイルス
プリング等を推力発生手段として用いる場合に比べてピ
ストン位置にかかわりなく一定の推力を発生することが
できて設定値の精度を高めることができる。
【0132】(3)請求項14において、突出推力発生
手段を、シリンダ本体のヘッド側シリンダ室内に設けら
れ、ピストンをピストンロッド突出側へ付勢する付勢手
段により構成した。この手段によれば、ヘッド側シリン
ダ室への流体の供給が不要となるため、流体配管構成を
簡略化し得る。又、シリンダ本体のヘッド側シリンダ室
に連通されるポートは呼吸孔として利用できる。但し、
流体を用いて突出推力発生手段を構成する場合に比べ、
付勢手段の付勢力をピストン位置にかかわらず一定とす
ることが困難であることから、精度を要求される場合に
は不向きであるため、設定値の精度を要求されない場合
に利用するのに好適である。
【0133】(4)請求項4、請求項10乃至請求項1
4のいずれか一の請求項において、ポートには所定圧の
流体を供給する位置とその流体をシリンダ本体から排出
する位置との間で切換える電磁切換弁を接続した。この
手段によれば、ピストンロッドの退避後に、電磁切換弁
を切換えてシリンダ本体から流体を排出することで、簡
単にピストンロッドを突出位置へ戻すことができる。
【0134】(5)請求項16又は17において、第1
磁気吸引手段を構成する永久磁石の少なくとも一部をピ
ストンのロッド側シリンダ室側に形成した凹所に埋め込
まれる状態で固定した。又、請求項16又は17におい
て、第2磁気吸引手段を構成する磁石の少なくとも一部
をシリンダ本体のロッド側シリンダ室側に形成した凹所
に埋め込まれる状態で固定した。これらの手段の少なく
とも一方を採用することにより、両磁気吸引手段のロッ
ド側シリンダ室への突出量を抑えることができるため、
シリンダ室の大きさを充分に確保できないような小型の
シリンダ装置の場合に有効である。
【0135】(6)請求項15乃至請求項17のいずれ
か一の請求項において、シリンダ本体にはヘッド側シリ
ンダ室に連通するポートを設け、そのポートには推力発
生手段又は付勢手段の付勢力に抗してピストンを突出位
置に移動させるに充分な圧力流体を供給する位置と、そ
の圧力流体をヘッド側シリンダ室から排出して同ヘッド
側シリンダ室を大気に開放させる位置との間で切換える
電磁切換弁を接続した。この手段によれば、ピストンロ
ッドの退避後に、電磁切換弁を切換えてヘッド側シリン
ダ室に一旦圧力流体を供給することで簡単にピストンロ
ッドを突出位置へ戻すことができる。又、ピストンロッ
ドが突出位置へ移動すると磁気吸引力によってその突出
位置が保持されることから、再度電磁切換弁を切換えて
ヘッド側シリンダ室への圧力流体の供給を停止すること
ができる。
【0136】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項8に記載の各発明によれば、物品検出のための当接部
と物品とが当接し、物品に作用する力が所定の設定値を
越えたとき、当接部を本体部側へ積極的に退避させるよ
うに構成したので、物品を損傷することなく物品の有
無、位置、長さ等の少なくとも一つを検出することがで
きる物品検出装置を得ることができる。
【0137】又、請求項9乃至請求項15に記載の各発
明によれば、シリンダ本体に対しピストンロッドを突出
位置に保持しておき、そのピストンロッド先端側にピス
トンロッド退避方向へ作用する力が所定の設定値を越え
たとき、ピストンロッドをシリンダ本体側へ積極的に退
避させるように構成したので、上記の効果を奏する物品
検出装置を実現するのに好適なシリンダ装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の物品検出装置を示す説明図。
【図2】第1、第2及び第3の各実施形態の物品検出装
置の動作を示す概略説明図。
【図3】第2実施形態の物品検出装置を示す説明図。
【図4】第3実施形態の物品検出装置を示す説明図。
【図5】第1実施形態の一部を変更した他の実施形態の
シリンダ装置を示す断面図。
【図6】第1実施形態の一部を変更した更に他の実施形
態のシリンダ装置を示す断面図。
【図7】従来の物品検出装置を示す概略説明図。
【符号の説明】
1…本体部を構成する昇降体、4…本体部を構成するシ
リンダ本体、5,31…ピストン、6…ヘッド側シリン
ダ室、7…ロッド側シリンダ室、8…突出推力発生手段
の一部又は呼吸孔を構成する第1ポート、9…ロッド
孔、10…当接部を構成するピストンロッド、13…凹
所としての凹部、14…シールリングとしてのOリン
グ、15…ポートとしての第2ポート、16,44…電
磁切換弁、17…移動量検出手段としての移動量検出セ
ンサ、18…突出位置検出手段又はピストン位置検出装
置としてのピストン位置検出センサ、19…判別手段と
しての制御装置、33…当接部を構成するピストンロッ
ド、36…弁体、37…付勢手段としてのコイルスプリ
ング、45…推力発生手段を構成する付勢手段としての
コイルスプリング、47…突出推力発生手段を構成する
付勢手段としてのコイルスプリング、F,F1…設定値
としての設定力、K…物品、M…磁気発生手段としての
マグネット、M1…第1磁気吸引手段としての第1吸引
用磁石、M2…第2磁気吸引手段としての第2吸引用磁
石。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部に設けられた当接部と物品との当
    接に基づき、物品の有無、位置又は長さを検出する物品
    検出装置において、 本体部に対し当接部を移動可能に支持するとともに、当
    接部を常には本体部に対し突出位置に保持し、当接部と
    物品とが当接して物品に作用する力が所定の設定値を越
    えたとき、当接部を本体部側へ積極的に退避させる機構
    を備えた物品検出装置。
  2. 【請求項2】 本体部を所定方向へ移動可能に支持する
    とともに、本体部に当接部を設け、本体部の移動に伴う
    当接部と物品との当接に基づき、物品の有無、位置又は
    長さを検出する物品検出装置において、 本体部に対し当接部を前記本体部の移動方向と同方向へ
    移動可能に支持するとともに、当接部を常には本体部に
    対し突出位置に保持し、当接部と物品とが当接して物品
    に作用する力が所定の設定値を越えたとき、当接部を本
    体部側へ積極的に退避させる機構を備えた物品検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の物品検出装
    置において、本体部はシリンダ本体を有するとともに、
    当接部はシリンダ本体に対し長手方向に移動するピスト
    ンロッドを有し、ピストンロッドの突出端を物品と当接
    される当接部位とした物品検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の物品検出装置において、
    シリンダ本体には、ピストンロッドをシリンダ本体側へ
    退避させる推力を発生すべくシリンダ本体内に所定圧の
    流体を供給するためのポートを備え、ピストンロッドの
    突出位置でのシリンダ本体内におけるピストンロッドを
    退避させる方向への推力を発生させる有効受圧面積が、
    ピストンロッドの突出位置から退避した位置でのシリン
    ダ本体内におけるピストンロッドを退避させる方向への
    推力を発生させる有効受圧面積よりも小さくなるように
    設定した物品検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の物品検出装置において、
    前記ポートから供給される流体の圧力を調整可能とし、
    その調整により前記設定値を変更可能とした物品検出装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の物品検出装置において、
    ピストンロッド又はそのピストンロッドと一体に移動す
    る部位に第1磁気吸引手段を設けるとともに、シリンダ
    本体にはピストンロッドの突出位置において第1磁気吸
    引手段との磁気吸引力が最大となる第2磁気吸引手段を
    設け、更に、両磁気吸引手段による磁気吸引力に対抗し
    てピストンロッドを退避させる方向への推力を発生させ
    る推力発生手段を設け、両磁気吸引手段による磁気吸引
    力と推力発生手段とのバランスにより前記設定値を決定
    した物品検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    の物品検出装置において、当接部が本体部に対し突出位
    置に配置されているか否かを検出する突出位置検出手段
    を設けた物品検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の物品検出装置において、
    当接部が本体部に対し突出位置に配置されているか否か
    を検出する突出位置検出手段と、物品の配設位置に対す
    る本体部の基準位置が予め設定されていて、その基準位
    置からの本体部の移動量を検出する移動量検出手段と、
    前記突出位置検出手段により当接部が突出位置から退避
    されたことが検出されたとき、その時点での移動量検出
    手段により検出された前記基準位置からの移動量に基づ
    いて、物品の位置又は長さを判別する判別手段とを備え
    た物品検出装置。
  9. 【請求項9】 シリンダ本体にはピストンロッドをシリ
    ンダ本体から突出した位置とシリンダ本体側へ退避した
    位置との間で移動可能に設け、ピストンロッドを常には
    突出位置に保持し、ピストンロッド先端側に物品が当接
    して物品に作用する力が所定の設定値を越えたとき、ピ
    ストンロッドをシリンダ本体側へ積極的に退避させる機
    構を備えたシリンダ装置。
  10. 【請求項10】 シリンダ本体にはピストンロッドをシ
    リンダ本体から突出した位置とシリンダ本体側へ退避し
    た位置との間で移動可能に設け、シリンダ本体にはピス
    トンロッドをシリンダ本体側へ退避させる推力を発生す
    べくシリンダ本体内に所定圧の流体を供給するためのポ
    ートを備え、ピストンロッドの突出位置でのシリンダ本
    体内におけるピストンロッドを退避させる方向への推力
    を発生させる有効受圧面積が、ピストンロッドの突出位
    置から退避した位置でのシリンダ本体内におけるピスト
    ンロッドを退避させる方向への推力を発生させる有効受
    圧面積よりも小さくなるように設定したシリンダ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のシリンダ装置におい
    て、ピストンロッドをシリンダ本体から突出させる一定
    の推力を発生する突出推力発生手段を設け、その突出推
    力発生手段によるピストンロッドの突出方向への推力
    が、ピストンロッドの突出位置ではピストンロッドの退
    避方向への推力を上回り、ピストンロッドの退避位置で
    は下回るように、前記ポートから供給される流体圧を設
    定したシリンダ装置。
  12. 【請求項12】 シリンダ本体の内部にその長手方向へ
    移動可能にピストンを収容するとともに、ピストンにピ
    ストンロッドを一体に設け、ピストンロッドをシリンダ
    本体の長手方向に形成されたロッド孔を介して外部に突
    出させ、ピストンによりシリンダ本体の内部をロッド側
    シリンダ室とヘッド側シリンダ室とに区画し、ロッド側
    シリンダ室においてピストン及び同ピストンと対向する
    シリンダ本体内壁のうち一方に環状のシールリングを設
    け、ピストンロッドが突出位置に配置された状態におい
    てシールリングによりピストン及び同ピストンと対向す
    るシリンダ本体内壁との間をシールするように構成し、
    シリンダ本体には前記シールリングに囲まれた領域の内
    外一方に流体を供給するポートを設けたシリンダ装置。
  13. 【請求項13】 シリンダ本体の内部にその長手方向へ
    移動可能にピストンを収容するとともに、ピストンによ
    りピストンロッドを長手方向へ移動可能に支持し、ピス
    トンロッドをシリンダ本体の長手方向に形成されたロッ
    ド孔を介して外部に突出させ、ピストンによりシリンダ
    本体の内部をロッド側シリンダ室とヘッド側シリンダ室
    とに区画し、ロッド側シリンダ室においてピストンと同
    ピストンに対向するシリンダ本体内壁との間に弁体を配
    設し、弁体をピストンに対向するシリンダ本体内壁へ付
    勢する付勢部材を設け、ピストンに対向するシリンダ本
    体内壁と弁体との対向面の一方には環状のシールリング
    を設け、ピストンロッドが突出位置に配置された状態に
    おいてシールリングにより弁体及び同弁体と対向するシ
    リンダ本体内壁の間をシールするように構成し、シリン
    ダ本体には前記ロッド側シリンダ室に流体を供給するポ
    ートを設け、ピストンロッドが突出位置に配置された状
    態において弁体及びシールリングによりポートとロッド
    側シリンダ室とを閉塞し、更にピストンのヘッド側シリ
    ンダ室側への移動にピストンロッドが追従するように構
    成したシリンダ装置。
  14. 【請求項14】 請求項12又は請求項13記載のシリ
    ンダ装置において、ピストンロッドをシリンダ本体から
    突出させる一定の推力を発生する突出推力発生手段を設
    け、その突出推力発生手段によるピストンロッドの突出
    方向への推力が、ピストンロッドの突出位置ではピスト
    ンロッドの退避方向への推力を上回り、ピストンロッド
    の退避位置では下回るように、前記ポートから供給され
    る流体圧を設定したシリンダ装置。
  15. 【請求項15】 シリンダ本体の内部にその長手方向へ
    移動可能にピストンを収容するとともに、ピストンにピ
    ストンロッドを一体に設け、ピストンロッドをシリンダ
    本体の長手方向に形成されたロッド孔を介して外部に突
    出させ、ピストンによりシリンダ本体の内部をロッド側
    シリンダ室とヘッド側シリンダ室とに区画し、ピストン
    又はピストンロッドに第1磁気吸引手段を設けるととも
    に、シリンダ本体にはピストンロッドの突出位置におい
    て第1磁気吸引手段との磁気吸引力が最大となる第2磁
    気吸引手段を設け、更に、両磁気吸引手段による磁気吸
    引力に対抗してピストンロッドを退避させる方向への推
    力を発生させる推力発生手段を設けたシリンダ装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のシリンダ装置におい
    て、第1磁気吸引手段はピストンのロッド側シリンダ室
    側に設けた永久磁石であり、第2磁気吸引手段はシリン
    ダ本体のロッド側シリンダ室側における前記永久磁石と
    対向するように配設された磁石であり、更に推力発生手
    段はロッド側シリンダ室内に設けられてピストンを退避
    させる方向へ付勢する付勢手段であるシリンダ装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のシリンダ装置におい
    て、シリンダ本体内の中間部位には段差部を設け、ピス
    トンロッドが突出位置に配置されたときにピストンが段
    差部に当接されてピストンのそれ以上の突出側への移動
    を規制し、ピストンが段差部に当接された状態では前記
    永久磁石及び磁石が所定間隔をおいて離間されるように
    構成し、更に前記付勢手段は前記ピストンが段差部に当
    接された状態で形成されるロッド側シリンダ室の内部空
    間においてピストンとそれに対向するシリンダ本体内壁
    面との間に介在させたシリンダ装置。
  18. 【請求項18】 請求項12乃至17のいずれかに記載
    のシリンダ装置において、ピストンに磁気発生手段を設
    け、シリンダ本体にはピストンロッドが突出位置に配置
    された状態でのピストンからの磁気を検出するピストン
    位置検出装置を設けたシリンダ装置。
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