JPH11257207A - 可変容量型油圧ポンプの可動斜板制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプの可動斜板制御装置

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JPH11257207A
JPH11257207A JP10062455A JP6245598A JPH11257207A JP H11257207 A JPH11257207 A JP H11257207A JP 10062455 A JP10062455 A JP 10062455A JP 6245598 A JP6245598 A JP 6245598A JP H11257207 A JPH11257207 A JP H11257207A
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JP
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swash plate
movable swash
hydraulic pump
oil passage
movable
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Application number
JP10062455A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Mochizuki
安久 望月
Kengo Sasahara
謙悟 笹原
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動斜板を傾転制御する可変容量型油圧ポン
プにおいて、出力の制御性を向上させ、斜板の制御を容
易に行うことを課題とする。 【解決手段】 可動斜板4の支持台102をポンプ駆動
軸2と垂直方向または斜め斜方向に移動すると共に、油
圧回路内の圧力に比例し上方に偏位し可動斜板4の傾転
制御を行う。可動斜板44を弾性体45により支持し、
可動斜板44の傾転制御を行う。可動斜板64を支持す
る枢軸64aの軸受け部62に作動油を導入し、可動斜
板64の中立位置において作動油をケーシング内に開放
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変容量型油圧ポ
ンプの斜板制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術について説明する。図17は従
来の可変容量型油圧ポンプの正面断面図であり、図18
は従来の可変容量型油圧ポンプの側面断面図である。図
17及び図18において、可変容量形油圧ポンプ1は、
ケース3に入力軸2が挿入されており、ベアリング5を
介して該ケース3に回動自在に枢支されている。また、
入力軸2には、ケース3内において、可動斜板204及
び、シリンダブロック9が挿嵌されており、該入力軸2
は、油路板6に嵌合し、回動自在に枢支されている。前
記可動斜板204を傾動することにより、プランジャー
7の摺動量を調節し、可変油圧ポンプ1による作業油の
吐出量を調節可能に構成している。また、可動斜板20
4はケース3に固設された支持台8に嵌合しており、支
持台8に沿って摺動可能に構成されている。可動斜板2
04の側部に突設したピン軸212が、後述するサーボ
機構に嵌合している。該サーボ機構により可変斜板20
4が傾動される構成になっている。
【0003】また、可動斜板204にはアーム210が
固設されている。アーム210は油板6に嵌合固定され
たスプリング11の一端に当接しており、該スプリング
11の弾性力により、可動斜板204の自己バリ力を規
制する構成になっている。また、前記可動斜板204の
他端にはピストン20の先端が当接しており、該ピスト
ン20は油路板6に設けた油路に接続しており、油圧ポ
ンプ1の吐出量の上昇に伴い可動斜板204を中立位置
方向に回動可能に構成している。該構成により、可動斜
板204の自己バリ力とスプリング11による反力を釣
り合わせることにより、作業油の吐出量を制御可能に構
成している。また、油圧ポンプ1の油圧回路において、
可動斜板204を中立位置に傾転することにより、吐出
側と排出側の圧力差が減少することにより、前記油圧回
路に設けられた図示しないバルブにより作業油の油圧ポ
ンプ1による吐出を停止する構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成において、
可動斜板204の斜板支持軸軸17に、スプリング11
及びピストン20、可動斜板204の負荷が掛かるた
め、斜板支持軸17に掛かる負荷が大きく、騒音が大き
くなる場合がある。また、斜板支持軸の焼きつき等を防
止するため、複雑な出力制限機構を装着する必要があ
り、可変油圧ポンプの構成が複雑になる。これにより、
設計上の自由度が減少し、製造コストが高くなる。
【0005】急激な負荷等の可動斜板204の傾転量の
変化に対して、可動斜板204の受けるモーメントの変
化により可動斜板204が振動し、流動変動に伴う脈動
音が大きくなり、可変型油圧ポンプ1に接続した機構へ
の振動伝播が大きくなる。このため、操作機構の耐久性
を低下させる可能性がある。
【0006】また、可変型油圧ポンプ1の油圧回路にお
いて、差圧により開閉するバルブを用いて、中立ゾーン
の油量をケーシングまたは、低圧回路側に解放し、可変
型油圧ポンプによる作業油の吐出を停止させている。こ
のため、可変型油圧ポンプ1に負荷が掛かっている場
合、油圧回路の圧力が閉弁圧力以下とならない可能性が
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】可動斜板を傾転制御する
可変容量型油圧ポンプにおいて、可動斜板の支持台をポ
ンプ駆動軸と垂直方向または、斜め斜方向に移動すると
共に、油圧回路内の圧力に比例し上方に偏位し、可動斜
板の傾転制御を行う。可動斜板を弾性体により支持し、
可動斜板の傾転制御を行う。可変容量型油圧ポンプの可
動斜板を支持する枢軸の軸受け部に作動油を導入し、可
動斜板の中立位置において作動油をケーシング内に開放
する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の実施例である作業車の側面図であ
る。図1において、乗用管理作業車94の車体フレーム
84前部に、フロントアクスルケースを介して左右一対
の前車輪88が取り付けられ、後部にはリアアクスルケ
ースを介して左右一対の後車輪89が取り付けられてい
る。また、車体フレーム84後端に昇降機構を取り付
け、該昇降機構に耕耘作業機などの各種作業機を接続可
能に構成している。
【0009】機体前部にハンドルコラム85を立設し、
該ハンドルコラム85の上端にハンドル86を配設し、
該ハンドル86の後方に座席87を配設している。ま
た、座席87の後方において、フレーム84前部上に
は、エンジン82を設置しており、フレーム84後部に
はミッションケース83が設置されている。座席87の
側方には、変速走行レバー90が設けられており、変速
操作が可能に構成されている。
【0010】図2は、変速走行レバー90及びHST変
速装置93の構成を示すものである。ミッションケース
83の側部には、HST変速装置93が配設されてい
る。変速走行レバー90の一端は、コントロールレバー
92に接続したロッド91に接続されており、変速走行
レバー90の回動に伴いコントロールレバー92を回動
可能に構成している。コントロールレバー92は、HS
T変速装置93のコントロールケース170内の後述す
る油圧サーボ機構に連動している。このため、コントロ
ールレバー92の回動に伴い、油圧サーボ機構により可
動斜板を傾動動可能に構成している。HST変速装置9
3は油圧モータ96及び後述する油圧ポンプ101によ
り構成されており、エンジン82より伝達された駆動力
により、油圧ポンプ101が作業油を吐出し、油圧モー
タ96を駆動し、駆動力の変速を行う構成になってい
る。変速された駆動力がミッションケース83内に伝達
され、前記の前輪88及び後輪89の両方もしくは後輪
89が駆動される構成になっている。
【0011】次に、油圧サーボ機構261の構成につい
て説明する。図3はサーボ機構を示す側面一部断面図で
ある。図3において、該油圧サーボ機構261は、可動
斜板4側部のコントロールケース170にシリンダー室
170aを形成し、該シリンダー室170a内にサーボ
ピストン271を収納し、該サーボピストン271側面
に可動斜板4の側部より突設したピン軸12が嵌合さ
れ、該サーボピストン271の軸心位置には貫通孔を開
口して、この貫通孔内にスプールバルブ272が摺動自
在に嵌装されている。該スプールバルブ272は、コン
トロールレバー92の回動により、前後動させる構成に
なっている。
【0012】即ち、前記サーボピストン271にはシリ
ンダー室170aの上部と下部に連通油路がそれぞれ形
成され、該油路はスプールバルブ272の摺動により連
通されてサーボピストン271を摺動できるようにして
いる。また、前記スプールバルブ272の下部外周には
嵌合溝265が設けられ、該嵌合溝265にピン259
が嵌合され、該ピン259は枢軸290に固設したアー
ムの一端に突設されている。該枢軸290にはコントロ
ールレバー92が嵌合固定されており、コントロールレ
バー92の回動に伴い前記スプールバルブ272を摺動
し、可動斜板4を傾動可能に構成している。
【0013】図4は、本発明の一実施例である油圧ポン
プの正面断面図である。図4において、可変容量形油圧
ポンプ101は、ケース3に入力軸2が挿入されてお
り、ベアリング5を介して回動自在に枢支されている。
また、入力軸2には、ケース3内において、可動斜板4
及び、シリンダブロック9が挿嵌されており、油路板6
に回動自在に枢支されている。
【0014】シリンダブロック9は、入力軸2に相対回
動不能に固設されており、入力軸2の回動に伴って回動
する構成になっている。該シリンダブロック9には、プ
ランジャー7が摺動自在に嵌合されており、シリンダブ
ロック9の回動に伴い前記可動斜板4に沿って摺動する
構成になっている。また、シリンダブロック9は、前記
油路板6に接続されており、プランジャー7の摺動によ
り作業油を吸入、吐出するように構成されている。
【0015】可動斜板4は、斜板支持軸12に接続され
ており、該斜板支持軸12を回動することにより可動斜
板4を傾転自在に構成している。プランジャー7は該可
動斜板4に当接しながらシリンダブロック9と共に回転
するため、可動斜板4の角度に伴い摺動量が変動する構
成になっている。また、可動斜板4の傾転中心17は偏
芯されている。
【0016】可動斜板4には、アーム10が固設されて
おり、該アーム10は油路板6に嵌合固定されたスプリ
ング11の一端に当接している。該構成により、可動斜
板4の自己バリ力とスプリング11による反力を釣り合
わせることにより、作業油の吐出量を制御可能に構成し
ている。
【0017】可動斜板4には、支持台102を嵌合させ
ている。支持台102はケース3の内側側面に当接して
おり、該当接部は滑りメタルにより構成され、支持台1
02が摺動自在に構成されている。また、支持台102
は、スプリング15及びピストン16に挟持されてお
り、該ピストン16により上下に摺動可能に構成されて
いる。前記ピストン16にはケース3内に設けた油路1
03に接続されており、該油路103は、吐出側油路に
接続されている。このため、該油路103に掛かった圧
力によりピストン16が支持台102を上下方向に摺動
させる構成になっている。可動斜板4の傾転中心105
は偏芯されているため、支持台102を摺動することに
より、可動斜板4が傾転される構成になっている。
【0018】上記構成により、ポンプ101の出力が上
昇し、吐出圧力が上方するに伴い、ピストン16が支持
台102を上方に摺動させ、可動斜板4が中立側に傾転
される。これにより、可動斜板4の傾転角度が減少し、
プランジャー7の摺動量が減少し、作業油の吐出量が減
少し、ポンプ101の出力を一定に保つことが可能であ
る。
【0019】図14は、本構造による操作力を示すもの
であり、Mnは可動斜板64を中立方向に回動させるモ
ーメントであり、Mtは可動斜板64を傾転量最大の方
向に回動させるモーメントを示すものである。図14に
おいて、本考案構造での操作力は、自己バリ力によるモ
ーメントと傾転中心偏芯によるモーメントの間に位置
し、尚かつ回路圧力の上昇に伴い、中立方向に傾転する
モーメントが増加する。即ち、図14に示すように、可
動斜板4の自己バリ力及び、傾転中心の偏芯による可動
斜板4に発生するモーメントの影響を、本発明の構成に
より減少させ、可動斜板4の回動に必要な力を減少可能
である。
【0020】また、図15は、本発明における油圧ポン
プ1の吐出量と作業油の圧力を示すものである。図15
において、Pは吐出される作業油の圧力を示し、Qは作
業油の吐出量を示す。図15に示すように、本発明の構
成により、作業油の吐出圧力Pと作業油の吐出圧力Qの
積をほぼ一定の構成可能であるため、油圧ポンプ1の特
性において制御性を向上可能である。
【0021】本発明の第二実施例について説明する。図
5は、本発明の第二実施例である油圧ポンプの正面断面
図を示すものである。本実施例においてケース33の支
持台当接部は傾斜を設け構成されており、支持台24も
ケース23との当接部が傾斜を設けて構成されている。
該構成のため、該支持台24は、ケース23の傾斜を設
けた内壁に沿い、斜め上下方向に摺動可能に構成されて
いる。また、可動斜板14の傾転軸15は偏芯されてい
る。このため、プランジャー7の可動斜板14に対する
抵抗力の分力が可動斜板14を介して支持台24に作用
し、支持台24が滑り上ると共に、可動斜板14を傾転
させる構成になっている。このため、ポンプ109の出
力が上昇するに伴い、可動斜板14の自己バリ力がアー
ム10に接続したスプリングの弾性力に打ち勝ち、支持
台24が上方に摺動し、可動斜板14の傾転量を減少す
るように可動斜板14の傾転角度が調節され、ポンプ1
09の出力が一定になるように調節される。
【0022】本発明の第三実施例について説明する。図
6は本発明の第三実施例である油圧ポンプの正面断面図
を示すものである。本実施例において、ケース33内壁
に当接し、該当接部に滑りメタルを設けた支持台34が
上下に摺動自在に構成されており、該支持台34は上下
のピストン36・37により挟持されている。ピストン
36およびピストン37はそれぞれ油圧回路38・39
に接続されている。ピストン36は吸い込み側の油路に
接続した油路38に接続しており、ピストン37は吐出
側の油路に接続した油路39に接続している。前記ピス
トン36・37にはスプリング31が装着されており、
吐出側と吸い込み側の油圧差がスプリング31の弾性力
を超えた場合、ピストン36・37により支持台34が
摺動され、可動斜板134が傾転される。ピストン36
・37に作業油の圧力によって加えられる力は、ピスト
ンの径によって調節することが可能である。
【0023】上記の構成のため、油圧ポンプ118の出
力の上昇に伴ってピストン36・37により支持台34
が摺動され、可動斜板134が傾転される構成になって
いる。これにより、ポンプ118の出力を一定に構成可
能である。このため、ケース33内にスプリング等の可
動斜板134を傾転調整を行う機構を省略可能であり、
ケース33内の空間を有効に活用可能であるため、設計
上の自由度を増す事が可能である。また、簡便な構成に
より、可動斜板134の調節機構を構成したため、耐久
性を向上可能であり、整備性を向上可能である。
【0024】本発明の第四実施例について説明する。図
7は、本発明の実施例を示す油圧ポンプの正面断面図で
あり、図8は本発明の実施例を示す油圧ポンプの側面断
面図である。図7、図8に示すように、油圧ポンプ12
7おいて、可動斜板44は入力軸2に、ケース43内に
おいて挿嵌されており、一端に傾斜が設けられている。
ケース43の内壁にはストッパ46が螺装されており、
前記可動斜板44の一端に当接することにより、可動斜
板44の最大傾転量を制限可能に構成している。また、
可動斜板44は、可動斜板支持軸17の回動により可動
斜板44の傾転量を変更可能に構成している。前記可動
斜板支持軸17は偏芯されており、プランジャー7の回
動に伴い可動斜板44が中立位置に稼働する方向の自己
バリ力を発生する構成になっている。
【0025】また、可動斜板44とケース43の間に
は、弾性体45が挿入され、ケース43に固設されてい
る。弾性体45は、可動斜板44の側面の下方におい
て、可動斜板45に添う形状で設けられている。これに
より、入力軸2の出力上昇に伴い、発生する可動斜板4
4の自己バリ力を解消する構成になっている。このた
め、可動斜板44が自己バリ力により、弾性体45の弾
性力に打ち勝ち、可動斜板44とケース43の間に挿入
された弾性体45が弾性変形し、可動斜板44の傾転角
度が減少し、油圧ポンプ127の作業油の吐出量が規制
される。上記の構成により、油圧ポンプ127の出力を
調節可能である。
【0026】上記構成において、弾性体45をスポンジ
ゴムのような多孔に構成することにより、弾性体45に
ダンパーの効果をもたせる事も可能である。ケース43
内には作業油が満たされており、該作業油がスポンジゴ
ムに構成された細孔より内部に浸透する。このため、可
動斜板45が回動される場合、スポンジゴムが圧縮さ
れ、これに伴う内部容積の縮小により、内部の作業油が
細孔より押し出される、この過程において、作業油の粘
性により、急激な回動に対しては抵抗を生じるように構
成することも可能である。
【0027】図9は、本発明の第五実施例である油圧ポ
ンプの正面断面図である。図10は本発明の第五実施例
である油圧ポンプの側面断面図である。図9及び図10
に示すように、ケース53と弾性体55の間にスペーサ
57・58を装着し可動斜板44の傾転量を調節するこ
とも可能である。図9の油圧ポンプ128において、ス
ペーサ57・58はケース53の内側に固定されてお
り、前記スペーサ57にはストッパ46が螺装されてお
り、可動斜板44の最大傾転量を規制している。スペー
サ58には弾性体55を介して可動斜板44が当接して
いる。弾性体55は、可動斜板44の側面下側に当接す
るように構成されており、可動斜板44の自己バリ力を
相殺可能に構成している。
【0028】上記の構成のため、油圧ポンプ128にお
いて、可動斜板44の傾転量をスペーサ57・58及び
弾性体55の構成を変更することにより任意に調節可能
である。スペーサ57・58はケース53の側面に固設
されるため、ケース53内における設計上の自由度を減
少させることなく、可動斜板44の傾転量の調節が可能
である。また、容易な調節機構であるため、耐久性を向
上可能であり、製作コストを削減可能であるため経済的
である。
【0029】次に油圧サーボ機構を使用しない本発明の
第六実施例について説明する。図11は本発明の第6実
施例を示す油圧ポンプの正面断面図である。図12は、
可動斜板端部の油路の接続を示す図である。図13は、
可動斜板端部の油路の断絶を示す図である。図11にお
いて、可変容量型油圧ポンプ129は、可動斜板64を
斜板支持軸65を回動することにより傾動する構成とな
っている。このため、該可変容量型油圧ポンプ129に
おいて、前述の油圧サーボ機構は不要であり、コントロ
ールレバー92を接続部81に固設することにより変速
走行レバー90の回動に伴い可動斜板64を傾動可能で
ある。可動斜板64は両端部64a・64aにブッシュ
61・62を挿嵌し、ケース63の上下側壁に嵌合され
ており、回動自在に枢支されている。該可動斜板46は
一端に斜板支持軸65が相対回動不能に固定されてお
り、斜板支持軸65の回動に伴い可動斜板64が傾転可
能に構成されている。
【0030】また、ケース63の上面には油路形成プレ
ート66がボルト67により装着されている。油路形成
プレート66の内部には油路68が設けられており、油
路板76に形成した後進側高圧油路回路77に接続して
いる。前記油路68は、ケース63に設けられた油路6
9に接続されており、該油路69は可動斜板64の一端
64aに設けた油路70に接続されている。油路69
は、前記斜板支持軸65の軸芯一より、ブッシュ71方
向に設けられており、可動斜板64が中立位置に回動さ
れた場合、油路70のブッシュ61側外側端がブッシュ
61に設けた溝72に接合し、作業油が流出可能に構成
している。
【0031】図12において、端部64aに設けられた
油路70が、ブッシュ61に設けられた溝72に接続さ
れることにより、作業油がケース63内に吐出される。
該構成において、端部64aが若干回動した場合におい
ても油路70は溝72に接続しており、作業油が流出可
能であるため、該構成による中立位置には、溝72の形
状によりある程度の幅をもたせる事が可能である。更に
可動斜板64を回動し、図13に示すように油路70と
溝62の接続が断絶し、作業油がケース63内に吐出す
る油路が閉じる。
【0032】上記の構成により、斜板支持軸65を回動
し、可動斜板64を中立位置に傾転させた場合、可動斜
板64の一端部64aに設けた油路70がブッシュ72
に形成した溝72に接続され、後進側高圧回路77より
作業油が、油路形成プレート66の油路68および、ケ
ース63の油路69、可動斜板64の端部64aの油路
70、ブッシュ71の溝71を介して、ケース63内に
流出する。このため、油圧ポンプに一定の負荷が掛かっ
ている場合においても、可動斜板64を中立位置に回動
させることにより油圧ポンプ129による駆動を停止が
可能である。
【0033】斜板支持軸65には、図11に示すように
ゴムカップリング80が装着されており、該ゴムカップ
リング80を介して、接続部81に接続されている。即
ち、斜板支持軸65は、ゴムカップリング80を介して
接続部81の回動に伴い回動される構成となる。
【0034】図16は油圧ポンプの操作時の自己バリ力
の変化を示すものである。図中において、Mnは可動斜
板64を中立方向に回動させるモーメントであり、Mt
は可動斜板64を傾転量最大の方向に回動させるモーメ
ントを示すものである。また、Vは可動斜板64に掛か
る振動量を表すものである。図16に示すように、油圧
ポンプ129の操作による自己バリ力の変化において、
可動斜板64に掛かるモーメントが、該可動斜板64の
傾転角を増大させる方向より、可動斜板64の傾転角を
減少させる方向にモーメントが逆転する負荷変動域が存
在する。
【0035】該負荷変動域は、可動斜板64の可動に伴
う可動斜板64の傾転量の変化に伴う、自己バリ力の変
化により生じる。このため、該負荷変動域において、可
動斜板64の振動に伴い斜板支持軸65が振動する。該
斜板支持軸には、ゴムカップリング80を介して接続部
81が接続されているため、前記可動斜板64の回動に
伴う振動は、ゴムカップリング80によって吸収され、
接続部81への振動の伝達を軽減可能であり、該接続部
81に接続した機構への振動の伝播を減少可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明は、請求項1の如く構成したた
め、可動斜板の側方において、可動斜板の自己バリ力に
よる傾転を規制するため、油圧ポンプの設計上の自由度
を向上可能である。また、簡便な構成により、油圧ポン
プの吐出圧力と流量をほぼ一定に構成することが可能で
ある。このため、ポンプ出力特性の近似性向上可能であ
る。また、該油圧ポンの出力制御性を向上可能である。
可動斜板の自己バリ力及び、傾転中心の偏芯による可動
斜板に発生するモーメントの影響を、本発明の構成によ
り減少させ、可動斜板の回動に必要な力を減少可能であ
る。これにより、油圧ポンプの操作性を向上可能であ
る。また、クレイドル構造の簡易化を行え、ピストンガ
イドが不要となるため、制作コストを削減可能であり、
ポンプ本体をコンパクトに構成可能である。
【0037】請求項2の如く構成するため、次の様な効
果を奏するものである。本発明は、可変容量型油圧ポン
プの可動斜板とケースの間の一部に弾性体を挿入し、可
動斜板の傾転量の調節を行うため、簡便な構成により、
油圧ポンプの吐出圧力と流量をほぼ一定に構成すること
が可能である。このため、ポンプ出力特性の近似性を向
上可能である。また、該油圧ポンの出力制御性を向上可
能である。可動斜板の自己バリ力及び、傾転中心の偏芯
による可動斜板に発生するモーメントの影響を、本発明
の構成により減少させ、可動斜板の回動に必要な力を減
少可能である。これにより、油圧ポンプの操作性を向上
可能である。また、容易な構成であるため、可動斜板の
回動を規制するスプリングを入力軸の上方にもうける必
要がなく、クレイドル構造の簡易化を行え、ピストンガ
イドが不要となるため、制作コストを削減可能であり、
設計上の自由度を向上可能であり、ポンプ本体をコンパ
クトに構成可能である。
【0038】請求項3の如く構成するため、容易な構成
により、油圧ポンプの中立位置における作業油解放機構
を構成可能である。可動斜板を支持する枢軸の軸受け部
に作動油を導入し、可動斜板の中立位置において作動油
をケーシング内に開放するため、ブッシュにもうけた溝
の構成により中立位置の範囲を調設可能である。油圧ポ
ンプの作動圧力に関係無く確実な停止が可能である。ま
た、斜板支持軸とブッシュ面に油路形成したため、軸と
ブッシュ間に作業油が吐出されるため、潤滑を保つこと
が可能であり、可動斜板の回動における抵抗を小さく
し、操作力を軽減可能である。このため、可動斜板の支
持軸及びブッシュの耐久性を向上可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である作業車の側面図である。
【図2】変速走行レバー及びHST変速装置の構成を示
す図である。
【図3】サーボ機構を示す側面一部断面図である。
【図4】本発明の一実施例である油圧ポンプの平面断面
図である。
【図5】本発明の第二実施例である油圧ポンプの正面断
面図を示す図である。
【図6】本発明の第三実施例である油圧ポンプの正面断
面図を示す図である。
【図7】本発明の実施例を示す油圧ポンプの正面断面図
である。
【図8】本発明の実施例を示す油圧ポンプの側面断面図
である。
【図9】本発明の第4実施例である油圧ポンプの正面断
面図である。
【図10】本発明の第4実施例である油圧ポンプの側面
断面図である。
【図11】本発明の第6実施例を示す油圧ポンプの正面
断面図である。
【図12】可動斜板端部の油路の接続を示す図である。
【図13】可動斜板端部の油路の断絶を示す図である。
【図14】本構造による操作力を示す図である。
【図15】油圧ポンプ1の吐出量と作業油の圧力を示す
図である。
【図16】油圧ポンプの操作時の自己バリ力の変化を示
す図である。
【図17】従来の可変容量型油圧ポンプの正面断面図で
ある。
【図18】従来の可変容量型油圧ポンプの側面断面図で
ある。
【符号の説明】
2 入力軸 4 可動斜板 6 油路板 7 プランジャー 9 シリンダブロック 10 アーム 11 スプリング 13 ケース 15 スプリング 16 ピストン 17 斜板支持軸 101 油圧ポンプ 102 斜板支持台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動斜板を傾転制御する可変容量型油圧
    ポンプにおいて、可動斜板の支持台をポンプ駆動軸と垂
    直方向または、斜め斜方向に移動すると共に、油圧回路
    内の圧力に比例し上方に偏位し、可動斜板の傾転制御を
    行うことを特徴とする可変容量型油圧ポンプの可動斜板
    制御装置。
  2. 【請求項2】 可動斜板を傾転制御する可変容量型油圧
    ポンプにおいて、可動斜板を弾性体により支持し、可動
    斜板の傾転制御を行うことを特徴とする可変容量型油圧
    ポンプの可動斜板制御装置。
  3. 【請求項3】 可変容量型油圧ポンプの可動斜板を支持
    する枢軸の軸受け部に作動油を導入し、可動斜板の中立
    位置において作動油をケーシング内に開放することを特
    徴とする可変容量型油圧ポンプの可動斜板制御装置。
JP10062455A 1998-03-13 1998-03-13 可変容量型油圧ポンプの可動斜板制御装置 Pending JPH11257207A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013506796A (ja) * 2009-10-06 2013-02-28 キャタピラー インコーポレイテッド 可変容量型液圧ポンプを制御する方法および装置

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