JPH11257102A - 電子ガバナ用アクチュエータ及び該アクチュエータを用いた電子ガバナ用燃料供給装置 - Google Patents

電子ガバナ用アクチュエータ及び該アクチュエータを用いた電子ガバナ用燃料供給装置

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JPH11257102A
JPH11257102A JP5518998A JP5518998A JPH11257102A JP H11257102 A JPH11257102 A JP H11257102A JP 5518998 A JP5518998 A JP 5518998A JP 5518998 A JP5518998 A JP 5518998A JP H11257102 A JPH11257102 A JP H11257102A
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JP
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fuel supply
output lever
supply amount
displacement
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JP5518998A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Suzuki
秀利 鈴木
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料噴射ポンプのコントロールラックがストッ
パに当接して停止した際に大きな衝撃が生じるのを防止
できる電子ガバナ用アクチュエータを提供する。 【解決手段】電磁石205により駆動されて回動する可
動子206と別個に出力レバー215を設け、出力レバ
ー215と可動子206との間をバネ216により連結
し、可動子206の回動をバネ216を介して出力レバ
ー215に伝達する。出力レバー215をリンク218
を介して燃料噴射ポンプ1のコントロールラック101
に連結する。ストッパ機構4の働きによりコントロール
ラック101の変位が妨げられたときに生じる衝撃をバ
ネ216により吸収して、可動子205の変位をコント
ロールラック101に伝達する変位伝達機構が破損する
のを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関への燃料
の供給量を制御することにより機関の回転速度を制御す
る電子ガバナに用いる燃料供給量調節用のアクチュエー
タ、及び該アクチュエータを用いた電子ガバナ用燃料供
給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用の電子ガバナ(速度調節器)
は、例えば、内燃機関への燃料の供給量を調節する燃料
供給量調節部材を操作するアクチュエータと、機関の実
回転速度、または機関により駆動される負荷の実速度を
検出して速度検出信号を発生する速度検出手段と、機関
の指示速度を示す速度指示信号を発生する速度指示信号
発生手段と、アクチュエータの可動部の位置を検出して
位置検出信号を出力する位置検出器と、速度検出信号と
速度指示信号と位置検出信号とを入力として、機関の実
回転速度と指示速度との偏差を零にするようにアクチュ
エータの位置(燃料供給量調節部材の位置)を制御する
コントローラとにより構成される。
【0003】アクチュエータとしては、実開昭63−1
91248号に示されたような電磁石式のアクチュエー
タが多く用いられている。この種のアクチュエータは、
フレームに回動自在に支持されて第1の位置と第2の位
置との間を回動し得るように回動範囲が定められた可動
子と、該可動子を第1の位置側に付勢する復帰バネと、
励磁された際に復帰バネの付勢力に抗して可動子を吸引
して第1の位置から第2の位置に変位させる電磁石と、
内燃機関への燃料の供給量を調節する燃料供給量調節部
材に可動子の変位を伝達する変位伝達機構とにより構成
される。従来のこの種のアクチュエータでは、可動子が
リンク機構を介して燃料供給量調節部材に連結されてい
て、該リンクにより変位伝達機構が構成されていた。
【0004】上記燃料供給量調節部材は、燃料噴射ポン
プからの噴射量を調節するコントロールラック(ディー
ゼル機関の場合)や、スロットルバルブを操作するレバ
ー(ガソリン機関の場合)などである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電磁石式
のアクチュエータを用いてコントロールラックなどの燃
料供給量調節部材を操作する場合、燃料供給量調節部材
の移動距離(ストローク)は、アクチュエータの可動子
の回動角度と、可動子と変位伝達機構を構成するリンク
との結合位置と該可動子の回動中心との間の距離とによ
り決定され、可動子が第2の位置に達したときの調節部
材の位置が燃料供給量最大位置になる。
【0006】燃料供給量調節部材の燃料供給量最大位置
は、内燃機関を始動する際にしばしば使用される。機関
の始動時に調節部材を燃料供給量最大位置まで変位させ
た状態で、燃料の供給量が適正値よりも多いと、機関か
らの黒煙の排出量が多くなり好ましくない。また燃料供
給量調節部材を燃料供給量最大位置まで変位させた状態
で、燃料の供給量が適正値よりも少ないと低温時の機関
の始動性が悪くなる。従って、燃料供給量調節部材の燃
料供給量最大位置は、黒煙の排出量を少なくし、かつ低
温時の始動性を良好にするために最適の位置に微調整す
ることができるようにしておくのが好ましい。
【0007】可動子が直接リンクを介して燃料供給量調
節部材に連結される従来のアクチュエータにおいて、調
節部材の燃料供給量最大位置を調整する方法としては、
可動子の第2の位置側への回動範囲を規制するストッパ
機構を電磁石と可動子との間に位置調節可能な状態で設
ける方法と、燃料供給量調節部材の燃料供給量増量側へ
の変位量を規制するストッパ機構を、調節部材の端部に
外部から位置調節可能に設ける方法とが考えられる。
【0008】しかしながら、電磁石と可動子との間のス
ペースは極めて狭いため、可動子の回動範囲を微調整す
ることができるストッパ機構を、電磁石と可動子との間
に設けることは容易ではない。
【0009】また燃料供給量調節部材の燃料供給量増量
側への変位量を規制するストッパ機構を設けることによ
り燃料供給量最大位置の調整を行うようにした場合に
は、可動子が第2の位置に向けて変位して該ストッパ機
構により燃料供給量調節部材が急停止させられた際に大
きな衝撃が生じるため、可動子の変位を燃料供給量調節
部材に伝達する変位伝達機構が破損して、内燃機関の制
御が不能になるおそれがあった。
【0010】本発明の目的は、大きな衝撃の発生を伴う
ことなく、燃料供給量調節部材の燃料供給量増量側への
変位量をストッパ機構により規制して、該調節部材の燃
料供給量最大位置を定めることができるようにした電子
ガバナ用アクチュエータ、及び該アクチュエータを用い
た電子ガバナ用燃料供給装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、フレームに回
動自在に支持されて第1の位置と第2の位置との間を回
動し得るように回動範囲が定められた可動子と、可動子
を第1の位置側に付勢する復帰バネと、励磁された際に
復帰バネの付勢力に抗して可動子を吸引して第1の位置
から第2の位置に変位させる電磁石と、可動子の変位を
内燃機関への燃料の供給量を調節する燃料供給量調節部
材に伝達する変位伝達機構とを備えた電子ガバナ用アク
チュエータに係わるものである。
【0012】本発明においては、可動子の変位を燃料供
給量調節部材に伝達する変位伝達機構が、可動子との間
に相対的な回動変位が生じるのを許容した状態でフレー
ムに回動可能に支持された出力レバーと、可動子が電磁
石により吸引されて第1の位置から第2の位置に向けて
回動する際に出力レバーを可動子の回動に追従させて回
動させるように、可動子と出力レバーとを連結するバネ
と、可動子が第1の位置にある時の出力レバーの位置を
調節する位置調節機構と、可動子が第1の位置から第2
の位置に向って回動した際に出力レバーが燃料供給量調
節部材を燃料供給量増量側に変位させるように出力レバ
ーと燃料供給量調節部材とを連結する連結手段とを設け
た。
【0013】上記のように構成すると、燃料の供給量を
増加させるべく、可動子を電磁石により駆動して変位さ
せる過程でストッパ機構により燃料供給量調節部材が急
停止させられた際に、出力レバーと可動子との間を連結
するバネが変形して衝撃を吸収するので、可動子の変位
を燃料供給量調節部材に伝達する変位伝達機構が大きな
衝撃により破損して、機関の制御が不能になるのを防ぐ
ことができる。
【0014】従って、上記の構成によれば、燃料供給量
調節部材の燃料供給量増量側への変位量を規制するスト
ッパ機構により該調節部材の燃料供給量最大位置を調整
する方法をとってもアクチュエータの動作には何の支障
も来さない。燃料供給量調節部材の燃料供給量増量側へ
の変位量を規制するストッパ機構は、該調節部材のアク
チュエータに連結される端部とは反対側の端部側に設け
ることができるので、燃料供給量最大位置の調整を容易
に行うことができる。
【0015】本発明は、ディーゼル機関に燃料を供給す
る燃料供給装置に適用するのに好適なものである。ディ
ーゼル機関に燃料を供給する燃料供給装置は、燃料供給
量調節部材としてのコントロールラックを備えて、該コ
ントロールラックの直線変位に伴って燃料の供給量(噴
射量)を変化させる燃料噴射ポンプと、該燃料噴射ポン
プのコントロールラックを操作するアクチュエータとを
備えることにより構成される。またアクチュエータは、
燃料噴射ポンプに対して固定されたフレームに回動自在
に支持されて第1の位置と第2の位置との間を回動し得
るように回動範囲が定められた可動子と、該可動子を第
1の位置側に付勢する復帰バネと、励磁された際に復帰
バネの付勢力に抗して可動子を吸引して第1の位置から
第2の位置に変位させる電磁石と、可動子の変位をコン
トロールラックに伝達する変位伝達機構とを備えること
により構成される。
【0016】このような燃料供給装置に本発明を適用す
る場合には、上記変位伝達機構が、可動子との間に相対
的な回動変位が生じるのを許容した状態でフレームに回
動可能に支持された出力レバーと、可動子が電磁石によ
り吸引されて第1の位置から第2の位置に向けて回動す
る際に出力レバーを可動子の回動に追従させて回動させ
るように、可動子と出力レバーとを連結するバネと、可
動子が第1の位置にある時の出力レバーの位置を調節す
る位置調節機構と、可動子が第1の位置から第2の位置
に向って回動した際に出力レバーがコントロールラック
を燃料供給量増量側に変位させるように出力レバーとコ
ントロールラックの一端とを連結する連結手段と、コン
トロールラックの他端側で該コントロールラックの燃料
供給量増量側への変位量を規制するストッパ機構とによ
り構成される。
【0017】このように、コントロールラック(燃料供
給量調節部材)の他端側(アクチュエータと反対側)に
ストッパ機構を設けて、燃料供給量増量側への変位量を
規制するようにすると、コントロールラックの燃料噴射
量最大位置の調整を外部から容易に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係わるア
クチュエータを用いた電子ガバナ用燃料供給装置の構成
例を示したもので、図1は一部を断面して示した正面
図、図2は一部を切り欠いて示した図1の左側面図であ
る。これらの図において、1は燃料噴射ポンプ、2は該
燃料噴射ポンプ1の片側に並べて配置されて、該ポンプ
の燃料供給量調節部を操作するアクチュエータであり、
これらにより、電子ガバナ用燃料供給装置が構成されて
いる。
【0019】燃料噴射ポンプ1は、機関により駆動され
て燃料を噴射するポンプ本体(図示せず。)と、燃料供
給量調節部材としてのコントロールラック101と、該
コントロールラックの歯部に噛み合わされたピニオン歯
車の回転によりポンプ本体からの燃料の噴射量を調節す
る噴射量調節機構(図示せず。)とをハウジング102
内に収納したものである。
【0020】図示の燃料噴射ポンプ1は3気筒内燃機関
に燃料を供給するもので、ハウジング102の上部には
機関の3つの気筒にそれぞれ燃料を供給するパイプを連
結するためのコネクタ103が設けられている。ハウジ
ング1内の下部には、ポンプを駆動する回転軸104
が、コントロールラック101と平行に伸びるように設
けられて、ハウジング102の側壁部にベアリング10
5を介して支持されている。
【0021】回転軸104の一端はアクチュエータ2と
反対側に導出され、ハウジング102から導出された回
転軸104の端部に歯車106が取り付けられている。
内燃機関は、クランク軸とは別個に、該クランク軸の回
転数の1/2の回転数で回転する駆動軸(例えばカム
軸)を有し、該駆動軸に取り付けられた歯車が歯車10
6に噛み合わされて回転軸104が回転駆動される。
【0022】回転軸104の他端はアクチュエータ2側
に導出され、アクチュエータ2側に導出された回転軸1
04の端部に鉄などの強磁性体からなるロータ301が
取り付けられている。このロータ301はその外周に所
定の円弧角を有するリラクタ301aを備えていて、後
記する信号発電子とともに信号発電機を構成する。
【0023】コントロールラック101は、ハウジング
102の側壁部に固定された支持部材107,108に
より回転軸104の軸線方向と平行な方向に直線変位し
得るように支持されていて、その一端101a及び他端
101bが、それぞれアクチュエータ2側及びアクチュ
エータ2と反対側に導出されている。図示の例では、コ
ントロールラック101がアクチュエータ2から離れる
側に変位した際に燃料の噴射量(燃料供給量)が増加
し、該コントロールラック101がアクチュエータ2側
に変位したときに燃料噴射量が減少するようになってい
る。
【0024】アクチュエータ2と反対側に導出されたコ
ントロールラック101の他端101b側には、該コン
トロールラックの燃料供給量増量側への変位量を規制す
るストッパ機構4が設けられている。図示のストッパ機
構4は、コントロールラック101にねじ込まれたネジ
401と、該ネジ401に螺合されたロックナット40
2と、コントロールラック101を支持する支持部材1
08の外周部に設けられたネジ部に螺合されて着脱可能
に取り付けられたキャップ403とからなっていて、ネ
ジ401の頭部をキャップ403の底部403aに当接
させることにより、コントロールラック101の燃料供
給量増量側への変位量を規制するようになっている。す
なわち、ネジ401の頭部がキャップ403の底部40
3aに当接したときのコントロールラック101の位置
が、該ラック(燃料供給量調節部材)の燃料供給量最大
位置になる。
【0025】アクチュエータ2は、ケースを兼ねるフレ
ーム201を備えていて、該フレーム201内にアクチ
ュエータの各部が収納されている。図示のフレーム20
1は、燃料ポンプと反対側に開口するように形成され
て、その底部が燃料ポンプ1のハウジング102の側面
にネジ202により固定された中空の第1のフレーム半
部201Aと、該フレーム半部201Aの開口部を閉じ
るように設けられて、ボルト203により半部201A
に締結された第2のフレーム半部201Bとにより、2
つ割りに構成されている。
【0026】前記ロータ301は、第1のフレーム半部
201A内に位置するように設けられていて、該第1の
フレーム半部201Aに支持部材302を介して支持さ
れた信号発電子303の磁極部が、ロータ301の外周
に対向させられている。信号発電子303は、リラクタ
301aに対向する磁極部を先端に有する鉄心と該鉄心
に巻回された信号コイルと該鉄心に磁束を流す永久磁石
とを有する周知のもので、リラクタ301aが鉄心の先
端の磁極部との対向を開始する際、及び該対向を終了す
る際にそれぞれ信号コイルに極性が異なるパルス信号が
誘起するようになっている。このパルス信号は、内燃機
関の回転軸の回転角度位置の情報や、回転速度情報を得
るために用いられる。
【0027】第2のフレーム半部201B内の下部に
は、電磁石205が固定され、該電磁石205の側方に
可動子206が配置されている。電磁石205は、鋼板
の積層体からなっていて、ヨーク207aから3つの磁
極部207bないし207dを突出させた形状を有する
ほぼE字形の鉄心207と、ボビンに巻回されて中央の
磁極部207cに嵌装された励磁コイル208とからな
っている。
【0028】可動子206は、所定の形状に打ち抜いた
電磁鋼板を所定枚数積層してリベットにより一体化した
ものからなっていて、I字形のヨーク206aと、該ヨ
ーク206aから片側に突出した3つの磁極部206b
ないし206dとを備えたほぼ櫛歯形の形状を有してい
る。
【0029】可動子206のヨーク206aの一端には
孔が設けられていて、該孔に支持軸210が回転自在に
嵌合されている。支持軸210は、フレーム半部201
Bのほぼ中央部にその軸線をコントロールラック101
の軸線と直交させた状態で配置されて、その両端がフレ
ーム半部201Bに固定されている。これにより可動子
206がフレーム201に回動自在に支持されている。
可動子206の磁極部206bないし206dはそれぞ
れ電磁石205の鉄心の磁極部207bないし207d
に対応するように設けられていて、電磁石205の励磁
コイル208が励磁された時に可動子206の磁極部2
06bないし206dがそれぞれ電磁石の磁極部207
bないし207dに吸引されて、可動子206が電磁石
205側に回動させられるようになっている。
【0030】フレーム半部201Bの下部には、可動子
206が電磁石205から離反する向きに回動したとき
に可動子206の先端を当接させて該可動子の回動範囲
を規制するストッパ211がネジ止めされている。図示
の例では、可動子206の先端がストッパ211に当接
した状態にあるときの該可動子の位置(図1に示した位
置)を可動子の第1の位置としている。可動子206
は、この第1の位置と、磁極部206bないし206d
がそれぞれ電磁石の磁極部207bないし207dに完
全に吸引されて該電磁石に当接した状態になる第2の位
置との間を変位し得るようにその回動範囲が定められて
いる。
【0031】可動子206の先端部に設けられたバネ受
け部とフレーム半部201Bの下部に固定されたバネ受
け部材212との間に復帰バネ213が配置され、この
復帰バネにより可動子206が常時第1の位置側に付勢
されている。従って、可動子206は、電磁石205が
非励磁状態にあるときに図示の第1の位置に保持され
る。
【0032】支持軸210にはまた出力レバー215が
回動自在に支持されている。出力レバー215は、所定
の形状に打ち抜かれた金属板からなっていて、出力レバ
ー215と可動子206とは、支持軸210の軸線方向
に位置をずらした状態で配置されている。出力レバー2
15は、その中間部に形成された孔に支持軸210を回
転自在に嵌合させることにより、回動中心を可動子20
6の回動中心(支持軸210の中心軸線)に一致させた
状態で、かつ可動子206との間に相対的な回動変位が
生じるのを許容した状態で回動し得るように支持されて
いる。
【0033】出力レバー215は、支持軸210に支持
されている部分から可動子206と反対側に突出して伸
びる第1の部分215aと、可動子206と同じ側に伸
びる第2の部分215bとを有していて、第2の部分2
15bの支持軸210寄りの部分に、電磁石205と反
対側に突出した突起215cが設けられている。この突
起215cに引っ張りバネ216の一端が連結され、該
バネ216の他端は可動子206の先端寄りに設けられ
た突起206eに固定されている。このバネ216によ
り、可動子206と出力レバー215とが連結されてい
て、可動子206が電磁石205により吸引されて第1
の位置から第2の位置に向けて回動する際に、出力レバ
ー215が可動子206の回動に追従して回動するよう
になっている。
【0034】出力レバー215の第2の部分215bの
端部には、可動レバー206側に起立した起立部215
dが形成され、該起立部215dに設けられたネジ孔に
螺合されたネジ217が可動子206のヨーク206a
の側面に当接されている。この例では、ネジ217によ
り、可動子206が第1の位置にある時の出力レバー2
15の位置を調節する位置調節機構が構成され、ネジ2
17の可動子206側への突出量を調節することによ
り、可動子206が第1の位置にある時の出力レバー2
15の位置を適宜に調節することができるようになって
いる。ネジ217は、バネ216の付勢力により、可動
子206に当接した状態に保持される。
【0035】出力レバー215の第1の部分にリンク2
18の一端がピンを介して連結され、該リンク218の
他端がコントロールラック101の一端101aにピン
を介して連結されている。このリンク218により、可
動子206が第1の位置から第2の位置に向って回動し
た際に出力レバー215がコントロールラック101を
燃料供給量増量側に変位させるように、出力レバー21
5とコントロールラック101の一端とを連結する連結
手段が構成されている。
【0036】フレーム201の第2の半部201Bの外
側にポテンショメータからなる位置センサ5が取り付け
られている。位置センサ5は、該センサの本体から突出
する側にバネで付勢された可動軸5aを有していて、該
可動軸5aの直線変位量に比例した電気信号を出力する
ようになっている。位置センサ5の可動軸5aは、フレ
ーム201内に挿入されていて、該可動軸5aの先端
が、出力レバー215の中間部から電磁石205側に突
出した突出部215eの先端に設けられた板状部215
fに当接されている。従って、出力レバー215の回動
に伴って位置センサ5の可動軸5aが変位し、該位置セ
ンサ5から出力レバー215の回動位置に相応した電気
信号が得られる。
【0037】電磁石205の励磁コイル208は、先端
にコネクタ6aを有する電気コード6を通して図示しな
いコントローラに接続され、該コントローラから励磁コ
イル208に励磁電流が与えられるようになっている。
また位置センサ5の出力は、先端にコネクタ7aを有す
るリード線7を通して図示しないコントローラに与えら
れるようになっている。
【0038】コントローラは、機関の実回転速度、また
は機関により駆動される負荷の実速度を示す速度検出信
号と、機関の指示速度を示す速度指示信号と、アクチュ
エータの可動部(図示の例では出力レバー215)の位
置を検出する位置センサ5から得られる位置検出信号と
を入力として、機関の実回転速度と指示速度との偏差を
零にするようにアクチュエータの位置(燃料供給量調節
部材の位置)を制御する。
【0039】上記の例では、出力レバー215と、バネ
216と、ネジ217からなる位置調節機構と、リンク
218からなる連結手段とにより可動子206の変位を
コントロールラック101(燃料供給量調節部材)に伝
達する変位伝達機構が構成されている。
【0040】上記の燃料供給装置において、電磁石20
5の励磁コイル208に通電されると、該電磁石205
の鉄心の磁極部207b,207c及び207dにそれ
ぞれ可動子206の磁極部206b,206c及び20
6dが吸引されて、可動子206が図示の第1の位置か
ら電磁石205側の限界位置である第2の位置に向けて
回動する。可動子206が回動すると、該可動子にバネ
216を介して連結されている出力レバー215が可動
子206と同方向に回動させられる。これにより燃料噴
射ポンプ1のコントロールラック101が燃料の供給量
を増加させる側に変位させられる。可動子206は、電
磁石205による吸引力と復帰バネ213の付勢力とが
釣り合う位置で停止する。可動子206の停止位置は励
磁コイル208に流す電流の大きさにより適宜に調整す
ることができる。
【0041】コントロールラック101の他端101b
にねじ込まれたネジ401の頭部ががキャップ403の
底部403aに当接すると、コントロールラック101
の移動が停止し、燃料供給量の増量が止まる。このとき
のコントロールラック101の位置が燃料供給量最大位
置となる。コントロールラック101の他端101bに
ねじ込まれたネジ401の頭部ががキャップ403の底
部403aに当接するとコントロールラックが急停止す
るのに対して、可動子206は第2の位置側への回動を
続けようとするが、このとき生じる衝撃はバネ216が
伸長することにより吸収されるため、出力レバー215
とコントロールラック101との連結部に大きな力が加
わることはなく、該連結部が破損することはない。
【0042】上記燃料供給量最大位置は、キャップ40
3を外した状態で、ネジ401のねじ込み量を調節し
て、該ネジ401の頭部とキャップ403の底部403
aとの間の隙間を調整することにより適宜に調整するこ
とができる。
【0043】また上記の例では、ネジ217の可動子2
06側への突出量を調整することにより、可動子206
が第1の位置にあるときの出力レバー215の位置を調
整することができるため、該ネジ217を調節すること
により、コントロールラック101の燃料供給量最小位
置を調整することができる。
【0044】上記の例では、出力レバー215を可動子
206と共通の支持軸210により支持して出力レバー
215の回動中心を可動子206の回動中心に一致させ
るようにしたが、出力レバー215の回動中心は必ずし
も可動子206の回動中心に一致している必要はなく、
可動子206を支持する軸と別の軸により出力レバー2
15を回動自在に支持するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わるアクチュ
エータでは、電磁石により駆動される可動子にバネを介
して連結された出力レバーを設けて、該出力レバーを適
宜の連結手段を介して燃料供給量調節部材に連結する構
造としたので、燃料の供給量を増加させるべく、可動子
を電磁石により駆動して変位させる過程でストッパ機構
により燃料供給量調節部材が急停止させられた際に、出
力レバーと可動子との間を連結するバネが変形して衝撃
を吸収する。従って、本発明によれば、可動子の変位を
燃料供給量調節部材に伝達する変位伝達機構が衝撃によ
り破損するのを防ぐことができ、該伝達機構が破損して
内燃機関の制御が不能になるのを防ぐことができる。
【0046】また本発明によれば、燃料供給量調節部材
の燃料供給量増量側への変位量をストッパ機構を用いて
規制することにより該調節部材の燃料供給量最大位置を
調整することができるため、調節部材の燃料供給量最大
位置の微調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる燃料供給装置の構成例を一部断
面して示した正面図である。
【図2】一部を切り欠いて示した図1の左側面図であ
る。
【符号の説明】 1 燃料噴射ポンプ 101 コントロールラック 2 アクチュエータ 201 フレーム 205 電磁石 206 可動子 207 鉄心 208 励磁コイル 211 ストッパ 213 復帰バネ 215 出力レバー 216 バネ 217 ネジ 4 ストッパ機構 401 ネジ 403 キャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに回動自在に支持されて第1の
    位置と第2の位置との間を回動し得るように回動範囲が
    定められた可動子と、前記可動子を前記第1の位置側に
    付勢する復帰バネと、励磁された際に前記復帰バネの付
    勢力に抗して前記可動子を吸引して前記第1の位置から
    第2の位置に変位させる電磁石と、前記可動子の変位を
    内燃機関への燃料の供給量を調節する燃料供給量調節部
    材に伝達する変位伝達機構とを備えた電子ガバナ用アク
    チュエータにおいて、 前記変位伝達機構は、 前記可動子との間に相対的な回動変位が生じるのを許容
    した状態で前記フレームに回動可能に支持された出力レ
    バーと、 前記可動子が前記電磁石により吸引されて前記第1の位
    置から第2の位置に向けて回動する際に前記出力レバー
    を前記可動子の回動に追従させて回動させるように、前
    記可動子と出力レバーとを連結するバネと、 前記可動子が第1の位置にある時の前記出力レバーの位
    置を調節する位置調節機構と、 前記可動子が第1の位置から第2の位置に向って回動し
    た際に前記出力レバーが前記燃料供給量調節部材を燃料
    供給量増量側に変位させるように前記出力レバーと前記
    燃料供給量調節部材とを連結する連結手段と、 を具備したことを特徴とする電子ガバナ用アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 コントロールラックの直線変位に伴って
    内燃機関への燃料の供給量を変化させる燃料噴射ポンプ
    と、前記コントロールラックを操作するアクチュエータ
    とを備え、前記アクチュエータは、前記燃料噴射ポンプ
    に対して固定されたフレームに回動自在に支持されて第
    1の位置と第2の位置との間を回動し得るように回動範
    囲が定められた可動子と、前記可動子を前記第1の位置
    側に付勢する復帰バネと、励磁された際に前記復帰バネ
    の付勢力に抗して前記可動子を吸引して前記第1の位置
    から第2の位置に変位させる電磁石と、前記可動子の変
    位を前記コントロールラックに伝達する変位伝達機構と
    を備えている電子ガバナ用燃料供給装置において、 前記変位伝達機構は、 前記可動子との間に相対的な回動変位が生じるのを許容
    した状態で前記フレームに回動可能に支持された出力レ
    バーと、 前記可動子が前記電磁石により吸引されて前記第1の位
    置から第2の位置に向けて回動する際に前記出力レバー
    を前記可動子の回動に追従させて回動させるように、前
    記可動子と出力レバーとを連結するバネと、 前記可動子が第1の位置にある時の前記出力レバーの位
    置を調節する位置調節機構と、 前記可動子が第1の位置から第2の位置に向って回動し
    た際に前記出力レバーが前記コントロールラックを燃料
    供給量増量側に変位させるように前記出力レバーと前記
    コントロールラックの一端とを連結する連結手段と、 前記コントロールラックの他端側で該コントロールラッ
    クの燃料供給量増量側への変位量を規制するストッパ機
    構と、 を具備したことを特徴とする電子ガバナ用燃料供給装
    置。
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