JPH11256330A - 膜形成方法及び膜形成材料 - Google Patents

膜形成方法及び膜形成材料

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JPH11256330A
JPH11256330A JP5517998A JP5517998A JPH11256330A JP H11256330 A JPH11256330 A JP H11256330A JP 5517998 A JP5517998 A JP 5517998A JP 5517998 A JP5517998 A JP 5517998A JP H11256330 A JPH11256330 A JP H11256330A
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copper
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aryl group
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英明 町田
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TORI CHEMICAL KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質な膜を効率良く提供できる技術を提供
することである。 【解決手段】 金属系膜を形成する為の材料であって、
一分子内に、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合し
た単位を二つ以上有すると共に、前記一価金属Mに配位
結合した安定化配位子を有するものであり、前記安定化
配位子が下記一般式〔I〕で表される群の中から選ばれ
る。 【化1】 一般式〔I〕 (但し、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
8 は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数1〜10のアルケン基、炭素数1〜10のアルキン
基、炭素数1〜10のアリール基、炭素数1〜10の置
換アリール基、Siを含む炭素数1〜10のアルキル
基、Siを含む炭素数1〜10のアルケン基、Siを含
む炭素数1〜10のアルキン基、Siを含む炭素数1〜
10のアリール基、Siを含む炭素数1〜10の置換ア
リール基の群の中から選ばれるいずれかであり、R1
2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 は同じでも
異なるものでも良い。l,mは0〜10の整数であ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は膜形成技術に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】銅の配位子で安定化さ
れた(+1)配位錯体は、気相中において100〜20
0℃程度の低温で分解する為、CVD(ケミカルベーパ
ーデポジション、化学気相成長法)により銅膜の形成に
用いられる。すなわち、銅の配位子で安定化された(+
1)配位錯体は、低温で分解することから、高温熱処理
に弱いLSIの銅配線の為の成膜に利用される。
【0003】しかし、銅の配位子で安定化された(+
1)配位錯体のCVDへの利用にも問題がある。すなわ
ち、これまで提案されて来た銅の配位子で安定化された
(+1)配位錯体、例えばヘキサフルオロアセチルアセ
トナト銅:配位子(HfacCu:L)を用いたCVD
による銅膜の形成は、HfacCu:L+HfacC
u:L→Cu+(Hfac)2 Cu+2Lの化学反応に
基づく。つまり、HfacCu:Lが二分子ないと、厳
密に言うならば、HfacCu:L同士が衝突しなけれ
ば銅膜が形成されない。
【0004】しかし、HfacCu:L同士が衝突する
確率は、気相成長のような希薄な条件下では、それだけ
小さい。従って、HfacCu:L同士の衝突が起き難
いから、衝突に起因するCuの初期核は形成され難く、
HfacCu:Lを用いてのCVDによる銅膜は形成さ
れ難い。又、CVDでは、初期核の発生状態が膜の質に
も影響を及ぼす。そして、膜質の観点からは数多くの核
が発生することが望ましい。
【0005】しかし、前述の通り、HfacCu:Lは
二分子ないと、すなわちHfacCu:L同士が衝突し
なければCuが生成しない為、そして気相成長のような
希薄な条件下ではHfacCu:L同士が衝突する確率
は小さい為、核の発生数もそれだけ少ない。従って、本
発明が解決しようとする第1の課題は、高品質な膜を効
率良く提供できる技術を提供することである。
【0006】本発明が解決しようとする第2の課題は、
特に、高品質な銅系膜を効率良く提供できる技術を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題は、一価
金属Mとβ−ジケトンとが配位結合した単位を一分子内
に二つ以上含む配位錯体を、基板が存する室内に供給す
る工程と、供給された前記配位錯体が分解し、基板上に
Mが付着する工程と、前記付着工程の後、乾式メッキ手
段により金属系膜を形成する工程とを有することを特徴
とする膜形成方法によって解決される。
【0008】ここで、乾式メッキ手段により金属系膜を
形成する工程は、例えばヘキサフルオロアセチルアセト
ナト銅(I)1,5−シクロオクタジエン、ヘキサフル
オロアセチルアセトナト銅(I)ジメチル−1,5−シ
クロオクタジエン、ヘキサフルオロアセチルアセトナト
銅(I)シクロオクタテトラエン、ヘキサフルオロアセ
チルアセトナト銅(I)ノルボルネン、ヘキサフルオロ
アセチルアセトナト銅(I)ノルボルナジエン、ヘキサ
フルオロアセチルアセトナト銅(I)トリメチルビニル
シラン、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅(I)ビ
ストリメチルシリルアセチレンの群の中から選ばれる一
つ又は二つ以上を用いた気相成長により金属系膜を形成
する工程を好ましいものとして挙げることが出来る。
【0009】或いは、一価金属Mとβ−ジケトンとが配
位結合した単位を一分子内に二つ以上含む配位錯体を、
基板が存する室内に供給する工程と、供給された前記配
位錯体が分解し、基板上にMが付着する工程と、前記付
着工程の後、湿式メッキ手段により金属系膜を形成する
工程とを有することを特徴とする膜形成方法によって解
決される。
【0010】そして、前記第1の課題は、特に、一価金
属Mとβ−ジケトンとが配位結合した単位を一分子内に
二つ以上含む配位錯体を、基板が存する室内に供給する
工程と、供給された前記配位錯体が分解し、基板上にM
が付着する工程と、前記付着工程の後、一価金属Mとβ
−ジケトンとが配位結合した単位を一つだけ有する配位
錯体を用いた気相成長により金属系膜を形成する工程と
を有することを特徴とする膜形成方法によって解決され
る。
【0011】特に、前記第1の課題は、特に、一価金属
Mとβ−ジケトンとが配位結合した単位を一分子内に二
つ以上含む配位錯体を、基板が存する室内に供給する工
程と、供給された前記配位錯体が分解し、基板上にMが
付着する工程と、前記付着工程の後、一価金属Mとβ−
ジケトンとが配位結合した単位を一分子内に二つ以上含
む配位錯体より蒸気圧が高く、かつ、一価金属Mとβ−
ジケトンとが配位結合した単位を一つだけ有する配位錯
体を用いた気相成長により金属系膜を形成する工程とを
有することを特徴とする膜形成方法によって解決され
る。
【0012】又、前記第1及び第2の課題は、一価金属
Cuとβ−ジケトンとが配位結合した単位を一分子内に
二つ以上含む配位錯体を、基板が存する室内に供給する
工程と、供給された前記配位錯体が分解し、基板上に銅
が付着する工程と、前記付着工程の後、乾式メッキ手段
或いは湿式メッキ手段により銅系膜を形成する工程とを
有することを特徴とする銅膜形成方法によって解決され
る。
【0013】特に、一価金属Cuとβ−ジケトンとが配
位結合した単位を一分子内に二つ以上含む配位錯体を、
基板が存する室内に供給する工程と、供給された前記配
位錯体が分解し、基板上に銅が付着する工程と、前記付
着工程の後、一価金属Cuとβ−ジケトンとが配位結合
した単位を一つだけ有する配位錯体を用いた気相成長に
より銅系膜を形成する工程とを有することを特徴とする
銅膜形成方法によって解決される。
【0014】更には、一価金属Cuとβ−ジケトンとが
配位結合した単位を一分子内に二つ以上含む配位錯体
を、基板が存する室内に供給する工程と、供給された前
記配位錯体が分解し、基板上に銅が付着する工程と、前
記付着工程の後、一価金属Cuとβ−ジケトンとが配位
結合した単位を一分子内に二つ以上含む配位錯体より蒸
気圧が高く、かつ、一価金属Cuとβ−ジケトンとが配
位結合した単位を一つだけ有する配位錯体を用いた気相
成長により銅系膜を形成する工程とを有することを特徴
とする銅膜形成方法によって解決される。
【0015】ここで、一価金属Cuとβ−ジケトンとが
配位結合した単位を一つだけ有する配位錯体としては、
例えばヘキサフルオロアセチルアセトナト銅(I)1,
5−シクロオクタジエン、ヘキサフルオロアセチルアセ
トナト銅(I)ジメチル−1,5−シクロオクタジエ
ン、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅(I)シクロ
オクタテトラエン、ヘキサフルオロアセチルアセトナト
銅(I)ノルボルネン、ヘキサフルオロアセチルアセト
ナト銅(I)ノルボルナジエン、ヘキサフルオロアセチ
ルアセトナト銅(I)トリメチルビニルシラン、ヘキサ
フルオロアセチルアセトナト銅(I)ビストリメチルシ
リルアセチレン等を好ましいものとして挙げることが出
来る。
【0016】又、前記第1の課題は、金属系膜を形成す
る為の材料であって、一分子内に、一価金属Mとβ−ジ
ケトンとが配位結合した単位を二つ以上有すると共に、
前記一価金属Mに配位結合した安定化配位子を有するも
のであり、前記安定化配位子が下記一般式〔I〕で表さ
れる群の中から選ばれるいずれかであることを特徴とす
る膜形成材料によって解決される。
【0017】又、前記第1の課題は、金属系膜を形成す
る為の材料であって、一分子内に、一価金属Mとβ−ジ
ケトンとが配位結合した単位を二つ以上有すると共に、
前記一価金属Mに配位結合した安定化配位子を有するも
のであり、前記安定化配位子が下記一般式〔II〕で表
される群の中から選ばれるいずれかであることを特徴と
する膜形成材料によって解決される。
【0018】又、前記第1の課題は、金属系膜を形成す
る為の材料であって、一分子内に、一価金属Mとβ−ジ
ケトンとが配位結合した単位を二つ以上有すると共に、
前記一価金属Mに配位結合した安定化配位子を有するも
のであり、前記安定化配位子が下記一般式〔III〕で
表される群の中から選ばれるいずれかであることを特徴
とする膜形成材料によって解決される。
【0019】又、前記第1の課題は、金属系膜を形成す
る為の材料であって、一分子内に、一価金属Mとβ−ジ
ケトンとが配位結合した単位を二つ以上有すると共に、
前記一価金属Mに配位結合した安定化配位子を有するも
のであり、前記安定化配位子が下記一般式〔IV〕で表
される群の中から選ばれるいずれかであることを特徴と
する膜形成材料によって解決される。
【0020】
【化9】
【0021】一般式〔I〕 一般式〔I〕中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 ,R7 ,R8 は、水素原子、炭素数1〜10のアル
キル基、炭素数1〜10のアルケン基、炭素数1〜10
のアルキン基、炭素数1〜10のアリール基、炭素数1
〜10の置換アリール基、Siを含む炭素数1〜10の
アルキル基、Siを含む炭素数1〜10のアルケン基、
Siを含む炭素数1〜10のアルキン基、Siを含む炭
素数1〜10のアリール基、Siを含む炭素数1〜10
の置換アリール基の群の中から選ばれるいずれかであ
る。中でも、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R
7 ,R8として好ましいのは、−H,−CH3 ,−CF
3 ,−C2 5 ,−C2 5 ,−C3 7 ,−C
3 7 ,−C4 9 ,−C4 9 ,−C≡CH,−C=
CH2 ,−CH2 CH=CH2 の群の中から選ばれるい
ずれかである。R1 ,R2 ,R3,R4 ,R5 ,R6
7 ,R8 は同じでも異なるものでも良い。l,mは0
〜10の整数である。
【0022】
【化10】
【0023】一般式〔II〕 一般式〔II〕中、R9 ,R10,R11,R12,R13,R
14は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数
1〜10のアルケン基、炭素数1〜10のアルキン基、
炭素数1〜10のアリール基、炭素数1〜10の置換ア
リール基、Siを含む炭素数1〜10のアルキル基、S
iを含む炭素数1〜10のアルケン基、Siを含む炭素
数1〜10のアルキン基、Siを含む炭素数1〜10の
アリール基、Siを含む炭素数1〜10の置換アリール
基の群の中から選ばれるいずれかである。中でも、
9 ,R10,R11,R12,R13,R14として好ましいの
は、−H,−CH3 ,−CF3 ,−C2 5 ,−C2
5 ,−C3 7 ,−C3 7 ,−C4 9 ,−C
4 9 ,−C≡CH,−C=CH2 ,−CH2 CH=C
2 の群の中から選ばれるいずれかである。R9
10,R11,R12,R13,R14は同じでも異なるもので
も良い。nは0〜10の整数である。
【0024】
【化11】
【0025】一般式〔III〕 一般式〔III〕中、R15,R16,R17,R18は、水素
原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10の
アルケン基、炭素数1〜10のアルキン基、炭素数1〜
10のアリール基、炭素数1〜10の置換アリール基、
Siを含む炭素数1〜10のアルキル基、Siを含む炭
素数1〜10のアルケン基、Siを含む炭素数1〜10
のアルキン基、Siを含む炭素数1〜10のアリール
基、Siを含む炭素数1〜10の置換アリール基の群の
中から選ばれるいずれかである。中でも、R15,R16
17,R18として好ましいのは、−H,−CH3 ,−C
3,−C2 5 ,−C2 5 ,−C3 7 ,−C3
7 ,−C4 9 ,−C4 9,−C≡CH,−C=CH
2 ,−CH2 CH=CH2 の群の中から選ばれるいずれ
かである。R15,R16,R17,R18は同じでも異なるも
のでも良い。
【0026】
【化12】
【0027】一般式〔IV〕 一般式〔IV〕中、R19,R20は、水素原子、炭素数1
〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルケン基、炭
素数1〜10のアルキン基、炭素数1〜10のアリール
基、炭素数1〜10の置換アリール基、Siを含む炭素
数1〜10のアルキル基、Siを含む炭素数1〜10の
アルケン基、Siを含む炭素数1〜10のアルキン基、
Siを含む炭素数1〜10のアリール基、Siを含む炭
素数1〜10の置換アリール基の群の中から選ばれるい
ずれかである。中でも、R19,R 20として好ましいの
は、−H,−CH3 ,−CF3 ,−C2 5 ,−C2
5 ,−C3 7 ,−C3 7 ,−C4 9 ,−C
4 9 ,−C≡CH,−C=CH2,−CH2 CH=C
2 の群の中から選ばれるいずれかである。R19,R20
は同じでも異なるものでも良い。oは1〜10の整数で
ある。
【0028】本発明において、β−ジケトンは、R1a
OCHRCOR1b(但し、Rは水素原子、ハロゲン原
子、又はアルキル基(特に、−CH3 ,−C2 5 )。
1a,R1bはアルキル基(特に、−CH3 ,−C
2 5 ,−C3 7 ,−C4 9 )、フッ化アルキル基
(特に、−CF3 ,−C2 5 ,−C3 7 ,−C4
9 )、アリール基、又は置換(置換基は、例えば−CH
3 ,−C2 5 ,−C3 7 ,−C4 9 ,−CF3
−C2 5 ,−C3 7 ,−C4 9 等)アリール基)
で表されるものが好ましい。中でも、β−ジケトンは、
トリフルオロアセチルアセトン(Tfac)及びヘキサ
フルオロアセチルアセトン(Hfac)の群の中から選
ばれるものが好ましい。特に、Hfacである。
【0029】又、前記第1の課題は、上記本発明になる
金属系膜を形成する為の材料を用い、かつ、上記本発明
になる膜形成方法を用いることによって解決される。
又、前記第1及び第2の課題は、Cu系膜を形成する為
の材料であって、下記の一般式〔Ia〕で表される群の
中から選ばれる銅の配位錯体からなることを特徴とする
膜形成材料によって解決される。
【0030】又、Cu系膜を形成する為の材料であっ
て、下記の一般式〔IIa〕で表される群の中から選ば
れる銅の配位錯体からなることを特徴とする膜形成材料
によって解決される。又、Cu系膜を形成する為の材料
であって、下記の一般式〔IIIa〕で表される群の中
から選ばれる銅の配位錯体からなることを特徴とする膜
形成材料によって解決される。
【0031】又、Cu系膜を形成する為の材料であっ
て、下記の一般式〔IVa〕で表される群の中から選ば
れる銅の配位錯体からなることを特徴とする膜形成材料
によって解決される。
【0032】
【化13】
【0033】一般式〔Ia〕 一般式〔Ia〕中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R
6 ,R7 ,R8 は、水素原子、炭素数1〜10のアルキ
ル基、炭素数1〜10のアルケン基、炭素数1〜10の
アルキン基、炭素数1〜10のアリール基、炭素数1〜
10の置換アリール基、Siを含む炭素数1〜10のア
ルキル基、Siを含む炭素数1〜10のアルケン基、S
iを含む炭素数1〜10のアルキン基、Siを含む炭素
数1〜10のアリール基、Siを含む炭素数1〜10の
置換アリール基の群の中から選ばれるいずれかである。
中でも、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
8 として好ましいのは、−H,−CH3 ,−CF3
−C2 5 ,−C2 5 ,−C3 7 ,−C3 7 ,−
4 9 ,−C4 9 ,−C≡CH,−C=CH2,−
CH2 CH=CH2 の群の中から選ばれるいずれかであ
る。R1 ,R2 ,R 3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8
は同じでも異なるものでも良い。l,mは0〜10の整
数である。
【0034】
【化14】
【0035】一般式〔IIa〕 一般式〔IIa〕中、R9 ,R10,R11,R12,R13
14は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数1〜10のアルケン基、炭素数1〜10のアルキン
基、炭素数1〜10のアリール基、炭素数1〜10の置
換アリール基、Siを含む炭素数1〜10のアルキル
基、Siを含む炭素数1〜10のアルケン基、Siを含
む炭素数1〜10のアルキン基、Siを含む炭素数1〜
10のアリール基、Siを含む炭素数1〜10の置換ア
リール基の群の中から選ばれるいずれかである。中で
も、R9 ,R10,R11,R12,R13,R14として好まし
いのは、−H,−CH3 ,−CF3 ,−C2 5 ,−C
2 5 ,−C3 7 ,−C3 7,−C4 9 ,−C4
9 ,−C≡CH,−C=CH2 ,−CH2 CH=CH
2の群の中から選ばれるいずれかである。R9 ,R10
11,R12,R13,R14は同じでも異なるものでも良
い。nは0〜10の整数である。
【0036】
【化15】
【0037】一般式〔IIIa〕 一般式〔IIIa〕中、R15,R16,R17,R18は、水
素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10
のアルケン基、炭素数1〜10のアルキン基、炭素数1
〜10のアリール基、炭素数1〜10の置換アリール
基、Siを含む炭素数1〜10のアルキル基、Siを含
む炭素数1〜10のアルケン基、Siを含む炭素数1〜
10のアルキン基、Siを含む炭素数1〜10のアリー
ル基、Siを含む炭素数1〜10の置換アリール基の群
の中から選ばれるいずれかである。中でも、R15
16,R17,R18として好ましいのは、−H,−C
3 ,−CF 3 ,−C2 5 ,−C2 5 ,−C
3 7 ,−C3 7 ,−C4 9 ,−C4 9 ,−C≡
CH,−C=CH2 ,−CH2 CH=CH2 の群の中か
ら選ばれるいずれかである。R15,R16,R17,R18
同じでも異なるものでも良い。
【0038】
【化16】
【0039】一般式〔IVa〕 一般式〔IVa〕中、R19,R20は、水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルケン基、
炭素数1〜10のアルキン基、炭素数1〜10のアリー
ル基、炭素数1〜10の置換アリール基、Siを含む炭
素数1〜10のアルキル基、Siを含む炭素数1〜10
のアルケン基、Siを含む炭素数1〜10のアルキン
基、Siを含む炭素数1〜10のアリール基、Siを含
む炭素数1〜10の置換アリール基の群の中から選ばれ
るいずれかである。中でも、R19,R20として好ましい
のは、−H,−CH3 ,−CF3 ,−C2 5 ,−C2
5,−C3 7 ,−C3 7 ,−C4 9 ,−C4
9 ,−C≡CH,−C=CH 2 ,−CH2 CH=CH2
の群の中から選ばれるいずれかである。R19,R20は同
じでも異なるものでも良い。oは1〜10の整数であ
る。
【0040】特に、Cu系膜を形成する為の材料であっ
て、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジメ
チルジビニルシラン、トリス(ヘキサフルオロアセチル
アセトナト銅)メチルトリビニルシラン、テトラキス
(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)テトラビニル
シラン、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)
ジエトキシジビニルシラン、ビス(ヘキサフルオロアセ
チルアセトナト銅)メチルフェニルジビニルシラン、ビ
ス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジフェニル
ジビニルシラン、トリス(ヘキサフルオロアセチルアセ
トナト銅)フェニルトリビニルシラン、ビス(ヘキサフ
ルオロアセチルアセトナト銅)ジメチルジアリルシラ
ン、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)メチ
ルフェニルジアリルシラン、ビス(ヘキサフルオロアセ
チルアセトナト銅)ジフェニルジアリルシラン、テトラ
キス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)テトラア
リロキシシラン、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセト
ナト銅)1,5−ヘキサジイン、ビス(ヘキサフルオロ
アセチルアセトナト銅)1,7−オクタジインの群の中
から選ばれるいずれか一つ又は二つ以上の混合物である
ことを特徴とする膜形成材料によって解決される。中で
も、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジメ
チルジビニルシランによって解決される。
【0041】又、前記第1及び第2の課題は、上記本発
明になるCu系膜を形成する為の材料を用い、かつ、上
記本発明になる膜形成方法を用いることによって解決さ
れる。本発明では、例えばβ−ジケトンが配位結合した
酸化数が+1の銅(I)を一分子内に二つ以上含む配位
錯体を用いたから、従来のHfacCu:Lのような分
子同士の衝突過程を要さず、下記の反応式で示す通り、
一分子のみの分解によってCuが生成する。
【0042】(HfacCu)2 :L→Cu+(Hfa
c)2 Cu+L 従って、気相成長のような希薄な条件下でも効率よく膜
が形成される。又、分子同士の衝突過程を要することな
く、一分子のみの分解によってCuが生成するから、気
相成長のような希薄な条件下でも数多くの初期核が発生
する。従って、良質な膜が得られる。
【0043】尚、本明細書において、膜とは、平面的に
連続して広がっている状態のものだけを指すのではな
く、不連続、例えば斑点状のように核が付着したような
形態のものを含む意味で用いている。特に、一般式
〔I〕,〔II〕,〔III〕,〔IV〕,〔Ia〕,
〔IIa〕,〔IIIa〕,〔IVa〕が関与する膜形
成材料における膜とは、平面的に連続して広がっている
状態のものだけを指すのではなく、不連続、例えば斑点
状のように核(初期核)が付着したような形態のものを
含む意味で用いている。
【0044】すなわち、膜の品質は初期核の発生状態に
影響されることを前述したが、この初期核を数多く形成
する為に、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅(I)
が一分子内に二つ以上含まれる本発明の銅の配位錯体を
利用することが考えられるからである。そして、ヘキサ
フルオロアセチルアセトナト銅(I)が一分子内に二つ
以上含まれる本発明の銅の配位錯体、例えば(Hfac
Cu)2 :Lを用いて初期核が効率良く形成されれば、
その後の膜成長は、従来のHfacCu:Lの如く、一
分子内に一つのHfacCuしか持たない銅の配位錯体
を用いてCVDにより行っても良いからである。このよ
うな二段階のステップを経て平面的に連続して広がって
いる膜を形成する場合、(HfacCu)2 :Lの蒸気
圧とHfacCu:Lの蒸気圧とを比べると、(Hfa
cCu)2 :Lの方が蒸気圧は概して低い為、これに起
因して成膜効率が低いものの、(HfacCu)2 :L
を用いた場合には初期核が数多く形成され、そして数多
くの初期核が形成された後でHfacCu:Lを用いて
気相成長によりCu系膜を形成した場合には、Hfac
Cu:Lの蒸気圧が高い為に成膜レートが高く、高品質
な膜を効率良く形成できることから、好ましい。
【0045】尚、本発明において、金属膜(M膜、Cu
膜)とせず、金属系膜(M系膜、Cu系膜)としたの
は、例えば気相成長時の雰囲気が酸化性の雰囲気である
と、金属の酸化物系の膜となるからである。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明になる膜形成方法は、一価
金属Mとβ−ジケトンとが配位結合した単位を一分子内
に二つ以上含む配位錯体を、基板が存する室内に供給す
る工程と、供給された前記配位錯体が分解し、基板上に
Mが付着する工程と、前記付着工程の後、乾式メッキ手
段(例えば、CVDやPVD等の手段)により金属系膜
を形成する工程とを有するものである。乾式メッキ手段
により金属系膜を形成する工程は、例えばヘキサフルオ
ロアセチルアセトナト銅(I)1,5−シクロオクタジ
エン、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅(I)ジメ
チル−1,5−シクロオクタジエン、ヘキサフルオロア
セチルアセトナト銅(I)シクロオクタテトラエン、ヘ
キサフルオロアセチルアセトナト銅(I)ノルボルネ
ン、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅(I)ノルボ
ルナジエン、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅
(I)トリメチルビニルシラン、ヘキサフルオロアセチ
ルアセトナト銅(I)ビストリメチルシリルアセチレン
の群の中から選ばれる一つ又は二つ以上を用いた気相成
長により金属系膜を形成する工程が一例として挙げられ
る。又、本発明になる膜形成方法は、一価金属Mとβ−
ジケトンとが配位結合した単位を一分子内に二つ以上含
む配位錯体を、基板が存する室内に供給する工程と、供
給された前記配位錯体が分解し、基板上にMが付着する
工程と、前記付着工程の後、湿式メッキ手段(例えば、
電解或いは無電解メッキ手段)により金属系膜を形成す
る工程とを有するものである。又、本発明になる膜形成
方法は、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合した単
位を一分子内に二つ以上含む配位錯体を、基板が存する
室内に供給する工程と、供給された前記配位錯体が分解
し、基板上にMが付着する工程と、前記付着工程の後、
一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合した単位を一つ
だけ有する配位錯体を用いた気相成長により金属系膜を
形成する工程とを有するものである。又、本発明になる
膜形成方法は、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合
した単位を一分子内に二つ以上含む配位錯体を、基板が
存する室内に供給する工程と、供給された前記配位錯体
が分解し、基板上にMが付着する工程と、前記付着工程
の後、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合した単位
を一分子内に二つ以上含む配位錯体より蒸気圧が高く、
かつ、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合した単位
を一つだけ有する配位錯体を用いた気相成長により金属
系膜を形成する工程とを有するものである。又、本発明
になる膜形成方法は、一価金属Cuとβ−ジケトンとが
配位結合した単位を一分子内に二つ以上含む配位錯体
を、基板が存する室内に供給する工程と、供給された前
記配位錯体が分解し、基板上に銅が付着する工程と、前
記付着工程の後、乾式メッキ手段或いは湿式メッキ手段
により銅系膜を形成する工程とを有するものである。
又、本発明になる膜形成方法は、一価金属Cuとβ−ジ
ケトンとが配位結合した単位を一分子内に二つ以上含む
配位錯体を、基板が存する室内に供給する工程と、供給
された前記配位錯体が分解し、基板上に銅が付着する工
程と、前記付着工程の後、一価金属Mとβ−ジケトンと
が配位結合した単位を一つだけ有する配位錯体を用いた
気相成長により銅系膜を形成する工程とを有するもので
ある。又、本発明になる膜形成方法は、一価金属Cuと
β−ジケトンとが配位結合した単位を一分子内に二つ以
上含む配位錯体を、基板が存する室内に供給する工程
と、供給された前記配位錯体が分解し、基板上に銅が付
着する工程と、前記付着工程の後、一価金属Cuとβ−
ジケトンとが配位結合した単位を一分子内に二つ以上含
む配位錯体より蒸気圧が高く、かつ、一価金属Mとβ−
ジケトンとが配位結合した単位を一つだけ有する配位錯
体を用いた気相成長により銅系膜を形成する工程とを有
するものである。一価金属Cuとβ−ジケトンとが配位
結合した単位を一つだけ有する配位錯体としては、例え
ばヘキサフルオロアセチルアセトナト銅(I)1,5−
シクロオクタジエン、ヘキサフルオロアセチルアセトナ
ト銅(I)ジメチル−1,5−シクロオクタジエン、ヘ
キサフルオロアセチルアセトナト銅(I)シクロオクタ
テトラエン、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅
(I)ノルボルネン、ヘキサフルオロアセチルアセトナ
ト銅(I)ノルボルナジエン、ヘキサフルオロアセチル
アセトナト銅(I)トリメチルビニルシラン、ヘキサフ
ルオロアセチルアセトナト銅(I)ビストリメチルシリ
ルアセチレン等が挙げられる。
【0047】本発明の膜形成方法の最大の特徴は、第一
段階として、一価金属M(Mは、例えばCu)とβ−ジ
ケトンとが配位結合した単位を一分子内に二つ以上含む
配位錯体の分解によりMを基板上に付着させて核を形成
し、Mが基板上に付着して初期核が形成された後、第二
段階として、公知な薄膜形成技術、例えば一価金属Mと
β−ジケトンとが配位結合した単位を一分子内に一つだ
け有する配位錯体を用いたCVDにより初期核上に連続
した膜を形成する点にある。
【0048】これにより、高品質な膜が効率良く得られ
る。本発明になる膜形成材料は、金属系膜を形成する為
の材料であって、一分子内に、一価金属Mとβ−ジケト
ンとが配位結合した単位を二つ以上有すると共に、前記
一価金属Mに配位結合した安定化配位子を有するもので
あり、前記安定化配位子が上記一般式〔I〕,一般式
〔II〕,一般式〔III〕,一般式〔IV〕で表され
る群の中から選ばれるいずれかである。β−ジケトン
は、R1aCOCHRCOR1b(但し、Rは水素原子、ハ
ロゲン原子、又はアルキル基(特に、−CH3 ,−C2
5 )。R1a,R1bはアルキル基(特に、−CH3 ,−
2 5 ,−C3 7 ,−C4 9 )、フッ化アルキル
基(特に、−CF3 ,−C2 5 ,−C3 7 ,−C4
9 )、アリール基、又は置換(置換基は、例えば−C
3,−C2 5 ,−C3 7 ,−C4 9 ,−C
3 ,−C2 5 ,−C3 7 ,−C4 9 等)アリー
ル基)で表されるものである。中でも、トリフルオロア
セチルアセトン(Tfac)又はヘキサフルオロアセチ
ルアセトン(Hfac)である。特に、Hfacであ
る。
【0049】又、本発明になる膜形成材料は、Cu系膜
を形成する為の材料であって、上記一般式〔Ia〕,一
般式〔IIa〕,一般式〔IIIa〕,一般式〔IV
a〕で表される群の中から選ばれる銅の配位錯体からな
る。特に、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト
銅)ジメチルジビニルシラン、トリス(ヘキサフルオロ
アセチルアセトナト銅)メチルトリビニルシラン、テト
ラキス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)テトラ
ビニルシラン、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナ
ト銅)ジエトキシジビニルシラン、ビス(ヘキサフルオ
ロアセチルアセトナト銅)メチルフェニルジビニルシラ
ン、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジフ
ェニルジビニルシラン、トリス(ヘキサフルオロアセチ
ルアセトナト銅)フェニルトリビニルシラン、ビス(ヘ
キサフルオロアセチルアセトナト銅)ジメチルジアリル
シラン、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)
メチルフェニルジアリルシラン、ビス(ヘキサフルオロ
アセチルアセトナト銅)ジフェニルジアリルシラン、テ
トラキス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)テト
ラアリロキシシラン、ビス(ヘキサフルオロアセチルア
セトナト銅)1,5−ヘキサジイン、ビス(ヘキサフル
オロアセチルアセトナト銅)1,7−オクタジインの群
の中から選ばれるいずれか一つ又は二つ以上の混合物で
ある。
【0050】次に、本発明になる膜形成材料、例えばビ
ス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジメチルジ
ビニルシランの合成方法について、簡単に述べる。合成
は窒素雰囲気下で行った。先ず、亜酸化銅100g
(1.57mol)を500mlのクロロホルムに懸濁
させた。そして、乾燥剤の存在下で60分間攪拌した
後、ジメチルジビニルシラン25g(0.223mo
l)を加えて更に60分間攪拌した。この後、ヘキサフ
ルオロアセチルアセトン92g(0.442mol)を
30分間かけて滴下した。続いて、30分間攪拌し、ろ
過、脱水、カラム精製を経、40g(28%)の液体の
ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジメチル
ジビニルシランを得た。
【0051】このビス(ヘキサフルオロアセチルアセト
ナト銅)ジメチルジビニルシランについてのH−NMR
は、CH3 −Si(6H,σ−0.01,s),CH2
=CH−Si(6H,σ3.9−4.2,m),COC
HCO(2H,σ6.17,s)であった。又、ビス
(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジメチルジビ
ニルシランは、図1に示す熱分析から判る通り、気化性
が良好である。但し、対応するヘキサフルオロアセチル
アセトナト銅トリメチルビニルシランよりは高温でなけ
れば気化し難い。
【0052】以下、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセ
トナト銅)ジメチルジビニルシランを挙げて本発明を具
体的に説明する。尚、ビス(ヘキサフルオロアセチルア
セトナト銅)ジメチルジビニルシラン以外の本発明にな
る配位錯体でも同様な結果が得られた。又、β−ジケト
ンと配位結合する一価金属Mとしては、上記した銅の他
にも、例えば銀、ロジウム、イリジウム等が挙げられ
る。
【0053】
【比較例1】図2の装置を用いた。尚、成膜はヘリウム
雰囲気下で行った。先ず、シリコン基板7を分解反応炉
5に入れ、ヒーター6で分解反応炉5を300℃に加熱
した。次に、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅トリ
メチルビニルシラン1bが入れられた気化容器2b内に
キャリアーガスとしてヘリウムを流量100ml/分で
バブリングし、気化させた。この時の気化容器2bの温
度は27.5℃に制御された。そして、気化したヘキサ
フルオロアセチルアセトナト銅トリメチルビニルシラン
を配管4を経て分解反応炉5に導入した。
【0054】ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅トリ
メチルビニルシランの導入後20秒経過してからシリコ
ン基板7を取り出した。取り出したシリコン基板7を電
子顕微鏡で観察した処、Cu核の生成が疎らにしか認め
られなかった。
【0055】
【実施例1】図2の装置を用いた。尚、成膜はヘリウム
雰囲気下で行った。先ず、シリコン基板7を分解反応炉
5に入れ、ヒーター6で分解反応炉5を300℃に加熱
した。次に、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト
銅)ジメチルジビニルシラン1aが入れられた気化容器
2a内にキャリアーガスとしてヘリウムを流量100m
l/分でバブリングし、気化させた。この時の気化容器
2aの温度は27.5℃に制御された。そして、気化し
たビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジメチ
ルジビニルシランを配管4を経て分解反応炉5に導入し
た。
【0056】ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト
銅)ジメチルジビニルシランの導入後20秒経過してか
らシリコン基板7を取り出した。取り出したシリコン基
板7を電子顕微鏡で観察した処、Cu核の生成が比較例
1の場合よりも高密度で認められた。
【0057】
【実施例2】図2の装置を用いた。尚、成膜はヘリウム
雰囲気下で行った。先ず、シリコン基板7を分解反応炉
5に入れ、ヒーター6で分解反応炉5を300℃に加熱
した。次に、気化容器2a内にビス(ヘキサフルオロア
セチルアセトナト銅)ジメチルジビニルシラン1aを入
れ、気化容器2b内にヘキサフルオロアセチルアセトナ
ト銅トリメチルビニルシラン1bを入れた。
【0058】そして、最初に、気化容器2a内にキャリ
アーガスとしてヘリウムを流量100ml/分でバブリ
ングし、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)
ジメチルジビニルシランを気化させた。この時の気化容
器2aの温度は40℃に制御された。気化したビス(ヘ
キサフルオロアセチルアセトナト銅)ジメチルジビニル
シランを配管4を経て分解反応炉5に導入した。
【0059】ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト
銅)ジメチルジビニルシランを分解反応炉5に導入し始
めてから5分経過した後、気化容器2a内にキャリアー
ガスを供給するのを停止し、代わって気化容器2b内に
キャリアーガスとしてヘリウムを流量100ml/分で
バブリングし、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅ト
リメチルビニルシランを気化させた。この時の気化容器
2bの温度は40℃に制御された。気化したヘキサフル
オロアセチルアセトナト銅トリメチルビニルシランを配
管4を経て分解反応炉5に導入した。
【0060】ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅トリ
メチルビニルシランを導入し始めてから5分経過後にシ
リコン基板7を取り出した。取り出したシリコン基板7
の表面は銅の赤金光沢であった。又、電子顕微鏡で観察
した処、堆積したCu膜表面は、斑点状の凹凸なもので
はなく、一様に平滑であった。又、堆積膜の厚さ方向に
ついての元素分析を行った処、表面は銅層、そして下方
に移るにつれて銅−シリコン層であり、そして基板のシ
リコンからなっていた。又、酸素、フッ素などの元素は
検出されず、銅層は純銅であった。
【0061】
【比較例2】実施例2において、ビス(ヘキサフルオロ
アセチルアセトナト銅)ジメチルジビニルシランを全く
用いず、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅トリメチ
ルビニルシランの気化、分解反応炉5への導入時間を1
0分とし、全体の成膜時間を同じにした以外は同様に行
った。
【0062】本比較例2で得たCu膜の厚さを測定した
処、実施例2の場合より薄く、又、Cu膜の平滑性も劣
るものであった。
【0063】
【発明の効果】高品質な膜を効率よく形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】気化性を示す熱分析チャート
【図2】銅合金成膜装置の概略図
【符号の説明】 2a,2b 気化容器 3 ガス流量制御器 4 気相輸送配管 5 分解反応炉 6 加熱手段 7 シリコン基板

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合
    した単位を一分子内に二つ以上含む配位錯体を、基板が
    存する室内に供給する工程と、 供給された前記配位錯体が分解し、基板上にMが付着す
    る工程と、 前記付着工程の後、乾式メッキ手段により金属系膜を形
    成する工程とを有することを特徴とする膜形成方法。
  2. 【請求項2】 乾式メッキ手段により金属系膜を形成す
    る工程が、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合した
    単位を一つだけ有する配位錯体を用いた気相成長により
    金属系膜を形成する工程であることを特徴とする請求項
    1の膜形成方法。
  3. 【請求項3】 乾式メッキ手段により金属系膜を形成す
    る工程が、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅(I)
    1,5−シクロオクタジエン、ヘキサフルオロアセチル
    アセトナト銅(I)ジメチル−1,5−シクロオクタジ
    エン、ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅(I)シク
    ロオクタテトラエン、ヘキサフルオロアセチルアセトナ
    ト銅(I)ノルボルネン、ヘキサフルオロアセチルアセ
    トナト銅(I)ノルボルナジエン、ヘキサフルオロアセ
    チルアセトナト銅(I)トリメチルビニルシラン、ヘキ
    サフルオロアセチルアセトナト銅(I)ビストリメチル
    シリルアセチレンの群の中から選ばれる一つ又は二つ以
    上を用いた気相成長により金属系膜を形成する工程であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2の膜形成方
    法。
  4. 【請求項4】 一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合
    した単位を一分子内に二つ以上含む配位錯体を、基板が
    存する室内に供給する工程と、 供給された前記配位錯体が分解し、基板上にMが付着す
    る工程と、 前記付着工程の後、湿式メッキ手段により金属系膜を形
    成する工程とを有することを特徴とする膜形成方法。
  5. 【請求項5】 β−ジケトンがR1aCOCHRCOR1b
    (但し、Rは水素原子、ハロゲン原子、又はアルキル
    基。R1a,R1bはアルキル基、フッ化アルキル基、アリ
    ール基、又は置換アリール基。)で表されるものである
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項4の膜
    形成方法。
  6. 【請求項6】 金属系膜を形成する為の材料であって、 一分子内に、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合し
    た単位を二つ以上有すると共に、前記一価金属Mに配位
    結合した安定化配位子を有するものであり、 前記安定化配位子が下記一般式〔I〕で表される群の中
    から選ばれるいずれかであることを特徴とする膜形成材
    料。 【化1】 一般式〔I〕 (但し、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
    8 は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
    数1〜10のアルケン基、炭素数1〜10のアルキン
    基、炭素数1〜10のアリール基、炭素数1〜10の置
    換アリール基、Siを含む炭素数1〜10のアルキル
    基、Siを含む炭素数1〜10のアルケン基、Siを含
    む炭素数1〜10のアルキン基、Siを含む炭素数1〜
    10のアリール基、Siを含む炭素数1〜10の置換ア
    リール基の群の中から選ばれるいずれかであり、R1
    2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 は同じでも
    異なるものでも良い。l,mは0〜10の整数であ
    る。)
  7. 【請求項7】 金属系膜を形成する為の材料であって、 一分子内に、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合し
    た単位を二つ以上有すると共に、前記一価金属Mに配位
    結合した安定化配位子を有するものであり、 前記安定化配位子が下記一般式〔II〕で表される群の
    中から選ばれるいずれかであることを特徴とする膜形成
    材料。 【化2】 一般式〔II〕 (但し、R9 ,R10,R11,R12,R13,R14は、水素
    原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10の
    アルケン基、炭素数1〜10のアルキン基、炭素数1〜
    10のアリール基、炭素数1〜10の置換アリール基、
    Siを含む炭素数1〜10のアルキル基、Siを含む炭
    素数1〜10のアルケン基、Siを含む炭素数1〜10
    のアルキン基、Siを含む炭素数1〜10のアリール
    基、Siを含む炭素数1〜10の置換アリール基の群の
    中から選ばれるいずれかであり、R9,R10,R11,R
    12,R13,R14は同じでも異なるものでも良い。nは0
    〜10の整数である。)
  8. 【請求項8】 金属系膜を形成する為の材料であって、 一分子内に、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合し
    た単位を二つ以上有すると共に、前記一価金属Mに配位
    結合した安定化配位子を有するものであり、 前記安定化配位子が下記一般式〔III〕で表される群
    の中から選ばれるいずれかであることを特徴とする膜形
    成材料。 【化3】 一般式〔III〕 (但し、R15,R16,R17,R18は、水素原子、炭素数
    1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルケン基、
    炭素数1〜10のアルキン基、炭素数1〜10のアリー
    ル基、炭素数1〜10の置換アリール基、Siを含む炭
    素数1〜10のアルキル基、Siを含む炭素数1〜10
    のアルケン基、Siを含む炭素数1〜10のアルキン
    基、Siを含む炭素数1〜10のアリール基、Siを含
    む炭素数1〜10の置換アリール基の群の中から選ばれ
    るいずれかであり、R15,R16,R17,R18は同じでも
    異なるものでも良い。)
  9. 【請求項9】 金属系膜を形成する為の材料であって、 一分子内に、一価金属Mとβ−ジケトンとが配位結合し
    た単位を二つ以上有すると共に、前記一価金属Mに配位
    結合した安定化配位子を有するものであり、 前記安定化配位子が下記一般式〔IV〕で表される群の
    中から選ばれるいずれかであることを特徴とする膜形成
    材料。 【化4】 一般式〔IV〕 (但し、R19,R20は、水素原子、炭素数1〜10のア
    ルキル基、炭素数1〜10のアルケン基、炭素数1〜1
    0のアルキン基、炭素数1〜10のアリール基、炭素数
    1〜10の置換アリール基、Siを含む炭素数1〜10
    のアルキル基、Siを含む炭素数1〜10のアルケン
    基、Siを含む炭素数1〜10のアルキン基、Siを含
    む炭素数1〜10のアリール基、Siを含む炭素数1〜
    10の置換アリール基の群の中から選ばれるいずれかで
    あり、R19,R20は同じでも異なるものでも良い。oは
    1〜10の整数である。)
  10. 【請求項10】 β−ジケトンがR1aCOCHRCOR
    1b(但し、Rは水素原子、ハロゲン原子、又はアルキル
    基。R1a,R1bはアルキル基、フッ化アルキル基、アリ
    ール基、又は置換アリール基。)で表されるものである
    ことを特徴とする請求項6〜請求項9いずれかの膜形成
    材料。
  11. 【請求項11】 Cu系膜を形成する為の材料であっ
    て、 下記の一般式〔Ia〕で表される群の中から選ばれる銅
    の配位錯体からなることを特徴とする膜形成材料。 【化5】 一般式〔Ia〕 (但し、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7
    8 は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
    数1〜10のアルケン基、炭素数1〜10のアルキン
    基、炭素数1〜10のアリール基、炭素数1〜10の置
    換アリール基、Siを含む炭素数1〜10のアルキル
    基、Siを含む炭素数1〜10のアルケン基、Siを含
    む炭素数1〜10のアルキン基、Siを含む炭素数1〜
    10のアリール基、Siを含む炭素数1〜10の置換ア
    リール基の群の中から選ばれるいずれかであり、R1
    2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 は同じでも
    異なるものでも良い。l,mは0〜10の整数であ
    る。)
  12. 【請求項12】 Cu系膜を形成する為の材料であっ
    て、 下記の一般式〔IIa〕で表される群の中から選ばれる
    銅の配位錯体からなることを特徴とする膜形成材料。 【化6】 一般式〔IIa〕 (但し、R9 ,R10,R11,R12,R13,R14は、水素
    原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10の
    アルケン基、炭素数1〜10のアルキン基、炭素数1〜
    10のアリール基、炭素数1〜10の置換アリール基、
    Siを含む炭素数1〜10のアルキル基、Siを含む炭
    素数1〜10のアルケン基、Siを含む炭素数1〜10
    のアルキン基、Siを含む炭素数1〜10のアリール
    基、Siを含む炭素数1〜10の置換アリール基の群の
    中から選ばれるいずれかであり、R9,R10,R11,R
    12,R13,R14は同じでも異なるものでも良い。nは0
    〜10の整数である。)
  13. 【請求項13】 Cu系膜を形成する為の材料であっ
    て、 下記の一般式〔IIIa〕で表される群の中から選ばれ
    る銅の配位錯体からなることを特徴とする膜形成材料。 【化7】 一般式〔IIIa〕 (但し、R15,R16,R17,R18は、水素原子、炭素数
    1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルケン基、
    炭素数1〜10のアルキン基、炭素数1〜10のアリー
    ル基、炭素数1〜10の置換アリール基、Siを含む炭
    素数1〜10のアルキル基、Siを含む炭素数1〜10
    のアルケン基、Siを含む炭素数1〜10のアルキン
    基、Siを含む炭素数1〜10のアリール基、Siを含
    む炭素数1〜10の置換アリール基の群の中から選ばれ
    るいずれかであり、R15,R16,R17,R18は同じでも
    異なるものでも良い。)
  14. 【請求項14】 Cu系膜を形成する為の材料であっ
    て、 下記の一般式〔IVa〕で表される群の中から選ばれる
    銅の配位錯体からなることを特徴とする膜形成材料。 【化8】 一般式〔IVa〕 (但し、R19,R20は、水素原子、炭素数1〜10のア
    ルキル基、炭素数1〜10のアルケン基、炭素数1〜1
    0のアルキン基、炭素数1〜10のアリール基、炭素数
    1〜10の置換アリール基、Siを含む炭素数1〜10
    のアルキル基、Siを含む炭素数1〜10のアルケン
    基、Siを含む炭素数1〜10のアルキン基、Siを含
    む炭素数1〜10のアリール基、Siを含む炭素数1〜
    10の置換アリール基の群の中から選ばれるいずれかで
    あり、R19,R20は同じでも異なるものでも良い。oは
    1〜10の整数である。)
  15. 【請求項15】 Cu系膜を形成する為の材料であっ
    て、 ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジメチル
    ジビニルシラン、トリス(ヘキサフルオロアセチルアセ
    トナト銅)メチルトリビニルシラン、テトラキス(ヘキ
    サフルオロアセチルアセトナト銅)テトラビニルシラ
    ン、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジエ
    トキシジビニルシラン、ビス(ヘキサフルオロアセチル
    アセトナト銅)メチルフェニルジビニルシラン、ビス
    (ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)ジフェニルジ
    ビニルシラン、トリス(ヘキサフルオロアセチルアセト
    ナト銅)フェニルトリビニルシラン、ビス(ヘキサフル
    オロアセチルアセトナト銅)ジメチルジアリルシラン、
    ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)メチルフ
    ェニルジアリルシラン、ビス(ヘキサフルオロアセチル
    アセトナト銅)ジフェニルジアリルシラン、テトラキス
    (ヘキサフルオロアセチルアセトナト銅)テトラアリロ
    キシシラン、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナト
    銅)1,5−ヘキサジイン、ビス(ヘキサフルオロアセ
    チルアセトナト銅)1,7−オクタジインの群の中から
    選ばれるいずれか一つ又は二つ以上の混合物であること
    を特徴とする膜形成材料。
  16. 【請求項16】 気相成長法で用いる為の材料であるこ
    とを特徴とする請求項6〜請求項15いずれかの膜形成
    材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005170852A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Tosoh Corp 多置換ビニルシラン化合物を含んで成る銅錯体及び銅錯体組成物
KR100709990B1 (ko) * 2002-05-16 2007-04-20 가부시키가이샤 트리케미컬 겐큐쇼 막형성재료, 막형성방법 및 소자

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