JPH11255585A - 石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方法 - Google Patents

石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方法

Info

Publication number
JPH11255585A
JPH11255585A JP8036498A JP8036498A JPH11255585A JP H11255585 A JPH11255585 A JP H11255585A JP 8036498 A JP8036498 A JP 8036498A JP 8036498 A JP8036498 A JP 8036498A JP H11255585 A JPH11255585 A JP H11255585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quartz crucible
cleaning
storage
handling
pallet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP8036498A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Matsubara
順一 松原
Hirotoshi Yamagishi
浩利 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Super Silicon Crystal Research Institute Corp
Original Assignee
Super Silicon Crystal Research Institute Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Super Silicon Crystal Research Institute Corp filed Critical Super Silicon Crystal Research Institute Corp
Priority to JP8036498A priority Critical patent/JPH11255585A/ja
Publication of JPH11255585A publication Critical patent/JPH11255585A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られたスペース内で、大重量かつ大径の石
英ルツボを洗浄し、反転し、カーボンルツボサセプタに
収納する動作を人力を用いずに、かつ汚染の影響を受け
ることなく行うことのできる石英ルツボ洗浄・収納用ハ
ンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方法を提供
する。 【解決手段】 洗浄装置10、反転装置20、収納装置
30を密接に隣接して配置し、これら相互の結合は、石
英ルツボ50を載置したパレット40が隣接して配置さ
れた洗浄装置、反転装置、収納装置間を移動可能なよう
に設けられたレール16A、16B、26A、26B、
36A、36Bにより達成され、レールは反転装置と収
納装置内でそれぞれ昇降可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶棒を成長さ
せつつ引き上げる単結晶成長装置に用いられる石英ルツ
ボを、使用前に洗浄したり、所定のサセプタに収納する
ためのハンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方
法に関し、特に引上げCZ(Czochralski)法により大
径のSi(シリコン)の単結晶を製造するための単結晶
成長装置に用いる石英ルツボの洗浄・収納に適した石英
ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置及び石英ルツボハ
ンドリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、引上げCZ法による単結晶製造
装置では、高耐圧気密チャンバ内を10torr程度に減圧
して新鮮なAr(アルゴン)ガスを流すとともに、チャ
ンバ内の下方に設けられた石英ルツボ内の多結晶を加熱
して溶融し、この融液の表面に種結晶を上から浸漬し、
種結晶と石英ルツボを回転、上下移動させながら種結晶
を引き上げることにより、種結晶の下に上端が突出した
円錐形の上部コーン部と、円筒形のボディー部と下端が
突出した円錐形の下部コーン部より成る単結晶(いわゆ
るインゴット)を成長させるように構成されている。
【0003】従来の10数インチ程度の径の単結晶棒を
成長させるためには、口径が24インチ程度の石英ルツ
ボが使用されている。かかる石英ルツボを結晶成長炉に
装填する前に、洗浄する必要があり、またその後、乾燥
させ、所定のカーボンルツボサセプタに収納する必要が
ある。従来のかかる石英ルツボの重量が約20kg程度
であり、石英ルツボを洗浄し、乾燥し、その後天地を反
転して所定のカーボンルツボサセプタに収納するといっ
た、一連の動作を人間の手作業で行っていた。また、こ
れらの作業は、各々独立した工程として行う方式が採ら
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、単結晶
引上げ方法により製造される単結晶の直径を増加させ
た、いわゆる大径の単結晶インゴットが製造されようと
種々試みられている。かかる大径の単結晶棒を成長させ
る単結晶引上げ装置では、石英ルツボを大型化せざるを
得ず、例えば口径36インチの石英ルツボの重量は約7
0kgにもなる。このような大重量の石英ルツボを人間
の手により持ち上げたり、反転させたり、所定のカーボ
ンルツボサセプタに収納することは到底不可能であり、
洗浄・乾燥装置、反転装置、カーボンルツボサセプタへ
の収納装置をそれぞれ別個に設けると、全体としてのス
ペースが相当広く必要となり、工場建設の上で大きなコ
ストアップの原因となっていた。また、各工程が独立し
ていて、作業領域が異なると、せっかく洗浄した石英ル
ツボが使用前に汚染されてしまうという危険があった。
【0005】本発明は上記従来の問題点に鑑み、限られ
たスペース内で、大重量かつ大径の石英ルツボを洗浄
し、反転し、カーボンルツボサセプタに収納する動作を
人力を用いずに、かつ汚染の影響を受けることなく行う
ことのできる石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置
及び石英ルツボハンドリング方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗浄装置、反転装置、収納装置を有機的に
配置して相互に結合させることにより、限られたスペー
ス内で、大重量かつ大径の石英ルツボを洗浄し、反転
し、カーボンルツボサセプタに収納する動作を人力を用
いずに、かつ汚染の影響を受けることなく行うことを可
能としている。上記有機的結合は、洗浄装置、反転装
置、収納装置を密接に隣接して配置することにより達成
され、また相互の結合は、石英ルツボを載置したパレッ
トが隣接して配置された洗浄装置、反転装置、収納装置
間を移動可能なように設けられた、洗浄装置、反転装
置、収納装置にわたって伸長するレールにより達成され
る。
【0007】すなわち本発明によれば、石英ルツボを、
開口部が下方の状態で洗浄可能な洗浄装置と、前記洗浄
装置に隣接して配置され、前記石英ルツボを反転させ、
開口部が上方とする反転装置と、前記洗浄装置又は前記
反転装置に隣接して配置され、前記石英ルツボを所定の
サセプタに収納する収納装置と、前記石英ルツボを載置
したパレットが前記洗浄装置から前記反転装置へ、前記
反転装置から前記収納装置へと移動可能なように、これ
ら前記3つの装置間に配されたレール手段とを、有する
石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置が提供され
る。
【0008】また本発明によれば、石英ルツボを、開口
部が下方の状態で洗浄可能な洗浄装置と、前記洗浄装置
に隣接して配置され、前記石英ルツボを反転させ、開口
部が上方とする反転装置と、前記洗浄装置又は前記反転
装置に隣接して配置され、前記石英ルツボを所定のサセ
プタに収納する収納装置と、前記石英ルツボを載置可能
なパレットと、前記石英ルツボを載置した前記パレット
が前記洗浄装置から前記反転装置へ、前記反転装置から
前記収納装置へと移動可能なように、これら前記3つの
装置間に配されたレール手段とを、有する石英ルツボ洗
浄・収納用ハンドリング装置が提供される。
【0009】また本発明によれば、石英ルツボを、開口
部が下方の状態で洗浄可能な洗浄装置と、前記洗浄装置
に隣接して配置され、前記石英ルツボを反転させ、開口
部が上方とする反転装置と、前記洗浄装置又は前記反転
装置に隣接して配置され、前記石英ルツボを所定のサセ
プタに収納する収納装置と、前記石英ルツボを載置した
パレットが前記洗浄装置から前記反転装置へ、前記反転
装置から前記収納装置へと移動可能なように、これら前
記3つの装置間に配されたレール手段とを有する石英ル
ツボ洗浄・収納用ハンドリング装置により石英ルツボを
取り扱う石英ルツボハンドリング方法であって、前記レ
ール手段上に移動可能に載置されている前記パレット上
に前記石英ルツボを載置するステップと、前記パレット
前記洗浄装置内に移動させるステップと、前記石英ルツ
ボを洗浄するステップと、前記石英ルツボを乾燥させる
ステップと、前記パレットを前記洗浄装置から前記反転
装置内に移動させるステップと、前記石英ルツボを外方
から保持するステップと、前記石英ルツボを前記パレッ
トから相対的に離間させるステップと、前記石英ルツボ
を180度回転させて開口部が上方とするステップと、
前記石英ルツボを前記パレット上に載置するステップ
と、前記パレットを前記反転装置から前記収納装置内に
移動させるステップと、前記石英ルツボの開口部近傍を
外方から保持するステップと、前記石英ルツボを下降さ
せ、サセプタ内に収納するステップとを、有する石英ル
ツボハンドリング方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係る石英ルツボ洗
浄・収納用ハンドリング装置の側面図である。図2は、
図1中の線A−A’で切断した断面図である。図3は、
石英ルツボを載置するパレットの平面図、図4は図3中
の線B−B’で切断した断面図である。図5はパレット
に石英ルツボが、その開口部が下方の状態で載置された
状態を示す側面図であり、図6はパレットに石英ルツボ
が開口部が上方の状態で載置された状態を示す側面図で
ある。
【0011】図1において、洗浄装置10、反転装置2
0、収納装置30が順次隣接して、直列に配列されてい
る。これらの各装置10、20、30は堅牢な金属製フ
レームにより、その外形が構成されている。洗浄装置1
0には、水と空気を吹き出すノズル14が、その開口部
を上方に向けて、中央部に配置されている。また、水と
空気を吹き出すもう1つのノズル13が、その開口部を
下方に向けて、中央部に配置されている。ノズル13、
14には圧縮ポンプ12から水と空気が供給される。な
お、圧縮ポンプ12は洗浄装置10の外部に配置しても
よい。
【0012】反転装置20にはハンド装置22が設けら
れている。ハンド装置22は、駆動装置29から伸長す
るアーム24に回動可能に取り付けられ、後述する図1
0に示すように、石英ルツボ50を外方から180度で
対向して挟み込むような2つの部材を有している。すな
わち、ハンド装置22は、石英ルツボ50に対して半径
方向に移動可能であり、かつ上下方向に昇降可能であ
る。さらに、ハンド装置22はアーム24に対して図1
中、矢印Rで示されるように、180度回転可能であ
る。すなわち、駆動装置29は、ハンド装置22がこれ
らの動きをするための駆動力源があり、石英ルツボ50
を確実に保持するために、ハンド装置22内のエアシリ
ンダに圧縮空気を送る機構を有している。
【0013】収納装置30にもハンド装置32が設けら
れている。こちらのハンド装置32は石英ルツボ50の
開口部近傍、例えば開口部の淵から3cm程度以内の部
分を外方から確実に把持する複数の把持部を有してい
る。なお、図1中に、石英ルツボ50はパレット40に
載置された状態で点線で示されている。ハンド装置32
は、駆動装置39から伸長するアーム34に取り付けら
れ、後述する図14〜18に示すように、石英ルツボ5
0を外方から放射方向、半径内方向に挟み込むような複
数(本実施の形態では6つが示されているが8つ程度と
することが好ましい)の部材を有している。ハンド装置
32は、石英ルツボ50に対して半径方向に移動可能で
あり、かつ上下方向に昇降可能である。駆動装置39
は、ハンド装置32がこれらの動きをするための駆動力
源があり、石英ルツボ50を確実に保持するために、ハ
ンド装置32内のエアシリンダに圧縮空気を送る機構を
有している。
【0014】図2に示されてるように、上記各装置1
0、20、30には、平行な2本のレール16A、16
B、26A、26B、36A、36Bがそれぞれ設けら
れている。これらのレールはレール手段を構成するが、
各装置10、20、30毎に分離して設けられている。
洗浄装置10内の2本のレール16A、16Bは洗浄装
置10のフレームに固定されている。一方、反転装置2
0内のレール26A、26Bは上下に昇降可能であり、
また、収納装置30内のレール36A、36Bも上下に
昇降可能である。すなわち、レール26A、26Bは駆
動装置21にリンク23を介して接続され、図示省略の
垂直ガイドに沿って移動可能である。また、レール36
A、36Bも駆動装置31にリンク33を介して接続さ
れ、図示省略の垂直ガイドに沿って移動可能である。
【0015】これらのレール26A、26B、36A、
36B又は石英ルツボ50の高さ位置を検出する位置セ
ンサ28、38がそれぞれ反転装置20と収納装置30
に設けられている。これらの位置センサ28、38の出
力信号は、それぞれ制御装置27、37に接続され、そ
の出力信号が駆動装置21、31にそれぞれ供給され、
よってレール26A、26B、36A、36Bの高さ位
置情報がフィードバックされて高さ制御が行われる。な
お、リンク23、33は、1つずつ示されているが、反
転装置20内の1本のレールについて、その両端近傍の
2ヵ所に、また同様に収納装置30内の1本のレールに
ついて、その両端近傍の2ヵ所に設け、反転装置20内
の4つのリンクが同一の駆動源により駆動されてレール
26A、26Bを完全に水平な状態で昇降させ、同様に
収納装置30内の4つのリンクが同一の駆動源により駆
動されてレール36A、36Bを完全に水平な状態で昇
降させるよう構成することが好ましい。
【0016】収納装置30内のレール36A、36B
は、エアシリンダ112A、112B、112C、11
2Dのピストン72A、72B、72C、72Dに取り
付けられ、ピストンピストン72A、72B、72C、
72Dの往復運動に従って、レール36A、36B相互
間の距離が変化するように構成されている。なお、各エ
アシリンダ112A、112B、112C、112Dは
同期運転されるよう、図示省略の制御装置により空気圧
が制御される。なお、エアシリンダ112A、112
B、112C、112Dに代えて回転ネジシャフトとボ
ールネジを組み合わせた構成を用いることもできる。
【0017】後述するように石英ルツボ50は図5、図
6に示されるようにパレット40に載置されて石英ルツ
ボ洗浄・収納用ハンドリング装置のレール手段上を移動
する。このパレット40の構造について図3、図4に沿
って説明する。パレット40はフレーム42と、このフ
レーム42から内部に伸長する4本の外側ビーム43
A、43B、43C、43Dと、外側ビーム43A、4
3B、43C、43Dに囲まれた四角形の内部に井げた
状に組み合わされているX方向とY方向のそれぞれ2本
のビーム44A、44B、46A、46Bを有してい
る。4本の外側ビーム43A、43B、43C、43D
には、石英ルツボ50を載置する際の当接部となる当接
部材47が合計で8個設けられている。
【0018】また、ビーム44A、44B、46A、4
6Bにはそれぞれ、石英ルツボ50を載置する際の当接
部となる当接部材48A、48B、49A、49Bが4
個設けられている。当接部材47は、図5に示すように
石英ルツボ50の開口部が下方の状態で、載置する際に
用いられ、一方当接部材48A、48B、49A、49
Bは、図6に示すように石英ルツボ50の開口部が上方
の状態で載置する際に用いられる。なお、これらの当接
部材47、48A、48B、49A、49Bは他の図で
は省略され、石英ルツボ50がパレット40上に直接載
置されているように示されている。パレット40のフレ
ーム42は、レール16A、16B、26A、26B、
36A、36B上に回転可能に取り付けられた車輪の上
を滑走するよう構成されている。なお、レール16A、
16B、26A、26B、36A、36Bに車輪を設け
る代りに、パレット40のフレーム42の底面に車輪を
設けてもよい。なお、このパレット40は主要部がフレ
ーム42と棒状のビームにより構成されているので、洗
浄装置10での洗浄時やその後の乾燥工程で、水分が容
易に落下でき、水はけがよい。また、中央部には、パレ
ット40が洗浄装置10内にあるとき、ノズル14を挿
入するための中央開口部70が設けられている。
【0019】次に本実施の形態の石英ルツボ洗浄・収納
用ハンドリング装置の動作について説明する。なお、図
7から図21は図1、図2に対応しているが、動作説明
上不要な要素は図示省略している。まず、図7に示すよ
うに収納装置30のレール36A、36Bを最下位置に
移動させ、石英ルツボ50を開口部が下になる状態で、
レール36A、36B上に移動可能に載置されたパレッ
ト40上に載置する。このとき、図5に示すように8個
の当接部材47により石英ルツボ50の開口部の周辺が
支持される。次に、図7中の矢印M1で示すように、レ
ール36A、36Bを上昇させ、図8に示す基準位置と
する。ここで基準位置とは、洗浄装置10内のレール1
6A、16Bの高さ位置と同一高さをいうものとする。
なお、このとき、反転装置20内のレール26A、26
Bは基準位置にあるものとする。次に、図8の矢印M2
で示すようににパレット40を収納装置30から反転装
置20内へ、さらに図9の矢印M3で示すように洗浄装
置10内へと手動で移動させる。手動に代えて駆動モー
タなどを用いることもできる。
【0020】図9の状態で、ノズル13、14から噴出
する水と空気により、石英ルツボ50の内外を洗浄す
る。洗浄時間は必要に応じ20分から2時間程度であ
る。洗浄が完了すると、図示省略の熱風供給装置によ
り、熱風を石英ルツボ50に与えて乾燥を約2時間程度
行う。乾燥工程が完了すると、図10の矢印M4で示す
ようにパレット40が洗浄装置10から反転装置20内
へと引き出される。パレット40が反転装置20内のX
方向上の所定位置にて停止するよう、図示省略のストッ
パが設けられている。なお、ストッパに代えて位置決め
センサを用いるようにしてもよい。
【0021】パレット40のX方向上の位置が決まる
と、ハンド装置22により石英ルツボ50の外周部を1
80度で対向する両側から挟み込むように保持する。こ
のとき、できるだけ石英ルツボ50の高さ方向の重心位
置で挟み込むために、石英ルツボ50の高さ情報から重
心高さをあらかじめ演算して、自動的にその位置にハン
ド装置22の中心がくるように必要な情報を駆動装置2
9の制御装置内のメモリに与えておく。ハンド装置22
が確実に石英ルツボ50を保持した後、レール26A、
26Bを図11の矢印M5で示すように、所定距離だけ
下降させる。したがって、パレット40はレール26
A、26Bと共に下降し、石英ルツボ50から離間する
こととなる。
【0022】またハンド装置22を図11の矢印M6で
示すように、所定距離だけ上昇させる。矢印M5、M6
で示すこの下降と上昇動作は、石英ルツボ50を図11
に示す矢印Rで示すようにように回転させる際、パレッ
ト40が邪魔にならないようにするためであり、よって
この2つの動作を双方とも行うかあるいは、いずれ一方
だけでもよい。ただし、パレット40を下降させること
により石英ルツボ50の回転のための空間を提供するこ
とは、反転装置20の全高を大きくせずにこの空間を得
ることができるという利点がある。
【0023】石英ルツボ50が図11の矢印Rで示すよ
うに回転できる空間ができた後、ハンド装置22により
矢印R方向に180度回転させて図12の状態とする。
次に図12の矢印M7で示すように、反転装置20内の
レール26A、26Bを上昇させ、図13に示すように
パレット40上に石英ルツボ50が載置されるところま
で上昇させる。ここでハンド装置22を石英ルツボ50
から離して、石英ルツボ50をパレット40上に載せ
る。その後、反転装置20のレール26A、26Bの高
さ位置を収納装置30のレール36A、36Bの高さ位
置に合わせるべく図13の矢印M8で示すように、上昇
又は下降させる。高さ位置が一致したら、矢印M9で示
すようにパレット40を反転装置20から収納装置30
内へ移動させる。この移動も先程のように手動で行う
か、あるいはモータなどを用いて自動的に行うことがで
きる。パレット40が収納装置30内のX方向上の所定
位置にて停止するよう、図示省略のストッパが設けられ
ている。なお、ストッパに代えて位置決めセンサを用い
るようにしてもよい。
【0024】石英ルツボ50の位置決めが完了すると、
図14に示すようにハンド装置32により石英ルツボ5
0の開口部近傍を外周から把持する。すなわち、サセプ
タ60に収納したときに露出する部分、例えば開口端か
ら3cm程度の領域を把持する。この状態で図15の矢
印M10で示すようにハンド装置32を上昇させる。次
いで、パレット40を図15の右側から取り去るか、あ
るいは反転装置20内に移動させることにより、収納装
置30から除去する。次いで図16の断面図に示すよう
に、収納装置30内のレール36A、36BをY方向
と、その逆方向に矢印M11で示すようにそれぞれ移動
させ、両者の間隔を広げる。この状態で、図示省略のフ
ォークリフトを用いて図17に示すようにサセプタとし
ての黒鉛ルツボ60を、その架台62と共に収納装置3
0の下方の台座78上に載置する。
【0025】台座78にはボールベアリング76が回転
可能に取り付けられていて、黒鉛ルツボ60の架台62
は、ボールベアリング76上でX、Y方向に移動可能で
あり、黒鉛ルツボ60を上方の石英ルツボ50と同軸と
するための位置決めを行うことができる。位置決めが完
了すると、図18の矢印M12で示すようにハンド装置
32を下降させ、石英ルツボ50を黒鉛ルツボ60内に
収納する。図19は石英ルツボ50が黒鉛ルツボ60内
に収納された状態を示している。石英ルツボ50の黒鉛
ルツボ60内への受入れの完了はハンド装置32又は黒
鉛ルツボ60への荷重の変化を検知するか、あるいは目
視に確認する。その後、ハンド装置32を開放し、図2
0の矢印M13で示すように上昇させる。その後、フォ
ークリフトにより図21の矢印M14で示すように架台
62と、その上の黒鉛ルツボ60及びその内部の石英ル
ツボ50を外部へ取り出す。
【0026】なお、本発明の石英ルツボ洗浄・収納用ハ
ンドリング装置は、全体がクラス1000以下のクリー
ンルームに設置されるか、あるいは、少なくとも石英ル
ツボ50の通る部分がクラス1000以下のクリーンル
ームに設置される。上記実施の形態では、洗浄装置10
に隣接して反転装置20が配置され、反転装置に隣接し
て収納装置30が配置されているが、本発明はこの配置
態様に限定されるものではない。すなわち、洗浄装置を
反転装置と収納装置の間に配置することもできる。ま
た、さらに反転装置と収納装置のレールの上昇・下降の
駆動装置やハンド装置の駆動装置を共用する構成とする
こともできる。さらに、反転装置と収納装置をそれぞれ
別個に設けるのではなく、単一の装置に反転装置と収納
装置の機能を持たせるよう構成してもよい。このように
構成すれば、上記実施の形態より、X方向の寸法を短く
設計することが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、洗
浄装置、反転装置、収納装置を有機的に配置して相互に
結合させることにより、限られたスペース内で、大重量
かつ大径の石英ルツボを洗浄し、反転し、サセプタ(黒
鉛ルツボ)に収納する動作を人力を用いずに、かつ汚染
の影響を受けることなく行うことが可能である。よっ
て、石英ルツボの石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング
装置を少ないコストで組み立てることができ、自動化と
省スペースを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリ
ング装置の側面図である。
【図2】図1中の線A−A’で切断した断面図である。
【図3】石英ルツボを載置するパレットの平面図であ
る。
【図4】図3中の線B−B’で切断した断面図である。
【図5】パレットに石英ルツボが開口部を下にして載置
された状態を示す側面図である。
【図6】パレットに石英ルツボが開口部を上にして載置
された状態を示す側面図である。
【図7】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図14】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図15】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図16】本発明の実施の形態の動作を示す断面図であ
る。
【図17】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図18】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図19】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図20】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【図21】本発明の実施の形態の動作を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 洗浄装置 12 圧縮ポンプ 13、14 ノズル 16A、16B、26A、26B、36A、36B レ
ール 20 反転装置 21、31、29、39 駆動装置 22、32 ハンド装置 27、37 制御装置 28、38 高さ位置センサ 30 収納装置 40 パレット 50 石英ルツボ 60 黒鉛ルツボ(サセプタ) 62 架台 72A、72B、72C、72D ピストン 76 ボールベアリング 78 台座 112A、112B、112C、112D エアシリン

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ルツボを、開口部が下方の状態で洗
    浄可能な洗浄装置と、 前記洗浄装置に隣接して配置され、前記石英ルツボを反
    転させ、開口部が上方とする反転装置と、 前記洗浄装置又は前記反転装置に隣接して配置され、前
    記石英ルツボを所定のサセプタに収納する収納装置と、 前記石英ルツボを載置したパレットが前記洗浄装置から
    前記反転装置へ、前記反転装置から前記収納装置へと移
    動可能なように、これら前記3つの装置間に配されたレ
    ール手段とを、 有する石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置。
  2. 【請求項2】 石英ルツボを、開口部が下方の状態で洗
    浄可能な洗浄装置と、 前記洗浄装置に隣接して配置され、前記石英ルツボを反
    転させ、開口部が上方とする反転装置と、 前記洗浄装置又は前記反転装置に隣接して配置され、前
    記石英ルツボを所定のサセプタに収納する収納装置と、 前記石英ルツボを載置可能なパレットと、 前記石英ルツボを載置した前記パレットが前記洗浄装置
    から前記反転装置へ、前記反転装置から前記収納装置へ
    と移動可能なように、これら前記3つの装置間に配され
    たレール手段とを、 有する石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置。
  3. 【請求項3】 前記レール手段が前記収納装置内に配さ
    れた2本の平行なレールを有し、前記収納装置内に配さ
    れた2本の平行なレールは、その間隔が広がるよう、少
    なくとも1本が外方へ移動可能であることを特徴とする
    請求項1記載の石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記レール手段が前記洗浄装置内に配さ
    れた2本の平行なレールと、前記反転装置内に配された
    2本の平行なレールと、前記収納装置内に配された2本
    の平行なレールとを有し、これらの各レールは同一の高
    さに位置することが可能で、前記反転装置内に配された
    前記2本のレールは前記同一の高さの位置から下方へ移
    動可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の石
    英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置。
  5. 【請求項5】 前記レール手段が前記洗浄装置内に配さ
    れた2本の平行なレールと、前記反転装置内に配された
    2本の平行なレールと、前記収納装置内に配された2本
    の平行なレールとを有し、これらの各レールは同一の高
    さに位置することが可能で、前記収納装置内に配された
    前記2本のレールは前記同一の高さの位置から上方へ移
    動可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の石
    英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置。
  6. 【請求項6】 前記収納装置内に配された2本の平行な
    レールは、その間隔が広がるよう、少なくとも1本が外
    方へ移動可能であることを特徴とする請求項5記載の石
    英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置。
  7. 【請求項7】 前記パレットが前記石英ルツボが非反転
    状態と反転状態のいずれの状態においても、前記石英ル
    ツボを安定して載置可能なよう、径の異なる2つの同心
    円上に沿って配された接触部材を有することを特徴とす
    る請求項2記載の石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング
    装置。
  8. 【請求項8】 前記反転装置内に配された2本の平行な
    レール又は前記石英ルツボの高さ位置を検出する手段
    と、前記高さ位置を検出する手段の出力信号に応じて前
    記反転装置内に配された2本の平行なレールの高さ位置
    を制御する手段をさらに有することを特徴とする請求項
    4記載の石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置。
  9. 【請求項9】 前記収納装置内に配された2本の平行な
    レール又は前記石英ルツボの高さ位置を検出する手段
    と、前記高さ位置を検出する手段の出力信号に応じて前
    記収納装置内に配された2本の平行なレールの高さ位置
    を制御する手段をさらに有することを特徴とする請求項
    5記載の石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置。
  10. 【請求項10】 前記反転装置が前記石英ルツボを外方
    から挟み込んで保持し、上昇させ、180度回転させる
    ことが可能なハンド装置を有することを特徴とする請求
    項1又は2記載の石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング
    装置。
  11. 【請求項11】 前記収納装置が前記石英ルツボを外方
    から挟み込んで保持し、下降させることが可能なハンド
    装置を有することを特徴とする請求項1又は2記載の石
    英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置。
  12. 【請求項12】 石英ルツボを、開口部が下方の状態で
    洗浄可能な洗浄装置と、 前記洗浄装置に隣接して配置され、前記石英ルツボを反
    転させ、開口部が上方とする反転装置と、 前記洗浄装置又は前記反転装置に隣接して配置され、前
    記石英ルツボを所定のサセプタに収納する収納装置と、 前記石英ルツボを載置したパレットが前記洗浄装置から
    前記反転装置へ、前記反転装置から前記収納装置へと移
    動可能なように、これら前記3つの装置間に配されたレ
    ール手段とを有する石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリン
    グ装置により石英ルツボを取り扱う石英ルツボハンドリ
    ング方法であって、 前記レール手段上に移動可能に載置されている前記パレ
    ット上に前記石英ルツボを載置するステップと、 前記パレット前記洗浄装置内に移動させるステップと、 前記石英ルツボを洗浄するステップと、 前記石英ルツボを乾燥させるステップと、 前記パレットを前記洗浄装置から前記反転装置内に移動
    させるステップと、 前記石英ルツボを外方から保持するステップと、 前記石英ルツボを前記パレットから相対的に離間させる
    ステップと、 前記石英ルツボを180度回転させて開口部が上方とす
    るステップと、 前記石英ルツボを前記パレット上に載置するステップ
    と、 前記パレットを前記反転装置から前記収納装置内に移動
    させるステップと、 前記石英ルツボの開口部近傍を外方から保持するステッ
    プと、 前記石英ルツボを下降させ、サセプタ内に収納するステ
    ップとを、 有する石英ルツボハンドリング方法。
  13. 【請求項13】 前記石英ルツボを前記パレットから相
    対的に離間させるステップが、 前記石英ルツボを上昇させるステップと、 前記パレットの載置された前記レール手段を下降させる
    ステップとの双方又は一方を有する請求項12記載の石
    英ルツボハンドリング方法。
  14. 【請求項14】 前記石英ルツボを下降させ、サセプタ
    内に収納するステップとの前に、前記石英ルツボを一旦
    上昇させるステップと、 前記サセプタを前記石英ルツボの下方部に挿入するステ
    ップとを、 有することを特徴とする請求項12記載の石英ルツボ洗
    浄・収納用ハンドリング装置。
  15. 【請求項15】 前記サセプタのX、Y位置を制御し
    て、前記石英ルツボとほぼ同軸な状態とするステップを
    更に有することを特徴とする請求項14記載の石英ルツ
    ボハンドリング方法。
  16. 【請求項16】 前記レール手段の高さ位置を制御し
    て、隣接するレール手段との位置合わせを行うステップ
    を更に有することを特徴とする請求項12記載の石英ル
    ツボハンドリング方法。
JP8036498A 1998-03-12 1998-03-12 石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方法 Ceased JPH11255585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8036498A JPH11255585A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8036498A JPH11255585A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11255585A true JPH11255585A (ja) 1999-09-21

Family

ID=13716215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8036498A Ceased JPH11255585A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11255585A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111229761A (zh) * 2020-03-18 2020-06-05 长沙开元仪器有限公司 一种坩埚自动清理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111229761A (zh) * 2020-03-18 2020-06-05 长沙开元仪器有限公司 一种坩埚自动清理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110511873A (zh) 全自动细胞培养装置及其工作方法
KR101068818B1 (ko) 버섯재배용 자동 회전식 작업장치
JPH11255585A (ja) 石英ルツボ洗浄・収納用ハンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方法
JPH11263696A (ja) 石英ルツボハンドリング装置用石英ルツボ載置パレット
JPH11255583A (ja) 石英ルツボハンドリング装置及び石英ルツボハンドリング方法
US20070096360A1 (en) Single mold machine for pressure casting sanitary wares, and a method of changing the mold in such a machine
US6196906B1 (en) Surface polishing apparatus and method of taking out workpiece
JPH11255580A (ja) 石英ルツボ収納装置及び石英ルツボ収納方法
JPH03150143A (ja) タイヤユニフォミティ機用リム装着装置
JP4098283B2 (ja) スパッタリング装置
JPH11263694A (ja) 石英ルツボ反転装置及び石英ルツボ反転方法
JPH11263695A (ja) 石英ルツボ収納装置及び石英ルツボ収納方法
JPH11255581A (ja) 石英ルツボ収納装置及びサセプタ位置合わせ装置並びに石英ルツボ収納方法
JPH11255584A (ja) 石英ルツボ反転装置及び石英ルツボ反転方法
JPH11255582A (ja) 石英ルツボ収納装置及び石英ルツボ収納方法
JP3901754B2 (ja) 基板保持装置、スパッタリング装置、基板交換方法、スパッタリング方法
JP2003002777A (ja) 半導体単結晶引上げ装置及びそのライン構成
US6358314B1 (en) Czochralski crystal growth system with an independently supported pull head
EP0468344A1 (en) Vehicle tire loading-unloading device
JPH09309788A (ja) 単結晶引上装置の保持台へのルツボの組み付け方法と、その方法に用いられる保持台組み立て装置、および保持台
JPH07206580A (ja) ルツボ組立体の引上装置への装着方法及びその装置
JPH07267772A (ja) 単結晶引上げ装置
CN217764284U (zh) 一种地嵌式钛电极烘烤箱
CN220316422U (zh) 一种树脂版翻版机
JPH0729045B2 (ja) ロッド解体機

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040302

A045 Written measure of dismissal of application

Effective date: 20040723

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045