JPH11253378A

JPH11253378A - 洗浄具

Info

Publication number: JPH11253378A
Application number: JP10166298A
Authority: JP
Inventors: Ryosuke Fujimoto; 良介藤本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-03-11
Filing date: 1998-03-11
Publication date: 1999-09-21

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】少量の洗浄剤で汚れをよく落とし、効率的で環
境保全にも役立ち、また、衛生的で節水効果も大きく、
さらに、洗いすぎによる手荒れが起こらない、作業性の
良い洗浄具。【解決手段】洗浄具２の吸水性のある洗浄材４の少なく
とも一方の表面からあまり深くない位置に、防水性の極
めて柔軟な膜１を設けるか、又は、洗浄防水性の極めて
柔軟な心材３の少なくとも一方の表面を吸水性のある洗
浄材４で覆う。または、吸水性のある洗浄材（４）の表
層と内部の境界に防水性の極めて柔軟な幕１を設けた。
または、吸水性のある洗浄材（４）を表層とし、内部に
防水性の極めて柔軟な心材３を封入した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、洗浄具におい
て、実際の洗浄作用を表層に限るように、表層と内層を
防水性の極めて柔軟な膜により分断しまたは内部のみに
防水性の極めて柔軟な心材を用いることにより分断し
て、洗浄剤を使用した時に洗浄剤を表層のみで遮断し深
奥に浸透しないようにした洗浄具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より自動車の洗車用や清掃用等とし
て、硬軟２層式のもので硬質部に洗浄剤が浸透しにくい
ものはあるが、硬質部が柔軟でないため、身体や食器の
洗浄には不適当であった。全体が柔軟でありかつ実際の
洗浄に供用しない深奥に洗浄剤が浸透してしまうことを
防止する洗浄具というものはなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは次のような欠点
があった。イ．従来より洗浄具を使用すると、洗浄剤が深奥に浸透
してしまい、浸透した洗浄剤は有効に作用しなかったた
め、必要以上に多くの洗浄剤を使用していた。ロ．さらに洗浄具を保持する裏面まで至った濃厚な洗浄
剤が手にまとわりついて皮脂を洗い流し過ぎてしまい、
手荒れを起こしていた。ハ．自動車の洗車用等として、硬軟２層式のもので硬質
部に洗浄剤が浸透しにくいものはあるが、硬質部が柔軟
でないため、身体や食器の洗浄には不適当であった。本発明は、以上の欠点を解決するためになされたもので
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】洗浄具（２）において、
吸水性のある洗浄材（４）の少なくとも一方の表面から
あまり深くない位置に防水性の極めて柔軟な膜（１）を
設ける。または、洗浄具（２）において、防水性の極め
て柔軟な心材（３）の少なくとも一方の表面を吸水性の
ある洗浄材（４）で覆う。または、洗浄具（２）におい
て、吸水性のある洗浄材（４）の表層と内部の境界に防
水性の極めて柔軟な幕（１）を設ける。または、洗浄具
（２）において、吸水性のある洗浄材（４）を表層と
し、内部に防水性の極めて柔軟な心材（３）を封入す
る。本発明は、以上の構成よりなる洗浄具である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、洗
浄具の少なくとも一方の表面からあまり深くない位置に
防水性の極めて柔軟な膜を設けた場合において説明す
る。吸水性のある洗浄材（４）であるスポンジやメッシ
ュタイプのスポンジ等の洗浄具（２）の、少なくとも一
方の表面からあまり深くない位置に防水性の極めて柔軟
な膜（１）を設ける。本発明を使用する時には、通常通
り洗浄具（２）の表面に洗浄剤を塗布して身体や食器等
を洗う。そうすると、洗浄剤が膜（１）によって遮られ
て洗浄具（２）の深奥まで浸透せず、洗うもの側のみに
とどまって有効に作用するので、泡立ちがすばらしくよ
く、非常に少量の洗浄剤で汚れをきれいに落とすことが
できる。洗浄終了後は、洗浄具を濯ぐ。この際、従来の
洗浄具は濃厚な洗浄剤が洗浄具の深奥部へ浸透している
ので泡切れが悪いが、本発明では、濃厚な洗浄剤が深奥
部へ浸透することがないので、表層に残る洗浄剤や汚れ
を流すだけで済む。このため、泡切れがよく、少量の水
で濯ぎを素早く完了することができ、節水にも効果的で
ある。また、濃厚な洗浄剤は表層で遮断され、掌側まで
染み出さない。なお、膜（１）と心材（３）は極めて柔
軟性があるので、洗浄具（２）の柔らかなフィット感は
損われず本来の性質や機能を妨げない。

【０００６】

【他の実施例】図５、図６、図７、図８に示すように、
洗浄具（２）において、シリコン樹脂や合成ゴム等の防
水性のある極めて柔軟な心材（３）の少なくとも一方の
表面を吸水性のある洗浄材（４）で覆った。使用法は上
記の使用法と同様であり、効果も同様である。

【０００７】図９、図１０に示すように、洗浄具（２）
において、吸水性のある洗浄材（４）の表層と内部の境
界に、防水性のある極めて柔軟な幕（１）を設けた。使
用法は上記の使用法と同様であり、効果も同様である。

【０００８】図１１、図１２に示すように、洗浄具
（２）において、吸水性のある洗浄材（４）を表層と
し、内部にシリコン樹脂や合成ゴム等の防水性のある極
めて柔軟な心材（３）を封入した。使用法は上記の使用
法と同様であり、効果も同様である。

【０００９】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。イ．洗浄剤が膜により遮られて洗浄具の深奥まで浸透せ
ず、洗うもの側のみにとどまって有効に作用するので、
非常に少量の洗浄剤で汚れをよく落とすことができ、効
率的であると同時に環境保全にも役立つ。ロ．泡切れがよいので、濯ぎは少ない水で素早く完了
し、深奥に汚れも溜まらず衛生的であると同時に節水効
果も大きい。ハ．濃厚な洗浄剤が掌側まで染み出して来ないため手が
洗剤にひどくまとわりつかれることがなく、手の皮脂が
完全に洗い流されて蛋白質までがおかされしまうことが
なくなり、洗い過ぎによる手荒れが起こらない。洗浄具
を保持する手というものは洗浄の全所要時間中逆に洗い
続けられていることになるので、できる限り洗浄剤にさ
らされないことが望ましいからである。ニ．洗浄具の滑り易さも減少させ、作業性が向上する。
また、平面的にしなやかである一方で弾力性は増加して
腰があるようになり、細い容器の奥の汚れを掻き出すこ
とができるなど便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図

【図２】本発明のＡ−Ａ断面図

【図３】本発明の斜視図

【図４】本発明のＢ−Ｂ断面図

【図５】本発明の斜視図

【図６】本発明のＣ−Ｃ断面図

【図７】本発明の斜視図

【図８】本発明のＤ−Ｄ断面図

【図９】本発明の斜視図

【図１０】本発明のＥ−Ｅ断面図

【図１１】本発明の斜視図

【図１２】本発明のＦ−Ｆ断面図

【符号の説明】

１膜２洗浄具３心材４洗浄材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗浄具（２）において、吸水性のあ
る洗浄材（４）の少なくとも一方の表面からあまり深く
ない位置に防水性の極めて柔軟な膜（１）を設けた洗浄
具。
【請求項２】洗浄具（２）において、防水性の極
めて柔軟な心材（３）の少なくとも一方の表面を吸水性
のある洗浄材（４）で覆った請求項１記載の洗浄具。
【請求項３】洗浄具（２）において、吸水性のあ
る洗浄材（４）の表層と内部の境界に、防水性の極めて
柔軟な幕（１）を設けた請求項１記載の洗浄具。
【請求項４】洗浄具（２）において、吸水性のあ
る洗浄材（４）を表層とし、内部に防水性の極めで柔軟
な心材（３）を封入した請求項１記載の洗浄具。