JPH1125331A

JPH1125331A - 自動販売機

Info

Publication number: JPH1125331A
Application number: JP17702497A
Authority: JP
Inventors: Kazumi Sueda; 和巳末田
Original assignee: Shibaura Engineering Works Co Ltd
Current assignee: Shibaura Mechatronics Corp
Priority date: 1997-07-02
Filing date: 1997-07-02
Publication date: 1999-01-29

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】配線数が削減されると共に配線長が短縮さ
れ、構成が簡略化されると共に部品点数が削減されるこ
とにより、製造コストの削減を実現する。【解決手段】走査信号線３６は、回路単位ＳＷ１１の
売切れランプＳ１１及び販売可能ランプＡ１１に並列に
接続され、回路単位ＳＷ１２の売切れランプＳ１２及び
販売可能ランプＡ１２に並列に接続され、マトリクスＭ
Ｔの各行毎の回路単位ＳＷ１１、ＳＷ２１；ＳＷ１２、
ＳＷ２２の商品選択ボタンＢ１１、Ｂ２１；Ｂ１２、Ｂ
２２に共通に接続され、制御部６０からインバータ４
６、４７及び抵抗４８、４９を介して販売可能信号ＰＳ
１、ＰＳ２が出力される２本の販売可能信号線４４、４
５が設けられ、抵抗４８、４９は、販売可能ランプＡ１
１〜Ａ２２の点灯のための電流制限抵抗であり、抵抗４
８のマトリクスＭＴ側にトランジスタ５２が接続され、
抵抗４９のマトリクスＭＴ側にトランジスタ５３が接続
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】例として、タバコや清涼飲料水等の自動
販売機では、その前面の展示棚に商品サンプルが展示さ
れ、展示された各商品サンプルごとに商品選択ボタン
（以下、選択ボタン）と、販売可能ランプと売切れラン
プとが配列されている。各商品サンプル毎の選択ボタン
と販売可能ランプと売切れランプとが回路単位となり、
各回路単位が電気的にｍ行×ｎ列のマトリクス状に配列
されている。このような回路単位の配列例を図５に示
す。

【０００３】図５に示される従来技術の自動販売機１の
例では、各商品サンプル毎のＬＥＤ（発光ダイオード）
からなる販売可能ランプ２、やはりＬＥＤからなる売切
れランプ３及び常開接点から構成される選択ボタン４か
らなる回路単位５が４行×２列のマトリクス状に配列さ
れている。各列毎の回路単位５には、ＮＰＮ型のトラン
ジスタ１３ａ、１３ｂを介してローアクティブな走査用
のタイミング信号ＴＭ１、ＴＭ２がマイクロコンピュー
タなどの制御部７から供給される２本のタイミング信号
線６ａ、６ｂ（総称する場合は符号６で示す）がそれぞ
れ接続され、各回路単位５の販売可能ランプ２、売切れ
ランプ３及び選択ボタン４に並列に前記タイミング信号
が供給される。一方、各行毎の回路単位５に、各行毎の
回路単位５の販売可能ランプ２を共通に接続し、制御部
７からインバータ８を介してハイアクティブな販売可能
信号ＰＳ１、ＰＳ２、ＰＳ３、ＰＳ４（総称する場合は
符号ＰＳで示す）が出力される４本の販売可能信号線９
ａ、９ｂ、９ｃ、９ｄ（総称する場合は符号９で示す）
と、やはり各行毎の回路単位５の売切れランプ３を共通
に接続し、前記制御部７からインバータ８を介してハイ
アクティブな売切れ信号ＳＯ１、ＳＯ２、ＳＯ３、ＳＯ
４（総称する場合は符号ＳＯで示す）が出力される４本
の売切れ信号線１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄ（総称
する場合は符号１０で示す）と、やはり各行毎の回路単
位５の選択ボタン４を共通に接続し、前記制御部７に前
記インバータ８と逆接続されたインバータ１１を介して
ボタン操作信号が入力される４本のボタン操作検出線１
２ａ、１２ｂ、１２ｃ、１２ｄ（総称する場合は符号１
２で示す）とが接続される。

【０００４】図４は自動販売機１の動作を説明するタイ
ミングチャートであり、以下の従来技術と後述される実
施例との各説明で共通に参照される。以下、図４を併せ
て参照して、自動販売機１の動作を説明する。前記タイ
ミング信号線６ａ、６ｂには図４（１）、（２）に示さ
れるように、例として周期が半周期ずれたローアクティ
ブなタイミング信号ＴＭ１、ＴＭ２がそれぞれ供給され
る。タイミング信号ＴＭ１、ＴＭ２がタイミング信号線
６ａ、６ｂに入力されると、信号はトランジスタ１３
ａ、１３ｂで反転され、例として、図４の時刻ｔ１〜ｔ
２でハイレベルの信号が各回路単位５に供給される。

【０００５】販売可能信号線９の各インバータ８には、
対応するタイミング信号ＴＭ１、ＴＭ２に同期して、所
定の回路単位５の販売可能ランプ２を点灯すべく、図４
（３）〜（６）に示されるタイミングのハイアクティブ
な販売可能信号ＰＳ１、ＰＳ２、ＰＳ３、ＰＳ４が入力
される。図４の時刻ｔ１〜ｔ２の期間でハイレベルにな
る販売可能信号ＰＳ２が販売可能信号線９ｂに入力され
ると、信号レベルはインバータ８を介してローレベルに
なり、対応する販売可能ランプ２に電流が流れ点灯され
る。前記販売可能ランプ２を点灯しない場合、制御部７
は、ローレベルの信号を所定の販売可能信号線９に入力
する。この信号は、インバータ８で反転されてハイレベ
ルになり、ＬＥＤから構成される販売可能ランプ２の端
子間電位が同等になる。これにより、販売可能ランプ２
には電流が流れないので、図４（７）に示されるように
消灯状態になる。

【０００６】一方、商品の在庫切れなどで売切れ状態と
なった商品に対応する回路単位５の売切れ信号線１０の
各インバータ８には、対応するタイミング信号ＴＭ１、
ＴＭ２に同期して、売切れ状態の商品に対応する回路単
位５の売切れランプ３を点灯すべく、図４（３）〜
（６）に示されるタイミングのハイアクティブな売切れ
信号ＳＯ１、ＳＯ２、ＳＯ３、ＳＯ４が入力される。図
４の時刻ｔ１〜ｔ２の期間でハイレベルになる売切れ信
号ＳＯ２が売切れ信号線１０ｂに入力されると、信号レ
ベルはインバータ８を介してローレベルになり、対応す
る売切れランプ３に電流が流れ点灯される。この売切れ
ランプ３を消灯状態にするには、前記販売可能ランプ２
の場合と同様に、制御部７は、ローレベルの信号を所定
の売切れ信号線１０に入力する。この信号は、インバー
タ８で反転されてハイレベルになり、ＬＥＤから構成さ
れる売切れランプ３の端子間電位が同等になる。これに
より、売切れランプ３には電流が流れないので、図４
（７）に示されるように消灯状態になる。

【０００７】また、制御部７は、周期的に前記各ボタン
操作検出線１２からの信号レベルを走査している。選択
ボタン４が操作されない場合、トランジスタ１３ａ、１
３ｂからのタイミング信号ＴＭ１、ＴＭ２は選択ボタン
４で遮断され、ボタン操作検出線１２の信号レベルはロ
ーレベルになり、この信号レベルがインバータ１１で反
転されてハイレベルになる。従って、制御部７はボタン
操作検出線１２からの信号レベルがハイレベルの場合、
そのときのタイミング信号ＴＭ１、ＴＭ２との組み合わ
せで決定される選択ボタン４は操作されていないと判断
する。これに対して、複数の回路単位５の内のいずれか
一つの選択ボタン４が操作されたとき、トランジスタ１
３ａ、１３ｂからのタイミング信号ＴＭ１、ＴＭ２はそ
の選択ボタン４で導通する。これにより、対応するボタ
ン操作検出線１２の信号レベルはハイレベルになり、こ
の信号レベルがインバータ１１で反転されてローレベル
になる。従って、上記と逆に、制御部７はボタン操作検
出線１２からの信号レベルがローレベルの場合、そのと
きのタイミング信号ＴＭ１、ＴＭ２との組み合わせで決
定される選択ボタン４は操作されていると判断する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
自動販売機１において、２本のタイミング信号線６ａ、
６ｂ、販売可能信号線９ａ、９ｂ、９ｃ、９ｄ、売切れ
信号線１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄ及びボタン操作
検出線１２ａ、１２ｂ、１２ｃ、１２ｄは、いずれも各
回路単位５の販売可能ランプ２、売切れランプ３及び選
択ボタン４に個別に接続されている。即ち、各回路単位
５毎に上記４本の信号線が必要になる。このため、自動
販売機１では、配線数が多く、配線長が長くなり、自動
販売機１に必要な部品点数が増大すると共に、配線作業
の手間も増大するという問題点がある。この問題点は、
自動販売機１の製造コストの増大ももたらすことにな
る。

【０００９】本発明は、上記問題点を解決しようとして
なされたものであり、その目的は、用いられる配線数が
削減されると共に配線長が短縮され、構成が簡略化され
ると共に部品点数が削減されることにより、製造コスト
の削減を実現することができる自動販売機を提供するこ
とである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機は、
機体前面に配置され、購入する商品を押圧操作によって
選択して第１電位の操作信号を出力し、非押圧操作状態
では第２電位の信号を出力する複数の商品選択ボタン
と、各商品選択ボタン毎に該商品選択ボタンにそれぞれ
直列に配置され、対応する商品が販売可能な場合に点灯
される複数の販売可能ランプと、各商品選択ボタン毎に
該商品選択ボタンと販売可能ランプとの組に対して並列
に接続され、対応する商品が売切れ状態の場合に点灯さ
れる複数の売切れランプとを含み、ｍ行×ｎ列のマトリ
クス状に配列されている複数の回路単位と、各回路単位
がそれぞれ接続されている制御部とを備えている。

【００１１】更に、各行毎の該回路単位が共通に接続さ
れ、各回路単位を行毎に走査する走査信号が該制御部か
らそれぞれ出力されるｍ本の走査信号線と、各行毎の該
回路単位の該売切れランプが列方向に共通に、該走査信
号線と共に接続され、各売切れランプを点灯制御する点
灯制御信号が該制御部からそれぞれ出力されるｎ本の売
切れランプ制御信号線と、各行毎の該回路単位の該商品
販売ボタン及び該販売可能ランプの組が列方向に共通
に、該走査信号線と共に接続され、該操作信号が商品選
択ボタンから出力されると共に、販売可能ランプを点灯
制御する販売可能信号が該制御部から出力されるｎ本の
共通信号線と、各共通信号線にそれぞれ直列に設けられ
る該販売可能ランプ点灯用の複数の電流制限抵抗と、各
電流制限抵抗の端子間電圧に基づいて該第１電位の操作
信号を検出し、該商品選択ボタンの操作検出信号に変換
して該制御部に出力する信号変換出手段とを備えてい
る。

【００１２】本発明の自動販売機は、このような構成に
よって、以下の作用効果を実現する。制御部は、いずれ
かの商品が例として売切れ状態となったとき、対応する
売切れ信号線に売切れ信号を出力し、走査信号と協働で
対応する売切れランプを点灯させる。また、貨幣が投入
されたとき、制御部は、販売価格が貨幣額以下の商品に
対応する販売可能ランプに対応する共通信号線に販売可
能信号を出力する。このとき、販売可能ランプに電気的
に直列に接続されている商品選択ボタンは常閉スイッチ
であり、販売可能信号は商品選択ボタンを導通し、対応
する販売可能ランプが点灯される。このとき、共通信号
線に接続されている電流制限抵抗には、販売可能信号に
対応する電流が流れており、この電流が電流制限抵抗で
電圧に変換される。このときの電流制限抵抗の端子間電
圧に基づくと、信号変換手段は操作検出信号を出力せ
ず、制御部は商品選択ボタンが操作されていないことを
認識する。

【００１３】商品選択ボタンの操作の検出は、以下のよ
うに行われる。常閉スイッチからなる商品選択ボタンが
操作されると、商品選択ボタンに接続された共通信号線
はハイインピーダンス状態になり、前記電流制限抵抗の
端子間電圧が０になる。前記信号変換部は、この端子間
電圧第１電位の操作検出信号として検出して、操作信号
に変換して出力する。制御部はこの操作信号を読み取
り、前記走査信号が出力されたタイミングを考慮して、
押圧操作された商品選択ボタンを特定することができ
る。

【００１４】このようにして、本発明の自動販売機で
は、上記構成によって各販売可能ランプ及び売切れラン
プを点灯或いは消灯制御することができ、更に、商品選
択ボタンの操作の有無を検出することが出来る。このと
き、前記各回路単位には、走査信号線と売切れ信号線と
共通信号線との３種類の信号線を接続すればよく、本発
明の自動販売機では、用いられる配線数が削減されると
共に配線長が短縮され、構成が簡略化されると共に部品
点数が削減されることにより、製造コストの削減を実現
することができる。

【００１５】

【発明の実施の態様】本発明を実施例について以下に説
明する。図１〜図４に本発明の一実施例を示す。図１は
本発明の一実施例の自動販売機２１のランプ・ボタンマ
トリクスＭＴの電気的構成を示す回路図であり、図２は
自動販売機２１の正面図であり、図３は自動販売機１０
の電気的構成を示すブロック図であり、図４は自動販売
機２１の動作を説明するタイミングチャートである。以
下の実施例の説明において、従来技術の項で参照した図
４を併せて参照する。本実施例の自動販売機２１は、例
として飲料水や煙草等の商品を販売し、前面扉２２の前
面に商品の展示部２３が設けられている。また、前面扉
２２の前面に、商品毎に配置された商品選択ボタン（以
下、選択ボタン）２４、投入された金額によって販売可
能な商品に対応するものが点灯される販売可能ランプ２
５、及び売切れ状態を表示する売切れランプ２６が商品
毎に設けられ、更に、紙幣の挿入口２７、硬貨の投入口
２８、投入された金額を表示する金額表示器２９、釣銭
の払い戻し時に操作される返却レバー３０、釣銭の払出
し口３１及び商品の取出し口３２が設けられている。

【００１６】自動販売機２１の機体内部には、図２に示
されるように、販売される商品が収納されている複数の
コラム５６、前記選択ボタン２４、販売可能ランプ２５
及び売切れランプ２６が、これらを制御するマイクロコ
ンピュータなどから構成される制御部６０に接続されて
いる。制御部６０には、更に、選択ボタン２４で指定さ
れた商品を、自動販売機２１に内蔵されたコラムから商
品取り出し口３２に搬送する搬送機構５９、前記金額表
示器２９、投入された硬貨の識別や釣銭払出しなどを行
うコインメック５７、挿入された紙幣の識別や受入れな
どを行うビルバリ５８が接続されている。制御部６０に
は、メモリ６１、タイマ６２、Ｉ／Ｏポート６３及びＣ
ＰＵ（中央演算装置）６４が備えられている。また、制
御部６０には、操作キー６６を備える操作パネル６５が
接続されている。ここで、前記それぞれ複数の前記売切
れランプ２６、販売可能ランプ２５、及び選択ボタン２
４は、後述する配線状態のランプ・ボタンマトリクス
（以下、マトリクス）ＭＴを構成する。

【００１７】以下、前記マトリクスＭＴに関連する電気
的構成を図１を参照して説明する。本実施例の自動販売
機２１では、各商品毎の選択ボタン２４と販売可能ラン
プ２５と売切れランプ２６とが図１に示されるような複
数の回路単位ＳＷを構成し、各回路単位ＳＷが電気的に
ｍ行×ｎ列、本実施例では例として２行×２列のマトリ
クス状に配列されている。以下の説明では、各回路単位
ＳＷ１１、ＳＷ２１、ＳＷ１２、ＳＷ２２にそれぞれ備
えられる選択ボタン２４と販売可能ランプ２５と売切れ
ランプ２６とを、それぞれ選択ボタンＢ１１、Ｂ２１、
Ｂ１２、Ｂ２２、販売可能ランプＡ１１、Ａ２１、Ａ１
２、Ａ２２、売切れランプＳ１１、Ｓ２１、Ｓ１２、Ｓ
２２と記す。

【００１８】図１に示されるように、制御部６０には、
電源電位が接続されたインバータ３４、３５をそれぞれ
介して、ローアクティブな走査信号ＴＭ１、ＴＭ２が供
給される２本の走査信号線３６、３７がそれぞれ接続さ
れる。走査信号線３６は、回路単位ＳＷ１１の売切れラ
ンプＳ１１及び販売可能ランプＡ１１に、ダイオードＤ
１１ａ、Ｄ１１ｂをそれぞれ介して並列に接続されると
共に、回路単位ＳＷ１２の売切れランプＳ１２及び販売
可能ランプＡ１２に、ダイオードＤ１２ａ、Ｄ１２ｂを
それぞれ介して並列に接続される。また、走査信号線３
７は、回路単位ＳＷ２１の売切れランプＳ２１及び販売
可能ランプＡ２１に、ダイオードＤ２１ａ、Ｄ２１ｂを
それぞれ介して並列に接続されると共に、回路単位ＳＷ
２２の売切れランプＳ２２及び販売可能ランプＡ２２
に、ダイオードＤ２２ａ、Ｄ２２ｂをそれぞれ介して並
列に接続される。

【００１９】一方、マトリクスＭＴの各行毎の回路単位
ＳＷ１１、ＳＷ２１；ＳＷ１２、ＳＷ２２の売切れラン
プＳ１１、Ｓ２１；Ｓ１２、Ｓ２２にそれぞれ共通に接
続され、制御部６０からインバータ４０、４１及び抵抗
４２、４３をそれぞれ介してハイアクティブな売切れ信
号ＳＯ１、ＳＯ２がそれぞれ出力される２本の売切れ信
号線３８、３９と、マトリクスＭＴの各行毎の回路単位
ＳＷ１１、ＳＷ２１；ＳＷ１２、ＳＷ２２の商品選択ボ
タンＢ１１、Ｂ２１；Ｂ１２、Ｂ２２にそれぞれ共通に
接続され、制御部６０からインバータ４６、４７及び抵
抗４８、４９をそれぞれ介してハイアクティブな販売可
能信号ＰＳ１、ＰＳ２がそれぞれ出力される２本の販売
可能信号線４４、４５とが設けられる。

【００２０】前記抵抗４８、４９は、販売可能ランプＡ
１１〜Ａ２２の点灯のための電流制限抵抗であり、抵抗
４８のマトリクスＭＴ側にＰＮＰ型トランジスタ５２の
エミッタが接続され、抵抗４８の制御部６０側に抵抗５
０を介してトランジスタ５２のベースが接続される。ト
ランジスタ５２のコレクタは、電位を接地電位に対して
プルダウンされた操作検出信号線５４を介して制御部６
０の操作検出信号入力端子ＤＳ１に接続される。一方、
抵抗４９のマトリクスＭＴ側にＰＮＰ型トランジスタ５
３のエミッタが接続され、抵抗４９の制御部６０側に抵
抗５１を介してトランジスタ５３のベースが接続され
る。トランジスタ５３のコレクタは、電位を接地電位に
対してプルダウンされた操作検出信号線５５を介して、
制御部６０の操作検出信号入力端子ＤＳ２に接続され
る。

【００２１】以下、本実施例の自動販売機２１の動作、
特に図１に示すマトリクスＭＴの動作について、図４を
参照して説明する。本実施例では、上述したように２行
×２列のマトリクスＭＴを例としているので、図４の一
部を参照して説明される。利用者は、前記選択ボタン２
４を押圧操作することにより、後述するように所望の商
品を選択することができる。前記走査信号線３６、３７
には図４（１）、（２）に示されるように、例として周
期が半周期ずれたローアクティブな走査信号ＴＭ１、Ｔ
Ｍ２がそれぞれ供給される。走査信号ＴＭ１、ＴＭ２が
走査信号線３６、３７に入力されると、信号はインバー
タ３４、３５で反転され、例として、図４の時刻ｔ１〜
ｔ２でハイレベルの信号が各回路単位ＳＷに供給され
る。

【００２２】販売可能信号線４４、４５の各インバータ
４６、４７には、対応する走査信号ＴＭ１、ＴＭ２に同
期して、所定の回路単位ＳＷの販売可能ランプ２５を点
灯すべく、図４（３）、（４）に示されるタイミングの
ハイアクティブな販売可能信号ＰＳ１、ＰＳ２が入力さ
れる。図４の時刻ｔ１〜ｔ２の期間でハイレベルになる
販売可能信号ＰＳ２が販売可能信号線４１ｂに入力され
ると、信号レベルはインバータ４０を介してローレベル
になり、販売可能ランプ２６に直列に接続されている選
択ボタン２４が利用者によって操作されていない場合に
は、この選択ボタン２４が常閉スイッチであることか
ら、対応する販売可能ランプ２６に電流が流れ点灯され
る。前記販売可能ランプ２６を点灯しない場合、制御部
６０は、ローレベルの信号を所定の販売可能信号線４
４、４５に入力する。この信号は、インバータ４６、４
７で反転されてハイレベルになり、ＬＥＤから構成され
る販売可能ランプ２６の端子間電位が同等になる。これ
により、販売可能ランプ２６には電流が流れないので、
図４（７）に示されるように消灯状態になる。

【００２３】一方、商品の在庫切れなどで売切れ状態と
なった商品に対応する回路単位ＳＷの売切れ信号線３
８、３９の各インバータ４０、４１には、対応する走査
信号ＴＭ１、ＴＭ２に同期して、売切れ状態の商品に対
応する回路単位ＳＷの売切れランプ２５を点灯すべく、
図４（３）、（４）に示されるタイミングのハイアクテ
ィブな売切れ信号ＳＯ１、ＳＯ２が入力される。図４の
時刻ｔ１〜ｔ２の期間でハイレベルになる売切れ信号Ｓ
Ｏ２が売切れ信号線３９に入力されると、信号レベルは
インバータ４１を介してローレベルになり、対応する売
切れランプ２５に電流が流れ点灯される。この売切れラ
ンプ２５を消灯状態にするには、前記販売可能ランプ２
６の場合と同様に、制御部６０は、ローレベルの信号を
所定の売切れ信号線３８、３９に入力する。この信号
は、インバータ４４０、４１で反転されてハイレベルに
なり、ＬＥＤから構成される売切れランプ２５の端子間
電位が同等になる。これにより、売切れランプ２５には
電流が流れないので、図４（７）に示されるように消灯
状態になる。

【００２４】本実施例では、販売可能ランプ２６の点灯
時には、抵抗４８、４９に電流が流れて抵抗４８、４９
の端子間電圧が大きくなり、トランジスタ５２、５３の
ベース・エミッタ間電圧が大きくなり、各トランジスタ
５２、５３はオン状態になる。これにより、操作検出信
号線５４、５５の操作検出信号ＤＳ１、ＤＳ２は抵抗４
８，４９と略同電位になる。制御部６０は、販売可能ラ
ンプ２６が正常に点灯して操作検出信号ＤＳ１、ＤＳ２
が抵抗４８，４９と略同電位であることを検出した回路
単位ＳＷにおいて、商品選択ボタン２４が正常にオフ状
態であることを認識する。

【００２５】一方、販売可能ランプ２６が点灯されてい
る回路単位ＳＷにおいて、商品選択ボタン２４が操作さ
れると、販売可能信号線４４、４５には電流が流れず、
販売可能ランプ２６が消灯される。また、このとき、抵
抗４８、４９の端子間電圧が小さくなり、対応するトラ
ンジスタ５２、５３のいずれかがオフ状態になる。オフ
状態になったトランジスタ５２、５３が接続されている
操作検出信号線４４、４５はインバータ４６、４７の出
力電位に基づいて接地電位となっている。このため、制
御部６０は、販売可能ランプ２６が消灯して操作検出信
号ＤＳ１、ＤＳ２が接地電位であることを検出した回路
単位ＳＷにおいて、商品選択ボタン２４が正常に押圧操
作された状態であることを認識する。

【００２６】以上のように、本実施例では、各販売可能
ランプ２６及び売切れランプ２５を点灯或いは消灯制御
することができ、更に、選択ボタン２４の操作の有無を
検出することが出来る。このとき、各回路単位ＳＷに関
して、走査信号線３６、３７、売切れ信号線３８、３９
及び販売可能信号線４４、４５の３種類の信号線を接続
すればよい。従って、操作検出信号線５４、５５を、従
来技術の項で説明した構成のように、回路単位に関して
４種類の信号線を接続する必要が解消される。従って、
用いられる配線数が削減されると共に配線長が短縮さ
れ、構成が簡略化されると共に部品点数が削減されるこ
とにより、製造コストの削減を実現することができる。

【００２７】

【発明の効果】本発明の自動販売機は、上述した構成を
有しているので、以下の作用効果を実現する。制御部
は、いずれかの商品が例として売切れ状態となったと
き、対応する売切れ信号線に売切れ信号を出力し、走査
信号と協働で対応する売切れランプを点灯させる。ま
た、貨幣が投入されたとき、制御部は、販売価格が貨幣
額以下の商品に対応する販売可能ランプに対応する共通
信号線に販売可能信号を出力する。このとき、販売可能
ランプに電気的に直列に接続されている商品選択ボタン
は常閉スイッチであり、販売可能信号は商品選択ボタン
を導通し、対応する販売可能ランプが点灯される。この
とき、共通信号線に接続されている電流制限抵抗には、
販売可能信号に対応する電流が流れており、この電流が
電流制限抵抗で電圧に変換される。このときの電流制限
抵抗の端子間電圧に基づくと、信号変換手段は操作検出
信号を出力せず、制御部は商品選択ボタンが操作されて
いないことを認識する。

【００２８】商品選択ボタンの操作の検出は、以下のよ
うに行われる。常閉スイッチからなる商品選択ボタンが
操作されると、商品選択ボタンに接続された共通信号線
はハイインピーダンス状態になり、前記電流制限抵抗の
端子間電圧が０になる。前記信号変換部は、この端子間
電圧第１電位の操作検出信号として検出して、操作信号
に変換して出力する。制御部はこの操作信号を読み取
り、前記走査信号が出力されたタイミングを考慮して、
押圧操作された商品選択ボタンを特定することができ
る。

【００２９】このようにして、本発明の自動販売機で
は、上記構成によって各販売可能ランプ及び売切れラン
プを点灯或いは消灯制御することができ、更に、商品選
択ボタンの操作の有無を検出することが出来る。このと
き、前記各回路単位には、走査信号線と売切れ信号線と
共通信号線との３種類の信号線を接続すればよく、本発
明の自動販売機では、用いられる配線数が削減されると
共に配線長が短縮され、構成が簡略化されると共に部品
点数が削減されることにより、製造コストの削減を実現
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の自動販売機２１のマトリク
スＭＴの電気的構成を示す回路図である。

【図２】自動販売機２１の正面図である。

【図３】自動販売機２１の電気的構成を示すブロック図
である。

【図４】自動販売機２１の動作を説明するタイミングチ
ャートである。

【図５】従来技術の自動販売機１の電気的構成を示す回
路図である。

【符号の説明】

２１自動販売機２４、Ｂ１１、Ｂ２１、Ｂ１２、Ｂ２２商品選択ボタ
ン２５、Ａ１１、Ａ２１、Ａ１２、Ａ２２販売可能ラン
プ２６、Ｓ１１、Ｓ２１、Ｓ１２、Ｓ２２売切れランプ３４、３５インバータ３６、３７走査信号線３８、３９売切れ信号線４０、４１、４６、４７インバータ４２、４３、４８、４９抵抗４４、４５販売可能信号線５２、５３トランジスタ５４、５５操作検出信号線６０制御部ＤＳ１、ＤＳ２操作検出信号ＭＴマトリクスＰＳ１、ＰＳ２販売可能信号ＳＯ１、ＳＯ２売切れ信号ＳＷ回路単位ＴＭ１、ＴＭ２走査信号

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】機体前面に配置され、購入する商品を押圧
操作によって選択して第１電位の操作信号を出力し、非
押圧操作状態では第２電位の信号を出力する、常閉スイ
ッチから構成される複数の商品選択ボタンと、各商品選
択ボタン毎に該商品選択ボタンにそれぞれ直列に配置さ
れ、対応する商品が販売可能な場合に点灯される複数の
販売可能ランプと、各商品選択ボタン毎に該商品選択ボ
タンと販売可能ランプとの組に対して並列に接続され、
対応する商品が売切れ状態の場合に点灯される複数の売
切れランプとを含み、ｍ行×ｎ列のマトリクス状に配列
されている複数の回路単位と、各回路単位がそれぞれ接
続されている制御部とを備え、各行毎の該回路単位が共通に接続され、各回路単位を行
毎に走査する走査信号が該制御部からそれぞれ出力され
るｍ本の走査信号線と、各行毎の該回路単位の該売切れランプが列方向に共通
に、該走査信号線と共に接続され、各売切れランプを点
灯制御する点灯制御信号が該制御部からそれぞれ出力さ
れるｎ本の売切れランプ制御信号線と、各行毎の該回路単位の該商品販売ボタン及び該販売可能
ランプの組が列方向に共通に、該走査信号線と共に接続
され、該操作信号が商品選択ボタンから出力されると共
に、販売可能ランプを点灯制御する販売可能信号が該制
御部から出力されるｎ本の共通信号線と、各共通信号線にそれぞれ直列に設けられる該販売可能ラ
ンプ点灯用の複数の電流制限抵抗と、各電流制限抵抗の端子間電圧に基づいて該第１電位の操
作信号を検出し、該商品選択ボタンの操作検出信号に変
換して該制御部に出力する信号変換出手段とを備える自
動販売機。