JPH11252725A - ガス絶縁機器及びガス絶縁方法 - Google Patents
ガス絶縁機器及びガス絶縁方法Info
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- JPH11252725A JPH11252725A JP10049156A JP4915698A JPH11252725A JP H11252725 A JPH11252725 A JP H11252725A JP 10049156 A JP10049156 A JP 10049156A JP 4915698 A JP4915698 A JP 4915698A JP H11252725 A JPH11252725 A JP H11252725A
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- gas
- sulfur hexafluoride
- electric conductor
- solid insulator
- mixed gas
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Abstract
(57)【要約】
【課題】実際の適用が問題となるトリプルジャンクショ
ン形状での混合ガスの絶縁破壊パターンを究明し、これ
に基いて変圧器等のガス絶縁機器への混合ガスの実適用
化の途を更に拓くこと。 【解決手段】トリプルジャンクションを有し、窒素、六
弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁
機器において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合
比が0.2 %から50%であることを特徴とするガス絶縁機
器を提供する。
ン形状での混合ガスの絶縁破壊パターンを究明し、これ
に基いて変圧器等のガス絶縁機器への混合ガスの実適用
化の途を更に拓くこと。 【解決手段】トリプルジャンクションを有し、窒素、六
弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁
機器において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合
比が0.2 %から50%であることを特徴とするガス絶縁機
器を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、六弗化硫黄ガスと
窒素ガスとの混合ガスを絶縁媒体として用いた絶縁機器
及び絶縁方法に関する。
窒素ガスとの混合ガスを絶縁媒体として用いた絶縁機器
及び絶縁方法に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器その他の送変電機器においては、
絶縁媒体として六弗化硫黄ガス(以下「SF6ガス」と
する)を用いたものが多く適用される。このガスは、六
価の電子対を持つ硫黄イオンにハロゲン元素たる弗素の
イオンが過不足なく共有結合しているものであり、化学
的安定性が極めて高く、従って電離(イオン化)現象も
少ない、いわゆる電気絶縁特性に優れたガスである。こ
のような事情から、絶縁媒体として送変電機器を中心と
して広く適用されている人工ガスである。
絶縁媒体として六弗化硫黄ガス(以下「SF6ガス」と
する)を用いたものが多く適用される。このガスは、六
価の電子対を持つ硫黄イオンにハロゲン元素たる弗素の
イオンが過不足なく共有結合しているものであり、化学
的安定性が極めて高く、従って電離(イオン化)現象も
少ない、いわゆる電気絶縁特性に優れたガスである。こ
のような事情から、絶縁媒体として送変電機器を中心と
して広く適用されている人工ガスである。
【0003】従来では、変圧器等の絶縁機器における絶
縁媒体として、SF6ガスのみの単独ガスを加圧充填し
たものを用いるものが一般的であった。しかしながら、
かかる状況下において、以下の諸問題が生じていた。
縁媒体として、SF6ガスのみの単独ガスを加圧充填し
たものを用いるものが一般的であった。しかしながら、
かかる状況下において、以下の諸問題が生じていた。
【0004】まず、SF6ガスの凝縮点は比較的高いた
め、寒冷地で使用した場合、機器の内壁に液化したSF
6が付着してしまい、内圧低下により絶縁特性が極端に
低下してしまう可能性があった。
め、寒冷地で使用した場合、機器の内壁に液化したSF
6が付着してしまい、内圧低下により絶縁特性が極端に
低下してしまう可能性があった。
【0005】また、凝縮点が高いことから、高圧にする
と容易に液化してしまうため、特にガスボンベに大量に
充填することができず、運搬に際して不利不便をきたし
ていた。
と容易に液化してしまうため、特にガスボンベに大量に
充填することができず、運搬に際して不利不便をきたし
ていた。
【0006】更に、上述したように、SF6ガスは化学
的安定性に極めて優れた人工ガスであるため、天然では
分解し難い。従って、このガスが環境へ放出されれば半
永久的に大気中に滞留することとなる。特に、地球温暖
化の原因となるガスであることも近年解明されている。
もっとも、炭酸ガス等に比し絶対量は少ないが、半永久
的な滞留により、その地球環境への影響は必ずしも無視
できない(温暖化係数が、炭酸ガスの2万倍以上あ
る)。かかる事情から、先の温暖化防止京都会議におい
ても、排出が規制される6 種類のガスの一つとしてSF
6ガスが挙げられるに至った程である。
的安定性に極めて優れた人工ガスであるため、天然では
分解し難い。従って、このガスが環境へ放出されれば半
永久的に大気中に滞留することとなる。特に、地球温暖
化の原因となるガスであることも近年解明されている。
もっとも、炭酸ガス等に比し絶対量は少ないが、半永久
的な滞留により、その地球環境への影響は必ずしも無視
できない(温暖化係数が、炭酸ガスの2万倍以上あ
る)。かかる事情から、先の温暖化防止京都会議におい
ても、排出が規制される6 種類のガスの一つとしてSF
6ガスが挙げられるに至った程である。
【0007】これらの諸問題を解消するべく、窒素ガス
を混合したガス(以下「混合ガス」とする)を絶縁媒体
として適用するものが近年注目されている。以下、既に
電気学会にて報告された混合ガスについての絶縁特性を
示すデータについて説明する。ここで、図6 は、図7 に
示す平等電界における絶縁特性を示すデータであり、横
軸は混合ガス中のSF6ガスが占める割合、縦軸は絶縁
が破壊される電圧をそれぞれ示す。また、図8 は、図9
に示す不平等電界における絶縁特性を示すデータであ
り、横軸、縦軸の関係は図6 と同様である。
を混合したガス(以下「混合ガス」とする)を絶縁媒体
として適用するものが近年注目されている。以下、既に
電気学会にて報告された混合ガスについての絶縁特性を
示すデータについて説明する。ここで、図6 は、図7 に
示す平等電界における絶縁特性を示すデータであり、横
軸は混合ガス中のSF6ガスが占める割合、縦軸は絶縁
が破壊される電圧をそれぞれ示す。また、図8 は、図9
に示す不平等電界における絶縁特性を示すデータであ
り、横軸、縦軸の関係は図6 と同様である。
【0008】以上のデータから分かるように、図6 に示
す平等電界については、純粋な分圧比(図中点線)に比
し、いずれの領域においても混合ガスは良好な絶縁特性
を示すことが明らかとなった。
す平等電界については、純粋な分圧比(図中点線)に比
し、いずれの領域においても混合ガスは良好な絶縁特性
を示すことが明らかとなった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変圧器
をはじめとする送変電機器においては、実際に絶縁破壊
の起点として設計上問題となる部分として、平等電界あ
るいは不平等電界による部分もあるが、トリプルジャン
クション(くさび形状の間隙を有する部分)であること
も多く、多数の巻線部を有する変圧器等においては特に
この部分についての解析が急務となる。
をはじめとする送変電機器においては、実際に絶縁破壊
の起点として設計上問題となる部分として、平等電界あ
るいは不平等電界による部分もあるが、トリプルジャン
クション(くさび形状の間隙を有する部分)であること
も多く、多数の巻線部を有する変圧器等においては特に
この部分についての解析が急務となる。
【0010】ここで、上述の既知のデータをもとに、ト
リプルジャンクションについてシュミレーション解析す
る手段が考えられる。しかし、放電現象は、電磁気学等
の理論によっては説明できない挙動を示す傾向が強く、
実際に実験してみなければトリプルジャンクションにつ
いての特性は解析できない。特に、図8 に示す不平等電
界では、混合比、総圧力によって全く不可思議な挙動を
示し、トリプルジャンクションのシュミレーション解析
には全く使い物にならないことが明瞭である。
リプルジャンクションについてシュミレーション解析す
る手段が考えられる。しかし、放電現象は、電磁気学等
の理論によっては説明できない挙動を示す傾向が強く、
実際に実験してみなければトリプルジャンクションにつ
いての特性は解析できない。特に、図8 に示す不平等電
界では、混合比、総圧力によって全く不可思議な挙動を
示し、トリプルジャンクションのシュミレーション解析
には全く使い物にならないことが明瞭である。
【0011】そこで、本発明では実際の適用が問題とな
るトリプルジャンクション形状での混合ガスの絶縁破壊
パターンを究明し、これに基いて変圧器等のガス絶縁機
器への混合ガスの実適用化の途を更に拓くことを目的と
する。
るトリプルジャンクション形状での混合ガスの絶縁破壊
パターンを究明し、これに基いて変圧器等のガス絶縁機
器への混合ガスの実適用化の途を更に拓くことを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、以上の目的
を達成するために、請求項1の発明として、相互に電位
差を有する2つの電気導体にそれぞれ固体絶縁物を巻回
しこれらが隣接配置することによって形成される溝形状
のトリプルジャンクションを有し、窒素、六弗化硫黄の
混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機器におい
て、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比が0.2 %
から50%であることを特徴とするガス絶縁機器を提供す
る。かかる構成においては、分圧比に比し最低でも6%
以上優れた絶縁特性を呈することが可能となる。
を達成するために、請求項1の発明として、相互に電位
差を有する2つの電気導体にそれぞれ固体絶縁物を巻回
しこれらが隣接配置することによって形成される溝形状
のトリプルジャンクションを有し、窒素、六弗化硫黄の
混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機器におい
て、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比が0.2 %
から50%であることを特徴とするガス絶縁機器を提供す
る。かかる構成においては、分圧比に比し最低でも6%
以上優れた絶縁特性を呈することが可能となる。
【0013】また、本発明においては、請求項2の発明
として、相互に電位差を有する2つの電気導体にそれぞ
れ固体絶縁物を巻回しこれらが隣接配置することによっ
て形成される溝形状のトリプルジャンクションを有し、
窒素、六弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用する
ガス絶縁機器において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガ
スの混合比が0.5 %から35%であり、かつ合計圧力が0.
2 [MPa ]以上であることを特徴とするガス絶縁機器を
提供する。かかる構成においては、分圧比に比し最低で
も18%以上優れた絶縁特性を呈することが可能とな
る。
として、相互に電位差を有する2つの電気導体にそれぞ
れ固体絶縁物を巻回しこれらが隣接配置することによっ
て形成される溝形状のトリプルジャンクションを有し、
窒素、六弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用する
ガス絶縁機器において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガ
スの混合比が0.5 %から35%であり、かつ合計圧力が0.
2 [MPa ]以上であることを特徴とするガス絶縁機器を
提供する。かかる構成においては、分圧比に比し最低で
も18%以上優れた絶縁特性を呈することが可能とな
る。
【0014】また、本発明においては、請求項3の発明
として、相互に電位差を有する2つの電気導体にそれぞ
れ固体絶縁物を巻回しこれらが隣接配置することによっ
て形成される溝形状のトリプルジャンクションを有し、
窒素、六弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用する
ガス絶縁機器において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガ
スの混合比が1.0 %から25%であり、かつ合計圧力が0.
2 [MPa ]以上であることを特徴とするガス絶縁機器を
提供する。かかる構成においては、分圧比に比し最低で
も23%以上優れた絶縁特性を呈することが可能とな
る。
として、相互に電位差を有する2つの電気導体にそれぞ
れ固体絶縁物を巻回しこれらが隣接配置することによっ
て形成される溝形状のトリプルジャンクションを有し、
窒素、六弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用する
ガス絶縁機器において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガ
スの混合比が1.0 %から25%であり、かつ合計圧力が0.
2 [MPa ]以上であることを特徴とするガス絶縁機器を
提供する。かかる構成においては、分圧比に比し最低で
も23%以上優れた絶縁特性を呈することが可能とな
る。
【0015】また、本発明においては、請求項4の発明
として、電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、前記
電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成されてな
る電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との間に
介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平面形
状の固体絶縁物である絶縁体とを有し、窒素、六弗化硫
黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機器に
おいて、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比が0.
2 %から75%であることを特徴とするガス絶縁機器を提
供する。かかる構成においては、分圧比に比し最低でも
12%以上優れた絶縁特性を呈することが可能となる。
として、電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、前記
電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成されてな
る電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との間に
介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平面形
状の固体絶縁物である絶縁体とを有し、窒素、六弗化硫
黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機器に
おいて、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比が0.
2 %から75%であることを特徴とするガス絶縁機器を提
供する。かかる構成においては、分圧比に比し最低でも
12%以上優れた絶縁特性を呈することが可能となる。
【0016】また、本発明においては、請求項5の発明
として、電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、前記
電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成されてな
る電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との間に
介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平面形
状の固体絶縁物である絶縁体とを有し、窒素、六弗化硫
黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機器に
おいて、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比が0.
5 %から40%であり、かつ合計圧力が0.2 [MPa ]以上
であることを特徴とするガス絶縁機器を提供する。かか
る構成においては、分圧比に比し最低でも20%以上優
れた絶縁特性を呈することが可能となる。
として、電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、前記
電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成されてな
る電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との間に
介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平面形
状の固体絶縁物である絶縁体とを有し、窒素、六弗化硫
黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機器に
おいて、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比が0.
5 %から40%であり、かつ合計圧力が0.2 [MPa ]以上
であることを特徴とするガス絶縁機器を提供する。かか
る構成においては、分圧比に比し最低でも20%以上優
れた絶縁特性を呈することが可能となる。
【0017】また、本発明においては、請求項6の発明
として、電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、前記
電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成されてな
る電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との間に
介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平面形
状の固体絶縁物である絶縁体とを有し、窒素、六弗化硫
黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機器に
おいて、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比が1
%から30%であり、かつ合計圧力が0.2 [MPa]以上で
あることを特徴とするガス絶縁機器を提供する。かかる
構成においては、分圧比に比し最低でも31%以上優れ
た絶縁特性を呈することが可能となる。また、本発明に
おいては、請求項7の発明として、窒素、六弗化硫黄の
混合ガスを絶縁媒体として適用する、相互に電位差を有
する2つの電気導体にそれぞれ固体絶縁物を巻回しこれ
らが隣接配置した部分によって形成される溝形状のトリ
プルジャンクションの絶縁方法において、前記混合ガス
は、六弗化硫黄ガスの混合比が0.2 %から50%であるこ
とを特徴とするガス絶縁方法を提供する。かかる絶縁方
法においては、分圧比に比し最低でも6%以上優れた絶
縁特性を呈することが可能となる。
として、電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、前記
電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成されてな
る電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との間に
介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平面形
状の固体絶縁物である絶縁体とを有し、窒素、六弗化硫
黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機器に
おいて、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比が1
%から30%であり、かつ合計圧力が0.2 [MPa]以上で
あることを特徴とするガス絶縁機器を提供する。かかる
構成においては、分圧比に比し最低でも31%以上優れ
た絶縁特性を呈することが可能となる。また、本発明に
おいては、請求項7の発明として、窒素、六弗化硫黄の
混合ガスを絶縁媒体として適用する、相互に電位差を有
する2つの電気導体にそれぞれ固体絶縁物を巻回しこれ
らが隣接配置した部分によって形成される溝形状のトリ
プルジャンクションの絶縁方法において、前記混合ガス
は、六弗化硫黄ガスの混合比が0.2 %から50%であるこ
とを特徴とするガス絶縁方法を提供する。かかる絶縁方
法においては、分圧比に比し最低でも6%以上優れた絶
縁特性を呈することが可能となる。
【0018】また、本発明においては、請求項8の発明
として、電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、前記
電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成されてな
る電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との間に
介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平面形
状の固体絶縁物である絶縁体と、を相互に隣接配置する
ことによって形成されるとともに、窒素、六弗化硫黄の
混合ガスを絶縁媒体として適用してなる溝形状のトリプ
ルジャンクションの絶縁方法において、前記混合ガス
は、六弗化硫黄ガスの混合比が0.2 %から75%であるこ
とを特徴とするガス絶縁方法を提供する。かかる絶縁方
法においては、分圧比に比し最低でも12%以上優れた
絶縁特性を呈することが可能となる。
として、電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、前記
電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成されてな
る電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との間に
介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平面形
状の固体絶縁物である絶縁体と、を相互に隣接配置する
ことによって形成されるとともに、窒素、六弗化硫黄の
混合ガスを絶縁媒体として適用してなる溝形状のトリプ
ルジャンクションの絶縁方法において、前記混合ガス
は、六弗化硫黄ガスの混合比が0.2 %から75%であるこ
とを特徴とするガス絶縁方法を提供する。かかる絶縁方
法においては、分圧比に比し最低でも12%以上優れた
絶縁特性を呈することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1及び図2を参照して説明する。ここで、図1は、
図2に示すトリプルジャンクション形状における絶縁特
性を示すデータであり、横軸は混合ガス中のSF6ガス
が占める割合であり、縦軸は被覆間のガスギャップが破
壊される電圧、即ち部分放電開始電圧を示す。なお、こ
こで図2に示すサンプルとしては、曲率0.6[mm]の2
つの導体1に、固体絶縁物としてそれぞれ厚さ0.5 [m
m]のPET(ポリエチレンテレフタレート)被覆2を
付し(合計曲率1.1 [mm])、これらを左右対称に接触
配置したもの用いた。
を図1及び図2を参照して説明する。ここで、図1は、
図2に示すトリプルジャンクション形状における絶縁特
性を示すデータであり、横軸は混合ガス中のSF6ガス
が占める割合であり、縦軸は被覆間のガスギャップが破
壊される電圧、即ち部分放電開始電圧を示す。なお、こ
こで図2に示すサンプルとしては、曲率0.6[mm]の2
つの導体1に、固体絶縁物としてそれぞれ厚さ0.5 [m
m]のPET(ポリエチレンテレフタレート)被覆2を
付し(合計曲率1.1 [mm])、これらを左右対称に接触
配置したもの用いた。
【0020】また、図1のデータ中の4 本の曲線は、下
から順に、合計圧力をそれぞれ0.1、0.2 、0.35、0.5
[MPa ]としたものを示す。図1 のデータを分析する
と、合計圧力が0.1 [MPa ](約1 気圧)の場合、いず
れの混合率においても分圧比に較べ多少の絶縁特性の向
上が図れるが、0.2 [MPa ]以上から、少しずつ混合ガ
スに顕著な絶縁特性がみられることがわかる。また、混
合率から分析すると、5 %をピークに顕著な特性向上が
現れ、0.2 %から50%位までにかけて分圧比よりも優れ
た絶縁特性が図れることがわかる。より具体的に、望ま
しい数値を抽出すると、混合比が0.2 %から50%のとき
に、分圧比より最低でも6%以上優れた絶縁特性を示す
ため、容器全体におけるSF6ガスの使用量を本来の分
圧分のSF6の83%以下に削減することができる(直線
距離で約0.94%以下に削減できるため、絶縁機器の内容
積にあわせこれを3乗することにより求める。以下同様
にして算出する)。また、混合比が0.5 %から35%かつ
合計圧力が0.2[Mpa]以上のときに、分圧比より最低でも
18%以上優れた絶縁特性を示すため、容器全体における
SF6ガスの使用量を本来の分圧比分のSF6の61%以
下に削減することができる。更に、混合比が1 %から25
%かつ合計圧力が0.2[Mpa]以上のときに、分圧比より最
低でも23%以上優れた絶縁特性を示すため、容器全体に
おけるSF6ガスの使用量を本来の分圧比分のSF6の
53%以下に削減することができる。
から順に、合計圧力をそれぞれ0.1、0.2 、0.35、0.5
[MPa ]としたものを示す。図1 のデータを分析する
と、合計圧力が0.1 [MPa ](約1 気圧)の場合、いず
れの混合率においても分圧比に較べ多少の絶縁特性の向
上が図れるが、0.2 [MPa ]以上から、少しずつ混合ガ
スに顕著な絶縁特性がみられることがわかる。また、混
合率から分析すると、5 %をピークに顕著な特性向上が
現れ、0.2 %から50%位までにかけて分圧比よりも優れ
た絶縁特性が図れることがわかる。より具体的に、望ま
しい数値を抽出すると、混合比が0.2 %から50%のとき
に、分圧比より最低でも6%以上優れた絶縁特性を示す
ため、容器全体におけるSF6ガスの使用量を本来の分
圧分のSF6の83%以下に削減することができる(直線
距離で約0.94%以下に削減できるため、絶縁機器の内容
積にあわせこれを3乗することにより求める。以下同様
にして算出する)。また、混合比が0.5 %から35%かつ
合計圧力が0.2[Mpa]以上のときに、分圧比より最低でも
18%以上優れた絶縁特性を示すため、容器全体における
SF6ガスの使用量を本来の分圧比分のSF6の61%以
下に削減することができる。更に、混合比が1 %から25
%かつ合計圧力が0.2[Mpa]以上のときに、分圧比より最
低でも23%以上優れた絶縁特性を示すため、容器全体に
おけるSF6ガスの使用量を本来の分圧比分のSF6の
53%以下に削減することができる。
【0021】次に、本発明の第2の実施の形態を図3、
図4及び図5 を参照して説明する。ここで、図3は、図
4に示すトリプルジャンクション形状における絶縁特性
を示すデータであり、横軸は混合ガス中のSF6ガスが
占める割合であり、縦軸は被覆間のガスギャップが破壊
される電圧、即ち部分放電開始電圧を示す。なお、ここ
で図4に示すサンプルとしては、曲率7.5 [mm]の導体
11に厚さ2.0 [mm]のPET被覆12を付したもの(合
計曲率9.5 [mm])と、平面状電極(曲率無限大)21
に厚さ1.0[mm] のPET被覆22を平面形状に付したも
の(合計曲率も無限大)を接触配置したもの用いた。ま
た、図5 は、本実施形態におけるトリプルジャンクショ
ンの実適用例(例えば混合ガスが充填された変圧器内部
のリード線支え部分が該当する)を示しており、リード
被覆32を巻回した中心導体31が、緊縛材3をもって
固体絶縁物からなる支え4に固定されている状態を示し
ている。なお、平面状電極に該当するものとしては、変
圧器の接地金属容器等がある(図示せず)。
図4及び図5 を参照して説明する。ここで、図3は、図
4に示すトリプルジャンクション形状における絶縁特性
を示すデータであり、横軸は混合ガス中のSF6ガスが
占める割合であり、縦軸は被覆間のガスギャップが破壊
される電圧、即ち部分放電開始電圧を示す。なお、ここ
で図4に示すサンプルとしては、曲率7.5 [mm]の導体
11に厚さ2.0 [mm]のPET被覆12を付したもの(合
計曲率9.5 [mm])と、平面状電極(曲率無限大)21
に厚さ1.0[mm] のPET被覆22を平面形状に付したも
の(合計曲率も無限大)を接触配置したもの用いた。ま
た、図5 は、本実施形態におけるトリプルジャンクショ
ンの実適用例(例えば混合ガスが充填された変圧器内部
のリード線支え部分が該当する)を示しており、リード
被覆32を巻回した中心導体31が、緊縛材3をもって
固体絶縁物からなる支え4に固定されている状態を示し
ている。なお、平面状電極に該当するものとしては、変
圧器の接地金属容器等がある(図示せず)。
【0022】また、図3のデータ中の4 本の曲線は、下
から順に、合計圧力をそれぞれ0.1、0.2 、0.35、0.5
[MPa ]としたものを示す。図3 のデータを分析する
と、図1のデータと同様に、合計圧力が0.1 [MPa ]の
場合、いずれの混合率においても分圧比に較べ多少の絶
縁特性の向上が図れるが、0.2 [MPa ]以上から、少し
ずつ混合ガスに顕著な絶縁特性がみられることがわか
る。また、混合率から分析すると、5 %をピークに顕著
な特性向上が現れる点では図1のデータと同様だが、0.
2 %から75%位までにかけた広範な範囲で混合ガスに顕
著な絶縁特性が図れる点では図1 のデータと相違するこ
とがわかる。より具体的に、望ましい数値を抽出する
と、混合比が0.2 %から75%のときに、分圧比より最低
でも12%以上優れた絶縁特性を示すため、容器全体にお
けるSF6ガスの使用量を本来の分圧分のSF6の71%
以下に削減することができる。また、混合比が0.5 %か
ら40%かつ合計圧力が0.2[Mpa]以上のときに、分圧比よ
り最低でも20%以上優れた絶縁特性を示すため、容器全
体におけるSF6ガスの使用量を本来の分圧比分のSF
6の57%以下に削減することができる。更に、混合比が
1 %から30%かつ合計圧力が0.2[Mpa]以上のときに、分
圧比より最低でも31%以上優れた絶縁特性を示すため、
容器全体におけるSF6ガスの使用量を本来の分圧比分
のSF6の44%以下に削減することができる。
から順に、合計圧力をそれぞれ0.1、0.2 、0.35、0.5
[MPa ]としたものを示す。図3 のデータを分析する
と、図1のデータと同様に、合計圧力が0.1 [MPa ]の
場合、いずれの混合率においても分圧比に較べ多少の絶
縁特性の向上が図れるが、0.2 [MPa ]以上から、少し
ずつ混合ガスに顕著な絶縁特性がみられることがわか
る。また、混合率から分析すると、5 %をピークに顕著
な特性向上が現れる点では図1のデータと同様だが、0.
2 %から75%位までにかけた広範な範囲で混合ガスに顕
著な絶縁特性が図れる点では図1 のデータと相違するこ
とがわかる。より具体的に、望ましい数値を抽出する
と、混合比が0.2 %から75%のときに、分圧比より最低
でも12%以上優れた絶縁特性を示すため、容器全体にお
けるSF6ガスの使用量を本来の分圧分のSF6の71%
以下に削減することができる。また、混合比が0.5 %か
ら40%かつ合計圧力が0.2[Mpa]以上のときに、分圧比よ
り最低でも20%以上優れた絶縁特性を示すため、容器全
体におけるSF6ガスの使用量を本来の分圧比分のSF
6の57%以下に削減することができる。更に、混合比が
1 %から30%かつ合計圧力が0.2[Mpa]以上のときに、分
圧比より最低でも31%以上優れた絶縁特性を示すため、
容器全体におけるSF6ガスの使用量を本来の分圧比分
のSF6の44%以下に削減することができる。
【0023】従って、上記数値範囲における混合ガスを
絶縁媒体として用いれば、SF6ガスの使用量を削減し
ながらも、本来の分圧比分の使用量よりも優れた絶縁特
性を得ることができ、混合ガスを用いたトリプルジャン
クションを有する絶縁機器の絶縁信頼性等を図ることが
可能となる。なお、かかる混合ガスの実適用面において
は、高圧電気機器はもとより、中圧・ 低圧電気機器にお
いて特に顕著なニーズが見込まれることは言うまでもな
い。
絶縁媒体として用いれば、SF6ガスの使用量を削減し
ながらも、本来の分圧比分の使用量よりも優れた絶縁特
性を得ることができ、混合ガスを用いたトリプルジャン
クションを有する絶縁機器の絶縁信頼性等を図ることが
可能となる。なお、かかる混合ガスの実適用面において
は、高圧電気機器はもとより、中圧・ 低圧電気機器にお
いて特に顕著なニーズが見込まれることは言うまでもな
い。
【0024】
【発明の効果】以上本発明においては、トリプルジャン
クション形状を有する絶縁機器における、混合ガスの分
圧比の最適化を図ることにより、地球温暖化ガスである
SF6ガスの使用量を削減しながらも本来の分圧比分の
使用量よりも優れた絶縁特性を得ることができ、当該機
器の絶縁信頼性を一層向上することが可能となる。更
に、凝縮点の低い窒素ガスとの混合化を図ることによ
り、寒冷地での内圧低下を緩和することができ、かかる
地域での絶縁信頼性を一層向上することも可能となる。
クション形状を有する絶縁機器における、混合ガスの分
圧比の最適化を図ることにより、地球温暖化ガスである
SF6ガスの使用量を削減しながらも本来の分圧比分の
使用量よりも優れた絶縁特性を得ることができ、当該機
器の絶縁信頼性を一層向上することが可能となる。更
に、凝縮点の低い窒素ガスとの混合化を図ることによ
り、寒冷地での内圧低下を緩和することができ、かかる
地域での絶縁信頼性を一層向上することも可能となる。
【図1】2つの導体を接触配置することにより形成され
るトリプルジャンクション形状における絶縁特性を示す
図。
るトリプルジャンクション形状における絶縁特性を示す
図。
【図2】2つの導体を接触配置することにより形成され
るトリプルジャンクション形状を示す図。
るトリプルジャンクション形状を示す図。
【図3】導体と水平電極とを固体絶縁物を介して接触配
置することにより形成されるトリプルジャンクション形
状における絶縁特性を示す図。
置することにより形成されるトリプルジャンクション形
状における絶縁特性を示す図。
【図4】導体と水平電極とを固体絶縁物を介して接触配
置することにより形成されるトリプルジャンクション形
状を示す図。
置することにより形成されるトリプルジャンクション形
状を示す図。
【図5】第二実施形態におけるトリプルジャンクション
形状の実適用例を示す図。
形状の実適用例を示す図。
【図6】平等電界形状での絶縁特性を示す図。
【図7】従来の実験データによる平等電界形状を示す
図。
図。
【図8】不平等電界形状での絶縁特性を示す図。
【図9】従来の実験データによる不平等電界形状を示す
図。
図。
1、11…導体、21…平面状電極、2、12、22…
固体絶縁物。
固体絶縁物。
Claims (8)
- 【請求項1】相互に電位差を有する2つの電気導体にそ
れぞれ固体絶縁物を巻回しこれらが隣接配置することに
よって形成される溝形状のトリプルジャンクションを有
し、窒素、六弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用
するガス絶縁機器において、前記混合ガスは、六弗化硫
黄ガスの混合比が0.2 %から50%であることを特徴とす
るガス絶縁機器。 - 【請求項2】相互に電位差を有する2つの電気導体にそ
れぞれ固体絶縁物を巻回しこれらが隣接配置することに
よって形成される溝形状のトリプルジャンクションを有
し、窒素、六弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用
するガス絶縁機器において、前記混合ガスは、六弗化硫
黄ガスの混合比が0.5 %から35%であり、かつ合計圧力
が0.2 [MPa ]以上であることを特徴とするガス絶縁機
器。 - 【請求項3】相互に電位差を有する2つの電気導体にそ
れぞれ固体絶縁物を巻回しこれらが隣接配置することに
よって形成される溝形状のトリプルジャンクションを有
し、窒素、六弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用
するガス絶縁機器において、前記混合ガスは、六弗化硫
黄ガスの混合比が1.0 %から25%であり、かつ合計圧力
が0.2 [MPa ]以上であることを特徴とするガス絶縁機
器。 - 【請求項4】電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、
前記電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成され
てなる電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との
間に介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平
面形状の固体絶縁物である絶縁体とを有し、窒素、六弗
化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機
器において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比
が0.2 %から75%であることを特徴とするガス絶縁機
器。 - 【請求項5】電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、
前記電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成され
てなる電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との
間に介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平
面形状の固体絶縁物である絶縁体とを有し、窒素、六弗
化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機
器において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比
が0.5 %から40%であり、かつ合計圧力が0.2 [MPa ]
以上であることを特徴とするガス絶縁機器。 - 【請求項6】電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、
前記電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成され
てなる電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との
間に介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平
面形状の固体絶縁物である絶縁体とを有し、窒素、六弗
化硫黄の混合ガスを絶縁媒体として適用するガス絶縁機
器において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの混合比
が1 %から30%であり、かつ合計圧力が0.2 [MPa ]以
上であることを特徴とするガス絶縁機器。 - 【請求項7】窒素、六弗化硫黄の混合ガスを絶縁媒体と
して適用する、相互に電位差を有する2つの電気導体に
それぞれ固体絶縁物を巻回しこれらが隣接配置した部分
によって形成される溝形状のトリプルジャンクションの
絶縁方法において、前記混合ガスは、六弗化硫黄ガスの
混合比が0.2 %から50%であることを特徴とするガス絶
縁方法。 - 【請求項8】電気導体に固体絶縁物を巻回したものと、
前記電気導体との間に電位差を有し平面形状に形成され
てなる電気導体と、この電気導体と前記固体絶縁物との
間に介在し少なくとも前記固体絶縁物に接する部分が平
面形状の固体絶縁物である絶縁体と、を相互に隣接配置
することによって形成されるとともに、窒素、六弗化硫
黄の混合ガスを絶縁媒体として適用してなる溝形状のト
リプルジャンクションの絶縁方法において、前記混合ガ
スは、六弗化硫黄ガスの混合比が0.2 %から75%である
ことを特徴とするガス絶縁方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10049156A JPH11252725A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | ガス絶縁機器及びガス絶縁方法 |
CNB991027744A CN1190806C (zh) | 1998-03-02 | 1999-03-02 | 气体绝缘设备及气体绝缘方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10049156A JPH11252725A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | ガス絶縁機器及びガス絶縁方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11252725A true JPH11252725A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12823245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10049156A Pending JPH11252725A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | ガス絶縁機器及びガス絶縁方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11252725A (ja) |
CN (1) | CN1190806C (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4865718B2 (ja) * | 2004-10-04 | 2012-02-01 | アレバ・ティー・アンド・ディー・アーゲー | 導電体用絶縁支持ディスク及び該ディスクを備える電気アセンブリ |
CN106229848A (zh) * | 2016-08-22 | 2016-12-14 | 常州美尔凯进出口有限公司 | 多视窗配电柜 |
-
1998
- 1998-03-02 JP JP10049156A patent/JPH11252725A/ja active Pending
-
1999
- 1999-03-02 CN CNB991027744A patent/CN1190806C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4865718B2 (ja) * | 2004-10-04 | 2012-02-01 | アレバ・ティー・アンド・ディー・アーゲー | 導電体用絶縁支持ディスク及び該ディスクを備える電気アセンブリ |
CN106229848A (zh) * | 2016-08-22 | 2016-12-14 | 常州美尔凯进出口有限公司 | 多视窗配电柜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1190806C (zh) | 2005-02-23 |
CN1227986A (zh) | 1999-09-08 |
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