JPH11252575A - 単板式デジタル出力カラービデオカメラ - Google Patents

単板式デジタル出力カラービデオカメラ

Info

Publication number
JPH11252575A
JPH11252575A JP10047984A JP4798498A JPH11252575A JP H11252575 A JPH11252575 A JP H11252575A JP 10047984 A JP10047984 A JP 10047984A JP 4798498 A JP4798498 A JP 4798498A JP H11252575 A JPH11252575 A JP H11252575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
digital signal
pixels
digital
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10047984A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Hara
雅宏 原
Takayuki Inoue
貴之 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP10047984A priority Critical patent/JPH11252575A/ja
Publication of JPH11252575A publication Critical patent/JPH11252575A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低価格、かつ、高速で各画素に対応するRG
B信号を出力可能な単板式デジタル出力カラービデオカ
メラを提供する。 【解決手段】 複数の画素をマトリクス状に配列して構
成された固体撮像素子の任意の(m−1、n−1)、
(m、n−1)、(m−1、n)、(m、n)の2行2
列の4画素のうちいずれか一つに必ずRGB3色のそれ
ぞれの色フィルタを配置させ、これらの画素の色出力信
号をデジタル化し、LUT回路により所定の第2のデジ
タル信号に変換する。この第2のデジタル信号は、RG
B各色のデジタル信号値を所定形式で配列したもので、
各色のうちこれら4画素中に2個割り当てられている色
フィルタに対応する色の信号値の最上位ビットを0に設
定している。そして、これら4画素の第2のデジタル信
号値を加算して(m、n)画素のデジタル画像信号とし
て出力することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル出力方式
のカラービデオカメラに関し、特に、RGB三原色の色
フィルタを固体撮像素子の撮像面に配置して一個の固体
撮像素子で撮像を行う単板式のデジタル出力カラービデ
オカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子を用いた単板式カラービデ
オカメラでは、特開平8−237672号公報に開示さ
れているように、マトリクス状に配置された画素のそれ
ぞれにRGBの各色フィルタのいずれか一色を対応させ
て、モザイク状に配置して撮像部を構成することを特徴
としている。
【0003】このようなカラービデオカメラでは、各画
素からは、画素に対応して配置された色フィルタの色に
相当する色信号のみしか得られない。そこで、欠落して
いる他の2種類の色信号は、周辺画素の色信号を基にし
て補間して生成する必要がある。
【0004】特に固体撮像素子からの出力信号をデジタ
ル化して、この信号に様々な処理を施すデジタルカメラ
においては、従来、この補間を周辺画素のそれぞれで重
み係数をかけて、得られた値を加算したうえで、全重み
係数の和で除算する、つまり加算平均することにより求
めることが一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この方式では、画素数
が多くなる、つまり、画像解像度がますほど、処理すべ
き計算量が増大し、また、色解像度が高くなる、つまり
再現可能な色数が多くなるほど、大容量のメモリを必要
とすることになる。単板式カメラは、それぞれの色を個
別の固体撮像素子で撮像する三板式カメラに比べて低価
格ですむ点が利点であり、色信号処理を行う色分解回路
にコストをかけすぎると、三板式カメラに対するメリッ
トが薄れ、現実的でない。また、計算量が増大すると、
リアルタイムでの画像出力が困難になる。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みて、低価格、
かつ、高速で各画素に対応するRGB信号を出力可能な
単板式デジタル出力カラービデオカメラを提供すること
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の単板式デジタル出力カラービデオカメラ
は、複数の画素をマトリクス状に配列して構成された固
体撮像素子の各画素にR、G、B三原色の各色フィルタ
のうち一色を対応させて配置することによりカラー画像
を撮像し、得られた画像信号をデジタル信号として出力
する単板式デジタル出力カラービデオカメラにおいて、
これら各色フィルタは、m、nを任意の整数とすると
き、位置(m−1、n−1)、(m、n−1)、(m−
1、n)、(m、n)の2行2列の4画素のうちいずれ
か一つに必ずRGB3色のそれぞれの色フィルタが配置
されており、固体撮像素子の各画素の出力を所定のビッ
ト数の第1の画像デジタル信号値に変換するデジタル変
換器と、この第1の画像デジタル信号値に、当該4画素
中での画素位置あるいは該画素に対応する色フィルタの
種別を表す位置信号を付加して出力する位置信号付加回
路と、第1の撮影モード時に、予め設定されたRGB各
色のデジタル信号値を所定形式で配列し、各色のデジタ
ル信号値のうち前記4画素中に2個割り当てられている
色フィルタに対応する色のデジタル信号値の最上位ビッ
トを0に設定した第2のデジタル信号値をこの位置信号
付加回路から出力されたデジタル信号値に対応させて出
力するルックアップテーブル回路と、第1の撮影モード
時には、これら4画素それぞれの第2のデジタル信号値
を加算して位置(m、n)の画素のデジタル画像信号と
して出力し、第2の撮影モード時には、当該画素に欠落
している色信号情報を近傍画素の色信号情報から補間し
たうえで当該画素の画像信号として出力する補間回路
と、を備えていることを特徴とする。
【0008】これによれば、上述の4画素には、RGB
のうち一色の色フィルタが2個、残る2色の色フィルタ
が一個ずつ配置されている。そして、これらの画素から
は、対応する色フィルタに対応する色信号の画像信号が
出力されている。デジタル変換器は、この画像信号を所
定のビット長の第1のデジタル信号値に変換して出力
し、位置信号付加回路では、色フィルタ、つまり、この
デジタル信号が表している色信号の種別、あるいは画素
位置に対応する位置情報信号を付加する。ルックアップ
テーブル回路は、入力デジタル信号に対応するアドレス
のメモリに格納された値を出力する回路であり、これに
より、第1の撮影モード時には、第1のデジタル信号を
RGBそれぞれの色信号により色を表す第2のデジタル
信号に変換する。こうして得られた各画素の第2のデジ
タル信号は、それぞれRGBのうち1色のみの情報を圧
縮して有している。つまり、他の色情報のデジタル値は
0である。前記4画素の各画素の第2のデジタル信号
は、2画素のデジタル信号値が同一の色情報を有してい
るが、この同一色の情報が配置される所定のビット位置
のうち最上位のビットはいずれも0である。したがっ
て、第1の撮影モード時には、これら4つのデジタル信
号を加算することで、RGB各色の信号を含む画素毎の
画像信号が簡単に得られる。第2の撮影モード時には、
色信号を圧縮することなく、色解像度を保持したまま、
補間処理を行う。
【0009】そして、4画素のうち2画素にGの色フィ
ルタが割り当てられていることが好ましい。G信号は、
輝度に対する寄与度が最も大きいから、得られる画像の
解像度劣化が小さい。
【0010】また、本発明の単板式デジタル出力カラー
ビデオカメラは、第1の撮影モード時に、位置信号付加
回路から出力されたデジタル信号値に対応させて、予め
設定されたRGB各色のデジタル信号値を所定形式で配
列し、このうち上記4画素のうち2個割り当てられてい
る色フィルタに対応する画素のうち一方の画素について
は、RGB各色のデジタル信号値を全て0に設定した第
2のデジタル信号値を出力するルックアップテーブル回
路を備えたものとしてもよい。
【0011】この場合は、前記4画素の各画素の第2の
デジタル信号は、いずれか1つの画素のみがRGBの色
信号を含む形式になる。したがって、4画素の画像信号
の加算する(論理和をとる)だけで、RGB各色の色信
号を含む画素毎の画像信号が簡単に得られる。
【0012】このルックアップテーブル回路は、第2の
撮影モード時に、第1のデジタル信号値に対応させて、
各画素の輝度を表す第3のデジタル信号値を出力し、補
間回路はこの第3のデジタル信号値を入力値とするもの
でもよい。
【0013】これによれば、ルックアップテーブル回路
を利用して、補間前の事前の補正が高速で行われる。
【0014】また、ルックアップテーブル回路は、第1
のデジタル信号値に対応する第2および第3のデジタル
信号値のセットを複数保持しており、出力する第2およ
び第3のデジタル信号値のセットの切り替えが可能であ
ってもよい。
【0015】これによれば、補間と各種の補正等が同時
に行われる。
【0016】あるいは、ルックアップテーブル回路は、
第1のデジタル信号値に対応する第2および第3のデジ
タル信号値のセットを外部からの指示により書き換え可
能であってもよい。
【0017】これによれば、補正や補間の条件を外部か
らの指示により変更可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について説明する。なお、各図面において
同一の構成要素に対しては可能な限り同一の参照番号を
附し、重複する説明を省略する。
【0019】図1は、本発明に係る単板式デジタル出力
カラービデオカメラを用いた撮像システムの全体構成を
表すブロック図である。
【0020】このシステムは、カメラ部1と、パーソナ
ルコンピュータ(PC)3からなり、PC3には、カメ
ラ部1の出力信号を処理するためのフレームグラバボー
ド2が装着されている。また、PC3には、カメラ部1
で撮像した画像を表示するモニタ4と、各種の入力を行
うためのキーボード5、マウス6等が接続されている。
【0021】次に、各部の詳細な構造について説明す
る。まず、カメラ部1は、マトリクス状に配列された画
素を有するCCD(Charge Coupled Device)、MOS
(MetalOxide Semiconductor)などの固体撮像素子11
と、この固体撮像素子11の画素面に、それぞれの画素
にRGBのうちいずれか一色の色フィルタをモザイク状
に配置して構成された市松状色フィルタ12と、固体撮
像素子11の出力信号から相関二重サンプリングにより
ノイズを除去するCDS(Correlated Double Samplin
g)回路13と、出力信号を増幅するアンプ回路14
と、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA
/D変換器15と、外部回路との入出力を行うデジタル
I/F16と、全体の動作を制御するクロック信号を発
生するタイミングパルス発生器17と、により構成され
ている。
【0022】フレームグラバボード2は、カメラ部1の
デジタルI/F16に接続されるデジタルI/F21
と、カメラ部1から送られてきたデジタル信号を所定形
式の別のデジタル信号に変換するLUT(Look Up Tabl
e)回路22と、変換された信号を蓄積して所定のタイ
ミングで出力するバッファ機能を有するFIFO(Firs
t in First out)回路23と、PC3とのデータの入出
力を行うPCIバスI/F24とを備えている。ここ
で、LUT回路22は、多数のメモリから構成されてお
り、予め入力値に対応するアドレスに出力すべきデータ
を格納しておくことで、入力値に対応するデータを高速
で出力する機能を有している。
【0023】PC3は、フレームグラバボード2とデー
タをやり取りするPCIバスI/F31と、入力された
データの処理を行うCPU32と、入力データを保持す
るメモリ33およびHD34とを備えている。
【0024】次に、本装置の動作について説明する。こ
こで、市松状色フィルタ12には、様々な色配置が考え
られるが、一般的には、図2(a)に示されるような配
列が広く用いられている。これは、画像輝度に対しては
G信号が最も寄与度が大きく、G信号の比率が高いこと
が好ましいため、全体の半分の画素にG色の色フィルタ
を配置し、残る画素にR、Bの色フィルタを一列毎に交
互に配置するものである。以下、この配置の色フィルタ
12を用いた例で説明する。説明の理解を容易にするた
め、4×4画素の画素配列で説明することとし、同図
(b)に示すように、各画素に順に固有の番号をつけ
る。そして、全体を2×2画素ごとに区分して、その2
×2画素内での当該画素の位置を表す番号を0〜3で表
すこととする。したがって、上記の4×4画素にこの画
素位置番号をつけると、同図(c)に示されるようにな
る。
【0025】被写体像は、市松状色フィルタ12を透過
して、各画素ではRGBのいずれかの色成分のみの光が
透過されて、固体撮像素子11に入射し、それぞれの画
素において特定の色信号の輝度を表す電気信号に変換さ
れる。この信号は画素毎にCDS回路13に送出され、
ノイズが除去された後、アンプ回路14で増幅され、A
/D変換器15で例えば12ビットのデジタル信号に変
換されて、デジタルI/F16を介してカメラ部1の外
部へ送出される。これらの回路は、いずれもタイミング
パルス発生器により同期されており、デジタルI/F1
6は同期信号とこれを基に画素の位置番号を示す位置信
号を合わせて出力している。
【0026】カメラ部1から出力された信号は、フレー
ムグラバボード2のデジタルI/F21を介して、LU
T回路22に送られ、ここで所定形式のデジタル信号に
変換されてFIFO回路23に送られる(この変換動作
の詳細については後述する)。このLUT回路22の信
号変換動作は、PCIバスI/F24を介してPC3に
より制御される。変換されたデジタル信号は、FIFO
回路23から所定のタイミングでPCIバスI/F2
4、31を介してPC3内部に送られる。PC3内部に
送られたデータは、メモリ33やHD34内部に格納さ
れ、CPU32により所定の処理が施されて、モニタ4
上に表示される。なお、カメラ部1、フレームグラバボ
ード2の動作条件及びCPU32内での画像データの処
理条件は、キーボード5、マウス6を用いてオペレータ
が制御することが可能である。
【0027】次に、画像データの処理について詳細に説
明する。本装置は、高速撮像モードと高精細撮像モード
の2つの撮像モードを有する。以下、それぞれの撮像モ
ードに分けて説明する。まず、高速撮像モードから説明
する。
【0028】図3は、図2(a)に示す市松状フィルタ
12を配置した場合のカメラ部1から出力されるデジタ
ル画像信号が表す色信号の画素毎の配置を示すものであ
る。図4は、この信号のビット配置を示すものである。
それぞれの画素からは、RGBの各色の1色のみの色信
号が出力される。図4に示されるように、この色信号の
デジタル画像データが16ビットのうち下位12ビット
(例えば、R0(11)からR0(0))に割り当てら
れ、最上位2ビットには、図2(c)に示した位置番号
が2進数値で示される。間の2ビットはここでは、不使
用ビットであり、0、1のいずれが入力されていてもよ
い。また、有効データのパリティビットとして用いても
よい。画像データを16ビットにするのは、PCでの処
理が簡単にできるからである。
【0029】このデータがLUT回路22に入力され
る。LUT回路22からの出力画像データは、ここで
は、上位からR信号5ビット、G信号6ビット、B信号
5ビットが配置された形式の16ビットデータとする。
これは一般的なDOS/Vパソコン等で使用されている
ハイカラー(色解像度65536色)の画像データであ
る。図5、LUT回路22で処理されて出力されるデー
タの画素との対応を示す配置図であり、図6は、このデ
ータ信号のビット配置を示す図である。
【0030】ここで、R’、G’、B’は、図4で示さ
れる入力データに対応する出力データであり、入力デー
タをそれぞれ5ビットに圧縮したデータであって、圧縮
時に同時にγ補正やホワイトバランスなどの色補正を行
うことも可能である。このとき、G信号が格納される領
域は6ビットあるため、最上位の1ビットには必ず0が
入る。こうして得られた、各画素の信号は、必ずRGB
のうち1色の原色を表示するデータとなる。
【0031】このデータ信号はPC3に送られ、近傍4
画素分のデータを加算して出力される。図7(a)
(b)(c)は、こうして加算されて出力されるデータ
のRGB色成分の画素との対応を示しており、図8は、
このデータのビット配置を示している。これらの図から
明らかなように、RB信号の値は近傍4画素で同一の値
になる(ただし、R信号の値が同一の4画素とB信号の
値が同一の4画素は1行1列分ずれている)。そして、
G信号については各画素異なった値になる。これは、G
信号のみ2画素分の画素値の加算になっているからであ
る。ここで、加算前のデータは、図6に示されるよう
に、G信号の最上位ビットを0に設定している。これ
は、G信号のデジタル値を半分にしていることに相当す
る。そして、その後2画素分を加算しているから、平均
値を算出しているのと同じことになる。また、加算後に
半分にして平均をとるのと異なり、加算後のデジタル値
がG信号の格納領域からR信号の格納領域にはみ出すこ
とがなく、色分解能が保たれる。
【0032】ここでは、PC3で加算を行う例を説明し
たが、この加算は、1行分と1画素分のディレイ回路を
用いれば、ハード的に容易に実現可能であり、これによ
り加算を行ってもよい。
【0033】図9は、この処理の一例を示したものであ
り、カメラ部出力のうちR信号の出力値を2倍、G信号
の出力値を4倍、B信号の出力値を8倍に線形補正する
補正処理を合わせて行った場合のLUT回路22の出力
データと、最終的な出力データをカメラ部の出力と合わ
せて示したものである。
【0034】このように、本発明によれば、簡単な構成
で高速での補間処理が可能となる。また、色信号のうち
一色の信号は各画素で異なるものとなるので、解像度の
劣化がない。
【0035】次に、高精細撮像モードについて説明す
る。高精細モードでも、LUT回路22までの入力は、
高速モードと同様に処理される。つまり、LUT回路2
2への入力データは、図4に示される形式のものとな
る。この高精細モードでは、LUT回路22は、入力デ
ータをそのまま処理することなく出力してもよいし、あ
るいはビット数を代えずに、特定の補正処理を行っても
よい。また、ここで、デジタル画像データ以外の付加情
報を除去してもよい。こうして処理済あるいは未処理の
データは、PC3に送られる。この高精細モードでは、
補間処理に各種の既知のアルゴリズムを用いることがで
きるが、ここでは、欠落している色情報を3×3画素の
周辺画素から補間するアルゴリズムを用いた場合につい
て、図10を参照して説明する。
【0036】図10(a)に示される各画素が一色の色
信号のみを有する画像データを基に、太線で囲んだ2×
2画素について各画素の欠落している色情報を補間した
結果を図10(b)〜(e)に示す。この場合は、RG
Bとも各画素で異なる色信号が得られるので、上述の高
速モードに比べてより色信号の画像解像度が向上する。
しかし、一方、演算処理が多くなり、少なくとも2ライ
ン+2画素分をメモリに取り込む必要があるため、処理
速度は高速モードに比べて遅くなる。したがって、例え
ば、高速での処理が必要な場合、例えばピント合わせ時
には、前記高速撮像モードを用い、特に色ごとに画面解
像度が必要な場合には、高精細撮像モードを用いれば好
ましい。
【0037】カメラ部の出力は12ビットでなくとも、
14ビット、16ビットあるいはこれよりビット長の長
いデータでもよい。高速モード時の出力データもR、
G、B5ビットずつの15ビット長データや、8ビット
ずつの24ビット長データなど各種の形式のデータとす
ることができる。
【0038】色フィルタの配置には、このほか図11
(a)〜(h)に示される各種の配列を用いることがで
きる。これらの場合は、いずれも、高速撮像モード時に
データを変換するときに4画素中の2画素に配列されて
いる色信号を表すデータ領域の最上位ビットを0となる
ように変換すればよい。このようにすることで、加算時
にオーバーフローすることがなく、簡単に平均値を算出
できる。
【0039】あるいは、高速撮像モード時には、4画素
中で複数配列されている色フィルタに対応する画素の出
力をLUT回路で0に変換し、残る画素の出力は、この
色信号を表すデータ領域をフルに用いて変換してもよ
い。例えば、図2(c)に示す位置番号1の画素からの
色信号出力を0に変換する。この場合は、各画素の出力
データのビット配置は図12に示されるようになる。こ
の結果、最終的な出力データのビット配置は図13に示
されるようになる。この演算は、加算演算であるが、4
画素のうち各ビットに有意な値を有しているのは1画素
のみであるから、単純に論理和をとることで、加算がで
きる。したがって、特にハードウェア的に回路を構成す
る場合は、装置構成が単純ですむ。
【0040】LUT回路は、複数の変換セットを予め内
蔵した構成のものでも、PCからの指示により変換セッ
トの書き換えが可能な構成としたものでもいずれでも用
いることができる。
【0041】以上の説明では、PCと拡張ボード、単板
式カメラの組み合わせにより構成した例を説明したが、
LUT回路や演算処理回路をカメラ本体に組み込んでも
よい。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、カメラ部からの出力信号をLUT回路を用いて加算
処理が容易な形式に高速で変換する撮像モードを備えて
いるので、高速での補間処理が可能となっている。この
際に、少なくとも1色の色信号が各画素で異なるので、
解像度情報を保つことができる。また、別の撮像モード
では、周辺画素の色情報から欠落している色情報を補間
することで高精細での補間処理が可能であり、用途に応
じて切り替えて使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体構成ブロック図であ
る。
【図2】図1の装置の画素と色フィルタの配置を示す図
である。
【図3】LUT回路への入力データの画素との対応を示
す図である。
【図4】図3のデータのビット配置を示す図である。
【図5】高速撮像モードのLUT回路からの出力データ
の画素との対応を示す図である。
【図6】図5のデータのビット配置を示す図である。
【図7】高速撮像モードの本装置の出力データの画素と
の対応を示す図である。
【図8】図7のデータのビット配置を示す図である。
【図9】高速撮像モードの処理の一例を示した図であ
る。
【図10】高精細撮像モードの出力データの画素との対
応を示す図である。
【図11】色フィルタの異なる配置例を示す図である。
【図12】図5のデータの別のビット配置を示す図であ
る。
【図13】図7のデータの別のビット配置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…カメラ部、2…フレームグラバボード、3…パーソ
ナルコンピュータ、4…モニタ、5…キーボード、6…
マウス、11…固体撮像素子、12…市松状色フィル
タ、15…A/D変換器、22…LUT回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素をマトリクス状に配列して構
    成された固体撮像素子の各画素にR、G、B三原色の各
    色フィルタのうち一色を対応させて配置することにより
    カラー画像を撮像し、得られた画像信号をデジタル信号
    として出力する単板式デジタル出力カラービデオカメラ
    において、 前記各色フィルタは、m、nを任意の整数とするとき、
    位置(m−1、n−1)、(m、n−1)、(m−1、
    n)、(m、n)の2行2列の4画素のうちいずれか一
    つに必ずRGB3色のそれぞれの色フィルタが配置され
    ており、 前記固体撮像素子の各画素の出力を所定のビット数の第
    1の画像デジタル信号値に変換するデジタル変換器と、 前記第1の画像デジタル信号値に、当該4画素中での画
    素位置あるいは該画素に対応する色フィルタの種別を表
    す位置信号を付加して出力する位置信号付加回路と、 第1の撮影モード時に、予め設定されたRGB各色のデ
    ジタル信号値を所定形式で配列し、各色のデジタル信号
    値のうち前記4画素中に2個割り当てられている色フィ
    ルタに対応する色のデジタル信号値の最上位ビットを0
    に設定した第2のデジタル信号値を前記位置信号付加回
    路から出力されたデジタル信号値に対応させて出力する
    ルックアップテーブル回路と、 前記第1の撮影モード時には、前記4画素それぞれの第
    2のデジタル信号値を加算して位置(m、n)の画素の
    デジタル画像信号として出力し、第2の撮影モード時に
    は、当該画素に欠落している色信号情報を近傍画素の色
    信号情報から補間したうえで当該画素の画像信号として
    出力する補間回路と、 を備えていることを特徴とする単板式デジタル出力カラ
    ービデオカメラ。
  2. 【請求項2】 複数の画素をマトリクス状に配列して構
    成された固体撮像素子の各画素にR、G、B三原色の各
    色フィルタのうち一色を対応させて配置することにより
    カラー画像を撮像し、得られた画像信号をデジタル信号
    として出力する単板式デジタル出力カラービデオカメラ
    において、前記各色フィルタは、m、nを任意の整数と
    するとき、位置(m−1、n−1)、(m、n−1)、
    (m−1、n)、(m、n)の2行2列の4画素のうち
    いずれか一つに必ずRGB3色のそれぞれの色フィルタ
    が配置されており、 前記固体撮像素子の各画素の出力を所定のビット数の第
    1の画像デジタル信号値に変換するデジタル変換器と、 前記第1の画像デジタル信号値に、当該4画素中での画
    素位置あるいは該画素に対応する色フィルタの種別を表
    す位置信号を付加して出力する位置信号付加回路と、 第1の撮影モード時に、前記位置信号付加回路から出力
    されたデジタル信号値に対応させて、予め設定されたR
    GB各色のデジタル信号値を所定形式で配列し、このう
    ち前記4画素のうち2個割り当てられている色フィルタ
    に対応する画素のうち一方の画素については、RGB各
    色のデジタル信号値を全て0に設定した第2のデジタル
    信号値を出力するルックアップテーブル回路と、 前記第1の撮影モード時には、前記4画素それぞれの第
    2のデジタル信号値を加算して位置(m、n)の画素の
    デジタル画像信号として出力し、第2の撮影モード時に
    は、当該画素に欠落している色信号情報を近傍画素の色
    信号情報から補間したうえで当該画素の画像信号として
    出力する補間回路と、 を備えていることを特徴とする単板式デジタル出力カラ
    ービデオカメラ。
  3. 【請求項3】 前記4画素のうち2画素にGの色フィル
    タが割り当てられていることを特徴とする請求項1ある
    いは2に記載の単板式デジタル出力カラービデオカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 前記ルックアップテーブル回路は、前記
    第2の撮影モード時に、前記第1のデジタル信号値に対
    応させて、各画素の輝度を表す第3のデジタル信号値を
    出力し、前記補間回路はこの第3のデジタル信号値を入
    力値とすることを特徴とする請求項1あるいは2に記載
    の単板式デジタル出力カラービデオカメラ。
  5. 【請求項5】 前記ルックアップテーブル回路は、第1
    のデジタル信号値に対応する第2および第3のデジタル
    信号値のセットを複数保持しており、出力する第2およ
    び第3のデジタル信号値のセットの切り替えが可能であ
    ることを特徴とする請求項1、2あるいは4のいずれか
    に記載の単板式デジタル出力カラービデオカメラ。
  6. 【請求項6】 前記ルックアップテーブル回路は、第1
    のデジタル信号値に対応する第2および第3のデジタル
    信号値のセットを外部からの指示により書き換え可能で
    あることを特徴とする請求項1、2あるいは4のいずれ
    かに記載の単板式デジタル出力カラービデオカメラ。
JP10047984A 1998-02-27 1998-02-27 単板式デジタル出力カラービデオカメラ Pending JPH11252575A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10047984A JPH11252575A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 単板式デジタル出力カラービデオカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10047984A JPH11252575A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 単板式デジタル出力カラービデオカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11252575A true JPH11252575A (ja) 1999-09-17

Family

ID=12790591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10047984A Pending JPH11252575A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 単板式デジタル出力カラービデオカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11252575A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014027535A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Hamamatsu Photonics Kk 固体撮像装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014027535A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Hamamatsu Photonics Kk 固体撮像装置
US9451194B2 (en) 2012-07-27 2016-09-20 Hamamatsu Photonics K.K. Solid-state imaging device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3268891B2 (ja) 内視鏡撮像装置
JP2004023279A (ja) 半導体装置、携帯端末システムおよびセンサモジュール
JP2005012692A (ja) 画像信号処理装置
US6967660B2 (en) Image processing apparatus and image processing system
JP3902525B2 (ja) 画像信号処理装置
JP2004336608A (ja) 画像データの変換方法および変換回路と、電子カメラ
US8482438B2 (en) Data processing device and data processing method
US7499597B2 (en) Image processing device
JP2004193911A (ja) 画像処理装置および画像処理方法、デジタルスチルカメラ
KR100719988B1 (ko) 화상 신호 처리 장치
JP4922545B2 (ja) 資料提示装置およびその画像処理方法
JPH11252575A (ja) 単板式デジタル出力カラービデオカメラ
JP3123415B2 (ja) 単板カラー固体撮像装置
JPH11252576A (ja) カラー画像データ処理方法
JP2000354193A (ja) カメラシステムおよび映像信号処理方法
JP4132264B2 (ja) 画像信号処理回路
JP2004193970A (ja) 画像データ処理装置
JP3490865B2 (ja) 電子内視鏡
US6266101B1 (en) Y/C separator
JP2003348442A (ja) テレビジョンカメラ装置
JP3059920B2 (ja) 撮像装置
JPH08149361A (ja) デジタルカメラ
JP2004228775A (ja) フレーム変換方法、フレーム変換回路および電子カメラ
JP2003244714A (ja) 画像処理装置及びデジタルスチルカメラ
JP2004153848A (ja) 画像入力装置の画像処理回路