JPH1125249A - 磁気記録カード、磁気記録カードの使用方法、磁気記録カード用情報読取装置および磁気記録カードの情報読取方法 - Google Patents

磁気記録カード、磁気記録カードの使用方法、磁気記録カード用情報読取装置および磁気記録カードの情報読取方法

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JPH1125249A
JPH1125249A JP9181623A JP18162397A JPH1125249A JP H1125249 A JPH1125249 A JP H1125249A JP 9181623 A JP9181623 A JP 9181623A JP 18162397 A JP18162397 A JP 18162397A JP H1125249 A JPH1125249 A JP H1125249A
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magnetic
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JP9181623A
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Inventor
Tetsuya Saito
哲也 齊藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽造・変造を容易且つ確実に検出することが
できる磁気記録カードを提供する。 【解決手段】 複数個のコンデンサ106a〜106d
と少なくとも1個のコイル102とを有し、これらのコ
ンデンサ106a〜106dを並列接続する配線パター
ンの一部108a〜108dをパンチ穴によって切断し
て合成キャパシタンスを変化させることにより共振無線
周波数が変化する無線共振回路110を、磁気記録カー
ド内に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気記録カー
ド、磁気記録カードの使用方法、磁気記録カード用情報
読取装置および磁気記録カードの情報読取方法に関する
ものであり、より詳細には、例えばプリペイドカード等
の磁気記録カードの変造・偽造を防止する技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録カードの一種として、P
ETカードと呼ばれるものが知られている。これは、P
ETすなわちポリエチレンテレフタレートを基材とする
カードを指しており、例えば昭和57年に発売されて以
来急激に普及したテレフォンカード等に代表されるプリ
ペイドカードとして使用されている。プリペイドカード
とは、カード内に設けられた磁性体層に利用可能な金銭
情報を記録しておき、使用するごとにその金銭情報を減
額していくことができるカードである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以下、従来の磁気記録
カードについて、このプリペイドカードを例に採って説
明する。
【0004】プリペイドカードは、平成2年から4年に
かけてJIS規格(JIS−X6311,6312,6
313,6314)が制定されたが、それ以前にカード
端末機メーカーが個々の規格でカード端末機を開発・商
品化していたため、端末機メーカーごとの個別規格が多
数存在している。
【0005】プリペイドカードの基材としては、PET
が使用されているものがほとんどである。これは、PE
Tが、高い強度と剛性とを持ち、耐熱性にも優れている
からである。
【0006】図17は、従来のプリペイドカードの構成
例を示す断面図である。
【0007】同図に示したように、PETで形成された
基材1701の表面側には、図柄等を印刷した印刷層1
702とこの印刷層1702の表面を保護する保護層1
703とが形成されている。一方、この基材1701の
裏面側には、磁気記録を行うための磁性体層1704
と、この磁性体層1704を隠蔽する隠蔽層1705
と、図柄等を印刷した印刷層1706とこの印刷層17
06の表面を保護する保護層1707とが形成されてい
る。
【0008】ここで、このような従来のプリペイドカー
ドの外形寸法は大きく二種類に分かれ、テレホンカード
に代表されるクレジットカードサイズ(いわゆるJIS
サイズ;54.0×85.6mm)とオレンジカードに
代表される定期券サイズ(いわゆるサイバネ規格;5
7.5×85.0mm)とがある。前者は主として流通
系のプリペイドカードとして使用され、後者は主として
交通系のプリペイドカードとして使用されている。
【0009】また、基材1701の厚さも大きく二種類
に分かれており、テレフォンカードでは0.188mm
厚ベースであるが、他のほとんどのプリペイドカードは
0.25mm厚ベースである。また、これらの厚さの基
材1701に各層1702〜1707を形成したときの
全体の厚さは、それぞれ0.21mmおよび0.27m
m程度になる。
【0010】このようなプリペイドカードの物理的特性
の規格については、各端末機メーカーごと或いは各端末
機の機種ごとに、引張強さ、衝撃強さ、耐折強さ、反
り、剥離性、耐熱性、耐寒性、加熱伸縮性、耐薬品浸漬
性、粘着性、耐湿性、光透過濃度、毒性、耐久性等の各
項目について細かく規定されている。
【0011】磁性体層1704は、クレジットカードや
キャッシュカードでは基材に磁気ストライプを張り付け
ているのに対し、プリペイドカードでは基材1701の
全面に磁気コーティングを施すことによって形成してい
る(図17参照)。そして、この磁性体層1704の表
面はシルバー層等の隠蔽層1705で隠蔽されているの
で、磁性体層1704を直接目視することはできない。
【0012】この磁性体層1704の磁気特性として
は、磁性体の特性を規定する静磁気特性と、磁気ヘッド
をとおして電気信号を磁気記録に変換し或いは磁気記録
を電気信号に変換したりする変換特性とに大別される
が、これらの諸特性も端末機メーカーごとに規定されて
いる。
【0013】かかる磁気特性の中でもっとも重要な特性
は、静磁気特性の中の抗磁力特性である。これは、磁性
体層1704が外部磁界に対して有する一種の抵抗力の
ことであるが、この値が高いほど磁性体層1704が優
れているといえる。この抗磁力は、クレジットカードや
キャッシュカード等では650[/Oe](エルステッ
ド)であるのに対し、プリペイドカードは一般に175
0[/Oe]または750[/Oe]である。一般のプ
リペイドカードでは、このように抗磁力が優れているこ
とにより、普通の磁石が触れても金額データ等の需要な
情報が壊れることはない。
【0014】このように、磁気書き換えが可能で適当な
記憶容量や強度を持つプリペイドカードは、その製造上
のコストも安く抑えられ、生産ロット等によって異なる
ものの単価も100円を切るようになっており、売り切
り・使い捨て可能なプリペイドカードとしてのテレフォ
ンカードの普及を発端に、他のプリペイドカード産業へ
も広がりを見せている。
【0015】一方、従来、無線共振タグと称されるもの
が知られている。この無線共振タグは、検出機を用い
て、無線により、非接触で存在を検出することができる
ように構成されている。従って、この無線共振タグを物
品に貼付けするなどして一体化することにより、その物
品の存在を検出機で検出することができる。
【0016】図18は、この無線共振タグに設けられた
回路(以下「無線共振回路」と記す)の構造を概念的に
示しており、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A
断面図である。また、図19は、図18に示した回路パ
ターンの等価回路を示す回路図である。
【0017】図18において、基板1801はプラスチ
ックフィルムやガラスエポキシなどの材料で形成されて
いる。そして、この基板1801の両面には、アルミニ
ウムや半田メッキ等により、回路パターン1802,1
803,1804が形成されている。ここで、基板18
01の表面側には、中央部に矩形の第1のコンデンサ用
電極パターン1802が形成され、その周囲にはコイル
パターン部1804が渦巻状に形成されている。また、
基板1801の裏面側には、上述の第1のコンデンサ用
電極パターン1802に対向させて、第2のコンデンサ
用電極パターン1803が形成されている。さらに、コ
イルパターン部1804と第2のコンデンサ用電極パタ
ーン1803とは、基板1801に設けられた配線接続
用の貫通穴1801aを介して電気的に接続されてい
る。
【0018】そして、第1のコンデンサ用電極パターン
1802、第2のコンデンサ用電極パターン1803お
よび基板1801によって図19に示したコンデンサ1
901が構成され、また、コイルパターン部1804に
よって図19に示したコイル1902が構成されてい
る。一方、図19の抵抗1903は、コイルパターン部
1804の抵抗分で構成されているが、非常に小さい値
をとるので無視してもよい。このため、無線共振回路
は、図19に示したようなコイル1902、コンデンサ
1901および抵抗1903の直列接続で表されるが、
回路動作的にはコイル1902とコンデンサ1901の
並列共振回路として扱われる。
【0019】図20は、この無線共振回路に流れる電流
と周波数との関係を示すグラフであり、縦軸は電流、横
軸は無線周波数を示している。
【0020】同図からわかるように、この無線共振回路
では、外部より電磁誘導によって印加される無線周波数
がf=f0 のとき無線共振回路の並列共振回路を流れる
交流電流Iが最大電流I0 になる。このときの無線周波
数f0 は共振周波数と呼ばれ、下式(1)で与えられ
る。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、Lはコイル1902のインダクタ
ンス、Cはコンデンサ1901のキャパシタンスであ
る。
【0023】また、無線共振回路が共振状態となったと
き(すなわち共振周波数f0 が印加されたとき)には、
外部から無線による共振周波数の印加が無くなった後
も、並列共振回路内に流れる交流電流は、自然減衰する
まで流れ続ける。
【0024】この特性を利用することにより、上述した
ように無線共振回路の存在を無線により非接触で検出す
ることが可能となる。
【0025】図21は、このような検出を行うシステム
を示す概念図である。また、図22は、図21に示した
システムの動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【0026】図21において、(A)は無線共振回路2
110に検出機2120が共振周波数f0 の励振波を印
加する場合を示しており、(B)は無線共振回路211
0が発振する共振周波数f0 を検出機2120で検出す
る場合を示している。
【0027】励振波発生時には、ホストコンピュータ
(図示せず)から検出起動命令を受けた制御部2121
は、励振波発生回路2122に対して出力する励振波発
生指示信号を、t1 秒間だけオンにする(図22参
照)。励振波発生回路2122は、励振波発生指示信号
がオンの間、励振用アンテナコイル2123に励振波発
生電流を流す。これによって、この励振用アンテナコイ
ル2123には周波数f0 の交流磁界が発生し、この交
流磁界の電磁誘導により無線共振回路2110には周波
数f0 の共振電流Iが流れる。その後、励振波発生指示
信号がオンになってからt1 秒経過してこの励振波発生
指示信号がオフすると、励振波発生電流が流れなくなる
が、無線共振回路2110内の共振電流は自然減衰する
まで流れ続ける。そして、この共振電流Iにより、無線
共振回路2110が交流磁界を発生させる。
【0028】続いて、共振波検出時には、制御部212
1は、共振波検出回路2124に対して出力する共振波
検出指示信号を、t3 秒間だけオンにする。なお、この
共振波検出指示信号をオンにするタイミングが早すぎる
と上述の励振用アンテナコイル2123から発生した交
流磁界を検出用アンテナコイル2125が直接検出して
しまうおそれがあるので、励振波発生指示信号がオフし
てから共振波検出指示信号がオンするまでに一定の間隔
2 を設ける。無線共振回路2110が、検出用アンテ
ナコイル2125に近づくと、この無線共振回路211
0が発生させる交流磁界による電磁誘導のために、検出
用アンテナコイル2125に交流電圧が誘起される。共
振波検出回路2124は、上述の共振波検出指示信号が
オンすると、この交流電圧を検出する(図22参照)。
そして、検出した交流電圧の電圧値がスレッショルド電
圧よりも大きくなると、制御部2121に対して共振波
検出信号を出力する。
【0029】このようにして、無線共振回路2110の
存在を検出することができるので、例えば商店やレンタ
ルショップでの商品の万引き防止等に使用されている。
また、共振周波数f0 が異なる複数種類の無線共振回路
2110を使用することにより、例えば物流における荷
物の仕分けや商店における商品のレジ入力や在庫管理等
の自動化に利用されている。
【0030】ここで、上述したような構成の磁気記録カ
ード(図17参照)では、データの書き換えやデータの
切り貼りによってカードを偽造・変造して使用する不正
使用が可能であるという欠点があった。特に、テレフォ
ンカードにおいては、発行枚数が非常に多く、無人管理
の公衆電話で使用されるために不正使用が行われやすい
環境となっているため、使用済みテレフォンカードに対
するデータの書き換えや切り貼りによって作られた変造
カードの使用が社会問題にまでなっている。
【0031】この種の磁気記録カードのデータの書き換
えは、専用の磁気書込器が使用されていると考えられて
おり、比較的容易に磁気データの書き換えが行えると思
われている。また、パンチ穴は、利用者にとっての残度
数確認の目安となると同時にカード使用時に磁気データ
と照らし合わせることによって度数チェックにも使用さ
れているが、テープを貼り付けることによって容易に変
造できるという欠点がある。
【0032】さらに、テレフォンカードの磁気データ
は、磁性体層1704(図17参照)の一部のみを使用
しているため、他のテレフォンカードや他の種類の磁気
記録カードから切り取った切片を使用済みテレフォンカ
ードの度数データ記録領域に貼り付けたようなものでも
不正使用ができるという欠点もあった。
【0033】
【課題を解決するための手段】
(1)第1の発明に係る磁気記録カードは、情報を記憶
するための磁性体層を基板上に少なくとも形成してなる
磁気記録カードに関するものである。
【0034】そして、基板上またはこの基板上に形成さ
れたいずれかの層の上に、パンチ穴によって一部を削除
することで共振無線周波数が変化する磁気情報監視用無
線共振回路が形成されたことを特徴とする。
【0035】このような構成によれば、磁気記録カード
にパンチ穴を設けたときに共振無線周波数が変化する
が、この共振無線周波数はテープを貼るなどしても変更
することができないので、変造使用を困難なものとする
ことができる。
【0036】(2)第2の発明に係る磁気記録カードの
使用方法は、情報を記憶するための磁性体層を基板上に
少なくとも形成してなり、基板上またはこの基板上に形
成されたいずれかの層の上にパンチ穴によって一部を削
除することで共振無線周波数が変化する磁気情報監視用
無線共振回路が形成された磁気記録カードの使用方法に
関するものである。
【0037】そして、この磁気記録カードが使用される
度に磁性体層に記憶された磁気情報を減数または増数
し、この磁気情報が所定の情報値に達した場合にパンチ
穴を形成して共振無線周波数を変化させることを特徴と
する。
【0038】このような方法によれば、磁気情報が不正
に書き換えられたとしても無線共振周波数の値によって
不正の有無をチェックすることができる。
【0039】(3)第3の発明に係る磁気記録カード用
情報読取装置は、情報を記憶するための磁性体層を基板
上に少なくとも形成してなり、基板上またはこの基板上
に形成されたいずれかの層の上にパンチ穴によって一部
を削除することで共振無線周波数が変化する磁気情報監
視用無線共振回路が形成された磁気記録カードから記録
情報を読み取る磁気記録カード用情報読取装置に関する
ものである。
【0040】そして、磁気記録カードに対して複数種類
の励振周波数を出力する励振手段と、この励振手段が出
力した複数種類の励振周波数のいずれかに共振して磁気
情報監視用無線共振回路が出力した共振無線周波数を検
出する無線周波数読取手段と、磁気記録カードの磁性体
層から記録情報を読み取る磁気情報読取手段と、無線周
波数読取手段が出力した共振無線周波数と磁気情報読取
手段が出力した記録情報とを入力して、この記録情報の
正偽を判断する判断手段とを備えたことを特徴とする。
【0041】このような構成によれば、磁気情報が不正
に書き換えられたとしても無線共振周波数の値によって
不正の有無をチェックすることができる。
【0042】(4)第4の発明に係る磁気記録カード用
情報読取装置は、情報を記憶するための磁性体層を基板
上に少なくとも形成してなり、基板上またはこの基板上
に形成されたいずれかの層の上にパンチ穴によって一部
を削除することで共振無線周波数が変化する磁気情報監
視用無線共振回路とパンチ穴が形成されない領域に設け
られた共振周波数監視用無線共振回路とが設けられた磁
気記録カードから記録情報を読み取る磁気記録カード用
情報読取装置に関するものである。
【0043】そして、磁気記録カードに対して磁気情報
監視用無線共振回路に対応する複数種類の第1の励振周
波数と共振周波数監視用無線共振回路に対応する少なく
とも一種類の第2の励振周波数とを出力する励振手段
と、この励振手段が出力した第1の励振周波数のいずれ
かに共振して磁気情報監視用無線共振回路が出力した第
1の共振無線周波数と第2の励振周波数に共振して共振
周波数監視用無線共振回路が出力した第2の共振無線周
波数とを検出する無線周波数読取手段と、磁気記録カー
ドの磁性体層から記録情報を読み取る磁気情報読取手段
と、無線周波数読取手段が出力した第2の共振無線周波
数を入力して第1の励振周波数の正偽を判断する第1の
判断手段と、第1の共振無線周波数と磁気情報読取手段
が出力した記録情報とを入力してこの記録情報の正偽を
判断する第2の判断手段とを備えたことを特徴とする。
【0044】このような構成によれば、磁気記録カード
に外部からコンデンサ等を接続して第1の共振無線周波
数を変化させても、第2の共振無線周波数の検出によっ
てこの変化を知ることができるので、磁気情報の不正書
き換えの有無だけでなく、無線共振周波数の不正変更の
有無もチェックすることができる。
【0045】(5)第5の発明に係る磁気記録カードの
情報読取方法は、情報を記憶するための磁性体層を基板
上に少なくとも形成してなり、基板上またはこの基板上
に形成されたいずれかの層の上にパンチ穴によって一部
を削除することで共振無線周波数が変化する磁気情報監
視用無線共振回路が形成された磁気記録カードから記録
情報を読み取る磁気記録カードの情報読取方法に関する
ものである。
【0046】そして、磁気記録カードに対して複数種類
の励振周波数を励振手段から出力する第1過程と、この
第1過程で励振手段が出力した複数種類の励振周波数の
いずれかに共振して磁気情報監視用無線共振回路が出力
した共振無線周波数を無線周波数読取手段で検出する第
2過程と、磁気記録カードの磁性体層から記録情報を磁
気情報読取手段で読み取る第3過程と、無線周波数読取
手段が出力した共振無線周波数と磁気情報読取手段が出
力した記録情報とを入力して、この記録情報の正偽を判
断手段で判断する第4過程とを備えたことを特徴とす
る。
【0047】このような方法によれば、磁気情報が不正
に書き換えられたとしても無線共振周波数の値によって
不正の有無をチェックすることができる。
【0048】(6)第6の発明に係る磁気記録カードの
情報読取方法は、情報を記憶するための磁性体層を基板
上に少なくとも形成してなり、基板上またはこの基板上
に形成されたいずれかの層の上にパンチ穴によって一部
を削除することで共振無線周波数が変化する磁気情報監
視用無線共振回路とパンチ穴が形成されない領域に設け
られた共振周波数監視用無線共振回路とが設けられた磁
気記録カードから記録情報を読み取る磁気記録カードの
情報読取方法に関するものである。
【0049】そして、磁気記録カードに対して磁気情報
監視用無線共振回路に対応する複数種類の第1の励振周
波数と共振周波数監視用無線共振回路に対応する少なく
とも一種類の第2の励振周波数と励振手段から出力する
第1過程と、この励振手段が出力した第1の励振周波数
のいずれかに共振して磁気情報監視用無線共振回路が出
力した第1の共振無線周波数と第2の励振周波数に共振
して共振周波数監視用無線共振回路が出力した第2の共
振無線周波数とを無線周波数読取手段で検出する第2過
程と、磁気記録カードの磁性体層から記録情報を磁気情
報読取手段で読み取る第3過程と、無線周波数読取手段
が出力した第2の共振無線周波数を入力して第1の励振
周波数の正偽を第1の判断手段で判断する第4過程と、
第1の共振無線周波数と磁気情報読取手段が出力した記
録情報とを入力してこの記録情報の正偽を第2の判断手
段で判断する第5過程とを備えたことを特徴とする。
【0050】このような方法によれば、磁気記録カード
に外部からコンデンサ等を接続して第1の共振無線周波
数を変化させても、第2の共振無線周波数の検出によっ
てこの変化を知ることができるので、磁気情報の不正書
き換えの有無だけでなく、無線共振周波数の不正変更の
有無もチェックすることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分
の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解でき
る程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説
明する数値的条件は単なる例示にすぎないことを理解さ
れたい。
【0052】第1の実施の形態 以下、この発明の第1の実施の形態について説明する。
【0053】図1は、この実施の形態に係る磁気記録カ
ードに形成された磁気情報監視用無線共振回路の構成を
概念的に示す図であり、(A)は平面図、(B)は
(A)のA−A断面図である。なお、図1(A)におい
ては、基材101の表面側に設けられた各構成部は実線
で示し、裏面側に設けられた各構成部は点線で示してい
る。
【0054】同図に示したように、この磁気記録カード
100において、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)製の基材101の表面側には、渦巻状のコイルパタ
ーン102と、このコイルパターン102の外側の端部
に接続された矩形の第1のコンデンサ用電極パターン1
03とが形成されている。一方、基材101の裏面側に
は、スルーホール104を介してコイルパターン102
の内側の端部に接続された配線パターン105と、第1
のコンデンサ用電極パターン103と対向するように配
置され且つ4分割して形成された矩形の第2のコンデン
サ用電極パターン106a,106b,106c,10
6dとが形成され、さらに、配線パターン105と各第
2のコンデンサ用電極パターン106a〜106dとを
電気的に接続する配線パターン107a,107b,1
07c,107dがそれぞれ形成されている。これらの
配線パターン107a〜107dは、それぞれ、パンチ
穴形成領域108a,108b,108c,108dを
通過するように形成されている。そして、これらの各パ
ターン102〜105,106a〜106d,107a
〜107dにより、磁気情報監視用の無線共振回路が構
成されている。
【0055】ここで、この無線共振回路を形成する各パ
ターン102〜105,106a〜106d,107a
〜107dは、例えば基材101の表面及び裏面に厚さ
数十μm程度のアルミ箔を貼り合わせた後にエッチング
処理でパターン形成を行うことにより、得ることができ
る。
【0056】図2は、図1に示した無線共振回路の等価
回路図である。
【0057】図2において、コイル202は、図1に示
したコイルパターン102によって構成されている。ま
た、コンデンサ206a,206b,206c,206
dは、それぞれ、図1に示した第1のコンデンサ用電極
パターン103、第2のコンデンサ用電極パターン10
6a〜106dおよび両電極パターンの間の領域の基材
101によって構成されている。さらに、スイッチ20
7a,207b,207c,207dは、図1に示した
配線パターン107a〜107dに形成されるパンチ穴
に相当する。すなわち、パンチ穴を形成していないとき
はスイッチ207a〜207dの閉状態に相当し、パン
チ穴を形成した後はスイッチ207a〜207dの開状
態に相当する。
【0058】図1および図2に示したような構成の磁気
記録カードによれば、パンチ穴形成領域108a〜10
8dにパンチ穴を形成して配線パターン107a〜10
7dの一部を切断することにより、合成キャパシタンス
を変更設定することができる。そして、これにより、こ
の磁気記録カードの共振周波数f0 を変更設定すること
ができるので(上式(1)参照)、後述するようにして
共振周波数f0 と磁気記録情報とを比較することにより
パンチ穴数を検出することができる。
【0059】すなわち、この実施の形態では、図8
(A)に示したように、パンチ穴が全く形成されていな
い場合(すなわち配線パターン107a〜107dがま
ったく切断されていない場合)は共振周波数f0 =f1
となり、パンチ穴が1個の場合(すなわち配線パターン
107aのみが切断された場合)はf0 =f2 となり、
パンチ穴が2個の場合(すなわち配線パターン107
a,107bが切断された場合)はf0 =f3 となり、
パンチ穴が3個の場合(すなわち配線パターン107
a,107b,107cが切断された場合)はf0 =f
4 となるものとする。なお、パンチ穴が4個形成された
場合は、配線パターン107a〜107dはすべて切断
されるので、無線共振回路は動作せず、したがって共振
周波数f0 は発生しない。
【0060】図3は、この実施の形態に係る磁気記録カ
ード用情報読取装置のシステム構成を概念的に示す図で
ある。
【0061】この磁気記録カード用情報読取装置300
は、励振部310、無線周波数読取部320、磁気情報
読取部330、制御部340および判断部350を備え
ている。
【0062】励振部310は、4種類の周波数f1 ,f
2 ,f3 ,f4 をそれぞれ出力する発振回路311a,
311b,311c,311dおよびこれらの4種類の
周波数の信号を順次切り換えて出力するためのスイッチ
311e,311f,311g,311hとを有する励
振周波数発振回路311と、この励振周波数発振回路3
11が出力した周波数信号を電流増幅する電流増幅回路
312と、この電流増幅回路312から入力した周波数
信号に応じた励振周波数の電磁波を放射する励振用アン
テナコイル313とを備えている。ここで、励振用周波
数発振回路311が出力する信号の周波数(従って励振
用アンテナコイル313の出力周波数)f1 ,f2 ,f
3 ,f4 は、磁気記録カード100(図3では図示せ
ず)の4種類の共振周波数f1 ,f2 ,f3 ,f4 (図
8(A)参照)とリンクするように設定されている。
【0063】一方、無線周波数読取部320は、磁気記
録カード100から放射される共振周波数の電磁波を検
波するための検波用アンテナコイル321と、この検波
用アンテナコイル321に誘起される交流電圧を増幅す
る電圧増幅回路322と、この電圧増幅回路322の出
力信号から周波数f1 ,f2 ,f3 ,f4 に該当するも
ののみをピックアップするためのバンドパスフィルタ3
23a,323b,323c,323dを有する共振周
波数検出回路323を備えている。ここで、バンドパス
フィルタ323aは周波数f1 の交流電圧信号のみを通
過させ、バンドパスフィルタ323bは周波数f2 の交
流電圧信号のみを通過させ、バンドパスフィルタ323
cは周波数f3 の交流電圧信号のみを通過させ、バンド
パスフィルタ323dは周波数f4 の交流電圧信号のみ
を通過させるように構成されている。
【0064】磁気情報読取部330は、磁気情報を読み
取るための磁気ヘッド331と、この磁気ヘッド331
が磁気記録カード100から読み取った磁気記録情報を
電気信号として出力する磁気ヘッド用回路332とを備
えている。
【0065】制御部340は、励振周波数発振回路31
1のスイッチ311e〜311hの開閉を制御するほ
か、各構成部310〜340の動作を制御し、また、無
線周波数読取部320による共振無線周波数の検出の有
無を判断部350に送る。
【0066】判断部350は、制御部340から入力し
た無線周波数読取部320が出力した周波数信号と磁気
情報読取部330が出力した磁気記録情報とを入力し
て、この記録情報の正偽を判断する。
【0067】次に、図3に示した磁気記録カード用情報
読取装置300の動作について、図4〜図7のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0068】まず、磁気記録カード100が磁気記録カ
ード用情報読取装置300内に挿入されると、この磁気
記録カード100は図示しない搬送手段により励振用ア
ンテナコイル313の近傍まで搬送される。そして、図
示しないホストコンピュータからの命令により、制御部
340は、励振周波数発信回路311のスイッチ311
eを閉じる。これにより、励振周波数発振回路311か
ら周波数f1 の電流信号が出力され、電流増幅回路31
2で増幅される。そして、周波数f1 の電磁波が、励振
用アンテナコイル313から放射される(S401)。
【0069】これにより、磁気記録カード100の無線
共振回路110には周波数f1 の交流電流が励起され
る。そして、この周波数f1 が無線共振回路110の共
振周波数f0 (上式(1)参照)と一致すれば、この無
線共振回路110のLC並列ループ回路内に周波数f1
の共振電流が発生する。この共振電流は、励振用アンテ
ナコイル313からの電磁波の放射から所定時間t1
経過すると安定し、励振用アンテナコイル313からの
電磁波の放射が終了してからも自然減衰するまで流れ続
ける。そして、この共振電流により無線共振回路110
内に交流磁界が発生し、共振周波数f1 の電磁波を放出
する。一方、励振用アンテナコイル313によって放射
される電磁波の周波数f1 が共振周波数f0 と一致しな
い場合は電磁波を放射しても共振電流は流れず、このた
め無線共振回路110は電磁波を放射しない。
【0070】制御部340は、励振用アンテナコイル3
13からの電磁波の放射を開始した後(上述のS40
1)、この放射開始からの経過時間を計測する(S40
2)。そして、この経過時間が上述の所定時間t1 に達
すると、スイッチ311eを開き、励振用アンテナコイ
ル313からの電磁波の放射を終了させる(S40
3)。
【0071】続いて、制御部340は、励振用アンテナ
コイル313が電磁波の放射を終了してからの経過時間
の計測を開始する(S404)。そして、この経過時間
が所定時間t2 に達すると、磁気記録カード100の無
線共振回路110が共振周波数f1 の電磁波を放射して
いるか否かの検出を開始する。ここで、励振用アンテナ
コイル313が電磁波の放射を終了してから無線共振回
路110の放射電磁波の有無の検出を開始するまでの間
に所定時間t2 の間隔をおくこととしたのは、直接励振
用アンテナコイル313が放射した電磁波を検出用アン
テナコイル321が受信してしまうことによる誤検出を
防止するためである。
【0072】無線共振回路110による電磁波放射の有
無を検出する際には、制御部340は、共振周波数検出
回路323の出力信号の監視を開始する(S405)と
共に、監視時間の計測を開始する(S406)。ここ
で、磁気記録カード100が周波数f1 の電磁波を放射
している場合(すなわち、この周波数f1 が無線共振回
路110に設定された共振周波数f0 と一致する場合)
は、この電磁波は検出用アンテナコイル321で受信さ
れて電圧増幅回路322で増幅され、周波数f1の交流
電圧信号として共振周波数検出回路323に入力され
る。そして、この共振周波数検出回路323を介して、
制御部340に取り込まれる。
【0073】図8(B)において、821,822,8
23,824は、それぞれ、バンドパスフィルタ323
a,323b,323c,323dの帯域幅を示してい
る。同図に示したように、共振周波数f0 =f1 の場合
(すなわちパンチ穴がまったく形成されていない場合)
には、この周波数f1 の交流電圧信号は帯域幅821
(すなわちバンドパスフィルタ323a)を通過して制
御部340に送られる。また、パンチ穴形成領域108
aにパンチ穴が形成された場合には共振周波数f0 がf
1 からf2 にシフトするが、この場合には、交流電圧信
号は帯域幅822(すなわちバンドパスフィルタ323
b)を通過して制御部340に送られる。同様に、共振
周波数f0 がf3 ,f4 の場合には、交流電圧信号は帯
域幅823,824(すなわちバンドパスフィルタ32
3c,323d)を通過して制御部340に送られる。
【0074】ここでは交流電圧信号の周波数はf1 なの
で、この交流電圧信号はバンドパスフィルタ323aを
通過して制御部340に検出される。一方、磁気記録カ
ード100が周波数f1 の電磁波を放射していない場合
や他の周波数のノイズが受信された場合は、制御部34
0は交流電圧信号を入力しない。
【0075】制御部340は、監視時間がt3 に達して
も交流電圧信号を入力しない場合は、無線共振回路11
0の共振周波数f0 がf1 に一致しないと判断して、S
501以降の処理(図5参照)を実行する。一方、監視
時間がt3 に達する前に交流電圧信号を入力した場合に
は、この入力信号が周波数f1 のノイズによるものでな
いかどうかの確認動作を行う(S407〜S411)。
【0076】この確認動作においては、まず、確認回数
を示す変数nに1を代入し(S407)、所定時間t4
だけ待機した後(S408)で交流電圧信号の有無をチ
ェックする(S409)。このとき、制御部340に交
流電圧信号が入力されていなければ、周波数f1 の入力
信号はノイズによるものであると判断して、S501以
降の処理を実行する。一方、交流電圧信号が入力されて
いるときは、確認回数nに1を加算したのち(S41
0)、このnがn0 に達しているか否かをチェックする
(S411)。そして、確認回数nがn0 に達していれ
ば無線共振回路110が電磁波放射を行っていると判断
し、達していなければS408〜S410を繰り返す。
従って、無線共振回路110が電磁波の放射を行ってい
ると判断されるのは、n0 回の確認動作すべてにおいて
制御部340が交流電圧信号を入力した場合のみであ
る。
【0077】ここで、上述したように、無線共振回路1
10の共振周波数f0 がf1 に一致するのは磁気記録カ
ードにパンチ穴がまったく形成されていない場合なの
で、f0 がf1 に一致すると判断した場合には制御部3
40は「パンチ穴無し」との検出結果を判断部350に
送る(S412)。
【0078】次に、S406またはS409において無
線共振回路110の共振周波数f0がf1 に一致しない
と判断した場合の処理について説明する。この場合に
は、制御部340は、まず、S501〜S512の処理
により、共振周波数f0 がf2に一致するか否かを判断
する。
【0079】かかる処理においては、まず、制御部34
0が、励振周波数発信回路311のスイッチ311fを
閉じて励振用アンテナコイル313から周波数f2 の電
磁波の放射を開始するとともに(S501)、この放射
開始からの経過時間を計測する(S502)。そして、
この経過時間が所定時間t1 に達すると、スイッチ31
1fを開き、励振用アンテナコイル313からの電磁波
の放射を終了させる(S503)。
【0080】続いて、制御部340は、励振用アンテナ
コイル313が電磁波の放射を終了してからの経過時間
の計測を開始し(S504)、この経過時間が所定時間
2に達すると磁気記録カード100の無線共振回路1
10が共振周波数f2 の電磁波を放射しているか否かの
検出を開始する。
【0081】無線共振回路110による電磁波放射の有
無を検出する際には、制御部340は、共振周波数検出
回路323の出力信号の監視を開始する(S505)と
共に、監視時間の計測を開始する(S506)。そし
て、監視時間がt3 に達しても交流電圧信号を入力しな
い場合は、無線共振回路110の共振周波数f0 がf2
に一致しないと判断して、S601以降の処理(図6参
照)を実行する。一方、監視時間がt3 に達する前に交
流電圧信号を入力した場合には、この入力信号がノイズ
によるものでないかどうかの確認動作を行う(S507
〜S511)。
【0082】この確認動作においては、まず、確認回数
を示す変数nに1を代入し(S507)、所定時間t4
だけ待機した後(S508)で交流電圧信号の有無をチ
ェックする(S509)。このとき、制御部340に交
流電圧信号が入力されていなければ、入力信号はノイズ
によるものであると判断して、S601以降の処理を実
行する。一方、交流電圧信号が入力されているときは、
確認回数nに1を加算したのち(S510)、この加算
結果をn0 と比較し(S511)、確認回数nがn0
達していれば無線共振回路110が電磁波放射を行って
いると判断して検出動作を終了し、達していなければS
508〜S511を繰り返す。
【0083】ここで、上述したように無線共振回路11
0の共振周波数f0 がf2 に一致するのは磁気記録カー
ドにパンチ穴が1個のみ形成されている場合なので、f
0 がf2 に一致すると判断した場合には制御部340は
「パンチ穴1個」との検出結果を判断部350に送る
(S512)。
【0084】S601〜S612の処理においては、共
振周波数f0 がf3 に一致するか否かを判断する。
【0085】かかる処理においては、まず、制御部34
0が、励振周波数発信回路311のスイッチ311gを
閉じて励振用アンテナコイル313から周波数f3 の電
磁波の放射を開始するとともに(S601)、この放射
開始からの経過時間を計測する(S602)。そして、
この経過時間が所定時間t1 に達すると、スイッチ31
1gを開き、励振用アンテナコイル313からの電磁波
の放射を終了させる(S603)。
【0086】続いて、制御部340は、励振用アンテナ
コイル313が電磁波の放射を終了してからの経過時間
の計測を開始し(S604)、この経過時間が所定時間
2に達すると磁気記録カード100の無線共振回路1
10が共振周波数f3 の電磁波を放射しているか否かの
検出を開始する。
【0087】無線共振回路110による電磁波放射の有
無を検出する際には、制御部340は、共振周波数検出
回路323の出力信号の監視を開始する(S605)と
共に、監視時間の計測を開始する(S606)。そし
て、監視時間がt3 に達しても交流電圧信号を入力しな
い場合は、無線共振回路110の共振周波数f0 がf3
に一致しないと判断して、S701以降の処理を実行す
る。一方、監視時間がt3 に達する前に交流電圧信号を
入力した場合には、この入力信号がノイズによるもので
ないかどうかの確認動作を行う(S607〜S61
1)。
【0088】この確認動作においては、まず、確認回数
を示す変数nに1を代入し(S607)、所定時間t4
だけ待機した後(S608)で交流電圧信号の有無をチ
ェックする(S609)。このとき、制御部340に交
流電圧信号が入力されていなければ、入力信号はノイズ
によるものであると判断して、S701以降の処理を実
行する。一方、交流電圧信号が入力されているときは、
確認回数nに1を加算したのち(S610)、この加算
結果をn0 と比較し(S611)、確認回数nがn0
達していれば無線共振回路110が電磁波放射を行って
いると判断して検出動作を終了し、達していなければS
608〜S611を繰り返す。
【0089】ここで、上述したように無線共振回路11
0の共振周波数f0 がf3 に一致するのは磁気記録カー
ドにパンチ穴が2個形成されている場合なので、f0
3に一致すると判断した場合には制御部340は「パ
ンチ穴2個」との検出結果を判断部350に送る(S6
12)。
【0090】S701以降の処理においては、共振周波
数f0 がf4 に一致するか否かを判断する。
【0091】かかる処理においては、まず、制御部34
0が、励振周波数発信回路311のスイッチ311hを
閉じて励振用アンテナコイル313から周波数f4 の電
磁波の放射を開始するとともに(S701)、この放射
開始からの経過時間を計測する(S702)。そして、
この経過時間が所定時間t1 に達すると、スイッチ31
1hを開き、励振用アンテナコイル313からの電磁波
の放射を終了させる(S703)。
【0092】続いて、制御部340は、励振用アンテナ
コイル313が電磁波の放射を終了してからの経過時間
の計測を開始し(S704)、この経過時間が所定時間
2に達すると磁気記録カード100の無線共振回路が
共振周波数f4 の電磁波を放射しているか否かの検出を
開始する。
【0093】無線共振回路による電磁波放射の有無を検
出する際には、制御部340は、共振周波数検出回路3
23の出力信号の監視を開始する(S705)と共に、
監視時間の計測を開始する(S706)。そして、監視
時間がt3 に達しても交流電圧信号を入力しない場合
は、無線共振回路の共振周波数f0 がf4 に一致しない
と判断する。このように無線共振回路の共振周波数f0
がf1 〜f4 のいずれにも一致しない場合は、パンチ穴
によって配線パターン107a〜107d(図1参照)
がすべて切断された場合であると判断して、「パンチ穴
4個」との検出結果を判断部350に送る(S71
3)。一方、監視時間がt3 に達する前に交流電圧信号
を入力した場合には、この入力信号がノイズによるもの
でないかどうかの確認動作を行う(S707〜S71
1)。
【0094】この確認動作においては、まず、確認回数
を示す変数nに1を代入し(S707)、所定時間t4
だけ待機した後(S708)で交流電圧信号の有無をチ
ェックする(S709)。このとき、制御部340に交
流電圧信号が入力されていなければ、入力信号はノイズ
によるものであると判断して、S713を実行する。一
方、交流電圧信号が入力されているときは、確認回数n
に1を加算したのち(S710)、この加算結果をn0
と比較し(S711)、確認回数nがn0 に達していれ
ば無線共振回路が電磁波放射を行っていると判断して検
出動作を終了し、達していなければS708〜S710
を繰り返す。
【0095】ここで、上述したように無線共振回路の共
振周波数f0 がf4 に一致するのは磁気記録カードにパ
ンチ穴が3個形成されている場合なので、f0 がf4
一致すると判断した場合には制御部340は「パンチ穴
3個」との検出結果を判断部350に送る(S71
2)。
【0096】このようにして、パンチ穴数の検出(すな
わち磁気記録カード100に設けられた無線共振回路の
共振周波数の設定値)が検出されると、次に、磁気記録
カード100は図示しない搬送手段で磁気ヘッド331
と対向する位置まで搬送される。そして、この磁気ヘッ
ド331によって、磁気記録カード100の磁性体層1
704(図17参照)に記録された磁気情報が読み取ら
れる。読み取られた磁気情報は、磁気ヘッド用回路33
2で増幅されて、判断部350に送られる。
【0097】判断部350は、制御部340から入力し
たパンチ穴数と磁気ヘッド用回路から入力した磁気情報
とを従来と同様にして比較することにより、磁気記録カ
ード100の正偽を判断する。
【0098】このようにしてパンチ穴数の検出を終了す
ると、磁気記録カード100は図示しない搬送手段によ
って図示しない磁気情報書換装置まで搬送され、磁性体
層1704に対する磁気情報の書き換えが行われる。そ
して、書き換え後の磁気情報の内容に応じて、磁気記録
カード100に新たなパンチ穴が形成される。
【0099】このように、この実施の形態によれば、磁
気記録カード100に設けられた無線共振回路の共振周
波数によってパンチ穴数を判断するので、従来問題とな
っていたような偽造・変造カードの使用を防止する点で
有効である。すなわち、この実施の形態に係る磁気記録
カード100では、従来のように磁気記録情報の書き換
えやパンチ穴のテープ止めを行ってもカードの偽造・変
造を行うことはできず、パンチ穴で切断した配線パター
ン107a〜107dを再生する必要があるが、このよ
うな再生は非常に困難である。また、Al等の金属薄膜
の回路パターンを追加するだけで作製することができる
ので、磁気記録カード100の厚さを増加させることも
なく、製造コストの上昇もわずかである。
【0100】第2の実施の形態 次に、この発明の第2の実施の形態について、図9〜図
11を用いて説明する。
【0101】この実施の形態は、パンチ穴を形成して合
成インダクタンスを変化させることによって共振無線周
波数を変化させている点で、上述の第1の実施の形態と
異なる。
【0102】図9は、この実施の形態に係る磁気記録カ
ードに形成された磁気情報監視用無線共振回路の構成を
概念的に示す図である。なお、図9においては、基材9
01の表面側に設けられた各構成部は実線で示し、裏面
側に設けられた各構成部は点線で示している。
【0103】同図に示したように、この磁気記録カード
900において、PET製の基材901の表面側には、
直列に接続された渦巻状のコイルパターン902a,9
02b,902c,902d,902eと、コイルパタ
ーン902eに接続された第1のコンデンサ用電極パタ
ーン903とが形成されている。一方、基材901の裏
面側には、スルーホール904a,904b,904
c,904d,904e,904f,904gを介して
コイルパターン902a〜902eにそれぞれ並列に接
続された配線パターン905a,905b,905c,
905d,905e,905fと、スルーホール904
aを介してコイルパターン902aに接続された配線パ
ターン905gと、この配線パターン905gに接続さ
れた第2のコンデンサ用電極パターン906とが形成さ
れている。また、配線パターン905a,905c,9
05d,905fは、それぞれ、パンチ穴形成領域90
7a,907b,907c,907dを通過するように
形成されている。また、コイルパターン902a〜90
2eの巻線方向は、外部磁界が印可されたときに相互に
磁束を強め合うように決定されている。そして、これら
の各パターン902a〜902d,903,905a〜
905g,906により、磁気情報監視用の無線共振回
路910が構成されている。
【0104】ここで、この無線共振回路910を形成す
る各パターン902a〜902d,903,905a〜
905g,906は、例えば基材901の表面及び裏面
に厚さ数十μm程度のアルミ箔を貼り合わせた後にエッ
チング処理でパターン形成を行うことにより、得ること
ができる。
【0105】図10は、図9に示した無線共振回路91
0の等価回路図である。
【0106】図10において、コイル1002a,10
02b,1002c,1002d,1002eは、それ
ぞれ図9に示したコイルパターン902a〜902eに
よって構成されている。また、コンデンサ1006は、
図9に示した第1のコンデンサ用電極パターン903、
第2のコンデンサ用電極パターン906および両電極パ
ターンの間の領域の基材901によって構成されてい
る。さらに、スイッチ1007a,1007b,100
7c,1007dは、図9に示した配線パターン905
a〜905fに形成されるパンチ穴に相当する。すなわ
ち、パンチ穴を形成していないときはスイッチ1007
a〜1007dの閉状態に相当し、パンチ穴を形成した
後はスイッチ1007a〜1007dの開状態に相当す
る。
【0107】図9および図10に示したような構成の磁
気記録カードによれば、パンチ穴形成領域907a〜9
07dにパンチ穴を形成して配線パターン907a〜9
07fの一部を切断することにより、合成インダクタン
スを変更設定することができる。そして、これにより、
この磁気記録カードの共振周波数f0 を変更設定するこ
とができるので(上式(1)参照)、後述するようにし
て共振周波数f0 と磁気記録情報とを比較することによ
りパンチ穴を検出することができる。
【0108】すなわち、この実施の形態では、パンチ穴
がまったく形成されていない場合(この場合はコイル1
002eのみにより合成インダクタンスが得られる)は
共振周波数f0 =f1 となり、パンチ穴形成領域907
dにのみパンチ穴が形成された場合(この場合はコイル
1002d,1002eにより合成インダクタンスが得
られる)はf0 =f2 となり、パンチ穴形成領域907
c,907dにパンチ穴が形成された場合(この場合は
コイル1002c〜1002eにより合成インダクタン
スが得られる)はf0 =f3 となり、パンチ穴形成領域
907b〜907dにパンチ穴が形成された場合(この
場合はコイル1002b〜1002eにより合成インダ
クタンスが得られる)はf0 =f4 となるものとする。
なお、パンチ穴が4個形成された場合は、共振周波数f
0 はf0 <f4 となる。
【0109】このような磁気記録カード900の正偽を
検出する磁気記録カード用情報読取装置のシステム構成
および動作は、上述の第1の実施の形態の場合とほぼ同
様である。
【0110】但し、この実施の形態では、図11(A)
に示したように共振周波数f0 の設定値f1 ,f2 ,f
3 ,f4 の大小関係が上述の第1の実施の形態と異な
る。すなわち、上述の第1の実施の形態では共振周波数
0 の設定値f1 ,f2 ,f3,f4 の大小関係はf1
<f2 <f3 <f4 であるのに対し、この実施の形態で
はf1 >f2 >f3 >f4 となっている。
【0111】また、図11(B)において、1101,
1102,1103,1104は、それぞれ、バンドパ
スフィルタ323a,323b,323c,323d
(図3参照)の帯域幅を示している。同図に示したよう
に、共振周波数f0 =f1 の場合(すなわちパンチ穴が
まったく形成されていない場合)には、この周波数f1
の交流電圧信号は帯域幅1101(すなわちバンドパス
フィルタ323a)を通過して制御部340に送られ
る。また、パンチ穴形成領域907dにパンチ穴が形成
された場合には共振周波数f0 がf1 からf2 にシフト
するが、この場合には、交流電圧信号は帯域幅1102
(すなわちバンドパスフィルタ323b)を通過して制
御部340に送られる。同様に、共振周波数f0
3 ,f4 の場合には、交流電圧信号は帯域幅110
2,1103(すなわちバンドパスフィルタ323c,
323d)を通過して制御部340に送られる。
【0112】このように、この実施の形態によっても、
磁気記録カード900に設けられた無線共振回路910
の共振周波数によってパンチ穴数を判断することができ
るので、従来問題となっていたような偽造・変造カード
の使用を防止する点で有効である。
【0113】第3の実施の形態 次に、この発明の第3の実施の形態について、図12〜
図16を用いて説明する。
【0114】この実施の形態は、共振周波数監視用の無
線共振回路をさらに備えている点で、上述の第1の実施
の形態と異なる。
【0115】図12は、この実施の形態に係る磁気記録
カードに形成された磁気情報監視用の無線共振回路およ
び共振周波数監視用の無線共振回路の構成を概念的に示
す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A
断面図である。なお、図12(A)においては、基材1
201の表面側に設けられた各構成部は実線で示し、裏
面側に設けられた各構成部は点線で示している。
【0116】同図に示したように、この磁気記録カード
1200において、PET製の基材1201の表面側に
は、渦巻状のコイルパターン1202,1203と、コ
イルパターン1202の外側の端部およびコイルパター
ン1203の外側の端部にそれぞれ接続された矩形の第
1のコンデンサ用電極パターン1204とが形成されて
いる。一方、基材1201の裏面側には、スルーホール
1205を介してコイルパターン1202の内側の端部
に接続された配線パターン1207と、スルーホール1
206を介してコイルパターン1203の内側の端部に
接続された配線パターン1208と、第1のコンデンサ
用電極パターン1204と対向するように配置され且つ
4分割して形成された凹型の第2のコンデンサ用電極パ
ターン1209a,1209b,1209c,1209
dと、これらの第2のコンデンサ用電極パターン120
9a〜1209dと咬み合うような形状に形成され且つ
配線パターン1208と接続された第3のコンデンサ用
電極パターン1210とが形成され、さらに、配線パタ
ーン1207と各第2のコンデンサ用電極パターン12
09a〜1209dとを電気的に接続する配線パターン
1211a,1211b,1211c,1211dがそ
れぞれ形成されている。そして、これらの配線パターン
1211a〜1211dは、それぞれ、パンチ穴形成領
域1212a,1212b,1212c,1212dを
通過するように形成されている。
【0117】ここで、この無線共振回路を形成する各パ
ターン1202〜1208,1209a〜1209d,
1210,1211a〜1211dは、例えば基材12
01の表面及び裏面に厚さ数十μm程度のアルミ箔を貼
り合わせた後にエッチング処理でパターン形成を行うこ
とにより、得ることができる。
【0118】図13は、図12に示した無線共振回路の
等価回路図である。
【0119】図13において、コイル1302は図12
に示したコイルパターン1202によって構成され、コ
イル1303は図12に示したコイルパターン1203
によって構成されている。また、コンデンサ1304
a,1304b,1304c,1304dは、それぞ
れ、図12に示した第1のコンデンサ用電極パターン1
204、第2のコンデンサ用電極パターン1209a〜
1209dおよび両電極パターンの間の領域の基材12
01によって構成されている。一方、コンデンサ130
5は、図12に示した第1のコンデンサ用電極パターン
1204、第3のコンデンサ用電極パターン1210お
よび両電極パターンの間の領域の基材1201によって
構成されている。さらに、スイッチ1306a,130
6b,1306c,1306dは、図12に示した配線
パターン1211a〜1211dに形成されるパンチ穴
に相当する。すなわち、パンチ穴を形成していないとき
はスイッチ1306a〜1306dの閉状態に相当し、
パンチ穴を形成した後はスイッチ1306a〜1306
dの開状態に相当する。
【0120】ここで、磁気情報監視用の無線共振回路は
コイル1302、コンデンサ1304a〜1304dお
よびスイッチ1306a〜1306dによって構成さ
れ、共振周波数監視用の無線共振回路はコイル1303
およびコンデンサ1305によって構成されている。
【0121】図12および図13に示したような構成の
磁気記録カードによれば、パンチ穴形成領域1212a
〜1212dにパンチ穴を形成して配線パターン121
1a〜1211dの一部を切断することにより、合成キ
ャパシタンスを変更設定することができる。そして、こ
れにより、磁気情報監視用の無線共振回路の共振周波数
0 を変更設定することができるので(上式(1)参
照)、後述するようにして共振周波数f0 と磁気記録情
報とを比較することによりパンチ穴数を検出することが
できる。
【0122】すなわち、この実施の形態では、図16
(A)に示したように、パンチ穴が全く形成されていな
い場合(すなわち配線パターン1211a〜1211d
がまったく切断されていない場合)は磁気情報監視用の
無線共振回路の共振周波数f0=f1 となり、パンチ穴
が1個の場合(すなわち配線パターン1211aのみが
切断された場合)はf0 =f2 となり、パンチ穴が2個
の場合(すなわち配線パターン1211a,1211b
が切断された場合)はf0 =f3 となり、パンチ穴が3
個の場合(すなわち配線パターン1211a,1211
b,1211cが切断された場合)はf0 =f4 となる
ものとする。なお、パンチ穴が4個形成された場合は、
配線パターン1211a〜1211dはすべて切断され
るので、無線共振回路は動作せず、したがって共振周波
数f0 は発生しない。
【0123】一方、共振周波数監視用の無線共振回路の
共振周波数は、f5 とする。そして、共振周波数監視用
の無線共振回路により、後述するようにして磁気情報監
視用の無線共振回路に対する偽造・変造の有無を検出す
ることができる。
【0124】図14は、この実施の形態に係る磁気記録
カード用情報読取装置のシステム構成を概念的に示す図
である。
【0125】この磁気記録カード用情報読取装置140
0は、励振部1410、無線周波数読取部1420、磁
気情報読取部1430、制御部1440および判断部1
450を備えている。
【0126】励振部1410は、5種類の周波数f1
2 ,f3 ,f4 ,f5 をそれぞれ出力する発振回路1
411a,1411b,1411c,1411d,14
11eおよびこれらの5種類の周波数の信号を順次切り
換えて出力するためのスイッチ1411f,1411
g,1411h,1411i,1411jとを有する励
振周波数発振回路1411と、この励振周波数発振回路
1411が出力した周波数信号を電流増幅する電流増幅
回路1412と、この電流増幅回路1412から入力し
た周波数信号に応じた励振周波数の電磁波を放射する励
振用アンテナコイル1413とを備えている。ここで、
励振用周波数発振回路1411が出力する信号の周波数
(従って励振用アンテナコイル1413の出力周波数)
1 ,f2,f3 ,f4 ,f5 は、磁気記録カード12
00の5種類の共振周波数f1 ,f2 ,f3 ,f4 ,f
5 とリンクするように設定されている。
【0127】一方、無線周波数読取部1420は、磁気
記録カード1200から放射される共振周波数の電磁波
を検波するための検波用アンテナコイル1421と、こ
の検波用アンテナコイル1421に誘起される交流電圧
を増幅する電圧増幅回路1422と、この電圧増幅回路
1422の出力信号から周波数f1 ,f2 ,f3
4 ,f5 のいずれかに該当するもののみをピックアッ
プするためのバンドパスフィルタ1423a,1423
b,1423c,1423d,1423eを有する共振
周波数検出回路1423を備えている。ここで、バンド
パスフィルタ1423aは周波数f1 の交流電圧信号の
みを通過させ、バンドパスフィルタ1423bは周波数
2 の交流電圧信号のみを通過させ、バンドパスフィル
タ1423cは周波数f3 の交流電圧信号のみを通過さ
せ、バンドパスフィルタ1423dは周波数f4 の交流
電圧信号のみを通過させ、バンドパスフィルタ1423
eは周波数f5 の交流電圧信号のみを通過させるように
構成されている。
【0128】磁気情報読取部1430は、磁気情報を読
み取るための磁気ヘッド1431と、この磁気ヘッド1
431が磁気記録カード1200から読み取った磁気記
録情報を電気信号として出力する磁気ヘッド用回路14
32とを備えている。
【0129】制御部1440は、励振周波数発振回路1
411のスイッチ1411f〜1411jの開閉を制御
するほか、各構成部1410〜1440の動作を制御
し、また、無線周波数読取部1420による共振無線周
波数の検出の有無を判断部1450に送る。
【0130】判断部1450は、制御部1440から入
力した無線周波数読取部1420が出力した周波数信号
と磁気情報読取部1430が出力した磁気記録情報とを
入力して、この記録情報の正偽を判断する。
【0131】次に、図14に示した磁気記録カード用情
報読取装置1400の動作について、図15のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0132】まず、磁気記録カード1200が磁気記録
カード用情報読取装置1400内に挿入されると、この
磁気記録カード1200は図示しない搬送手段により励
振用アンテナコイル1413の近傍まで搬送される。そ
して、図示しないホストコンピュータからの命令によ
り、制御部1440は、励振周波数発信回路1411の
スイッチ1411jを閉じる。これにより、励振周波数
発振回路1411から周波数f5 の電流信号が出力さ
れ、電流増幅回路1412で増幅される。そして、周波
数f5 の電磁波が、励振用アンテナコイル1413から
放射される(S1501)。
【0133】これにより、磁気記録カード1200の無
線共振回路には周波数f5 の交流電流が励起される。こ
の共振電流は、励振用アンテナコイル1413からの電
磁波の放射から所定時間t1 が経過すると安定し、励振
用アンテナコイル1413からの電磁波の放射が終了し
てからも自然減衰するまで流れ続ける。そして、この共
振電流により無線共振回路110内に交流磁界が発生
し、共振周波数f1 の電磁波を放出する。一方、無線共
振回路が変造されて(例えば外部からのキャパシタンス
の付加等が考えられる)、励振用アンテナコイル141
3によって放射される電磁波の周波数が共振周波数f5
と一致しない場合は、電磁波を放射しても共振電流は流
れず、このため無線共振回路は電磁波を放射しない。
【0134】制御部1440は、励振用アンテナコイル
1413からの電磁波の放射を開始した後(上述のS1
501)、この放射開始からの経過時間を計測するし
(S1502)、この経過時間が上述の所定時間t1
達するとスイッチ1411jを開いて励振用アンテナコ
イル1413からの電磁波の放射を終了させる(S15
03)。
【0135】続いて、制御部1440は、励振用アンテ
ナコイル1413が電磁波の放射を終了してからの経過
時間の計測を開始し(S1504)、この経過時間が所
定時間t2 に達すると磁気記録カード1200の無線共
振回路1230が共振周波数f5 の電磁波を放射してい
るか否かの検出を開始する。なお、所定時間t2 の間隔
をおくこととしたのは、第1の実施の形態の場合と同
様、励振用アンテナコイル1413が放射した電磁波を
検出用アンテナコイル1421が受信してしまうことに
よる誤検出を防止するためである。
【0136】無線共振回路1230による電磁波放射の
有無を検出する際には、制御部1440は、共振周波数
検出回路1423の出力信号の監視を開始する(S15
05)と共に、監視時間の計測を開始する(S150
6)。ここで、磁気記録カード1200が周波数f5
電磁波を放射している場合は、この電磁波は検出用アン
テナコイル1421で受信されて電圧増幅回路1422
で増幅され、周波数f5の交流電圧信号として共振波周
波数検出回路1423に入力される。そして、この交流
電圧信号はバンドパスフィルタ1423eを通過して制
御部1440に送られる。一方、磁気記録カード120
0が周波数f5 の電磁波を放射していない場合(すなわ
ち、キャパシタンスの付加等の変造が行われている場
合)は、制御部1440は交流電圧信号を入力しない。
【0137】図16(B)において、1601,160
2,1603,1604,1605は、それぞれ、バン
ドパスフィルタ1423a,1423b,1423c,
1423d,1423e(図14参照)の帯域幅を示し
ている。同図に示したように、共振周波数f0 =f1
場合(すなわちパンチ穴がまったく形成されていない場
合)には、この周波数f1 の交流電圧信号は帯域幅16
01(すなわちバンドパスフィルタ1423a)を通過
して制御部1440に送られる。また、パンチ穴形成領
域1212aにパンチ穴が形成された場合には共振周波
数f0 がf1 からf2 にシフトするが、この場合には、
交流電圧信号は帯域幅1602(すなわちバンドパスフ
ィルタ1423b)を通過して制御部1440に送られ
る。同様に、共振周波数f0 がf3 ,f4 の場合には、
交流電圧信号は帯域幅1603,1604(すなわちバ
ンドパスフィルタ1423c,1423d)を通過して
制御部1440に送られる。
【0138】ここでは交流電圧信号の周波数はf5 なの
で、この交流電圧信号はバンドパスフィルタ1423a
を通過して制御部1440に検出される。一方、磁気記
録カード1200の磁気情報監視用の無線共振回路に対
してキャパシタンスの付加等による偽造・変造が施され
た場合には、この共振周波数監視用の無線共振回路の共
振周波数も変化してf5 ではなくなるので、制御部14
40は交流電圧信号を入力しない。
【0139】制御部1440は、監視時間がt3 に達し
ても交流電圧信号を入力しない場合は、無線共振回路が
電磁波を放射していないと判断する。一方、監視時間が
3に達する前に交流電圧信号を入力した場合には、こ
の入力信号がノイズによるものでないかどうかの確認動
作を行う(S1507〜S1511)。
【0140】この確認動作においては、まず、確認回数
を示す変数nに1を代入し(S1507)、所定時間t
4 だけ待機した後(S1508)で交流電圧信号の有無
をチェックする(S1509)。このとき、制御部14
40に交流電圧信号が入力されていなければ、入力信号
はノイズであると判断する。一方、交流電圧信号が入力
されているときは、確認回数nに1を加算したのち(S
1510)、この加算結果をn0 と比較する(S151
1)。そして、確認回数nがn0 に達していれば無線共
振回路1230が電磁波放射を行っていると判断して検
出動作を終了し、達していなければS1508〜S15
11を繰り返す。従って、無線共振回路1230が電磁
波を放射している判断されるのは、n0 回の確認動作す
べてにおいて制御部1440が交流電圧信号を入力した
場合のみである。
【0141】ここで、制御部1440は、無線共振回路
が電磁波を放射していないと判断したときは、磁気記録
カード1200が偽造カードであるとの判断結果を判断
部1450に送る(S1513)。
【0142】一方、無線共振回路が電磁波を放射してい
ると判断したとき(すなわち磁気記録カード1200が
偽造カードでないと判断したとき)は、この「偽造カー
ドでない」との判断結果を判断部1450に送った後
(S1512)、上述の第1の実施の形態と同様にし
て、パンチ穴数の検出を行う(図4〜図7参照)。
【0143】このように、この実施の形態によれば、共
振周波数監視用の無線共振回路を用いて磁気記録カード
1200の正偽を判断することとしたので、偽造者が磁
気記録カード1200にキャパシタンスの付加等を行っ
て磁気情報監視用の無線共振回路の共振周波数を変更し
たような場合でも、この偽造の事実を知ることができ
る。したがって、偽造・変造カードの使用防止をさらに
確実なものとすることができる。
【0144】なお、磁気記録カード900に設けられた
無線共振回路910の共振周波数によってパンチ穴数を
判断することにより偽造・変造カードの使用を防止して
いる点は、上述の各実施例の場合と同様である。
【0145】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、磁気記録カードの偽造・変造を容易且つ確実に
検出することができるので、偽造・変造カードの防止を
図る上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る磁気記録カードに形成
された磁気情報監視用無線共振回路の構成を概念的に示
す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A
断面図である。
【図2】図1に示した無線共振回路の等価回路図であ
る。
【図3】第1の実施の形態に係る磁気記録カード用情報
読取装置のシステム構成を概念的に示す図である。
【図4】図3に示した磁気記録カード用情報読取装置の
動作を説明するためのフローチャート(その1)であ
る。
【図5】図3に示した磁気記録カード用情報読取装置の
動作を説明するためのフローチャート(その2)であ
る。
【図6】図3に示した磁気記録カード用情報読取装置の
動作を説明するためのフローチャート(その3)であ
る。
【図7】図3に示した磁気記録カード用情報読取装置の
動作を説明するためのフローチャート(その4)であ
る。
【図8】(A)、(B)ともに、図3に示した磁気記録
カード用情報読取装置の動作を説明するための図(その
5)である。
【図9】第2の実施の形態に係る磁気記録カードに形成
された磁気情報監視用無線共振回路の構成を概念的に示
す図である。
【図10】図9に示した無線共振回路の等価回路図であ
る。
【図11】第2の実施の形態における共振波周波数検出
回路の動作を説明するための図である。
【図12】第3の実施の形態に係る磁気記録カードに形
成された磁気情報監視用の無線共振回路および共振周波
数監視用の無線共振回路の構成を概念的に示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A断面図で
ある。
【図13】図12に示した無線共振回路の等価回路図で
ある。
【図14】第3の実施の形態に係る磁気記録カード用情
報読取装置のシステム構成を概念的に示す図である。
【図15】図14に示した磁気記録カード用情報読取装
置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】第3の実施の形態における共振波周波数検出
回路の動作を説明するための図である。
【図17】従来のプリペイドカードの構成例を示す断面
図である。
【図18】従来の無線共振回路の構造を概念的に示して
おり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A断面図
である。
【図19】図18に示した回路パターンの等価回路図で
ある。
【図20】従来の無線共振回路に流れる電流と周波数と
の関係を示すグラフである。
【図21】無線共振回路の存在を無線により非接触で検
出するシステムの構成を示す概念図である。
【図22】図21に示したシステムの動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 磁気記録カード 101 基材 102 コイルパターン 103 第1のコンデンサ用電極パターン 104 スルーホール 105 配線パターン 106a〜106d 第2のコンデンサ用電極パターン 107a〜107d 配線パターン 108a〜108d パンチ穴形成領域 202 コイル 206a〜206d コンデンサ 207a〜207d スイッチ 300 磁気記録カード用情報読取装置 310 励振部 311 励振周波数発振回路 311a〜311d 発振回路 311e〜311h スイッチ 312 電流増幅回路 313 励振用アンテナコイル 320 無線周波数読取部 321 検波用アンテナコイル 322 電圧増幅回路 323 共振周波数検出回路 323a〜323d バンドパスフィルタ 330 磁気情報読取部 331 磁気ヘッド 332 磁気ヘッド用回路 340 制御部 350 判断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03J 9/02 G07F 7/08 G J A

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記憶するための磁性体層を基板上
    に少なくとも形成してなる磁気記録カードにおいて、 前記基板上またはこの基板上に形成されたいずれかの層
    の上に、パンチ穴によって一部を削除することで共振無
    線周波数が変化する磁気情報監視用無線共振回路が形成
    されたことを特徴とする磁気記録カード。
  2. 【請求項2】 前記磁気情報監視用無線共振回路が、パ
    ンチ穴によって一部を削除することでキャパシタンスが
    変化し、これにより共振無線周波数が変化することを特
    徴とする請求項1に記載の磁気記録カード。
  3. 【請求項3】 前記磁気情報監視用無線共振回路が、複
    数個のコンデンサと少なくとも1個のコイルとを有し、
    これらのコンデンサを並列接続する配線パターンの一部
    をパンチ穴によって切断して合成キャパシタンスを変化
    させることにより、共振無線周波数が変化することを特
    徴とする請求項2に記載の磁気記録カード。
  4. 【請求項4】 前記磁気情報監視用無線共振回路が、パ
    ンチ穴によって一部を削除することでインダクタンスが
    変化し、これにより共振無線周波数が変化することを特
    徴とする請求項1に記載の磁気記録カード。
  5. 【請求項5】 前記磁気情報監視用無線共振回路が、複
    数個のコイルと少なくとも1個のコンデンサとを有し、
    これらのコイルを短絡する配線パターンの一部をパンチ
    穴によって切断して合成インダクタンスを変化させるこ
    とにより、共振無線周波数が変化することを特徴とする
    請求項4に記載の磁気記録カード。
  6. 【請求項6】 前記基板上または前記層の上の、パンチ
    穴が形成されない領域に設けられた、共振周波数監視用
    無線共振回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の磁気記録カード。
  7. 【請求項7】 情報を記憶するための磁性体層を基板上
    に少なくとも形成してなり、前記基板上またはこの基板
    上に形成されたいずれかの層の上にパンチ穴によって一
    部を削除することで共振無線周波数が変化する磁気情報
    監視用無線共振回路が形成された磁気記録カードの使用
    方法において、 この磁気記録カードが使用される度に前記磁性体層に記
    憶された磁気情報を減数または増数し、この磁気情報が
    所定の情報値に達した場合に前記パンチ穴を形成して前
    記共振無線周波数を変化させることを特徴とする磁気記
    録カードの使用方法。
  8. 【請求項8】 前記パンチ穴によって前記磁気情報監視
    用無線共振回路のキャパシタンスを変化させることによ
    り、前記共振無線周波数を変化させることを特徴とする
    請求項7に記載の磁気記録カードの使用方法。
  9. 【請求項9】 前記磁気情報監視用無線共振回路が複数
    個のコンデンサと少なくとも1個のコイルとを有し、前
    記パンチ穴によって前記コンデンサを並列接続する配線
    パターンの一部を切断して合成キャパシタンスを変化さ
    せることにより、共振無線周波数を変化させることを特
    徴とする請求項8に記載の磁気記録カードの使用方法。
  10. 【請求項10】 前記パンチ穴によって前記磁気情報監
    視用無線共振回路のインダクタンスを変化させることに
    より、前記共振無線周波数を変化させることを特徴とす
    る請求項7に記載の磁気記録カードの使用方法。
  11. 【請求項11】 前記磁気情報監視用無線共振回路が複
    数個のコイルと少なくとも1個のコンデンサとを有し、
    前記パンチ穴によって前記コイルを短絡する配線パター
    ンの一部を切断して合成インダクタンスを変化させるこ
    とにより、共振無線周波数を変化させることを特徴とす
    る請求項10に記載の磁気記録カードの使用方法。
  12. 【請求項12】 情報を記憶するための磁性体層を基板
    上に少なくとも形成してなり、前記基板上またはこの基
    板上に形成されたいずれかの層の上にパンチ穴によって
    一部を削除することで共振無線周波数が変化する磁気情
    報監視用無線共振回路が設けられた磁気記録カードから
    記録情報を読み取る磁気記録カード用情報読取装置にお
    いて、 前記磁気記録カードに対して複数種類の励振周波数を出
    力する励振手段と、 この励振手段が出力した前記複数種類の励振周波数のい
    ずれかに共振して前記磁気情報監視用無線共振回路が出
    力した共振無線周波数を検出する無線周波数読取手段
    と、 前記磁気記録カードの前記磁性体層から記録情報を読み
    取る磁気情報読取手段と、 前記無線周波数読取手段が出力した前記共振無線周波数
    と前記磁気情報読取手段が出力した前記記録情報とを入
    力して、この記録情報の正偽を判断する判断手段と、 を備えたことを特徴とする磁気記録カード用情報読取装
    置。
  13. 【請求項13】 情報を記憶するための磁性体層と保護
    層とを基板上に少なくとも形成してなり、前記基板上ま
    たはこの基板上に形成されたいずれかの層の上にパンチ
    穴によって一部を削除することで共振無線周波数が変化
    する磁気情報監視用無線共振回路とパンチ穴が形成され
    ない領域に設けられた共振周波数監視用無線共振回路と
    が設けられた磁気記録カードから記録情報を読み取る磁
    気記録カード用情報読取装置において、 前記磁気記録カードに対して前記磁気情報監視用無線共
    振回路に対応する複数種類の第1の励振周波数と前記共
    振周波数監視用無線共振回路に対応する少なくとも一種
    類の第2の励振周波数とを出力する励振手段と、 この励振手段が出力した前記第1の励振周波数のいずれ
    かに共振して前記磁気情報監視用無線共振回路が出力し
    た第1の共振無線周波数と前記第2の励振周波数に共振
    して前記共振周波数監視用無線共振回路が出力した第2
    の共振無線周波数とを検出する無線周波数読取手段と、 前記磁気記録カードの前記磁性体層から記録情報を読み
    取る磁気情報読取手段と、 前記無線周波数読取手段が出力した前記第2の共振無線
    周波数を入力して前記前記第1の励振周波数の正偽を判
    断する第1の判断手段と、 前記第1の共振無線周波数と前記磁気情報読取手段が出
    力した記録情報とを入力してこの記録情報の正偽を判断
    する第2の判断手段と、 を備えたことを特徴とする磁気記録カード用情報読取装
    置。
  14. 【請求項14】 情報を記憶するための磁性体層を基板
    上に少なくとも形成してなり、前記基板上またはこの基
    板上に形成されたいずれかの層の上にパンチ穴によって
    一部を削除することで共振無線周波数が変化する磁気情
    報監視用無線共振回路が設けられた磁気記録カードから
    記録情報を読み取る磁気記録カードの情報読取方法にお
    いて、 前記磁気記録カードに対して複数種類の励振周波数を励
    振手段から出力する第1過程と、 この第1過程で前記励振手段が出力した前記複数種類の
    励振周波数のいずれかに共振して前記磁気情報監視用無
    線共振回路が出力した共振無線周波数を無線周波数読取
    手段で検出する第2過程と、 前記磁気記録カードの前記磁性体層から記録情報を磁気
    情報読取手段で読み取る第3過程と、 前記無線周波数読取手段が出力した前記共振無線周波数
    と前記磁気情報読取手段が出力した前記記録情報とを入
    力して、この記録情報の正偽を判断手段で判断する第4
    過程と、 を備えたことを特徴とする磁気記録カードの情報読取方
    法。
  15. 【請求項15】 情報を記憶するための磁性体層と保護
    層とを基板上に少なくとも形成してなり、前記基板上ま
    たはこの基板上に形成されたいずれかの層の上にパンチ
    穴によって一部を削除することで共振無線周波数が変化
    する磁気情報監視用無線共振回路とパンチ穴が形成され
    ない領域に設けられた共振周波数監視用無線共振回路と
    が形成された磁気記録カードから記録情報を読み取る磁
    気記録カードの情報読取方法において、 前記磁気記録カードに対して前記磁気情報監視用無線共
    振回路に対応する複数種類の第1の励振周波数と前記共
    振周波数監視用無線共振回路に対応する少なくとも一種
    類の第2の励振周波数と励振手段から出力する第1過程
    と、 この励振手段が出力した前記第1の励振周波数のいずれ
    かに共振して前記磁気情報監視用無線共振回路が出力し
    た第1の共振無線周波数と前記第2の励振周波数に共振
    して前記共振周波数監視用無線共振回路が出力した第2
    の共振無線周波数とを無線周波数読取手段で検出する第
    2過程と、 前記磁気記録カードの前記磁性体層から記録情報を磁気
    情報読取手段で読み取る第3過程と、 前記無線周波数読取手段が出力した前記第2の共振無線
    周波数を入力して前記前記第1の励振周波数の正偽を第
    1の判断手段で判断する第4過程と前記第1の共振無線
    周波数と前記磁気情報読取手段が出力した記録情報とを
    入力してこの記録情報の正偽を第2の判断手段で判断す
    る第5過程と、 を備えたことを特徴とする磁気記録カードの情報読取方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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