JPH11251995A - 無線基地局立ち上げ制御方式 - Google Patents

無線基地局立ち上げ制御方式

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JPH11251995A
JPH11251995A JP10045682A JP4568298A JPH11251995A JP H11251995 A JPH11251995 A JP H11251995A JP 10045682 A JP10045682 A JP 10045682A JP 4568298 A JP4568298 A JP 4568298A JP H11251995 A JPH11251995 A JP H11251995A
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JP
Japan
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base station
radio base
transmission output
control
transmission
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JP10045682A
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Satoshi Ishizawa
智 石澤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線基地局の立ち上げ時に各移動局の位置登
録の起動時期を分散させて、無線基地局の立ち上げ時の
スループットの低下及び無線基地局の過負荷を防止する
無線基地局立ち上げ制御方式を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 無線基地局の制御チャネルの送信出力を
可変制御する送信出力制御部を有し、無線基地局の立ち
上げ時に制御チャネルの送信出力を零から規定値まで順
次増大させる。或いは、制御チャネルを送信するアンテ
ナのアンテナチルト角を可変制御するアンテナチルト角
制御部を有し、無線基地局の立ち上げ時にアンテナチル
ト角を所定の値から規定値まで順次低下させる。これら
により、基地局エリアを段階的に構成することができ、
移動局の行う位置登録の時期をずらすことができ、無線
基地局の立ち上げ時のスループットの低下及び無線基地
局の過負荷を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線基地局立ち上げ
制御方式に関し、移動通信システムの無線基地局を立ち
上げる際の無線基地局立ち上げ制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動通信システムでは基地局から
移動局に対し呼び出しを行う場合、当該移動局の存在す
る基地局エリアに対して呼び出しを行う。そのために
は、移動局がどの基地局エリアに存在するかを、位置登
録により把握しておく必要がある。位置登録は、移動局
の電源投入、圏外から圏内への移行、無線ゾーン間の移
行、によって行われる。
【0003】移動局は電源投入及び、圏外から圏内への
移行時に、周辺の基地局から放射されている電波の電界
強度値を検出し、その中で電界強度値の最も高い無線ゾ
ーンで待ち受けを開始すると同時に、当該無線ゾーンに
て制御チャネルを使用して位置登録を行う。また、移動
局は待ち受け中に自無線ゾーンの制御チャネルの受信電
界強度を検出しつつ、空き時間を利用して周辺無線ゾー
ンの制御チャネルの受信電界強度も検出しており、移動
等により自無線ゾーンの制御チャネルの受信電界強度よ
り周辺無線ゾーンの制御チャネルの受信電界強度が一定
値以上高くなると待ち受ける無線ゾーンを高い方の無線
ゾーンに移行する。
【0004】このとき移行先の無線ゾーンの制御チャネ
ルで放置されている位置番号が旧無線ゾーンの位置番号
と異なる場合は、新無線ゾーンの制御チャネルを使用し
て位置登録を行う。従来、このシステムにおいて、故障
や保守のために停波していた基地局を再度立ち上げる場
合には、基地局の再スタート機能により、基地局の制御
チャネルのキャリアの送信出力を即時に規定送信出力値
にしている。
【0005】図23は従来の無線基地局の送信部の一例
のブロック図を示す。同図中、制御チャネル用送信機1
0と、通信チャネル毎に個別に割り当てられる通信チャ
ネル用送信機121 〜12N が設けられている。これら
の制御チャネル用送信機10,通信チャネル用送信機1
1 〜12N は共通制御部14から送信データを供給さ
れると共に制御されている。共通制御部14はインタフ
ェース部(I/F部)16を介して制御局に接続されて
いる。制御チャネル用送信機10,通信チャネル用送信
機121 〜12N それぞれの送信信号は合成器18を通
してアンテナ20から送信される。
【0006】従来の無線基地局は共通制御チャネル方式
であるため、制御チャネル用送信機10は変復調部22
と送信出力増幅部23と送信出力メモリ部24とで構成
され、送信出力メモリ部24に設定されている一定の送
信出力で送信を行う。この送信出力は無線ゾーン端部に
いる移動局のために規定値送信出力である最大値とされ
ている。また、通信チャネル用送信機121 〜12N
れぞれは変復調部26と送信出力増幅部27と送信出力
制御部28とで構成され、送信出力制御部28は共通制
御部14の指示に従って通信チャネル毎に送信出力を可
変制御して送信を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、故障や
保守のために停波していた基地局を再度立ち上げる場合
に基地局の制御チャネルのキャリアの送信出力を即時に
規定送信出力値として、一度に基地局エリアを本来の大
きさにすると、その基地局エリアに存在する多くの移動
局は圏外から圏内への移行、または無線ゾーン間の移行
を一斉に行う。従って、一斉に位置登録を起動し、上り
位置登録要求メッセージをランダムアクセスで送出し始
めるため、一時的にトラフィックが増大し、また、衝突
が発生し、スループットの低下や、基地局の過負荷障害
が発生する可能性があるという問題があった。
【0008】例えば複数の基地局を持つセルラー方式で
は、通常、ある基地局の構成するエリアは隣の基地局エ
リアとオーバーラップしており、ある基地局が停波した
場合にも隣の基地局エリアに入っている場合が多く、停
波した基地局の構成すべきエリアに存在する移動局は隣
の基地局からの受信電界強度が許容値以上であれば隣の
基地局エリアで待ち受けている。また、隣の基地局エリ
アからの受信電界強度が許容値未満であれば圏外となっ
ている。
【0009】隣の基地局エリアで待ち受けている場合、
停波した基地局が急に立ち上がったとすれば、その基地
局により構成されたエリアによる受信電界強度が、今ま
で存在した隣の基地局エリアによる受信電界強度を上回
り、各移動局は待ち受け無線ゾーンの移行をすると共
に、位置登録を一斉に起動する。また、移動局が圏外に
なっていた場合でも、停波した基地局が急に立ち上がっ
たとすれば、その基地局により構成されたエリアによる
受信電界強度が、許容値を上回り、各移動局は待ち受け
を開始すると共に、位置登録を一斉に起動する。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
無線基地局の立ち上げ時に各移動局の位置登録の起動時
期を分散させて、無線基地局の立ち上げ時のスループッ
トの低下及び無線基地局の過負荷を防止する無線基地局
立ち上げ制御方式を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、無線基地局の制御チャネルの送信出力を可変制御す
る送信出力制御部を有し、前記無線基地局の立ち上げ時
に前記送信出力制御部により前記制御チャネルの送信出
力を零から規定値まで順次増大させる。
【0012】このように、無線基地局の立ち上げ時に制
御チャネルの送信出力を零から規定値まで順次増大させ
ることにより、基地局エリアを段階的に構成することが
でき、移動局の行う位置登録の時期をずらすことがで
き、無線基地局の立ち上げ時のスループットの低下及び
無線基地局の過負荷を防止することができる。請求項2
に記載の発明は、請求項1記載の無線基地局立ち上げ制
御方式において、制御局との回線の状態を監視している
回線監視部を有し、前記送信出力制御部は、前記回線監
視部からの回線断復旧情報により前記制御チャネルの送
信出力を零から規定値まで順次増大させる。
【0013】このように、制御局との回線の状態を監視
することで回線断復旧による無線基地局の立ち上げを知
り、無線基地局の立ち上げ時のスループットの低下及び
無線基地局の過負荷を防止することができる。請求項3
に記載の発明は、請求項2記載の無線基地局立ち上げ制
御方式において、前記制御チャネルの送信出力は、予め
設定された時間毎に予め設定された値として増大させ
る。
【0014】このように、制御チャネルの送信出力を予
め設定された時間毎に予め設定された値として増大させ
ることで、無線基地局の立ち上げ時に制御チャネルの送
信出力を零から規定値まで順次増大させることができ
る。請求項4に記載の発明は、請求項2記載の無線基地
局立ち上げ制御方式において、移動局との位置登録信号
の授受状況を監視する監視手段を有し、前記監視手段で
検知された前記位置登録信号の授受状況に応じて前記制
御チャネルの送信出力を増大する時間間隔を変化させ
る。
【0015】このように、移動局との位置登録信号の授
受状況を監視して位置登録信号の授受状況に応じて制御
チャネルの送信出力を増大する時間間隔を変化させるこ
とで、無線基地局の立ち上げ時に制御チャネルの送信出
力を零から規定値まで順次増大させることができると共
に、基地局エリアを早急に規定の大きさとすることがで
きる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項2記載の
無線基地局立ち上げ制御方式において、移動局との位置
登録信号の授受状況を監視する監視手段を有し、前記監
視手段で検知された前記位置登録信号の授受状況に応じ
て前記制御チャネルの送信出力を増大する増大幅を変化
させる。
【0017】このように、移動局との位置登録信号の授
受状況を監視して位置登録信号の授受状況に応じて制御
チャネルの送信出力を増大する増大幅を変化させること
で、無線基地局の立ち上げ時に制御チャネルの送信出力
を零から規定値まで順次増大させることができると共
に、基地局エリアを早急に規定の大きさとすることがで
きる。
【0018】請求項6に記載の発明は、無線基地局の制
御チャネルを送信するアンテナの俯角であるアンテナチ
ルト角を可変制御するアンテナチルト角制御部を有し、
前記無線基地局の立ち上げ時に前記アンテナチルト角制
御部により前記アンテナチルト角を所定の値から規定値
まで順次低下させる。このように、無線基地局の立ち上
げ時に制御チャネルを送信するアンテナチルト角を所定
の値から規定値まで順次低下させるさせることにより、
基地局エリアを段階的に構成することができ、移動局の
行う位置登録の時期をずらすことができ、無線基地局の
立ち上げ時のスループットの低下及び無線基地局の過負
荷を防止することができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項6記載の
無線基地局立ち上げ制御方式において、制御局との回線
の状態を監視している回線監視部を有し、前記アンテナ
チルト角制御部は、前記回線監視部からの回線断復旧情
報によりにより前記アンテナチルト角を所定の値から規
定値まで順次低下させる。
【0020】このように、制御局との回線の状態を監視
することで回線断復旧による無線基地局の立ち上げを知
り、無線基地局の立ち上げ時のスループットの低下及び
無線基地局の過負荷を防止することができる。請求項8
に記載の発明は、請求項6記載の無線基地局立ち上げ制
御方式において、前記アンテナチルト角は、予め設定さ
れた時間毎に予め設定された値として低下させる。
【0021】このように、アンテナチルト角を予め設定
された時間毎に予め設定された値として低下させること
で、無線基地局の立ち上げ時にアンテナチルト角を所定
の値から規定値まで順次低下させることができる。請求
項9に記載の発明は、請求項6記載の無線基地局立ち上
げ制御方式において、移動局との位置登録信号の授受状
況を監視する監視手段を有し、前記監視手段で検知され
た前記位置登録信号の授受状況に応じて前記アンテナチ
ルト角を低下する時間間隔を変化させる。
【0022】このように、移動局との位置登録信号の授
受状況を監視して位置登録信号の授受状況に応じてアン
テナチルト角を低下する時間間隔を変化させることで、
無線基地局の立ち上げ時にアンテナチルト角を所定の値
から規定値まで順次低下させることができると共に、基
地局エリアを早急に規定の大きさとすることができる。
【0023】請求項10に記載の発明は、請求項6記載
の無線基地局立ち上げ制御方式において、移動局との位
置登録信号の授受状況を監視する監視手段を有し、前記
監視手段で検知された前記位置登録信号の授受状況に応
じて前記アンテナチルト角を低下する低下幅を変化させ
る。
【0024】このように、移動局との位置登録信号の授
受状況を監視して位置登録信号の授受状況に応じてアン
テナチルト角を低下する低下幅を変化させることで、無
線基地局の立ち上げ時にアンテナチルト角を所定の値か
ら規定値まで順次低下させることができると共に、基地
局エリアを早急に規定の大きさとすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の無線基地局立ち上
げ制御方式を適用した無線基地局の送信部の第1実施例
のブロック図を示す。同図中、制御チャネル用送信機3
0と、通信チャネル毎に個別に割り当てられる通信チャ
ネル用送信機321 〜32N が設けられている。これら
の制御チャネル用送信機30,通信チャネル用送信機3
1 〜32N は共通制御部34から送信データを供給さ
れると共に制御されている。共通制御部34はインタフ
ェース部(I/F部)36を介して制御局に接続されて
いる。制御チャネル用送信機30,通信チャネル用送信
機321 〜32N それぞれの送信信号は合成器38を通
してアンテナ40から送信される。
【0026】無線基地局は共通制御チャネル方式であ
り、制御チャネル用送信機30は変復調部42と送信出
力増幅部43と送信出力メモリ部44と送信出力制御部
45と送信出力制御起動部46で構成されている。回線
監視部48は制御局と共通制御部34との回線を監視し
ており、その回線断を検出すると、送信出力制御起動部
46に対し送信出力増幅部43の利得を0とするよう制
御する。
【0027】また、回線監視部48は回線断からの復旧
を検出すると、送信出力制御起動部46に回線復旧情報
を送り、この回線復旧情報を受けた送信出力制御起動部
46は送信出力制御部45に対し再スタート制御を行
う。これにより、送信出力制御部45は送信出力増幅部
43の利得を時間と共に段階的に増大させ、最終的には
μ所定の利得とするよう送信出力メモリ部44の内容に
応じた制御を行う。
【0028】また、通信チャネル用送信機321 〜32
N それぞれは変復調部50と送信出力増幅部51と送信
出力制御部52とで構成され、送信出力制御部52は共
通制御部34の指示に従って、通信チャネル毎に送信出
力を可変制御して各通信チャネルの送信を行う。ここ
で、図2に示す無線基地局BS2の制御局と共通制御部
34との回線回線断時点T0では、無線基地局BS2の
制御チャネルの送信出力は0であり、エリア2内の移動
局MS4,MS5,MS6それぞれの位置における受信
電界強度は0dBμ/mであり、待ち受け許可レベル
(例えば35dBμ/m)に達してないために、移動局
MS4,MS5,MS6は全て圏外となっている。
【0029】次に、無線基地局BS2の制御局と共通制
御部34との回線断復旧後の時点T1では、図3に示す
ように無線基地局BS2の制御チャネルの送信出力はP
1に上昇し、エリア2内の移動局MS4,MS5,MS
6それぞれの位置における受信電界強度は40dBμ/
m,30dBμ/m,20dBμ/mとなり、移動局M
S4は待ち受け許可レベル(例えば35dBμ/m)を
越えたため図3に実線で示すように圏内となり、移動局
MS4は位置登録をする。移動局MS5,MS6は待ち
受け許可レベルに達してないために圏外となっている。
【0030】更に時間が経過した回線断復旧後の時点T
2では、図4に示すように無線基地局BS2の制御チャ
ネルの送信出力はP2に上昇し、エリア2内の移動局M
S4,MS5,MS6それぞれの位置における受信電界
強度は50dBμ/m,40dBμ/m,30dBμ/
mとなり、移動局MS4,MS5は待ち受け許可レベル
(例えば35dBμ/m)を越えたため図4に実線で示
すように圏内となり、移動局MS5は位置登録をする。
移動局MS6は待ち受け許可レベルに達してないために
圏外となっている。
【0031】更に時間が経過した回線断復旧後の時点T
3では、図5に示すように無線基地局BS2の制御チャ
ネルの送信出力はP3に上昇し、エリア2内の移動局M
S4,MS5,MS6それぞれの位置における受信電界
強度は60dBμ/m,50dBμ/m,40dBμ/
mとなり、移動局MS4,MS5,MS6は全て待ち受
け許可レベル(例えば35dBμ/m)を越えたため、
図5に実線で示すように圏内となり、移動局MS6は位
置登録をする。この後、送信出力制御部45は送信出力
増幅部43の利得が本来設定されている値となった時点
で、上記利得を一定にする。
【0032】このように、無線基地局の立ち上げ時に制
御チャネルの送信出力を零から規定値まで順次増大させ
ることにより、基地局エリアを段階的に構成することが
でき、移動局の行う位置登録の時期をずらすことがで
き、無線基地局の立ち上げ時のスループットの低下及び
無線基地局の過負荷を防止することができる。また、制
御局との回線の状態を監視することで回線断復旧による
無線基地局の立ち上げを知ることができる。
【0033】図6は本発明の無線基地局立ち上げ制御方
式を適用した無線基地局の送信部の第2実施例のブロッ
ク図を示す。同図中、制御チャネル用送信機60は共通
制御部64から送信データを供給されると共に制御され
ている。共通制御部64はインタフェース部(I/F
部)66を介して制御局に接続されている。制御チャネ
ル用送信機30の送信信号はアンテナ70から送信され
る。
【0034】無線基地局は共通制御チャネル方式であ
り、制御チャネル用送信機60は変復調部72と送信出
力増幅部73とメモリ部74とアンテナチルト角制御部
75とアンテナチルト角制御起動部76で構成されてい
る。回線監視部78は制御局と共通制御部64との回線
を監視しており、その回線断を検出すると、送信出力増
幅部73の利得を0とするよう制御すると共に、アンテ
ナチルト角制御起動部76に対し、アンテナ70のチル
ト角(俯角)を例えば10度とするようにアンテナチル
ト角制御部75を制御する。
【0035】また、回線監視部78は回線断からの復旧
を検出すると、送信出力増幅部73及びアンテナチルト
角制御起動部76に回線復旧情報を送る。この回線復旧
情報を受けた送信出力増幅部73は利得を本来設定され
ている値とする。また、アンテナチルト角制御起動部7
6はアンテナチルト角制御部75に対し再スタート制御
を行う。これにより、アンテナチルト角制御部75はア
ンテナ70のチルト角を時間と共に段階的に低下させ、
最終的には所定のチルト角とするようメモリ部74の内
容に応じた制御を行う。
【0036】なお、図6では、アンテナ70は制御チャ
ネルの送信を行うものであるが、図1と同様に合成器を
設けて制御チャネル及び複数の通信チャネルの送信を行
うように構成しても良い。ここで、図7に示す無線基地
局BS2の制御局と共通制御部64との回線回線断時点
T0では、無線基地局BS2の制御チャネルの送信出力
は0、アンテナチルト角は10度である。移動局MS
1,MS2,MS3それぞれの位置における無線基地局
BS1に対する受信電界強度は45dBμ/mで待ち受
け許可レベル(例えば35dBμ/m)に達しており、
無線基地局BS2に対する受信電界強度は0dBμ/m
で待ち受け許可レベルに達してないために、移動局MS
1,MS2,MS3は全て無線基地局BS1のエリア1
の圏内となっている。
【0037】次に、無線基地局BS2の制御局と共通制
御部64との回線断復旧後の時点T1では、図8に示す
ように無線基地局BS2の制御チャネルの送信出力は本
来設定されている値となり、アンテナチルト角は8度と
なる。移動局MS1,MS2,MS3それぞれの位置に
おける無線基地局BS1に対する受信電界強度は45d
Bμ/mで待ち受け許可レベル(例えば35dBμ/
m)に達しているが、無線基地局BS2に対する受信電
界強度はそれぞれ50dBμ/m,40dBμ/m,3
0dBμ/mで、移動局MS1は受信電界強度の大きな
無線基地局BS2のエリア2の圏内に移行し、無線基地
局BS2に位置登録をする。
【0038】更に時間が経過した回線断復旧後の時点T
2では、図9に示すように無線基地局BS2のアンテナ
チルト角は6度となる。移動局MS1,MS2,MS3
それぞれの位置における無線基地局BS1に対する受信
電界強度は45dBμ/mで待ち受け許可レベル(例え
ば35dBμ/m)に達しているが、無線基地局BS2
に対する受信電界強度はそれぞれ60dBμ/m,50
dBμ/m,40dBμ/mで、移動局MS2は受信電
界強度の大きな無線基地局BS2のエリア2の圏内に移
行し、無線基地局BS2に位置登録をする。
【0039】更に時間が経過した回線断復旧後の時点T
3では、図10に示すように無線基地局BS2のアンテ
ナチルト角は4度となる。移動局MS1,MS2,MS
3それぞれの位置における無線基地局BS1に対する受
信電界強度は45dBμ/mで待ち受け許可レベル(例
えば35dBμ/m)に達しているが、無線基地局BS
2に対する受信電界強度はそれぞれ70dBμ/m,6
0dBμ/m,50dBμ/mで、移動局MS3は受信
電界強度の大きな無線基地局BS2のエリア2の圏内に
移行し、無線基地局BS2に位置登録をする。
【0040】このように、無線基地局の立ち上げ時に制
御チャネルを送信するアンテナチルト角を所定の値から
規定値まで順次低下させるさせることにより、基地局エ
リアを段階的に構成することができ、移動局の行う位置
登録の時期をずらすことができ、無線基地局の立ち上げ
時のスループットの低下及び無線基地局の過負荷を防止
することができる。
【0041】図11は送信出力制御部45が実行する制
御の第1実施例のフローチャートを示す。この処理は回
線断の復旧により開始される。同図中、ステップS10
ではタイマT1を初期値0として起動し、復旧後の時間
を計時する。次にステップS12でタイマT1の計時値
が予め設定されている終了時間(60秒)を越えている
か否かを判別し、超えていれば処理を終了する。
【0042】タイマT1の計時値が終了時間(60秒)
を越えていなければ、ステップS14でタイマT1の計
時値が図12に示すテーブルの各欄の復旧後の時間と一
致するか否かを判別する。不一致の場合にはステップS
12に進み、一致の場合にはステップS16に進み、一
致した欄の出力電力値となるように送信出力増幅部43
を制御する。なお、テーブルの各欄には出力電力値と対
応する無線ゾーン半径[km]を示している。
【0043】ここで、隣接局からのオーバーラップのな
い基地局エリアで、当該エリアの基地局が回線断で圏外
となっていた移動局を、基地局の復旧により当該エリア
で圏内とし、位置登録させる場合の無線ゾーンの段階的
拡大について説明する。加入者密度100[加入者/k
2 ]で均一に分布するものとし、本来の無線ゾーンの
半径は3km、1加入者当たりの位置登録信号(上り)
の信号量は20バイト、位置登録信号(要求と応答)の
授受に要する時間を10秒(これを超えるとタイムアウ
ト)、制御チャネル(上り)で10秒間に伝送できるバ
イト数は1000バイトとする。
【0044】この条件で基地局の復旧により即時に送信
出力を規定値まで上げると、100×3.14×3×3
=2826[加入者]が一斉に位置登録を行う。このと
き、制御チャネルのトラフィック量は2826×20=
56520バイトとなるが、このトラフィックを10秒
間で伝送することはできず、ほとんどの移動局が位置登
録を失敗する。
【0045】これに対し、本実施例ではまず10秒間で
伝送可能なトラフィック分の加入者に相当するエリアを
カバーする。つまり、1000[バイト]÷20=50
0[加入者]、加入者密度100[加入者/km2 ]か
らエリア面積は5km2 となる。従って、無線ゾーン半
径は1.26kmとなるので、この無線ゾーン半径1.
26kmをカバーする送信出力の状態を10秒間維持す
る。
【0046】続いて同様に、500加入者増加に相当す
るドーナツ状のエリアをカバーする無線ゾーン半径に、
段階的に送信出力を上げる。全加入者1000÷100
[加入者/km2 ]=10[km2 ]から、無線ゾーン
半径は1.78kmとなる。更に、10秒後に無線ゾー
ン半径は2.19kmとなる。図13に本来の無線ゾー
ン半径3kmとなるまでの時間と無線ゾーン半径との関
係を示す。
【0047】図14は送信出力制御部45が実行する制
御の第2実施例のフローチャートを示す。この処理は回
線断の復旧により開始される。同図中、ステップS20
では段階値を1(初期値)とする。次にステップS22
で、図15に示すテーブル内の段階値が一致する欄(こ
こでは段階値1の欄)の出力電力値となるように送信出
力増幅部43を制御する。なお、テーブルの各欄には段
階値と出力電力値とに対応する無線ゾーン半径[km]
を示している。
【0048】次に、ステップS24でタイマT1を初期
値0として起動し、復旧後の時間を計時して、ステップ
S26で移動局からの位置登録信号授受が終了したか否
かを判別する。ここでは、共通制御部34内の監視手段
で位置登録の信号授受状況を監視して信号授受の負荷が
閾値以下となると位置登録信号授受終了とみなす。位置
登録信号授受が終了したときステップS28に進んで、
そのときのタイマT1の示す時間をメモリM1に記憶す
る。この後、ステップS30で段階値を1だけインクリ
メントし、ステップS32で図15に示すテーブルの段
階値が一致する欄の出力電力値となるように送信出力増
幅部43を制御する。そして、ステップS34でタイマ
T2を初期値0として起動する。
【0049】次に、ステップS36でタイマT2の計時
値がメモリM1に記憶されている時間を越えているか否
かを判別し、超えていればステップS38に進み、ここ
で段階値が予め設定されている所定値6以上か否かが判
別され、段階値が所定値6以上であれば処理を終了す
る。段階値が所定値6未満であればステップS30に進
み、ステップS30〜S38を繰り返す。
【0050】この実施例では、段階値が1のときの構成
エリアにて、移動局の位置登録に要した時間を求め、移
動局は全エリア内で均一に分布しているとみなし、以後
の各段階値の時間間隔を段階値1のとき位置登録に要し
た時間に設定して、本来の無線ゾーン半径になるまでの
時間を短縮している。第1実施例では送信電力P1の段
階の制御は10秒間であるが、実際の移動局の分布密度
が想定値(第1実施例)の1/2であれば、本実施例で
は送信電力P1の段階、及びその後の各段階の制御は5
秒間となる。図16に本実施例で本来の無線ゾーン半径
3kmとなるまでの時間と無線ゾーン半径との関係を示
す。
【0051】図17は送信出力制御部45が実行する制
御の第3実施例のフローチャートを示す。この処理は回
線断の復旧により開始される。同図中、ステップS40
では段階値を1(初期値)とする。次にステップS42
で、図18に示すテーブル内の段階値が一致する欄(こ
こでは段階値1の欄)の出力電力値となるように送信出
力増幅部43を制御する。なお、テーブルの各欄には段
階値と出力電力値とに対応する無線ゾーン半径[km]
を示している。
【0052】次に、ステップS44でタイマT1を初期
値0として起動し、復旧後の時間を計時して、ステップ
S46で移動局からの位置登録信号授受が終了したか否
かを判別する。ここでは、共通制御部34内の監視手段
で位置登録の信号授受状況を監視して信号授受の負荷が
閾値以下となると位置登録信号授受終了とみなす。位置
登録信号授受が終了したときステップS48に進んで、
そのときのタイマT1の示す時間をメモリM1に記憶す
る。
【0053】この後、ステップS49でメモリM1の値
から以後の各段階のエリア増加面積を求め、このエリア
増加面積から各段階の出力電力P2〜P4と無線ゾーン
半径とを求め、図18のテーブルの出力電力P2〜P4
と無線ゾーン半径とを書き換える。次に、ステップS5
0で段階値を1だけインクリメントし、ステップS52
で図18に示すテーブルの段階値が一致する欄の出力電
力値となるように送信出力増幅部43を制御する。そし
て、ステップS54でタイマT2を初期値0として起動
する。
【0054】次に、ステップS56でタイマT2の計時
値が予め設定されている時間(10)を越えているか否
かを判別し、超えていればステップS58に進み、ここ
で段階値が前記メモリM1の値から算出した値4以上か
否かが判別され、段階値が所定値4以上であれば処理を
終了する。段階値が4未満であればステップS50に進
み、ステップS50〜S58を繰り返す。
【0055】この実施例では、段階値が1のときの構成
エリアにて、移動局の位置登録に要した時間を求め、移
動局は全エリア内で均一に分布しているとみなし、以後
の各段階値のエリア増加面積を段階値1のとき位置登録
に要した時間に基づいて設定し、本来の無線ゾーン半径
になるまでの時間を短縮している。第1実施例では送信
電力P1〜P4の各段階のエリア増加面積は5km2
あるが、実際の移動局の分布密度が想定値(第1実施
例)の1/2であれば、本実施例では送信電力P2〜P
4の各段階でのエリア増加面積は10km2 とすること
ができる。図19に本実施例で本来の無線ゾーン半径3
kmとなるまでの時間と無線ゾーン半径との関係を示
す。
【0056】図20は送信出力制御部45が実行する制
御の第4実施例のフローチャートを示す。この処理は回
線断の復旧により開始される。同図中、ステップS60
では段階値を1(初期値)とする。次にステップS62
で、図21に示すテーブル内の段階値が一致する欄(こ
こでは段階値1の欄)の出力電力値となるように送信出
力増幅部43を制御する。なお、テーブルの各欄には段
階値と出力電力値とに対応する無線ゾーン半径[km]
を示している。
【0057】次に、ステップS64で移動局からの位置
登録信号授受が終了したか否かを判別する。ここでは、
共通制御部34内の監視手段で位置登録の信号授受状況
を監視して信号授受の負荷が閾値以下となると位置登録
信号授受終了とみなす。位置登録信号授受が終了したと
きはステップS66に進んで、ここで段階値が予め設定
されている所定値6以上か否かが判別され、段階値が所
定値6以上であれば処理を終了する。
【0058】段階値が所定値6未満であればステップS
68に進む。ステップS68で段階値を1だけインクリ
メントし、ステップS70で図21に示すテーブルの段
階値が一致する欄の出力電力値となるように送信出力増
幅部43を制御する。そして、ステップS64に進み、
ステップS64〜S70を繰り返す。この実施例では、
各段階において移動局の位置登録が終了した時点で次の
段階に移行することにより、本来の無線ゾーン半径にな
るまでの時間を短縮している。第1実施例では段階値1
の制御は10秒間であるが、実際の移動局の分布密度が
想定値(第1実施例)の1/2であれば、段階値1の移
動局の位置登録は5秒程度で終了する。以後の各段階で
も、増加したエリアそれぞれでの移動局の分布密度に応
じて位置登録に要する時間が変化する。図22に本実施
例で本来の無線ゾーン半径3kmとなるまでの増加した
無線ゾーン内の加入者量(500加入者を100パーセ
ントとする)と、位置登録の信号の授受に必要な時間
と、回線断から復旧後の経過時間との関係を示す。
【0059】なお、図11,図14,図17,図20に
おいては、送信電力を増加させて無線ゾーン半径を増加
させているが、この代わりに、アンテナチルト角を低下
させて無線ゾーン半径を増加させる構成としても良く、
上記実施例に限定されることはない。
【0060】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
無線基地局の制御チャネルの送信出力を可変制御する送
信出力制御部を有し、前記無線基地局の立ち上げ時に前
記送信出力制御部により前記制御チャネルの送信出力を
零から規定値まで順次増大させる。
【0061】このように、無線基地局の立ち上げ時に制
御チャネルの送信出力を零から規定値まで順次増大させ
ることにより、基地局エリアを段階的に構成することが
でき、移動局の行う位置登録の時期をずらすことがで
き、無線基地局の立ち上げ時のスループットの低下及び
無線基地局の過負荷を防止することができる。請求項2
に記載の発明は、請求項1記載の無線基地局立ち上げ制
御方式において、制御局との回線の状態を監視している
回線監視部を有し、前記送信出力制御部は、前記回線監
視部からの回線断復旧情報により前記制御チャネルの送
信出力を零から規定値まで順次増大させる。
【0062】このように、制御局との回線の状態を監視
することで回線断復旧による無線基地局の立ち上げを知
り、無線基地局の立ち上げ時のスループットの低下及び
無線基地局の過負荷を防止することができる。請求項3
に記載の発明は、請求項2記載の無線基地局立ち上げ制
御方式において、前記制御チャネルの送信出力は、予め
設定された時間毎に予め設定された値として増大させ
る。
【0063】このように、制御チャネルの送信出力を予
め設定された時間毎に予め設定された値として増大させ
ることで、無線基地局の立ち上げ時に制御チャネルの送
信出力を零から規定値まで順次増大させることができ
る。請求項4に記載の発明は、請求項2記載の無線基地
局立ち上げ制御方式において、移動局との位置登録信号
の授受状況を監視する監視手段を有し、前記監視手段で
検知された前記位置登録信号の授受状況に応じて前記制
御チャネルの送信出力を増大する時間間隔を変化させ
る。
【0064】このように、移動局との位置登録信号の授
受状況を監視して位置登録信号の授受状況に応じて制御
チャネルの送信出力を増大する時間間隔を変化させるこ
とで、無線基地局の立ち上げ時に制御チャネルの送信出
力を零から規定値まで順次増大させることができると共
に、基地局エリアを早急に規定の大きさとすることがで
きる。
【0065】請求項5に記載の発明は、請求項2記載の
無線基地局立ち上げ制御方式において、移動局との位置
登録信号の授受状況を監視する監視手段を有し、前記監
視手段で検知された前記位置登録信号の授受状況に応じ
て前記制御チャネルの送信出力を増大する増大幅を変化
させる。
【0066】このように、移動局との位置登録信号の授
受状況を監視して位置登録信号の授受状況に応じて制御
チャネルの送信出力を増大する増大幅を変化させること
で、無線基地局の立ち上げ時に制御チャネルの送信出力
を零から規定値まで順次増大させることができると共
に、基地局エリアを早急に規定の大きさとすることがで
きる。
【0067】請求項6に記載の発明は、無線基地局の制
御チャネルを送信するアンテナの俯角であるアンテナチ
ルト角を可変制御するアンテナチルト角制御部を有し、
前記無線基地局の立ち上げ時に前記アンテナチルト角制
御部により前記アンテナチルト角を所定の値から規定値
まで順次低下させる。このように、無線基地局の立ち上
げ時に制御チャネルを送信するアンテナチルト角を所定
の値から規定値まで順次低下させるさせることにより、
基地局エリアを段階的に構成することができ、移動局の
行う位置登録の時期をずらすことができ、無線基地局の
立ち上げ時のスループットの低下及び無線基地局の過負
荷を防止することができる。
【0068】請求項7に記載の発明は、請求項6記載の
無線基地局立ち上げ制御方式において、制御局との回線
の状態を監視している回線監視部を有し、前記アンテナ
チルト角制御部は、前記回線監視部からの回線断復旧情
報によりにより前記アンテナチルト角を所定の値から規
定値まで順次低下させる。
【0069】このように、制御局との回線の状態を監視
することで回線断復旧による無線基地局の立ち上げを知
り、無線基地局の立ち上げ時のスループットの低下及び
無線基地局の過負荷を防止することができる。請求項8
に記載の発明は、請求項6記載の無線基地局立ち上げ制
御方式において、前記アンテナチルト角は、予め設定さ
れた時間毎に予め設定された値として低下させる。
【0070】このように、アンテナチルト角を予め設定
された時間毎に予め設定された値として低下させること
で、無線基地局の立ち上げ時にアンテナチルト角を所定
の値から規定値まで順次低下させることができる。請求
項9に記載の発明は、請求項6記載の無線基地局立ち上
げ制御方式において、移動局との位置登録信号の授受状
況を監視する監視手段を有し、前記監視手段で検知され
た前記位置登録信号の授受状況に応じて前記アンテナチ
ルト角を低下する時間間隔を変化させる。
【0071】このように、移動局との位置登録信号の授
受状況を監視して位置登録信号の授受状況に応じてアン
テナチルト角を低下する時間間隔を変化させることで、
無線基地局の立ち上げ時にアンテナチルト角を所定の値
から規定値まで順次低下させることができると共に、基
地局エリアを早急に規定の大きさとすることができる。
【0072】請求項10に記載の発明は、請求項6記載
の無線基地局立ち上げ制御方式において、移動局との位
置登録信号の授受状況を監視する監視手段を有し、前記
監視手段で検知された前記位置登録信号の授受状況に応
じて前記アンテナチルト角を低下する低下幅を変化させ
る。
【0073】このように、移動局との位置登録信号の授
受状況を監視して位置登録信号の授受状況に応じてアン
テナチルト角を低下する低下幅を変化させることで、無
線基地局の立ち上げ時にアンテナチルト角を所定の値か
ら規定値まで順次低下させることができると共に、基地
局エリアを早急に規定の大きさとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線基地局立ち上げ制御方式を適用し
た無線基地局の送信部の第1実施例のブロック図であ
る。
【図2】無線基地局BS2の制御局と共通制御部34と
の回線断時点を説明するための図である。
【図3】無線基地局BS2の制御局と共通制御部34と
の回線断復旧後の時点を説明するための図である。
【図4】無線基地局BS2の制御局と共通制御部34と
の回線断復旧後の時点を説明するための図である。
【図5】無線基地局BS2の制御局と共通制御部34と
の回線断復旧後の時点を説明するための図である。
【図6】本発明の無線基地局立ち上げ制御方式を適用し
た無線基地局の送信部の第2実施例のブロック図であ
る。
【図7】無線基地局BS2の制御局と共通制御部34と
の回線断時点を説明するための図である。
【図8】無線基地局BS2の制御局と共通制御部34と
の回線断復旧後の時点を説明するための図である。
【図9】無線基地局BS2の制御局と共通制御部34と
の回線断復旧後の時点を説明するための図である。
【図10】無線基地局BS2の制御局と共通制御部34
との回線断復旧後の時点を説明するための図である。
【図11】送信出力制御部45が実行する制御の第1実
施例のフローチャートである。
【図12】テーブルの内容を示す図である。
【図13】本来の無線ゾーン半径3kmとなるまでの時
間と無線ゾーン半径との関係を示す図である。
【図14】送信出力制御部45が実行する制御の第2実
施例のフローチャートである。
【図15】テーブルの内容を示す図である。
【図16】本来の無線ゾーン半径3kmとなるまでの時
間と無線ゾーン半径との関係を示す図である。
【図17】送信出力制御部45が実行する制御の第3実
施例のフローチャートである。
【図18】テーブルの内容を示す図である。
【図19】本来の無線ゾーン半径3kmとなるまでの時
間と無線ゾーン半径との関係を示す図である。
【図20】送信出力制御部45が実行する制御の第4実
施例のフローチャートである。
【図21】テーブルの内容を示す図である。
【図22】本来の無線ゾーン半径3kmとなるまでの増
加した無線ゾーン内の加入者量と、位置登録の信号の授
受に必要な時間と、回線断から復旧後の経過時間との関
係を示す図である。
【図23】従来の無線基地局の送信部の一例のブロック
図である。
【符号の説明】
30,60 制御チャネル用送信機 321 〜32N 通信チャネル用送信機 34,64 共通制御部 36,68 インタフェース部(I/F部) 38 合成器 40,70 アンテナ 42,72 変復調部 44,73 送信出力増幅部 44 送信出力メモリ部 45 送信出力制御部 46 送信出力制御起動部 48,78 回線監視部 74 メモリ部 75 アンテナチルト角制御部 76 アンテナチルト角制御起動部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局の制御チャネルの送信出力を
    可変制御する送信出力制御部を有し、 前記無線基地局の立ち上げ時に前記送信出力制御部によ
    り前記制御チャネルの送信出力を零から規定値まで順次
    増大させることを特徴とする無線基地局立ち上げ制御方
    式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線基地局立ち上げ制御
    方式において、 制御局との回線の状態を監視している回線監視部を有
    し、 前記送信出力制御部は、前記回線監視部からの回線断復
    旧情報により前記制御チャネルの送信出力を零から規定
    値まで順次増大させることを特徴とする無線基地局立ち
    上げ制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の無線基地局立ち上げ制御
    方式において、 前記制御チャネルの送信出力は、予め設定された時間毎
    に予め設定された値として増大させることを特徴とする
    無線基地局立ち上げ制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の無線基地局立ち上げ制御
    方式において、 移動局との位置登録信号の授受状況を監視する監視手段
    を有し、 前記監視手段で検知された前記位置登録信号の授受状況
    に応じて前記制御チャネルの送信出力を増大する時間間
    隔を変化させることを特徴とする無線基地局立ち上げ制
    御方式。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の無線基地局立ち上げ制御
    方式において、 移動局との位置登録信号の授受状況を監視する監視手段
    を有し、 前記監視手段で検知された前記位置登録信号の授受状況
    に応じて前記制御チャネルの送信出力を増大する増大幅
    を変化させることを特徴とする無線基地局立ち上げ制御
    方式。
  6. 【請求項6】 無線基地局の制御チャネルを送信するア
    ンテナの俯角であるアンテナチルト角を可変制御するア
    ンテナチルト角制御部を有し、 前記無線基地局の立ち上げ時に前記アンテナチルト角制
    御部により前記アンテナチルト角を所定の値から規定値
    まで順次低下させることを特徴とする無線基地局立ち上
    げ制御方式。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の無線基地局立ち上げ制御
    方式において、 制御局との回線の状態を監視している回線監視部を有
    し、 前記アンテナチルト角制御部は、前記回線監視部からの
    回線断復旧情報によりにより前記アンテナチルト角を所
    定の値から規定値まで順次低下させることを特徴とする
    無線基地局立ち上げ制御方式。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の無線基地局立ち上げ制御
    方式において、 前記アンテナチルト角は、予め設定された時間毎に予め
    設定された値として低下させることを特徴とする無線基
    地局立ち上げ制御方式。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の無線基地局立ち上げ制御
    方式において、 移動局との位置登録信号の授受状況を監視する監視手段
    を有し、 前記監視手段で検知された前記位置登録信号の授受状況
    に応じて前記アンテナチルト角を低下する時間間隔を変
    化させることを特徴とする無線基地局立ち上げ制御方
    式。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の無線基地局立ち上げ制
    御方式において、 移動局との位置登録信号の授受状況を監視する監視手段
    を有し、 前記監視手段で検知された前記位置登録信号の授受状況
    に応じて前記アンテナチルト角を低下する低下幅を変化
    させることを特徴とする無線基地局立ち上げ制御方式。
JP10045682A 1998-02-26 1998-02-26 無線基地局立ち上げ制御方式 Withdrawn JPH11251995A (ja)

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