JP2954106B2 - 移動通信システムの起動方法 - Google Patents

移動通信システムの起動方法

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JP2954106B2 JP9222739A JP22273997A JP2954106B2 JP 2954106 B2 JP2954106 B2 JP 2954106B2 JP 9222739 A JP9222739 A JP 9222739A JP 22273997 A JP22273997 A JP 22273997A JP 2954106 B2 JP2954106 B2 JP 2954106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの回線制御装
置とその配下に複数存在する基地局とから構成される移
動通信システムに関し、特に、当該システム起動時の立
上げ時間を短縮させる移動通信システムの起動方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、1つの回線制御装置とその配
下に複数存在する基地局とから構成される移動通信シス
テム全体を起動させるには、各基地局が運用に必要なパ
ラメータを、回線制御装置により決められた手順に従
い、各基地局を立上げて行き、全ての基地局が運用可能
状態になっていることを判定してから回線制御装置より
各基地局に対してサービスの開始を指示するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、こうした従来の
システム起動方法では、回線制御装置の配下にある基地
局数(システム規模)に依存することなく常に一定の時
間待機する為、小規模なシステムの場合、無駄な待機時
間を費やしてしまう、という問題がある。
【0004】そこで本発明は、このような事情に鑑みて
なされたもので、システム規模に応じた最適な立上げ時
間で起動することができる移動通信システムの起動方法
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、システム全体を監視制
御する回線制御装置と、この回線制御装置に接続されて
回線制御される複数の基地局とから構成される移動通信
システムにおいて、前記回線制御装置側に、システム起
動に用いる運用パラメータを予め登録しておき、当該運
用パラメータに従ってシステム規模に応じた最適な待機
時間を算出し、算出した待機時間に基づいて各基地局を
順次起動することを特徴とする。
【0006】上記請求項1に従属する請求項2に記載の
発明によれば、前記運用パラメータは、各基地局毎の運
用状況を表わす運用情報と、各基地局毎に設置される送
受信装置の台数を表わす設置情報と、その設置された送
受信装置毎の運用可否情報とから構成されることを特徴
とする。
【0007】また、上記請求項1に従属する請求項3に
記載の発明によれば、前記待機時間は、前記運用パラメ
ータから求めた基地局数がB、送受信装置運用台数がA
の時、A×3秒+B×2秒で表わされることを特徴とす
る。
【0008】本発明では、回線制御装置側に、システム
起動に用いる運用パラメータを予め登録しておき、当該
運用パラメータに従ってシステム規模に応じた最適な待
機時間を算出し、算出した待機時間に基づいて各基地局
を順次起動する為、従来のように、システム規模に依ら
ず常に一定時間待機することなく、システム規模に応じ
た時間でシステム起動させることが可能になる。この結
果、従来の無駄な待機時間を省くことができ、システム
起動に費やす時間が短縮される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形
態である移動通信システムの概略構成を示すブロック図
である。この図に示す移動通信システムは、回線制御装
置(以下、BSCと記す)1と、この回線制御装置1の
配下で制御される複数の無線基地局装置(以下、BTS
と記す)2−1〜2−nとから構成されている。
【0010】BSC1は、最大64局のBTS2を運用
でき、1つのBTS2当り最大8つのキャリアを収納可
能としている。したがって、本システムの場合、1局の
BTS2/1台のTRX(送受信装置)から構成される
最小規模から64局のBTS2/512台のTRXから
構成される最大規模までのシステム構築が可能となって
いる。
【0011】このようなシステムにおいて、システム起
動シーケンスは、図2に示すように、先ずBSC1側か
らBTS2側へリモートセットすると、BTS2では実
装されているTRX(送受信装置)の台数分のTRX起
動要求をBSC1側へ送出する。すると、BSC1では
それに対応した無線パラメータを送出し、これに対応し
てBTS2が無線パラメータ設定応答を出す。
【0012】この後、BSC1側からBTS2側へは、
TDMAパラメータ設定、無線チャネル構造設定および
Bチャネルパス設定からなる各設定要求を発し、BTS
2側からBSC1側にはこれら設定応答が出される。こ
うして各設定が完了すると、BSC1側からBTS2側
にサービスインを定義すると、BTS2はサービス開始
の旨を表わすサービスイン応答を発してシステム起動が
完了する。
【0013】さて、このようなシステム起動シーケンス
を全てのBTS2に実装されているTRXを並列的に行
わせると、BSC1には高速処理が要求されてしまう。
そこで、本システムでは各BTS2を立上げる際のBS
C1側の負荷を分散させる為、随時立上げ方式を採って
いる。
【0014】つまり、各BTS2を同時に並列的に起動
させるのではなく、順番に順次立上げて行く方式であ
る。この為、システム立上げを完了したか否かを判定す
る必要性からシステム規模に応じた最適な待合わせ時間
を算出する機能が要求される。
【0015】システム規模に応じた最適な待合わせ時間
を算出する為には、図3に示す情報、つまり、各BTS
2毎の「運用情報」、「TRX設置情報」および各TR
X毎の「運用可否情報」からなるBTS/TRX管理テ
ーブルTBLを参照する。ここで、図4を参照してその
手順について説明する。
【0016】まず、システム立上げタイマー算出処理が
実行されると、BSC1はステップS1に処理を進め、
上述したBTS/TRX管理テーブルTBLを参照して
運用するBTS2の数および使用するTRXの数を求め
る。次いで、ステップS2では、求めたBTS2の数に
2秒を乗算した値と、求めたTRXの数に3秒を乗算し
た値と加算して立上げに必要な時間を算出する。
【0017】なお、BTS2の数に乗算される「2秒」
は、BTS2を起動制御するのに必要なメッセージ授受
時間を指し、一方、TRXに乗算される「3秒」はTR
Xを立上げるのに必要なメッセージ授受時間を指す。
【0018】そして、このようにして得られた最適な待
合わせ時間に従って、各BTS2を随時立上げて行け
ば、従来のように、システム規模に依らず常に一定時間
待機することなく、システム規模に応じた時間でシステ
ム起動させることが可能になっている。この結果、従来
のように無駄な待機時間を省くことができ、システム起
動に費やす時間を短縮させることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、回線制御装置側に、シ
ステム起動に用いる運用パラメータを予め登録してお
き、当該運用パラメータに従ってシステム規模に応じた
最適な待機時間を算出し、算出した待機時間に基づいて
各基地局を順次起動するので、従来のように、システム
規模に依らず常に一定時間待機することなく、システム
規模に応じた時間でシステム起動させることができ、こ
れにより、従来の無駄な待機時間を省くことができ、シ
ステム起動に費やす時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である移動通信システム
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 システム起動シーケンスの一例を示す図であ
る。
【図3】 BTS/TRX管理テーブルTBLの構成を
示す図である。
【図4】 システム立上げタイマー算出処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 回線制御装置 2 無線基地局装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム全体を監視制御する回線制御装
    置と、この回線制御装置に接続されて回線制御される複
    数の基地局とから構成される移動通信システムにおい
    て、 前記回線制御装置側に、システム起動に用いる運用パラ
    メータを予め登録しておき、当該運用パラメータに従っ
    てシステム規模に応じた最適な待機時間を算出し、算出
    した待機時間に基づいて各基地局を順次起動することを
    特徴とする移動通信システムの起動方法。
  2. 【請求項2】 前記運用パラメータは、各基地局毎の運
    用状況を表わす運用情報と、各基地局毎に設置される送
    受信装置の台数を表わす設置情報と、その設置された送
    受信装置毎の運用可否情報とから構成されることを特徴
    とする請求項1記載の起動方法。
  3. 【請求項3】 前記待機時間は、前記運用パラメータか
    ら求めた基地局数がB、送受信装置運用台数がAの時、
    A×3秒+B×2秒で表わされることを特徴とする請求
    項1記載の起動方法。
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