JPH11250703A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

Info

Publication number
JPH11250703A
JPH11250703A JP10045179A JP4517998A JPH11250703A JP H11250703 A JPH11250703 A JP H11250703A JP 10045179 A JP10045179 A JP 10045179A JP 4517998 A JP4517998 A JP 4517998A JP H11250703 A JPH11250703 A JP H11250703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
peripheral wall
lamp
seal
sealing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10045179A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiko Suzuki
三千彦 鈴木
Fumihiko Sugiyama
文彦 杉山
Kazuhiro Yamazaki
一廣 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10045179A priority Critical patent/JPH11250703A/ja
Publication of JPH11250703A publication Critical patent/JPH11250703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 数秒で発泡し形状が安定して弾性シール材を
構成する熱可塑性発泡エラストマーを合成樹脂製灯具構
成部材のシール脚先端部に押出成形により成形一体化す
ることで、組付作業工数の少ない車両用灯具を提供す
る。 【解決手段】 合成樹脂製ランプボディの背面に延出形
成されたシール脚16が弾性シール材20を介して車体
パネル18に圧接保持された車両用灯具において、弾性
シール材20を、シール脚先端16aの一部に係合しシ
ール脚16に沿って走行するダイ40により、シール脚
先端部16aを抱持した横断面コ字型に押出成形されて
シール脚16に一体化された熱可塑性発泡エラストマー
により構成し、ダイ40がシール脚16を1周すること
で、シール脚先端部16aに、熱可塑性発泡エラストマ
ーからなる弾性シール材20が成形一体化されるので、
ランプの車体への取付けが簡単となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面レンズのシー
ル脚とランプボディのシール溝間に弾性シール材が介装
された車両用灯具や、ランプボディのバルブ交換用の背
面開口部を取り囲むシール脚と車体パネル間に弾性シー
ル材が介装された車両用灯具のように、合成樹脂製灯具
構成部材に形成した周壁であるシール脚とこの周壁(シ
ール脚)被当接部との間に、弾性シール材を介装して、
周壁と周壁被当接部間をシールした構造の車両用灯具に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の灯具としては、図6に示すよう
に、ランプボディ1の前面開口部に沿って形成されたシ
ール溝2に前面レンズ3のシール脚4が弾性シール材5
を介して係合されて、シール脚4とシール溝2間係合部
がシールされた構造となっている。シール材5は、シー
ル溝2に液体状の熱硬化性発泡シール材を塗布し、加熱
乾燥させることで、発泡膨出固化して弾性体となる。ま
た、前面レンズ3とランプボディ1間の固定は、シール
脚4をシール溝2に係合させ、シール脚4とシール溝2
間を凹凸ランス係合(図示せず)させることで行われ、
このとき、シール脚4がシール材5に圧接された状態に
保持される。
【0003】一方、ランプボディ1の背面壁には、バル
ブ挿着孔1aを取り囲むようにシール脚6が形成され、
このシール脚6と車体パネル7との間に弾性シール材8
が介装されて、車体パネル7とランプボディ1間の隙間
からバルブ挿着孔1aの周辺に水や塵が侵入できない構
造となっている。符号9は、バルブ挿着孔1aに挿着さ
れた光源(バルブ)である。
【0004】シール材8は、図7に示すように、液体状
の発泡シール材を受治具aの溝bに塗布し、溝bにシー
ル脚6を挿入した状態でシール材を発泡膨出硬化させる
ことで、シール脚6に成形一体化されるので、シール脚
6と一体に受治具aから分離することができる。また、
ランプを車体に固定するには、ランプ側のブラケットと
車体とを例えばボルト・ナット締結することで行われ、
このとき、バルブ挿着孔1aが車体パネル7のバルブ交
換用開口部7aに整合した位置となるとともに、シール
脚6がシール材8を介して車体パネル7に圧接状態に保
持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシール
材5としては、乾燥固化(形状が安定)するまでの時間
が長く、それだけ生産性が悪い。また、塗布するシール
材は液状であるため、三次元的に変化する形状のシール
材としては使用できない。
【0006】また、ランプボディ1の背面側をシールす
るシール材8としては、受治具aの溝bに液体状のシー
ル材を塗布し、シール脚6が溝bに係合した形態にラン
プボディ1を保持し、その後、受治具aを外すと言う具
合に、作業工数が多いという問題があった。
【0007】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その第1の目的は、大気圧下で数秒のうち
に発泡し形状が安定して弾性シール材を構成する熱可塑
性発泡エラストマーを合成樹脂製灯具構成部材の周壁先
端部に押出成形により形成一体化することで、生産性に
優れた車両用灯具を提供することである。また、本発明
の第2の目的は、組付作業工数が少なく組付作業に要す
時間を短縮できる車両用灯具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係わる車両用灯具においては、合成樹脂
製灯具構成部材の背面に延出形成された周壁の先端部が
弾性シール材を介して周壁被当接部に圧接保持された車
両用灯具において、前記弾性シール材を、周壁先端の一
部に係合し周壁に沿って走行する押出成形用のダイによ
り、周壁先端部を抱持した横断面コ字型に押出成形され
て周壁に一体化された熱可塑性発泡エラストマーによっ
て構成するようにした。高温高圧下の押出機本体内にお
いて溶融状態の熱可塑性未発泡エラストマーが、常温大
気圧下では、エラストマー中に分散していた水(液体)
が気体となるため発泡する。このため、ダイの吐出口か
ら大気に開放されているダイ内に泡状に吐出された発泡
エラストマーは、ダイ内において発泡固化が始まり、ダ
イから押し出されると、多少膨出するものの、数秒のう
ちに押し出された形状に略近い形状に固化し形状が安定
したタックフリー状態となって、周壁先端部を抱持した
形態に密着一体化された弾性体となる。従って、ダイが
周壁先端部に係合した形態で周壁に沿って走行すること
で、ダイの走行方向後方開口部から発泡エラストマー
(シール材)が帯状に連続した形状に押出成形される。
そして、周壁先端部には、横断面コ字型の熱可塑性発泡
エラストマーからなる弾性シール材が成形一体化され
る。請求項2においては、請求項1に記載の車両用灯具
において、前記ダイを、発泡エラストマー吐出口を設け
た走行方向前後に開口する断面略コ字型のダイ固定部
と、前記ダイ固定部内側において前記発泡エラストマー
吐出口を挟み、周壁先端部を抱持する形態に対向配置さ
れて発泡エラストマーの押出口を構成するとともに、互
いに離間する方向にスライド可能な一対のダイ可動部と
から構成するようにした。ダイ可動部が互いに離間する
方向にスライドすることで、ダイ可動部は成形された弾
性シール材から離間し、ダイ(ダイ固定部およびダイ可
動部)を成形された弾性シール材から分離することがで
きる。請求項3においては、請求項1又は2に記載の車
両用灯具において、前記ダイを、押出機本体から延びる
フレキシブルホースの先端に取り付けるとともに、制動
アームに支持させて、その走行速度を発泡エラストマー
の押し出し速度に等しくなるように制御するように構成
した。発泡エラストマーの押し出し速度とダイの走行速
度が同一のため、ダイから押出成形された発泡エラスト
マー(シール材)と周壁との接合面には、発泡エラスト
マー(シール材)の押し出しやダイの走行による負荷が
作用せず、発泡エラストマー(シール材)が周壁に密着
し易く、かつシール材の外形は周壁に沿って均一な形状
となる。請求項4においては、請求項1〜3のいずれか
に記載の車両用灯具において、前記周壁はエンドレスに
延在し、ダイが周壁を1周して押し出された発泡エラス
トマーの最後部に最前部を接合することで前記シール材
を形成した。対向するダイ可動部間がダイの走行方向前
後に開口している場合(発泡エラストマー(シール材)
の押出口がダイの走行方向前後に設けられている場合)
には、ダイが周壁を1周することで、押し出された発泡
エラストマー(シール材)の最後部に最前部が接合一体
化されるので、切れ目のない弾性シール材となる。請求
項1〜4のいずれかに記載の車両用灯具において、合成
樹脂製灯具構成部材の具体例としては、例えば前面レン
ズやランプボディがある。そして、請求項5において
は、前記周壁を、灯具構成部材である前面レンズの周縁
に形成されたシール脚によって構成し、前記周壁被当接
部を、ランプボディの前面開口部の周縁に沿って形成さ
れたシール溝によって構成するようにした。また、請求
項6においては、前記周壁を、灯具構成部材であるラン
プボディのバルブ交換用の背面開口部を取り囲むように
ランプボディ背面に形成したシール脚によって構成し、
前記周壁被当接部を、車体パネルによって構成するよう
にした。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、実
施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図5は、本発明の第1の実施例であ
るクリアランスランプを示すもので、図1はクリアラン
スランプの縦断面図、図2は一部を破断して示す前面レ
ンズとランプボディの分解斜視図、図3はシール材押出
成形装置の概要図、図4はシール脚に係合した状態のダ
イを示し、(a)はダイの横断面図、(b)はダイの縦
断面図、図5はシール材の最前部を最後部に継ぐ様子を
説明する図で、(a)はダイが走行する状態を示す図、
(b)はダイが周壁を1周した状態を示す図である。
【0011】これらの図において、符号10は、AB
S,AAS,BMC,PP等の合成樹脂で形成された容
器状のランプボディで、ランプボディ10の内周面に
は、放物面形状のリフレクター10aが一体に形成され
ている。符号12は、ランプボディ10の前面開口部に
組付けられているPMMA,PC等の合成樹脂で形成さ
れた前面レンズ、符号10bは、ランプボディ10の後
頂部に形成されているバルブ挿着孔で、このバルブ挿着
孔10bには、光源であるバルブ15が挿着されてい
る。
【0012】ランプボディ10の前面開口部には、シー
ル溝11が周設され、一方、前面レンズ12の周縁部に
は、背面側に延出し、シール溝11と係合するシール脚
13が周設されている。シール脚13とシール溝11間
係合部には、弾性シール材14が介装されて、前面レン
ズ12とランプボディ10の係合部(シール脚13とシ
ール溝11間の係合部)がシールされている。
【0013】シール脚13とシール溝11間には、シー
ル脚13側に形成された係合突起(図示せず)とシール
溝13の外側壁に形成された係合孔(図示せず)とから
構成された凹凸ランス係合部が設けられており、シール
脚13をシール溝11に挿入させた時に、シール脚13
側の突起がシール溝11側の係合孔に係合(凹凸ランス
係合)して、シール脚13がシール溝11に抜け止め固
定されるとともに、シール脚13とシール溝11間は、
弾性シール材14によって圧接された状態に保持され
て、シールされている。
【0014】弾性シール材14は、後述するシール材押
出成形装置(図3参照)によって、シール脚13の先端
部13aに熱可塑性発泡エラスマーが押出成形により成
形一体化されたもので、弾性シール材14は長手方向に
切れ目なく連続していることから、シール溝11とシー
ル脚13間のシール性に優れている。
【0015】また、弾性シール材14としては、オレフ
ィン系,スチレン系又はウレタン系の熱可塑性発泡エラ
ストマーの押出成形体が考えられ、弾性シール材14は
シール脚13の先端部13aを抱持する形態にシール脚
13に密着一体化されているため、簡単にシール脚13
から脱落することがなく、前面レンズ12のランプボデ
ィ10への組付けも容易である。
【0016】符号16は、ランプボディ10の背面壁か
ら後方に延出し、バルブ挿着孔10bを取り囲むよう
に、延在するシール脚で、シール脚16の先端部16a
と車体パネル18間には、弾性シール材20が介装され
ている。
【0017】ランプは、ランプボディ10に延出形成さ
れているブラケット(図示せず)が、図示しないボルト
・ナットによって車体パネル18に固定されている。そ
して、このランプの車体パネル18への取付固定の際
に、ランプボディ10のバルブ挿着孔10bが車体パネ
ル18のバルブ着脱用開口部19と整合した位置となる
とともに、シール脚16と車体パネル18間は、弾性シ
ール材20がシール脚16と車体パネル18間で圧接状
態に保持されて、シールされている。
【0018】弾性シール材20は、後述するシール材押
出成形装置(図3参照)によって、シール脚16の先端
部16aに熱可塑性発泡エラストマーが押出成形により
成形一体化されたもので、弾性シール材20は長手方向
に切れ目なく連続していることから、シール脚16と車
体パネル18間のシール性に優れるとともに、シール脚
16に一体化されているので、ランプの車体への取付作
業も容易である。
【0019】また、弾性シール材20としては、オレフ
ィン系,スチレン系又はウレタン系の熱可塑性発泡エラ
ストマーの押出成形体が考えられるが、PP製のランプ
ボディ10に対しては、シール材20をオレフィン系エ
ラストマーから構成することで、成形されたシール材2
0のPP製のシール脚16との密着力が特に大きく、シ
ール材20が簡単にシール脚16から脱落することがな
いので、ランプの車体パネル18への取付固定が容易で
ある。
【0020】さらに、PP製ランプボディ10とオレフ
ィン系エラストマーからなるシール材20は、オレフィ
ン系として共通していることから、両者を分別すること
はなく一緒にリサイクルに利用できる。
【0021】次に、弾性シール材20をシール脚16に
成形一体化する工程を、図3,4に基づいて説明する。
【0022】図3は、シール材押出成形装置の全体構成
を示す図で、符号30は、床面等に固設されて、シール
材(例えばオレフィン系発泡エラストマー)を溶融して
押し出す押出機本体である。
【0023】押出機本体30にはヒータ(図示せず)が
周設されるとともに、本体30の内部には、駆動モータ
34とギヤ機構36により回転するスクリュー32が設
けられている。符号31は材料供給用ホッパー、符号3
3は水供給機、符号38は押出機本体30から延びるフ
レキシブルホースで、ホース38の先端部には、ロボッ
トの制動アーム50に支持されたダイ40が取り付けら
れている。
【0024】ホッパー31内には、例えばオレフィン系
熱可塑性エラストマーのペレットが収容されており、こ
のペレットが押出機本体30内に導かれて溶融され、水
供給機33から供給された水と共にスクリュー32によ
り攪拌混練されて、フレキシブルホース38を介しダイ
40から押し出される。押出機本体30からホース38
内における溶融状態の未発泡エラストマー中には、高圧
のため液化した水が分散されているが、未発泡エラスト
マーは、大気に開放されているダイ40内に吐出口40
aから吐出される際に、分散されている水が気体となっ
て泡状となり、ダイ40内において発泡固化が始まり、
ダイ40から押し出されて後2〜3秒で形状の安定した
タックフリー状態となる。
【0025】ダイ40は、図3および図4に示すよう
に、吐出口40aの設けられたコ字型断面のダイ固定部
42の内側に、左右一対のダイ可動部43,43が対向
配置された構造で、ダイ可動部43,43は、電磁バル
ブ,エアシリンダ等のスライド駆動機構45,45によ
って接近離反方向にスライドし、押出成形工程における
図4(a)に示す形態と、離型工程における図4(b)
に示す形態とをとることができる。図4(a)は、未発
泡エラストマーがダイ40の吐出口40aからダイ40
内に吐出されて、ダイ可動部43,43内においてエラ
ストマーが発泡している状態を示し、一方、図4(b)
は、発泡成形が終了し、ダイ可動部43,43を成形体
(シール材20)から離間させた状態を示す。なお、ダ
イ40の走行およびスライド駆動機構45の駆動並びに
吐出口40aからのエラストマーの吐出は、図3に示す
制御部52によって制御されている。
【0026】ロボットの制動アーム50の動きは、制御
部52によって制御されており、ダイ40は、図4
(a)に示すように、ダイ可動部43,43がシール脚
16の先端部16aを包囲する形態のまま、シール脚1
6に沿って走行して再び元の位置まで戻る。この間、ダ
イ40の吐出口40aからは発泡エラストマーが吐出さ
れており、ダイ40がシール脚16に沿って周回するこ
とで、シール脚先端部16aにエンドレスなシール材2
0が成形一体化される。また、ダイ可動部43内には、
ヒータ(図示せず)が内蔵されており、ダイ40がシー
ル脚16を周回して、シール材最後部20aにシール材
の最前部20bを接合一体化できる。
【0027】即ち、図5(a),(b)に示すように、
ダイ40がシール脚16を周回して元の位置に戻り、シ
ール材最後部20aにシール材最先部20bが重なる位
置となると、ダイ可動部43,43内のヒータを発熱さ
せて、ダイ可動部43,43間のシール材20の継ぎ目
を溶融し接合一体化するようになっている。シール材2
0の継ぎ目の接合が終了すると、図4(b)に示すよう
に、ダイ可動部43,43がシール材から離間して、ダ
イ40が上昇し、シール材20が離型される。
【0028】また、ダイ40の走行速度は、シール材
(発泡エラストマー)20の押出速度(シール材20が
ダイ可動部43,43間から押し出される速度)に一致
しており、押し出されたシール材20のシール脚16と
の接合面には、押出成形に伴う負荷が作用しないことか
ら、押出成形されたシール材(発泡エラストマー)20
とシール脚間の密着性が維持されたまま、シール材(発
泡エラストマー)20は型くずれを起こすことなく、シ
ール脚先端部16aに略コ字型の均一の大きさに成形一
体化される。
【0029】なお、前記した実施例では、ダイ40内に
内蔵されたヒータを使ってシール材20の継ぎ目を接合
するようになっているが、ヒータの内蔵されていない場
合は、ダイ可動部43,43を離間させ、一旦、継ぎ目
位置からダイ40を取り外した後、ドライヤー等の加熱
手段を使って継ぎ目を溶融させることで接合する。
【0030】また、前面レンズ12のシール脚13に弾
性シール材14を押出成形する工程についても、ランプ
ボディ10のシール脚16に弾性シール材20を押出成
形する工程と同一であり、その説明は省略する。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る車両用灯具によれば、熱可塑性発泡エラストマ
ーを押出成形するダイを周壁先端部に係合させかつ周壁
に沿って走行させて周壁先端部に簡単にしかも短時間の
うちに弾性シール材を成形一体化することができるの
で、周壁と周壁被当接部間をシールする作業が非常に簡
単となる。特に、弾性シール材は押出成形後数秒間で形
状が安定するので、周壁先端部が三次元的に変化する場
合に対しても適用できる。請求項2によれば、押出成形
されたシール材に対し簡単な構成でダイを分離できるの
で、押出成形工程の自動化が可能となる。請求項3によ
れば、ダイから押し出された弾性シール材と周壁との接
合面には押出成形に伴う負荷が作用しないので、周壁と
の密着性に優れ、しかも周壁に沿って均一な断面の弾性
シール材が成形されて、周壁と周壁被当接面間シール部
のシール性能が向上する。請求項4によれば、走行方向
前後にシール材押出口が開口するダイを用いて弾性シー
ル材を押出成形した場合には、ダイを周壁に沿って一周
させると自ずと周壁先端部に切れ目のない弾性シール材
を成形でき、周壁と周壁被当接部間シール部のシール機
能が向上する。請求項5によれば、前面レンズのシール
脚先端部に短時間のうちに弾性シール材を成形一体化で
きるので、前面レンズのランプボディへの組付作業が簡
単となって、灯具の生産性が著しく向上する。また、従
来では適用が困難とされていた、先端部が三次元的に変
化するシール脚(シール溝)に対しても、適用すること
が可能となった。また、前面レンズのシール脚先端部へ
の弾性シール材の成形一体化の自動化が可能で、これを
自動化することで、灯具の低コスト量産化を実現でき
る。請求項6によれば、ランプボディのシール脚先端部
に短時間のうちに弾性シール材を一体化できるので、灯
具を車体に組付ける際の工数が減少し、組付作業も簡単
となる。また、ランプボディのシール脚先端部への弾性
シール材の成形一体化の自動化が可能で、これを自動化
することで、灯具の低コスト量産化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるクリアランスラン
プの縦断面図
【図2】一部を破断して示す前面レンズとランプボディ
の分解斜視図
【図3】シール材押出成形装置の概要図
【図4】(a)シール脚に係合した状態のダイの横断面
図 (b)シール脚に係合した状態のダイの縦断面図
【図5】(a)ダイが走行する状態を示す図 (b)ダイが周壁を1周した状態を示す図
【図6】従来の車両用灯具の断面図
【図7】シール脚先端に弾性シール材を成形する工程を
示す断面図
【符号の説明】
10 ランプボディ 13 前面レンズのシール脚 13a シール脚先端部 14 熱可塑性発泡エラストマーからなる弾性シール材 16 ランプボディのシール脚 16a シール脚先端部 18 車体パネル 20 熱可塑性発泡エラストマーからなる弾性シール材 20a 弾性シール材最後部 20b 弾性シール材最前部 30 押出機本体 32 スクリュー 33 水供給機 38 フレキシブルホース 40 ダイ 40a 発泡エラストマー吐出口 42 ダイ固定部 43 ダイ可動部 45 スライド駆動機構 50 ロボットの制動アーム 52 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製灯具構成部材の背面に延出形
    成された周壁の先端部が弾性シール材を介して周壁被当
    接部に圧接保持された車両用灯具において、 前記弾性シール材は、周壁先端の一部に係合し周壁に沿
    って走行する押出成形用のダイにより、周壁先端部を抱
    持した横断面コ字型に押出成形されて周壁に一体化され
    た熱可塑性発泡エラストマーによって構成されたことを
    特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記ダイは、発泡エラストマー吐出口が
    設けられた走行方向前後に開口する断面略コ字型のダイ
    固定部と、前記ダイ固定部内側において前記発泡エラス
    トマー吐出口を挟み、周壁先端部を抱持する形態に対向
    配置されて発泡エラストマーの押出口を構成するととも
    に、互いに離間する方向にスライド可能な一対のダイ可
    動部とから構成されたことを特徴とする請求項1に記載
    の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記ダイは、押出機本体から延びるフレ
    キシブルホースの先端に取り付けられるとともに、制動
    アームに支持されて、その走行速度が発泡エラストマー
    の押し出し速度に等しくなるように制御されたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記周壁はエンドレスに延在し、前記弾
    性シール材は、ダイが周壁を1周して押し出された発泡
    エラストマーの最後部に最前部が接合されることで形成
    されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の車両用灯具。
  5. 【請求項5】 前記周壁は、灯具構成部材である前面レ
    ンズの周縁に形成されたシール脚によって構成され、前
    記周壁被当接部は、ランプボディの前面開口部の周縁に
    沿って形成されたシール溝によって構成されたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用灯具。
  6. 【請求項6】 前記周壁は、灯具構成部材であるランプ
    ボディのバルブ交換用の背面開口部を取り囲むようにラ
    ンプボディ背面に形成されたシール脚によって構成さ
    れ、前記周壁被当接部は、車体パネルによって構成され
    たことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車
    両用灯具。
JP10045179A 1998-02-26 1998-02-26 車両用灯具 Pending JPH11250703A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10045179A JPH11250703A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10045179A JPH11250703A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 車両用灯具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11250703A true JPH11250703A (ja) 1999-09-17

Family

ID=12712054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10045179A Pending JPH11250703A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11250703A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504290A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 アドバンスド エラストマー システムズ,エル.ピー. 成形冷却液ホースの製造方法
JP2010224441A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 封鎖方法、封鎖構造、および清掃装置
JP2016011672A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 河西工業株式会社 合成樹脂成形品のガスケット形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504290A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 アドバンスド エラストマー システムズ,エル.ピー. 成形冷却液ホースの製造方法
JP2010224441A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 封鎖方法、封鎖構造、および清掃装置
JP2016011672A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 河西工業株式会社 合成樹脂成形品のガスケット形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100296212B1 (ko) 윈도우프레임에접착하기위한자동차용판유리및그제조방법
JPH11242903A (ja) 車両用灯具
EP1273480B1 (fr) Dispositif d'isolation acoustique destiné à être monté dans une pièce tubulaire, en particulier d'une piece de carrosserie automobile.
WO2006095807A1 (ja) 成形体、成形体の製造方法および成形体の製造装置
KR20010031760A (ko) 성형 폴리올레핀 및 폴리페닐옥시드 제품 및 제조방법
US5993036A (en) Automotive lamps
KR980010097A (ko) 차량용 램프
JPH11250703A (ja) 車両用灯具
JP2004291900A (ja) ウエザストリップ及びその製造方法
GB2330793A (en) Ventilation assembly and joining parts
US6112848A (en) Sound-dampened automobile interior components and methods for making same
US6616878B2 (en) Method and apparatus for bonding extrusion-molded or die-molded pieces
JPH1016029A (ja) ウエザストリップ及びウエザストリップの押出成形方法及びその成形装置
JP3916841B2 (ja) シール材の成形方法および装置
JP2006015768A (ja) ドアウエザストリップ、その取付構造及びその製造方法
JP2008105530A (ja) ドアウエザストリップ及びその製造方法
JP2003264379A (ja) 電子ユニット用格納箱のシール構造
JP4572637B2 (ja) ウエザストリップ
JP2006193054A (ja) トリム材組立体及びトリム材組立体の製造方法
JPH11170351A (ja) 樹脂製タンクの製造方法
JPH07125653A (ja) カウルルーバトップの製造方法
KR19980044372A (ko) 자동차 램프 및 그 램프의 가스켓 성형 방법
JP2001135108A (ja) 車両用灯具
JPH07117723A (ja) 自動車用ウエザストリップ
GB2576727A (en) Glazing Assembly and Forming Method

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060822