JPH11249617A - 階調表示方法、及び階調表示装置 - Google Patents

階調表示方法、及び階調表示装置

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JPH11249617A
JPH11249617A JP5527598A JP5527598A JPH11249617A JP H11249617 A JPH11249617 A JP H11249617A JP 5527598 A JP5527598 A JP 5527598A JP 5527598 A JP5527598 A JP 5527598A JP H11249617 A JPH11249617 A JP H11249617A
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宏昌 福島
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雅樹 床井
Hideaki Kawamura
秀昭 川村
Hidehiko Kawakami
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  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブフィールド法で階調表示を行なう階調表
示装置において、動画を目で追従したときの偽輪郭の発
生を抑制すること。 【解決手段】 画像信号の動きを検出する動きベクトル
検出部4と、画像信号を再構築する画像データ演算変換
部3を備え、動き画素数、及び動き方向に応じたベクト
ル値から、表示画面上で移動画素に対して視線が追従し
たときに、各サブフィールド区間内での発光時間と画面
上の視線移動の経路から各網膜位置に入る光量の寄与率
とをリアルタイムで計算し、その出力データから新しい
サブフィールドデータを作成する構成とする。 【効果】 動画を目で追従したときの網膜画素が知覚す
る階調と本来の画像の階調データとが精度よく一致する
ようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,表示装置に表示さ
れる1フィールドの画像を、複数個のサブフィールドに
分割してディジタル信号で表した画像信号の各ビット
を、前記サブフィールドに対応させて階調表示を行なう
階調表示方法、及び階調表示装置において、画像が移動
する場合に発生する偽輪郭の発生の抑止を図ったものに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の表示装置の大型化要望に応えるも
のとして、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネ
ル),EL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示素子,
蛍光表示管,液晶表示素子等の薄型のマトリックスパネ
ルが提供され始めた。かかる薄型の表示装置の中で、特
にPDPは大画面で、発光源を直接見る、いわゆる直視
型の表示デバイスとしての期待が非常に大きい。
【0003】ところで、PDPの中間調表示方法とし
て、フィールド内時間分割法がある。図25の中間調表
示方法は、1フィールドを輝度の重みの異なるN枚の画
面(これらを以下サブフィールドと呼ぶ)で構成するも
のであり、輝度の重みの小さい側から、SF0,SF
1,SF2,…・・,SF(N−1)と呼ばれ、それら
サブフィールドの輝度の重みの比はそれぞれ、20 ,2
1 ,22 ,…・・,2N-1である。また、図中、斜線で
示す部分が発光を行っている期間である。
【0004】1フィールド内の中間輝度は、これらのサ
ブフィールドの発光の有無を選択することにより行わ
れ、人間の視覚特性(残光特性)により、人間の目に感
じる輝度は発光サブフィールドの各々の輝度の和で表せ
る。この中間調表示方法で表現できる中間調数は、1フ
ィールド内のサブフィールド数、すなわち2のN乗通り
である。
【0005】図25(a)に上記中間調表示方法を用い
た1フィールド内の表示シーケンスを示す。図に示すよ
うに、1フィールドは8枚(N=8)の輝度の重みの異
なるサブフィールドで構成され、輝度の重みの大きい方
からSF7,SF6,…・・,SF0と呼ばれている。
ここで、SF7を最上位ビット(MSB)側、SF0を
最下位ビット(LSB)側と呼んでいる。各々のサブフ
ィールドは1フィールドの中に、SF0,SF1,…・
・,SF7と輝度の重みの小さいものから順に並んで発
光を制御する場合が多く用いられている。すなわち、各
サブフィールドの発光回数の比は、SF0を" 1" とす
ると、SF1は" 2" ,SF2は" 4”,…・・SF6
は” 64" ,SF7は" 128" である。このサブフ
ィールド数が8個のときは256階調まで表現できる。
【0006】ここで、例えば、129階調の中間調表示
を行なう場合には、図25(b)に示すように、サブフ
ィールドSF0とサブフィールドSF7とを発光させる
ことにより、発光時間の異なる2 枚のサブフィールドを
重ねあわせて表示することで実現される。
【0007】ところで、上述したサブフィールド法によ
る中間調表示方法は、1と0の2つの階調しか表現でき
ないPDPのような2値表示デバイスでも多階調表現が
可能な技術として優れた方法であり、このサブフィール
ドを用いた表示方法により、ブラウン管方式のテレビ画
像とほぼ同様な画質がPDPにおいても得られるように
なった。
【0008】しかしながら、例えば、濃淡が緩やかに変
化している被写体で、動きのある映像が表示された場
合、ブラウン管方式のテレビ画像では見られない、PD
P画像に特有のいわゆる偽輪郭が発生する問題がある。
この偽輪郭発生現象は視覚の特性からくるもので、その
映像信号レベルが256階調表示のとき、上記の12
8,64,32,16などといった2のN乗の境界付近
に沿って、あたかも階調が失われたような状態で、さら
には、本来表示すべき色と違った色が縞状となって見ら
れる現象である。しかし、静止画像を表示した場合には
偽輪郭は感じられない。動きのある部分で、かつ、上記
信号レベルの周辺でのみ認知されるのが上記偽輪郭の特
徴である。
【0009】図26を用いて、サブフィールドによる階
調表示方法で偽輪郭が発生する原理について説明する。
図26(a)では、1フィールド内のサブフィールド数
が8個で、その配列が輝度の重みの小さい方、すなわち
SF0,SF1,SF2,…・・,SF7の順に並ぶ場
合を示している。今、ある画素位置の信号レベルが12
7から128に変化しているときに、この動画像が1フ
ィールドで3画素移動しているものとする。図26
(b)は、観測者が画面上でこの動画像を観測した結果
を、網膜での画素単位での光量積分値として示すもので
ある。
【0010】このように、信号レベル127(SF0か
らSF6までの発光)と信号レベル128(SF7のみ
が発光)が隣り合っている場合、その階調差は1LSB
(1/256)であるが、人間の網膜上で感じる発光値
はこの発光時間の不均一性により、画像の移動した画素
分(3画素)だけ各々の信号レベルの発光が重なり合う
結果、空間的拡がりとなって網膜上には大きな値( 積分
値) として感じるようになる。すなわち、本来同じ画素
で発光しているべき各々のサブフィールドの発光が、動
画像部では異なった画素位置で発光していることにな
り、画素の中間調輝度が、単に各サブフィールドの和で
表現できなくなる。これが偽輪郭として感じられる理由
である。
【0011】図26に示したように、紙面において、動
画像が表示画面の左側から右側へスクロールすると、上
述の信号レベルの境界部は明るい線として感じられ、ま
た、反対に動画像が表示画面の右側から左側へスクロー
ルすると、上述の信号レベルの境界部はサブフィールド
の空間的分離として感じられ、暗い線として感じられる
ことになる。
【0012】一方、サブフィールドの配列が輝度の重み
の大きい方、すなわち、サブフィールドSF7、SF
6,SF5,…・・,SF0と順に並んでいる表示方法
においては、動画像が表示画面の左側から右側へスクロ
ールすると、信号レベルの境界部は暗い線として感じら
れ、反対に動画像が表示画面の右側から左側へスクロー
ルすると、信号レベルの境界部は明るい線として感じら
れることになる。つまり、表示画面の動画像の移動方向
によって、偽輪郭の見え方が異なることになる。
【0013】さらに、この偽輪郭の発生は動画像の動き
速度にも依存し、動き速度が速い程、偽輪郭の及ぶ範囲
は大きい。例えば、1フィールド中に10画素移動する
動画像では偽輪郭の及ぶ画素幅は10画素にも及ぶこと
になる。
【0014】従来より、この偽輪郭に対する対策として
各種の提案がされており、特開平8−211848号公
報では、動きベクトルをフィールド間の表示データによ
り画素ブロック毎に検出し、フィールド内の先頭サブフ
ィールドは、入力データのそれに対応するデータを表示
し、それに続く各サブフィールドは各々の先頭サブフィ
ールドからの遅れ時間をフィールド周期で割った値を動
きベクトルに掛け算した値を用いて表示データを移動さ
せ、画像を表示する技術内容が開示されている。
【0015】図27は、上記公報に記載された中間階調
表示方法及び中間階調表示装置による補正方法を示す図
であり、視点の移動に合わせてサブフィールドのデータ
をシフトさせ、網膜に積分される発光輝度を本来のデー
タに近づけようとするものである。同図27は、説明を
簡単にするために、4SF(サブフィールド)で、か
つ、1 次元方向の移動の場合を例として示したものであ
る。
【0016】以下、具体的な処理のアルゴリズムについ
て説明する。まず、フィールド内の先頭サブフィールド
(4SFでの降順の場合は8の重みのSFを指す)は、
入力データのMSBをそのまま表示し、第2 サブフィー
ルドの先頭サブフィールドからの遅れ時間を、第1 と第
2 のサブフィールドの発光の重心から求める。求めた遅
れ時間をフィールドの長さ(フィールド周期)で割った
値をベクトルに掛け、四捨五入で整数値に直して、その
分だけ視点の移動方向にシフトさせる。第3フィールド
以降も同様に、先頭サブフィールドからの遅れ時間を、
先頭サブフィールドの発光の重心とそれぞれのサブフィ
ールドの発光の重心から求める。求めた遅れ時間をフィ
ールドの周期の時間で割った値を動きベクトルに掛け、
四捨五入で整数値に直してその値の分だけ視点の移動方
向にシフトさせる。
【0017】しかしながら、このようなサブフィールド
シフト型補正の場合、動きベクトルにおける移動画素数
の大きさによって補正効果に差が生じることが、種々の
評価画像データによる視覚シミュレーション実験で分か
った。
【0018】図28は、動きベクトルが8 画素/フィー
ルドのときのサブフィールドデータの実際のシフト位置
を、重みを含めて示したものであり、縦軸に時間をと
り、 横軸に網膜位置をとったものである。図で斜めの太
い実線の長さは、各サブフィールドの発光時間を表わ
し、SF1が重み128,SF8が重み1である。さら
に本図では、実パネルの8サブフィールドの発光タイミ
ング及び期間を忠実に再現していて、垂直方向に積分し
た値が網膜に受光される光量の総和になる。すなわち、
右から3番目の網膜位置に着目すると、 第Nフィールドの受光量総和=表示座標(x,y)のSF1の発光 +表示座標(x+2,y)のSF2の発光 +表示座標(x+3,y)のSF3の発光 +表示座標(x+4,y)のSF4の発光 +表示座標(x+5,y)のSF5の発光 +表示座標(x+5,y)のSF6の発光 +表示座標(x+6,y)のSF7の発光 +表示座標(x+7,y)のSF8の発光 となる。
【0019】この図28から、動きベクトルが6 画素/
フィールドのときのサブフィールド(SF1〜SF4ま
で)は、ほぼ網膜の中心線に揃っていて、対応する画素
にサブフィールドデータをシフトすれば偽輪郭を削除で
きることがわかる。
【0020】一方、これに対して、図29は、動きベク
トル6画素/フィールドのときのサブフィールドデータ
の実際のシフト量を示したものであり、重みの大きなS
F2,SF3が網膜の中心線から離れていて、サブフィ
ールドデータをシフトさせても隣接画素のデータの影響
を受けてしまうことがわかる。すなわち、単純なサブフ
ィールドデータのシフトだけでは、偽輪郭を完全になく
すことは理論的に困難であることが分かった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の階調表示方法及
び階調表示装置は以上のように構成されており、偽輪郭
を抑制するために、サブフィールドデータを移動させる
ようにしていたが、画像の動き量に応じてサブフィール
ドの発光パターンを移動させたり、表示データを変える
だけでは、視覚光量とのマッチングが完全に対応できな
い場合が発生し、単に動き量によるフィールドデータの
移動だけでは偽輪郭の発生を防止できないことが視覚実
験により判明した。
【0022】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたもので、サブフィールド法で階調表示を行なう際
に、動画を目で追従したときの偽輪郭の発生を大幅に抑
制することができる階調表示方法、及び階調表示装置を
提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にか
かる階調表示方法は、表示装置に表示される1フィール
ドの画像を、異なる階調度を有する複数個のサブフィー
ルドを用い、これらサブフィールドから、表示に必要な
ものを選択して画像を表示する階調表示方法において、
当該画像の動きベクトルを検出し、表示すべき画像が該
検出した動きベクトルの移動方向に沿って移動する際
に、該画像と隣接する周囲の画素に与える影響を寄与度
として画素単位で数値化し、上記寄与度に応じて、表示
すべき画像データの階調データを、複数のサブフィール
ドに分布するように分配配置し、上記寄与度、及び動き
ベクトルに基づいて、所定の階調度を有するサブフィー
ルドを選択する組み合わせを変化させることにより画像
データを表示するようにしたものである。
【0024】また、この発明の請求項2にかかる階調表
示方法は、上記請求項1 記載の階調表示方法において、
前記画像データの分配は、サブフィールド毎に順次に行
なうようにしたものである。
【0025】また、この発明の請求項3にかかる階調表
示方法は、上記請求項1記載の階調表示方法において、
上記画像データの分配配置を、最上位のサブィールドに
おいて所定の画像データを分配配置して当該サブフィー
ルドの点灯、もしくは不点灯画素を決定し、順次、上位
のサブフィールドの点灯、もしくは不点灯の結果に基づ
いて、下位のサブフィールドにおいて分配配置する画像
データを決定することで行なうようにしたものである。
【0026】また、この発明の請求項4にかかる階調表
示方法は、上記請求項3記載の階調表示方法において、
上記サブフィールドの点灯、もしくは不点灯の決定を、
分配配置された画像データと、当該サブフィールドの重
みに応じてあらかじめ定めらた閾値とを比較することに
より行なうようにしたものである。
【0027】また、この発明の請求項5にかかる階調表
示方法は、上記請求項3記載の階調表示方法において、
上記下位のサブフィールドにおいて分配配置する画像デ
ータを、上記上位サブフィールドにおいてデータを分配
配置した結果、不点灯となった画素からは分配配置した
同じ値を再度取り込み、点灯となった画素からは定めら
れた減衰率を乗じた値を取り込んで得るようにしたもの
である。
【0028】また、この発明の請求項6にかかる階調表
示方法は、上記請求項1記載の階調表示方法において、
上記画像データを分配配置する位置と割合を、上記検出
した動きベクトルの移動方向、及び移動量に基づいて算
出するようにしたものである。
【0029】また、この発明の請求項7にかかる階調表
示方法は、上記請求項6記載の階調表示方法において、
上記画像データを分配配置する位置と割合を、動きベク
トルに沿って移動した画像領域を視線が追随した場合
に、網膜上の視点領域に影響を与える画素位置と割合に
相当するものとしたものである。
【0030】また、この発明の請求項8にかかる階調表
示方法は、上記請求項6記載の階調表示方法において、
上記画像データを分配配置する位置を、上記検出した動
きベクトルの始点から終点に沿って、あらかじめ定めら
れた面積の領域を移動させた場合に、上記領域に全体ま
たは一部が重なる画素となるようにしたものである。
【0031】また、本発明の請求項9にかかる階調表示
方法は、上記請求項6 記載の階調表示方法において、上
記画像データを分配配置する割合を、上記検出した動き
ベクトルの始点から終点に沿って、あらかじめ定められ
た面積の領域を移動させた場合に、上記領域と画素とが
重なる面積を、各サブフィールドが発光する時間で積分
した値となるようにしたものである。
【0032】また、この発明の請求項10にかかる階調
表示方法は、上記請求項1記載の階調表示方法におい
て、上記検出した当該画像の動きベクトルを基に、画素
毎の4隅の移動方向、ならびに移動量を示す四隅動きベ
クトルを検出し、該動きベクトルを基に得られた4隅動
きベクトルを用い、該4隅動きベクトル、及び寄与度に
基づいて、所定の階調度を有するサブフィールドを選択
する組み合わせを変化させることにより画像データを表
示するようにしたものである。
【0033】また、この発明の請求項11にかかる階調
表示方法は、上記請求項10記載の階調表示方法におい
て、上記画像データを分配配置する位置と割合を、上記
検出した4隅動きベクトルの移動方向、及び移動量に基
づいて算出するようにしたものである。
【0034】また、この発明の請求項12にかかる階調
表示方法は、上記請求項11記載の階調表示方法におい
て、上記画像データを分配配置する位置を、上記検出し
た4隅動きベクトルの始点から終点までを4隅とする、
定められた領域を移動させた場合に、上記領域に全体、
または一部が重なる画素としたものである。
【0035】また、この発明の請求項13にかかる階調
表示方法は、上記請求項11記載の階調表示方法におい
て、上記画像データを分配配置する割合を、上記検出し
た4隅動きベクトルの始点から終点までを4隅とする、
定められた領域を移動させた場合に、上記領域と画素と
が重なる面積を、各サブフィールドが発光する時間で積
分した値となるようにしたものである。
【0036】また、この発明の請求項14にかかる階調
表示装置は、表示装置に表示される1フィールドの画像
を、異なる階調度を有する複数個のサブフィールドを用
い、こららサブフィールドから、表示に必要なものを選
択して画像を表示する階調表示装置において、入力され
た画像信号のデータから、隣接するフィールド間で画像
の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、上
記検出した動きベクトルに基づいて、各サブフィールド
毎に当該サブフィールドの発光開始位置と発光終了位置
を算出する中間座標抽出部と、前記中間座標抽出部から
出力される座標値に基づいてサブフィールドの点灯、ま
たは不点灯を制御する2値データを出力し、かつ、下位
サブフィールドに与える画像データを出力するビットマ
ップ出力部と、該ビットマップ出力部からの2値データ
を全サブフィールドにわたって合成して、上記サブフィ
ールドを構成するためのサブフィールド駆動データを出
力する合成部とからなる画像データ演算変換手段とを備
えたものである。
【0037】また、この発明の請求項15にかかる階調
表示装置は、上記請求項14記載の階調表示装置におい
て、上記中間座標抽出部とビットマップ出力部を、1フ
ィールドの画像を構成するサブフィールドの個数分と同
個数設けられたものとしたものである。
【0038】また、この発明の請求項16にかかる階調
表示装置は、上記請求項14記載の階調表示装置におい
て、上記ビットマップ出力部を、上記中間座標抽出部よ
り出力される座標値に基づいて、画像データを所定のサ
ブフィールド平面に分配配置する割合を算出する寄与率
演算部と、入力した画像データに上記寄与率を乗ずる複
数の乗算器と、上記寄与率を乗じて分配したデータ値に
基づいて当該サブフィールドの点灯、もしくは不点灯を
制御する2値データを出力し、かつ、上記分配配置した
画像データを取り込んで、下位サブフィールドに与える
画像データを生成する際の減衰率を算出する減衰率演算
部と、上記減衰率を上記分配配置した画像データに乗ず
る複数の乗算器と、上記減衰率を乗じた画像データを取
り込んで下位サブフィールドのための画像データを生成
する新画像データ収納部とを備えたものとしたものであ
る。
【0039】また、この発明の請求項17にかかる階調
表示装置は、上記請求項14記載の階調表示装置におい
て、上記ビットマップ出力手段部を、上記寄与率の値
を、あらかじめ演算してROMテーブルとして値を保持
し、上記中間座標抽出部よりの座標値に基づいて、画像
データを所定のサブフィールド平面に分配配置する割合
を上記ROMテーブルより出力する寄与率出力部と、入
力した画像データに上記寄与率を乗ずる複数の乗算器
と、上記寄与率を乗じて分配したデータ値に基づいて当
該サブフィールドの点灯、もしくは不点灯を制御する2
値データを出力し、かつ、上記分配配置した画像データ
を取り込んで下位サブフィールドに与える画像データを
生成する際の減衰率を算出する減衰率演算部と、上記減
衰率を上記分配した画像データに乗ずる複数の乗算器
と、上記減衰率を乗じた画像データを取り込んで下位サ
ブフィールドのための画像データを生成する新画像デー
タ収納部とを備えたものとしたものである。
【0040】また、この発明の請求項18にかかる階調
表示装置は、上記表示装置に表示される1フィールドの
画像を、異なる階調度を有する複数個のサブフィールド
を用い、これらサブフィールドから、表示に必要なもの
を選択して画像を表示する画像表示装置において、入力
された画像信号のデータから、隣接するフィールド間で
画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段
と、上記検出した動きベクトルに基づいて、各画素毎の
4隅の移動方向、ならびに移動量を示す4隅動きベクト
ルを算出する4隅動きベクトル演算部と、上記算出した
4隅動きベクトルに基づいて、各サブフィールド毎に当
該サブフィールドの発光開始位置と発光終了位置を算出
する中間座標抽出部と、上記出力される座標値に基づい
てサブフィールドの点灯、または不点灯を制御する2値
データを出力し、かつ、下位サブフィールドに与える画
像データを出力するビットマップ出力部と、該ビットマ
ップ出力部からの2値データを全サブフィールドにわた
合成して上記サブフィールドを構成するためのサブフィ
ールド駆動データを出力する合成部とからなる画像デー
タ演算変換手段とを備えたものである。
【0041】また、この発明の請求項19にかかる階調
表示装置は、上記請求項18記載の階調表示装置におい
て、上記中間座標抽出部とビットマップ出力部を、1フ
ィールドの画像を構成するサブフィールドの個数分と同
個数設けられたものとしたものである。
【0042】また、この発明の請求項20にかかる階調
表示装置は、上記請求項18記載の階調表示装置におい
て、上記ビットマップ出力部を、上記中間座標抽出部よ
り出力される4隅ベクトルの中間座標値を4隅とする、
定められた領域の面積を定められた期間積分する画素面
積演算部と、上記4隅ベクトルの中間座標値にも基づい
て、画像データを所定のサブフィールド平面に分配配置
する割合を算出する寄与率演算部と、入力した画像デー
タに上記寄与率を乗ずる複数の乗算器と、上記寄与率を
乗じて分配したデータ値に基づいて当該サブフィールド
の点灯、もしくは不点灯を制御する2値データを出力
し、かつ、上記分配配置した画像データを取り込んで下
位サブフィールドに与える画像データを生成する際の減
衰率を算出する減衰率演算部と、上記減衰率を上記分配
配置した画像データに乗ずる複数の乗算器と、上記減衰
率を乗じた画像データを上記画素面積演算部で算出した
成分値で除算する複数の除算器と、上記除算された画像
データを取り込んで下位サブフィールドのための画像デ
ータを生成する新画像データ収納部とを備えたものとし
たものである。
【0043】また、この発明の請求項21にかかる階調
表示装置は、上記請求項18記載の階調表示装置におい
て、上記ビットマップ出力部を、上記中間座標抽出部よ
り出力される4隅ベクトルの中間座標値を4隅とする、
定められた領域の面積を定められた期間積分する画素面
積演算部と、寄与率の値をあらかじめ演算してROMテ
ーブルとして値を保持し、上記4隅ベクトルの中間座標
値にも基づいて、画像データを所定のサブフィールド平
面に分配配置する割合を上記ROMテーブルより出力す
る寄与率演算部と、入力した画像データに上記寄与率を
乗ずる複数の乗算器と、上記寄与率を乗じて分配配置し
たデータ値に基づいて当該サブフィールドの点灯、もし
くは不点灯を制御する2値データを出力し、かつ、上記
分配配置した画像データを取り込んで下位サブフィール
ドに与える画像データを生成する際の減衰率を算出する
減衰率演算部と、上記減衰率を上記分配配置した画像デ
ータに乗ずる複数の乗算器と、上記減衰率を乗じた画像
データを上記画素面積演算部で算出した成分値で除算す
る複数の除算器と、上記除算された画像データを取り込
んで下位サブフィールドのための画像データを生成する
新画像データ収納部とを備えたものとしたものである。
【0044】また、この発明の請求項22にかかる階調
表示装置は、上記請求項18記載の階調表示装置におい
て、上記ビットマップ出力部を、画素面積の値をあらか
じめ演算してROMテーブルとして値を保持し、上記中
間座標抽出部より出力される4隅ベクトルの中間座標値
を4隅とする、定められた領域の面積を上記ROMテー
ブルより出力する画素面積演算部と、上記4隅ベクトル
の中間座標値にも基づいて、画像データを所定のサブフ
ィールド平面に分配配置する割合を算出する寄与率演算
部と、入力した画像データに上記寄与率を乗ずる複数の
乗算器と、上記寄与率を乗じて分配配置したデータ値に
基づいて当該サブフィールドの点灯、もしくは不点灯を
制御する2値データを出力し、かつ、上記分配配置した
画像データを取り込んで下位サブフィールドに与える画
像データを生成する際の減衰率を算出する減衰率演算手
段と、前記減衰率を前記分配配置した画像データに乗ず
る複数の乗算器と、上記減衰率を乗じた画像データを上
記画素面積演算部で算出した成分値で除算する複数の除
算器と、該記除算された画像データを取り込んで下位サ
ブフィールドのための画像データを生成する新画像デー
タ収納部とを備えたものとしたものである。
【0045】また、この発明の請求項23にかかる階調
表示装置は、上記請求項18記載の階調表示装置におい
て、上記ビットマップ出力部を、画素面積の値をあらか
じめ演算してROMテーブルとして値を保持し、上記中
間座標抽出部より出力される4隅ベクトルの中間座標値
を4隅とする、定められた領域の面積を上記ROMテー
ブルより出力する画素面積演算部と、上記4隅ベクトル
の中間座標値にも基づいて、画像データを所定のサブフ
ィールド平面に分配配置する割合を上記ROMテーブル
より出力する寄与率演算部と、入力した画像データに上
記寄与率を乗ずる複数の乗算器と、上記寄与率を乗じて
分配配置したデータ値に基づいて当該サブフィールドの
点灯、もしくは不点灯を制御する2値データを出力し、
かつ、上記分配配置した画像データを取り込んで下位サ
ブフィールドに与える画像データを生成する際の減衰率
を算出する減衰率演算部と、上記減衰率を上記分配配置
した画像データに乗ずる複数の乗算器と、上記減衰率を
乗じた画像データを上記画素面積演算部で算出した成分
値で除算する複数の除算器と、上記除算された画像デー
タを取り込んで下位サブフィールドのための画像データ
を生成する新画像データ収納部とを備えたものとしたも
のである。
【0046】また、この発明の請求項24にかかる階調
表示方法は、上記請求項3または5に記載の階調表示方
法において、上記上位のサブフィールドを、より発光期
間の長いサブフィールドとし、上記下位のサブフィール
ドを、発光期間のより短いサブフィールドとなるように
したものである。
【0047】また、この発明の請求項25にかかる階調
表示装置は、上記請求項14または18に記載の階調表
示装置において、上記上位のサブフィールドを、より発
光期間の長いサブフィールドとし、上記下位のサブフィ
ールドを、発光期間のより短いサブフィールドとなるよ
うにしたものである。
【0048】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1による階調表示方法、及び階調表示装置につ
いて、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態
1の階調表示装置の全体構成を示している。図1におい
て、入力端子により入力された映像信号1は、AD変換
器2でデジタルデータに変換され、動きベクトル検出部
4と画像データ演算変換部3に入力する。動きベクトル
検出部4では、多階層2値化処理,ブロックマッチング
処理,統合判定処理などを実施して入力画像の動き画素
数、及び移動方向を検出し出力する。動きベクトル検出
部4で検出した動き画素数,移動方向、及び検出ブロッ
ク情報を画像データ処理部3へ入力し、動き画素数、及
び移動方向の結果に基づいて入力画素位置データのサブ
フィールドパターンの組み合わせ演算を行ない、視覚光
量に適したデータの再構成を行なう。これにより、偽輪
郭の発生する画素の階調データ補正を行なう。この出力
データは、サブフィールド変換部5へ入力する。サブフ
ィールド変換部5は、各画素の階調データを電圧印可時
間幅に対応したパルス数に変換し、Xスキャンドライバ
ー6、及びYスキャンドライバー7に与えることで、画
像表示部8に中間調表示を行っている。同期分離部9に
おいて映像信号1から同期信号を分離し、入力映像信号
に同期したタイミング信号をタイミング発生部10で作
成して各部に与えている。
【0049】次から画像データ演算変換部3の実施例1
を説明する。図16は、図1における画像データ演算変
換部3の構成を示すものである。動きベクトルデータ3
2は、1画素毎のベクトル値を入力する。画素4隅動き
ベクトル演算部20は、動きベクトルデータ32を入力
し各画素毎に4隅の動きベクトルを演算出力する。画素
の4隅の動きベクトルを演算する理由は、画素の動きに
伴ってその形状が歪むためで、その頂点位置の動きベク
トルを正確に捉えておく必要があるためである。第1サ
ブフィールド中間座標抽出演算部21から第nサブフィ
ールド中間座標抽出演算部25は、4隅の動きベクトル
を入力し各サブフィールドで発光しているそれぞれの期
間の視線の始点と終点の中間位置を求め出力する。第1
サブフィールドビットマップ演算部26から第nサブフ
ィールドビットマップ演算部30は、画像データを視線
の始点と終点の中間座標を使い、各サブフィールドで画
素単位に発光するか否かを合成部に出力しかつ次のサブ
フィールドビットマップ演算部で必要な新画像データを
出力する。このサブフィールド中間座標抽出演算部21
〜25とサブフィールドビットマップ演算部26〜30
とは対をなしており、例えば、サブフィールド数が8個
あればこの組み合わせは8対必要である。合成部31で
は、各ビットマップ演算部26〜30で出力されたデー
タの遅延を調整してサブフィールドパターンのビット毎
の組み合わせを行ない、新しい画像データの合成を行な
う。
【0050】次に画素4隅動きベクトル演算部20の詳
細を、図17、数式17を用いて説明する。図17は、
画像データのある位置を示す。ある座標(m、n)の画
素の動きベクトル値を(Vx(m,n),Vy(m,n)) とする。ある
座標(m、n)とは、2次元の画像データ上の位置のこ
とである。座標(m、n)の画素の4隅をそれぞれA,
B、C、D点とする。例えば、A点に注目すると、A点
は、位置(m、n)、(m−1 、n)、(m、n−
1)、(m−1、n−1)のそれぞれの画素に囲まれて
いる。A点の動きベクトルを求めるには、位置(m、
n)、(m−1 、n)、(m、n−1)、(m−1、n
−1)の画素の動きベクトル値を用いて演算する。A点
の動きベクトルを求める演算の一例として、周りの画素
位置4点の動きベクトルの平均をとることが考えられ
る。従って、A点の動きベクトル(VAx,VAy) は、数式1
7で求めることができる。他の3点も同様の式で求める
ことができる。
【0051】
【数17】
【0052】次に図16における、第1サブフィールド
中間座標抽出演算部21から第nサブフィールド中間座
標抽出演算部25の動作を、図2、及び図18を用いて
説明する。図18は画像データがディスプレイ上の位置
を移動している様子を示している。ある画素の4隅の
A,B,C,D点の動きベクトルは、(点(6,4.3),(5.
9,4),(6,3.8),(6.2,4) の1例を示している。網膜画素
は、時刻t0の時80で、時刻t1の時81で、時刻t
2のときは82で、t3のときは83で、t4のときは
84でt5のときは85で、t6のときは86の位置に
あることを示し、破線は、発光期間中の網膜画素の4隅
を示している。サブフィールド中間座標抽出演算部は、
それぞれのサブフィールドの発光期間の始点位置と終点
位置を演算し出力する。
【0053】計算方法は、 X=(t−t0)/t×Vx(m、n)+x0±0.5 Y=(t−t0)/t×Vy(m、n)+y0±0.5 Vx(m、n),Vy(m、n)は動きベクトル値 例えば、点87の位置は、 X=(4ー2)/10×5.9+x0+0.5=1.6
8+x0 Y=(4ー2)/10×4 +y0−0.5=0.3
0+y0 また、点88の位置は、 X=(8ー2)/10×6 +x0+0.5=4.1
0+x0 Y=(8ー2)/10×3.8+y0+0.5=2.7
8+y0 である。
【0054】中間座標抽出演算部21〜25は、サブフ
ィールドの数だけ必要で、第1サブフィールド中間座標
抽出演算部21では、第1サブフィールドの発光期間の
始点位置と終点位置を演算し、第1サブフィールドビッ
トマップ演算部26に出力し、第2サブフィールド中間
座標抽出演算部22では、第2サブフィールドの発光期
間の始点位置と終点位置を演算し、第2サブフィールド
ビットマップ演算部27に出力し、第nサブフィールド
中間座標抽出演算部25では、第nサブフィールドの発
光期間の始点位置と終点位置を演算し、第nサブフィー
ルドビットマップ演算部30に出力する。
【0055】次に、第1サブフィールドビットマップ演
算部26から第nサブフィールドビットマップ演算部3
0の詳細について図19を用いて説明する。図19は、
中間座標抽出演算部からの中間座標データ73と画像デ
ータ74から、新画像データ75と2値のビットマップ
76を出力するまでの構成を示した図である。処理の概
念を、数式18、及び図20を用いて説明する。数式1
8は、図19の新画像データ75を求めるための式であ
る。
【0056】
【数18】
【0057】Data(m、n)は、図19のある位置
(m、n)の画像データ74である。NewData
(m、n)は、図19のある位置(m、n)の新画像デ
ータ75である。Ka(x、y)は、図19の減衰率演
算部59の出力である。E(m、n、x、y)は、図1
9の寄与率演算部54の出力である。図20は、ディス
プレイ上のある位置(x、y)に対して、図19の画像
データ74が配列されたレジスタ55から新画像データ
75が配列されている新画像データ収納部72までの流
れを視覚的に示した図である。図20の複数の画像デー
タ100に保持するのが図19のレジスタ55である。
複数の画像データ(x、y)に対応するそれぞれの寄与
率を掛ける101に対応するのが図19の複数の乗算器
56、57、58である。乗算されたデータを合計する
図20のP(x、y)102に対応するのが図19の加
算器60である。図20の“一様に減衰率を掛ける" 1
03に対応するのが図19の複数の乗算器66、67、
68である。
【0058】図20の“それぞれの画素面積で割る" 1
04に対応するのが図19の複数の除算器69,70,
71である。図20の複数の新画像データ105に対応
するのが図19の新画像データ収納部72である。図2
0の“+" 106は、図19の加算器76に対応する。
図19のビットマップ出力76のデータは、ディスプレ
イ上の位置(x、y)に対応しており、出力データが
“1" のときは、当該サブフィールドを発光させ、
“0" のときは、発光させない。図20の信号の流れ1
07の画像データ上の出発位置(m、n)と新画像デー
タ上の終着位置(m、n)は等しい。 ディスプレイ上
のある位置(x、y)に対して寄与率が0になるような
ある位置(m、n)の画像データは演算する必要はな
い。数式18において、E(m、n、x、y)=0であ
ることから明らかである。
【0059】次に各部の説明をする。画素面積演算部5
1は、中間座標データ73を用いて各画素の面積を演算
するところである。レジスタ52は、画素面積演算部5
1より出力されたデータを保管しその複数のデータを出
力する。レジスタ53は、動きベクトルデータ73を保
管し、その複数の動きベクトルデータを出力できる。寄
与率演算部54は、複数の中間座標データを用いて、複
数の寄与率を演算し、出力する。レジスタ55は、画像
データ74を保管し、その複数の画像データを出力す
る。
【0060】次に、減衰率演算部59について説明す
る。減衰率演算部59は、入力されるデータをすべて加
算し、その合計値と閾値作成部63の出力データとで大
小比較した、“0" または“1" の結果を2値のビット
マップとして出力する。また、その結果より、合計値が
閾値より小さければ1.0を出力し合計値が閾値以上な
ら(合計値−閾値)÷(合計値)を出力する。その減衰
率演算部59の概念を図21及び数式19,20を用い
て説明する。
【0061】
【数19】
【0062】
【数20】
【0063】図21は、加算器60の出力と減算器61
の出力を表したものである。数式19は、加算器60の
出力が閾値以上のときの減衰率演算部出力59の出力と
ビットマップ出力を表わす式である。数式20は、加算
器60の出力が閾値未満のときの減衰率演算部出力59
の出力とビットマップ出力を表わす式である。P(x,
y)は、ディスプレイ上の位置x、yのときの加算器6
0の出力値である。thは閾値の値である。ka(x、
y)は、ディスプレイ上の位置x、yのときの減衰率演
算部出力59の出力値である。H(x,y)は、ディス
プレイ上の位置x、yに対応するビット出力である。こ
れで減衰率演算部59は、入力されるデータをすべて加
算し、その合計値と閾値作成部63の出力データとで大
小比較した、“0" または“1" の結果を2値のビット
マップとして出力するし、その結果より、合計値が閾値
より小さければ1.0を出力し合計値が閾値以上なら
(合計値−閾値)÷(合計値)を出力することがわか
る。
【0064】新画像データ収納部72は、減衰率演算部
と寄与率演算部と画像データ74が複数収納してあるレ
ジスタ55を掛けた値から、画素面積演算部の結果が収
納してあるレジスタ52の値を割った値を、一時加算保
持し、次のサブフィールドビットマップ演算部に出力す
るデータを出力する。
【0065】図16に示した合成部31は、次のサブフ
ィールド変換部5の形式にあったデータを合成するとこ
ろである。各ビットマップ演算部からの出力は、第1サ
ブフィールド、次に第2、次に第3、第4という具合に
サブフィールド順に遅延して出力される。この遅延を調
整して次のサブフィールド変換5に出力する。
【0066】以下、上記構成を有する階調表示装置を用
いた表示方法について説明する。まず階調表示方法につ
いて述べる。なお、ここでは説明を簡単にするために、
一定方向の動きベクトル(6、4)のスクロール画像デ
ータと、図2に示すサブフィールドの発光シーケンスを
用いて説明するものとする。
【0067】最初にサブフィールドの構成を説明する。
図2に示すように、サブフィールドの構成は、3つのサ
ブフィールドからなり、それぞれのサブフィールドによ
る発光パターン比が{SF1,SF2,SF3}=
{4:2:1}の重み付けで構成された発光シーケンス
とする。この場合の発光シーケンスの周期はTであり、
斜線部分が発光期間を表している。この図2で、第1サ
ブフィールドの発光期間の開始はt1であり、終わりは
t2であり、また、第2サブフィールドの発光期間はt
3であり、終わりはt4であり、さらに、第3サブフィ
ールドの発光期間の開始はt5であり、終わりはt6を
である。
【0068】また、 t7=t1+T t0=(t1+t2)÷2 (t2−t1):(t4−t3):(t6−t5):T
=4:2:1:10 (t3−t2):(t5−t4):(t7−t6):T
=1:1:1:10 の関係があるものとする。
【0069】次に視点の動きと1単位の網膜画素面積の
関係について説明する。ここでいう網膜画素とは、ディ
スプレイ上の像が網膜に映った、網膜の受容域のことを
定義したもので、その受容域の重心位置が視点となる。
図3(a)は、視点がディスプレイ上を右上方向に動く
ことを想定している概念図である。
【0070】一定方向の動きベクトル(6、4)のスク
ロール画像であるから、視点は、ディスプレイ上の位置
(x0、y0)から位置(x0+6、y0+4)を時間
Tで通過する。また1単位の網膜画素面積とは、その受
容域の1単位面積のことである。
【0071】次に1単位の網膜画素がディスプレイ上の
各画素からどれだけ影響を受けるかを説明する。図4
は、各サブフィールドで、1単位の網膜画素がディスプ
レイ上の各画素からどれだけ影響を受けるかを小数3桁
までの数字で表した図であり、ここでは、この数字を寄
与率という呼び方で定義するものとする。寄与率の説明
と求め方の詳細については後述する。図4(a)は、時
刻t1からt2までの間で、図4(b)は、時刻t3か
らt4までの間で、図4(c)は、時刻t5からt6ま
での間に、網膜画素がディスプレイ上の各画素からどれ
だけ影響を受けたかを寄与率で示した図である。
【0072】網膜画素160は、時刻t0のとき網膜画
素の位置で、網膜画素161は、時刻t1のとき網膜画
素の位置で、網膜画素162は、時刻t2のとき網膜画
素の位置で、網膜画素163は、時刻t3のとき網膜画
素の位置で、網膜画素164は、時刻t4のとき網膜画
素の位置で、網膜画素165は、時刻t5のとき網膜画
素の位置で、網膜画素166は、時刻t6のとき網膜画
素の位置である。例えば、時刻t1からt2までに1単
位の網膜画素は、ディスプレイ上の位置(x0、y0)
に対して寄与率は0.324であり、ディスプレイ上の
位置(x0+5、y0+3)に対して寄与率は0である
ことが図からわかる。
【0073】次に、網膜画素がディスプレイより受けて
いる階調の求め方について説明する。ディスプレイ上を
移動したときの網膜画素に入ってくる階調は、それぞれ
のディスプレイ上の画素から受ける光量の和である。例
えば、上記したサブフィールドの発光シーケンスで、時
刻t1からt7までの時間に網膜画素がどれだけの階調
を得たかを上記した寄与率をもって求める。そして、得
た階調をMで、ディスプレイ上の位置(x、y)でnサ
ブフィールド期間において、発光したか否かをH(x,
y、n)とする。H(x,y)の値は、発光すればH
(x,y、n)=1で、発光しなければH(x、y、
n)=0である。
【0074】従って、 M= 4*( 0.046*H(x0,y0+1,1)+0.147*H(x0+1,y0+1,1)+0.006*H(x0+2,y0+1,1) +0.002*H(x0-2,y0,1)+0.136*H(x0-1,y0,1)+0.324*H(x0,y0,1) +0.136*H(x0+1,y0,1)+0.002*H(x0+2,y0,1) +0.006*H(x0-2,y0-1,1) + 0.147*H(x0-1,y0-1,1) + 0.046*H(x0,y0-1,1) ) +2*( 0.004*H(x0+1,y0+2,2)+0.272*H(x0+2,y0+2,2)+0.324*H(x0+3,y0+2,2) +0.013*H(x0+1,y0+1,2)+0.295*H(x0+2,y0+1,2)+0.093*H(x0+3,y0+1,2) ) +1*( 0.065*H(x0+3,y0+3,3)+0.510*H(x0+4,y0+3,3)+0.025*H(x0+5,y0+3,3) +0.068*H(x0+3,y0+2,3)+0.324*H(x0+4,y0+2,3)+0.008*H(x0+5,y0+2,3) ) で求めることができる。
【0075】上記H(x、y、n)の配列要素を適切に
決定することによって、この網膜画素が知覚する階調M
が、元来の画像の階調データと限りなく等しくなると偽
輪郭の発生を抑えられる。
【0076】次にどのようにしてH(x、y、n)を求
めるかを、説明を簡単にするために、2画素が動きベク
トル(6、4)で移動した場合の例を取り上げて説明す
る。図3(b)は、2画素の画像データが移動し、それ
に伴い網膜画素が移動している様を示している。2つの
網膜画素が、動きベクトル(6、4)で移動しているこ
とがわかる。例として、画像データは、位置(m、n)
には7を、位置(m+1、n)には3とする。それを表
しているのが図5(a)と図6(a)であり、画像デー
タを2次元的に示している。図6,図7,図8は、これ
から説明する処理を示したものであり、それぞれの図の
(a)図は、分配配置するデータを示し、図の(b)図
は、位置(m、n)のデータを分配した結果を示し、図
の(c)図は、位置(m+1、n)のデータを分配した
結果を示し、図の(d)図は、分配したそれぞれの位置
合計を示し、図の(e)図は、ある閾値で比較した結果
を示し、図の(f)図は、次の処理で使用する画像デー
タを示す。
【0077】これからH(x,y,n)を求める過程を
説明する。演算の過程としては概略次のようになる。ま
ず、第1サブフィールドの発光するか否かのデータであ
るH(x、y、1)を求め、それからH(x、y、1)
の結果と画像データからH(x、y、2)を求めるため
の新しい画像データAを演算し出力する。その出力され
た新しい画像データAをもとに、第2サブフィールドの
発光するか否かのデータであるH(x、y、2)を求
め、それからH(x、y、2)の結果と画像データAか
らH(x、y、3)を求めるための新しい画像データB
を演算し出力する。最後に、その出力されたH(x、
y、3)を求めるための新しい画像データBをもとに、
第3サブフィールドの発光するか否かのデータであるH
(x、y、3)を求める。
【0078】それでは最初に、第1サブフィールドの発
光するか否かのデータであるH(x、y、1)と、第2
サブフィールドの発光するか否かのデータであるH
(x、y、2)を求めるために、新しい画像データAを
出力する過程について説明する。はじめに、位置(m、
n)の画像データである7を、図4(a)に示す寄与率
を用いてディスプレイ上に分配配置する。分配配置する
方法は、図4(a)に示す位置(x、y)の寄与率と画
像データを掛け合わせた値を、図6(b)に示す位置
(x、y)に代入する。例えば、図6(b)に示す位置
(x0、y0)に代入される値は、0.324×7=
2.268で、位置(x0+1、y0)に代入される値
は、0.136×7=0.952である。同様に図6
(b)の他の位置に代入される値も演算する。また位置
(m+1、n)の画像データである3を分配配置する方
法は、上記のように寄与率と掛け合わせるが、x位置が
先ほどより+1大きいので、代入する位置をx位置を+
1シフトして書き入れる。すなわち、図6(c)に示す
位置(x0+1、y0)に代入される値は、0.324
×3=0.972で、位置(x0+2、y0)に代入さ
れる値は、0.136×3=0.408である。同様に
図6(c)の他の位置に代入される値も演算する。
【0079】次に図6(b)と図6(c)に示してある
値を座標位置を一致させて加算する。例えば、図6
(b)の位置(x0、y0)の値である2.268と、
図6(c)の位置(x0、y0)の値である0.408
を加算した値2.676を、図6(d)の位置(x0、
y0)に代入する。同様に、図6(d)の他の位置に代
入される値も演算する。そしてH(x、y、1)は、図
6(d)の代入された値と閾値を比較して求める。図6
(d)の値と比較する閾値は、4である。なお、ここで
いう閾値の詳細については後述するものとする。H
(x、y、1)は、図6(d)の値が閾値の4以上なら
1、4未満なら0である。例えば、位置(x0、y0)
の値は2.676で、4未満なので、H(x0、y0、
1)は0である。同様に比較して代入していくと図6
(e)が完成する。今回の例では、図6(e)のすべて
の位置の値は、0であった。すなわち、第1サブフィー
ルド区間で発光する画素はないことがわかる。
【0080】次に、第2サブフィールドの発光するか否
かのデータであるH(x、y、2)を求めるための新し
い画像データAを出力する過程について説明する。概念
は、分配配置する画像データを回収(フィードバック)
して、新画像データAを求めることである。新画像デー
タAの値は、寄与率に応じて分配した画像データに対
し、H(x、y、1)の結果によって決まる減衰率を掛
けて、画素面積で割り、元の座標位置にすべて回収する
ことにより算出する。なお、ここでいう画素面積の説明
は後述するものとする。
【0081】減衰率ka(x、y)の求め方は、H
(x、y、1)=1のとき、ka(x、y)=(位置
(x、y)に分配した値の合計値−閾値)÷(位置
(x、y)に分配した値の合計値) H(x、y、1)=0のとき、ka(x、y)=1であ
る。
【0082】回収する1例をあげると、画像データの位
置(m、n)からディスプレイ上の位置(x0、y0)
に分配した値は、上記の結果より2.268であった。
またH(x0、y0、1)の結果は、0であった。画像
データの位置(m、n)がディスプレイ上の位置(x
0、y0)に対して回収する値は、2.268×1で
2.268である。同じようにして、画像データの位置
(m、n)がディスプレイ上の位置(x0+1、y0)
に対して回収する値は、0.952×1で0.952で
ある。従って、画像データの位置(m、n)がディスプ
レイ上のすべての位置に対して回収する値は、 0.322*1+1.029*1+0.042*1+0.014*1+0.952*1+2.268*1+0.
952*1+0.014*1+0.042*1+1.029*1+0.322*1 で、6.986である。
【0083】今回の例では、いかなるx、yに対してH
(x、y、1)は、0であったので、分配した値はすべ
て回収することになる。すなわち、分配したデータ
“7" は、そのまま回収される。上記の値が6.986
となっているのは、小数3桁で丸めた誤差が含まれるた
めである。
【0084】次に、この値を画素面積で割る。画素面積
は、この例では1である。すなわち、割った値は、7÷
1で7となる。同様に画像データの位置(m+1、n)
がディスプレイ上のすべての位置に対して回収する値は
3である。ここでも画素面積は、1である。割った値
は、3÷1で3である。これを図6(f)に示してお
く。この図6(f)の値が次の第2サブフィールドの発
光するか否かのデータであるH(x、y、2)を求める
ための新しい画像データAである。以上が第1サブフィ
ールドの発光するか否かのデータであるH(x、y、
1)を求め、それからH(x、y、1)の結果と画像デ
ータからH(x、y、2)を求めるための新しい画像デ
ータAを演算し出力する方法である。
【0085】次に、第2サブフィールドが発光するか否
かのデータであるH(x、y、2)を求め、それからH
(x、y、2)の結果と画像データAからH(x、y、
3)を求めるための新しい画像データBを演算し出力す
る方法を説明する。図7(a),(b),(c),
(d)は、上記と同様な演算を行なえばよい。
【0086】すると、図7(d)と比較する閾値は、2
である。図7(d)で閾値である2以上の値をもつ位置
は、(x0+2、y0+1)と(x0+3、y0+2)
の2個所あり、それぞれの減衰率は、位置(x0+2、
y0+1)のとき、 (2.104−2)÷(2.104)=0.049、 位置(x0+3、y0+2)のとき、 (3.084−2)÷(3.084)=0.351 である。従って、新画像データBの位置(m、n)の値
は、 0.028*1+1.904*1+2.268*0.351+0.091*1+2.065*0.049+0.
651*1 で3.571となり、位置(m+1、n)の値は、 0.012*1+0.816*0.351+0.972*1+0.039*0.049+0.885*1+0.
279*1 で2.436である。画素面積は、1である。割った値
を図7(f)に示しておく。この図7(f)の値が次の
第2サブフィールドの発光するか否かのデータであるH
(x、y、3)を求めるための新しい画像データBであ
る。
【0087】以上が第2サブフィールドの発光するか否
かのデータであるH(x、y、2)を求め、それからH
(x、y、1)の結果と画像データAから、H(x、
y、3)を求めるための新しい画像データBを演算し出
力する方法を説明した。第3サブフィールドの発光する
か否かのデータであるH(x、y、3)を求める方法も
同様に演算すればよい。補足をすると、この場合、図8
(d)の値と比較する閾値は、1となる。最後に出力結
果を図5(b)に示した。この図5(b)は、座標位置
を一致させて、図6(e)の値に4を掛けた値と、図7
(e)に2を掛けた値と、図8(e)加算した結果を示
したものである。図5(a)は入力画像データであり、
これまで説明した画像データ変換処理を施した結果が図
5(b)になる。図5(b)では、視点の移動と共に各
サブフィールド区間で発光している様子がわかる。
【0088】次に寄与率と画素面積の概念と、求め方の
詳細な説明を行なう。上述のように、寄与率とは、画像
データ上の画素がディスプレイ上の画素に与える影響を
数値化したものである。今までの寄与率の説明は、1単
位の網膜画素がディスプレイ上の各画素からどれだけ影
響を受けるかを数値化したものであったが、画像データ
上の画素と1単位の網膜画素を等価にすることで本発明
の目的である偽輪郭をなくすことができる。
【0089】例えば、静止画像の場合の寄与率は、画像
データ上の位置(m、n)の階調をディスプレイ上の位
置(x、y)に表示するだけでよいので、画像データ上
の位置(m、n)の画素に対するディスプレイ上の位置
(x、y)画素の寄与率は、1(100%)である。ま
た、動画像の場合、画像データの位置(m、n)の画素
は、ディスプレイ上の位置(x、y)画素のみではな
く、例えば、(x+1、y)や(x、y−1)などに影
響を与えるので、画像データ上の位置(m、n)の画素
に対するディスプレイ上の位置(x、y)画素の寄与率
は、1未満である。また、画像データ上の画素とは、物
理的に存在しているわけではなく、画を縦横に区切った
1単位の領域を意味している。画自体の領域である。
【0090】また、画像データ上の画素の面積のこと
を、画素面積という。また、画像データ上の画素は、変
形することがある。これまで説明した一定方向に動くス
クロール画像などは正方格子で変形することはないが、
動きの違う画素と画素では、画素が伸縮したり膨張した
りして変形する。また変形するということは、面積も変
わることがある。
【0091】以降、画素面積と寄与率の求め方について
説明する。図9は、ある画像データの画素が時刻t1か
らt2の間に移動したこと示す図である。四角形A,
B,C,Dは画素を示し、A,B,C,Dは四角形の4
隅に相当し、四角形P,Q,R,Sは画素を示し、P,
Q,R,Sは四角形の4隅に相当する。
【0092】今、ある時刻t1のときの画素A,B,
C,Dから、時刻t2のときの画素P,Q,R,Sに動
いたとする。Kは、時刻tのおける移動途中の網膜画素
の位置である。図9からは、画素が変形している様子
や、ディスプレイ上の位置(x、y)を通過している様
子がわかる。図10は、ディスプレイ上の位置(x、
y)の付近を拡大した図である。ディスプレイ上の画素
間の距離は、1で正規化をする。従ってディスプレイ上
の1画素の面積は、1である。ディスプレイの構造上3
原色で1画素であるが、本発明の説明では、1原色で1
画素で、同一位置にある。斜線部分は、画素Kとディス
プレイ上の位置(x、y)の重なっている部分で、画像
データ(m、n)とディスプレイ上の位置(x、y)と
の関係であるので、面積をSp(t、m、n、x、y)
とし、また画素Kの面積を、Sk(t、m、n)とす
る。それぞれを時間的平均をとることで寄与率と画素面
積を定義する。数式1が寄与率E(m、n、x、y)
で、式2(b)が画素面積S(m、n)を求める式であ
る。
【0093】
【数1】
【0094】
【数2】
【0095】次に面積Sp(t、m、n、x、y)と面
積Sk(t、m、n)の求めかたの概念を説明する。図
11(a),(b)は、あるディスプレイ上の位置に網
膜画素が重なっている図であり、数式3,数式4は、そ
の重なっている面積を求める式である。なお、数式3,
4において、丸付き数字は、図11(a),(b)に相
当する各3角の領域の面積を示している。
【0096】
【数3】
【0097】
【数4】
【0098】重なっている面積は、単位正方形の面積1
より、重なっていない面積を減算することで求まる。重
なっていない面積を求めるには、重なっていない領域を
補助線を引くことで幾つかの3角形をつくり、それらの
3角形の面積を加算すればよい。それぞれ計算された面
積Sが、面積Sp(t、m、n、x、y)である。
【0099】また図式12(a),(b)は、網膜画素
とその網膜画素をすべてを囲む長方形とその長方形の最
大最小の座標を示し、数式5,6は網膜画素の面積を求
める式である。なお、数式5,6の丸付き数字は、図1
2(a),(b)に相当する各3角または4角の領域の
面積を示している。
【0100】
【数5】
【0101】
【数6】
【0102】重なっている面積は、網膜画素をすべてを
囲む長方形の面積である(MaxX−MinX)×(M
axY−MinY)より、重なっていない面積を引くこ
とで求まる。ここで、MaxX,MaxYは、画素面積
の座標x、yの最大値を示し、MinX,MinYは、
画素面積の座標x、yの最小値を示している。一方、重
なっていない面積を求めるには、重なっていない領域に
補助線を引くことで幾つかの3角形と長方形をつくり、
それらの3角形や長方形の面積を加算すればよい。それ
ぞれの計算された面積Sが、面積Sk(t、m、n)で
ある。以上、面積Sp(t、m、n、x、y)と面積S
k(t、m、n)の求めかたの概念を説明したが、面積
は、直接求めるのではなく、面積を演算する回路が容易
にできるように3角形か長方形を組み合わせて求める。
【0103】次に寄与率演算部の概念と実際の数値を用
いて詳細な説明をする。一例として、図4(a)の位置
(x0、y0)の寄与率0.324の求め方を、図1
3、数式7〜16、図14、図15を用いて説明する。
【0104】
【数7】
【0105】
【数8】
【0106】
【数9】
【0107】
【数10】
【0108】
【数11】
【0109】
【数12】
【0110】
【数13】
【0111】
【数14】
【0112】
【数15】
【0113】
【数16】
【0114】図13は、概念を、図14は、図4(a)
の拡大図、及びいろいろな時刻の網膜画素の位置を、図
15は、ある時刻におけるディスプレイ上の位置(x、
y)と網膜画素との関わり合いを、数式11〜16は、
寄与率の計算式を示すものである。まず、最初に、図1
3、及び数式7〜14を用いて概念を述べる。図13
(a)は、2つの単位面積1の正方形(基本、移動)が
重なっている図であり、数式7はその正方形が重なって
いる面積を求める式を示す。図13(a)の黒丸の点
は、正方形の重心を示しており、基本正方形は座標
(0、0)の位置に、移動正方形は、(x、y)にあ
る。斜線の面積は、条件付きで(1−|x|)(1−|
y|)であることがわかる。次に図13(b)は、移動
正方形の重心が(x0、y0)から(x1、y1)に移
動したときの図を示し、数式8は間接変数kを使用し移
動中の移動正方形の重心(x、y)を示した式である。
数式9は、移動正方形が移動中に重なった面積の総和を
求める式と結果を示す。その総和を、Ee(x0、y
0、x1、y1)の関数とする。Eeは、数式8を数式
7に代入し、kの関数で表した面積をkで積分すること
になる。最後に図13(c)は、ある例を示して、E
(寄与率)を求める方法を示すために、移動正方形が、
重心(x0、y0)から(x3、y3)を移動している
図を示し、数式10は象限の境目の座標位置を求める式
と寄与率を求める式を示す。異象限を通過するために、
Eeの計算は、象限毎に分ける必要がある。(x1、y
1)は、第2象限と第3象限の境目の座標を、(x2、
y2)は、第1象限と第2象限の境目の座標である。寄
与率Eは、各象限の移動正方形が移動中の重なった面積
の総和Eeに、各象限を通過した割合を掛けた総和であ
る。また、同一象限内でも、重心位置が±1を通過する
ところでもEeの演算は分ける必要がある。図14は、
図4(a)の拡大図、及びいろいろな時刻の網膜画素の
位置を示しているが、時刻t0のときに網膜画素は17
2の位置に、時刻t1のときに網膜画素は170の位置
に、時刻t2のときに網膜画素は174の位置にあるこ
とは、上記よりわかる。網膜画素171、173は、デ
ィスプレイ上の位置(x0、y0)の画素に重なる直前
と直後の位置である。そのときの時刻は、t11、t1
3である。次に図15は、ある時刻における網膜画素と
ディスプレイ上の位置(x、y)との重なりを示してい
る。上記したように、斜線部分は、時刻tのときの網膜
画素Kとディスプレイ上の位置(x、y)の重なってい
る部分で、画像データ(m、n)とディスプレイ上の位
置(x、y)との関係があるので、面積をSp(t、
m、n、x、y)とし、また画素Kの面積を、Sk
(t、m、n)とする。これは、上記数式7と同様な関
係がある。
【0115】以上概念を説明したが、次から画素面積と
寄与率の実際の数値を用いて述べる。数式11は、画素
面積を求めている式である。網膜画素は、時間的に変形
しないので結果1となる。数式12は、寄与率を求める
式である。時刻t1からt2までの平均の重なり合って
いる面積を求めていることがわかる。数式7〜10と対
比させると、寄与率Eの結果は、(k2-k1)Ee(x1,y1,x2,y
2)+(k3-k2)Ee(x2,y2,x3,y3)となる。
【0116】次に数式13では、移動正方形の重心の始
点(x0、y0)と終点(x4、y4)の位置を、数式
14では、同一象限内の重心位置が±1を通過する位置
を、数式15では、移動正方形が移動中の重なった面積
の総和Eeを、数式16では、上記数式14,数式15
の結果を、数式12に代入して寄与率を、それぞれ求め
ている。以上の結果、寄与率0.324が求まることに
なる。この例では、異象限を通過するのは、時刻t0の
ときの1回である。また同一象限内の重心位置が±1を
通過するのは、時刻t11とt13で2回ある。それぞ
れ分けて計算することがこの例からわかる。
【0117】次に閾値の詳細な説明をする。閾値は、全
サブフィールド発光期間の長さに対するあるサブフィー
ルド発光期間の長さの比を画像データの最大値を掛けあ
わせたものである。一例を挙げて説明すると、画像デー
タが0、1、2、3、4、5、6、7の8階調で図2の
発光シーケンスをとるときを例にとると、 全サブフィールド発光期間の長さ =(=1+2+4) 第1サブフィールド発光期間の長さ=4 画像データの最大値 =7 閾値=(第1サブフィールド発光期間の長さ)/(全サ
ブフィールド発光期間の長さ)×(画像データの最大
値)=4/7×7=4 従って、第1サブフィールドビットマップ演算部26の
閾値は4である。同じように第2サブフィールドビット
マップ演算部27の閾値は2である。同じように第3サ
ブフィールドビットマップ演算部28の閾値は1であ
る。簡単な例ではあったが、256階調を10サブフィ
ールドで表示する様なディスプレイの場合も、同様に上
記の式を使用して求める。
【0118】第1サブフィールドから第nサブフィール
ドビットマップ演算部の閾値は、大きい閾値から順に小
さい閾値に設定する。すなわち第1サブフィールドのビ
ットマップ演算部の閾値は、最大で、第nサブフィール
ドのビットマップ演算部の閾値は、最小である。またこ
の構成をとれば、動きベクトル検出に少々の誤差が生じ
ても、画像破綻が生じない。
【0119】このように本実施の形態によれば、動き画
素数、及び動き方向に応じたベクトル値から、表示画面
上で移動画素に対して視線が追従したときに、各サブフ
ィールド区間内での発光時間と画面上の視線移動の経路
から各網膜位置に入る光量の寄与率とをリアルタイムで
計算し、その出力データから新しいサブフィールドデー
タを作成する構成としたので、動画を目で追従したとき
の網膜画素が知覚する階調と本来の画像の階調データと
精度よく一致するようになり、網膜には本来の画像に対
応した階調に相当する光量が蓄積されるようになり、画
面偽輪郭の発生を大幅に抑制することができ、偽輪郭の
ない表示画像を提供することができる。
【0120】なお、ここでは、概念を簡単に説明するた
めに、図2に示す3サブフィールド発光シーケンスを用
いて説明してきたが、3サブフィールド以上の発光シー
ケンス、例えば、8サブフィールドでも、画像データの
演算変換は可能であり、また、網膜画素を正方形で説明
したが、面積が1基本単位の円に置き換えて説明しても
よいこはいうまでもない。
【0121】さらに、時刻t0は(t1+t2)÷2と
して説明をしたが、t0=t1でも、t0=任意でもよ
いことはいうまでもない。また、説明を簡単にするため
に、映像を2画素を用いて説明を行ったが、画素数が多
い場合に顕著な効果が得られる。
【0122】実施の形態2.次に本発明の実施の形態2
による階調表示装置について説明する。本実施の形態2
による階調表示装置の概略的な構成は図1の実施の形態
1に示したものとほぼ同じであるが、画像データ演算変
換部3の構成だけが異なるものである。本実施の形態2
では、1画面すべてがある一定の方向に一定の速さで動
く、スクロール画像と呼ばれる画像を処理することに的
を絞ったものである。
【0123】図22は、図1における画像データ演算変
換部3の本実施の形態2による詳細な構成を示すブロッ
ク図である。動きベクトルデータ32は、1フィールド
毎にベクトル値を入力する。第1サブフィールド中間座
標抽出演算部111から第nサブフィールド中間座標抽
出演算部115は、動きベクトルを入力し各サブフィー
ルドで発光している、それぞれの期間の視線の始点と終
点の中間位置を求め出力する。第1サブフィールドビッ
トマップ演算部116から第nサブフィールドビットマ
ップ演算部120は、画像データを視線の始点と終点の
中間座標を使い、各サブフィールドで画素単位に発光す
るか否かを合成部に出力し、かつ、次のサブフィールド
ビットマップ演算部で必要な新画像データを出力する。
このサブフィールド中間座標抽出演算部111〜115
と、サブフィールドビットマップ演算部116〜120
とは対をなしており、例えば、サブフィールド数が8個
あればこの組み合わせは8対必要となるものである。合
成部121では、各ビットマップ演算部116〜120
で出力されたデータの遅延を調整して、サブフィールド
パターンのビット毎の組み合わせを行ない、新しい画像
データの合成を行なう。
【0124】次に第1サブフィールド中間座標抽出演算
部111から第nサブフィールド中間座標抽出演算部1
15は、図2、図23を用いて説明する。図23は画像
データがディスプレイ上の位置を移動している様子を示
している。ある画素の動きベクトル( 6,4) の1例を
示している。網膜画素は、時刻t0の時180で、時刻
t1の時181で、時刻t2のときは182で、t3の
ときは183で、t4のときは184でt5のときは1
85で、t6のときは186の位置にあることを示し、
破線は、発光期間中の網膜画素の重心を示している。サ
ブフィールド中間座標袖出演算部111〜115は、そ
れぞれのサブフィールドの発光期間の網膜画素の重心の
始点位置と終点位置を演算し出力する。
【0125】計算方法は、 X=(t−t0)/t×Vx(m、n)+x0 Y=(t−t0)/t×Vy(m、n)+y0 Vx(m、n),Vy(m、n)は動きベクトル値 例えば、点187の位置は、 X=(5−2)/10×6+x0=1.8+x0 Y=(5−2)/10×4+y0=1.2+y0 また、点188の位置は、 X=(9−2)/10×6+x0=4.2+x0 Y=(9−2)/10×4+y0=2.8+y0 である。
【0126】上述したように、中間座標抽出演算部11
1〜115は、サブフィールドの数だけ必要で、第1サ
ブフィールド中間座標抽出演算部111では、第1サブ
フィールドの発光期間の網膜画素の重心の始点位置と終
点位置を演算し、第1サブフィールドビットマップ演算
部116に出力し、第2サブフィールド中間座標抽出演
算部112では、第2サブフィールドの発光期間の網膜
画素の重心の始点位置と終点位置を演算し、第2サブフ
ィールドビットマップ演算部117に出力し、第nサブ
フィールド中間座標抽出演算部115では、第nサブフ
ィールドの発光期間の網膜画素の重心の始点位置と終点
位置を演算し、第nサブフィールドビットマップ演算部
120に出力する。
【0127】次に、第1サブフィールドビットマップ演
算部116から第nサブフィールドビットマップ演算部
120を図24を用いて説明する。図24は、中間座標
抽出演算部111〜115からの中間座標データ153
と画像データ154から、新画像データ155と2値の
ビットマップ156を出力するまでの構成を示した図で
ある。上記実施の形態1で処理の概念については既に説
明したが、本実施の形態2では、スクロール画像限定の
機能を有するものとなっている。すなわち、本実施の形
態2では、画素面積は一定であることを前提とし、その
画素面積演算をする関係部所は必要ないものとしたもの
である。図24は、図19から画素面積演算の関係部所
を除いた図で、レジスタ130と寄与率演算部131と
レジスタ135と減衰率演算部139と新画像データ収
納部149と合成部121に関しては上記実施の形態1
で説明したのと同じである。
【0128】このように本実施の形態2では、画素面積
は一定であることを前提とし、その画素面積演算をする
関係部所を削除したので、その分、装置を簡略化するこ
とができる。なお、寄与率演算部と画素面積演算部は、
回路規模の削減のため、あらかじめ演算しておいた寄与
率や、画素面積をROMテーブルに書き込んでおくこと
で使用可能である。
【0129】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、表示
装置に表示される1フィールドの画像を複数個のサブフ
ィールドにより構成する画像表示方法において、画像の
動きベクトルを検出し、該検出した動きベクトルの移動
方向に沿って、表示すべき画像データを分配配置してサ
ブフィールド駆動データを構成するようにしたので、動
き画素数、及び動き方向に応じたベクトル値から、表示
画面上で移動画素に対し視線が追従したときに、各サブ
フィールド区間内での発光時間と画面上の視線移動の経
路から各網膜位置に入る光量の寄与率がリアルタイムで
計算され、その出力データから新しいサブフィールドデ
ータが作成されるので、動きの検出された正確な画素の
移動画素数、及び移動方向に応じて画像データが変換さ
れ、偽輪郭の発生を防止することができるという効果が
ある。
【0130】また、上記画像データの分配配置を、サブ
フィールド毎に順次に行なうようにしたので、サブフィ
ールド処理を大幅に削減することができ、演算速度の高
速化を図ることができるという効果がある。
【0131】また、上記画像データを分配配置する位置
と割合を、前記検出した動きベクトルの移動方向及び移
動量に基づいて算出するようにしたので、網膜に入る光
量を正確に求めることができるという効果がある。
【0132】また、画像の動きベクトルを検出し、該検
出した動きベクトルを基に、画素毎の4隅の移動方向な
らびに移動量を示す四隅動きベクトルを検出し、検出し
た4隅動きベクトルに沿って、表示すべき画像データを
分配配置してサブフィールドを構成するようにしたの
で、画素の動きに伴ってその形状が歪む場合において
も、正確に形状を把握しておくことが可能となり、正確
な画素面積と寄与率を求めることが可能となるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる階調表示装置
の全体を示す構成図である。
【図2】 本実施の形態1による階調表示装置のサブフ
ィールドの発光シーケンスを示す図である。
【図3】 視点がディスプレイ上を動く様を表している
図(a)、2画素の画像データが移動し、それに伴い網
膜画素が移動している様を示している図(b)である。
【図4】 各サブフィールドで1単位の網膜画素がディ
スプレイ上の各画素からどれだけ影響を受けるかを小数
3桁までの数字で表した図である。
【図5】 画像処理をする前のデータ(a)と処理の結
果(b)を示す図である。
【図6】 第1サブフィールド区間内での処理を示す図
である。
【図7】 第2サブフィールド区間内での処理を示す図
である。
【図8】 第3サブフィールド区間内での処理を示す図
である。
【図9】 ある画像データの画素が時刻t1からt2の
間に移動したこと示す図である。
【図10】 ディスプレイ上の位置(x0、y0)の付
近を拡大した図である。
【図11】 あるディスプレイ上の位置に網膜画素が重
なっている図である。
【図12】 網膜画素とその網膜画素をすべてを囲む長
方形とその長方形の最大最小の座標を示す図である。
【図13】 寄与率の求めかたを説明するための図であ
る。
【図14】 いろいろな時刻の網膜画素の位置を示す図
である。
【図15】 ある時刻における網膜画素とディスプレイ
上の位置(x、y)との重なりとを示している図であ
る。
【図16】 画像データ演算変換部の詳細な構成を示す
図である。
【図17】 ある位置の動きベクトルを示す図である。
【図18】 画像データがディスプレイ上の位置を移動
を示している図である。
【図19】 中間座標抽出演算部からの動きベクトルデ
ータと画像データとから、新画像データと2値のビット
マップとを出力するまでの構成を示す図である。
【図20】 ディスプレイ上のある位置(x、y)に対
して、画像データが配列されたレジスタから、新画像デ
ータが配列されている新画像データ収納部までの流れを
視覚的に示した概念図である。
【図21】 加算器60の出力と減算器61の出力を視
覚的に示した図である。
【図22】 画像データ演算変換部の詳細な構成を示す
図である。
【図23】 画像データがディスプレイ上の位置を移動
している様子を示している図である。
【図24】 中間座標抽出演算部からの動きベクトルデ
ータと画像データとから、新画像データと2値のビット
マップとを出力するまで構成を示す図である。
【図25】 従来の中間調表示方法を用いた1フィール
ド内の表示シーケンス、及び複数フィールドによる階調
表示方法を説明するための図である。
【図26】 従来のサブフィールドによる階調表示方法
で、偽輪郭が発生する原理を説明するための図である。
【図27】 従来の、視点の移動に合わせてサブフィー
ルドのデータをシフトさせる補正方法において、4SF
で、かつ1次元方向の移動を例に挙げて処理アルゴリズ
ムを説明するための図である。
【図28】 従来のサブフィールドによる階調表示方法
で、動きベクトルが8 画素/フィールドのときのサブフ
ィールドデータの実際のシフト位置を重みを考慮して示
した図である。
【図29】 従来のサブフィールドによる階調表示方法
で、動きベクトルが6画素/フィールドのときのサブフ
ィールドデータの実際のシフト位置を重みを考慮して示
した図である。
【符号の説明】
1 映像信号 2 A/D変換部 3 画像データ演算変換部 4 動きベクトル検出部 5 サブフィールド変換部 6 Xスキャンドライバー 7 Yスキャンドライバー 8 画像表示部 9 同期分離部 10 タイミング発生部 20 画素4隅動きベクトル演算部 21〜25,111〜115 中間座標演算部 26〜30,116〜120 ビットマップ演算部 31,121 合成部 51 画素面積演算部 54,131 寄与率演算部 59,139 減衰率演算部 72,149 新画像データ収納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 秀彦 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置に表示される1フィールドの画
    像を、異なる階調度を有する複数個のサブフィールドを
    用い、これらサブフィールドから、表示に必要なものを
    選択して画像を表示する階調表示方法において、 当該画像の動きベクトルを検出し、表示すべき画像が該
    検出した動きベクトルの移動方向に沿って移動する際
    に、該画像と隣接する周囲の画素に与える影響を寄与度
    として画素単位で数値化し、 上記寄与度に応じて、表示すべき画像データの階調デー
    タを、複数のサブフィールドに分布するように分配配置
    し、 上記寄与度、及び動きベクトルに基づいて、所定の階調
    度を有するサブフィールドを選択する組み合わせを変化
    させることにより画像データを表示することを特徴とす
    る階調表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の階調表示方法において、 前記画像データの分配は、サブフィールド毎に順次に行
    なうことを特徴とする階調表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の階調表示方法において、 上記画像データの分配配置は、最上位のサブフィールド
    において所定の画像データを分配配置して当該サブフィ
    ールドの点灯、もしくは不点灯画素を決定し、順次、上
    位のサブフィールドの点灯、もしくは不点灯の結果に基
    づいて、下位のサブフィールドにおいて分配配置する画
    像データを決定することを特徴とする階調表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の階調表示方法において、 上記サブフィールドの点灯、もしくは不点灯の決定は、
    分配配置された画像データと、当該サブフィールドの重
    みに応じてあらかじめ定めらた閾値とを比較することに
    より行なうことを特徴とする階調表示方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の階調表示方法において、 上記下位のサブフィールドにおいて分配配置する画像デ
    ータは、上記上位サブフィールドにおいてデータを分配
    配置した結果、不点灯となった画素からは分配配置した
    同じ値を再度取り込み、点灯となった画素からは定めら
    れた減衰率を乗じた値を取り込んで得られるものである
    ことを特徴とする階調表示方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の階調表示方法において、 上記画像データを分配配置する位置と割合を、上記検出
    した動きベクトルの移動方向、及び移動量に基づいて算
    出することを特徴とする階調表示方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の階調表示方法において、 上記画像データを分配配置する位置と割合は、動きベク
    トルに沿って移動した画像領域を視線が追随した場合
    に、網膜上の視点領域に影響を与える画素位置と割合に
    相当するものであることを特徴とする階調表示方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の階調表示方法において、 上記画像データを分配配置する位置は、上記検出した動
    きベクトルの始点から終点に沿って、あらかじめ定めら
    れた面積の領域を移動させた場合に、上記領域に全体ま
    たは一部が重なる画素であることを特徴とする階調表示
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の階調表示方法において、 上記画像データを分配配置する割合は、上記検出した動
    きベクトルの始点から終点に沿って、あらかじめ定めら
    れた面積の領域を移動させた場合に、上記領域と画素と
    が重なる面積を、各サブフィールドが発光する時間で積
    分した値であることを特徴とする階調表示方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の階調表示方法におい
    て、 上記検出した当該画像の動きベクトルを基に、画素毎の
    4隅の移動方向、ならびに移動量を示す四隅動きベクト
    ルを検出し、該動きベクトルを基に得られた4隅動きベ
    クトルを用い、該4隅動きベクトル、及び寄与度に基づ
    いて、所定の階調度を有するサブフィールドを選択する
    組み合わせを変化させることにより画像データを表示す
    ることを特徴とする階調表示方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の階調表示方法におい
    て、 上記画像データを分配配置する位置と割合を、上記検出
    した4隅動きベクトルの移動方向、及び移動量に基づい
    て算出することを特徴とする階調表示方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の階調表示方法におい
    て、 上記画像データを分配配置する位置は、上記検出した4
    隅動きベクトルの始点か ら終点までを4隅とする、定
    められた領域を移動させた場合に、上記領域に全体、ま
    たは一部が重なる画素であることを特徴とする階調表示
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の階調表示方法におい
    て、 上記画像データを分配配置する割合は、上記検出した4
    隅動きベクトルの始点から終点までを4隅とする、定め
    られた領域を移動させた場合に、上記領域と画素とが重
    なる面積を、各サブフィールドが発光する時間で積分し
    た値であることを特徴とする階調表示方法。
  14. 【請求項14】 表示装置に表示される1フィールドの
    画像を、異なる階調度を有する複数個のサブフィールド
    を用い、これらサブフィールドから、表示に必要なもの
    を選択して画像を表示する階調表示装置において、 入力された画像信号のデータから、隣接するフィールド
    間で画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手
    段と、 上記検出した動きベクトルに基づいて、各サブフィール
    ド毎に当該サブフィールドの発光開始位置と発光終了位
    置を算出する中間座標抽出部と、前記中間座標抽出部か
    ら出力される座標値に基づいてサブフィールドの点灯、
    または不点灯を制御する2値データを出力し、かつ、下
    位サブフィールドに与える画像データを出力するビット
    マップ出力部と、該ビットマップ出力部からの2値デー
    タを全サブフィールドにわたって合成して、上記サブフ
    ィールドを構成するためのサブフィールド駆動データを
    出力する合成部とからなる画像データ演算変換手段とを
    備えたことを特徴とする階調表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の階調表示装置におい
    て、 上記中間座標抽出部とビットマップ出力部は、1フィー
    ルドの画像を構成するサブフィールドの個数分と同個数
    設けられていることを特徴とする階調表示装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の階調表示装置におい
    て、 上記ビットマップ出力部は、上記中間座標抽出部より出
    力される座標値に基づいて、画像データを所定のサブフ
    ィールド平面に分配配置する割合を算出する寄与率演算
    部と、入力した画像データに上記寄与率を乗ずる複数の
    乗算器と、上記寄与率を乗じて分配したデータ値に基づ
    いて当該サブフィールドの点灯、もしくは不点灯を制御
    する2値データを出力し、かつ、上記分配配置した画像
    データを取り込んで、下位サブフィールドに与える画像
    データを生成する際の減衰率を算出する減衰率演算部
    と、上記減衰率を上記分配配置した画像データに乗ずる
    複数の乗算器と、上記減衰率を乗じた画像データを取り
    込んで下位サブフィールドのための画像データを生成す
    る新画像データ収納部とを備えていることを特徴とする
    階調表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の階調表示装置におい
    て、 上記ビットマップ出力手段部は、上記寄与率の値を、あ
    らかじめ演算してROMテーブルとして値を保持し、上
    記中間座標抽出部よりの座標値に基づいて、画像データ
    を所定のサブフィールド平面に分配配置する割合を上記
    ROMテーブルより出力する寄与率出力部と、入力した
    画像データに上記寄与率を乗ずる複数の乗算器と、上記
    寄与率を乗じて分配したデータ値に基づいて当該サブフ
    ィールドの点灯、もしくは不点灯を制御する2値データ
    を出力し、かつ、上記分配配置した画像データを取り込
    んで下位サブフィールドに与える画像データを生成する
    際の減衰率を算出する減衰率演算部と、上記減衰率を上
    記分配した画像データに乗ずる複数の乗算器と、上記減
    衰率を乗じた画像データを取り込んで下位サブフィール
    ドのための画像データを生成する新画像データ収納部と
    を備えていることを特徴とする階調表示装置。
  18. 【請求項18】 表示装置に表示される1フィールドの
    画像を、異なる階調度を有する複数個のサブフィールド
    を用い、これらサブフィールドから、表示に必要なもの
    を選択して画像を表示する画像表示装置において、 入力された画像信号のデータから、隣接するフィールド
    間で画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手
    段と、 上記検出した動きベクトルに基づいて、各画素毎の4隅
    の移動方向、ならびに移動量を示す4隅動きベクトルを
    算出する4隅動きベクトル演算部と、上記算出した4隅
    動きベクトルに基づいて、各サブフィールド毎に当該サ
    ブフィールドの発光開始位置と発光終了位置を算出する
    中間座標抽出部と、上記出力される座標値に基づいてサ
    ブフィールドの点灯、または不点灯を制御する2値デー
    タを出力し、かつ、下位サブフィールドに与える画像デ
    ータを出力するビットマップ出力部と、該ビットマップ
    出力部からの2値データを全サブフィールドにわたって
    合成して上記サブフィールドを構成するためのサブフィ
    ールド駆動データを出力する合成部とからなる画像デー
    タ演算変換手段とを備えたことを特徴とする階調表示装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の階調表示装置におい
    て、 上記中間座標抽出部とビットマップ出力部は、1フィー
    ルドの画像を構成するサブフィールドの個数分と同個数
    設けられていることを特徴とする階調表示装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の階調表示装置におい
    て、 上記ビットマップ出力部は、上記中間座標抽出部より出
    力される4隅ベクトルの中間座標値を4隅とする、定め
    られた領域の面積を定められた期間積分する画素面積演
    算部と、上記4隅ベクトルの中間座標値にも基づいて、
    画像データを所定のサブフィールド平面に分配配置する
    割合を算出する寄与率演算部と、入力した画像データに
    上記寄与率を乗ずる複数の乗算器と、上記寄与率を乗じ
    て分配したデータ値に基づいて当該サブフィールドの点
    灯、もしくは不点灯を制御する2値データを出力し、か
    つ、上記分配配置した画像データを取り込んで下位サブ
    フィールドに与える画像データを生成する際の減衰率を
    算出する減衰率演算部と、上記減衰率を上記分配配置し
    た画像データに乗ずる複数の乗算器と、上記減衰率を乗
    じた画像データを上記画素面積演算部で算出した成分値
    で除算する複数の除算器と、上記除算された画像データ
    を取り込んで下位サブフィールドのための画像データを
    生成する新画像データ収納部とを備えていることを特徴
    とする階調表示装置。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の階調表示装置におい
    て、 上記ビットマップ出力部は、上記中間座標抽出部より出
    力される4隅ベクトルの中間座標値を4隅とする、定め
    られた領域の面積を定められた期間積分する画素面積演
    算部と、寄与率の値をあらかじめ演算してROMテーブ
    ルとして値を保持し、上記4隅ベクトルの中間座標値に
    も基づいて、画像データを所定のサブフィールド平面に
    分配配置する割合を上記ROMテーブルより出力する寄
    与率演算部と、入力した画像データに上記寄与率を乗ず
    る複数の乗算器と、上記寄与率を乗じて分配配置したデ
    ータ値に基づいて当該サブフィールドの点灯、もしくは
    不点灯を制御する2値データを出力し、かつ、上記分配
    配置した画像データを取り込んで下位サブフィールドに
    与える画像データを生成する際の減衰率を算出する減衰
    率演算部と、上記減衰率を上記分配配置した画像データ
    に乗ずる複数の乗算器と、上記減衰率を乗じた画像デー
    タを上記画素面積演算部で算出した成分値で除算する複
    数の除算器と、上記除算された画像データを取り込んで
    下位サブフィールドのための画像データを生成する新画
    像データ収納部とを備えていることを特徴とする階調表
    示装置。
  22. 【請求項22】 請求項18記載の階調表示装置におい
    て、 上記ビットマップ出力部は、画素面積の値をあらかじめ
    演算してROMテーブルとして値を保持し、上記中間座
    標抽出部より出力される4隅ベクトルの中間座標値を4
    隅とする、定められた領域の面積を上記ROMテーブル
    より出力する画素面積演算部と、上記4隅ベクトルの中
    間座標値にも基づいて、画像データを所定のサブフィー
    ルド平面に分配配置する割合を算出する寄与率演算部
    と、入力した画像データに上記寄与率を乗ずる複数の乗
    算器と、上記寄与率を乗じて分配配置したデータ値に基
    づいて当該サブフィールドの点灯、もしくは不点灯を制
    御する2値データを出力し、かつ、上記分配配置した画
    像データを取り込んで下位サブフィールドに与える画像
    データを生成する際の減衰率を算出する減衰率演算手段
    と、前記減衰率を前記分配配置した画像データに乗ずる
    複数の乗算器と、上記減衰率を乗じた画像データを上記
    画素面積演算部で算出した成分値で除算する複数の除算
    器と、該記除算された画像データを取り込んで下位サブ
    フィールドのための画像データを生成する新画像データ
    収納部とを備えていることを特徴とする階調表示装置。
  23. 【請求項23】 請求項18記載の階調表示装置におい
    て、 上記ビットマップ出力部は、画素面積の値をあらかじめ
    演算してROMテーブルとして値を保持し、上記中間座
    標抽出部より出力される4隅ベクトルの中間座標値を4
    隅とする、定められた領域の面積を上記ROMテーブル
    より出力する画素面積演算部と、上記4隅ベクトルの中
    間座標値にも基づいて、画像データを所定のサブフィー
    ルド平面に分配配置する割合を上記ROMテーブルより
    出力する寄与率演算部と、入力した画像データに上記寄
    与率を乗ずる複数の乗算器と、上記寄与率を乗じて分配
    配置したデータ値に基づいて当該サブフィールドの点
    灯、もしくは不点灯を制御する2値データを出力し、か
    つ、上記分配配置した画像データを取り込んで下位サブ
    フィールドに与える画像データを生成する際の減衰率を
    算出する減衰率演算部と、上記減衰率を上記分配配置し
    た画像データに乗ずる複数の乗算器と、上記減衰率を乗
    じた画像データを上記画素面積演算部で算出した成分値
    で除算する複数の除算器と、上記除算された画像データ
    を取り込んで下位サブフィールドのための画像データを
    生成する新画像データ収納部とを備えていることを特徴
    とする階調表示装置。
  24. 【請求項24】 請求項3または5に記載の階調表示方
    法において、 上記上位のサブフィールドは、より発光期間の長いサブ
    フィールドであり、上記下位のサブフィールドは、発光
    期間のより短いサブフィールドであることを特徴とする
    階調表示方法。
  25. 【請求項25】 請求項14または18に記載の階調表
    示装置において、 上記上位のサブフィールドは、より発光期間の長いサブ
    フィールドであり、上記下位のサブフィールドは、発光
    期間のより短いサブフィールドであることを特徴とする
    階調表示装置。
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