JPH11249227A - 自動撮像装置の撮像位置調整装置 - Google Patents

自動撮像装置の撮像位置調整装置

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JPH11249227A
JPH11249227A JP6939398A JP6939398A JPH11249227A JP H11249227 A JPH11249227 A JP H11249227A JP 6939398 A JP6939398 A JP 6939398A JP 6939398 A JP6939398 A JP 6939398A JP H11249227 A JPH11249227 A JP H11249227A
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哲 白井
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者Wが撮像位置に立つと撮像位置を自動
的に検知して、利用者Wが好ましい位置になるようカメ
ラ位置を移動させる。 【解決手段】 撮像範囲を出力するデジタル撮像部と、
画像データを入力し、予め設定される複数位置で縦走査
し被写体を表す画素が出現したときに、出現した縦走査
ラインの両側の縦走査ライン間を横方向に走査し、被写
体を表す画素が出現した時には1ライン上の横走査を繰
り返し、被写体を表す画素が出現しなくなる位置を被写
体最上部として検知する、予め設定される被写体設定位
置に被写体最上部が位置するよう撮像部を移動させる制
御部と、制御部により制御され昇降制御信号により指示
される位置へ撮像部を昇降移動させる昇降部とからな
る。制御部は、縦走査して被写体を表す画素が出現しな
いときには、入力した画像データの1画像下の画像デー
タを撮像するよう昇降部を制御する自動撮像装置の撮像
位置調整装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、カメラ位置制
御可能な自動撮像装置の撮像位置調整装置に係り、詳細
には、被写体である利用者の頭部位置を検知して適宜位
置を撮影可能にカメラ位置を制御可能な自動撮像装置の
撮像位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、この種の自動撮像装置では、カ
メラの位置が固定されており、撮影可能な領域に被写体
である利用者が位置し、撮影範囲の中心になるよう被写
体が自ら頭部を移動して、写真中心に撮影されていた。
【0003】以下に、第1の従来例を説明する。100
は、インスタント写真発行機であり、従来の自動撮像装
置を有する。インスタント写真発行機100は、図16
に表すように、撮影室110、仕切り壁120、機械室
130とからなり、撮影室110と機械室130とは仕
切り壁120で隔離されている。撮影室110は、高さ
調節可能な可変高椅子111が仕切り壁120と反対側
の床面に固定される。仕切り壁120には、可変高椅子
111に利用者Wが腰掛けた際に、利用者Wの頭部とな
る高さ位置にハーフミラー121が設置され、暗室とな
る機械室130側からは撮影室110側が見える状態と
し、撮影室110側からは機械室130内部が見えずハ
ーフミラー121に被写体である利用者Wの頭部周辺が
映るように構成されている。ハーフミラー121は、利
用者が可変高椅子111に適正な高さになるように腰掛
けた際に、ハーフミラー121に映る利用者Wの姿が撮
影範囲となる大きさに設置されている。
【0004】機械室130には、カメラ131が撮影室
110方向に向けて固定設置されており、ハーフミラー
121を通して撮影室110の予め固定設定された範囲
を撮影可能であり、ハーフミラー121を通して可変高
椅子111に標準的な高さの利用者Wが腰掛けたときの
胸部より上部を撮影可能な位置に固定されている。更
に、機械室130には、撮影された写真を現像して利用
者に提供可能な自動現像装置132が備えられ、カメラ
131により撮影された像を全自動で現像し利用者に排
出可能である。
【0005】このように構成される従来のインスタント
写真発行機100の利用方法は、以下の通りである。利
用者Wは、撮影室110に入り、ハーフミラー121に
撮影したい像が映るように可変高椅子111の高さを調
整して腰掛け、料金を料金投入口(図示せず)へ投入す
る。すると、予め設定される所定時間経過後にフラッシ
ュ(図示せず)がたかれカメラ131により撮影され
る。カメラ131により撮影された像は、自動現像装置
132で現像乾燥され、排出口(図示せず)から排出さ
れる。
【0006】次に第2の従来例を説明する。200は、
デジタルカメラにより撮影して撮影した像に予め用意さ
れたフレーム像を合成して利用者に提供する第2の従来
例であり、インスタント写真発行機である。インスタン
ト写真発行機200は、図17に表すように、インスタ
ント写真発行機200の本体201前面の略中央から斜
めに設置される操作部202を有し、利用者Wが本体2
01に対向するように位置して操作部202を操作可能
に構成される。更に、本体201の上部からアーム20
3により利用者Wの後方に単一色からなる背景幕204
を立設し、撮像される利用者Wの後部が単一色となるよ
うに構成される。そして、本体201内の上部にはカメ
ラ205が設置される。更に、カメラ205下部には、
操作部202による利用者Wの操作に基づきカメラ20
5で撮影された像に予め用意されたフレーム画像を合成
して現像可能な制御部206が設置される。本体201
のカメラ205及び利用者W間には、カメラ205が利
用者Wを撮影可能に開口210が設けられ、開口210
にはハーフミラー211が設置される。このように設置
されるハーフミラー211には予めカメラ205の撮影
可能範囲がマーキングされており、利用者W側からはハ
ーフミラー211に利用者W自信が映し出され、カメラ
205からは利用者Wの像を撮像可能である。又、本体
200の利用者W側下部には現像された写真を利用者W
に排出可能な排出口207が設けられる。
【0007】操作部202には、利用料金を投入可能な
現金投入口208が設けられると共に、種々の設定が可
能な設定釦209が設けられ、制御部206に制御信号
として出力可能であり、制御部206へ利用者Wからの
指示信号を出力可能である。そして、インスタント写真
発行機200には、予め複数のフレーム画像が用意され
ており、利用者Wが操作釦209により選択可能であ
る。又、カメラ205にCCDカメラ等のデジタルカメ
ラを用いて撮影するよう構成した場合等には撮影された
映像の色等の指示も可能である。このように構成される
インスタント写真発行機200は、利用者Wが操作部2
02前面に立ち、利用料金を現金投入口208から投入
されると、利用可能となる。利用者Wは、操作部202
を操作し、予め用意される複数のフレーム画像から選択
し指示する。その他、色等の設定が可能な場合にもそれ
らを設定し指示する。
【0008】利用者Wにより種々の設定が行われた後、
利用者Wが操作部202のスタートボタン(図示せず)
を押し撮影を開始させると、所定時間経過後にカメラ2
05が利用者Wを撮影する。撮影された像は制御部20
6に取り込まれ、制御部206は撮影した利用者Wの像
と選択されたフレーム画像とを合成し現像後排出口20
7から排出する。そして、排出される像は、その一例を
表す図18に表すように利用者Wの像Aの周囲にフレー
ム画像Bが合成されて出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、第1
及び第2の従来例では、カメラ205で撮影の際、利用
者W撮影範囲の略中央に位置するよう自ら移動して調整
しなければならないという問題点を有した。そして、利
用者Wが所定位置に移動できず撮影したときには、図1
8に表すように、フレーム画像Bに利用者Wの像Aがか
かってしまい、上手に撮影できないという問題点を有し
た。そこで、この発明は、利用者Wが自ら移動すること
なく撮像位置に立つことにより撮像位置を自動的に検知
してカメラ位置を移動可能な装置を提供することを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】 そこでこの発明は、撮
像範囲に位置する被写体を撮像し、撮像範囲を複数の画
素からなる画像データとして出力可能なデジタル撮像部
と、デジタル撮像部で撮像された画像データを入力し、
入力した画像データにおいて予め設定される横方向の複
数位置で順次走査して被写体と背景との境界を被写体最
上部として検知し、予め撮像範囲に設定される被写体設
定位置に被写体最上部が位置するようにデジタル撮像部
を移動させる昇降制御信号を出力する制御部と、制御部
から昇降制御信号を入力し、昇降制御信号を入力すると
昇降制御信号により指示される位置へデジタル撮像部を
昇降移動させる昇降手段とからなり、制御部は、縦走査
して被写体と背景との境界を検知しないときには、入力
した画像データの1画像下の画像データを撮像するよう
昇降部へ昇降制御信号を出力することを特徴とする自動
撮像装置の撮像位置調整装置、
【0011】及び、
【0012】撮像範囲に位置する被写体を撮像し、撮像
範囲を複数の画素からなる画像データとして出力可能な
デジタル撮像部と、デジタル撮像部で撮像された画像デ
ータを入力し、入力した画像データにおいて予め設定さ
れる横方向の複数位置で画像最上部から下方へ縦走査し
て被写体と背景との境界を縦境界として検知し、縦境界
を最初に検知した位置で、最初に縦境界を検知した縦走
査ラインの両側に隣接する縦走査ライン間を横走査して
被写体と背景との境界を横境界として検知し、横境界を
検知した時には常に1ライン上を横走査して、横境界を
検知しない横走査位置を被写体最上部として検知し、予
め撮像範囲に設定される被写体設定位置に被写体最上部
が位置するようにデジタル撮像部を移動させる昇降制御
信号を出力する制御部と、制御部から昇降制御信号を入
力し、昇降制御信号を入力すると昇降制御信号により指
示される位置へデジタル撮像部を昇降移動させる昇降手
段とからなり、制御部は、縦走査して被写体と背景との
境界を検知しないときには、入力した画像データの1画
像下の画像データを撮像するよう昇降部へ昇降制御信号
を出力することを特徴とする自動撮像装置の撮像位置調
整装置、
【0013】及び、
【0014】撮像範囲に位置する被写体を撮像し、撮像
範囲を複数の画素からなる画像データとして出力するデ
ジタル撮像部と、デジタル撮像部で撮像させた画像デー
タを入力し、入力した画像データにおいて予め設定され
る横方向の複数位置で画像最上部から下方へ縦走査して
被写体を表す画素が予め設定される数だけ連続して出現
したときには、その縦走査ラインの両側に隣接する縦走
査ライン間を、被写体を表す画素が出現した縦方向位置
で横走査して被写体を表す画素が予め設定される数だけ
連続して出現した時には常に1ライン上を横方向へ繰り
返し走査して、被写体を表す画素が予め設定される数だ
け連続して出現しなくなる走査位置を被写体最上部とし
て検知して、予め撮像範囲に設定される被写体設定位置
に被写体最上部が位置するようにデジタル撮像部を移動
させる昇降制御信号を出力する制御部と、制御部から昇
降制御信号を入力し、昇降制御信号を入力すると昇降制
御信号により指示される位置へデジタル撮像部を昇降移
動させる昇降部とからなり、制御部は、縦走査して被写
体を表す画素が予め設定される数だけ連続して出現しな
いときには、入力した画像データの1画像下の画像デー
タを撮像するよう昇降部へ昇降制御信号を出力する可能
であることを特徴とする自動撮像装置の撮像位置調整装
置、
【0015】を提供する。次いで、その作用を説明す
る。デジタル撮像部が撮像範囲を撮像し画像データを制
御部へ出力する。制御部では、画像データを入力し、予
め設定される複数の横方向位置で画像最上部から下方へ
縦走査を行う。そして、複数の縦走査ライン中の何れか
が被写体と背景との境界を縦境界として検知すると、縦
境界を検知した縦走査ラインの両側に隣接する縦走査ラ
イン間を、縦境界位置で横方向へ横走査する。横走査が
進み被写体と背景との境界を横境界として検知する。横
境界を検知した時には、その横走査の1ライン上を横走
査し、同様に横境界を検知し、やがて横境界を検知しな
い横走査位置となり、同位置を画像データの被写体最上
部として検知する。そして、被写体最上部位置から予め
設定される位置だけ縦方向上部位置がデジタル撮像部の
撮像範囲最上部となるようにデジタル撮像部を移動させ
るよう昇降制御信号を昇降部へ出力する。昇降部では昇
降制御信号を入力したので、昇降制御信号に指示される
位置へデジタル撮像部を昇降する。このように、デジタ
ル撮像部は、撮像範囲の最上部が、被写体最上部位置か
ら予め設定される位置だけ縦方向上部位置になるよう移
動される。又、制御部が、縦走査で被写体と背景との境
界を検知しないときには、入力した画像データの1画像
下の画像データを撮像するよう昇降部へ昇降制御信号を
出力する。すると、昇降部は昇降制御信号を入力したの
で、昇降制御信号により指示される位置である1画像下
を撮像可能な位置へデジタル撮像部を移動させる。デジ
タル撮像部では、再び撮像し、1画像下の画像を制御部
へ出力する。制御部では、上述の作業を繰り返し被写体
最上部位置を検知する。
【0016】次に、デジタル撮像部が撮像範囲を複数の
画素からなる画像データとして撮像する場合には、デジ
タル撮像部が撮像範囲の画像データを制御部へ出力す
る。制御部では、入力した画像データを、予め設定され
る横方向の複数位置で画像最上部から下方へ縦走査す
る。そして、縦走査が進み被写体を表す画素が予め設定
される数だけ連続して出現したときには、その縦走査ラ
インの両側に隣接する縦走査ライン間を、被写体を表す
画素が出現した縦方向位置で横方向へ走査する。そし
て、横走査が進み、被写体を表す画素が予め設定される
数だけ連続して出現した時には1ライン上を横方向へ走
査する。このように、被写体を表す画素が予め設定され
る数だけ連続して出現する度に常に1ライン上の横走査
を繰り返す。
【0017】するとやがて、被写体を表す画素が予め設
定される数だけ連続して出現しなくなる走査位置が現
れ、その走査位置を被写体最上部として検知する。被写
体最上部を検知すると、画像データの被写体最上部から
予め設定する縦方向上部位置がデジタル撮像部の撮像範
囲最上部となるようにデジタル撮像部を移動させる昇降
制御信号を出力を制御部へ出力する。昇降部では、制御
部から昇降制御信号を入力したので、昇降制御信号によ
り指示される位置へデジタル撮像部を昇降移動させる。
このように、デジタル撮像部は、撮像範囲の最上部が、
被写体最上部位置から予め設定される位置だけ縦方向上
部位置になるよう移動される。
【0018】又、制御部が、縦走査で被写体を表す画素
が予め設定される数だけ連続して出現しなかったときに
は、入力した画像データの1画像下の画像データを撮像
するよう昇降部へ昇降制御信号を出力する。すると、昇
降部は昇降制御信号を入力したので、昇降制御信号によ
り指示される位置である1画像下を撮像可能な位置へデ
ジタル撮像部を移動させる。デジタル撮像部では、再び
撮像し、1画像下の画像を制御部へ出力する。制御部で
は、上述の作業を繰り返し被写体最上部位置を検知す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】 以下に、この発明の実施の形態
の斜視説明図である図1、同中央断面説明図である図
2、図2の一部拡大図であり(a)は正面図、(b)は側面
図を表す図3、他の実施の形態の説明図である図4、画
像データを取り込んだ状態の説明図である図5、第1乃
至第3の実施の形態における画像データの処理位置を説
明する図6、第1の実施の形態の画像データ処理の説明
図である図7、第2の実施の形態における画像データ処
理の説明図である図8乃至図11、第3の実施の形態の
画像データの処理を説明する図12乃至図13、図12
の一部拡大説明図である図14、図13の一部拡大説明
図である図15に従って説明する。
【0020】1は、自動撮像装置を有するカード発行機
である。カード発行機1は、発行されるカード表面に被
写体である利用者Wの顔に背景画像を合成して印刷する
装置であり、図1に表すように機械室2及び撮影室3と
からなり、機械室2及び撮影室3の間を隔壁4で隔て構
成される。この実施の形態では、撮影室3は特に部屋と
しての構造を持たず、隔壁4と対向する位置に機械室2
から水平方向へ延設した屋根部5の先端部に背景幕6を
垂設して構成する。このように背景幕6を垂設すること
で隔壁4及び背景幕6間に撮影位置Cが形成される。そ
して、機械室2内部には後述する撮像用のカメラ21が
背景幕方向を撮像可能に設置される。機械室2の前面に
は操作部22が設けられる。そして、機械室2は利用者
Wが撮影位置Cで隔壁4に対向するように位置して操作
部22を操作可能に構成される。隔壁4には、機械室2
内に設置されるカメラ21が撮影位置Cを撮影可能にハ
ーフミラー41が撮影室3内に位置する利用者Wの上半
身位置に対向するよう設置される。このように隔壁4に
ハーフミラー41が設置されることでカメラ21は撮影
室3を撮影可能になると共に、撮影室3の撮影位置Cに
位置する利用者Wが撮影の際髪の毛を整える等できるよ
うになる。
【0021】このように構成されるカード発行機1は、
機械室2内部に設けられるカメラ21が利用者Wを撮像
し、撮像した写真を提供するものである。尚、この実施
の形態では、撮影室3は屋根部5、及び、背景幕6間に
構成される撮影空間を指すが、図4に表すように機械室
2に延長して隣接する部屋を設け該部屋を撮影室3とし
て構成しても良い。カメラ21は、CCDカメラからな
り、撮像した像を画像データとしてデジタル化し、出力
可能である。そして、カメラ21は、撮像範囲Dの情報
を一度に入力可能に撮像素子を面状に配設して構成して
撮像範囲Dの画像データを取得するか、左右方向に線状
に配設するよう構成しその線を順次上から下へ線走査し
て撮像範囲Dの画像データを取得する。この実施の形態
では、カメラ21は撮像素子を面状に配設したCCDカ
メラから構成するが、他の素子により構成することも可
能である。操作部22は、撮影位置Cで利用者Wにより
操作される。操作部22は、後述する各種操作を行う為
の選択スイッチ、及び、液晶画面からなる表示部とから
なり、利用者Wが利用する際に選択スイッチを操作し、
その操作内容或いは操作手順を表示部が表示可能であ
る。
【0022】7は、本発明に係る撮像位置調整装置であ
り、撮像位置調整装置7は、上述のカード発行機1内に
設置されるカメラ21の位置を調整する装置であり、図
2に表すように機械室2内でカメラ21を移動可能に設
置される。以下に、撮像位置調整装置7を詳説する。7
1は筐体であり、72はカメラ固定部である。筐体71
は前後面を開口する略直方体からなり、筐体内71にカ
メラ固定部72及びカメラ21を収納可能である。そし
て筐体71は、機械室2内に収納固定される。更に、筐
体71は、カメラ固定部72を昇降移動させる為の昇降
部8が内部に設けられる。カメラ固定部72は、上面に
カメラ21が固定され、筐体71下部に固定されるサー
ボモータ81と筐体71上部側面に回動自在に取付けら
れるギヤ82との間にチェーン83を掛け渡して構成さ
れる昇降部8により筐体71内を上下に昇降し平行移動
可能に設けられる。この実施の形態では、筐体71を機
械室2とは別途に構成して、筐体71にカメラ21及び
昇降部8を設置するよう構成するが、機械室2内に設け
る仕切り壁等を筐体と見立て、特に筐体71を設けずに
昇降部8を機械室2に直接固定して設け、カメラ固定部
72によりカメラ21を昇降するよう構成してもよい。
【0023】9は、制御部である。制御部9は、機械室
2内に設置され、操作部22と信号入出力可能である。
又、制御部9は、操作部22から入力する撮影開始の指
示信号によりカメラ21へ撮影をするよう指示信号を出
力可能であると共に、カメラ21からの撮像信号を入力
可能であり、更に、昇降部8と信号入出力可能である。
そして制御部9は、カメラ21により撮像した利用者W
の像と、予め制御部9内に記憶された背景画像とを合成
し、撮像した像を写真として現像、或いは、印刷等の処
理を施し、利用者Wへ排出し提供する機能を有する。制
御部9には、背景画像が予め複数用意されており、利用
者Wが操作部22で予め選択し、その選択された信号に
基づいて制御部9が利用者W像と合成し提供する。勿
論、制御部9に利用者Wの撮像された像の色をカラーか
ら白黒へ変換する等の他の機能を付加しておき、予め利
用者Wが操作部22で選択し、操作部22から入力する
信号により制御部9がそれらの機能を実行するよう構成
しても良い。尚、カメラ固定部72は、制御部9の制御
により待機状態では常に予め設定される筐体71上部位
置に待機しているよう制御され、待機している。この状
態が初期状態である。更に、制御部9は、本発明に係る
カメラ21の位置の調整が可能であり、以下にその調整
の仕方を説明する。
【0024】カメラ21は、初期状態で、利用者Wが操
作部22により撮像開始の指示ボタン(図示せず)を押
すことで制御部9の指示により撮影位置Cに位置する利
用者W方向を撮像可能であり、カメラ21の撮像信号を
制御部9が入力可能である。従って、制御部9は、カメ
ラ21が初期状態の位置で撮像した画像データを入力可
能である。カメラ21が撮像した画像データは1画面内
の画素毎にデジタル化されたデータであり、制御部9
は、各画素毎に比較或いは検索等の処理が可能である。
上述の構成は、第1の実施の形態乃至第3の実施の形態
のにおいて共通するものである。
【0025】以下に、第1の実施の形態における制御部
9の詳細を説明する。制御部9には、予め基準背景情報
として背景幕6の画素データ(以後、基準背景画素デー
タという)を記憶しておく。これは、後述する走査して
得た画素データと比較するためである。制御部9は、撮
像信号を入力して撮像したカメラ21から入力する画像
データの最上部の横方向に予め設定される複数位置の画
素を縦方向同位置で横へ走査する。以下に説明する画像
データに表される各画素を横方向位置xと縦方向位置yと
を符号として記し、図6に表すようにP(x,y)で表す。従
って、前記画像データの最上部横方向に予め設定される
複数の画素を、例えば5箇所設定すると、その画素位置
は、図6に表すようにP(180,0),P(360,0),P(540,0),P(7
20,0),P(900,0)の各位置である。そして、制御部9は画
素P(180,0),(360,0),(540,0),(720,0),(900,0)の位置で
順次走査する。次いで、縦方向下方へ1画素移動して画
素P(180,1),(360,1),(540,1),(720,1),(900,1)の位置を
順次走査し、同様に走査位置を順次縦方向へ移動し、画
素P(180,n),P(360,n),P(540,n),P(720,n),P(900,n)まで
を順次縦走査する。この時の各縦走査線を縦走査線a乃
至縦走査線eで表す。
【0026】制御部9は、予め設定された基準背景画素
情報と順次走査して行く画素P(x,y)の情報とを比較して
所定以上の差が有る場合には背景を表す画素ではない画
素(以下、非背景画素)であると判断可能に構成され、
縦走査線a乃至eの何れかで非背景画素と判断するまで走
査を繰り返し、非背景画素を検知した時に走査を終了す
ると共に、検知した縦方向位置y0(検知した画素のy0位
置)を被写体と背景との境界として記憶する。そして、
例えば、縦走査線cが非背景画素を検知したとき(境界
を検知したとき)には、その縦方向位置をy位置として
記憶する。この記憶したy位置が被写体である利用者W
の頭部の最上部(P1)であるとして記憶し(以後被写体
最上部という)、制御部9は、記憶した被写体最上部
が、予め出力画像の撮像範囲に設定しておく被写体設定
位置(P0)になるようカメラ21を固定したカメラ固定
部72を移動させる昇降制御信号を昇降部8へ出力可能
である。
【0027】又、制御部9は、前記走査で、縦走査a乃
至eの何れも非背景画素を検知しない時には、現在の撮
像範囲に隣接する1画面下を撮像するようにカメラ21
を移動させる昇降制御信号を昇降部8へ送信可能であ
る。以下にこのように構成する本発明の第1の実施の形
態の作用を説明する。尚、カメラが撮像する画像データ
は、説明のため図7に示す画面で表す。被写体である利
用者Wが、カード発行機1の撮影室3に入り、操作部2
2を操作して発行される写真の背景等を選択する。そし
て、ハーフミラー41に映し出される姿を見て髪の毛等
を整えた後、スタートボタン(図示せず)をONする。
すると、機械室2内に設置されるカメラ21がハーフミ
ラー41を介して撮影位置Cに立つ利用者Wを撮影す
る。
【0028】撮影された画像は、図6に表す画像であ
り、カメラ21から制御部9へ出力され、制御部9が画
像データを入力する。制御部9では、デジタル画像とし
て、図6で表される画像を処理するが、画像データのデ
ジタル化は、制御部9で行われてもよく、既にデジタル
化された画像信号をカメラ21から入力してもよい。制
御部9が画像データを入力すると、図7に表すように入
力した画像データの画素P(180,0),P(360,0),P(540,0),P
(720,0),P(900,0)を縦走査線a乃至eの順で走査する。
又、走査の結果非背景画素を検出しなかった場合には、
1画素縦方向下方の縦走査線を縦走査線a乃至eの順で走
査し、同様に縦方向下方へ1画素ずつ移動して走査を繰
り返す。やがて、走査の結果、非背景画素を検出し境界
を検知する。この説明では、縦走査線cが最初に境界を
検知する。検知された境界の位置は縦方向位置y0(画素
のy0位置)なのでその位置であるy位置を記憶する。こ
の記憶したy位置が被写体である利用者Wの頭部の最上
部(P1)であり、被写体最上部として記憶する。そし
て、制御部9は、記憶した被写体最上部が、予め出力画
像の撮像範囲に設定しておく被写体設定位置(P0)にな
るようカメラ21を固定したカメラ固定部72を移動さ
せる昇降制御信号を昇降部8へ出力可能である。
【0029】このように、第1の実施の形態では、5カ
所の画素を順次横へ操作する作業を繰り返すことで境界
を検知可能となるので、非常に少ない時間で境界を検知
可能となるので、カメラ21が被写体の画像を撮像して
からカメラ21を移動完了までの時間が短くてすむ。し
かしながら、第1の実施の形態による境界の検知では、
例えば、本当の被写体の頭頂部が縦走査線c及び縦走査
線dの丁度中間に位置したときには、あまりよい精度で
被写体の最上部(P1)を検知できない。そこで、第1の
実施の形態よりも高精度な被写体の最上部(P1)を検知
する装置として、以下に第2の実施の形態を説明する。
以下に説明する第2の実施の形態では、第1の実施の形
態とは制御部9の境界の検知方法が異なるのであって、
カメラ21等他の構成作用及び効果は第1の実施の形態
と同様である。
【0030】制御部9は、機械室2内に設置され、操作
部22と信号入出力可能である。又、制御部9は、操作
部22から入力する撮影開始の指示信号によりカメラ2
1へ撮影をするよう指示信号を出力可能であると共に、
カメラ21からの撮像信号を入力可能であり、更に、昇
降部8と信号入出力可能である。そして制御部9は、カ
メラ21により撮像した利用者Wの像と、予め制御部9
内に記憶された背景画像とを合成し、撮像した像を写真
として現像、或いは、印刷等の処理を施し、利用者Wへ
排出し提供する機能を有する。制御部9には、背景画像
が予め複数用意されており、利用者Wが操作部22で予
め選択し、その選択された信号に基づいて制御部9が利
用者W像と合成し提供する。勿論、制御部9に利用者W
の撮像された像の色をカラーから白黒へ変換する等の他
の機能を付加しておき、予め利用者Wが操作部22で選
択し、操作部22から入力する信号により制御部9がそ
れらの機能を実行するよう構成しても良い。尚、カメラ
固定部72は、制御部9の制御により待機状態では常に
予め設定される筐体71上部位置に待機しているよう制
御され、待機している。この状態が初期状態である。
【0031】更に、制御部9は、本発明に係るカメラ2
1の位置の調整が可能であり、以下にその調整の仕方を
説明する。
【0032】カメラ21は、初期状態で、利用者Wが操
作部22により撮像開始の指示ボタン(図示せず)を押
すことで制御部9の指示により撮影位置Cに位置する利
用者W方向を撮像可能であり、カメラ21の撮像信号を
制御部9が入力可能である。従って、制御部9は、カメ
ラ21が初期状態の位置で撮像した画像データを入力可
能である。カメラ21が撮像した画像データは1画面内
の画素毎にデジタル化されたデータであり、制御部9
は、各画素毎に比較或いは検索等の処理が可能である。
以下に、第2の実施の形態における制御部9がカメラ2
1から入力した画像データを順次処理して撮像範囲の所
望位置に撮像対象である利用者Wの胸上部分の画像を配
置するよう制御する方法を説明する。
【0033】制御部9には、予め基準背景情報として背
景幕6の画素データを記憶しておく。これは、後述する
縦走査或いは横走査で撮像した画像データの画素データ
と比較するためである。制御部9は、撮像信号を入力し
て撮像したカメラ21から入力する画像データの最上部
の横方向に予め設定される複数の画素から縦方向へ走査
する。以後画像データを縦方向へ走査することを縦走査
するという。又、画像データに表される各画素を横方向
位置と縦方向位置とを符号として記し、図6に表すよう
にP(x,y)で表す。従って、前記画像データの最上部横方
向に予め設定される複数の画素を、例えば5箇所設定す
ると、その画素位置は、図8に表すようにP(180,0),P(3
60,0),P(540,0),P(720,0),P(900,0)の各位置である。そ
して、制御部9は例えばP(180,0)位置で縦走査する。従
って、P(180,0)からP(180,1),〜,P(180,n)、P(360,0)か
らP(360,1),〜,P(360,n)、P(540,0)からP(540,1),〜,P
(540,n)、P(720,0)からP(720,1),〜,P(720,n)、P(900,
0)からP(900,1),〜,P(900,n)を順次縦走査する。この時
の各縦走査線を縦走査線a乃至縦走査線eで表す。
【0034】制御部9は、予め設定された基準背景画素
情報と順次縦走査して行く画素P(x,y)の情報とを比較し
て所定以上の差が有る場合には背景を表す画素では無い
画素(以下、非背景画素)であると判断可能に構成さ
れ、縦走査を繰り返し縦走査線a乃至eの何れかで非背景
画素と判断するまで縦走査を繰り返し、非背景画素を検
知した時に各縦走査を終了すると共に、検知した縦方向
位置y0(検知した画素のy0位置)を縦境界として記憶す
る。そして、例えば、縦走査cが非背景画素を検知した
とき(縦境界を検知したとき)には、その縦走査線の両
側に隣接する縦走査線b及びd間を記憶した縦境界位置y0
でx方向へ走査する(以下、横走査という)。従って、
この横走査は画素P(360,y0)〜P(720,y0)間で横走査が行
われる。そして、横走査において、最初に走査する画素
P(360,y0)が非背景画素である場合には、非背景画素か
ら基準背景画素情報に変わる画素位置を、或いは最初に
走査する画素P(360,y0)が基準背景画素情報である場合
には、基準背景画素情報から非背景画素に変わる画素位
置を検出する。このように、横走査において基準背景画
素から非背景画素へ、或いは、非背景画素から基準背景
画素へ変わる位置を横境界とする。そして、横走査の結
果横境界を検知したときには、横走査のラインを1ライ
ン上へスキップさせ画素P(360,y0-1)の画素から同様に
横走査を行い、前記同様横境界位置を検出する。
【0035】同様の横走査を、横境界を検知しなくなる
まで繰り返し行い、検知しなくなった位置のy位置を記
憶する。この記憶したy位置が被写体である利用者Wの
頭部の最上部(P1)で有り、被写体最上部として記憶
し、制御部9は、記憶した被写体最上部が、予め出力画
像の撮像範囲に設定しておく被写体設定位置(P0)にな
るようカメラ21を固定したカメラ固定部72を移動さ
せる昇降制御信号を昇降部8へ出力可能である。又、制
御部9は、前記縦走査で、縦走査a乃至eの何れも非背景
画素を検知しない時には、現在の撮像範囲に隣接する1
画面下を撮像するようにカメラ21を移動させる昇降制
御信号を昇降部8へ送信可能である。以下にこのように
構成する本発明の第2の実施の形態の作用を説明する。
尚、カメラが撮像する画像データは、説明のため図8乃
至図11に示す画面で表す。被写体である利用者Wが、
カード発行機1の撮影室3に入り、操作部22を操作し
て発行される写真の背景等を選択する。そして、ハーフ
ミラー41に映し出される姿を見て髪の毛等を整えた
後、スタートボタン(図示せず)をONする。すると、
機械室2内に設置されるカメラ21がハーフミラー41
を介して撮影位置Cに立つ利用者Wを撮影する。
【0036】撮影された画像は、図6に表す画像であ
り、カメラ21から制御部9へ出力され、制御部9が画
像データを入力する。制御部9では、デジタル画像とし
て、図6で表される画像を処理するが、画像データのデ
ジタル化は、制御部9でされてもよく、既にデジタル化
された画像信号をカメラ21から入力してもよい。制御
部9が画像データを入力すると、図8に表すように入力
した画像データの画素位置P(180,0),P(360,0),P(540,
0),P(720,0),P(900,0)から下方へ縦走査を行う。そし
て、図9に表すように、縦境界を検出する。この説明で
は、縦走査線cが最初に縦境界を検出する。次いで、検
出された縦境界の位置は縦方向位置y0(画素のy0位置)
なので、検出した縦走査線cに隣接する縦走査線b及びd
間の縦方向位置y0(画素のy0位置)で横走査する。従っ
て、横走査されるのは画素P(360,y0)乃至P(720,y0)間と
なる。次いで制御部9は、横走査の結果横境界を検知
し、制御部9では横境界を検知したので、今走査した画
素P(360,y0)〜P(720,y0)の1ライン上の画素P(360,y0-
1)〜P(720,y0-1)を走査し横境界を検知する。同様に横
境界を検知した都度1ライン上の縦走査線b乃至d間の横
走査を、横境界を検知しなくなるまで繰り返す。やが
て、横走査の結果、横境界を検知しなくなると、その横
走査の縦方向位置(y0-n)を検知し、縦方向位置yを、被
写体である利用者Wの頭部の最上部で有り被写体最上部
として記憶する。そして、制御部9は、記憶した被写体
最上部が、予め出力画像の撮像範囲に設定しておく被写
体設定位置になるように、カメラ21を固定したカメラ
固定部72を移動させるよう昇降制御信号を昇降部8へ
出力する。
【0037】昇降部8では、昇降制御信号を入力したの
で、該信号により表される位置でカメラ21が利用者W
を撮像可能なようにカメラ固定部72を移動させる。次
いで、カメラ固定部72が移動したことを受けて制御部
9がカメラ21へ撮像するよう信号を出力し、カメラ2
1があらためて利用者Wを撮像する。そして、撮像され
た画像は、図11に表される画像である。該画像は、図
11に表すように予め利用者Wが設定した背景画像と合
成された画像としてカード表面に印字されカードが出力
される。この実施の形態では、制御部9の縦走査の順序
は、縦走査線aをP(180,0)〜P(180,n)で縦走査し、次い
で、縦走査線bをP(360,0)〜P(360,n)で縦走査し、同様
に、縦走査線c,縦走査線D,縦走査線Eと順次走査して行
き、走査中に縦境界を検知すると縦走査を終了するよう
構成したが、制御部9の縦走査の順序を縦走査線aの画
素P(180,0)、次いで縦走査線bの画素P(360,0)、同様に
縦方向同位置で縦走査線cの画素P(540,0)、縦走査線dの
画素P(720,0)縦走査線eの画素P(900,0)の順で走査し、
次いで、縦方向に1画素移動して縦走査線aの画素P(18
0,1)、次いで、縦走査線bの画素P(360,1)、同様に、同
じ縦方向位置で縦走査線cの画素P(540,1)、縦走査線dの
画素P(720,1)縦走査線eの画素P(900,1)の順で縦走査を
繰り返し、同様に縦方向下方へ順次1画素ずれて縦方向
同位置で縦走査線a乃至縦走査線eを走査する作業を繰り
返し、縦境界を検知したところで第2の実施の形態同よ
うに縦走査を終了して横走査を行うように構成しても、
第2の実施の形態同様に縦境界及び横境界を検知でき
る。又、この実施例では制御部9を機械室2内に設けた
が、機械室2内ではなく、別途設け信号入出力可能に設
置してもよく、汎用のパーソナルコンピュータを制御部
9として代用としても良い。
【0038】以上説明した如く被写体最上部は、背景画
素と非背景画素との差異により検知するが、上述の説明
のように非背景画素から背景画素への変化を、1画素の
非背景画素をもって検知するのでは、ノイズ等により正
確な検知とは言えない場合が存在する。
【0039】そこで、以下に第3の実施の形態として、
走査の結果背景画素から非背景画素へ変化して非背景画
素が複数連続して出現する場合に被写体Wであると検知
するよう構成する実施の形態を説明する。この実施の形
態では、画素が5画素連続して出現した場合に被写体W
を検出するよう設定される。勿論、他の連続出現回数に
設定してもよい。この第3の実施の形態では、制御部9
が被写体最上部を検出する制御方法が第2の実施の形態
と異なり、他の構成或いは制御方法は第2の実施の形態
と同様であり、制御部9の信号の送受信等も第2の実施
の形態と同様である。以下に説明する第3の実施の形態
でも、第2の実施の形態同様、被写体Wを撮像した画像
信号を制御部9が入力し、縦走査を開始する。その際、
第3の実施の形態では図6及び図8の作業行程は第2の
実施の形態同様に行われるが、図9に表される縦走査線
cが被写体Wを表す非背景画素を予め設定される複数連
続して出現したときに、被写体Wであることを検知する
よう構成される。即ち、図12に表すように、縦走査の
結果縦走査線cに画素P(540,y0)で被写体Wを表す非背景
画素が出現する。更に縦走査を続け、次の縦走査でも縦
走査線cに画素P(540,y0+1)で非背景画素が出現する。同
様に縦走査を繰り返し、図13及び図15に表すように
縦走査線cに画素P(540,y0)乃至P(540,y0+4)まで5画素
連続して出現すると最初に非背景画素が出現した画素P
(540,y0)位置が被写体Wとの縦境界であると検知する。
【0040】そして、検知された縦境界の位置は縦方向
位置y0(画素のy0位置)なので、検出した縦走査線cに
隣接する縦走査線b及びd間の縦方向位置y0(画素のy0位
置)で横走査する。従って、横走査されるのは画素P(36
0,y0)乃至画素P(720,y0)となる。次いで制御部9は、横
走査の結果横境界を検知する。その際、横走査でも、図
14に表すように、非背景画素を予め設定する5画素連
続して画素P(360,y0)乃至画素P(364,y0)で検知した場合
に最初に検知した位置を横境界であると検知する。制御
部9では横境界を検知したので、今走査した画素P(360,
y0)乃至画素P(720,y0)の1ライン上の画素P(360,y0-1)
乃至画素P(720,y0-1)を走査し同様に横境界を検知す
る。同様に横境界を検知した都度1ライン上の走査線b
乃至d間の横走査を、横境界を検知しなくなるまで繰り
返す。
【0041】やがて、横走査の結果、横境界を検知しな
くなると、その横走査の縦方向位置(y0-n)を検知し、縦
方向位置yを、被写体である利用者Wの頭部の最上部で
有り被写体最上部として記憶する。この第3の実施の形
態における制御部9の縦走査の順序を、第2の実施の形
態で先に説明したように、縦方向同位置で縦走査線a乃
至縦走査線eを走査し、縦境界を検知できない場合に
は、縦境界を検知するまで縦方向下方へ順次1画素ずれ
て同様に1画素ずれた縦方向同位置で縦走査線a乃至縦
走査線eを走査する作業を繰り返し、縦境界を検知した
ところで第2の実施の形態同ように縦走査を終了して横
走査を行うように構成しても、縦境界及び横境界を検知
できる。
【0042】以後の作用は、第2の実施の形態同様であ
り、制御部9が昇降制御信号を出力し、昇降部8が昇降
制御信号に基づきカメラ21を所望の位置に移動させ
る。このように、複数の非背景画素が連続して出現した
ときに被写体Wを検知するよう構成する場合には、背景
幕6の色むら等のノイズ、或いは、背景画像を撮像した
画素に含まれてしまったノイズ等の影響を減少させるこ
とが可能となる。
【0043】
【発明の効果】 従って、この発明によれば、カメラ位
置を利用者Wの撮像範囲を予め設定されるフレーム内の
位置に自動的に調整するので、利用者Wが自ら位置調整
することなく撮像可能となる。又、利用者Wが撮像され
る位置の調整をしないことでフレームが像に利用者Wが
かかってしまい、満足な撮像ができないと言う問題点の
解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の斜視説明図
【図2】 この発明の実施の形態の中央断面説明図
【図3】 図2の一部拡大説明図
【図4】 他の実施の形態の説明図
【図5】 画像データを取り込んだ状態の説明図
【図6】 画像データ処理の説明図
【図7】 第1の実施の形態における画像データ処理の
説明図
【図8】 第2の実施の形態における画像データ処理の
説明図
【図9】 第2の実施の形態における画像データ処理の
説明図
【図10】第2の実施の形態における画像データ処理の
説明図
【図11】第2の実施の形態における画像データ処理の
説明図
【図12】第3の実施の形態における画像データ処理の
説明図
【図13】第3の実施の形態における画像データ処理の
説明図
【図14】図12の一部拡大説明図
【図15】図13の一部拡大説明図
【図16】第1の従来例の中央断面図
【図17】第2の従来例の中央断面図
【図18】フレーム画像の一例を表す説明図
【符号の説明】
A 利用者の像 B フレーム画像 C 撮影位置 D 撮像範囲 P0 被写体設定位置 P1 頭部最上部 W 利用者 1 カード発行機 2 機械室 21 カメラ 22 操作部 3 撮影室 4 隔壁 41 ハーフミラー 5 屋根部 6 背景幕 7 撮像位置調整装置 71 筐体 72 カメラ固定部 8 昇降部 81 サーボモータ 82 ギヤ 83 チェーン 9 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】 そこでこの発明は、撮
像範囲に位置する被写体を撮像し、撮像範囲を複数の画
素からなる画像データとして出力可能なデジタル撮像部
と、デジタル撮像部で撮像された画像データを入力し、
入力した画像データにおける予め設定される横方向の複
数位置の画素と予め定める基準背景画素とを比較する横
走査を画像最上部から下方へ順次繰返し行い、予め設定
される横方向の複数位置のいずれかで基準背景画素以外
の画素を検知すると、その縦方向位置を被写体最上部と
して検知し、予め撮像範囲に設定される被写体設定位置
に被写体最上部が位置するようにデジタル撮像部を移動
させる昇降制御信号を出力する制御部と、制御部から昇
降制御信号を入力し、昇降制御信号を入力すると昇降制
御信号により指示される位置へデジタル撮像部を昇降移
動させる昇降部とからなり、制御部は、縦走査して被写
体と背景との境界を検知しないときには、入力した画像
データの撮像範囲の1画面下の画像範囲を撮像するよう
昇降部へ昇降制御信号を出力することを特徴とする自動
撮像装置の撮像位置調整装置、
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】撮像範囲に位置する被写体を撮像し、撮像
範囲を複数の画素からなる画像データとして出力可能な
デジタル撮像部と、デジタル撮像部で撮像された画像デ
ータを入力し、入力した画像データにおける予め設定さ
れる横方向の複数位置の画素と予め定める基準背景画素
とを比較する横走査を画像最上部から下方へ順次繰返し
行い、予め設定される横方向の複数位置のいずれかの位
置で基準背景画素以外の画素を検知すると、その位置を
縦境界として検知し、境界を最初に検知した縦走査ライ
ンの両側に隣接する縦走査ライン間で、予め定める基準
背景画素と比較する横走査を上方へ順次繰返し行い、基
準背景画素以外の画素を検知しない横走査位置を被写体
最上部として検知し、予め撮像範囲に設定される被写体
設定位置に被写体最上部が位置するようにデジタル撮像
部を移動させる昇降制御信号を出力する制御部と、制御
部から昇降制御信号を入力し、昇降制御信号を入力する
と昇降制御信号により指示される位置へデジタル撮像部
を昇降移動させる昇降部とからなり、制御部は、縦走査
して被写体と背景との境界を検知しないときには、入力
した画像データの撮像範囲の1画面下の画像範囲を撮像
するよう昇降部へ昇降制御信号を出力することを特徴と
する自動撮像装置の撮像位置調整装置、
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】撮像範囲に位置する被写体を撮像し、撮像
範囲を複数の画素からなる画像データとして出力するデ
ジタル撮像部と、デジタル撮像部で撮像させた画像デー
タを入力し、入力した画像データにおける予め設定され
る横方向の複数位置の画素と予め定める基準背景画素と
を比較する横走査を画像最上部から下方へ順次繰返し行
い、予め設定される横方向の複数位置のいずれかの位置
で基準背景画素以外の画素を予め設定される数だけ連続
して検知すると、その位置を縦境界として検知し、縦境
界を最初に検知した縦走査ラインの両側に隣接する縦走
査ライン間で、予め定める基準背景画素と比較する横走
査を上方へ順次繰返し行い、基準背景画素以外の画素を
予め設定される数だけ連続して検知しない横走査位置を
被写体最上部として検知し、予め撮像範囲に設定される
被写体設定位置に被写体最上部が位置するようにデジタ
ル撮像部を移動させる昇降制御信号を出力する制御部
と、制御部から昇降制御信号を入力し、昇降制御信号を
入力すると昇降制御信号により指示される位置へデジタ
ル撮像部を昇降移動させる昇降部とからなり、制御部
は、縦走査して被写体を表す画素が予め設定される数だ
け連続して出現しないときには、入力した画像データの
撮像範囲の1画面下の画像範囲を撮像するよう昇降部へ
昇降制御信号を出力することを特徴とする自動撮像装置
の撮像位置調整装置、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像範囲に位置する被写体を撮像し、撮
    像範囲を複数の画素からなる画像データとして出力可能
    なデジタル撮像部と、 デジタル撮像部で撮像された画像データを入力し、入力
    した画像データにおいて予め設定される横方向の複数位
    置で順次走査して被写体と背景との境界を被写体最上部
    として検知し、予め撮像範囲に設定される被写体設定位
    置に被写体最上部が位置するようにデジタル撮像部を移
    動させる昇降制御信号を出力する制御部と、 制御部から昇降制御信号を入力し、昇降制御信号を入力
    すると昇降制御信号により指示される位置へデジタル撮
    像部を昇降移動させる昇降手段とからなり、 制御部は、縦走査して被写体と背景との境界を検知しな
    いときには、入力した画像データの1画像下の画像デー
    タを撮像するよう昇降部へ昇降制御信号を出力すること
    を特徴とする自動撮像装置の撮像位置調整装置。
  2. 【請求項2】 撮像範囲に位置する被写体を撮像し、撮
    像範囲を複数の画素からなる画像データとして出力可能
    なデジタル撮像部と、 デジタル撮像部で撮像された画像データを入力し、入力
    した画像データにおいて予め設定される横方向の複数位
    置で画像最上部から下方へ縦走査して被写体と背景との
    境界を縦境界として検知し、縦境界を最初に検知した位
    置で、最初に縦境界を検知した縦走査ラインの両側に隣
    接する縦走査ライン間を横走査して被写体と背景との境
    界を横境界として検知し、横境界を検知した時には常に
    1ライン上を横走査して、横境界を検知しない横走査位
    置を被写体最上部として検知し、予め撮像範囲に設定さ
    れる被写体設定位置に被写体最上部が位置するようにデ
    ジタル撮像部を移動させる昇降制御信号を出力する制御
    部と、 制御部から昇降制御信号を入力し、昇降制御信号を入力
    すると昇降制御信号により指示される位置へデジタル撮
    像部を昇降移動させる昇降手段とからなり、 制御部は、縦走査して被写体と背景との境界を検知しな
    いときには、入力した画像データの1画像下の画像デー
    タを撮像するよう昇降部へ昇降制御信号を出力すること
    を特徴とする自動撮像装置の撮像位置調整装置。
  3. 【請求項3】 撮像範囲に位置する被写体を撮像し、撮
    像範囲を複数の画素からなる画像データとして出力する
    デジタル撮像部と、 デジタル撮像部で撮像させた画像データを入力し、入力
    した画像データにおいて予め設定される横方向の複数位
    置で画像最上部から下方へ縦走査して被写体を表す画素
    が予め設定される数だけ連続して出現したときには、そ
    の縦走査ラインの両側に隣接する縦走査ライン間を、被
    写体を表す画素が出現した縦方向位置で横走査して被写
    体を表す画素が予め設定される数だけ連続して出現した
    時には常に1ライン上を横方向へ繰り返し走査して、被
    写体を表す画素が予め設定される数だけ連続して出現し
    なくなる走査位置を被写体最上部として検知して、予め
    撮像範囲に設定される被写体設定位置に被写体最上部が
    位置するようにデジタル撮像部を移動させる昇降制御信
    号を出力する制御部と、 制御部から昇降制御信号を入力し、昇降制御信号を入力
    すると昇降制御信号により指示される位置へデジタル撮
    像部を昇降移動させる昇降部とからなり、 制御部は、縦走査して被写体を表す画素が予め設定され
    る数だけ連続して出現しないときには、入力した画像デ
    ータの1画像下の画像データを撮像するよう昇降部へ昇
    降制御信号を出力する可能であることを特徴とする自動
    撮像装置の撮像位置調整装置。
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CN116896658A (zh) * 2023-09-11 2023-10-17 厦门视诚科技有限公司 一种直播中摄像头画面切换方法
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