JPH11249014A - 撮像光学系及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

撮像光学系及びそれを用いた撮像装置

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JPH11249014A
JPH11249014A JP10050277A JP5027798A JPH11249014A JP H11249014 A JPH11249014 A JP H11249014A JP 10050277 A JP10050277 A JP 10050277A JP 5027798 A JP5027798 A JP 5027798A JP H11249014 A JPH11249014 A JP H11249014A
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plane
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imaging
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JP10050277A
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Minoru Nakamura
稔 中村
Kazuhito Hayakawa
早川和仁
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アタッチメントを有する撮像光学系におい
て、小型で部品点数が少なくとも、明瞭で歪みの少ない
像を与える撮像光学系。 【解決手段】 物体側にアタッチメント光学系AL1〜
3を挿脱可能あるいは交換可能に備えたマスター光学系
MLと、像面2に配置された撮像素子とを有する撮像光
学系において、マスター光学系MLが、少なくとも3面
の光学面11〜13を備えその間が屈折率が1より大き
い透明媒質で満たさてなるプリズム部材10を含み、そ
のプリズム部材10は少なくとも1面の反射面12、1
3を有し、少なくともその反射面が、偏心収差を補正す
る回転非対称な曲面形状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像光学系及びそ
れを用いた撮像装置に関し、特に、形成する像が比較的
小さな内視鏡等の撮像装置に最適で、少なくとも1つの
像形成に必要な結像パワーを有する反射面が偏心して配
置された撮像光学系及び撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型の反射偏心光学系の従来の周知なも
のとして特開昭59−84201号のものがある。しか
し、これはシリンドリカル反射面による1次元受光レン
ズの発明であり、2次元の撮像はできない。また、特開
昭62−144127号のものは、上記発明の球面収差
を低減するために、同一シリンドリカル面を2回反射に
使うものである。
【0003】また、特開昭62−205547号は、反
射面の形状として非球面反射面を使うことを示している
が、反射面の形状には言及していない。さらに、米国特
許第3,810,221号、米国特許第3,836,9
31号の2件には、何れもレフレックスカメラのファイ
ンダー光学系に回転対称非球面鏡と対称面を1面しか持
たない面を持ったレンズ系を用いた例が示されている。
ただし、対称面を1面しか持たない面は、観察虚像の傾
きを補正する目的で利用されている。
【0004】また、特開平1−257834(米国特許
第5,274,406号)には、背面投影型テレビにお
いて、像歪みを補正するために対称面を1面しか持たな
い面を反射鏡に使用した例が示されているが、スクリー
ンへの投影には投影レンズ系が使われ、像歪みの補正に
対称面を1面しか持たない面が使われている。また、観
察光学系として、アナモルフィック面とトーリック面を
使用した裏面鏡タイプの偏心光学系の例が示されてい
る。しかし、像歪みを含め収差の補正が不十分である。
なお、上記何れの先行技術も対称面を1面しか持たない
面を使い折り返し光路用に裏面鏡として使用したもので
はない。
【0005】また、特開平8−292368号、特開平
8−292371号、特開平8−292372号には、
何れも対称面を1面しか持たない面を反射面として用い
た撮像光学系(単焦点光学系、ズーム光学系)が示され
ている。しかし、回転非対称面を含む光学構成要素に入
射し射出するまで、若しくは、最も物体側の回転非対称
面から最も像側の回転非対称面に到る光路長が長く(途
中に1回結像する例有り。)、光学系が大型化するた
め、製造の困難な回転非対称面を用いるメリットがな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転対称な光学
系では、屈折力を有する透過回転対称レンズに屈折力を
負担させていたため、収差補正のために多くの構成要素
を必要としていた。しかし、これら従来技術の偏心光学
系では、結像された像の収差が良好に補正され、なおか
つ、特に回転非対称なディストーションが良好に補正さ
れていないと、結像された図形等が歪んで写ってしま
い、正しい形状を記録することができなかった。
【0007】また、光学系を構成する屈折レンズが光軸
を軸とした回転対称面で構成された回転対称光学系で
は、光路が直線になるために光学系全体が光軸方向に長
くなってしまい、撮像装置が大型になってしまう問題が
あった。
【0008】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、画角変換用光学
系、視野方向変換用光学系、フィルター等を備えアタッ
チメントを有する撮像光学系において、小型で部品点数
が少なくとも、明瞭で歪みの少ない像を与える撮像光学
系及びそれを用いた撮像装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の撮像光学系は、物体側にアタッチメント光学系を挿
脱可能あるいは交換可能に備えたマスター光学系と、像
面に配置された撮像素子とを有する撮像光学系におい
て、前記マスター光学系が、少なくとも3面の光学面を
備えその間が屈折率が1より大きい透明媒質で満たさて
なるプリズム部材を含み、そのプリズム部材は少なくと
も1面の反射面を有し、少なくともその反射面が、偏心
収差を補正する回転非対称な曲面形状に形成されている
ことを特徴とするものである。
【0010】本発明のもう1つの撮像光学系は、物体側
から順に、挿脱可能あるいは交換可能なアタッチメント
光学系と、マスター光学系と、像面に配置された撮像素
子とを有する撮像光学系において、前記マスター光学系
が、少なくとも3面の光学面を備えその間が屈折率が1
より大きい透明媒質で満たさてなるプリズム部材を含
み、そのプリズム部材は少なくとも1面の反射面を有
し、少なくともその反射面が、偏心収差を補正する回転
非対称な曲面形状に形成されていることを特徴とするも
のである。
【0011】上記のプリズム部材としては、物体からの
光が通過する順に、第1透過面、第1反射面、第2反射
面、第2透過面を備えているものとすることが望まし
く、特に、第1面、第2面、第3面の3つの光学面を備
え、第1面がその第1透過面、第2面がその第2反射
面、第3面がその第1反射面とその第2透過面の兼用面
であるようにすることが望ましい。
【0012】本発明はこのような撮像光学系を用いた撮
像装置を含むものである。
【0013】まず、以下の説明において用いる座標系に
ついて説明する。図11に示すように、物点中心を通
り、絞り1中心を通過し、偏心光学系10を通って像面
2中心に到達する光線を軸上主光線3とし、偏心光学系
10の第1面11に交差するまでの直線によって定義さ
れる光軸をZ軸とし、そのZ軸と直交しかつ偏心光学系
10を構成する各面の偏心面内の軸をY軸と定義し、Z
軸と直交しかつY軸と直交する軸をX軸とする。
【0014】以下に、本発明の構成と作用について説明
する。一般に、球面レンズのみで構成された球面レンズ
系では、球面により発生する球面収差と、コマ収差、像
面湾曲等の収差をいくつかの面でお互いに補正しあい、
全体として収差を少なくする構成になっている。一方、
少ない面数で収差を良好に補正するためには非球面等が
用いられる。これは、球面で発生する各種収差自体を少
なくするためである。しかし、偏心した光学系において
は、偏心により発生する回転非対称な収差を回転対称光
学系で補正することは不可能である。
【0015】さて、図17は、公知の電子内視鏡の先端
の断面図である。撮像系は、物体側から、画角変換用の
アタッチメントレンズAL、マスターレンズML、フィ
ルター類F、反射プリズムP、撮像素子CCDの順に配
置されており、図示のように全長が長く、部品点数が多
くなっている。ここで、アタッチメントレンズALとし
ては種々の画角用のレンズの他、視野方向変換用プリズ
ム、フィルターと交換可能になっており、反射プリズム
Pは3つの平面p1〜p3からなり、面p1から入射し
て、面p3で全反射し、面p2で反射して、最後に面p
3を透過して出射するもので、内視鏡の撮像系全長を短
くすると共に、撮像素子CCDを斜めに配置可能にして
先端の径を細くするものである。
【0016】ここで、全長を短く、部品点数を少なくす
るために、反射プリズムPの光学面(特に反射面)にパ
ワーを持たせて反射プリズムPにマスターレンズの機能
を兼ねさせ、マスターレンズMLを省くと共に内視鏡先
端を細径化することが考えられるが、プリズムの偏心し
た(斜めの)光学面にパワーを持たせるだけでは次のよ
うな問題が生じる。
【0017】回転対称な光学系が偏心した場合、回転非
対称な収差が発生し、これを回転対称な光学系でのみ補
正することは不可能である。この偏心により発生する回
転非対称な収差は、像歪、像面湾曲、さらに、軸上でも
発生する非点収差、コマ収差がある。図12は偏心して
配置された凹面鏡Mにより発生する像面湾曲、図13は
偏心して配置された凹面鏡Mにより発生する非点収差、
図14は偏心して配置された凹面鏡Mにより発生する軸
上コマ収差を示す図である。本発明は、上記のような偏
心により発生する回転非対称な収差の補正のために、回
転非対称な面を光学系中に配置して、その回転非対称な
収差を補正している。
【0018】偏心して配置された凹面鏡により発生する
回転非対称な収差に、回転非対称な像面湾曲がある。例
えば、無限遠の物点から偏心した凹面鏡に入射した光線
は、凹面鏡に当たって反射結像されるが、光線が凹面鏡
に当たって以降、像面までの後側焦点距離は、光線が当
たった部分の曲率の半分になる。すると、図12に示す
ように、軸上主光線に対して傾いた像面を形成する。こ
のような回転非対称な像面湾曲を補正することは、回転
対称な光学系では不可能であった。この傾いた像面湾曲
を補正するには、凹面鏡Mを回転非対称な面で構成し、
この例ではY軸正の方向(図の上方向)に対して曲率を
強く(屈折力を強く)し、Y軸負の方向(図の下方向)
に対して曲率を弱く(屈折力を弱く)することにより補
正することができる。また、上記構成と同様な効果を持
つ回転非対称な面を凹面鏡Mとは別に光学系中に配置す
ることにより、少ない構成枚数でフラットの像面を得る
ことが可能となる。
【0019】次に、回転非対称な非点収差について説明
する。前記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡M
では軸上光線に対しても、図13に示すような非点収差
が発生する。この非点収差を補正するためには、前記説
明と同様に、回転非対称面のX軸方向の曲率とY軸方向
の曲率を適切に変えることによって可能となる。
【0020】さらに、回転非対称なコマ収差について説
明する。前記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡
Mでは、軸上光線に対しても図14に示すようなコマ収
差が発生する。このコマ収差を補正するためには、回転
非対称面のX軸の原点から離れるに従って面の傾きを変
えると共に、Y軸の正負によって面の傾きを適切に変え
ることによって可能となる。
【0021】さらに、本発明の撮像光学系を折り曲げ光
路を有するように構成すると、反射面にパワーを持たせ
ることが可能となり、透過型レンズを省略することが可
能となる。さらに、光路を折り曲げたことにより光学系
を小型に構成することが可能となる。
【0022】また、その反射面は、臨界角を越えて光線
が入射するように、光線に対して傾いて配置された全反
射面で構成することにより、高い反射率にすることが可
能となり、また、反射作用と透過作用とを併せ持たすこ
とが可能となる。また、反射面を構成する面にアルミニ
ウム又は銀等の金属薄膜を表面に形成した反射面、又
は、誘電体多層膜で形成された反射面又は半透過反射面
で構成することが好ましい。金属薄膜で反射作用を有す
る場合は、手軽に高反射率を得ることが可能となる。ま
た、誘電体反射膜の場合は、波長選択性や吸収の少ない
反射膜を形成する場合に有利となる。
【0023】さらに好ましくは、反射面に回転非対称面
を用いると、透過面に用いる場合と比べて、色収差は全
く発生しない。また、面の傾きが少なくても光線を屈曲
させることができるために、他の収差発生も少ない。つ
まり、同じ屈折力を得る場合に、反射面の方が屈折面に
比べて収差の発生が少なくてすむ。
【0024】また、本発明の撮像光学系のように、形成
される像が小さくなると、いわゆる係数倍の原理によっ
て、撮像光学系も小型にすることが図面上は可能だが、
実際の製造を考慮すると、撮像光学系をむやみに小型化
することは、レンズの縁の厚みや、中心の厚みが薄くな
ったり、レンズ径が小型になりすぎ、かえって製造コス
トの増大を招き好ましくない。一方、製造可能な大きさ
を保って光学系を構成すると、従来の屈折レンズによる
光学系では、光軸が直線であるために、パワーを持った
屈折面同士の間隔に空間的な無駄が生じる。そこで、反
射面を利用して光軸を空間的に折り返す構成にすれば、
比較的小さな空間を有効に利用して、結像に必要な光路
を確保することが可能となる。このとき、撮像光学系の
光路長を不要に長くすると、偏心させ光軸を折り返す構
成により、空間を有効に使う目的に反して大型化するば
かりではなく、形成する像に比較して、光路長が長くな
りすぎると、フィルムや撮像素子等、光学像を取り込む
部材を配置するために必要なバックフォーカスを確保す
ることが困難になる等の問題が生じる。
【0025】本発明においては、折り曲げ光路を採用す
ると同時に、以下の条件を満足することにより、小型の
光学系を構成することに成功したものである。
【0026】すなわち、本発明の撮像光学系において、
マスター光学系を構成する偏心プリズム部材が少なくと
も反射作用面と対向配置された第2の反射作用面を有
し、かつ、軸上主光線が光学系の第1面に到るまでの方
向をZ軸方向、面の偏心面内をY軸方向、Y軸、Z軸と
直交座標系を構成する軸をX軸とするとき、光学系の入
射面側から軸上主光線とY方向に微少量d離れた平行光
束を入射させ、光学系から射出する側でその2つの光線
のY−Z面内でなす角のsinをNA’yi、そのN
A’yiを平行光束の幅dで割った値NA’yi/dを
光学系のY方向のパワーPyとし、軸上主光線が、光学
系の最も物体側に配置された面から入射し、光学系の最
も像側に配置された面を射出するまでの光路長をpとす
るとき、 0.1<p×Py<8 ・・・(1) を満たすことが望ましい。
【0027】まず、本発明において偏心光学系(偏心プ
リズム部材)10のパワーについて定義する。図15に
示すように、偏心光学系10の偏心方向をY軸方向に取
った場合に、偏心光学系10に軸上主光線3と平行なY
−Z面内の微少高さdの光線を物体側から入射させ、偏
心光学系10から射出する側でその2つの光線のY−Z
面内でなす角のsinをNA’yiとし、NA’yi/
dをY方向の光学系全体のパワーPyとし、同様に、偏
心光学系10に軸上主光線3と平行なX−Z面内の微少
高さdの光線を物体側から入射させ、光学系から射出す
る側でその2つの光線のY−Z面に直交し射出した軸上
主光線を含む面内でなす角のsinをNA’xiとし、
NA’xi/dをX方向の光学系全体のパワーPxとす
る。
【0028】そして、軸上主光線3が、光学系の最も物
体側に配置された面から入射し、光学系の最も像側に配
置された面を射出するまでの光路長をpとすると、上記
(1)式を満たすように構成することが光学系を小型に
構成する上で望ましい。
【0029】さらに好ましくは、 0.5<p×Py<5.0 ・・・(1)’ を満足するようにすると、小型な光学系を達成すること
ができる。
【0030】また、本発明の撮像光学系の回転非対称面
を有するマスター光学系構成要素を第1・第2の反射作
用面と第1・第2の透過作用面で構成すると、光軸を2
つの反射作用面で折り曲げることができ、光学系を小型
にできる。さらに、透過作用面が2つあることから、主
点位置、像面湾曲に対してはより良い結果を得ることが
できる。さらに、2つの反射面を裏面鏡にすることによ
りより良い収差性能が得られる。
【0031】ところで、瞳を物体側に出さないと、光学
系が大型化し、上記光路長pが大きくなりすぎる。又
は、バックフォーカスを確保することが困難になる。さ
らに、偏心した回転非対称面にパワーを頼りすぎると、
偏心により発生する非対称収差、特に偏心コマ収差を補
正することが困難になる。そこで、回転非対称面より物
体側に光学系を配置してパワーを分担させることも、光
学性能を向上させるために有効な手段である。
【0032】このように、回転非対称面を有する偏心プ
リズム部材をマスター光学系として、その物体側に、画
角変換用光学系、視野方向変換用光学系、フィルター等
の光学部材を備えアタッチメント光学系を配置すること
により、画角の広角化、視野の直視方向と側視方向との
間の転換、透過波長域の制限等が可能になる。
【0033】また、本発明の撮像光学系においては、偏
心した回転非対称面形状を有する反射作用面の少なくと
も1面は、対称面を1つのみ有する面対称自由曲面を使
用することが望ましい。ここで、本発明で使用する自由
曲面とは、以下の式で定義されるものである。なお、そ
の定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0034】 ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面
項である。
【0035】球面項中、 c:頂点の曲率 k:コーニック定数(円錐定数) r=√(X2 +Y2 ) である。
【0036】自由曲面項は、 ただし、Cj (jは2以上の整数)は係数である。
【0037】上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではX
の奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平
行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。また、
Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と
平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。この
ように、上記Y−Z面と平行な対称面、X−Z面と平行
な対称面の何れか一方を対称面とすることにより、偏心
により発生する回転非対称な収差を効果的に補正するこ
とが可能となる。
【0038】上記定義式は、1つの例として示したもの
であり、本発明の特徴は対称面を1面のみ有する回転非
対称面で偏心により発生する回転非対称な収差を補正す
ることが特徴であり、他のいかなる定義式に対しても同
じ効果が得られることは言うまでもない。
【0039】なお、回転非対称面の対称面は、光学系の
各面の偏心方向である偏心面と略同一面内に配置されて
いることが望ましい。
【0040】回転非対称面は偏心して構成された光学系
に配置され、偏心して配置された各面の偏心面と略同一
の面を対称面となるような自由曲面とすることで、対称
面を挟んで左右両側を対称にすることができ、収差補正
と製作性を大幅に向上できる。
【0041】また、回転非対称面を反射面に用いること
が望ましいが、屈折面に適用しても同様の効果が得られ
る。上記の自由曲面を反射面として構成することによ
り、収差補正上良い結果を得られる。反射面に回転非対
称面を用いると、透過面に用いる場合と比べて、色収差
は全く発生しない。また、面の傾きが少なくても光線を
屈曲させることができるために、他の収差発生も少な
い。つまり、同じ屈折力を得る場合に、反射面の方が屈
折面に比べて収差の発生が少なくてすむ。
【0042】その場合、反射面は、全反射作用又は反射
作用を有する面であることが望ましい。その反射面は、
臨界角を超えて光線が入射するように、光線に対して傾
けて配置された全反射面で構成することにより、高い反
射率にすることが可能となる。また、反射面を構成する
面にアルミニウム又は銀等の金属薄膜を表面に形成した
反射面、又は、誘電体多層膜で形成された反射面で構成
することが好ましい。金属薄膜で反射作用を有する場合
は、手軽に高反射率を得ることが可能となる。また誘電
体反射膜の場合は、波長選択性や、吸収の少ない反射膜
を形成する場合に有利となる。
【0043】また、対称面を1面しか持たない回転非対
称面は、裏面鏡として用いることができる。上記の反射
面を裏面鏡で構成することにより、像面湾曲の発生を少
なくすることができる。これは、同じ焦点距離の凹面鏡
を構成する場合に、裏面鏡の方が屈折率の分曲率半径が
大きくてすみ、特に像面湾曲収差の発生が少なくてすむ
からである。
【0044】なお、本発明において、回転非対称な曲面
形状として、対称面を2面のみ有するアナモルフィック
面を用いても偏心により発生する回転非対称な収差を補
正することができる。
【0045】また、マスター光学系を構成する偏心プリ
ズム部材が、第1の透過作用面と、第1の反射作用面
と、第2の反射作用面と、第2の透過作用面とを有し、
第1の反射作用面と前記第2の反射作用面とが回転非対
称面形状を有し、その少なくとも1面が対称面を1つの
み有する面対称自由曲面からなっており、かつ、第1の
反射作用面は第2の透過作用面と共通の面からなる場
合、この面に強いパワーを持たせると、色収差の発生が
大となる。また、第1の反射作用面と第2の透過作用面
として利用する領域がほぼ分離できればよいが、そうす
ると偏心プリズム部材を構成するプリズムブロックの大
型化を招くため、第1の反射作用面と第2の透過作用面
との重なりあう領域が増える。そこで、第1の反射作用
面での作用と第2の透過作用面での作用を両立させるた
めには、強いパワーを持たせない方が、制御が容易であ
る。すなわち、面対称自由曲面の唯一の対称面をY−Z
面とし、その面に直交する方向をX軸とし、軸上主光線
の第1の反射作用面、第2の反射作用面との交点近傍の
X方向のパワーをそれぞれPx1、Px2とするとき、 |Px1|<|Px2| ・・・(5) であることが望ましい。
【0046】さらには、 1<|Px2/Px1|<20 ・・・(6) を満足することが望ましい。この条件の上限値20を越
えると、極度に第2の反射作用面のパワーが強くなり、
バックフォーカスが確保できなくなると共に、収差補正
のために面形状の複雑さが増し、好ましくない。さらに
は、 1.1<|Px2/Px1|<10 ・・・(6)’ を満足するとなおよい。
【0047】また、軸上主光線の第2の透過作用面との
交点近傍のX方向のパワーをPx3とするとき、 |Px3/Px2|<0.5 ・・・(7) であることが望ましい。ただし、第2の透過作用面の対
称面が複数若しくは無数にある場合は、第2の反射作用
面の唯一の対称面とのなす角が最も小さくなる面を第2
の透過作用面の対称面とする。すなわち、第2の透過作
用面に強いパワーを持たせると、歪曲収差と色収差の発
生が大となり、好ましくない。そこで、条件(7)を満
足することが望ましい。
【0048】さらには、 |Px3/Px2|<0.2 ・・・(7)’ を満足するとなおよい。
【0049】また、以上において、面対称自由曲面の唯
一の対称面をY−Z面とし、その面に直交する方向をX
軸とし、その面のX方向の最大画角主光線が当たる位置
での面の法線のY−Z面内でのtanの値と、軸上主光
線が前記面に当たる位置でのその面の法線のY−Z面内
でのtanの値との差をDYとするとき、 0≦|DY|<0.1 ・・・(8) なる条件を満足することが望ましい。
【0050】この条件式は、例えば水平線を写したとき
に弓なりに湾曲してしまう弓なりな回転非対称な像歪み
に関するものである。図16(a)の斜視図、同図
(b)のY−Z面への投影図に示すように、X方向の最
大画角の主光線が回転非対称面Aと交差する点における
その回転非対称面の法線n’のY−Z面内でのtanの
値と、軸上主光線がその回転非対称面Aと交差する点に
おける回転非対称面の法線nのY−Z面内でのtanの
値との差をDYとするとき、(8)の条件を満足するこ
とが重要である。上記条件式の下限の0を越えると、弓
なりな像歪みを補正することができなくなる。また、上
限の0.1を越えると、弓なりな像歪みが補正過剰とな
り、どちらの場合も像が弓なりに歪んでしまう。
【0051】さらに好ましくは、 0≦|DY|<0.01 ・・・(8)’ なる条件を満足することが好ましい。
【0052】また、軸上主光線が光学系の第1面に到る
までの方向をZ軸方向、面対称自由曲面の唯一の対称面
をY−Z面とし、その面に直交する方向をX軸とし、Y
正方向の最大画角の主光線とY負方向の最大画角の主光
線とがその面と当たる部分のX方向の曲率の差をCx
n、軸上主光線がその面と当たる部分のX方向のパワー
をPxnとするとき、 0≦|Cxn/Pxn|<10 ・・・(9) の条件を満足することが重要である。この条件式は、台
形に発生する像歪みに関するものである。上記条件式の
上限10を越えると、台形歪みが大きく発生し、他の面
で補正することがが難しくなる。
【0053】さらに好ましくは、 0≦|Cxn/Pxn|<1 ・・・(9)’ なる条件式を満足することが好ましい。
【0054】また、回転非対称面は偏心して構成された
光学系に配置され、偏心して配置された各面の偏心面と
略同一の面が対称面となるような面対称自由曲面とする
ことで、対称面を挟んで左右両側を対称にすることがで
き、収差補正と製作性を大幅に向上させることができ
る。
【0055】次に、X方向の光学系全体のパワーをPx
とし、回転非対称な面の軸上主光線が当たる部分のX方
向のパワーをPxnとするとき、 0<|Pxn/Px|<100 ・・・(10) なる条件式を満足することが、収差補正上好ましい。上
記条件式の上限100を越えると、回転非対称面のパワ
ーが光学系全体のパワーに比べて強くなりすぎ、強い屈
折力を回転非対称面が持ちすぎてしまい、この回転非対
称な面で発生する収差を他の面で補正できなくなる。ま
た、下限の0を越えると、回転非対称面のX軸方向のパ
ワーがなくなり、別の面としてX軸方向のパワーを配置
しなければならなくなり、必要な面数が増え、本発明で
回転非対称面を用いることによって光学系の小型化を図
ろうとする目的に反する。
【0056】さらに好ましくは、 0.05<|Pxn/Px|<10 ・・・(10)’ なる条件を満足すると、回転非対称な収差を良好に補正
でき、収差補正上好ましい。
【0057】また、Y方向の光学系全体のパワーをPy
とし、回転非対称な面の軸上主光線が当たる部分のY方
向のパワーPynとするとき、 0<|Pyn/Py|<100 ・・・(11) なる条件式を満足することが、収差補正上好ましい。上
記条件式の下限0と上限100のの意味は条件式(1
0)の場合と同様である。
【0058】さらに好ましくは、 0<|Pyn/Py|<10 ・・・(11)’ なる条件を満足すると、回転非対称な収差を良好に補正
でき、収差補正上好ましい。
【0059】次に、上記光学系全体のX方向、Y方向の
パワーをPx、Pyとするとき、 0.5<|Px/Py|<2 ・・・(12) なる条件式を満足することが、収差補正上好ましい。上
記条件式の下限0.5と上限2を越えると、光学系全体
の焦点距離がX方向とY方向で異なりすぎ、良好な像歪
みを得ることが難しくなり、像が歪んでしまう。
【0060】さらに好ましくは、 0.8<|Px/Py|<1.2 ・・・(12)’ なる条件を満足すると、回転非対称な収差を良好に補正
でき、収差補正上好ましい。
【0061】なお、さらに好ましくは、第1の透過作用
面が透過光に対して正のパワーを持つ面である場合に
は、第1の反射作用面の光線の広がりを抑えることが可
能となり、第1の反射面を小型にすることが可能であ
る。
【0062】さらに好ましくは、マスター光学系を構成
する偏心プリズム部材を、物体側から像側に向かって、
少なくとも第1の透過作用面と、第1の反射作用面と、
第2の反射作用面と、第2の透過作用面とで構成し、第
1の反射作用面と第2の反射作用面を回転非対称面形状
にて構成する場合、2つの反射作用面のパワーを変える
ことが可能となり、正負又は負正の組み合わせにして、
主点位置を光学系の前に出したり後ろに出したりするこ
とができる。これは像面湾曲にも良い結果を与えること
ができる。
【0063】ところで、本発明において、マスター光学
系を構成する偏心プリズム部材の物体側に配置するアタ
ッチメント光学系としては、前記のように画角変換用の
光学系とすることができる。
【0064】その場合に、複数の角倍率の異なるアタッ
チメント光学系を有することが望ましい。
【0065】また、アタッチメント光学系が複数のレン
ズからなるものとすることができる。
【0066】また、アタッチメント光学系が少なくとも
正レンズを有するものとすることができる。
【0067】また、アタッチメント光学系が少なくと1
枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを含むもの
とすることができる。その場合に、物体側に負レンズ、
像側に正レンズを備えたレトロフォーカスタイプにする
ことができる。
【0068】また、マスター光学系を構成する偏心プリ
ズム部材の物体側に配置するアタッチメント光学系とし
ては、視野方向変換用の光学系、あるいは、フィルタ
ー、プリズムのような平行平面板とすることもできる。
【0069】また、画角変換用、視野方向変換用等、異
なる複数種のアタッチメント光学系を備えているものと
することもできる。
【0070】ところで、マスター光学系を、構成する偏
心プリズム部材を、物体からの光が通過する順に、第1
透過面、第1反射面、第2反射面、第2透過面を備えて
いるものとする場合に、その偏心プリズム部材を第1
面、第2面、第3面の3つの光学面を備えるものとし、
第1面が第1透過面、第2面が第2反射面、第3面が第
1反射面と第2透過面の兼用面であるものとするのが望
ましい。
【0071】その場合に、第1反射面の反射作用が全反
射によるものとすることができる。そして、第3面が偏
心収差を補正する回転非対称な曲面形状に形成されてい
るようにすることが望ましい。
【0072】また、第2面も偏心収差を補正する回転非
対称な曲面形状に形成されているようにすることが望ま
しい。
【0073】さらには、第1面も偏心収差を補正する回
転非対称な曲面形状に形成されているようにすることが
望ましい。
【0074】また、偏心プリズム部材が3つの光学面を
備えている場合に、第1面の大きさが、第2面及び第3
面の大きさよりも小さく形成することができる。そし
て、第1面が正のパワーを有するものとすることができ
る。
【0075】また、本発明において、撮像素子の撮像面
を入射光軸に対して傾いて配置するようにすることがで
きる。
【0076】また、入射光軸の延長線上に撮像素子を配
置するようにすることができる。
【0077】本発明の撮像装置は、内視鏡用の撮像装置
として用いることができるが、撮像素子としてCCD等
の電子撮像素子のみならず、ライトイメージガイドの入
射端面とすることができる。
【0078】また、本発明の撮像光学系を電子撮像素子
上に結像させる電子撮像装置の撮影レンズとして用いる
場合には、撮像装置の処理部において、光学系の歪曲収
差や倍率色収差の情報をメモリ等に予め保持しておき、
その情報をもとにデジタル画像処理技術を用いて補正す
る機能を備え、光学系で発生する歪曲収差や倍率色収差
を補正せしめると、光学系で補正すべき収差の許容量が
大きくなり、光学系に対する負担が軽減され、特に本発
明のような、少ないレンズ構成要素の数で光学性能を満
足する小型の撮影レンズを構成する際には、効果的であ
る。さらには、カメラの処理部として情報を保持しなく
ても、画像処理ソフトのデータとして、パソコン等の処
理装置にインストールし、装置上で画像処理を施すよう
に構成しても、同様の機能を持つことができることは言
うまでもない。
【0079】なお、本発明は、以上のような撮像光学系
によって形成される物体像を受光するために配置された
撮像素子を有する撮像装置を含むものである。この場
合、その撮像素子は、撮像素子が受光した光を電気情報
に変換する作用を有する電子撮像素子にて形成すること
が望ましく、その電子撮像素子により受光した物体像を
観察するための観察手段を備えていることが望ましい。
【0080】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の撮像光学系の実
施例1〜3について説明する。各実施例の光学系の順光
線追跡での構成パラメータは後記するが、各実施例の構
成パラメータにおける偏心面の座標の取り方は、例えば
図1(a)に示すように、基準面の中心を偏心光学系1
0の物体側のフィルター類F1の最終面中心とし、その
点を原点として、光軸を物体中心を出て絞り1中心を通
り像面2の中心に到達する光線で定義し、偏心光学系1
0の第1面11まで光軸に沿って進む方向をZ軸方向、
このZ軸に直交し原点を通り光軸が偏心光学系10によ
って折り曲げられる面内の方向をY軸方向、Z軸、Y軸
に直交し原点を通る方向をX軸方向とし、物点から偏心
光学系10の第1面11に向かう方向をZ軸の正方向、
紙面表から裏に到る方向をX軸の正方向とする。X軸、
Y軸、Z軸は右手直交座標を構成する。そして、偏心が
与えられている面については、その面の面頂位置の座標
系の原点からのX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の偏心量
と、その面の中心軸(自由曲面については、前記の
(a)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心と
する傾き角(それぞれα、β、γ(°))とが与えられ
ている。なお、その場合、αとβの正はそれぞれの軸の
正方向に対しての反時計回りを、γの正はZ軸の正方向
に対しての時計回りを意味する。また、面番号は、光線
の進行順に従っており、同軸部分に関しては、慣用に従
い、その面の曲率半径、その面と次の面の面間隔、その
面の後の屈折率とアッベ数を示してある。なお、偏心光
学系10の像面側のフィルター類F2の厚さ、像面2と
の間に面間隔を示すために、偏心光学系10の像面側の
フィルター類F2の物体側の面を基準面としている。
【0081】また、各面において、自由曲面は前記
(a)式で表現される多項式面である。なお、定義式
(a)のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0082】なお、各面において、前記したように、自
由曲面の代わりにアナモルフィック面が用られる場合に
は、アナモルフィック面の形状は以下の式により定義さ
れる。 Z=[( X2/Rx )+ (Y2/Ry ) ]/[1+{ 1-(1+Kx ) ( X2/Rx 2) -(1+Ky ) ( Y2/Ry 2)}1/2 ] +AR[ (1-AP) X2+( 1+AP) Y2 2 +BR[ (1-BP) X2+( 1+BP) Y2 3 +CR[ (1-CP) X2+( 1+CP) Y2 4 +DR[ (1-DP) X2+( 1+DP) Y2 5 ・・・ ・・・(b) ただし、Rx はX方向曲率半径、Ry はY方向曲率半
径、Kx はX方向円錐係数、Ky はY方向円錐係数、A
R、BR、CR、DRは非球面項回転対称成分、AP、
BP、CP、DPは非球面項回転非対称成分である。
【0083】なお、面形状を表す上記各式の座標系は、
各面の面頂を原点とし、各面の中心軸をZ軸とした座標
系である。
【0084】なお、後記する構成パラメータ中におい
て、記載のない非球面に関する係数はゼロである。ま
た、面と面の間の媒質の屈折率はd線(波長587.5
6nm)の屈折率で表す。長さの単位はmmである。
【0085】また、自由曲面の他の定義式として、Ze
rnike多項式により定義できる。この面の形状は以
下の式(c)により定義する。その定義式(c)のZ軸
がZernike多項式の軸となる。 x=R×cos(A) y=R×sin(A) Z=D2 +D3 Rcos(A)+D4 Rsin(A) +D5 2 cos(2A)+D6 (R2 −1)+D7 2 sin(2A) +D8 3 cos(3A) +D9 (3R3 −2R)cos(A) +D10(3R3 −2R)sin(A)+D113 sin(3A) +D124cos(4A)+D13(4R4 −3R2 )cos(2A) +D14(6R4 −6R2 +1)+D15(4R4 −3R2 )sin(2A) +D164 sin(4A) +D175 cos(5A) +D18(5R5 −4R3 )cos(3A) +D19(10R5 −12R3 +3R)cos(A) +D20(10R5 −12R3 +3R)sin(A) +D21(5R5 −4R3 )sin(3A) +D225 sin(5A) +D236cos(6A)+D24(6R6 −5R4 )cos(4A) +D25(15R6 −20R4 +6R2 )cos(2A) +D26(20R6 −30R4 +12R2 −1) +D27(15R6 −20R4 +6R2 )sin(2A) +D28(6R6 −5R4 )sin(4A) +D296sin(6A)・・・・・ ・・・(c) ただし、Dm (mは2以上の整数)は係数である。
【0086】本発明において使用可能なその他の面の例
として、次の定義式があげられる。 Z=ΣΣCnmXY 例として、k=7(7次項)を考えると、展開したと
き、以下の式で表せる。 Z=C2 +C3 y+C4 |x| +C5 2 +C6 y|x|+C7 2 +C8 3 +C9 2 |x|+C10yx2 +C11|x3 | +C124 +C133 |x|+C142 2 +C15y|x3 |+C164 +C175 +C184 |x|+C193 2 +C202 |x3 | +C21yx4 +C22|x5 | +C236 +C245 |x|+C254 2 +C263 |x3 | +C272 4 +C28y|x5 |+C296 +C307 +C316 |x|+C325 2 +C334 |x3 | +C343 4 +C352 |x5 |+C36yx6 +C37|x7 | ・・・(d) 実施例1 この実施例1の撮像光学系の光軸を含むY−Z断面図を
図1に示す。図中、(a)は、マスター光学系MLを構
成する偏心プリズム部材10の物体側に装着するアタッ
チメント光学系として、撮影画角2Wが35°になるア
タッチメントレンズAL1を用いた場合、(b)は、撮
影画角Wが80°になるアタッチメントレンズAL2を
用いた場合、(c)は、撮影画角Wが120°になるア
タッチメントレンズAL3を用いた場合を示す。
【0087】この実施例において、マスター光学系ML
である偏心プリズム部材10としては、第1面11、第
2面12、第3面13の3つの光学面からなり、その間
が屈折率が1より大きい透明媒質で満たさてなり、同軸
屈折系であるアタッチメントレンズAL1、AL2又は
AL3、物体側のフィルター類F1を通過した物体から
の光が、第1透過面である第1面11から屈折して入射
し、第3面13からなる第1反射面で全反射され、第2
面12からなる第2反射面で反射され、その後第3面1
3が構成する第2透過面から屈折して射出するものであ
り、第3面13は第1反射面と第2透過面を兼用してい
る。また、その第1面11、第2面12、第3面13の
3面共、偏心した自由曲面からなる。
【0088】また、アタッチメントレンズAL1は平凸
レンズ1枚からなるコンバータレンズ系であり、アタッ
チメントレンズAL2、アタッチメントレンズAL3は
平凹レンズと両凸レンズの2枚からなるレトロフォーカ
スタイプのコンバータレンズ系である。フィルター類F
1は、物体側から、例えば2枚のカバーガラスと赤外カ
ットフィルターの3枚の平行平面板であり、像面2の前
のフィルター類F1は、例えばCCDのカバーガラスの
平行平面板である。
【0089】実施例2 この実施例2の撮像光学系の光軸を含むY−Z断面図を
図2に示す。図中、(a)は、アタッチメント光学系を
装着せず、マスター光学系MLを構成する偏心プリズム
部材10のみで撮像光学系を構成する場合で、撮影画角
2Wが45°の場合、(b)は、撮影画角Wが80°に
なるアタッチメントレンズAL1を用いた場合、(c)
は、撮影画角Wが120°になるアタッチメントレンズ
AL2を用いた場合を示す。
【0090】この実施例において、マスター光学系ML
である偏心プリズム部材10としては、第1面11、第
2面12、第3面13の3つの光学面からなり、その間
が屈折率が1より大きい透明媒質で満たさてなり、同軸
屈折系であるアタッチメントレンズAL1、AL2又は
カバーガラスF3、フィルター類F1を通過した物体か
らの光が、第1透過面である第1面11から屈折して入
射し、第3面13からなる第1反射面で全反射され、第
2面12からなる第2反射面で反射され、その後第3面
13が構成する第2透過面から屈折して射出するもので
あり、第3面13は第1反射面と第2透過面を兼用して
いる。また、その第1面11、第2面12、第3面13
の3面共、偏心した自由曲面からなる。
【0091】また、アタッチメントレンズAL1は平凹
レンズと両凸レンズの2枚からなるレトロフォーカスタ
イプのコンバータレンズ系であり、アタッチメントレン
ズAL2は平凹レンズと物体側に凹面を向けた正メニス
カスレンズの2枚からなるレトロフォーカスタイプのコ
ンバータレンズ系である。フィルター類F1は、物体側
から、例えば2枚のカバーガラスと赤外カットフィルタ
ーの3枚の平行平面板であり、像面2の前のフィルター
類F1は、例えばCCDのカバーガラスの平行平面板で
ある。
【0092】実施例3 この実施例3の撮像光学系の光軸を含むY−Z断面図を
図3に示す。図中、(a)は、マスター光学系MLを構
成する偏心プリズム部材10の物体側に装着するアタッ
チメント光学系として、撮影画角2Wが45°になるア
タッチメントレンズAL1を用いた場合、(b)は、撮
影画角Wが80°になるアタッチメントレンズAL2を
用いた場合、(c)は、撮影画角Wが120°になるア
タッチメントレンズAL3を用いた場合を示す。
【0093】この実施例において、マスター光学系ML
である偏心プリズム部材10としては、第1面11、第
2面12、第3面13の3つの光学面からなり、その間
が屈折率が1より大きい透明媒質で満たさてなり、同軸
屈折系であるアタッチメントレンズAL1、AL2又は
AL3、物体側のフィルター類F1を通過した物体から
の光が、第1透過面である第1面11から屈折して入射
し、第3面13からなる第1反射面で全反射され、第2
面12からなる第2反射面で反射され、その後第3面1
3が構成する第2透過面から屈折して射出するものであ
り、第3面13は第1反射面と第2透過面を兼用してい
る。また、その第1面11、第2面12、第3面13の
3面共、偏心した自由曲面からなる。
【0094】また、アタッチメントレンズAL1は平凸
レンズ1枚からなるコンバータレンズ系であり、アタッ
チメントレンズAL2、アタッチメントレンズAL3は
平凹レンズと両凸レンズの2枚からなるレトロフォーカ
スタイプのコンバータレンズ系である。フィルター類F
1は、物体側から、例えば2枚のカバーガラスと赤外カ
ットフィルターの3枚の平行平面板であり、像面2の前
のフィルター類F1は、例えばCCDのカバーガラスの
平行平面板である。
【0095】以下、上記実施例1〜3の構成パラメータ
を示す。なお、自由曲面は“FFS”で表す。 実施例1(2W=35°) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 1 ∞ 0.46 1.8830 40.7 2 -12.20 1.54 3 ∞(絞り面) 0.40 1.5163 64.1 4 ∞ 0.10 5 ∞ 0.40 1.8830 40.7 6 ∞ 0.05 7 ∞ 1.60 1.5140 75.0 8 ∞(基準面) 9 FFS 偏心(1) 1.4924 81.8 10 FFS(反射面) 偏心(2) 1.4924 81.8 11 FFS(反射面) 偏心(3) 1.4924 81.8 12 FFS 偏心(2) 13 ∞(基準面) 0.50 偏心(4) 1.4970 81.5 14 ∞ 0.06 像 面 ∞ FFS c 0.0000 C4 1.7441×10-16 1.6798×10-18 2.6185×10-310 -1.4123×10-2 FFS c 0.0000 C4 2.2668×10-26 5.7136×10-38 1.2883×10-310 -2.3777×10-313 5.2249×10-4 FFS c 0.0000 C4 3.4346×10-26 2.0657×10-28 4.9579×10-310 -1.3001×10-311 8.1601×10-413 2.6013×10-315 -1.0594×10-317 -1.1555×10-519 6.1568×10-421 1.8361×10-4 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.25 α 8.45 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.09 Z 2.07 α -50.98 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.61 Z 2.47 α -76.61 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.58 Z 3.41 α -47.68 β 0.00 γ 0.00 。
【0096】 実施例1(2W=80°) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 70.00 1 ∞ 0.40 1.8830 40.7 2 1.69 1.25 3 3.55 1.50 1.7725 49.6 4 -4.41 0.59 5 ∞(絞り面) 0.40 1.5163 64.1 6 ∞ 0.10 7 ∞ 0.40 1.8830 40.7 8 ∞ 0.05 9 ∞ 1.60 1.5140 75.0 10 ∞(基準面) 11 FFS 偏心(1) 1.4924 81.8 12 FFS(反射面) 偏心(2) 1.4924 81.8 13 FFS(反射面) 偏心(3) 1.4924 81.8 14 FFS 偏心(2) 15 ∞(基準面) 0.50 偏心(4) 1.4970 81.5 16 ∞ 0.06 像 面 ∞ FFS c 0.0000 C4 1.7441×10-16 1.6798×10-18 2.6185×10-310 -1.4123×10-2 FFS c 0.0000 C4 2.2668×10-26 5.7136×10-38 1.2883×10-310 -2.3777×10-313 5.2249×10-4 FFS c 0.0000 C4 3.4346×10-26 2.0657×10-28 4.9579×10-310 -1.3001×10-311 8.1601×10-413 2.6013×10-315 -1.0594×10-317 -1.1555×10-519 6.1568×10-421 1.8361×10-4 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.25 α 8.45 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.09 Z 2.07 α -50.98 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.61 Z 2.47 α -76.61 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.58 Z 3.41 α -47.68 β 0.00 γ 0.00 。
【0097】 実施例1(2W=120°) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 59.70 1 ∞ 0.40 1.8830 40.7 2 1.05 1.45 3 22.79 0.85 1.7725 49.6 4 -2.05 1.03 5 ∞(絞り面) 0.40 1.5163 64.1 6 ∞ 0.10 7 ∞ 0.40 1.8830 40.7 8 ∞ 0.05 9 ∞ 1.60 1.5140 75.0 10 ∞(基準面) 11 FFS 偏心(1) 1.4924 81.8 12 FFS(反射面) 偏心(2) 1.4924 81.8 13 FFS(反射面) 偏心(3) 1.4924 81.8 14 FFS 偏心(2) 15 ∞(基準面) 0.50 偏心(4) 1.4970 81.5 16 ∞ 0.06 像 面 ∞ FFS c 0.0000 C4 1.7441×10-16 1.6798×10-18 2.6185×10-310 -1.4123×10-2 FFS[1] FFS c 0.0000 C4 2.2668×10-26 5.7136×10-38 1.2883×10-310 -2.3777×10-313 5.2249×10-4 FFS c 0.0000 C4 3.4346×10-26 2.0657×10-28 4.9579×10-310 -1.3001×10-311 8.1601×10-413 2.6013×10-315 -1.0594×10-317 -1.1555×10-519 6.1568×10-421 1.8361×10-4 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.25 α 8.45 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.09 Z 2.07 α -50.98 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.61 Z 2.47 α -76.61 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.58 Z 3.41 α -47.68 β 0.00 γ 0.00 。
【0098】 実施例2(2W=45°) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 1 ∞ 0.40 1.8830 40.7 2 ∞(絞り面) 0.40 1.5163 64.1 3 ∞ 0.10 4 ∞ 0.40 1.8830 40.7 5 ∞ 0.05 6 ∞ 1.60 1.5140 75.0 7 ∞(基準面) 8 FFS 偏心(1) 1.4924 81.8 9 FFS(反射面) 偏心(2) 1.4924 81.8 10 FFS(反射面) 偏心(3) 1.4924 81.8 11 FFS 偏心(2) 12 ∞(基準面) 0.50 偏心(4) 1.4970 81.5 13 ∞ 0.06 像 面 ∞ FFS c 0.0000 C4 2.4345×10-16 1.8583×10-18 6.6834×10-310 1.5610×10-211 -1.6872×10-313 -2.1105×10-315 -3.3055×10-317 -7.6934×10-319 -6.2192×10-3 FFS c 0.0000 C4 9.0922×10-36 -1.2295×10-28 -1.8553×10-310 -5.5028×10-411 3.2214×10-313 -8.0577×10-415 -1.3669×10-5 FFS c 0.0000 C4 2.2383×10-26 -1.0530×10-38 -3.2965 ×10-310 -2.0575×10-311 8.0776×10-413 -7.4311 ×10-315 -4.4596×10-417 2.3488×10-319 5.7186 ×10-421 -7.3851×10-6 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.20 α 4.67 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.05 Z 2.13 α -50.29 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.72 Z 2.48 α -74.32 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.57 Z 3.58 α -45.34 β 0.00 γ 0.00 。
【0099】 実施例2(2W=80°) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 70.00 1 ∞ 0.40 1.8830 40.7 2 1.88 1.02 3 3.56 1.19 1.7725 49.6 4 -7.65 1.14 5 ∞(絞り面) 0.40 1.5163 64.1 6 ∞ 0.10 7 ∞ 0.40 1.8830 40.7 8 ∞ 0.05 9 ∞ 1.60 1.5140 75.0 10 ∞(基準面) 11 FFS 偏心(1) 1.4924 81.8 12 FFS(反射面) 偏心(2) 1.4924 81.8 13 FFS(反射面) 偏心(3) 1.4924 81.8 14 FFS 偏心(2) 15 ∞(基準面) 0.50 偏心(4) 1.4970 81.5 16 ∞ 0.06 像 面 ∞ FFS c 0.0000 C4 2.4345×10-16 1.8583×10-18 6.6834×10-310 1.5610×10-211 -1.6872×10-313 -2.1105×10-315 -3.3055×10-317 -7.6934×10-319 -6.2192×10-3 FFS c 0.0000 C4 9.0922×10-36 -1.2295×10-28 -1.8553×10-3 C10 -5.5028×10-411 3.2214×10-313 -8.0577×10-415 -1.3669×10-5 FFS c 0.0000 C4 2.2383×10-26 -1.0530×10-38 -3.2965 ×10-310 -2.0575×10-311 8.0776×10-413 -7.4311 ×10-315 -4.4596×10-417 2.3488×10-319 5.7186 ×10-421 -7.3851×10-6 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.20 α 4.67 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.05 Z 2.13 α -50.29 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.72 Z 2.48 α -74.32 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.57 Z 3.58 α -45.34 β 0.00 γ 0.00 。
【0100】 実施例2(2W=120°) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 59.70 1 ∞ 0.40 1.8830 40.7 2 1.19 1.30 3 -17.49 0.61 1.7725 49.6 4 -2.09 1.33 5 ∞(絞り面) 0.40 1.5163 64.1 6 ∞ 0.10 7 ∞ 0.40 1.8830 40.7 8 ∞ 0.05 9 ∞ 1.60 1.5140 75.0 10 ∞(基準面) 11 FFS 偏心(1) 1.4924 81.8 12 FFS(反射面) 偏心(2) 1.4924 81.8 13 FFS(反射面) 偏心(3) 1.4924 81.8 14 FFS 偏心(2) 15 ∞(基準面) 0.50 偏心(4) 1.4970 81.5 16 ∞ 0.06 像 面 ∞ FFS c 0.0000 C4 2.4345×10-16 1.8583×10-18 6.6834×10-310 1.5610×10-211 -1.6872×10-313 -2.1105×10-315 -3.3055×10-317 -7.6934×10-319 -6.2192×10-3 FFS c 0.0000 C4 9.0922×10-36 -1.2295×10-28 -1.8553×10-310 -5.5028×10-411 3.2214×10-313 -8.0577×10-415 -1.3669×10-5 FFS c 0.0000 C4 2.2383×10-26 -1.0530×10-38 -3.2965 ×10-310 -2.0575×10-311 8.0776×10-413 -7.4311 ×10-315 -4.4596×10-417 2.3488×10-319 5.7186 ×10-421 -7.3851×10-6 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.20 α 4.67 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.05 Z 2.13 α -50.29 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.72 Z 2.48 α -74.32 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.57 Z 3.58 α -45.34 β 0.00 γ 0.00 。
【0101】 実施例3(2W=45°) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 1 ∞ 0.40 1.5163 64.1 2 -6.81 0.15 3 ∞(絞り面) 0.40 1.5163 64.1 4 ∞ 0.10 5 ∞ 0.40 1.5163 64.1 6 ∞ 0.05 7 ∞ 1.60 1.5140 75.0 8 ∞(基準面) 9 FFS 偏心(1) 1.6968 55.5 10 FFS(反射面) 偏心(2) 1.6968 55.5 11 FFS(反射面) 偏心(3) 1.6968 55.5 12 FFS 偏心(2) 13 ∞(基準面) 0.50 偏心(4) 1.5163 64.1 14 ∞ 0.06 像 面 ∞ FFS c 0.0000 C4 1.1513×10-16 1.2696×10-18 1.7797×10-310 3.9262×10-311 -2.5947×10-313 -4.0360×10-315 -4.4876×10-317 -5.8854×10-419 3.5509×10-4 FFS c 0.0000 C4 1.3315×10-26 1.0216×10-28 3.6796×10-310 3.1922×10-313 -9.0389×10-4 FFS c 0.0000 C4 3.1174×10-26 2.8830×10-28 5.7319×10-310 7.0644×10-311 6.0752×10-413 -6.0912×10-415 1.0631×10-317 1.1705×10-419 8.6369×10-521 1.0862×10-5 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.39 α 9.81 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.11 Z 1.97 α -41.27 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.80 Z 1.87 α -66.61 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.48 Z 3.08 α -48.18 β 0.00 γ 0.00 。
【0102】 実施例3(2W=80°) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 物体面 ∞ 70.00 1 ∞ 0.40 1.7725 49.6 2 1.85 1.15 3 4.22 2.87 1.6889 31.1 4 -3.87 0.39 5 ∞(絞り面) 0.40 1.5163 64.1 6 ∞ 0.10 7 ∞ 0.40 1.5163 64.1 8 ∞ 0.05 9 ∞ 1.60 1.5140 75.0 10 ∞(基準面) 11 FFS 偏心(1) 1.6968 55.5 12 FFS(反射面) 偏心(2) 1.6968 55.5 13 FFS(反射面) 偏心(3) 1.6968 55.5 14 FFS 偏心(2) 15 ∞(基準面) 0.50 偏心(4) 1.5163 64.1 16 ∞ 0.06 像 面 ∞ FFS c 0.0000 C4 1.1513×10-16 1.2696×10-18 1.7797×10-310 3.9262×10-311 -2.5947×10-313 -4.0360×10-315 -4.4876×10-317 -5.8854×10-419 3.5509×10-4 FFS c 0.0000 C4 1.3315×10-26 1.0216×10-28 3.6796×10-310 3.1922×10-313 -9.0389×10-4 FFS c 0.0000 C4 3.1174×10-26 2.8830×10-28 5.7319×10-310 7.0644×10-311 6.0752×10-413 -6.0912×10-415 1.0631×10-317 1.1705×10-419 8.6369×10-521 1.0862×10-5 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.39 α 9.81 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.11 Z 1.97 α -41.27 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.80 Z 1.87 α -66.61 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.48 Z 3.08 α -48.18 β 0.00 γ 0.00 。
【0103】 実施例3(2W=120°) 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ 59.70 1 ∞ 0.40 1.7725 49.6 2 1.29 1.04 3 7.32 2.52 1.6889 31.1 4 -2.51 0.34 5 ∞(絞り面) 0.40 1.5163 64.1 6 ∞ 0.10 7 ∞ 0.40 1.5163 64.1 8 ∞ 0.05 9 ∞ 1.60 1.5140 75.0 10 ∞(基準面) 11 FFS 偏心(1) 1.6968 55.5 12 FFS(反射面) 偏心(2) 1.6968 55.5 13 FFS(反射面) 偏心(3) 1.6968 55.5 14 FFS 偏心(2) 15 ∞(基準面) 0.50 偏心(4) 1.5163 64.1 16 ∞ 0.06 像 面 ∞ FFS c 0.0000 C4 1.1513×10-16 1.2696×10-18 1.7797×10-310 3.9262×10-311 -2.5947×10-313 -4.0360×10-315 -4.4876×10-317 -5.8854×10-419 3.5509×10-4 FFS c 0.0000 C4 1.3315×10-26 1.0216×10-28 3.6796×10-310 3.1922×10-313 -9.0389×10-4 FFS c 0.0000 C4 3.1174×10-26 2.8830×10-28 5.7319×10-310 7.0644×10-311 6.0752×10-413 -6.0912×10-415 1.0631×10-317 1.1705×10-419 8.6369×10-521 1.0862×10-5 偏心(1) X 0.00 Y 0.00 Z 0.39 α 9.81 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.11 Z 1.97 α -41.27 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 1.80 Z 1.87 α -66.61 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 0.48 Z 3.08 α -48.18 β 0.00 γ 0.00 。
【0104】次に、上記実施例1の図1(a)、
(b)、(c)の状態での横収差図をそれぞれ図4、図
5、図6に示す。これらの横収差図において、括弧内に
示された数字は(水平(X方向)画角、垂直(Y方向)
画角)を表し、その画角における横収差を示す。
【0105】なお、各実施例の各条件式(1)、(6)
〜(12)に対する値は以下の表の通りである。ただ
し、DY1、DY2は偏心プリズム部材10の第1反射
面13、第2反射面12のDY、Px1、Px2は第1
反射面13、第2反射面12のPxn、Py1、Py2
は第1反射面13、第2反射面12のPyn、Cx1、
Cx2は第1反射面13、第2反射面12ののCxnで
ある。また、DTx、DTyはそれぞれX方向、Y方向
の歪曲収差の最大値(%)である。
【0106】
【0107】さて、以上のような本発明のアタッチメン
ト光学系を用いる撮像光学系は、内視鏡の撮影光学系、
電子カメラ等の撮像装置に適用することができる。本発
明の撮像光学系を内視鏡に適用した場合の構成例を図7
の内視鏡先端部の断面図を参照にして説明する。
【0108】図7をおいて、マスターユニットMUは、
マスターユニット枠20内に、前述の偏心プリズム部材
10と各種フィルター21と撮像素子(例えば、CC
D)22とを配置したマスター用撮影用光路と、内視鏡
の長軸方向に沿って挿通されたライトガイド23とその
端面に配置されたカバー部材(例えば、平板ガラス)2
4とを有したマスター用照明用光路とを備えている。
【0109】また、このマスターユニットMUの前側に
一体に装着することにより所望の視野方向、観察画角、
観察距離を得ることができるアダプターユニットAU
は、アダプター光学系25とカバー部材26を配置した
アダプター用撮影光路と、照明光学系27を配置したア
ダプター用照明光路とを備えている。
【0110】そして、このような構成のアダプターユニ
ットAUは、アダプター嵌合枠28により、マスターユ
ニットMUに対して着脱自在になっている。また、この
アダプター嵌合枠28とマスターユニットAUがマスタ
ーユニットMUから脱落するのを防止するための嵌合溝
29と嵌合縁30とがそれぞれアダプターユニットA
U、マスターユニットMUに設けられている。
【0111】また、この装着手段の別の形態としては、
図8に示すように、マスターユニットMU、アダプター
ユニットAUの一方に雄ねじ31を他方に雌ねじリング
32を設けてねじ止め作用のローレット方式としてもよ
い。
【0112】さらに、このような撮像光学系を用いる内
視鏡の全体のシステム構成を図9を用いて説明すると、
観察しようとする被写体に最適なアダプターを内視鏡本
体33の先端に着脱自在のアダプターユニット群34の
中から選択して装着する。これにより装着したアダプタ
ーレンズ及び内視鏡対物光学系(マスター光学系ML)
を通して内視鏡内の撮像素子22受光面上に結像され、
画像情報としてユニバーサルコード35を介してカメラ
コントロールユニット36にて適当な画像情報の変換が
なされ、モニター37に出力される。また、光源からの
照明光は、図示しないライトガイドにより伝送されて内
視鏡照明光学系により、被写体に適当な光量と配光をも
って照射される。
【0113】図10に、本発明の撮像光学系を電子カメ
ラ(CCDカメラ)に適用した場合の1例の正面図
(a)、光路図(b)、斜視図(c)を示す。図10を
おいて、カメラ本体40には、マスター光学系として前
述の偏心プリズム部材10と各種フィルター21と撮像
素子であるCCD22が配置されており、フィルター2
1の入射側にカバーガラス41が配置されており、その
前にいくつかのアダプターユニット群から選択された所
定の画角変換を行うアダプター光学系25を備えたアダ
プターユニットAUが取り付けられる。カメラ本体40
には、上記のようマスター光学系以外に、液晶モニター
42に表示された電子映像を拡大して観察可能に表示す
るファインダー43が設けられ、また、適当な位置に照
明光源44、シャッター45等が設けられている。
【0114】以上の本発明の撮像光学系及びそれを用い
た撮像装置は例えば次のように構成することができる。 〔1〕 物体側にアタッチメント光学系を挿脱可能ある
いは交換可能に備えたマスター光学系と、像面に配置さ
れた撮像素子とを有する撮像光学系において、前記マス
ター光学系が、少なくとも3面の光学面を備えその間が
屈折率が1より大きい透明媒質で満たさてなるプリズム
部材を含み、そのプリズム部材は少なくとも1面の反射
面を有し、少なくともその反射面が、偏心収差を補正す
る回転非対称な曲面形状に形成されていることを特徴と
する撮像光学系。
【0115】〔2〕 物体側から順に、挿脱可能あるい
は交換可能なアタッチメント光学系と、マスター光学系
と、像面に配置された撮像素子とを有する撮像光学系に
おいて、前記マスター光学系が、少なくとも3面の光学
面を備えその間が屈折率が1より大きい透明媒質で満た
さてなるプリズム部材を含み、そのプリズム部材は少な
くとも1面の反射面を有し、少なくともその反射面が、
偏心収差を補正する回転非対称な曲面形状に形成されて
いることを特徴とする撮像光学系。
【0116】〔3〕 前記アタッチメント光学系が画角
変換用の光学系であることを特徴とする上記1又は2記
載の撮像光学系。
【0117】〔4〕 複数の角倍率の異なるアタッチメ
ント光学系を有することを特徴とする上記3記載の撮像
光学系。
【0118】〔5〕 前記アタッチメント光学系が複数
のレンズからなることを特徴とする上記3又は4記載の
撮像光学系。
【0119】〔6〕 前記アタッチメント光学系が少な
くとも正レンズを有することを特徴とする上記3から5
の何れか1項記載の撮像光学系。
【0120】〔7〕 前記アタッチメント光学系が少な
くと1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを含
むことを特徴とする上記3から5の何れか1項記載の撮
像光学系。
【0121】〔8〕 前記アタッチメント光学系が、物
体側に負レンズ、像側に正レンズを備えていることを特
徴とする上記7記載の撮像光学系。
【0122】
〔9〕 前記アタッチメント光学系が視野
方向変換用の光学系であることを特徴とする上記1又は
2記載の撮像光学系。
【0123】〔10〕 前記アタッチメント光学系が平
行平面板を有することを特徴とする上記1又は2記載の
撮像光学系。
【0124】〔11〕 異なる複数種のアタッチメント
光学系を備えていることを特徴とする上記1又は2記載
の撮像光学系。
【0125】〔12〕 前記プリズム部材が、物体から
の光が通過する順に、第1透過面、第1反射面、第2反
射面、第2透過面を備えていることを特徴とする上記1
から11の何れか1項記載の撮像光学系。
【0126】〔13〕 前記プリズム部材が第1面、第
2面、第3面の3つの光学面を備え、第1面が前記第1
透過面、第2面が前記第2反射面、第3面が前記第1反
射面と前記第2透過面の兼用面であることを特徴とする
上記12記載の撮像光学系。
【0127】〔14〕 前記第1反射面の反射作用が全
反射によることを特徴とする上記13記載の撮像光学
系。
【0128】〔15〕 前記第3面が偏心収差を補正す
る回転非対称な曲面形状に形成されていることを特徴と
する上記14記載の撮像光学系。
【0129】〔16〕 前記第2面が偏心収差を補正す
る回転非対称な曲面形状に形成されていることを特徴と
する上記13又は14記載の撮像光学系。
【0130】〔17〕 前記第1面が偏心収差を補正す
る回転非対称な曲面形状に形成されていることを特徴と
する上記13から16の何れか1項記載の撮像光学系。
【0131】〔18〕 前記第1面の大きさが、前記第
2面及び前記第3面の大きさよりも小さく形成されてい
ることを特徴とする上記13から17の何れか1項記載
の撮像光学系。
【0132】〔19〕 前記第1面が正のパワーを有す
ることを特徴とする13から18の何れか1項記載の撮
像光学系。
【0133】〔20〕 前記撮像素子の撮像面が入射光
軸に対して傾いて配置されていることを特徴とする上記
1から19の何れか1項記載の撮像光学系。
【0134】〔21〕 入射光軸の延長線上に前記撮像
素子が配置されていることを特徴とする上記1から20
の何れか1項記載の光学系。
【0135】〔22〕 前記回転非対称な曲面形状が、
対称面を1面のみ有する面対称自由曲面からなることを
特徴とする上記1から21の何れか1項記載の撮像光学
系。
【0136】〔23〕 前記回転非対称な曲面形状が、
対称面を2面のみ有するアナモルフィック面からなるこ
とを特徴とする上記1から21の何れか1項記載の撮像
光学系。
【0137】〔24〕 上記1から23の何れか1項に
おいて、前記プリズム部材が少なくとも前記反射面と対
向配置された第2の反射面を有し、物体中心を射出して
瞳中心を通り像中心に到達する光線を軸上主光線とする
とき、前記軸上主光線が前記プリズム部材の第1面に到
るまでの方向をZ軸方向、面の偏心面内をY軸方向、Y
軸、Z軸と直交座標系を構成する軸をX軸とするとき、
前記プリズム部材の入射面側から前記軸上主光線とY方
向に微少量d離れた平行光束を入射させ、前記プリズム
部材から射出する側でその2つの光線のY−Z面内でな
す角のsinをNA’yi、前記NA’yiを前記平行
光束の幅dで割った値NA’yi/dを前記プリズム部
材のY方向のパワーPyとし、前記軸上主光線が、前記
プリズム部材の最も物体側に配置された面から入射し、
前記プリズム部材の最も像側に配置された面を射出する
までの光路長をpとするとき、 0.1<p×Py<8 ・・・(1) を満たすことを特徴とする撮像光学系。
【0138】〔25〕 上記24において、前記回転非
対称曲面の唯一の対称面をY−Z面とし、その面に直交
する方向をX軸とし、前記軸上主光線の前記第1の反射
面、前記第2の反射面との交点近傍のX方向のパワーを
それぞれPx1、Px2とするとき、 |Px1|<|Px2| ・・・(5) であることを特徴とする撮像光学系。
【0139】〔26〕 上記25において、 1<|Px2/Px1|<20 ・・・(6) であることを特徴とする撮像光学系。
【0140】〔27〕 上記24において、前記回転非
対称曲面の唯一の対称面をY−Z面とし、その面に直交
する方向をX軸とし、前記軸上主光線の前記第2の反射
面との交点近傍のX方向のパワーをPx2とし、第2の
透過面が少なくとも対称面を1つ有する面対称曲面から
なり、その対称面をY−Z面とし、その面に直交する方
向をX軸とし、前記軸上主光線の前記第2の透過面との
交点近傍のX方向のパワーをPx3とするとき、 |Px3/Px2|<0.5 ・・・(7) であることを特徴とする撮像光学系。ただし、前記第2
の透過面の対称面が複数若しくは無数にある場合は、前
記第2の反射面の唯一の対称面とのなす角が最も小さく
なる面を前記第2の透過面の対称面とする。
【0141】〔28〕 上記24において、前記回転非
対称曲面の唯一の対称面をY−Z面とし、その面に直交
する方向をX軸とし、前記面のX方向の最大画角主光線
が当たる位置での面の法線のY−Z面内でのtanの値
と、前記軸上主光線が前記面に当たる位置での前記面の
法線のY−Z面内でのtanの値との差をDYとすると
き、 0≦|DY|<0.1 ・・・(8) を満たすことを特徴とする撮像光学系。
【0142】〔29〕 上記24において、前記軸上主
光線が前記プリズム部材の第1面に到るまでの方向をZ
軸方向、前記回転非対称曲面の唯一の対称面をY−Z面
とし、その面に直交する方向をX軸とし、Y正方向の最
大画角の主光線とY負方向の最大画角の主光線とが前記
面と当たる部分のX方向の曲率の差をCxn、軸上主光
線が前記面と当たる部分のX方向のパワーをPxnとす
るとき、 0≦|Cxn/Pxn|<10 ・・・(9) を満たすことを特徴とする撮像光学系。
【0143】〔30〕 上記24から29の何れか1項
において、前記プリズム部材の有する偏心面の少なくと
も1面は、その偏心方向を含む面が前記対称面と略一致
するように偏心配置されていることを特徴とする撮像光
学系。
【0144】〔31〕 上記30において、前記プリズ
ム部材の有する全ての偏心面の偏心方向が全て同一面上
にあり、かつ、その偏心方向を含む面が前記対称面と略
一致するように形成されていることを特徴とする撮像光
学系。
【0145】〔32〕 上記30又は31において、前
記軸上主光線が前記プリズム部材の第1面に到るまでの
方向をZ軸方向、面の偏心面内をY軸方向、Y軸、Z軸
と直交座標系を構成する軸をX軸とするとき、前記プリ
ズム部材の入射面側から前記軸上主光線とX方向に微少
量d離れた平行光束を入射させ、前記プリズム部材から
射出する側でその2つの光線のY−Z面に直交し射出し
た軸上主光線を含む面内でなす角のsinをNA’x
i、前記NA’xiを前記平行光束の幅dで割った値N
A’xi/dを前記プリズム部材のX方向のパワーPx
とし、前記回転非対称曲面の前記軸上主光線が当たる部
分のX方向のパワーをPxnとするとき、 0<|Pxn/Px|<100 ・・・(10) を満たすことを特徴とする撮像光学系。
【0146】〔33〕 上記30又は31において、前
記軸上主光線が前記プリズム部材の第1面に到るまでの
方向をZ軸方向、面の偏心面内をY軸方向、Y軸、Z軸
と直交座標系を構成する軸をX軸とするとき、前記プリ
ズム部材の入射面側から前記軸上主光線とY方向に微少
量d離れた平行光束を入射させ、前記プリズム部材から
射出する側でその2つの光線のY−Z面内でなす角のs
inをNA’yi、前記NA’yiを前記平行光束の幅
dで割った値NA’yi/dを前記プリズム部材のY方
向のパワーPyとし、前記回転非対称曲面の前記軸上主
光線が当たる部分のY方向のパワーをPynとすると
き、 0<|Pyn/Py|<100 ・・・(11) を満たすことを特徴とする撮像光学系。
【0147】〔34〕 上記30又は31において、前
記軸上主光線が前記プリズム部材の第1面に到るまでの
方向をZ軸方向、面の偏心面内をY軸方向、Y軸、Z軸
と直交座標系を構成する軸をX軸とするとき、前記プリ
ズム部材の入射面側から前記軸上主光線とY方向に微少
量d離れた平行光束を入射させ、前記プリズム部材から
射出する側でその2つの光線のY−Z面内でなす角のs
inをNA’yi、前記NA’yiを前記平行光束の幅
dで割った値NA’yi/dを前記プリズム部材のY方
向のパワーPyとし、前記プリズム部材の入射面側から
前記軸上主光線とX方向に微少量d離れた平行光束を入
射させ、前記プリズム部材から射出する側でその2つの
光線のY−Z面に直交し射出した軸上主光線を含む面内
でなす角のsinをNA’xi、前記NA’xiを前記
平行光束の幅dで割った値NA’xi/dを前記プリズ
ム部材のX方向のパワーPxとするとき、 0.5<|Px/Py|<2 ・・・(12) を満たすことを特徴とする撮像光学系。
【0148】〔35〕 画角変換用光学系、視野方向変
換用光学系、フィルター等の光学部材を備えアタッチメ
ント部を装着するためのジョイント部と、マスターレン
ズ部と、物体像を受光する撮像素子とを含んだ撮像装置
において、前記マスターレンズ部がプリズム部材を有
し、前記プリズム部材が少なくとも入射面と反射面と射
出面とを有し、少なくともその反射面が、偏心収差を補
正する回転非対称な曲面形状に形成されていることを特
徴とする撮像装置。
【0149】〔36〕 画角変換用光学系、視野方向変
換用光学系、フィルター等の光学部材を備えアタッチメ
ント部と、前記アタッチメント部より像側に配置された
マスターレンズ部と、前記マスターレンズ部に前記アタ
ッチメント部を装着するためのジョイント部と、物体像
を受光する撮像素子とを含んだ撮像装置において、前記
マスターレンズ部がプリズム部材を有し、前記プリズム
部材が少なくとも入射面と反射面と射出面とを有し、少
なくともその反射面が、偏心収差を補正する回転非対称
な曲面形状に形成されていることを特徴とする撮像装
置。
【0150】〔37〕 前記光学部材は、前記アタッチ
メント部の前記マスターレンズ部への挿脱又は交換によ
って撮影画角が変化するように構成されたアタッチメン
トレンズを有することを特徴とする上記35又は36記
載の撮像装置。
【0151】〔38〕 複数のアタッチメント部を有
し、各アタッチメント部毎に異なる角倍率のアタッチメ
ントレンズを有することを特徴とする上記37記載の撮
像装置。
【0152】〔39〕 前記アタッチメントレンズが複
数のレンズからなることを特徴とする上記38記載の撮
像装置。
【0153】〔40〕 前記アタッチメントレンズは少
なくとも正レンズを有することを特徴とする上記35か
ら39の何れか1項記載の撮像装置。
【0154】〔41〕 前記アタッチメントレンズが少
なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズと
を含むことを特徴とする上記37から40の何れか1項
記載の撮像装置。
【0155】〔42〕 前記アタッチメントレンズが、
物体側に負レンズ、像側に正レンズを備えていることを
特徴とする上記41記載の撮像装置。
【0156】〔43〕 前記光学部材が平行平面板を有
することを特徴とする上記35又は36記載の撮像装
置。
【0157】〔44〕 前記光学部材は明るさ絞りを有
することを特徴とする上記35から43の何れか1項記
載の撮像装置。
【0158】〔45〕 複数のアタッチメント部を有
し、各アタッチメント部毎に異なった明かすさ絞りを有
することを特徴とする上記44記載の撮像装置。
【0159】〔46〕 前記プリズム部材が、物体から
の光が通過する順に、第1透過面、第1反射面、第2反
射面、第2透過面を備えていることを特徴とする上記3
5から45の何れか1項記載の撮像装置。
【0160】〔47〕 前記プリズム部材が第1面、第
2面、第3面の3つの光学面を備え、第1面が前記第1
透過面、第2面が前記第2反射面、第3面が前記第1反
射面と前記第2透過面の兼用面であることを特徴とする
上記46記載の撮像装置。
【0161】〔48〕 前記第1面の大きさが、前記第
2面及び前記第3面の大きさよりも小さく形成されてい
ることを特徴とする上記47記載の撮像装置。
【0162】〔49〕 前記第1面が正のパワーを有す
ることを特徴とする上記47又は48記載の撮像装置。
【0163】〔50〕 前記撮像素子の撮像面が入射光
軸に対して傾いて配置されていることを特徴とする上記
35から49の何れか1項記載の撮像装置。
【0164】〔51〕 入射光軸の延長線上に前記撮像
素子が配置されていることを特徴とする上記35から5
0の何れか1項記載の撮像装置。
【0165】〔52〕 内視鏡用の撮像装置として用い
られることを特徴とする上記35から51の何れか1項
記載の撮像装置。
【0166】〔53〕 前記撮像素子がライトイメージ
ガイドの入射端面であることを特徴とする上記52記載
の撮像装置。
【0167】〔54〕 前記撮像素子が電子内視鏡の撮
像素子であることを特徴とする上記52記載の撮像装
置。
【0168】〔55〕 電子カメラの撮像装置として用
いられることを特徴とする上記35から51の何れか1
項記載の撮像装置。
【0169】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、画角変換用光学系、視野方向変換用光学系、
フィルター等を備えアタッチメントを有する撮像光学系
において、小型で部品点数が少なくとも、明瞭で歪みの
少ない像を与える撮像光学系及びそれを用いた撮像装置
が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の撮像光学系の光軸を含むY
−Z断面図である。
【図2】本発明の実施例2の撮像光学系の光軸を含むY
−Z断面図である。
【図3】本発明の実施例3の撮像光学系の光軸を含むY
−Z断面図である。
【図4】本発明の実施例1の図1(a)の状態での横収
差図である。
【図5】本発明の実施例1の図1(b)の状態での横収
差図である。
【図6】本発明の実施例1の図1(c)の状態での横収
差図である。
【図7】本発明の撮像光学系を内視鏡に適用した場合の
構成例を示す内視鏡先端部の断面図である。
【図8】装着手段の別の形態を示すための図である。
【図9】本発明の撮像光学系を用いる内視鏡の全体のシ
ステム構成を示す図である。
【図10】本発明の撮像光学系を電子カメラに適用した
場合の1例を示すための図である。
【図11】本発明における軸上主光線と座標系を説明す
るための図である。
【図12】偏心した反射面により発生する像面湾曲を説
明するための概念図である。
【図13】偏心した反射面により発生する非点収差を説
明するための概念図である。
【図14】偏心した反射面により発生するコマ収差を説
明するための概念図である。
【図15】本発明における偏心プリズム部材のパワーを
説明するための図である。
【図16】本発明において用いるパラメータDYを説明
するための図である。
【図17】公知の電子内視鏡の先端の断面図である。
【符号の説明】
M…凹面鏡 ML…マスター光学系 AL1、AL2、AL3…アタッチメントレンズ F1、F2、F3…フィルター類、カバーガラス MU…マスターユニット AU…アダプターユニット 1…絞り 2…像面 3…軸上主光線 10…偏心光学系(偏心プリズム部材) 11…第1面 12…第2面 13…第3面 20…マスターユニット枠 21…各種フィルター 22…撮像素子(CCD) 23…ライトガイド 24…カバー部材 25…アダプター光学系 26…カバー部材 27…照明光学系 28…アダプター嵌合枠 29…嵌合溝 30…嵌合縁 31…雄ねじ 32…雌ねじリング 33…を内視鏡本体 34…アダプターユニット群 35…ユニバーサルコード 36…カメラコントロールユニット 37…モニター 40…カメラ本体 41…カバーガラス 42…液晶モニター 43…ファインダー 44…照明光源 45…シャッター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側にアタッチメント光学系を挿脱可
    能あるいは交換可能に備えたマスター光学系と、像面に
    配置された撮像素子とを有する撮像光学系において、 前記マスター光学系が、少なくとも3面の光学面を備え
    その間が屈折率が1より大きい透明媒質で満たさてなる
    プリズム部材を含み、そのプリズム部材は少なくとも1
    面の反射面を有し、少なくともその反射面が、偏心収差
    を補正する回転非対称な曲面形状に形成されていること
    を特徴とする撮像光学系。
  2. 【請求項2】 物体側から順に、挿脱可能あるいは交換
    可能なアタッチメント光学系と、マスター光学系と、像
    面に配置された撮像素子とを有する撮像光学系におい
    て、 前記マスター光学系が、少なくとも3面の光学面を備え
    その間が屈折率が1より大きい透明媒質で満たさてなる
    プリズム部材を含み、そのプリズム部材は少なくとも1
    面の反射面を有し、少なくともその反射面が、偏心収差
    を補正する回転非対称な曲面形状に形成されていること
    を特徴とする撮像光学系。
  3. 【請求項3】 画角変換用光学系、視野方向変換用光学
    系、フィルター等の光学部材を備えアタッチメント部を
    装着するためのジョイント部と、マスターレンズ部と、
    物体像を受光する撮像素子とを含んだ撮像装置におい
    て、 前記マスターレンズ部がプリズム部材を有し、前記プリ
    ズム部材が少なくとも入射面と反射面と射出面とを有
    し、少なくともその反射面が、偏心収差を補正する回転
    非対称な曲面形状に形成されていることを特徴とする撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 画角変換用光学系、視野方向変換用光学
    系、フィルター等の光学部材を備えアタッチメント部
    と、前記アタッチメント部より像側に配置されたマスタ
    ーレンズ部と、前記マスターレンズ部に前記アタッチメ
    ント部を装着するためのジョイント部と、物体像を受光
    する撮像素子とを含んだ撮像装置において、 前記マスターレンズ部がプリズム部材を有し、前記プリ
    ズム部材が少なくとも入射面と反射面と射出面とを有
    し、少なくともその反射面が、偏心収差を補正する回転
    非対称な曲面形状に形成されていることを特徴とする撮
    像装置。
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