JPH11248578A - 静電容量型圧力センサ及びそのパッケージ構造 - Google Patents

静電容量型圧力センサ及びそのパッケージ構造

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JPH11248578A
JPH11248578A JP6922398A JP6922398A JPH11248578A JP H11248578 A JPH11248578 A JP H11248578A JP 6922398 A JP6922398 A JP 6922398A JP 6922398 A JP6922398 A JP 6922398A JP H11248578 A JPH11248578 A JP H11248578A
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JP
Japan
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pressure sensor
pressure
groove
substrate
insulating substrate
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Withdrawn
Application number
JP6922398A
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English (en)
Inventor
Masao Jojima
正男 城島
Tomonori Seki
知範 積
Koji Sakai
浩司 境
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみの侵入を防止する静電容量型圧力センサ
を提供すること 【解決手段】 ダイアフラム3付きの半導体基板1と、
絶縁基板2を陽極接合により一体化し、ダイアフラムと
絶縁基板の間で圧力室6が形成される。絶縁基板には、
圧力室に連通する圧力導入孔7を形成している。その絶
縁基板の下面には、接合面に溝22を有する支持基板2
0を接合する。この溝は、一端が基板側縁にまで達して
開口部22aとなり、溝の他端は圧力導入孔に対向して
いる。これにより、溝の上部開放部分は、絶縁基板が位
置して閉塞されるので、管状の通路となり、溝の開口部
から、その溝による通路,圧力導入口を介して圧力室に
至る途中で進路が90度曲がる圧力導入経路が構成され
る。90度曲がることからごみの侵入を阻止し、また、
支持基板の表面に溝を形成するのは簡単に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型圧力セ
ンサ及びそのパッケージ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に示すように従来の静電容量型圧
力センサは、半導体基板1のほぼ中央を両面からエッチ
ングを行い所定量だけ除去することにより肉薄のダイア
フラム3を一体に形成する。この時、ダイアフラム3の
接合側には底浅の凹部を形成している。そして、この半
導体基板1と絶縁基板2が陽極接合によって一体化され
ている。これにより、ダイアフラム3と固定基板2との
間には、上記凹部が絶縁基板2により閉塞されて圧力室
6が形成される。そして、このダイアフラム3の圧力室
6に面する部分が可動電極4となり、その可動電極4に
対向する絶縁基板の表面に固定電極5が形成される。
【0003】これにより、可動電極4と固定電極5の間
には、距離に応じた静電容量が発生する。さらに絶縁基
板2には、固定電極5の中央に開口する圧力導入孔7が
形成されている。そしてこの圧力導入孔7を介して圧力
測定媒体を圧力室6内に供給するようにしている。これ
により、ダイアフラム3が膨らんで、電極間距離が変位
し、電極間の静電容量も変化する。この静電容量の変化
量は、可動電極4側は、シリコン基板1の表面から取り
出すことができ、また、固定電極5は、その固定電極5
と同時に形成した引出線8を介して取り出すようになっ
ている。そしてこの引出線8は、絶縁基板2の接合側表
面に形成され、その先端は、半導体基板1の外部まで延
長形成されている。
【0004】一方、上記構成のセンサチップは、それ単
体で取り扱うことも可能であるが、通常は各種回路基板
上に実装することを考慮し、パッケージ化されている。
一例を示すと、図13のようなものがある。同図に示す
ように、上部開放した箱状のパッケージ12を用意し、
そのパッケージ12内に圧力センサ10を装着して一体
化することによりパッケージングを行う。ここでパッケ
ージ12は、その底面中央に貫通孔12aが形成されて
おり、パッケージ12の底面外側には、上記貫通孔12
aにつながるようにして圧力導入管13が下方突出状態
で一体に形成されている。そして、圧力センサ10を実
装する場合には、その圧力センサ10の圧力導入孔7
と、パッケージ12の貫通孔12aが対向するように位
置合わせを行う。そして、係る状態でダイボンディング
樹脂14を介して、圧力センサ10とパッケージ12と
が接着一体化されている。
【0005】この時、ダイボンディング樹脂14は、貫
通孔12a(圧力センサ10の圧力導入孔7)の周囲を
囲むようにして塗布されており、気密性が確保される。
つまり、圧力導入管13を介して供給される圧力は、圧
力センサ10とパッケージ12の底面との間でもれるこ
となくそのまますべて圧力導入孔7を介して圧力室6に
供給され、精度のよい測定が行われる。
【0006】さらに、各電極の取り出しは、パッケージ
12の上方所定位置に配置したリード端子16aと、圧
力センサ10に設けた引出線8に連続するパッド15a
をボンディングワイヤ17で接続し、また、可動電極4
と導通するパッド15bとリード端子16aとをボンデ
ィングワイヤ17を用いて接続することにより行ってい
る。
【0007】上記の構成をとると、圧力導入管13にチ
ューブなどを装着することになるので、さらに圧力導入
管13の下方にチューブを引き回すための空間が必要と
なり、高さ方向に非常に大きな空間が必要となる。さら
には、圧力導入孔7は直線状でしかも圧力室6に直接開
口する構造となっているので、その圧力導入孔7を介し
て圧力室6内に外部のごみ等が侵入するおそれが高くな
る。
【0008】そこで、圧力導入経路を実装基板と平行な
方向にしたいという要求がある。ただし、絶縁基板2は
ガラス等の硬い材料が使用されているので、圧力導入孔
7の形状を水平方向に延びるように加工するのは困難で
ある。したがって、図14に示すように、パッケージ1
2の形状を工夫することにより、上記の要求を満たすこ
とが考えられる。
【0009】つまり、パッケージ12の底部内に縦断面
が略L字状にした圧力導入経路18を設け、その圧力導
入経路18を介してパッケージ12の底部に形成した開
口12aと圧力導入管16とを連結するようにしてい
る。この様に、縦断面形状を略L字型とすることで、圧
力導入管13′をパッケージ12の側面に突出するよう
に形成することができる。これにより、その圧力導入管
13′に装着するチューブは実装基板の表面に沿うよう
に引き回すことができるので、高さ方向を低く抑える
(薄くする)ことができる。さらに、この様に圧力導入
経路の全長を長くするとともに、その途中で経路を曲げ
ているので、圧力室6内へごみ等が侵入する可能性が低
減される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図14に示す構造のも
のでは、ごみ等が圧力室6内に侵入することを防げるも
のの、パッケージ12の底部に形成する圧力導入経路1
8を縦断面形状が略L字型のように途中で曲げた形状と
するのは煩雑である。
【0011】また、図13,図14に示すいずれのパッ
ケージング構造のものでも、固定電極5の電気信号及び
可動電極4の電気信号を外部に取り出すために、ボンデ
ィングワイヤ17を用いていたため、係る作業が煩雑で
ある。
【0012】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題点を解
決し、センサ内部へのごみの侵入を防止しつつ、パッケ
ージングを容易に行うことのできる静電容量型圧力セン
サ及びそのパッケージ構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る静電容量型圧力センサでは、片面に
固定電極が形成された絶縁基板と、ダイアフラムが設け
られた半導体基板と、支持基板とを順次接合して一体化
され、前記絶縁基板に厚さ方向を貫通して圧力導入孔が
形成され、前記支持基板の前記絶縁基板との接合面に溝
が設けられ、前記溝は前記圧力導入孔の形成位置を含む
ように形成されるようにした(請求項1)。
【0014】請求項1に記載するように、支持基板の絶
縁基板との接合面に凹部が設けられることにより、絶縁
基板と支持基板とが接合した状態で、両基板の間に圧力
測定対象媒体を圧力導入孔にまで導くための通路が形成
される。係る通路は圧力導入孔に対して異なる方向に形
成されるので、圧力導入孔と通路によって構成される圧
力導入経路は、その途中で折れ曲がるため、ごみなどの
侵入を阻止しやすい形状となる。また、支持基板には、
接合面に溝を形成するだけでよいので、製造は容易に行
える。そして、支持基板と絶縁基板を接続するのも簡単
に行える。よって、ごみの侵入を阻止しやすい形状の圧
力導入経路を簡単に構成できる。
【0015】そして好ましくは、前記溝は、その中間部
分に異物の侵入を阻止するトラップ部を設けることであ
る(請求項2)。このトラップ部としては、例えば、中
間部分の溝の幅を狭くしたり、蛇行などさせたり、途中
に仕切壁を設けて複数の通路(スリット)に分離する
(これも部分的に見れば溝の幅を狭くすることになる
が、全体の空気の通路可能な流路の面積は広くとれるの
で、好ましい)などの構造をはかれる。
【0016】また、本発明に係る静電容量型圧力センサ
のパッケージ構造では、上記構成の静電容量型圧力セン
サと、その静電容量型圧力センサの一部を符合状態で装
着するパッケージと、前記パッケージに取り付けた可動
電極用リード端子及び固定電極用リード端子とを備え、
前記両リード端子と、前記静電容量型圧力センサの所定
位置とを接触させることにより、対応する電極との導通
を図るように構成した(請求項3)。
【0017】本発明によれば、パッケージに静電容量型
圧力センサが取り付けられた状態で、固定電極用リード
端子が固定電極と電気的に接続し、可動電極用リード線
が可動電極と電気的に接続するので、従来のように固定
電極,可動電極の電気信号を引き出すためにワイヤをボ
ンディングする必要がなくなり、センサを容易にパッケ
ージングすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る静電容量型圧力セン
サの実施の形態を詳述する。図1は本発明に係る静電容
量型圧力センサの第1の実施の形態を示している。圧力
を検出し、その圧力に応じた信号を出力するといった圧
力センサとしての基本的な機能・構造は、従来のものと
同様である。すなわち、ダイアフラム3を備えた半導体
基板1と絶縁基板2とを陽極接合することにより、ダイ
アフラム3と絶縁基板2との間に圧力室6を形成する。
そして、その圧力室6を挟んで対向するダイアフラム3
の表面が可動電極4となり、絶縁基板2の表面が固定電
極5となる。また、その固定電極5に連続して引出線8
が形成されその引出線8の先端は、絶縁基板2の露出表
面に至る。さらに、絶縁基板2には、厚さ方向に貫通す
る圧力導入孔7が形成され、その圧力導入孔7の一端は
圧力室6に開口している。また、引出線8と対向する半
導体基板1の接合面には凹溝9が形成され、半導体基板
14ひいては可動電極と引出線8が短絡するのを抑制し
ている。もちろんこの凹溝9による空間には、ポリイミ
ド樹脂等を充填することにより、絶縁性を図りつつ密封
し、圧力室6内を密閉するようにしている。
【0019】なお、可動電極4の取出電極(パッド15
b)として、従来の例では半導体基板1の上面に直接形
成していたが、本形態では、絶縁基板2の露出表面に引
出線23を別途形成し、その一端を半導体基板1に接続
させている。この点では図示した従来例と相違するもの
の、係る構成のものも従来から存在している。
【0020】ここで、本形態では、絶縁基板2の下面に
半導体からなる支持基板20を陽極接合により一体化し
ている。係る支持基板20は絶縁基板2と同一の平面形
状に形成されている。そして、支持基板20の接合面に
は、溝22が形成されている。係る溝22の一端は支持
基板20の端部に位置し、溝22の他端は接合状態で絶
縁基板2に設けた圧力導入孔7と対向するようにしてい
る。
【0021】このようにすると、支持基板20単体で見
た場合には、溝22は上部開放した1本の帯状であるた
め簡単に形成することができ、絶縁基板2に接合した状
態では、溝22の開放部分が絶縁基板2で閉塞されるた
め1本の管となる。そして、溝22の配置方向は、支持
基板20の表面に沿っているため、絶縁基板2に形成し
た圧力導入孔7の配置方向と直交する方向となる。
【0022】従って、圧力室6は、圧力導入孔7から溝
22を介して外部と連通することになるので、測定圧力
媒体を溝22の開口22aから供給することにより圧力
室6に導入させることができる。そして、図から明らか
なように、溝22と圧力導入孔7からなる圧力導入経路
が、その途中で進路を90度曲げているので、圧力室6
内へのごみの侵入を抑止できる。
【0023】図2は本発明に係る静電容量型圧力センサ
の第2の実施の形態を示している。同図に示すように、
本形態では第1の実施の形態において説明した静電容量
型圧力センサの構造を基本として、固定電極5の電気信
号を支持基板20を介して引き出す構造としている。
【0024】すなわち、圧力導入孔7を一種のスルーホ
ールとしても使用することにより、固定電極5を支持基
板20側に引き出すようにしている。具体的には、圧力
導入孔7の内周面に導体25を付着させるとともに、そ
の導体25の下端を支持基板20の接合面に形成した導
体膜26に接続される。これにより、導体25の圧力室
6側は、固定電極5に接続されているので、固定電極5
は、導体25,導体膜26を介して支持基板20に導通
される。
【0025】よって、この圧力センサ10をパッケージ
ングする際に、例えば支持基板20をリード端子等に接
触することにより、ワイヤボンディングする必要がなく
なり、圧力センサのパッケージング工程を簡単なものと
することができる。さらには、第1の実施の形態のよう
に固定電極5に連続する引出線8が不要となるので、凹
溝9及びそれを封止する樹脂が要らなくなる。その結
果、半導体基板1と絶縁基板2との接合面を完全に面接
触させることができ、圧力室6内の気密性がより向上す
る。
【0026】また、本発明に係る静電容量型圧力センサ
の第1,第2の実施の形態において、支持基板を<10
0>シリコンを用いて形成することにより、圧力導入通
路となる溝22を容易に形成することができる。つま
り、シリコン基板の表面(接合面となる部分)が(10
0)面とすると、係る(100)面が基板表面と垂直方
向にエッチングされていき、エッチングレートの遅い
(111)面が現れるとその<111>面方向にはエッ
チングされない。よって、表面が(100)面とする
と、その表面に対して所定の傾斜面が(111)面とな
るので、エッチングが進むに連れて露出する(100)
面の面積が小さくなり、(111)面が増大する。そし
て、最終的に(100)が消失すると、露出面はすべて
(111)となるので、エッチングが終了する。つま
り、溝の形成領域以外の面をマスクし一定時間以上ウエ
ットエッチングを行うことにより、図3に示すような縦
断面が三角形状の溝22を簡単に製造することができ
る。
【0027】また、溝22の形状としては、1本の直線
状としてもよいし、その他の適宜の形状としてもよい。
一例を示すと、図4のように、溝22の開口部22aに
対し、中間部分22bを少し狭くし、さらにその中間部
分22bに溝22の配置方向に沿って平行に2本の仕切
壁22cを形成することにより、その両側にスリット2
2dを形成するように構成できる。これにより、中間部
分22bで一段狭くなることによりごみの侵入を阻止で
き、さらに、スリット22dを設けることにより、その
ごみの侵入の阻止率が向上する。
【0028】さらにまた、図5(A)に示すように、通
路を蛇行させるようにしたり、或いは、同図(B)に示
すように、単純に中間部分22b′の幅を大きく狭める
ことにより、溝22の奥までごみ等が侵入しないように
している。これにより、圧力室6内へのごみ等の侵入を
可及的に抑制できるようになる。
【0029】図6,図7は、本発明に係る静電容量型圧
力センサのパッケージ構造の第1の実施の形態を示して
いる。本形態では、図1に示す圧力センサ10をパッケ
ージ30内に実装することにより構成されている。すな
わち、パッケージ30は、上部開放した筐体からなり、
その底面に一段低くなった凹部31が形成されている。
この凹部31内に圧力センサ10の絶縁基板2と支持基
板20の突出部分(半導体基板1が存在しない部分)が
符合するようになっている。そして、この凹部31の底
面中央に貫通孔31aが形成されている。また、パッケ
ージ30の底面外側には、上記貫通孔31aに連続する
ようにして圧力導入管32が突出形成されている。
【0030】そして、係るパッケージ30の凹部31内
に圧力センサ10の絶縁基板2,支持基板20を挿入す
る。この時、凹部31の内形状と、圧力センサ10の挿
入部分の外形上とを略一致させているので簡単に位置合
わせしつつ挿入できる。そして、その挿入した状態で
は、凹部31の貫通孔31aと、圧力センサ10の圧力
導入経路を構成する溝22とが対向するようにしてい
る。そして、この様に圧力センサ10を凹部31の底面
に接触させた状態で両者をダイボンディング樹脂33に
て密封固定する。このダイボンディング樹脂33は、貫
通孔31a,溝22の開口を閉塞しないようにし、かつ
その周囲を全周にわたって塗布することにより、気密性
を確保しつつ圧力センサ10とパッケージ30を一体化
している。
【0031】さらに、図7を見ると明らかなように、パ
ッケージ30には、水平方向に延びる2本のリード端子
35a,35bを設けており、圧力センサ10を凹部3
1内に符合させて装着した状態では、その圧力センサ1
0に設けた固定電極5と接続される引出線8の先端がリ
ード端子35aと接触し、可動電極4と導通する引出線
23の先端がリード端子35bと接触する。
【0032】そして、このリード端子35a,35b
は、先端35a′,35b′がパッケージ30の凹部3
1の内壁面に位置されており、その先端35a′,35
b′が、凹部31の内壁面と圧力センサ10の絶縁基板
2との間で挟み込まれることにより、対応する引出線
8,23と密着するようになっている。この時、リード
端子35a,35bにバネ性を持たせておくことによ
り、導電性樹脂などを用いることなく電気的に導通を図
ることができる。もちろん、導電性樹脂を用いてリード
端子35a,35bと各引出線8,23を確実に固定す
るようにしてもよい。
【0033】図8は、本発明に係る静電容量型圧力セン
サのパッケージ構造の第2の実施の形態を示している。
本実施の形態では、装着する圧力センサ10の構造を第
1の実施の形態のものと異ならせたため、それに応じて
一部を修正している。つまり、第1の実施の形態では、
絶縁基板2の露出表面に固定電極用と可動電極用の2本
の引出線を設けたが、本実施の形態では、従来例と同様
に、引出線8は固定電極5と連続するもののみ形成し、
可動電極4との導通は、半導体基板1の表面から行うよ
うにしている。
【0034】これに伴い、パッケージ30に取りつける
リード端子36a,36bの位置を異ならせている。具
体的には、可動電極4用のリード端子36bをパッケー
ジ30の凹部31よりも上方所定位置に設置し、半導体
基板1の表面に接触するようにしている。なお、固定電
極5用のリード端子36aは、第1の実施の形態におけ
るリード端子35aと同様である。そして、本形態で
は、各リード端子36a,36bを導電性樹脂37を用
いて確実に固定を図るようにしている点でも第1の実施
の形態と相違する。
【0035】なお、その他の構成並びに作用効果は、上
記した第1の実施の形態と同様であるので、同一符号を
付し、その詳細な説明を省略する。
【0036】図9は、本発明に係る静電容量型圧力セン
サのパッケージ構造の第3の実施の形態を示している。
本実施の形態は、上記した各実施の形態と相違して、パ
ッケージ40の側方から圧力測定媒体を供給するような
構造としている。すなわち、パッケージ40の側面下側
に貫通孔40aを設け、その貫通孔40aに連続して側
方外側に突出するように圧力導入管42を設けている。
【0037】そして、圧力センサ10は、支持基板20
を底面側になるようにパッケージ40内に挿入する。そ
して、支持基板20がパッケージ40の底面に接した状
態では、支持基板20に設けた溝22とパッケージ40
に設けた貫通孔30aとが対向するように位置合わわさ
れている。そして圧力センサ40は接着剤などにより固
定される。さらに本形態は、パッケージ40の側壁上端
に内側に突出する突出部43が形成され、その突出部4
3と半導体基板10とが接触し上方への離脱を抑制する
ように機能する。
【0038】さらに本形態におけるリード電極45a,
45bは、それぞれパッケージ40の内壁面に沿って形
成され、固定電極用のリード端子45aは、導電性樹脂
46により引出線8の先端に接続されている。また、可
動電極用のリード端子45bは、半導体基板1の側面に
密着することにより接続されている。
【0039】係る構成にすると、圧力導入管42をパッ
ケージ40の側方にさせることができるので、パッケー
ジ全体の高さを低く抑えることができるとともに、圧力
導入管42にチューブを装着することを考えると、さら
に小型・薄型化ができる。
【0040】図10は、本発明に係る静電容量型圧力セ
ンサのパッケージ構造の第4の実施の形態を示してい
る。本実施の形態は、上記した各実施の形態と相違し
て、実装する圧力センサの形態を異ならせている。つま
り、固定電極5の外部取り出しを支持基板20側から行
うようにした圧力センサの第2の実施の形態のものを適
用している。すなわち、パッケージ50の底部に形成し
た凹部51内に圧力センサ10の絶縁基板2と支持基板
20を挿入し、ボンディング樹脂53で接着一体化す
る。これにより、パッケージ50の底面外側に形成した
圧力導入管52を介して供給される圧力測定対象媒体
は、そのまま溝22から圧力導入孔7を介して圧力室6
に供給される。
【0041】そして、リード端子55a,55bは、そ
れぞれパッケージ50の内壁面に実装され、リード端子
55aは支持基板20の下面に導電性樹脂56を介して
接着され、リード端子55bは半導体基板1の上面に導
電性樹脂56を介して接着される。これにより、ボンデ
ィングワイヤを用いることなくリード端子と各電極とを
導通させることができる。
【0042】図11は、本発明に係る静電容量型圧力セ
ンサのパッケージ構造の第5の実施の形態を示してい
る。本実施の形態は、第4の実施の形態と同様に、支持
基板20側から固定電極5の配線の引き出しを行うタイ
プのもので、パッケージング構造としては第3の実施の
形態を基本とする。
【0043】つまり、第3の実施の形態では、リード端
子45aを固定電極5の引出線と接続するようにした
が、本実施の形態では導電性樹脂46を用いて支持基板
20と特に接着するようにしている。なお、その他の構
成並びに作用効果は、上記した各実施の形態(特に第3
の実施の形態)と同様であるので、同一符号を伏しその
詳細な説明を省略する。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る静電容量型
圧力センサでは、圧力測定対象ガスを導入するための圧
力導入孔の開口側に支持基板を接合し、係る支持基板の
絶縁基板との接合面に凹溝を形成することによって、係
る支持基板と絶縁基板間に、圧力導入孔と垂直方向にの
びる圧力導入通路が形成される。よって、圧力導入孔と
圧力導入通路によって、圧力測定対象ガスの通る経路
は、断面形状が略L字型となる。圧力測定対象ガスの通
る距離を長くすることができるので、圧力測定対象ガス
に含まれているごみ等がセンサ内部に侵入することを可
及的に妨ぐことができる。そして、センサをパッケージ
ングするときにパッケージ底面に断面形状が略L字型の
圧力導入経路を形成する必要がなくなるので、センサの
パッケージングを容易に行うことができる。
【0045】また、支持基板に凹溝を形成するだけなの
で、パッケージングされたセンサを低くすることがで
き、センサのパッケージ構造を小型にすることができ
る。
【0046】また、係るセンサをパッケージングする際
には、予めパッケージにリード端子を設けることによっ
て、センサにおける固定電極,可動電極の引き出し線を
ワイヤボンディングする作業の必要がなくなり、より容
易にセンサをパッケージングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る静電容量型圧力センサの
第1の実施の形態を説明するための図である。(B)は
そのB−B断面図である。
【図2】本発明に係る静電容量型圧力センサの第2の実
施の形態を説明するための図である。
【図3】<100>シリコンに対してエッチングを行っ
たときの状況を説明するための図である。
【図4】(A)は本発明に係る静電容量型圧力センサに
おける凹の平面形状の1例を示す図である。(B)はそ
の側面図である。
【図5】本発明に係る静電容量型圧力センサにおける凹
平面形状の他の例を示す図である。
【図6】本発明に係る静電容量型圧力センサのパッケー
ジ構造の第1の実施の形態を説明するための図である。
【図7】本発明に係る静電容量型圧力センサのパッケー
ジ構造の第2の実施の形態を説明するための図である。
【図8】本発明に係る静電容量型圧力センサのパッケー
ジ構造の第3の実施の形態を説明するための図である。
【図9】図8に示すセンサを90度異なる方向から見た
断面図である。
【図10】本発明に係る静電容量型圧力センサのパッケ
ージ構造の第4の実施の形態を説明するための図であ
る。
【図11】本発明に係る静電容量型圧力センサのパッケ
ージ構造の第5の実施の形態を説明するための図であ
る。
【図12】(A)は従来の静電容量型圧力センサの構造
を説明するための図である。(B)はその平面図であ
る。
【図13】(A)は従来の静電容量型圧力センサのパッ
ケージ構造を説明するための図である。(B)はその平
面図である。
【図14】(A)は従来の他の静電容量型圧力センサの
パッケージ構造を説明するための図である。(B)はそ
の平面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 絶縁基板 3 ダイアフラム 4 可動電極 5 固定電極 6 圧力室 7 圧力導入孔 20 支持基板 22 凹溝(圧力導入通路) 30,40,50 パッケージ 35a,36a,45a,55a 固定電極用リード線 35b,36b,45b,55b 可動電極用リード線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に固定電極が形成された絶縁基板
    と、ダイアフラムが設けられた半導体基板とが接合さ
    れ、 前記絶縁基板の反対面に支持基板が接合されて一体化さ
    れ、 前記絶縁基板に厚さ方向を貫通して圧力導入孔が形成さ
    れ、 前記支持基板の前記絶縁基板との接合面に溝が設けら
    れ、 前記溝は前記圧力導入孔の形成位置を含むように形成さ
    れたことを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記溝は、その中間部分に異物の侵入を
    阻止するトラップ部を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の静電容量型圧力センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の静電容量型圧
    力センサと、 その静電容量型圧力センサの一部を符合状態で装着する
    パッケージと、 前記パッケージに取り付けた可動電極用リード端子及び
    固定電極用リード端子とを備え、 前記両リード端子と、前記静電容量型圧力センサの所定
    位置とを接触させることにより、対応する電極との導通
    を図るようにしたことを特徴とする静電容量型圧力セン
    サのパッケージ構造。
JP6922398A 1998-03-05 1998-03-05 静電容量型圧力センサ及びそのパッケージ構造 Withdrawn JPH11248578A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008203066A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Saginomiya Seisakusho Inc 圧力センサ
KR101178989B1 (ko) 2007-10-30 2012-08-31 아즈빌주식회사 압력 센서 및 그 제조 방법
JP2020085902A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク 差圧センサデバイス

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