JPH11248064A - フランジ付き管体、およびフランジ付き管体製造方法、ならびにフランジ付き管体製造設備 - Google Patents

フランジ付き管体、およびフランジ付き管体製造方法、ならびにフランジ付き管体製造設備

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JPH11248064A
JPH11248064A JP4609198A JP4609198A JPH11248064A JP H11248064 A JPH11248064 A JP H11248064A JP 4609198 A JP4609198 A JP 4609198A JP 4609198 A JP4609198 A JP 4609198A JP H11248064 A JPH11248064 A JP H11248064A
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JP
Japan
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flange
steel pipe
pipe
tube
round steel
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Application number
JP4609198A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakajima
拓 中島
Norio Nakajima
教雄 中島
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Nakajima Steel Pipe Co Ltd
Original Assignee
Nakajima Steel Pipe Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接作業を不要としたフランジ付き管体を提
供する。フランジ付き管体を好適に製造できるフランジ
付き管体の製造方法を提供する。 【解決手段】 管体1の端部に、管体自体を使用した増
肉によりフランジ2を一体形成した。溶接作業を不要と
したフランジ付き管体を提供できる。管体1の端部を加
熱手段30,35により加熱したのち、管体1に管体長
手方向Aの圧縮力を付与し、加熱端部をフランジ成形型
20内に押し込み、このフランジ成形型20内で順次増
肉させながらフランジ2を一体成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば鉄骨構造
物の支柱を立設固定したり、支柱を長さ方向で連結固定
する際に採用されるフランジ付き管体、およびフランジ
付き管体の製造方法、ならびにフランジ付き管体の製造
設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フランジ付き管体としては、フラ
ンジを一体に鋳込み成形した鋳鉄管が提供されている
が、このような鋳鉄管は下水管などに使用されるもの
で、強度などが要求される鉄骨構造物などには使用でき
ない。すなわち従来、端部に設けられた鍔状のフランジ
を使用して、支柱の基礎側への連結固定や、支柱の長さ
方向での連結固定を行う鉄骨構造物用の管体としては、
丸形鋼管や角形鋼管が使用されている。その際にフラン
ジは、鋼板によりあらかじめ製作され、そして鋼管の端
部に溶接により固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したフラ
ンジ付き鋼管を得るに、面倒でかつ経費や時間のかかる
溶接作業が必要であった。
【0004】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、溶接作業を不要としたフランジ付き管体を提供する
ことを目的としたものである。また請求項2記載の発明
は、請求項1のフランジ付き管体を好適に製造し得るフ
ランジ付き管体の製造方法を提供することを目的とした
ものである。
【0005】そして請求項3記載の発明は、請求項2の
フランジ付き管体の製造方法を好適に実現し得るフラン
ジ付き管体の製造設備を提供することを目的としたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載のフランジ付き管
体は、管体の端部に、この管体自体を使用した増肉によ
りフランジを一体形成したことを特徴としたものであ
る。
【0007】したがって請求項1の発明によると、溶接
作業を不要としたフランジ付き管体を提供し得る。また
本発明の請求項2記載のフランジ付き管体製造方法は、
管体の端部を加熱手段により加熱したのち、この管体に
管体長手方向の圧縮力を付与し、加熱端部をフランジ成
形型内に押し込んで順次増肉させながらフランジを一体
成形することを特徴としたものである。
【0008】したがって請求項2の発明によると、加熱
手段を作動させることで、管体の端部を加熱し得る。そ
して管体長手方向の圧縮力を付与することで、加熱端部
をフランジ成形型内に押し込み、このフランジ成形型内
で順次増肉しながらフランジを一体成形し得る。
【0009】そして本発明の請求項3記載のフランジ付
き管体製造設備は、管体の支持手段と、支持手段で支持
された管体に長手方向の圧縮力を付与する圧縮力付与手
段と、管体の端部に対向されてこの端部を内外の少なく
とも一方から加熱させる加熱手段と、加熱手段により加
熱された管体の端部を受け入れ、圧縮力付与手段による
圧縮力によって増肉成形させるフランジ成形型とが設け
られていることを特徴としたものである。
【0010】したがって請求項3の発明によると、支持
手段により支持した管体の端部を、加熱手段により加熱
したのち、圧縮力付与手段により管体長手方向の圧縮力
を付与することで、加熱端部をフランジ成形型内に押し
込み、このフランジ成形型内で増肉しながらフランジを
一体成形し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一の実施の形
態を、フランジ付き丸鋼管の製造に採用した状態として
図1〜図9に基づいて説明する。
【0012】図8の(A)において、管体の一例である
丸鋼管1としては、厚さが4.5mm〜50.0mm、
直径が100mm〜600mmで、SM490A、SM
520B、SS400、SN400B、SN490Bな
どからなるものが使用される。そして丸鋼管1は、一方
の端部(または両方の端部)が、フランジ成形端部1A
に設定されている。
【0013】図1〜図4において、フランジ付き管体製
造設備10には、丸鋼管1を支持自在な支持手段11が
設けられ、この支持手段11により丸鋼管1は、その長
手方向Aを横方向として支持される。ここで支持手段1
1は、たとえば鼓形ローラ12群などにより丸鋼管1を
支持するローラコンベヤ形式とされている。
【0014】前記支持手段11により支持された丸鋼管
1に長手方向Aの圧縮力を付与する圧縮力付与手段15
が設けられ、この圧縮力付与手段15は、丸鋼管1の他
方の端面に当接自在な可動体16と、この可動体16を
長手方向Aに往復移動させるシリンダー装置17などに
より、その一例が構成される。
【0015】前記支持手段11により支持された丸鋼管
1のフランジ成形端部(一方の端部)1Aを受け入れ、
前記圧縮力付与手段13による圧縮力によって増肉成形
させるフランジ成形型20が設けられる。ここでフラン
ジ成形型20は、固定型体21と可動型体24とからな
り、両型体21,24間にフランジ成形空間29が形成
されている。
【0016】すなわち、前記固定型体21には中央部に
突出筒部21aが形成され、この突出筒部21aの中心
部分に貫通部22が形成されている。そして、固定型体
21の前面側に形成された環状凹所の内面から突出筒部
21aの外周面に亘って、固定側フランジ成形面23が
形成されている。
【0017】前記可動型体24は平板状であって、縦方
向を分割線として左右一対の分割型体24A,24Bか
らなり、これら分割型体24A,24Bは当接離間自在
に構成されている。すなわち両分割型体24A,24B
は、シリンダーなどの移動手段25の作動により互いに
当接離間自在に構成され、その際に当接離間動は固定型
体21側に設けられたそれぞれ複数のガイド手段(ガイ
ドレール体など)26により安定して行われる。
【0018】そして可動型体24の中央部には、両分割
型体24A,24Bを互いに当接動させたときに、固定
型体21の突出筒部21aに外嵌されかつ突出筒部21
aの径よりも内径が少し大きめの貫通孔が形成され、以
て可動型体24には、貫通孔形成面から裏面側に亘って
可動側フランジ成形面27が形成されている。したがっ
て、固定側フランジ成形面23と可動側フランジ成形面
27とによって、断面L字状でかつ環状の前記フランジ
成形空間29が形成される。
【0019】前記フランジ成形型20の前面前方に位置
されて、支持手段11により支持された丸鋼管1のフラ
ンジ成形端部Bに対向される加熱手段が設けられる。こ
こで加熱手段は、丸鋼管1のフランジ成形端部1Aを外
面1a側から加熱させる電気式加熱手段30と、丸鋼管
1のフランジ成形端部1Aを内面1b側から加熱させる
発熱手段35とにより構成され、その際に発熱手段35
は、電気式加熱手段30側からの電気エネルギーを集約
して発熱されるように構成されている。
【0020】前記電気式加熱手段30としては、その周
波数が約10KHZ〜20KHZの高周波加熱方式や、
50HZ〜6KHZの中周波加熱方式などが採用され、
丸鋼管1の挿通を許すようにリング状に構成されてい
る。そして電気式加熱手段30は、縦方向を分割線とし
て左右一対の分割体30A,30Bからなり、これら分
割体30A,30Bは当接離間自在に構成されている。
すなわち両分割体30A,30Bは、シリンダーなどの
移動手段31の作動により互いに当接離間自在に構成さ
れ、その際に当接離間動はそれぞれ複数のガイド手段
(ガイドロッド)32により安定して行われる。
【0021】前記発熱手段35は前記固定型体21側に
設けられる。すなわち発熱手段35は、周方向の六箇所
(複数箇所)に配置されたインピーダンス36と、イン
ピーダンス36群を一体化させる熱硬化性の樹脂体37
などにより構成されている。そして樹脂体37の中心部
分には支え体38が設けられ、この支え体38は、固定
型21に形成された前記貫通部22を通過する長さに設
定されている。
【0022】前記支え体38はパイプ状であつて、その
内部を利用して、発熱手段35の部分は内部冷却式に構
成されている。そして支え体38は、固定型体21の裏
面側に配設された保持体39により保持されている。こ
れにより発熱手段35は、前記電気式加熱手段30に相
対向されて配設される。
【0023】なお、前述したフランジ成形端部1Aの長
さは、この丸鋼管1の端部にフランジを増肉により成形
するに必要な長さに設定され、そして、この設定長さの
フランジ成形端部1Aを充分に加熱し得るように、電気
式加熱手段30や発熱手段35の長さなども設定されて
いる。
【0024】以下に、上記した第一の実施の形態におい
て、フランジ付き管体の製造作用を説明する。まず、た
とえばクレーンなどの搬入手段により、フランジ成形を
行う前の丸鋼管1を支持手段11の鼓形ローラ12群上
に載置させる。このとき、圧縮力付与手段15のシリン
ダー装置17を収縮動させ、フランジ成形型20側に対
して可動体16を離間動させている。また可動型体24
の両分割型体24A,24Bを、移動手段25の作動に
より互いに当接動させ、さらに電気式加熱手段30の両
分割体30A,30Bを、移動手段31の作動により互
いに当接動させている。
【0025】丸鋼管1を支持手段11により支持した状
態で、圧縮力付与手段15のシリンダー装置17を伸展
動させ、フランジ成形型20側に対して可動体16を接
近動させる。これにより丸鋼管1の他端面に可動体16
を当接させて、この丸鋼管1をフランジ成形型20側に
押し移動させる。この押し移動は、丸鋼管1の一端面を
フランジ成形型20側に充分に接近させるまで行われ、
その際にフランジ成形端部1Aは、図1〜図3に示すよ
うに、電気式加熱手段30に内嵌させるとともに、発熱
手段35に外嵌させる。このとき外嵌は、電気式加熱手
段30の内面と丸鋼管1の外面1aとの隙間が小さい状
態で行われ、また内嵌も、発熱手段35の外面と丸鋼管
1の内面1bとの隙間が小さい状態で行われる。
【0026】このようにセットした状態で、制御装置
(図示せず。)からの指示により電気式加熱手段30を
作動させ、その磁力線を丸鋼管1の厚み方向に対して外
面1a側から内面1b側に流すことで、この丸鋼管1の
フランジ成形端部1Aを外面1a側から内面1b側へと
加熱させる。さらに、内面1bから内部に通った磁力線
をインピーダンス36により拘束することで、このイン
ピーダンス36群を発熱させ、以てその熱エネルギーに
より丸鋼管1のフランジ成形端部1Aを内面1b側から
加熱させる。
【0027】このような局部的な加熱は、前述したよう
に電気式加熱手段30の内面と丸鋼管1の外面1aとの
隙間が小さくかつ発熱手段35の外面と丸鋼管1の内面
1Bとの隙間が小さいことと、外面1a側からと内面1
b側からとの両側から同時加熱であることとにより、迅
速に、また加熱費を安くして、さらに板厚方向の全域に
亘って均一状に十分に行える。
【0028】このように電気式加熱手段30と発熱手段
35とによりフランジ成形端部1Aの両側を内外から充
分に加熱した状態で、再び圧縮力付与手段15のシリン
ダー装置17を伸展動させて、フランジ成形型20側に
対して可動体16を接近動させる。これにより、加熱し
たフランジ成形端部1Aをフランジ成形空間29内へ押
し込み、そして圧縮力付与手段15により、フランジ成
形端部1Aに丸鋼管1の長手方向Aの圧縮力を付与する
ことになって、このフランジ成形端部1Aを、図1の仮
想線イに示すように、固定側フランジ成形面23に沿っ
て変形(成形)させる。
【0029】さらに圧縮力を作用させることで、フラン
ジ成形端部1Aはフランジ成形空間29の最奥部に達
し、図5に示すように、固定側フランジ成形面23と可
動側フランジ成形面27とにより規制をうけながら、奥
側から増肉成形される。そして加熱したフランジ成形端
部1Aの全部またはほぼ全部をフランジ成形空間29に
押し込むことで、図6に示すように、このフランジ成形
空間29内に、管自体を使用した増肉によるフランジ2
を成形し得る。
【0030】この後、圧縮力付与手段15を後退動させ
て圧縮力を開放したのち、移動手段25の逆作動によ
り、図4の仮想線に示すように、可動型体24の両分割
型体24A,24Bを互いに離間動させる。さらにこの
前後に、移動手段31の逆作動により、図3の仮想線に
示すように、電気式加熱手段30の両分割体30A,3
0Bを互いに離間動させる。
【0031】このような離間動作によってフランジ2の
前面側を開放し得、以て図7に示すように、フランジ2
を一体形成した丸鋼管1を、可動型体24や電気式加熱
手段30に干渉されることなく抜出(脱型)し得る。こ
のように一端部にフランジ2を一体形成した丸鋼管1
は、冷却床などにおいて自然冷却される。
【0032】これにより、図7、図8の(B)に示され
るように、一端にフランジ2を一体形成した丸鋼管1を
得る。その際に、増肉成形したフランジ2の板厚Tは、
丸鋼管1の板厚tに対して約2倍になっている。またフ
ランジ2の直径(突出両)Rは、丸鋼管1の直径rに対
して約2倍になっている。そして製品である丸鋼管1
を、たとえば支柱に使用し、そのフランジ2が連結固定
に利用される。
【0033】なおフランジ2の板厚Tは、丸鋼管1の板
厚tに対して1.5〜3倍が好ましく、またフランジ2
の直径(突出両)Rは、丸鋼管1の直径rに対して1.
2〜2.5倍が好ましい。
【0034】なおインピーダンス36としては、図9の
(A)に示される筒状のもの、図9の(B)に示される
外層部が放射状で分割されたもの、図9の(C)に示さ
れる筒状で外層部が放射状で分割されたもの、などが採
用される。
【0035】上述したようにして、丸鋼管1の一端にフ
ランジ2を一体形成したのち、この丸鋼管1の向きを変
えて、その他端側に対してフランジ成形を行うこともで
き、これによると図8の(C)に示されるように、両端
にフランジ2を一体形成した丸鋼管1を得ることができ
る。
【0036】次に、本発明の第二の実施の形態を、図1
0に基づいて説明する。すなわち、支持手段11により
支持された丸鋼管1に長手方向Aの圧縮力を付与する圧
縮力付与手段40が設けられる。この圧縮力付与手段4
0は、丸鋼管1の長手方向Aの一箇所を保持自在なクラ
ンプ手段41と、このクランプ手段41が設けられた台
車42と、この台車42を丸鋼管1の長手方向Aに走行
させるシリンダー装置(走行用装置の一例で、走行動装
置搭載方式などでもよい。)43などにより構成され
る。
【0037】上記した第二の実施の形態によると、クラ
ンプ手段41により丸鋼管1がクランプされたのちに、
シリンダー装置43の作動で台車42を介してクランプ
手段41をフランジ成形型20側に移動させることで、
丸鋼管1に長手方向Aの圧縮力を付与し得る。なお、フ
ランジ成形型20や電気式加熱手段30や発熱手段35
などは、前述した第一の実施の形態と同様に作用される
ものである。
【0038】その際に圧縮力は、加熱されたフランジ成
形端部1Aの近くに位置されているクランプ手段41に
より掛けられることから、このフランジ成形端部1Aに
は充分な圧縮力を均一に掛けることになり、以て好適な
フランジ2の形成が行え、さらに丸鋼管1の非加熱部が
変形される恐れもない。
【0039】次に、本発明の第三の実施の形態を、図1
1に基づいて説明する。すなわち、フランジ付き管体製
造設備50には、丸鋼管1を、その管軸心を垂直状とし
て受け止める支持手段51が設けられる。この支持手段
51は、固定部52側からのフレーム53に配置された
ガイドローラ装置54などにより構成される。ここでガ
イドローラ装置54は、丸鋼管1の外面1aを案内する
四個(複数個)の鼓形ローラ55からなる組を、上下方
向に複数段に配置することで構成される。なお、ガイド
ロール装置54の鼓形ローラ55群は、丸鋼管1の径変
化などに応じて、位置調整自在ならびに取り替え自在に
構成されている。
【0040】これにより、上方から垂直状として搬入
(移動)されてきた丸鋼管1は、その外面1aがガイド
ロール装置54の鼓形ローラ55群に案内されかつ中間
部が圧縮力付与手段(後述する。)に保持された状態
で、管軸心を垂直状として支持される。
【0041】このように支持される丸鋼管1に長手方向
Aの圧縮力を付与する圧縮力付与手段56が設けられ
る。この圧縮力付与手段56は、丸鋼管1の長手方向A
の下部を保持自在なクランプ手段57と、このクランプ
手段57が設けられた昇降台58と、この昇降台58を
丸鋼管1の長手方向Aに移動(昇降)させる昇降動装置
(ねじ送り形式やシリンダー形式など)59などにより
構成される。なお、前記クランプ手段57の下方には、
前記フランジ成形型20や電気式加熱手段30や発熱手
段35などが設けられる。
【0042】以下に、上記した第三の実施の形態におい
て、フランジ付き管体の製造作用を説明する。まず、部
分増肉を行う前の丸鋼管1が、クレーンなどの搬入手段
(図示せず。)を介して上方から下方へと搬入(移動)
される。すなわち丸鋼管1は、その管軸心を垂直状とし
て上方から下方へと搬入され、その際に丸鋼管1は、ク
ランプ手段57から電気式加熱手段30へと挿通され
る。そして丸鋼管1は、その外面1aがガイドロール装
置54の鼓形ローラ55群に案内されかつ下部がクラン
プ手段57でクランプ動され、以て管軸心を垂直状とし
て支持される。
【0043】この状態で、前述した第一の実施の形態と
同様に、フランジ成形型20や電気式加熱手段30や発
熱手段35などが作用され、以てフランジ2の成形が行
われる。その際に、クランプ手段57が、昇降動装置5
9の作動により下降動される。これにより、クランプ手
段57から下方の部分に管軸心の方向の圧縮力が付与さ
れ、以て圧縮力によりフランジ2が成形されることにな
る。
【0044】このような成形の際に丸鋼管1は、その管
軸心を垂直状として配置されていることから、例えば高
温加熱されたフランジ成形端部1Aが自重などにより垂
れ下がり状に変形される恐れがあったとしても、その垂
れ下がり方向は圧縮方向となり、以て常に好適なフラン
ジ2の形成を行えるとともに、加熱温度はさほど気にす
ることなくかつ温度制御は容易となる。そして、フラン
ジ2が形成された丸鋼管1を上方へと搬出させる。
【0045】次に、本発明の第四の実施の形態を、図1
2、図13に基づいて説明する。すなわち、管体の別例
として四角状の角鋼管5が使用され、ここで角鋼管5の
厚さ、直径、材質は前述した丸鋼管1と同様とされてい
る。そして支持手段11は、そのコーナ部を上下方向な
らびに左右方向として、角鋼管5を支持するように構成
されている。またフランジ成形型20や電気式加熱手段
30や発熱手段35などは、この角鋼管5の断面形状や
向きに応じて構成されている。
【0046】この第四の実施の形態によると、前述した
第一の実施の形態と同様にして、角鋼管5の一端に四角
状のフランジが成形される。これにより図13の(B)
に示されるように、一端にフランジ6を一体形成した角
鋼管5を得ることができ、また図13の(C)に示され
るように、両端にフランジ6を一体形成した角鋼管5を
得ることができる。
【0047】上記した各実施の形態において、管体とし
て丸鋼管1や四角状の角鋼管5が示されているが、これ
は六角状や八角状の角鋼管5であってもよい。上記した
各実施の形態では、加熱手段として、外側に位置される
電気式加熱手段30と内側に位置される発熱手段35と
が示されているが、加熱手段としては、たとえばバーナ
形式など、他の形式のものを使用してもよい。また加熱
手段は、外側のみ配設した形式や内側のみ配設した形式
であってもよい。
【0048】上記した各実施の形態において、発熱手段
35としてインピーダンス36群からなる形式が示され
ているが、インピーダンス36の数は任意であり、また
発熱手段35としては、高周波加熱方式や中周波加熱方
式など他の形式も可能である。
【0049】上記した各実施の形態において、フランジ
2,6を成形した丸鋼管1や角鋼管5を、加熱炉などに
より全体可及的に均一に加熱(たとえば、A3変態点を
越える温度で)させ、フランジ2,6を再加熱させると
ともに他の部分を同様な温度に加熱させることにより、
管内部に発生した応力の除去、加工に伴う材質の著しい
劣化の回復などが可能となり、性能を均質化して良質な
フランジ付き管体(製品)を得ることができるととも
に、建築の鉄骨柱材として使用された場合において、地
震時にフランジ2,6から丸鋼管1や角鋼管5の本体部
分への応力の伝達がスムースに行われ、フランジ付き管
体(製品)の形状による優位性と相まって、より一層の
地震エネルギーの吸収が期待できる。
【0050】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、フ
ランジ付き管体を、面倒でかつ経費や時間のかかる溶接
作業を不要として得ることができる。
【0051】また上記した本発明の請求項2によると、
加熱手段を作動させることで管体の端部を加熱でき、そ
して管体長手方向の圧縮力を付与することで、加熱端部
をフランジ成形型内に押し込み、このフランジ成形型内
で順次増肉しながらフランジを一体成形できる。したが
って、請求項1のフランジ付き管体を好適に製造でき
る。
【0052】そして上記した本発明の請求項3による
と、支持手段により支持した管体の端部を、加熱手段に
より加熱したのち、圧縮力付与手段により管体長手方向
の圧縮力を付与することで、加熱端部をフランジ成形型
内に押し込み、このフランジ成形型内で増肉しながらフ
ランジを一体成形できる。したがって、請求項2のフラ
ンジ付き管体の製造方法を好適に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示し、フランジ付
き管体製造設備における加熱時の一部切り欠き平面図で
ある。
【図2】同フランジ付き管体製造設備の一部切り欠き側
面図である。
【図3】同フランジ付き管体製造設備における加熱手段
部分の一部切り欠き正面図である。
【図4】同フランジ付き管体製造設備におけるフランジ
成形型部分の一部切り欠き正面図である。
【図5】同フランジ付き管体製造設備におけるフランジ
成形途中の一部切り欠き平面図である。
【図6】同フランジ付き管体製造設備におけるフランジ
成形終了時の一部切り欠き平面図である。
【図7】同フランジ付き管体製造設備におけるフランジ
付き管体の脱型時の一部切り欠き平面図である。
【図8】同管体およびフランジ付き管体を示す一部切り
欠き斜視図である。
【図9】同インピーダンスの各種形状を示す正面図であ
る。
【図10】本発明の第二の実施の形態を示し、フランジ
付き管体製造設備の一部切り欠き側面図である。
【図11】本発明の第三の実施の形態を示し、フランジ
付き管体製造設備の一部切り欠き側面図である。
【図12】本発明の第四の実施の形態を示し、フランジ
付き管体製造設備における加熱手段部分の一部切り欠き
正面図である。
【図13】同管体およびフランジ付き管体を示す一部切
り欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 丸鋼管(管体) 1A フランジ成形端部 2 フランジ 5 角鋼管(管体) 6 フランジ 10 フランジ付き管体製造設備 11 支持手段 15 圧縮力付与手段 20 フランジ成形型 21 固定型体 23 固定側フランジ成形面 24 可動型体 24A 分割型体 24B 分割型体 25 移動手段 27 可動側フランジ成形面 29 フランジ成形空間 30 電気式加熱手段(加熱手段) 30A 分割体 30B 分割体 31 移動手段 35 発熱手段(加熱手段) 36 インピーダンス 40 圧縮力付与手段 41 クランプ手段 42 台車 50 フランジ付き管体製造設備 51 支持手段 54 ガイドローラ装置 56 圧縮力付与手段 57 クランプ手段 A 長手方向 T フランジの板厚 t 管体の板厚 R フランジ2の直径R r 管体の直径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B21K 21/12 B21K 21/12 F16B 7/04 F16B 7/04 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体の端部に、この管体自体を使用した
    増肉によりフランジを一体形成したことを特徴とするフ
    ランジ付き管体。
  2. 【請求項2】 管体の端部を加熱手段により加熱したの
    ち、この管体に管体長手方向の圧縮力を付与し、加熱端
    部をフランジ成形型内に押し込んで順次増肉させながら
    フランジを一体成形することを特徴とするフランジ付き
    管体製造方法。
  3. 【請求項3】 管体の支持手段と、支持手段で支持され
    た管体に長手方向の圧縮力を付与する圧縮力付与手段
    と、管体の端部に対向されてこの端部を内外の少なくと
    も一方から加熱させる加熱手段と、加熱手段により加熱
    された管体の端部を受け入れ、圧縮力付与手段による圧
    縮力によって増肉成形させるフランジ成形型とが設けら
    れていることを特徴とするフランジ付き管体製造設備。
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