JPH11248017A - 金属溶湯用弁 - Google Patents

金属溶湯用弁

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JPH11248017A
JPH11248017A JP4554498A JP4554498A JPH11248017A JP H11248017 A JPH11248017 A JP H11248017A JP 4554498 A JP4554498 A JP 4554498A JP 4554498 A JP4554498 A JP 4554498A JP H11248017 A JPH11248017 A JP H11248017A
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JP
Japan
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valve
receiver
valve body
flow
openings
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JP4554498A
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English (en)
Inventor
Kyoji Aigami
京二 相上
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SHINKENKOU KK
Original Assignee
SHINKENKOU KK
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K11/00Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves
    • F16K11/02Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit
    • F16K11/06Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements
    • F16K11/072Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements with pivoted closure members
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/04Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds
    • B22D11/0405Rotating moulds
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16K11/083Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only taps or cocks with tapered plug
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K5/00Plug valves; Taps or cocks comprising only cut-off apparatus having at least one of the sealing faces shaped as a more or less complete surface of a solid of revolution, the opening and closing movement being predominantly rotary
    • F16K5/08Details
    • F16K5/14Special arrangements for separating the sealing faces or for pressing them together
    • F16K5/16Special arrangements for separating the sealing faces or for pressing them together for plugs with conical surfaces
    • F16K5/162Special arrangements for separating the sealing faces or for pressing them together for plugs with conical surfaces with the plugs or parts of the plugs mechanically pressing the seal against the housing
    • F16K5/163Special arrangements for separating the sealing faces or for pressing them together for plugs with conical surfaces with the plugs or parts of the plugs mechanically pressing the seal against the housing adjustable in height
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/8593Systems
    • Y10T137/86493Multi-way valve unit
    • Y10T137/86863Rotary valve unit
    • Y10T137/86871Plug

Abstract

(57)【要約】 【課題】金属溶湯の流動の制御、流動方向の制御を確
実、正確に、また極めて簡単に行うことができる金属溶
湯用弁を提供する。 【解決手段】弁受体8と該弁受体に摺動自在に圧接され
る弁体6とで構成され、前記弁受体8と弁体6とは互い
に傾斜した面で当接し、前記弁受体8の傾斜面には弁受
体内を通る複数の流路11、12、13につながる複数
の開口15a、15b、15cが設けられていると共
に、前記弁体6の傾斜面には弁体内を通る1又は複数の
流路26につながる複数の開口14a、14bが設けら
れ、前記弁受体8と弁体6とが互いの傾斜面で圧接され
つつ摺動することにより、前記弁受体傾斜面の所定の開
口15a、15b、15cと前記弁体傾斜面の所定の開
口14a、14bとが位置合わせされることを特徴とす
る金属溶湯用弁。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体の流動及び
流動方向を制御する弁に関し、特に、1000℃もの高
温になる金属溶湯の流動及び流動方向を制御することに
用いられる金属溶湯用の弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1000℃等の高温になる金属溶
湯の流動及び流動方向を制御する弁としては、図9に示
すものなどが採用されていた。すなわち、流動パイプ1
7の一側壁にシーリング20を施して挿脱可能に弁体1
9を取り付け、この弁体19を矢示21のように流動パ
イプ17内に挿脱することにより、矢示22のように流
動してきた金属溶湯の流れを制御し、例えば、流動パイ
プ18側へ矢示23、24a、24bのように流動させ
るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の弁では、弁
が、金属溶湯を、摺接あるいは圧接する流動パイプ内壁
等との間に挟みつけるので、金属溶湯内に存在する不純
物によって、流動パイプ内壁等に摺接あるいは圧接する
弁体表面が損傷を受け、弁体の耐食性が低下するという
問題点があった。また、金属溶湯の流動を停止させてお
くと、固化した金属が弁体等に固着して、弁を再稼働で
きなくなるという問題点もあった。
【0004】このため、溶鉱炉あるは保持炉等から、目
的とする位置にまで金属溶湯を流動させて移送する際
に、その流動及び流動方向をを正確、確実に制御するこ
とができ、また、流動・移送を一旦停止させた後、再稼
働させる際に、固化した金属を取り除くという手間を要
しない弁を開発することが望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、弁体と弁受体
とを、流体流動用の流路につながる開口がそれぞれ設け
られている互いの傾斜面で摺動自在に圧接させるという
構成を採用することによって、前述した従来の問題点を
解決したものである。
【0006】すなわち、この発明が提案する金属溶湯用
弁は、弁受体と該弁受体に摺動自在に圧接される弁体と
で構成され、前記弁受体と弁体とは互いに傾斜した面で
当接し、前記弁受体の傾斜面には弁受体内を通る複数の
流路につながる複数の開口が設けられていると共に、前
記弁体の傾斜面には弁体内を通る1又は複数の流路につ
ながる複数の開口が設けられ、前記弁受体と弁体とが互
いの傾斜面で圧接されつつ摺動することにより、前記弁
受体傾斜面の所定の開口と前記弁体傾斜面の所定の開口
とが位置合わせされる弁である。また、弁受体と該弁受
体に摺動自在に圧接される弁体とで構成され、前記弁受
体と弁体とは互いに傾斜した面で当接し、前記弁受体の
傾斜面には弁受体内を通る複数の流路につながる複数の
開口が設けられていると共に、前記弁体の傾斜面には弁
体内を通る1又は複数の流路につながる複数の開口が設
けられ、前記弁受体内の流路を介して弁受体の一方から
流動してきた流体が、弁体内の流路を介して弁受体内の
他の流路へ接続され、弁受体の他の方向へ流動していく
ように構成されている金属溶湯用弁である。前記それぞ
れの弁において、弁受体内を通る流路は、弁受体から弁
受体外方に向けて下り勾配に設けられているように構成
することができる。
【0007】更に、この発明が提案する他の弁は、先端
側が円錐形状の弁体であって、該先端側円錐形状部に複
数の開口が所定間隔で穿設され、該複数の開口の中の少
なくとも2個以上が弁体内の流路を介して相互に連通さ
れている弁体と、内部に複数の流路を有すると共に、前
記弁体の先端側円錐形状部が嵌装される凹部を有し、当
該凹部周壁に所定間隔で前記弁体の円錐形状先端部の開
口よりは少なくとも1個以上多くの開口が前記内部の流
路に連通して穿設されている弁受体とで構成され、前記
弁体の円錐形状先端部が前記弁受体の凹部に摺動自在に
圧接されることを特徴とする金属溶湯用弁である。この
弁においても、弁受体内部の流路は、弁受体から弁受体
外方に向けて下り勾配に設けられているように構成する
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明においては、弁体6の先
端側は、円錐形状部7に形成されており、この円錐形状
部7は、スプリング25の働きで押圧されつつ弁受体8
の凹部9に摺動自在に嵌装されている。弁受体8の凹部
9に当接する円錐形状部7の傾斜面には、所定間隔で開
口14a、14bが設けられており、開口14aと14
bとは、弁体6内を通る流路26で連通されている。一
方、弁体6の円錐形状部7に当接する弁受体8の凹部9
の傾斜面には、所定間隔で開口15a、15b、15c
が設けられており、それぞれ、弁受体8内を通る流路1
1、12、13につながっている。
【0009】弁体6を回動させ、円錐形状部7の傾斜面
を弁受体8の凹部9の傾斜面に当接させつつ摺動させる
ことによって、開口15a、15b、15cの中のいず
れか2つと開口14a、14bとを位置合わせすると、
例えば、開口15aと開口14a、開口15cと開口1
4bとを位置合わせすると、弁受体8内の流路11を流
動してきた流体は、開口15a−開口14a−弁体6内
を通る流路26−開口14b−開口15cを介して、弁
受体8内の流路13へと流動していく。
【0010】開口15aと開口14aとの位置合わせ、
すなわち開口15cと開口14bとの位置合わせが始ま
るまで、弁受体8内の流路11を流動してきた流体(高
温の金属容湯)は、開口15aに達しており、円錐形状
部7の傾斜面に接触しているが、弁体6の円錐形状部7
と弁受体8の凹部9とが、それぞれ、傾斜面で圧接され
ているため、この開口15aに達している流体(高温の
金属容湯)が、両者の隙間に侵入することはない。
【0011】発明者の実験によれば、図5においてEで
表される角度を30度乃至60度になるように、円錐形
状部7と凹部9の傾斜面を構成することが好ましい。こ
の角度Eが30度より小さくなると、あるいは60度よ
り大きくなると開口15aに達している流体(高温の金
属容湯)が、円錐形状部7と凹部9の隙間に侵入するよ
うになり好ましくない。
【0012】前記のように、本発明の弁においては、弁
体6と弁受体8とを互いの傾斜面で圧接させているた
め、両者の間に金属容湯が侵入し、この侵入してきた金
属容湯を弁体6の当接面と弁受体8の当接面とが挟みつ
けて摺動することによって、金属容湯中の不純物のため
に弁体6、弁受体8の当接面(傾斜面)が損傷を受け、
弁体6、弁受体8の耐食性が低下するということはな
い。また、弁体6、弁受体8の当接面(傾斜面)が互い
の摺動によって損傷を被っても、両者は互いに圧接され
ているので、損傷部に金属容湯が侵入してくるおそれも
ない。
【0013】更に、前記のように、弁受体8に一方向か
らつながる流路を介して流動してきた流体(高温の金属
容湯)が、弁体6内の流路26を介して、弁受体8内の
他方向に向かう流路へと流動している場合には、弁体
6、弁受体8とも常に流体(高温の金属容湯)から熱を
与えられているので、金属が弁体等に固着することはな
い。また、弁受体8に公知の電熱線等のヒーター素子を
埋設して加熱する構造を採用することによって、弁受体
8に流動してきた流体(高温の金属容湯)が、凹部9の
開口で円錐形状部7の傾斜面に接して流動を停止させら
れている場合であっても、金属が弁体等に固着すること
はない。
【0014】
【実施例】この発明を、添付図面を用いて説明する。
【0015】図1図示のように、機体1上の支柱2に支
持された天板3に、一端に回転板5が取り付けられた駆
動軸4が嵌装され、駆動軸4の他端には、天板3との間
にスプリング25を介在させて、弁体6が固定されてい
る。弁体6の先端側は円錐形状部7に形成されており、
該円錐形状部7は、機体1内の断熱材10によって支持
されている弁受体8の凹部9内に嵌装されている。弁体
6は、スプリング25の働きによって、矢示15のよう
に、常に弁受体8方向に押圧され、これによって、円錐
形状部7の下向き傾斜面と凹部9の上向き傾斜面とは、
常に、圧接されてる。
【0016】図3図示のように、弁体6の円錐形状部7
には、開口14a、14bが設けられており、開口14
aと14bとは、弁体6内を通る流路26で連通されて
いる。一方、図4図示のように、弁受体8の凹部9の傾
斜面には、所定間隔で開口15a、15b、15cが設
けられており、それぞれ、弁受体8内を通る流路11、
12、13につながっている。開口14a、14bと開
口15a、15b、15cとは、開口14a−流路26
−開口14bを介して開口15a、15b、15cの隣
接する2カ所を連結することができるように、中心角
A、B、C、D(図3、図4)は、いずれも120度に
設定され、円の中心から各開口への距離も等距離になる
ように定められている。
【0017】以下、図7(a)〜(f)を用いて、この
発明の弁を用いて流体(金属溶湯)の流動及び流動方向
を制御する実施例について説明する。図7(a)図示の
状態では、流路11を介して弁受体8に流動してきた流
体は、弁受体8の凹部9における開口15a−弁体6の
円錐形状部7における開口14a−弁体6内の流路26
−弁体6の円錐形状部7における開口14b−弁受体8
の凹部9における開口15c−流路13を介して流動し
ていく。この状態における流路、開口の位置関係は、図
6図図示の状態になっている。次に、弁体6の駆動軸4
を回転させて図7(b)図示の状態にすると、弁受体8
の凹部9における上向き傾斜面に設けた開口15a、1
5b、15cは、いずれも円錐形状部7の下向き傾斜面
に接しているので、流路11、12、13のいずれを介
して弁受体8に流動してきた流体も、それぞれの開口の
位置で流動が停止される。弁体6の駆動軸4を回転させ
て図7(c)図示の状態にすると、流路13を介して弁
受体8に流動してきた流体は、開口15c−開口14a
−流路26−開口14b−開口15b−流路12を介し
て流動していく。図7(d)、(f)は、図7(b)図
示の状態と同じく流体 (金属溶湯)の流動が停止され
ている状態である。図7(e)図示の状態は、流路11
を介して弁受体8に流動してきた流体が、開口15a−
開口14b−流路26−開口14a−開口15b−流路
12を介して流動していく状態である。このようにし
て、流体(金属溶湯)の流動を停止させたり、流動方向
を制御することができる。
【0018】図7では、弁体6を常に反時計回りに回転
する場合を説明したが、図1図示のように、駆動軸4
は、回転板5を矢示16のように正逆両方向に回転させ
て駆動することができるので、弁体6の回転方向は、反
時計回りの方向に限られない。また、流体(金属溶湯)
の流動方向は、図7(a)、(c)、(e)の下側に示
したものに限られず、この逆方向にすることもできる。
【0019】前記において、図7(b)、(d)、
(f)図示の状態の時、すなわち、流体(金属溶湯)の
流動が停止されている時には、弁受体8の凹部9におけ
る上向き傾斜面に設けられた開口15a、15b、15
cは、いずれも円錐形状部7の下向き傾斜面に接してい
るので、しかも弁体6がスプリング25の働きによって
矢示25のように弁受体8方向に押圧され円錐形状部7
の下向き傾斜面が凹部9の上向き傾斜面に圧接されてい
るので、流路11、12、13のいずれかを介して弁受
体8に流動してきた流体は、それぞれの開口の位置で流
動が停止され、凹部9と円錐形状部7との当接部の隙間
に流体(金属溶湯)が侵入していくことはない。従っ
て、凹部9の当接面(傾斜面)と円錐形状部7の当接面
(傾斜面)とが侵入してきた流体(金属溶湯)を挟みつ
けつつ摺動することによって、それぞれの当接面(傾斜
面)に傷が付く(当接面(傾斜面)が損傷を被る)とい
うことはない。
【0020】また、それぞれの当接面(傾斜面)に傷が
付いた(当接面(傾斜面)が損傷を被った)場合であっ
ても、前記のように、円錐形状部7の下向き傾斜面と凹
部9の上向き傾斜面とは圧接されているので、これによ
って不都合が生じることはない。
【0021】前記のように、流路11、12、13の開
口15a、15b、15cは、凹部9の上向き傾斜面に
設けられており、一方、これらの開口15a、15b、
15cを連通するための開口と流路を有する弁体6の開
口14a、14bは、円錐形状部7の下向き傾斜面に設
けられており、両傾斜面は圧接されているので、弁体6
と弁受体8とが摺動している際に、両傾斜面の間の隙間
に流体(金属溶湯)が侵入することはないが、これを可
能とするために、傾斜面を所定の角度に傾斜させること
が好ましい。発明者の実験によれば、図5においてEで
表される角度を30度乃至60度になるように、円錐形
状部7と凹部9の傾斜面を構成することが好ましい。こ
の角度Eが30度より小さくなると、あるいは60度よ
り大きくなると、両傾斜面の間の隙間に流体(金属溶
湯)が侵入することがあるので、好ましくない。
【0022】本発明の弁においては、図1図示のよう
に、流路11、12、13は、いずれも、弁(弁体6、
弁受体8)から外方向に向けて下り勾配に接続しておく
ことが好ましい。このように構成することによって、溶
解炉あるいは金属溶湯の保持炉等から弁(弁体6、弁受
体8)への金属溶湯の流動を停止させると、その時点で
弁(弁体6、弁受体8)に到達していた金属溶湯は、前
記下り勾配によって、弁(弁体6、弁受体8)から流れ
出ていくので、冷却された金属が弁(弁体6、弁受体
8)に固着することはない。
【0023】また、前記において、図7(a)、
(c)、(e)図示のように、流体(金属溶湯)が弁
(弁体6、弁受体8)内を流動しているときには、弁
(弁体6、弁受体8)は流体(金属溶湯)によって加熱
されているので、弁(弁体6、弁受体8)に金属が固着
することはない。更に、図示してはいないが、従来公知
のように、ヒーター素子などを弁体6あるいは弁受体8
内に埋設し、弁(弁体6、弁受体8)をこのヒーター素
子によって加熱できる構成を採用しておけば、図7
(b)、 (d)、(f)図示のように、流体(金属溶
湯)の流動が停止された場合であっても、弁(弁体6、
弁受体8)に冷却された金属を固着させないようにする
ことができる。
【0024】前記実施例においては、弁受体8の凹部9
の傾斜面に所定間隔で開口を3カ所(15a、15b、
15c)設け、弁体6の円錐形状部7の傾斜面に開口を
2カ所(14a、14b)設ける構成を採用している。
これによって、流路11、12、13のいずれかを介し
て弁(弁体6、弁受体8)に流動してきた流体(金属溶
湯)を、他の二つの流路の中のいずれか一方に流動させ
ていくこととしたものである。しかし、開口の数は、こ
れらに限定されるものではない。例えば、4カ所の開口
を有する弁受体と2カ所の開口を有する弁体とを組み合
わせ、4本の流路のいずれかを介して弁(弁体6、弁受
体8)に流動してきた流体(金属溶湯)を、他の三つの
流路の中のいずれか一方に流動させていくことや、4カ
所の開口を有する弁受体と3カ所の開口を有する弁体と
を組み合わせ、4本の流路のいずれかを介して弁(弁体
6、弁受体8)に流動してきた流体(金属溶湯)を、他
の三つの流路の中のいずれか二方向に流動させていくこ
とが可能である。要は、複数の開口を有する弁体と、弁
体側に設けられている開口より少なくとも1個以上多く
の開口を有する弁受体を組み合わせることにより、ま
た、弁体に設けられている開口の中心角A、A1、A
2、・・・、弁受体に設けられている開口の中心角B、
C、D、・・・、それぞれの円中心からの開口14a、
14b、・・・、15a、15b、15c、・・・まで
の距離を調整することによって、更には、弁体内の流路
26、・・・によって開口14a、14b、・・・の中
のどれとどれを連通させるかを調整することによって、
流動方向を種々に変更させることが可能である。
【0025】前記実施例においては、弁体6の先端側を
円錐形状部7に形成し、弁受体8の弁体6側に前記円錐
形状部7に対応させた凹部9を設けたが、要は、弁体6
内の流路と弁受体8内の流路との間の連結用開口を有す
る傾斜面同士が摺動自在に圧接しあえばよいので、図8
図示のように、弁体6の先端側を円錐台の形状部7aに
形成し、弁受体8の弁体6側に前記円錐台形状部7aに
対応させた凹部9a、9bを設ける構成とすることもで
きる。また、一方を湾曲凸面、他方をこれに対応する湾
曲凹面とすることもできる。
【0026】すなわち、弁体と弁受体とを、両者それぞ
れの中を通っている流路を連結させるための開口を有す
る傾斜面同士で摺動自在に圧接させる構成は、いずれも
本発明の技術的範囲に属する。
【0027】また、前記実施例においては、弁受体8を
定位置に固定しておき、弁体6を弁受体8に圧接させつ
つ回転させる構成を採用したが、この逆に、弁体6を定
位置に固定しておき、弁受体8をこの弁体6方向に引き
付けつつ回転させる構成にすることもできる。
【0028】前記実施例において採用したスプリング2
5は、弁体6を弁受体8方向に押圧し、圧接させるため
に採用されているので、同様の役割を果たす弾性部材は
いずれも採用することができる。また、弁体、弁受体の
どちらか一方を固定されている他方に押し付けるだけで
なく、どちらか一方を固定されている他方に引き付ける
ように構成し、この引き付けのためにスプリングなどの
弾性部材を採用することもできる。なお、前記のよう
に、押し付け、引き付けができれば良いので、公知のシ
リンダー機構を採用することも可能である。
【0029】前記実施例における回転板5は、手動で回
転させることもできるし、モータ等の駆動手段に接続し
て正逆回転させることもできる。回転の速度を調整する
ことによって、流動する時間、間隔を微調整することが
できる。更には、リミットスイッチ等を用いて(図示し
ていない)、回転角度を微調整することによって、例え
ば、弁体6の開口14aと弁受体8の開口15aとを全
開状態で対向させるのでなく、半開状態で対向させるな
どして、流量を微調整することもできる。
【0030】前記実施例における弁体6、弁受体8は、
耐火性セラミックス等で成型することができる。例え
ば、Si3 4 (四窒化三珪素)のような窒化珪素や窒
化硼素、ボロンニトライド(Boron Nitrid
e)(BN)、気相成長法によって生成したボロンニト
ライドの多結晶体、などの窒化物のセラミックスを用い
ることができる。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、1000℃のような
高温になる金属溶湯の流動の制御、流動方向の制御を確
実、正確に、また極めて簡単に行うことができる。
【0032】この制御に際して使用される弁は、弁体と
弁受体とを、両者それぞれの中を通っている流路を連結
させるための開口を有する傾斜面同士で摺動自在に圧接
させる構成を採用しているので、前記流路内を流動する
金属溶湯が弁体と弁受体との間の隙間に侵入することは
ない。このため、弁体と弁受体との間の隙間に侵入して
きた金属溶湯を弁体の当接面と弁受体の当接面とが挟み
つけて相互に摺動し、この際に金属溶湯中に存在してい
る不純物によって弁体、弁受体の当接面(摺接面)が損
傷を被り、弁体、弁受体の耐食性が低下することはな
い。また、金属溶湯の流動停止時に、冷却された金属が
弁に固着して、再稼働が困難になるという問題点もな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例の断面図。
【図2】 同じく平面図。
【図3】 同じく弁体の底面図。
【図4】 同じく弁受体の平面図。
【図5】 同じく弁体の正面図。
【図6】 同じく弁体の図2中、F−F断面図。
【図7】 同じく弁体と弁受体との当接面(傾斜面)に
おける当接状態を説明する図であって、(a)は開口1
4aと開口15aとが対向した状態、(b)は(a)か
ら反時計回り方向へ回転した状態、(c)は開口14a
と開口15cとが対向した状態、(d)は(c)から反
時計回り方向へ回転した状態、(e)は開口14aと開
口15bとが対向した状態、(f)は(e)から反時計
回り方向へ回転した状態を表す図。
【図8】 同じく他の実施例における弁体と弁受体との
当接部の断面図。
【図9】 金属溶湯の移送に従来使用されていた弁の断
面図。
【符号の説明】 4 駆動軸 5 回転板 6 弁体 7 弁体の円錐形状部 8 弁受体 9 弁受体の凹部 11、12、13 流路 14a、14b 開口 15a、15b、15c 開口 25 スプリング 26 流路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁受体と該弁受体に摺動自在に圧接され
    る弁体とで構成され、前記弁受体と弁体とは互いに傾斜
    した面で当接し、前記弁受体の傾斜面には弁受体内を通
    る複数の流路につながる複数の開口が設けられていると
    共に、前記弁体の傾斜面には弁体内を通る1又は複数の
    流路につながる複数の開口が設けられ、前記弁受体と弁
    体とが互いの傾斜面で圧接されつつ摺動することによ
    り、前記弁受体傾斜面の所定の開口と前記弁体傾斜面の
    所定の開口とが位置合わせされることを特徴とする金属
    溶湯用弁。
  2. 【請求項2】 弁受体と該弁受体に摺動自在に圧接され
    る弁体とで構成され、前記弁受体と弁体とは互いに傾斜
    した面で当接し、前記弁受体の傾斜面には弁受体内を通
    る複数の流路につながる複数の開口が設けられていると
    共に、前記弁体の傾斜面には弁体内を通る1又は複数の
    流路につながる複数の開口が設けられ、前記弁受体内の
    流路を介して弁受体の一方から流動してきた流体が、弁
    体内の流路を介して弁受体内の他の流路へ接続され、弁
    受体の他の方向へ流動していくように構成されているこ
    とを特徴とする金属溶湯用弁。
  3. 【請求項3】 弁受体内を通る流路は、弁受体から弁受
    体外方に向けて下り勾配に設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の金属溶湯用弁。
  4. 【請求項4】 先端側が円錐形状の弁体であって、該先
    端側円錐形状部に複数の開口が所定間隔で穿設され、該
    複数の開口の中の少なくとも2個以上が弁体内の流路を
    介して相互に連通されている弁体と、内部に複数の流路
    を有すると共に、前記弁体の先端側円錐形状部が嵌装さ
    れる凹部を有し、当該凹部周壁に所定間隔で前記弁体の
    円錐形状先端部の開口よりは少なくとも1個以上多くの
    開口が前記内部の流路に連通して穿設されている弁受体
    とで構成され、前記弁体の円錐形状先端部が前記弁受体
    の凹部に摺動自在に圧接されることを特徴とする金属溶
    湯用弁。
  5. 【請求項5】 弁受体内部の流路は、弁受体から弁受体
    外方に向けて下り勾配に設けられていることを特徴とす
    る請求項4記載の金属溶湯用弁。
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