JPH11247663A - 小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents
小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置Info
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- JPH11247663A JPH11247663A JP10046579A JP4657998A JPH11247663A JP H11247663 A JPH11247663 A JP H11247663A JP 10046579 A JP10046579 A JP 10046579A JP 4657998 A JP4657998 A JP 4657998A JP H11247663 A JPH11247663 A JP H11247663A
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- fuel pump
- engine
- injection device
- fuel injection
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B34/00—Vessels specially adapted for water sports or leisure; Body-supporting devices specially adapted for water sports or leisure
- B63B34/10—Power-driven personal watercraft, e.g. water scooters; Accessories therefor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H11/00—Marine propulsion by water jets
- B63H11/02—Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water
- B63H11/04—Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water by means of pumps
- B63H11/08—Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water by means of pumps of rotary type
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐久性と整備性に優れたコンパクトな小型滑
走艇用エンジンの燃料噴射装置を提供すること。 【構成】 燃料ポンプ３０から送出される燃料をインジ
ェクタ２２によって噴射する小型滑走艇用エンジン３の
燃料噴射装置において、前後端部を軸受２４，２５によ
って回転自在に支承されたクランク軸１１の前後にフラ
イホイールマグネトー２８と燃料ポンプ駆動プーリ２９
を振り分けて配置し、燃料ポンプ駆動プーリ２９によっ
て燃料ポンプ３０を駆動する。本発明によれば、燃料ポ
ンプ３０を駆動する燃料ポンプ駆動プーリ２９をクラン
ク軸２９の端部の軸受２５に近い部分（つまり、クラン
ク軸１１の振動が小さい部分）に取り付けたため、クラ
ンク軸１１から燃料ポンプ駆動プーリ２９を経て伝達さ
れる回転動力によって駆動される燃料ポンプ３０と燃料
配管の振動が小さく抑えられてこれらの耐久性が高めら
れる。
走艇用エンジンの燃料噴射装置を提供すること。 【構成】 燃料ポンプ３０から送出される燃料をインジ
ェクタ２２によって噴射する小型滑走艇用エンジン３の
燃料噴射装置において、前後端部を軸受２４，２５によ
って回転自在に支承されたクランク軸１１の前後にフラ
イホイールマグネトー２８と燃料ポンプ駆動プーリ２９
を振り分けて配置し、燃料ポンプ駆動プーリ２９によっ
て燃料ポンプ３０を駆動する。本発明によれば、燃料ポ
ンプ３０を駆動する燃料ポンプ駆動プーリ２９をクラン
ク軸２９の端部の軸受２５に近い部分（つまり、クラン
ク軸１１の振動が小さい部分）に取り付けたため、クラ
ンク軸１１から燃料ポンプ駆動プーリ２９を経て伝達さ
れる回転動力によって駆動される燃料ポンプ３０と燃料
配管の振動が小さく抑えられてこれらの耐久性が高めら
れる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ポンプから送
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置に関する。
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】エンジンによって駆動されるジェット推
進機において発生する推力によって水上を滑走する小型
滑走艇において燃料噴射式エンジンを採用すると、燃料
ポンプから送出される燃料をインジェクタによってエン
ジンの吸気系又は筒内に噴射する燃料噴射装置が必要に
なる。
進機において発生する推力によって水上を滑走する小型
滑走艇において燃料噴射式エンジンを採用すると、燃料
ポンプから送出される燃料をインジェクタによってエン
ジンの吸気系又は筒内に噴射する燃料噴射装置が必要に
なる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料噴射装
置の燃料ポンプはエンジンのクランク軸によって駆動さ
れるが、該燃料ポンプ及び燃料配管の耐久性向上の観点
からクランク軸から燃料ポンプに伝達される振動を小さ
く抑えることが望まれる。
置の燃料ポンプはエンジンのクランク軸によって駆動さ
れるが、該燃料ポンプ及び燃料配管の耐久性向上の観点
からクランク軸から燃料ポンプに伝達される振動を小さ
く抑えることが望まれる。
【０００４】又、特に小型滑走艇においては配置スペー
スが限定されるため、燃料噴装置のコンパクト化と高い
整備性が望まれる。
スが限定されるため、燃料噴装置のコンパクト化と高い
整備性が望まれる。
【０００５】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、耐久性と整備性に優れたコン
パクトな小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置を提供す
ることにある。
で、その目的とする処は、耐久性と整備性に優れたコン
パクトな小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置を提供す
ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の発明は、燃料ポンプから送出される
燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走艇用エン
ジンの燃料噴射装置において、前後端部を軸受によって
回転自在に支承されたクランク軸の前後端を前記軸受よ
りも前方及び後方に突出させ、この前後端にフライホイ
ールマグネトーと燃料ポンプ駆動プーリを振り分けて配
置し、前記燃料ポンプ駆動プーリによって前記燃料ポン
プを駆動することを特徴とする。
め、請求項１記載の発明は、燃料ポンプから送出される
燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走艇用エン
ジンの燃料噴射装置において、前後端部を軸受によって
回転自在に支承されたクランク軸の前後端を前記軸受よ
りも前方及び後方に突出させ、この前後端にフライホイ
ールマグネトーと燃料ポンプ駆動プーリを振り分けて配
置し、前記燃料ポンプ駆動プーリによって前記燃料ポン
プを駆動することを特徴とする。
【０００７】請求項２記載の発明は、燃料ポンプから送
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置において、前後端部を軸受
によって回転自在に支承されたクランク軸の前端を前記
軸受よりも前方に突出させ、この前端に、発電コイルと
この発電コイルを前方から覆う有底筒状のフライホイー
ルから成るフライホイールマグネトーを取り付け、前記
フライホイールの前面にフライホイールの外径よりも小
径の燃料ポンプ駆動プーリを取り付け、該燃料ポンプ駆
動プーリによって前記燃料ポンプを駆動し、前記フライ
ホイールマグネトーと燃料ポンプ駆動プーリを覆うケー
スを設けたことを特徴とする。
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置において、前後端部を軸受
によって回転自在に支承されたクランク軸の前端を前記
軸受よりも前方に突出させ、この前端に、発電コイルと
この発電コイルを前方から覆う有底筒状のフライホイー
ルから成るフライホイールマグネトーを取り付け、前記
フライホイールの前面にフライホイールの外径よりも小
径の燃料ポンプ駆動プーリを取り付け、該燃料ポンプ駆
動プーリによって前記燃料ポンプを駆動し、前記フライ
ホイールマグネトーと燃料ポンプ駆動プーリを覆うケー
スを設けたことを特徴とする。
【０００８】請求項３記載の発明は、燃料ポンプから送
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置において、前後端部を軸受
によって回転自在に支承されたクランク軸の前端を前記
軸受よりも前方に突出させ、この前端にフライホイール
マグネトーを取り付け、該クランク軸の前記フライホイ
ールマグネトーの前側部分にカムを形成し、該カムと該
カムに連動するとプッシュロッドによって前端部に配置
された前記燃料ポンプを駆動することを特徴とする。
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置において、前後端部を軸受
によって回転自在に支承されたクランク軸の前端を前記
軸受よりも前方に突出させ、この前端にフライホイール
マグネトーを取り付け、該クランク軸の前記フライホイ
ールマグネトーの前側部分にカムを形成し、該カムと該
カムに連動するとプッシュロッドによって前端部に配置
された前記燃料ポンプを駆動することを特徴とする。
【０００９】請求項４記載の発明は、燃料ポンプから送
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置において、エンジンのシリ
ンダヘッドに前記燃料ポンプとインジェクタを固定し、
両者を燃料レールで連結してユニット化するとともに、
これらをシート下方に形成された開口部の下方に配置し
たことを特徴とする。
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置において、エンジンのシリ
ンダヘッドに前記燃料ポンプとインジェクタを固定し、
両者を燃料レールで連結してユニット化するとともに、
これらをシート下方に形成された開口部の下方に配置し
たことを特徴とする。
【００１０】請求項５記載の発明は、燃料ポンプから送
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置において、エンジンの一側
面に吸気管と排気管を連結し、エンジンの他側面に前記
燃料ポンプを取り付けたことを特徴とする。
出される燃料をインジェクタによって噴射する小型滑走
艇用エンジンの燃料噴射装置において、エンジンの一側
面に吸気管と排気管を連結し、エンジンの他側面に前記
燃料ポンプを取り付けたことを特徴とする。
【００１１】請求項６記載の発明は、請求項１〜４又は
５記載の発明において、艇体の前後に配された吸気ダク
トの間にインジェクタドライバを配置したことを特徴と
する。
５記載の発明において、艇体の前後に配された吸気ダク
トの間にインジェクタドライバを配置したことを特徴と
する。
【００１２】従って、請求項１記載の発明によれば、燃
料ポンプを駆動する燃料ポンプ駆動プーリをクランク軸
の端部の軸受に近い部分（つまり、クランク軸の振動が
小さい部分）に取り付けたため、クランク軸から燃料ポ
ンプ駆動プーリを経て伝達される回転動力によって駆動
される燃料ポンプと燃料配管の振動が小さく抑えられて
これらの耐久性が高められる。
料ポンプを駆動する燃料ポンプ駆動プーリをクランク軸
の端部の軸受に近い部分（つまり、クランク軸の振動が
小さい部分）に取り付けたため、クランク軸から燃料ポ
ンプ駆動プーリを経て伝達される回転動力によって駆動
される燃料ポンプと燃料配管の振動が小さく抑えられて
これらの耐久性が高められる。
【００１３】請求項２記載の発明によれば、フライホイ
ールマグネトーと燃料ポンプ駆動プーリを覆うケースを
設けたため、フライホイールマグネトーと燃料ポンプ駆
動プーリに水が掛るのを防いでこれらの耐久性を向上さ
せることができる。又、燃料ポンプを駆動する燃料ポン
プ駆動プーリをフライホイールの前面にフライホイール
の外径よりも小径となるように取り付けたため、前記ケ
ースを小型化して該ケースと船底との間に広い空間を確
保することができ、船底に溜った水にケースが浸かりに
くくなり、この結果、該ケースのシール面から内部への
水の浸入が防がれる。
ールマグネトーと燃料ポンプ駆動プーリを覆うケースを
設けたため、フライホイールマグネトーと燃料ポンプ駆
動プーリに水が掛るのを防いでこれらの耐久性を向上さ
せることができる。又、燃料ポンプを駆動する燃料ポン
プ駆動プーリをフライホイールの前面にフライホイール
の外径よりも小径となるように取り付けたため、前記ケ
ースを小型化して該ケースと船底との間に広い空間を確
保することができ、船底に溜った水にケースが浸かりに
くくなり、この結果、該ケースのシール面から内部への
水の浸入が防がれる。
【００１４】請求項３記載の発明によれば、燃料ポンプ
の駆動系をカムとプッシュロッドとで構成してその簡素
化を図ることができる。
の駆動系をカムとプッシュロッドとで構成してその簡素
化を図ることができる。
【００１５】請求項４記載の発明によれば、インジェク
タと燃料ポンプとを燃料レールによって連結してユニッ
ト化し、このユニット化されたインジェクタと燃料ポン
プをシート下方に形成された開口部の下方に配設したた
め、これらはシートを開けると開口部に臨むこととな
り、燃料噴射装置を容易に整備してその整備性を高める
ことができる。
タと燃料ポンプとを燃料レールによって連結してユニッ
ト化し、このユニット化されたインジェクタと燃料ポン
プをシート下方に形成された開口部の下方に配設したた
め、これらはシートを開けると開口部に臨むこととな
り、燃料噴射装置を容易に整備してその整備性を高める
ことができる。
【００１６】請求項５記載の発明によれば、エンジンの
左右の両側面に吸気管及び排気管と燃料ポンプを振り分
けて配置したため、燃料噴射装置をコンパクトに構成す
ることができる。
左右の両側面に吸気管及び排気管と燃料ポンプを振り分
けて配置したため、燃料噴射装置をコンパクトに構成す
ることができる。
【００１７】請求項６記載の発明によれば、電装品であ
るインジェクタドライバを艇体の前後に配された吸気ダ
クトの間の通気性の良い部位に配置したため、該インジ
ェクタドライバに高い作動安定性を確保することができ
る。
るインジェクタドライバを艇体の前後に配された吸気ダ
クトの間の通気性の良い部位に配置したため、該インジ
ェクタドライバに高い作動安定性を確保することができ
る。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【００１９】＜実施の形態１＞図１は小型滑走艇の破断
側面図、図２は同小型滑走艇の破断平面図、図３は同小
型滑走艇の正断面図、図４はエンジンの側断面図、図５
は本発明の実施の形態１に係る燃料噴射装置の基本構成
図である。
側面図、図２は同小型滑走艇の破断平面図、図３は同小
型滑走艇の正断面図、図４はエンジンの側断面図、図５
は本発明の実施の形態１に係る燃料噴射装置の基本構成
図である。
【００２０】先ず、図１〜図３に示す小型滑走艇１の概
略構成を以下に説明する。
略構成を以下に説明する。
【００２１】本実施の形態に係る小型滑走艇１の艇体２
の前後方向略中央部には駆動源である２サイクル２気筒
エンジン３が搭載されており、該エンジン３の前方（図
１及び図２の矢印Ｆ方向が艇体２の前方）には燃料タン
ク４（図１参照）が配されている。そして、エンジン
３、燃料タンク４等の上方はカウリング５によって覆わ
れており、エンジン３の上方のカウリング５外にはステ
アリングハンドル６が設けられている。又、艇体２の前
後には大気と船室とを連通するための吸気ダクト７，８
が設けられており、前記ステアリングハンドル６の後方
には着脱自在なシート９が配設されている。
の前後方向略中央部には駆動源である２サイクル２気筒
エンジン３が搭載されており、該エンジン３の前方（図
１及び図２の矢印Ｆ方向が艇体２の前方）には燃料タン
ク４（図１参照）が配されている。そして、エンジン
３、燃料タンク４等の上方はカウリング５によって覆わ
れており、エンジン３の上方のカウリング５外にはステ
アリングハンドル６が設けられている。又、艇体２の前
後には大気と船室とを連通するための吸気ダクト７，８
が設けられており、前記ステアリングハンドル６の後方
には着脱自在なシート９が配設されている。
【００２２】一方、艇体２の後端部であって、艇体２の
幅方向中央部にはジェット推進機１０が配置されてお
り、前記エンジン３のクランク軸１１の後端には艇体２
の幅方向中央に前後方向に配されたインペラ軸１２の前
端がカップリング１３によって連結されている。そし
て、このインペラ軸１２は前記ジェット推進機１０内に
導入され、その後端部にはジェット推進機１０に内蔵さ
れたインペラ１４が取り付けられている。尚、前記カッ
プリング１３はスプライン嵌合によってクランク軸１１
に着脱自在に取り付けられている。又、ジェット推進機
１０の後端部には、前記ステアリングハンドル６による
操舵操作によってその方向が左右に変化する操向ノズル
１５が揺動自在に取り付けられている。
幅方向中央部にはジェット推進機１０が配置されてお
り、前記エンジン３のクランク軸１１の後端には艇体２
の幅方向中央に前後方向に配されたインペラ軸１２の前
端がカップリング１３によって連結されている。そし
て、このインペラ軸１２は前記ジェット推進機１０内に
導入され、その後端部にはジェット推進機１０に内蔵さ
れたインペラ１４が取り付けられている。尚、前記カッ
プリング１３はスプライン嵌合によってクランク軸１１
に着脱自在に取り付けられている。又、ジェット推進機
１０の後端部には、前記ステアリングハンドル６による
操舵操作によってその方向が左右に変化する操向ノズル
１５が揺動自在に取り付けられている。
【００２３】ここで、前記エンジン３の構成を図４に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【００２４】図４に示すエンジン３のシリンダブロック
１６には２つのシリンダ１７が前後方向（図４において
は矢印Ｆ方向が前方）が並設されており、各シリンダ１
７にはピストン１８が上下摺動自在に嵌装されている。
そして、各ピストン１８はコンロッド１９を介して前記
クランク軸１１に連結されている。尚、図４において、
２０は掃気ポートであり、各気筒のシリンダヘッド２１
にはインジェクタ２２と点火プラグ２３がそれぞれ取り
付けられている。
１６には２つのシリンダ１７が前後方向（図４において
は矢印Ｆ方向が前方）が並設されており、各シリンダ１
７にはピストン１８が上下摺動自在に嵌装されている。
そして、各ピストン１８はコンロッド１９を介して前記
クランク軸１１に連結されている。尚、図４において、
２０は掃気ポートであり、各気筒のシリンダヘッド２１
にはインジェクタ２２と点火プラグ２３がそれぞれ取り
付けられている。
【００２５】ところで、前記クランク軸１１はその前後
端部が軸受２４，２５によって、中間部が軸受２６によ
ってクランクケース２７にそれぞれ回転自在に支承され
ており、その前端部にはフライホイールマグネトー２８
が取り付けられ、後端部には前記カップリング１３に一
体に形成された燃料ポンプ駆動プーリ２９が取り付けら
れている。
端部が軸受２４，２５によって、中間部が軸受２６によ
ってクランクケース２７にそれぞれ回転自在に支承され
ており、その前端部にはフライホイールマグネトー２８
が取り付けられ、後端部には前記カップリング１３に一
体に形成された燃料ポンプ駆動プーリ２９が取り付けら
れている。
【００２６】而して、前記エンジン３は燃料噴射式エン
ジンであって、これには本発明に係る燃料噴射装置によ
って燃料が噴射される。以下、燃料噴射装置の基本構成
を図４及び図５に基づいて説明する。
ジンであって、これには本発明に係る燃料噴射装置によ
って燃料が噴射される。以下、燃料噴射装置の基本構成
を図４及び図５に基づいて説明する。
【００２７】図示のように、エンジン３のシリンダヘッ
ド２１にはステー２１ａが一体に形成されており、該ス
テー２１ａの後方に延出する端部上にはカム駆動式の燃
料ポンプ３０が複数のボルト３１によって取り付け支持
されている。この燃料ポンプ３０は燃料を５０ｋｇ／ｃ
ｍ2 程度まで昇圧する高圧型のポンプであって、その下
部には駆動部３２が取り付けられている。この駆動部３
２には前後一対の軸受３３によって回転自在に支承され
た駆動軸３４が設けられ、この駆動軸３４の中間には燃
料ポンプ３０を駆動するためのカム３５が設けられてい
る。そして、この駆動軸３４の前端部には小径の燃料ポ
ンプ駆動プーリ３６が結着されており、この燃料ポンプ
駆動プーリ３６と前記燃料ポンプ駆動プーリ２９には無
端状のタイミングベルト３７が巻装されている。
ド２１にはステー２１ａが一体に形成されており、該ス
テー２１ａの後方に延出する端部上にはカム駆動式の燃
料ポンプ３０が複数のボルト３１によって取り付け支持
されている。この燃料ポンプ３０は燃料を５０ｋｇ／ｃ
ｍ2 程度まで昇圧する高圧型のポンプであって、その下
部には駆動部３２が取り付けられている。この駆動部３
２には前後一対の軸受３３によって回転自在に支承され
た駆動軸３４が設けられ、この駆動軸３４の中間には燃
料ポンプ３０を駆動するためのカム３５が設けられてい
る。そして、この駆動軸３４の前端部には小径の燃料ポ
ンプ駆動プーリ３６が結着されており、この燃料ポンプ
駆動プーリ３６と前記燃料ポンプ駆動プーリ２９には無
端状のタイミングベルト３７が巻装されている。
【００２８】又、エンジン３のシリンダヘッド２１に取
り付けられた前記インジェクタ２２と燃料ポンプ３０と
は前後に水平に延びるアルミニウム合金製の燃料レール
３８によって連結されてユニット化されている。そし
て、このユニット化されたインジェクタ２２と燃料ポン
プ３０は、図２及び図３に示すように艇体２のシート９
の下方に形成された矩形の開口部２ａの下方に配設され
ており、これらはシート９を開けると開口部２ａに臨む
こととなる。
り付けられた前記インジェクタ２２と燃料ポンプ３０と
は前後に水平に延びるアルミニウム合金製の燃料レール
３８によって連結されてユニット化されている。そし
て、このユニット化されたインジェクタ２２と燃料ポン
プ３０は、図２及び図３に示すように艇体２のシート９
の下方に形成された矩形の開口部２ａの下方に配設され
ており、これらはシート９を開けると開口部２ａに臨む
こととなる。
【００２９】一方、前記燃料タンク４内の底部には電磁
ポンプ３９が設けられており、該電磁ポンプ３９の吐出
側から導出する燃料供給管４０は燃料ポンプ３０の吸入
側に接続されている。又、燃料ポンプ４０から導出する
燃料戻し管４１は燃料タンク４に接続されている。尚、
燃料供給管４０の途中にはフィルタ４２が介設されてい
る。又、図５において、４３はオルタネータである。
ポンプ３９が設けられており、該電磁ポンプ３９の吐出
側から導出する燃料供給管４０は燃料ポンプ３０の吸入
側に接続されている。又、燃料ポンプ４０から導出する
燃料戻し管４１は燃料タンク４に接続されている。尚、
燃料供給管４０の途中にはフィルタ４２が介設されてい
る。又、図５において、４３はオルタネータである。
【００３０】ところで、図３に示すように、エンジン３
の前記クランクケース２７の右側面（艇体２の前方に向
かって右側面）には吸気管４４が取り付けられており、
該吸気管４４の先端部にはエアフィルタ４５が取り付け
られている。
の前記クランクケース２７の右側面（艇体２の前方に向
かって右側面）には吸気管４４が取り付けられており、
該吸気管４４の先端部にはエアフィルタ４５が取り付け
られている。
【００３１】他方、図１及び図２に示すように、前記エ
ンジン３の各気筒から左側方に導出する排気管４６は集
合した後に前方へ延び、そこから上方へ立ち上がって側
面視及び平面視でＵ字状にＵターンしてエンジン３の右
側方を後方に向かって延びた後、立ち下がってエンジン
３の後方に配されたウォーターロック４７の前面に接続
されている。
ンジン３の各気筒から左側方に導出する排気管４６は集
合した後に前方へ延び、そこから上方へ立ち上がって側
面視及び平面視でＵ字状にＵターンしてエンジン３の右
側方を後方に向かって延びた後、立ち下がってエンジン
３の後方に配されたウォーターロック４７の前面に接続
されている。
【００３２】そして、上記ウォーターロック４７からは
可撓性を有する排気ホース４８が立ち上がっており、図
２に示すように、この排気ホース４８は前記ジェット推
進機１０の上方を横切って艇体２の右側方へ向かい、そ
こからＵ字状にＵターンして水中に開口している。
可撓性を有する排気ホース４８が立ち上がっており、図
２に示すように、この排気ホース４８は前記ジェット推
進機１０の上方を横切って艇体２の右側方へ向かい、そ
こからＵ字状にＵターンして水中に開口している。
【００３３】而して、以上の構成を有する小型滑走艇１
において、エンジン３によってジェット推進機１０が駆
動されると、該ジェット推進機１０におけるインペラ１
４の回転によって発生する推進力によって当該小型滑走
艇１が航走するが、エンジン３のクランク軸１１の回転
は駆動プーリ２９、タイミングベルト３７及び駆動プー
リ３６を経て増速されて燃料ポンプ３０の駆動部３２の
前記駆動軸３４に伝達される。
において、エンジン３によってジェット推進機１０が駆
動されると、該ジェット推進機１０におけるインペラ１
４の回転によって発生する推進力によって当該小型滑走
艇１が航走するが、エンジン３のクランク軸１１の回転
は駆動プーリ２９、タイミングベルト３７及び駆動プー
リ３６を経て増速されて燃料ポンプ３０の駆動部３２の
前記駆動軸３４に伝達される。
【００３４】すると、駆動軸３４に設けられたカム３５
によって燃料ポンプ３０が駆動され、電磁ポンプ３９に
よって燃料タンク４から燃料供給管４０を経て燃料ポン
プ３０に送給された燃料が所定圧（５０ｋｇ／ｃｍ2 ）
に昇圧され、この燃料は燃料レール３８を通って各イン
ジェクタ２２に供給され、各インジェクタ２２から各気
筒に適当なタイミングで５０ｋｇ／ｃｍ2 程度の圧力で
噴射されて燃焼室Ｓ（図４参照）での燃焼に供される。
尚、燃料ポンプ３０には燃料圧力を一定に調節するプレ
ッシャーレギュレータが内蔵されており、燃料圧力が一
定になるようにして余剰燃料はこのプレッシャーレギュ
レータを通って燃料戻し管４１から燃料タンク４に戻さ
れる。
によって燃料ポンプ３０が駆動され、電磁ポンプ３９に
よって燃料タンク４から燃料供給管４０を経て燃料ポン
プ３０に送給された燃料が所定圧（５０ｋｇ／ｃｍ2 ）
に昇圧され、この燃料は燃料レール３８を通って各イン
ジェクタ２２に供給され、各インジェクタ２２から各気
筒に適当なタイミングで５０ｋｇ／ｃｍ2 程度の圧力で
噴射されて燃焼室Ｓ（図４参照）での燃焼に供される。
尚、燃料ポンプ３０には燃料圧力を一定に調節するプレ
ッシャーレギュレータが内蔵されており、燃料圧力が一
定になるようにして余剰燃料はこのプレッシャーレギュ
レータを通って燃料戻し管４１から燃料タンク４に戻さ
れる。
【００３５】以上において、本実施の形態に係る燃料噴
射装置においては、燃料ポンプ３０を駆動する燃料ポン
プ駆動プーリ２９をクランク軸１１の後端部の軸受２５
に近い部分（つまり、クランク軸１１の振動が小さい部
分）に取り付けたため、クランク軸１１から駆動プーリ
２９とタイミングベルト３７及び駆動プーリ３６を経て
伝達される回転動力によって駆動される燃料ポンプ３０
と燃料レール３８、燃料供給管４０及び燃料戻し管４１
の振動が小さく抑えられてこれらの耐久性が高められ
る。
射装置においては、燃料ポンプ３０を駆動する燃料ポン
プ駆動プーリ２９をクランク軸１１の後端部の軸受２５
に近い部分（つまり、クランク軸１１の振動が小さい部
分）に取り付けたため、クランク軸１１から駆動プーリ
２９とタイミングベルト３７及び駆動プーリ３６を経て
伝達される回転動力によって駆動される燃料ポンプ３０
と燃料レール３８、燃料供給管４０及び燃料戻し管４１
の振動が小さく抑えられてこれらの耐久性が高められ
る。
【００３６】又、本実施の形態では、インジェクタ２２
と燃料ポンプ３０とを燃料レール３８によって連結して
ユニット化し、このユニット化されたインジェクタ２２
と燃料ポンプ３０を艇体２のシート９下方に形成された
開口部２ａの下方に配設したため、これらはシート９を
開けると開口部２ａに臨むこととなり、燃料噴射装置の
点検・整備はインジェクタ２２、燃料ポンプ３０及び燃
料レール３８をシリンダヘッド２１と共にユニットとし
て着脱することによって行うことができる。このために
燃料噴射装置を容易に整備することができ、その整備性
が高められる。尚、本実施の形態では、燃料ポンプ３０
とインジェクタ２２をシリンダヘッド２１に直接固定し
てこれらをユニット化したが、燃料ポンプ３０とインジ
ェクタ２２をシリンダヘッド２１に直接固定する必要は
なく、これらをブラケット等を介してシリンダヘッド２
１に固定することによってユニット化しても良い。
と燃料ポンプ３０とを燃料レール３８によって連結して
ユニット化し、このユニット化されたインジェクタ２２
と燃料ポンプ３０を艇体２のシート９下方に形成された
開口部２ａの下方に配設したため、これらはシート９を
開けると開口部２ａに臨むこととなり、燃料噴射装置の
点検・整備はインジェクタ２２、燃料ポンプ３０及び燃
料レール３８をシリンダヘッド２１と共にユニットとし
て着脱することによって行うことができる。このために
燃料噴射装置を容易に整備することができ、その整備性
が高められる。尚、本実施の形態では、燃料ポンプ３０
とインジェクタ２２をシリンダヘッド２１に直接固定し
てこれらをユニット化したが、燃料ポンプ３０とインジ
ェクタ２２をシリンダヘッド２１に直接固定する必要は
なく、これらをブラケット等を介してシリンダヘッド２
１に固定することによってユニット化しても良い。
【００３７】ところで、インジェクタ２２は高圧の燃料
を噴射するためにその駆動コイルは高電圧の電源が必要
となる。このため、図１に示すインジェクタドライバ６
０は１２Ｖのバッテリ電圧を１００Ｖ程度まで昇圧する
ための電装品であり、その分発熱する。このため、イン
ジェクタドライバ６０は艇体２内の前後一対の吸気ダク
ト７，８の間に設けられた隔壁６１或はエンジン３の側
方に取り付けられており、このような通気性の良い部位
にインジェクタドライバ６０を設けることによって該イ
ンジェクタドライバ６０を温度の低い外気によって冷却
してその作動安定性を高めることができる。
を噴射するためにその駆動コイルは高電圧の電源が必要
となる。このため、図１に示すインジェクタドライバ６
０は１２Ｖのバッテリ電圧を１００Ｖ程度まで昇圧する
ための電装品であり、その分発熱する。このため、イン
ジェクタドライバ６０は艇体２内の前後一対の吸気ダク
ト７，８の間に設けられた隔壁６１或はエンジン３の側
方に取り付けられており、このような通気性の良い部位
にインジェクタドライバ６０を設けることによって該イ
ンジェクタドライバ６０を温度の低い外気によって冷却
してその作動安定性を高めることができる。
【００３８】ここで、エンジン３は図６に示すように回
転数Ｎが所定値Ｎ0 以下の低回転域においては一方の気
筒の運転（爆発）が休止されるよう制御されている。そ
のような気筒休止領域において休止気筒へのオイル供給
量を運転気筒のそれよりも少なく抑えることによって休
止気筒からの未燃オイルの排出量を低く抑えることがで
きる。尚、本実施の形態では、図７に示すように休止気
筒へのオイル吐出量を運転気筒のそれの約１／２として
いるが、これに限ることはなく、休止気筒へのオイル吐
出量は休止気筒が焼き付かない程度に抑えることができ
る。
転数Ｎが所定値Ｎ0 以下の低回転域においては一方の気
筒の運転（爆発）が休止されるよう制御されている。そ
のような気筒休止領域において休止気筒へのオイル供給
量を運転気筒のそれよりも少なく抑えることによって休
止気筒からの未燃オイルの排出量を低く抑えることがで
きる。尚、本実施の形態では、図７に示すように休止気
筒へのオイル吐出量を運転気筒のそれの約１／２として
いるが、これに限ることはなく、休止気筒へのオイル吐
出量は休止気筒が焼き付かない程度に抑えることができ
る。
【００３９】＜実施の形態２＞次に、本発明の実施の形
態２を図８〜図１０に基づいて説明する。尚、図８は本
発明の実施の形態２に係る燃料噴射装置を備えるエンジ
ンの側断面図、図９は同エンジンの破断正面図、図１０
は本実施の形態２に係る燃料噴射装置の構成図であり、
これらの図においては図１〜図５において示したと同一
要素には同一符号を付している。
態２を図８〜図１０に基づいて説明する。尚、図８は本
発明の実施の形態２に係る燃料噴射装置を備えるエンジ
ンの側断面図、図９は同エンジンの破断正面図、図１０
は本実施の形態２に係る燃料噴射装置の構成図であり、
これらの図においては図１〜図５において示したと同一
要素には同一符号を付している。
【００４０】本実施の形態においては、クランク軸１１
の軸受２４よりも前方に突出する前端にフライホイール
マグネトー２８を取り付けている。尚、このフライホイ
ールマグネトー２８は発電コイル２８ａとこの発電コイ
ル２８ａを前方から覆う有底筒状のフライホイール２８
ｂで構成されている。
の軸受２４よりも前方に突出する前端にフライホイール
マグネトー２８を取り付けている。尚、このフライホイ
ールマグネトー２８は発電コイル２８ａとこの発電コイ
ル２８ａを前方から覆う有底筒状のフライホイール２８
ｂで構成されている。
【００４１】そして、クランク軸１１のフライホイール
２８ｂよりも前方にフライホイール２８ｂの外径Ｄより
も小径ｄ（ｄ＜Ｄ）の燃料ポンプ駆動プーリ４９が取り
付けられ、該駆動プーリ４９とその側方に位置するよう
にエンジン３に固定された燃料ポンプ３０の駆動軸３０
ａの端部に結着された駆動プーリ５０との間に無端状の
タイミングベルト５１が巻装されている。
２８ｂよりも前方にフライホイール２８ｂの外径Ｄより
も小径ｄ（ｄ＜Ｄ）の燃料ポンプ駆動プーリ４９が取り
付けられ、該駆動プーリ４９とその側方に位置するよう
にエンジン３に固定された燃料ポンプ３０の駆動軸３０
ａの端部に結着された駆動プーリ５０との間に無端状の
タイミングベルト５１が巻装されている。
【００４２】尚、本実施の形態に係る燃料噴射装置の基
本構成は図１０に示されるが、図１０において、４は燃
料タンク、２２はインジェクタ、３８は燃料レール、３
９は電磁ポンプ、４０は燃料供給管、４１は燃料戻し
管、４２はフィルタである。
本構成は図１０に示されるが、図１０において、４は燃
料タンク、２２はインジェクタ、３８は燃料レール、３
９は電磁ポンプ、４０は燃料供給管、４１は燃料戻し
管、４２はフィルタである。
【００４３】而して、本実施の形態においては、エンジ
ン３のクランク軸１１の回転は駆動プーリ４９、タイミ
ングベルト５１及び駆動プーリ５０を経て増速されて燃
料ポンプ３０に伝達されて該燃料ポンプ３０が駆動され
るため、電磁ポンプ３９によって燃料タンク４から燃料
供給管４０を経て燃料ポンプ３０に送給された燃料が所
定圧に昇圧され、この燃料は燃料レール３８を通って各
インジェクタ２２に供給されて各気筒での燃焼に供され
る。尚、燃料ポンプ３０における余剰燃料は燃料戻し管
４１を通って燃料タンク４に戻される。
ン３のクランク軸１１の回転は駆動プーリ４９、タイミ
ングベルト５１及び駆動プーリ５０を経て増速されて燃
料ポンプ３０に伝達されて該燃料ポンプ３０が駆動され
るため、電磁ポンプ３９によって燃料タンク４から燃料
供給管４０を経て燃料ポンプ３０に送給された燃料が所
定圧に昇圧され、この燃料は燃料レール３８を通って各
インジェクタ２２に供給されて各気筒での燃焼に供され
る。尚、燃料ポンプ３０における余剰燃料は燃料戻し管
４１を通って燃料タンク４に戻される。
【００４４】以上において、本実施の形態に係る燃料噴
射装置においては、燃料ポンプ３０を駆動する燃料ポン
プ駆動プーリ４９をクランク軸１１の前端部の軸受２４
に近い部分（つまり、クランク軸１１の振動が小さい部
分）に取り付けたため、実施の形態１と同様に燃料ポン
プ３０と燃料レール３８、燃料供給管４０及び燃料戻し
管４１の振動が小さく抑えられてこれらの耐久性が高め
られる。
射装置においては、燃料ポンプ３０を駆動する燃料ポン
プ駆動プーリ４９をクランク軸１１の前端部の軸受２４
に近い部分（つまり、クランク軸１１の振動が小さい部
分）に取り付けたため、実施の形態１と同様に燃料ポン
プ３０と燃料レール３８、燃料供給管４０及び燃料戻し
管４１の振動が小さく抑えられてこれらの耐久性が高め
られる。
【００４５】又、図８に示すように、フライホイールマ
グネトー２８と燃料ポンプ駆動プーリ４９を覆うケース
５２を設けたため、フライホイールマグネトー２８と燃
料ポンプ駆動プーリ４９に水が掛るのを防いでこれらの
耐久性を向上させることができる。
グネトー２８と燃料ポンプ駆動プーリ４９を覆うケース
５２を設けたため、フライホイールマグネトー２８と燃
料ポンプ駆動プーリ４９に水が掛るのを防いでこれらの
耐久性を向上させることができる。
【００４６】更に、燃料ポンプ３０を駆動する燃料ポン
プ駆動プーリ４９をフライホイール２８ｂの前面にフラ
イホイール２８ｂの外径よりも小径となるように取り付
けたため、前記ケース５２を小型化して該ケース５２と
船底との間に広い空間を確保することができ、船底に溜
った水にケース５２が浸かりにくくなり、この結果、該
ケース５２のシール面から内部への水の浸入が防がれ
る。
プ駆動プーリ４９をフライホイール２８ｂの前面にフラ
イホイール２８ｂの外径よりも小径となるように取り付
けたため、前記ケース５２を小型化して該ケース５２と
船底との間に広い空間を確保することができ、船底に溜
った水にケース５２が浸かりにくくなり、この結果、該
ケース５２のシール面から内部への水の浸入が防がれ
る。
【００４７】＜実施の形態３＞次に、本発明の実施の形
態３を図１１に基づいて説明する。尚、図１１は本発明
の実施の形態３に係る燃料噴射装置の基本構成図であ
り、本図においては図５に示したと同一要素には同一符
号を付しており、以下、それらについての説明は省略す
る。
態３を図１１に基づいて説明する。尚、図１１は本発明
の実施の形態３に係る燃料噴射装置の基本構成図であ
り、本図においては図５に示したと同一要素には同一符
号を付しており、以下、それらについての説明は省略す
る。
【００４８】本実施の形態に係る燃料噴射装置において
は、クランク軸１１のフライホイールマグネトー２８の
前側にカム５３とプッシュロッド５４を配置し、これら
のカム５３とプッシュロッド５４によってエンジン３の
前端部に固定された燃料ポンプ３０を駆動するようにし
たものであって、本実施の形態においても前記実施の形
態１と同様の効果が得られる他、燃料ポンプ３０の駆動
系をカム５３とプッシュロッド５４とで構成してその簡
素化を図ることができるという効果が得られる。
は、クランク軸１１のフライホイールマグネトー２８の
前側にカム５３とプッシュロッド５４を配置し、これら
のカム５３とプッシュロッド５４によってエンジン３の
前端部に固定された燃料ポンプ３０を駆動するようにし
たものであって、本実施の形態においても前記実施の形
態１と同様の効果が得られる他、燃料ポンプ３０の駆動
系をカム５３とプッシュロッド５４とで構成してその簡
素化を図ることができるという効果が得られる。
【００４９】＜実施の形態４＞次に、本発明の実施の形
態４を図１２に基づいて説明する。尚、図１２は本発明
の実施の形態４に係る燃料噴射装置を備える小型滑走艇
の正断面図であり、本図においては図３に示したと同一
要素には同一符号を付しており、以下、それらについて
の説明は省略する。
態４を図１２に基づいて説明する。尚、図１２は本発明
の実施の形態４に係る燃料噴射装置を備える小型滑走艇
の正断面図であり、本図においては図３に示したと同一
要素には同一符号を付しており、以下、それらについて
の説明は省略する。
【００５０】本実施の形態では、エンジン３の左側面に
吸気管４４と排気管４６を連結し、エンジン３の左側面
に燃料ポンプ３０を取り付けるとともに、クランク軸１
１の後端部に結着された駆動プーリ５５と燃料ポンプ３
０の駆動軸３０ａに結着された駆動プーリ５６との間に
無端状のタイミングベルト５７を巻装している。
吸気管４４と排気管４６を連結し、エンジン３の左側面
に燃料ポンプ３０を取り付けるとともに、クランク軸１
１の後端部に結着された駆動プーリ５５と燃料ポンプ３
０の駆動軸３０ａに結着された駆動プーリ５６との間に
無端状のタイミングベルト５７を巻装している。
【００５１】而して、本実施の形態においては、エンジ
ン３のクランク軸１１の回転は駆動プーリ５５、タイミ
ングベルト５７及び駆動プーリ５６を経て増速されて燃
料ポンプ３０に伝達されて該燃料ポンプ３０が駆動され
るため、該燃料ポンプ３０によって昇圧された燃料が各
気筒に噴射されて燃焼に供される。
ン３のクランク軸１１の回転は駆動プーリ５５、タイミ
ングベルト５７及び駆動プーリ５６を経て増速されて燃
料ポンプ３０に伝達されて該燃料ポンプ３０が駆動され
るため、該燃料ポンプ３０によって昇圧された燃料が各
気筒に噴射されて燃焼に供される。
【００５２】以上において、本実施の形態に係る燃料噴
射装置においても、燃料ポンプ３０を駆動する駆動プー
リ５５をクランク軸１１の端部の軸受に近い部分（つま
り、クランク軸１１の振動が小さい部分）に取り付けた
ために実施の形態１と同様の効果が得られる他、エンジ
ン３の左右の両側面に吸気管４４及び排気管４６と燃料
ポンプ３０を振り分けて配置したため、燃料噴射装置を
コンパクトに構成することができるという効果が得られ
る。
射装置においても、燃料ポンプ３０を駆動する駆動プー
リ５５をクランク軸１１の端部の軸受に近い部分（つま
り、クランク軸１１の振動が小さい部分）に取り付けた
ために実施の形態１と同様の効果が得られる他、エンジ
ン３の左右の両側面に吸気管４４及び排気管４６と燃料
ポンプ３０を振り分けて配置したため、燃料噴射装置を
コンパクトに構成することができるという効果が得られ
る。
【００５３】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項１
記載の発明によれば、燃料ポンプを駆動する燃料ポンプ
駆動プーリをクランク軸の端部の軸受に近い部分（つま
り、クランク軸の振動が小さい部分）に取り付けたた
め、クランク軸から燃料ポンプ駆動プーリを経て伝達さ
れる回転動力によって駆動される燃料ポンプと燃料配管
の振動が小さく抑えられてこれらの耐久性が高められる
という効果が得られる。
記載の発明によれば、燃料ポンプを駆動する燃料ポンプ
駆動プーリをクランク軸の端部の軸受に近い部分（つま
り、クランク軸の振動が小さい部分）に取り付けたた
め、クランク軸から燃料ポンプ駆動プーリを経て伝達さ
れる回転動力によって駆動される燃料ポンプと燃料配管
の振動が小さく抑えられてこれらの耐久性が高められる
という効果が得られる。
【００５４】請求項２記載の発明によれば、フライホイ
ールマグネトーと燃料ポンプ駆動プーリを覆うケースを
設けたため、フライホイールマグネトーと燃料ポンプ駆
動プーリに水が掛るのを防いでこれらの耐久性を向上さ
せることができる。又、燃料ポンプを駆動する燃料ポン
プ駆動プーリをフライホイールの前面にフライホイール
の外径よりも小径となるように取り付けたため、前記ケ
ースを小型化して該ケースと船底との間に広い空間を確
保することができ、船底に溜った水にケースが浸かりに
くくなり、この結果、該ケースのシール面から内部への
水の浸入が防がれるという効果が得られる。
ールマグネトーと燃料ポンプ駆動プーリを覆うケースを
設けたため、フライホイールマグネトーと燃料ポンプ駆
動プーリに水が掛るのを防いでこれらの耐久性を向上さ
せることができる。又、燃料ポンプを駆動する燃料ポン
プ駆動プーリをフライホイールの前面にフライホイール
の外径よりも小径となるように取り付けたため、前記ケ
ースを小型化して該ケースと船底との間に広い空間を確
保することができ、船底に溜った水にケースが浸かりに
くくなり、この結果、該ケースのシール面から内部への
水の浸入が防がれるという効果が得られる。
【００５５】請求項３記載の発明によれば、燃料ポンプ
の駆動系をカムとプッシュロッドとで構成してその簡素
化を図ることができるという効果が得られる。
の駆動系をカムとプッシュロッドとで構成してその簡素
化を図ることができるという効果が得られる。
【００５６】請求項４記載の発明によれば、インジェク
タと燃料ポンプとを燃料レールによって連結してユニッ
ト化し、このユニット化されたインジェクタと燃料ポン
プをシート下方に形成された開口部の下方に配設したた
め、これらはシートを開けると開口部に臨むこととな
り、燃料噴射装置を容易に整備してその整備性を高める
ことができるという効果が得られる。
タと燃料ポンプとを燃料レールによって連結してユニッ
ト化し、このユニット化されたインジェクタと燃料ポン
プをシート下方に形成された開口部の下方に配設したた
め、これらはシートを開けると開口部に臨むこととな
り、燃料噴射装置を容易に整備してその整備性を高める
ことができるという効果が得られる。
【００５７】請求項５記載の発明によれば、エンジンの
左右の両側面に吸気管及び排気管と燃料ポンプを振り分
けて配置したため、燃料噴射装置をコンパクトに構成す
ることができるという効果が得られる。
左右の両側面に吸気管及び排気管と燃料ポンプを振り分
けて配置したため、燃料噴射装置をコンパクトに構成す
ることができるという効果が得られる。
【００５８】請求項６記載の発明によれば、電装品であ
るインジェクタドライバを艇体の前後に配された吸気ダ
クトの間の通気性の良い部位に配置したため、該インジ
ェクタドライバに高い作動安定性を確保することができ
るという効果が得られる。
るインジェクタドライバを艇体の前後に配された吸気ダ
クトの間の通気性の良い部位に配置したため、該インジ
ェクタドライバに高い作動安定性を確保することができ
るという効果が得られる。
【図１】小型滑走艇の破断側面図である。
【図２】小型滑走艇の破断平面図である。
【図３】小型滑走艇の正断面図である。
【図４】本発明の実施の形態１に係る燃料噴射装置を備
えるエンジンの側断面図である。
えるエンジンの側断面図である。
【図５】本発明の実施の形態１に係る燃料噴射装置の基
本構成図である。
本構成図である。
【図６】エンジン回転数と運転気筒数との関係を示す図
である。
である。
【図７】運転気筒と休止気筒へのオイル吐出量を示す図
である。
である。
【図８】本発明の実施の形態２に係る燃料噴射装置を備
えるエンジンの側断面図である。
えるエンジンの側断面図である。
【図９】本発明の実施の形態２に係る燃料噴射装置を備
えるエンジンの破断正面図である。
えるエンジンの破断正面図である。
【図１０】本発明の実施の形態２に係る燃料噴射装置を
備えるエンジンの側断面図である。
備えるエンジンの側断面図である。
【図１１】本発明の実施の形態３に係る燃料噴射装置の
基本構成図である。
基本構成図である。
【図１２】本発明の実施の形態４に係る燃料噴射装置を
備える小型滑走艇の正断面図である。
備える小型滑走艇の正断面図である。
１ 小型滑走艇 ２ 艇体 ２ａ 開口部 ３ エンジン ７，８ 吸気ダクト ９ シート １１ クランク軸 ２１ シリンダヘッド ２２ インジェクタ ２４，２５ 軸受 ２８ フライホイールマグネトー ２８ａ 発電コイル ２８ｂ フライホイール ２９，４９ 燃料ポンプ駆動プーリ ３０ 燃料ポンプ ３８ 燃料レール ４４ 吸気管 ４６ 排気管 ５２ ケース ５３ カム ５４ プッシュロッド ６０ インジェクタドライバ
Claims (6)
- 【請求項１】 燃料ポンプから送出される燃料をインジ
ェクタによって噴射する小型滑走艇用エンジンの燃料噴
射装置において、 前後端部を軸受によって回転自在に支承されたクランク
軸の前後端を前記軸受よりも前方及び後方に突出させ、
この前後端にフライホイールマグネトーと燃料ポンプ駆
動プーリを振り分けて配置し、前記燃料ポンプ駆動プー
リによって前記燃料ポンプを駆動することを特徴とする
小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置。 - 【請求項２】 燃料ポンプから送出される燃料をインジ
ェクタによって噴射する小型滑走艇用エンジンの燃料噴
射装置において、 前後端部を軸受によって回転自在に支承されたクランク
軸の前端を前記軸受よりも前方に突出させ、この前端
に、発電コイルとこの発電コイルを前方から覆う有底筒
状のフライホイールから成るフライホイールマグネトー
を取り付け、前記フライホイールの前面にフライホイー
ルの外径よりも小径の燃料ポンプ駆動プーリを取り付
け、該燃料ポンプ駆動プーリによって前記燃料ポンプを
駆動し、前記フライホイールマグネトーと燃料ポンプ駆
動プーリを覆うケースを設けたことを特徴とする小型滑
走艇用エンジンの燃料噴射装置。 - 【請求項３】 燃料ポンプから送出される燃料をインジ
ェクタによって噴射する小型滑走艇用エンジンの燃料噴
射装置において、 前後端部を軸受によって回転自在に支承されたクランク
軸の前端を前記軸受よりも前方に突出させ、この前端に
フライホイールマグネトーを取り付け、該クランク軸の
前記フライホイールマグネトーの前側部分にカムを形成
し、該カムと該カムに連動するとプッシュロッドによっ
て前端部に配置された前記燃料ポンプを駆動することを
特徴とする小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置。 - 【請求項４】 燃料ポンプから送出される燃料をインジ
ェクタによって噴射する小型滑走艇用エンジンの燃料噴
射装置において、 エンジンのシリンダヘッドに前記燃料ポンプとインジェ
クタを固定し、両者を燃料レールで連結してユニット化
するとともに、これらをシート下方に形成された開口部
の下方に配置したことを特徴とする小型滑走艇用エンジ
ンの燃料噴射装置。 - 【請求項５】 燃料ポンプから送出される燃料をインジ
ェクタによって噴射する小型滑走艇用エンジンの燃料噴
射装置において、 エンジンの一側面に吸気管と排気管を連結し、エンジン
の他側面に前記燃料ポンプを取り付けたことを特徴とす
る小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置。 - 【請求項６】 艇体の前後に配された吸気ダクトの間に
インジェクタドライバを配置したことを特徴とする請求
項１〜４又は５記載の小型滑走艇用エンジンの燃料噴射
装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10046579A JPH11247663A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置 |
| US09/260,200 US6080026A (en) | 1998-02-27 | 1999-03-01 | Direct injected personal watercraft |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10046579A JPH11247663A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11247663A true JPH11247663A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12751224
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10046579A Pending JPH11247663A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 小型滑走艇用エンジンの燃料噴射装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6080026A (ja) |
| JP (1) | JPH11247663A (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3948206A (en) * | 1974-09-06 | 1976-04-06 | Still Water Properties, N.V. | Jet powered watercraft |
| CA2131345A1 (en) * | 1993-11-05 | 1995-05-06 | Clarence E. Blanchard | Marine propulsion unit having exteriorly accessible clean-out capability and flushing device for same |
| JP3866388B2 (ja) * | 1997-09-24 | 2007-01-10 | 本田技研工業株式会社 | 船外機における補助燃料タンクの冷却装置 |
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1998
- 1998-02-27 JP JP10046579A patent/JPH11247663A/ja active Pending
-
1999
- 1999-03-01 US US09/260,200 patent/US6080026A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6080026A (en) | 2000-06-27 |
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