JPH11246675A - フィブロインを混合したプラスチックス成形物 - Google Patents

フィブロインを混合したプラスチックス成形物

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JPH11246675A
JPH11246675A JP10090561A JP9056198A JPH11246675A JP H11246675 A JPH11246675 A JP H11246675A JP 10090561 A JP10090561 A JP 10090561A JP 9056198 A JP9056198 A JP 9056198A JP H11246675 A JPH11246675 A JP H11246675A
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JP
Japan
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resin
fibroin
molded material
plastics
molded
Prior art date
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Pending
Application number
JP10090561A
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English (en)
Inventor
Masanori Midoritani
正則 緑谷
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  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ポリプロピレンなどの樹脂の軽量性、弾力性、
耐久性などの長所を生かし、安っぽいイメージを払拭す
るような、美的で質感のある肌になじみ易いプラスチッ
クス成形製品を提供する。 【構成】特にポリオレフィン系樹脂のようなプラスチッ
クス原料にフィブロインを添加して成形し、フィブロイ
ン混合のプラスチックス成形物とする。とりわけ通気性
を有する略鍔付帽子形の絆貼着用成形物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は成形プラスチックスの
分野で利用される。
【0002】
【従来の技術】従来よりプラスチックス成形物の装飾性
を高めるために、ポリカーボネート等のような硬質樹脂
にパールカラー或いはメタリックな顔料を混入して、あ
たかも真珠のような光反射をする製品にするものが既に
一部で用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような在来のパー
ルカラー樹脂は、一般に適用樹脂が限定されていて、ポ
リエチレンやポリプロピレンのようなポリオレフィン系
樹脂では実現が難しいとされ、従ってこのような樹脂に
は低コスト、軽量、耐溶剤性、柔軟性等の長所があるに
もかかわらず、その美観においては装飾性や質感を欠
き、比較的安っぽいイメージを免れ得なかった。
【0004】またプラスチックは様々な形に成形できる
一方、絶縁性が高くて静電気を帯び易く、このように極
性の低いものが皮膚等に常時触れるのはあまり望ましい
こととはいえず、人によってはアレルギーの誘因になる
ともいわれている。
【0005】一方、絹や蜘蛛の糸等の主成分を構成する
蛋白質であるフィブロインが甚だ人体になじみやすい性
質を有していることはよく知られており、これを混合し
た洗剤や化粧品等は既に一部で実現しているが、そのメ
リットはこれらの製品に限られるものとされ、プラスチ
ックス成形物に適用させる試みは全くなされていないの
が現状である。
【0006】本発明はこのような問題点を改善し、外観
的にも物性的にも一層望ましいプラスチックス成形物を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのように今
までのプラスチックス成形業界では全く問題にされてい
なかったフィブロインに注目し、これをポリプロピレン
等の樹脂原料に混入して成形してみたところ、意外にも
その成形物は、外観的にも物性的にも予想をはるかに上
回る良好なものに仕上がることを見出し、本発明に至っ
たのである。
【0008】すなわち、プラスチックス原料に(粉末状
の)フィブロインを添加し、これをインジェクション法
などで成形する。その際、どの樹脂ともよくなじんで分
散・混合することが判明したが、とりわけポリプロピレ
ンなどのようなポリオレフィン系樹脂においては結果が
良好であり、その樹脂が見違えるばかりのものに変貌し
た。
【0009】フィブロインを添加する手段としては、当
該粉末を予め樹脂中に混合してペレットにしてもよい
が、既成の樹脂ペレットにフィブロイン粉末を混合した
り、或いは同粉末と水との混合または溶合スラリーをそ
れにコーティングしてもよい。
【0010】樹脂とフィブロインの混合比率は目的に応
じ任意に選択できるが、通常、重量比において樹脂10
0部に対しフィブロイン5〜70部程度が採用される。
【0011】このようにフィブロインが混合しているプ
ラスチックスの成形物として特に望ましいのは、それが
常時皮膚に接触したりして、健康や美容に関係するよう
な製品に対してであり、代表的なのは次に述べるような
指圧代用絆の類である。
【0012】すなわち図1に示すように、人体(1)に
貼着可能な粘着シート片(2)の粘着面にそれより小さ
な鍔体(3A)を有する略帽子形樹脂片(3)の鍔体下
面を貼着したものであるが、その鍔付帽子形のプラスチ
ックス成形物すなわち該樹脂片(3)が前記フィブロイ
ン混合のプラスチックス成形物に該当する。
【0013】その帽子形樹脂片(3)の本体突出部にお
いては天井部及びサイド(立ち上がり)に通気孔(4)
が設けられ、内部には薬草類(5)などが収容される。
また絆創膏状の該粘着シート片(2)にも多数の通気孔
(4)を設けることが望ましい。
【0014】このような指圧代用絆に用いる樹脂として
望ましいのは、その弾力性や軽量性、耐久性などからポ
リプロピレンを挙げることができるが、これに約30重
量%程度のフィブロインを混合する。また併せてトルマ
リン、その他の材料を更に混合することは任意である。
【0015】
【作用】プラスチックス、とりわけポリオレフィン系の
樹脂は、もともと極性の低い化学合成物であり、本来、
生物体とは異質のものであって、人によってはアレルギ
ー反応を起こすこともあり、常に接するものとしては必
ずしも快適なものとはいえないが、本発明のようにフィ
ブロインを混入すると、それが皮膚になじみやすくなる
と同時に、あたかも絹のような光沢と質感を有するもの
に一変し、電気絶緑性も低下して、一層帯電しにくいも
のとなる。
【0016】同時に、成形終了時における収縮率も低下
するから、収縮による「ヒケ」が目立ちがちなポリプロ
ピレン等のようなポリオレフィン系樹脂であっても、ヒ
ケの凹みが減ることにより厚手のものでもきれいに成形
でき、絹状の色調と相まって甚だ高級感のある樹脂に変
貌し、その軽量性、弾力性、耐久性などの長所を一層生
かすことが可能になる。
【0017】このような作用・効果は前記のような指圧
代用絆に用いる樹脂において大いに発揮できるが、他に
腕時計、眼鏡フレーム、指輪、イヤリング、櫛やブラ
シ、等の見回品や装飾品などへの適用を主に挙げること
ができる。
【0018】勿論、用途はこれ等に限定されることはな
く、文房具、事務用品、電気機器、その他の甚だ広範な
分野における樹脂製品の品質向上が見込まれる。
【0019】
【実施例1】絹の粉末と水の混合スラリーをポリプロピ
レンの原料ペレットにスプレー塗着して乾燥させ、これ
を既成の金型で様々な形状にインジェクション成形し
た。成形物はいずれも全くムラのない絹の如き優雅な光
沢と質感を有するものとなり、手触りもよく、数mmに
及ぶ厚手の部分でもヒケがないため、櫛などの装粧品や
装飾品などに甚だ適したものとなった。また静電気を帯
びにくく、水に浮くほど軽量であるにもかかわらず高級
感があった。
【0020】
【実施例2】上例の絹粉末付きポリプロピレン原料ペレ
ットを用いて、鍔の直径8mm、立ち上がり部の直径6
mm、その高さ1.5mm、材料厚さ0.5mmの略帽
子状体を射出成形した。但しその天井部と立ち上がりサ
イドには、直径1mmの貫通孔が数個形成されている。
これに薬草粉末を収めて円状の通気孔付き粘着シートで
外淵がはみ出るように蓋をし、これを多数、同一の保護
シート兼台紙にまとめ貼りし、指圧代用絆として試作し
た。得られた試作品は美観や手触りが良くて皮膚に対す
る違和感のないものとなり、通気性のよいことと相まっ
て甚だ好評であった。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ポリ
オレフィン系などの樹脂のもつ長所を生かしながら、そ
の美観や質感を著しく向上させるとともに、静電気を減
らしたり皮膚になじみ易くすることによって、用途を更
に拡大できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施製品の例を示す拡大断面図
【符号の説明】
1 ……人体 2 ……粘着シート片 3 ……略帽子形樹脂片 3A……鍔体 4 ……通気孔 5 ……薬草類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08L 23:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックス原料にフィブロインを添加
    し成形して成るフィブロインを混合したプラスチックス
    成形物。
  2. 【請求項2】プラスチックス原料がポリオレフィン系樹
    脂である請求項1記載のフィブロインを混合したプラス
    チックス成形物。
  3. 【請求項3】プラスチックス成形物が、通気性を有する
    略鍔付帽子形の絆貼着用成形物である請求項1記載のフ
    ィブロインを混合したプラスチックス成形物。
JP10090561A 1998-02-27 1998-02-27 フィブロインを混合したプラスチックス成形物 Pending JPH11246675A (ja)

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JP10090561A JPH11246675A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 フィブロインを混合したプラスチックス成形物

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012184299A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Takahashi Seisakusho:Kk シルク成分入り樹脂ネットとその製造方法
JP2017522572A (ja) * 2014-08-01 2017-08-10 カルティエ・インターナショナル・アクチエンゲゼルシャフト シルクフィブロインを備えた表面を有する時計構成要素
WO2018173887A1 (ja) * 2017-03-22 2018-09-27 Spiber株式会社 モールド成形体及びモールド成形体の製造方法

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