JPH11246023A - バケットコンベヤ - Google Patents

バケットコンベヤ

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Publication number
JPH11246023A
JPH11246023A JP5485298A JP5485298A JPH11246023A JP H11246023 A JPH11246023 A JP H11246023A JP 5485298 A JP5485298 A JP 5485298A JP 5485298 A JP5485298 A JP 5485298A JP H11246023 A JPH11246023 A JP H11246023A
Authority
JP
Japan
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cooling
casing
bucket
gas
conveyor
Prior art date
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Pending
Application number
JP5485298A
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English (en)
Inventor
Daisuke Ayukawa
大祐 鮎川
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Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物の熱分解溶融燃焼装置に用いる冷却コ
ンベヤの短小化を図れると共に、冷却コンベヤ等が設置
される地下スペースを小さくすることができるようにす
る。 【解決手段】 縦向きに配置され、下端部に熱分解残渣
Dの供給口4aを、又、上端部に熱分解残渣Dの排出口
4bを夫々形成したケーシング4と、ケーシング内の上
下位置に夫々回転自在に配設されたスプロケット5,6
と、両スプロケット5,6に巻き回された無端状のチェ
ーン7と、チェーン7に等間隔毎に取り付けられた複数
のバケット8と、ケーシング4内を移動中のバケット8
へ冷却ガスGを吹き付けてバケット8を冷却する冷却機
構9とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ等の廃棄
物の熱分解溶融燃焼装置に使用されるものであり、廃棄
物を乾留熱分解して得られた熱分解残渣を冷却する冷却
コンベヤと熱分解残渣を選別処理する選別装置との配設
され、冷却コンベヤから排出された熱分解残渣を選別装
置へ搬送する為のバケットコンベヤの改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3は廃棄物の熱分解溶融燃焼装置の要
部を示す概略系統図であり、図3に於いて、21はスク
リューフィーダー、22は熱分解ドラム、23は熱風発
生炉、24は熱風用導管、25は熱風用循環ファン、2
6は分離器、27は熱分解ガス用導管、28は燃焼溶融
炉、29は二重ダンパ、30は冷却コンベヤ、31は冷
却水配管、32は窒素ガス供給管、33はバケットコン
ベヤ、34は選別装置、35はサイロ、36は送風機、
37はバンカー、38はカーボン残渣用導管である。
【0003】而して、スクリューフィーダー21により
熱分解ドラム22へ供給された都市ごみ等の廃棄物A
は、ここで熱風発生炉23からの熱風(加熱ガス)によ
り空気の遮断下に於いて約450℃の温度にまで間接加
熱され、熱分解ガスG′と熱分解残渣D′に分解され
る。この熱分解ガスG′は、水分、CO、CO2 、H2
及び炭化水素を主成分とし、又、熱分解残渣D′は、カ
ーボン残渣、鉄、アルミニウム、ガラス、石、コンクリ
ート等の混合物である。
【0004】熱分解ドラム22内で生成した熱分解ガス
G′及び熱分解残渣D′は、熱分解ドラム22に隣接す
る分離器26へ導入され、ここで重力により熱分解ガス
G′と熱分解残渣D′とに分離される。
【0005】前記熱分解ガスG′は、熱分解ガス用導管
27を経て直接燃焼溶融炉28へ導入され、又、熱分解
残渣D′は、二重ダンパ29等を経て冷却コンベヤ30
へ導入され、ここで窒素ガス等の不活性雰囲気中(低酸
素又は無酸素状態)で冷却水W′により間接冷却されて
約450℃の温度から約80℃の温度にまで下げられた
後、バケットコンベヤ33により上方へ搬送され、選別
装置34(振動スクリーン、磁選機、アルミニウム選別
機及び粉砕機等から成る)へ送られる。
【0006】尚、分離器26と冷却コンベヤ30との間
に二重ダンパ29を設け、分離器26内と冷却コンベヤ
30内を二重ダンパ29により遮断するのは、冷却コン
ベヤ30内の低温の雰囲気ガス(窒素ガス等)が分離器
26及び熱分解ガス用導管27へ吸引されると、熱分解
ガスG′中に含まれているタールが固化し、熱分解ガス
用導管27を閉塞する虞れがあるからである。又、熱分
解残渣D′を冷却コンベヤ30内に於いて不活性雰囲気
(低酸素又は無酸素状態)で冷却するのは、熱分解残渣
D′の燃焼・爆発等を防止する為である。その為、冷却
コンベヤ30内へは窒素ガス供給管32から窒素ガスが
供給されている。
【0007】そして、選別装置34へ送られた熱分解残
渣D′は、ここで振動スクリーン、磁選機及びアルミニ
ウム選別機により鉄類、アルミニウム、瓦礫(石、コン
クリート片、ガラス片等)、カーボン残渣に夫々選別処
理される。
【0008】選別処理装置34で選別された鉄類、アル
ミニウム及び瓦礫はバンカー37に夫々貯留され、又、
カーボン残渣は、粉砕機で約1mm以下に粉砕されてサ
イロ35に貯留された後、送風機36及びカーボン残渣
用導管38により空気輸送されて燃焼溶融炉28へ送ら
れ、ここで熱分解ガスG′と共に燃焼溶融されて溶融ス
ラグとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
廃棄物Aの熱分解溶融燃焼装置に於いては、冷却コンベ
ヤ30は、熱分解残渣D′を水冷ジャケット30a等に
より間接的に冷却するようにしている為、極めて長大な
機器となっている。例えば、一日に200トンの廃棄物
Aを処理する熱分解溶融燃焼装置に於いては、長さが約
15mで幅が約1.2m程度の冷却コンベヤ30(水冷
ジャケット式振動コンベヤ等)が使用されている。又、
床面上に設置した熱分解ドラム22から排出される熱分
解残渣D′を重力により順次下方へ移動させるようにし
ている為、冷却コンベヤ30やバケットコンベヤ33の
一部分等は、どうしても地下室に設置しなければならな
かった。然も、冷却コンベヤ30自体が長大な機器であ
ることとも相俟って、極めて大きな地下スペースが必要
であった。このように、従来の熱分解溶融燃焼装置に於
いては、冷却コンベヤ30やバケットコンベヤ33等を
設置するのに大きな地下室が必要になり、設置スペース
が大きくなると共に、設置コストが大幅に高騰すると云
う問題があった。
【0010】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は熱分解溶融燃焼装置に於け
る冷却コンベヤの短小化を図れると共に、冷却コンベヤ
等が設置される地下スペースを小さくすることができる
ようにしたバケットコンベヤを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載のバケットコンベヤは、縦
向きに配置され、下端部に熱分解残渣の供給口を、又、
上端部に熱分解残渣の排出口を夫々形成したケーシング
と、ケーシング内の上下位置に夫々回転自在に配設され
たスプロケットと、両スプロケットに巻き回された無端
状のチェーンと、チェーンに等間隔毎に取り付けられた
複数のバケットと、ケーシング内を移動中のバケットへ
冷却ガスを吹き付けてバケットを冷却する冷却機構とを
具備したことに特徴がある。
【0012】又、本発明の請求項2に記載のバケットコ
ンベヤは、冷却機構が、ケーシング内に配設され、移動
中のバケットへ不活性の冷却ガスを吹き付ける複数の吹
出しノズルを備えたノズルヘッダーと、一端部がノズル
ヘッダーに接続されると共に他端部がケーシングに連通
状態で接続されたガス循環用ダクトと、ガス循環用ダク
トに介設されたガス循環用ファンと、ガス循環用ダクト
に介設され、冷却ガスを冷却する熱交換器と、ガス循環
用ダクトに接続された不活性ガス供給管と、不活性ガス
供給管に介設された制御弁とを具備して居り、ケーシン
グ内若しくはダクト内の酸素濃度を酸素濃度測定器によ
り測定し、これに基づいて制御弁を制御してケーシング
内を低酸素状態に保てるように構成されていることに特
徴がある。
【0013】更に、本発明の請求項3に記載のバケット
コンベヤは、各バケットの外側面に冷却用フィンを取り
付けたことに特徴がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
に係るバケットコンベヤ1の概略断面図を示し、当該バ
ケットコンベヤ1は、廃棄物を乾留熱分解することによ
り得られた熱分解残渣Dを冷却する冷却コンベヤ2(例
えば水冷ジャケット式振動コンベヤ)と冷却された熱分
解残渣Dを選別処理する選別装置3(振動スクリーン、
磁選機及びアルミニウム選別機等から成る)との間に配
設されて居り、冷却コンベヤ2から排出された熱分解残
渣Dを冷却しつつ選別装置3へ搬送するものである。
【0015】即ち、バケットコンベヤ1は、縦長のボッ
クス状に形成されたケーシング4と、ケーシング4内の
上方位置に配設された駆動スプロケット5と、ケーシン
グ4内の下方位置に配設された従動スプロケット6と、
駆動スプロケット5及び従動スプロケット6に巻き回さ
れた無端状のチェーン7と、チェーン7に等間隔毎に取
り付けられた複数のバケット8と、ケーシング4内を移
動中(下降中)のバケット8へ冷却ガスGを吹き付けて
バケット8を冷却する冷却機構9とから構成されてい
る。尚、このバケットコンベヤ1は、遠心排出型のバケ
ットコンベヤ1となっている。
【0016】前記ケーシング4は、形鋼及び鋼板材によ
り略密閉構造で且つ縦長のボックス状に形成されて居
り、冷却コンベヤ2の終端部と選別装置3との間に縦向
きの姿勢で配置されている。又、ケーシング4の一側壁
の下端部には、冷却コンベヤ2から排出された熱分解残
渣Dをケーシング4内へ受け入れる供給口4aが形成さ
れていると共に、ケーシング4の一側壁(供給口4aを
形成した側壁に対向する側壁)の上端部には、上方位置
へ搬送された熱分解残渣Dをケーシング4外へ排出する
為の排出口4bが形成されている。更に、ケーシング4
の一側壁(排出口4bを形成した側壁)の中間部分は、
外方へ膨出して居り、ケーシング4内に吹き込まれた冷
却ガスGを集める吸込みフード4cとなっている。尚、
図1に於いて、4dはケーシング4の供給口4aに接続
されたホッパ、4eはケーシング4の排出口4bに接続
された排出用シュートである。
【0017】前記駆動スプロケット5は、ケーシング4
内の上方位置に駆動軸10を介して回転自在に配設され
て居り、駆動軸10に連動連結された伝動機構及びモー
タ等から成る駆動装置(図示省略)により図1の矢印方
向へ回転駆動されるようになっている。又、従動スプロ
ケット6は、ケーシング4内の下方位置に従動軸11を
介して回転自在に配設されて居り、図示していないが上
下方向へ若干量移動調整できるようになっている。
【0018】前記バケット8は、図2(A)及び(B)
に示す如く、鋼板材により上方が開放された容器状に形
成されて居り、その外側面には冷却効果を高められるよ
うに冷却用フィン12が一定間隔毎に複数枚取り付けら
れている。又、バケット8は、上下方向へ周回移動する
チェーン7に一定間隔毎に取り付けられて居り、各スプ
ロケット5,6及びチェーン7の回転に伴ってケーシン
グ4の供給口4aと排出口4bとの間を往復移動し、従
動スプロケット6を通過する際にホッパ4dから供給さ
れた熱分解残渣Dを直接受入れ、或いはケーシング4内
の下部に溜まっている熱分解残渣Dを掬い上げて上昇
し、駆動スプロケット5を越える際に遠心力によって熱
分解残渣Dを排出用シュート4eへ放出した後、空の状
態で下降するようになっている。
【0019】前記冷却機構9は、熱分解残渣Dを排出用
シュート4eへ放出して空になった下降中のバケット8
へ酸素濃度を低く抑えた不活性の冷却ガスG(例えば窒
素ガス等の不活性ガスを吹き込んでO2 <5%位とした
空気)を吹き付け、バケット8が熱分解残渣Dを受け入
れるまでの間にバケット8を冷却できるように構成され
ている。又、冷却機構9は、ケーシング4内を不活性雰
囲気に保てるように、酸素濃度を低く抑えた冷却ガスG
を循環させていると共に、窒素ガス等の不活性ガスを冷
却ガスG中へ吹き込めるように構成されている。
【0020】具体的には、冷却機構9は、ケーシング4
内で且つ上昇側(図1の左側)のバケット8と下降側
(図1の右側)のバケット8との間に縦向きに配設さ
れ、下降側のバケット8へ冷却ガスGを吹き付ける複数
の吹出しノズル13aを備えたノズルヘッダー13と、
一端部がノズルヘッダー13に接続されると共に他端部
がケーシング4の吸込みフード4cに連通状態で接続さ
れたガス循環用ダクト14と、ガス循環用ダクト14に
介設されたガス循環用ファン15と、ガス循環用ダクト
14に介設され、ガス循環用ダクト14内の冷却ガスG
を冷却水Wにより冷却する熱交換器16と、ガス循環用
ダクト14に接続された窒素ガス等の不活性ガス供給管
17と、不活性ガス供給管17に介設された制御弁18
等から構成されている。
【0021】又、冷却機構9は、ガス循環用ダクト14
内(若しくはケーシング4内)の酸素濃度を酸素濃度測
定器19により連続的に測定し、酸素濃度が設定値より
上昇した場合には、酸素濃度測定器19からの検出信号
に基づいて制御器20が制御弁18を制御し、窒素ガス
等の不活性ガスをガス循環用ダクト14内へ供給してケ
ーシング4内を低酸素状態に保てるように構成されてい
る。
【0022】尚、この実施の形態に於いては、バケット
コンベヤ1の冷却能力は、冷却コンベヤ2から排出され
た熱分解残渣Dを選別装置3へ搬送するまでの間に、熱
分解残渣Dの温度を約70℃下げられるように設定され
ている。従って、冷却コンベヤ2から排出される熱分解
残渣Dは、通常約80℃の温度で排出されるが、このバ
ケットコンベヤ1を使用することによって、熱分解残渣
Dの温度を約150℃まで上げることができる。又、熱
交換器16の冷却能力は、吹出しノズル13aから噴出
される冷却ガスGの温度が約15℃となるように設定さ
れて居り、熱交換器16へは約7℃の冷却水Wが供給さ
れるようになっている。
【0023】次に、上記構成のバケットコンベヤ1の作
用について説明する。都市ごみ等の廃棄物を乾留熱分解
することにより得られた熱分解残渣Dは、冷却コンベヤ
2(水冷ジャケット式振動コンベヤ)へ導入され、ここ
で窒素ガス等の不活性雰囲気中(低酸素又は無酸素状
態)で冷却水により間接冷却されて約450℃の温度か
ら所定の温度(約150℃)にまで下げられる。
【0024】冷却コンベヤ2により約150℃の温度に
まで下げられた熱分解残渣Dは、冷却コンベヤ2の終端
部から排出され、バケットコンベヤ1のホッパ4d内へ
供給される。
【0025】ホッパ4dへ供給された熱分解残渣Dは、
バケット8が従動スプロケット6の周囲を通過する際に
直接バケット8内へ入れられるか、或いはケーシング4
内の下部に貯留された後、従動スプロケット6の周囲を
通過するバケット8により掬い上げられる。
【0026】バケット8内に入れられた熱分解残渣D
は、バケット8の上昇によりケーシング4内を上方へ搬
送され、駆動スプロケット5を越える際にその遠心力に
よってバケット8から放出され、排出用シュート4eへ
供給される。
【0027】ところで、このバケットコンベヤ1に於い
ては、熱分解残渣Dを放出して空になったバケット8を
冷却機構9によって冷却するようにしている為、熱分解
残渣Dを選別装置3へ搬送する際にこれを所定の温度に
まで冷却することができるようになっている。
【0028】即ち、熱分解残渣Dを排出用シュート4e
へ放出して空になったバケット8は、駆動スプロケット
5の付近から従動スプロケット6の付近まで下降する間
に、ノズルヘッダー13の各吹出しノズル13aから噴
出される冷却ガスG(酸素濃度を低く抑えたガス:O2
<5%位)により冷却されている。このとき、各バケッ
ト8に冷却用フィン12を取り付けている為、バケット
8の冷却が良好且つ確実に行われる。
【0029】冷却ガスGにより冷却されたバケット8
は、従動スプロケット6を通過する際にホッパ4dから
供給された熱分解残渣Dを直接受け入れるか、或いはケ
ーシング4の下部に溜まっている熱分解残渣Dを掬い上
げてケーシング4内を上昇して行く。この間にバケット
8内の熱分解残渣Dは、バケット8と熱分解残渣Dとの
温度差により熱交換され、約150℃の温度から約80
℃の温度にまで冷却される。
【0030】搬送中に約80℃の温度にまで冷却された
熱分解残渣Dは、バケット8が駆動スプロケット5を越
える際に遠心力によってバケット8から放出され、排出
用シュート4eへ供給される。
【0031】熱分解残渣Dを放出して空になったバケッ
ト8は、ケーシング4内を下降する間にノズルヘッダー
13の各吹出しノズル13aから噴出される冷却ガスG
により再度冷却された後、従動スプロケット6を通過す
る際に熱分解残渣Dを受け入れてこれを上方へ搬送して
行く。
【0032】一方、ノズルヘッダー13からバケット8
へ吹き付けられて温度が上昇した冷却ガスGは、吸込み
フード4cへ集められてガス循環用ダクト14から熱交
換器16へ入り、ここで約7℃の冷却水Wにより冷却さ
れてからガス循環用ファン15及びガス循環用ダクト1
4を経てノズルヘッダー13へ供給される。尚、この冷
却ガスGは、約15℃の温度でノズルヘッダー13の吹
出しノズル13aから噴出されるように、熱交換器16
により冷却されている。
【0033】ノズルヘッダー13へ供給された冷却ガス
Gは、吹出しノズル13aから噴出され、空になった下
降中のバケット8を冷却した後、ガス循環用ダクト1
4、熱交換器16、ガス循環用ファン15、ガス循環用
ダクト14及びケーシング4内を循環するようになって
いる。
【0034】又、このバケットコンベヤ1に於いては、
バケットコンベヤ1の運転中にケーシング4内での熱分
解残渣Dの燃焼等を防止できるように、ケーシング4内
が不活性雰囲気(低酸素状態)に保たれている。即ち、
ガス循環用ダクト14の出口側の冷却ガスGの酸素濃度
が酸素濃度測定器19により連続的に測定されて居り、
酸素濃度が設定値より上昇した場合には、酸素濃度測定
器19からの検出信号に基づいて制御器20が制御弁1
8を制御し、窒素ガス等の不活性ガスを不活性ガス供給
管17からガス循環用ダクト14内へ供給してケーシン
グ4内を不活性雰囲気(低酸素状態)に保つようになっ
ている。その結果、ケーシング4内での熱分解残渣Dの
燃焼・爆発等が防止されることになる。
【0035】そして、バケットコンベヤ1により上方へ
搬送され、排出用シュート4eから選別装置3(振動ス
クリーン、磁選機及びアルミニウム選別機等から成る)
へ送られた熱分解残渣Dは、ここで振動スクリーン、磁
選機及びアルミニウム選別機により鉄類、アルミニウ
ム、瓦礫(石、コンクリート片、ガラス片等)、カーボ
ン残渣に夫々選別処理される。
【0036】その後、鉄類、アルミニウム及び瓦礫はバ
ンカーに夫々貯留され、又、カーボン残渣は、粉砕機で
約1mm以下に粉砕されてサイロに貯留された後、送風
機及び熱分解残渣用導管により空気輸送されて燃焼溶融
炉へ送られ、ここで熱分解ガスと共に燃焼溶融されて溶
融スラグとなる。
【0037】このように、このバケットコンベヤ1は、
冷却コンベヤ2から排出された熱分解残渣Dを更に冷却
する冷却機能を備えている為、廃棄物の熱分解溶融燃焼
装置に組み込んだ場合には、熱分解ドラムから排出され
た高温の熱分解残渣Dを冷却コンベヤ2とバケットコン
ベヤ1により二段階に亘って冷却することができ、冷却
コンベヤ2の全長を大幅に短くすることができる。例え
ば、熱分解ドラムから排出された約450℃の熱分解残
渣Dを冷却コンベヤ2で約150℃の温度にまで冷却
し、その後バケットコンベヤ1により約150℃の熱分
解残渣Dを約80℃の温度にまで冷却することができれ
ば、冷却コンベヤ2の長さを約40%短くできることが
判明した。その結果、冷却コンベヤ2が大幅に短小化さ
れることになり、冷却コンベヤ2等の地下の設置スペー
スを大幅に少なくすることができると共に、コストダウ
ンを達成することができる。
【0038】尚、上記実施の形態に於いては、空になっ
た下降中のバケット8へ冷却ガスGを吹き付けてバケッ
ト8を冷却するようにしたが、他の実施の形態に於いて
は、熱分解残渣Dを入れた上昇中のバケット8へ冷却ガ
スGを吹き付けてバケット8冷却するようにしても良
い。この場合、バケット8内の熱分解残渣Dが吹き飛ば
されないように工夫することは勿論である。
【0039】又、上記実施の形態に於いては、複数の吹
出しノズル13aを設けたノズルヘッダー13を上昇中
のバケット8と下降中のバケット8との間に一本だけ配
設するようにしたが、他の実施の形態に於いては、上昇
中のバケット8と下降中のバケット8との間に複数本の
ノズルヘッダー13をバケット8の幅方向へ並列状態で
且つ縦向きに配設し、複数本のノズルヘッダー13によ
ってバケット8を冷却するようにしても良く、或いは下
降中のバケット8の周囲に複数本のノズルヘッダー13
を縦向きに配設してバケット8を周囲から冷却するよう
にしても良い。
【0040】更に、上記実施の形態に於いては、バケッ
トコンベヤ1を遠心排出型のバケットコンベヤ1とした
が、他の実施の形態に於いては、バケットコンベヤ1を
完全排出型のバケットコンベヤ1としても良く、或いは
誘導排出型のバケットコンベヤ1としても良い。
【0041】
【発明の効果】上述の通り、本発明の請求項1のバケッ
トコンベヤは、ケーシング内を移動中のバケットへ冷却
ガスを吹き付けてバケットを冷却する冷却機構を備えて
いる為、このバケットコンベヤを廃棄物の熱分解溶融燃
焼装置の冷却コンベヤと選別装置との間に配設した場合
には、冷却コンベヤの大幅な短小化を図ることができ
る。その結果、冷却コンベヤ等の地下の設置スペースを
大幅に少なくすることができると共に、コストダウンを
達成することができる。
【0042】又、本発明の請求項2のバケットコンベヤ
は、ケーシング内を不活性雰囲気(低酸素状態)に保持
することができる為、ケーシング内での熱分解残渣の燃
焼・爆発等を防止することができる。
【0043】更に、本発明の請求項3のバケットコンベ
ヤは、バケットの外側面に冷却用フィンを設けている
為、バケットを良好且つ確実に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバケットコンベヤの
概略断面図である。
【図2】バケットコンベヤのバケットを示し、(A)は
バケットの平面図、(B)はバケットの側面図である。
【図3】廃棄物の熱分解溶融燃焼装置の要部を示す概略
系統図である。
【符号の説明】
1はバケットコンベヤ、4はケーシング、4aはケーシ
ングの供給口、4bはケーシングの排出口、5は駆動ス
プロケット、6は従動スプロケット、7はチェーン、8
はバケット、9は冷却機構、12はフィン、13はノズ
ルヘッダー、13aはノズルヘッダーの吹出しノズル、
14はガス循環用ダクト、15はガス循環用ファン、1
6は熱交換器、17はガス供給管、18は制御弁、19
は酸素濃度測定器、Dは熱分解ガス、Gは冷却ガス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦向きに配置され、下端部に熱分解残渣
    の供給口を、又、上端部に熱分解残渣の排出口を夫々形
    成したケーシングと、ケーシング内の上下位置に夫々回
    転自在に配設されたスプロケットと、両スプロケットに
    巻き回された無端状のチェーンと、チェーンに等間隔毎
    に取り付けられた複数のバケットと、ケーシング内を移
    動中のバケットへ冷却ガスを吹き付けてバケットを冷却
    する冷却機構とを具備したことを特徴とするバケットコ
    ンベヤ。
  2. 【請求項2】 冷却機構が、ケーシング内に配設され、
    移動中のバケットへ不活性の冷却ガスを吹き付ける複数
    の吹出しノズルを備えたノズルヘッダーと、一端部がノ
    ズルヘッダーに接続されると共に他端部がケーシングに
    連通状態で接続されたガス循環用ダクトと、ガス循環用
    ダクトに介設されたガス循環用ファンと、ガス循環用ダ
    クトに介設され、冷却ガスを冷却する熱交換器と、ガス
    循環用ダクトに接続された不活性ガス供給管と、不活性
    ガス供給管に介設された制御弁とを具備して居り、ケー
    シング内若しくはダクト内の酸素濃度を酸素濃度測定器
    により測定し、これに基づいて制御弁を制御してケーシ
    ング内を低酸素状態に保てるように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のバケットコンベヤ。
  3. 【請求項3】 各バケットの外側面に冷却用フィンを取
    り付けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のバケットコンベヤ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005231797A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Mitsubishi Chemicals Corp バケットコンベアシステム
CN108275411A (zh) * 2018-03-21 2018-07-13 威海鲁源科技环保设备有限公司 焚烧炉自动压缩自动进料机构

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