JPH11244953A - 超塑性材料の成形装置 - Google Patents

超塑性材料の成形装置

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JPH11244953A
JPH11244953A JP10060621A JP6062198A JPH11244953A JP H11244953 A JPH11244953 A JP H11244953A JP 10060621 A JP10060621 A JP 10060621A JP 6062198 A JP6062198 A JP 6062198A JP H11244953 A JPH11244953 A JP H11244953A
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JP
Japan
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heat insulating
die
mold
space
work
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JP10060621A
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Kuniaki Osada
邦明 長田
Takashi Shirakawa
敬司 白川
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Nippon Yakin Kogyo Co Ltd
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Nippon Yakin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャトル式超塑性材料の成形装置において、
ワークのセットおよび取り出しのために移送される成形
型の温度低下を抑えて、大量生産性や品質の安定性を向
上させる。 【解決手段】 上型4と下型5の側面4a,5aに断熱
材10,11をそれぞれ設けて上型4と下型5からの放
熱を抑え、さらに、ワークWのセットおよび取り出しの
ために移送される下型5の温度低下を抑えて、1回の成
形サイクルに要する時間を短縮させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超塑性を示す薄板
状のワークを、ガス圧や油圧等の流体圧を用いて成形型
に押しつけることにより所望の形状に成形する超塑性材
料の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属の薄板を複雑な形状に成形す
る方法として、金属が有する超塑性を利用した成形技術
が有力視されている。超塑性は、一般に、高温低速のも
とで引っ張ると数百%以上の伸びを示す現象を言い、多
くの合金に認められるものであるが、特に、チタン合金
やアルミニウム合金等が好適な素材とされている。超塑
性成形方法は、内面に成形品に応じた型が形成された下
型の上に薄板であるワークを載せ、この上に上型を載
せ、上型を上から加圧して上型と下型を型締めするとと
もに、ワークを所定の成形温度に加熱した状態で、ワー
クと上型との間に高圧ガスを導入するといった手法が一
般的である。ワークは、高圧ガスにより下型の内面に強
く圧着して塑性変形し、その内面の型に応じた形状に成
形される。このような成形方法を実践する成形装置とし
ては、上型と下型を加熱炉内に装備させた加熱炉式が多
いが、設備の簡素化が図られるとともに大量生産に有利
なシャトル式が提案されている。
【0003】このシャトル式成形装置は、概ね図6に示
すような構成となっている。すなわち、プレスのベッド
1の上方に昇降可能にラム2が設けられ、ベッド1の上
に下側プラテン3Bが載せられ、ラム2の下面には上側
プラテン3Bおよびコール板8が固定され、コール板8
と下側プラテン3Bの間に、上型4と下型5が配置され
ている。上型4は、コール板8に着脱可能に固定され、
下型5は下側プラテン3Bの上に載せられる。上下のプ
ラテン3A,3Bにはヒータが内蔵され、ヒータで加熱
されたプラテン3A,3Bにより上型4と下型5が加熱
される。ベッド1とラム2の間が、ラム2によって上型
4と下型5の型締めがなされる加圧スペースPとされ
る。この加圧スペースPの前方(図6では左側方)には
テーブル6が設けられ、このテーブル6上がセットスペ
ースSとされる。下型5は、ベッド1および下側プラテ
ン3BとともにセットスペースSと加圧スペースPとの
間を水平移動させられ、セットスペースSにて下型5に
対するワークWのセットおよび取り出しが行われる。
【0004】このようなシャトル式成形装置によれば、
はじめに各プラテン3A,3Bをヒータで加熱しておく
とともに、テーブル6上のセットスペースSに下型5を
ベッド1および下側プラテン3Bごと移送しておく。こ
の状態から、下型5の上にワークWを載せてセットし、
次いで、ベッド1および下側プラテン3Bとともに下型
5を加圧スペースPに移送し、ラム2を下降させて上型
4と下型5との間にワークWを挟み込んで型締めする。
上下のプラテン3A,3Bで加熱される上型4と下型5
の温度が、ワークWが超塑性を示す成形温度に達した
ら、ワークWと上型4との間に高温・高圧の空気または
Ar等の不活性ガスを導入する。ワークWは導入ガスに
より下型5の内面に強く圧着して塑性変形し、その内面
の型に応じた形状に成形される。成形後は、ラム2とと
もに上型4を上昇させて型開きし、下型5をベッド1お
よび下側プラテン3BとともにセットスペースSに移送
して成形されたワークWを下型5から取り出し、次のワ
ークWを下型5にセットして上記操業を繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記シャトル式成形装
置にあっては、上型4と下型5を上下のプラテン3A,
3Bで直接加熱するので加熱炉を要さない簡素な設備が
実現され、また、下型5に対するワークWのセットや取
り出しを短時間で行うことができるので大量生産に有利
である。しかしながら、このような利点を備える反面、
次のような改善すべき課題を有していた。すなわち、成
形後に下型5を加圧スペースPからセットスペースSに
移送してワークWを取り出し、次のワークWをセットし
た下型5を加圧スペースPに移送して型締めする間に、
下型5が放熱して温度が下がってしまい、再び成形温度
に達するまでの時間が長くなっていた。特に下型5の側
面5aは常に露出しており、この側面5aからの放熱の
度合いが大きかった。したがって、型締めされた状態で
あっても、その側面5aからの放熱により成形温度に達
するまでの熱ロスは避けられず、加熱時間の延長が助長
されていた。加熱時間が長いと電力消費量が大きくなる
ことは勿論、せっかくの大量生産性が低下してしまうこ
とにもつながる。さらには、ワークWの粒成長が喚起さ
れて設計通りの成形圧によっても成形不全が生じるおそ
れがあるととももに、ワークWの酸化が起こってしま
う。また、側面5aからの放熱は下型5の温度分布が不
均一になることを招き、このような状態で成形されるこ
とによっても成形不全が生じたり、あるいはワークWの
厚さが不均一になったりする可能性があり、このような
不具合は、特に超塑性を示す温度範囲が狭い金属の場合
に顕著であることが想定される。
【0006】よって本発明は、上記シャトル式のような
形式を有する超塑性材料の成形装置において、ワークの
セットおよび取り出しのために移送される成形型(上記
の下型に相当する)の温度低下を抑えることにより、成
形所要時間が短縮して大量生産性や品質の安定性の向上
が図られる超塑性材料の成形装置を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、一対の加熱圧板で挟
まれる成形型の型締め・型開きが行われ、その型締め状
態で成形型の間に挟み込んだ超塑性材料を、加熱圧板で
成形型を加熱することにより加熱しながら、成形型内に
導入した流体の圧力により成形する加圧スペースと、こ
の加圧スペースから型締め方向に略直交する方向に設け
られ、超塑性材料がセットされる成形型およびこの成形
型を加熱する成形圧板が加圧スペースから移送され、そ
の成形型に対する超塑性材料のセットならびに取り出し
を行うためのセットスペースと、このセットスペースと
加圧スペース間において、成形型および加熱圧板を移送
する移送手段とを備えた超塑性材料の成形装置におい
て、少なくとも、セットスペースと加圧スペース間を移
送される成形型の、型締め時において露出する面に、断
熱手段が設けられていることを特徴としている。
【0008】上記手段によれば、加圧スペースにおいて
成形したワークは、成形型が型開きされた後、成形型お
よび成形圧板とともにセットスペースに移送される。成
形型はワークを挟み込む形態であるから型締め方向に分
割されるものとされ、少なくとも一方の成形型の内面に
型面が形成されている。ワークは、導入された流体の圧
力により、成形型の型面に押圧されて成形され、そのま
まの状態で成形型とこの成形型を加熱する成形圧板がセ
ットスペースに移送される。セットスペースでは、成形
後のワークを成形型から取り出し、その成形型に新たな
成形前のワークをセットする。次いで、ワークをセット
した成形型を加熱圧板とともに再び加圧スペースに移送
し、ここで成形型の型締めならびに加熱圧板による成形
型の加熱がなされ、流体の導入によりワークが成形され
る。このような動作を繰り返すことにより、ワークの連
続成形がなされる。
【0009】さて、本発明では、加圧スペースとセット
スペース間を移送される成形型の、型締め時において露
出する面に、断熱手段が設けられている。例えば、上記
従来の技術で述べた装置の場合であれば、実際にワーク
が押圧されて成形される下型が対象となる成形型であ
り、型締め時において露出する面は側面であるから、そ
の側面に断熱手段を設けることになる。このように断熱
手段が設けられることにより、移送時および成形時にお
ける露出面からの放熱が抑えられる。その結果、成形温
度までの加熱時間の短縮や成形型の均熱状態が保持され
て熱効率が向上し、上記の課題が解決される。また、セ
ットスペースでのワークの取り出しおよびワークのセッ
トを行う作業員に対する成形型からの放熱温度が低くな
るので、作業が行いやすくなり、かつ安全性も向上す
る。断熱材は、少なくとも加圧スペースとセットスペー
ス間を移送される成形型に設けられるが、加圧スペース
に残る他方の成形型に設けても勿論よく、その場合には
熱効率が一層向上する。
【0010】成形型に設ける上記断熱手段としては、セ
ラミックウール等の断熱シートからなる断熱材を直接露
出面に密着させる形態でもよく、露出面から空気層を空
けて設けられる断熱材であってもよい。また、断熱手段
が設けられる成形型には、この成形型を加熱する加熱圧
板が接しているが、この加熱圧板と断熱手段の間に、所
定距離の隙間を空けておくと、加熱圧板が適切に放熱さ
れて過熱が防がれるので好ましい。さらに、断熱手段
は、成形型の露出面を覆うばかりでなく、加熱圧板の表
面をも覆う形態とすれば、熱効率の一層の向上ならびに
セットスペースにおける作業性が一段と向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】次いで、図面を参照して本発明の
一実施形態を説明する。図1は一実施形態に係る超塑性
材料の成形装置の側断面図であって、例えばオフロード
用乗用車などの後部に外付けされるスペアタイヤのカバ
ーを形成するものである。図中符合1はプレスのベッ
ド、2は昇降可能になされたラムであり、Wは超塑性材
料からなるワークである。ワークWは、カバーに適した
超塑性材料が選ばれ、例えば、Al−6Cu−0.5Z
r合金、Al−5.5Mg合金等の薄板材が用いられ
る。ベッド1の上には下側プラテン(加熱圧板)3Bが
載せられ、ラム2の下面には上側プラテン(加熱圧板)
3Aが一体に固定されている。上下のプラテン3A,3
Bはセラミックスで構成され、それぞれにヒータ7A,
7Bが内蔵されている。上下のプラテン3A,3Bの間
には、上型4(成形型)と下型(成形型)5が配置され
ている。
【0012】下型5は、下側プラテン3B上に載せられ
る。この下型5には、上記カバーの側部および前面の外
周部分を形成するリング状の凹部5bが形成されてい
る。また、凹部5bの中央側には、カバーの凹部5bを
形成する円形の凸部5cが形成されている。さらに、下
型5には、凹部5bから型外に通じる排気孔5dが形成
されている。下側プラテン3Bの周囲には、セラミック
ス製のエッジブロック9Bが配置されている。このエッ
ジブロック9Bは、ベッド1の周縁に固定されたアング
ル12Aに載せられている。
【0013】上型4は、上側プラテン3Aの下面に、コ
ール板8を介して着脱可能に固定され、ラム2と一体に
昇降するようなされている。コール板8の下面には、T
スロット(図示略)が形成され、上型4の上面に突出さ
せたTスロットボルト(図示略)をTスロットに係合さ
せることにより、上型4をコール板8から容易に着脱す
ることができるようになっている。上型4の下面には、
下型5の内面の凹部5bの外周形状と同じ外周形状を有
する凹部4bが形成されている。また、上型4には、凹
部4bから型外に通じるガス導入孔4cが形成されてお
り、このガス導入孔4cの入口には、高熱のガスを供給
する図示せぬガス供給管が接続されている。上側プラテ
ン3Aの周囲には、セラミックス製のエッジブロック9
Aが配置されている。このエッジブロック9Aは、ベッ
ド1の周縁に固定されたアングル12Aに載せられてい
る。
【0014】当該成形装置では、ベッド1とラム2の間
が、ラム2によって上型4と下型5の型締めがなされる
加圧スペースPとされる。この加圧スペースPの前方
(図1では左側方)には、図示は省略するが図6で示し
たようなテーブル6が設けられ、このテーブル6上がセ
ットスペースSとされる。下型5は、型開きされた状態
から、ベッド1および下側プラテン3Bとともにセット
スペースSと加圧スペースPとの間を移送手段(図示
略)により水平移動させられ、セットスペースSにて下
型5に対するワークWのセットおよび取り出しが行われ
るようになっている。移送手段としては、ベッド1の下
面に装着された車輪がレール上を走行する手段や、空気
圧でベッド1を浮上させて移送する手段等を採用するこ
とができる。
【0015】ここで、加圧スペースPにおいて上型4と
下型5が互いに型締めされると、従来では、これら上型
4と下型5の側面(露出面)4a,5aを覆ったり接す
るものは何もなく露出していたが、本実施形態では、図
2に示すように、それらの側面4a,5a全周にわたっ
て、セラミックウール等の断熱シートからなる断熱材
(断熱手段)10,11がそれぞれ取り付けられてい
る。これら断熱材10,11は、例えば、側面4a,5
aに溶接して突出させた多数の短い針金を刺し込むなど
の手段により、直接側面4a,5aに接する状態で取り
付けられる。さらに、下型5の断熱材11と下側プラテ
ン3Bとの間には、所定距離の隙間11bが空けられて
いる。上側の断熱材10には、ガス導入孔4cを外部に
通じさせるための孔10aが形成されている。また下側
の断熱材11には、ガス排気孔5dを外部に通じさせる
ための孔11aが形成されている。
【0016】次に、図1の状態すなわちワークWを上型
4と下型5の間に挟み込み、ラム2を下降させて上型4
と下型5を型締めしている状態から、ワークWを成形す
る方法を説明する。予めヒータ7A,7Bに通電して上
下のプラテン3A,3Bを加熱し、これらプラテン3
A,3Bにより、上型4と下型5を、ワークWが超塑性
を示す成形温度(例えば500℃程度)まで上昇させて
おく。次に、ガス導入孔4cから高温・高圧の空気また
はAr等の不活性ガスを導入する。このとき、下型5の
排気孔5dからワークWと下型5との間の空間を真空引
きしてもよい。なお、このように真空引きしない場合に
は、断熱材11は通気性を有するので断熱材11に孔1
1aを形成せずともよい。
【0017】これにより、ワークWは下方に塑性変形し
ていき、最終的に下型5の内面に強く圧着し、その内面
の型に応じた形状に成形される。成形が完了する時間を
見計らって不活性ガスの導入を終えたら、ラム2を上昇
させて型開きし、次いで、下型5をベッド1および下側
プラテン3BとともにセットスペースSに移送する。セ
ットスペースSでは、成形後のワークWを下型5から取
り出し、新たなワークWを下型5上に載せてセットす
る。次に、下型5をベッド1および下側プラテン3Bと
ともに加圧スペースPに移送し、ラム2を下降させて上
型4と下型5との間にワークWを挟み込んで型締めし、
上型4と下型5が成形温度に達したら、上記のようにガ
スを導入してワークWを成形する。以上の動作を繰り返
すことにより、ワークWの連続成形がなされる。
【0018】上記一実施形態では、加圧スペースPとセ
ットスペースS間を移送される下型5の側面5aに断熱
材11が設けられていることにより、移送時および成形
時における側面5aからの放熱が抑えられ、成形温度ま
での加熱時間の短縮が図られる。よって、ワークWのセ
ットから成形、取り出しといった1回の成形サイクルに
要する時間が短縮するとともに、下型5の均熱状態が保
持されて熱効率が向上する。本実施形態の場合、加圧ス
ペースPに残る上型4の側面4aにも断熱材10が設け
られているので、熱効率が一層向上するものとなってい
る。その結果、電力消費量が従来より低減するとともに
大量生産性が向上する。また、ワークWの粒成長や酸化
が抑制されて製品に成形不全や厚さの不均一が起こら
ず、安定した品質を得ることができる。また、セットス
ペースSでのワークWの取り出しおよびセットを行う作
業員に対する下型5からの放熱温度が低くなるので、作
業が行いやすくなり、かつ安全性も向上する。さらに、
下型5に設けられた断熱材11と下側プラテン3Bとの
間に所定距離の隙間11bが空いているので、プラテン
3Bが適切に放熱されて過熱が防がれ、例えばヒータ7
Bの溶断といった不具合が未然に回避される。
【0019】以上が本発明の一実施形態であるが、本発
明はこの実施形態に限定されるものではなく、種々の変
更が可能である。例えば、上記実施形態は縦型プレスに
適用した例であるが、横型のプレスに適用することもで
きる。また、断熱手段も様々な形態が考えられ、以下
に、いくつかの形態を例示する。
【0020】図3に示すように、上型4と下型5の側
面4a,5aに上記断熱材10,11をそれぞれ設け、
さらにこれら断熱材10,11の表面に金属製の板20
を張り合わせる。断熱材10,11は、前述したように
セラミックウール等の断熱シートであるため繊維あるい
は粉が脱落しやすいが、このように板20を張り合わせ
れば脱落物の発生が抑えられ、作業環境が良好になると
ともに、脱落物が型内へ侵入することが防止される。な
お、脱落物の発生が抑えられるものであれば、板20の
代わりに例えば金網を貼り合わせてもよい。 図4に示すように、金属板21の裏面に断熱皮膜22
が張られた断熱板(断熱手段)23を、側面4a,5a
から空気層24を空けて設け、これを断熱手段とする。
断熱板23は、互いに近接する側の端部が折り曲げら
れ、金属板21の周縁が溶接等の固着手段で側面4a,
5aに固定される。この場合も、下側プラテン3Bの過
熱を防ぐためにの隙間23bが空けられる。 図5に示すように、下型5に設ける上記断熱板23
を、エッジブロック9Bの上面を覆うように設ける。こ
の場合、下側プラテン3Bからの放熱も抑えられ、熱効
率が一層向上するとともに、セットスペースSにおける
作業性が一段と向上する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セットスペースと加圧スペース間を移送される成形型に
断熱手段を設けたことにより移送時の成形型の温度低下
が抑えられ、その結果、1回の成形サイクルに要する時
間が短縮するとともに成形型の均熱状態が保持されて熱
効率が向上し、大量生産性や品質の安定性の向上が図ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る成形装置の側断面
図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る断熱手段を示す側
断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る断熱手段の変形例
を示す側断面図である。
【図4】 本発明のに係る断熱手段の他の形態を示す側
断面図である。
【図5】 本発明のに係る断熱手段の他の形態の変形例
を示す側断面図である。
【図6】 従来の成形装置の概要を示す側面図である。
【符号の説明】
3A…上側プラテン(加熱圧板)、3B…下側プラテン
(加熱圧板)、4…上型(成形型)、4a,5a…側面
(露出面)、5…下型(成形型)、10,11…断熱材
(断熱手段)、11b…隙間、23…断熱板(断熱手
段)、24…空気層、P…加圧スペース、S…セットス
ペース、W…ワーク(超塑性材料)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の加熱圧板で挟まれる成形型の型締
    め・型開きが行われ、その型締め状態で成形型の間に挟
    み込んだ超塑性材料を、加熱圧板で成形型を加熱するこ
    とにより加熱しながら、成形型内に導入した流体の圧力
    により成形する加圧スペースと、 この加圧スペースから前記型締め方向に略直交する方向
    に設けられ、前記超塑性材料がセットされる成形型およ
    びこの成形型を加熱する成形圧板が加圧スペースから移
    送され、その成形型に対する超塑性材料のセットならび
    に取り出しを行うためのセットスペースと、 このセットスペースと前記加圧スペース間において、前
    記成形型および前記加熱圧板を移送する移送手段とを備
    えた超塑性材料の成形装置において、 少なくとも、前記セットスペースと前記加圧スペース間
    を移送される前記成形型の、前記型締め時において露出
    する面に、断熱手段が設けられていることを特徴とする
    超塑性材料の成形装置。
  2. 【請求項2】 前記断熱手段は、前記露出面に密着する
    断熱材であることを特徴とする請求項1に記載の超塑性
    材料の成形装置。
  3. 【請求項3】 前記断熱手段は、前記露出面から空気層
    を空けて設けられた断熱材であることを特徴とする請求
    項1に記載の超塑性材料の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記断熱手段と前記加熱圧板との間に、
    所定距離の隙間が空けられていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の超塑性材料の成形装置。
  5. 【請求項5】 前記断熱手段は、前記加熱圧板の表面を
    覆っていることを特徴とする請求項4に記載の超塑性材
    料の成形装置。
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