JPH11244928A - 金属帯の洗浄方法 - Google Patents
金属帯の洗浄方法Info
- Publication number
- JPH11244928A JPH11244928A JP5348898A JP5348898A JPH11244928A JP H11244928 A JPH11244928 A JP H11244928A JP 5348898 A JP5348898 A JP 5348898A JP 5348898 A JP5348898 A JP 5348898A JP H11244928 A JPH11244928 A JP H11244928A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明方法は、確実に金属帯の洗浄を施すこ
とのできる金属帯の洗浄方法を提供する。 【解決手段】 金属帯表面に噴出した洗浄水を飽和蒸気
圧に変化させ蒸気泡含有洗浄水とし、該蒸気泡含有洗浄
水の蒸気泡を破壊して、衝撃波を発生し洗浄する金属帯
の洗浄方法である。
とのできる金属帯の洗浄方法を提供する。 【解決手段】 金属帯表面に噴出した洗浄水を飽和蒸気
圧に変化させ蒸気泡含有洗浄水とし、該蒸気泡含有洗浄
水の蒸気泡を破壊して、衝撃波を発生し洗浄する金属帯
の洗浄方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明方法は、金属帯の洗浄
方法に関するものである。
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のごとく、圧延後の金属帯洗浄方法
としては、化学洗浄液中へ連続的に金属帯を導き洗浄し
た後、更に洗浄水中へ導き金属帯表面に付着している化
学洗浄液を水洗除去することが一般的に行われている。
としては、化学洗浄液中へ連続的に金属帯を導き洗浄し
た後、更に洗浄水中へ導き金属帯表面に付着している化
学洗浄液を水洗除去することが一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき、金属帯
の洗浄方法においては、圧延油と圧延による摩耗粉の付
着した金属帯を安定して確実に洗浄することは困難であ
り、ブラシロール等による機械的洗浄を組み合わせて洗
浄することもあるが、この場合においてはブラシロール
等を一定期間使用した後には、ブラシ表面が偏摩耗し均
一に金属帯を洗浄することが困難となる。従って、この
ような洗浄方法においても十分満足する洗浄効果が得ら
れていないため、金属帯表面に光沢むら等が発生して、
品質を低下させる等の課題がある。本発明方法は、この
ような課題を有利に解決するためなされたものであり、
金属帯表面に噴出する洗浄水中に蒸気泡を生成し、この
蒸気泡を圧壊して衝撃波を発生し、金属帯表面を洗浄す
ることによって、確実に金属帯表面の付着物を洗浄除去
することのできる金属帯の洗浄方法を提供することを目
的とするものである。
の洗浄方法においては、圧延油と圧延による摩耗粉の付
着した金属帯を安定して確実に洗浄することは困難であ
り、ブラシロール等による機械的洗浄を組み合わせて洗
浄することもあるが、この場合においてはブラシロール
等を一定期間使用した後には、ブラシ表面が偏摩耗し均
一に金属帯を洗浄することが困難となる。従って、この
ような洗浄方法においても十分満足する洗浄効果が得ら
れていないため、金属帯表面に光沢むら等が発生して、
品質を低下させる等の課題がある。本発明方法は、この
ような課題を有利に解決するためなされたものであり、
金属帯表面に噴出する洗浄水中に蒸気泡を生成し、この
蒸気泡を圧壊して衝撃波を発生し、金属帯表面を洗浄す
ることによって、確実に金属帯表面の付着物を洗浄除去
することのできる金属帯の洗浄方法を提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明方法の特徴とする
ところは、金属帯表面に噴出した洗浄水を飽和蒸気圧以
下に変化させ蒸気泡含有洗浄水とし、該蒸気泡含有洗浄
水の蒸気泡を金属帯表面上で圧壊させて、衝撃波を発生
し洗浄することを特徴とする金属帯の洗浄方法である。
ところは、金属帯表面に噴出した洗浄水を飽和蒸気圧以
下に変化させ蒸気泡含有洗浄水とし、該蒸気泡含有洗浄
水の蒸気泡を金属帯表面上で圧壊させて、衝撃波を発生
し洗浄することを特徴とする金属帯の洗浄方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】上記のごとき、本発明方法におい
ては、比較的低圧で大流量の洗浄水を通板中の金属帯表
面へ噴出し、一旦低圧にして飽和蒸気圧以下に変化させ
洗浄水中に蒸気泡(蒸気泡)を生成して、蒸気泡含有洗
浄水とする。次いで、この蒸気泡含有洗浄水を高圧にし
て、飽和蒸気圧以上にし蒸気泡含有洗浄水中の蒸気泡を
金属帯表面上で破壊(圧壊)する。かくすることによ
り、蒸気泡がもっている表面エネルギー(表面張力)が
一気に圧力エネルギーとなって放出され、衝撃波となっ
て金属帯表面へ伝播して付着物を除去する洗浄作用を発
揮するものである。
ては、比較的低圧で大流量の洗浄水を通板中の金属帯表
面へ噴出し、一旦低圧にして飽和蒸気圧以下に変化させ
洗浄水中に蒸気泡(蒸気泡)を生成して、蒸気泡含有洗
浄水とする。次いで、この蒸気泡含有洗浄水を高圧にし
て、飽和蒸気圧以上にし蒸気泡含有洗浄水中の蒸気泡を
金属帯表面上で破壊(圧壊)する。かくすることによ
り、蒸気泡がもっている表面エネルギー(表面張力)が
一気に圧力エネルギーとなって放出され、衝撃波となっ
て金属帯表面へ伝播して付着物を除去する洗浄作用を発
揮するものである。
【0006】このような作用を確実に発揮させるために
は、例えば図1に示すごとく、通板中の金属帯1の表裏
面に洗浄水噴出ノズル2、2aを設け、洗浄水供給管
3、3aから洗浄水を供給し、洗浄水を洗浄水噴出ノズ
ル2、2aと金属帯1の間隙4へ噴出して、矢印のごと
く移動させる。この間隙4では、図示のように洗浄水
は、まず第1の広い間隙aから狭い間隙bを通り、第2
の広い間隙cへ移動して洗浄水噴出ノズル2、2aから
外へ排出することになる。洗浄水の流量は一定であるか
らベルヌーイの定理により、第1の広い間隙aから狭い
間隙bへ至る過程で、洗浄水の動圧が上がり静圧が下が
るために洗浄水の一部が飽和蒸気圧以下になって、蒸気
泡が生成して蒸気泡含有洗浄水となる。次いで、第2の
広い間隙bへ移動したとき、動圧が下がり静圧が上がる
ため蒸気泡含有洗浄水は飽和蒸気圧以上となり、蒸気泡
含有洗浄水中の蒸気泡が破壊(圧壊)され、衝撃波とな
って金属帯1に伝播して金属帯1表裏面の付着物(圧延
油等)を除去洗浄することができるものである。
は、例えば図1に示すごとく、通板中の金属帯1の表裏
面に洗浄水噴出ノズル2、2aを設け、洗浄水供給管
3、3aから洗浄水を供給し、洗浄水を洗浄水噴出ノズ
ル2、2aと金属帯1の間隙4へ噴出して、矢印のごと
く移動させる。この間隙4では、図示のように洗浄水
は、まず第1の広い間隙aから狭い間隙bを通り、第2
の広い間隙cへ移動して洗浄水噴出ノズル2、2aから
外へ排出することになる。洗浄水の流量は一定であるか
らベルヌーイの定理により、第1の広い間隙aから狭い
間隙bへ至る過程で、洗浄水の動圧が上がり静圧が下が
るために洗浄水の一部が飽和蒸気圧以下になって、蒸気
泡が生成して蒸気泡含有洗浄水となる。次いで、第2の
広い間隙bへ移動したとき、動圧が下がり静圧が上がる
ため蒸気泡含有洗浄水は飽和蒸気圧以上となり、蒸気泡
含有洗浄水中の蒸気泡が破壊(圧壊)され、衝撃波とな
って金属帯1に伝播して金属帯1表裏面の付着物(圧延
油等)を除去洗浄することができるものである。
【0007】上記のごとく、洗浄水噴出ノズル2、2a
への洗浄水の供給は、例えば図2に示すごとく洗浄水タ
ンク5からホンプ6を介して洗浄水噴出ノズル2、2a
へ供給することができる。
への洗浄水の供給は、例えば図2に示すごとく洗浄水タ
ンク5からホンプ6を介して洗浄水噴出ノズル2、2a
へ供給することができる。
【0008】しかして、洗浄水噴出ノズルと金属帯の狭
い間隙としては、10〜103 μmで緩やかな凸状彎曲
に形成することが好ましい。また、広い間隙は103 μ
m超で十分である。洗浄水噴出ノズルへの洗浄水供給圧
としては、1〜102 MPaの低圧で、供給量102 〜
104 l/分の大流量で供給することによって、狭い間
隙部位で低圧にして洗浄水を飽和蒸気圧に変化させ、水
蒸気蒸気泡を生成して蒸気泡含有洗浄水とする。次い
で、広い間隙部位で蒸気泡含有洗浄水を高圧にして、蒸
気泡を破壊することによって洗浄水流のインパクト圧よ
り104 〜105の破壊(圧壊)エネルギーによる衝撃
波を発生することができ、金属帯表面の洗浄を数秒間で
確実に施すことができる。
い間隙としては、10〜103 μmで緩やかな凸状彎曲
に形成することが好ましい。また、広い間隙は103 μ
m超で十分である。洗浄水噴出ノズルへの洗浄水供給圧
としては、1〜102 MPaの低圧で、供給量102 〜
104 l/分の大流量で供給することによって、狭い間
隙部位で低圧にして洗浄水を飽和蒸気圧に変化させ、水
蒸気蒸気泡を生成して蒸気泡含有洗浄水とする。次い
で、広い間隙部位で蒸気泡含有洗浄水を高圧にして、蒸
気泡を破壊することによって洗浄水流のインパクト圧よ
り104 〜105の破壊(圧壊)エネルギーによる衝撃
波を発生することができ、金属帯表面の洗浄を数秒間で
確実に施すことができる。
【0009】このように洗浄する金属帯としては、例え
ば冷間圧延後の鋼帯、アルミニウム帯等の洗浄に有効に
適用することができる。
ば冷間圧延後の鋼帯、アルミニウム帯等の洗浄に有効に
適用することができる。
【0010】次に、本発明方法の実施例を比較例ととも
に挙げる。
に挙げる。
【表1】
【0011】注1:間隙bと、間隙aは、図1に示す洗
浄水噴出ノズル2、2aと金属帯1の第1の広い間隙。
間隙cは、第2の広い間隙である。 注2:金属帯は、冷間圧延後の鋼帯(板厚0.6mm、
板幅800mm)全幅に洗浄水噴出ノズルから洗浄水
(常温の工業用水)を金属帯表裏面へ噴出した。 注3:比較例は、冷間圧延後の鋼帯(板厚0.6mm、
板幅800mm)をアルカリ水溶液(NaOH10%、
液温60℃)に3秒間浸漬通過後、水洗洗浄した。 注4:洗浄歩留り格落率は、洗浄後の鋼帯を通常条件で
加熱、均熱、冷却の熱処理後に洗浄時の圧延油等の残留
によって、発生する「光沢むら」による製品歩留り格落
率である。
浄水噴出ノズル2、2aと金属帯1の第1の広い間隙。
間隙cは、第2の広い間隙である。 注2:金属帯は、冷間圧延後の鋼帯(板厚0.6mm、
板幅800mm)全幅に洗浄水噴出ノズルから洗浄水
(常温の工業用水)を金属帯表裏面へ噴出した。 注3:比較例は、冷間圧延後の鋼帯(板厚0.6mm、
板幅800mm)をアルカリ水溶液(NaOH10%、
液温60℃)に3秒間浸漬通過後、水洗洗浄した。 注4:洗浄歩留り格落率は、洗浄後の鋼帯を通常条件で
加熱、均熱、冷却の熱処理後に洗浄時の圧延油等の残留
によって、発生する「光沢むら」による製品歩留り格落
率である。
【0012】
【発明の効果】本発明方法によれば、確実に金属帯の洗
浄ができ、光沢むら等による製品歩留り格落率を大幅に
改善するとともに、品質を高めることができる。また、
化学洗浄液を使用しないので、設備の腐蝕対策等の保
守、点検を省略することができ、低コストで洗浄するこ
とができる等の優れた効果が得られる。
浄ができ、光沢むら等による製品歩留り格落率を大幅に
改善するとともに、品質を高めることができる。また、
化学洗浄液を使用しないので、設備の腐蝕対策等の保
守、点検を省略することができ、低コストで洗浄するこ
とができる等の優れた効果が得られる。
【図1】本発明方法の一例を示す側面図である。
【図2】本発明方法の一例を示すフロー図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 金属帯表面に噴出した洗浄水を飽和蒸気
圧以下に変化させ蒸気泡含有洗浄水とし、該蒸気泡含有
洗浄水の蒸気泡を金属帯表面上で圧壊させて、衝撃波を
発生し洗浄することを特徴とする金属帯の洗浄方法。 - 【請求項2】 10〜103 μmに設定した洗浄水噴出
ノズルと金属帯との間隙に洗浄水噴出圧1〜102 MP
a、噴出量102 〜104 l/分の洗浄水を噴出供給し
て蒸気泡含有洗浄水とし、次いで103 μm超の洗浄水
噴出ノズルと金属帯間隙に移動させ、蒸気泡含有洗浄水
中の蒸気泡を圧壊させて、衝撃波を発生し洗浄すること
を特徴とする請求項1に記載の金属帯の洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5348898A JPH11244928A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 金属帯の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5348898A JPH11244928A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 金属帯の洗浄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11244928A true JPH11244928A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12944239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5348898A Withdrawn JPH11244928A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 金属帯の洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11244928A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015074016A (ja) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | 三菱アルミニウム株式会社 | アルミニウムスラブの洗浄装置 |
US9421593B2 (en) | 2012-07-02 | 2016-08-23 | Sms Group Gmbh | Method and device for cooling surfaces in casting installations, rolling installations or other strip processing lines |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP5348898A patent/JPH11244928A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9421593B2 (en) | 2012-07-02 | 2016-08-23 | Sms Group Gmbh | Method and device for cooling surfaces in casting installations, rolling installations or other strip processing lines |
JP2015074016A (ja) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | 三菱アルミニウム株式会社 | アルミニウムスラブの洗浄装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |