JPH11244422A - 運動用ボール - Google Patents

運動用ボール

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JPH11244422A
JPH11244422A JP7130398A JP7130398A JPH11244422A JP H11244422 A JPH11244422 A JP H11244422A JP 7130398 A JP7130398 A JP 7130398A JP 7130398 A JP7130398 A JP 7130398A JP H11244422 A JPH11244422 A JP H11244422A
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JP
Japan
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external force
ball
circuit unit
time
exercise ball
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Withdrawn
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JP7130398A
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English (en)
Inventor
Keita Nabeshima
慶太 鍋島
Hideomi Shishido
英臣 宍戸
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Molten Corp
Bandai Co Ltd
Original Assignee
Molten Corp
Bandai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の消費電流を低減させることにより、電
池の寿命を長くすることのできる運動用ボールを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 空気を密封する部材で形成されるボール
体3には、収納部13が設けられ、収納部13には電池
15と回路ユニット17とが設けられる。回路ユニット
17は検知部19と、計時回路27を有する。検知部1
9が第1の外力を検知した後で第2の外力を検知したと
きに計時回路27の計測動作を開始させ、その後、検知
部19が第2の外力を検知してからボール体3が予め設
定された一定距離を移動した後で第3の外力を検知した
ときに計時回路27の計測動作を停止させるので、この
計測された時間とその計測時間内にボール体3が移動し
た距離とに基づいてボール体3の移動速度を演算し表示
する。検知部19が所定時間以上継続して外力を検知し
なかった場合に回路ユニット17の消費電力を低減させ
る消費電力低減手段を有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電子回路部と、
この電子回路部に電源を供給する電池とを有する運動用
ボールに関し、特に電池の消費電流を低減させることの
できる運動用ボールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、運動用ボールに電子回路を設け、
運動用ボールを蹴った時に各種電子音を発生させるよう
にしたものが提案されている。従来のこの種の運動用ボ
ールは、振動検出センサと、検出カウンタと、発音体と
を有し、振動検出センサがボール体に加わる外力を検出
すると、この検出した回数をカウントし、そのカウント
数に応じて、異なる電子音を発音体から発生させるよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
運動用ボールは、振動検出センサがボール体に加わる外
力を検出する都度、発音体から電子音を発生させるの
で、電池の消耗が速いという問題点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記問題
点に鑑みてなされたもので、電池の消費電流を低減させ
ることにより、電池の寿命を長くすることのできる運動
用ボールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願の請求項1に記載の運動用ボールは、下記の
要件を備えたことを特徴とする。すなわち、 (イ)ボール体は、圧搾空気が封入される中空状のゴム
製チューブと、このゴム製チューブを被覆する表皮層を
備えていること。 (ロ)表皮層は、複数枚の皮革パネルが縫い合わされて
形成されていること。 (ハ)ゴム製チューブの一側には、内側に凹んだ形の収
容部が形成されており、この収容部には計測モジュール
が設けられていること。 (ニ)計測モジュールは、表皮層によって収容部から突
出するのを防止されていること。 (ホ)計測モジュールは、回路ユニットと、この回路ユ
ニットを駆動する電池とを有し、回路ユニットに設けら
れた表示手段が、表皮層に形成された開口から視認でき
るように構成されていること。 (ヘ)回路ユニットは、ボール体に加わる外力を検知す
る検知手段と、時間を計測するタイマー回路と、検知手
段が第1の外力を検知したときに回路ユニットを動作可
能状態に設定する状態設定手段と、検知手段が次の第2
の外力を検知したときにタイマー回路の計測動作を開始
させる開始手段と、検知手段がさらに第3の外力を検知
したときにタイマー回路の計測動作を停止させる停止手
段と、タイマー回路によって計測された時間と、回路ユ
ニットのメモリに記憶された距離とに基づいてボール体
の移動速度を演算する演算手段とを有し、この移動速度
が表示手段に表示されるようになっていること。 (ト)回路ユニットには、検知手段が所定時間以上継続
して外力を検知しなかった場合に、回路ユニットの消費
電力を低減させる消費電力低減手段が設けられているこ
と。
【0006】上記の課題を解決するために、請求項2に
係る発明は、請求項1に下記の要件を附加したことを特
徴とする。すなわち、 (イ)前記消費電力低減手段は、少なくとも、表示手段
の表示動作を停止させる停止手段を有すること。
【0007】また、本願の請求項3に係る発明は、請求
項1に下記の要件を附加したことを特徴とする。すなわ
ち、 (イ)前記消費電力低減手段は、前記電池から回路ユニ
ットへの電源供給を遮断する遮断手段を有すること。
【0008】また、本願の請求項4に係る発明は、請求
項1乃至請求項3のいずれかに下記の要件を附加したこ
とを特徴とする。すなわち、 (イ)前記検知手段は、外力が加わった時に当該外力に
応じて振動する振動電極を有すること。 (ロ)前記検知手段は、前記振動電極の近傍に配置され
る固定電極を有すること。 (ハ)前記検知手段は、前記振動電極が振動したとき
に、当該振動電極が固定電極に接触することにより、外
力を検知すること。
【0009】また、本願の請求項5に係る発明は、請求
項1乃至請求項3のいずれかに下記の要件を附加したこ
とを特徴とする。すなわち、 (イ)前記検知手段は、外力が加わった時に当該外力に
応じて電気信号を出力する圧電素子を有すること。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る運動用ボールの実施
の形態を図面に基づいて説明する。請求項1に係る運動
用ボール1は、図1乃至図4に示すように、ボール体3
を有する。このボール体3は、圧搾空気が封入される中
空状のゴム製チューブである空気密封チューブ5と、当
該空気密封チューブ5を被覆する表皮層11とを有す
る。ボール体3は、例えば、最内層に配置され適宜のゴ
ム部材から成る空気密封チューブ5と、この空気密封チ
ューブ5の外周を被覆して形成される糸巻層7と、糸巻
層7の外周部に形成されるゴム部材から成る補強層パッ
キング9と、最外周に配置される天然皮革又は合成皮革
から成る表皮層11とで構成される。表皮層11は、複
数枚の多角形皮革パネルを縫い合わせて形成されてい
る。空気密封チューブ5の一側には、内側にへこんだ形
の収納部13が形成され、この収納部13には計測モジ
ュールが設けられている。この計測モジュールは、電池
15と、電池15から電源供給を受けて動作する回路ユ
ニット17とで構成されている。そして、表皮層11
は、計測モジュールが収納部13から突出するのを防止
している。また、回路ユニット17は表示部33を有
し、この表示部33は表皮層11に形成された開口から
視認できるように構成されている。収納部13は、空気
密封チューブ5と同一のゴム部材、例えば、ブチルゴム
等を用いて、密封状態を維持した状態で空気密封チュー
ブ5に接着されている。もちろん、収納部13は、空気
密封チューブ5と一体に形成することができる。
【0011】尚、上記では、サッカーに使用されるボー
ル体3を示したが、本発明はこれに限定されることな
く、例えば、ドッジボール、バスケットボール、バレー
ボール、ラクビーボール等の適宜の運動用ボールに適用
することができる。この場合、空気を密封するための部
材を単一の部材、又は2以上の部材によって構成するこ
とができる。
【0012】回路ユニット17は、前記ボール体3に加
わる外力を検知する検知手段である検知部19と、検知
部19からの検知信号が与えられる演算制御部21とを
有する。この検知部19は、外力が加わった時の振動を
検知する振動センサ、外力が加わった時の衝撃を検知す
る衝撃センサ等の適宜の検知手段が用いられる。演算制
御部21は、各回路部の動作シーケンスを制御するプロ
グラム、ボール体3の移動速度を演算する演算処理プロ
グラム、消費電力を低減させるための処理プログラム等
の各種プログラムや制御データを記憶しているメモリ2
3と、このメモリ23に記憶された各種プログラムや制
御データに基づいて制御処理を実行するマイクロコンピ
ュータ(CPU)25とを有する。また、メモリ23は
書き込み及び読み出しが可能なメモリであり、メモリ2
3には計測時間や演算結果等の各種データが書き込まれ
る。もちろん、各種プログラムや制御データを記憶する
ためのメモリと、各種データを書き込むためのメモリと
を別個に設けて構成しても良い。
【0013】前述の演算制御部21は、前記検知部19
が第1の外力を検知したときに、回路ユニット17を動
作可能状態に設定する状態設定手段を有する。この状態
設定手段は、メモリ23と、メモリ23に記憶された各
種プログラムや制御データに基づいて制御処理を実行す
るCPU25とで構成される。演算制御部21は、時間
を計測する計時回路27を有する。この計時回路27
は、一定周期で発振する発振器31からの発振パルスを
分周する分周回路と、この分周回路の出力に基づいて所
定周期のクロックパルスを生成するクロックパルス生成
回路と、この生成されたクロックパルスに基づいて時間
情報を出力する時間情報出力回路と、この時間情報に基
づいて各種タイミングで時間の経過を計測する複数種類
のタイマー回路とを有する。この複数種類のタイマー回
路としては、例えば、表示オートオフ用タイマー回路、
飛行時間用タイマー回路、球速表示時間用タイマー回
路、エラー表示時間用タイマー回路等が設けられる。ま
た、演算制御部21は、検知部19が第1の外力を検知
した後で、第2の外力を検知したときに、前記飛行時間
用タイマー回路の時間計測動作を開始させる開始手段を
有し、そして、検知部19が第2の外力を検知した後、
次の第3の外力を検知したときに、前記飛行時間用タイ
マー回路の時間計測動作を停止させる停止手段を有す
る。したがって、前記飛行時間用タイマー回路は、第2
の外力を検知してから第3の外力を検知するまでの時間
の経過を計測するものである。
【0014】そして、演算制御部21は、前記タイマー
回路によって計測された時間と、メモリ23に記憶され
た距離とに基づいてボール体3の移動速度を演算する演
算手段を有する。すなわち、第2の外力を検知してから
第3の外力を検知するまでにボール体3が移動する距離
は、予め一定の値に設定されており、この一定の距離と
前記計測された時間とに基づいてボール体3の移動速度
を演算する演算処理プログラムがメモリ23に記憶され
ているので、この演算処理プログラムに基づいてボール
体3の移動速度を演算するものである。したがって、こ
の演算手段は、メモリ23と、メモリ23に記憶された
演算処理プログラムや制御データに基づいて制御処理を
実行するCPU25とで構成される。回路ユニット17
は、液晶表示器等で形成された表示部33を有し、この
表示部33は、前記演算されたボール体3の移動速度を
表示する表示手段である。もちろん、表示部33は、液
晶表示器には限定されず、低消費電力型の他の適宜の表
示手段を用いることができる。また、演算制御部21
は、検知部19が所定時間以上継続して外力を検知しな
かった場合に、回路ユニット17の消費電力を低減させ
る消費電力低減手段を有する。この消費電力低減手段
は、メモリ23と、当該メモリ23に記憶された各種プ
ログラムや制御データに基づいて制御処理を実行するC
PU25とで構成される。
【0015】また、請求項2に係る運動用ボール1は、
請求項1に下記の要件を附加したものである。すなわ
ち、前記消費電力低減手段は、少なくとも、表示部33
の表示動作を停止させる停止手段を有する。この停止手
段は、メモリ23と、メモリ23に記憶された各種プロ
グラムや制御データに基づいて制御処理を実行するCP
U25とで構成される。
【0016】また、請求項3に係る運動用ボール1は、
請求項1に下記の要件を附加したものである。すなわ
ち、前記消費電力低減手段は、電池15から回路ユニッ
ト17への電源供給を遮断する遮断手段を有する。この
遮断手段は、メモリ23と、メモリ23に記憶された各
種プログラムや制御データに基づいて制御処理を実行す
るCPU25とで構成される。
【0017】また、請求項4に係る運動用ボール1は、
請求項1乃至請求項3のいずれかにに下記の要件を附加
したものである。すなわち、図3に模式的に示すよう
に、前記検知部33は、スプリング状に形成されて、外
力が加わった時に当該外力に応じて振動する振動電極4
1と、この振動電極41の近傍に配置される固定電極4
3とを有する。したがって、検知部33は、前記振動電
極41が振動したときに、当該振動電極41が固定電極
43に接触することにより、外力を検知するものであ
る。
【0018】また、請求項5に係る運動用ボール1は、
請求項1乃至請求項3のいずれかにに下記の要件を附加
したものである。すなわち、前記検知部33は、外力が
加わった時に当該外力に応じて電気信号を出力する圧電
素子を有し、この圧電素子からの出力信号に応じて外力
を検知するものである。
【0019】
【実施例】本発明に係る運動用ボール1の実施例を説明
する。運動用ボール1は、図1に示すように、空気を密
封する部材で構成されるボール体3を有する。この空気
を密封する部材は、例えば、最内層に配置され適宜のゴ
ム部材から成る空気密封チューブ5と、この空気密封チ
ューブ5の外周を被覆して形成される糸巻層7と、糸巻
層7の外周部に形成されるゴム部材から成る補強層パッ
キング9と、最外周に配置される天然皮革又は合成皮革
から成る表皮層11とで構成される。また、ボール体3
は、前記密封状態を維持した状態で形成される収納部1
3を有する。すなわち、収納部13は、空気密封チュー
ブ5と同一のゴム部材、例えば、ブチルゴム等を用い
て、密封状態を維持した状態で空気密封チューブ5に接
着されている。もちろん、収納部13は、空気密封チュ
ーブ5と同一のゴム部材、例えば、ブチルゴム等を用い
て、空気密封チューブ5と一体に形成することができ
る。
【0020】収納部13には電池15が埋設され、この
電池15は後で交換することができないように設けられ
ているので、ボール体の構造を強固にすることができ
る。また、収納部13には、耐震性の表示部33などを
有する回路ユニット17が設けられている。この回路ユ
ニット17の上部にはインナーパネル51が設けられ、
当該インナーパネル51と回路ユニット17とのあいだ
には、クッションゴム53が配置される。そして、前記
表示部33と対向する位置には透明な部材で成る液晶表
示窓55が設けられ、当該液晶表示窓55を通して表示
部33を視認することができる。この液晶表示窓55
は、空気密封チューブ5の密封状態に支障を及ぼさない
ように接着されている。もちろん、上記密封状態を維持
した状態で表示部33を直接的に表皮層11、又はイン
ナーパネル51の内側に接着して構成しても良い。
【0021】ボール体3の前記収納部13と対向する反
対側の位置には、バランスバルブ57が設けられ、バラ
ンスバルブ57の中央部には虫ゴム59が設けられてい
る。したがって、この虫ゴム59を介して空気をボール
体3へ注入することができる。尚、ボール体3のバラン
スを良くするためには、収納部13の重量と、バランス
バルブ57の重量とを等しく設定することが望ましい。
【0022】次に、図4を参照して作用を説明する。ま
ず、ステップS1では回路ユニット17の初期化を行
う。この初期化に係る処理では、メモリ23に書き込ま
れるボール体3の移動速度を0に設定する。また、初期
化に係る処理では、表示オートオフ用タイマー回路の計
測時間T1、飛行時間用タイマー回路の計測時間T2、
球速表示時間用タイマー回路の計測時間T3、エラー表
示時間用タイマー回路の計測時間T4のそれぞれを0に
設定する。さらに、外力であるインパクトを検知した回
数nを0に設定すると共に、表示部33の表示をオフに
する。次に、遊戯者は、ボール体3を地面に落下させて
1回だけ衝撃を与える。ステップS2ではこの衝撃を検
知してステップS3へ進み、回路ユニット17を動作可
能状態に設定する。
【0023】そして、遊戯者は、壁から一定距離、例え
ば9メートル離れた位置にボール体3を静かに置いて、
上記壁に向かってボール体3を蹴る。ステップS5で
は、前記ボール体3を蹴ったときの衝撃であるインパク
トを検知部19が検知し、ステップS5からステップS
6へ進み、インパクトを検知した回数nを1にカウント
アップする。続いて、ステップS7では、インパクトを
検知した回数nが1であるかどうかを判断しており、回
数nが1であるので、ステップS7からステップS9へ
進む。ステップS9では、計測時間T1用のタイマー回
路及び計測時間T2用のタイマー回路の計測動作を開始
し、球速表示時間用タイマー回路の計測時間T3及びエ
ラー表示時間用タイマー回路の計測時間T4をそれぞれ
0に設定する。ステップS9から再びステップS5へ戻
る。
【0024】次に、ボール体3が9メートル離れた位置
に存在する壁に当たると、このときのインパクトを検知
部19が検知し、ステップS5からステップS6へ進
み、インパクトを検知した回数nを+1だけカウントア
ップして2に設定する。続いて、ステップS7では、イ
ンパクトを検知した回数nが1であるかどうかを判断し
ており、回数nが2であるので、ステップS7からステ
ップS11へ進む。ステップS11では、計測時間T1
用のタイマー回路及び計測時間T3用のタイマー回路の
計測動作を開始し、飛行時間用タイマー回路の計測動作
を停止させる。また、ステップS11では、ボール体3
が壁に当たった後のインパクトの検出を所定時間の間、
例えば、5秒間だけ禁止する。これにより、ボール体3
が壁に当たった後、地面に落下してもこのときのインパ
クトは検知されない。続いて、ステップS13では、下
記の計算式を用いてボール体3の移動速度Vを演算す
る。 V=9÷T2×3.6[Km/時] ボール体3の移動速度Vの演算が終了すると、ステップ
S13から再びステップS5へ戻る。
【0025】次に、遊戯者は、ボール体3の移動速度を
確認するためにボール体3を拾うことになる。この状態
ではインパクトが生じないので、ステップS5からステ
ップS15へ進む。ここで、インパクトを検知した回数
nが2であるので、ステップS15からステップS25
を介してステップS37へ進む。ステップS37では、
計測時間T2、すなわち、ボール体3の飛行時間が0.
11秒を上回るかどうか、すなわち、ボール体3の移動
速度が300Km/時以内であるかどうかを判断する。
ここで、ボール体3の移動速度が300Km/時以内で
ある場合は、ステップS37からステップS39へ進
み、前述のステップS13で演算したボール体3の移動
速度Vを表示部33に表示する。続いて、ステップS4
1では、計測時間T3、すなわち、球速表示時間が10
秒を上回るかどうかを判断しており、球速表示時間が1
0秒以下である場合は、ステップS39へ戻り、前記移
動速度Vの表示を継続する。このように、移動速度Vは
継続して10秒間表示される。ステップS41におい
て、移動速度Vが継続して10秒間表示されたことを判
断すると、ステップS43へ進み回数nを0にクリアし
た後に、再びステップS5へ戻る。そして、遊戯者は、
壁から9メートル離れた位置にボール体3を静かに置い
て、上記壁に向かってボール体3を蹴ることにより、前
述の動作を繰り返し行うことができる。
【0026】次に、エラーが生じた場合の作用を説明す
る。例えば、遊戯者がミスキックをしたことによって、
計測時間T2、すなわち、ボール体3の飛行時間が0.
11秒以下である場合は、ボール体3の移動速度が30
0Km/時以上となってしまうので、前述のステップ3
7においてエラーが発生したと判断し、ステップ37か
らステップS29へ進む。ステップS29では、計測時
間T4用のタイマー回路の計測動作を開始すると共に、
インパクトの検出を所定時間のあいだ禁止する。続い
て、ステップS31では、表示部33がエラー表示を行
う。続いて、ステップS33では、計測時間T4、すな
わち、エラー表示時間が10秒を上回るかどうかを判断
しており、エラー表示時間が10秒以下である場合は、
ステップS31へ戻り、前記エラー表示を継続する。こ
のように、エラー表示は継続して10秒間行われる。ス
テップS33において、エラー表示が継続して10秒間
行われたことを判断すると、ステップS35へ進み回数
nを0にクリアした後に、再びステップS5へ戻る。
【0027】また、計測時間T2、すなわち、ボール体
3の飛行時間が1.62秒以上である場合、例えば、遊
戯者がボール体3を高く蹴り上げたことにより、ボール
体3の飛行時間が1.62秒以上となった場合の作用を
説明する。遊戯者がボール体3を1回蹴り上げたのであ
るから、回数nは1であり、ステップS5からステップ
S15,25を介してステップS27へ進む。ステップ
S27では、計測時間T2、すなわち、ボール体3の飛
行時間が1.62秒を上回るかどうかを判断しており、
ボール体3の飛行時間が1.62秒を上回る場合は、ボ
ール体3の移動速度が20Km/時以下となってしまう
ので、エラーが発生したと判断してステップS29を介
してステップS31へ進みエラー表示を行う。
【0028】次に、検知部19が所定時間以上継続して
外力を検知しなかった場合の作用を説明する。前述した
ように、遊戯者がボール体3を9メートル離れた位置の
壁に当て、ボール体3の移動速度を表示部33に表示さ
せた後、そのままプレーを止めてしまった場合は、その
後インパクトを検知しないので、ステップS5からステ
ップS15を介してステップS17へ進む。ステップS
17では計測時間T3、すなわち、球速表示時間が10
秒を上回るかどうかを判断しており、ボール体3の移動
速度の表示時間が10秒を上回る場合はステップS21
へ進む。ステップS21では、球速表示を点滅させると
同時に、メモリ23に書き込まれるボール体3の移動速
度を0に設定すると共に、回路ユニット17を動作可能
状態に設定してその後に検出したインパクトを受け付け
る。次に、ステップS23へ進み、表示オートオフ用タ
イマー回路の計測時間T1が120秒以上経過したか否
かを判断する。ここで、計測時間T1が120秒以上経
過していないことを判断した場合は、ステップS23か
ら再びステップS5へ戻る。また、ステップS23にお
いて、表示オートオフ用タイマー回路の計測時間T1が
120秒以上経過したことを判断すると、ステップS2
3からステップS1へ進み初期化を行う。すなわち、検
知部19が所定時間以上継続して外力を検知しなかった
場合は、ステップS1へ進み初期化を行うことにより、
表示部33の表示をオフにするので、消費電力の低減を
図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願の請求項
1に記載の運動用ボールは、圧搾空気が封入される中空
状のゴム製チューブと、このゴム製チューブを被覆する
表皮層を備え、表皮層は複数枚の皮革パネルが縫い合わ
されて形成されている。ゴム製チューブの一側には内側
に凹んだ形の収容部が形成されており、この収容部には
計測モジュールが設けられていて、計測モジュールは表
皮層によって収容部から突出するのを防止されているの
で、計測モジュールを確実に固定することができ、ボー
ル体の構造を強固にすることができるという効果を有す
る。検知手段が第1の外力を検知したときに回路ユニッ
トを動作可能状態に設定し、検知手段が第1の外力を検
知した後で、第2の外力を検知したときに、タイマー回
路の計測動作を開始させ、更に検知手段が第2の外力を
検知してからボール体が予め設定された一定距離を移動
した後で第3の外力を検知したときに、タイマー回路の
計測動作を停止させるので、タイマー回路によって計測
された時間と、メモリに記憶された距離とに基づいてボ
ール体の移動速度を演算し表示部に表示させることがで
きる。そして、検知手段が所定時間以上継続して外力を
検知しなかった場合には、回路ユニットの消費電力を低
減させるように構成したので、電池の消費電流を低減さ
せることにより、電池の寿命を長くすることのできる運
動用ボールを提供することができるという効果を有す
る。また、簡単な構造で低コストに製造することのでき
る運動用ボールを実現することができるという効果を有
する。
【0030】また、本願の請求項2に記載の運動用ボー
ルは、消費電力低減手段を有し、少なくとも、表示手段
の表示動作を停止させるように構成したので、電池の消
費電流を低減させることにより、電池の寿命を長くする
ことのできる運動用ボールを提供することができるとい
う効果を有する。
【0031】また、本願の請求項3に記載の運動用ボー
ルは、消費電力低減手段を有し、電池から回路ユニット
への電源供給を遮断するように構成したので、電池の消
費電流を低減させることにより、電池の寿命を更に長く
引き伸ばすことのできる運動用ボールを提供することが
できるという効果を有する。
【0032】また、本願の請求項4に記載の運動用ボー
ルは、外力が加わった時に当該外力に応じて振動する振
動電極と、振動電極の近傍に配置される固定電極とで検
知手段を構成し、振動電極が振動したときに固定電極に
接触することにより外力を検知するようにしたので、堅
牢な構造の検知手段を提供することができ、丈夫な運動
用ボールを実現することができるという効果を有する。
【0033】また、本願の請求項5に記載の運動用ボー
ルは、外力が加わった時に当該外力に応じて電気信号を
出力する圧電素子を用いて検知手段を構成したので、確
実に外力を検知することができ、正確にボール体の移動
速度を演算し表示させることのできる運動用ボールを実
現することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運動用ボールの断面図である。
【図2】本発明に係る運動用ボールの回路部の構成を示
したブロック図である。
【図3】検知部の構成を示した説明図である。
【図4】本発明に係る運動用ボールの作用を示したフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 運動用ボール 3 ボール体 5 空気密封チューブ 13 収納部 15 電池 17 回路ユニット 19 検知部 21 演算制御部 23 メモリ 25 CPU 27 計時回路 33 表示部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする運
    動用ボール。 (イ)ボール体は、圧搾空気が封入される中空状のゴム
    製チューブと、このゴム製チューブを被覆する表皮層を
    備えていること。 (ロ)表皮層は、複数枚の皮革パネルが縫い合わされて
    形成されていること。 (ハ)ゴム製チューブの一側には、内側に凹んだ形の収
    容部が形成されており、この収容部には計測モジュール
    が設けられていること。 (ニ)計測モジュールは、表皮層によって収容部から突
    出するのを防止されていること。 (ホ)計測モジュールは、回路ユニットと、この回路ユ
    ニットを駆動する電池とを有し、回路ユニットに設けら
    れた表示手段が、表皮層に形成された開口から視認でき
    るように構成されていること。 (ヘ)回路ユニットは、ボール体に加わる外力を検知す
    る検知手段と、時間を計測するタイマー回路と、検知手
    段が第1の外力を検知したときに回路ユニットを動作可
    能状態に設定する状態設定手段と、検知手段が次の第2
    の外力を検知したときにタイマー回路の計測動作を開始
    させる開始手段と、検知手段がさらに第3の外力を検知
    したときにタイマー回路の計測動作を停止させる停止手
    段と、タイマー回路によって計測された時間と、回路ユ
    ニットのメモリに記憶された距離とに基づいてボール体
    の移動速度を演算する演算手段とを有し、この移動速度
    が表示手段に表示されるようになっていること。 (ト)回路ユニットには、検知手段が所定時間以上継続
    して外力を検知しなかった場合に、回路ユニットの消費
    電力を低減させる消費電力低減手段が設けられているこ
    と。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の運動用ボール。 (イ)前記消費電力低減手段は、少なくとも、表示手段
    の表示動作を停止させる停止手段を有すること。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の運動用ボール。 (イ)前記消費電力低減手段は、前記電池から回路ユニ
    ットへの電源供給を遮断する遮断手段を有すること。
  4. 【請求項4】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の運動用ボール。 (イ)前記検知手段は、外力が加わった時に当該外力に
    応じて振動する振動電極を有すること。 (ロ)前記検知手段は、前記振動電極の近傍に配置され
    る固定電極を有すること。 (ハ)前記検知手段は、前記振動電極が振動したとき
    に、当該振動電極が固定電極に接触することにより、外
    力を検知すること。
  5. 【請求項5】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の運動用ボール。 (イ)前記検知手段は、外力が加わった時に当該外力に
    応じて電気信号を出力する圧電素子を有すること。
JP7130398A 1998-03-05 1998-03-05 運動用ボール Withdrawn JPH11244422A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101018126B1 (ko) * 2008-06-17 2011-02-25 연세대학교 산학협력단 속력을 측정하는 공 및 그 방법
US8678958B2 (en) 2004-02-26 2014-03-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Sports implement, amusement tool, and training tool
JP2015516852A (ja) * 2012-04-18 2015-06-18 ヴィクター ジョリフ,デビッド ボールゲーム装置

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